JP2014525783A - カム付ラムアセンブリを備える注射器 - Google Patents

カム付ラムアセンブリを備える注射器 Download PDF

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クレーマー,トーマス・イー
ラスト,マシュー・ハワード
グドロー,ポール・マイケル
ホーフト,ピーター・アンソニー
サンド,ジュリアス・クレイグ
サドフスキー,ピーター・エル
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アンタレス・ファーマ・インコーポレーテッド
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Abstract

本開示の例示的な実施形態は、トリガ機構と、エネルギー源と、ユーザー操作可能な発射開始部材とを含む注射器を提供することができる。トリガ部材は、保持部を備えるトリガ部材を含むことができ、また、薬剤容器から薬剤を出射させるための薬剤容器を加圧するように構成されるラム、および、予備発射条件において、トリガ部材の保持部に係合するように構成されるトリガ係合部材、を備えるラムアセンブリを含む。エネルギー源は、薬剤を出射するためにラムに力を与えるようにラムに関連付けることができ、ユーザー操作可能な発射開始部材は、予備発射条件から発射条件へ、トリガ係合部材と保持部との間の軸方向の回転を生じさせるように操作可能であり、発射条件において、トリガ係合材は、エネルギー源がラムを駆動することができるように、保持部材から解放される。
【選択図】図1

Description

関連出願
[0001]本願は、2011年7月15日に出願された米国特許出願第13/184229号の一部継続出願であり、また、2012年5月7日に出願された米国仮出願第61/643659号の優先権を主張する。これらは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002]本開示は注射器に関し、より具体的には針支援ジェット注射器に関する。
[0003]液体薬剤の患者への注射を駆動するために自動化機構を採用する様々な注射器が存在する。そのような例は、ジェット注射器(針無のもの針支援のものの両者を含む)、および、従来からの低圧力自動注射器(これらは、たとえば従来からのフィンガ駆動皮下シリンジ注射器の機械化された投与を提供する)を含む。注射を完結させるのに用いられる正確な機構は様々であり得るが、多くは、使用中に注射機構を駆動するのに用いることができる運動学的エネルギーを蓄えるという特徴を含む。さらに、多くの注射器は、注射が望まれるまで運動学的エネルギーを保持することを保証するように構成されるトリガ機構を含み、それにより、トリガの駆動が注射機構を解放し、蓄えられた運動学的エネルギーが注射機構を駆動して注射を行うことを可能にする。
[0004]針無しジェット注射器の例は、たとえば、米国特許第5599302号明細書、第5062830号明細書、および第4790824号明細書に説明されている。これらの注射器は、ジェットが皮膚を通過することができる十分な圧力の下で精細に、高速度のジェット投与として薬剤を投与する。針無しジェット注射器のような注射機構は、装置内の薬剤貯蔵チャンバに力を付与することができ、薬剤を射出するに必要な圧力がチャンバ内で形成される。
[0005]たとえば米国特許第4553962号明細書、第4378015号明細書、国際公開WO9929720号、WO9714455に開示されているような従来からの自己注射器または自動注射器は、手動操作の皮下シリンジと同様の速度および手法により薬剤を注入する。説明される自己注射器または自動注射器は、使用者の皮膚を刺すように駆動するときに延びる針を備え、薬剤容器および関連する針の移動を通じて薬剤を投与する。したがって、従来からの低圧力の自己注射器および自動注射器において薬剤を投与するための力を提供する機構は、針を延ばし、薬剤容器を配置するのにも使用することができ、
使用者の皮膚を通じた針の挿入を生じさせ、薬剤容器内に配置されたプランジャに力を与え、針を通して容器から薬剤が排出されるようにする。自動注射器、たとえばOwen Mumfordにより製造される自動注射器は、薬剤を射出するのに非常に低い圧力を使用し、これは典型的には、相対的にゆっくりな流れで針を通じて射出される。他の自己注射器は、Simponi注射器を含み、これは、ハウジングに窓を含み、注射器が使用されると、ここを通じて澄んだ薬剤容器の内側で黄色のラムを視認することができる。
[0006]さらに、最初に皮膚を刺すのに針が用いられる針支援ジェット注射器も開発されてきており、従来からの皮下注射器または低圧力自動注射器よりも浅い挿入に制限されるが、より高い注射の力を発生させる。皮膚が針に刺されると、ジェット機構が駆動され、注射器内の液体を含む薬剤が加圧されて針を通して皮膚に射出される。針支援ジェット注射器内の注射機構は、皮膚を刺す方向に薬剤容器および針を移動させ、容器内に移動可能に配置されるプランジャに必要な注射の力を付与するように構成される。代替的に、針および薬剤容器は、針および薬剤容器を静止位置に維持しながら皮膚を刺すように位置決めすることができ、注射機構は、容器に圧力付与するような構造とすることができる。注射器内の薬剤に付与される圧力は、従来からのジェット注射器の圧力よりも小さくすることができる。これは、皮膚の外側層が針により既に刺されているからである。同様に、薬剤に付与される圧力は、好ましくは、従来の自動注射器などの圧力より大きく、薬剤が皮膚を通るようにし、または皮膚の下の組織に薬剤が実質的に身体内に維持されるのに十分な深さで進入するようにする。高い圧力のさらなる利点は、より速い注射時間であることを含み、患者により小さな心理的障害となり、注射場所から注射器を外すことで使用者が時期尚早に不注意に注射を中断する可能性を低減させる。
[0007]輸送中の突然の動きにより、または、トリガ機構の偶発的な駆動を含む使用者による装置の誤った扱いにより、トリガおよび注射機構に関連付けられる蓄えられたエネルギーによる偶発的な出射が発生し得る。注射機構の偶発的な駆動は、装置から薬剤が放出される原因となり得、これは注射装置のタイプによって危険な高圧力で生じることがあり得る。さらに、偶発的な発射は、皮膚を貫通するのに十分な力で注射針が装置に対して前方に移動する原因となり得る。
[0008]さらに、注射器に統合される多くの素子の寸法は、典型的には多くの注射器の設計を制限する。たとえば、多くの注射器は前トリガ機構を使用し、これは、典型的には軸方向の運動および注射器の後方に位置するトリガ機構との係合を必要とする。しかし、この構成は、典型的には、トリガ機構の連絡の拘束を妨げ、これは、たとえば、注射装置のサイズを小さくし、装置内の容器の薬剤を見ることができるようにする等の利点がある。
[0009]本開示の例示的な実施形態は注射装置に関する。本開示の例示的な実施形態は、注射器を提供することができ、これは、トリガ機構、エネルギー源、およびユーザー操作可能な発射開始部材を含む。トリガ部材は、保持部およびラムアセンブリを備えるトリガ部材を含むことができ、ラムアセンブリは、薬剤容器から薬剤を発射させるために薬剤容器を加圧するように構成されるラム、および予備発射条件でトリガ部材の保持部に係合するように構成されるトリガ係合部材を含むことができる。エネルギー源は、薬剤を押し出すためにラムに力を与えるようにラムに関連付けることができ、また、ユーザー操作可能な発射開始部材は、トリガ係合部材と保持部との間で、予備発射条件から発射条件へ軸方向の回転を発生させるように操作可能とすることができ、このとき、トリガ係合部材は、保持部から解放され、エネルギー源がラムを駆動する。例示的な注射器は、さらに、注射器ハウジングを含むことができ、ここで、トリガ係合部材がラムを回転させるように、トリガ係合部材およびラムは固定関係にされる。また、発射開始部材の操作がハウジング内でラムアセンブリを発射条件へ回転させるように、ラムアセンブリは発射開始部材に関連付けられる。
[0010]例示的な注射器は、さらに注射器ハウジングを含むことができる。また、発射開始部材は、注射器の遠位端部に配置される皮膚接触部材を含むことができ、これは、注射器の遠位端部において皮膚接触部材に力が与えられたときに、ハウジングに対して近位方向に移動可能である。さらに、発射開始部材は、トリガ機構に関連付けられるようにすることができ、また、皮膚接触部材のハウジングに対する近位方向への移動に応じて、トリガ係合部材と保持部との間で予備発射条件から発射条件へ軸方向に回転させるように構成することができる。
[0011]本開示の他の例示的な実施形態によれば、針は、発射中に薬剤容器から引き出された薬剤を注射するために、薬剤容器と流体連通するようにすることができる。さらに、エネルギー源および針は、針を通して薬剤をジェット注射するように構成することができる。エネルギー源は、薬剤をジェット注入するために、約90psiから約500psiの間で薬剤を加圧するように構成することができ、また、エネルギー源および針は、針内で少なくとも約1000cm/secの平均速度で薬剤を注入するように構成することができる。
[0012]本開示の他の例示的な実施形態によれば、皮膚接触部材は、第1カム、および第2カムを含むことができるラムアセンブリを含むようにすることができる。第1カムは、ラムアセンブリを発射条件に位置決めするようにラムアセンブリを保持部に対して回転させるために、軸方向の移動に際して第2カムとカム動作するように第2カムに作動的に関連付けられるようにすることができる。トリガ機構は、ラム保持部材を含むことができ、これは、予備発射位置におけるエネルギー源の駆動に対抗して近位位置にラムアセンブリを軸方向に保持し、保持部は、ラム保持部材により発射に対抗して係合および保持されたトリガ係合部材を維持する。さらに、発射条件において、ラムは、保持部から脱係合することができ、エネルギー源は、トリガ係合部材とラム保持部材との間の係合を圧倒することができる。さらに、ラム保持部材は、膨張部を含む突起部、およびトリガ係合部材と係合する溝を含み、保持部は、予備発射条件においてトリガ係合部材の膨張部および溝との係合を保持する。
[0013]本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、ラムアセンブリは単一構造とすることができる。
[0014]本開示の他の例示的な実施形態によれば、注射器はさらに、注射の間に薬剤容器を保持するように構成される容器支持部を含むことができ、ラムアセンブリは、注射の後に注射器をロックアウトするために容器支持部に係合するように構成される。さらに、注射器がロックアウトされたときに、ユーザー操作可能な発射開始部材の近位への運動がラムアセンブリにより妨害されるようにすることができる。
[0015] 本開示の他の例示的な実施形態によれば、予備発射色領域は、予備発射条件において注射器の外側から視認することができる。さらに、注射器は、窓を含むハウジング;および予備発射色領域にはない指示色を備える指示部を含むことができ、この色は予備発射条件においてハウジング内で見えないように隠され、発射条件において、発射条件を示すように注射器の外部から窓を通して指示部の色を視認することができる。いくつかの実施形態においてラムアセンブリは指示部を含むことができ、また、ラムアセンブリは発射条件において窓を完全にふさぐことができる。
[0016] 本開示の他の例示的な実施形態は、保持部を備えるトリガ部材を備えるトリガ機構、およびラムアセンブリを含む注射器を提供することができ、ラムアセンブリは、薬剤容器から薬剤を放出するために薬剤容器に圧力を付与するように構成され、さらに少なくとも1つのカム表面を備える。ラムアセンブリはさらに、予備発射条件において、トリガ部材の保持部に係合するように構成されるトリガ係合部材を含むことができる。注射器はさらに、薬剤を放出するためにラムに動力付与するようにラムに関連付けられるエネルギー源を含むことができ、また、注射器は、少なくとも1つの第2カム表面を備えるユーザー操作可能な発射開始部材を含む針ガードを含むことができ、第2カム表面は、少なくとも1つの第1カム表面と作動的に関連付けられるように構成され、予備発射条件から発射条件への、トリガ係合部材と保持部との間の軸方向回転を生じさせ、発射条件において、トリガ係合部材は保持部から解放されて、エネルギー源にラムを駆動させる。注射器はさらに容器支持部を含むことができ、また、ラムアセンブリは、注射後に注射器をロックアウトするために容器支持部に係合するように構成することができる。
[0017]本発明の以上のおよび他の目的、特徴、利点は、添付図面とともに以下の非限定的な詳細な説明を参照することで明らかになるであろう。添付図面は以下の通りである。
本開示の例示的な実施形態による例示的な注射装置の側面図である。 本開示の例示的な実施形態による例示的な注射装置の断面図である。 本開示の例示的な実施形態による例示的な注射装置のハウジングの側面図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の近位部分の斜視図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の近位部分の他の斜視図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の端部ハウジング部の側面図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の正面ハウジング部およびスリーブの側面図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の正面ハウジング部およびスリーブの斜視図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の針ガードの側面図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の針ガードの斜視図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置のラムアセンブリの側面図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置のラムアセンブリの斜視図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の分解図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 図8A−図13Cは本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図、断面図、操作の内部の図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置のキャップの断面を示す図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の、トリガ係合部材とラム保持部材の係合を拡大して示す図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置の側面図である。 本開示の例示的な実施形態による、例示的な注射装置のラムアセンブリの上面図である。 本開示の他の実施形態による、例示的な注射装置の近位部分の切断斜視図である。
[0034]図面を通じて、同一の参照数字および参照文字は、他に明示のない限り、図示の実施形態の同様の特徴、要素、部品または部分を示すために使用されている。さらに、本開示は以上の図面を参照して詳細に説明されるが、以下の説明は図示の実施形態とともに説明されるが図示されている特定の実施形態に限定されるものではない。
[0035]図1Aは、本開示の例示的な実施形態による例示的な注射装置100を示す。本開示の文脈において、「遠位」および「近位」との語は、単にユーザーに保持されたときに注射装置のユーザーに対する注射装置の位置を言及するのに使用されることに注意されたい。したがって、第2ポイントへ遠位に位置するあるポイントはさらにユーザーから遠く(すなわち、注射装置の注射端部に向かう)、また逆も同様である。図面に示されるように、例示的な注射装置100は、好ましくは針支援ジェット注射装置であるが、当業者は、ここでのいくつかの特徴を採用する代替実施形態が針無しジェット注射器、または低圧力自動注射器、他の機械的な注射装置として構成できることを理解するであろう。いくつかの実施形態によれば、注射装置100は、ロックアウト特徴を備える1回使い切りの針支援注射器とすることができる。たとえば、注射装置100は、注射装置100に保持される薬剤のジェット注入を促進することができ、また、薬剤が1度投与されたらユーザーが注射装置100を使用することを防ぐロック特徴を含むことができる。好ましくは、ロック特徴は、注射装置100の使用に際してではなく薬剤の投与に際して駆動される。たとえば、ロック特徴が駆動されると、注射のためにユーザーにより使用されなくても、発射機構が偶発的に駆動されて薬剤が排出された場合(たとえば、装置の輸送中や取扱中など)、ユーザーによる後の注射装置100の使用が防止される。ロック特徴を含む注射装置100の動作は、以下でさらに詳細に説明される。
[0036]いくつかの例示的な実施形態によれば、注射装置100は、任意の好適な液体薬品、薬剤を投与することができる。さらに、注射装置100は、公式な訓練を受けていない個人による注射が可能になるようにする(たとえば、公式に訓練された医療従事者ではない、自己投与、または、他の家族による投与、または他の介護者、子供に親が薬剤投与するなど)。したがって、注射装置100は、自己注射/介護者が注射をする場合に便利であり、限定するわけではないが、低Tとしても知られている低テストステロン、性機能低下症、糖尿病、不妊症治療、性的機能不全、心血管疾患、腫瘍支持療法、アレルギー反応、多発性硬化症、慢性関節リウマチ乾癬、およびクローン病、SLEを含む他の自己免疫疾患、慢性疼痛、偏頭痛、急性発作、癲癇発作、腎臓病などを含む場合である。さらに、注射装置100は幅広い薬剤に使用することができる。たとえば、注射装置100は、水溶性薬剤および油溶性薬剤を注射するのに用いることができる。一実施形態において、薬剤は、ミダゾラムを含むベンゾジアゼピンを含む。他の実施形態において、薬剤は水溶性溶液の代わりに油に溶け、男性および女性に使用されるホルモン薬剤を含むことができ(たとえばテストステロンまたはその派生物またはエステル);また、メトトレキサートのような小分子の注入可能な薬剤(たとえば、国際公開WO2010/108116号を参照、この文献は参照により全体がここに組み込まれる);および/または高粘性を備えるもののような生物製剤を含むことができる。さらに、上述したように、注射装置100は、テストステロン処方(たとえば、テストステロンシピオネートおよびエナント酸テストステロン)を含むアンドロゲンを注入するのに使用することができる。
[0037]テストステロンは、アンドロゲングループからのステロイドホルモンである。一般に、アンドロゲンはプロテインの合成を促進し、アンドロゲン受容体よりこれらの組織の成長を促進する。テストステロンは同化作用であり、骨および筋肉の重量を増進することを意味する。テストステロンは以下の構造式を備える。
Figure 2014525783
[0038]テストステロンの最初および主たる使用は、内生のテストステロン生成が非常に少ないまたは無い男性、低Tの男性または性機能低下症の男性への治療に用いられる。Massachusetts Male Aging Studyによれば、40歳から60歳の約6%から約12%の男性は、徴候的な低テストステロン不足である。しかし、年とともに、テストステロンは、他の多くの条件のために使用されるようになってきており、たとえば、生殖機能の低下、リビドー欠乏の矯正、または***不全、骨粗鬆症の矯正、陰茎増大の促進、身長成長の促進、骨髄刺激の促進、貧血効果の反転、食欲刺激などを含む。
[0039]エピネフリン、アトロピン、スマトリプタン、抗生物質、抗うつ剤、血液凝固阻止剤を含む他の薬剤も使用され得る。具体的な、バイオ後続品、生物学的および/またはペプチド薬剤は、限定するわけではないが、Enbrel、Humira、Lantus、Epogen (Procrit)、Neulasta、Aranesp、Avonex、PEGasys、Rebif、Neupogen、Betaseron、Avastin、Remicade、Herceptin、Erbitux、Recombinate、Cerezyme、NovoSeven、Tysabri、Synagis、Copaxone、および Kogenate FS等を含む。
[0040]注射装置100は、注射毎に約1mLまでの注射をすることができ、また、代替実施形態においては他の用量を注射することができる。
[0041]例示的な実施形態によれば、注射装置100は、予め充填されたシリンジ内に保持された薬剤を注射するように構成することができる。吹込みガラスプロセスにより製造された予め充填されたシリンジは、有意な寸法公差およびむらがある。したがって、注射装置100の特徴は、形状の不規則性に対応できるように機能することができ、また、予め充填されたシリンジを注射装置100内に適切に配置および位置決めできるように機能する。さらに、注射装置100は、針支援ジェット注射器として構成することができ、これは、注射の間に約1000psiより小さいピーク圧力を提供し、好ましくは500psiより小さく、より好ましくは約350psiより小さい。注射の終盤において、薬剤に付与される圧力は好ましくは少なくとも約80psiであり、より好ましくは少なくとも約90psiであり、最も好ましくは少なくとも約100psiである。一実施形態において、最初の圧力は330psi付近とすることができ、最後の圧力は約180psiとすることができ、一方、他の実施形態において、最初の圧力は約300psiとし、注射の最後で110psi付近に低下させることができる。これらの例示的な圧力は、たとえば、約0.2mL/secから約0.75mL/secの流速、および好ましくは約0.5mL/secの流速を生じさせることができる。使用される針は、好ましくは26ゲージから28ゲージの間であり、最も好ましくは27ゲージ付近である。しかし、他の部品が協同的に所望の注射を実現するように構成されるように、代替的な他の針のゲージを用いることができる。水性薬剤を発射する好ましいジェット注射器の実施形態において、発射機構、薬剤容器、針、およびエネルギー源は、針内に、少なくとも約1000cm/secの、より好ましくは少なくとも約1500cm/secの、約5000cm/secまでの、より好ましくは約3000cm/secまでの平均流れ速度を生成するように構成される。一実施形態において、注射中の平均流れ速度は、約1800cm/secから約2200cm/secに到達し、または約2000cm/secである。ジェット注射を生成するのに使用される速度は、他のタイプの薬剤により変わり、たとえば粘性に基づいて変わる。より弱いエネルギー源および/または大きな針は、たとえば、および/または従来の低圧力自動注射実施形態のような、より小さい速度、小さい圧力、およびまたは流速を達成するために用いることができる。そのような実施形態は、トリガ係合部材と保持部との間の軸方向の回転、および、ハウジングに対する皮膚接触部材の近位運動に際して予備発射条件から発射条件への移動により利益がある。
[0042]図A1および図1Bに示されるように、例示的な注射装置100は、外側ハウジング102、キャップ104、ハウジング端部/端部キャップ106を含むことができる。注射装置100はさらに、外側ハウジング102内に収容される様々な部品および/またはアセンブリを含むことができる。図1Bに示されるように、これらの部品はガード108、たとえばスリーブ110のような容器支持部、発射機構112、薬剤チャンバ114、針116、およびバネ118を含むことができる。図1Aに示されるように、外側ハウジング102は単一部品とすることができ、または代替的に、外側ハウジング102を、たとえばスナップ嵌め接続、圧力嵌め接続、ねじ係合、接着、溶接など介して互いに連結できる複数部品からのアセンブリとすることができる。
[0043]図1Bに示されるように、キャップ104は、外側ハウジング102の遠位端部に取り外し可能に固定可能であり、ハウジング端部/端部キャップ106は、ハウジング102の近位端部に連結される。たとえば、キャップ104は、ねじ係合を介してハウジング102の遠位端部に取り外し可能に固定することができ、ハウジング端部106は、ハウジング102の近位端部の係合部分(たとえば開口部)を、ハウジング102のハウジング端部/端部キャップ106に連結させるように構成される特徴(たとえば突出部)を含むことができる。注射装置100に固定されると、キャップ104は、ガード108への偶発的な力の付与により注射が開始されないことを保証することができる。好ましくは、キャップ104は2つの係合特徴を含む。図14に示されるように、キャップ104は、係合特徴1040、1042を含むことができる。係合特徴1040、1042は、注射装置100の他の特徴とねじ係合するように構成されるネジとすることができる。たとえば、係合特徴1040は、(たとえば、スリーブ110へのねじ係合を介して)ハウジング102の遠位端部にキャップ104を固定するように構成することができ、また、係合特徴1042は、ガード108の近位への変位を防止するために、ガード108の特徴にねじ係合するように構成することができる。たとえば、図1Bは、ガード108の特徴1080aに係合する特徴1042を示し、注射器を偶発的に落とす、または他に揺らされる場合に生じ得るガード108の近位への運動を防止する。
[0044]さらに、キャップ104は、好ましくは軸にそって見ると非円形の断面であり、初期において閉鎖した位置は隣接するハウジングの部分の形状に実質的に整合または一致する。特徴1040は複数のネジを含むことができ、1つより多くのネジ開始ポイントを備え、そのうち1つだけは、最初の閉鎖位置においてハウジングと整列するキャップを生じさせる。したがって、キャップが取り外され交換されると、ユーザーにより間違った開始ポイントが選択される可能性が生じ、その結果、キャップはもはや注射器ハウジングに整合せず、器具のいじくりの指標を提供する。一実施形態において、3つのネジが用いられ、取り外されて交換されるキャップが間違って嵌合するキャップに基づいて即座に明らかになる3のうち2の可能性がある。
[0045]図1Aおよび図1Cに示されるように、ハウジング102は、スリーブ110をハウジング102に連結および固定するために、スリーブ110に係合するように構成される開口部1024を含むことができ、また、ハウジング102は、注射装置100が使用されたかどうかの視覚的な指示を提供することができる少なくとも1つの窓1120を含むことができる。たとえば、使用されてない状態において、窓1020は、ユーザーが保持された薬剤とともに薬剤チャンバ114を見ることができるようにし、使用後の状態において、窓1020は、発射機構112の一部のような1つ以上の内部部品を見ることができるようにする。このような内部部品は、注射装置100が使用されたことを使用者に注意するように選択される特定の色とすることができ、好ましくは、使用前にユーザー(好ましくは通常の視覚を備える)が注射器において見える他の色と十分に異なる色であり、存在している色からはっきりと異なり、識別できるようにする。たとえば、この色は、目立つように、予備発射する、または 使用者による予備発射により視認できる注射装置100の他の部品と異なるものとすることができる(たとえば完全に新しい色系統を導入する)。発射の後に現れる新しい色は、色相環の非類似の部分から選ぶことができ、または、注射装置100上に見える色に対してコントラストのある色または補色とすることができる。この新しい色は赤やオレンジ等のような注意を表すものとすることができる。一実施形態において、好ましくは、キャップ104が注射器上にあるときおよび/またはないときを含む予備発射条件において注射器上で視認される色は、たとえばグレーおよび青である。注射器が発射されると赤色が導入されるようにすることができる。好ましくは、この新しい色は、注射後ではあるが伸張位置においてガード108がロックアウトされる前に導入されるようにすることができる。
[0046]ハウジング102の近位端部は、トリガ部材を含むことができ、これはトリガ部材保持部1022を含むことができる。たとえば、トリガ部材保持部1022は開口部を含むことができ、注射装置100の発射を促進する少なくとも発射機構112のトリガ係合部材(たとえば突起部)を受け入れて係合するように構成される。開口部1022は好ましくは、トリガ係合部材(たとえば発射機構112の突起部)に係合するように構成され、たとえば、2つの位置のうち1つの位置で整合するラッチタブとすることができる。たとえば、第1位置1022a(たとえば保持位置)において、開口部は保持部を含むことができ、突起部1134が開口部1022の側部により拘束されるように、発射機構112の突起部1134が整合し、発射機構112が駆動し薬剤を放出するのを防止する(たとえば、突起部1134が広がることを防止することで、エネルギー源により付与される力のもとで発射機構112がスライド式に変位することを防止する)。第2位置1022b(たとえば発射位置)において、開口部は発射部を含むことができ、突起部が広がることができるように発射機構112の突起部が整合し、それにより、発射機構112が駆動することができるようにする。図2Aは第1位置(1022a)に整合する突起部1134を示し、図2Bは、第2位置(1022b)に整合する突起部1134を示す。さらに、開口部(たとえば第1位置1022a)の保持部の側壁は、好ましくは、第1位置と第2位置との間での突起部1134の回転を容易にするように湾曲する。
[0047]また、注射装置100は、好ましくは、ハウジング端部/端部キャップ106を含む。図3に示されるように、ハウジング端部/端部キャップ106は、好ましくは、本体部1060およびラム保持部材1062を含む。ラム保持部材1062は突出部とすることができ、また、発射機構112のトリガ係合部材に係合するように構成することができる。たとえば、ラム保持部材1062はベル形状の突出部とすることができ、また、発射機構112の相補的な形状特徴(たとえば突出部)に係合することができる。例示的な一実施形態において、ラム保持部材1062は、溝1062aおよび膨張部1062bを含むことができ、発射機構112の特徴は、注射装置100の発射動作を防止するために、膨張部1062bを保持するように溝1062aに整合することができる。好ましくは、ラム保持部材1062およびラム保持部材に係合する発射機構112の特徴は、円形の断面を含み、注射装置100の発射動作中に、ラム保持部材1062に対する発射機構112の特徴の回転を可能にする。さらに、例示的な一実施形態において、本体部1060は、ハウジング端部/端部キャップ106をハウジング102に連結させるために、外側ハウジング102内の開口部に係合するように構成される突起部1060aを含むことができる。
[0048]図1Bに示されるように、スリーブ110は、好ましくは、たとえばスナップ嵌め接続、圧力嵌め接続、ネジ係合、接着、溶接等を介して、少なくとも部分的に外側ハウジング102内に収容される。図4A、4Bに示されるように、スリーブ110は、ハウジング102の開口部1024に係合するように構成される突出部1108を含むことができる。スリーブ110は薬剤チャンバ114を保持するように構成され、これは、薬剤チャンバ114の遠位端部において針116を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態において、薬剤チャンバ114は、たとえば、セパレートガラスアンプルおよび針、または予め充填されたシリンジを含むことができ、または、スリーブ110それ自身が一体的な薬剤チャンバを含むことができる。好ましくは、プランジャ1140が薬剤チャンバ114に設けられる。プランジャ1140は、発射機構112のラム1132に関連付けられる。注射の間、ラム1132は発射機構112のエネルギー源により駆動され、プランジャ1140を薬剤チャンバ114のより深くに遠位に変位させ、針116を通して薬剤を投与する。針116は、注射先端部1160を含むことができ、これは、ユーザーの皮膚を刺すように構成され、また針は中空ボアを含むことができ、これは薬剤チャンバ114と流体連通し、注射中に薬剤チャンバ114からユーザーへの薬剤の投与を促進する。図1Aおよび図1Bは、予備発射条件における注射装置100を示し、予備発射条件においてキャップ104が外側ハウジング102に固定されている。様々なステージおよび位置を含む注射装置100の動作は、以下で詳細に説明される。
[0049]図4Aおよび図4Bに示されるように、スリーブ110は、リング状構造1100、連結特徴1102、および本体部1104を含むことができる。連結特徴1102は、スリーブ110の遠位部分に配置することができ、また、キャップ104に解放可能に係合するように構成することができる。たとえば、連結特徴1102は、スリーブ110とキャップ104との間のネジ系統を提供するように構成されるネジを含むことができる。さらに、スリーブ110は、薬剤チャンバ114を固定するように構成される本体部1104を含むことができる。本体部1104は、溝1104aのようなガイドを含むことができ、これは、ガード108の特徴に係合するように構成され、ガード108の軸方向変位に整合し且つガイドするように構成される。スリーブ110の近位端部は、薬剤チャンバ114の近位部分を支持および固定するように構成される薬剤チャンバ支持部1106を含むことができる。たとえば、支持部1106は、シリンジの近位端部を保持するように構成されるシリンジ支持部として構成することができ、また、発射のときにそこに力が付与されるときに薬剤チャンバ114を支持することができる。さらに、支持部1106は、エラストマまたはゴムを含むことができ、注射の間に薬剤チャンバ114に付与される衝撃または力を少なくとも部分的に吸収するように構成することができる。追加的に、スリーブ110は、突出部1108のような様々な特徴を含むことができ、これは、スリーブ110を外側ハウジング102に連結させるように構成される。たとえば、突出部1108は、外側ハウジング102内に同軸対称に、スリーブ110を外側ハウジング102に固定するために開口部1024に係合するように構成されるようにすることができる。例示的な実施形態において、突出部1108は、レッグ部1110に配置することができ、これは、これは同軸対称とすることができ、また、ガード108の特徴に係合するように構成される。さらに、スリーブ110は、ロック突出部1112のようなレッグ1114に配置されるロック特徴を含むことができ、これは、同軸対称とすることができ、また、既に使用した注射装置100を使用者が使用することを防止するために、装置100をロックアウトするように、発射機構112に係合するように構成することができる。
[0050]リング状構造1100は、スリーブ110をガラス薬剤チャンバ114、発射機構112、およびガード108に係合させるためのいくつかの特徴を含むことができる。たとえば、リング状構造1100は開口部1116を含むことができ、ここを通り、針116が受け入れられる。さらに、リング状構造1100は、同軸対称の開口部1118を含むことができ、これは、ガード108のレッグを受け入れるように構成することができる。さらに、リング状構造1100は、薬剤チャンバ114の遠位部分を支持するように構成することができ、また、薬剤を投与する間、発射機構112のさらなく軸方向変位を防止するように発射機構112に係合するように構成することができる。これらの部品の動作は以下でさらに詳細に説明される。
[0051]図5Aおよび図5Bに示されるように、注射装置100は、好ましくは、少なくとも部分的に外側ハウジング102にスライド可能に取り付けられるガード108を含むことができ、ガード108は、注射装置10の発射を駆動するために発射機構112に係合するように構成される。好ましくは、ガード108は、外側ハウジング102に対して伸張位置(たとえば、遠位位置、保護位置)と引込位置(たとえば、近位位置)との間でスライド運動可能である。伸張位置において、ガード108は、好ましくは針116をカバーし、引込位置において、針116はガード108にカバーされずに露出される。たとえば、図9Aは、ガード108を伸張位置で示し、図10Aはガード19を引込位置で示す。好ましくは、ガード108は、バネ118を介して伸張位置に向かって弾性的にバイアスされ、バネ118は、たとえばスリーブ110のリング状構造1100の遠位表面とガード108の遠位端部の内側表面との間に配置することができる。
[0052]例示的な実施形態において、ガード108は、遠位部分1080およびレッグ部1082を含む。例示的な実施形態において、ガード108の遠位端部は、好ましくは、皮膚接触部材を含む。遠位部分1080は開口部を含み、ここを針116が通る。突出部1080aは、ガード108の近位変位を制限するように、スリーブ110の遠位エッジに当接ように構成することができる。たとえば、ガード108は、注射の間にユーザーにより付与される力のもとで近位方向に変位し、突出部1080aは、スリーブ110の近位エッジに接触するようになり、ガード108は、さらに近位方向へ変位することができない。さらに、突出部1080aは、キャップ104の係合特徴1042に係合するように構成することができ、それで、ガード108は、キャップ104の係合特徴1042に係合したときに近位方向に変位することができない。
[0053]ガード108のレッグ部1082は、好ましくは、リング状構造1100の開口部1118に受け入られるように構成される。さらに、ガード108が軸方向に変位するときにレッグ1082を整合およびガイドするのを容易にするために、レッグ部1082は、スリーブ110の溝1104aに係合するように構成されるリッジ部1082aを含むことができる。図5Aおよび図5Bの例示的な実施形態に示されるように、レッグ部1082は、好ましくは、レッグ1082の近位端部におけるカム表面1084のような発射開始部材を含む。例示的な実施形態において、レッグ部1082およびカム表面1084は同軸対称とすることができる。注射装置100の発射を開始して薬剤チャンバ114に保持された薬剤の注射を実行するように、カム表面1084は発射機構112に係合するように構成される。また、ガード108が伸張位置から引込位置へ変位するときにレッグ1082が発射機構112内に受け入れられやすくするために、レッグ部1082の近位端部を傾斜するようにすることができる。好ましくは、レッグ1082は、傾斜表面1088aを含むバネ1088上に配置される突出部1086を含む。突出部1086は、伸張位置にガード108をバイアスするバネ118により付与される力に抵抗するように、スリーブ110のレッグ1110の近位表面に係合するように構成することができる。さらに、傾斜表面1088aは、スリーブ110のレッグ部1110の内側表面に係合するように構成することができ、ガード108が伸張位置から引込位置に変位するとき、傾斜表面1088aがレッグ1110の内側表面に係合し、注射装置100の内側に向かってバネ1088をバイアスする。
[0054]図1Bに示されるように、注射装置100は、好ましくは、発射機構112を含む。発射機構112は、ハウジング102内にスライド式に取り付けられるラムアセンブリ1120およびエネルギー源1122を含むことができる。例示的な実施形態において、エネルギー源1122は、好ましくは、圧縮バネ1122を含むが、エラストマまたは圧縮ガスバネ、ガス発生器、他の好適なエネルギー蓄積部材のような他の好適なエネルギー源を使用することもできる。図1Bにおいて、ラムアセンブリ1120は、予備発射最近位位置にある。注射の間、ラムアセンブリ1120は、エネルギー源1122により解放されたエネルギーにより遠位方向に付勢される。注射が完了すると、発射ラムアセンブリ1120は、(図12Bに示されるように)遠位位置に配置される。この遠位位置において、ガード108はロックアウトされ、ユーザーはそれ以降注射をすることができなくなる。単一部品として示されているが、ラムアセンブリ1120は、たとえば、スナップ嵌め接続、圧力嵌め接続、ネジ係合、接着、溶接、または他の好適な連結により互いに連結される複数部品のアセンブリとすることができる。ラムアセンブリ1120は、薬剤チャンバ114内に保持された薬剤を投与するために、好ましくは、注射装置100の発射を容易にするように構成される様々な特徴を含む。本開示のいくつかの実施形態によれば、注射装置100のトリガ機構は、ラムアセンブリ1120、トリガ部材およびトリガ保持部1022、ラム保持部材1060を含むことができる。
[0055]図6Aおよび図6Bに示されるように、例示的な実施形態において、ラムアセンブリ1120は、遠位端部1124および近位端部1126を含むことができ、これは、エネルギー源1122の座部として機能するように構成されるリップ部、棚部のような特徴1138により離間される。例示的な実施形態において、エネルギー源1122は、ハウジング102の近位端部と特徴1138との間に配置することができる圧縮バネである。遠位部分1124は、実質的に円筒形とすることができ、また、スリーブ11おおよびガード108の少なくとも一部を同軸に受け入れるように構成することができる。また、遠位部分1124はスリーブ110のレッグ部1110を受け入れるように構成される開口部1128、およびガード108の突出部1086を含むことができる。遠位部分1124の内側表面は、ガード108のカム表面1084に係合するように構成されるカム表面1124aを含むことができる。図16は、予備発射状態におけるカム表面1124aとガード108のカム表面1084との係合を示す。注射のときにガード108が方向Aに動くと、カム表面1124a、1084の係合を介して、ガードの近位方向の運動はラムアセンブリ1120の回転運動に変換される。
[0056]近位部分1126は、好ましくは、レッグ部1130、ラム1132、およびたとえば突出部1134のようなトリガ係合部材を含む。トリガ係合部材は突出部1134として示されているが、代替形態も考えられる。トリガ係合部材は、予備発射条件でラム保持部材に保持され得る、また、トリガ係合部材の回転により解放され得る任意の特徴(たとえば、細長いタブ、凹部、突起部、膨張部、ネジなど)を含むことができる。たとえば、ラム保持部材は、第1位置においてトリガ係合部材の軸方向運動を防止するが、回転式に移動した第2位置においてトリガ係合部材を解放する形状とすることができる。カム表面1124a、1084は、好ましくは、選択された力、および、装置を駆動するためにガード108を伸張位置から引込位置に圧すのに必要とされる発射を達成するために、装置の長手方向軸に対して所定の角度で向き決めされる。いくつかの実施形態において、カム表面は、軸に対して15°から75°の間の角度とされ、より好ましくは約20°から45°の間である。一実施形態において、カム表面は軸に対して約30°である。
[0057]図6A、6Bに示されるように、レッグ部1130は、スリーブ110のロック突出部1112に係合するように構成される開口部1136を含む。スリーブ110のロック突出部1112は、注射装置100が発射された後に、発射機構112の開口部1136に係合でき、ユーザーが注射装置100の再使用を開始できないようにする。ラム1132は、プランジャ1140に関連付けられるように構成され、また、注射中に薬剤チャンバ114内に保持された薬剤を投与するために、エネルギー源1122の力の下でプランジャ1140を軸方向に変位させるように構成される。さらに、突出部1134は、近位部分1126の近位端部において配置されるようにすることができ、また、ハウジング102の開口部1022およびハウジング端部/端部キャップ106のラム保持部材1062に係合するように構成することができる。開口部1022内の突出部1134の整合と同様に、突出部1134の開口部1022およびラム保持部材1062との係合は、注射装置100の発射を制御および実行可能にする。たとえば、突出部1134は、ラム保持部材1062の溝1062に係合するように構成される膨張部1134aを含むことができ、また、ラム保持部材1062の膨張部1062bに係合するように構成される形状部1134bを含むことができる。上述のように、突出部1134およびラム保持部材1062は、好ましくは、注射装置100の駆動中にラムアセンブリ1120の回転を可能にするために、円形断面部を含むことができる。図15は、トリガ係合部材(たとえば突出部1134)とラム保持部材1062の係合を拡大して示す図である。
[0058]図8A−12Bは、例示的な注射装置100の様々なステージおよび状態を示している。図8Aおよび図8Bは、注射装置100を予備発射「安全オン」構成を示している。たとえば、予備発射「安全オン」構成において、注射装置100は予備発射状態であり、キャップ104は、注射装置100に固定されている。この構成において、ガード108は、バネ118の力の下で針116をカバーする伸張位置にあり、ラムアセンブリ1120は、ラムアセンブリの近位位置にあり、エネルギー源1122はエネルギーを解放していない。さらに、この状態で、ラムアセンブリ1120の突出部1134は、開口部1022に係合しており、開口部1022の第1位置1022a(たとえば、予備発射条件)に整合している。さらに、突出部1134は、ハウジング端部/端部キャップ106のラム保持部材1062に係合する。この位置において、突出部1134によるハウジング端部/端部キャップ106のラム保持部材1062との係合は、エネルギー源1122の力に対抗する。さらに、開口部1022の第1位置1022a内へ突出部1134の整合により、開口部1022の側部は、突出部1134が拡張して広がり、エネルギー源1122の力でラム保持部材1062が脱係合するのを防止する。
[0059]図9A、9Bにおいて、注射装置100は、予備発射「使用準備」状態で示されている。図13Aは、この予備発射「使用準備」状態における注射装置100の多くの内部部品をハウジング102を示さずに示している。たとえば、***材104はすでに取り除かれているが、ユーザーは注射を開始していない。したがって、この状態において、薬剤はいまだ薬剤チャンバ114内にあり、ガード108は、針116をカバーする伸張状態のままであり、エネルギー源1122は蓄えられたエネルギーを解放しておらず、ラムアセンブリ1120の突出部1134は、保持部材1062に係合したままで、開口部1022の第1位置(1022a)内に整合したままである。
[0060]図10A、10Bは、トリガされたまたは「今使用された」状態の注射装置100を示す。図13Bは、このトリガされたまたは「今使用された」状態における注射装置100の多くの内部部品を、ハウジング102を示さずに示している。この状態において、ガード108は、伸張位置から引込み位置に(たとえば、ガード108の遠位端部への力の付与により)近位方向にスライド式に変位しており、針116を露出している。エネルギー源1122は、蓄積されたエネルギーを解放し始めており(たとえば例示的な圧縮バネは圧縮されたままであり)、ラムアセンブリ1120は、最近位位置のままである。注射装置100は、たとえば、ユーザーによる使用の最初の状態で、この状態とすることができる。たとえば、これは、注射を実行するために、ユーザーが注射場所に対して注射装置100のガード108を押したときに観察することができる。したがって、注射場所に対して注射装置100のガード108をユーザーが押すことにより付与される力は、バネ118の力に抗してガード108を近位方向へ変位させることができ、それにより、ガード108を引き込み位置に変位させ、針116を露出させ、注射場所においてユーザーの皮膚を刺す。
[0061]図10Bに示されるこのトリガ状態において、ガード108は引き込み位置に変位しており、ガード108のカム表面1084は、ラムアセンブリ1120の内側に配置されたカム表面1024aに係合し、それにより、ラムアセンブリ1120をカム動作させる(図16参照)。このカム動作は、ラムアセンブリ1120を回転させ、突出部1134を開口部1022の第1位置から脱整合させ、また、開口部1022の第2位置に整合させる。この位置において、突出部1134は、もはや、開口部1022の側壁により拡張して広がるように拘束されていない。したがって、突出部1134は、エネルギー源1122の力により拡張し、突出部1134を、ハウジング端部/端部キャップ106のラム保持部材1062から脱係合させる。突出部1134のラム保持部材1062からの脱係合は、ラムアセンブリ1120を、エネルギー源1122により発生した力により、ハウジング102に対して遠位方向にスライド式に変位させる。ラムアセンブリ1120の変位は、好ましくは、ラムアセンブリ1120によりスリーブ110のリング状構造1100の近位表面に当接するように拘束される。
[0062]図11A、11Bは、注射装置100を「今注射した」状態で示している。この状態は、上述した、突出部1134のラム保持部材1062からの脱係合、およびラムアセンブリ1120の遠位方向の変位の後の状態である。この状態において、エネルギー源1122(たとえば圧縮バネ)は、エネルギーを解放しており、それゆえ、ラムアセンブリ1120を遠位方向に変位させる。さらに、ガード108は、引込位置に押されたままである。この状態は、注射装置100の使用の間に観察することができ、図10Aおよび図10Bに示される状態の直後の状態である。上述したように、ラムアセンブリ1120のカム動作は、突出部1134を開口部1022により画定される第2位置に整合させ、突出部1134が拡張して開くことを可能にし、エネルギー源1122により解放される力によりラム保持部材1062を脱係合させる。したがって、エネルギー源1122は、蓄積されたエネルギーの少なくともいくらかを解放しており(たとえば圧縮バネがいくらか解放される)、ラムアセンブリ1120はラム1132と同様に、遠位位置に遠位方向へ変位している。ラム1132の遠位への変位は、プランジャ1140を遠位方向へ移動させ、針116を通して薬剤チャンバ114内の薬剤をユーザーに投与することで、薬剤をユーザーに注射する。この状態において注射が完全に終了するが、注射装置100は、まだ、注射場所に対して押される可能性がある。これは、ガード108が針116を露出する引込位置のままであるからである。さらに、ラムアセンブリ1120のこの遠位変位は、好ましくは、ハウジング102の窓1020に表示されるようにラムアセンブリ1120を位置決めする。例示的な実施形態において、ラムアセンブリ1120の遠位変位の後、ラムアセンブリ1120は、窓1020を完全にふさぐように薬剤容器114とハウジング102との間に配置され、ラムアセンブリ1120だけが窓1020を通して見えるようになり、薬剤容器114はもはや見えない(たとえば、ラムアセンブリは薬剤容器114と窓1020との間に配置される)。さらに、ラムアセンブリ1120は、注射装置100が使用されたことをユーザーにはっきりとした指示となるような色を備えることができ、この色は、使用前に注射装置の外側から見える他の色と異なる。
[0063]図12A、12Bは、注射装置100を「ロックアウト」状態で示している。図13Cは、ハウジング102がない状態で、この「ロックアウト」状態における注射装置100の多くの内部部品を示している。この状態は、たとえば、ユーザーが注射装置100を注射場所から離した後に観察することができる。この状態において、何もバネの力に対して引込位置にガード108を拘束しておらず、したがって、ガード108は、バネ118の力により引込位置から伸張位置に遠位方向に変位しており、それにより針116をカバーしている。ガード108は、バネ118の力により引込位置から伸張位置へ遠位方向に移動し、外側方向にバイアスされたバネ1088上に配置された突出部1086は、スリーブ110のレッグ部1110の近位表面と開口部1128の近位壁との間に形成された開口部に係合する。したがって、開口部1128の近位の壁との突出部1086の関連付けは、ガード108が近位方向に変位するのを防止し、また、突出部1086とレッグ1110の近位表面との関連付けは、ガード108が遠位方向に変位するのを防止する。したがって、ガード108はロック位置にあり、それにより、注射装置100を「ロックアウト」し、針116がカバーされ、ガード108は、ユーザーが注射装置を使用することができない位置にロックされる。その後、ユーザーは、注射装置100の遠位端部上にキャップ104を取り付けることができる。
[0064]有利には、この「ロックアウト」状態は、好ましくは、ガード108の変位には依存せず、しかし、好ましくは、薬剤チャンバ114に保持された薬剤の投与、および/またはラムアセンブリ1120の移動に依存する。たとえば、注射装置100は、ガード108が変位していなくても薬剤が不注意に出射されたときに、ロックアウト状態になる。注射装置100は、エネルギー源1122が駆動され、ラムアセンブリ1120が遠位方向に変位し、ラム1132がプランジャ1140を変位させ、それにより薬剤チャンバ114内の薬剤を発射させた場合に、ロックアウト状態になることができる。これは、たとえば、注射装置が間違って操作され、落とされ、壊され、または、開口部1022の側壁がエネルギー1122の力で突出部1134が外側に拡張することを防止できないような、ハウジング102に欠陥がある場合に生じるようにすることができる(たとえば、開口部1022の公差が不適切な場合、ハウジング102にクラックがある場合、または他の不具合がある場合など)。したがって、ロックアウト特徴は、注射装置100が新しく使用されてないように見えても、ユーザーが空の注射装置100で知らずに「注射」してしまうことを防止する。これは、実際に注射器が空の場合に、使用者が注射したと信じることを防止するという点で重要となり得る。
[0065]例示的な実施形態において、注射装置100の多くの部品は、好ましくは、弾性のあるプラスチックまたはポリマー、または金属で形成される。好ましくは、ラムアセンブリ1120は、ラムアセンブリ1120は、単一の型を用いて型成形することができるように向き決めされる。たとえば、図6Bおよび図13Cに示されるように、突出部1134(これは好ましくは、互いに同軸に対称である)は、レッグ部1130(これは好ましくは互いに同軸に対称である)のようなラムアセンブリ1120の他の特徴のアライメントに対して所定の角度で整合するようにすることができる。たとえば、図17に示されるように、単一の型は、Aで示されるラムアセンブリ1120の一部(すべての特徴、部品、開口部等、1130Aを含む)を成形することができ、また、単一の型は、Bで示されるラムアセンブリの一部(すべての特徴、部品、開口部等、1130Bを含む)を形成することができる。したがって、突出部1134の各表面は、好ましくは、2つの型の分割方向に沿ってアクセス可能であり、また、2つの型は、型の分割および取り外しを邪魔する分離方向に対して直交して向かう、突出部1134の凹部無しに、直線方向に分割することができる。
[0066]さらに、キャップ104は、らせん状に構成することができ、穴/開口部無しに成形することができる。たとえば、キャップ104は、ネジ部1044を含むことができ、キャップ104が型からネジ式に取り外されることが可能となる。さらに、外側ハウジング102は、ユーザーが注射装置100の内側の動作を視認することを可能にするために、また、不具合がないかどうか確認できるように、半透明の材料を含むことができる(たとえば、図1A、図7、図8A、図9A、図10A、図11A、図12A、および図16に示される)。さらに、注射装置100は、注射装置100をより人間工学的にするため、使用しやすくするため、およびユーザーに快適にするために、リッジ、パッド、外形、等の様々なグリップ要素を含むことができる。さらに、注射装置100は、注射に必要な工程を指示するため、ブランドやロゴデザインのような広告マークの領域を示すために、ステッカー、ブランドマーク、薬剤情報、数値、矢印等のマーキングを含むことができる。
[0067]図18は、注射装置の他の例示的な実施形態を示す。図18に示されるように、ラムアセンブリ1120は、トリガ係合部材を含むことができ、これは座部または棚部1120bの形態をとる。座部1120bは、予備発射条件において棚部102aのようなハウジング102の保持部に係合することができ、予備発射条件における棚部102aの座部1120bとの係合は、エネルギー源1122の力に抗する。注射装置100の使用が開始されるとき、ラムアセンブリ1120は、予備発射条件において、座部1120bの間の凹部1120aが突出部102aに整合するまで、たとえばガード108とラムアセンブリのカム関係を介して回転される(たとえば上述のように例示的な実施形態で説明されたように)。発射条件において、エネルギー源1122の力は、もはや妨害されず、ラムアセンブリ1120が遠位方向に変位することを可能にし、注射の実行中に薬剤を投与する。
[0068]本願の詳細な説明で具体的に言及された文献は、参照によりその全体が本明細書の明示的に組み込まれる。本稿で使用される「約」との語は、一般的に、対応する数値および数値範囲の両方に言及されていると理解されるべきである。さらに、本稿でのあらゆる数値範囲は、その範囲内のすべての数値を含むものと理解されたい。
[0069]本願の例示的な実施形態が開示されたが、当業者に多数の修正形態および他の実施形態が想起されるであろう。たとえば、様々な実施形態の特徴は他の実施形態に使用することができる。代替実施形態において、ハウジングはブラケットに固定することができ、また、少なくとも射水路の底部を画定する内側部分は、ハウジングの内および外へスライドすることができる。他の実施形態は、ラムアセンブリを保持部から解放するために、ラムアセンブリの回転を生じさせるための異なる機構を含むことができ、たとえば、スライド部またはハウジングの外側上でアクセス可能な他の要素などを介して、ユーザーによるラムの直接的な回転、または、指で押すボタンにより、または、ラムまたはラムアセンブリを回転させる他の変換機構などである。それゆえ、添付の特許請求の範囲は、これらのあらゆる修正形態および本発明の趣旨および範囲から生じるあらゆる実施形態を包含することを意図している。

Claims (21)

  1. 注射器であって、
    トリガ機構を含み、前記トリガ機構は、
    保持部を備えるトリガ部材と、
    薬剤容器から薬剤を出射させるために前記薬剤容器を加圧するように構成されるラムを備えるラムアセンブリと、を有し、前記ラムアセンブリはさらに、予備発射条件において、前記トリガ部材の前記保持部に係合するように構成されるトリガ係合部材を備え、
    前記注射器はさらに、薬剤を出射するために前記ラムに力を与えるため、前記ラムに関連付けられるエネルギー源と、
    前記予備発射条件から発射条件へ、前記トリガ係合部材と前記保持部との間の軸方向の回転を生じさせるための、ユーザー操作可能な発射開始部材と、を有し、前記発射条件において、前記エネルギー源が前記ラムを駆動できるようにするために、前記トリガ係合部材は前記保持部材から解放される、注射器。
  2. 請求項1に記載の注射器であって、さらに、注射器ハウジングを有し、前記発射開始部材は、前記注射器の遠位端部に配置される皮膚接触部材を含み、前記皮膚接触部材は、前記注射器の遠位端部において前記皮膚接触部材に力が与えられたときに、前記ハウジングに対して近位方向に移動可能であり、前記発射開始部材は、前記トリガ機構に関連付けられ、且つ、前記皮膚接触部材のハウジングに対する近位方向の運動により、前記予備発射条件から前記発射条件へ、前記トリガ係合部材と前記保持部との間で軸方向の回転を生じさせるように構成される、注射器。
  3. 請求項2に記載の注射器であって、前記皮膚接触部材は針ガードを含み、前記針ガードは、引込可能であり、且つ、前記皮膚接触部材の近位方向の運動により、前記薬剤容器に接続された針を露出するよう構成される、注射器。
  4. 請求項3に記載の注射器であって、使用中に前記薬剤容器から出射される薬剤を注入するために、前記針は前記薬剤容器に流体連通する、注射器。
  5. 請求項3に記載の注射器であって、前記エネルギー源および前記針は、前記針を通じて薬剤をジェット注射するように構成される、注射器。
  6. 請求項5に記載の注射器であって、薬剤をジェット注入するために、前記エネルギー源は、約90psiから約500psiの間で薬剤を加圧する、注射器。
  7. 請求項5に記載の注射器であって、前記エネルギー源および前記針は、前記針内で少なくとも約1000cm/secの平均速度で薬剤を注射するように構成される、注射器。
  8. 請求項2に記載の注射器であって、前記皮膚接触部材は第1カムを有し、前記ラムアセンブリは第2カムを有し、前記第1カムは、前記第2カムに作動的に関連付けられ、前記保持部に対して前記ラムアセンブリを回転させるために、前記第1カムは、前記軸方向の運動により前記第2カムをカム駆動し、前記ラムアセンブリを前記発射条件に位置決めする、注射器。
  9. 請求項1に記載の注射器であって、さらに注射器ハウジングを有し、
    前記トリガ係合部材および前記ラムは、前記トリガ係合部材の回転が前記ラムを回転させるように固定的に関連付けられ、
    前記ラムアセンブリは、前記発射開始部材の動作が、前記ハウジング内で前記ラムアセンブリを前記発射条件に回転させるように、前記発射開始部材に関連付けられる、注射装置。
  10. 請求項1に記載の注射器であって、前記トリガ機構は、前記予備発射位置において前記エネルギー源の動作に対して前記ラムアセンブリを軸方向に近位位置に保持する、ラム保持部材を有し、前記保持部は、前記ラム保持部材による駆動に対して係合および保持された前記トリガ係合部材を保持する、注射器。
  11. 請求項10に記載の注射器であって、前記発射条件において、前記ラムは前記保持部から脱係合し、前記エネルギー源は、前記トリガ係合部材と前記ラム保持部材との間の係合に打ち勝つ、注射器。
  12. 請求項1に記載の注射器であって、前記ラムアセンブリは単一構成である、注射器。
  13. 請求項10に記載の注射器であって、前記ラムアセンブリは突出部を含み、前記突出部は、前記トリガ係合部材に係合する膨張部および溝を含み、前記保持部は、前記予備発射条件において、前記トリガ係合部材の前記膨張部および前記溝との係合を保持する、注射器。
  14. 請求項1に記載の注射器であって、さらに、注射中に前記薬剤容器を保持するように構成される容器支持部を有し、前記ラムアセンブリは、注射後に前記注射器をロックアウトするために、前記容器支持部に係合するように構成される、注射器。
  15. 請求項14に記載の注射器であって、前記注射器がロックアウトされたときに、ユーザー操作可能な前記発射開始部材の近位方向の運動は、前記ラムアセンブリによりブロックされる、注射器。
  16. 請求項1に記載の注射器であって、前記予備発射条件において、前記注射器の外側から予備発射色領域が視認され、前記注射器はさらに、
    窓を含むハウジングと、
    前記予備発射領域には存在しない指示色を備える指示部と、を有し、前記色は、前記予備発射条件において、前記ハウジング内で見えないように隠されており、前記発射条件において、前記発射条件であることを表示するために、前記指示色は、前記注射器の外側から前記窓を通して視認される、注射器。
  17. 請求項16に記載の注射器であって、前記ラムアセンブリは前記指示部を含む、注射器。
  18. 請求項16に記載の注射器であって、前記ラムアセンブリは、前記発射条件において、前記窓を完全にふさぐ、注射器。
  19. 請求項1に記載の注射器であって、薬剤はテストステロンを有する、注射器。
  20. 注射器であって、
    トリガ機構を含み、前記トリガ機構は、
    保持部を備えるトリガ部材と、
    薬剤容器から薬剤を出射させるために薬剤容器を加圧するように構成されるラム、および少なくとも1つのカム表面を備えるラムアセンブリと、を有し、前記ラムアセンブリはさらに、予備発射条件において、前記トリガ部材の前記保持部に係合するように構成されるトリガ係合部材を備え、
    前記注射器はさらに、薬剤を出射させるために前記ラムに力を与えるように前記ラムに関連付けられるエネルギー源と、
    ユーザー操作可能な発射開始部材を含む針ガードと、を有し、前記予備発射条件から発射条件へ、前記トリガ係合部材と前記保持部との間の軸方向の回転を生じさせるように、前記発射開始部材は、前記少なくとも1つの第1カム表面と作動的に関連付けられるように構成される、少なくとも1つの第2カム表面を備え、前記発射条件において、前記トリガ係合部材は、前記エネルギー源が前記ラムを駆動できるように、前記保持部から解放される、注射器。
  21. 請求項20に記載の注射器であって、さらに容器支持部を有し、前記ラムアセンブリは、注射後に前記注射器をロックアウトするために、前記容器支持部に係合するように構成される、注射器。
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