JP2014518120A - スペクトルモデルを用いて異なる化学種の分離を伴うmri - Google Patents
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Abstract
本発明は、異なるMRスペクトルを持つ少なくとも2つの化学種のMR撮像の方法に関する。この方法は、RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場の撮像シーケンスに対して体10の部分を従属させることにより化学種のMR信号を生成するステップであって、上記撮像シーケンスが、撮像パラメータのセット、TR、α、TEにより決定される、ステップと、上記MR信号を取得するステップと、上記化学種の少なくとも1つのスペクトルモデルを決定するステップであって、上記スペクトルモデルが、撮像パラメータのセットTR、α、TEに関連付けられる、ステップと、上記スペクトルモデルに基づき上記取得されたMR信号に対する上記少なくとも2つの化学種の信号貢献を分離するステップと、上記化学種の少なくとも1つの上記信号貢献からMR画像を計算するステップとを有する。更に、本発明は、MRデバイス1及びMRデバイス1に関するコンピュータプログラムに関する。
Description
本発明は、磁気共鳴(MR)撮像の分野に関する。それは、異なるMRスペクトルを持つ少なくとも2つの化学種のMR撮像の方法に関する。本発明は、MRデバイス及びMRデバイス上で実行されるコンピュータプログラムにも関する。
2次元又は3次元画像を形成するために磁場及び核スピンの間の相互作用を利用する画像形成MR方法は、特に医療診断の分野において、今日では広く使われている。なぜなら、軟組織の撮像に関して、それらが、多くの点で他の撮像より優れており、電離放射線を必要とせず、及び通常侵襲的でないからである。
一般のMR方法によれば、検査される患者の体は、強い、一様な磁場B0内に構成される。この方向は同時に、測定の基礎となる座標系の軸(通常z軸)を規定する。磁場B0は、規定された周波数(いわゆるラーモア周波数又はMR周波数)の交番電磁場(RF場)の印加により励起されることができる(スピン共鳴)磁場強度に基づき、個別の核スピンに対する異なるエネルギー準位を生成する。巨視的な視野から言えば、個別の核スピンの分布は、適切な周波数の電磁気パルス(RFパルス)の印加により平衡の状態から偏向されることができる全体の磁化を生成する。一方、磁場B0はz軸に対して垂直に延在する。その結果、磁化は、z軸の周りでの歳差運動を実行する。歳差運動は、コーンの表面を表す。コーンの開口部の角度がフリップ角と呼ばれる。フリップ角の大きさは、印加される電磁気パルスの強度及び持続時間に依存する。いわゆる90°パルスの場合、スピンは、z軸から横断方向の平面(フリップ角90°)まで偏向される。
RFパルスの停止後、平衡のオリジナルの状態に戻ろうと、磁化は緩和する。ここで、z方向における磁化が、第1の時間定数T1(スピン格子又は長手方向緩和時間)で再度構築され、z方向に垂直な方向における磁化は、第2の時間定数T2(スピン−スピン又は横断方向緩和時間)で緩和する。磁化の変動がz軸に対して垂直な方向において測定されるよう、MRデバイスの検査ボリューム内に構成され、及び方向付けられる受信RFコイルを用いて、磁化の変動は検出されることができる。横断方向の磁化の減衰は、例えば90°パルスの印加後、同じ位相を持つ整った状態からすべての位相角が一様に分散される(ディフェージング)状態への(局所磁場不均一性により誘導される)核スピンの遷移により、伴われる。ディフェージングは、再フォーカスパルス(例えば180°パルス)を用いて補償されることができる。これは、受信コイルにおいてエコー信号(スピンエコー)を生成する。
体における空間分解能を実現するために、3つの主軸に沿って延在する線形磁場グラジエントが、一様な磁場B0上に重畳される。これは、スピン共鳴周波数の線形空間依存をもたらす。すると受信コイルにおいてピックアップされる信号は、体における異なる位置に関連付けられることができる異なる周波数の要素を含む。受信コイルを介して得られる信号データは、空間的周波数ドメインに対応し、k空間データと呼ばれる。k空間データは通常、異なる位相エンコーディングで取得される複数のラインを含む。各ラインは、複数のサンプルを集めることによりデジタル化される。k空間データのセットは、フーリエ変換を用いてMR画像へと変換される。
MR撮像においてはしばしば、水及び脂肪といった異なる化学種の全体の信号に対する相対的な貢献に関する情報を得ることが望ましい。これは、それらのいくつかの貢献を抑制するため、又はそれらのすべての貢献を分離して若しくは結合的に分析するためである。異なるエコー時間で取得される、2つ又はこれ以上の対応するエコーからの情報が結合される場合、これらの貢献は計算されることができる。これは化学シフトエンコーディングと考えられる。そこでは、追加的な次元である化学シフト次元が規定され、わずかに異なるエコー時間で2、3の画像を取得することによりエンコードされる。特に水脂肪分離に関して、これらのタイプの検査はしばしば、ディクソンタイプの測定と呼ばれる。ディクソン撮像又はディクソン水/脂肪撮像を用いて、異なるエコー時間で取得される2つ又はこれ以上の対応するエコーから水及び脂肪の貢献を計算することにより、水脂肪分離が得られることができる。一般に斯かる分離は可能である。なぜなら、脂肪及び水における水素の歳差運動の既知の周波数差が存在するからである。その最も簡単な形式において、「インフェイズ」及び「アウトオブフェイズ」データセットの加算又は減算のいずれかにより、水及び脂肪画像が生成される。しかし、この手法は、主磁場不均一性に対してかなり敏感である。しかしながら、異なる種の斯かる化学エンコードベースの分離は、水/脂肪種にのみ限定されるものではない。他の化学シフトを持つ他の種が考慮されることもできる。
脂肪スペクトルの複雑なモデルが水脂肪分離プロセスに組み込まれる場合、水画像において残余の脂肪信号のない高品質の水脂肪分離が得られることができる。これは、例えばYu H、Shimakawa A、McKenzie CA、Brodsky E、Brittain JH、Reeder SBによる「Multi-echo water-fat separation and simultaneous R2* estimation with multi-frequency fat spectrum modeling」、Magn Reson Med 2008; 60:1122-1134における3点ディクソン法に関して示された。
2点ディクソン法における脂肪信号ディフェージング及び減衰を考慮する脂肪スペクトルのスペクトルモデルを用いる別の高品質の水脂肪分離手法が、Eggers H、Brendel B、Duijndam A、Herigault Gによる「Dual-echo Dixon imaging with flexible choice of echo times」、Magn Reson Med 2011; 65:96-107において示された。
特に時間が重要なアプリケーションにおいて、可能な限りスキャン時間を減らすため、2又は3点法が好ましくは用いられる。しかしながら、それらは通常、単一の支配的なピークにより脂肪スペクトルを近似し、及び従って一般に、効率的な脂肪抑制を提供することに失敗する。これは、脂肪が複数のスペクトルピークを有することが既知だからである。更に、脂肪抑制の品質はしばしば、既知の手法において次善最適である。なぜなら、取得されたMR信号への脂肪からの貢献が、撮像シーケンスのタイプ(例えばスポイルド・グラジエントエコーシーケンス、高速スピンエコーシーケンス等)及び、用いられた撮像シーケンスのパラメータ(例えば反復時間TR、フリップ角α、エコー時間TEi)と共に実質的に変化するということをそれらが無視するからである。
上記のことから、改良されたMR撮像技術に関する必要性が存在することが容易に認められる。結果として本発明の目的は、特に2及び3点ディクソン法において、より好適に脂肪抑制を実現することにより、画像品質を更に強調する方法を提供することである。
本発明によれば、異なるMRスペクトルを持つ少なくとも2つの化学種のMR撮像の方法が開示される。この方法は、
RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場の撮像シーケンスに対して体の部分を従属させることにより化学種のMR信号を生成するステップであって、上記撮像シーケンスが、撮像パラメータのセットにより決定される、ステップと、
上記MR信号を取得するステップと、
上記化学種の少なくとも1つのスペクトルモデルを決定するステップであって、上記スペクトルモデルが、上記撮像パラメータのセットに関連付けられる、ステップと、
上記スペクトルモデルに基づき上記取得されたMR信号に対する上記少なくとも2つの化学種の信号貢献を分離するステップと、
上記化学種の少なくとも1つの上記信号貢献からMR画像を計算するステップとを有する。
RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場の撮像シーケンスに対して体の部分を従属させることにより化学種のMR信号を生成するステップであって、上記撮像シーケンスが、撮像パラメータのセットにより決定される、ステップと、
上記MR信号を取得するステップと、
上記化学種の少なくとも1つのスペクトルモデルを決定するステップであって、上記スペクトルモデルが、上記撮像パラメータのセットに関連付けられる、ステップと、
上記スペクトルモデルに基づき上記取得されたMR信号に対する上記少なくとも2つの化学種の信号貢献を分離するステップと、
上記化学種の少なくとも1つの上記信号貢献からMR画像を計算するステップとを有する。
本発明によれば、異なる化学種に関する信号分離のため、複雑なスペクトルモデルが使用される。スペクトルモデリングの詳細に関しては、上述された引用文献を参照されたい。
本発明によれば、化学種の1つだけのスペクトルが、例えば、マルチピークのスペクトルモデルによりモデル化され、一方、別の化学種は、単一のピークスペクトルモデルにより簡単にモデル化されることができる点に留意されたい。結果的に、実際、すべての化学種は、モデル化される。この場合、モデルの1つだけが、マルチピークのスペクトルモデルを有することができる。
更に、用語「化学種」は、MR特性を持つ任意の種類の化学物質又は任意の種類の核として広く解釈されなければならない点に留意されたい。簡単な例において、2つの化学種のMR信号が取得される。この場合、化学種は、「化学組成」水及び脂肪における陽子である。より洗練された例において、マルチピークのスペクトルモデルは、既知の相対的な総計において発生する異なる化学組成のセットにおける核を実際に表す。この場合、化学組成の異なるセットからの信号貢献を分離するため、2つ又はこれ以上のスペクトルモデルが用いられる。
本発明の重要な特徴は、スペクトルモデルの「ライブラリ」の提供である。この場合、ライブラリは、撮像パラメータの異なるセット及び/又は撮像シーケンスの異なるタイプに関連付けられる異なるスペクトルモデルを含む。こうして、本発明は、取得されたMR信号に対して貢献する化学種の1つのスペクトルが、シーケンスタイプだけでなく撮像パラメータと共に実質的に変化することを考慮する。この変動を考慮することにより、本発明は、非常に高品質の(水脂肪)分離を可能にする。更に、本発明の方法は、主磁場不均一性の高品質の推定を可能にする。
スペクトルモデルの前述のライブラリは、データベースに格納される撮像パラメータの異なるセットに関連付けられる複数の予め収集されたスペクトルモデルを有することができる。このデータベースは、信号分離ステップにおいてアクセスされるルックアップテーブルとして機能することができる。MR信号生成に実際に用いられる撮像シーケンスの撮像パラメータのセットに関連付けられるスペクトルモデルは、ライブラリに格納されるスペクトルモデルの内挿又は外挿により決定されることができる。
異なる化学種のスペクトルが、スペクトルモデリングに関して利用可能な撮像データに完全に依存する既知のいわゆる自動較正手法よりはるかに高い品質で、(通常実際の画像取得手順の前に)分離ステップにおいて取得されることができることは、本発明の重要な利点である。スペクトルモデリングは、特定の高品質の信号分離を生じさせるこれらの予め収集されたスペクトルに基づかれることができる。追加的な利点は、エコーの数が3又は2に減らされる場合においてさえ、複雑なスペクトルモデルが本発明に基づき利用可能となることができる点にある。斯かるケースにおいて、従来の自動較正手法は、高品質の信号分離に必要とされる異なる化学種のスペクトルに関して類似する情報をもはや提供することができない。
本発明の可能な実施形態によれば、撮像パラメータの異なるセットに関連付けられるスペクトルモデルが、個別のスペクトルの及び/又は重要な撮像パラメータの影響の分析的シミュレーションを用いて提供されることができる。
各スペクトルモデルは、1つ又は複数のスペクトルピークの共鳴周波数及び振幅、位相値並びに/又は緩和時間値を含むことができる。スペクトルピークの振幅は、異なる関連共鳴周波数での化学種の相対的な信号貢献を決定する。位相は、所与のエコー時間でのスペクトルピークと、例えば水陽子との間のディフェーズ角度を表す。緩和時間は、エコー時間を持つ指数関数的な信号減衰を表すために含められることができる。重み(即ちスペクトルピークの振幅)及び位相は、撮像パラメータに依存する。従って、本発明による重み及び位相は、撮像パラメータの異なるセットに対して提供される。
撮像パラメータは、MR信号の生成に使用される撮像シーケンスの反復時間、フリップ角及び/又は少なくとも1つのエコー時間を含む。
上述された方法は、MRデバイスを用いて実行されることができ、このMRデバイスは、検査ボリュームにおける一様で安定した磁場B0を生成する少なくとも1つの主磁石コイルと、上記検査ボリュームにおける異なる空間方向において切り替えられる傾斜磁場を生成する複数のグラジエントコイルと、上記検査ボリュームにおけるRFパルスを生成する、及び/又は上記検査ボリュームに配置される患者の体からのMR信号を受信する少なくとも1つのRFコイルと、RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場の時間的連続性を制御する制御ユニットと、再構成ユニットとを含む。本発明の方法は、MRデバイスの再構成ユニット及び/又は制御ユニットの対応するプログラムにより実現されることができる。
本発明の方法は、現在臨床用のほとんどのMRデバイス上で有利に実施されることができる。このためには、単にMRデバイスがコンピュータプログラムを利用すればよい。このプログラムにより、本発明の上記の説明された方法ステップを実行するようMRデバイスが制御される。コンピュータプログラムは、データ担体に存在するか、又はMRデバイスの制御ユニットへのインストールのためダウンロードされるよう、データネットワークに存在する。
図面は、本発明の好ましい実施形態を開示する。しかしながら、この図面は、説明のためだけに設計され、本発明の範囲を規定するものではない点を理解されたい。
図1を参照すると、MRデバイス1が表示される。このデバイスは、超伝導又は抵抗主磁石コイル2を有する。その結果、実質的に一様な、時間的に一定の主磁場B0が、検査ボリュームを通りz軸に沿って作成される。デバイスは更に、(第1、第2、及び該当する場合第3次の)シムコイル2'のセットを有する。この場合、セット2'の個別のシムコイルを通る電流は、検査ボリュームにおけるB0ずれを最小化する目的で制御可能である。
磁気共鳴生成及び操作システムは、核磁気スピンを反転又は励起させるため、磁気共鳴を誘導するため、磁気共鳴を再フォーカスするため、磁気共鳴を操作するため、空間的に及び他の態様で磁気共鳴をエンコードするため、スピンを飽和させるため、その他MR撮像を実行するのに必要なことのため、RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場のシリーズを適用する。
より詳細には、グラジエントパルス増幅器3は、検査ボリュームのx、y及びz軸に沿って全身グラジエントコイル4、5及び6の選択された1つに対して、電流パルスを印加する。デジタルRF周波数送信機7は、検査ボリュームにRFパルスを送信するため、体RFコイル9に対して、送信/受信スイッチ8を介して、RFパルス又はパルスパケットを送信する。典型的なMR撮像シーケンスは、短い持続時間のRFパルスセグメントのパケットから作られ、これは、任意の印加磁場グラジエントと共に、核磁気共鳴の選択された操作を実現する。RFパルスは、共鳴を飽和させ、励起させ、磁化を反転させ、共鳴を再フォーカスし、又は共鳴を操作するため、及び、検査ボリュームに配置される体10の部分を選択するために用いられる。MR信号は、体RFコイル9によってもピックアップされる。
パラレル撮像を用いて体10の限られた領域のMR画像を生成するため、局所アレイRFコイル11、12、13のセットが、撮像のために選択される領域に対して連続して配置される。アレイコイル11、12、13は、体コイルRF通信により誘導されるMR信号を受信するために用いられることができる。
結果として生じるMR信号は、体RFコイル9により及び/又はアレイRFコイル11、12、13によりピックアップされ、好ましくはプリアンプ(図示省略)を含む受信機14により復調される。受信機14は、送信/受信スイッチ8を介してRFコイル9、11、12及び13に対して接続される。
ホストコンピュータ15は、シムコイル2'だけでなく、例えばエコープラナ撮像(EPI)、エコーボリューム撮像、グラジエント及びスピンエコー撮像、高速スピンエコー撮像等の複数のMR撮像シーケンスのいずれかを生成するため、グラジエントパルス増幅器3及び送信機7を制御する。選択されたシーケンスに対して、受信機14は、各RF励起パルスに追従する高速連続的態様で、シングル又は複数のMRデータラインを受信する。データ取得システム16は、受信された信号のアナログデジタル変換を実行し、更なる処理に適したデジタルフォーマットへと各MRデータラインを変換する。現代のMRデバイスにおいて、データ取得システム16は、raw画像データの取得に特化された別々のコンピュータである。
究極的に、デジタルraw画像データは、フーリエ変換又はSENSE又はSMASHといった他の適切な再構成アルゴリズムを適用する再構成プロセッサ17により、画像表現へと再構成される。MR画像は、患者を通るプラナスライス、パラレルプラナスライスのアレイ、3次元ボリューム等を表すことができる。画像は、画像メモリに格納される。メモリでは、例えば結果として生じるMR画像の人読み出し可能な表示を提供するビデオモニタ18を介した視覚化のための適切なフォーマットへとスライス、投影又は画像表現の他の部分を変換するため、画像がアクセスされることができる。
図2は、変化する撮像パラメータ(反復時間TR、フリップ角α、エコー時間TE)の下で集められる脂肪陽子のMRスペクトルを概略的に示す。図2から分かるように、重み、即ち異なるスペクトルピークの振幅は、撮像パラメータと共に実質的に変化する。この変動は、MR信号取得に関して実際に用いられる撮像パラメータのセットに関連付けられる(例えば脂肪陽子の)スペクトルモデルに基づき、2点又はマルチポイントディクソン技術において信号分離を実行することにより、本発明において考慮される。
本発明の第1の実際的な実施形態によれば、化学シフトエンコードされた3次元グラジエントエコー撮像が、所与の反復時間TR及び所与のフリップ角αを持つMR信号取得に関して実行される。グラジエントエコーは、T1加重を実現するため、RFスポイルドレジームにおいて生成される。脂肪のスペクトルモデルのライブラリが用いられる。これは、前もって集められ、及び従って事前情報を構成する。ライブラリは、個別のスペクトルピークの振幅、それらの個別の位相及びT2値を含む。ライブラリは、撮像パラメータTR及びαの異なるセットに対するスペクトルモデルを含み、図3に示されるようなマトリクスを生じさせる。特定のTR及びαの組み合わせに対する、個別のスペクトルピークの振幅、位相及びT2値を取得するとき、内挿又は外挿が適用されることができる。代替的に、脂肪スペクトルに関する撮像パラメータの影響の分析的モデリングが、必要に応じて実行及び評価されることができる。スライスにわたるフリップ角αの変動を生じさせる、劣ったスライス選択性を持つ2次元グラジエントエコー撮像に対して、これらの状態の下で脂肪スペクトルにおける変動を適切に反映するため、図3に示される別のマトリクスが集められなければならない。
別の可能な実施形態において、化学シフトエンコードされた2次元マルチショット高速スピンエコー撮像が、所与の反復時間TR、インターエコー時間TEi及び再フォーカス角度αで実行される。撮像シーケンスの再フォーカスRFパルスの高速反復は、J変調効果を変化させることができる。これは、脂肪スペクトルにおいて、即ちT2値において及び信号振幅において実質的な差を生じさせる。180°より小さな再フォーカス角度の使用は、異なるコヒーレンス経路の混合を更に生じさせる。これは、T1及びT2緩和に対して異なる態様でさらされる。これは、信号寿命における見かけの増加を生じさせる。従って、スペクトルモデルの3次元マトリクスが、図4に示されるように、本実施形態において適切である。
Claims (10)
- 異なるMRスペクトルを持つ少なくとも2つの化学種のMR撮像の方法において、
RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場の撮像シーケンスに対して体の部分を従属させることにより前記化学種のMR信号を生成するステップであって、前記撮像シーケンスが、撮像パラメータのセットにより決定される、ステップと、
前記MR信号を取得するステップと、
前記化学種の少なくとも1つのスペクトルモデルを決定するステップであって、前記スペクトルモデルが、前記撮像シーケンスのタイプ及び/又は撮像パラメータのセットに関連付けられる、ステップと、
前記スペクトルモデルに基づき前記取得されたMR信号に対する前記少なくとも2つの化学種の信号貢献を分離するステップと、
前記化学種の少なくとも1つの前記信号貢献からMR画像を計算するステップとを有する、方法。 - 前記スペクトルモデルが、1つ又は複数のスペクトルピークの共鳴周波数及び振幅、位相値並びに/又は緩和時間値を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記撮像パラメータのセットが、反復時間値、フリップ角値及び/又は少なくとも1つのエコー時間値を含む、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記MR信号が、2点又はマルチポイントディクソン技術を用いて生成及び取得される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記撮像シーケンスが、グラジエントエコー又はスピンエコータイプのシーケンスである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記撮像パラメータの異なるセットに関連付けられるスペクトルモデルが、データベースに格納される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
- MR信号生成に用いられる前記撮像シーケンスの前記撮像パラメータのセットに関連付けられる前記スペクトルモデルが、前記データベースに格納される前記スペクトルモデルの内挿又は外挿により決定される、請求項6に記載の方法。
- 前記撮像パラメータの異なるセットに関連付けられるスペクトルモデルが、シミュレーションを用いて提供される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
- MRデバイスであって、
検査ボリュームにおける一様で安定した磁場B0を生成する少なくとも1つの主磁石コイルと、
前記検査ボリュームにおける異なる空間方向において切り替えられる傾斜磁場を生成する複数のグラジエントコイルと、
前記検査ボリュームにおけるRFパルスを生成する、及び/又は前記検査ボリュームに配置される患者の体からのMR信号を受信する少なくとも1つのRFコイルと、
RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場の時間的連続性を制御する制御ユニットと、
再構成ユニットとを有し、
前記MRデバイスが、
RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場の撮像シーケンスに対して体の部分を従属させるステップであって、前記撮像シーケンスが、撮像パラメータのセットにより決定される、ステップと、
異なるMRスペクトルを持つ少なくとも2つの化学種のMR信号を取得するステップと、
前記化学種の少なくとも1つのスペクトルモデルを決定するステップであって、前記スペクトルモデルが、前記撮像シーケンスのタイプ及び/又は撮像パラメータのセットに関連付けられる、ステップと、
前記スペクトルモデルに基づき前記取得されたMR信号に対する前記少なくとも2つの化学種の信号貢献を分離するステップと、
前記化学種の少なくとも1つの前記信号貢献からMR画像を計算するステップとを実行するよう構成される、MRデバイス。 - MRデバイスで実行されるコンピュータプログラムであって、
RFパルス及び切り替えられる傾斜磁場を含む撮像シーケンスを生成するステップであって、前記撮像シーケンスが、撮像パラメータのセットにより決定される、ステップと、
異なるMRスペクトルを持つ少なくとも2つの化学種のMR信号を取得するステップと、
前記化学種の少なくとも1つのスペクトルモデルを決定するステップであって、前記スペクトルモデルが、前記撮像シーケンスのタイプ及び/又は撮像パラメータのセットに関連付けられる、ステップと、
前記スペクトルモデルに基づき前記取得されたMR信号に対する前記少なくとも2つの化学種の信号貢献を分離するステップと、
前記化学種の少なくとも1つの前記信号貢献からMR画像を計算するステップとに関する命令を有する、コンピュータプログラム。
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