JP2014510423A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広範囲の周波数でアンテナ特性を改善する。
【解決手段】アンテナ装置は、アンテナとスタブを有する。アンテナは、グラウンドの端部の第1の位置に接続されている。スタブは、一端がグラウンドの端部の第2の位置に接続され、他端がグラウンドおよびアンテナに接続されていない。
【選択図】図1

Description

本発明はアンテナ装置に関する。
現在、携帯電話機や携帯情報端末装置など、無線通信を行う移動通信装置が広く利用されている。無線通信に関する標準化団体では、通信速度や通信容量を更に向上するため、次世代の無線通信方式について活発な議論が行われている。無線通信方式としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)、UWB(Ultra Wideband)を含むPAN(Personal Area Network)、WiMAXなどが挙げられる。移動通信装置の中には、複数の無線通信方式を用いて無線通信を行うことができるものもある。
広い周波数帯域や複数の異なる周波数帯域を用いて無線通信を行う移動通信装置は、広範囲の周波数でリターンロス(反射損失)などのアンテナ特性が良好なアンテナ装置を用いることが好ましい。一方、移動通信装置では、小型化や軽量化のため、アンテナ装置の設置スペースが制限されることが多い。そこで、アンテナ特性の改善や小型化・軽量化の観点から、形状の異なる幾つかのアンテナ装置が提案されている。
例えば、所望の周波数で共振する第1のブランチと、当該所望の周波数より低い他の周波数で共振する第2のブランチとを備えるアンテナ素子をもつアンテナ装置が提案されている。また、所定の周波数で共振するアンテナ素子と、端部の所定位置に切り欠き(カットアウト)が形成された接地導体パターンとを備えたアンテナ装置が提案されている。
特開2009−4847号公報 特開2009−267656号公報
グラウンドに切り欠きを形成することで、アンテナ装置がカバーする周波数帯域のうち一部の周波数(例えば、低周波数側)で、アンテナ特性が改善され得る。しかし、他の周波数(例えば、高周波数側)では、アンテナ特性を改善する余地がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、広範囲の周波数でアンテナ特性が改善されたアンテナ装置を提供することを目的とする。
アンテナとスタブとを有するアンテナ装置が提供される。アンテナは、グラウンドの端部の第1の位置に接続されている。スタブは、一端がグラウンドの端部の第2の位置に接続され、他端がグラウンドおよびアンテナに接続されていない。
広範囲の周波数でアンテナ特性が改善される。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
本実施の形態のアンテナ装置の例を示す図である。 アンテナ装置を備える移動通信装置の例を示す図である。 共振周波数(低周波数側)での表面電流の例を示す図である。 共振周波数(高周波数側)での表面電流の例を示す図である。 第1の他のアンテナ装置の例を示す図である。 第2の他のアンテナ装置の例を示す図である。 第1・第2の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。 第3の他のアンテナ装置の例を示す図である。 第3の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。 第4の他のアンテナ装置の例を示す図である。 第4の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。 アンテナ装置のリターンロス例を示す図である。 第5の他のアンテナ装置の例を示す図である。 第5の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。 第6・第7の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態のアンテナ装置の例を示す図である。アンテナ装置10は、グラウンド11、アンテナ素子12、フィード13およびスタブ部15を有する。
グラウンド11は、例えば、移動通信装置に搭載できる薄い板形状である。グラウンド11の端部(例えば、1つの端辺)の第1の位置には、切り欠きとしてのスロット14が形成されている。スロット14は、例えば、グラウンド11の端辺から内側に向かって、当該端辺と垂直に伸びている。スロット14は、長細い直線形状(長方形)であってもよいし、図1に示すようにフィード13の方向に屈折しているL字形状であってもよい。
アンテナ素子12は、フィード13(給電部)を介して、グラウンド11の端部(例えば、上記のスロット14が形成された端辺)の第1の位置と異なる第2の位置に接続されている。アンテナ素子12は、モノポールアンテナとして振る舞い、第1および第2のブランチを備える。第1および第2のブランチは、それぞれ一端がグラウンド11に接続されずに開放されており、他端がグラウンド11に接続されている。第2のブランチは、第1のブランチよりもグラウンド11から離れたアーム部を有する。
アンテナ素子12は、図1に示すようにF字形状であってもよい。F字形状は、L字形状の屈折点に、他のL字形状を接続したものと言うことができる。また、F字形状は、グラウンド11の端辺から垂直に伸びるバックエッジと、バックエッジからグラウンド11の端辺と平行に伸びる2つのアーム部を備えた形状と言うこともできる。アンテナ素子12が備える第1および第2のブランチは、例えば、スロット14の方向に屈折している。
スタブ部15は、一端がグラウンド11の端部(例えば、上記のスロット14が形成された端辺)の第1および第2の位置と異なる第3の位置に接続されている。また、スタブ部15は、他端がグラウンド11およびアンテナ素子12の何れにも接続されずに開放されている。スタブ部15は、図1に示すようにグラウンド11の端辺から垂直に伸びる長細い直線形状(長方形)であってもよい。スタブ部15は、例えば、アンテナ素子12のバックエッジから一定の距離を空けて、バックエッジと並行に設けられている。
スタブ部15は、アンテナ素子12の2つのブランチの屈折方向と逆方向に設けられてもよい。例えば、グラウンド11の端部において、スロット14が形成された第1の位置とスタブ部15が接続された第3の位置とは、フィード13が設けられた第2の位置を挟んで互いに反対側に存在する。図1の例では、スロット14はアンテナ素子12の左側に形成され、スタブ部15はアンテナ素子12の右側に設けられている。なお、スロット14を形成する第1の位置は、後述するように調整することができ、図1に示す例よりもフィード13寄りに移動させてもよいし、フィード13と逆方向に移動させてもよい。
ここで、アンテナ素子12が第1および第2のブランチを備えることで、アンテナ装置10は2つの共振周波数をもつ。グラウンド11に近い第1のブランチが高周波数側の共振に寄与し、第1および第2のブランチの組み合わせが低周波数側の共振に寄与する。また、グラウンド11にスロット14を形成することで、後述するように、低周波数側のアンテナ特性が改善される。また、グラウンド11にスタブ部15を接続することで、後述するように、高周波数側のアンテナ特性が改善される。スタブ部15は、アンテナ素子12の特性とグラウンド11の特性の両方に影響を与える。スタブ部15は、グラウンド11を介して、アンテナ素子12と電磁気的に結合(カップリング)する。
図2は、アンテナ装置を備える移動通信装置の例を示す図である。移動通信装置としては、例えば、携帯電話機や携帯情報端末装置が挙げられる。
移動通信装置は、誘電性の基板20を有する。基板20として、例えば、誘電率がe(epsilon)=3.1、損失正接(ロスタンジェント)がd(delta)=0.0028、厚さが0.8mmのものを用いることができる。図2の例では、基板20の同一面上に、グラウンド11、アンテナ素子12およびスタブ部15が形成されている。ただし、アンテナ素子12およびスタブ部15を、グラウンド11とは反対面に形成してもよい。グラウンド11、アンテナ素子12およびスタブ部15には、同じ材料を用いることができ、銅などの導体を用いる。
ここで、基板20上に形成したアンテナ装置10の寸法の一例を挙げる。例えば、グラウンド11の横の長さ(幅)がWg=44mm、グラウンド11の縦の長さがLg=75mm、基板20のうちグラウンド11が形成されていない領域の縦の長さがLa=20mmである。例えば、アンテナ素子12のブランチの太さがWa=3mm、第1のブランチのアーム部の横の長さがLa1=9mm、第2のブランチのアーム部の横の長さがLa2=8mm、第1のブランチの縦の長さ(高さ)がHa1=6.75mm、第2のブランチの縦の長さ(高さ)がHa2=12.5mmである。
また、例えば、スロット14の太さ(幅)がWs=1mm、スロット14の縦の長さ(深さ)がLs=9mm、フィード13とスロット14との距離がDs=9mmである。例えば、スタブ部15の太さ(幅)がWt=1mm、スタブ部15の縦の長さがLt=6mm、アンテナ素子12のバックエッジとスタブ部15との距離がDt=1mmである。Ls,Dsは、好ましくは、低周波数側の共振周波数に対応する波長の8分の1(l(lambda)/8)程度である。Wt,Wsは、波長と比べて十分に小さな値とし、同一の値でよい。
ただし、アンテナ装置10における上記の各種寸法は、所望の共振周波数や許容するリターンロスに応じて調整することができる。本出願の発明者が行ったシミュレーションによれば、スタブ部15の距離Dtは、高周波数側のリターンロスに大きな影響を与える一方、共振周波数にはあまり影響を与えない。スタブ部15の長さLtは、高周波数側の共振周波数に大きな影響を与える一方、リターンロスにはあまり影響を与えない。スタブ部15の幅Wtも、高周波数側の共振周波数に大きな影響を与える。
長さLtが小さいと、高周波数側の共振周波数が高くなり、長さLtが大きいと、高周波数側の共振周波数が低くなる傾向にある。また、幅Wtが小さいと、アンテナ素子12とのカップリングが弱くなって高周波数側の共振周波数が高くなり、幅Wtが大きいと、アンテナ素子12とのカップリングが強くなって高周波数側の共振周波数が低くなる傾向にある。よって、高周波数側の共振周波数は、スタブ部15の長さLtおよび幅Wtに依存する。高周波数側の共振周波数は、Lt+K*Wtに依存すると言うこともできる。ここで、Kはカップリング係数であり、アンテナ素子12とスタブ部15とのカップリングの強度が共振周波数に与える影響を示すパラメータである。
アンテナ装置10は、広範囲の周波数でアンテナ特性が改善される。よって、アンテナ装置10を備える移動通信装置は、広い周波数帯域や複数の異なる周波数帯域を用いて無線通信を行うことができ、また、無線通信品質を改善できる。例えば、このような移動通信装置は、ISM(Industry Science Medical)バンドの2.4GHz帯、無線LANの2.4GHz帯,3.6GHz帯,4.9/5.0GHz帯,WiMAXの2GHz〜6GHz帯、UWBの3.4GHz〜4.8GHz帯で無線通信を行うことが考えられる。
図3は、共振周波数(低周波数側)での表面電流の例を示す図である。図3は、本出願の発明者が行ったシミュレーションの結果を示しており、アンテナ装置10が低周波数側の共振周波数で共振する場合を示している。図3のシミュレーションでは、低周波数側の共振周波数として、2.5GHzを想定している。
低周波数では、アンテナ素子12の第1および第2のブランチに、中程度以上の電流が流れる。また、グラウンド11のフィード13周辺と、グラウンド11のスロット14周辺に、中程度以上の電流が流れる。特に、アンテナ素子12の第1のブランチの屈折点周辺およびフィード13周辺と、グラウンド11のフィード13周辺と、グラウンド11のスロット14周辺のうちフィード13から遠い部分に、比較的大きな電流が流れる。一方で、スタブ部15には、比較的小さな電流しか流れない。
このように、低周波数では、アンテナ素子12の第1および第2のブランチとグラウンド11のスロット14とが電磁気的に強くリンクしており、スロット14がリターンロスなどのアンテナ特性に大きな影響を与える。一方で、低周波数では、アンテナ素子12とスタブ部15との電磁気的なリンクは弱くなっている。
図4は、共振周波数(高周波数側)での表面電流の例を示す図である。図4は、本出願の発明者が行ったシミュレーションの結果を示しており、アンテナ装置10が高周波数側の共振周波数で共振する場合を示している。図4のシミュレーションでは、高周波数側の共振周波数として、6GHzを想定している。なお、図4における電流の大小は、図4の中での相対レベルであり、図3と比較可能な絶対レベルを意図していない。
高周波数では、アンテナ素子12の第1のブランチ(グラウンド11に近いアーム部をもつブランチ)に、中程度以上の電流が流れる。また、グラウンド11のフィード13周辺とスタブ部15に、中程度以上の電流が流れる。特に、第1のブランチのフィード13周辺と、グラウンド11のフィード13周辺と、スタブ部15に、比較的大きな電流が流れる。一方で、アンテナ素子12の第2のブランチ(グラウンド11から遠いアーム部をもつブランチ)と、グラウンド11のスロット14周辺には、大きな電流は流れない。
このように、高周波数では、アンテナ素子12の第1ブランチとスタブ部15とが、グラウンド11を介して電磁気的に強くリンクしており、スタブ部15がリターンロスなどのアンテナ特性に大きな影響を与える。一方で、高周波数では、アンテナ素子12とグラウンド11のスロット14との電磁気的なリンクは弱くなっている。
次に、アンテナ素子12の形状、スロット14およびスタブ部15がアンテナ特性に与える影響を、本出願の発明者が行ったシミュレーションの結果を用いて説明する。
図5は、第1の他のアンテナ装置の例を示す図である。アンテナ装置110は、グラウンド111、アンテナ素子112およびフィード113(給電部)を有する。
グラウンド111は、板形状の導体であり、アンテナ装置10のグラウンド11に対応する。ただし、グラウンド111には、スロットが形成されていない。アンテナ素子112は、L字形状のモノポールアンテナである。アンテナ素子112は、アンテナ装置10の第1のブランチに相当し、アンテナ装置10の第2のブランチに相当する部分を有していない。アンテナ素子112は、フィード113を介してグラウンド111に接続されている。また、アンテナ装置110は、スタブ部を有していない。
図6は、第2の他のアンテナ装置の例を示す図である。アンテナ装置120は、グラウンド121、アンテナ素子122およびフィード123を有する。
グラウンド121は、アンテナ装置110のグラウンド111に相当する。グラウンド121には、スロットが形成されていない。アンテナ素子122は、F字形状のモノポールアンテナであり、アンテナ装置10のアンテナ素子12に相当する。アンテナ素子122は、フィード123を介してグラウンド121に接続されている。アンテナ装置120は、スタブ部を有していない。すなわち、アンテナ装置120は、アンテナ装置110のアンテナ素子112を、L字形状からF字形状に変更したものに相当する。
図7は、第1・第2の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。図7のグラフは、アンテナ装置110(グラフ中(1))とアンテナ装置120(グラフ中(2))のリターンロスをシミュレーションした結果を示している。
アンテナ装置110は、L字形状のアンテナ素子112を有するため、単一の共振周波数をもつ。アンテナ装置110のリターンロスは、3.5GHzで約−23dBである。また、リターンロスが−5dB以下になる周波数の下限は約2.3GHz、当該周波数の上限は約4.9GHzである。一方、アンテナ装置120は、F字形状のアンテナ素子122を有するため、2つの共振周波数をもつ。アンテナ装置120のリターンロスは、2.5GHzで約−30dB(低周波数側の共振)であり、4.8GHzで約−21dBである(高周波数側の共振)。また、リターンロスが−5dB以下になる周波数の下限は約2GHz、当該周波数の上限は約5GHzである。
このように、F字形状のアンテナ素子122を有するアンテナ装置120では、L字形状のアンテナ素子112を有するアンテナ装置110よりも、リターンロスが小さく無線通信に適する周波数帯域が広くなる。
図8は、第3の他のアンテナ装置の例を示す図である。アンテナ装置130は、グラウンド131、アンテナ素子132およびフィード133を有する。
グラウンド131は、アンテナ装置10のグラウンド11に相当する。グラウンド131には、切り欠きであるスロット134が形成されている。アンテナ素子132は、F字形状のモノポールアンテナであり、アンテナ装置10のアンテナ素子12に相当する。アンテナ素子132は、フィード133を介してグラウンド131に接続されている。アンテナ装置130は、スタブ部を有していない。すなわち、アンテナ装置130は、アンテナ装置120のグラウンド121にスロットを形成したものに相当する。
図9は、第3の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。図9のグラフは、アンテナ装置120(グラフ中(2))とアンテナ装置130(グラフ中(3))のリターンロスをシミュレーションした結果を示している。
アンテナ装置130のリターンロスは、2.3GHzで約−35dB(低周波数側の共振)であり、4.8GHzで約−8dBである(高周波数側の共振)。また、リターンロスが−5dB以下になる周波数の下限は約1.9GHz、当該周波数の上限は約4.9GHzである。図9に示すように、スロット134を有するアンテナ装置130では、スロットを有しないアンテナ装置120と比べて、低周波数側のリターンロスが改善される。しかし、アンテナ装置130では、高周波数側のリターンロスは改善されない。
図10は、第4の他のアンテナ装置の例を示す図である。アンテナ装置140は、グラウンド141、アンテナ素子142、フィード143およびスタブ部145を有する。
グラウンド141は、アンテナ装置120のグラウンド121に相当する。グラウンド141には、スロットが形成されていない。アンテナ素子142は、F字形状のモノポールアンテナであり、アンテナ装置120のアンテナ素子122に相当する。アンテナ素子142は、フィード143を介してグラウンド141に接続されている。スタブ部145は、一端がグラウンド141に接続され他端が開放された長細い直線形状(長方形)であり、アンテナ装置10のスタブ部15に相当する。すなわち、アンテナ装置140は、アンテナ装置120のグラウンド121にスタブ部を接続したものに相当する。
図11は、第4の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。図11のグラフは、アンテナ装置120(グラフ中(2))とアンテナ装置140(グラフ中(4))のリターンロスをシミュレーションした結果を示している。
アンテナ装置140のリターンロスは、2.5GHzで約−20dB(低周波数側の共振)であり、4.9GHzで約−18dBである(高周波数側の共振)。また、リターンロスが−5dB以下になる周波数の下限は約2.1GHz、当該周波数の上限は6.5GHzを超える。図11に示すように、スタブ部145を有するアンテナ装置140では、スタブ部を有しないアンテナ装置120と比べて、高周波数側のリターンロスが改善される。しかし、アンテナ装置130では、低周波数側のリターンロスは改善されない。
図12は、アンテナ装置のリターンロス例を示す図である。図12のグラフは、アンテナ装置10(グラフ中(0))、アンテナ装置120(グラフ中(2))、アンテナ装置130(グラフ中(3))およびアンテナ装置140(グラフ中(4))のリターンロスをシミュレーションした結果を示している。
アンテナ装置10のリターンロスは、2.3GHzで約−22dB(低周波数側の共振)であり、4.8GHzで約−8dBおよび5.8GHzで約−9dBである(高周波数側の共振)。アンテナ装置10では、スタブ部15の影響で、高周波数側のリターンロスの変化がフラット化している。また、リターンロスが−5dB以下になる周波数の下限は約2GHz、当該周波数の上限は6.5GHzを超える。図12に示すように、スロット14とスタブ部15を有するアンテナ装置10では、アンテナ装置120と比べて、低周波数側と高周波数側の両方のリターンロスがバランス良く改善される。これにより、アンテナ装置10では、無線通信に適する周波数帯域が広くなっている。
図13は、第5の他のアンテナ装置の例を示す図である。アンテナ装置150は、グラウンド151、アンテナ素子152、フィード153およびスタブ部155を有する。
グラウンド151は、アンテナ装置10のグラウンド11に相当する。グラウンド151には、スロット154が形成されている。アンテナ素子152は、L字形状のモノポールアンテナであり、アンテナ装置110のアンテナ素子112に相当する。アンテナ素子152は、フィード153を介してグラウンド151に接続されている。スタブ部155は、一端がグラウンド151に接続され他端が開放された長細い直線形状であり、アンテナ装置10のスタブ部15に相当する。すなわち、アンテナ装置150は、アンテナ装置110のグラウンド111にスロットを形成し、スタブ部を接続したものに相当する。
図14は、第5の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。図14のグラフは、アンテナ装置10(グラフ中(0))とアンテナ装置150(グラフ中(5))のリターンロスをシミュレーションした結果を示している。
アンテナ装置150は、L字形状のアンテナ素子152を有するため、単一の共振周波数をもつ。アンテナ装置150のリターンロスは、3.6GHzで約−15dBである。また、リターンロスが−5dB以下になる周波数の下限は約2.3GHz、当該周波数の上限は6.5GHzを超える。図14に示すように、スロットとスタブ部の条件を揃えても、F字形状のアンテナ素子12を有するアンテナ装置10は、L字形状のアンテナ素子152を有するアンテナ装置150よりも、無線通信に適する周波数帯域が広くなる。
次に、スロットとスタブ部それぞれが、L字形状のアンテナ素子を有するアンテナ装置のリターンロスにどのような影響を与えるかを検討するため、第6および第7の他のアンテナ装置を考える。第6の他のアンテナ装置は、アンテナ装置110のグラウンド111にスロットを形成する一方、スタブ部は接続しないものに相当する。アンテナ装置110と第6の他のアンテナ装置との関係は、アンテナ装置120,130の関係に対応する。第7の他のアンテナ装置は、アンテナ装置110のグラウンド111にスタブ部を接続する一方、スロットは形成しないものに相当する。アンテナ装置110と第7の他のアンテナ装置との関係は、アンテナ装置120,140の関係に対応する。
図15は、第6・第7の他のアンテナ装置のリターンロス例を示す図である。図15のグラフは、アンテナ装置110(グラフ中(1))、アンテナ装置150(グラフ中(5))、第6の他のアンテナ装置(グラフ中(6))および第7の他のアンテナ装置(グラフ中(7))のリターンロスをシミュレーションした結果を示している。
第6の他のアンテナ装置のリターンロスは、3.4GHzで約−15dBである。また、リターンロスが−5dB以下になる周波数の下限は約2.3GHz、当該周波数の上限は約4.7GHzである。図15に示すように、スロットを有する第6の他のアンテナ装置では、アンテナ装置110と比べて、低周波数側のリターンロスが改善される。しかし、第6の他のアンテナ装置では、高周波数側のリターンロスは改善されない。
第7の他のアンテナ装置のリターンロスは、4.1GHzで約−26dBである。また、リターンロスが−5dB以下になる周波数の下限は約2.5GHz、当該周波数の上限は6.5GHzを超える。図15に示すように、スタブ部を有する第7の他のアンテナ装置では、アンテナ装置110と比べて、高周波数側のリターンロスが改善される。しかし、第7の他のアンテナ装置では、低周波数側のリターンロスは改善されない。
これに対し、スロット154とスタブ部155を有するアンテナ装置150では、アンテナ装置110と比べて、低周波数側と高周波数側の両方のリターンロスがバランス良く改善される。すなわち、L字形状のアンテナ素子を有するアンテナ装置でも、グラウンドにスロットを形成しスタブ部を接続することで無線通信に適する周波数帯域が広くなる。
以上説明したように、アンテナ装置10によれば、アンテナ素子12に第1および第2のブランチを設けることで、アンテナ特性が改善されて無線通信に適した周波数帯域が広くなる。また、グラウンド11にスロット14を形成することで、低周波数側のアンテナ特性が更に改善される。また、グラウンド11にスタブ部15を接続することで、高周波数側のアンテナ特性が更に改善される。スロット14とスタブ部15を有するアンテナ装置10では、低周波数側と高周波数側の両方のアンテナ特性がバランス良く改善される。
上記については単に本発明の原理を示すものである。更に、多数の変形や変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応する全ての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
10 アンテナ装置
11 グラウンド
12 アンテナ素子
13 フィード
14 スロット
15 スタブ部

Claims (6)

  1. グラウンドの端部の第1の位置に接続されているアンテナと、
    一端が前記グラウンドの端部の第2の位置に接続され、他端が前記グラウンドおよび前記アンテナに接続されていないスタブと、
    を有するアンテナ装置。
  2. 前記グラウンドの端部にスロットが形成されている、請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナは、前記スタブと反対方向に屈折している第1および第2ブランチを有する、請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 前記スタブは、前記アンテナから一定の距離を空けて、前記アンテナと並行に設けられている、請求項1記載のアンテナ装置。
  5. 前記グラウンド、前記アンテナおよび前記スタブは、基板の同一面上に形成されている、請求項1記載のアンテナ装置。
  6. 前記スタブと前記アンテナ間には、小さなギャップがある、請求項1記載のアンテナ装置。
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