JP2014509337A5 - - Google Patents

Claims (12)

1. 溶剤としての水中で、次亜リン酸（塩）の存在下でラジカル開始剤を用いてフィード操作でアクリル酸を重合することによりアクリル酸ポリマーの水溶液を製造する方法であって、
   （ｉ）水及び場合により１種以上のエチレン系不飽和コモノマーを装入し、
   （ｉｉ）中和されていない酸型のアクリル酸、場合により１種以上のエチレン系不飽和コモノマー、ラジカル開始剤水溶液及び次亜リン酸（塩）水溶液を連続的に添加し、
   （ｉｉｉ）該アクリル酸フィードの終了後に該水溶液に塩基を添加し、
   その際に該コモノマー含量が、全モノマー含量を基準として、３０質量％を超えないものであって、前記方法が、
   該次亜リン酸（塩）水溶液を、３個の連続したフィード時間間隔Δｔ_I、Δｔ_II及びΔｔ_IIIの全フィード時間中に添加し、その際に２番目のフィード時間間隔Δｔ_IIにおける平均フィード速度が、１番目及び３番目のフィード時間間隔Δｔ_I、Δｔ_IIIにおける平均フィード速度よりも大きい
   ことを特徴とする、アクリル酸ポリマーの水溶液を製造する方法。
2. １番目のフィード時間間隔Δｔ_Iが、全フィード時間の３０〜７０％である、請求項１記載の方法。
3. ２番目のフィード時間間隔が、全フィード時間の５〜２５％である、請求項１又は２記載の方法。
4. ３番目のフィード時間間隔が、２個の部分フィード時間間隔Δｔ_IIIa及びΔｔ_IIIbを含み、その際に、１番目のフィード時間間隔中での平均フィード速度よりも、１番目の部分フィード時間間隔Δｔ_IIIa中で平均フィード速度がより大きいか又は同じ大きさであり、かつ２番目の部分フィード時間間隔Δｔ_IIIb中で平均フィード速度がより小さい、請求項１から３までのいずれか１項記載の方法。
5. 全フィード時間が８０〜５００分である、請求項１から４までのいずれか１項記載の方法。
6. メタクリル酸、マレイン酸（無水物）、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸及び２−アクリルアミド−２−メチルプロパンスルホン酸からなる群から選択される３０質量％までのコモノマーが併せて重合導入される、請求項１から５までのいずれか１項記載の方法。
7. 該重合を不活性ガス雰囲気下で実施する、請求項１から６までのいずれか１項記載の方法。
8. 該水溶液が、有機的及び場合により無機的に結合されたリンのリン全含量を有し、その際に
   （ａ）該リンの第１部分が、該ポリマー鎖中で結合されたホスフィナート基型で存在し、
   （ｂ）該リンの第２部分が、該ポリマー鎖末端に結合されたホスフィナート基型及び／又はホスホナート基型で存在し、
   （ｃ）場合により該リンの第３部分が、溶解された無機リン塩型で存在し、
   その際に該リン全含量の少なくとも７６％が、該アクリル酸ポリマーの該ポリマー鎖中で結合されたホスフィナート基型で存在する、請求項１から７までのいずれか１項記載の方法。
9. 該リンの最大でも１５％が、該ポリマー鎖末端に結合されたホスフィナート基型及び／又はホスホナート基型で存在する、請求項８記載の方法。
10. 該アクリル酸ポリマーの質量平均分子量が３５００〜１２ ０００ｇ／モルである、請求項８又は９記載の方法。
11. 該アクリル酸ポリマーの多分散指数Ｍ_w／Ｍ_nが２．５以下である、請求項８から１０までのいずれか１項記載の方法。
12. 請求項１から１１までのいずれか１項記載の水溶液から得られるアクリル酸ポリマー。