JP2014505824A - コンプレッサ用シェル - Google Patents

Abstract

本発明は、実質的に円筒状の内表面（２）と外表面（３）とを有する筒状壁であって、両端がキャップで閉鎖されている筒状壁を備えるリニアコンプレッサ用シェル（１）であって、筒状壁の外表面（３）は、少なくとも３つの円弧面（３ａ、３ｂ、３ｃ）と実質的に平坦な平坦面（３ｄ）とで形成され、第１および第２の円弧面（３ａ、３ｂ）は、対称的に互いに対向配置された面であり、対称的に互いに対向配置された円弧面（３ａ、３ｂ）は、第１の周縁領域で平坦面（３ｄ）に接合され、別の周縁領域で、実質的に半楕円形の第３の円弧面（３ｃ）に接合されるシェルに関する。

Description

本発明は、オルターナティブコンプレッサ用シェルに関し、特に、リニアコンプレッサ用シェルに関する。

コンプレッサの機能は、仕切られた流体容積の圧力を冷凍サイクルを実行するのに必要な圧力まで上げることである。当分野では、ガス圧縮を行うためにピストンがシリンダ内を往復摺動する、いわゆるオルターナティブコンプレッサが周知である。リニアコンプレッサでは、ピストンの変位は、リニアモータによって行われる。

リニアコンプレッサを構成する部品は、ガスの吸気口および排気口以外は、密閉シェル内に収容される。圧縮されていないガスがシェルとコンプレッサの部品との間を循環するので、シェルを封止する必要がある。

シェルは、コンプレッサの構成部品を収容する筐体としての役割を果たす以外に、可動部品によって発生する騒音を遮音して、セットにある程度の構造強度をもたらす役割を果たす。

リニアコンプレッサのシェルは、通常は円筒状であるので、構成要素間を正確に位置決めすることができ、セットをできる限りコンパクトで軽量にすることができる。

しかし、周知のシェルでもまだ寸法が大きすぎるので、小型のコンプレッサが必要な用途では使用することができない。

本発明の目的の１つは、収容、封止、遮音、構造強度の特性を損なわずに、物理的スペースを低減することができるリニアコンプレッサ用シェルを提供する。

本発明は、実質的に円筒状の内表面と外表面とを有する筒状壁であって、両端がキャップで閉鎖されている筒状壁を備えるリニアコンプレッサ用シェルであって、筒状壁の外表面は、少なくとも３つの円弧面と実質的に平坦な平坦面とで形成され、第１および第２の円弧面は、一部が円形で対称的に互いに対向配置された面であり、対称的に互いに対向配置された円弧面は、第１の周縁領域で平坦面に接合され、別の周縁領域で、実質的に半楕円形の第３の円弧面に接合されるシェルによって上述の目的を達成する。

本発明の好適な実施形態では、互いに対向配置された２つの円弧面は、筒状壁の幾何学的中心軸に対して約２５ｍｍから３５ｍｍの半径を形成し、半楕円形の円弧面は、約２５ｍｍから３５ｍｍの大きい半径と約２１．５ｍｍから３１．５ｍｍの小さい半径とを有する。

さらに好適な実施形態では、円弧面は、キャップ固定ネジを受承するための領域を形成する半楕円形の突出面の２つの部分をさらに備える。

本発明の好適な実施形態のリニアコンプレッサシェルの斜視図である。 図１に示されるシェルの正面図である。 図２に示される正面図のＡ−Ａにおける断面図である。 図２に示される正面図のＣ−Ｃにおける断面図である。

添付図面に示されている実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。

図１は、本発明の好適な実施形態のリニアコンプレッサシェルの斜視図である。

シェル１は、実質的に円筒状の内表面２と、少なくとも３つの円弧面３ａ、３ｂ、３ｃと実質的に平坦な平坦面３ｄとで形成された外表面３とを有する実質的に一体型の筒状壁を備える。

筒状壁の両端のそれぞれは、キャップ（図示せず）で閉鎖され、キャップそれぞれの壁の断面形状は同じであるのが好ましい。キャップは、ネジまたは任意の他の適切な固着（固定）手段、例えば、溶接によってシェルに取り付けられる。

円弧面３ａ、３ｂの２つは、部分的に円形で、対称的に互いに対向配置された部分であり、それぞれがシェルの中心軸に対して約２５ｍｍから３５ｍｍ（好適な実施形態では、半径Ｒａは約３０ｍｍ）の一定の半径Ｒａを形成する。対称的に互いに対向配置された円弧面３ａ、３ｂは、第１の周縁領域で平坦面３ｄに接合され、別の周縁領域で第３の円弧面３ｃに接合される。

第３の円弧面３ｃは、対称な半楕円面であり、円弧部３ａ、３ｂの他端部から伸び、シェルの中心軸に対して約２５ｍｍから３５ｍｍの大きい半径Ｒｍａ（好適な実施形態では、大きい半径Ｒｍａは約３０ｍｍである）と、約２１．５ｍｍから３１．５ｍｍの小さい半径Ｒｍｅ（好適な実施形態では、小さい半径Ｒｍｅは約２６．５ｍｍである）を形成する。

したがって、本発明の好適な実施形態では、円弧面３ａ、３ｂの半径Ｒａは、半楕円面３ｃの大きい方の半径Ｒｍａに等しく、半楕円面３ｃの大きい半径Ｒｍａは半楕円面３ｃの小さい方の半径Ｒｍｅの約１．１１から１．１６倍である。

図示された本発明の好適な実施形態では、半楕円面３ｃは、キャップ固定ネジを受承するための領域を形成する突出面４ａ、４ｂの２つの部分をさらに備える。しかし、この領域は任意のものであり、ネジを使用してキャップの取り付け（固着）が行われる場合のみ備えるものであることに留意されたい。

当然、図面に基づいて上述した説明は本発明の目的を達成することができる実施形態の一部のみに関して述べたものであり、本発明の実際の範囲は添付の請求項で定義されるものとする。

Claims (6)

1. 実質的に円筒状の内表面（２）と外表面とを有する筒状壁であって、両端がキャップで閉鎖されている筒状壁を備え、
   筒状壁の外表面（３）は、少なくとも３つの円弧面（３ａ、３ｂ、３ｃ）と実質的に平坦な平坦面（３ｄ）とで形成され、第１および第２の円弧面（３ａ、３ｂ）は、対称的に互いに対向配置された面であり、
   対称的に互いに対向配置された円弧面（３ａ、３ｂ）は、第１の周縁領域で平坦面（３ｄ）に接合され、別の周縁領域で、実質的に半楕円形の第３の円弧面（３ｃ）に接合されることを特徴とする、
   リニアコンプレッサ用シェル（１）。
2. 互いに対向配置された２つの円弧面（３ａ、３ｂ）が、筒状壁の幾何学的中心軸に対して約２５ｍｍから３５ｍｍの半径（Ｒａ）を形成することを特徴とする、請求項１に記載のシェル。
3. 半径（Ｒａ）が、約３０ｍｍであることを特徴とする、請求項２に記載のシェル。
4. 半楕円形の円弧面（３ｃ）が、約２５ｍｍから３５ｍｍの大きい半径（Ｒｍａ）と、約２１．５ｍｍから３１．５ｍｍの小さい半径（Ｒｍｅ）とを有することを特徴とする、請求項２または請求項３に記載のシェル。
5. 大きい半径（Ｒｍａ）が約３０ｍｍであり、小さい半径（Ｒｍｅ）は約２６．５ｍｍであることを特徴とする、請求項４に記載のシェル。
6. 半楕円形の円弧面（３ｃ）が、キャップ固定ネジを受承するための領域を形成する突出面（４ａ、４ｂ）の２つの部分をさらに備えることを特徴とする、請求項３または請求項４に記載のシェル。

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