JP2014241663A - 樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機 - Google Patents
樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014241663A JP2014241663A JP2013122475A JP2013122475A JP2014241663A JP 2014241663 A JP2014241663 A JP 2014241663A JP 2013122475 A JP2013122475 A JP 2013122475A JP 2013122475 A JP2013122475 A JP 2013122475A JP 2014241663 A JP2014241663 A JP 2014241663A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- opening
- seal member
- electric motor
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
- H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
- H02K5/08—Insulating casings
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K15/00—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
- H02K15/02—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
- H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
- H02K5/10—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof with arrangements for protection from ingress, e.g. water or fingers
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
- H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
- H02K5/22—Auxiliary parts of casings not covered by groups H02K5/06-H02K5/20, e.g. shaped to form connection boxes or terminal boxes
- H02K5/225—Terminal boxes or connection arrangements
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K15/00—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
- H02K15/12—Impregnating, heating or drying of windings, stators, rotors or machines
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K15/00—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
- H02K15/14—Casings; Enclosures; Supports
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49002—Electrical device making
- Y10T29/49009—Dynamoelectric machine
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
【課題】電動機ステータの樹脂部を形成する際に、引き出し線の取出用の開口部から樹脂が流出することを防ぐ。【解決手段】電動機ステータ2の製造方法は、巻線24が巻回されたステータコア20の端部にブラケット21,22を取り付けるとともに、ブラケット22の周面の開口部26を貫通させて引き出し線25を外側に取り出す工程と、ステータコア20およびブラケット21,22の内部に中芯3を配置する工程と、開口部26よりも小さい貫通孔42を有するシール部材4を、引き出し線25を貫通孔42に貫通させながら開口部26を塞ぐようにブラケット22の外周面に取り付ける工程と、ステータコア20およびブラケット21,22と中芯3との間の環状空間31〜33に溶融樹脂を充填して樹脂部34〜36を形成する工程とを含む。【選択図】図4
Description
本発明は、樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機に関する。
この種の電動機ステータの製造方法として、例えば特許文献1記載の方法が知られている。特許文献1記載の方法では、中空状の固定子鉄心の両端部にブラケットを取り付けてステータを構成するとともに、そのステータを上下の金型の間に立設させた状態で配置する。下側の金型からは中芯が立設されており、固定子鉄心とブラケットの内部に中芯が挿入される。この状態で、下側のブラケットに設けられた樹脂注入口を介して樹脂を加圧注入し、固定子鉄心およびブラケットと中芯との間に樹脂を充填して、ステータに樹脂部を形成する。
ところで、電動機ステータのブラケットには、巻線に接続された引き出し線をステータの外側に取り出すために、ブラケットを径方向に貫通する開口部を設ける場合がある。しかしながら、ブラケットに開口部が設けられると、樹脂を加圧注入した際に、開口部から樹脂が流出してしまうおそれがある。
本発明の一態様である電動機ステータの製造方法は、巻線が巻回された中空状のステータコアの端部に中空状のブラケットを取り付けるとともに、ブラケットの周面に設けられた開口部を貫通させて、巻線に接続された引き出し線をブラケットの外側に取り出す工程と、ステータコアおよびブラケットの内部に中芯を配置する工程と、開口部よりも小さい貫通孔を有するシール部材を、引き出し線を貫通孔に貫通させながら開口部を塞ぐようにブラケットの外周面に取り付ける工程と、ステータコアおよびブラケットと中芯との間の環状空間に溶融樹脂を充填して樹脂部を形成する工程と、を含む。
また、本発明の他の態様である電動機ステータは、上記製造方法により製造された電動機ステータであって、溶融樹脂を充填する工程で形成された開口部における樹脂部の成形面は、ブラケットの外周面から突出していない。
さらに、本発明の他の態様である電動機は、上記ステータを有する。
本発明によれば、シール部材の貫通孔から引き出し線を貫通させて、引き出し線の取出用の開口部を塞ぐようにブラケットの外周面にシール部材を取り付けるようにした。これにより、溶融樹脂を注入した際の開口部からの樹脂の流出を防ぐことができる。
以下、図1〜図8を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電動機100の内部構成を概略的に示す断面図である。この電動機100は、ロータ1(回転子)と、ステータ2(固定子)とを有する三相誘導電動機であり、例えば工作機械の主軸駆動用として用いられる。
図1に示すようにロータ1は、中心軸線L0に沿って延在する回転軸10を有し、回転軸10の両端部がそれぞれベアリング11,12により回転可能に支持されている。回転軸10には、複数枚の電磁鋼板を積層して構成されたロータコア13が一体に取り付けられている。ロータコア13の内部には複数のスロット孔が設けられ、スロット孔には金属棒または金属が充填されており、両端部の短絡環でそれらは短絡されている。なお、以下では、軸線L0に平行な方向を軸方向、軸線L0から放射状に延びる方向を径方向、軸線L0を中心とした円の周面に沿った方向を周方向と呼ぶ。
ステータ2は、軸線L0を中心とした中空状のステータコア20を有する。ステータコア20は、複数枚の電磁鋼板を積層して構成され、ロータ1の外周面との間に全周にわたって隙間を空けて配置されている。ステータコア20の軸方向両端部には、ブラケット21,22が取り付けられている。ブラケット21,22は、ステータコア20を軸方向に貫通する貫通ボルト(不図示)によりステータコア20に一体に締結されている。
ステータコア20の内周面には、周方向等間隔に複数のスロット孔23が軸方向全長にわたって延設されている。各スロット23孔には、電気的に独立した三相交流用の巻線24、すなわちU相用巻線、V相用巻線、W相用巻線がそれぞれ交互に配設されている。これら巻線24のコイルエンド部24aにはそれぞれ引き出し線25(ケーブル)が接続されている。引き出し線25は、ブラケット22に設けられた径方向の開口部26を貫通し、ステータ2の外側に取り出される。ブラケット22の外周面には端子箱27が装着され、端子箱27を介して引き出し線25が電源ケーブルに接続されている。引き出し線25を介して巻線24に電力が供給されることで、回転磁界が形成され、ロータ1が回転する。
各ブラケット21,22と巻線24のコイルエンド部24aとの間の隙間31,32およびステータコア20のスロット孔と巻線24との間の隙間33にはそれぞれ樹脂が充填され、環状の樹脂部34〜36が形成されている。樹脂部36と樹脂部34,35とは接続しており、樹脂部34〜36は、軸方向に連続して形成されている。
図2は、ステータ2の斜視図である。図2に示すように、ブラケット22の開口部26は略矩形状を呈し、開口部26の縁部に沿って開口部26からは3本の引き出し線25が一列に並んで突出している。開口部26の周囲には、端子箱27(図1)を取り付けるための座面28が形成されている。座面28には、端子箱取付用のねじ孔29が設けられている。
開口部26の内側には樹脂部35が形成されており、樹脂部35の表面(成形面35a)が外側に露出している。成形面35aは、ブラケット22の外周面、すなわち座面28よりも径方向内側に位置し、座面28よりも凹んでいる。このように成形面35aが座面28よりも径方向内側に位置することで、端子箱27を樹脂部35と干渉することなく座面28に容易に取り付けることができる。また、引き出し線25の屈曲性が維持され、端子箱27への接続が容易になる。
次に、ステータ2の樹脂部34〜36の成形方法(樹脂成形方法)について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る電動機ステータの製造方法の一手順を示す図、すなわちステータ組立体の断面図であり、図4は、斜視図である。まず、ステータコア20に巻線24を巻回するとともに、ステータコア20の軸方向両端部に貫通ボルトを用いてブラケット21,22を取り付け、ステータコア20とブラケット21,22とを一体化したステータ組立体200を構成する。このとき、巻線24の端部に接続された引き出し線25を、ブラケット22の開口部26を貫通させてブラケット22の外側に取り出す。
この状態で、図3に示すように、ステータ組立体200の内部に、ステータコア20とブラケット21,22とを貫通して円筒状の内芯3を挿入し、ブラケット21を下側、ブラケット22を上側とした立設状態で、ステータ組立体200を台の上面101に載置する。内芯3の外周面の径はステータコア20の内周面の径とほぼ等しく、内芯3は、ステータコア20の内側に、スロット溝23の部位を除き隙間なく配置される。なお、内芯3の外周面の径をステータコア20の内周面の径よりも小さくして、内芯3とステータコア20との間に全周にわたって隙間を設けてもよい。
内芯3の先端部には段部3aが設けられており、内芯3を挿入した状態では、段部3aの軸方向端面がブラケット21の軸方向端面に当接する。このとき、ブラケット22の上端部内周面と中芯3の外周面との間に、環状の樹脂注入部37が形成される。樹脂注入部37は、ブラケット22とコイルエンド部24aとの間の隙間32、およびスロット孔23と巻線24との間の隙間33を介して、下側のブラケット21とコイルエンド部24aとの間の隙間31と連通している。
次に、図4に示すように、ブラケット22の座面28にシール部材4を、さらにシール部材4の外側に押さえ部材5を、それぞれボルト6を用いて装着する。すなわち、シール部材4の貫通孔41および押さえ部材5の貫通孔51を介してボルト6をボルト孔29に螺合する。図5は、本発明の実施形態に係る電動機ステータの製造方法の一手順を示す図、すなわちシール部材4と押さえ部材5の取付状態を示すステータ組立体200の要部断面図である。
図4,5に示すように、シール部材4は、第1面4aと第2面4bとを有する矩形状の所定厚さの板状部材であり、少なくとも樹脂成形温度までの耐熱性を有するゴム材料等により構成されている。シール部材4には、開口部26から取り出された引き出し線25の位置に対応して、開口部26よりも小さい矩形状の貫通孔42が開口されている。シール部材4は、第1面4aを座面28に向けて、引き出し線25を貫通孔42から貫通させた状態で座面28に取り付けられる。なお、図4では、引き出し線25が上方に折り曲げられているが、引き出し線25は、貫通孔42を貫通させた後に、上方に折り曲げられる。
押さえ部材5は、第1面5aと第2面5bとを有するシール部材4よりも板厚が厚い矩形状の板状部材であり、シール部材4よりも線膨張係数が低い金属や樹脂等により構成されている。図6は、第1面5a側から見た押さえ部材5の斜視図である。図6に示すように、押さえ部材5の第1面5aには、引き出し線25の位置に対応して凹部52が形成されている。
凹部52の幅は、シール部材4の貫通孔42の幅とほぼ等しく、凹部52の深さは、引き出し線25の外径とほぼ等しい。凹部52は、押さえ部材5の上端面5cにかけて延設されている。図5に示すように、押さえ部材5はその第1面5aをシール部材4の第2面4bに密着した状態で取り付けられ、押さえ部材5を取り付けた状態では、上方に折り曲げられた引き出し線25が凹部52に収容され、押さえ部材5の上端面5cから引き出し線25が突出する。
以上のようにシール部材4と押さえ部材5とが取り付けられた後、ステータ組立体200を加熱し、ブラケット22と中芯3の間の樹脂注入部37(図3)から溶融樹脂を注入する。溶融樹脂は、熱硬化性の樹脂を溶融させたものであり、注入された溶融樹脂は重力により下方に流れる。これによりステータ組立体200と中芯3との間の隙間31〜33が溶融樹脂により充填され、樹脂部34〜36が形成される。
樹脂の注入時には、ステータ組立体200の過熱によりシール部材4が熱膨張しており、シール部材4の貫通孔42と引き出し線25との間の隙間が塞がれている。これにより開口部26からの樹脂の流出を防ぐことができる。この場合、シール部材4は、押さえ部材5により第2面4b側における変形が阻止されているため、図7に示すように熱膨張により第1面4a側に変形する。すなわち、図5の点線に示すように、シール部材4は開口部26に沿って膨出し、膨出部45が形成される。このため、膨出部45により樹脂が径方向内側に押し込まれ、開口部26の内側における樹脂部35の成形面35a(図2)が座面28よりも凹む。その結果、成形面35aが座面28よりも径方向外側に突出することを防止できる。
溶融樹脂が凝固すると、中芯3を取り出すとともに、ボルト6を取り外し、押さえ部材5とシール部材4を取り外す。以上で、電動機ステータ2が完成する。その後、ステータ2の座面28には、ねじ孔29にボルトを螺合して端子箱27が取り付けられる。
図8は、図4の変形例を示す図である。図8の例では、引き出し線25の下方の開口部26の下側空間26aに所定厚さの挿入部材7を挿入した後、シール部材4と押さえ部材5をボルト6により座面に取り付ける。挿入部材7は、開口部26に沿った形状に形成され、挿入部材7により下側空間26aが塞がれる。ステータ組立体200を加熱すると、シール部材4が開口部26に沿って変形し、挿入部材7が径方向内側に押し込まれる。これにより、樹脂部35の成形面35aを、図4の製造方法を用いた場合よりも径方向内側に位置させることができる。挿入部材7の厚さを適宜設定することで、成形面35aの径方向の位置を容易に調整できる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)電動機ステータ2の製造方法は、巻線24が巻回されたステータコア20の軸方向両端部にブラケット21,22を取り付けるとともに、ブラケット22の周面に設けられた開口部26を貫通させて、巻線24に接続された引き出し線25をブラケット22の外側に取り出す工程(図3)と、ステータコア20およびブラケット21,22の内部に中芯3を配置する工程(図3)と、開口部26よりも小さい貫通孔42を有するシール部材4を、引き出し線25を貫通孔42に貫通させながら開口部26を塞ぐようにブラケット22の外周面(座面28)に取り付ける工程(図4)と、ステータコア20およびブラケット21,22と中芯3との間の環状空間(隙間31〜33)に溶融樹脂を充填して樹脂部34〜36を形成する工程とを含む。このため、開口部26がシール部材4でシールされ、開口部26からの樹脂の流出を防ぐことができる。
(1)電動機ステータ2の製造方法は、巻線24が巻回されたステータコア20の軸方向両端部にブラケット21,22を取り付けるとともに、ブラケット22の周面に設けられた開口部26を貫通させて、巻線24に接続された引き出し線25をブラケット22の外側に取り出す工程(図3)と、ステータコア20およびブラケット21,22の内部に中芯3を配置する工程(図3)と、開口部26よりも小さい貫通孔42を有するシール部材4を、引き出し線25を貫通孔42に貫通させながら開口部26を塞ぐようにブラケット22の外周面(座面28)に取り付ける工程(図4)と、ステータコア20およびブラケット21,22と中芯3との間の環状空間(隙間31〜33)に溶融樹脂を充填して樹脂部34〜36を形成する工程とを含む。このため、開口部26がシール部材4でシールされ、開口部26からの樹脂の流出を防ぐことができる。
このような製造方法によって製造されたステータ2は、開口部26における樹脂部35の成形面35aがブラケット22の座面28から径方向外側に突出していない(図2)。このため、シール部材4を取り外した後に、座面28に端子箱27を容易に取り付けることができる。すなわち、成形面35aが座面28よりも突出していると、端子箱27をそのまま取り付けることができないので、突出部を除去する必要があるが、本実施形態では、突出部の除去作業が不要である。
(2)シール部材4を取り付ける工程では、シール部材4よりも線膨張係数の小さい材質からなる押さえ部材5を、シール部材4の外表面(第2面4b)に密着させて取り付ける。このため、シール部材4が熱膨張した際に、シール部材4の径方向外側への変形が押さえ部材5によって阻止され、シール部材4が開口部26の内側に変形する。その結果、樹脂部35の成形面35aを座面28から凹んだ形状とすることができ、成形面35aが座面28よりも径方向外側に突出することを確実に防止できる。
(3)溶融樹脂を充填する工程では、ブラケット21,22が取り付けられたステータコア20、すなわちステータ組立体200を立設させて隙間31〜33の上方の樹脂注入部37から溶融樹脂を注入する。注入された溶融樹脂は、重力によって下方に流れ、隙間31〜33を充填する。このように溶融樹脂を上方から注入することで、樹脂を隙間31〜33に充填させるための加圧装置等が不要となり、成形作業を容易に行うことができる。
(4)開口部26の一部を塞ぐように開口部26に挿入部材7を挿入した後に、シール部材4を取り付けることもできる(図8)。これにより開口部26における樹脂部35の成形面35aを径方向内側に容易にずらすことができる。
(5)ブラケット22の座面28に端子箱27を取り付けるためのねじ孔29を設け、ねじ孔29を用いてシール部材4を取り付ける(図4)。これにより、シール部材4の取付用のねじ孔を別途設ける必要がなく、ブラケット22の形状を簡素化できる。
なお、ステータコア20とブラケット21,22の構成、すなわち電動機ステータの構成は上述したものに限らない。開口部26における樹脂部35の成形面35aは、ステータコア20の外周面から径方向外側に突出していなければよく、例えば成形面35aとステータコア20の外周面とが同一面上にあってもよい。電動機ステータ2を製造する場合の治具である中芯3、シール部材4、および押さえ部材5の構成は上述したものに限らない。押さえ部材5を用いずにシール部材4を取り付けるようにしてもよい。中芯3を配置する工程と、シール部材4を取り付ける工程の順序はどちらが先でもよい。中芯3とステータコア20の内周面との間に隙間を設け、この隙間に樹脂を充填するようにしてもよい。
上記実施形態では、ステータコア20の軸方向両端部にブラケット21,22を取り付けるようにしたが、軸方向一端部のみにブラケットを取り付けるものにも、本発明は同様に適用できる。ステータ組立体200を立設させた状態で、溶融樹脂を上方から注入するようにしたが、溶融樹脂を下側から加圧注入してもよい。射出成型により樹脂を注入してもよい。溶融樹脂を複数個所から注入するようにしてもよい。真空内で樹脂を充填するようにしてもよい。ブラケット22の外周面に、端子箱27の取付部とは別にシール部材4の取付部を設けてもよい。開口部26の周囲の座面28に端子箱27を取り付けるようにしたが、電動機100の吊り下げ用ボルト等、電動機100の他の付属部品を取り付けるようにしてもよい。上記実施形態では、開口部26を略矩形状としたが、開口部26と引き出し線25との隙間が全周にわたって均一となるように、引き出し線25の形状に合わせて開口部26を形成してもよい。例えば、3本の引き出し線25に対応した3つの円を繋げて開口部を形成してもよい。
本発明は、工作機械の主軸駆動用の電動機に限らず、引き出し線取出用の開口部が開口されたブラケットを有し、開口部に樹脂が充填されたステータを備える他の電動機にも同様に適用できる。電動機は、三相誘導電動機以外であってもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態および変形例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。すなわち、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能である。
2 ステータ
3 中芯
4 シール部材
5 押さえ部材
7 挿入部材
20 ステータコア
21,22 ブラケット
24 巻線
25 引き出し線
26 開口部
27 端子箱
29 ねじ孔
31〜33 隙間
34〜35 樹脂部
35a 成形面
100 電動機
3 中芯
4 シール部材
5 押さえ部材
7 挿入部材
20 ステータコア
21,22 ブラケット
24 巻線
25 引き出し線
26 開口部
27 端子箱
29 ねじ孔
31〜33 隙間
34〜35 樹脂部
35a 成形面
100 電動機
Claims (7)
- 巻線が巻回された中空状のステータコアの端部に中空状のブラケットを取り付けるとともに、前記ブラケットの周面に設けられた開口部を貫通させて、前記巻線に接続された引き出し線を前記ブラケットの外側に取り出す工程と、
前記ステータコアおよび前記ブラケットの内部に中芯を配置する工程と、
前記開口部よりも小さい貫通孔を有するシール部材を、前記引き出し線を前記貫通孔に貫通させながら前記開口部を塞ぐように前記ブラケットの外周面に取り付ける工程と、
前記ステータコアおよび前記ブラケットと前記中芯との間の環状空間に溶融樹脂を充填して樹脂部を形成する工程と、を含むことを特徴とする電動機ステータの製造方法。 - 請求項1に記載の電動機ステータの製造方法において、
前記シール部材を取り付ける工程では、前記シール部材よりも線膨張係数の小さい材質によって構成された押さえ部材を、前記シール部材の外表面に密着させて取り付けることを特徴とする電動機ステータの製造方法。 - 請求項1または2に記載の電動機ステータの製造方法において、
前記溶融樹脂を充填する工程では、前記ブラケットが取り付けられた前記ステータコアを立設させて前記環状空間の上方から前記溶融樹脂を注入することを特徴とする電動機ステータの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動機ステータの製造方法において、
前記シール部材を取り付ける工程では、前記開口部の一部を塞ぐように前記開口部に挿入部材を挿入した後、前記シール部材を取り付けることを特徴とする電動機ステータの製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動機ステータの製造方法において、
前記ブラケットの外周面には、前記開口部の周囲に、電動機の付属部品を取り付けるためのねじ孔が設けられ、
前記シール部材を取り付ける工程では、前記ねじ孔を用いて前記シール部材を取り付けることを特徴とする電動機ステータの製造方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動機ステータの製造方法により製造された電動機ステータであって、前記溶融樹脂を充填する工程で形成された前記開口部における前記樹脂部の成形面は、前記ブラケットの外周面から突出していないことを特徴とする電動機ステータ。
- 請求項6に記載の電動機ステータを有する電動機。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013122475A JP5667243B2 (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | 樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機 |
US14/297,057 US9337702B2 (en) | 2013-06-11 | 2014-06-05 | Method for manufacturing electric motor stator |
DE102014107932.9A DE102014107932A1 (de) | 2013-06-11 | 2014-06-05 | Verfahren zur Herstellung eines Stators eines Elektromotors mit einem Harz-Formteil, Stator eines Elektromotors und Elektromotor |
CN201420310187.0U CN204068444U (zh) | 2013-06-11 | 2014-06-11 | 电动机定子以及电动机 |
CN201410258306.7A CN104242567B (zh) | 2013-06-11 | 2014-06-11 | 电动机定子的制造方法、电动机定子以及电动机 |
US15/049,647 US9966811B2 (en) | 2013-06-11 | 2016-02-22 | Method for manufacturing an electric motor stator including resin-molded unit, and electric motor having such a stator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013122475A JP5667243B2 (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | 樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014241663A true JP2014241663A (ja) | 2014-12-25 |
JP5667243B2 JP5667243B2 (ja) | 2015-02-12 |
Family
ID=52004885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013122475A Active JP5667243B2 (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | 樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US9337702B2 (ja) |
JP (1) | JP5667243B2 (ja) |
CN (2) | CN204068444U (ja) |
DE (1) | DE102014107932A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015162819A1 (ja) * | 2014-04-25 | 2015-10-29 | 株式会社日立産機システム | アキシャルエアギャップ型回転電機 |
JP2019110632A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | トヨタ自動車株式会社 | ステータの測定装置 |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9511214B2 (en) | 2006-05-02 | 2016-12-06 | Vascular Access Technologies, Inc. | Methods of transvascular retrograde access placement and devices for facilitating therein |
WO2014192557A1 (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-04 | 株式会社Top | 回転機 |
JP5667243B2 (ja) * | 2013-06-11 | 2015-02-12 | ファナック株式会社 | 樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機 |
US10361602B2 (en) * | 2014-05-17 | 2019-07-23 | Zhejiang Dongxin iTechnonlogy Co., Ltd. | Stainless steel motor with high weather resistance and high sealing performance |
US20160079834A1 (en) * | 2014-09-16 | 2016-03-17 | Jay Moskowitz | Low-maintenance cogless electric generator featuring magnetic levitation |
CN104779751A (zh) * | 2015-04-20 | 2015-07-15 | 腾禾精密电机(昆山)有限公司 | 电机定子的封装工艺 |
JP6450714B2 (ja) * | 2016-06-24 | 2019-01-09 | ファナック株式会社 | バランス構造を有する端子箱付き電動機及び該電動機を備える工作機械 |
JP6894250B2 (ja) * | 2017-02-14 | 2021-06-30 | 日本電産サンキョー株式会社 | モータおよびポンプ装置 |
JP6383034B1 (ja) * | 2017-03-13 | 2018-08-29 | ファナック株式会社 | リアクトル |
DE102017210742A1 (de) * | 2017-06-27 | 2018-12-27 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Verfahren zum Herstellen eines Rotors für eine elektrische Maschine, insbesondere eines Kraftfahrzeugs, sowie Rotor und Kraftfahrzeug |
PT3646444T (pt) * | 2017-06-28 | 2021-05-28 | Abb Schweiz Ag | Disposição de proteção e método de proteção |
WO2019187336A1 (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | モータ |
CN113366744A (zh) * | 2019-02-07 | 2021-09-07 | 日立安斯泰莫株式会社 | 定子的制造方法和定子芯体 |
CN112271860B (zh) * | 2020-11-20 | 2021-10-15 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种线缆固定件、电机壳体及电机 |
CN114552839B (zh) * | 2022-01-27 | 2024-04-19 | 浙江联宜电机有限公司 | 高性能无刷电机 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH511531A (de) | 1969-07-04 | 1971-08-15 | Sulzer Ag | Elektrische Vorrichtung mit mindestens einer stillstehenden elektrischen Wicklung |
JPH01198255A (ja) | 1988-02-01 | 1989-08-09 | Mitsubishi Electric Corp | 回転電機の固定子製造方法 |
JP3116492B2 (ja) | 1991-02-15 | 2000-12-11 | 三菱電機株式会社 | モールドモータ及びその製造方法 |
JP2000245094A (ja) * | 1999-02-19 | 2000-09-08 | Yaskawa Electric Corp | モータのアース接続装置 |
JP5667243B2 (ja) * | 2013-06-11 | 2015-02-12 | ファナック株式会社 | 樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機 |
-
2013
- 2013-06-11 JP JP2013122475A patent/JP5667243B2/ja active Active
-
2014
- 2014-06-05 DE DE102014107932.9A patent/DE102014107932A1/de active Pending
- 2014-06-05 US US14/297,057 patent/US9337702B2/en active Active
- 2014-06-11 CN CN201420310187.0U patent/CN204068444U/zh not_active Withdrawn - After Issue
- 2014-06-11 CN CN201410258306.7A patent/CN104242567B/zh active Active
-
2016
- 2016-02-22 US US15/049,647 patent/US9966811B2/en active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015162819A1 (ja) * | 2014-04-25 | 2015-10-29 | 株式会社日立産機システム | アキシャルエアギャップ型回転電機 |
US10523100B2 (en) | 2014-04-25 | 2019-12-31 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Axial air-gap rotary electric machine |
JP2019110632A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | トヨタ自動車株式会社 | ステータの測定装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN104242567B (zh) | 2016-10-12 |
US9966811B2 (en) | 2018-05-08 |
CN104242567A (zh) | 2014-12-24 |
US9337702B2 (en) | 2016-05-10 |
CN204068444U (zh) | 2014-12-31 |
US20140361643A1 (en) | 2014-12-11 |
US20160172922A1 (en) | 2016-06-16 |
DE102014107932A1 (de) | 2014-12-11 |
JP5667243B2 (ja) | 2015-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5667243B2 (ja) | 樹脂成形部を有する電動機ステータの製造方法、電動機ステータおよび電動機 | |
JP6353723B2 (ja) | バスバーユニット、これを備えた回転電機及びバスバーユニットの製造方法 | |
WO2017013773A1 (ja) | バスバーユニット、これを備えた回転電機及びバスバーユニットの製造方法 | |
JP5902726B2 (ja) | 回転電機ステータ | |
JP6325272B2 (ja) | 樹脂ケーシングの成型方法およびモータ | |
CN107846099B (zh) | 定子及制造定子的方法 | |
JP6243208B2 (ja) | モータおよびモータの製造方法 | |
US20150123509A1 (en) | Coil, rotating electrical machine, and method of manufacturing coil | |
JP2011182603A (ja) | ロータ、ロータの製造方法及びモータ | |
JP2018152957A (ja) | 回転電機 | |
WO2017018066A1 (ja) | モータおよびモータの製造方法 | |
JP2016144394A (ja) | 電気モータ | |
JP6943317B1 (ja) | 渡り線ユニット、ステータ、及び回転機 | |
JP6676622B2 (ja) | ブラシレスモータ、電動ポンプ、およびブラシレスモータの製造方法 | |
BR102013007402A2 (pt) | Rotor, máquina elétrica rotativa e método de fabricação do rotor | |
JP6515321B2 (ja) | 回転機 | |
JP6357694B2 (ja) | 回転機 | |
CN108496295A (zh) | 转子、电机和制造转子的方法 | |
JP6197462B2 (ja) | ステータコイルの冷却構造及びステータコイルの冷却構造の製造方法 | |
JP5111887B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP6450963B2 (ja) | 回転機および回転機の製造方法 | |
JP5800075B2 (ja) | ロータ、ロータの製造方法及びモータ | |
JP2018143049A (ja) | モータの製造方法およびモータ | |
JP2018143048A (ja) | 樹脂ケーシングの成型方法およびモータ | |
JP2009142040A (ja) | 回転電機及び回転電機の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141211 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5667243 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |