JP2014239429A - 空間的に信号を強調する補聴器 - Google Patents

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Abstract

【課題】補聴器を備える新規なバイノーラル補聴器システムを提供する。
【解決手段】スパウスマイクロホン、メディアプレーヤー、ヒアリングループシステム、テレビ会議システム、ラジオ、テレビ、電話、アラーム付きデバイス等の外部デバイスから受信された信号が、使用者の音環境における異なる空間位置に位置する各音源によってそれらの信号が発せられていると使用者が知覚するようにバイノーラルフィルタを用いてフィルタリングされ、これにより、異なる音源の空間分離の向上が促進される。
【選択図】図1

Description

モノラル信号源に対して知覚空間分離を与えるように構成された新規のバイノーラル補聴器システムが提供される。
聴覚障害者は、少なくとも2つの明確な問題を経験することが多い。
1)聴力閾値レベルの上昇である難聴と、
2)正常聴覚者と比較して騒音下で会話を理解する能力の喪失とである。ほとんどの聴力障害患者にとって、騒音下会話明瞭度検査におけるパフォーマンスは、入ってくる音の可聴性が増幅によって復元される時でさえ、正常聴覚者のパフォーマンスに劣る。語音聴取閾値(SRT)は、会話を理解する能力の喪失に関するパフォーマンスの尺度であり、騒音下聴力試験において50%の正しい単語認識を達成するために提示された信号において必要とされる信号対雑音比として定義される。
難聴を補正するためには、現在のデジタル補聴器は、一般的に、マルチチャネル増幅および圧縮信号処理を利用して、聴覚障害者の音の可聴性を復元する。このようにして、以前は聞き取れなかった会話キューを聞き取れるようにすることにより、患者の聴力が改善する。
しかしながら、複数の話者のいる環境での会話を含む、騒音下で会話を理解する能力の喪失は、依然として、ほとんどの補聴器使用者の大きな問題である。
ある特定の話者から発せられる会話の信号対雑音比を増加させるために補聴器使用者が利用可能なツールの1つは、対象とする話者からの会話を、話者に近接することにより、高信号対雑音比で拾うマイクロホン(スパウスマイクロホンと呼ばれることが多い)を対象とする話者に装着することである。スパウスマイクロホンは、会話を高信号対雑音比の対応するオーディオ信号へと変換し、好ましくは無線で、難聴補正を行う補聴器にこの信号を送信する。このようにして、会話信号は、対象とする使用者のSRTを優に上回る信号対雑音比で使用者に提供される。
例えば教会、講堂、劇場、映画館等の公共の場で、または、駅、空港、ショッピングモール等において場内放送を用いて、大勢の人々に話している話者等の、補聴器使用者が耳を傾けたい話者からの会話の信号対雑音比を増加させる別の方法は、テレコイルを使用することにより、例えば、電話、FMシステム(ネックループを用いる)、および誘導ループシステム(「ヒアリングループ」とも呼ばれる」)によって生成されたオーディオ信号を磁気的に拾うことである。
このようにして、補聴器使用者のSRTを優に上回る高信号対雑音比で、音を補聴器に送信することができる。
上述の例の全てにおいて、モノラルオーディオ信号が補聴器に送信される。
しかしながら、従来のバイノーラル補聴器システムの使用者が上述のオーディオ信号源の2つ以上を同時に聞きたい状況においては、使用者は、1つの信号源を別の信号源から分離することが難しいと感じるであろう。
米国特許第8,208,642号には、モノラル信号源を聞く際の両耳での聴き取りの利点を得るために、単一のモノラル信号源からの音声がバイノーラル補聴器を装着した使用者の両耳に提示されるバイノーラル補聴器用の方法および装置が開示されている。一方の耳に提示される音声は、他方の耳に提示される音声に対して位相シフトされ、さらに、一方の耳に提示される音声は、他方の耳に提示される音声に対して異なるレベルに設定されてもよい。このようにして、モノラル信号の定位および量が制御される。例えば電話信号は、通話の両耳での受信の恩恵を受けるために、例えば、電話をかけてきた人の声の音声を適切に定位させるための適切な位相およびレベルにおいてではあるが、電話をかけてきた人の声を電話が向けられていない耳に伝えることによって、両耳に提示されてもよい。
補聴器は、一般的に、使用者が定位されるべき音源を頭の中で知覚するように音を再現する。音は、外在化されるのではなく、内在化されると考えられている。「騒々しい中で会話を聞くこと」に関する補聴器使用者の共通の不満は、たとえ信号対雑音比(SNR)が必要とされる会話明瞭度の提供に十分なものであったとしても、言われていることを理解することが非常に困難であるという点である。この事実に対する大きな寄与因子は、補聴器が内在化された音場を再現するという点である。これにより、補聴器使用者の認知的負荷が増大し、聞き取りによる疲労が生じ、最終的には、使用者が1つまたは複数の補聴器を取り外してしまう結果となり得る。
従って、音源定位が向上した新規のバイノーラル補聴器システムに対するニーズが存在する、すなわち、バイノーラル補聴器システムの装着者の頭の配向に対する各音源の方向および場合によっては距離の知覚空間情報を与えることが可能な新規のバイノーラル補聴器システムに対するニーズが存在する。
以下に、補聴器において、補聴器内に収容されたマイクロホンによって受信されない信号を向上させる新規の方法を開示する。
新規の方法は、音環境内の異なる空間位置に位置する音源を区別し、空間的に分離された音源の内の選択された1つまたは複数に集中する人の聴覚系の能力を利用する。
新規の方法を使用した新規のバイノーラル補聴器システムも開示される。
新規の方法によれば、人が音源を使用者の音環境における異なる空間位置に位置すると知覚するように、異なる音源からの信号が人の耳に提示される。このようにして、使用者の聴覚系のバイノーラル信号処理を利用して、異なる音源から信号を分離し、彼または彼女が音源の所望の1つを聞くことに集中する、あるいは音源の2つ以上を同時に聞いて理解する使用者の能力を向上させる。
会話信号が、人の2つの耳において、逆位相、すなわち、互いに対して180°シフトした位相で提示されると、会話信号の具体的な到来方向は知覚されないが、多くの使用者が、逆位相で提示された会話信号が他の音源から分離し易く、理解し易いと感じることも分かっている。この効果は、150°以上かつ210°以下の範囲の位相シフトによって得ることができる。
人間は、人の持つバイノーラル音声の定位能力を利用して、3次元空間で音源の検出および定位を行う。
聴覚への入力は、2つの信号、つまり、以下ではバイノーラル音声信号と称する、各鼓膜における音圧から成る。従って、ある空間的音場によって発生した鼓膜における音圧が、正確に鼓膜で再現されると、人の聴覚系は、再現された音と、空間的音場自体によって発生した実際の音とを区別できない。
聞き手の左耳および右耳に対してある方向および距離に位置する音源からの音波の伝達は、音色変化、両耳間時間差、および両耳間スペクトル差等の何らかの直線歪みを含む、2つの伝達関数(一方は左耳用で、他方は右耳用)の形で表現される。一方が左耳用で、他方が右耳用であるこのような2つの伝達関数のセットは、頭部伝達関数(HRTF)と呼ばれる。HRTFの各伝達関数は、基準に対する、関係する外耳道内またはその付近の特定点において平面波によって発生した音圧p(左の外耳道ではpであり、右の外耳道ではpである)の比として定義される。従来的に選択される基準は、聞き手が不在の状態で、頭部のちょうど真ん中の位置で平面波によって発生したであろう音圧pである。
HRTFは、頭部の周囲の回折、肩からの反射、外耳道内の反射等を含む、聞き手の耳への音伝達に関連する全ての情報を含み、従って、HRTFは、各人ごとに異なる。
以下では、HRTFの伝達関数の1つを、便宜上、HRTFとも称する。
HRTFは、聞き手の両耳に対する音源の方向および距離と共に変化する。どのような方向および距離に関しても、HRTFの測定が可能であり、例えば電子的に、例えばフィルタを用いて、HRTFをシミュレーションすることが可能である。このようなフィルタが、マイクロホン等のオーディオ信号源と、聞き手が使用するヘッドホンとの間の信号経路に挿入される場合、聞き手は、耳の中の音圧が実際通りに再現されるので、ヘッドホンによって生成された音が、問題のHRTFをシミュレートするフィルタの伝達関数によって定義される距離および方向に位置する音源からのものであると知覚することができる。
空間的に符号化された情報を読み取る際の脳によるバイノーラル処理により、幾つかのプラスの効果、つまり、より良い信号源分離、到来方向(DOA)推定、および奥行き/距離知覚が生じる。
人の聴覚系が音源に対する距離および方向に関する情報をどのように引き出すかは完全に分かってはいないが、人の聴覚系が、この決定において多数のキューを使用することは分かっている。それらのキューの中には、スペクトルキュー、残響キュー、両耳間時間差(ITD)、両耳間位相差(IPD)、および両耳間レベル差(ILD)がある。
バイノーラル処理において最も重要なキューは、両耳間時間差(ITD)および両耳間レベル差(ILD)である。ITDは、音源から両耳への距離の差から生じる。このキューは、主に、約1.5kHzまで有用で、この周波数を超えると、聴覚系は、もはやITDキューを分解することができない。
レベル差は、回折の結果であり、音源と比較した両耳の相対位置によって決定される。このキューは、2kHzより上で優位であるが、聴覚系は、全スペクトルにわたってILDの変化に同様に敏感である。
難聴は低周波数になる程軽くなる傾向があるので、聴覚障害者は、ITDキューから最も恩恵を受けると主張されてきた。
新規の方法によれば、第1のスパウスマイクロホン、メディアプレーヤー、ヒアリングループシステム、テレビ会議システム、ラジオ、テレビ、電話、アラーム付きデバイス等から受信した第1のモノラル信号等の、第1の音源から生じたバイノーラル補聴器システムにおける第1のモノラルオーディオ信号は、受信した第1のモノラルオーディオ信号が第1の位置に位置する第1の音源によって発せられている、および/または空間における第1の方向から到来していると使用者が知覚するように、第1のバイノーラルフィルタを用いてフィルタリングされる。
さらに、第2のスパウスマイクロホン、メディアプレーヤー、ヒアリングループシステム、テレビ会議システム、ラジオ、テレビ、電話、アラーム付きデバイス等から受信した第2のモノラル信号等の、第2の音源から生じたバイノーラル補聴器システムにおける第2のモノラルオーディオ信号は、従来通り、第2のモノラル信号が、バイノーラル補聴器システムの使用者の頭の中心に位置する第2の音源によって発せられていると知覚されるように、バイノーラル補聴器システムにおいて難聴補正を行ってもよい。
第1および第2の信号源の知覚空間分離は、使用者が第1および第2のモノラルオーディオ信号の会話を理解し、使用者が第1および第2のモノラルオーディオ信号の所望の1つを聞くことに集中することを助ける。
例えば、第1のバイノーラルフィルタは、それによって対応する音源の知覚位置が頭の外へと、バイノーラル補聴器システムの使用者の頭の配向に対して横方向にシフトされる第1の両耳間時間差を導入するために、互いに対して位相シフトされたバイノーラル補聴器システムの使用者の右耳用および左耳用の信号を出力するように構成されてもよい。
右耳用および左耳用の出力信号が互いに対して180°位相シフトされると、方向感覚は失われるが、多くの使用者は、180°位相シフトされた会話信号が他の信号源から分離し易く、理解し易いと感じる。
第2のバイノーラルフィルタを設けることによって、第2のスパウスマイクロホン、メディアプレーヤー、ヒアリングループシステム、テレビ会議システム、ラジオ、テレビ、電話、アラーム付きデバイス等から受信した第2のモノラル信号等の第2のモノラル信号を、受信した第2のモノラルオーディオ信号が、第1の位置および第1の方向とは異なる、第2の位置に位置する音源によって発せられている、および/または空間における第2の方向から到来していると使用者が知覚するように第2のバイノーラルフィルタを用いてフィルタリングし、音源のさらなる分離を得てもよい。
例えば、それによって第2の音源の対応する位置が、バイノーラル補聴器システムの使用者の頭の配向に対して横方向、好ましくは、第1の音源の反対方向にシフトされる第2の両耳間時間差を導入するために、第2のバイノーラルフィルタは、互いに対して位相シフトされたバイノーラル補聴器システムの使用者の右耳用および左耳用の信号を出力するように構成されてもよい。
代替的または追加的に、それによって対応する音源の知覚位置が、バイノーラル補聴器システムの使用者の頭の配向に対して横方向にシフトされる第1の両耳間レベル差を得るために、第1のオーディオ入力信号に第1の右利得および第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい、バイノーラル補聴器システムの使用者の右耳用および左耳用の信号を出力するように第1のバイノーラルフィルタを構成してもよい。
代替的または追加的に、それによって対応する音源の知覚位置が、バイノーラル補聴器システムの使用者の頭の配向に対して横方向、好ましくは、他方の音源の反対方向にシフトされる第2の両耳間レベル差を得るために、第2のオーディオ入力信号に第2の右利得および第2の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい、バイノーラル補聴器システムの使用者の右耳用および左耳用の信号を出力するように第2のバイノーラルフィルタを構成してもよい。
新規のバイノーラル補聴器システムの使用者が、周囲の異なる位置に第1のオーディオ信号源および第2のオーディオ信号源が位置すると知覚するためには、第1の両耳間時間差および第1の両耳間レベル差のペアが、第2の両耳間時間差および第2の両耳間レベル差のペアと異なっている必要がある、すなわち、第1および第2の両耳間レベル差は、第1および第2の両耳間時間差が異なっていれば同一でもよく、その逆でもよい。
新規の方法によれば、第1のスパウスマイクロホン、メディアプレーヤー、ヒアリングループシステム、テレビ会議システム、ラジオ、テレビ、電話、アラーム付きデバイス等から受信した第1のモノラル信号等の、バイノーラル補聴器における第1のモノラルオーディオ信号は、音源に対してある第1の方向および第1の距離を有する選択された第1のHRTFを用いて、受信した第1のモノラルオーディオ信号が頭の外の第1のHRTFの第1の方向および第1の距離に位置する音源によって発せられていると使用者が知覚するように、フィルタリングしてもよい。
第2のスパウスマイクロホン、メディアプレーヤー、ヒアリングループシステム、テレビ会議システム、ラジオ、テレビ、電話、アラーム付きデバイス等から受信した第2のモノラル信号等の第2のモノラルオーディオ信号は、従来通り、第2のモノラル信号が、頭の中心から生じると知覚されるように、バイノーラル補聴器システムにおいて難聴補正を行ってもよい。
一方が使用者の頭の外に位置すると知覚され、他方が使用者の頭の中に位置すると知覚される第1および第2のモノラルオーディオ信号の知覚信号源の知覚空間分離は、使用者が第1および第2のモノラルオーディオ信号の会話を理解し、使用者が第1および第2のモノラルオーディオ信号の所望の1つを聞くことに集中することを助ける。
選択された第2のHRTFを提供することにより、第2のスパウスマイクロホン、メディアプレーヤー、ヒアリングループシステム、テレビ会議システム、ラジオ、テレビ、電話、アラーム付きデバイス等から受信した第2のモノラル信号等の第2のモノラル信号を、音源に対してある第2の方向および第2の距離を有する、第1のHRTFとは異なる選択された第2のHRTFを用いて、受信した第2のモノラルオーディオ信号が第2のHRTFに対応する第2の方向および第2の距離に位置する音源によって発せられていると使用者が知覚するように、すなわち、第1および第2のモノラルオーディオ信号が空間の異なる位置に位置する音源によって発せられていると知覚されるようにフィルタリングし、音源のさらなる分離を得てもよい。
共に使用者の頭の外に位置すると知覚される第1および第2のモノラルオーディオ信号の知覚信号源の知覚空間分離は、使用者が第1および第2のモノラルオーディオ信号の会話を理解し、使用者が第1および第2のモノラルオーディオ信号の所望の1つを聞くことに集中することを助ける。
新規の方法によれば、第1および第2のモノラルオーディオ信号は、各HRTFへの近似によってフィルタリングされてもよい。例えば、HRTFは、KEMAR等のマネキンを用いて決定されてもよい。このようにして、補聴器の使用者が補聴器を装着している時の方向感覚を維持するのに十分な正確さのものとなり得る各人ごとのHRTFへの近似が提供される。
従って、スパウスマイクロホン等のマイクロホン、メディアプレーヤー、ヒアリングループシステム、テレビ会議システム、ラジオ、テレビ、電話、アラーム付きデバイス等によって受信されない信号は、使用者の音環境における異なる空間位置に位置する各音源によって信号が発せられていると使用者が知覚するようにバイノーラルフィルタを用いてフィルタリングされ、これにより、異なる音源の空間分離の向上が促進される。
従って、バイノーラル補聴器システムにおいてバイノーラル信号を向上させる新規の方法が提供され、この方法は、
互いに対して第1の位相シフトで位相シフトされた第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
第1のオーディオ入力信号に第1の右利得および第1の右利得とは異なる第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
第1のオーディオ入力信号に第1の右利得および第1の右利得とは異なる第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しく、かつ互いに対して第1の位相シフトで位相シフトされた第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
から成る信号ペアの群から選択される、右耳用の第1の右耳信号および左耳用の第1の左耳信号へと第1のオーディオ入力信号をバイノーラルでフィルタリングするステップと、
第1の右耳信号および第1の左耳信号を使用者の右耳および左耳にそれぞれ提供するステップと、
第2のオーディオ入力信号を使用者の右耳および左耳の両方に提供するステップと、
を含む。
このようにして、少なくとも一部の使用者は、第1の音源が第2の音源と空間的に分離していると知覚する。
この方法は、
互いに対して第1の位相シフトとは異なる第2の位相シフトで位相シフトされた第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
互いに対して第1の利得とは異なる第2の利得を乗じた第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
互いに対して第1の位相シフトとは異なる第2の位相シフトで位相シフトされ、かつ互いに対して第1の利得とは異なる第2の利得を乗じた第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
から成る信号ペアの群から選択される、右耳用の第2の右耳信号および左耳用の第2の左耳信号へと第2のオーディオ入力信号をバイノーラルでフィルタリングするステップと、
第2の右耳信号および第2の左耳信号を使用者の右耳および左耳にそれぞれ提供するステップと、
をさらに含んでいてもよい。
第1の音源によって出力され、第1の入力において受信される音声を表す第1のオーディオ入力信号を提供するための第1の入力と、
第2の音源によって出力され、第2の入力において受信される音声を表す第2のオーディオ入力信号を提供するための第2の入力と、
第1のオーディオ入力信号をフィルタリングするための、第1のオーディオ入力信号に第1の右利得および第1の右利得とは異なる第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい、および/または互いに対して第1の位相シフトで位相シフトされた、バイノーラル補聴器システムの使用者の右耳用の第1の右耳信号および使用者の左耳用の第1の左耳信号を出力するように構成された第1のバイノーラルフィルタと、
第1の耳レシーバ入力信号を、バイノーラル補聴器システムの使用者の第1の耳の鼓膜に向けて送信するための音響信号に変換するための第1の耳レシーバと、
第2の耳レシーバ入力信号を、バイノーラル補聴器システムの使用者の第2の耳の鼓膜に向けて送信するための音響信号に変換するための第2の耳レシーバと、
を含み、
第1の右耳信号は、第1の耳レシーバ入力および第2の耳レシーバ入力のうちの一方に提供され、
第1の左耳信号は、第1の耳レシーバ入力および第2の耳レシーバ入力のうちの他方に提供される、新規のバイノーラル補聴器システムも提供される。
このようにして、少なくとも一部の使用者は、第1の音源が第2の音源と空間的に分離していると知覚する。
バイノーラル補聴器システムでは、第1の右耳信号および第1の左耳信号のうちの一方は、第1のオーディオ入力信号に対して、位相シフトおよび/または増幅または減衰されてもよく、第1の右耳信号および第1の左耳信号のうちの他方は、第1のオーディオ入力信号であってもよい。
この新規のバイノーラル補聴器システムは、
第2のオーディオ入力信号をフィルタリングするための、第2のオーディオ入力信号に第2の右利得、および第2の右利得とは異なる第2の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい、および/または互いに対して第1の位相シフトとは異なる第2の位相シフトで位相シフトされた、右耳用の第2の右耳信号および左耳用の第2の左耳信号を出力するように構成された第2のバイノーラルフィルタをさらに含んでいてもよく、
第2の右耳信号は、第1の耳レシーバ入力および第2の耳レシーバ入力のうちの一方に提供されてもよく、
第2の左耳信号は、第1の耳レシーバ入力および第2の耳レシーバ入力のうちの他方に提供されてもよい。
このようにして、少なくとも一部の使用者は、第1の音源が第2の音源と空間的に分離していると知覚する。
第1および第2の位相シフトの各々、および/または第1および第2の両耳間レベル差の各々は、−90°以上かつ90°以下の範囲の、第1および第2の音源のそれぞれに向けた方位角の方位変化に相当していてもよい。
方位角は、使用者の前方視方向を基準として水平面に投影された音源に対する知覚方位角度である。前方視方向は、使用者の頭の中心および使用者の鼻の中心を通って引かれた仮想線によって定義される。従って、前方視方向に位置する音源は、0°の方位角値を有し、正反対の方向に位置する音源は、180°の方位角値を有する。使用者の前方視方向に対して垂直な垂直面の左側に位置する音源は、−90°の方位角値を有し、使用者の前方視方向に対して垂直な垂直面の右側に位置する音源は、+90°の方位角値を有する。
本開示内容全体を通して、一方の信号が他方の信号の関数である場合、例えば、一方の信号は、他方の信号のアナログ−デジタル変換またはデジタル−アナログ変換によって形成されてもよく、または一方の信号は、電子信号への音響信号の変換またはその逆によって形成されてもよく、または一方の信号は、他方の信号のアナログまたはデジタルフィルタリングまたはミキシングによって形成されてもよく、または一方の信号は、他方の信号の周波数変換等の変換によって形成されてもよい、等の場合、この一方の信号は、他方の信号を表すと言われる。
さらに、特定の回路によって、例えば信号プロセッサにおいて処理される信号は、問題の回路の入力から回路の出力までの問題の信号の信号経路の一部を形成するアナログまたはデジタル信号を特定するために使用され得る名前で特定されてもよい。例えば、マイクロホンの出力信号、すなわちマイクロホンオーディオ信号(処理されたマイクロホンオーディオ信号を含む)は、マイクロホンの出力からレシーバの入力までの信号経路の一部を形成するアナログまたはデジタル信号の特定に使用されてもよい。
新規のバイノーラル補聴器システムは、各周波数チャネルにおいてオーディオ入力信号の少なくとも一部を個々に処理する複数の周波数チャネルへとオーディオ入力信号を分配するマルチチャネルの第1および/または第2の補聴器を含んでいてもよい。
複数の周波数チャネルは、歪曲周波数チャネルを含んでいてもよく、例えば、周波数チャネルの全てが歪曲周波数チャネルでもよい。
新規のバイノーラル補聴器システムは、異なるタイプの音環境に応じて適切に新規の回路または他の従来の回路を作動させるために選択できるように、難聴補正の他の従来の方法に応じて使用される回路を追加的に設けてもよい。異なる音環境には、会話、ガヤガヤと話す会話、レストランの騒々しさ、音楽、交通騒音等が含まれてもよい。
新規のバイノーラル補聴器システムは、例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP)を含んでいてもよく、これの処理は、実際に行われる信号処理の調整を行うための様々なパラメータを各々有する選択可能な信号処理アルゴリズムによって制御される。マルチチャネル補聴器の各周波数チャネルにおける利得は、そのようなパラメータの例である。
選択可能な信号処理アルゴリズムの1つは、新規の方法に従って動作する。
例えば、様々なアルゴリズムは、従来の雑音抑制、すなわち、不要な信号の減衰および所望の信号の増幅のために提供されてもよい。
異なる音環境から得られたマイクロホンオーディオ信号は、非常に異なる特性、例えば、平均および最大音圧レベル(SPL)および/または周波数成分を有していてもよい。従って、信号処理アルゴリズムのアルゴリズムパラメータの特定の設定が特定の音環境において最適な信号品質を持つ処理音を提供する特定のプログラムと各タイプの音環境を関連付けてもよい。このようなパラメータのセットは、一般的に、広帯域利得、周波数選択性フィルタアルゴリズムのコーナー周波数または傾きに関連するパラメータ、および例えば自動利得制御(AGC)アルゴリズムのニーポイントおよび圧縮率を制御するパラメータを含んでいてもよい。
各アルゴリズムの信号処理特性は、調整者のオフィスでの初回の調整期間中に決定され、新規のバイノーラル補聴器システムの不揮発性メモリ領域にプログラムされてもよい。
新規のバイノーラル補聴器システムは、新規のバイノーラル補聴器システムの使用者が対象とする音環境において所望の難聴補正を得るために利用可能な信号処理アルゴリズムの1つを選択できるように、例えば、補聴器ハウジングまたはリモコン装置のボタン、トグルスイッチ等のユーザインタフェースを有していてもよい。
新規のバイノーラル補聴器システムは、会話、ガヤガヤと話す会話、レストランの騒々しさ、音楽、交通騒音等の多数の音環境カテゴリの1つに使用者の音環境を自動的に分類できてもよく、それに応じて、当該分野で公知のように、適切な信号処理アルゴリズムを自動的に選択してもよい。
以下では、図面を参照し、本発明の好ましい実施形態をより詳細に説明する。
新規のバイノーラル補聴器システムの一例を概略的に示す。 新規のバイノーラル補聴器システムの一例を概略的に示す。 新規のバイノーラル補聴器システムの一例を概略的に示す。 新規のバイノーラル補聴器システムの一例を概略的に示す。 新規のバイノーラル補聴器システムの一例を概略的に示す。
新規のバイノーラル補聴器システムの様々な例を示す添付の図面を参照して、以下に、新規の方法およびバイノーラル補聴器システムのより完全な説明を行う。しかしながら、この新規の方法およびバイノーラル補聴器システムは、異なる形態で実施可能であり、本明細書に記載の例に限定されると見なされるものではない。むしろ、これらの例は、本開示内容が徹底的かつ完全なものとなり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えられるように提供されるものである。
添付の図面は、略図で、明確にするために単純化されたものであり、これらは、本発明の理解に必須の詳細のみを示し、他の詳細は省略されていることに留意されたい。
同様の参照符号は、全体を通して同様の要素を示す。従って、各図面の説明に関して、同様の要素の詳細な説明は行わない。
図1は、新規のバイノーラル補聴器システム10の一例を概略的に示す。
新規のバイノーラル補聴器システム10は、第1および第2の補聴器10A、10Bを有する。
第1の補聴器10Aは、第1のマイクロホン12Aで受信した音声に応じて第1のマイクロホンオーディオ信号14Aを提供するための第1のマイクロホン12Aを含む。マイクロホンオーディオ信号14Aは、当該分野で周知の第1のプレフィルタ16Aにおいてプレフィルタリングが行なわれ、信号プロセッサ18に入力されてもよい。
第1のマイクロホン12Aは、マイクロホン信号をマイクロホンオーディオ信号14Aへと結合するための信号処理回路を備えた2つ以上のマイクロホンを含み得る。例えば、第1の補聴器10Aは、2つのマイクロホンと、補聴器の分野で周知のように、所望の指向性パターンを持つマイクロホンオーディオ信号14Aへとマイクロホン信号を結合するためのビームフォーマとを有していてもよい。
第1の補聴器10Aは、第1の音源(図示していない)により出力され、マイクロホン入力ではない第1の入力20Aで受信される音声を表す第1のオーディオ入力信号24Aを提供するための第1の入力20Aも含む。
第1の音源は、補聴器の使用者が耳を傾けたい人によって携行されるスパウスマイクロホン(不図示)でもよい。スパウスマイクロホンの出力信号は、無線または有線データ送信を用いて第1の補聴器10Aに送信するために符号化される。スパウスマイクロホンオーディオ信号を表す送信データは、第1のオーディオ入力信号24Aへと復号するためのレシーバおよびデコーダ22Aによって受信される。
第2の補聴器10Bは、第2のマイクロホン12Bで受信した音声に応じて第2のマイクロホンオーディオ信号14Bを提供するための第2のマイクロホン12Bを含む。マイクロホンオーディオ信号14Bは、当該分野で周知の第2のプレフィルタ16Bにおいてプレフィルタリングが行なわれ、信号プロセッサ18に入力されてもよい。
第2のマイクロホン12Bは、マイクロホン信号をマイクロホンオーディオ信号14Bへと結合するための信号処理回路を備えた2つ以上のマイクロホンを含み得る。例えば、第2の補聴器10Bは、2つのマイクロホンと、補聴器の分野で周知のように、所望の指向性パターンを持つマイクロホンオーディオ信号14Bへとマイクロホン信号を結合するためのビームフォーマとを有していてもよい。
バイノーラル補聴器システム10は、第2の音源(図示していない)により出力され、第2の入力26で受信される音声を表す第2のオーディオ入力信号30を提供するための第2の入力26も含む。
第2の音源は、補聴器の使用者が耳を傾けたい第2の人によって携行される第2のスパウスマイクロホン(不図示)でもよい。第2のスパウスマイクロホンの出力信号は、無線または有線データ送信を用いてバイノーラル補聴器システム10に送信するために符号化される。スパウスマイクロホンオーディオ信号を表す送信データは、第2のオーディオ入力信号30へと復号するためのレシーバおよびデコーダ28によって受信される。
第2の入力26と、レシーバおよびデコーダ28は、第1の補聴器10A内または第2の補聴器10B内に収容してもよい。
第1および第2のオーディオ入力信号24A、30がモノラル信号として使用者の耳に提示された場合、すなわち、同じ信号が使用者の両耳に提示された場合、両方の信号は、バイノーラル補聴器システムの使用者の頭部の中心から生じているように知覚される。
補聴器の分野で周知のように、これらの信号は難聴を補正するが、難聴の使用者は、その際に、信号源の知覚空間分離の欠如により、2つ以上のモノラルオーディオ入力信号を理解することが難しいであろう。
従って、第1のオーディオ入力信号24Aおよび第2のオーディオ入力信号30のうちの少なくとも一方は、バイノーラル補聴器システム10の使用者が対応する信号源を使用者の頭部の中心から離れているかのように知覚するようにフィルタリングされる。
その結果生じる音源の知覚空間分離により、使用者の聴覚系のバイノーラル信号処理を利用して、それらの音源からの信号を分離し、彼または彼女が音源の所望の1つを聞くことに集中する、あるいは音源の2つ以上を同時に聞いて理解する使用者の能力を向上させることが容易になる。
会話信号が、人の2つの耳において、逆位相、すなわち、互いに対して180°シフトした位相で提示されると、会話信号の具体的な到来方向は知覚されないが、多くの使用者が、逆位相で提示された会話信号が他の信号源から分離し易く、理解し易いと感じることも分かっている。
図示した新規のバイノーラル補聴器システム10では、2つのフィルタ32A−R、32A−Lのセット、2つのフィルタ34−R、34−Lのセットには、それぞれ、各自のレシーバおよびデコーダ22A、28の出力24A、30にそれぞれ接続された入力と、出力36A−R、36A−L、および、出力38−R、38−L(これらの内の一方36A−R、38−Rは、右耳に出力信号を提供し、他方36A−L、38−Lは、左耳に出力信号を提供する)とが与えられる。2つのフィルタ32A−R、32A−L、34−R、34−Lのセットは、選択された到来方向を第1および第2の音源に与える伝達関数HRTF32A、HRTF34を、それぞれ有する。図1のシステムの一例では、HRTF32Aは、第1の音源に対して−45°の方位角を有する到来方向を持つ知覚到来方向を与え、HRTF34は、第2の音源に対して+45°の方位角を有する到来方向を持つ知覚到来方向を与える。
第1の補聴器10Aおよび第2の補聴器10Bは、使用者の右耳および左耳の難聴補正をそれぞれ、またはその逆に行うように構成されてもよい。説明を簡単にするために、以下では、第1の補聴器10Aは、右耳の難聴補正を行うように構成されているものと仮定するが、新規のバイノーラル補聴器システムおよび方法の動作原理は、右耳および左耳のどちらのためであるかには左右されず、第1および第2の補聴器は、難聴補正を行う。
フィルタ32A−R、32A−L、34−R、34−Lの出力は、難聴補正を行うための信号プロセッサ18で処理され、右耳へと送信されることを意図したプロセッサ出力信号40Aは、バイノーラル補聴器システム10の使用者の右耳の鼓膜へと送信される音響信号へと変換するために第1の補聴器10Aの第1のレシーバ42Aに接続され、左耳へと送信されることを意図したプロセッサ出力信号40Bは、バイノーラル補聴器システム10の使用者の左耳の鼓膜へと送信される音響信号へと変換するために第2の補聴器10Bの第2のレシーバ42Bに接続される。
HRTF32A、HRTF34は、バイノーラル補聴器システムの使用者に対して各人ごとに決定してもよく、これにより、HRTFは、異なる使用者間のHRTFのばらつきを生じさせる頭部の周囲の回折、肩からの反射、外耳道内の反射等を含む、使用者の耳への音伝達に関連する全ての情報を含むので、使用者の第1の音源および第2の音源の方向の知覚外在化および方向感覚が明確となる。
良好な方向感覚は、各人ごとのHRTFへの近似が第1の音源および第2の音源の方向感覚を補聴器の使用者が維持するのに十分正確であるという条件で、KEMARヘッド等のマネキンに対して決定されたHRTF等の各人ごとに決定されたHRTFへの近似によっても得ることができる。同様に、近似は、各人ごとのHRTFの対応する類似点につながる特定の身体的類似点を持つ人々(例えば、同じ年齢または同じ年齢層の人々、同じ人種の人々、耳介サイズの類似した人々等)の選択グループ内の人々の各人ごとのHRTFの平均として決定されたHRTFによって構成されてもよい。
図2は、第1のレシーバおよびデコーダ22Aから使用者の一方の耳への信号経路において所望の方位角の到来方向のITDに等しい遅延を導入することによって、第1の音源と第2の音源との間の十分な知覚空間分離が得られるという事実を除いては、図1に示した例に類似する新規のバイノーラル補聴器システム10の一例を示す。図示例では、フィルタ32A−Rが、その入力信号24Aおよび使用者の右耳用の出力信号36A−R間に時間遅延を導入するが、図1に示されたフィルタ32A−Lは、入力24Aおよび出力36A−L間の直接接続によって構成される。
このようにして、第1の音源の到来方向の知覚方位角は、例えば−45°にシフトされるが、第2の音源からの信号は、使用者の耳にモノラルで提示される、すなわち、レシーバおよびデコーダ28の出力30は、モノラル信号として信号プロセッサ18に入力され、使用者の両耳に出力される。従って、第1の音源は遅延器32A−Rによって決定された方向、例えば45°の方位角に位置すると知覚されるが、第2の音源は、使用者の頭部内の中心に位置すると知覚されるので、第1の音源と第2の音源との知覚空間分離が得られる。
図3は、第2のレシーバおよびデコーダ28から使用者の一方の耳への信号経路において所望の第2の方位角の到来方向のITDに等しいさらなる遅延を導入することによって、第1の音源と第2の音源との間の向上した知覚空間分離が得られるという事実を除いては、図2に示した例に類似する新規のバイノーラル補聴器システム10の一例を示す。例えば、フィルタ34−Lは、その入力信号30および使用者の左耳用の出力信号38−L間に時間遅延を導入するが、図1に示したフィルタ34−Rは、入力30および出力38−R間の短絡によって構成される。
このようにして、第2の音源の到来方向の知覚方位角は、例えば+45°にシフトされるが、第1の音源の到来方向の知覚方位角は、例えば−45°にシフトされたままである。従って、第1の音源は、遅延器32A−Rによって決定された方向、例えば−45°の方位角に位置すると知覚されるが、第2の音源は、遅延器34−Lによって決定された方向、例えば+45°の方位角に位置すると知覚されるので、第1の音源と第2の音源との向上した知覚空間分離が得られる。
図1、2、および3では、点線は、バイノーラル補聴器システム10の構成要素を収容する第1および第2の補聴器10A、10Bのハウジングを示す。それぞれのハウジングは、各補聴器10A、10Bが難聴補正を行うことを意図した使用者の各耳において音声の受信を行う1つまたは複数のマイクロホン12A、12Bと、使用者の右耳および左耳の各鼓膜に向けて送信される音響信号へと信号プロセッサ18の各出力信号40A、40Bの変換を行う各レシーバ42A、42Bとを収容する。残りの回路は、バイノーラル補聴器システムの設計者が行う設計上の選択に応じて2つの補聴器ハウジング間で任意に分配すればよい。図1、2、および3に示されたバイノーラル補聴器システムにおけるそれぞれの信号は、信号送信の分野で周知の方法で、補聴器10A、10B間で有線または無線送信で送信してもよい。
図4は、第2の補聴器10Bが信号プロセッサ18を持たず、かつ、第1の音源および第2の音源のそれぞれからの音声を表す第1のオーディオ入力信号および第2のオーディオ入力信号を提供するための入力を持たない、図1に示した新規のバイノーラル補聴器システム10の一例を示す。第2の補聴器10Bは、1つまたは複数の第2のマイクロホン12Bと、第2のレシーバ42Bと、第1の補聴器10Aにおける信号処理のためにマイクロホンオーディオ信号14Bを送信するために必要とされるエンコーダおよびトランスミッタ(不図示)と、信号プロセッサ18Aの出力信号40Bの受信を行うためのレシーバおよびデコーダ(不図示)とのみを有する。図1に示された残りの回路は、第1の補聴器10Aのハウジング内に収容される。
図5は、第1の補聴器10Aおよび第2の補聴器10Bが共に、マイクロホンと、レシーバと、補聴器プロセッサとを含む図1に示した新規のバイノーラル補聴器システム10の一例を示す。
従って、図示した新規のバイノーラル補聴器システムは、
第1の音源によって出力され、第1の入力20Aにおいて受信される音声を表す第1のオーディオ入力信号24Aを提供するための第1の入力20Aと、
第1のオーディオ入力信号24Aをフィルタリングするための、第1のオーディオ入力信号に第1の右利得および第1の右利得とは異なる第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい、および/または互いに対して第1の位相シフトで位相シフトした、右耳用の第1の右耳信号36A−Rおよび左耳用の第1の左耳信号36A−Lを出力するように構成された第1のバイノーラルフィルタ32A−R、32A−Lと、
バイノーラル補聴器システム10の使用者の第1の耳の鼓膜に向けて送信するための音響信号へと第1の耳レシーバ入力信号40Aの変換を行うための第1の耳レシーバ42Aと、
第2の音源によって出力され、第2の入力26Bにおいて受信される音声を表す第2のオーディオ入力信号30Bを提供するための第2の入力26Bと、
第2のオーディオ入力信号30Bをフィルタリングするための、第2のオーディオ入力信号に第2の右利得および第2の右利得とは異なる第2の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい、および/または互いに対して第1の位相シフトとは異なる第2の位相シフトで位相シフトされた、右耳用の第2の右耳信号38B−Rおよび左耳用の第2の左耳信号38B−Lを出力するように構成された第2のバイノーラルフィルタ34B−R、34B−Lと、
を含む第1の補聴器10Aを含み、
第1および第2の右耳信号36A−R、38B−Rは、第1の耳レシーバ入力40Aに提供され、
第1および第2の左耳信号36A−L、38B−Lは、第2の耳レシーバ入力40Bに提供される。

Claims (13)

  1. 第1の音源によって出力され、第1の入力において受信される音声を表す第1のオーディオ入力信号を提供するための前記第1の入力と、
    第2の音源によって出力され、第2の入力において受信される音声を表す第2のオーディオ入力信号を提供するための前記第2の入力と、
    前記第1のオーディオ入力信号をフィルタリングするための第1のバイノーラルフィルタであって、
    互いに対して第1の位相シフトで位相シフトされた第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
    前記第1のオーディオ入力信号に、第1の右利得、および前記第1の右利得とは異なる第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
    前記第1のオーディオ入力信号に、第1の右利得、および前記第1の右利得とは異なる第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しく、かつ互いに対して第1の位相シフトで位相シフトされた第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
    から成る信号ペアの群から選択される、バイノーラル補聴器システムの使用者の右耳用の第1の右耳信号および前記使用者の左耳用の第1の左耳信号を出力するように構成された第1のバイノーラルフィルタと、
    第1の耳レシーバ入力信号を、前記バイノーラル補聴器システムの前記使用者の第1の耳の鼓膜に向けて送信するための音響信号に変換するための第1の耳レシーバと、
    第2の耳レシーバ入力信号を、前記バイノーラル補聴器システムの前記使用者の第2の耳の鼓膜に向けて送信するための音響信号に変換するための第2の耳レシーバと、
    を含むバイノーラル補聴器システムであって、
    前記第1の右耳信号は、前記第1の耳レシーバ入力および前記第2の耳レシーバ入力のうちの一方に提供され、
    前記第1の左耳信号は、前記第1の耳レシーバ入力および前記第2の耳レシーバ入力のうちの他方に提供される、バイノーラル補聴器システム。
  2. 前記第1の位相シフトが150°以上かつ210°以下の範囲である、請求項1に記載のバイノーラル補聴器システム。
  3. 前記第1の位相シフトが、−90°以上かつ90°以下の範囲の方位角の方位変化に相当する、請求項1に記載のバイノーラル補聴器システム。
  4. 前記第1の右耳信号および前記第1の左耳信号のうちの一方が、前記第1のオーディオ入力信号に対して位相シフトされ、前記第1の右耳信号および前記第1の左耳信号のうちの他方が、前記第1のオーディオ入力信号である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のバイノーラル補聴器システム。
  5. 前記第2のオーディオ入力信号をフィルタリングするための第2のバイノーラルフィルタであって、
    互いに対して前記第1の位相シフトとは異なる第2の位相シフトで位相シフトされた第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
    前記第2のオーディオ入力信号に第2の右利得、および前記第2の右利得とは異なる第2の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
    前記第2のオーディオ入力信号に第2の右利得、および前記第2の右利得とは異なる第2の左利得をそれぞれ乗じたものに等しく、かつ互いに対して第2の位相シフトで位相シフトされた第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
    から成る信号ペアの群から選択される、前記右耳用の第2の右耳信号および前記左耳用の第2の左耳信号を出力するように構成された第2のバイノーラルフィルタを含み、
    前記第2の右耳信号は、前記第1の耳レシーバ入力および前記第2の耳レシーバ入力のうちの一方に提供され、
    前記第2の左耳信号は、前記第1の耳レシーバ入力および前記第2の耳レシーバ入力のうちの他方に提供される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のバイノーラル補聴器システム。
  6. 前記第1の入力と、
    前記第1のバイノーラルフィルタと、
    前記第1の耳レシーバと、
    を含む第1の補聴器と、
    前記第2の耳レシーバを含む第2の補聴器と、
    を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のバイノーラル補聴器システム。
  7. 前記第1の入力と、
    前記第1のバイノーラルフィルタと、
    前記第2の入力と、
    前記第2のバイノーラルフィルタと、
    前記第1の耳レシーバと、
    を含む第1の補聴器と、
    前記第2の耳レシーバを含む第2の補聴器と、
    を含む、請求項5に記載のバイノーラル補聴器システム。
  8. 前記第1の入力と、
    前記第1のバイノーラルフィルタと、
    前記第1の耳レシーバと、
    を含む第1の補聴器と、
    前記第2の入力と、
    前記第2のバイノーラルフィルタと、
    前記第2の耳レシーバと、
    を含む第2の補聴器と、
    を含む、請求項5に記載のバイノーラル補聴器システム。
  9. 前記第1のバイノーラルフィルタがHRTFフィルタである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のバイノーラル補聴器システム。
  10. 前記第2のバイノーラルフィルタがHRTFフィルタである、請求項5〜9のいずれか一項に記載のバイノーラル補聴器システム。
  11. 前記第1のオーディオ入力信号および前記第2のオーディオ入力信号のうちの少なくとも一方がモノラルオーディオ信号である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のバイノーラル補聴器システム。
  12. バイノーラル補聴器システムにおいてバイノーラル信号を向上させる方法であって、
    互いに対して第1の位相シフトで位相シフトされた第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
    第1のオーディオ入力信号に第1の右利得、および前記第1の右利得とは異なる第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しい第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
    前記第1のオーディオ入力信号に第1の右利得、および前記第1の右利得とは異なる第1の左利得をそれぞれ乗じたものに等しく、かつ互いに対して第1の位相シフトで位相シフトされた第1の右耳信号および第1の左耳信号と、
    から成る信号ペアの群から選択される、右耳用の第1の右耳信号および左耳用の第1の左耳信号へと前記第1のオーディオ入力信号をバイノーラルでフィルタリングするステップと、
    前記第1の右耳信号および前記第1の左耳信号を使用者の前記右耳および前記左耳にそれぞれ提供するステップと、
    第2のオーディオ入力信号を前記使用者の前記右耳および前記左耳の両方に提供するステップと、
    を含む方法。
  13. 互いに対して前記第1の位相シフトとは異なる第2の位相シフトで位相シフトされた第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
    互いに対して前記第1の利得とは異なる第2の利得を乗じた第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
    互いに対して前記第1の位相シフトとは異なる第2の位相シフトで位相シフトされ、かつ互いに対して前記第1の利得とは異なる第2の利得を乗じた第2の右耳信号および第2の左耳信号と、
    から成る信号ペアの群から選択される、前記右耳用の第2の右耳信号および前記左耳用の第2の左耳信号へと前記第2のオーディオ入力信号をバイノーラルでフィルタリングするステップと、
    前記第2の右耳信号および前記第2の左耳信号を前記使用者の前記右耳および前記左耳にそれぞれ提供するステップと、
    を含む、請求項12に記載の方法。
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