JP2014238597A - 近視制御手段 - Google Patents

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Abstract

【課題】臨床医が近視患者の眼の周辺屈折誤差を測定することを要さない、近視用コンタクトレンズまたは眼鏡レンズのセット、キットを提供する。【解決手段】中心矯正度数に従って設定された周辺度数または焦点外れを有するレンズは、中心屈折誤差が−6Dよりも軽いほぼすべての通常の近視をカバーすることが示されている。一つの例では、レンズのキットまたはセットは、中心矯正度数の増分によって並べられたレンズを持つ、区画された容器を含む複数の各部分またはサブセットを有することができる。第一の部分のレンズは、治療効果を提供するための周辺度数または焦点外れの四つのステップを有し、第二の部分のレンズも四つのステップを有する。【選択図】なし

Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、詳細には、若年者における近視の進行を抑制または防止するための手段に関し、方法および器具の両方を包含する。方法は、コンタクトレンズおよび眼鏡レンズを処方、選定、フィッティングおよび供給するための手順を包含する。器具は、そのようなレンズの在庫、セットまたはキットおよびレンズまたはレンズ構成部材自体を包含する。
本明細書では、中心屈折誤差の矯正および経時的な近視の進行(重症度の増加)の抑制の両方の能力を有するか、意図されたコンタクトレンズおよび眼鏡レンズを「近視用」レンズと称する。
先行技術の背景および考察
近視(近眼)は、生来の水晶体の調節により、遠くの対象ではない近くの対象が中心網膜上で焦点を結び、遠くの対象が網膜の前方(前部)で焦点を結ぶことができる、眼の疾患である。換言すれば、眼の調節力に対し、眼の焦点を結ぶ力が「遠方において」強すぎる。この状態は、網膜の中心部分の中心窩で遠近両方の対象が焦点を結ぶように、水晶体の生来の調節を可能にする、負の中心屈折力を持つレンズの使用によって矯正される。遠視(遠視眼)は、近くない遠くの対象が明確に焦点を結ぶことができる疾患であり、この状態は、正の度数のレンズの使用によって矯正される。
進行性近視は、一般的に、水晶体の力ではなく漸進的に増加する眼の長さによって引き起こされると考えられ、連続的に強くされる矯正レンズの使用にもかかわらず、視力障害の増加につながる深刻な状態であることができる。アジアのいくつかの国では、17才の若者の80%超が近視を患っており、その多くが進行性の状態を有しているか、発症する可能性が高いと報告されている。
正視化と呼ばれる通常の眼の発達は、動物の成長時に眼の長さを制御し、遠方および近くの両方に対する調節により、正視と呼ばれる良好な中心焦点を許容する、フィードバック機構によって規制されることが一般的に同意されている。そのため、進行性近視では、このフィードバック機構が働かず、良好な矯正レンズを使用しても眼が過度に延長し続けると想定される。フィードバック機構の性質について多くの矛盾する理論が展開されており、したがって、進行性近視には多くの異なる処置が提唱されている。
例として、過度に近い作業による眼の調節作用の欠陥により、眼の成長を制御するフィードバック機構がなんらかの形で乱されることが提唱されている。欠陥は、近くに対する調節の遅れ(不正確および不十分な調節)として発現し、結果的に焦点外れとなり、眼のさらなる望ましくない軸方向伸長が誘発されると考えられる。したがって、伸長の誘発要因が取り除かれるであろうことを期待し、調節応力および焦点外れを取り除くための二焦点レンズおよびPAL(累進多焦点レンズ)が眼鏡に採用されてきた。しかし、臨床検討からのデータは、負の度数のレンズを使用した標準的な屈折矯正の使用に対して有効性が弱いことを示している。
Allerへの米国特許第6,752,499号は、近点内斜位も見せる近視眼に対し、近視の進行を制御するため、市販の同心二焦点コンタクトレンズを処方することを教示している。遠方‐中心および近‐中心用コンタクトレンズの両方が採用された。これらのレンズは、遠方および近ゾーンの両方が通常の瞳孔直径またはレンズの「光学ゾーン」内にあり、常時、網膜に二つの中心像を存在させるため、像の質が常に低下するという不都合を有する。加えて、そのような処置方法の成功は、明らかに限定的かつ変動的である。
Collinsらへの米国特許第6,045,578号では、中心窩に存在する球面収差の度合いおよび方向により、正視化を規制することを提唱している。若年近視者が不適切な眼の成長を促進する、より高いレベルの負の中心球面収差を有し、正の中心球面収差を付与するための治療レンズの使用が過度の軸方向成長と、したがって、近視の進行とを抑制することを提唱した。本発明者らは、近視の進行を制御するため、Collinsらによって提言されたレンズを使用した有意な比較試験の公表を認知していない。しかし、本発明者らは、近および遠方視力の両方について、追加的な球面収差がさらに中心像の質を低下させ、従前のように、本来的には望ましくないことに注目する。
国際公開第200604440A2号において、Phillipsらは、遠方および近視力の両方について、中心窩での単純な焦点外れが過度の眼の成長を抑制することを提示している。そのため、中心網膜に(a)遠方および近くの両方に対する明確な視力と、(b)遠方および近くの両方に対する近視焦点外れとを同時に提供する、二焦点コンタクトレンズの使用を教示している。ここでもまた、本発明者らは、この手法の有効性を報告する有意な公表された試験を認知しておらず、ここでもまた、中心視力が低下することに注目する。
上記と対照的に、Smithらへの米国特許第7,025,460号は、正視化のフィードバック誘発要因を提供するのが中心像ではなく、周辺像の性質であることを実証する動物試験の説得力のある結果を開示している。(これらの試験および実験は、権威のある査読付きの科学誌に公表されており、科学界で幅広く受け入れられている。)したがって、Smithらは、視野曲率の操作によって軸外焦点を制御し、周辺角度の増加に応じて周辺網膜の前方で累進的に周辺像を動かすことが近視の進行を緩和、遅延または制御する方法を提供することを教示している。このように周辺像を操作するレンズは、そのため、近視の進行を抑制し、中心屈折誤差の矯正を提供するにつれ、「近視用」レンズと呼ばれる。Smithらは、視野曲率を操作し、周辺網膜の後方で累進的に周辺像を動かすことにより、遠眼または遠視(不十分な眼の長さによって引き起こされる近視力障害)に対処できることに注目した。
Holdenらによる国際特許出願、国際公開第2007/146673号は、Smithらによって教示された方式で周辺の視野曲率を操作する近視用レンズよりも容易に設計および製造される、二つのゾーンからなる近視用レンズを開示している。そのようなレンズでは、良好な中心視力に必要な屈折矯正を提供する中心ゾーンは、瞳孔直径に近似し、網膜の前方で周辺像の少なくとも部分を動かすように適合化された屈折力を有する、単焦点治療周辺ゾーンに囲まれている。
本発明者らは、Smithらの著作を確認しており、二つのゾーンからなる近視用レンズの設計および製造がより容易である点についてはHoldenらに同意するが、Smith/Holdenの教示を実際に具現化することは、周辺屈折を測定するための機器、訓練および設備を要し、特に進行性近視が重大な問題である低所得国ではこれらが広く利用可能ではないにつれ、依然として困難である。患者の眼に適合化された周辺ゾーンを持つ近視用レンズの正しい処方は、例として、(i)信頼性を持って周辺焦点を決定する能力を有する周辺屈折計、(ii)そのような屈折計を適切な技能で使用することができ、特定の患者に要する矯正レンズの特徴を的確に指定することができる訓練された専門家、(iii)処方された中心および周辺プロフィールを持つカスタムレンズを注文に応じて作る能力を有する、レンズ製造設備の存在を要する。Smithらの「進行性」近視用レンズよりも設計および指定が単純であるにもかかわらず、関連コストのため、そのような近視用レンズは、最も必要とする者の手に届かないだろう。
この点で、専門用語の三つの事項:いかに近視の重症度を表すかと、従来の二焦点レンズと近視用レンズとの差異と、レンズの周辺度数を表すための絶対的および相対的な用語の使用とを明確にする必要がある。
第一に、従来、−3ジオプター(「D」)の矯正レンズを必要とするか、装用する患者を意味する「マイナス3D近視者」のように患者に言及される。これは、患者が+3Dの屈折誤差を有し、いくつかの論理では「+3D近視者」と呼ぶことができるため、紛らわしいことができる。従来の専門用語が確立していることから、本明細書においてはそれを使用するが、本明細書において、眼の屈折誤差または矯正レンズの度数のどちらを意図しているかを表す際は留意する。
第二に、従来の二焦点レンズは、屈折力が異なる二つの中心光学ゾーンを有し、一方が良好な中心遠方視力を可能にし、他方が良好な中心近視力を可能にする。二焦点眼鏡レンズでは、近ゾーンがレンズの下側部分に形成され、遠方ゾーンがレンズの中心および/または上側部分に形成される。これにより、所望のゾーンおよび像が通常の眼の動きで自動的に選定され、眼に単一の像を存在させることが許容される。従来の二焦点コンタクトレンズは角膜上に配置され、眼とともに動くため、通常の瞳孔直径に近似するレンズの中心部分に遠方および近ゾーンの両方が配置される。したがって、矯正された遠方および近くの像の両方が常に同時に中心窩に存在し、脳によって一方または他方に注意が向けられるが、各像は他方によって必然的に低下する。近視用レンズは、本来的または好ましくは、二焦点ではないため、異なる中心光学ゾーンを使用して良好な近および遠方中心視力を提供することに関与していない。代わりに、近視用レンズは、通常、中心近視屈折誤差を矯正するための中心屈折ゾーンを有し、良好な中心視力および継続的な眼の成長を抑制するため、中心ゾーンの外側に周辺「治療」屈折ゾーンを提供する。しかし、近視用レンズは、二焦点であることができ、その場合、治療周辺ゾーンに加え、従来の二焦点レンズのように二つの中心ゾーンを有するであろう。
第三に、従来、光学ゾーン全部に適用されるベース矯正屈折力に換算してレンズを指定し、かつ、周辺における異なる度数をベース度数の改良として考慮するため、近視用レンズの中心ゾーンと周辺ゾーンとの間の屈折力の差異は、多くの場合、「周辺焦点外れ」として言及される。したがって、周辺屈折力の負が中心度数よりも小さい場合、矯正レンズは、周辺の「近視焦点外れ」を有すると言われ、周辺屈折力の負が中心度数よりも大きい場合、レンズは、周辺において「遠視焦点外れ」を有すると言われる。これは、周辺度数の変化により、周辺での焦点を改善する場合に紛らわしい。一方、多くの近視用レンズで周辺焦点外れが増加し、周辺像が網膜の前方にあることが確実になるにつれ、これらのレンズは、周辺網膜で焦点誤差またはぼやけを引き起こすだろう。本明細書では、従来のように、近視用レンズの周辺屈折力と中心屈折力との相対的な差異に「周辺焦点外れ」を使用し、「周辺度数」は、レンズの光学ゾーンの周辺における絶対的な屈折力を表す。しかし、周辺焦点外れおよび周辺度数は、レンズの中心度数が既知であれば一方を他方からたやすく導出することができるため、本質的に同等であることが認識される。レンズの周辺度数および/または中心度数が半径により一定でない場合、レンズ上の異なる半径方向距離に応じ、周辺焦点外れが異なるだろうことにも注目すべきである。最後に、近視用コンタクトレンズまたは眼鏡レンズをフィッティングした患者が知覚する周辺の誤焦点は、「ぼやけ」または「周辺ぼやけ」と呼ばれる。
発明の簡単な概要
本発明者らは、科学および特許文献の両方で公表されているように、Smithらの科学的寄与を認識し、Holdenらによって提唱された二つのゾーンからなる近視用レンズの実際の恩典を認めるが、それでもなお、本発明者らは、Smith/Holdenの近視用レンズおよび治療を近視者、詳細には、進行性近視がよく見られ、かつ、衰弱している発展途上国の若年近視者に提供するコストを懸念している。
本発明者らの研究では、二つのゾーンからなる近視用レンズのために操作すべき周辺像の最適領域は、角度が約30度の入射周辺光線に影響されることが表されたため、本発明者らは、オーストラリアおよび中国の若年近視者の眼の大規模な調査を実行し、従来の矯正レンズを着用した場合およびしない場合の両方について、この角度で中心および周辺屈折誤差を測定した。周辺誤差は、網膜の側頭、鼻側および上部部位について、視軸に対しておよそ30度で測定した。他の検討から、本発明者らは、進行性近視の問題に関与する限り、調査した若年近視者の集団が一般的に全世界の−0.25D〜−6D近視者を代表するとも考えた。このコホートまたはグループは、−6Dよりも有意に悪い極度または病的近視者と区別するため、「通常の近視者」と称することができる。端的には、本発明者らは、本明細書において開示するように、進行性近視を抑制するための本発明者らの方策を通常の近視者に一般的に適用できると確信している。調査データを図3〜11に要約するが、より詳細および技術的な公表は科学文献で行う。
要約すると、本発明者らの調査データから以下が判明した:
(i) 驚くべきことに、Smithらの教示と明白に矛盾して、有意な近視(+1.75Dを超える中心屈折誤差)を持つほぼすべての裸眼の眼は、周辺において遠視ではなかった。中心屈折誤差が+1.75D未満である裸眼の眼のみ、周辺においてわずかに(−1.0D未満)遠視であり、眼の側頭部位でこの傾向があった。
(ii) 裸眼の眼における30度(入射)での周辺屈折誤差の度合いは、一般的に、中心屈折誤差の度合いと正に相関し、鼻側経線でより厳密に比例する。中心屈折誤差が約+1.75Dから約+3.75Dに増加した裸眼の眼では、この周辺屈折誤差がおおよそ比例的にゼロから約+2Dに増加し、中心誤差が約+4.0Dから約+6.0Dに増加すると、ここでもまた実質的に比例して、周辺誤差が約+2.0Dから約+4.0Dを微小に上回るところまで増加した。
(iii) したがって、最も悪い裸眼の近視者は、周辺において最も遠視である代わりに、最も近視であった。換言すれば、Smithらによる眼の成長に対する最も大きな抑制を有していたはずである。
本発明者らの調査による発見とSmithらの教示との間の明白な矛盾は、「補正された眼」、換言すれば、被験者が常用のコンタクトレンズまたは眼鏡レンズを着用した状態で全体的な屈折誤差を測定することでたやすく解決される。その後、実際にはすべての補正された近視眼が周辺において遠視であり、中心屈折矯正が大きくなるほど、周辺遠視が大きくなることが発見される。換言すると、従来のレンズの度数を十分に負にし、網膜上で中心焦点を結ぶことにより、補正された眼の周辺焦点が網膜の後方に動き、周辺が遠視になり、さらなる眼の成長の誘発要因を生じる。皮肉なことに、−4D〜−6D近視者(すなわち、通常の上限)の場合、実質的な(裸眼の)周辺近視に対する治療の恩典は、従来の設計の矯正レンズによって課される周辺遠視によって無力化される。端的には、本発明者らの調査の結果は、Smithらの基本仮説を強く裏付けている。
本発明者らの検証は、近視者の大多数が30度(入射)で3.0Dの近視周辺焦点外れを有するコンタクトレンズを受け入れ、多くが3.5Dの高さの周辺焦点外れを受容するか、それに慣れることを示している。この情報を上記に概説した広範な調査による発見と組み合わせると、コンタクトレンズを装用する−6Dまたはそれよりも軽い近視者であれば、中心誤差を矯正し、かつ、受容し難い周辺ぼやけなしに近視の進行を軽減するのに十分である、事前設定された近視周辺焦点外れを有するレンズを持つ、既製の近視用コンタクトレンズの在庫からフィッティングできる統計的確率が非常に高い(95%前後)ことが示された。
眼鏡を装用する近視者の状況は、名目上、コンタクトレンズ装用者と大体同じであるが、「泳ぎ」、換言すれば、眼の動きとともに変化する周辺ぼやけのため、周辺ぼやけに対する受容が若干低減するだろう。しかし、一般的に、眼鏡レンズのベース曲線の調整により、泳ぎの量を低減することができる。
所定の矯正および周辺度数を持つ近視用レンズの既製のセット、キットまたは在庫の生産、使用および供給は、そのため、本発明の一つの態様を含む。もう一つの態様は、レンズが矯正度数および/または周辺焦点外れのステップもしくはレベルによって整理または配列され、臨床医および患者による近視用レンズの使用および理解が促される、事前組立または既製のセット、キットまたは在庫である。例として、数個のステップの周辺度数のみ(中心度数のバンド内にある複数のレンズが同じ周辺度数を共有する)を使用することにより、理解を促すことができる。加えて、またはあるいは、中心矯正度数が同じであるが、周辺度数のレベルが相違する複数の近視用レンズを持つキットは、進行性近視について評価された患者の性向に基づき、臨床医が周辺度数、焦点外れまたは治療効果のレベルの選定することを可能にする。本発明のもう一つの態様は、そのため、本発明の近視用レンズを使用した処方および/または試験フィッティング方法に関する。
コンタクトレンズについては、セット、キットまたは在庫の近視用レンズの中心矯正度数が約−0.25Dの増分で増加し、−5Dの場合は約20増分または−6Dの場合は約24増分与えることが好ましいが、他の増分を使用することもできる。より小さい増分を持つより大きい数のレンズが可能であるが、一般的にコスト効率が良くなく、大きい増分、例として、−0.33Dまたは−0.50Dを持つより少ないレンズは、コストを節約することができるが、患者にとって最適ではないだろう。同一のレンズの在庫を形成し、セットの在庫を充填する必要なく複数の同一の処方またはフィッティングを許容するため、コンタクトレンズのセットまたはキットは、各レンズの複数の枚数またはバッチを包含することができることが認識される。通常、コンタクトレンズは、中心矯正度数、周辺度数または焦点外れおよび処置レベル(周辺焦点外れの量)を識別する小袋に衛生的に包装される。ある区分の患者のみの処置を好む専門臨床医にとって、より小さいキットがより適切であることができるにつれ、本発明に従って形成されたコンタクトレンズのセット、キットまたは在庫毎に、−0.25D〜−6.0Dのように、レンズの全体補充を有する必要がないことも認識される。
眼鏡レンズの在庫、セットまたはキットは、患者によって使用される眼鏡に適用される数個のアドオン(クリップ式または貼付式等)レンズのみを含むことができるため、コンタクトレンズについて上記に表したものと特性がかなり異なることができる。そのようなアドオンレンズは、平坦中心ゾーンを有し、所望の治療効果および/または泳ぎに対する患者の受容によって選定される、周辺近視焦点外れまたは度数の数個のレベルの選択肢を提起することができる。ここで、「平坦」とは、組み合わされたレンズに対する屈折力の寄与が無視できることを意味する。したがって、平坦中心ゾーンを持つアドオンレンズは、中心の材料が無視できる屈折力を有する透明なレンズ状ディスクであるか、中心の材料ではなく中心に穴があるリング状であることができる。穴の物理的端が避けられ、平坦中心と選定された周辺度数との間の移行を漸進的にすることができるため、前者が好ましい。アドオンレンズが定着(クリップ式レンズのように)しておらず、柔軟(剥離式および貼付式シート状レンズのように)である場合、薄いリングよりも薄い貼付式ディスクの方が容易に取り扱うことができる。もう一つの態様では、本発明は、標準的な眼鏡レンズを近視用レンズに転用するために表されたタイプのアドオン眼鏡レンズも含む。
あるいは、(コンタクトレンズについて上記に記載したように)中心度数の増分ならびに周辺度数のステップおよび/またはレベルを持つ、既製の仕上げされた近視用眼鏡レンズのセット、キットまたは在庫は、追加的なコストを伴うものの、精度という利点を持って提供または使用することができる。さらに、いくつかの眼鏡レンズにおける泳ぎの問題を念頭に置き、既製の眼鏡レンズの数または範囲は、コンタクトレンズの場合よりも少ないだろう。仕上げされた試験眼鏡レンズの全キットによって可能にされる周辺および中心度数の高精度の整合性は、ベースレンズを仕上げるためのターンキー設備を院内に有する大きいクリニックにとって特定の価値であることができる。本明細書において構想されるコンタクトレンズおよび眼鏡レンズの両方が回転対称または非対称であることができ、換言すれば、いくつかは、すべての部位で実質的に同じ周辺焦点外れを有し、他方は、異なる部位で異なるレベルの焦点外れを有することができることも認識される。
そのような既製の近視用レンズのセットの利用により、したがって、臨床医が眼の周辺屈折を測定し、所望の治療効果を確保するために要する調整を計算し、カスタムレンズを指定し、供給する必要が避けられる。臨床医が患者への試験フィッティングおよび/または供給のために近視用レンズのセットを有することが好ましいが、臨床医が単純に中心屈折誤差およびレンズのフィッティングまたは型を決定し、その後、製造者または卸売業者が保持するレンズの在庫またはキットから適切な中心矯正および形状を持つ近視用レンズを注文することで十二分だろう。
もう一つの態様から、本発明は、近視患者の眼に近視用レンズを提供するための既製のレンズのセット、キットまたは在庫を含み、各レンズが中心光学軸と約−6.0D未満の矯正屈折力を持つ中心光学ゾーンとを有し、各レンズが、中心ゾーンの外側において、30度前後の入射角度を包含し、約3.5D以下の近視焦点外れを有する周辺光学ゾーンを有する。レンズは、すべての部位で同じ周辺焦点外れを有する回転対称であるか、選定された部位、好ましくはレンズの鼻側および側頭部位に周辺焦点外れが集中する非対称であることができる。セットのレンズは、規則正しい方式で並べられ、臨床医が中心矯正度数のためのレンズを選定することにより、眼の周辺屈折誤差を測定する必要なく、近視の進行を抑制するレンズを提供し、カスタマイズされた周辺度数を持つレンズを処方することができる。
もう一つの態様から、本発明は、少なくとも通常の瞳孔直径の中心矯正光学ゾーンを持つベースレンズから形成される近視用眼鏡レンズと、ベースレンズに取り付けられる、中心が平坦な治療レンズとを含む。治療レンズは、30度前後の入射角度を包含するのに十分なサイズである、平坦中心を囲む環状周辺ゾーンを有し、ベースレンズの中心矯正ゾーンよりも正の屈折力を有する。
もう一つの態様から、本発明は、近視眼に対して近視用レンズを供給または選定する方法であって、以下の工程、
近視眼の中心屈折誤差を測定する工程、
患者病歴を考慮することにより、進行性近視について患者の性向を評価する工程、
既製のレンズのセット、キットまたは在庫から、(i)測定された中心屈折誤差と最良に整合する中心矯正屈折力と、(ii)進行性近視について評価された性向と最良に整合する周辺近視焦点外れのレベルとを有する第一のレンズを選定する工程、
眼に第一のレンズを試用し、周辺ぼやけが受け入れ可能であるか否かを決定する工程、および
受け入れ可能な場合、第一のレンズを供給または処方する工程
を包含する、方法を含む。近視焦点外れのレベルが受け入れ不可である場合、中心矯正度数が同じであるが、周辺近視焦点外れのレベルが低減されたセット、キットまたは在庫から第二の試験レンズを選定する。
もう一つの態様から、方法は、中心矯正屈折力が同じであるが、近視周辺焦点外れのレベルが異なる複数のレンズを有するレンズのセット、キットまたは在庫を採用することができ、方法は、その後、以下の工程、
近視眼の中心屈折誤差を測定する工程、
患者病歴を取得し、進行性近視について患者の性向を評価する工程、および
(i)測定された屈折誤差を矯正するための中心屈折力と、(ii)進行性近視について評価された性向に対応する近視周辺焦点外れのレベルとを有するレンズを供給、処方または選定する工程
を含む。
もう一つの態様から、本発明は、近視用眼鏡レンズを提供する方法であって、以下の工程、
眼の中心屈折誤差を測定する工程、
患者病歴から進行性近視について患者の性向を判断する工程、
誤差を矯正するため、眼に対して従来の眼鏡レンズを処方およびフィッティングする工程、
進行性近視について判断された患者の性向に適切な正の周辺度数を持つ、周辺ゾーンに囲まれた平坦中心ゾーンを持つ補助レンズを選定する工程、および
従来および補助レンズの組み合わせにより、眼の近視の進行を抑制するための周辺焦点外れが生じるように、補助レンズを従来のレンズに同軸上で取り付ける工程
を有する、方法を伴うことができる。
もう一つの態様から、本発明は、眼の近視の量によって画定される所定の中心球度数を含む、眼の近視の進行を低減するための眼科用装置、例として、眼科用レンズ、例えば、コンタクトレンズを提供し、矯正された眼の相対的な周辺屈折をもたらし、周辺焦点外れを画定する、所定の周辺度数プロフィールを包含する。周辺焦点外れは、中心球度数と周辺度数プロフィールに沿った周辺球度数との差であり、周辺焦点外れが中心球度数の関数である。
もう一つの態様から、本発明は、眼の近視の進行を低減するための方法を提供し、方法は、眼科用装置、例として、コンタクトレンズを眼に着用する工程を含み、装置が眼の近視の量によって画定される所定の中心球度数を含み、装置がさらに近視焦点外れをもたらし、周辺度数プロフィールの周辺焦点外れを包含する、所定の周辺度数プロフィールを包含し、周辺焦点外れが中心球度数と周辺度数プロフィールに沿った周辺度数との差であり、周辺焦点外れが中心球度数の関数である。
もう一つの態様から、本発明は、眼の近視の進行を低減するための眼科用装置、例として、コンタクトレンズを提供し、装置は、眼の近視の量によって画定される所定の中心球面円柱度数と、矯正された眼の相対的な周辺屈折をもたらす所定の周辺度数プロフィールと、周辺度数プロフィールの周辺焦点外れとを包含し、周辺焦点外れが中心球面円柱度数と周辺度数プロフィールに沿った周辺球度数との差であり、周辺焦点外れが中心球面円柱度数の関数である。
これらの態様の実施態様では、集団における球度数による相対的な周辺屈折の平均量により、周辺焦点外れを画定することができる。周辺焦点外れは、中心球度数の一定の関数としておよそ一次線形であるか、中心球度数の関数として非線形であるか、中心球度数の関数として非線形的に増加または非線形的に減少することができる。中心軸から30度までの周辺焦点外れが約0.25D〜4.00Dであることができ、および/または中心軸から40度までの周辺焦点外れが約0.5D〜約6.00Dであることができる。眼科用装置は、平均周辺焦点外れを有する眼科用装置を含む、一連の眼科用装置の部分であることができ、眼科用装置が平均以上の周辺焦点外れを有し、眼科用装置が平均以下の周辺焦点外れを有し、画定された集団からの中間により、平均周辺焦点外れが決定される。
本発明のこれらおよび他の機能および利点は、本明細書における図面の図および詳細な記載を参照することで理解され、請求の範囲に詳細に指摘された様々な要素および組み合わせによって実現される。上述の一般的な記載ならびに以下の図面の簡単な記載および本発明の詳細な記載の両方とも、本発明の好ましい実施態様を例示かつ説明するものであり、請求されるような本発明を限定するものでないことが理解される。
説明
正視の人間の眼の概略断面図であり、本明細書で使用する用語の意味を明確にするために様々な入射光光線を示す。 図1と同様の概略図であるが、典型的な近視眼の屈折誤差を拡大した方式で例示する。 図2と同様の概略図であるが、中心屈折誤差を矯正するための通常のレンズの使用を例示する。 図2と同様の概略図であるが、近視用コンタクトレンズの使用を例示する。 図2と同様の概略図であるが、組み合わされた近視用レンズとしてのアドオンレンズおよび通常の眼鏡レンズの使用を例示する。 若年層のオーストラリア人および中国人近視者の大きな調査から得られた、裸眼の眼の中心の球面相当矯正度数に対する、側頭網膜で周辺光線に必要な球面相当矯正度数の分散プロットである。 図6の調査から得られた、中心の球面相当矯正度数に対する、周辺網膜鼻側部位の球面相当矯正度数の分散プロットである。 図6および7の調査から得られた、中心の球面相当矯正度数に対する、周辺網膜上部位の球面相当矯正度数の分散プロットである。 図6および7の調査から得られた、各最良適合線形回帰線を示す、中心矯正度数対中間水平周辺矯正度数および中心矯正度数対側頭周辺矯正度数の分散プロットである。 図6および7の調査から得られた、各最良適合線形回帰線を示す、中心矯正度数対中間水平矯正周辺度数および中心矯正度数対鼻側部位矯正度数の分散プロットである。 図6の調査から得られた、球面矯正中心度数に対する中間水平矯正度数の分散プロットである。 異なるセットの近視用レンズ特徴に対して測定された中心および中央値周辺屈折誤差に関する、図6〜11の調査結果に基づく一覧表である。 追加的な異なるセットの近視用レンズ特徴に対して測定された中心、鼻側および側頭屈折誤差に関する、図6〜11の調査結果に基づく一覧表である。 図12の表の「軽度」処方オプションと一致する、四つの例示的なコンタクトレンズ設計の周辺焦点外れ度数の曲線を示すグラフである。 患者の近視の矯正および近視の進行の抑制の両方のため、開業医による使用に好適なレンズの二部構成の試験キットの概略表示図である。 コンタクトレンズの試験および施行キット、セットまたは在庫の概略表示図である。 アドオン眼鏡レンズの小さいキットの概略表示図である。 y軸を度数(D)およびx軸を中心軸からのオフセット(度)とした場合の、正視の眼の中心および周辺自動屈折を表示する。 y軸を度数(D)およびx軸を中心軸からのオフセット(度)とした場合の、重度に近視(約−6.00Dの自覚的中心屈折で)の眼の周辺自動屈折を示す。 y軸を度数(D)およびx軸を中心軸からのオフセット(度)とした場合の、約−1.50Dの自覚的中心屈折を持つ近視眼の眼の周辺自動屈折および高い周辺焦点外れを持つソフトコンタクトレンズを通した周辺自動屈折を示す。 y軸を度数(D)およびx軸を中心軸からのオフセット(度)とした場合の、図19と同じ重度の近視眼の周辺自動屈折および高い周辺焦点外れを持つソフトコンタクトレンズを通した周辺自動屈折を示す。 X軸を中心球度数(D)およびY軸を周辺差度数(D)とした場合の、マイナスシリンダ標記の球度数を鼻側、側頭、下部および上部網膜において中心および20度で測定した、Schmidの検討の結果を示す。 X軸を中心球度数(D)およびY軸を周辺差度数(D)とした場合の、鼻側、側頭、下部および上部のデータを分けた、Schmidの検討のより詳細を示す。 判定された側視力の質に対する球屈折および球相当に換算した周辺屈折の効果の表示図である。 球経線および球相当の両方について、中心と30度鼻側にオフセットした自動屈折との屈折差異に対する中心球相当屈折をプロットしたグラフである。 二つのテスト集団について、中心と30度鼻側にオフセットした自動屈折との屈折差異(球相当)に対する中心球相当屈折をプロットしたグラフである。 一連の「低」、「平均」および「高」目標矯正を有するレンズ提供スキーム例の表示図である。
図1は、角膜12、虹彩14、水晶体16、網膜18および視軸20を有する、人間の通常の左眼10の大いに簡略化された概略断面図であり、眼の間の鼻側平面(または中間視軸)を21に表す。網膜18は、(i)中心視力に使用され、中心窩を包含し、網膜の最も感度が高い部分である中心部22(塗りつぶしの黒色)と、(ii)中心部22よりもはるかに大きい領域であるが、感度が高くない環状周辺部分24(斜線)とに分類される。直線的な視線(軸20上)を遠方に向けた通常または正視の眼では、遠くの対象からの軸方向の中心光束26は、網膜18の中心域22の中ほどにある中心窩上のfで焦点を結び、良好な視覚強度を提供する。同じ時に、遠くの対象からの周辺または軸外光束28は、周辺網膜24上の点pで焦点を結び、瞳孔14の軸方向中心n(場合によっては、眼10の節点として言及される)で周辺光束28の中心光線28aが視軸20に交差することが想定される。視線が近くの軸上対象に向けられた場合、水晶体16は、「調節」と呼ばれるプロセスで形状および屈折力を変化させ、(理想的には)近くの対象からの光束26も点fで焦点を結ぶ。同様に、近くの軸外対象からの光束28は、理想的には周辺網膜24上の点pで焦点を結ぶ。事実、正視の眼は、通常、周辺軸外対象に対する乱視を見せ、近および遠方像の両方について、周辺網膜上のp近くに二つのわずかに異なる焦点がある。
図1を詳査することにより、周辺光束28が眼(および頭)の側頭側または部位から眼10に入り、周辺網膜24の鼻側側または部位で焦点を結ぶことに注目される。逆に、図示しないが、鼻側部位から眼10に入る周辺光線は、周辺網膜24の側頭部位に衝突する。言うまでもなく、周辺光線は、上部位(上)または下部位(下)から眼に入ることができる。
Smithらの著作は、周辺網膜24上の焦点ずれした像が眼の成長の規制のために重要な誘発要因を提供することを示している。それゆえに、軸外角度での眼の屈折力の測定は、ここで、進行性近視を患う近視者にレンズを正しく処方するうえで極めて重要であると考えられる。本明細書では、周辺光束28の中心光線28aが点nで軸20に交差する角度αは、その光線または光束の周辺角度(または軸外角度)である。角膜12および水晶体16での屈折のため、眼10内に現れた中心周辺光線28bが可視軸20と作る角度βは、α未満であり、通常利用可能な機器を用いてインビボで決定することが難しい。角膜12の前部表面と虹彩14の平面との軸方向距離は、多くの場合、前房深度またはACDとして言及され、一般的に、3.5mmとされることが注目される。この距離は、図1〜3でACDとして識別され、近視用レンズの周辺度数を測定する際に使用される。
本発明者らの研究は、任意の経線における30度の入射角度αの場合、眼の成長に対する所望の誘発要因を提供するために、点pが十分遠く周辺網膜の中に位置されることを提示しているが、使用が過度に難しいほど斜めではない。事実上、角度αは、立体角度として考慮することができる。それゆえに、本発明者らによるオーストラリアおよび中国での近視の若者に対する大規模な調査では、本発明者らは、補正された眼および裸眼の眼の周辺屈折を測定する際に30度の入射周辺角度αを使用した。そのため、これらの調査からの発見を使用し、一般的に、近視患者のための矯正対称および非対称近視用レンズを設計およびテストした。
図2は、本質的に図1と同じ概略図であるが、進行性近視にもなりやすい(非常に拡大した)近視的眼10aを示す。(図1の眼10と同じ部分には同じ符号を使用する。)眼10aの軸方向長さが長すぎるため、調節により、遠くの対象からの軸上光束26が中心網膜22上で焦点を結ぶことができない。代わりに、中心網膜22の前方の点fで焦点を結び、そのため、遠くの像が焦点ずれとなる。便宜上、この問題は、負の度数のレンズ(図3を参照されたい)をフィッティングすることで矯正することができるため、通例、「屈折誤差」として考慮される。しかし、近視者の場合、典型的には、近くの軸上対象の焦点を網膜22の中心上で結び、良好な近くの視力を獲得することができる。眼10aは、近視眼によく見られる、もう一つの「屈折誤差」である周辺遠視焦点外れを例示し、軸外光束28が周辺網膜24の後方のp’で焦点を結ぶ。Smithらは、遠視焦点外れが過度の眼の成長の誘発要因を増加させ、進行性近視に寄与することを示している。
図3は、従来の矯正レンズをフィッティングした近視眼10aを示す。眼鏡レンズ30を例示したが、同じ配慮が従来のコンタクトレンズに適用される。レンズ30は、生来の水晶体16の調節で遠くの対象からの軸上光束26が中心窩上のfで焦点を結ぶように、中心視力をうまく矯正する負の度数を有する。しかし、レンズ30は、軸外光束28の焦点を周辺網膜24のさらに後方の点p”に移動させ、継続的な眼の成長および進行性近視のより大きい誘発要因を生じさせる。図4は、近視眼10aに対する近視用矯正レンズ、この場合、コンタクトレンズ32の効果を例示する。レンズ32は、生来の水晶体16の調節により、中心網膜22上の点fで遠方の中心焦点を結ぶように中心視力を矯正する、約瞳孔サイズ(若者の場合、通常、標準的な室内照明下で4〜5mm直径)の中心光学ゾーン32aを有する。レンズ32は、周辺光束28が周辺網膜24の前方の点p'''で焦点を結ぶのに十分な近視焦点外れを持つ、中心ゾーン32aを囲む環状周辺治療光学ゾーン32bを有し、それにより、眼10aにおける眼の成長および近視の進行を抑制するための誘発要因を生じさせる。しかし、焦点ずれした周辺像は、周辺ぼやけを引き起こすことができる。コンタクトレンズ32は、フィッティングおよび快適性を向上させるため、周辺ゾーン32bを囲む非光学ゾーン32cを有する。
図5は、図3の従来の眼鏡レンズ30から、アドオンレンズ34の追加によるコンタクトレンズ32と同じ効果を持つ近視用レンズへの転用を示す。レンズ34は、ベース眼鏡レンズ30の中心屈折力に影響しない平坦中心光学ゾーン36を有し、中心光束26が依然として中心網膜22の中心窩上の点fで焦点を結ぶ。しかし、アドオンレンズ34は、レンズ30の負の度数にもかかわらず、周辺網膜24の前方の点p'''で軸外光束28が焦点を結ぶのに十分な周辺近視焦点外れを生じさせる、正の度数を持つ環状の周辺屈折ゾーン38を有する(図4のコンタクトレンズ32の場合)。アドオンレンズ34は、メカニカルクリップ40によってベースレンズ30(または眼鏡フレーム、図示せず)に取り付けるか、好適な接着剤によって取り付けることができる。
当業者は、マルチゾーン人工レンズの異なるゾーンの屈折力を異なる部位で測定し、補正された眼および裸眼の眼の周辺および中心焦点を決定することができる、既知の方途があることを認識する。国際特許出願、国際公開第WO2008116270号およびErhmannらによるPCT/AU2008/000434は、それぞれ、大きい周辺角度でのレンズおよび眼の屈折力をマッピングする技法を開示している。
本発明者らがオーストラリアおよび中国の若者に対して実施し、鼻側、側頭および上部位における30度(入射)での周辺屈折誤差を測定した大規模な調査では、大部分(すべての近視者ではない)が遠視焦点外れを有するが、その量は予期したほど大きくなく、重度近視者に予想されるほど劇的に増加しないことが確認された。これらの調査に包含された近視眼からのデータを集約し、球面相当に換算して眼の屈折力を測定し、様々な部位においてすべての周辺測定を30度(入射)とする、図6〜11のグラフまたは分散チャートととした。これらのグラフは、以下にように要約することができる。
図6は、側頭部位において中心(軸上)矯正屈折力(球面相当)に対して30度で調査された眼の周辺矯正屈折力(球面相当)をプロットしたものであり、一般的に線形な関係を表している。軽度近視者(−2Dより軽い)の周辺焦点に3Dの広がりがあり、大部分の眼が周辺において遠視(相対的な)焦点外れを見せることが参照される。それらの表示された遠視焦点外れは、進行性近視にとって近視焦点外れよりもはるかに大きなリスクと考えられるであろう。鼻側および上部位における矯正周辺度数の測定、それぞれ図7および8についても、特に上部位では、矯正周辺度数有意により大きい広がりがあるが、同様の結果が歴然である。
図9および10は、図6および7の矯正側頭および鼻側度数データを呈示する。図9は、矯正中心対矯正中間水平度数および矯正中心対矯正側頭度数をプロットしたものであり、各最良適合線形回帰線を示す。図10は、矯正中心対矯正中間水平度数および矯正中心対矯正鼻側度数をプロットしたものであり、各最良適合線形回帰線を示す。最後に、図11のように、矯正球面中心度数に対して中間矯正水平度数をプロットした場合、調査集団のほぼすべてが3Dの広がり内に収まることが参照される。
明確に、このデータは、本発明の基礎、つまり、3Dを上回る周辺焦点外れなく、通常の近視者の近視用レンズの周辺度数を中心度数によって事前設定し、したがって、眼の周辺屈折誤差を測定し、治療を目的に中心屈折誤差の矯正および周辺屈折の適切な制御の両方のためにカスタマイズされたレンズを処方する必要を避けられることを裏付ける。さらにまた、回転対称レンズ(図12のような)または異なる側頭および鼻側度数を有する回転非対称レンズ(図13のような)について、中心度数と周辺度数との中央値球差異の相関関係を示す、有益な参考表または経験則にデータをまとめることができる。
より具体的に図12を参照すると、左手の列[中心屈折誤差(D)]は、調査された集団の裸眼の眼について+0.25D〜+6.00Dまでの増加増分で測定された中心屈折誤差を列挙する。左から第二の列[中央値周辺屈折誤差(D)]は、30度(入射)で測定された中央値周辺屈折誤差を報告する。したがって、−0.25D近視者(+0.25Dの中心屈折誤差を持つ)は、平均して、周辺において−0.71Dの遠視であり、集団の−5D近視者(+5.00Dの中心屈折誤差を持つ)は、平均して、周辺において+2.83Dの近視であることが発見された。図12の表の第三の列[中央値スクリプト(調査)中心/周辺]は、平均して、図12の最初の二つの列に表された対応する中心および周辺屈折誤差を有する調査された集団の部分に適切なカスタマイズされた処方レンズの絶対的中心および周辺焦点外れ(それぞれ)を表す。したがって、−0.25D近視者(+0.25の測定された中心誤差を持つ)は、(i)良好な中心視力を提供し、(ii)網膜の前方で周辺焦点(30度の入射)を結び、過度の眼の成長の誘発要因を実質的に除去することの両方のため、−0.25Dの矯正中心度数および+0.96Dの周辺焦点外れを持つレンズを要する。同様に、−5.0D近視者は、良好な視力および眼の成長の誘発要因の実質的な除去のため、−5.00Dの矯正中心度数および+2.17Dの周辺焦点外れを要する。したがって、図12の第三の列は、最低限の事前設定された周辺度数を持つ近視用レンズの既製のセット、キットまたは在庫を画定する。便宜的に、これらのレンズは、回転対称であることができる。
図12の表の二部構成の第四の列[レンズに対するステップ周辺度数/焦点外れの追加]は、眼の成長を低減するため、対応する中程度および高いレベルの矯正誘発要因を提供するために使用することができる、軽度および重度の処置オプション(周辺焦点外れのレベル)を表す。「軽度」オプションは、周辺焦点外れの四つの別個のステップとして+1.00D、+1.50D、+2.00Dおよび+2.50Dを追加し、図12の第三の列の最低限の処置レンズに対して焦点外れのレベルを増加させ、「重度」レベルは、周辺焦点外れの四つのステップとして+1.50D、+2.00D、+2.50Dおよび+3.00Dを追加する。周辺焦点外れへのステップの使用(すなわち、同じ中心度数を持つ複数のレンズが差異のある周辺度数を有する)は、患者、臨床医および製造者による理解および処方の簡略化を意図している。図12の二部構成の第四の列のレンズも、便宜的に、回転非対称である。
より詳細に図13を参照すると、この図の表は、異なる側頭および鼻側度数を有する回転非対称レンズを製造する場合に有益な情報を提供する。左手の列[中心屈折誤差(D)]は、ここでもまた、+0.25D〜+6.00D(−0.25D〜−6.0D近視者)までの増加増分で測定された中心屈折誤差の増分を列挙する。左から第二の列[中央値側頭屈折誤差(D)]は、図13の左手の列に列挙された、測定された中心屈折誤差の対応する増分を有する調査された集団について、測定された中央値側頭屈折誤差を報告する。左から第三の列[中央値鼻側屈折周辺誤差(D)]は、最も左の列に列挙された、対応する中心屈折誤差を有する被験者について、測定された中央値鼻側屈折誤差を報告する。調査された集団が鼻側網膜よりも側頭網膜において若干遠視であることが注目され、側頭網膜測定の使用が有利であることができることが提示されている。
図13の表の第四の列[中央値スクリプト(調査)中心/側頭]は、網膜の側頭部位に最低限の治療度数が適用される非対称近視用レンズのセットを画定するものとして考慮することができ、列の第二の度数は、その部位における周辺焦点外れである。レンズでは、その鼻側部位に適用される周辺焦点外れが網膜の側頭部位に影響することが注目される。同様に、図13の第五の列[中央値スクリプト(調査)中心/鼻側]は、網膜の鼻側部位に最低限の治療度数が適用される非対称近視用レンズのセットを画定するものとして考慮することができる。ここでもまた、第五の列のセットのレンズでは、その側頭部位に適用される周辺焦点外れが網膜の鼻側部位に影響することが注目される。
図13の表の分割された第六の列[追加されたステップ周辺度数]は、第四および第五の列のレンズのセットの周辺焦点外れを改良するため、使用することができる周辺焦点外れのステップを表す。示されたように、「選択された側頭度数/焦点外れ」と表記された列は、側頭矯正度数に対して+1.5D、+2.0D、+2.5Dおよび+3.0Dの四つの別個のステップで「側頭セット」のレンズに周辺焦点外れを適用し、「選択された鼻側度数/焦点外れ」(右手の列)は、「鼻側セット」のレンズに対して+1.0D、+1.5Dおよび+2.0Dの三つの個別のステップで周辺焦点外れを適用する。ここでもまた、レンズ設計を考える際、網膜の周辺の側頭および鼻側部位における所望の変化をもたらすため、周辺焦点外れが適用されるのは、レンズの鼻側および側頭部位(それぞれ)であることが注目されるべきである。図13の二部構成の第四の列[ステップ周辺度数の追加]のレンズは、言うまでもなく、回転非対称である。
図14は、図12の「軽度」オプション(第四の列)によって設計されたコンタクトレンズの周辺焦点外れの四つの各ステップの相対的な度数曲線を例示する。このサブセットまたはオプションのレンズの最大周辺焦点外れは、2.5Dにセットされる。度数曲線に適用される符号(60a、61a、62aおよび64a)は、下記図15の二部構成の試験キットの記載に使用される。
図15は、微小な余分コストで従来のキットと代替することができ、仕上げされた試験眼鏡レンズのキットもしくはセットまたは試験もしくは施行コンタクトレンズのキットもしくはセットを含むことができる、開業医に好適な二部構成の試験または処方レンズキットまたはセットの概略表示図である。この図は、単一レベル上の二つの配列または部分52および54にレンズが並べられた、単一の引き出しまたはトレー50の概略視認図としてか、一方が他方の上にある二つの引き出しまたは部分52および54を有する、キャビネット50の概略立断面図として視認することができる。部分52のレンズは、「軽度」周辺度数の列(右から第二)のセットに合致し、部分54のレンズは、図12の一覧表の「重度」周辺度数(右端)のセットに合致する。したがって、キットまたはセット50は、−5.00Dまでの「通常の近視者」をカバーするキットのために必要な最小数のレンズの2倍を有する。この例では、各レンズ58aおよび58bが好適な小袋(別途例示せず)に梱包される。
図15では、部分52は、中心矯正度数の−0.25Dの増分で−5Dをカバーする20枚の異なるレンズ58aを収容する、区画化された容器56aを含み、部分54は、負の中心度数の−0.25D増分で−5Dをカバーする20枚のレンズ58bを持つ、区画化された容器56bを含む。中心度数のそれぞれの増分は、括弧59aによって表された部分52のレンズ58a上に記入されており、部分54のレンズ58bの中心度数は、同様に59bに表されている。レンズ58aの周辺焦点外れは、一括して括弧57aによって表わされ、レンズ58bの周辺焦点外れは、一括して括弧57bによって表わされる。容器56aおよび58aに異なるカラーコードを付すことができ、例として、容器56aが黄色、58aが赤色であることができ、同じカラーコードを使用し、かつ、封入されたレンズの中心度数および周辺焦点外れの両方を記述し、各容器のすべてのレンズ小袋を同様に差別化し、レンズ小袋がキット50の間違った部分に着用される危険性または試験もしくは使用に間違った小袋/レンズが選定される危険性を最小化する。使用の便宜上、レンズ58aおよび58bは、中心度数の増分によってそれぞれの容器56aおよび56bに配列されるが、図15に示された線形の様式である必要はない。部分52のレンズ58aは、この例では、ともに周辺度数の四つのステップを包含し、したがって、括弧60a、61a、62aおよび64aによって表される、レンズの四つのサブセットを形成する。(これらのレンズの設計は図14の設計である。)各サブセットの周辺焦点外れは、各レンズの影付き部の高さおよびそれぞれの括弧に関連するプラス記号を有する度数番号により、概略的に表される。したがって、サブセット60aは、1.0Dの周辺焦点外れを有する三つの各レンズ58aを有し、サブセット61aは、1.5Dの周辺焦点外れを持つ8枚の各レンズを有し、サブセット62aは、2.0Dの周辺焦点外れを持つ4枚の各レンズを有し、各サブセット64aは、2.5Dの周辺度数を持つ5枚の各レンズ58aを有する。同様に、部分54は、それぞれ+1.5D、+2.0D、+2.5Dおよび+3.0Dとマークされた周辺焦点外れステップを持つ、3枚、8枚、4枚および5枚のレンズ58bを有する、四つのサブセット60b、61b、62bおよび64bを有する。
レンズキットまたはセット50は、以下の方式で使用することができる。開業医は、従来の矯正レンズの処方のために採用される既存の装具および技法を使用し、患者の眼の中心屈折誤差の通常の推定または測定をし、患者が進行性近視を患っている可能性が高いか否かを判断するために患者病歴を審査する。患者が進行性近視を患っている可能性がない場合、適切な矯正中心度数を持つキット50の部分52からのレンズが選定、試用される。患者が進行性近視を患っている可能性がある場合、部分54からレンズを選定し、試用する。選定されたレンズによって提供された中心視力強度の鋭敏さに患者が満足しない場合、キットの同じ部分から次に隣接する中心度数を持つレンズを試用する。部分54からのレンズを試験フィッティングした患者が過度の周辺ぼやけを発見した場合、キットの部分52で同じ中心度数を持つレンズと代替することができる。いずれの場合も、臨床医は、周辺網膜上またはその前方で周辺焦点を結び、さらなる眼の成長を抑制するための所望の誘発要因を提供することにより、選定されたレンズがある程度まで患者の近視の進行を抑制するように作用することに高い自信を持つことができる。キット50がコンタクトレンズの一つである場合、これを使用し、仕上げされたレンズを患者に施行するか、卸売業者または製造者からの供給に対して適切に注文をすることができる。キット50が仕上げされた試験眼鏡レンズの一つであり、クリニックが自身のレンズ仕上げ研削および/または研磨設備を有する場合、仕上げされたレンズを患者に供給することができる。さもなくば、従来の方式で製造者にそのようなレンズを注文する。
本発明の原理に従って形成される二つのさらなるタイプのセット、キットまたは在庫を図16および17に例示する。さらにまた、図16は、同じ中心矯正度数を有するコンタクトレンズの複数の小袋76(別途図示せず)を格納する、多数の各区画74を有する箱、トレーまたは引き出し72を含む、二つの異なる各コンタクトレンズキット、セットまたは在庫70aおよび70bを例示する。便宜上、四つのみの小袋76を各区画74に示す。各区画74のレンズの中心度数は、各区画の上または下のラベル78上に記入されている。レンズの中心度数が0.25D増分で−0.25D〜−6.0Dの範囲であることが参照される。
キット、セットまたは在庫70aでは、各区画74の小袋76は、同じ中心度数を有するだけでなく、同じ周辺度数を有する。換言すれば、各区画のレンズは同一であり、組み合わせ試験キットおよび供給在庫として供することができる。各小袋は、中心矯正度数で明確に識別され、この例に周辺度数が包含される必要はないが、キットのすべての小袋にコード(例として、カラー)を付し、一つの一致したシリーズまたはキットタイプに属すことを示すのが好ましい。区画のレンズの周辺度数は、図12の第三の列により、それぞれの中心矯正度数について調査された集団の中央値度数と合致する。換言すれば、中心度数が異なる在庫またはキット70aのいかなる二つのレンズも同じ周辺度数を有さない。逆に、各中心度数が唯一の周辺度数に関連している。キットまたは在庫70aのレンズは、そのため、最小の正の治療効果を有する。
キット、セットまたは在庫70bでは、治療レベルが複数であるが、中心度数が同じレンズを各区画74に収納し、区画のラベル78で区画内のレンズのそれぞれの中心度数を識別する。各区画の各小袋76にコードを付して治療効果のレベルを表し、好ましくは、中心度数、周辺度数および処置レベルの識別を記入する。この例では、四つの異なるレベルの処置を持つ小袋76が各区画74に含有され、最も低いものを図12の第三の列から取得して上記に記載したキット70aとし、二番目に低いものを図12の最後から第二の列から取得し、二番目に高いものを図13の最後から第二の列から取得し、最も高いものを図13の最後の列から取得する。このレンズのキット、セットまたは在庫は、その後、図15を参照して記載されたキットまたはセット50と本質的に同じ方式で使用されるが、ただし、ここで、臨床医は、言うまでもなく、近視の家系的病歴を包含する患者病歴から進行性近視に対する患者の性向についての自らの評価により処方するため、より広い裁量が与えられる。
試験セットまたはキットの最後の例は、図17によって概略的に例示された眼鏡用アドオンレンズ82の7枚レンズ試験セットまたはキット80であり、セットまたはキット80は、平坦中心度数および異なるステップ/レベルの周辺度数または焦点外れを有するアドオンレンズを保持する、セクションまたはトラフ86を持つラック84を含む。この場合、セクション86は、0.25D増分で+1.0D〜+2.5Dであり、図12の周辺焦点外れの表の「軽度追加」オプションに対応する(より細かい0.25ステップを除く)、追加周辺度数または焦点外れのステップ/レベルを表すラベル88を有する。キット80のアドオンレンズ82のすべてが一般的なベース曲線を有することができるわけではなく、異なるベース曲線を有するレンズのセットを持つこれに似た他のキットを使用することができるため、各アドオンレンズのベース曲線をラベル90によって追加的に識別することが便利である。しかし、先の例のように、レンズまたはその小袋(提供される場合)にマークを付け、周辺度数およびベース曲線を識別するのも望ましい。
キットまたはセット80を使用する方式は、キットまたはセット50(図15)のために記載したものと同様である。開業医は、患者の眼の中心屈折誤差を診断し、患者病歴から進行性近視に対する患者の性向を判断し、判断した性向に適切なレベルまたは周辺焦点外れを持つアドオンレンズを選定し、選定したアドオンレンズを患者の常用眼鏡レンズまたは適切な中心度数を持つ半仕上げされた試験ベースレンズ上で試用する。患者が過度の周辺ぼやけを発見した場合、患者の受け入れが得られるまで、次に低いレベルの周辺焦点外れを持つアドオンレンズを試用する。最終的な眼鏡レンズは、その後、注文するか、院内の研削および研磨設備を使用して仕上げることができる。レンズの小さいセットまたはキットからの多くのレベルの周辺焦点外れを提供できることは、まぎれもない利点である。
より具体的に近視用眼科用装置自体、より具体的には、眼科用レンズ、例えば、コンタクトレンズを見ると、上記で注目したように、周辺度数が半径方向の距離とともに変化する周辺度数プロフィールにおいて周辺度数は存在させることができ、周辺度数プロフィールは、中心軸から決定された距離に配置された周辺度数値を見せる。以前には、眼科用レンズの周辺度数プロフィールが同じままにされるか、眼鏡歪みの低減または中心視力の改善のために調整されていた。周辺網膜の視覚強度が低くなるため、周辺屈折の矯正が有意な改善として参照されることはなかった。
上記に述べたように、レンズの周辺焦点外れは、眼科用レンズの中心度数と、周辺度数プロフィール上の特定の点の周辺度数との差によって決定される。本発明による眼科用装置は、中心球度数の関数である差レンズ度数(レンズの周辺焦点外れ)を有すると考量される。しかし、子供および大人の両方の比較可能な中心屈折具合では、差屈折(周辺マイナス中心)で相当な個人変動が観察された。結論として、平均の単一周辺焦点外れ/差レンズ度数を持つ近視用眼科用/コンタクトレンズの使用は、特定の眼の個人の周辺焦点外れに依存し、いくつかの近視者の周辺網膜を過剰矯正するが、他の近視者の周辺網膜を矯正不足にすることができる。矯正不足の光学効果は、軸方向の眼の成長および近視の悪化の誘発要因も生み出すであろう、周辺網膜における遠視焦点外れの残量であることができる。一方、周辺網膜の重大な過剰矯正の光学効果は、周辺視力を遮断するだけでなく、結果としてさらなる軸方向の眼の成長および近視の進行となる周辺形の視力喪失も引き起こすことができる、過度の量の近視周辺焦点外れであることができる。進行する近視者の大部分において周辺遠視が周辺近視に転用されるような、平均以上の単一周辺焦点外れ/差レンズ度数を持つ近視用コンタクトレンズの使用は、いくつかの近視者の矯正不足を予防するが、上記で述べた結論とともに他の近視者の重大な過剰矯正を生み出すであろう。
本発明による一連のレンズでは、各レンズは、所与の中心球度数の相対的な平均周辺屈折を目標とする差レンズ度数(周辺焦点外れの量)を有する。平均周辺焦点外れを超えるを持つレンズを生産することができる。あるいは、平均周辺焦点外れより小さいレンズを生産することができる。これは、レンズのその周辺焦点外れが決定された平均よりも大きいまたは低いことができるが、周辺焦点外れの量が特定の中心球度数の関数として変動し、周辺屈折レベルの変動を適切に矯正するレンズを生産することを意味する。代替実施態様では、特定の個人の決定された周辺屈折レベルに基づき、眼科用レンズをカスタマイズすることができる。そのように、特定の個人に必要な量の周辺焦点外れ/差レンズ度数を決定した後、カスタマイズされた眼科用レンズを製造する。
レンズの中心度数と周辺焦点外れとの関係は、最小でも、一次(線形)関係であることができ、周辺焦点外れが各レンズの中心球度数の一定の関数として増加する。線形な関係が中心屈折と周辺屈折との間に見出された屈折関係に適合される一方、これは、より洗練された非線形関係を生みだす高次または非多項式関係に拡張することができる。結果として、周辺焦点外れは、低い近視(−0.25D)の最小から高い近視(−30.00D)の最大に増加するか、光学設計制限によって限定される。これは、他の光学矯正、例えば、調節の損失が近視の量と相関しない老眼とは似ていない。老眼の矯正では、屈折近視の関数として追加的な度数が増加することはない。
この関係は、レンズの固定された周辺焦点外れを使用するよりも高精度の誘導的周辺屈折変化を提供する。この関係は、近視の量とともに眼の中心−周辺屈折が増加することができるという実験的な発見に基づく。在庫化された近視用レンズの度数範囲に適用される場合、実験的に決定された中間中心−周辺屈折が関数として使用され、各レンズ球度数についてレンズの光学周辺焦点外れが設計されるであろう。CIBA Vision Research Clinicで得られた眼の周辺屈折についての追加的な検討結果では、近視眼の大部分の遠視屈折焦点(球経線)は、中心軸から30度の軸外まで、およそ0.25D〜4.00D(より高いマイナス度数が予想される場合、−6.00Dおよびそれより大きい)未満の差異から変動できることが示された。より望ましくは、30度の軸外において、範囲がおよそ0.25D〜3.0D、さらにより望ましくは、およそ0.25D〜2.5Dであることができる。中心軸と40度軸外との間で、その差異が増加し、およそ0.50D〜6.00Dであることができる。周辺焦点外れがより正であるソフトコンタクトレンズの光学設計の評価では、高い(2.50D)差屈折を矯正できることが示された(図20を参照されたい)。しかし、差屈折が0.75Dである眼に装用された同じ周辺焦点外れ設計は、周辺屈折を過剰矯正し、装用者にまぎれもない周辺ぼやけを生じる。
図18は、正視の眼の中心および周辺自動屈折を表示する。非常に微小な相対的周辺遠視(30度で0.50D未満)があり、この特定の場合、相対的周辺遠視は、−0.62(30度軸外)マイナス−0.62D(中心軸)で0.00Dとなる。
図19は、重度に近視の眼の周辺自動屈折を表示し、この場合、自動屈折計による測定の目的のため、従来のソフトコンタクトレンズを装用している。はるかにより相対的周辺遠視(30度軸外で2.00Dを超える)があり、この特定の場合、相対的周辺遠視は、2.75D(30度軸外)マイナス0.37D(10度軸外)で2.37Dとなる。
図20は、約−1.50Dの自覚的中心屈折を持つ近視眼を表示する。この特定の場合、相対的周辺遠視が低く、−0.25D(30度軸外)マイナス−1.00D(10度軸外)で0.75Dとなる。追加的な屈折データは、高いレベルの相対的周辺遠視を矯正するために設計されたソフトコンタクトレンズを通して取得した。眼を矯正するこのレンズの効果は、ここで、相対的周辺近視であり、この特定の場合、相対的周辺近視が−3.25D(30度軸外)マイナス−2.50D(10度軸外)で−0.75Dとなる。自動屈折の全体的な近視移動に沿って、この周辺自動屈折の変化は過大であり、周辺視力の自覚的歪みが引き起こされた。
図21は、図19と同じ重度の近視眼の周辺自動屈折を表示し、この場合、自動屈折計による測定の目的のため、−4.00Dの矯正レンズを通して−6.00Dのイメージを描写した。追加的な屈折データは、図20で使用したように、高いレベルの相対的周辺遠視を矯正するために設計されたソフトコンタクトレンズを通して取得した。眼を矯正するこのレンズの効果は、相対的周辺遠視がはるかに少なく、この特定の場合、相対的周辺遠視が−4.25D(30度軸外)マイナス−4.62D(10度軸外)で0.37Dとなる。自動屈折のより少ない全体的な近視移動に沿って、この周辺自動屈折の変化は少なく、周辺視力の自覚的歪みが引き起こされなかった。
図22は、毛様体筋麻痺の6人の若年の大人のボランティアの両方の眼について、マイナスシリンダ標記の球度数を鼻側、側頭、下部および上部網膜においてShin Nippon K5001開放式自動屈折計によって中心および20度で測定した、Schmidの検討結果を表示する。各位置の球度数(周辺球度数マイナス中心球度数)の相対的な周辺屈折対中心球度数をプロットすると、反対の相関関係が判明した。四つのすべての周辺位置を組み合わせた中間について、統計的有意性に到達した。
図23は、Schmidの検討からのより詳細を表示する。四つのすべての部位は、中心近視の増加とともに相対的周辺遠視が増加する同じトレンドを示した。個々には、変化がわずかにより大きい下部および上部の部位で統計的有意性に到達した。
様々な周辺焦点外れ度数のレンズ間で視力の質に差異が報告された患者の網膜周辺の自覚的視力の質と客観的自動屈折との間の相関関係分析から、視力の質が受け入れ可能でなくなる過剰矯正の限界が存在することが判明した。図24を見ると、0〜10の目盛りを使用し、レンズの側視力の質の判定に対する周辺屈折の効果の表示図を示している。記号は、視力の質がレンズを常時装用するのに十分であるか否かとの質問に「いいえ」(丸)または「はい」(三角)と回答した患者被験者を表す。
図24に示されたプロットは、側頭網膜(鼻側視野)(「T30」)において自動屈折計測法によって30度で測定された球屈折(「Sph」;プロットの左側)および球相当屈折(「M」;プロットの右側)に換算されている。例として、30度で側頭網膜(鼻側視野)において、レンズが約+0.25D未満の球屈折(すなわち、網膜上または網膜の前方)を生じる場合、その後、視力の質がレンズを常時装用するのに十分であるか否かとの質問に「いいえ」と回答したすべて患者によって表わされるように、視力の質は受け入れ不可である。これは、プロットの「T30 Sph」部の影付きの左側に示されている。同様に、約−2.50D(すなわち、−2.50Dよりもさらに網膜の前方)未満の球相当屈折については、視力の質がレンズを常時装用するのに十分であるか否かとの質問に「いいえ」と回答したすべて患者によって表わされるように、視力の質が受け入れ不可である(「T30 M」部の影付きの左側)。そのため、周辺屈折の過剰矯正が低減された自覚的視力につながることがわかる。とりわけ、球経線を+0.25D未満に、球相当経線を−2.50D未満に矯正すべきではない。相関関係分析でも、レンズの拒絶が中心視力とは対照的に主に減少した周辺視力によって引き起こされることが表された。これらの過剰矯正限界の識別および適用は、実質的にレンズフィッティング手順を促し、周辺焦点外れを矯正し、屈折誤差の進展を制御する際に、患者による視力低下およびレンズの拒絶を低減するのに役立つ。
ここで、図25を見ると、球経線および球相当(SEQ)データの両方の分散プロットが示されており、中心と30度鼻側にオフセットした自動屈折との屈折差異(ジオプター)に対する中心の球相当屈折(ジオプター)をプロットしている。これらのデータは、白人被験者からなる大半が大人の集団から得た。図25で参照することができるように、+0.50〜−5.00Dの中心の球相当(SEQ)屈折誤差について、近視の増加に応じて周辺屈折差が有意に増加する。これらのデータの増加率または最良適合線の傾斜は、球経線では0.14D/Dであり、SEQでは0.18D/Dである。切片(x=0または平坦屈折誤差)は、球経線では+0.53Dであり、SEQでは0.05Dである。そのため、球経線またはSEQいずれかの周辺屈折差の矯正または低減を目標とするには、中心のSEQ屈折とともに約同率で増加させることを要する。
図26では、アジア人(中国人)の子供および青年の被験者からなる集団から得られた中心の球相当(SEQ)屈折のデータもプロットした、図25に示した中心の球相当(SEQ)屈折データの分散プロットを示している。これらのデータは、中心と30度鼻側にオフセットした自動屈折との球相当屈折差異(ジオプター)に対してプロットされている。−0.50〜−4.00DのSEQ屈折誤差がある白人集団とアジア人集団との比較では、近視の増加に応じた周辺屈折差の増加における有意な差異が示される。これらのデータの増加率または最良適合線の傾斜は、測定された白人集団では−0.19D/Dであり、測定されたアジア人集団では−0.35D/Dである。そのため、周辺屈折差の矯正または低減を目標とするには、(図25について上記で注目したように)中心のSEQ屈折とともに増加させることを要する。しかし、その増加は、目標集団の構成または環境的な人口層に依存して変化することができる。
特定の実施態様では、各球度数について周辺焦点外れを変動させても、依然として、いくつかの個人の臨床的に有意な過剰矯正および矯正不足なく、すべての近視患者の相対的な周辺遠視焦点外れに適合させるために必要となる相対的周辺屈折の範囲全体をカバーすることはできない。この場合、眼科用レンズの目標とする矯正を周辺屈折差の変化に整合させることができ、各球度数に対して追加的な変動、例えば、平均、平均より低いおよび平均より高い平均中心−周辺差レンズ度数(周辺焦点外れ)を提供することが必要であることができる。中心球度数とともに周辺焦点外れが変動させることで、平均の相対的周辺遠視焦点外れを変化させることができる一方、個人の患者の相対的周辺屈折の臨床的に有意な過剰矯正または矯正不足をさらに避けるため、集団の広い範囲はより高いおよびより低い光学設計係数を必要とすることができる。図27に示す例では、目標とする矯正または「平均SEQ」矯正は、周辺屈折SEQ差を+0.75ジオプターに矯正し、集団の広い範囲に該当させるためのものであり、さらにより高いおよびより低い周辺屈折SEQ差目標を「高SEQ」および「低SEQ」と指示された点線で示している。この組み合わせでは、平均中心−周辺差度数が依然としてマイナス球度数とともに増加し、近視の増加とともに中心−周辺差屈折の全体的な増加を矯正する。
代替実施態様では、負の度数差を持つようにコンタクトレンズを設計し、遠視の眼の軸方向の眼の成長を誘発するため、中心のおよび網膜周辺の遠視焦点外れを提供することができる。さらなる代替実施態様では、乱視を矯正するため、球面円柱中心度数を持つようにコンタクトレンズを設計する。この場合、中心度数の球の部分または球面相当(球+円柱の半分)のいずれかを中心球度数として使用し、レンズの所望の周辺焦点外れを画定する。本発明のさらなる代替実施態様は、患者個人の眼の中心−周辺屈折に基づく周辺焦点外れのカスタム処方を包含するであろう。これは、カスタムの「注文に応じて作る」矯正であり、上記に記載したように、よりよく見られる在庫化手法ではない。
以下の請求項に設定された本発明の範囲を逸することなく、当業者により、レンズのセット、キットもしくは在庫およびこの例に記載したレンズもしくはレンズ構成部材自体またはその使用方法に対する多くの改良または追加を作ることできることが認識される。
もう一つの態様から、本発明は、近視患者の眼に近視用レンズを提供するための既製のレンズのセット、キットまたは在庫を含み、各レンズが中心光軸と約−6.0D未満の矯正屈折力を持つ中心光学ゾーンとを有し、各レンズが、中心ゾーンの外側において、30度前後の入射角度を包含し、約3.5D以下の近視焦点外れを有する周辺光学ゾーンを有する。レンズは、すべての部位で同じ周辺焦点外れを有する回転対称であるか、選定された部位、好ましくはレンズの鼻側および側頭部位に周辺焦点外れが集中する非対称であることができる。セットのレンズは、規則正しい方式で並べられ、臨床医が中心矯正度数のためのレンズを選定することにより、眼の周辺屈折誤差を測定する必要なく、近視の進行を抑制するレンズを提供し、カスタマイズされた周辺度数を持つレンズを処方することができる。

Claims (36)

  1. 近視患者の眼に近視用レンズを提供する際に使用するための既製のレンズのセット、キットまたは在庫であって、
    セット、キットまたは在庫の各レンズが、中心光学軸と、前記軸を囲み、包含する中心光学ゾーンとを有し、
    前記中心光学ゾーンが平坦〜−6.0Dの矯正屈折力を有し、
    各レンズが前記中心ゾーンを囲む周辺光学ゾーンを有し、
    前記周辺ゾーンが光学軸に対して約30度の入射角度を包含し、
    各レンズの前記周辺ゾーンがそのレンズの中心ゾーンの屈折力に対して正の周辺屈折力を有し、それにより、近視周辺焦点外れを提供し、
    レンズのセット、キットまたは在庫内の任意のレンズの前記周辺焦点外れが約3.5Dを超えず、
    セット、キットまたは在庫のレンズが規則正しい方式で配列され、
    臨床医が矯正度数のレンズを選定することにより、第一の、眼の周辺屈折誤差を測定し、カスタマイズされた周辺度数を持つレンズを注文する必要なく、患者の眼の近視の進行を抑制するためのレンズを提供または調達することができる、
    既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  2. 中心光学ゾーンが、近視眼の正の中心屈折誤差を矯正するための負の屈折力を有し、
    前記負の屈折力が、レンズのセット、キットまたは在庫内で中心屈折力の増分で変動し、
    周辺屈折力が、レンズのセット、キットまたは在庫内で中心屈折力の増加とともに増加し、および
    レンズのセット、キットまたは在庫のレンズが、中心屈折力、周辺屈折力および/または周辺焦点外れによって規則正しい方式で配列される、
    請求項1記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  3. 中心屈折力の増分が約−0.25Dであり、
    レンズの中心屈折力が約−0.25D〜約−6.0Dの範囲内に収まり、および
    レンズの周辺焦点外れが+0.5D〜+3.0Dの範囲内でレンズの中心屈折力の変動とともに実質的に比例して変動する、
    請求項2記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  4. 中心度数の隣接する増分を持つ複数のレンズが同じ周辺焦点外れを有するように、レンズのセット、キットまたは在庫のレンズの周辺焦点外れが増加する中心度数とともにステップで増加し、
    臨床医、製造者および/または患者により、レンズのセット、キットまたは在庫の理解または使用が促される、
    請求項2または3記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  5. 各サブセットが、中心屈折力が同じであるが、周辺焦点外れのレベルが異なる多数のレンズを含むように、レンズの複数のサブセットがあり、
    近視眼の正の中心屈折誤差を既知である臨床医が便宜的に(i)測定された中心誤差を最良に矯正すると判断された中心屈折力を有するレンズのサブセットを選定し、(ii)患者病歴を考慮し、進行性近視について患者の性向に最も適切な周辺度数のレベルを有すると判断され、選定されたサブセット内からレンズを選定し、(iii)選定されたレンズを眼に試用し、選定されたレンズによって引き起こされる周辺ぼやけに対する患者の受容を評価することが可能である、
    請求項2〜4のいずれか1項記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  6. レンズの各サブセットに、低い、中程度および高いレベルの周辺焦点外れを含む三つのレベルの周辺度数があり、
    中程度または高いレベルの周辺焦点外れを有する選定されたレンズが患者にとって受け入れられないことを発見した臨床医が、その後、中心度数が同じであるが、周辺焦点外れのレベルがより低いレンズを選定することが可能である、
    請求項5記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  7. セット、キットまたは在庫のレンズが試験または施行用コンタクトレンズであり、
    約24増分の中心屈折力があり、
    セット、キットまたは在庫内のレンズの前記中心屈折力が−0.25D〜約−6.0Dの範囲であり、
    中心度数の各増分が約−0.25Dであり、
    レンズのセット、キットまたは在庫の各レンズが唯一の周辺焦点外れを有し、および
    レンズのセット、キットまたは在庫内のレンズの周辺焦点外れの量が、レンズのセット、キットまたは在庫内のレンズの増加する中心屈折力とともに実質的に比例して増加する、
    請求項2〜6のいずれか1項記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  8. セット、キットまたは在庫のレンズが試験または施行用コンタクトレンズであり、
    約24増分の中心屈折力があり、
    セット、キットまたは在庫内のレンズの中心屈折力が−0.25D〜約−6.0Dの範囲であり、
    中心度数の各増分が約−0.25Dであり、
    少なくとも三つのステップの周辺屈折力または周辺焦点外れがあり、および
    前記各ステップが約+0.5Dである、
    請求項2〜6のいずれか1項記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  9. 患者が常用レンズを使用し、常用レンズが近視眼の中心屈折誤差を矯正するために負の屈折力を有し、
    セット、キットまたは在庫のレンズが患者の常用レンズとともに使用される試験眼鏡レンズであり、
    セット、キットまたは在庫の各レンズが、平坦中心屈折力と、セット、キットまたは在庫の他のレンズと異なる周辺度数とを有し、
    セット、キットまたは在庫の各レンズが眼にフィッティングされた際に、常用レンズと並列する軸方向整列の位置に合わせられ、
    セット、キットまたは在庫のレンズが周辺度数によって規則正しい方式で配列され、
    臨床医が便宜的に(i)患者病歴を考慮し、進行性近視について患者の性向に最も適切な周辺度数のレベルを有すると判断されたセット、キットまたは在庫からレンズを選定し、(ii)選定されたレンズを常用レンズと連結して眼に試用し、周辺ぼやけに対する患者の受容を評価することが可能である、
    請求項1記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  10. レンズの周辺焦点外れが約+0.5D〜約+2.0Dの範囲であり、
    レンズのセット、キットまたは在庫のレンズの周辺度数が約+0.5Dを超えない増分で変動する、
    請求項9記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  11. レンズが実質的に回転対称であり、周辺焦点外れが実質的にレンズの各周辺部位と同じである、請求項1〜10のいずれか1項記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  12. レンズのセット、キットまたは在庫のレンズが患者によって使用された際に、レンズの測定された周辺焦点外れがそれぞれ患者の網膜の側頭または鼻側部位に影響するように、レンズのセット、キットまたは在庫のレンズの周辺焦点外れがレンズの鼻側部位または側頭部位に適用される、
    請求項1〜10のいずれか1項記載の既製のレンズのセット、キットまたは在庫。
  13. 患者の近視眼のための近視用眼鏡レンズであって、
    可視軸を有するベースレンズと、
    前記可視軸の周囲で少なくとも通常の瞳孔直径であり、中心ゾーン内に眼の中心屈折誤差を矯正し、眼に良好な中心視力を提供するための負の中心屈折力を有する、中心光学ゾーンと、
    前記ベースレンズに取り付けられる治療レンズであって、実質的に前記可視軸と同軸である、少なくとも通常の瞳孔直径である平坦中心ゾーンを有し、前記平坦ゾーンを囲む環状周辺ゾーンとを有し、前記周辺ゾーンが前記軸に対して30度の入射角度を包含し、近視用眼鏡レンズが周辺焦点外れを有するように、前記周辺ゾーンが前記中心屈折力よりも正の周辺屈折力を有する、治療レンズと
    を含む、近視用眼鏡レンズ。
  14. 治療レンズがベースレンズの表面に付着された、請求項13記載の近視用眼鏡レンズ。
  15. 治療レンズがリング状であり、平坦中心ゾーンまでは広がらない透明な材料から形成される、請求項13または14記載の近視用眼鏡レンズ。
  16. 患者の近視眼に対して近視用レンズを供給、処方または選定する方法であって、
    近視眼の中心屈折誤差を測定する工程、
    患者病歴を考慮することにより、進行性近視について患者の性向のレベルを評価する工程、
    既製のレンズのセット、キットまたは在庫から、(i)測定された中心屈折誤差と最良に整合する中心矯正屈折力と、(ii)進行性近視について評価された性向と最良に整合する周辺近視焦点外れのレベルとを有する第一の選定されたレンズを選定する工程、
    前記第一の選定されたレンズを近視眼に試用し、患者の応答から、第一の選定されたレンズの近視焦点外れに関連する周辺ぼやけが受け入れ可能か否かを決定する工程、
    近視焦点外れのレベルが受け入れ可能であると決定された場合、その後、第一の選定されたレンズの中心度数および周辺焦点外れを有する近視用レンズを患者に供給または処方する工程、
    第一の選定されたレンズの近視焦点外れのレベルが受け入れ不可と決定された場合、その後、第一の選定されたレンズと中心矯正度数が同じ同じであるが、周辺近視焦点外れのレベルが低減されたレンズのセット、キットまたは在庫からさらなるレンズを選定し、前記さらなる選定されたレンズの中心矯正屈折力およびレベルが低減された周辺近視焦点外れを有する近視用レンズを患者に供給または処方する工程
    を含む、方法。
  17. 中心矯正屈折力が同じであるが、近視周辺焦点外れのレベルが異なる複数のレンズを有する、レンズの既製のセット、キットまたは在庫から、患者の近視眼に対して近視用レンズを供給、処方または選定する方法であって、
    近視眼の中心屈折誤差を測定する工程、
    患者病歴を取得し、進行性近視について患者の性向を評価する工程、および
    前記セット、キットまたは在庫から、(i)測定された屈折誤差を矯正するための中心屈折力と、(ii)進行性近視について評価された性向に対応する近視周辺焦点外れのレベルとを有するレンズを供給、処方または選定する工程
    を含む、方法。
  18. レンズのセット、キットまたは在庫が、請求項1〜12のいずれか1項に記載のレンズのセット、キットまたは在庫である、請求項16または17記載の方法。
  19. 常用の眼鏡を装用する患者の近視眼のための近視用レンズを供給、処方または選定する方法であって、
    近視眼の中心屈折誤差を測定する工程、
    患者病歴を取得し、進行性近視について患者の性向を評価する工程、および
    前記セット、キットまたは在庫から、(i)測定された屈折誤差を矯正するための中心屈折力と、(ii)進行性近視について評価された性向に対応する近視周辺焦点外れのレベルとを有するレンズを供給、処方または選定する工程
    を含む、方法。
  20. 患者の近視眼のための近視用眼鏡レンズを提供する方法であって、
    眼の中心屈折誤差を測定する工程、
    患者病歴を考慮することにより、進行性近視について患者の性向を判断する工程、
    前記屈折誤差を矯正し、良好な中心視力を提供するため、可視軸を有する従来の眼鏡レンズを処方およびフィッティングする工程、
    補助レンズを選定する工程であって、補助レンズが、少なくとも通常の瞳孔直径である平坦中心ゾーンと、中心軸とを有し、前記平坦ゾーンが周辺ゾーンに囲まれ、周辺ゾーンが進行性近視について判断された前記患者の性向に適切な正の周辺度数を有する、工程、および
    補助レンズの中心軸が実質的に前記可視軸と同軸であるように、前記補助レンズを従来のレンズに付着させる工程であって、従来および補助レンズの組み合わせが、眼の近視の進行を抑制するための周辺焦点外れを生じる、工程
    を含む、方法。
  21. 眼の近視の進行を低減するための眼科用装置であって、
    眼の近視の量によって画定される、所定の中心球度数と、
    矯正された眼の相対的な周辺屈折をもたらし、周辺焦点外れを画定する、所定の周辺度数プロフィールと、
    を含み、
    前記周辺焦点外れが中心球度数と周辺度数プロフィールに沿った周辺球度数との差であり、前記周辺焦点外れが中心球度数の関数である、
    眼科用装置。
  22. 眼の近視の進行を低減するための眼科用装置であって、
    眼の近視の量によって画定される、所定の中心球面円柱度数と、
    矯正された眼の相対的な周辺屈折をもたらす、所定の周辺度数プロフィールと、
    周辺度数プロフィールの周辺焦点外れと、
    を含み、
    前記周辺焦点外れが中心度数と周辺度数プロフィールに沿った周辺球度数との差であり、前記周辺焦点外れが中心度数の関数である、
    眼科用装置。
  23. 周辺焦点外れが集団における相対的な周辺屈折の平均量によって画定される、請求項21または22記載の眼科用装置。
  24. 眼科用装置が、一連の眼科用装置の部分であって、
    眼科用装置が、平均周辺焦点外れを有する眼科用装置、平均以上の周辺焦点外れを有する眼科用装置および平均以下の周辺焦点外れを有する眼科用装置 を含み、
    前記平均周辺焦点外れが、画定された集団からの中間により決定される、
    前記請求項のいずれか1項記載の眼科用装置。
  25. 周辺焦点外れが中心球度数の一定の関数としておよそ一次線形である、前記請求項のいずれか1項記載の眼科用装置。
  26. 周辺焦点外れが中心球度数の関数として非線形である、請求項21〜24のいずれか1項記載の眼科用装置。
  27. 周辺焦点外れが中心球度数の関数として非線形的に増加または非線形的に減少する、請求項26記載の眼科用装置。
  28. 中心軸から30度までの周辺焦点外れがおよそ0.25D〜4.00Dである、前記請求項のいずれか1項記載の眼科用装置。
  29. 中心軸から40度までの周辺焦点外れがおよそ0.5D〜6.00Dである、前記請求項のいずれか1項記載の眼科用装置。
  30. 眼の近視の進行を低減するための方法であって、
    眼科用装置を眼に着用する工程を含み、
    装置が、
    眼の近視の量によって画定される、所定の中心球度数と、
    近視周辺焦点外れをもたらす、所定の周辺度数プロフィールと、
    周辺度数プロフィールの周辺焦点外れと、
    を含み、
    前記周辺焦点外れが中心球度数と周辺度数プロフィールに沿った周辺度数値との差であり、前記周辺焦点外れが中心球度数の関数である、方法。
  31. 眼科用装置が一連の部分であり、
    一連が、平均周辺焦点外れを有する眼科用装置、平均以上の周辺焦点外れを有する眼科用装置および平均以下の周辺焦点外れを有する眼科用装置を含み、
    画定された集団により、前記平均周辺焦点外れが決定される、請求項30記載の方法。
  32. 周辺焦点外れが中心球度数の一定の関数としておよそ一次線形である、請求項30または31記載の方法。
  33. 周辺焦点外れが中心球度数の関数として非線形である、請求項30または31記載の方法。
  34. 周辺焦点外れが中心球度数の関数として非線形的に増加または非線形的に減少する、請求項33記載の方法。
  35. 中心軸から30度までの周辺焦点外れがおよそ0.25D〜4.00Dである、請求項30〜34のいずれか1項記載の方法。
  36. 中心軸から40度までの周辺焦点外れがおよそ0.5D〜6.00Dである、請求項30〜34のいずれか1項記載の方法。
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