JP2014236477A - 画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】任意の分光特性を有する色を含む原稿に対しても、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)する。【解決手段】サーバ装置100は、MFP101〜103、スキャナ104の特性を取得し、スキャナ総合分光感度特性106を登録し、原稿色105の分光反射率107を登録する。特性106と分光反射率107に基づいて、画像入出力条件として設定されたスキャナにおける原稿色の読取値を推定し、推定した読取値と、画像入出力条件として設定された再現色の目標値に応じて、補正プロファイルを生成し、ネットワークを介して補正プロファイルをMFP101〜103、スキャナ104に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、高精度にカラーマッチングする画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、大量のコピーや印刷依頼により複数の遠隔地でスキャンし、プリントする場合、ネットワーク上に接続された各画像入出力装置の色再現性が異なるため、その色変換システムで正しく色管理する必要がある。すなわち、個々の画像入出力装置の特性差をキャリブレーションによって管理し、さらにシステム全体で印刷物の見えが同等となるように共通色域等を設定して、カラーマネージメントを行う。
例えば、特許文献1では、機器の特性差をキャリブレーションする技術として、スキャナ部のCCD撮像素子や照明光源などの部品を交換し、色補正パラメータ値の再調整を行った場合に、画像読取装置の分光感度特性の変化を抑制するために、パッチチャート読取信号から抽出されたパッチ画像信号値で記憶部を書き換え、演算部で算出されるCCD撮像素子(又は照明光源)の特性のばらつきに対応したパラメータ修正量のみを更新している。
また、特許文献2では、ネットワークを介して接続された複数の処理システムのうち、出力装置に応じた色変換処理を行うカラープルーフが生成できる少なくとも1つをセンターとし、色再現の変化を示すキャリブレーション情報を送信する機能を有した出力装置から送られてくるキャリブレーション情報を取得して、出力装置に対応する色変換情報を修正している。
しかし、ネットワーク上に接続された各画像入出力装置の特性に対して、基準原稿等を用いたキャリブレーション等によって高精度に補正しても、実際に使用する原稿には、ある観察環境下では同じような見えの色でも墨率の違いや特色の使用等による様々な分光特性を有する色が含まれている。
また、ネットワーク上に接続された複数種類のスキャナ毎に、CCD撮像素子や照明光源などの違いで読取特性が異なる。このため、特色等が追加されて、基準原稿と分光特性が異なる原稿色を読み取って、遠隔地でプリントする場合、その色変換システムにおいて正しく色管理(高精度にカラーマッチング)ができないという問題がある。
本発明は上記した課題に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、複数の画像入出力装置とサーバ装置がネットワークを介して接続され、複数の画像入出力装置の特性を管理する画像処理システムにおいて、任意の分光特性を有する色を含む原稿に対しても、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)する画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
本発明は、複数の画像入出力装置およびサーバ装置がネットワークを介して接続され、前記画像入出力装置の特性を管理する画像処理システムにおいて、前記画像入出力装置の総合分光感度特性と、前記画像入出力装置で処理する原稿色の分光反射率を登録する登録手段と、前記画像入出力装置における画像入出力条件を設定する設定手段と、前記登録された総合分光感度特性と原稿色の分光反射率に基づいて、前記画像入出力条件として設定された入力原稿色の読み取り値を推定する推定手段と、前記推定した読み取り値と前記画像入出力条件として設定された再現色の目標値に応じて、前記画像入出力装置のプロファイルを調整する調整手段を備えることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、任意の分光特性を有する色を含む原稿に対しても、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)することができる。
本発明の実施例の画像処理システムを示す。 デジタル複合機(MFP)の全体構成図を示す。 画像データ処理装置の構成を示す。 画像データ処理装置の構成を示す。 本発明の実施例の色変換部の構成を示す。 色相分割マスキングを説明する図である。 色相分割マスキングの色相領域を説明する図である。 3D−LUT補間を説明する図である。 補間アルゴリズムを説明する図である。 スキャナ装置の総合分光感度特性を示す。 スキャナ装置のLED光源特性を示す。 スキャナ装置の読み取り(CCD)センサー特性を示す。 スキャナ装置の光学特性を示す。 登録された原稿色の分光反射特性を示す。 彩度変換パラメータ調整を説明する図である。 色相分割マスキングにおける変換パラメータを説明する図である。 色相分割マスキング色変換を説明する図である。 色相分割マスキング色変換のパラメータ構成を示す。 グレー原稿の性質に応じた色再現(a*b*平面)を示す。 複数のスキャナ装置における読み取りのばらつきを抑えるターゲット色の補正を説明する図である。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例の画像処理システムを示す。図1に示す画像処理システムは、複数のMFP(MFP101〜103)やスキャナ104等の画像入出力装置およびサーバ装置(画像処理装置)100がネットワークを介して接続され、画像入出力装置の特性を管理できるように構成されている。
サーバ装置100は、図1におけるネットワークを介して接続されたMFP(MFP001〜003)とスキャナ単体(スキャナ001)のCCD撮像素子や照明光源等から求まるスキャナ総合分光感度特性と、この画像処理システムで扱う原稿読取を伴うジョブ毎に登録された原稿色の分光反射率特性から推定されるそれぞれの原稿読取推定値およびXYZ三刺激値やCIELABのような知覚量の関係から算出したプロファイル(色補正パラメータ)と、DIC等の標準原稿色セットの原稿読取推定値と、XYZ三刺激値やCIELABのような知覚量の関係から算出したプロファイル(色補正パラメータ)との差分を検出して、必要に応じて補正プロファイルを接続されたMFP(MFP101〜103)とスキャナ単体(スキャナ104)に送信し、ジョブ毎にプロファイルを更新する。
図2は、本発明の実施例におけるデジタル複合機(MFP)の全体構成図を示す。本実施例において、図1に示す画像処理システムにおけるネットワークを介して接続されたMFP(MFP101〜103)が図2に該当する。
読取り装置201は、CCD光電変換素子からなるラインセンサとA/Dコンバータと、それら駆動回路を具備し、セットされた原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットのデジタル画像データを生成し出力する。
画像データ処理装置202は、読取り装置201からのデジタル画像データに対し、予め定めた特性に統一する処理を施して出力する。図3は、画像データ処理装置202の詳細な構成を示す。図3において、スキャナ補正処理部300は、図2の読取り装置201からのデジタル画像データに対し、シェーディング等、読取り装置(スキャナ)の機構上(照度歪み等)発生する読取りムラ等を補正する。フィルタ処理部302は、スキャナのMTF特性を補正し、モアレを防止するために、読取画像の周波数特性を変えて、画像を鮮明にし、また滑らかにする。基本的に、スキャナ特性を補正するγ変換部301と色変換部303の処理によって、特性が統一された画像データはMFP内部に蓄積され、その後再利用する場合に、出力先の特性に適する画像信号に変換するが、その詳細は後述する。
また、像域分離部305は、原稿の持つ特徴的なエリアを抽出する。たとえば、一般的な印刷によって形成されている網点部の抽出、文字などのエッジ部の抽出、その画像データの有彩/無彩の判定、背景画像が白であるかの白背景の判定などを行い、分離デコード部306は、像域分離部305からの像域分離信号を、図2の画像データ処理装置204における後段の処理に必要な情報量にデコードして出力する。
例えば、像域分離部305からの以下に示すような7ビットの像域分離信号から、
CH2:文字なか(1)/非文字なか(0)
CHR:文字/(1)/非文字(0)
HT :高線数網点(1)/非高線数網点(0)
CW :有彩(1)/非有彩<無彩>(0)
WS :白地(1)/非白地(0)
LHT:低線数網点(1)/非低線数網点(0)
T :追跡パターン(1)/非追跡パターン(0)
{黒文字、色文字、文字なか、網点上文字、高線数網点、低線数網点、写真、追跡パターン}の各状態を3ビット、あるいは、{黒文字、色文字、文字なか、非文字}の各状態を2ビットで表現できるようにデコードされる。
バス制御装置203は、本デジタル画像処理装置内で必要な画像データや制御コマンド等各種データのやり取りを行うデータバスの制御装置で、複数種のバス規格間のブリッジ機能も有している。本実施例では、画像データ処理装置202、画像データ処理装置204、CPU206とはPCI−Expressバス、HDDとはATAバスで接続し、ASIC化している。
画像データ処理部204は、画像データ処理装置202で予め定めた特性を統一されたデジタル画像データと付帯情報(本実施例ではデコードされた像域分離信号)に対し、ユーザーから指定される出力先に適した画像処理を施し出力する。その詳細は後述する。
HDD205は、デスクトップパソコンにも使用されている電子データを保存するための大型の記憶装置で、本デジタル画像処理装置内では主にデジタル画像データおよびデジタル画像データの付帯情報を蓄積する。また本実施例ではIDEを拡張して規格化されているATAバス接続のハードディスクを使用する。
CPU206は、本デジタル画像処理装置を制御するマイクロプロセッサである。本実施例では、CPUコア単体に+αの機能を追加したIntegrated CPU(汎用規格I/Fとの接続機能や、クロスバースイッチを使ったバス接続機能がインテグレートされたCPU)を使用する。メモリ207は、複数種のバス規格間をブリッジする際の速度差や、接続された部品自体の処理速度差を吸収するために、一時的にやりとりするデータを記憶し、CPU206が本デジタル画像処理装置の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶する揮発性メモリである。CPU206には高速処理を求められるため、通常起動時にROMに記憶されたブートプログラムによりシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能なメモリ207に展開されたプログラムによって処理を行う。本実施例ではDIMMを使用する。
プロッタI/F装置208は、CPU206にインテグレートされた汎用規格I/F経由で送られてくるCMYKからなるデジタル画像データを受け取ると、プロッタ装置209の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行う。本実施例で使用している汎用規格I/FはPCI−Expressバスである。プロッタ装置209はCMYKからなるデジタル画像データを受け取ると、レーザービームを用いた電子写真プロセスを使って、転写紙に受け取った画像データを出力する。
S.B.213は、South Bridgeと呼ばれる汎用の電子デバイスである。主にPCI−ExpressとISAブリッジを含むCPUシステムを構築する際に使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したもので、本実施例ではROMとの間をブリッジしている。
ROM214は、CPU206が本デジタル画像処理装置の制御を行う際のプログラム(含むブート)が格納されるメモリである。操作表示装置210は、本デジタル画像処理装置とユーザーのインターフェースを行う部分で、LCD(液晶表示装置)とキースイッチから構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザーからのキースイッチ入力を検知する。本実施例ではPCI−Expressバスを介してCPU206と接続する。
回線I/F装置211はPCI−Expressバスと電話回線を接続する装置で、この装置により本デジタル画像処理装置は電話回線を介して各種データのやり取りを行うことが可能になる。FAX215は通常のファクシミリで、電話回線を介して本デジタル画像処理装置と画像データの授受を行う。
外部I/F装置212は、PCI−Expressバスと外部装置を接続する装置で、この装置により本デジタル画像処理装置は外部装置と各種データのやり取りを行うことが可能になる。本実施例ではその接続I/Fにネットワーク(イーサネット)を使用する。すなわち本デジタル画像処理装置は外部I/F装置212を介してネットワークに接続している。
PC216は、パーソナルコンピュータで、パーソナルコンピュータにインストールされたアプリケーションソフトやドライバを介して、ユーザーは本デジタル画像処理装置に対して各種制御や画像データの入出力を行う。
なお、画像データ処理装置202や外部I/F装置212から送られる特性が統一された画像データや像域分離信号等の付帯情報は、全てCPU206において、符号化されてからHDD205に蓄積され、画像データ処理装置204以降で処理する際には、復号して変換処理が実施される。ここで、特性が統一された画像データ(RGB)は非可逆なJPEG符号化等で高い圧縮率で、像域分離信号等の付帯情報は可逆なK8符号化等で処理を行うことで、画質劣化を最小限に抑えている。
(コピー動作)
ユーザーは原稿を読取り装置201にセットし、操作表示装置210を用いて所望する画質モード等を設定し、コピーの開始を入力する。操作表示装置210はユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU206に通知される。CPU206はコピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行う。
読取り装置201で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、画像データ処理装置202では、設定された画質モードに関係なく、前述した図3のスキャナ補正処理部300、γ変換部301、フィルタ処理部302、色変換部303を経て、sRGBやROMM−RGBのように予め特性が定められたRGB信号に統一され、バス制御装置203に送られる。
また、画像データ処理装置202の像域分離部305において生成した7ビットの像域分離信号を、分離デコード306は、設定された画質モードに応じて、画像データ処理装置204における後段の処理に必要な情報にデコードして出力する。例えば、像域分離部305から出力される以下に示すような7ビットの像域分離信号を、
CH2:文字なか(1)/非文字なか(0)
CHR:文字/(1)/非文字(0)
HT :高線数網点(1)/非高線数網点(0)
CW :有彩(1)/非有彩<無彩>(0)
WS :白地(1)/非白地(0)
LHT:低線数網点(1)/非低線数網点(0)
T :追跡パターン(1)/非追跡パターン(0)
分離デコード306は、設定された画質モードに応じて、以下に示すような2ビットの属性情報(像域分離信号)にデコードする。
文字原稿モード:黒文字、色文字、文字なか、非文字
文字写真混在原稿モード:文字/非文字、有彩/無彩
写真原稿モード:有彩/無彩、白地/非白地
複写原稿モード:黒文字、色文字、白地、非文字
バス制御装置203は画像データ処理装置202からの統一RGB画像データと設定された画像モードに応じて属性の異なる属性情報(像域分離信号)を受け取ると、CPU206を介して符号化してから、メモリ207、HDD205に蓄積する。
次に、メモリ207、HDD205に蓄積されたRGB画像データおよび画素毎の属性情報は、CPU206で復号された後、バス制御装置203を介して、画像データ処理装置204に送られる。画像データ処理装置204は、受け取ったRGB画像データおよび画素毎の属性情報に基づいて、プロッタ出力用のCMYK画像データに変換し出力する。バス制御装置203は画像データ処理装置204からのCMYK画像データを受け取ると、CPU206を介してメモリ207に蓄積する。
次に、メモリ207に蓄積されたCMYK画像データは、CPU206及びプロッタI/F装置208を介して、プロッタ装置209に送られる。プロッタ装置209は受け取ったCMYK画像データを転写紙に出力し、原稿のコピーが生成される。
図4は、画像データ処理装置204の構成を示し、この時の動作を説明する。フィルタ処理部400は、統一RGB画像データの鮮鋭性を、プロッタ装置209に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には設定された画質モードに応じてデコードされた属性情報(像域分離信号)に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字原稿モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部401は、各8ビットの統一RGBデータを受け取るとプロッタ装置用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにも設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報(像域分離信号)に従って最適な色調整を実施する。
変倍処理部403は、CMYK画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置209の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。本実施例ではプロッタ装置209の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。プリンタγ補正部404は、予めCPU206において生成され、プロッタ出力用に設定されたCMYK用のエッジ用γテーブル、非エッジ用γテーブルを用いて、CMYK版毎のテーブル変換を実施してγ補正を実施する。このγテーブルの設定については、キャリブレーション動作で詳細に説明する。
階調処理部405では、プリンタγ補正部404からのCMYK各8ビットを受け取るとプロッタ装置209の階調処理能力に従った階調数に変換処理する。本実施例ではCMYK各2ビットに疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて変換する。
(ファックス送信動作)
ユーザーは原稿を読取り装置201にセットし、操作表示装置210を用いて所望するモード等を設定し、ファックスの開始を入力する。操作表示装置210はユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU206に通知される。
CPU206は、ファックス送信開始の制御コマンドデータに従って、ファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行う。
読取り装置201で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、画像データ処理装置202で予め定めた特性に統一されたRGB値に変換され、バス制御装置203に送られる。バス制御装置203は画像データ処理装置202からのRGB画像データを受け取ると、CPU206を介してメモリ207に蓄積する。
次に、メモリ207に蓄積された統一RGB画像データは、CPU206及びバス制御装置203を介して、画像データ処理装置204に送られる。画像データ処理装置204は受け取った統一RGB画像データを、ファックス送信用のモノクロ2値の画像データに変換し出力する。バス制御装置203は、画像データ処理装置204からのモノクロ2値画像データを受け取ると、CPU206を介してメモリ207に蓄積する。
次に、メモリ207に蓄積されたモノクロ2値画像データは、CPU206を介して、回線I/F装置211に送られる。回線I/F装置211は、受け取ったモノクロ2値画像データを、回線を介して接続したFAX215に送信する。
(スキャナ配信動作)
ユーザーは原稿を読取り装置201にセットし、操作表示装置210を用いて所望するモード等を設定し、ファックスの開始を入力する。操作表示装置210はユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU206に通知される。CPU206はスキャナ配信開始の制御コマンドデータに従って、スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、スキャナは配信動作に必要な設定や動作を順に行う。
読取り装置201で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、画像データ処理装置202で予め定めた特性に統一されたRGB値に変換され、バス制御装置203に送られる。バス制御装置203は画像データ処理装置202からの統一RGB画像データを受け取ると、CPU206を介してメモリ207に蓄積する。
次に、メモリ207に蓄積されたRGB画像データは、CPU206及びバス制御装置203を介して、画像データ処理装置204に送られる。画像データ処理装置204は、受け取ったRGB画像データを、sRGBのようなスキャナ配信用の画像データに変換し出力する(RGB多値、グレースケール、モノクロ2値等)。バス制御装置203は、画像データ処理装置204からの画像データを受け取ると、CPU206を介してメモリ207に蓄積する。
次に、メモリ207に蓄積された画像データは、CPU206を介して、外部I/F装置212に送られる。外部I/F装置212は受け取った画像データを、ネットワークを介して接続したPC216に送信する。
次に、本実施例において、原稿をスキャンした画像データをデジタル画像処理装置内に蓄積・保存し、その後、蓄積・保存した画像データを再利用する場合の動作を説明する。
(コピー動作+HDDへの蓄積・保存動作)
ユーザーは原稿を読取り装置201にセットし、操作表示装置210を用いて所望する画質モード等を設定し、コピーの開始を入力する。操作表示装置210はユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU206に通知される。CPU206はコピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行う。
読取り装置201で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、画像データ処理装置202では、設定された画質モードに関係なく、前述した図3のスキャナ補正処理部300、γ変換部301、フィルタ処理部302、色変換部303を経て、sRGBやROMM−RGBのように予め特性が定められたRGB信号に統一され、バス制御装置203に送られる。
スキャナ補正処理部300は、図2の読取り装置201からのデジタル画像データに対し、シェーディング等、読取り装置(スキャナ)の機構上(照度歪み等)発生する読取りムラ等を補正する。
γ変換部301は、読取り装置201から受け取ったRGB画像データのγ特性を予め定められた特性(例えば、1/2.2乗)になるように変換する。フィルタ処理部302はRGB画像データの鮮鋭性を予め定めた特性に統一する。例えば、基準チャートをスキャンしたときに、線数毎に対して、設定された画質モード毎に予め定めたMTF特性値になるように変換する。その際、像域分離部305において生成した像域分離信号に基づくパラメータを用いて処理を行う。
色変換部303は、sRGBやopRGBのように予め定めた特性のRGB画像データ値に変換する。変倍処理部304はRGB画像データのサイズ(解像度)を予め定めた特性に統一する。本実施例ではサイズ(解像度)を600dpiに変換している。また、画像データ処理装置202の像域分離部305において生成した7ビットの像域分離信号を、分離デコード306は、設定された画質モードに応じて、画像データ処理装置202における後段の処理に必要な情報にデコードして出力する。
例えば、像域分離部305から出力される以下に示すような7ビットの像域分離信号を、
CH2:文字なか(1)/非文字なか(0)
CHR:文字/(1)/非文字(0)
HT :高線数網点(1)/非高線数網点(0)
CW :有彩(1)/非有彩<無彩>(0)
WS :白地(1)/非白地(0)
LHT:低線数網点(1)/非低線数網点(0)
T :追跡パターン(1)/非追跡パターン(0)
分離デコード306は、設定された画質モードに応じて、以下に示すような2ビットの属性情報(像域分離信号)にデコードする。
文字原稿モード:黒文字、色文字、文字なか、非文字
文字写真混在原稿モード:文字/非文字、有彩/無彩
写真原稿モード:有彩/無彩、白地/非白地
複写原稿モード:黒文字、色文字、白地、非文字
バス制御装置203は、画像データ処理装置202からの統一RGB画像データと設定された画像モードに応じて属性の異なる属性情報(像域分離信号)を受け取ると、CPU206を介して符号化してから、メモリ207に蓄積する。
メモリ207に蓄積した統一RGB画像データは、CPU206及びバス制御装置203を介して、HDD205に送信され、HDD205内に画像入力条件(この場合、スキャナ入力や画質モード等)と共に蓄積・保存される。その後、前述のようにメモリ207の統一RGB画像データは、画像データ処理装置204が、スキャナ読取り画像であると、入力の際に設定された画質モードを解釈して、プロッタ装置209に適した出力信号に変換してから、プロッタ装置209に出力され、原稿のコピーが生成される。
ここで、図4に示す画像データ処理装置204を参照して、この時の動作を説明する。フィルタ処理部400は、統一RGB画像データの鮮鋭性を、プロッタ装置209に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、設定された画質モードに応じてデコードされた属性情報(像域分離信号)に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字原稿モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部401は、各8ビットの統一RGBデータを受け取るとプロッタ装置用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにも設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報(像域分離信号)に従って最適な色調整を実施する。
変倍処理部403は、CMYK画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置209の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。本実施例ではプロッタ装置209の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。プリンタγ補正部404は、予めCPU206において生成され、プロッタ出力用に設定されたCMYK用のエッジ用γテーブル、非エッジ用γテーブルを用いて、CMYK版毎のテーブル変換を実施してγ補正を実施する。階調処理部405では、CMYK各8ビットを受け取るとプロッタ装置209の階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。
また、画像蓄積時における別の動作として、CPU206は、メモリ207やHDD205の使用率を検出して、デコードされた属性情報を変更後に符号化して蓄積することもできる。例えば、HDD205の使用率が規定値を超えている状態で画像が入力された場合、CPU206は、分離デコード306からの属性情報(像域分離信号)の一部を破棄(例えば、下位ビットの全画素に0を設定)してから符号化して蓄積する。この条件で動作した場合、例えば、設定された画質モードに応じて、以下に示すような属性情報(像域分離信号)に解釈される。
(プリンタ動作+HDDへの蓄積・保存動作)
ユーザーは、PC216上でDTP(Desk Top Publishing)のアプリケーションソフトウエアを動作させて、各種の文章や図形の作成および編集を行い、所望するプリンタ出力モード等を設定し、プリントの開始を指示する。PC216では、作成/編集された文書や図形を、ページ記述言語(PDL)で記述されたコマンドやデータ等の情報に変換してから、PDLデータを翻訳し、ラスタ画像データに変換するラスタイメージ処理(RIP)を行い、外部I/F装置212を介して、CPU206に送られる。
本実施例では、ラスタイメージ処理(RIP)の際、予め定めた特性の統一RGB画像データに変換すると同時に、以下に示す4ビットの属性情報も発生させる。
CHR:文字・線画(1)/非文字・線画(0)
CW :有彩(1)/非有彩<無彩>(0)
WS :白地(1)/非白地(0)
HS :飽和色(1)/非飽和色(0)
さらに、設定されたプリンタ出力モードに応じて、以下に示す2ビットの属性情報にデコードしてから、外部I/F装置212を介して、CPU206に送る。
一般文書出力 :イメージ以外の無彩色、イメージ以外の有彩色、イメージ、白地
グラフィック出力:無彩色、有彩色、白地、飽和色
写真画像出力 :白地/非白地
CPU206は、画像データ処理装置202からの統一RGB画像データと設定された画像出力モードに応じて属性の異なる属性情報を受け取ると、CPU206を介して符号化してから、メモリ207に蓄積する。メモリ207に蓄積した統一RGB画像データは、CPU206及びバス制御装置203を介して、HDD205に送信され、HDD205内に画像入力条件(この場合、プリンタ出力や画像出力モード等)と共に蓄積・保存される。
その後、前述のようにメモリ207の統一RGB画像データは、画像データ処理装置204が、プリンタ出力画像であると、入力の際に設定された画像出力モードを解釈して、プロッタ装置209に適した出力信号に変換してから、プロッタ装置209に出力され、プリンタ出力画像が生成される。
色変換部401では、各8ビットの統一RGBデータを受け取るとプロッタ装置用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにも、設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報に従った最適な色調整を実施する。変倍処理部403は、CMYK画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置209の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。本実施例ではプロッタ装置209の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。
プリンタγ補正部404は、予めCPU206において生成され、プロッタ出力用に設定されたCMYK用のエッジ用γテーブル、非エッジ用γテーブルを用いて、CMYK版毎のテーブル変換を実施してγ補正を実施する。階調処理部405では、CMYK各8ビットを受け取るとプロッタ装置209の階調処理能力と設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報に最適な階調数の変換処理を行う。
また、画像蓄積時における別の動作として、CPU206は、メモリ207やHDD205の使用率を検出して、デコードされた属性情報を変更後に符号化して蓄積することもできる。
次に、HDD205内に蓄積・保存した画像データを再利用する動作を説明する。
(ファックス送信動作)
ユーザーは、コピー動作させた時にHDD205内に蓄積した画像データに対し、操作表示装置210を用いて、所望するモード等を設定し、ファックス送信の開始を入力する。操作表示装置210は、ユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU206に通知される。
CPU206は、ファックス送信開始の制御コマンドデータに従って、ファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行う。
バス制御装置203はHDD205内に蓄積されているRGB画像データを、CPUを介してメモリ207に出力する。その後、前述のようにメモリ207のRGB画像データは、画像データ処理装置204を介して回線I/F装置211に出力され、FAX送信が行われる。図4に示す画像データ処理装置204を参照して、この時の動作を説明する。
フィルタ処理部400は、RGB画像データの鮮鋭性を、FAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部401は、RGB各8ビットのデータを受け取るとFAX装置で一般的な単色(モノクロ)8ビットに変換する。変倍処理部403はモノクロ画像データのサイズ(解像度)を、FAX装置で送受されるサイズ(解像度)変換を行う。本実施例では、主走査:200dpi×副走査:100dpiに変換した。
プリンタγ補正部404は、予めCPU206が設定したFAX送信用のγテーブルを用いて、γ補正を実施する。階調処理部405では、モノクロ8ビットを受け取るとFAX装置で送受される階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。本実施例では疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて2値に階調数を変換している。
(スキャナ配信動作)
ユーザーは、コピー動作させた時にHDD205内に蓄積した画像データに対し、操作表示装置210を用いて、所望するモード等を設定し、スキャナ配信の開始を入力する。操作表示装置210は、ユーザーから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU206に通知される。
CPU206はスキャナ配信開始の制御コマンドデータに従って、スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、スキャナ配信動作に必要な設定や動作を順に行う。
バス制御装置203は、HDD205内に蓄積されているRGB画像データを、CPU206を介してメモリ207に出力する。その後、前述のようにメモリ207のRGB画像データは、画像データ処理装置204を介して外部I/F装置211に出力され、スキャナ配信が行われる。図4に示す画像データ処理装置204を参照して、この時の動作を説明する。
フィルタ処理部400はRGB画像データの鮮鋭性を、スキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部401は、RGB各8ビットのデータを受け取ると指定される色空間に変換する。本実施例では、スキャナ配信で一般的なsRGB色空間に各色8ビットで変換した。変倍処理部403はsRGB画像データのサイズ(解像度)を、指定されたスキャナ配信で送受されるサイズ(解像度)変換を行う。本実施例では主走査:200dpi×副走査:200dpiに変換した。
プリンタγ補正部404は、予めCPU206が設定した、配信用のγテーブルを用いて、γ補正を実施する。階調処理部405では、指定されたスキャナ配信で送受される階調処理能力に従った階調数の変換処理を行う。本実施例ではRGB各8bitの16万色が指定されたものとして、階調処理は特に実施しない。
これらより、本デジタル画像処理装置(MFP)内に蓄積・保存したデータに対し、入力時と異なる出力先を所望した場合に、通常動作時(最初から出力先を指定したときの動作)となんら画像品質が変ることなく出力先の変更が可能となり、著しく再利用性が向上している。
図5は、本発明の実施例の色変換部(スキャナ入力からコピー出力の一連の画像データに対する色変換処理を行う)の構成を示す。図5におけるスキャナ装置501、プロッタ装置506は、図2の読取り装置201とプロッタ装置209に相当する。
スキャナγ補正部502は、図2の画像データ処理装置202において、読取り装置201からのデジタル画像データに対し、予め定めた特性に統一するために、RGBの各画像読み取りデータを、一次元のルックアップテーブルを用いて、例えば、1/2.2乗になるようにγ変換する処理部で、図3のγ変換部301に相当する。
色調整部503は、図2の画像データ処理装置202において、統一RGBに色変換する前に色の調整を行う処理部で、例えば、以下に示すように、RGB画像データをYuv画像データに変換し、uv信号の補正により彩度調整を実施する。
<RGB→Yuv変換>
Y=R1+2×G1+B1(Y:0〜1020)
U=R1−G1 (U:−255〜255)
V=B1−G1 (V:−255〜255)
<彩度距離算出>
彩度距離(sat)は、uvの絶対値の和とする。
sat=|U|+|V| (sat:0〜510)
<彩度距離からテーブルインデックスへの変換>
彩度距離(sat)の大きさを1/2(1ビット右シフト)にする。
INDEX=sat>>1
<彩度変換率の設定>
得られたインデックスで変換テーブルを引いて、彩度変換率(conv_sat[INDEX])を求める。
予め変換テーブルに設定される変換率は、最小0/64〜最大255/64で、係数分解能は1/64とする(8ビット)。よって、変換率1は64となる。
テーブル書き込み値=unsigned char(変換率×64)
<彩度調整>
uvの距離に応じた彩度変換率(conv_sat[INDEX])をuvに乗じて彩度調整を行なう
U’=(U×conv_sat[INDEX])/2
V’=(V×conv_sat[INDEX])/2
<Yuv→RGB変換>
彩度変換されたYUVデータをRGBデータに変換する。下記にようにクリップし、outRGBを求める。
G’=Y−((U’+V’)/2
ただし、(G’<0:outG=0)、(G’≧1024:outG=255)、(0≦G’<1024:outG =G’>>2)
R’=U’+G’
ただし、(B’<0:outB=0)、(B’≧1024:outB=255)、(0≦B’<1024:outB=B’>>2)
B’=V’+G’
ただし、(R’<0:outR=0)、(R’≧1024:outR=255)、(0≦R’<1024:outR=R’>>2)
色相分割マスキング部504は、予め定めた特性に統一するために、γ変換後のRGBデータに対して、色相成分を算出して、色相毎に分割した領域毎に設定されたマスキング係数を用いて線形変換する処理部で、図3の色変換部303に相当する。
RGBデータに対する色相の分割は、図6に示すように色空間を、無彩色軸(Dr=Dg=Db)を中心として放射状に拡がる平面で分割する。具体的な色相判定は、画像信号(snpr,snpg,snpb)を色相信号(HUE)に変換して色相境界値(HUE00〜11)と比較し、その結果により色相領域(12分割)を判定して色相領域信号(Huejo)を出力することで実現する。
<色差信号生成>
画像信号(snpr,snpg,snpb)から色差信号(X,Y)を生成する。
X=snpg−snpr
Y=snpb−snpg
<広域色相検出>
色差信号(X,Y)から、広域色相信号(HUEH)を生成する。広域色相信号(HUEH)は、X−Y信号平面を8分割した時の位置(図7参照)を示す。図7は、色相分割マスキングの色相領域を説明する図である。
広域色相は以下の条件式にて検出する。
!HT1 かつ HT0 ・・・ HUEH=0
!HT2 かつ HT1 ・・・ HUEH=1
!HT3 かつ HT2 ・・・ HUEH=2
!HT4 かつ HT3 ・・・ HUEH=3
!HT5 かつ HT4 ・・・ HUEH=4
!HT6 かつ HT5 ・・・ HUEH=5
!HT7 かつ HT6 ・・・ HUEH=6
!HT0 かつ HT7 ・・・ HUEH=7
上記以外(Y=X=0) ・・・ HUEH=7
ただし、HT1からHT7は以下の通り。
HT0=(Y≧0)
HT1=(Y≧X)
HT2=(X≦0)
HT3=(Y≦−X)
HT4=(Y≦0)
HT5=(Y≦X)
HT6=(X≧0)
HT7=(Y≧−X)
<色差信号回転>
広域色相信号(HUEH)に応じて色差信号(XA,YA)を生成する。色差信号(XA,YA)は色差信号平面(X,Y)を回転して、“HUEH=0”の領域に移動させた時の座標である。
HUEH=0のとき XA=X,YA=Y
HUEH=1のとき XA=X+Y,YA=−X+Y
HUEH=2のとき XA=Y,YA=−X
HUEH=3のとき XA=−X+Y,YA=−X−Y
HUEH=4のとき XA=−X,YA=−Y
HUEH=5のとき XA=−X−Y,YA=X−Y
HUEH=6のとき XA=−Y,YA=X
HUEH=7のとき XA=X−Y,YA=X+Y
<狭域色相検出>
色差信号(XA,YA)から狭域色相信号(HUEL)を生成する。狭域色相信号(HUEL)は色差信号平面座標の傾き(HUEL/32=YA/XA)である。
XAが0 HUEL=0x1F
上記以外 HUEL=(YA<<5)/XA
<色相境界レジスタ>
色相境界レジスタ(HUE00〜HUE11)設定値を出力する。
<色相領域判定>
色相境界信号(HUE00〜HUE11:8bit)を色相信号(HUEHL{HUEH,HUEL})と比較して、色相領域 (HUE)を生成する。
HUE00<HUEHL≦HUE01 ・・・ HUE=1
HUE01<HUEHL≦HUE02 ・・・ HUE=2
HUE02<HUEHL≦HUE03 ・・・ HUE=3
HUE03<HUEHL≦HUE04 ・・・ HUE=4
HUE04<HUEHL≦HUE05 ・・・ HUE=5
HUE05<HUEHL≦HUE06 ・・・ HUE=6
HUE06<HUEHL≦HUE07 ・・・ HUE=7
HUE07<HUEHL≦HUE08 ・・・ HUE=8
HUE08<HUEHL≦HUE09 ・・・ HUE=9
HUE09<HUEHL≦HUE10 ・・・ HUE=10
HUE10<HUEHL≦HUE11 ・・・ HUE=11
上記以外 ・・・ HUE=0
なお、最後の条件は(HUE11<HUEHL)&&(HUEHL≦HUE00)と等価となる。
<色相分割マスキング>
色相領域判定された色相HUEに基づき、色相に応じたマスキング演算をおこなう。本実施例においては、スキャナRGBから統一RGBへのマスキング演算が行われる。
ここで、12色相分割の線形マスキングの積和演算を行う場合、RGBの色毎に独立に処理される。色相領域判定により算出された色相判定信号HUEに基づいて、色補正係数と色補正定数を選択し演算する。
sum_X=coef_r[hue]*bcr+coef_g[hue]*bcg+coef_b[hue]*bcb+const*256+128
(X:RGBK)
Msk_X=sum_X>>8 (X:RGBK)
図5の3D−LUT色変換部505は、コピー動作の場合、図2の画像データ処理装置204において、統一RGB画像データに基づいて、プロッタ制御用のCMYK画像データに変換する処理部で、図4の色変換部401に相当する。
コピー(プロッタ)出力動作の場合、三次元LUT変換を実施して、プロッタ装置209の出力色(CMYK)への変換が実施される。三次元LUTによる変換アルゴリズムにはメモリマップ補間法を用いる。入力されたu_8bitの統一RGB画像データ(In_R、In_G、In_B)に対して、三次元メモリマップ補間が実施される。
メモリマップ補間法は、三次元入力色空間を複数の単位立方体に分割し、さらに分割した各単位立方体を、対称軸を共有している6個の四面体に分割し、単位立方体毎に線形演算によって出力値を求める。線型演算には分割境界の点(=格子点)のデータをパラメータとして用いる(以下、格子点パラメータと呼ぶ)。実際の処理手順は以下の通り(出力版毎に同一処理を実行する)。なお、本三次元メモリマップ補間では8分割としているので、単位立方体の一辺の長さは32となる。
入力データをX(x,y,z)としたとき、まずその座標Xを内包する単位立方体を選択する。ここでは、X(x,y,z)=(In_R、In_G、In_B)となる。
選択された単位立方体内での座標Pの下位座標(Δx,Δy,Δz)を求め、下位座標の大小比較により単位四面体を選択し、単位四面体毎に線形補間を実施して、座標Pでの出力値Poutを求める。Poutは式全体を単位立方体の一辺の長さを乗算して整数値にしておく。
図8は、三次元LUT補間を説明する図である。図8におけるP0〜P7は格子点出力値(ここでは、統一RGBの色に対応するプロッタのデバイスCMYKに相当)で、補間係数K0、K1、K2、K3はΔx、Δy、Δzの大小関係、及び前述の分離信号に従って決定する。
図9は、補間に用いられる格子点で張られる補間用四面体と、それぞれの補間係数の決定ルールを示す。最終的に、選択された四面体の4点の予め設定された頂点上の出力値と入力の四面体の中における位置(各頂点からの距離)に基づいて、以下に示す式により線形補間が実施される。
pout_c=(K0_C×Δx+K1_C×Δy+K2_C×Δz+K3_C)<<5
pout_m=(K0_M×Δx+K1_M×Δy+K2_M×Δz+K3_M)<<5
pout_y=(K0_Y×Δx+K1_Y×Δy+K2_Y×Δz+K3_Y)<<5
pout_k=(K0_K×Δx+K1_K×Δy+K2_K×Δz+K3_K)<<5
図5の操作部1001は、図1のサーバ装置100におけるインターフェース部に相当し、本画像処理システムとユーザーのインターフェースを行う部分で、LCD(液晶表示装置)とキースイッチから構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザーからのキースイッチ入力を検知する。本実施例では、遠隔コピー動作等において、画像入出力装置の選択、原稿種類、好みの仕上がり(濃度設定など)に関する画像入出力条件や色加工条件が設定される。
また、サーバ装置100には、例えば、図1における測色器105で計測した原稿色の分光反射率特性を、ネットワークを介して分光反射率データとして登録することができ、標準のCMYKプロセスインクだけでなく、本画像処理システムで使用する特色インクを含む色パッチの特性を追加することができる。
読取値予測部1002は、前述の操作部1001で設定された画像入出力条件下における追加された入力原稿色や前述した各処理部502〜504に設定する色補正パラメータの構築用に使われた(予め登録された)原稿色(x)の読取値(RGB)を、分光反射率特性とスキャナの総合分光特性から以下の式に従って予測する。
ここで使用されているスキャナ装置の総合分光感度特性(RGB)は、図10に示すように可視領域の周波数毎の感度特性として、接続されたスキャナ装置毎にサーバ装置100に記憶されている。
この総合分光感度特性(RGB)は、スキャナ装置の光源特性、読取りセンサー特性、および、光学(レンズ)特性から、数2のように予め求めて記憶しておく。
図11は、スキャナ装置のLED光源の放射特性(発光スペクトル)例を示す。ネットワークを介して接続されている同じLED光源を使ったスキャナでも、個体によってはピーク周波数が異なり、キャリブレーションによりグレーバランスを調整しても色原稿の読取り値が異なる場合があるため、個体毎に管理することができる。
図12は、スキャナ装置の読み取りセンサーの分光感度特性例を示す。フラットベッドスキャナにはセンサーによって2種類の製品が存在し、一般的なのはCCDセンサーを採用したスキャナで、デジタルカメラと似た仕組みを持ち、レンズで集めた光をCCDで受け取るようになっている。一方、ClS(コンタクト・イメージ・センサー)は、原稿に密着してスキャンできる性質を持つためスキャナを薄くすることができる。いずれのタイプのスキャナ装置でも、このように分光感度特性を管理することで、色原稿の読み取り値を推定することができる。
図13は、スキャナの光学特性(RGB共通)の例であり、赤外領域をカットするフィルタの有無で管理しており、操作部1001で設定された画像入出力条件に応じて選択して総合分光感度特性を求める。
一方、登録された原稿色(セット)も、図14に示すように可視領域の周波数毎の反射率として、色毎にサーバ装置100に記憶されている。
パラメータ調整部1003は、操作部1001で選択された原稿色セットとスキャナ装置(読取り条件を含む)の組み合わせに対して、読取値予測部1002が算出した推定読み取り値に対して色変換部500のスキャナγ補正部502、色調整(彩度)部503、色相分割マスキング504の各色変換部で色変換した補正色と原稿色セットの三刺激値から求まる知覚量の以下の色差式で求まる色差が最小になるように各パラメータを調整する。
つまり、設定された画像出力条件下における通常の色変換パラメータによる出力色と、追加された原稿色を含む入力色セットに対する出力色との色差(ΔE)を、例えば、以下のように算出し、パラメータ調整部1003は、前述した各処理部502〜504の色補正パラメータを後述するように演算および調整を実施して、選択された原稿色(セット)の平均色差が最小になるように各処理部のレジスタに設定する。
ΔE={(L1−L2)+(a1−a2)+(b1−b2)0.5
ただし、
L1a1b1:選択された観察条件下における原稿色のCIELAB値
L2a2b2:読取り値に対して色変換を実施した出力色のCIELAB値
ここで、色変換した出力色は、統一RGBになっているので、仮に統一RGBをsRGBと仮定した場合、前述のL2a2b2は、以下のように三刺激値(CIEXYZ)を介して、CIELABのような均等知覚色空間に色変換される。
X2=0.4124×r2+0.3576×g2+0.1805×b2
Y2=0.2126×r2+0.7152×g2+0.0722×b2
Z2=0.0193×r2+0.1192×g2+0.9505×b2
ここで、
r2=(R2/255)2.2
g2=(G2/255)2.2
b2=(B2/255)2.2
L2=116×(Y2/Y0)1/3−16
a2=500×{(X2/X0)1/3−(Y2/Y0)1/3
b2=500×{(Y2/Y0)1/3−(Z2/Z0)1/3
パラメータ調整部1003は、入力色空間内の代表色に対して、標準のプロファイル(前述した各処理部502〜504の色補正パラメータ)変換を施した出力色のCIELAB値と、追加の原稿色が付加された入力色空間内の代表色に対する出力色のCIELAB値から、前述の色差(ΔE)を算出し、予め設定された許容色差より大きくなった場合、前述した各処理部502〜504の色補正パラメータを、選択された原稿色(セット)の平均色差が最小になるように調整して各処理部のレジスタに設定する。
この画像入力条件において、グレー付近の原稿色の追加によってグレーの色味の違いが平均色差を増大させている場合、つまり、図19に示すように、測色値としてはほぼ同じ色(グレー)原稿であるにもかかわらず、原稿色の分光反射率特性の違いによりスキャナの読取り値が違って色変換誤差が大きくなってしまう場合、前述した色(彩度)調整部503のパラメータを、図15に示す彩度変換特性になるように前述のパラメータテーブル(conv_sat[INDEX])を変更させる。
尚、図15における入力の彩度(実施例ではUVの和)に対して彩度を低下させるS1は、例えば、入力色空間(標準のスキャナγ補正後)における原稿色の出力を彩度低下させることで前述の色差が許容色差に収まる入力色の彩度(実施例ではUVの和)とする設定法が、一例として挙げられる。
ここで、パラメータ調整部1003における入力色空間内の代表色に対するターゲット色(本実施例では、図5における統一RGBに換算した値となる)は、予め求めた原稿色の測色値から、代表色としてテーブル化して記憶しておいても、選択したプロッタ色変換後の色に変換してから、ニューラルネットワークを用いて予め構築したCMY(K)に対する混色シミュレータによりCIELABやCIECAMのような評価する均等知覚色空間に変換しても、画像処理システムに接続された画像出力装置における共通ガマットへのガマットマッピング後のCIELABや統一RGBへの換算値をターゲット色としても構わない。
共通ガマットに対するガマットマッピング後の色の推定は、予め統一RGB→共通ガマット処理後の統一RGB(CIELAB)を構築しておいて、前述した3D−LUT変換を使用することで実現可能である。
また、前述したパラメータ調整部1003における色差ΔEの算出で扱うCIELAB値は、前述のL1a1b1とL2a2b2が、通常の代表入力色R1G1B1(本実施例では、図5におけるスキャナγ補正後のRGB値)、および、追加の原稿色が付加された代表入力色R2G2B2(本実施例では、図5におけるスキャナγ補正後のRGB値)に対して、色相分割マスキング部504において、後述する標準の原稿色セットに対する色相分割マスキング係数を用いて、統一RGB値で示された色分解結果に変換される。
図5の色相分割マスキング部504で使用する各色相のマスキング係数は、無彩色軸上の2点と両境界平面状の2点(合計4点)の(Dr,Dg,Db)→(Dc,Dm,Dy,Dk)の対応関係が分かれば決定できる。
ここでは、入力色をRGB(スキャナベクタ)、出力色(対応色)をCMYK(プリンタベクタ)と定義して説明するが、入出力データの属性は任意に設定でき、汎用的な色変換が可能である。本実施例では、スキャナγ補正後のRGBがスキャナベクタ、統一RGB(sRGB等)がプリンタベクタに相当する。また、スキャナベクタ(入力色)に対するプリンタベクタ(対応色)を、画像出力モードに応じて切り換えたり、色補正(色調整や色加工)に応じて変更してからマスキング係数を求めることで、効率的に多様な色補正に対応している。
図16において、4点の(Dr,Dg,Db)⇔(Dc,Dm,Dy,Dk)の対応が数3の場合、
これらをまとめて、数4のように対応付ける。
数4の対応を結び付けるマスキング係数は、数5のようになり、
最終的に求めるマスキング係数はRGBの逆行列により、数6のようになる。
このように、無彩色軸上の2点(白と黒)と両境界平面状の2点(合計4点)の関係が決まれば、マスキング係数が求まる。このため、色変換のパラメータ設計としては、入出力データの属性に関わらず、数3の右辺をスキャナベクタ、左辺をプリンタベクタとして定義し、各分割点のスキャナベクタ、プリンタベクタを求めることになる。
色相分割マスキング色変換では、色空間の分割点をR、G、B、C、M、Yに対し、それぞれ2点の計12点で分割している(図17参照)。図18に示す無彩色軸上の白および黒点を含めた14点の最終的なスキャナベクタおよびプリンタベクタを設定後、色相領域毎にマスキング係数を算出している。
よって、図5に示す色相分割マスキング504における調整対象となるパラメータ、すなわち、前述した登録された原稿色と色変換後の出力色の平均色差が最小となるよう調整する代表色は、ここで挙げたプリンタベクタに相当する。
実際には、前述のスキャナベクタは、図17に示すように、原稿色セットの中の各色相(Rm、Ry、Yr、Yg、Gy、Gc、Cg、Cb、Bc、Bm、Mb、Mr)および無彩色(W、K)における代表色のスキャナ読取値(スキャナγ補正後)となり、プリンタベクタは、その色相領域内に属する全ての原稿色に対する色変換出力結果、つまり、原稿色との平均色差が最小となるようなRGB値が設定される。この場合、分割色相領域内の色変換は線形マスキングとなるので、均等知覚色空間を評価値とする直線近似によるパラメータ調整となる。
ここで、DIC等の標準原稿色セットの原稿読取推定値と、CIELABのような知覚量の関係から算出したプリンタベクタを、
W(Wtr,Wtg,Wtb)
K(Ktr,Ktg,Ktb)
Rm(Rmtr,Rmtg,Rmtb)
Ry(Rytr,Rytg,Rytb)
Yr(Yrtr,Yrtg,Yrtb)
Yg(Ygtr,Ygtg,Ygtb)
Gy(Gytr,Gytg,Gytb)
Gc(Gctr,Gctg,Gctb)
Cg(Cgtr,Cgtg,Cgtb)
Cb(Cbtr,Cbtg,Cbtb)
Bc(Bctr,Bctg,Bctb)
Bm(Bmtr,Bmtg,Bmtb)
Mb(Mbtr,Mbtg,Mbtb)
Mr(Mrtr,Mrtg,Mrtb)
標準原稿色セットに加えて、登録済みの特色等を含む原稿色を追加したカスタム設定した原稿色セットの原稿読取推定値と、CIELABのような知覚量の関係から算出したプリンタベクタを、
W’(Wtr’,Wtg’,Wtb’)
K’(Ktr’,Ktg’,Ktb’)
Rm’(Rmtr’,Rmtg’,Rmtb’)
Ry’(Rytr’,Rytg’,Rytb’)
Yr’(Yrtr’,Yrtg’,Yrtb’)
Yg’(Ygtr’,Ygtg’,Ygtb’)
Gy’(Gytr’,Gytg’,Gytb’)
Gc’(Gctr’,Gctg’,Gctb’)
Cg’(Cgtr’,Cgtg’,Cgtb’)
Cb’(Cbtr’,Cbtg’,Cbtb’)
Bc’(Bctr’,Bctg’,Bctb’)
Bm’(Bmtr’,Bmtg’,Bmtb’)
Mb’(Mbtr’,Mbtg’,Mbtb’)
Mr’(Mrtr’,Mrtg’,Mrtb’)
とした場合、その差分を以下のように求め、
ΔW(Wtr−Wtr’,Wtg−Wtg’,Wtb−Wtb’)
ΔK(Ktr−Ktr’,Ktg−Ktg’,Ktb−Ktb’)
ΔRm(Rmtr−Rmtr’,Rmtg−Rmtg’,Rmtb−Rmtb’)
ΔRy(Rytr−Rytr’,Rytg−Rytg’,Rytb−Rytb’)
ΔYr(Yrtr−Yrtr’,Yrtg−Yrtg’,Yrtb−Yrtb’)
ΔYg(Ygtr−Ygtr’,Ygtg−Ygtg’,Ygtb−Ygtb’)
ΔGy(Gytr−Gytr’,Gytg−Gytg’,Gytb−Gytb’)
ΔGc(Gctr−Gctr’,Gctg−Gctg’,Gctb−Gctb’)
ΔCg(Cgtr−Cgtr’,Cgtg−Cgtg’,Cgtb−Cgtb’)
ΔCb(Cbtr−Cbtr’,Cbtg−Cbtg’,Cbtb−Cbtb’)
ΔBc(Bctr−Bctr’,Bctg−Bctg’,Bctb−Bctb’)
ΔBm(Bmtr−Bmtr’,Bmtg−Bmtg’,Bmtb−Bmtb’)
ΔMb(Mbtr−Mbtr’,Mbtg−Mbtg’,Mbtb−Mbtb’)
ΔMr(Mrtr−Mrtr’,Mrtg−Mrtg’,Mrtb−Mrtb’)
実際に操作部1001で選択されたスキャナ装置の読取り条件に応じて設定される色相分割マスキングパラメータ(各プリンタベクタ)に、この差分を加算することで補正を実施する。これにより、スキャナキャリブレーションやオペレータのカスタム色調整が反映されたプロファイル(色変換パラメータ)に対して、遠隔操作での色調整が可能となる。
また、この色調整により、ネットワークを介して接続された複数種類の画像読取装置での読み取りのばらつきを抑えることができ、図20に示すように、登録された原稿色セットの任意の色に対する各画像読取装置における色変換後の色ばらつきを把握して、個々にターゲットとしていた原稿の測色値から、例えば、各画像読取装置における色変換後の出力色の平均値にターゲットをシフトさせることで、画像入力装置の特性の違いによる再現色のばらつきを考慮したプロファイル(色変換パラメータ)調整が可能となる。
パラメータ調整部1003は、以上の色変換に関わるパラメータ調整終了後、選択された原稿色セットに対するターゲットとの最終的な色差を算出して登録し、操作部1001から設定された画像出力装置における出力画像の観察環境を含む画像出力条件下での目標色差ΔEtと比較して、選択された原稿色セット全色について、目標色差ΔEt以下となる入出力装置の組み合わせを、操作部1001に提示する。
ここでは、スキャナの色補正に色相分割マスキング変換を使う例を示したが、通常のマスキング変換や3D−LUT変換用のパラメータの調整についても、色空間の分割法が変わるだけで、その領域内は線形変換であるので同様の色調整ができる。
本実施例では、前述した統一RGBから色差を求める際、三刺激値(CIEXYZ)に色変換された画像信号を介して、観察条件下における色の見えを予測する知覚量に変換しても構わない。前述したように、対象色は読み取り値から色変換された統一RGBになっているので、仮に統一RGBをsRGBと仮定した場合、三刺激値(CIEXYZ)への色変換は以下のようになる。
r=(R/255)2.2
g=(G/255)2.2
b=(B/255)2.2 (1)
X=0.4124×r+0.3576×g+0.1805×b
Y=0.2126×r+0.7152×g+0.0722×b
Z=0.0193×r+0.1192×g+0.9505×b (2)
ここで、変換された記録紙の地肌(白色)の三刺激値(CIEXYZ)を、CIEで勧告されたカラーアピアランスモデル(CIECAM)で定義されている参照白色の三刺激値(Xw、Yw、Zw)として設定し、以下の処理を実施して知覚量(JCH)に変換する。
尚、本実施例では、
試験色:X、Y、Z→読取り装置201から入力された画像信号の三刺激値
参照白色:Xw、Yw、Zw→記録紙の地肌(白色)の三刺激値(読み取り値から算出)
として演算を実施する。
Rc=(D*(1.0/Rw)+1−D)*R
Gc=(D*(1.0/Gw)+1−D)*G
if(B<0)
Bc=(D*(1.0/pow(Bw,p))+1−D)*fabs(pow(B,p))*(−1.0)
else
Bc=(D*(1.0/pow(Bw,p))+1−D)*pow(B,p) (6)
Rcw=(D*(1.0/Rw)+1−D)*Rw;
Gcw=(D*(1.0/Gw)+1−D)*Gw;
Bcw=(D*(1.0/pow(Bw,p))+1−D)*pow(fabs(Bw),p); (7)
ただし、
p=pow((Bw/1.0),0.0834) (8)
D=F−F/(1+2*pow(La,1/4)+La*La/300) (9)
順応視野の輝度:La
順応の程度を表わす係数:F
ここで定義したDファクター(順応係数)については、基本的に、この定義式に基づいて算出されるが、画像出力時に、操作表示装置210から出力画像の観察条件をパラメータとして設定された場合、ここのDファクター(順応係数)に反映させる。
Yb:背景の輝度率
Fl:順応輝度に応じた係数
Fll:明度コントラスト係数
n:背景が刺激の見えに影響を及ぼす程度を表わす係数
ここで、
周囲の影響の大きさに関する係数:c
クロマチックインダクション係数:Nc
無彩色応答:A
白色に対する無彩色応答:Aw
J:明度
ブライトネス:Q
彩度:s
クロマ:C
カラフルネス:M
本実施例における各種パラメータは、操作表示装置210上でオペレータが実際にハードコピーを観察する環境に対応した観察条件を設定するが、特に設定されない場合は、統一RGB(sRGB)の定義に従い、以下のように設定される。
(XtYtZt→JtCtHt)
・順応視野の輝度:La=4(cd/m2)
・順応の程度を表わす係数:F=1.0(Average)
・背景の輝度率:Yb=20
・明度コントラスト係数:Fll=1.0(Average)
・周囲の影響の大きさに関する係数:c=0.69(Average)
・クロマチックインダクション係数:Nc=1.0(Average)
ここで求めたカラーアピアランスモデルに基づく知覚量(JCH)に色変換された画像データのユークリッド距離が色補正パラメータの条件となる色差となる。尚、原稿色側のカラーアピアランスモデルに基づく知覚量(JCH)は、原稿色毎に、以下のようにして求めたXYZ三刺激値と実際の原稿色の観察環境条件に基づいて同様に算出される。
以上、説明したように、本発明では、ネットワーク上に接続された画像入力装置の特性と画像処理システムで扱う原稿色の分光特性から推定されるそれぞれの読取予測値に応じて色変換パラメータ(プロファイル)の調整を実施しているので、任意の分光特性を有する色を含む原稿に対しても、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)することができる。
また、遠隔地でプロファイルを調整する場合、任意の分光特性を有する色原稿に対する実際の測色可能なパッチ原稿がなくても、プロファイルの調整が可能となり、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)することができる。
また、設定された観察環境下における原稿の色の見えが合うような画像入力装置のプロファイルの調整が可能となり、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)することができる。
また、設定された観察環境を含む画像入出力条件下における原稿と出力画像の色の見えが合うような画像入力装置のプロファイルの調整が可能となり、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)することができる。
また、画像入力装置の特性の違いによる再現色のばらつきを考慮したプロファイルの調整が可能となり、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)することができる。
また、画像入力装置の読み取り特性に違いがあっても、出力画像のばらつきが小さい画像入力装置のプロファイルの調整が可能となり、正しく色管理(高精度にカラーマッチング)することができる。さらに、要求する画像品質に応じた色管理(高精度にカラーマッチング)することができる。
100 サーバ装置
101〜103 MFP
104 スキャナ
105 測色器
106 スキャナ総合分光感度特性
107 原稿色の分光反射率
特開2012−4775号公報 特許第3724566号公報

Claims (9)

  1. 複数の画像入出力装置およびサーバ装置がネットワークを介して接続され、前記画像入出力装置の特性を管理する画像処理システムにおいて、前記画像入出力装置の総合分光感度特性と、前記画像入出力装置で処理する原稿色の分光反射率を登録する登録手段と、前記画像入出力装置における画像入出力条件を設定する設定手段と、前記登録された総合分光感度特性と原稿色の分光反射率に基づいて、前記画像入出力条件として設定された入力原稿色の読み取り値を推定する推定手段と、前記推定した読み取り値と前記画像入出力条件として設定された再現色の目標値に応じて、前記画像入出力装置のプロファイルを調整する調整手段を備えることを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記調整手段は、標準の原稿色に対して推定した読み取り値に基づいて構築したプロファイルと、前記登録された原稿色に対して推定した読み取り値に基づいて構築したプロファイルとの差分に応じて調整することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  3. 前記プロファイルを調整する際に参照する再現色の目標値は、前記設定手段で設定された原稿色の観察条件に応じて補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  4. 前記プロファイルを調整する際に参照する再現色の目標値は、前記設定手段で設定された画像入出力装置における出力画像の観察環境を含む画像出力条件に応じて補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  5. 前記プロファイルを調整する際に参照する再現色の目標値は、前記設定手段で設定された複数の画像入出力装置間における再現色のばらつきが最小になるように補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  6. 前記プロファイルを調整する際に参照する再現色の目標値は、前記設定手段で設定された画像出力条件に応じた共通ガマットへの色域マッピング後の色で決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  7. 前記画像入出力装置における出力画像の観察環境を含む画像出力条件下での目標色差を設定する目標色差設定手段と、前記目標色差に応じて推奨する画像入出力装置の組み合わせを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項4記載の画像処理システム。
  8. ネットワークを介して接続された複数の画像入出力装置の特性を管理する画像処理装置において、前記画像入出力装置の総合分光感度特性と、前記画像入出力装置で処理する原稿色の分光反射率を登録する登録手段と、前記画像入出力装置における画像入出力条件として、入力原稿色と再現色の目標値を設定する設定手段と、前記登録された総合分光感度特性と原稿色の分光反射率に基づいて、前記設定された入力原稿色の読み取り値を推定する推定手段と、前記推定した読み取り値と前記設定された再現色の目標値に応じて、前記画像入出力装置のプロファイルを調整する調整手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  9. ネットワークを介して接続された複数の画像入出力装置の特性を管理する画像処理方法において、前記画像入出力装置の総合分光感度特性と、前記画像入出力装置で処理する原稿色の分光反射率を登録する登録工程と、前記画像入出力装置における画像入出力条件として、入力原稿色と再現色の目標値を設定する設定工程と、前記登録された総合分光感度特性と原稿色の分光反射率に基づいて、前記設定された入力原稿色の読み取り値を推定する推定工程と、前記推定した読み取り値と前記設定された再現色の目標値に応じて、前記画像入出力装置のプロファイルを調整する調整工程を備えることを特徴とする画像処理方法。
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