JP2014233832A - 定位構造及び該定位構造の膨張部材 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、安定的に定位し、且つ異なるサイズのワークの固定孔に適用できる定位構造及び該定位構造の膨張部材を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の膨張部材は、外部の気体を提供する絞り栓を備え、絞り栓には、通孔が設けられ、膨張部材は、膨張チューブ及び変形可能な密封チューブを備え、密封チューブは、絞り栓をカバーし、膨張チューブの外周縁には、複数の弾性部が設けられ、隣接する弾性部との間に、間隙が形成され、膨張チューブは、密封チューブ及び絞り栓をカバーし、複数の弾性部は、密封チューブの外周縁と接触し、外部の気体が、密封チューブに流れる際、密封チューブは膨張して変形し、弾性部を押すため、弾性部は、膨張チューブの半径方向外側に向けて弾性的に曲げられる。【選択図】図６

Description

本発明は、定位構造及び該定位構造の膨張部材に関するものである。

従来のワークの生産過程において、ワークを作業台に定位する際、固定ピンを介してワークを作業台に定位して、精確に加工或いは計測する。固定ピンのサイズは、ワークの固定孔のサイズの下限の公差によって設計される。しかし、固定ピンを製造する過程で公差が発生しやすいため、固定ピンがワークの固定孔と緊密に組み合わない場合がある。これにより、ワークが揺れて、ワークを精確に定位できなくなり、ワークの加工或いは計測の精度に影響を与える。また、固定ピンは、該固定ピンのサイズと組み合うワークの固定孔にしか適用できないため、固定ピンの適用範囲が限定されている。

以上の問題点に鑑みて、本発明は、安定してワークを定位し、且つ異なるサイズのワークの固定孔に適用できる定位構造及び該定位構造の膨張部材を提供することを目的とする。

上記の課題を解決するために、本発明の膨張部材は、外部の気体を提供する絞り栓を備え、前記絞り栓には、通孔が設けられ、前記膨張部材は、膨張チューブ及び変形可能な密封チューブを備え、前記密封チューブは、前記絞り栓をカバーし、前記膨張チューブの外周縁には、複数の弾性部が設けられ、隣接する前記弾性部同士の間には、間隙が形成され、前記膨張チューブは、前記密封チューブ及び前記絞り栓をカバーし、前記複数の弾性部は、前記密封チューブの外周縁と接触し、外部の気体が前記密封チューブに流れる際、前記密封チューブは膨張して変形し、前記弾性部を押すため、前記弾性部は、前記膨張チューブの半径方向外側に向けて弾性的に曲げられる。

上記の課題を解決するために、本発明の定位構造は、固定部材、前記固定部材に設置された膨張部材及び前記膨張部材をカバーし、且つ前記固定部材に固定された蓋板を備え、前記膨張部材は、外部の気体を流す絞り栓を備え、前記絞り栓には、通孔が設けられ、前記膨張部材は、膨張チューブ及び変形可能な密封チューブを備え、前記密封チューブは、前記絞り栓をカバーし、前記膨張チューブの外周縁には、複数の弾性部が設けられ、隣接する前記弾性部との間に、間隙が形成され、前記膨張チューブは、前記密封チューブ及び前記絞り栓をカバーし、前記複数の弾性部は、前記密封チューブの外周縁と接触し、外部の気体が、前記密封チューブに流れる際、前記密封チューブは膨張して変形し、前記弾性部を押すため、前記弾性部は、前記膨張チューブの半径方向外側に向けて弾性的に曲げられる。

本発明の定位構造は、膨張部材を備え、膨張部材は、絞り栓、密封チューブ及び膨張チューブを備える。絞り栓は、外部の気体源と接続し、密封チューブは、絞り栓の密封部を密封カバーし、膨張チューブは、絞り栓のカバー部をカバーし、且つ密封チューブの外側壁と接触する。外部の気体源からの気体は、絞り栓の通孔によって密封チューブ内に流れる。この際、密封チューブは膨張して変形し、且つ弾性部を押すため、弾性部は弾性的に曲げられる。この弾性部の変形によって、ワークの固定孔の内壁と緊密に接触して、第一ワーク及び第二ワークを安定的に定位する。また、膨張チューブの弾性部が弾性的に曲げることができるため、異なるサイズのワークの固定孔に適用でき、適用範囲を広げることができる。

本発明に係る定位構造の斜視図である。 図１に示した定位構造の分解斜視図である。 図２に示した定位構造のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図である。 図３に示した定位構造のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図である。 図１に示した膨張部材の使用状態図である。 図５に示した膨張部材のＶＩ部分の拡大図である。

以下、図面に基づいて、本発明に係る定位構造及び該定位構造の膨張部材について詳細に説明する。図１に示したように、定位構造１００は、固定孔（図示せず）を備えるワーク（図示せず）を定位する。定位構造１００は、固定部材１０と、固定部材１０に設置された膨張部材３０と、膨張部材３０の一部をカバーし且つ固定部材１０上に固定された蓋板５０と、を備える。定位構造１００は、気体源或いは油源を利用して、膨張部材３０に動力を提供する。本実施形態において、定位構造１００は、外部の気体源を利用して、膨張部材３０に動力を提供する。

図２〜図４に示したように、固定部材１０は、外部の気体源と接続される。固定部材１０には、Ｌ型構造の流体通路１１が設けられ、この流体通路１１は、入力孔１１２及び入力孔１１２と垂直に連通された接続孔１１３を備える。固定部材１０の入力孔１１２は、速度調節プラグ１１５を介して、外部の気体源と接続される。これにより、外部の気体源から提供された気体は、速度調節プラグ１１５を通過して、流体通路１１内に流れ込む。また、固定部材１０の上表面には、接続孔１１３の端部の外周縁を囲んでいる定位溝１１７が設けられている。

膨張部材３０は、絞り栓３１、密封チューブ３３、膨張チューブ３５及び保護部３７を備える。

絞り栓３１は、階段型の円柱状を呈し、固定部材１０の接続孔１１３に設置される。絞り栓３１は、当接部３１２と、当接部３１２の一側に突設されているカバー部３１３と、カバー部３１３の当接部３１２と離れている一側に突設されている密封部３１５と、を備える。当接部３１２、カバー部３１３及び密封部３１５は、同軸上に設置され、カバー部３１３は、当接部３１２と密封部３１５との間に位置する。絞り栓３１には、当接部３１２、カバー部３１３及び密封部３１５を貫通する通孔３１２１が設けられている。通孔３１２１は、接続孔１１３と連通している。当接部３１２は、固定部材１０の接続孔１１３の上方に位置する。

密封チューブ３３は、中空のチューブ状を呈し、絞り栓３１の密封部３１５を密封カバーする。密封チューブ３３の一端には、密封口３３１が設けられており、密封口３３１は、絞り栓３１の密封部３１５をカバーして、密封チューブ３３を密封する。本実施形態において、密封チューブ３３は、フレキシブル材料、例えば、ゴムによって製造される。気体が絞り栓３１の通孔３１２１を通過して密封チューブ３３内に流れる際、密封チューブ３３は膨張して変形する。

膨張チューブ３５は、密封チューブ３３及び絞り栓３１のカバー部３１３をカバーし、且つ密封チューブ３３の外周縁と接触する。また、膨張チューブ３５は、膨張部３５１及び膨張部の一端に突設された固定部３５３を備える。膨張部３５１は、中空のチューブ状を呈し、絞り栓３１のカバー部３１３及び密封チューブ３３をカバーし、且つ密封チューブ３３の外周縁と接触する。膨張部３５１の固定部３５３と離れている一端には、開口３５１２が設けられ、この開口３５１２は、絞り栓３１のカバー部３１３をカバーする。膨張部３５１の開口３５１２と隣接する箇所には限定孔３５１３が設けられている。膨張部３５１の外周縁には、軸方向に沿って切って形成された複数の弾性部３５１５が設けられている。複数の弾性部３５１５は、互い離れて設置され、且つ隣接する弾性部３５１５との間には間隙が形成されている。これにより、各弾性部３５１５は、密封チューブ３３と離れる方向に沿って曲げることができる。本実施形態において、膨張チューブ３５は、高弾性金属材料、例えば弾性鋼によって製造される。ワークは、膨張チューブ３５の膨張部３５１上に設置され、密封チューブ３３が膨張して変形した際、この密封チューブ３３は、弾性部３５１５を押すため、弾性部３５１５は、膨張チューブ３５の半径方向外側に向けて弾性的に曲げられる。これにより、弾性部３５１５は、自身の変形によって、ワークの固定孔の内壁と緊密に接触するため、ワークの固定孔の内壁との間の間隙がなくなる。固定部３５３は、棒状を呈し、直径は膨張部３５１の外径より小さい。

保護部３７は、膨張チューブ３５の固定部３５３に固定され、且つ膨張部３５１の一端と接触して、ワークが膨張チューブ３５に傷つけられるのを防止する。本実施形態において、保護部３７は、ゴム材料によって製造される。

蓋板５０は、膨張部材３０の膨張チューブ３５の一部をカバーし、且つ固定部材１０に固定される。蓋板５０には、接続孔１１３と連通する固定孔５１が設けられている。固定孔５１は、階段型の孔であり、収容部５１２及び収容部５１１と連通する係合部５１３を備える。膨張チューブ３５は、固定孔５１を貫通し、且つその一部分は蓋板５０の外部に突出される。絞り栓３１のカバー部３１３及び密封部３１５は、収容部５１２内に収容され、当接部３１２は、係合部５１３内に係合される。蓋板５０の側壁には、固定孔５１の収容部５１２と連通する通過孔５３が設けられている。膨張チューブ３５の限定孔３５１３は、蓋板５０の通過孔５３と連通する。

本実施形態において、定位構造１００は、限定部７０及び密封シート９０を備える。限定部７０は、蓋板５０の通過孔５３内に収容され、且つ膨張チューブ３５の限定孔３５１３内に係合されて、膨張チューブ３５が蓋板５０から離脱することを防止する。密封シート９０は、固定部材１０の定位溝１１７に設置されて、絞り栓３１の当接部３１２と接触する。これにより、当接部３１２は固定部材１０と密封的に接触するため、漏気を防止することができる。

定位構造１００を組み立てる際、先ず、密封シート９０を固定部材１０の定位溝１１７内に設置する。次に、絞り栓３１の当接部３１２を固定部材１０に設置して、密封シート９０と接触させる。密封チューブ３３は、絞り栓３１の密封部３１５を密封カバーし、この際、密封口３３１は、絞り栓３１の密封部３１５を密封して組み合わされる。次に膨張チューブ３５を、絞り栓３１のカバー部３１３にカバーして、密封チューブ３３の外周縁と接触させる。これにより、開口３５１２は、絞り栓３１のカバー部３１３によって密封される。次に、蓋板５０を固定部材１０に固定して、膨張チューブ３５を固定孔５１に貫通させる。次いで、限定部７０を蓋板５０の通過孔５３内に収容して、膨張チューブ３５の限定孔３５１３内に係合させる。最後に、固定部材１０の入力孔１１２に速度調節プラグ１１５を設置した後、速度調節プラグ１１５を外部の気体源と接続させる。

定位構造１００を使用する際、先ず、ワークを蓋板上５０に設置し、膨張チューブ３５をワークの固定孔を貫通させる。次に、気体源からの気体を速度調節プラグ１１５、流体通路１１及び通孔３１２１の順に通過させて密封チューブ３３内に流す。この際、密封チューブ３３は、気体によって膨張して変形する。これにより、密封チューブ３３が弾性部３５１５を押した後、弾性部３５１５は、膨張チューブ３５の半径方向外側に向けて弾性的に曲げられ、且つワークの固定孔の内壁と緊密に接触する。従って、弾性部３５１５とワークの固定孔の内壁との間の間隙はなくなる。

図５〜図６に示したように、膨張部材３０は単独で使用することができ、第一ワーク２０１及び第二ワーク２０３を固定する。この際、絞り栓３１の当接部３１２は、外部の気体源と接続する。膨張部材３０を使用する際、先ず、膨張部材３０は、第一ワーク２０１及び第二ワーク２０３の固定孔２０１２に貫通させる。次に、気体源からの気体を、絞り栓３１の通孔３１２１を介して、密封チューブ３３内に流す。この際、密封チューブ３３は、弾性部３５１５を押すため、弾性部３５１５は、膨張チューブ３５の半径方向外側に向けて弾性的に曲げられる。これにより、弾性部３５１５は、変形して、第一ワーク２０１及び第二ワーク２０３の固定孔２０１２の内壁と緊密に接触する。従って、第一ワーク２０１及び第二ワーク２０３の固定孔２０１２の内壁との間の間隙はなくなる。

本発明の定位構造１００は、膨張部材３０を備え、膨張部材３０は、絞り栓３１、密封チューブ３３及び膨張チューブ３５を備える。絞り栓３１は、外部の気体源と接続し、密封チューブ３３は、絞り栓３１の密封部３１５を密封カバーし、膨張チューブ３５は、絞り栓３１のカバー部３１３をカバーし、且つ密封チューブ３３の外側壁と接触する。外部の気体源からの気体は、絞り栓３１の通孔３１２１によって密封チューブ３３内に流れる。この際、密封チューブ３３は膨張して変形し、且つ弾性部３５１５を押すため、弾性部３５１５は弾性的に曲げられる。この弾性部３５１５の変形によって、膨張部材３０はワークの固定孔の内壁と緊密に接触して、第一ワーク２０１及び第二ワーク２０３を安定的に定位する。また、膨張チューブ３５の弾性部３５１５が弾性的に曲げることができるため、異なるサイズのワークの固定孔に適用でき、適用範囲を広げることができる。

他の実施形態において、保護部３７、限定部７０、密封シート９０は省略可能である。

１００ 定位構造
２０１ 第一ワーク
２０３ 第二ワーク
２０１２ 定位孔
１０ 固定部材
１１ 流体通路
１１２ 入力孔
１１３ 接続孔
１１５ 速度調節プラグ
１１７ 定位溝
３０ 膨張部材
３１ 絞り栓
３１２ 当接部
３１３ カバー部
３１５ 密封部
３１２１ 通孔
３３ 密封チューブ
３３１ 密封口
３５ 膨張チューブ
３５１ 膨張部
３５１２ 開口
３５１３ 限定孔
３５１５ 弾性部
３５３ 固定部
３７ 保護部
５０ 蓋板
５１ 固定孔
５１２ 収容部
５１３ 係合部
５３ 通過孔
７０ 限定部
９０ 密封シート

Claims (9)

1. 外部の気体を提供する絞り栓を備え、前記絞り栓には、通孔が設けられている膨張部材において、
   前記膨張部材は、膨張チューブ及び変形可能な密封チューブを備え、前記密封チューブは、前記絞り栓をカバーし、前記膨張チューブの外周縁には、複数の弾性部が設けられ、隣接する前記弾性部同士の間には間隙が形成され、前記膨張チューブは、前記密封チューブ及び前記絞り栓をカバーし、前記複数の弾性部は、前記密封チューブの外周縁と接触し、外部の気体が前記密封チューブに流れる際、前記密封チューブは膨張して変形し、前記弾性部を押し、前記弾性部は、前記膨張チューブの半径方向外側に向けて弾性的に曲げられることを特徴とする膨張部材。
2. 前記絞り栓は、当接部、前記当接部の一側に突設されたカバー部、前記カバー部の前記当接部と離れている一側から突設された密封部を備え、前記通孔は、前記当接部、前記カバー部及び前記密封部を貫通して形成され、前記密封チューブの一端には、密封口が設けられ、前記密封口は、前記絞り栓の密封部をカバーし、前記膨張チューブの一端には、開口が設けられ、前記開口は、前記絞り栓のカバー部に接続されることを特徴とする請求項１に記載の膨張部材。
3. 前記膨張チューブは、膨張部及び前記膨張部の一端に突設された固定部を備え、前記膨張部は、前記絞り栓のカバー部及び前記密封チューブをカバーし、且つ密封チューブの外周縁と接触し、前記膨張部材は、保護部を備え、前記保護部は、前記膨張チューブの固定部をカバーし、且つ前記膨張部の一端と接触することを特徴とする請求項２に記載の膨張部材。
4. 固定部材と、前記固定部材に設置された膨張部材と、前記膨張部材をカバーし、且つ前記固定部材に固定された蓋板と、を備え、前記膨張部材は、外部の気体を流す絞り栓を備え、前記絞り栓には、通孔が設けられている定位構造において、
   前記膨張部材は、膨張チューブ及び変形可能な密封チューブを備え、前記密封チューブは、前記絞り栓をカバーし、前記膨張チューブの外周縁には、複数の弾性部が設けられ、隣接する前記弾性部同士の間には間隙が形成され、前記膨張チューブは、前記密封チューブ及び前記絞り栓をカバーし、前記複数の弾性部は、前記密封チューブの外周縁と接触し、外部の気体が前記密封チューブに流れる際、前記密封チューブは膨張して変形し、前記弾性部を押し、前記弾性部は、前記膨張チューブの半径方向外側に向けて弾性的に曲げられることを特徴とする定位構造。
5. 前記固定部材には、流体通路が設けられ、前記流体通路は、入力孔及び前記入力孔と垂直に連通する接続孔を備え、前記入力孔は、外部の流体を流し、前記蓋板には、前記接続孔と連通する固定孔が設けられ、前記絞り栓は、前記固定孔内に収容され、且つ前記通孔と前記接続孔は連通し、前記膨張チューブは、前記固定孔を通過し、且つその一部が前記蓋板から突出することを特徴とする請求項４に記載の定位構造。
6. 前記絞り栓は、当接部、前記当接部の一側に突設されたカバー部、前記カバー部の一側に突設された密封部を備え、前記当接部、前記カバー部及び前記密封部を貫通して形成され、前記固定孔は、収容部及び前記収容部と連通する係合部を備え、前記膨張チューブは、前記カバー部をカバーし、且つ前記固定孔を通過し、前記膨張チューブの一部は、前記蓋板から突出し、前記密封チューブは、前記密封部を密封カバーし、前記カバー部及び前記密封部は、前記収容部内に収容され、前記当接部は、前記係合部内に係合されることを特徴とする請求項４に記載の定位構造。
7. 前記密封チューブの一端には、密封口が設けられ、前記密封口は、前記絞り栓の密封部をカバーし、前記膨張チューブは、膨張部を備え、前記膨張部には、開口が設けられ、前記開口は、前記絞り栓のカバー部をカバーすることを特徴とする請求項６に記載の定位構造。
8. 前記蓋板の側壁には、前記固定孔と連通する通過孔が設けられ、前記膨張チューブには、限定孔が設けられ、前記定位構造は、限定部を備え、前記限定部は、前記蓋板の通過孔内に収容され、且つ前記膨張チューブの限定孔内に係合されることを特徴とする請求項５に記載の定位構造。
9. 前記固定部材の上表面には、前記接続孔の端部の外周縁を囲んで定位溝が設けられ、前記定位構造は、密封シートを備え、前記密封シートは、前記定位溝内に収容され、且つ前記絞り栓と接触することを特徴とする請求項５に記載の定位構造。

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