JP2014233490A - 側柵位置検出装置、側柵及び側柵付きベッド - Google Patents

側柵位置検出装置、側柵及び側柵付きベッド Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で設置可能な、ベッドの側柵の上下動を検知する側柵位置検出装置、側柵及び側柵付きベッドを提供する。【解決手段】ベッド5の長手側の縁に沿って設置された第1の位置P1及び第1の位置P1より低い第2の位置P2の間で上下動可能な側柵6に、側柵6の高さ位置における気圧を検出する気圧センサ10が取り付けられている。そして、側柵位置検出装置1は、気圧センサ10からの出力データより側柵6の上下動を判別する判別手段21を備えている。ベッド5の側柵6の高さ位置変化を気圧センサ10の出力データから判別することで、気圧センサ10のみが取り付けられた簡便な構成で側柵6の上下動を検出できる。【選択図】図3

Description

本発明は、上下動を検知可能な側柵位置検出装置、側柵及び側柵付きベッドに関する。
医療や介護において、ベッドの着床者がベッドから一人で移動しようとしたり、ベッドから転落したりすることがないよう、ベッドフレームの長手側の縁に沿って側柵(ベッド柵)を設置している。医療や看護のとき、及び着床者が移動する際には側柵が邪魔になるため、側柵を取り外したり下降させたりする必要がある。この状態を離れたところでも認知できるようにするため、側柵にスイッチを取り付けたものが知られている。
例えば、特許文献1には、ナースコールにマグネットスイッチを並列に接続したベッド柵ナースコールが開示されている。この従来例を図11に示す。
図11は、従来のナースコールにマグネットスイッチ110を並列に接続してベッド柵132に取り付けた図である。マグネットスイッチ110のスイッチ部111がベッド本体131に設置されており、マグネット部112がベッド柵132に設置されている。さらに、マグネットスイッチ110は、スイッチ部111とマグネット部112とを離したときにナースコールが鳴るように、ナースコールスイッチ123への配線が接続されている。
ベッド本体131に着床していた患者がベッド本体131から降りようとベッド柵132を取り外すことにより、ナースコールが鳴る。これにより、看護者は転倒の可能性がある患者が一人で行動しようとする行動を認知でき、ベッド本体131からの転倒が防止できる。
特開2003−153969号公報
しかしながら、ナースコールにマグネットスイッチ110を接続するためには、ベッド本体131にスイッチ部111を取り付け、ベッド柵132にマグネット部112を取り付ける必要があった。また、一般的な鉄製の側柵やベッドフレームにおいては、その材質及び形状が磁力に影響を及ぼすため、マグネットスイッチの配置や検出感度を調整して設置する必要があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、特に、簡単な構成で設置可能な、ベッドの側柵の上下動を検知する側柵位置検出装置、側柵及び側柵付きベッドを提供することを目的とする。
本発明の側柵位置検出装置は、ベッドの長手側の縁に沿って設置された第1の位置及び前記第1の位置より低い第2の位置の間で上下動可能な側柵に取り付けられ、前記側柵の高さ位置における気圧を検出する気圧センサと、前記気圧センサからの出力データより前記側柵の上下動を判別する判別手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、ベッドの側柵の高さ位置変化を気圧センサの出力データから判別することで、気圧センサのみが取り付けられた簡便な構成で側柵の上下動を検出できる。また、単体で動作する気圧センサ以外には必要とする別部材が無いので、側柵やベッドフレーム側面の設計自由度があり、複数の部材を組み合わせる場合に必要とされる位置調整等の手間も少なく、簡単な構成で設置可能である。
また本発明の側柵位置検出装置において、前記判別手段が、前記気圧センサからの出力データより算出した所定時間当たりの気圧の変化量の絶対値が所定の閾値の絶対値を超える場合に、前記側柵の上下動が行われたと判断するデータ処理部を備えることを特徴とする。
側柵の上下動による気圧変化は急激である。上記の構成によれば、所定時間あたりの気圧の変化量を求め、その大きさが所定の値より大きいか否かを見ることで、側柵の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができ、それをもとに風や温度の影響なく正確に側柵の上下動を検知できる。
また本発明の側柵位置検出装置において、前記判別手段が、前記判別手段は、第1の閾値と第2の閾値を有し、前記気圧センサからの出力データより算出した所定時間あたりの気圧の変化量を前記第1の閾値と比較することで側柵の上昇動作が行われたか否かを判断し、前記第2の閾値と比較することで側柵の下降動作が行われたか否かを判断するデータ処理部を備えることを特徴とする。
側柵の上昇動作も下降動作も風や温度による気圧変化よりは急激な変化であるが、動作の方向が違う。また、重力の影響もあり、動作速度も違うと考えられる。上記の構成によれば、所定時間あたりの気圧の変化量に対し、各々の動作の閾値を設定することで、側柵の上昇動作であるか側柵の下降動作であるかの判別が行える。
また本発明の側柵位置検出装置において、前記判別手段が、前記気圧センサからの出力データを時間微分し、時間微分値の絶対値が所定の閾値の絶対値を超える場合に、前記側柵の上下動が行われたと判断するデータ処理部を備えることを特徴とする。
側柵の上下動による気圧変化は急激である。上記の構成によれば、出力データを時間微分し、その時間微分値の絶対値が所定の値より大きいか否かを見ることで、側柵の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができ、それをもとに風や温度の影響なく正確に側柵の上下動を検知できる。
また本発明の側柵位置検出装置において、前記判別手段が、第1の閾値と第2の閾値を有し、前記気圧センサからの出力データを時間微分し、時間微分値と前記第1の閾値とを比較することで側柵の上昇動作が行われたか否かを判断し、前記時間微分値と前記第2の閾値とを比較することで側柵の下降動作が行われたか否かを判断するデータ処理部を備えることを特徴とする。
側柵の上昇動作も下降動作も風や温度による気圧変化よりは急激な変化であるが、動作の方向が違う。また、重力の影響もあり、動作速度も違うと考えられる。上記の構成によれば、気圧センサからの出力データの時間微分値に対し、側柵の上昇動作及び側柵の下降動作の各々の閾値を設定することで、側柵の上昇動作であるか側柵の下降動作であるかの判別が行える。
また本発明の側柵位置検出装置において、前記判別手段が、前記側柵の上下動が行われたと判別した時に警報を発する警報発信部を備えることを特徴とする。
この構成によれば、警報発信部を備えているので、側柵の上下動が行われ、着床者のベッドからの転落の危険性や離床の可能性があることを、看護者や関係者が知ることができる。
本発明の側柵は、ベッドの長手側の縁に沿って設置された第1の位置及び前記第1の位置より低い第2の位置の高さ位置の間で上下動可能であって、前記高さ位置における気圧を検出する気圧センサを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、高さ位置の変化を気圧センサの出力データから判別することで、気圧センサのみが取り付けられた簡便な構成で上下動を検出できる。
本発明の側柵付きベッドは、上記の側柵を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、簡単な構成で、側柵の上下動を検出することができる。
本発明の側柵付きベッドにおいて、前記側柵の前記第1の位置が着床するマット上面よりも上の位置にあり、前記第2の位置が前記マット上面よりも下の位置にあることを特徴とする。
側柵の動作が大きく、第2の位置がマット上面よりも下の位置にあるため、上記の側柵位置検出装置を備えた構成によれば、着床者のベッドからの転落の危険性を検出することができる。
本発明によれば、側柵の高さ位置における気圧を検出する気圧センサと、前記気圧センサからの出力データより前記側柵の上下動を判別する判別手段とを備え、ベッドの側柵の高さ位置変化を気圧センサの出力データから判別することで、気圧センサのみが取り付けられた簡便な構成で側柵の上下動を検出できる側柵位置検出装置を提供することができる。
また本発明によれば、高さ位置の変化を気圧センサの出力データから判別することで、気圧センサのみが取り付けられた簡便な構成で上下動を検出できる側柵を提供することができる。
また本発明によれば、側柵の高さ位置変化を気圧センサの出力データから判別することで、簡単な構成で、側柵の上下動を検出できる側柵付きベッドを提供することができる。
本発明の第1実施形態の側柵位置検出装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の側柵を示す外形図である。 本発明の第1実施形態のベッドを示す外形図であり、(a)は側柵が第1の位置にある説明図であり、(b)は側柵が第2の位置にある説明図である。 第1実施形態の判別手段において側柵の上下動を判別する手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の側柵位置検出装置を示すブロック図である。 第2実施形態の判別手段において側柵の上下動を判別する手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の側柵位置検出装置を示すブロック図である。 第3実施形態の判別手段において側柵の上下動を判別する手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態の側柵位置検出装置を示すブロック図である。 第4実施形態の判別手段において側柵の上下動を判別する手順を示すフローチャートである。 従来のナースコールにマグネットスイッチを並列に接続してベッド柵に取り付けた図である。
本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態の側柵位置検出装置1を示すブロック図である。図2は、本発明の第1実施形態の側柵6を示す外形図である。図3は、本発明の第1実施形態のベッド5を示す外形図であり、図3(a)は側柵6が第1の位置P1にある説明図であり、図3(b)は側柵6が第2の位置P2にある説明図である。図4は、第1実施形態の側柵位置検出装置1の判別手段21において側柵6の上下動を判別する手順を示すフローチャートである。
図1に示すように、側柵位置検出装置1は、気圧センサ10と、気圧センサ10からの出力データより、側柵6の上下動を判別する判別手段21とを備える。判別手段21は、データ処理部31と警報発信部41とを備える。
気圧センサ10は、気圧により電気特性が変化するセンサ部11、センサ部11の電気特性を出力データに変換する測定回路部12、出力データを送信する送信回路部13、及び電源部14を備えている。また、送信回路部13は無線通信規格に基づく無線通信回路を内蔵している。
センサ部11は、シリコン基板に空洞部を設け、空洞部と外部の空気とを隔離する隔膜を備えている。この隔膜にはピエゾ抵抗素子と呼ばれる感圧素子が形成されている。空洞部は大気圧(1気圧)に比べて十分に減圧された真空状態になっている。このため、隔膜は空洞部と外部の空気との圧力差によって変形して、その変形に伴うピエゾ抵抗素子の抵抗変化を生じている。すなわち、センサ部11における空気の圧力(大気圧)を、真空を基準とする抵抗変化分として測定することができる。
測定回路部12は、ピエゾ抵抗素子の抵抗変化分を電圧に変換し、さらに、所定のデジタル信号規格に基づいてデジタル信号に変換している。さらに、デジタル信号に変換された気圧センサ10の出力データは、送信回路部13によって、無線通信規格に基づく無線信号として送信される。電源部14は、電池によって上記動作に必要な電力を供給している。
判別手段21のデータ処理部31は、送信回路部13によって送信された出力データを受信する受信回路部31a、出力データを保持する記憶部31b、記憶部31bに保持された出力データを信号処理する信号処理部31c、及び信号処理部31cでの信号処理によって得た所定時間当たりの気圧の変化量をあらかじめ記憶している閾値と比較する判定部31dを有している。なお、受信回路部31aは、送信回路部13に対応して、無線通信規格に基づく無線通信回路を内蔵している。こうして、無線通信により、送信回路部13から受信回路部31aに無線信号が伝送される。
判別手段21は、データ処理部31の判定部31dの状態によって、警報発信部41から警報を発生する。警報発信部41は、警報音声部41aと警報表示部41bとを有し、音声による警報と表示による警報とを発生している。なお、本実施形態の側柵位置検出装置1では、判別手段21は気圧センサ10の配設位置から離れた位置に配設可能である。判別手段21には、電池等を備えていてもよいが、商用電力から電力が供給されている。
<側柵>
本実施形態の側柵6は、図2に示すように、柵状の構造材6aに、気圧センサ10が取り付けられたものである。
図2に示すように、側柵6は、構造材6aの上部6bに気圧センサ10が固定されており、下部6cに取付け部6dを備えている。取付け部6dを支点とする回転動作によって構造材6aが回動し、このとき気圧センサ10の高さ位置が上下動するようになっている。
なお、本実施形態では、構造材6aに気圧センサ10が配置された側柵6とは別に、側柵6から離れた位置に判別手段21が配置される。気圧センサ10と判別手段21との間は、無線通信により出力データが伝送される。気圧センサ10には電池を含む電源部14が内蔵されており、配線は不要である。
本実施形態において、構造材6aは金属製とすることができる。とくに、鉄等の磁力に影響を及ぼす金属であってもよい。なお、構造材6aは、合成樹脂製であってもよく、合成樹脂に金属や無機化合物を混合した複合材料であってもよい。
なお、側柵6の形状及び上下動の方式は、本実施形態の記載に限定されるものではない。上下動可能な既存の側柵に気圧センサ10を取り付けてもよい。気圧センサ10は単体であり、スイッチのように被検出物との接触を前提としないため、どのような側柵でも取り付け可能であり、また側柵の上下動に伴って上下動する位置であれば、取り付け位置が限定されない。固定方法についても気圧センサ10の測定部分を露出させていれば、ネジ止めや接着等でよく、挟み込みや磁石によって外れないように設置してもよい。
<側柵付きベッド>
本実施形態のベッド5は、図3(a)に示すように、上部6bに気圧センサ10が取り付けられた側柵6が、ベッドフレームの長手側の縁に沿って設置されたものである。ベッド5の着床者はマット7に着床しているので、着床者が転落したりすることがないよう、側柵6がマット7のマット上面7aよりも高い位置まで突き出している。
図3(a)に示すように、側柵6は、上部6bがマット7のマット上面7aよりも上の位置にあり、この高さ位置を第1の位置P1とする。図3(b)に示すように、側柵6は、取付け部6dを支点とする回転動作によって、上部6bがマット7のマット上面7aよりも下の位置に移動可能であり、この位置を第2の位置P2とする。これにより、側柵6は、第1の位置P1及び第1の位置P1より低い第2の位置P2の間で上下動可能である。
気圧センサ10は、それ自身が取り付けられた高さ位置における空気の圧力を検出する。本実施形態において、上部6bに気圧センサ10が取り付けられているので、取付け部6dを支点とする回転動作によって、第1の位置P1及び第1の位置P1より低い第2の位置P2の高さ位置の間で、気圧センサの高さ位置が変化する。例えば、標準大気と呼ばれている気圧と気温の条件では、高さ位置が約80mm変化すると気圧が0.01hPa変化する。すなわち、気圧センサ10の測定分解能が0.01hPa程度であれば、数百mmの高さ変化を確実に検出することができる。
なお、側柵6の上下動は、図3(b)のように回動する折り畳み式に限らず、第1の位置及び第1の位置より低い第2の位置の間で上下動可能な方式で行わせることができる。例えば、上下スライド式や、ベッドフレームの内部空間に収納する格納式であってもよい。また、着脱式で側柵を取り外す際又は取り外した側柵を仮置きする際に高さ位置が変化するように構造が工夫されたものであってもよい。
<第1の判別方法>
本実施形態の側柵位置検出装置1の判別手段21は、気圧センサ10からの出力データより、図4のフローチャートに示すように、以下の手順の第1の判別方法で、側柵6の上下動を判別する。
電源部14からセンサ部11、測定回路部12、及び送信回路部13に電力が供給されると、気圧センサ10からの出力データが送信される。判別手段21のデータ処理部31は、送信された出力データを受信回路部31aが受信して、受信した出力データを記憶部31bに保持する(S11)。
所定の時間間隔で送受信が繰り返されているので、一連の出力データが取得される。信号処理部31cでは、一連の出力データが信号処理され、所定時間当たりの気圧の変化量D1を算出する(S12)。
記憶部31bには、あらかじめ閾値T11が記憶されている。判定部31dでは、信号処理部31cでの信号処理によって得た所定時間当たりの気圧の変化量D1と閾値T10とを比較する(S13)。
判別手段21の判定部31dでは、所定時間当たりの気圧の変化量D1の絶対値が閾値T10の絶対値を超える場合に、側柵6の上下動が行われたと判断する(S14)。
側柵6の上下動による気圧変化(高さ変化に伴う気圧変化)は急激である。所定時間あたりの気圧の変化量D1を求め、その大きさ(絶対値)が閾値T10より大きいか否かを見ることで、側柵6の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができる。したがって、それをもとに、風や温度の影響なく正確に、側柵6の上下動を検知できる。
所定時間当たりの気圧の変化量D1の絶対値が閾値T10の絶対値を超える場合に、警報発信部41は、音声による警報と表示による警報とを発生する(S15)。
警報発信部41が警報を発生した後は、操作者(看護者や関係者)による所定の操作が行われたときに警報をリセットする。
所定時間当たりの気圧の変化量D1の絶対値が閾値T10未満の場合は、次回の信号処理タイミングで所定時間当たりの気圧の変化量D1を算出する信号処理を繰り返す。
なお、気圧センサ10の設置されている環境によっては、気圧や気温の変化、又は風の影響等が、ゆっくりした出力データの変動となって検出される。また、出力データに含まれるピエゾ抵抗素子や回路の測定ばらつきは短時間での出力データの変動となって検出される。本実施形態の目的である側柵6の上下動の場合、これらの出力データの変動とは変化の挙動が異なる。この違いによって、上記の判別方法により、側柵6の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。本実施形態の側柵位置検出装置1は、ベッド5の長手側の縁に沿って設置された第1の位置P1及び第1の位置P1より低い第2の位置P2の間で上下動可能な側柵6に、側柵6の高さ位置における気圧を検出する気圧センサ10が取り付けられている。そして、気圧センサ10からの出力データより側柵6の上下動を判別する判別手段21を備えている。この構成によれば、ベッド5の側柵6の高さ位置変化を気圧センサ10の出力データから判別することで、気圧センサ10のみが取り付けられた簡便な構成で側柵6の上下動を検出できる。また、単体で動作する気圧センサ10以外には必要とする別部材が無いので、側柵6やベッド5のベッドフレーム側面の設計自由度があり、複数の部材を組み合わせる場合に必要とされる位置調整等の手間も少なく、簡単な構成で設置可能である。
また、判別手段21が、気圧センサ10からの出力データより算出した所定時間当たりの気圧の変化量D1の絶対値が閾値T10の絶対値を超える場合に、側柵6の上下動が行われたと判断するデータ処理部31を備えている。側柵6の上下動による気圧変化は急激である。上記の構成によれば、所定時間あたりの気圧の変化量D1を求め、その大きさが所定の値より大きいか否かを見ることで、側柵6の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができ、それをもとに風や温度の影響なく正確に側柵6の上下動を検知できる。
また、判別手段21が、側柵6の上下動が行われたと判別した時に警報を発する警報発信部41を備えている。この構成によれば、警報発信部41を備えているので、側柵6の上下動が行われ、着床者のベッド5からの転落の危険性や離床の可能性があることを、看護者や関係者が知ることができる。
本実施形態の側柵6は、ベッド5の長手側の縁に沿って設置された第1の位置P1及び第1の位置P1より低い第2の位置P2の高さ位置の間で上下動可能であって、その高さ位置における気圧を検出する気圧センサ10を備えたことを特徴とする。この構成によれば、高さ位置の変化を気圧センサ10の出力データから判別することで、気圧センサ10のみが取り付けられた簡便な構成で上下動を検出できる。
本実施形態のベッド5は、上記の側柵6を備えたことを特徴とする。この構成によれば、簡単な構成で、側柵6の上下動を検出することができる。
本実施形態のベッド5において、側柵6の第1の位置P1が着床するマット7のマット上面7aよりも上の位置にあり、第2の位置P2がマット7のマット上面7aよりも下の位置にあることを特徴とする。側柵6の動作が大きく、第2の位置がマット7のマット上面7aよりも下の位置にあるため、上記の側柵位置検出装置1を備えた構成によれば、着床者のベッド5からの転落の危険性を検出することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態の側柵位置検出装置2を示すブロック図である。図6は、第2実施形態の側柵位置検出装置2の判別手段22において側柵6の上下動を判別する手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、側柵位置検出装置2は、気圧センサ10と、気圧センサ10からの出力データより、側柵6の上下動を判別する判別手段22とを備える。判別手段22は、データ処理部32と警報発信部42とを備える。なお、第1実施形態とは、判別手段22が異なっている以外は同じであり、気圧センサ10、側柵6、及びベッド5については同じ符号を用いて、説明は割愛する。
本実施形態の側柵6及びベッド5では、気圧センサ10が配置された側柵6とは別に、側柵6から離れた位置に判別手段22が配置されている。気圧センサ10と判別手段22との間は、無線通信により出力データが伝送される。
判別手段22のデータ処理部32は、送信回路部13によって送信された出力データを受信する受信回路部32a、出力データを保持する記憶部32b、記憶部32bに保持された出力データを信号処理する信号処理部32c、及び信号処理部32cでの信号処理によって得た所定時間当たりの気圧の変化量をあらかじめ記憶している閾値と比較する判定部32dを有している。なお、受信回路部32aは、送信回路部13に対応して、無線通信規格に基づく無線通信回路を内蔵している。こうして、無線通信により、送信回路部13から受信回路部32aに無線信号が伝送される。
判別手段22は、データ処理部32の判定部32dの状態によって、警報発信部42から警報を発生する。警報発信部42は、警報音声部42aと警報表示部42bとを有し、音声による警報と表示による警報とを発生している。
<第2の判別方法>
本実施形態の側柵位置検出装置2の判別手段22は、気圧センサ10からの出力データより、図6のフローチャートに示すように、以下の手順の第2の判別方法で、側柵6の上下動を判別する。
電源部14からセンサ部11、測定回路部12、及び送信回路部13に電力が供給されると、気圧センサ10からの出力データが送信される。判別手段22のデータ処理部32は、送信された出力データを受信回路部32aが受信して、受信した出力データを記憶部32bに保持する(S21)。
所定の時間間隔で送受信が繰り返されているので、一連の出力データが取得される。信号処理部32cでは、一連の出力データが信号処理され、所定時間当たりの気圧の変化量D2を算出する(S22)。
記憶部32bには、あらかじめ第1の閾値T21と第2の閾値T22が記憶されている。判定部32dでは、信号処理部32cでの信号処理によって得た所定時間当たりの気圧の変化量D2と第1の閾値T21及び第2の閾値T22とを比較する(S23)。
判別手段22におけるデータ処理部32の判定部32dでは、所定時間あたりの気圧の変化量D2を第1の閾値T21と比較することで側柵6の上昇動作が行われたか否かを判断し、第2の閾値T22と比較することで側柵6の下降動作が行われたか否かを判断する(S24)。
側柵6の上昇動作も下降動作も風や温度による気圧変化よりは急激な変化であるが、動作の方向が違う。また、重力の影響もあり、動作速度も違うと考えられる。上記の構成によれば、所定時間あたりの気圧の変化量に対し、各々の動作の閾値を設定することで、側柵6の上昇動作であるか側柵6の下降動作であるかの判別が行える。したがって、それをもとに、風や温度の影響なく正確に、側柵6の上下動を検知できる。
所定時間当たりの気圧の変化量D2が第1の閾値T21を超える場合、又は所定時間当たりの気圧の変化量D2が負の値で第2の閾値T22を負の値として超える場合に、警報発信部42は、音声による警報と表示による警報とを発生する(S25)。
警報発信部42が警報を発生した後は、操作者(看護者や関係者)による所定の操作が行われたときに警報をリセットする。
所定時間当たりの気圧の変化量D2が、第1の閾値T21と第2の閾値T22との間の値である場合は、次回の信号処理タイミングで所定時間当たりの気圧の変化量D2を算出する信号処理を繰り返す。
なお、気圧センサ10の設置されている環境によっては、気圧や気温の変化、又は風の影響等が、ゆっくりした出力データの変動となって検出される。また、出力データに含まれるピエゾ抵抗素子や回路の測定ばらつきは短時間での出力データの変動となって検出される。本実施形態の目的である側柵6の上下動の場合、これらの出力データの変動とは変化の挙動が異なる。この違いによって、上記の判別方法により、側柵6の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。本実施形態の側柵位置検出装置2において、判別手段22が、第1の閾値T21と第2の閾値T22を有している。そして、気圧センサ10からの出力データより算出した所定時間あたりの気圧の変化量D2を第1の閾値T21と比較することで側柵6の上昇動作が行われたか否かを判断し、第2の閾値T22と比較することで側柵6の下降動作が行われたか否かを判断するデータ処理部32を備えている。側柵6の上昇動作も下降動作も風や温度による気圧変化よりは急激な変化であるが、動作の方向が違う。また、重力の影響もあり、動作速度も違うと考えられる。上記の構成によれば、所定時間あたりの気圧の変化量に対し、各々の動作の閾値を設定することで、側柵6の上昇動作であるか側柵6の下降動作であるかの判別が行える。
また、判別手段22が、側柵6の上下動が行われたと判別した時に警報を発する警報発信部42を備えている。この構成によれば、警報発信部42を備えているので、側柵6の上下動が行われ、着床者のベッド5からの転落の危険性や離床の可能性があることを、看護者や関係者が知ることができる。
なお、所定時間あたりの気圧の変化量D2を第1の閾値T21と比較することで側柵6の上昇動作が行われたと判断された場合には警報を発生させず、第2の閾値T22と比較することで側柵6の下降動作が行われたと判断されたときに警報を発生させるようにしてもよい。こうすれば、側柵6の下降動作が行われ、着床者のベッド5からの転落の危険性や離床の可能性が明らかであることを、看護者や関係者が知ることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態の側柵位置検出装置3を示すブロック図である。図8は、第3実施形態の側柵位置検出装置3の判別手段23において側柵6の上下動を判別する手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、側柵位置検出装置3は、気圧センサ10と、気圧センサ10からの出力データより、側柵6の上下動を判別する判別手段23とを備える。判別手段23は、データ処理部33と警報発信部43とを備える。なお、第1実施形態とは、判別手段23が異なっている以外は同じであり、気圧センサ10、側柵6、及びベッド5については同じ符号を用いて、説明は割愛する。
本実施形態の側柵6及びベッド5では、気圧センサ10が配置された側柵6とは別に、側柵6から離れた位置に判別手段23が配置されている。気圧センサ10と判別手段23との間は、無線通信により出力データが伝送される。
判別手段23のデータ処理部33は、送信回路部13によって送信された出力データを受信する受信回路部33a、出力データを保持する記憶部33b、記憶部33bに保持された出力データを信号処理する信号処理部33c、及び信号処理部33cでの信号処理によって得た時間微分値をあらかじめ記憶している閾値と比較する判定部33dを有している。なお、受信回路部33aは、送信回路部13に対応して、無線通信規格に基づく無線通信回路を内蔵している。こうして、無線通信により、送信回路部13から受信回路部33aに無線信号が伝送される。
判別手段23は、データ処理部33の判定部33dの状態によって、警報発信部43から警報を発生する。警報発信部43は、警報音声部43aと警報表示部43bとを有し、音声による警報と表示による警報とを発生している。
<第3の判別方法>
本実施形態の側柵位置検出装置3の判別手段23は、気圧センサ10からの出力データより、図8のフローチャートに示すように、以下の手順の第3の判別方法で、側柵6の上下動を判別する。
電源部14からセンサ部11、測定回路部12、及び送信回路部13に電力が供給されると、気圧センサ10からの出力データが送信される。判別手段23のデータ処理部33は、送信された出力データを受信回路部33aが受信して、受信した出力データを記憶部33bに保持する(S31)。
所定の時間間隔で送受信が繰り返されているので、一連の出力データが取得される。信号処理部33cでは、一連の出力データが信号処理され、出力データを時間微分し、時間微分値D3の絶対値を算出する(S32)。
記憶部33bには、あらかじめ閾値T31が記憶されている。判定部33dでは、信号処理部33cでの信号処理によって得た時間微分値D3の絶対値と閾値T31の絶対値とを比較する(S33)。
判別手段23の判定部33dでは、時間微分値D3の絶対値が閾値T30の絶対値を超える場合に、側柵6の上下動が行われたと判断する(S34)。
側柵6の上下動による気圧変化(高さ変化に伴う気圧変化)は急激である。気圧センサ10からの出力データを時間微分し、時間微分値D3の大きさ(絶対値)が閾値T30より大きいか否かを見ることで、側柵6の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができる。したがって、それをもとに、風や温度の影響なく正確に、側柵6の上下動を検知できる。
時間微分値D3の絶対値が閾値T30の絶対値を超える場合に、警報発信部43は、音声による警報と表示による警報とを発生する(S35)。
警報発信部43が警報を発生した後は、操作者(看護者や関係者)による所定の操作が行われたときに警報をリセットする。
時間微分値D3の絶対値が閾値T30未満の場合は、次回の信号処理タイミングで時間微分値D3の絶対値を算出する信号処理を繰り返す。
なお、気圧センサ10の設置されている環境によっては、気圧や気温の変化、又は風の影響等が、ゆっくりした出力データの変動となって検出される。また、出力データに含まれるピエゾ抵抗素子や回路の測定ばらつきは短時間での出力データの変動となって検出される。本実施形態の目的である側柵6の上下動の場合、これらの出力データの変動とは変化の挙動が異なる。この違いによって、上記の判別方法により、側柵6の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。本実施形態の側柵位置検出装置3において、判別手段23が、気圧センサ10からの出力データを時間微分し、時間微分値の絶対値が所定の閾値の絶対値を超える場合に、側柵6の上下動が行われたと判断するデータ処理部33を備えている。側柵6の上下動による気圧変化は急激である。上記の構成によれば、出力データを時間微分し、その時間微分値D3の絶対値が閾値T30の絶対値より大きいか否かを見ることで、側柵6の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができ、それをもとに風や温度の影響なく正確に側柵6の上下動を検知できる。
また、判別手段23が、側柵6の上下動が行われたと判別した時に警報を発する警報発信部43を備えている。この構成によれば、警報発信部43を備えているので、側柵6の上下動が行われ、着床者のベッド5からの転落の危険性や離床の可能性があることを、看護者や関係者が知ることができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について説明する。図9は、第4実施形態の側柵位置検出装置4を示すブロック図である。図10は、第4実施形態の側柵位置検出装置4の判別手段24において側柵6の上下動を判別する手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、側柵位置検出装置4は、気圧センサ10と、気圧センサ10からの出力データより、側柵6の上下動を判別する判別手段24とを備える。判別手段24は、データ処理部34と警報発信部44とを備える。なお、第1実施形態とは、判別手段24が異なっている以外は同じであり、気圧センサ10、側柵6、及びベッド5については同じ符号を用いて、説明は割愛する。
本実施形態の側柵6及びベッド5では、気圧センサ10が配置された側柵6とは別に、側柵6から離れた位置に判別手段24が配置されている。気圧センサ10と判別手段24との間は、無線通信により出力データが伝送される。
判別手段24のデータ処理部34は、送信回路部13によって送信された出力データを受信する受信回路部34a、出力データを保持する記憶部34b、記憶部34bに保持された出力データを信号処理する信号処理部34c、及び信号処理部34cでの信号処理によって得た時間微分値をあらかじめ記憶している閾値と比較する判定部34dを有している。なお、受信回路部34aは、送信回路部13に対応して、無線通信規格に基づく無線通信回路を内蔵している。こうして、無線通信により、送信回路部13から受信回路部34aに無線信号が伝送される。
判別手段24は、データ処理部34の判定部34dの状態によって、警報発信部44から警報を発生する。警報発信部44は、警報音声部44aと警報表示部44bとを有し、音声による警報と表示による警報とを発生している。
<第4の判別方法>
本実施形態の側柵位置検出装置4の判別手段24は、気圧センサ10からの出力データより、図10のフローチャートに示すように、以下の手順の第4の判別方法で、側柵6の上下動を判別する。
電源部14からセンサ部11、測定回路部12、及び送信回路部13に電力が供給されると、気圧センサ10からの出力データが送信される。判別手段24のデータ処理部34は、送信された出力データを受信回路部34aが受信して、受信した出力データを記憶部34bに保持する(S41)。
所定の時間間隔で送受信が繰り返されているので、一連の出力データが取得される。信号処理部34cでは、一連の出力データが信号処理され、出力データを時間微分し、時間微分値D4を算出する(S42)。
記憶部34bには、あらかじめ第1の閾値T41と第2の閾値T42が記憶されている。判定部34dでは、信号処理部34cでの信号処理によって得た時間微分値D4と第1の閾値T41及び第2の閾値T42とを比較する(S43)。
判別手段24におけるデータ処理部34の判定部34dでは、時間微分値D4を第1の閾値T41と比較することで側柵6の上昇動作が行われたか否かを判断し、第2の閾値T42と比較することで側柵6の下降動作が行われたか否かを判断する(S44)。
側柵6の上昇動作も下降動作も風や温度による気圧変化よりは急激な変化であるが、動作の方向が違う。また、重力の影響もあり、動作速度も違うと考えられる。上記の構成によれば、所定時間あたりの気圧の変化量に対し、各々の動作の閾値を設定することで、側柵6の上昇動作であるか側柵6の下降動作であるかの判別が行える。したがって、それをもとに、風や温度の影響なく正確に、側柵6の上下動を検知できる。
時間微分値D4が第1の閾値T41を超える場合、又は時間微分値D4が負の値で第2の閾値T42を負の値として超える場合に、警報発信部44は、音声による警報と表示による警報とを発生する(S45)。
警報発信部44が警報を発生した後は、操作者(看護者や関係者)による所定の操作が行われたときに警報をリセットする。
時間微分値D4が第1の閾値T41と第2の閾値T42との間の値の場合は、次回の信号処理タイミングで時間微分値D4を算出する信号処理を繰り返す。
なお、気圧センサ10の設置されている環境によっては、気圧や気温の変化、又は風の影響等が、ゆっくりした出力データの変動となって検出される。また、出力データに含まれるピエゾ抵抗素子や回路の測定ばらつきは短時間での出力データの変動となって検出される。本実施形態の目的である側柵6の上下動の場合、これらの出力データの変動とは変化の挙動が異なる。この違いによって、上記の判別方法により、側柵6の上下動による急激な気圧変化点を見つけることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。本実施形態の側柵位置検出装置4において、判別手段24が、第1の閾値T41と第2の閾値T42を有し、気圧センサ10からの出力データを時間微分し、時間微分値D4と第1の閾値T41とを比較することで側柵6の上昇動作が行われたか否かを判断し、時間微分値D4と第2の閾値T42とを比較することで側柵6の下降動作が行われたか否かを判断するデータ処理部34を備えている。側柵6の上昇動作も下降動作も風や温度による気圧変化よりは急激な変化であるが、動作の方向が違う。また、重力の影響もあり、動作速度も違うと考えられる。上記の構成によれば、時間微分値D4に対し、各々の動作の閾値を設定することで、側柵6の上昇動作であるか側柵6の下降動作であるかの判別が行える。
また、判別手段24が、側柵6の上下動が行われたと判別した時に警報を発する警報発信部44を備えている。この構成によれば、警報発信部44を備えているので、側柵6の上下動が行われ、着床者の側柵付きベッド5からの転落の危険性や離床の可能性があることを、看護者や関係者が知ることができる。
なお、時間微分値D4を第1の閾値T41と比較することで側柵6の上昇動作が行われたと判断された場合には警報を発生させず、第2の閾値T42と比較することで側柵6の下降動作が行われたと判断されたときに警報を発生させるようにしてもよい。こうすれば、側柵6の下降動作が行われ、着床者のベッド5からの転落の危険性や離床の可能性が明らかであることを、看護者や関係者が知ることができる。
以上のように、本発明の実施形態の側柵位置検出装置、側柵及び側柵付きベッドを具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、側柵位置検出装置は、判別手段が側柵又はベッドに取り付けられたものであってもよい。
(2)本実施形態において、気圧センサと判別手段とが無線通信により信号の送受信を行うとしたが、有線接続や光通信による信号の送受信にしてもよい。こうすれば、無線通信の場合に懸念される医療機器へのノイズ伝播が抑制される。
(3)本実施形態において、判別手段はデータ処理部と警報発生部とを備えているとしたが、他の機器の警報発生部を利用してもよい。例えば、病院等の既存のナースコールに接続することで、判定結果に基づく警報信号をナースコールスイッチ信号に並列に接続してもよい。こうすれば、病院等のように複数のベッドに側柵位置検出装置を設ける場合、各ベッドに対応したナースコールスイッチに接続する側柵位置検出装置には警報発生部が不要であり、どのベッドにおける警報であるかも容易に判別できる。
(4)本実施形態において、ひとつの判別手段に対して複数の気圧センサが(無線通信又は有線)接続されているものであってもよい。例えば、ひとつのベッドフレームの長手側の両方にそれぞれ2つずつ側柵を有しているとき、4つの気圧センサからの出力データをひとつの判別手段で並列信号処理することが可能である。こうすれば、いずれかの側柵の上下動だけであっても同じように検出することができる。
(5)本実施形態において、気圧センサの出力データを取得する所定の時間間隔は、側柵の上下動に要する時間に比べて極めて短く、一連の出力データが信号処理されるときにノイズ低減処理を有していることが好ましい。こうすれば、側柵の上下動に要する時間よりも極めて短時間のノイズ変動分を低減して、風や温度の影響による長時間の変化とは異なる側柵の上下動に伴う気圧変化を精度よく検出することができる。
1、2、3、4 側柵位置検出装置
5 ベッド
6 側柵
6a 構造材
6b 上部
6c 下部
6d 取付け部
7 マット
7a マット上面
10 気圧センサ
11 センサ部
12 測定回路部
13 送信回路部
14 電源部
21、22、23、24 判別手段
31、32、33、34 データ処理部
31a、32a、33a、34a 受信回路部
31b、32b、33b、34b 記憶部
31c、32c、33c、34c 信号処理部
31d、32d、33d、34d 判定部
41、42、43、44 警報発信部
41a、42a、43a、44a 警報音声部
41b、42b、43b、44b 警報表示部

Claims (9)

  1. ベッドの長手側の縁に沿って設置された第1の位置及び前記第1の位置より低い第2の位置の間で上下動可能な側柵に取り付けられ、前記側柵の高さ位置における気圧を検出する気圧センサと、
    前記気圧センサからの出力データより前記側柵の上下動を判別する判別手段と
    を備えることを特徴とする側柵位置検出装置。
  2. 前記判別手段は、前記気圧センサからの出力データより算出した所定時間当たりの気圧の変化量の絶対値が所定の閾値の絶対値を超える場合に、前記側柵の上下動が行われたと判断するデータ処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の側柵位置検出装置。
  3. 前記判別手段は、第1の閾値と第2の閾値を有し、前記気圧センサからの出力データより算出した所定時間あたりの気圧の変化量を前記第1の閾値と比較することで側柵の上昇動作が行われたか否かを判断し、前記第2の閾値と比較することで側柵の下降動作が行われたか否かを判断するデータ処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の側柵位置検出装置。
  4. 前記判別手段は、前記気圧センサからの出力データを時間微分し、時間微分値の絶対値が所定の閾値の絶対値を超える場合に、前記側柵の上下動が行われたと判断するデータ処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の側柵位置検出装置。
  5. 前記判別手段は、第1の閾値と第2の閾値を有し、前記気圧センサからの出力データを時間微分し、時間微分値と前記第1の閾値とを比較することで側柵の上昇動作が行われたか否かを判断し、前記時間微分値と前記第2の閾値とを比較することで側柵の下降動作が行われたか否かを判断するデータ処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の側柵位置検出装置。
  6. 前記判別手段は、前記側柵の上下動が行われたと判別した時に警報を発する警報発信部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の側柵位置検出装置。
  7. ベッドの長手側の縁に沿って設置された第1の位置及び前記第1の位置より低い第2の位置の高さ位置の間で上下動可能であって、前記高さ位置における気圧を検出する気圧センサを備えたことを特徴とする側柵。
  8. 請求項7に記載の側柵を備えたことを特徴とする側柵付きベッド。
  9. 前記側柵の前記第1の位置が着床するマット上面よりも上の位置にあり、前記第2の位置が前記マット上面よりも下の位置にあることを特徴とする請求項8に記載の側柵付きベッド。
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