JP2014230722A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御基板を収容する開閉自在な2つのケース片30、40と、収容空間Sに収容される切断部材50と、ケース片に接着されたシール80と、2つのケース片が開放されることを規制する包囲部材70と、を備え、包囲部材が各ケース片から離脱されるに伴って切断部材が外側に移動する際に、第2破断片53、55が第2開口部O2、O2’に沿って移動することにより、第2開口部を覆っていたシール部分を該シールの他の部分から切断して分離するようにした。
【選択図】図9
Description
ROMの不正な取り換えは、工場から出荷された遊技機が遊技場に設置される以前の段階、或いは設置後に行われる可能性が高い。
このような不正行為に対する対策として特許文献1には、制御基板上のROMを包囲するケース体とカバー体とを分離不能な結合手段によって結合することにより、結合手段を破壊した場合にはその痕跡が必ず残るようにした技術が提案されている。
しかし、不正行為者の手口が年々巧妙化することにより、結合手段を破壊してROMを交換した後で、形跡が残らないように新たな結合手段を組み付ける可能性がある。
特許文献2にも不正防止のための装置構成が開示されているが、特許文献1の場合と同様の欠点を有している。
即ち、特許文献3には、識別情報を記憶したRFID(非接触型記憶媒体)を組み込んだ封印シールを、制御基板ボックスを構成するケース本体とケース蓋とに跨って接着することにより、制御基板ボックスが不正に開放された場合にRFIDが破断、断線して識別情報の読取りが不可能となるようにした技術が開示されている。これによれば、読み取り装置を用いてRFIDに記憶された識別情報を読取ることができない場合に、不正に制御基板ボックスが開放されたことを知ることができる。
封印シール210は一面に接着層を有した紙等の破断し易い材質から成る接着シート211と、接着シートに固定されたRFID(例えば、ICタグ)212と、を備えている。RFID212は、電力生成回路、変復調回路、記憶回路、制御回路を含むチップ213と、チップから反対方向に延びる二本の導体パターン214と、各導体パターン214の先端に接続されたアンテナ部215と、を有している。図示しない読み取り装置からRFID212に向けて読み取り用の電磁波を照射すると、チップ内の電力生成回路が電磁誘導作用により起電力を生成し、この起電力により作動する制御回路によって記憶回路内に記憶された識別情報を読み出してアンテナから読み取り装置へ送信することにより識別情報を読取ることができる。
RFID212を構成する導体パターン214は接着シート211の対角線方向へ延びており、導体パターン214が突き合わせ部203、203と交差するように封印シールを接着しておくことにより、制御基板ボックスが不正に開放された場合に導体パターンの一部が断線して記憶情報の読み出しを不可能とすることができる。
特に、ケース本体とケース蓋との突き合わせ部を塞ぐように封印シールを貼った場合、直線的に延びる突き合わせ部に沿ってカッタによって封印シールを切断する過程で導体パターンを一箇所切断した程度の破断状態では、後の修復作業によって導体パターンを再導通させることが比較的容易となることが判った。
しかし、何れの破断片による破断方法も、封印シールの所要部位を一本の切断線によって単純に2つに分断するに過ぎず、切断された封印シール部分を復旧不能な程度に変形させたり、潰す等の強いダメージをもたらす訳ではない。従って、切断された各部分を接続し直すことにより、外観上不正行為の形跡を残さないように修復することは不可能ではない。封印シールとしてRFIDを搭載した場合においても同様に切断部位を復旧することは不可能ではなかった。
また、正規に封印された制御基板ボックスから封印シールを剥離し、不正ROMを搭載した他の制御基板ボックスにこの封印シールを貼り付けて再利用する不正行為も行われることがある。しかし、従来の不正防止のための構造では、正規の制御基板ボックスから剥離する際に切断された封印シールを修復して再利用することが不可能ではなかった。
シールは、一方のケース片にのみ接着しても良いし、両ケース片に跨って接着させてもよい。少なくとも一方のケース片の端縁(シール接着部)にシールを接着した場合に、シールを包囲するように包囲部材をシール接着部に装着する。更に、予めシール接着部に独立した部品としての切断部材を組付け可能に構成した。更に、包囲部材をシール接着部に装着した際に、包囲部材と切断部材が一体化(分離可能)するように構成したため、包囲部材を取り外そうとすると、切断部材も同時に離脱し、その離脱過程でシールを破断することとなる。このため、目視によってシールの破損の有無を知ることができる。
シールは、一方のケース片にのみ接着しても良いし、両ケース片に跨って接着させてもよい。
切断部材に設けた第2破断片は、突出片に設けた第2開口部内に位置し、包囲部材の離脱時には第2開口部を覆っているシール部分を破断させることができる。破断方法は、第2開口部を覆っていた第2シール接着部を、該第2シール接着部の他の部分から切断して分離する(切除する、えぐり取る)方法である。
シール接着部が単一の突出片から構成されている場合であっても、切断部材、包囲部材から成るシールの封印・破断構造を実現できる。
請求項3の発明は、前記第2破断片は、前記第2シール接着部を少なくとも2つの切断線に沿って切断することにより、該切断線間に位置する第2シール接着部の被切除部を第2シール接着部の他の部分から切除することを特徴とする。
第2開口部を覆っていたシール部分は単に二分される訳ではなく、第2開口部の両側の第2接着面に接着されていたシールの他の部分から分離して切除される。つまり、シール部分は、第2破断片によって3つの部分に分離された状態となる。
図1は外枠に対して遊技盤ユニットと内枠を開閉自在に軸支した状態を示す斜視図であり、図2は遊技盤ユニットの背面図であり、図3は遊技盤ユニットの背面側分解斜視図である。
図1に示すように、遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠2と、外枠2により一方の縦辺を回動可能に支持された内枠5、及び遊技盤ユニット10と、を備えている。
内枠5は、遊技盤11の前方(遊技者側)において遊技領域を視認可能に覆うガラス板(図示しない)を支持している。また、内枠5には、回動操作されることにより遊技領域に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル6等が設けられている。
遊技盤ユニット10は、遊技球が流下する遊技領域が形成された遊技盤11と、遊技盤の背面(後面)に組み付けられて前後方向に貫通する開口部を有したベース枠体(液晶ベース枠)15と、ベース枠体の背面側(後面側)に開口部を塞ぐように配置された画像表示ユニット(画像表示装置、及び画像表示カバー)20と、を備えている。画像表示ユニット20の背面(後面)には、図示しないランプ中継基板が組み付けられ、ランプ中継基板を含む画像表示ユニット20の背面は背面カバー22によって覆われている。背面カバー22よりも下側の画像表示ユニットの背面下部には主制御基板を収容した制御基板ボックス25が取り付けられる。
図4(a)は本発明の一実施形態に係る遊技機に装備される制御基板ボックス(基板保護ケース)の外観構成を示す斜視図であり、(b)はその正面図、(c)はその側面図であり、図5は本発明の封印構造を備えた制御基板ボックスの分解斜視図であり、図6(a)(b)及び(c)は制御基板ボックスの他の分解斜視図、突き合わせ部(封印シール接着部)の構成を示す要部底面図、及び突き合わせ部の側面図であり、図7は切断部材を各突出片により挟んだ状態にある各ケース片に対して封印シールとキャップを組み付ける手順を説明する斜視図であり、図8(a)及び(b)は切断部材の一面側斜視図、及び他面側斜視図であり、(c)は切断刃部の変形例を示す拡大図であり、図9(a)及び(b)は突き合わせ部に対して切断部材、封印シール、キャップを組み付けた状態を示す一面側の要部断面図、及び他面側の要部断面図であり、図10(a)及び(b)は2つのケース片に対して切断部材、封印シール、キャップを組み付ける手順を示す要部分解斜視図であり、図11(a)(b)及び(c)は各ケース片の突出片を省略した状態における切断部材とキャップとの組み付け手順を示す説明図であり、図12(a)乃至(d)は突き合わせ部に対して切断部材、封印シール、キャップを組み付ける手順、及び離脱させる手順を示す要部構成図であり、図13(a)(b)及び(c)は図8に示した形状のシール切除部を有した切断部材によって封印シールを切除する手順を示す斜視図である。
制御基板ボックス25は、ROMを搭載した制御基板(プリント基板)を間に挟んだ状態で内部に収容する透明な樹脂製の2つのケース片(下ケース片(基板ケース)30、上ケース片(基板ケース)40)と、両ケース片30、40の端縁間に挟まれて保持される封印シール切断部材(以下、切断部材、という)50と、後述する封印シール(シール)80を接着した制御基板ボックスの突き合わせ部Aに対して着脱自在に装着されるキャップ(包囲部材)70と、を備えている。
なお、後述するように切断部材50の取付け位置は、両ケース片の端縁間に限らず、何れか一方のケース片の外側面であっても良い。
制御基板ボックス25の端縁に沿った適所には、カシメ部材(カシメピン140)を用いたカシメ締結部110、120が配置され、各カシメ締結部に設けた締結穴内にカシメ部材を打ち込むことにより両ケース片30、40は閉止状態でロックされる。締結穴に打ち込まれたカシメ部材を除去することによって両ケース片30、40は開閉、着脱可能な状態となる。
なお、台座95は、遊技機本体の背面側に設けた遊技機側保持部に対して制御基板ボックス25を取り付けるための連結手段であり、下ケース片30に設けたフック部31を台座95に設けた軸部96に係合させることにより、制御基板ボックス25は軸部96を中心として上下方向へ回動する。即ち、制御基板ボックス25の下ケース片30がこの台座95により保持されるため、制御基板ボックス25は遊技機側の軸部96を中心として上下方向へ回動する。
制御基板を収容した制御基板ボックス25は、下ケース片30を台座95を介してパチンコ遊技機等の遊技盤の背面に添設させた状態で組み付けられるため、遊技盤の背面側から上ケース片40を通して内部の制御基板面に搭載された電子部品を視認することができる。また、台座95の上部に位置する軸部96を中心として制御基板ボックス25を上方に回動させることにより、透明な下ケース片30の底面から制御基板ボックス内部を確認することができる。
即ち、制御基板ボックス25が図4のように閉止状態にある時に、下ケース片30と上ケース片50との端縁間(突き合わせ部A=封印シール接着部)に跨るように封印シール80を接着することにより、封印シール80を破損せずには両ケース片を開放できないように構成されている。即ち、図5、図6等に示すように下ケース片30と上ケース片40の長手方向一端縁には夫々突出片32、42が設けられており、両突出片32、42は、突き合わせ部Aを構成している。即ち、両突出片32、42は、下ケース片30と上ケース片40の長手方向一端縁の略同一位置に設けられることにより、両ケース片を閉止した時に両突出片32、42が整合状態となって突き合わせ部(封印シール接着部)Aを形成する。
本例では、両突出片の先端縁を含めた外周縁が整合状態(無段差状)となっているが、整合状態であることは必須ではない。両突出片の外周縁、特に先端縁が非整合状態(段差状)になっていてもよい。このように段差状の両突出片に跨って封印シールを貼ることも可能であるからである。
なお、本例では、両ケース片30、40は、図4中の(ロ)で示した逆方向(制御基板面と平行な面方向)にスライドすることにより開閉される。
つまり、切断部材50は、封印シール接着部において少なくとも何れか一方のケース片(突出片)によって保持される構成であればよい。切断部材をケース片に支持する構造は、各部材に設けた凸部と凹部との弾性的な嵌合関係とすれば足りる。
略板状の切断部材50は、本例では閉止状態にある2つのケース片30、40の突出片32、42(端縁間)によって挟まれて配置される。
封印シール接着部Aの先端面(両突出片32、42の各先端面)は第1接着面A1を構成し、第1接着面A1と直交(交差)する突出片42の外面は第2接着面A2を構成し、突出片32の外面は第3接着面A3を構成する。
第1接着面A1と第2接着面A2と第3接着面A3の内側には、切断部材50を収容する収容空間Sが設けられている。
図5等に示すように、封印シール(シール)80は、第1開口部O1の全部または一部を覆って第1接着面A1に接着される第1シール接着部80Aと、2つの第2開口部O2、O2’の一部を覆って第2接着面A2に接着される第2シール接着部80Bと、第3開口部O3の全部または一部を覆って第3接着面A3に接着される第3シール接着部80Cと、を有する。
なお、各破断片の先端部を各開口部から外側に突出させる一方で、各破断片の先端部をも覆うように封印シールを接着してもよい。この場合には、各破断片の先端部と接する封印シール部分は各開口部から突出した先端部と接着した状態となる。
また、図16において後述するように破断片を開口部から外側へ突出させずに、破断片と封印シールの接着剤層とを接着させる構成も可能であるため、破断片の先端部を開口部から外側へ突出させることは必須ではない。
キャップ70は、封印シール80を含む両突出片(突き合わせ部)の外面を包囲するキャップ本体71と、突き合わせ部Aに装着された時に突出片32、42間に挟まれた状態にある切断部材50(被係止部59)と弾性的に係合する係止部72を備え、キャップを突き合わせ部Aから離脱させる際に切断部材を一体的に離脱させることにより、各破断片が封印シールを破断しつつ離脱させる(図10、図12、図13)。
なお、図4等に図示した実施形態では、キャップ70は、封印シールを含む突出片32、42全体を包囲している例を示したが、キャップは封印シールの少なくとも一部を包囲するように突き合わせ部(封印シール接着部=キャップ装着部)Aの少なくとも一部に装着される構成であればよい。このことは、以下の全ての実施形態についても同様に当てはまる。
各切断部材の一面に2個の第2破断片53、55を設け、他面に一個の第3破断片57を設けているが、第2破断片は切断部材の一面側に一個のみ設けてもよい。また、裏面側の第3破断片57を設けない構成も可能である。また本例では、第2破断片53、55、及び第3破断片57は突出片42の面と略直交する方向へ延びているが、当該面と傾斜した方向へ延びていてもよい。
各第2破断片53、55の側方には被係止部としての切欠き52が設けられており、この切欠き52には、突出片32、或いは42に設けた2つの突起が係合して切断部材を仮固定する。
実際にキャップを破断部材に組み付ける際には、図10に示すように各突出片32、42と、封印シール80が両部材間に介在している。
図10(a)では一方の突出片32側に予め切断部材50をセットしてから、他方の突出片42との間で切断部材を挟むように、上ケース片40を下ケース片30に取り付ける。
図10(b)では、各突出片32、42の外面に跨って封印シール80を接着してから、キャップ70をこれらの外面に被せて装着を完了する。
この状態では、各環状部135a、第2の環状部135b、環状部135cが連通しているため、カシメピン140を差し込んで固着する。
これにより、制御基板ボックスの組付けが完了する。
本発明の特徴的な構成は、切断部材の離脱に伴って2つの第2破断片53、55が離脱方向へ移動する際に第2シール接着部80Bと接する部位に、第2シール接着部を所要幅に渡って、第2シール接着部の他の部位から切断、分離(切除)するシール切除部53a、55aを設けた点にある(図8(a)、図9(a)、図10(a))。
本発明では、切断部材50を各ケース片とは別部材とすることにより、その第1破断片51、第2破断片53、55、第3破断片57等の切断手段の形状を独自に、且つ任意に成形、加工することが可能となり、封印シールの任意の部分を任意の範囲で著しく破断させる構成が可能となる。特に、多重に折り畳まれた状態で押し潰された被切除部は、封印シール裏面の接着剤の作用により固着しており、伸展させて修復することが困難となっている。
切断部材50は、本実施形態では上ケース片40の突出片42の内側面に対して仮係止されるように構成されている。突出片42の内側面(切断部材支持部)には図示しない突起状の係止部(仮係止部)が一対突設されており、これらの係止部が装着される切断部材50に設けた図示しない2つの凹所(仮係止部)に弾性的に係合してこれを押さえるように構成されている。
なお、本実施形態では上ケース片側の突出片42に切断部材支持部を設けた構成例を示したが、下ケース側の突出片32の内側面に切断部支持部を設けることも可能である。
なお、切断部材上における被係止部59の位置、形状、キャップとの位置関係は、図示の構成に限定される訳ではなく、キャップに対して切断部材を係止できればどのような構成であってもよい。
このようにして突出片42に対して切断部材50を装着した後で、上ケース片40に対して下ケース片30を装着し、両突出片32、42の外面に跨って封印シール80を接着する。
キャップ(包囲部材)70は、キャップ本体71の内側に切断部材50の被係止部59と係合可能な突起状の係止部72を有し、図12(c)のようにキャップを突き合わせ部Aに装着した時に各係止部72が各被係止部59の先端部と弾性的に係合して一時的に一体化する。
切断部材50が収容空所S内に位置している時に各第2破断片53、55、第3破断片57は、封印シールにより覆われていない第2開口部O2、O2’第3開口部O3の一部から突出(露出)しているため、切断部材50が外側(離脱方向)へ移動する際に、対応する位置にある封印シール部分を局部的に切断、破断、破壊することができる。
図13に示すように、第2破断片53は、第2開口部O2に沿って移動する過程で、第2開口部を覆っている第2接着部80Bを単に切断(二分)するのではなく、第2開口部O2を覆っている第2接着部80B(の少なくとも一部)を両側に位置する他のシール部分から略帯状に切除(切断、分離)する。更に、第2破断片53が外側(離脱方向)へ移動する過程において切除した略帯状のシール部分(被切除部)を押し潰して修復不能な状態とする。切断部材50が両突出片32、42から完全に離脱した後においては、切除された帯状のシール部分は各突出片に残されたシール部分から完全に離脱するか、一部が接続された状態となるが、破断、押し潰しによる変形のダメージが大きくなって修復不能状態に陥るように構成されている。
この例に係るシール切除部53aは、図8、図9に示すように、先端が尖った2つの切断刃部53b、53cと、切断刃部間に位置する平坦面状の押圧部53dと、を備えている。
切断刃部53b、53cは、離脱方向(イ)への移動時に封印シールの第2シール接着部80Bをその端縁(周縁)からシール内部に向けて直線的に移動しながら切断する手段であり、各切断刃部53b、53cは夫々切断線L1、L2を形成する。なお、各切断線は必ずしも直線状とはならない。
なお、発明者による実験によれば、2つの切断刃部53b、53cのみを設け、押圧部53dを設けないシール切除部の構成(V字状、或いはU字状の構成)であっても、切断線間の被切除部80B−1を十分に形成することができた。
図13(a)に示した切断前の状態では、シール切除部53aは、各切断刃部53b、53cを封印シールの第2シール接着部80Bの端縁と接触(或いは近接)させた状態にあり、切断は開始されていない。
(c)に示した切断終了直前の状態では、シール切除部53aは第2開口部O2の終端部に達しており、この時、第2接着シール部80Bは3つの部位80B−1、80B−2、80B−3に分断されている。
切断線L1、L2に沿って他の部位80B−2、80B−3から分離された被切除部80B−1は、各切断刃部53b、53cと押圧部53dとの協働により多重に折り曲げられて押し潰された状態となり、強いダメージを受ける。特に、被切除部裏面の接着剤層が押し潰された部分同志の吸着力を高める。このため、潰れた状態にある被切除部80B−1を引き延ばしても、これを破損させずに完全に伸展させることは難しく、外観上、不正行為が行われたことを明確に判別できる程度にシワや破損部を残すことが出来る。また、強いダメージを受けた被切除部80B−1を引き延ばし、他のシール部分80B−2、3との切断線をつなぎ合わせて外観上の違和感がないように復旧することも不可能となる。
なお、切断線L1、L2は各開口部の対向する2つの端縁に沿った直線状になるとは限らず、図示したように不規則形状の切断線(切り口)となることが多いため、被切除部を復旧することは更に困難となる。
切断、切除を容易にするために、被切除部80B−1と他の部位80B−2、80B−3との境界線に沿ってミシン目等を形成して被切除部を切除し易く構成してもよい。
なお、シール切除部を構成する2つの切断刃部の形状は、同一である必要はない。
また、図8(c)に示すように、各切断刃部53b、53cは先端側から基端側に向けてテーパー状に幅が狭くなるように構成してもよい。このように切断刃部を構成することにより、封印シール端縁を刃先で捕らえて切断し易くなる。
次に、図14(a)乃至(d)は本発明の他の実施形態に係る切断部材の構成を示す説明図であり、この切断部材50は、各第2破断片53、55、第3破断片57の各シール切除部53a、55a、57aをW字状の刃先としている。
この実施形態においては、シール切除部53aは、3つの切断刃部53b、53c、53eにより封印シールに3つの切断線を形成しながら、切断線間のシール部分を押し潰すことができるため、更にダメージを大きくして復旧を困難にすることができる。
次に、図15(a)乃至(d)は本発明の他の実施形態に係る切断部材の構成を示す説明図であり、この切断部材50は、薄板状の各第2破断片53、55、第3破断片57の各シール切除部53a、55a、57aを八字状(非平行)の刃先としている。
この実施形態においては、シール切除部53aは、2つの薄板状の切断刃部53b、53cにより封印シールに2つの切断線を形成しながら、押圧部53dにより切断線間のシール部分を押し潰すことができるため、ダメージを大きくして復旧を困難にすることができる。
このように切断刃部は封印シールの端面に対して直交しない傾斜した角度で対向するように構成しても良い。
また、第1の実施形態における各破断片の切断刃部は山形(三角形状)としたが、第3の実施形態の切断刃部のように板状の刃により構成してもよい。
次に、図16(a)(b)(c)は本発明の他の実施形態に係る切断部材により封印シールを切断する手順を示す図である。
この切断部材50の各第2破断片53、55、第3破断片57の各シール切除部53a、55a、57aには刃部が形成されていない平坦面となっている。本例では、各シール切除部53a、55a、57aと封印シール端縁との間を接着剤58により接着している。
なお、この例では、各破断片53、55、57の先端部を封印シールの表面よりも外側に突出させて接着剤58により接着したが、各破断片の先端を封印シールの接着面の内側に位置させて、接着面と接着することにより一体化してもよい。つまり、封印シールが本来有している接着面を利用して各破断片の先端部とを接着させてもよい。
或いは、各シール切除部を各開口部から外側に突出させた状態で、各シール切除部を覆うようにシールを被せて接着してもよい。この状態で切断部材50を離脱方向に移動させた場合にも、シール切除部は開口部を覆う封印シール部分を破断しながら押し潰すことができるからである。
次に、封印シール80について説明する。
図7、図10、図13等に示すように、本実施形態に係る封印シール80は一面に接着剤層を有した紙等の破断し易い材質から成る接着シート81と、接着シートの一面の角隅部に固定されたQRコード(登録商標)82と、接着シートの対向する2つの端縁に跨って帯状に配置されたホログラム83と、を備えている。また、封印シール間の識別をするための通し番号等が記載されている。
ランダムな数字を二次元コード化したQRコード(登録商標)82と、偽造防止のためにホログラフィー技術を用いてレーザービームでプリントした立体画像であるホログラム83は、その封印シール80が特定の認証資格を有した組織によって正規に発行された真正品であることを証明する手段であり、夫々専用の読取り装置によって読取ることにより真正品であるか否かを判別できる。従って、偽造された封印シールの利用や、他の遊技機の制御基板ボックスから剥離した封印シールを流用して不正使用することを阻止することができる。
このような不正行為を防止するためには、不正行為者が封印シールを制御基板ボックスから剥離する際に、封印シールを切断するだけなく、再生不能な程度にひどくダメージを受けるように破壊することが必要である。本実施形態では、特に、2本の切断線L1、L2がQRコード(登録商標)やホログラムといった真正品であることの識別手段の内部、或いは周辺に沿って形成されるように構成し、且つ切断線間のシール部分を押し潰すことにより、再生、再利用をより困難にしている。
このため、両ケース片の突出片32、42に対して切断部材50、封印シール80、キャップ70をセットした状態において、キャップと共に切断部材50を離脱方向へ移動させると、一つの第2破断片53がQRコード(登録商標)82を含めた封印シール部分を局部的に破断、切除(除去)する一方で、第1破断片51、及び第3破断片57がホログラム83を破断、切除する。
なお、第2破断片53の側方に配置された他の第2破断片55は、封印シールの他の部位を破断、切除する。
なお、封印シールとしては、接着シートの一面にRFID(例えば、ICタグ等の非接触型の電波による識別手段)を固定したものを用いても良いし、単なる接着シートのみからなるものを使用しても良い。
切断部材50はその先端(離脱方向先端)に第1破断片51を有しているため、切断部材50が両突出片32、42の突き合わせ位置(第1開口部O1)から外部に突出したときに、接着シート81と共に各部位(ホログラム83、その他の部位)が破断して、QRコード(登録商標)82とホログラム83による識別機能が喪失されるように構成されている。QRコード(登録商標)82とホログラム83による識別機能が喪失されると、読み取り装置によってこれらの真正、IDを確認することができなくなるため、制御基板ボックスが不正に開放されたことを知ることができる。
なお、第1破断片51によってQRコード(登録商標)82を破断するようにしてもよい。
特に、制御基板ボックスを開放してROMを交換する等の不正行為が遊技場の営業中に行われる場合には、キャップを離脱させて制御基板ボックスを開放してからROMを交換し、その後制御基板ボックスを閉止して封印シールを補修するのに要する時間は僅かしかないため、完全な修復は極めて困難である。
なお、第2破断片53、55のうちの一方、例えば第2破断片53のみを設けても良いことは勿論である。
第2破断片57は、第1破断片51と共に、ホログラム83を破断する手段としての役割を有しているが、必須ではない。
また、両ケース片30、40を透明材料にて構成する一方で、切断部材50は赤色等の目立つ色に着色することにより、切断部材の存在をケース片の外側から目視により確認することが可能となる。このため、生産ラインにおいて切断部品の装着し忘れが起きた場合にも直ぐに気づくことができ、装着し忘れたままでの出荷が発生することを防止できる。
次に、上記の如くキャップと切断部材を係合させる構成を採用した場合、不正行為者は、キャップ70の係止部72に相当する部位をカッタ等により破損、除去してキャップと切断部材の被係止部59との係合を解除しようとする可能性がある。この場合、キャップのみを取り外すことが可能となり、その後封印シールをカッタにより復旧可能な程度に切断して制御基板ボックスを開放し、ROM交換などの不正行為を実施することができる。
このような不正行為に対処するため、本発明においては、キャップ70を突き合わせ部に装着した際に両係止部72に相当するキャップの外側位置に、改変阻止用の改変阻止部材130、135を突出している。これら改変阻止部材130、135は、何れか一方のケース片(本例では上ケース片40)から突出する。本実施形態では、一方の改変阻止部材130はリブ(突起)であり、他方の改変阻止部材135はカシメピン140による両ケース片の封止部である。なお、他方の改変阻止部材135をリブとしてもよい。
改変阻止部材135は、下ケース片30に設けた第1の環状部135aと、上ケース片40に設けた第2の環状部135bと、キャップに設けた環状部135cと、各環状部に圧入されて固定されるカシメピン(カシメ部材)140と、から構成されている。各環状部135a、135bは、両ケース片を整合状態で閉止した時にその穴部同士が連通状態となり、キャップ側の環状部135cと共にこの両穴部内にカシメピン140を圧入することにより、カシメピンを除去しない限り制御基板ボックスの開放が困難となる。
なお、担当行政官庁により遊技場(ホール)内の遊技機の検査が行われる場合には、既設の制御基板ボックスを開放して制御基板上の電子部品等の検査を受ける必要がある。この場合には、制御基板ボックスの長手方向両端縁に設けた2箇所のカシメ締結部110、120を破断させて締結を解除すると共に、キャップ70を取り外して封印シール80による封印を解除する必要がある。検査終了後には、突き合わせ部Aとは反対側に2箇所設けた他のカシメ締結部120(120a、120b)のうち破壊されていない方のカシメ締結部を利用して封止する一方で、突き合わせ部Aに切断部材を再セットしてから封印シールを接着し、キャップを装着することにより、制御基板ボックスの再利用が可能となる。このように本発明の制御基板ボックスは、検査のために一度封印を解除して開放されたとしてもあと一度だけ再利用が可能となるため、ゴミの廃棄量を低減し、環境問題に対応することが可能となる。
次に、図17は本発明のパチンコ遊技機に装備される制御基板ボックスの封印構造の他の構成例を示す説明図であり、(a)は分解斜視図、(b)は下ケース片の突出片の側面図、(c)及び(d)は両ケース片を組み付けた状態を示す要部底面図、及び側面図である。
この実施形態に係る突き合わせ部(封印シール接着部)Aは、2つのケース片の周縁部に夫々設けた突出片32、42から構成されており、切断部材50は何れか一方の突出片、本例では下側の突出片32の外側面A3により着脱自在に支持される。更に、キャップ70は封印シールを含む両突出片の外面を包囲するキャップ本体71を備え、キャップ本体により封印シールと両突出片と切断部材を包囲したときに係止部72により切断部材に設けた被係止部59と係合するように構成されている。
更に、両ケース片の突出片32、42には、キャップと共に切断部材が離脱方向(イ)へ移動する際に第2破断片53が少なくとも一方の突出片32、42の外面に接着された封印シール80を破断することを許容するガイドスリット(第3開口部O3)46、ガイドスリット(第2開口部O2)44が夫々形成されている。
第2破断片53は上記実施形態と同様に、各ガイドスリットを覆う封印シール部分を2つの切断線に沿って切断、分離、押圧するシール切除部53aを備えている。
また、切断部材50の表面側には第2破断片53が突設されており、切断部材を突出片32の外側面に矢印(イ’)方向から装着する際にこの第2破断片53の通過を許容するガイドスリット(第3開口部O3)46、ガイドスリット(第2開口部O2)44が両突出片32、42に形成されている。図17(a)(d)に示すように、両突出片が重なった状態において両ガイドスリット46、44は連通している。従って、切断部材50を突出片32の外側面に添設させる際には、切断部材の一面を突出片32の外側面に沿ってスライドさせつつ装着することができる。この際、第2破断片53が2つのガイドスリット46、44内に嵌合しつつ移動するため、装着に際しての障害となることがない(装着時のガイドとすることができる)。
このように切断部材50は、二枚の突出片32、42のうちの何れか一方の外側面に対して取り付けることができる。
キャップ70は、切断部材50を含む二枚の突出片に装着される際に切断部材の被係止部59と係合、係止してロックされた状態となり、キャップを離脱させる際には切断部材も一体となって離脱し、その際に第1破断片51、或いは/及び、第2破断片53が封印シールを破断させる。
次に、図18は本発明のパチンコ遊技機に装備される制御基板ボックスの封印構造の他の構成例を示す説明図であり、(a)は分解斜視図、(b)及び(c)は両ケース片を組み付けた状態を示す要部底面図、及び側面図である。
この実施形態に係る封印シール接着部Aは、一方のケース片、本例では上側のケース片の周縁部に設けた突出片42のみから構成されており、切断部材50は突出片42の内面(面A2の裏面)に設けた切断部材支持部(突起と凹所)により着脱自在に支持される。
更に、切断部材50は、キャップ70を封印シール接着部Aから離脱させる方向と交差する方向(突出片の面と交差する方向)へ突出する第2破断片53を備えている。
第2破断片53は上記実施形態と同様に、各ガイドスリットを覆う封印シール部分を2つの切断線に沿って切断、分離、押圧するシール切除部53aを備えている。
更に、突出片42には、キャップと共に切断部材が離脱方向(イ)へ移動する際に第2破断片53が少なくとも突出片42の外面に接着された封印シール80を破断することを許容する第2開口部O2が形成されている。
封印シールは突出片42の外側面のみに接着しても良いし、突出片42の内側面に跨って接着してもよい。突出片42の内外両面に跨って接着する場合には、突出片42内側面に仮係止されている切断部材の外面に封印シールを接着することとなる。
このように切断部材は、単一の突出片に対して取り付けても良い。
キャップ70は、切断部材を含む突出片42に装着される際に切断部材の被係止部59と係合、係止してロックされた状態となり、キャップを離脱させる際には切断部材も一体となって離脱し、その際に第1破断片51、或いは/及び、第2破断片53が封印シールを破断させる。
次に、上記各実施形態では両ケース片30、40の開閉方向に限定はなく、どのような方向であってもよい。即ち、何れか一方のケース片に対して他方のケース片を制御基板面と並行な方向(図4(a)の矢印ロで示す方向)へスライドさせる構成としたり、或いは両ケース片を制御基板の面と直交する方向へ開放する構成とすることにより、両ケース片が開閉可能に構成されている制御基板ボックスにも本発明の封印構造を適用することができる。
更に、一方のケース片に対して他方のケース片は回動軸を中心として開閉自在に軸支されている制御基板ボックスにも適用することができる。具体的には、下ケース片30の一端部に設けたヒンジ部により、上ケース片40の一端部に設けた軸部を開閉自在(図4(a)の矢印ニ方向)に軸支した構成の制御基板ボックスに適用することができる。
また、封印シールを貼る位置は、上記各実施形態では制御基板の短辺に沿った位置としたが、長辺に沿った位置であってもよい。
第1の本発明は、制御基板と、制御基板を内部に収容する開閉自在な2つのケース片30、40を有した基板ケースと、基板ケース外面に設けられた第1接着面A1、及び該第1接着面と交差する第2接着面A2と、第1接着面、及び第2接着面の内側に設けられた収容空間Sと、第1接着面に設けられ、収容空間と連通する第1開口部O1と、第2接着面に設けられ、収容空間と連通する第2開口部O2(O2’)と、収容空間に収容される切断部材50と、第1接着面、及び第2接着面上に接着されたシール80と、シールを包囲した状態で基板ケースに装着可能であり、2つのケース片が開放されることを規制する包囲部材70と、を備え、シールは、第1開口部の全部または一部(少なくとも一部)を覆い、且つ第1接着面に接着される第1シール接着部80Aと、第2開口部の少なくとも一部を覆い、且つ第2接着面に接着される第2シール接着部80Bと、を有し、切断部材50は、基板ケースに装着された包囲部材70と係合する係止部59と、シールにより覆われていない第2開口部から突出する第2破断片53(55)と、を備えており、包囲部材が基板ケースから離脱されるに伴って包囲部材と係合する切断部材が外側に移動する際に、第2破断片が第2開口部に沿って外側に移動することにより、第2開口部を覆っていた第2シール接着部を該第2シール接着部の他の部分から切断して分離するように構成されている。
特に、切断部材に設けた第2破断片53、55は、単純にシールを二分するのではなく、開口部O2(O2’)上に位置するシール部分(とその周辺)を部分的に、隣接する他のシール部分から切除しつつ押し潰すように作用する。このように切除部を著しく変形させてダメージを強く残すことができるため、切除されたシール部分は再生、修復不能となり、隣接する他のシール部分の切断部分を修復する余地がなくなる。
即ち、キャップ離脱時に、封印シールの外観を著しく破損せねばならないように構成したので、目視によって封印シールの破損の有無を知ることができるばかりでなく、封印シールから切除されて押し潰された被切除部にQRコード(登録商標)、ホログラム、RFIDが含まれる場合には読取り装置による読取りが不可能となり、封印シールが破損されていることを的確に知ることができる。
更に、制御基板ボックスから不正に剥離した際に切断された封印シールを修復して他の制御基板ボックスに対して不正に再貼付して利用しようとしても、原形に復旧させることが不可能な程度に徹底的に封印シールを破壊させることができる。
なお、封印シールは、一方のケース片にのみ接着しても良いし、両ケース片に跨って接着させてもよい。
第2破断片の先端をシールにより覆われていない第2開口部から突出させておくことにより、シールをその外周縁から内部に向けて切断することが可能となり、切断し易くなる。このことは、他の第2破断片、第3破断片についても同様である。
2つの切断線に沿って開口部O2(O2’)を覆うように配置されたシール部分(とその周辺)を切断することにより、2つの切断線間のシール部分(被切除部)が他のシール部分から分離される。更に、この被切除部は第2破断片により押し潰される。
第2破断片に切断刃部を設けることにより、より確実に切断線を形成して被切除部を形成することが可能となる。
切断刃部の他に、押圧部を設けることにより、被切除部をより確実に、修復不能な程度に潰すことが可能となる。
切断刃部は、シール端縁と交差することにより、切断が容易となる。
切断部材の第2破断片とは反対側に第3破断片を設けることにより、シールの他面側も破断、切除することが可能となり、シールの修復を更に困難化することができる。
各破断片とシールとを接着することによっても、各破断片によって開口部を覆うシール部分を切除することが可能となる。破断片を開口部から外側へ突出させた状態でシールと接着してもよいし、破断片の先端を開口部内に位置させた状態でシールと接着してもよい。
この場合には、各破断片の先端部は、対応する開口部から外側に突出している必要はない。破断片の適所とシールの接着面とを接着させれば、被切除部を効果的に他のシール部分から分離しつつ、切除、押し潰しできるからである。
本発明で使用する接着シールはどのようなものであっても良いが、切除が行われた場合には一目で不正行為が行われたことが分かることとなる。QRコード(登録商標)、ホログラム、RFID等の識別情報記録媒体がシールに搭載されている場合には、各破断部がこれらの主要部位を破断することにより、識別機能を喪失させることができ、シールの再利用による不正行為を防止することが可能となる。
本発明では、シールを不完全に破って再利用されることがないように、部分的に徹底的に破壊するようにした。また、被切除部は、破断片が開口部を通過した後は、残りのシール部分から分離され残らないケースが大半である。
特に、QRコード(登録商標)については写真機、携帯電話機等によって読み取って再利用される可能性があるので、徹底的な破壊が必要となる。
本発明実施形態に係る制御基板ボックス25は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機に装備される制御基板を収容する手段として利用可能である。
Claims (3)
- 制御基板と、
前記制御基板を収容する開閉自在な2つのケース片を有した基板ケースと、
前記基板ケース外面に設けられた第1接着面、及び該第1接着面と交差する第2接着面と、
前記第1接着面、及び前記第2接着面の内側に設けられた収容空間と、
前記第1接着面に設けられ、前記収容空間と連通する第1開口部と、
前記第2接着面に設けられ、前記収容空間と連通する第2開口部と、
前記収容空間に収容される切断部材と、
前記第1接着面、及び前記第2接着面上に接着されるシールと、
前記シールを包囲した状態で前記基板ケースに装着可能であり、前記2つのケース片が開放されることを規制する包囲部材と、
を有した制御基板ボックスを備えた遊技機であって、
前記シールは、
前記第1開口部の少なくとも一部を覆い、且つ前記第1接着面に接着される第1シール接着部と、
前記第2開口部の少なくとも一部を覆い、且つ前記第2接着面に接着される第2シール接着部と、を有し、
前記切断部材は、前記第2開口部内に突出する第2破断片を備えており、
前記包囲部材が前記基板ケースから離脱されるに伴って前記包囲部材と係合する前記切断部材が外側に移動する際に、前記第2破断片が前記第2開口部に沿って外側に移動することにより、前記第2開口部を覆っていた前記第2シール接着部を該第2シール接着部の他の部分から切断して分離するように構成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記第2破断片は、前記シールにより覆われていない前記第2開口部から突出することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記第2破断片は、前記第2シール接着部を少なくとも2つの切断線に沿って切断することにより、該切断線間に位置する第2シール接着部の被切除部を第2シール接着部の他の部分から切除することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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