JP2014229865A - プリント配線基板、および電子装置 - Google Patents

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剛 新海
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Abstract

【課題】スタブ終端において、低周波における信号の伝送損失を増大させず、高速な信号伝送を実現する。【解決手段】多層配線プリント基板10は、複数の配線層、異なる配線層に形成された信号配線パターン11,16に接続され、信号伝送経路を形成するスルーホール21、多層配線プリント基板10裏面に形成される絶縁体23、および絶縁体23の表面に形成される電気伝導体24を有する。そして、絶縁体23は、配線層に形成された電源/グランド配線パターン20に接続され、スルーホール21のうち、信号伝送経路を形成しないスタブ21aの端面を覆うように形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、プリント配線基板、および電子装置に関し、特に、多層配線基板の高速な信号伝達に有効な技術に関する。
サーバ、ルータ、ストレージ装置といった電気伝送装置は、内部で高速にデータ量をやりとりしており、装置性能の点からは1秒当たりにやりとりされるデータの量を増やすことが求められている。
一方で、このようなデータをやりとりするような装置では、通常、パターニングされた銅箔と樹脂板の積層構造で回路基板を実現するプリント配線基板(以下、多層基板と呼ぶ)が採用されている。
多層基板では、各層のパターン化された銅箔の配線同士を接続するためにドリル穴をめっき加工してできるスルーホール、またはビアと呼ばれる構造が存在する。しかし、多層基板では、信号が高速化した際にいくつかの問題が生じ、例えばスルーホール・ビアでの反射による電圧パルスの波形劣化現象はその1つである。
貫通スルーホールでは、信号の伝送経路に対して枝分かれしたスタブができ、このスタブに進行した電圧パルス信号は反射して戻り、伝送経路に進む信号にとってノイズとなる。
特に、特定の周波数では、反射して分岐点に戻ってきた波の波長が180°程度ずれ元の波と打ち消しあい、スルーホールの挿入損失を増大させることが知られている。スタブでの反射に起因するノイズは、シグナルコンディショナのような伝送線路の損失を補償する機能素子によって除去することが困難であり、その影響が小さくなるようにプリント基板自体が設計・製造される。
設計技術としては、例えば高速な信号を伝える伝送線路として、多層基板の表面層、あるいは表面近くの内層を利用することによりスタブの影響を最小化することが知られている。しかし、この方法は配線できる層を制約するので、プリント基板のパターンをデザインするのを困難にする。
また、製造技術としては、バックドリル技術やビルドアップ技術が一般的に用いられている。バックドリル技術は、一度作ったスルーホール構造のうち、スタブ部分をドリルで除去する方法である。ビルドアップ技術は、薄膜の蒸着により、非貫通のビア構造を作る方法である。
また、その他の製造技術としては、例えば枝分かれしたスタブの端を抵抗で終端するスタブ終端技術が知られている。この種のスタブ終端技術における具体的な構造としては、一定の抵抗率を持った薄膜材料によりスルーホールとグランドパターンとの間を埋めるもの(例えば特許文献1参照)、あるいはチップ抵抗をスルーホールとグランドパターンとの間に接続するように実装したもの(例えば特許文献2,3参照)などが知られている。
特開2004−146810号公報 特許第4880360号明細書 特許第4006447号明細書
上記したバックドリル技術は、ドリル深さを誤り、プリント基板内で信号配線が切断してしまうのを防ぐためにある程度の長さのスタブを残しておかざるを得ない。現行のバックドリル技術の水準では、次世代の電気信号速度である25Gb/s程度においてスタブの影響を十分小さくすることは困難である。また、ビルドアップ技術は、高コストであり、製品の普及を難しくさせている。
また、特許文献1,2,3によるスタブ終端技術では、高周波でのスタブの影響を小さくすることはできるが、該スタブから流れるDC電流の為に、伝送線路の低周波での損失を増大させてしまうことが課題であった。
本発明の目的は、低周波における信号の伝送損失を増大させずに、高速な信号伝送を実現することのできるスタブ終端技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、代表的なものの概要は、プリント配線基板、および電子装置に適用され、以下のような特徴を有するものである。
プリント配線基板は、複数の配線層と、異なる配線層に形成された信号配線パターンに接続され、信号伝送経路を形成するスルーホールと、表面層の配線層に形成される絶縁体と、絶縁体の表面に形成される第1の電気伝導体とを有する。
そして、絶縁体は、配線層に形成されたグランド配線に接続され、スルーホールのうち、信号伝送経路を形成しないスタブの端面を覆うように形成される。
また、電子装置は、複数の配線層と、異なる配線層に形成された信号配線パターンに接続され、信号伝送経路を形成するスルーホールと、表面層の配線層に形成された絶縁体と、絶縁体の表面に形成された第1の電気伝導体とを有するプリント配線基板を用いて構成される。
このプリント配線基板において、絶縁体は、配線層に形成されたグランド配線に接続され、スルーホールのうち、信号伝送経路を形成しないスタブの端面を覆うように形成される。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)低周波領域における伝送損失の増加を防止することができる。
(2)上記(1)により、電子装置の性能を向上させることができる。
実施の形態1による多層配線プリント基板の一例を示す断面図である。 図1の信号配線パターン、スルーホール、および終端回路における等価回路を示す説明図である。 スタブ共振周波数における位相変化の一例を示した説明図である。 スルーホールを進行する波の挿入損失の周波数特性の一例を示す説明図である。 多層配線プリント基板の他の例を示す断面図である。 実施の形態2によるスタブ共振周波数における位相変化の一例を示した説明図である。 式5を満たす抵抗値とした終端回路が接続されたスルーホールを進行する波の挿入損失の周波数特性の一例を示す説明図である。 本実施の形態3による多層配線プリント基板の一例を示す断面図である。 多層配線プリント基板の他の例を示す断面図である。 本実施の形態4による多層配線プリント基板の一例を示す断面図である。 本実施の形態5によるブレード構造のサーバの一例を示す説明図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
〈発明の概要〉
本発明の概要は、プリント配線基板(多層配線プリント基板10)である。このプリント配線基板は、複数の配線層、スルーホール(スルーホール21)、絶縁体(絶縁体23)、および第1の電気伝導体(電気伝導体24)を有する。
スルーホールは、異なる配線層に形成された信号配線パターン(信号配線パターン11,16)に接続され、信号伝送経路を形成する。絶縁体は、表面層(裏面)の配線層に形成される。第1の電気伝導体は、絶縁体の表面に形成される。
また、絶縁体は、配線層に形成されたグランド配線(電源/グランド配線パターン20)に接続され、スルーホールのうち、信号伝送経路を形成しないスタブ(スタブ21a)の端面を覆うように形成される。
〈多層配線プリント基板の構成例〉
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態1による多層配線プリント基板の一例を示す断面図である。
多層配線プリント基板10は、図1に示すように、主面である上方から裏面である下方にかけて、例えば8つの第1〜第8の配線パターン層が形成されている。多層配線プリント基板10の主面に形成された第1の配線パターン層には、信号配線パターン11、および電源/グランド配線パターン12がそれぞれ形成されている。
第1の配線パターン層の下方には、第2の配線パターン層が形成されている。この第2の配線パターン層には、電源/グランド配線パターン13が形成されている。同様に、第2の配線パターン層の下方には、第3の配線パターン層が形成されており、該第3の配線パターン層の下方には、第4の配線パターン層が形成されている。
また、第4の配線パターン層の下方には、第5の配線パターン層が形成されており、該第5の配線パターン層の下方には、第6の配線パターン層が形成されている。第6の配線パターン層の下方には、第7の配線パターン層が形成されており、該第7の配線パターン層の下方には、第8の配線パターン層が形成されている。
第3の配線パターン層、および第4の配線パターン層においても、電源/グランド配線パターン14,15がそれぞれ形成されている。第5の配線パターン層には、信号配線パターン16、および電源/グランド配線パターン17がそれぞれ形成されている。第6の配線パターン層、第7の配線パターン層、および第8の配線パターン層には、電源/グランド配線パターン18,19,20がそれぞれ形成されている。
これら信号配線パターン11,16、および電源/グランド配線パターン12〜15,17〜20は、例えば銅箔のエッチングなどから形成されている。
多層配線プリント基板10の中央部には、該多層配線プリント基板10の主面から裏面まで貫通するように形成されたスルーホール21が設けられている。スルーホール21は、多層配線プリント基板10に回転ドリルによって穴を空けた後、めっきによりドリル後の穴内部に金属膜を形成した構造からなる。
よって、スルーホール21は、例えば中空円柱状であり、一端が多層配線プリント基板10の主面に形成された信号配線パターン11と接続されている。また、スルーホール21の外周面には、第5の配線パターン層に形成された信号配線パターン16が接続されている。これら信号配線パターン11,16は、電子回路などから入出力される信号を伝達する配線パターンである。
スルーホール21において、信号の伝送経路に対して枝分かれした部分、すなわち信号すなわち信号配線パターン16が接続されている部分から下側の裏面までの部分がスタブ21aとなる。
また、電源/グランド配線パターン12〜15,17〜19は、配線層の全面が面状パターンのグランド配線となった、いわゆるベタグランドか、または実装される電子部品などに動作電源である電源電圧VDDなどを供給する面状パターン、いわゆる電源プレーンのいずれかである。なお、電源/グランド配線パターン12〜15,17〜19は、ベタグランド、または電源プレーンなど以外であってもよい。さらに、電源/グランド配線パターン20は、配線層の全面が面状パターンのグランド配線、いわゆるベタグランドとなっている。
第1の配線パターン層と第2の配線パターン層、第2の配線パターン層と第3の配線パターン層、第3の配線パターン層と第4の配線パターン層、および第4の配線パターン層と第5の配線パターン層との間には、それぞれ絶縁層22が形成されている。
同様に、第5の配線パターン層と第6の配線パターン層、第6の配線パターン層と第7の配線パターン層、および第7の配線パターン層と第8配線パターン層との間にも、それぞれ絶縁層22が形成されている。この絶縁層22によって、それぞれのパターン層は、電気的に絶縁されている。絶縁層22は、例えばガラス繊維で織られた布であるガラスクロスを熱硬化性の樹脂に浸したものなどからなる。
また、図1に示す多層配線プリント基板10の層構成、あるいは層数は一例を示したものであり、これに限定されるものではない。信号配線パターン11,16が形成される層も任意である。
図1では、簡単のために、信号配線パターン16が内層に配置され、信号配線パターン11が表面層に配置され、その結果、スタブ21aが信号配線パターン16から下側の裏面まで形成される場合を示している。
第8の配線パターン層、すなわち多層配線プリント基板10の表面層である裏面全体には、絶縁体23が形成されている。この絶縁体23は、例えば、ソルダレジストや樹脂などからなる。絶縁体23は、多層配線プリント基板10の裏面保護や、はんだ付け時のにじみ防止などに用いられる。
そして、絶縁体23の全面には、電気伝導体24が形成されている。この構成によれば、絶縁体23によって形成される容量と電気伝導体24が有する抵抗とによって、後述する図2に示す終端回路25を形成すことができる。終端回路25は、スタブ21aでの反射に起因するノイズを減衰させる。
絶縁体23は、例えばエポキシ樹脂などの絶縁物からなる。絶縁体23は、厚みや誘電率などを変化させることによって容量値を変化させる。電気伝導体24は、例えばカーボンなどからなる。カーボンは、例えばシート状に形成することにより、絶縁体23との接着が容易となる。例えばエポキシ樹脂からなる絶縁体23にシート状の電気伝導体24と熱圧着させる。
また、電気伝導体24は、十分な終端効果を得るためには、厚さに対する電気伝導率が、以下に示す式1程度の物質が適当である。
Figure 2014229865
電気伝導体24は、カーボン以外であってもよく、厚さに対する電気伝導率が上記した式1程度となる物質であればよい。例えば、エポキシ樹脂などの絶縁体に、鉄、アルミニウム、あるいは銅などの金属粉を混入させた構成などであってもよい。
この場合、シート状のカーボンと同様に、金属粉を混入させたエポキシ樹脂をシート上に形成し、熱圧着によって貼り付けるようにしてもよいし、あるいはソルダレジストのシルク印刷と同様の技術によって形成するようにしてもよい。
印刷によって電気伝導体24を形成するには、例えば金属粉が混入した液体のエポキシ樹脂を多層配線プリント基板10の裏面に塗布し、スキージなどによって余分なエポキシ樹脂を取り除くようにする。
〈終端回路の等価回路〉
図2は、図1の信号配線パターン11,16、スルーホール21、および終端回路25における等価回路を示す説明図である。
図2において、最も上方の配線経路26は、信号配線パターン11の信号線路を示しており、その下方の配線経路27は、スタブ21aを除いたスルーホール21の信号線路を示している。
配線経路27の左側下方の配線経路28は、信号配線パターン16の信号経路を示しており、配線経路27の下方の配線経路29は、スタブ21aの信号経路を示している。そして、配線経路29の下方には終端回路25が接続されている。終端回路25は、前述したように、絶縁体23の容量、および電気伝導体24の抵抗によって形成される。また、容量を介して接続されるグランドは、電源/グランド配線パターン20である。
信号配線パターン16の配線経路である配線経路28から出力された信号は、スルーホールである配線経路27とスタブ21aである配線経路29との信号分岐点で分岐し、該信号の一部がスタブ21a側、すなわち配線経路29へと進む。
そして、配線経路29へ進んだ信号は、終端回路25によって終端される。言い換えると、スタブ21aに進んだ信号は、スタブ21aの端部において絶縁体23によって形成される容量と電気伝導体24によって形成される抵抗とによって構成されるインピーダンスによって終端される。
このように、容量と抵抗とによってスタブ21aを終端することによって、該スタブ21aの端での信号反射を大幅に低減することができる。これによって、反射信号が信号分岐点まで戻りノイズとして信号波形に重畳する影響を小さくすることができる。
一方、スタブ終端がされていない多層配線基板の場合には、スタブの端が開放されているオープンスタブとなるが、スタブ端の信号が反射し、その反射信号が信号分岐点まで戻ってノイズとして信号波形に重畳してしまうことになる。
また、終端回路25は、ソルダレジストなどの絶縁体23にシート状のカーボンなどの電気伝導体24を貼り付けるだけでよいので、低コストに形成することが可能である。
〈スタブ共振周波数の位相変化例〉
図3は、スタブ共振周波数における位相変化の一例を示した説明図である。
この図3は、共振周波数における分岐点における進行波の位相とスタブ端において終端されずに分岐点まで戻ってきた波の位相とをそれぞれ表している。
図3に示すように、スタブ端から反射されて戻ってきた波と図2に示す分岐点での進行波の位相差は、約180°であり、互いに打ち消し合う関係にある。このような関係にあると、スルーホールを進行する波の挿入損失、すなわち信号劣化は増大するが、終端のため、反射波の振幅は小さくなっているので、影響は小さいことになる。
本実施の形態におけるスタブ21aの終端は、絶縁体23があることによって、グランドとスタブ21aがDC的に絶縁されており、低周波での伝送損失の増大を防ぐことができる。
〈周波数特性の一例〉
図4は、スルーホールを進行する波の挿入損失の周波数特性の一例を示す説明図である。この図4は、図2の等価回路において容量の有無でスルーホールを伝送する信号の損失を比べた結果を示している。
図4において、実線はオープンスタブの周波数特性を、一点鎖線は抵抗のみによって終端されたスタブの周波数特性を、点線は、容量と抵抗とによって終端されるスタブ21aの周波数特性をそれぞれ示している。
スタブの終端がされていないオープンスタブの場合には、例えば12.5GHz程度の共振周波数における損失が増大しているが、抵抗のみによって終端されたスタブ、および容量と抵抗とによって終端されるスタブ21aでは、12.5GHz程度の共振周波数における損失がいずれの場合も軽減されている。
ただし、図4からも分かるように、スタブ終端することにより、共振周波数以外では、スタブ終端した場合の方が損失が大きくなっている。抵抗のみのスタブ終端の場合は、0Hz程度までスタブ終端した方が損失が大きいが、容量と抵抗によるスタブ終端の場合、100MHz程度以下の周波数においてスタブ終端による損失増大のペナルティがなくなっていることが確認できる。
なお、この図4の例では、図2において信号配線、スルーホール、スタブの特性インピーダンスはすべて同じとし、スタブ終端に用いられる抵抗の抵抗値は、特性インピーダンスと同じとしている。
ここで、終端回路25での反射を10%以下に抑える場合の、図2における抵抗の抵抗値Rは、スタブ21aの特性インピーダンスZ0に対して式2のように書き表される。また、容量は、式3程度の容量値Cが必要である。
Figure 2014229865
Figure 2014229865
以上により、容量と抵抗とからなる終端回路25を多層配線プリント基板10に形成することにより、例えば100MHz程度以下の低周波における伝送損失の増加を防止することができる。
また、終端抵抗となるチップ抵抗などが不要となるので、多層配線プリント基板10のコストを低減することができる。さらに、チップ抵抗の実装が不要となるので、該チップ抵抗の不具合や接続不良などに起因する不良などを防止することができる。
〈多層配線プリント基板の他の構成例〉
また、本実施の形態1では、多層配線プリント基板10の裏面全体に、絶縁体23、および電気伝導体24を形成する構成としたが、これら絶縁体23、および電気伝導体24の形成は、これに限定されるものではない。
例えば、図5に示すように、多層配線プリント基板10の裏面全体ではなく、例えば多層配線プリント基板10の裏面におけるスタブ21aの端部、およびその近傍に絶縁体23、および電気伝導体24を形成するようにしてもよい。これにより、絶縁体23、および電気伝導体24を形成する面積を小さくすることができるので、多層配線プリント基板10のコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態1では、1つのスルーホール21に1つスタブ21aが形成される場合について記載した。しかし、例えば図1の信号配線パターン11が多層配線プリント基板10主面の表面層に配線されるのではなく、該多層配線プリント基板10の内層に配線される場合もある。
その場合、スタブ21aは、スルーホール21の上下両端にそれぞれ形成されることになり、それに応じて終端回路25を2つ形成することにより、より効果的に伝送損失の増加を防止することができる。
2つの終端回路25を形成する場合には、多層配線プリント基板10の裏面において形成した絶縁体23、および電気伝導体24と同様の構成を該多層配線プリント基板10の主面において形成すればよい。
〈電気伝導体の材料選択〉
上記、式1や式2の抵抗はスタブ21aの端部から周囲のパターン20までの間の電気伝導体24により実現される。スタブ21aの端部の半径をa、端部の中心から周囲のパターン20までの距離をb、電気伝導体24の厚みをhとすると、抵抗は式4のように書き表される。
Figure 2014229865
ここで、σは電気伝導体24の電気伝導率である。式4において、aやbが100μm程度〜1mm程度で、hが10μm程度〜30μm程度であるとき、抵抗を50Ω程度にするためには電気伝導体の電気伝導率は10S/m程度〜10000S/mであることが必要である。
(実施の形態2)
〈スタブ終端の変形例〉
前記実施の形態1では、抵抗のみを用いて終端した場合にスタブ共振以外の周波数において0Hz程度まで損失が大きくなってしまう欠点を容量を付加することによって補った。
本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同じで、スタブ端に容量と抵抗を直列に対グランドに対して接続する構成であり、終端回路25は、図2と同様である。ただし、前記実施の形態1の図2における終端回路25の抵抗値を以下に示す式5を満たすようにしている。
以下に示す式を満たす抵抗値とすることによって、スタブ端での反射が固定端反射となるようにし、180°の位相シフトを利用している点が、前記実施の形態1と異なる点である。
Figure 2014229865
図6は、スタブ共振周波数における位相変化の一例を示す説明図である。
この図6は、オープンスタブ時の共振周波数において、スタブに進んだ波が再び信号分岐点まで戻ってくるまでの位相変化を表している。
図6において、信号分岐点からスタブ端までの位相変化は、前記実施の形態1の図3に示す終端した場合と同じであるが、容量反射のためスタブ端で位相が点線にて示すように180°シフトする。
スタブ端で反射した波が再び信号分岐点まで戻ってきた波は、元の波との位相差が360°となり、強め合う関係になる。このような原理でオープンスタブ時のスタブ共振を回避することができる。
〈周波数特性の例〉
図7は、式5を満たす抵抗値とした終端回路25が接続されたスルーホールを進行する波の挿入損失の周波数特性の一例を示す説明図である。
この図7においても、実線はオープンスタブの周波数特性を、一点鎖線は抵抗のみによって終端されたスタブの周波数特性を、点線は、容量と抵抗とによって終端されるスタブ21aの周波数特性をそれぞれ示している。
図7に示す挿入損失のグラフから、容量の有無にかかわらずオープンスタブ時の共振周波数である12.5GHz程度において、挿入損失が顕著に減っていることを確認することができる。100MHz程度以下の低周波では容量有りの場合の方が、容量なしの場合よりも損失が小さい。
このように、12.5GHz程度の共振周波数における損失をより軽減することが可能となり、伝送損失をより低減することができる。
固定端反射の180°位相シフトを利用すると、上記のようにオープンスタブ時のスタブ共振による損失増大は回避することができる。その一方で、スタブが低インピーダンスでグラウンドと接続されることによって、容量を用いたとしても低周波で挿入損失が増大する恐れが生じる。
図7の例では、容量と抵抗の直列で終端した場合、約1.6GHz程度で損失のピークがある。しかし、このような損失の増大は、特定の周波数の信号に対して高増幅率とするピーキングアンプなどを用いれば回復することが可能である。
また、図6にて示したように、反射波が元の波と位相差360°で重なりあうことによって符号間干渉を引き起こすことになる。しかし、通信インタフェースや高速シリアルインタフェースなどのデータ伝送では、常に2ビット後の符号と干渉することがわかっているので、送信側でこれを考慮して信号を出力するか、または受信側にて回復させることができる。あるいは8B10Bのような利用する帯域に下限があるコーディングを利用することで、影響を回避することができる。
(実施の形態3)
〈概要〉
前記実施の形態1,2では、いずれも終端に容量を用いることで、低周波での信号の伝送損失の増大を防ぐ技術について説明した。終端する容量値が小さい場合、インピーダンスが高くなってしまい、十分な終端効果が得られなくなる恐れがある。よって、前記実施の形態1,2に記す効果を得るためには、十分な容量を確保する必要がある。
そこで、本実施の形態3においては、終端回路25において、より大きな容量を確保する技術について説明する。
〈多層配線プリント基板の構成例〉
図8は、本実施の形態3による多層配線プリント基板の一例を示す断面図である。
図8に示す多層配線プリント基板10は、前記実施の形態1の図1と同様の構成となっており、該図1と異なるところは、スタブ21aの端部に電気伝導体31が設けられている点である。
スルーホール21は、前記実施の形態1にて述べたように中空円柱状である、そのために、スタブ21aの端面が電気伝導体で覆われている場合に比べて、その中空の分だけスタブ21aのスタブ端は、容量が小さくなる。
これを防ぐために、スタブ21aの端面における中空の穴を埋めるように電気伝導体31を設けて蓋をする。電気伝導体31は、伝導体の材料であればよく、例えば半田ボールなどからなる。半田ボールをスタブ21aの端面における中空の穴に押し込むことによって埋め込むか、あるいは加熱することによって穴を埋める。
これによって、電気伝導体31と電気的に接続されたスタブ21aの端面の表面積が大きくなり、その結果、スタブ21aの端面が絶縁体23に接触する面積も大きくなり、容量値を大きくすることができる。
なお、電気伝導体31は、先に述べたように伝導体の材料であればよく、その形状も球形以外であってもよく、中空のスタブ21aの端面に接触して蓋をすることができる形状であればよい。
また、スルーホール21をパッドオンビア構造とすることによって、電気伝導体31を用いることなく、同様の効果を得ることもできる。この場合、図9に示すように、スルーホール21の中空部分には、樹脂32が充填されており、スタブ21aの端面にめっき26を形成する構成となっている。
さらには、めっき26の表面に図示しないが凹凸を形成することによって、より表面積を大きくすることが可能となり、これによって、容量を増加させることができる。
以上により、終端回路25における容量値を十分に確保することができるので、より安定して伝送損失の増加を防止することができる。
(実施の形態4)
〈発明の概要〉
本実施の形態4の概要は、プリント配線基板(多層配線プリント基板10)である。このプリント配線基板は、複数の配線層、スルーホール(スルーホール21)、絶縁体(絶縁体23)、および第1の電気伝導体(電気伝導体24)を有する。
スルーホールは、異なる配線層に形成された信号配線パターン(信号配線パターン11,16)に接続され、信号伝送経路を形成する。第1の電気伝導体は、内層の配線層に形成されたグランド配線(電源/グランド配線パターン18)に接続され、該グランド配線と同層の配線層に形成される。
絶縁体は、スルーホールのうち、信号伝送経路を形成しないスタブ(スタブ21a)の端面を覆うように形成される。
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
〈概要〉
前記実施の形態1〜3では、多層配線プリント基板10の裏面に終端回路25を形成する構成であったが、該終端回路25の形成は、必ずしもこれらのような構成である必要はない。
本実施の形態4では、多層配線プリント基板10の内層において終端回路25を形成する構成について説明する。ここでは、例えばバックドリル技術によって形成したスルーホール21における終端技術について説明する。
バックドリル技術は、一度作ったスルーホール構造のうちスタブ部分をドリルで除去するものである。このバックドリル技術では、プリント基板内で信号配線が切断してしまうのを防ぐために、ある程度の長さのスタブが残されてしまう。よって、残存したスタブでの反射に起因するノイズが信号伝達に悪影響を及ぼしてしまうことになる。
〈多層配線プリント基板の構成例〉
図10は、本実施の形態4による多層配線プリント基板の一例を示す断面図である。
図示するように、多層配線プリント基板10には、信号配線パターン11,16、電源/グランド配線パターン12,13,14,15,17,18,19,20、スルーホール21、および絶縁層22がそれぞれ形成されている。これらの配線構成は、前記実施の形態1における図1と同様である。
図10において、図1と異なるところは、電源/グランド配線パターン18がグランド配線であり、該電源/グランド配線パターン18の下部に電気伝導体24が形成されている点、およびスタブ21aが前述したバックドリルによって除去されている点である。
スタブ21aは、バックドリル加工によって除去される。バックドリル加工によって除去された部分には、穴21bが形成されている。また、スルーホール21においては、バックドリル加工の際に信号配線パターン16を切断してしまうのを防止するために、ある程度の長さのスタブ21aが残されている。
この残されたスタブ21aと電気伝導体24との間に介在する絶縁層22が容量となる。また、グランド配線である電源/グランド配線パターン18に接続される電気伝導体24が抵抗となって、図2に示す終端回路25を形成することなる。
このように、バックドリルされたスルーホール21であっても、容量と抵抗とからなる終端回路25を多層配線プリント基板10に形成することができる。それにより、例えば100MHz程度以下の低周波における伝送損失の増加を防止することができる。
また、多層配線プリント基板10のコストを低減することが可能となり、該チップ抵抗の不具合や接続不良などに起因する不良などを防止することができる。
(実施の形態5)
〈発明の概要〉
本実施の形態の概要は、プリント配線基板(多層配線プリント基板10)を有する電子装置(サーバ40)である。プリント配線基板は、複数の配線層、スルーホール(スルーホール21)、絶縁体(絶縁体23)、および第1の電気伝導体(電気伝導体24)を有する。
スルーホールは、異なる配線層に形成された信号配線パターン(信号配線パターン11,16)に接続され、信号伝送経路を形成する。絶縁体は、表面層(裏面)の配線層に形成される。第1の電気伝導体は、絶縁体の表面に形成される。
また、絶縁体は、配線層に形成されたグランド配線(電源/グランド配線パターン20)に接続され、スルーホールのうち、信号伝送経路を形成しないスタブ(スタブ21a)の端面を覆うように形成される。
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
〈サーバの構成例〉
本実施の形態5では、前記実施の形態1〜4における多層配線プリント基板10をサーバに用いた例について説明する。
図11は、本実施の形態5によるブレード構造のサーバの一例を示す説明図である。
サーバ40は、図11に示すように、設置面である床面に対して垂直方向に設置されたインタコネクトであるバックボード41が設けられている。このバックボード41には、マザーボードとなる複数の多層配線プリント基板10が接続されている。
このサーバ40は、必要な性能に応じて必要な多層配線プリント基板10の枚数を増減してバックボード41に接続する、いわゆるブレード構造からなる。多層配線プリント基板10には、図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリなどの様々な電子部品が搭載されている。
これら多層配線プリント基板10は、バックボード41の実装面に対して垂直方向、すなわち直交するように接続されている。多層配線プリント基板10は、図11のバックボード41における横(X)方向、すなわち長辺方向、および縦(Y)方向、すなわち短辺方向にほぼ等間隔にて接続されている。多層配線プリント基板10に実装されたCPUは、バックボード41を経由して他の多層配線プリント基板10に実装されたCPUと接続される。
なお、図11では、多層配線プリント基板10が横方向、および縦方向にそれぞれ配列されて接続されている例を示したが、多層配線プリント基板10の接続は、これに限定されるものではない。多層配線プリント基板10は、例えば、バックボード41における横(X)方向のみに配列するようにしてもよいし、該バックボード41における縦(Y)方向のみに配列するようにしてもよい。
サーバ40では、性能向上の要素としてマザーボードである多層配線プリント基板10の信号伝達速度が大きな鍵となり、1秒当たりにやりとりされるデータの量を増やすことが求められている。
よって、サーバ40のマザーボードとして、前記実施の形態1〜4の構成からなる多層配線プリント基板10を用いることによって、スルーホールでの反射による電圧パルスの波形劣化現象を低減することできる。
また、多層配線プリント基板10では、前記実施の形態1〜4において説明したように、図2の終端回路25によって高周波における信号の挿入損失を小さくするだけではなく、低周波での挿入損失も合わせて小さくすることが可能となる。
それにより、信号の伝達速度を上げることができるので、サーバ40の性能を向上させることができる。また、スタブの反射に起因するノイズを低減させることができるので、サーバ40の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態5においては、多層配線プリント基板10を用いる電子装置としてサーバ40を例に記載したが、該電子装置は、これに限定されるものではなく、多層配線プリント基板を用いるものであればよい。
多層配線プリント基板10は、高速にデータをやり取りする電子装置に用いることにより、より大きな効果を得ることができる。高速にデータをやり取りする電子装置として、サーバ以外には、例えばルータやストレージ装置といったものがある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
10 多層配線プリント基板
11 信号配線パターン
12 電源/グランド配線パターン
13 電源/グランド配線パターン
14 電源/グランド配線パターン
15 電源/グランド配線パターン
16 信号配線パターン
17 電源/グランド配線パターン
18 電源/グランド配線パターン
19 電源/グランド配線パターン
20 電源/グランド配線パターン
21 スルーホール
21a スタブ
22 絶縁層
23 絶縁体
24 電気伝導体
25 終端回路
26 配線経路
27 配線経路
28 配線経路
29 配線経路
31 電気伝導体
32 樹脂
40 サーバ
41 バックボード

Claims (15)

  1. 複数の配線層と、
    異なる前記配線層に形成された信号配線パターンに接続され、信号伝送経路を形成するスルーホールと、
    表面層の前記配線層に形成された絶縁体と、
    前記絶縁体の表面に形成された第1の電気伝導体と、
    を有し、
    前記絶縁体は、前記配線層に形成されたグランド配線に接続され、前記スルーホールのうち、前記信号伝送経路を形成しないスタブの端面を覆うように形成される、プリント配線基板。
  2. 請求項1記載のプリント配線基板において、
    前記スタブの端面、および前記グランド配線は、前記プリント配線基板における表面層の前記配線層に形成され、
    前記絶縁体は、前記表面層の全面を覆うように形成される、プリント配線基板。
  3. 請求項1記載のプリント配線基板において、
    前記スタブの端面、および前記グランド配線は、前記プリント配線基板における表面層の前記配線層に形成され、
    前記絶縁体は、前記スタブの端面と、前記グランド配線の一部とを覆うように形成される、プリント配線基板。
  4. 請求項1記載のプリント配線基板において、
    前記第1の電気伝導体の電気伝導率は、1〜10000s/mである、プリント配線基板。
  5. 請求項1記載のプリント配線基板において、
    さらに、前記スタブの端面を塞ぐ第2の電気伝導体を有する、プリント配線基板。
  6. 請求項1記載のプリント配線基板において、
    さらに、前記スルーホールは、前記スルーホールの中空部分に樹脂が充填され、前記スタブの端面にめっきが形成される、プリント配線基板。
  7. 複数の配線層と、
    異なる前記配線層に形成された信号配線パターンに接続され、信号伝送経路を形成するスルーホールと、
    内層の前記配線層に形成されたグランド配線に接続され、前記グランド配線と同層の前記配線層に形成される第1の電気伝導体と、
    前記スルーホールのうち、前記信号伝送経路を形成しないスタブの端面を覆うように形成された絶縁体と、
    を有する、プリント配線基板。
  8. 請求項7記載のプリント配線基板において、
    前記スタブの端面は、前記スルーホールのうち、前記信号伝送経路を形成しないスタブをドリルによって除去する際に残存した部分である、プリント配線基板。
  9. 請求項7記載のプリント配線基板において、
    前記第1の電気伝導体の電気伝導率は、1〜10000s/mである、プリント配線基板。
  10. 複数の配線層と、
    異なる前記配線層に形成された信号配線パターンに接続され、信号伝送経路を形成するスルーホールと、
    表面層の前記配線層に形成された絶縁体と、
    前記絶縁体の表面に形成された第1の電気伝導体と、
    を有し、
    前記絶縁体は、前記配線層に形成されたグランド配線に接続され、前記スルーホールのうち、前記信号伝送経路を形成しないスタブの端面を覆うように形成されるプリント配線基板を有する、電子装置。
  11. 請求項10記載の電子装置において、
    前記スタブの端面、および前記グランド配線は、前記プリント配線基板における表面層の前記配線層に形成され、
    前記絶縁体は、前記表面層の全面を覆うように形成される、電子装置。
  12. 請求項10記載の電子装置において、
    前記スタブの端面、および前記グランド配線は、前記プリント配線基板における表面層の前記配線層に形成され、
    前記絶縁体は、前記スタブの端面と、前記グランド配線の一部とを覆うように形成される、電子装置。
  13. 請求項10記載の電子装置において、
    前記第1の電気伝導体の電気伝導率は、1〜10000s/mである、電子装置。
  14. 請求項10記載の電子装置において、
    さらに、前記スタブの端面を塞ぐ第2の電気伝導体を有する、電子装置。
  15. 請求項10記載の電子装置において、
    さらに、前記スルーホールは、前記スルーホールの中空部分に樹脂が充填され、前記スタブの端面にめっきが形成される、電子装置。
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