JP2014228795A - 工事現場の情報空間共有システム - Google Patents

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昌利 宇野
Masatoshi Uno
昌利 宇野
文裕 宮瀬
Fumihiro Miyase
文裕 宮瀬
卓也 藤吉
Takuya Fujiyoshi
卓也 藤吉
山下 裕司
Yuji Yamashita
裕司 山下
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Abstract

【課題】地域住民へのアピール力が高く、簡単な構成からなる魅力的な工事現場の情報空間共有システムを提供する。
【解決手段】工事現場Pの情報や空間を施工業者と地域住民とで共有するための情報空間共有システム10であって、工事現場Pの近傍に少なくとも一つ設けられ、工事現場Pの情報を表示する工事情報表示板14を備え、工事情報表示板14は、その内部または裏面14Bに、工事情報表示板14の表面14Aから前方に向けて工事現場Pの情報に関する指向性の音声を出力する静電型スピーカ20を有するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、工事現場の情報や空間を施工業者と地域住民とで共有することができる情報空間共有システムに関し、特にダム工事、トンネル工事、大規模造成工事などの土木建築工事現場周辺における地域住民との交流を向上させるのに好適な工事現場の情報空間共有システムに関するものである。
従来、ダム工事、トンネル工事、大規模造成工事などの土木建築工事における工事現場の工程、進捗、作業内容などの情報は、鉄製やビニール製の看板や白板などを設置して周辺の地域住民に周知するようにしていた。しかし、このような周知行為は施工業者が主体のプロダクトアウトであり、地域住民にとってはあまり関心がない。そのため、工事情報看板の設置当初であれば、興味を惹くので地域住民に対してアナウンス効果があるが、徐々に工事情報看板に対する慣れが進むと効果が薄れてゆき、工事への地域住民の関心が低下することが問題となっていた。
一方、駅のプラットホームなどの公共空間において、所定の情報を必要とする人間にだけにアナウンスすることに関する従来技術として、例えば特許文献1〜9の技術が知られている。
特許文献1の駅放送システムは、駅プラットホーム、エスカレータ等に平面スピーカまたは広告掲載平面スピーカを設置することにより、小音量放送で乗車客がプラットホームおよびエスカレータのどの位置においても明瞭な放送を聞き取ることができ、駅周辺のマンション等家屋には、その放送が極端に聞こえ難いようにしたものである。
特許文献2の拡声装置は、駅ホームなどに設置される狭指向性スピーカからなるものであり、案内放送を提供する場所の状況に応じて、狭指向性スピーカからの音量を自動で調整できるようにし、音量を大きくしても近隣への音漏れを軽減するようにしたものである。
特許文献3のエレベータの案内装置は、エレベータのかご室内または乗場に、互いに干渉しないように指向性をそれぞれ有する複数の指向性スピーカを設け、各指向性スピーカから言語の種類、情報の内容が異なるアナウンスを行うようにしたものである。
特許文献4の料金所誘導装置は、料金所ブース近傍の車両を検知するセンサの検知出力に応じ、超音波を搬送波とする超指向性音声信号を生成し、超音波を搬送波とした音声メッセージを料金所ブース近傍の車両へ放射する超指向性を有するスピーカを備えたものであり、料金所ゲート近傍の特定の運転者のみに音声案内を行うようにしたものである。
特許文献5のバス停用拡声装置は、人感センサから可聴エリアに人間が進入した旨の信号を受け取ると、その信号に対応する音声案内データを超指向性の音波として放射し、可聴音を伝達させるパラメトリックスピーカを備えたものであり、周囲への音声拡散を防ぎつつ複数種類の音声を同時に放送するようにしたものである。
特許文献6のエレベーターの音声案内装置は、割当かごの到着案内および到着予報案内について情報伝達を必要とする所定位置範囲へ音声案内を行う超指向性スピーカーを設け、この超指向性スピーカーに、所定位置範囲を超える音声の伝播を阻止する所定の指向性を持たせるようにしたものである。
特許文献7の鉄道車両用拡声装置は、鉄道車両の状態に対応する音声案内信号(可聴音信号)に対して、超音波帯域に属する搬送波を加算することによって出力する音波の指向性を制御し、この指向性が制御された音波を車両側面のスピーカから放射することで、鉄道車両に乗ろうとする人に対して音声案内を確実に伝達するようにしたものである。
特許文献8の歩行誘導装置は、上面に点字等の情報伝達用突起部を有するブロックに超指向性スピーカを組み込み、ブロック上方へ音または音声を放射することで、視覚障害者の歩行を誘導するようにしたものである。
特許文献9の複合音声案内システムは、複数の超指向性スピーカを利用し、同一地点に対して案内の内容を重ねることで、利用者の立つ位置に応じた案内を行うようにしたものである。
他方、スピーカの分野においては、静電型スピーカと呼ばれるスピーカが知られている(例えば特許文献10を参照)。この静電型スピーカは、間隔を開けて向かい合う2枚の電極と、この2枚の電極の間に挿入された導電性を有するシート状の振動体とから構成されており、振動体に所定のバイアス電圧を印加しておき、電極に印加する電圧を変化させると、振動体に作用する静電力が変化し、これにより振動体が変位する。この印加電圧を音響信号に応じて変化させれば、それに応じて振動体は変位を繰り返して振動し、音響信号に応じた再生波が振動体から発生する。
このような静電型スピーカにおいては、特許文献10に示されるように、2枚の電極を柔らかい布状にした静電型スピーカも提案されている。特許文献10の静電型スピーカは、電極および振動体が柔軟性を有しているので曲げて使用することも可能であり、衣服に内蔵することも可能である。また、柔軟性を有しているので使用しない時には折り畳んで持ち運ぶことも可能となっている。
特開2003−174690号公報 特開2008−301363号公報 特開2007−186322号公報 特開2006−277328号公報 特開2006−157403号公報 特開2006−151535号公報 特開2005−262984号公報 特開2005−232923号公報 特開2005−159654号公報 特開2008−54154号公報
ところで、工事現場の施工業者と地域住民との相互理解および交流を促進するために、工事現場が見渡せるような場所において、工事現場の工程、進捗、作業内容などの情報を、施工業者と地域住民とで共有することができる魅力的な空間づくりが求められていた。また、工事車両出入口、覆工の開口部等の危険区域に関するより効果的な注意喚起が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、地域住民へのアピール力が高く、簡単な構成からなる魅力的な工事現場の情報空間共有システムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムは、工事現場の情報や空間を施工業者と地域住民とで共有するための情報空間共有システムであって、前記工事現場の近傍に少なくとも一つ設けられ、前記工事現場の情報を表示する工事情報表示板を備え、前記工事情報表示板は、その内部または裏面に、前記工事情報表示板の表面から前方に向けて前記工事現場の情報に関する指向性の音声を出力する静電型スピーカを有することを特徴とする。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムは、上述した発明において、前記工事情報表示板は、危険区域への注意を喚起するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムは、上述した発明において、前記工事情報表示板は、前記工事現場の敷地内に設定したコミュニティスペースに設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムは、上述した発明において、前記工事情報表示板は、前記コミュニティスペースおよびその近傍の歩道に設けられ、前記歩道に設けた前記工事情報表示板に備わる前記スピーカからの音声を聞いた人を前記コミュニティスペースへ誘導可能にしたことを特徴とする。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムは、上述した発明において、前記コミュニティスペース内において前記工事現場の情報に関する指向性の音声を出力する第二の静電型スピーカをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムは、上述した発明において、前記工事情報表示板に備わる前記スピーカは、前記工事現場の情報に関する指向性の音声だけでなく、地域住民のためのイベントに関する音声を出力可能であるとともに、前記工事情報表示板の表面は、地域住民のためのイベントに関する画像を表示可能であることを特徴とする。
本発明に係る工事現場の情報空間共有システムによれば、工事現場の情報や空間を施工業者と地域住民とで共有するための情報空間共有システムであって、前記工事現場の近傍に少なくとも一つ設けられ、前記工事現場の情報を表示する工事情報表示板を備え、前記工事情報表示板は、その内部または裏面に、前記工事情報表示板の表面から前方に向けて前記工事現場の情報に関する指向性の音声を出力する静電型スピーカを有するので、工事情報表示板の前方に居る者(施工業者および地域住民)は、工事情報表示板に表示された情報に加えて静電型スピーカから出力された音声により、工事現場の情報を受信することができる。視覚と聴覚を通じた情報提供により、地域住民は従来の看板のみの方式に比べて工事への興味が高められる。このため、工事情報の提供側である施工業者と地域住民との交流を向上させることに貢献する。ここで、静電型スピーカから出力される音は、一般に音の放出方向に対する拡散角度が数度程度と指向性が強く、さらに音のエネルギーは減衰しにくいことから、工事現場の騒音環境の中でも明瞭なささやき声として聞き取り可能である。そして、この音は指向性を有するので工事情報表示板の前方に居る者のみが聞こえ、現場周辺の民家等には聞こえないため騒音公害にならない。また、本発明によれば、地域住民へのアピール力が高く、普通の工事情報表示板と静電型スピーカといった非常に簡単な構成からなる魅力的な工事現場の情報空間共有システムを提供することができるという効果を奏する。さらに、例えば工事車両出入口、覆工の開口部等の危険区域において注意を喚起する効果を奏する。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記工事情報表示板は、危険区域への注意を喚起するものであるので、例えば工事車両出入口、覆工の開口部等の危険区域においてより効果的に注意を喚起することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記工事情報表示板は、前記工事現場の敷地内に設定したコミュニティスペースに設けられるので、工事現場の情報を提供する場において、コミュニティスペースという憩いの場を地域住民に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記工事情報表示板は、前記コミュニティスペースおよびその近傍の歩道に設けられ、前記歩道に設けた前記工事情報表示板に備わる前記スピーカからの音声を聞いた人を前記コミュニティスペースへ誘導可能にしたので、この歩道を通る地域住民をコミュニティスペースへ誘導する案内設備として活用することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記コミュニティスペース内において前記工事現場の情報に関する指向性の音声を出力する第二の静電型スピーカをさらに備えるので、第二の静電型スピーカによってコミュニティスペース内に限定して工事現場の情報をアナウンスすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記工事情報表示板に備わる前記スピーカは、前記工事現場の情報に関する指向性の音声だけでなく、地域住民のためのイベントに関する音声を出力可能であるとともに、前記工事情報表示板の表面は、地域住民のためのイベントに関する画像を表示可能であるので、画像と音声を統合した工事現場の情報のアナウンスや地域住民のためのイベントなどにも活用することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムの基本的構成例を示す概略図である。 図2は、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムのコミュニティスペースの一例を示す概略斜視図である。 図3は、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムの工事情報表示板の一例を示す概略正面(表面)図である。 図4は、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムの工事情報表示板の一例を示す概略背面(裏面)図である。 図5は、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムの実施例を示す概略平面図である。
以下に、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1、図2および図3に示すように、本発明に係る工事現場の情報空間共有システム10は、工事現場の情報や空間を施工業者と地域住民とで共有するための情報空間共有システムであって、工事現場Pの近傍に少なくとも一つ設けられ、工事現場Pの工事名などの情報をその表面14Aに表示する表示部12を備える薄い長方形状のプラスチック製の工事情報表示板14を有している。
図1、図3および図4に示すように、工事情報表示板14の裏面14B中央には、工事現場Pの詳細な情報に関する音声Sのデータが予め記憶された記憶部16と、記憶部16の音声Sのデータを音声信号として出力する音声信号発生部18と、音声信号発生部18からの音声信号に基づいて指向性の音声Sを出力する静電型スピーカ20とが設けてある。静電型スピーカ20は、工事情報表示板14の表面14Aから前方に向けて、つまり表示部12の前方でこれを見ている者に対して指向性の音声Sを出力するものである。なお、記憶部16、音声信号発生部18、静電型スピーカ20は工事情報表示板14の裏面14Bに設ける代わりに、その内部に内蔵させてもよい。
静電型スピーカ20は、間隔を開けて向かい合う2枚の電極と、この2枚の電極の間に挿入された導電性を有するシート状の振動体とから構成されており、振動体に所定のバイアス電圧を印加しておき、電極に印加する電圧を変化させると、振動体に作用する静電力が変化し、これにより振動体が変位する。この印加電圧を音響信号に応じて変化させれば、それに応じて振動体は変位を繰り返して振動し、音響信号に応じた再生波が振動体から発生するものである。
この静電型スピーカ20としては、例えばヤマハ株式会社製の平面スピーカ(商品名:TLFスピーカー、TLFは登録商標)を用いることが可能である。この平面スピーカは、(1)スピーカ自体が平面形状で1.5mmと薄い、(2)460gと軽量である、(3)折り曲げることができる、(4)拡散角度が数度程度と小さく指向性が強い、(5)音のエネルギーが減衰しにくい(到達距離:最低20m最高80m程度)、(6)工事現場の騒音環境下においても明瞭なささやき声として聞こえる、といった特長を有している。
上記構成の動作および作用について説明する。
工事情報表示板14の前方に居る者(例えば、施工業者あるいは地域住民)は、工事情報表示板14の表示部12に表示された工事名などの視覚的な情報に加えて、静電型スピーカ20から出力された指向性の音声Sにより、工事現場Pに関する詳細な聴覚的な情報を受信することができる。そして、このような視覚と聴覚を通じた本発明による情報提供により、地域住民は従来の看板のみの方式に比べて工事への興味が高められる。このため、本発明は、工事情報の提供側である施工業者と地域住民との交流を向上させることに貢献する。さらに、地域住民に対して例えば工事車両出入口、覆工の開口部等の危険区域への注意喚起をより効果的にすることができる。
ここで、静電型スピーカ20から出力される音は、上述したように音の放出方向に対する拡散角度が数度程度と指向性が強く、その音のエネルギーは減衰しにくいことから、音を比較的遠方まで到達させることができる。静電型スピーカ20から出力される音は、その前方に居る者にとっては工事現場の騒音環境の中でも明瞭なささやき声として聞き取り可能である。そして、この音は指向性を有するので工事情報表示板14の前方に居る者のみが聞こえ、現場周辺の民家等には届かないため騒音公害となるおそれはない。このように、本発明によれば、地域住民へのアピール力が高く、普通の工事情報表示板14と静電型スピーカ20といった非常に簡単な構成からなる魅力的な工事現場の情報空間共有システムを提供することができるという効果を奏する。
上記の実施の形態において、工事情報表示板14は、図2に示すように工事現場Pの敷地内に設定したコミュニティスペースCSに設けてもよい。このようにすれば、工事現場Pの情報を提供する場において、コミュニティスペースという憩いの場を地域住民に提供することができるという効果を奏する。
また、工事情報表示板14は、図5に示すように、コミュニティスペースCSに加え、その近傍の車道1の脇の歩道2上に設けてもよい。ここで、歩道2上の工事情報表示板14においては、スピーカ20から工事情報表示板14の表側と裏側の両面から指向性の音声Sを出力するようにしている。このため、歩道2上の工事情報表示板14からの可聴区域は符号Bで示されるものとなる。
このようにすれば、歩道2上の工事情報表示板14に備わるスピーカ20からの音声を聞いた人をコミュニティスペースCSへ誘導可能である。このため、本発明の情報空間共有システム10は、歩道2を通る地域住民をコミュニティスペースCSへ誘導する案内設備として活用することができる。なお、歩道2に設けた工事情報表示板14のスピーカ20からの音は指向性を有するので、可聴区域Bに居る歩行者のみが聞こえ、現場周辺の民家3等には届かないため騒音公害となるおそれはない。また、例えば、図5に示すように、コミュニティスペースCSの近くに工事車両出入口4がある場合には、スピーカ20からの音によって、この工事車両出入口4への注意喚起を効果的にすることも可能である。したがって、本発明によれば、地域住民に対して例えば工事車両出入口、覆工の開口部等の危険区域への注意喚起をより効果的にすることができる。
また、上記の実施の形態において、工事情報表示板14に設けられる静電型スピーカ20以外に、コミュニティスペースCS内において工事現場Pの情報に関する指向性の音声を出力するための少なくとも一つの第二の静電型スピーカをさらに備えてもよい。この第二の静電型スピーカは工事情報表示板14ではなく、コミュニティスペースCS内の壁や柵などの任意の場所に設置することができる。この第二の静電型スピーカを設けることで、静電型スピーカ20からの指向性の音声Sが届かない区域に対して音声供給が可能となる。例えば図5の例では、図示しない第二の静電型スピーカを配置することによって、コミュニティスペースCS内の可聴区域Aに対してのみ工事現場Pの情報をアナウンスすることができる。
工事情報表示板14に備わる静電型スピーカ20は、工事現場Pの情報に関する指向性の音声Sだけでなく、地域住民のためのイベントに関する音声を出力可能としてもよい。さらに、工事情報表示板14の表示部12は、地域住民のためのイベントに関する画像を表示可能としてもよい。このようにすることで、工事情報表示板14を、画像と音声を統合した工事現場Pの情報のアナウンスや地域住民のためのイベントなどにも活用することができる。
また、工事情報表示板14の表示部12に表示される画像としては、例えば、くまモン(登録商標)のような地域に愛されたマスコットキャラクターなどを活用することで子供などにも興味を持ってもらうことが期待される。また、表示部12をスクリーンにして、ここにプロジェクターで画像あるいは動画を投影することで、動画を活用した看板としても活用することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムによれば、工事現場の情報や空間を施工業者と地域住民とで共有するための情報空間共有システムであって、前記工事現場の近傍に少なくとも一つ設けられ、前記工事現場の情報を表示する工事情報表示板を備え、前記工事情報表示板は、その内部または裏面に、前記工事情報表示板の表面から前方に向けて前記工事現場の情報に関する指向性の音声を出力する静電型スピーカを有するので、工事情報表示板の前方に居る者(施工業者および地域住民)は、工事情報表示板に表示された情報に加えて静電型スピーカから出力された音声により、工事現場の情報を受信することができる。視覚と聴覚を通じた情報提供により、地域住民は従来の看板のみの方式に比べて工事への興味が高められる。このため、工事情報の提供側である施工業者と地域住民との交流を向上させることに貢献する。ここで、静電型スピーカから出力される音は、一般に音の放出方向に対する拡散角度が数度程度と指向性が強く、さらに音のエネルギーは減衰しにくいことから、工事現場の騒音環境の中でも明瞭なささやき声として聞き取り可能である。そして、この音は指向性を有するので工事情報表示板の前方に居る者のみが聞こえ、現場周辺の民家等には聞こえないため騒音公害にならない。また、本発明によれば、地域住民へのアピール力が高く、普通の工事情報表示板と静電型スピーカといった非常に簡単な構成からなる魅力的な工事現場の情報空間共有システムを提供することができる。さらに、例えば工事車両出入口、覆工の開口部等の危険区域において注意を喚起することができる。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記工事情報表示板は、危険区域への注意を喚起するものであるので、例えば工事車両出入口、覆工の開口部等の危険区域においてより効果的に注意を喚起することができる。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記工事情報表示板は、前記工事現場の敷地内に設定したコミュニティスペースに設けられるので、工事現場の情報を提供する場において、コミュニティスペースという憩いの場を地域住民に提供することができる。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記工事情報表示板は、前記コミュニティスペースおよびその近傍の歩道に設けられ、前記歩道に設けた前記工事情報表示板に備わる前記スピーカからの音声を聞いた人を前記コミュニティスペースへ誘導可能にしたので、この歩道を通る地域住民をコミュニティスペースへ誘導する案内設備として活用することができる。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記コミュニティスペース内において前記工事現場の情報に関する指向性の音声を出力する第二の静電型スピーカをさらに備えるので、第二の静電型スピーカによってコミュニティスペース内に限定して工事現場の情報をアナウンスすることができる。
また、本発明に係る他の工事現場の情報空間共有システムによれば、前記工事情報表示板に備わる前記スピーカは、前記工事現場の情報に関する指向性の音声だけでなく、地域住民のためのイベントに関する音声を出力可能であるとともに、前記工事情報表示板の表面は、地域住民のためのイベントに関する画像を表示可能であるので、画像と音声を統合した工事現場の情報のアナウンスや地域住民のためのイベントなどにも活用することができる。
以上のように、本発明に係る工事現場の情報空間共有システムは、ダム工事、トンネル工事、大規模造成工事などの土木建築工事の工程、進捗、作業内容などの情報や空間を施工業者と地域住民とで共有するのに有用であり、特に、施工業者と地域住民との交流を向上させるのに適している。
10 工事現場の情報空間共有システム
12 表示部
14 工事情報表示板
14A 工事情報表示板の表面
14B 工事情報表示板の裏面
16 記憶部
18 音声信号発生部
20 静電型スピーカ
1 車道
2 歩道
3 民家
P 工事現場
CS コミュニティスペース
S 音声
A,B 可聴区域

Claims (6)

  1. 工事現場の情報や空間を施工業者と地域住民とで共有するための情報空間共有システムであって、
    前記工事現場の近傍に少なくとも一つ設けられ、前記工事現場の情報を表示する工事情報表示板を備え、
    前記工事情報表示板は、その内部または裏面に、前記工事情報表示板の表面から前方に向けて前記工事現場の情報に関する指向性の音声を出力する静電型スピーカを有することを特徴とする工事現場の情報空間共有システム。
  2. 前記工事情報表示板は、危険区域への注意を喚起するものであることを特徴とする請求項1に記載の工事現場の情報空間共有システム。
  3. 前記工事情報表示板は、前記工事現場の敷地内に設定したコミュニティスペースに設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の工事現場の情報空間共有システム。
  4. 前記工事情報表示板は、前記コミュニティスペースおよびその近傍の歩道に設けられ、前記歩道に設けた前記工事情報表示板に備わる前記スピーカからの音声を聞いた人を前記コミュニティスペースへ誘導可能にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の工事現場の情報空間共有システム。
  5. 前記コミュニティスペース内において前記工事現場の情報に関する指向性の音声を出力する第二の静電型スピーカをさらに備えることを特徴とする請求項3または4に記載の工事現場の情報空間共有システム。
  6. 前記工事情報表示板に備わる前記スピーカは、前記工事現場の情報に関する指向性の音声だけでなく、地域住民のためのイベントに関する音声を出力可能であるとともに、前記工事情報表示板の表面は、地域住民のためのイベントに関する画像を表示可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の工事現場の情報空間共有システム。
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