JP2014228757A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像装置に現像剤の偏りが生じているかどうかのみならず、現像剤の偏りが生じている場合に、回転軸方向のどちら側に現像剤が偏っているのかまで検知し、現像剤の偏りを解消してトナー凝集を抑制する。【解決手段】判定部100aが、透磁率センサーS1,S2による検知データから回転軸方向に現像剤量が均等にあるかどうかを判定する。そして、現像剤量が均等にないと判定された場合は、制御部100によって、現像剤量の多い部分から少ない部分に現像剤を多く搬送するように第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26を回転駆動させる。【選択図】図4
Description
本発明は画像形成装置に関するものである。
近年、画像形成装置の小型化などを図るため現像装置も小型化されている。現像装置が小型化されると、搬送スクリューの装置ハウジングとの隙間が狭くなり、当該隙間を搬送される現像剤に大きな圧力がかかりトナー凝集が生じることがある。また、現像剤の搬送経路が狭くなることで、現像剤の多い部分と少ない部分とが生じやすくなり現像剤の偏りが生じやすくなる。そして、現像剤が多く集まった部分では現像剤にかかる圧力が大きくなってトナー凝集が生じる。この凝集したトナーは画像上に白斑点などのノイズを発生させる。
ここで、例えば、特許文献1では、撹拌スクリューの回転トルクの変化によってトナー凝集を間接的に検知し、検知結果に基づいて現像スリーブに印加する現像バイアス電圧等を制御して感光体上のトナー付着量を一定に保つ技術が提案されている。
前記特許文献1に記載のトナーの凝集は温湿度等の要因により搬送路全体においてトナー粒子同士がくっついた状態を指しており、こうした状態に対して現像バイアスや現像スリーブの回転速度変更等の現像条件を制御することで安定した画像濃度を得るようにしたものである。しかしながら、現像剤が偏った状態が現像器内で続く限り、現像器内で凝集の発生も継続されるため、画像上のノイズの原因となる物質を常に有する状態にあることは避けられない。
そこで、本発明の目的は、画像形成における上記白斑点などの部分的なノイズの問題を解決することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、装置本体内のトナー濃度が均一かどうか及びトナー濃度の高低を検知し、トナー濃度の不均一を解消すると共に、トナー濃度を所定範囲に維持することにある。
前記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、キャリアとトナーを有する現像剤を担持し、像担持体と対向する位置に現像剤を回転搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の回転軸方向と平行で互いに異なる方向に現像剤を回転搬送する2つの搬送部材と、前記搬送部材の回転を制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、前記搬送部材の回転軸方向両端部であって、互いに連通する撹拌搬送路に対し点対称の位置に配置された2つの透磁率センサーと、前記2つの透磁率センサーによる検知データに基づき、前記搬送部材による現像剤の搬送経路において回転軸方向に現像剤量に周期的な偏りがあるかどうかを判定する判定手段を備え、現像剤量に偏りがあると判定された場合は、前記制御手段によって、現像剤量の多い部分から少ない部分に現像剤を多く搬送するように前記搬送部材を回転制御することを特徴とする。
ここで、前記2つの搬送部材は、それぞれ独立して駆動可能であるとともに、それぞれ回転方向を切り替え可能であるのが好ましい。
前記判定手段により、前記2つの透磁率センサーの位置に現像剤が集中していると判断された場合は、前記2つの搬送部材をそれぞれ逆方向に回転させるのが好ましい。
前記判定手段により、第1の搬送路に設けられた第1の透磁率センサーの位置で現像剤が偏っており、第2の搬送路に設けられた第2の透磁率センサーの位置で現像剤が偏っていないと判定された場合は、前記第1の搬送路に設けられた搬送部材のみを逆回転させるのが好ましい。
ここで、装置本体に補給するトナーを貯留するトナーホッパーをさらに設け、前記2つの透磁率センサーでトナー濃度をさらに検知し、前記制御手段で、前記トナーホッパーから前記装置本体へのトナー供給量をさらに制御し、前記判定手段で、前記2つの透磁率センサーによる検知データから回転軸方向にトナー濃度が均一かどうか及び装置本体内のトナー濃度の高低を合わせて判定し、回転軸方向でトナー濃度が均一でないと判定された場合は、前記制御手段によって、トナー濃度が均一となるように前記搬送部材を回転制御し、装置本体内のトナー濃度が低いと判定された場合は、トナーホッパーからのトナー供給量を多くし、装置本体内のトナー濃度が高いと判定された場合は、トナーホッパーからのトナー供給量を少なくするのが好ましい。
また、前記2つの透磁率センサーの一方の透磁率センサーは、現像剤を像担持体に供給する搬送部材の現像剤搬送方向下流側の端部に設け、他方の透磁率センサーは、もう一方の搬送部材の現像剤搬送方向下流側の端部に設けるのが好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、現像装置に現像剤の偏りが生じているかどうかのみならず、現像剤の偏りが生じている場合に、回転軸方向のどちら側に現像剤が偏っているのかまで検知でき、前記制御手段が、現像剤の多い側から少ない側に現像剤を搬送するように前記搬送部材を回転制御するので、現像剤の偏りを解消してトナー凝集を抑制できる。これにより、画像形成における上記白斑点などの部分的なノイズの問題を解決できる。
また、前記2つの透磁率センサーでトナー濃度をさらに検知し、前記制御手段で、前記トナーホッパーから前記装置本体へのトナー供給量をさらに制御し、前記判定手段で、前記2つの透磁率センサーによる検知データから回転軸方向にトナー濃度が均一かどうか及び装置本体内のトナー濃度の高低を合わせて判定し、回転軸方向でトナー濃度が均一でないと判定された場合は、前記制御手段によって、トナー濃度が均一となるように前記搬送部材を回転制御し、装置本体内のトナー濃度が低いと判定された場合は、トナーホッパーからのトナー供給量を多くし、装置本体内のトナー濃度が高いと判定された場合は、トナーホッパーからのトナー供給量を少なくするようにすると、トナー濃度の不均一を解消でき、またトナー濃度を所定範囲に維持できる。
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例としてのタンデム型フルカラープリンター(以下、「プリンター」と記すことがある)の概説図である。以下、図を参照しながら説明する。
(プリンターの全体構成)
図1のプリンター1は、画像形成部20と、制御部(制御手段)100とを備えている。パーソナルコンピュータなどの周辺機器から送信されてきた各色成分の画像データは、制御部100において各種のデータ処理が施され、更にY、M、C、Kの各再現色(以下、各再現色に関連する構成部分の番号に、このY、M、C、Kを添字として付加する)の画像データに変換される。変換された画像データは制御部100内のメモリー(記憶手段)100bに再現色ごとに格納され、記録媒体Pの供給と同期して1走査ラインごとに読み出され、感光体ドラム(像担持体)51Y〜51Kを露光するレーザダイオード(不図示、以下、「LD」と表記する)の駆動信号となる。
図1のプリンター1は、画像形成部20と、制御部(制御手段)100とを備えている。パーソナルコンピュータなどの周辺機器から送信されてきた各色成分の画像データは、制御部100において各種のデータ処理が施され、更にY、M、C、Kの各再現色(以下、各再現色に関連する構成部分の番号に、このY、M、C、Kを添字として付加する)の画像データに変換される。変換された画像データは制御部100内のメモリー(記憶手段)100bに再現色ごとに格納され、記録媒体Pの供給と同期して1走査ラインごとに読み出され、感光体ドラム(像担持体)51Y〜51Kを露光するレーザダイオード(不図示、以下、「LD」と表記する)の駆動信号となる。
画像形成部20は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、ローラ11、ローラ12、ローラ13に巻き掛けられて図中反時計方向(図中矢印A方向)に回転駆動される無端状の中間転写ベルト41を備えた中間転写部40と、中間転写ベルト41に対向してその周回方向上流側(以下、単に「上流側」という)から周回方向下流側(以下、単に「下流側」という)に沿って所定間隔で配置されたY、M、C、Kの各色の画像プロセス部50Y〜50Kとからなる。
他に、矢印B方向に沿った記録媒体Pの搬送経路上には、中間転写部40の二次転写位置へ記録媒体Pを給送する給紙部70と、中間転写部40の二次転写位置の、記録媒体搬送方向下流側に配置された定着部80とがある。
Y、M、C、Kの各色の画像プロセス部50Y〜50Kにおいて、露光走査部60Y〜60Kは、それぞれ上記制御部100から出力された駆動信号を受けてレーザー光を発するLD(不図示)や、このレーザー光を偏向して感光体ドラム51Y〜51K上を主走査方向に露光走査させるためのポリゴンミラー(不図示)等を備えている。また画像プロセス部50Y〜50Kは、感光体ドラム51Y〜51Kと、その周囲に配設された帯電チャージャ52Y〜52K、現像装置2Y〜2K(以下、「現像装置2」と総称することがある。)、転写ローラ54Y〜54K及びクリーナ55Y〜55Kなどからなる。
感光体ドラム51Y〜51Kは、前記露光を受ける前にクリーナー55Y〜55Kで表面の残存トナーが除去され、不図示のイレーサーランプに照射されて除電された後、帯電チャージャー52Y〜52Kにより一様に帯電されており、このように帯電した状態で上記レーザー光により露光を受けると、感光体ドラム51Y〜51Kの表面に静電潜像が形成される。
現像装置2Y〜2Kには、それぞれの色のトナーをそれぞれ所定のトナー濃度で含有する二成分の現像剤が入っており、各静電潜像は、それぞれ各色の現像装置2Y〜2Kにより各色のトナーで現像される。これにより感光体ドラム51Y〜51Kの表面にY、M、C、Kのトナー像がそれぞれ形成され、各転写位置において中間転写ベルト41の裏面側に配設された転写ローラ54Y〜54Kの作用により、矢印A方向に周回している中間転写ベルト41上に順次転写されていく。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が、周回してくる中間転写ベルト41上の同じ位置に重ね合せて転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
各色のトナー像が多重転写された中間転写ベルト41は、さらに周回して、中間転写ベルト41が対向する二次転写ローラ42と当接して転写ニップ部を形成する位置まで回転する。二次転写ローラ42には二次転写電圧が電源43から印加される。この転写ニップ部には、中間転写ベルト41の周回と同期して記録媒体Pが給送されてきており、転写ニップ部で中間転写ベルト41上の多重転写された各色のトナー像が、二次転写電圧の作用により記録媒体Pに転写される。なお、記録媒体Pに転写されず中間転写ベルト41上に残存したトナーはクリーニングローラ49で除去・回収される。
各色のトナー像が多重転写された記録媒体Pは、矢印B方向に定着部80まで搬送される。定着部80の定着ローラ81は内部にヒータHを備え、制御部100により、ヒータHへの通電が制御される。記録媒体Pは、定着ローラ81により高温で加圧され、定着ローラ81の表面のトナー粒子が記録媒体表面に融着して定着された後、排紙トレイ82上に排出される。
図2に、本発明の現像装置の概説図を示す。この図に示す現像装置2は、磁性粒子からなるキャリアとトナーとを有する二成分系現像剤を用いて感光体51(図1に図示)の静電潜像を現像するものである。この現像装置2は、回転自在の現像ローラ(現像剤担持体)21と、現像ローラ21に沿って形成された第1搬送路23と、第1搬送路23と仕切り板27を隔てて平行に形成された第2搬送路24と、第1搬送路23及び第2搬送路24に配置された、搬送部材としての第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26を備える。仕切り板27の長手方向両端部には第1連通口271及び第2連通口272が形成され、第1搬送路23と第2搬送路24とは長手方向両端部において連通している。
第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26は、モーターM1及びモーターM2によって互いに独立して回転駆動する。通常は、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26は互いに逆方向に回転し、現像装置2内の現像剤は、第2搬送スクリュー26の回転によって図の右方向に撹拌されながら搬送された後、第1連通口271を通って第1搬送路23へ搬送される。第1搬送路23では、第1搬送スクリュー25の回転によって現像剤は図の左方向に撹拌されながら搬送される。そして、第2連通口272を通って再び第2搬送路24へ搬送される。これにより、現像剤は、第1搬送路23と第2搬送路24とで構成される循環路内を循環し撹拌される。
第1搬送路23の現像剤搬送方向下流側の第2連通路272の手前には、現像剤のトナー濃度を検知する透磁率センサーS1が側壁に設けられ、第2搬送路24の現像剤搬送方向下流側の第1連通路271の手前にも透磁率センサーS2が側壁に設けられている。透磁率センサーS1,S2の検知データは集積部に送られる。
本発明では、透磁率センサーS1,S2によって、現像剤のトナー濃度を検知するとともに透磁率センサーS1,S2の近傍の現像剤量を推測する。図3に、透磁率センサーS1,S2の出力値の経時変化例を示す。透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値が大きい場合は、透磁率センサーS1,S2近傍のキャリア量が少ない場合であって、現像剤量が少ないと推測される。一方、透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値が小さい場合は、透磁率センサーS1,S2近傍のキャリア量が多い場合であって、現像剤量が多いと推測される。また、透磁率センサーS1,S2の出力値の振れ幅が広い場合は、キャリア量が不安定である場合であって現像剤量が少ないと推測される。一方、透磁率センサーS1,S2の出力値の振れ幅が狭い場合は、キャリア量が安定している場合であって現像剤量は多いと推測される。なお、透磁率センサーの出力値の絶対値とは、例えば、所定時間のサンプリングにおける出力値の平均値をいうものとする。
したがって、透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値の大小及び振れ幅から、透磁率センサーS1,S2近傍の現像剤量が推測される。表1に各透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値と振れ幅に基づく現像剤量の大小の判別のテーブルを示す。例えば、透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値が大きく且つ透磁率センサーS1,S2の出力値の振れ幅が大きい場合は、判定部(判定手段)100a(図1に図示)において、透磁率センサーS1,S2近傍の現像剤量は少ないと推測される。反対に、透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値が小さく且つ透磁率センサーS1,S2の出力値の振れ幅が小さい場合は、判定部100aにおいて、透磁率センサーS1,S2近傍の現像剤量は多いと推測される。
透磁率センサーS1,S2近傍の現像剤量を、透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値及び振れ幅から推測する場合、前述のように、それぞれの値から直接的に現像剤量を推測してもよいが、現像剤に回転軸方向に偏りがなく均等であるときの透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値及び振れ幅を予め測定して、これを基準検知データとしてメモリー100b(図1に図示)に記憶させておき、この基準検知データとの差から現像剤量を推測するのが好ましい。すなわち、透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値が基準検知データよりも大きく、且つ、透磁率センサーS1の出力値の振れ幅が基準値よりも大きい場合は、判定部100aにおいて、透磁率センサーS1,S2近傍の現像剤量は少ないと推測される。反対に、透磁率センサーS1,S2の出力値の絶対値が基準検知データより小さく、且つ、透磁率センサーS1,S2の出力値の振れ幅が基準検知データより小さい場合は、判定部100aにおいて、透磁率センサーS1,S2近傍の現像剤量は多いと推測される。
なお、現像剤のトナー濃度は、最初に測定した透磁率センサーS1,S2の出力値を基準値として、次に測定した出力値に対してズレ量が算出され、これに係数を掛けて算出される。
現像剤量の状態は、透磁率センサーS1,S2による検知データから以下に示す4つの状態A1〜A4に場合分けされる。
A1.透磁率センサーS1,S2の検知データが共に基準検知データと等しい場合、及び透磁率センサーS1,S2の一方の透磁率センサーの検知データが基準検知データと等しく、且つ、もう一方の透磁率センサーの検知データが基準検知データよりも大きい場合は、回転軸方向に現像剤は実質的に均等にあり、トナー凝集のおそれはないと判定する。
A2.透磁率センサーS1,S2の一方の透磁率センサーの検知データが基準検知データよりも小さい場合は、小さい検知値を示した透磁率センサー上に現像剤が集中して存在し、トナー凝集しやすい状態にあると判定する。
A3.透磁率センサーS1,S2の検知データが共に基準検知データよりも小さい場合は、透磁率センサーS1,S2上に現像剤がそれぞれ集中して存在し、トナー凝集しやすい状態にあると判定する。
A4.透磁率センサーS1,S2の検知データが共に基準検知データよりも大きい場合は、透磁率センサーS1,S2と回転軸方向反対側に現像剤がそれぞれ集中して存在し、トナー凝集しやすい状態にあると判定する。
上記4つの状態のうち、トナー凝集しやすい状態にあると判定された場合には、現像剤量の多い部分から少ない部分に現像剤を多く搬送するように、制御部100によって、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26の回転駆動が制御される。具体的には、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26の回転方向や回転時間などを変えて回転軸方向の現像剤の均等化が図られる。
表2に、透磁率センサーS1,S2の検知データに基づく、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26の回転駆動の制御例を示す。また、図4に、以上説明した現像装置2の制御例を示すフローチャートを示す。なお、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26の回転時間は、例えば、通常は15秒間で、「長時間」の場合は60秒間である。
図4のフローチャートに示す、画像形成が行われる前に実施される画像安定化モードにおいて、画像形成枚数が所定枚数に達していると(ステップS101)、現像装置が駆動し(ステップS102)、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26が正方向に回転駆動する。そして、透磁率センサーS1,S2が作動する(ステップS103)。そして、透磁率センサーS1の検知データ(出力値の絶対値及び振れ幅)が基準検知データと等しいかどうかが判定部100aで判定される(ステップS104)。透磁率センサーS1の検知データが基準検知データと等しい場合は、次に、透磁率センサーS2の検知データが基準検知データ以上かどうかが判定される(ステップS105)。透磁率センサーS2の検知データが基準検知データ以上であるときは、回転軸方向に現像剤は均等にあると判定され、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26は正回転される(ステップS106)。一方、透磁率センサーS2の検知データが基準検知データ未満であるときは(ステップS105)、透磁率センサーS2上に現像剤が集中して存在すると判定され、第2搬送スクリュー26は逆回転されて(ステップS107)、透磁率センサーS2の取付側と軸方向反対側(図2の左方向)に現像剤が搬送される。これにより、現像装置内の現像剤量の偏りが解消される。
また、透磁率センサーS1の検知データが基準検知データよりも大きい場合は(ステップS108)、次に、透磁率センサーS2の検知データが基準検知データと等しいかどうかが判定される(ステップS109)。透磁率センサーS2の検知データが基準検知データと等しいときは、回転軸方向に現像剤は均等にあると判定され、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26は正回転される(ステップS106)。一方、透磁率センサーS2の検知データが基準検知データよりも大きいときは(ステップS110)、透磁率センサーS1,S2近傍の現像剤量は少なく、透磁率センサーS1,S2の取付側と軸方向反対側に現像剤が集中していると推測され、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26は正回転で長時間駆動される。逆に、透磁率センサーS2の検知データが基準検知データよりも小さいときは(ステップS110)、透磁率センサーS2上に現像剤が集中して存在し、透磁率センサーS1上の現像剤量が少ないと判定され、第1搬送スクリュー25の回転方向は維持され、第2搬送スクリュー26は逆回転で長時間駆動される(ステップS112)。これにより、現像装置内の現像剤量の偏りが解消される。
透磁率センサーS1の検知データが基準検知データよりも小さい場合は(ステップS108)、次に、透磁率センサーS2の検知データが基準検知データと等しいかどうかが判定される(ステップS113)。透磁率センサーS2の検知データが基準検知データと等しいときは、透磁率センサーS1上に現像剤が集中して存在すると判定され、第1搬送スクリュー25は逆回転される(ステップS114)。一方、透磁率センサーS2の検知データが基準検知データよりも大きいときは(ステップS115)、透磁率センサーS1上に現像剤が集中して存在し、透磁率センサーS2上の現像剤量が少ないと判定され、第1搬送スクリュー25は逆回転で長時間駆動される(ステップS116)。逆に、透磁率センサーS2の検知データが基準検知データよりも小さいときは(ステップS115)、透磁率センサーS1,S2上に現像剤が集中して存在すると判定され、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26は逆回転で長時間駆動される(ステップS117)。このような第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26の回転駆動制御により、現像装置内の現像剤量の偏りが解消される。
図5に、本発明に係る現像装置の他の実施形態を示す概説図を示す。この図に示す現像装置では、透磁率センサーS1,S2によって現像剤量のみならずトナー濃度を検知し、トナーホッパー5から装置本体20へのトナー供給量を調整し、現像装置20内のトナー濃度を一定に制御する。以下、図2に示した現像装置と異なる点を中心に説明する。
トナーホッパー5は、トナーを収納する収納部51と、装置本体20にトナーを供給する供給スクリュー52とを有する。供給スクリュー52はモータMによって回転し、モーターMは制御部100によって回転制御される。供給スクリュー52の駆動時間や駆動間隔、回転数を制御することによって、装置本体20へのトナーの補給量が調整される。
供給スクリュー52による、装置本体20へのトナーの補給量の調整は、例えば、供給スクリュー52を断続的に駆動させてトナー補給を行う場合には、駆動時間を一定とし、駆動間隔を変化させることにより行われる。供給スクリュー52の駆動間隔を長くすればトナーホッパー5から装置本体20に供給されるトナー補給量は少なくなる。駆動間隔は、通常、1.3sec〜4.0secの範囲で変化される。
装置本体20の第2搬送路24の現像剤搬送方向上流端には、トナーホッパー5から補給されるトナーを受け入れるための補給開口273が形成されている。
トナーホッパー5から補給されるトナーは、補給開口273から現像本体20内に受け入れられる。なお、補給開口273の形成位置は、第2搬送路24上であれば特に限定はないが、現像ローラ21に供給されるまでの間に十分な撹拌混合を行うためには、第2搬送路24の現像剤搬送方向上流端に形成するのが好ましい。補給開口273から装置本体20に補給された現像剤は、第2搬送スクリュー26の回転によって図の右方向に撹拌されながら搬送された後、第2連通口272を通って第1搬送路23へ搬送される。第1搬送路23では、第1搬送スクリュー25の回転によって現像剤は図の左方向に撹拌されながら搬送され、その間に、現像ローラ21に供給される。そして、現像剤は第1連通口271を通って再び第2搬送路24へ搬送される。これにより、現像剤は、第1搬送路23と第2搬送路24とで構成される循環路内を循環し撹拌される。
このような構成の現像装置において、装置本体20内のトナー濃度を一定に制御することは重要である。例えば、現像剤のトナー濃度が低くなると画像濃度が薄くなるなどの画像不良が生じる。一方、トナー濃度が高くなると、カブリなどの画像不良が生じる。そこで、本発明の現像装置では、透磁率センサーS1,S2によってトナー濃度を現像剤量と共に検知し、トナーホッパー5から装置本体20へのトナー補給制御、第1搬送スクリュー25及び第2搬送スクリュー26の回転駆動制御を行って、装置本体20内の回転軸方向の現像剤量の均等化を図ると同時に、トナー濃度の均一且つ安定化を図る。
表3に、現像剤量に関する透磁率センサーS1,S2の検知データの組み合わせ、表4にトナー濃度に関する透磁率センサーS1,S2の組み合わせを示す。そして、表5に、第1搬送スクリュー25、第2搬送スクリュー26、供給スクリュー52の回転駆動制御例を示す。
表5において、例えば、現像剤量が「3」の場合、すなわち、透磁率センサーS1の位置において現像剤量が少なく、透磁率センサーS2の位置において現像剤量が多い場合で、且つ、トナー濃度が「D」の場合、すなわち、透磁率センサーS1の位置においてトナー濃度が低く、また透磁率センサーS2の位置においてもトナー濃度が低い場合は、第1搬送スクリュー25を正回転で長時間駆動させる一方、第2搬送スクリュー26を逆回転で長時間駆動させる。また、トナーホッパー5から装置本体20へのトナーの補給量を増加させる。これにより、装置本体20内の回転軸方向の現像剤量の偏りが解消されるとともに、トナー濃度の均一化及び安定化が図られる。
本発明の画像形成装置によれば、現像装置に現像剤の偏りが生じているかどうかのみならず、現像剤の偏りが生じている場合に、回転軸方向のどちら側に現像剤が偏っているのかまで検知でき、前記制御手段が、現像剤の多い側から少ない側に現像剤を搬送するように前記搬送部材を回転制御するので、現像剤の偏りを解消してトナー凝集を抑制でき有用である。
2 現像装置
5 トナーホッパー
20 装置本体
21 現像ローラ(現像剤担持体)
25 第1搬送スクリュー(搬送部材)
26 第2搬送スクリュー(搬送部材)
51Y〜K 感光体ドラム(像担持体)
S1 透磁率センサー
100 制御部(制御手段)
100a 判定部(判定手段)
100b メモリー(記憶手段)
5 トナーホッパー
20 装置本体
21 現像ローラ(現像剤担持体)
25 第1搬送スクリュー(搬送部材)
26 第2搬送スクリュー(搬送部材)
51Y〜K 感光体ドラム(像担持体)
S1 透磁率センサー
100 制御部(制御手段)
100a 判定部(判定手段)
100b メモリー(記憶手段)
Claims (6)
- キャリアとトナーを有する現像剤を担持し、像担持体と対向する位置に現像剤を回転搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の回転軸方向と平行で互いに異なる方向に現像剤を回転搬送する2つの搬送部材と、前記搬送部材の回転を制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、
前記搬送部材の回転軸方向両端部であって、互いに連通する撹拌搬送路に対し点対称の位置に配置された2つの透磁率センサーと、前記2つの透磁率センサーによる検知データに基づき、前記搬送部材による現像剤の搬送経路において回転軸方向に現像剤量に周期的な偏りがあるかどうかを判定する判定手段を備え、
現像剤量に偏りがあると判定された場合は、前記制御手段によって、現像剤量の多い部分から少ない部分に現像剤を多く搬送するように前記搬送部材を回転制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記2つの搬送部材がそれぞれ独立して駆動可能であるとともに、それぞれ回転方向を切り替え可能である請求項1記載の画像形成装置。
- 前記判定手段により、前記2つの透磁率センサーの位置に現像剤が集中していると判断された場合は、前記2つの搬送部材をそれぞれ逆方向に回転させる請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記判定手段により、第1の搬送路に設けられた第1の透磁率センサーの位置で現像剤が偏っており、第2の搬送路に設けられた第2の透磁率センサーの位置で現像剤が偏っていないと判定された場合は、前記第1の搬送路に設けられた搬送部材のみを逆回転させる請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 装置本体に補給するトナーを貯留するトナーホッパーをさらに有し、
前記2つの透磁率センサーはトナー濃度をさらに検知し、前記制御手段は、前記トナーホッパーから前記装置本体へのトナー供給量をさらに制御し、前記判定手段は、前記2つの透磁率センサーによる検知データから回転軸方向にトナー濃度が均一かどうか及び装置本体内のトナー濃度の高低を合わせて判定し、
回転軸方向でトナー濃度が均一でないと判定された場合は、前記制御手段によって、トナー濃度が均一となるように前記搬送部材を回転制御し、装置本体内のトナー濃度が低いと判定された場合は、トナーホッパーからのトナー供給量を多くし、装置本体内のトナー濃度が高いと判定された場合は、トナーホッパーからのトナー供給量を少なくする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記2つの透磁率センサーの一方の透磁率センサーは、現像剤を像担持体に供給する搬送部材の現像剤搬送方向下流側の端部に設け、他方の透磁率センサーは、もう一方の搬送部材の現像剤搬送方向下流側の端部に設けた請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2013109428A JP2014228757A (ja) | 2013-05-24 | 2013-05-24 | 画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018189820A (ja) * | 2017-05-08 | 2018-11-29 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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-
2013
- 2013-05-24 JP JP2013109428A patent/JP2014228757A/ja active Pending
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