JP2014226003A - 振動発電器 - Google Patents

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Takehiko Yamakawa
岳彦 山川
内藤 康幸
Yasuyuki Naito
康幸 内藤
大西 慶治
Keiji Onishi
慶治 大西
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  • Power Engineering (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】外部からの加速度や自由振動減衰によって振動基板の振幅が変化しても適正な負荷で発電器の出力を取り出せることができる、振動発電器を提供する。
【解決手段】振動体107が静止している時、複数のエレクトレット電極109のそれぞれが、上面視において1つの第1の固定電極片103および1つの第2の固定電極片104と重畳し、前記振動体107が振動している間に、前記複数のエレクトレット109のそれぞれが、前記振動体107の静止時に重畳する前記1つの前記第1の固定電極片103および前記1つの前記第2の固定電極片104以外の前記第1の固定電極片103および前記第2の固定電極片104と上面視において重畳することがないように前記振動体107の振幅が規制されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動エネルギーを電力に変換する振動発電器に関する。
近年、太陽光発電、熱電発電および自然力により磁石とコイルとを相対的に移動させる電磁誘導による発電など、環境に広く存在するエネルギーから電力を取り出し、小電力の電子機器に利用する、環境発電が注目されている。
このような環境発電の1つとして、人体、車両および機械などの振動エネルギーを電力に変換して取り出す、静電誘導型振動発電器が知られている。静電誘導型振動発電器では、デバイス内の振動体に形成された電極とこれに対向する固定電極(固定電極片)とのいずれか一方にエレクトレットと呼ばれる半永久的に電荷を有した膜が配置されている。そして、この2つの電極の容量変化を用いて誘導電荷を変化させることによって、電流を流し、これにより負荷にかかる電圧が発生することによって、電力が取り出せるように構成されている。
図14は、従来の振動発電器1000を示す図であって、図14(a)は振動体1307が静止状態の断面図であり、図14(b)は振動体1307が最大変位した状態の断面図である。図14に示されるように、固定基板1301上には絶縁膜1302が設けられ、絶縁膜1302上には幅が2wの第1の固定電極片1303と、幅が2wの第2の固定電極片1304とがsの間隔を介し交互にそれぞれ複数配置されている。固定基板1301上にはスペーサ1305が配置され、スペーサ1305に接続された少なくとも2つのばね1306によって、振動体1307が、ばね振動可能な状態で、固定基板1301上の第1の固定電極片1303と第2の固定電極片1304上に、ギャップgを介し配置されている。
振動体1307には絶縁膜1308を介して、幅(図14中のX方向の長さ)が2wであり、マイナスの電荷が注入されたエレクトレット電極片1309が配置されている。エレクトレット電極片1309は、振動体1307が静止状態にある場合は第2の固定電極片1304と対向するように配置されている。振動体1307の上方にはふた基板1310が配置されている。ふた基板1310をスペーサ1305の上面に接触して配置することにより、固定基板1301とスペーサ1305とふた基板1310とにより振動基板1307を封止できる。
振動体1307は、X方向および−X方向にスライド振動可能となっている。そして、図14に示されるように、エレクトレット電極片1309と第1の固定電極片1303で成す容量の変化比が最大時に第1の固定電極片1303にプラスの誘導電荷が最も多く誘起され、エレクトレット電極片1309と第2の固定電極片1304で成す容量の変化比が最大時に固定電極片1304にプラスの誘導電荷が最も多く誘起される。このような電荷の増減により誘導電流が励起され、誘導電流は負荷1311にかかる電圧を発生させ、振動発電器が発電する(非特許文献1参照)。
図15は、振動体1307が正弦波で変位した場合の振動体1307の変位1401、および第1の固定電極片1303と第2の固定電極片1304の間の電圧1402の時間波形を示す。振動体1307が、ばね振動により正弦波の変位1401の1振幅分変位する間に、エレクトレット電極片1309は複数個の第2の固定電極片1304と交差することから、交流電圧1402の周波数は、振動体1307の変位1401の周波数より高くなっている。
図16は、振動体1307に短時間に大きな加速度が付与された場合の、振動体1307の変位1501、および第1の固定電極片1303と第2の固定電極片1304の間の電圧1502の時間波形を示す。振動体1307が大きな加速度が付与されることにより、その変位1501は大きな振幅の振動となった後、ばね1306の減衰定数による自由振動減衰を示す。このときエレクトレット電極片1309と成す容量変化によって第1固定電極片1303と第2の固定電極片1304との間に生ずる交流電圧が電圧1502である。
Yuji Suzuki著、「A MEMS electret generator with electrostatic levitation for vibration-driven energy-harvesting applications」、Journal of Micromechanics and Microengineering、Volume 20、Issue 10(October2010)
しかしながら、振動発電器1000のような従来の構成の振動発電器では、第1の固定電極片1303と第2の固定電極片1304との間の交流電圧1402は、1個のエレクトレット電極片1309が交差する(振動1周期中に対向する)第1の固定電極片1303(または1個の第2の固定電極片1304)の個数により異なる。すなわち、変位1401の振幅が大きい場合、エレクトレット片1309は、より多くの第1の固定電極片1303と交差することから、交流電圧1402は高い周波数となる。一方、変位1401の振幅が小さい場合、エレクトレット片1309は、より少ない数の第1の固定電極片1303と交差することから、交流電圧1402は低い周波数となる。
発電器の最適負荷は一般的に、発電器の容量Cと交流電圧1402の周波数fにより1/2πfCで表される。従って、交流電圧1402の周波数fが変化すると最適負荷が変化してしまうことから、変位1401の振幅の大きさによっては最適負荷からずれた負荷で発電器の出力を取り出すこととなり、発電効率が低下してしまうという問題があった。
また、エレクトレット電極片1309が、変位1401が最大時もしくは最小時に第2の固定電極片1304と最大容量もしくは最小容量を成していれば、振幅がおおむね揃った交流電圧1402が得られるが、変位1401の振幅が変化して変位1401が最大もしくは最小でない時に最大容量もしくは最小容量を成す場合、変位1401が最大時の交流電圧1401が小さく出力され、大きい電圧と小さい電圧が混在した形で出力されるため、発電効率が低下するという問題があった。
さらに、自由減衰振動により変位1501の振幅が大きな値から小さな値に減少していく場合、エレクトレット電極片1309と交差する第1の固定電極片1303および第2の固定電極片1304の数が減少していき、交流電圧1502の周波数が変化する。この場合も最適負荷が変化することから、最適負荷で発電器の出力を取り出すことが困難となる場合があるという問題があった。
そこで、本発明では、外部からの加速度や自由振動減衰によって振動基板の振幅が変化しても適正な負荷で発電器の出力を取り出せることができる、振動発電器を提供することを目的とする。
本発明の態様の1つは、固定基板と、該固定基板の1つの主面と対向する1つの主面を有し、かつ該固定基板に対して相対的に振動可能な振動体と、前記固定基板の1つの主面および前記振動体の1つの主面の一方に、該振動体の振動方向に交互に配置された、複数の第1の固定電極片と第2の固定電極片と、前記固定基板の1つの主面および前記振動体の1つの主面の他方に、前記振動方向に配置された複数のエレクトレット電極と、を有する振動発電器であって、前記振動体が静止している時、前記複数のエレクトレット電極のそれぞれが、上面視において1つの前記第1の固定電極片および1つの前記第2の固定電極片と重畳し、前記振動体が振動している間に、前記複数のエレクトレットのそれぞれが、前記振動体の静止時に重畳する前記1つの第1の固定電極片および前記1つの第2の固定電極片以外の前記第1の固定電極片および前記第2の固定電極片と上面視において重畳することがないように前記振動体の振幅が規制されていることを特徴とする振動発電器である。
本発明の態様の別の1つは、固定基板と、該固定基板の1つの主面と対向する1つの主面を有し、かつ該固定基板に対して相対的に振動可能な振動体と、前記固定基板の1つの主面および前記振動体の1つの主面の一方に、該振動体の振動方向に交互に配置された、複数の第1の固定電極片と第2の固定電極片と、前記固定基板の1つの主面および前記振動体の1つの主面の他方に、前記振動方向に配置された複数のエレクトレット電極と、
を有する振動発電器であって、前記振動体が静止している時、前記複数のエレクトレット電極のそれぞれが、上面視において1つの前記第1の固定電極片と重畳し、前記振動体が振動している間に、前記複数のエレクトレットのそれぞれが、上面視において、前記振動体の静止時に重畳する前記1つの第1の固定電極片と隣り合う2つの前記第2の固定電極片と重畳し、かつ前記振動体の静止時に重畳する前記1つの前記第1の固定電極片以外の前記第1の固定電極と重畳することがないように前記振動体の振幅が規制されていることを特徴とする振動発電器。
本発明によれば、外部からの加速度や自由振動減衰によって振幅が変化しても、出力電圧の周波数が一定となり、適正な負荷で発電器の出力を取り出せることができる。この結果、振動発電器は高い発電効率を得ることが可能となる。
図1は、本発明の実施形態1に係る振動発電器100を示し、図1(a)は振動体107が静止状態にある場合を示す断面図であり、図1(b)は振動体107が最大変位した状態にある場合を示す断面図である。 図2(a)は、振動発電器100において、振動体107が静止状態にある場合の部分拡大断面図であり、図2(b)は振動体107が最大変位した状態の部分拡大断面図である 図3は、振動発電器100において振動体107の正弦波振動変位301および交流電圧302の時間に対する変化を表したグラフである。 図4は、振動発電器100を用いて、振動体107が自由振動減衰変位する場合の自由振動変位401および交流電圧402の時間変化を表したグラフである。 図5は、実施形態1の変形例に係る振動発電器100Aを示し、図5(a)は振動体107が静止状態にある場合を示す断面図であり、図5(b)は振動体が最大変位した状態にある場合を示す断面図である。 図6(a)は、振動発電器100Aにおいて、振動体107が静止状態にある場合の部分拡大断面図であり、図6(b)は振動体107が最大変位した状態の部分拡大断面図である。 図7は、本発明の実施形態2に係る振動発電器200を示し、図7(a)は振動体107が静止状態にある場合を示す断面図であり、図7(b)は振動体107が最大変位した状態にある場合を示す断面図である。 図8(a)は、振動発電器200において、振動体107が静止状態にある場合の部分拡大断面図であり、図6(b)は振動体107が最大変位した状態の部分拡大断面図である。 図9は、本実施形態に係る振動発電器200の振動体の正弦波振動変位に対する交流電圧の変化を表したグラフである。 図10は、振動発電器200を用いて、振動体107が自由振動減衰変位する場合の自由振動変位901および交流電圧902の時間変化を表したグラフである。 図11は、第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の構成例を示す上面図である。 図12(a)はエレクトレット電極片109の構成例を示す上面図であり、図12(b)は、エレクトレット電極片109の別の構成例を示す上面図である。 図13は、スペーサ105と振動体107とばね105と一体的に構成した例を示す斜視図である。 図14は、従来の振動発電器1000を示す図であって、図14(a)は振動体1037が静止状態の断面図であり、図14(b)は振動体1307が最大変位した状態の断面図である。 図15は、振動体1307が正弦波で変位した場合の振動体1307の変位1401、および第1の固定電極片1303と第2の固定電極片1304の間の電圧1402の時間波形を示す。 図16は、振動体1307に短時間に大きな加速度が付与された場合の、振動体1307の変位1501と第2の固定電極片1304の電圧1502の時間波形を示す。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一の部分又は部材を示す。
本発明の発明者らは鋭意検討した結果、振動体の静止状態においてエレクトレット電極片を第1の固定電極片および第2の固定電極片の少なくとも一方と重畳させるとともに、振動体の振動を規制し、第1の固定電極片および第2の固定電極片の2種の固定電極片について、静止状態でエレクトレット電極片と重畳している種類の固定電極片については、振動中にエレクトレット電極が重畳していない同じ種類の他の固定電極片と重畳することがないようにすることにより、最大振幅が変化しても適正な負荷で発電器の出力を取り出せることができる、振動発電器が得られることを見出したものである。
以下に図を用いて本発明の詳細を説明する。
(実施形態1)
本実施形態に係る振動発電器は、振動基板が静止した状態では、振動基板上に配置したエレクトレット電極片が、上面視において、1対の固定電極片の第1の固定電極片および第2の固定電極片の両方に重畳し、かつ前記振動体が振動可能な範囲を、静止時に重畳している第1の固定電極片および第2の電極片以外の第1の固定電極片または第2の固定電極片と重畳することがないように規制することにより振動の振幅が変動しても得られる電圧の周波数が一定であることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、以下に示す実施形態は好適な例を示すことを目的とするものであって、詳述する各要素の配置、寸法等は本発明の技術的範囲を限定することを意図したものではないことに留意されたい。
図1は、本発明の実施形態1に係る振動発電器100を示し、図1(a)は振動体107が静止状態にある場合を示す断面図であり、図1(b)は振動体107が最大変位した状態にある場合を示す断面図である。図2(a)は、振動発電器100において、振動体107が静止状態にある場合の部分拡大断面図であり、図2(b)は振動体107が最大変位した状態の部分拡大断面図である。
なお、本明細書では、図1(a)、1(b)のように、図を示す数字が同じで、括弧内に示されたアルファベットが異なる図を総称して、「図1」のように図の番号のみで呼ぶ場合がある。
振動発電器100は、図1に示すように、シリコンまたはガラスなどからなる固定基板101と、固定基板101上に配置された酸化膜などからなる絶縁膜102とを有し、絶縁膜102上には、例えばポリシリコンまたは金属膜などから成る第1の固定電極片103と、第2の電極片104とが交互に複数配置されている。
図1に示すように、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104とは、それぞれ、幅が2w(w×2)で、間隔sを有して配置されてよい。
絶縁膜102上には、絶縁膜102から上方(図1のZ方向)に延在する、例えば、シリコン、ガラスまたは金属体などから成るスペーサ105が設けられている。対向するスペーサ105の間(複数のスペーサ105の間または単一のスペーサの異なる部分の間)に例えばシリコンまたはガラス等から成る振動体(振動基板)107が配置されている。振動体107は、例えばその両端部の一方と他方に接続されている2つ以上のばね(弾性部材)106により支持され、固定基板101の上部に固定基板101(第1の固定電極片103及び第2の固定電極片104を含む)から離間して配置されている。振動体107は、ばね106によって少なくとも1つの方向(図1の実施形態ではX方向)に振動可能である。
なお、本明細書において「振動体が静止状態にある」とは、振動体に外力(ばね106による力も含む)が作用しておらず、かつ振動体が停止している状態を意味する
スペーサ105上には、必要に応じて、例えばシリコンやガラスなどからなるふた基板110を設けてよい。ふた基板を110とスペーサ105と固定基板振動体107とにより、振動体107を気密封止または低真空封止することができる。
振動体107の固定基板101と対向する面(図1では振動体107の下面)には、絶縁膜102と対応するように絶縁膜108が設けられている。絶縁膜108の上には、マイナスの電荷を保持したエレクトレット電極片109が幅方向に複数配置されている。エレクトレット電極片109の幅(X方向の長さ)は、第1の固定電極片103および第2の工程電極片104の幅2wと同じまたは幅2w以上であることが好ましい。振動時に第1の固定電極片103または第2の固定電極片104の幅全体に亘りエレクトレット電極片109を重畳させることができるからである。
なお、本明細書において「重畳する」とは、振動体に垂直な方向(図のZ方向)から上面した場合に重なりが生ずることを意味する。
エレクトレット電極片109の幅は、より好ましくは2wより大きく、さらにより好ましくは2wより大きく2w+s以下である(図2に示す実施形態では2w+s)。エレクトレットの幅が2wより大きいと、図2(b)に示すように、振動時に、第1の固定電極片103または第2の固定電極片104の幅全体に加えて幅方向の外側(固定電極片103、104が無い部分)までエレクトレット電極片109が重畳することから、固定電極片103または固定電極片104の幅方向の端部にも十分に電荷を帯電させることができる。また、エレクトレット109の幅が2w+s以下であると、図2(b)に示すように第1の固定電極片103または第2の固定電極片104の幅全体および幅方向の外側までエレクトレット電極片109を重畳させながら、別の第1の固定電極片103または第2の固定電極片104に重畳することを確実に避けることができる。
エレクトレット電極片109は、第1の固定電極片103および第2の固定電極片104から、距離(ギャップ)gを有して離間している。第1の電極片103および第2の固定電極片104は例えば酸化膜または窒化膜から成る。
エレクトレット電極片109は、振動体107が静止した状態(振動の変位がゼロの状態)で、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104にそれぞれ対向する(重畳する)。図1(a)および図2(a)に示す実施形態では、エレクトレット電極片109は、第1の固定電極片103および第2の固定電極片104のそれぞれに幅方向(X方向)に長さwずつ対向する(重畳する)ように配置されている。
エレクトレット電極片109が、振動体107の振動中に、静止状態で重畳していた第1の固定電極片103および第2の固定電極片104以外の第1の固定電極片103または第2の固定電極片104と重畳することがないようにストッパ112により振動体107の最大振幅(最大変位量)が規制されている。すなわちストッパ112が振動体107と接触することにより振動体107の最大変位量を規制する。
なお、本明細書において、変位は振動体107が静止した状態をゼロ、図のX方向の変位を正とし、−X方向の変位を負として示し、「変位量」は、変位の絶対値を意味する。
好ましくは、振動体107の振動中にエレクトレット電極片109が、静止状態で重畳していた第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の一方のみと重畳する状態が生ずるようにストッパ112により振動体107の最大変位量を規制する。
より好ましくは、振動体107の振動中にエレクトレット電極片109が、静止状態で重畳していた第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の一方の幅方向全体に重畳する状態が生ずるようにストッパ112により振動体107の最大変位量を規制する。
よりさらに好ましくは、振動体の振動中にエレクトレット電極片109が、静止状態で重畳していた第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の一方の幅方向全体に重畳することに加えて、固定電極片103および第2の固定電極片104の一方の幅方向の外側まで重畳する状態が生ずるようにストッパ112により振動体107の最大変位量を規制する。
これら振動体107の最大変位量について、図2に示した1つのエレクトレット電極片109aを例に説明する。図2(a)に示すように振動体107が静止した状態ではエレクトレット電極片109aは、第1の固定電極片103aと第2の固定電極片104aとに重畳している。そして、図2(b)は図1の振動体107が変位w+s/2で最大変位した(変位量が最大となっている)場合を示す。
振動体107の静止した位置からの変位をLとすると、−w≦L≦wの範囲ではエレクトレット109aは、第1の固定電極片103aと第2の固定電極片104aの両方に重畳している。
従って、最大変位量LMがw以下(LM≦w)の場合は、振動体107が振動している間、エレクトレット電極片109aは、第1の固定電極片103aと第2の固定電極片104aの両方に重畳した状態のままとなる。
変位Lがwの場合(L=w)、エレクトレット電極片109aの右側端部の幅方向(X方向)の位置が、第1の固定電極片103aの外側端部(図2では右側端部)の位置と等しくなる。換言すると、第1の固定電極片103aは幅方向全長に亘りエレクトレット電極片109aと重畳する。
変位Lが−wの場合(L=−w)、エレクトレット電極片109aの左側端部の幅方向(X方向)の位置が、第2の固定電極片104aの外側端部(図2では左側端部)の位置と等しくなる。換言すると、第2の固定電極片104aは幅方向全長に亘りエレクトレット電極片109aと重畳する。
従って、最大変位量LMがw以上(LM≧w)の場合は、振動体107が振動している間に、エレクトレット電極片109aが第1の固定電極片103aおよび第2の固定電極片104aの一方の幅方向全体に亘り重畳している状態を生ずることができる。
変位Lがwより大きい場合(L>w)、エレクトレット電極片109aの右側端部の幅方向(X方向)の位置が、第1の固定電極片103aの外側端部(図2では右側端部)の位置より外側となる。換言すると、エレクトレット電極片109aは第1の固定電極片103aは幅方向全長に加えて、第1の固定電極片103aの外側まで重畳する(図2(b)参照)。
変位Lが−wより小さい場合(L<−w)、エレクトレット電極片109aの左側端部の幅方向(X方向)の位置が、第2の固定電極片104aの外側端部(図2では左側端部)の位置より外側となる。換言すると、エレクトレット電極片109aは第2の固定電極片104aは幅方向全長に加えて、第2の固定電極片104aの外側まで重畳する。
従って、最大変位量LMがwより大きい(LM>w)の場合は、振動体107が振動している間に、エレクトレット電極片109aが、第1の固定電極片103aと第2の固定電極片104aの一方の幅方向全体に加えて当該第1の固定電極片103aと第2の固定電極片104aの一方の外側にまで重畳している状態を生ずることができる。
この場合、振動体107の最大変位量はエレクトレット109aが第2の工程電極片104cと重畳しないように規制されているため、振動体107の変位量が最大になった際に、エレクトレット電極片109aの外側端部(変位している方向の端部、図2(b)では右側端部)の幅方向の位置は、エレクトレット109aが重畳している第1の固定電極片103aおよび第2の固定電極片104aの一方(図2(b)では第1の固定電極片103a)と、この第1の固定電極片103aおよび第2の固定電極片104aの一方と隣り合う第1の固定電極片103bおよび第2の固定電極片104cの一方(図2(b)では第2の固定電極片104c)との間となる。
最大変位量LMがwより大きい(LM>w)場合の好ましい実施形態の1つが、図2(b)に示す最大変位量がw+s/2(LM=w+s/2)の場合である。
振動体107が最大変位した(L=w+s/2またはL=−(w+s/2))際には、エレクトレット電極片109aの外側端部の幅方向の位置は、第1の固定電極片103aと第2の固定電極片104cとの間の中央(図2(b)の場合)または第2の固定電極片104aと第1の固定電極片103bとの間の中央に位置する。これによりエレクトレット電極片109aが重畳している第1の固定電極片103aと第2の固定電極片104aの一方について、外側端部近傍を含む全体に亘り確実にプラスの電荷を誘起できるとともに、隣接する第1の固定電極片103bまたは第2の固定電極片104cに、エレクトレット電極片109がプラスの電荷を誘起することをより確実に抑制できる。
なお、この効果をより確実に得るために、第1の工程電極片103と第2の固定電極片104との間の距離sは、w/10〜wである(w/10≦s≦w)ことが好ましい。
次に最大変位量がw+s/2の場合を例にして、振動発電器100の発電のメカニズムを説明する。
振動体107の変位量がw+s/2の状態では、図2(b)に示すように、エレクトレット電極片109aと第1の固定電極片103が対向し、第1の固定電極片103の全体がエレクトレット電極片109aに重畳する(重なり面積が最大になる)だけでなく第1の固定電極片103の外側(X方向および−X方向の外側)にまでエレクトレット電極片109aが延在することからエレクトレット電極片109aと第1の固定電極片103で成す容量は最大となり、第1の固定電極片103にプラスの誘導電荷が最も多く誘起される。
変位量がw+s/2の状態では、図2(b)に示すように、第2の固定電極片104は、エレクトレット電極片109aと重畳しない(重なり面積がゼロである)ため、エレクトレット電極片109aと第2の固定電極片104で成す容量は最小となり、第2の固定電極片104にプラスの誘導電荷が最小となる。
一方、振動体107の変位量が−(w+s/2)の状態では、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104が対向し、Z方向から平面視した場合、第2の固定電極片104の全体がエレクトレット電極片109に重なる(重なり面積が最大になる)だけでなく第2の固定電極片104の外側(X方向および−X方向の外側)にまでエレクトレット電極片109が延在することからエレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量は最大となり、第2の固定電極片104にプラスの誘導電荷が最も多く誘起される。
変位量が−(w+s/2)の状態では、第1の固定電極片103は、エレクトレット電極片109と重畳しない(重なり面積がゼロである)ため、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103で成す容量は最小となり、第1の固定電極片103にプラスの誘導電荷が最小となる。
このような第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の電荷の増減により誘導電流が励起され、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104間に配置された負荷111にかかる電圧が変動することによって、振動発電器100は発電する。
振動発電器100により発生した交流電圧を必要に応じて、図示しない整流回路などを用いて直流電圧にし、図示しないレギュレータなどを用いて所望電圧に変換し、キャパシタや電池などに貯蔵し、またはそのまま負荷111が備える回路の電源として使用してよい。
また、必要に応じて第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の一方をグラウンドに繋げてもよい。
図3は、振動発電器100において振動体107の正弦波振動変位301および交流電圧302の時間に対する変化を表したグラフである。
正弦波振動変位301は、振動体107の重量と、ばね106のばね定数等の特性とにより決定される固有周波数で振動体107が図1のX方向にw+s/2の振幅で振動していることを示す。
交流電圧302は、振動体107の正弦波振動変位301に伴い、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103との間の容量の変化と、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104との間の容量変化とに起因して、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104との間に生ずる電圧(交流電圧)を示す。
図3から判るように、振動体107の変位301が、ゼロから正の最大変位w+s/2に達し、ゼロに戻り、負の最大変位−(w+s/2)に達し、ゼロに戻る1周期の間に、交流電圧302もゼロから正の最大値に達し、ゼロへ戻り、次に負の最小値となりゼロへ戻り同じ1周期となる。
なお、図3に示すように、変位301と交流電圧302は、ピークの位置が異なり、位相差を有している。振動発電器100に接続する負荷111の条件等に応じて変位301と交流電圧302との間に位相差を生ずる場合がある。
以上から判るように、エレクトレット電極片109が、振動体107が静止時に重畳しない第1の固定電極片103と第2の固定電極片104(振動体107が静止時にエレクトレット電極片109が重畳する第1の固定電極片103または第2の固定電極片104に隣接する第1の固定電極片103および第2の固定電極片104)に、振動時にも重畳しないように最大振幅(最大変位量)を規定することにより、常に変位の振動周波数と交流電圧の出力が同一の周波数で出力される。このため、振動発電器100最適負荷は一定であり、その負荷に対応する負荷111を設定することにより、常に発電器の取り出し効率を高めることが可能となる。
すなわち、外力による振動体107の正弦波振動変位の振幅が、ストッパ112で規定されたw+s/2の最大変位量に達しない場合においても、その振幅の分だけ、振動体107が変位ゼロから正の変位をして、変位ゼロへ戻り、負の変位をして、変位ゼロに戻る1周期に対応して、エレクトレット電極片109と、第1の固定電極片103および第2の固定電極片104との成す容量変化ならび交流電圧302もゼロから最大(正)となり、ゼロへ戻り、最小(負)となる1周期となり図3と同様の波形変化を成す。
図4は、振動発電器100を用いて、振動体107が自由振動減衰変位する場合の自由振動変位401および交流電圧402の時間変化を表したグラフである。
振動体107は、外部から大きな加速度(外力)が加わり、ストッパ112で規定される最大変位量まで変位した後、振動体107の固有周波数ならびにばね106の減衰定数とエレクトレット電極片109と第1の固定電極片103および第2の固定電極片104との間の静電力とにより決まる減衰特性に従い、変位401のように、変位ゼロを中心に自由減衰振動変位をする。変位401が最大になるとエレクトレット電極片109と第1の固定電極片103とで成す容量が最大となり、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量が最小となる。一方、変位401が最小になると、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量が最大となり、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103で成す容量が最小となる。
このような第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の容量(および電荷)の増減により誘導電流が励起され、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104間に配置された負荷111にかかる電圧が変動することによって、振動発電器100は発電する。
図4から判るように、振動体107の振動が自由減衰振動であっても、振動体107が変位ゼロから最大変位し、変位ゼロに戻り、最小変位し、変位ゼロに戻る1周期と、交流電圧402がゼロから最小となり、ゼロへ戻り、最大となりゼロに戻る1周期とは、同じ時間となる。
つまり、エレクトレット電極片109が、振動体107の静止時に重畳しない第1の固定電極片103と第2の固定電極片104(振動体107が静止時にエレクトレット電極片109が重畳する第1の固定電極片103または第2の固定電極片104に隣接する第1の固定電極片103および第2の固定電極片104)に、振動時にも重畳しないように最大振幅(最大変位量)を規定することにより、常に変位の振動周波数と交流電圧の出力が同一の周波数で出力される。このため、振動発電器100最適負荷は一定であり、その負荷に対応する負荷111を設定することにより、常に発電器の取り出し効率を高めることが可能となる。
・変形例
図5は、実施形態1の変形例に係る振動発電器100Aを示し、図5(a)は振動体107が静止状態にある場合を示す断面図であり、図5(b)は振動体が最大変位した状態にある場合を示す断面図である。図6(a)は、振動発電器100Aにおいて、振動体107が静止状態にある場合の部分拡大断面図であり、図6(b)は振動体107が最大変位した状態の部分拡大断面図である。
振動発電器100Aでは、振動体107が静止した状態で、同じエレクトレット109が重畳している固定電極片103と第2の固定電極片104の間隔はsであり、異なるエレクトレット109が重畳している固定電極片103と第2の固定電極片104の間隔はs+d(d>0)である点が振動発電器100と異なる。
図5(a)および図6(b)に示す実施形態では、第1の固定電極片103aと第2の工程電極片104aとには、おなじエレクトレット電極片109aが重畳することから、その間の間隔はsとなっている。同様に、第1の固定電極片103bと第2の工程電極片104bとの間および第1の固定電極片103cと第2の工程電極片104cとの間も間隔sとなっている。
一方、第1の固定電極片103aと第2の固定電極片104cは、振動体107が静止した状態において重畳しているエレクトレット電極片が、それぞれ、エレクトレット電極片109aとエレクトレット電極片109cと異なることから、その間の間隔はs+dとなっている。同様に、第1の固定電極片103bと第2の固定電極片104aとの間の間隔もs+dとなっている。
ストッパ112は、好ましくは振動体107の最大変位量LMがw+s/2以上かつw+s/2+d以下(w+s/2≦LM≦w+s/2+d)、より好ましくは最大変位量LMがw+(s+d)/2となるように配置されている。
これにより、1つのエレクトレット電極片109(例えばエレクトレット電極片109a)に着目した場合、振動体107静止時および振動時に重畳することのない第1の固定電極片103や第2の固定電極片104(例えば、第1の固定電極片103bおよび第2の固定電極片104c)との距離が遠くなり、振動体107が最大変位量LMまで振動しても重畳することのないエレクトレット電極109により第1の固定電極片103や第2の固定電極片104に誘導電荷が生ずることをいっそう確実に抑制できる。
dの値は正であれば任意の値であってよいが、好ましくはs/4≦d≦3s/4であり、より好ましくはd=s/2である。振動発電器100Aの幅方向の長さがそれほど長くなることなく、上述の効果を十分に得ることができるからである。
なお、振動発電器100Aの各要素は、特段の断りが無い限り、振動発電器100の対応する要素と同じ構成を有してよい。
本実施形態に係る振動発電器100、100Aは、上述のように固定基板101、スペーサ105及びふた基板110によって閉空間が構成し、外気が混入することのない気密封止することが可能である。これによりエレクトレット電極片109からの電荷の脱離をより確実に抑制することができる。なお、封止構造を実現する構成は、上述の実施形態に限定されるものではなく任意の構成により実現してよい。
図1および図5に示す実施形態では、ばね106は、コイルばねの形態を有するが、ばね106は、コイルバネに限定されるものではなく、板状の高反発弾性材等、ばね動作をする限りに任意の形態を有してよい。
固定基板101、絶縁膜102、第1の固定電極片103、第2の固定電極片104、スペーサ105、振動体107、絶縁膜108、エレクトレット電極片109及びふた基板110を構成する材料については、上述した材料は例として示したものであり、これらに限定されるものではない。
すなわち、固定基板101およびふた基板110は、樹脂基板または金属ブロックで構成されてもよい。第1の固定電極片103および第2の固定電極片104は、アルミまたは銅などの導電性材料で構成されてもよい。エレクトレット電極片109は、有機系のエレクトレット材料で構成されてもよい。
図1および図5に示す実施形態では、第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の上方にエレクトレット電極片109が位置するようになっているがこれに限定されるものではない。本発明に係る振動発電器では、第1の固定電極片103および第2の固定電極片104とエレクトレット電極片109とが対向するように配置されればよい。例えば、第1の固定電極片103および第2の固定電極片の下方にエレクトレット電極片109が位置してもよく、また、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104とが垂直方向に順に配置され、これに対向する複数のエレクトレット電極片109も垂直方向に配置されてもよい。
また、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104とを振動基板107に配置し、エレクトレット電極片109を固定基板101に配置してもよい。
負荷112への引き出し配線は、図1および図5において、結線イメージで記載されているが、基板上の配線電極や基板貫通電極などを配置して接続してよいことは言うまでもない。
上述の実施形態では、エレクトレット電極片109にはマイナスの電荷が注入されているが、プラスの電荷が注入されてもよい。エレクトレット電極片109にプラスの電荷が注入されている場合、第1の固定電極片103および第2の固定電極片104に誘導される誘導電荷の極性が負となり、電流方向が逆となるが、上述の実施形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。
(実施形態2)
本実施形態に係る振動発電器では、静止状態において、エレクトレット電極片が第1の固定電極片と重畳(対向)している。さらに、振動体の振動中にエレクトレット電極片が静止状態で重畳した第1の固定電極片と隣接する2つの第2の固定電極片と重畳するとともに静止状態で重畳していない第1の固定電極片とは重畳しないように振動体の振動を規制している。これにより、振動体の振動が最大変位量に達しない場合も含め常に振動体の振動周波数の2倍の周波数で交流電圧が出力できる。
以下に本実施形態の詳細を示す。
図7は、本発明の実施形態2に係る振動発電器200を示し、図7(a)は振動体107が静止状態にある場合を示す断面図であり、図7(b)は振動体107が最大変位した状態にある場合を示す断面図である。図8(a)は、振動発電器200において、振動体107が静止状態にある場合の部分拡大断面図であり、図6(b)は振動体107が最大変位した状態の部分拡大断面図である。
なお、本実施形態に係る図に示された各要素は、特段に断りが無い限り、その構成は同じ符号を有する実施形態1の対応する要素と同じ構成を有してよい。
また、実施形態1と同じ構成を有してよい部分の説明の多くを省略する。
振動体107が静止している場合、振動体107に配置された複数のエレクトレット電極片109のそれぞれは、1つの第1の固定電極片103と重畳している。
好ましくは、図7(a)、図8(a)に示すように、複数のエレクトレット電極109のそれぞれは、1つの第1の固定電極片のみと重畳している。すなわち、振動体107が静止状態において、第2の固定電極片104と重畳していない。このような状態は、例えば、エレクトレット電極片109の幅(X方向の長さ)を第1の固定電極片103および第2の固定電極片104と同じ幅2wを有することにより達成できる。
そして、この静止した状態(あるいは振動中であっても振動体107の位置が静止した状態と同じ位置にある時)では、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103で成す容量は最大となり、第1の固定電極片103にプラスの誘導電荷が最も多く誘起され、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量は最小となり、第2の固定電極片104に誘導されるプラスの電荷が最小となる。
振動体107が振動し、最大変位の状態で、エレクトレット電極片109は、静止状態で重畳していた第1の固定電極片103と隣接する(隣り合う)2つの第2の固定電極片104のいずれか一方と重畳するようにストッパ112により規制される。また、ストッパ112は、振動体107が振動している間に、エレクトレット電極片109が静止状態で重畳していた第1の固定電極片103以外の第1の固定電極103と重畳することがないように振動体107の最大振幅(最大変位量)を規制する。
好ましくは、振動体107の振動中にエレクトレット電極片109が、静止状態で重畳していた第1の固定電極片103に隣接した(隣り合う)2つの第2の固定電極片104の一方のみと重畳する状態が生ずるようにストッパ112により振動体107の最大変位量を規制する。
より好ましくは、振動体107の振動中にエレクトレット電極片109が、静止状態で重畳していた第1の固定電極片103に隣接した(隣り合う)2つの第2の固定電極片104の一方のみの幅方向全体に重畳する状態が生ずるようにストッパ112により振動体107の最大変位量を規制する。
図8を用いてこれを説明する。
複数のエレクトレット電極片109の中から1つのエレクトレット電極片109aを例に説明する。
静止状態では、図8(a)に示すようにエレクトレット電極片109aは、第1の固定電極片103aと重畳(対向)している。第1のエレクトレット電極片103aは、2つの第2の電極片104a、104bと隣接して(隣り合って)いる。
そして、図8(b)は振動体107が図8のX方向(右方向)に変位w+3s/2で最大変位した(変位量が最大となっている)場合を示す。
振動体107が図8のX方向(右方向)に振動(移動)し、その変位Lがs(sは、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104との間の間隔(距離))よりも大きくなると(s<L)、エレクトレット電極片109aは、第2のエレクトレット電極104aと重畳する(L<2wでは第1のエレクトレット103aにも重畳している。)
同様に振動体が図8の−X方向に振動(移動)し、その変位が−sより小さくなると(L<−s)、エレクトレット109aは、第2のエレクトレット電極104bと重畳する(L>−2wまでは第1のエレクトレット103aにも重畳している。)
従って、最大変位量LMがsより大きい(LM>s)と、振動体107が振動している間、エレクトレット電極片109aが、第2の固定電極片104aまたは第2の固定電極片104bのいずれか一方に重畳した状態が出現する。
振動体107の変位Lが2wより大きくなると(L>2w)、エレクトレット電極片109aが、振動中に第2の固定電極片104aのみと重畳する状態が出現する。
同様に変位Lが−2wより小さくなると(L<−2w)、エレクトレット電極片109aが、振動中に第2の固定電極片104aのみと重畳する状態が出現する。
従って、最大変位量LMが2wより大きい(LM>2w)と、振動体107が振動している間、エレクトレット電極片109aが、第2の固定電極片104aまたは第2の固定電極片104bのいずれか一方にのみ重畳した状態が出現する。
振動体107の変位Lが2w+s(L=2w+s)になるとエレクトレット電極片109aは、第2の固定電極片104aの幅全体に亘って重畳する。
同様に、振動体107の変位Lが−(2w+s)になる(L=−(2w+s))とエレクトレット電極片109aは、第2の固定電極片104bの幅全体に亘って重畳する。
従って、最大変位量LMが2w+s以上になる(LM≧2w+s)と、振動体107が振動している間、エレクトレット電極片109aが、第2の固定電極片104aまたは第2の固定電極片104bのいずれか一方にのみ、その幅方向全長に亘って重畳した状態が出現する。
また図8から判るように、振動体107の変位Lが2w+2sより大きい(L>2w+2s)と、エレクトレット電極片109aは、第1の固定電極片103c(すなわち、静止状態で重畳していない第1の固定電極片103)に重畳してしまう。
同様に、振動体107の変位Lが−(2w+2s)より小さい(L<−(2w+2s))と、エレクトレット電極片109aは、第1の固定電極片103b(すなわち、静止状態で重畳していない第1の固定電極片103)に重畳してしまう。
従って、最大変位量LMを2w+2sより小さく(LM<2w+2s)することによって、エレクトレット109aが静止状態で重畳していない第1の固定電極片103(図8の第1の固定電極片103b、103c)と重畳するのを防止できる。
上述の好ましい実施形態を実現できる例として、図8(b)に示すように最大変位量LMを2w+3s/2とする(LM=3s/2)とすることを挙げることができる。
変位が2w+s(または−(2w+s)の時、複数のエレクトレット電極片109のそれぞれが、1つの第2の固定電極片104の幅方向全体に亘り重畳(対向)し、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量は最大となり、第2の固定電極片104にプラスの誘導電荷が最も多く誘起される一方、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103で成す容量は最小となり、第1の固定電極片103に誘導されるプラスの電荷が最小となる。
振動基盤107が振動することにより、静止状態から最大変位の間でこのような電荷の増減により誘導電流が励起され、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104間に配置された負荷111にかかる電圧が変動することによって、振動発電器200が発電する。
図9は、本実施形態に係る振動発電器200の振動体の正弦波振動変位に対する交流電圧の変化を表したグラフである。
正弦波振動変位801は、振動体107の重量と、ばね106のばね定数等の特性とにより決定される固有周波数で振動体107が図7のX方向に2w+3s/2の振幅で振動していることを示す。交流電圧802は、振動体107の正弦波振動変位801に伴い、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103との間の容量の変化と、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104との間の容量変化とに起因して、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104との間に生ずる電圧(交流電圧)を示す。
図9から判るように、振動体107の変位801が、ゼロから正の最大変位w+3s/2に達し、ゼロに戻り、負の最大変位−(w+3s/2)に達し、ゼロに戻る1周期の間に、交流電圧802はゼロから正の最大値に達し、ゼロへ戻り、負の最小値となる周期を2周期繰り返す。
すなわち、本実施形態に係る振動発電器200は、常に、振動体107の振動の周波数の2倍の周波数の交流電力を発電することを特徴とする。このため、最適負荷が一定であり、負荷111を最適付加に設定することにより、常に発電器の取り出し効率を高めることが可能となる。
上述のようにエレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量が最大となる変位Lが2w+sより大きくなるまたは−(2w+s)より小さくなっても、ストッパ112で規定された最大変位量が(2w+3s/2)になるようにストッパ112により規定されていることから、エレクトレット電極片109が静止状態で重畳しない第1の固定電極片103と重畳することがない。このためエレクトレット電極片109が静止状態で重畳しない第1の固定電極片103とエレクトレット電極109との間で新たな交流電圧の波が発生せず、常に変位の振動周波数の2倍の周波数の交流電圧の出力が得られる。
また正弦波振動変位801がストッパ112で規定された最大変位量2w+3s/2に到達しない場合においても、振動体107が0から最大変位し、ゼロへ戻り、最小変位し、ゼロに戻る1周期で、交流電圧802は2周期の変化となる。つまり、エレクトレット電極片109が、振動体107が静止した状態の時に重畳しない第1の固定電極片103に振動時にも重畳しないように、振動基盤107の最大変位量を規制することにより、常に変位の振動周波数と交流電圧の出力が2倍の周波数で出力される。
なお、図9に示すように、変位801と交流電圧802は、ピークの位置(交流電圧802の周波数が変位802の周波数の2倍であるため、変位801と交流電圧802の1つおきのピークの位置)が異なり、位相差を有している。振動発電器200に接続する負荷111の条件等に応じて変位801と交流電圧802との間に位相差を生ずる場合がある。
図10は、振動発電器200を用いて、振動体107が自由振動減衰変位する場合の自由振動変位901および交流電圧902の時間変化を表したグラフである。
振動体107は、振動体107に外部から大きな加速度(外力)が加わり、ストッパ112で規定される最大変位量まで変位した後、震度体107の固有周波数ならびにばね106の減衰定数とエレクトレット電極片109と第1の固定電極片103および第2の固定電極片104との間の静電力とにより決まる減衰特性に従い、変位901のように、変位ゼロを中心に自由減衰振動変位をする。
変位901がゼロから最大になると、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103で成す容量が最大から最小となり、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量が最小から最大となる。次に変位901が、最大からゼロに達すると、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103で成す容量が最小から最大となり、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量が最大から最小となる。さらに、変位901が、ゼロから最小に達すると、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103で成す容量が最大から最小となり、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量が最小から最大となる。またさらに、変位901が、最小からゼロに達すると、エレクトレット電極片109と第1の固定電極片103で成す容量が最小から最大となり、エレクトレット電極片109と第2の固定電極片104で成す容量が最大から最小となる。
このように、変位901が1周期する間に容量の変化およびこれに対応する交流電圧902の変化は2周期となる。つまり、振動発電器200は、静止状態において、エレクトレット電極片109が第1の固定電極片103と重畳(対向)し、振動中にエレクトレット電極片が静止状態で重畳した第1の固定電極片103と隣接する2つの第2の固定電極片104と重畳するとともに静止状態で重畳しない第1の固定電極片103とは重畳しないように振動体107の振動を規制することにより、喩え、振動体107の振動が最大変位量に達しなくても常に変位901の振動周波数の2倍の周波数で交流電圧902が出力されるので、最適負荷は一定となる。
以下に、実施形態1および実施形態2で用いる、第1の固定電極片103、第2の固定電極片104、エレクトレット電極片109、振動体107、ばね106およびスペーサ105の構成を例示する。
図11は、第1の固定電極片103および第2の固定電極片104の構成例を示す上面図である。
図1、図2および図5〜図8に示すように、第1の固定電極片103と第2の固定電極片104は複数本存在し、かつ互いに交互に配列されている。このような第1の固定電極片103と第2の固定電極片104は、図11に示すように互いに噛み合うように2つの櫛歯形状を形成し、一方を第1の固定電極103、他方を第2の固定電極片104とすることにより形成してよい。複数の第1の固定電極103および第2の固定電極片104をそれぞれ、ひとつながりに構成することができ、負荷111との接続が容易となる。
図12(a)はエレクトレット電極片109の構成例を示す上面図であり、図12(b)は、エレクトレット電極片109の別の構成例を示す上面図である。
エレクトレット電極片109は、図12(a)に示すように、図11に示した第1の固定電極片103および第2の固定電極片104と同様に櫛歯の構成でひとつながりにしてもよく、また図12(b)に示すように短冊状の構成を有して複数のエレクトレット電極片109が個々に分離されていてもよい。
図13は、スペーサ105と振動体107とばね105と一体的に構成した例を示す斜視図である。図13に示すような、スペーサ105と振動体107とばね106は、1つの基板をエッチングなどでくり貫いたひとつながりの構造体として形成できる。このような構成を有することにより、振動発電器全体の堅牢性を増加させることができる。
また、このようにすることにより、それぞれのばね106の間に設けたばね間隔(空隙)114により振動基板107の振幅を規制できる。より詳細には、ばね間隔(空隙)114の寸法が小さくなり(例えばゼロとなり)、ばね106がさらに縮むことができなくなることにより振動体振動基板107の振幅を規制できる。
すなわち、図13に示す構成では、ばね106がストッパ112の機能を内包しているため、振動体107と接触して振動体107の振幅を規制するストッパ112を設けることなく振動基板107の振幅を規制できる。
このように、本発明に係る振動発電器では、振動体102の振幅を所望の範囲に規制できる限り、別途ストッパ112を設けなくてもよい。
100、100A、200 振動発電器
101 固定基板
102 絶縁膜
103 第1の固定電極片
104 第2の固定電極片
105 スペーサ
106 ばね
107 振動体
108 絶縁膜
109 エレクトレット電極片
110 ふた基板
111 負荷
112 ストッパ
301 変位
302 交流電圧
401 変位
402 交流電圧
801 変位
802 交流電圧
901 変位
902 交流電圧

Claims (8)

  1. 固定基板と、
    該固定基板の1つの主面と対向する1つの主面を有し、かつ該固定基板に対して相対的に振動可能な振動体と、
    前記固定基板の1つの主面および前記振動体の1つの主面の一方に、該振動体の振動方向に交互に配置された、複数の第1の固定電極片と第2の固定電極片と、
    前記固定基板の1つの主面および前記振動体の1つの主面の他方に、前記振動方向に配置された複数のエレクトレット電極と、
    を有する振動発電器であって、
    前記振動体が静止している時、前記複数のエレクトレット電極のそれぞれが、上面視において1つの前記第1の固定電極片および1つの前記第2の固定電極片と重畳し、
    前記振動体が振動している間に、前記複数のエレクトレットのそれぞれが、前記振動体の静止時に重畳する前記1つの第1の固定電極片および前記1つの第2の固定電極片以外の前記第1の固定電極片および前記第2の固定電極片と上面視において重畳することがないように前記振動体の振幅が規制されていることを特徴とする振動発電器。
  2. 前記振動体が振動している間に、前記エレクトレット電極片109が、上面視において、前記第1の固定電極片および前記第2の固定電極片の一方と重畳せず、かつ他方の幅方向全体に亘り重畳する状態が生ずることを特徴とする請求項1に記載の振動発電器。
  3. 前記振動体の振幅の規制を行うために、前記振動体と接触可能に配置されたストッパが配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の振動発電器。
  4. 前記振動体が振動するための振動ばねを有し、該振動ばねの内部に設けた空隙の寸法変化により前記振動体の振幅の規制を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の振動発電器。
  5. 固定基板と、
    該固定基板の1つの主面と対向する1つの主面を有し、かつ該固定基板に対して相対的に振動可能な振動体と、
    前記固定基板の1つの主面および前記振動体の1つの主面の一方に、該振動体の振動方向に交互に配置された、複数の第1の固定電極片と第2の固定電極片と、
    前記固定基板の1つの主面および前記振動体の1つの主面の他方に、前記振動方向に配置された複数のエレクトレット電極と、
    を有する振動発電器であって、
    前記振動体が静止している時、前記複数のエレクトレット電極のそれぞれが、上面視において1つの前記第1の固定電極片と重畳し、
    前記振動体が振動している間に、前記複数のエレクトレットのそれぞれが、上面視において、前記振動体の静止時に重畳する前記1つの第1の固定電極片と隣り合う2つの前記第2の固定電極片と重畳し、かつ前記振動体の静止時に重畳する前記1つの前記第1の固定電極片以外の前記第1の固定電極と重畳することがないように前記振動体の振幅が規制されていることを特徴とする振動発電器。
  6. 前記振動体が振動している間に、前記エレクトレット電極片109が、上面視において、前記第1の固定電極片と重畳せず、かつ前記第2の固定電極片の幅方向全体に亘り重畳する状態が生ずることを特徴とする請求項5に記載の振動発電器。
  7. 前記振動体の振幅の規制を行うために、前記振動体と接触可能に配置されたストッパが配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の振動発電器。
  8. 前記振動体が振動するための振動ばねを有し、該振動ばねの内部に設けた空隙の寸法変化により前記振動体の振幅の規制を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の振動発電器。
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