JP2014225981A - 車両の制御装置、熱管理システム、プログラム、及び車両の制御方法 - Google Patents

車両の制御装置、熱管理システム、プログラム、及び車両の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータの温度上昇を抑制しつつ、バッテリの熱によって車内空調を行う時間を長くする車両用制御装置を提供する。
【解決手段】バッテリ20の熱を暖房運転時に利用可能な車両の制御装置であって、バッテリ20の熱が伝達された第3冷媒によって暖房運転時に空気を温めるヒーターコア34を有する空調サイクル7と、第3冷媒が循環し車両駆動モータ38によって発生した熱を放熱する冷却部37を有する冷却サイクル8と、冷却部37への外気の導入を遮断可能なシャッタ部6と、出力制限モードにおける車両駆動モータ38の最大出力を、出力制限モードとは異なる他のモードにおける車両駆動モータ38の最大出力よりも小さくする出力制限手段5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は車両の制御装置、熱管理システム、プログラム、及び車両の制御方法に関するものである。
従来、自動車内の発熱機器の廃熱が集められる放熱用熱交換器を設け、暖房運転時には放熱用熱交換器で温められた空気を用いて室外熱交換器で冷媒を温め、この冷媒を用いて室内熱交換器で室内空気を温めるものが特許文献1に開示されている。
特開2003−34130号公報
上記技術では、暖房運転時に、放熱用熱交換器と室外熱交換器との間に設けたダンパを開いて放熱用熱交換器を通過した空気を室外熱交換器に取り入れて廃熱を回収し、冷凍サイクルを介して車室内の暖房に利用している。
しかし、上記技術では、暖房運転時にダンパが開くと、取り込む風によって冷凍サイクルにおける冷媒配管や電動圧縮機からの放熱量が大きくなるため、せっかく回収した廃熱を有効に利用できないおそれがある。
本発明はこのような問題点を鑑みて発明されたものである。
本発明のある態様に係る車両の制御装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器によって凝縮した冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器に流入する冷媒を減圧する膨張弁とを有する冷凍サイクルと、第1冷却水を循環させる冷媒ポンプと、第1冷却水によって冷却されるバッテリとを有し、バッテリの熱を用いて蒸発器で冷媒を蒸発させるバッテリ温調サイクルと、凝縮器によって冷媒と熱交換を行った第3冷媒によって、暖房運転時に空気を温めるヒーターコアを有する空調サイクルと、第3冷媒が循環し、車両駆動モータによって発生した熱を外気へ放熱する冷却部を有する冷却サイクルと、冷却部への外気の導入を遮断可能なシャッタ部とを備え、バッテリの熱を暖房運転時に利用可能な車両を制御する。車両の制御装置は、車両駆動モータの駆動モードを、暖房運転時に車両駆動モータの出力を制限する出力制限モードに切り替える切替手段と、出力制限モードおける車両駆動モータの最大出力を、出力制限モードとは異なる他のモードにおける車両駆動モータの最大出力よりも小さくする出力制限手段とを備える。
本発明の別の態様に係る熱管理システムは、バッテリの熱を暖房運転時に利用可能な熱管理システムであって、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器によって凝縮した冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器に流入する冷媒を減圧する膨張弁とを有する冷凍サイクルと、第1冷却水を循環させる冷媒ポンプと、第1冷却水によって冷却されるバッテリとを有し、バッテリの熱を用いて蒸発器で冷媒を蒸発させるバッテリ温調サイクルと、凝縮器によって冷媒と熱交換を行った第3冷媒によって、暖房運転時に空気を温めるヒーターコアを有する空調サイクルと、第3冷媒が循環し、車両駆動モータによって発生した熱を放熱する冷却部を有する冷却サイクルと、冷却部への外気の導入を遮断可能なシャッタ部と、車両駆動モータの駆動モードを、暖房運転時に車両駆動モータの出力を制限する出力制限モードに切り替える切替手段と、出力制限モードおける車両駆動モータの最大出力を、出力制限モードとは異なる他のモードにおける車両駆動モータの最大出力よりも小さくする出力制限手段とを備える。
本発明のさらに別の態様に係るプログラムは、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器によって凝縮した冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器に流入する冷媒を減圧する膨張弁とを有する冷凍サイクルと、第1冷却水を循環させる冷媒ポンプと、第1冷却水によって冷却されるバッテリとを有し、バッテリの熱を用いて蒸発器で冷媒を蒸発させるバッテリ温調サイクルと、凝縮器によって冷媒と熱交換を行った第3冷媒によって、暖房運転時に空気を温めるヒーターコアを有する空調サイクルと、第3冷媒が循環し、車両駆動モータによって発生した熱を放熱する冷却部を有する冷却サイクルと、冷却部への外気の導入を遮断可能なシャッタ部とを備え、バッテリの熱を暖房運転時に利用可能な車両をコンピュータで制御するためのプログラムである。プラグラムは、コンピュータに、車両駆動モータの駆動モードを、暖房運転時に車両駆動モータの出力を制限する出力制限モードに切り替える切替手順と、出力制限モードおける車両駆動モータの最大出力を、出力制限モードとは異なる他のモードにおける車両駆動モータの最大出力よりも小さくする出力制限手順とを実行させる。
本発明のさらに別の態様に係る車両の制御方法は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器によって凝縮した冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器に流入する冷媒を減圧する膨張弁とを有する冷凍サイクルと、第1冷却水を循環させる冷媒ポンプと、第1冷却水によって冷却されるバッテリとを有し、バッテリの熱を用いて蒸発器で冷媒を蒸発させるバッテリ温調サイクルと、凝縮器によって冷媒と熱交換を行った第3冷媒によって、暖房運転時に空気を温めるヒーターコアを有する空調サイクルと、第3冷媒が循環し、車両駆動モータによって発生した熱を放熱する冷却部を有する冷却サイクルと、冷却部への外気の導入を遮断可能なシャッタ部とを備え、バッテリの熱を暖房運転時に利用可能な車両を制御する車両の制御方法である。車両の制御方法は、車両駆動モータの駆動モードを、暖房運転時に車両駆動モータの出力を制限する出力制限モードに切り替える切替工程と、出力制限モードおける車両駆動モータの最大出力を、出力制限モードとは異なる他のモードにおける車両駆動モータの最大出力よりも小さくする出力制限工程とを含む。
これら態様によると、出力制限モードにおける車両駆動モータの最大出力を下げることで、車両駆動モータの発熱量を抑制して車両駆動モータの温度上昇を抑制し、シャッタ部が開いて冷却部に外気が導入されることを抑制し、冷凍サイクルからの放熱を抑制することができる。
電動車両の空調装置のシステム構成図である。 第1実施形態の空調制御を説明するフローチャートである。 モータのトルク曲線図を示すマップである。 第2実施形態の空調制御を説明するフローチャートである。
以下において、本発明の第1実施形態における空調装置1について図を参照しながら説明する。図1は電動車両の空調装置1のシステム構成図である。空調装置1は、電動車両の熱管理を行っており、電動車両の制御装置の一部である。
空調装置1は、冷媒(第1冷媒)が循環する冷媒サイクル2と、第1冷却水(第2冷媒)が循環する低水温サイクル3と、第2冷却水(第3冷媒)が循環する高水温サイクル4と、ラジエータシャッタ6と、コントローラ5とから構成される。第1冷却水、及び第2冷却水は、例えば不凍液で構成される。
冷媒サイクル2は、コンプレッサ10と、コンデンサ11と、エバポレータ12と、冷媒−水熱交換器13と、第2電磁弁14と、第2膨張弁15と、第1電磁弁16と、第1膨張弁17とから構成される。
コンプレッサ10は、冷媒を加圧し、高温、高圧の気体にする。コンプレッサ10は、後述するバッテリ20から電力が供給されて駆動する。
コンデンサ11は、コンプレッサ10によって加圧された冷媒と高水温サイクル4を循環する第2冷却水との間で熱交換を行い、冷媒を冷却し、第2冷却水を加熱する。これにより、冷媒は液化する。
エバポレータ12は、コンデンサ11によって冷却された冷媒を蒸発させる。冷媒が蒸発する時にエバポレータ12の外部の空気が冷却される。エバポレータ12によって気体となった冷媒はコンプレッサ10によって再び加圧される。エバポレータ12によって冷却された空気は、冷房(除湿)時の車内空調に使用される。
第2膨張弁15は、冷媒を減圧する温度式膨張弁であり、エバポレータ12の出口側に感温筒部(図示せず)を有し、エバポレータ12の出口側のスーパーヒート(冷媒過熱度)に応じて開度が調整され、開度に応じて冷媒をエバポレータ12内に噴射する。なお、第2膨張弁15を、電磁制御弁やキャピラリーチューブで構成してもよい。
第1電磁弁16は、コントローラ5からの信号に基づいて開閉する。
冷媒−水熱交換器13は、コンデンサ11によって冷却された冷媒を第1冷却水の熱によって蒸発させる。冷媒−水熱交換器13の内部を第1冷却水が流れており、冷媒が蒸発する時に第1冷却水が冷却される。冷媒−水熱交換器13によって気体となった冷媒はコンプレッサ10によって再び加圧される。
第1膨張弁17は、冷媒を減圧する温度式膨張弁であり、冷媒−水熱交換器13の出口側に感温筒部(図示せず)を有し、冷媒−水熱交換器13の出口側のスーパーヒートに応じて開度が調整され、開度に応じて冷媒を冷媒−水熱交換器13内に噴射する。なお、第1膨張弁17を、電磁制御弁やキャピラリーチューブで構成してもよい。
第1電磁弁16は、コントローラ5からの信号に基づいて開閉する。
第1電磁弁16、第1膨張弁17及び冷媒−水熱交換器13は、第2電磁弁14、第2膨張弁15及びエバポレータ12に対して並列に配置されている。
低水温サイクル3は、バッテリ20と、冷媒−水熱交換器13と、第1ウォーターポンプ21と、から構成される。本実施形態における低水温サイクル3は、特に図示を省略するが、ラジエータシャッタ6が開いたときの走行風が直接当たらない位置に配置されている。このため、ラジエータシャッタ6が開いた状態でも、比較的放熱を抑制することができる。なお、バッテリ20、低水温サイクル3の配管などを断熱材で覆うことで、走行風を導入した場合の低水温サイクル3などにおける放熱を抑制してもよい。
第1ウォーターポンプ21は、第1冷却水をバッテリ20、冷媒−水熱交換器13の順に循環させる。第1ウォーターポンプ21は、コントローラ5からの信号に基づいて吐出量が決定される。なお、第1ウォーターポンプ21を、複数段による流量切り替え可能とし、段数が大きくなるほど第1冷却水の流量が多くなるようにしてもよい。
バッテリ20は、電動車両のモータ38などに電力を供給する二次電池であり、充放電する際に熱が発生する。バッテリ20は、第1ウォーターポンプ21によって循環する第1冷却水によって冷却される。
バッテリ20を冷却して温度が高くなった第1冷却水は、冷媒−水熱交換器13の内部を流れ、冷媒−水熱交換器13によって冷媒が蒸発する際に吸熱され、温度が低くなる。
高水温サイクル4は、第1サイクル7と、第2サイクル8と、接続通路32と、三方弁30とによって構成される。第1サイクル7と第2サイクル8とは、接続通路32によって接続されており、三方弁30を切り替えることで、第1サイクル7と第2サイクル8とは、連通し、または遮断される。
第1サイクル7は、コンデンサ11と、メインヒーター33と、ヒーターコア34と、第2ウォーターポンプ35と、第1流路36とから構成される。
第1流路36は、第2冷却水が第2ウォーターポンプ35、コンデンサ11、メインヒーター33、ヒーターコア34の順に流れるように形成されている。
メインヒーター33は、バッテリ20から供給される電力によって発熱し、第2冷却水を温める。
ヒーターコア34は、コンデンサ11によって冷媒と熱交換を行い、その後、メインヒーター33により加熱されて温度が高くなった第2冷却水とヒーターコア34周囲の空気との間で熱交換を行い、空気を温める。ヒーターコア34によって温められた空気は、暖房運転時の車内空調に使用される。暖房がOFFとなっている場合には、エアミックスドア42によってヒーターコア34に空気が当たることを防ぎ、空気が温められることを防止する。なお、ヒーターコア34をバイパスするようにバイパス通路を設けてもよい。
第2ウォーターポンプ35は、バッテリ20から供給される電力によって駆動する。第2ウォーターポンプ35は、三方弁30によって第1サイクル7と第2サイクル8とが遮断されている場合には、第2冷却水を、コンデンサ11、メインヒーター33、ヒーターコア34の順に循環させる。また、第2ウォーターポンプ35は、三方弁30によって第1サイクル7と第2サイクル8とが連通した場合には、第2冷却水をラジエータ37に流入させて、第2冷却水を冷却する。
第2サイクル8は、ラジエータ37と、モータ38と、インバータ39と、第3ウォーターポンプ40と、第2流路41とから構成される。
第2流路41は、第2冷却水が第3ウォーターポンプ40、インバータ39、モータ38、ラジエータ37の順に流れるように形成されている。
ラジエータ37は、外部を流れる空気と第2冷却水との間で熱交換を行い、第2冷却水を冷却する。
インバータ39は、直流電力と交流電力とを相互に変換し、バッテリ20からモータ38に供給される電力、またはモータ38からバッテリ20に供給される電力を制御する。インバータ39は、第2冷却水によって冷却される。
モータ38は、三相交流モータであり、バッテリ20から供給される電力によって電動機として機能し、車両の減速時などには発電機として機能する。モータ38は、第2冷却水によって冷却される。
第3ウォーターポンプ40は、バッテリ20から供給される電力によって駆動する。第3ウォーターポンプ40は、第2冷却水を、インバータ39、モータ38、ラジエータ37の順に循環させる。
ラジエータシャッタ6は、ラジエータ37の前方に設けられる。ラジエータシャッタ6が開くと走行風がラジエータ37に向けて導入され、閉じると走行風が遮断される。ラジエータシャッタ6は、コントローラ5からの信号に基づいて開閉する。
コントローラ5は、CPU、RAM等の主記憶装置、プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から構成されている。そして、CPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込んで実行することで、コントローラ5の各機能が発揮される。コンピュータ読取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。
コントローラ5は、外気温を検出するための温度センサ50からの信号、ラジエータ37に流入する第2冷却水の温度を検出するための水温センサ51からの信号などに基づいてラジエータシャッタ6を開閉する。また、コントローラ5は、A/Cスイッチ(図示せず)からの信号などに基づいて第1電磁弁16などを開閉する。また、コントローラ5は、エコモードスイッチ52からの信号、アクセルペダル開度センサ53からの信号などに基づいてモータ38の出力を制限し、または制限を解除する。さらにコントローラ5は、他のセンサからの信号などに基づいて、三方弁30における流路の切替など様々な制御を行っている。
空調装置1は、暖房運転時には、バッテリ20で発生した熱を用いて第2冷却水を温め、温められた第2冷却水によってヒーターコア34で空気を温める廃熱回収モード、またはメインヒーター33のみで第2冷却水を温め、温められた第2冷却水によってヒーターコア34で空気を温めるヒーター暖房モードによって車内空調を行っている。なお、廃熱回収モードには、バッテリ20で発生した熱、及びメインヒーター33によって第2冷却水を温める場合が含まれる。廃熱回収モードを実行するとメインヒーター33による第2冷却水の加熱が抑制されるので、メインヒーター33による電力消費を抑制することができる。そのため、廃熱回収モードによる暖房運転時間を長くすることが望ましい。しかし、バッテリ20からヒーターコア34までの経路(管路)は長いので、廃熱回収モードで車内空調を行う場合に、ラジエータシャッタ6が開いていると、走行風による熱損失が大きくなる。
また、モータ38やインバータ39の温度が高くなり、第2サイクル8を循環する第2冷却水の温度が高くなった場合には、ラジエータシャッタ6を開いてラジエータ37によって第2冷却水を冷却し、冷却された第2冷却水によってモータ38やインバータ39を冷却しなければならない。このような場合には、廃熱回収モードで車内空調を行うと、上記するように走行風による熱損失が大きくなる。
そこで、本実施形態では、モータ38やインバータ39の温度上昇を抑制し、暖房運転時にラジエータシャッタ6が開くことを抑制し、廃熱回収モードによる暖房運転を長くするために以下に示す空調制御を実行する。
本実施形態における空調制御について図2のフローチャートを用いて説明する。
ステップS100では、コントローラ5は、外気温と目標吹き出し温度とを比較する。処理は、目標吹き出し温度が外気温度以上である場合にはステップS102に進み、目標吹き出し温度が外気温よりも低い場合にはステップS101に進む。
ステップS101では、コントローラ5は、ラジエータシャッタ6を開く。
ステップS102では、コントローラ5は、エコモードスイッチ52がONとなっているかどうか判定する。外気温が目標吹き出し温度よりも高く暖房運転であり、かつ運転者によってエコモードスイッチ52がONにされている場合には、コントローラ5は、モータ38の駆動モードをエコモードに切り替え、処理は、ステップS103に進む。一方、運転者によってエコモードスイッチ52がOFFにされている場合には、コントローラ5は、暖房運転であっても、モータ38の駆動モードをエコモードに切り替えず、処理は、ステップS105に進む。
ステップS103では、コントローラ5は、現在のモータ38の出力が、エコモードを実行する場合のエコモード上限出力よりも小さいかどうか判定する。具体的には、コントローラ5は、図3に示すマップに基づいて、現在のモータ38の出力がエコモード上限出力よりも小さいかどうか判定する。図3においては、エコモードのエコモード上限出力を実線で示し、その他のモード、例えば、エコモードを実行しない暖房運転、冷房運転、暖房・冷房を使用しない運転時の上限出力を破線で示す。エコモード上限出力は、その他のモードの上限出力に対して最大回転速度、及び最大トルクが小さくなるように設定されている。また、エコモード上限出力は、図3のA点で示す1/3勾配を走行する場合に必要な出力を含み、図3のB点に示す平坦路を100km/hで走行する場合に必要な出力を含むように設定されている。処理は、現在のモータ38の出力がエコモード上限出力よりも小さい場合、具体的には、現在のモータ38の出力が図2の斜線の領域内である場合にはステップS104に進み、現在のモータ38の出力がエコモード上限出力以上である場合、具体的には現在のモータ38の出力が図2の斜線の領域外である場合にはステップS107に進む。
ステップS104では、コントローラ5は、エコモードを実行し、エコモード上限出力を超えないようにモータ38の出力を制限する。出力制限を行っていないモータ38の出力がエコモード上限出力以上である場合に、モータ38の出力をエコモード上限出力よりも小さくなるように制限すると、車両が急減速するおそれがある。そのため、本実施形態では、運転者によってエコモードスイッチ52がONとなり、エコモードが選択された場合であっても、モータ38の出力がエコモード上限出力よりも小さくなるまではエコモードを実行せずに、モータ38の出力がエコモード上限出力よりも小さくなった後に、エコモードを実行する。
ステップS105では、コントローラ5は、アクセルペダル開度センサ53からの信号に基づいてアクセルペダルがOFFであるかどうか判定する。処理は、アクセルペダルがOFFである場合にはステップS106に進み、アクセルペダルがOFFではない場合にはステップS107に進む。
ステップS106では、コントローラ5は、エコモードが実行されていた場合には、エコモードを終了し、モータ38の出力制限を解除する。本実施形態では、エコモードスイッチ52が運転者によってOFFにされた場合であっても、アクセルペダルがOFFとされるまでは、エコモードを終了しない。エコモードスイッチ52がOFFとされた時のモータ38の出力が、エコモードによって制限されている場合、具体的には、図2の斜線の領域外であったモータ38の出力が、エコモードが実行されることによって図2の斜線の領域内に制限されている場合には、エコモードが解除されると、モータ38の出力が図2の斜線の領域外の出力となり、車両が急加速するおそれがある。そのため、本実施形態では、運転者によってエコモードスイッチ52がOFFにされた場合でも、アクセルペダルがOFFとなるまではエコモードを終了せず、アクセルペダルがOFFとなった後にエコモードを終了し、モータ38の出力制限を解除する。
ステップS107では、コントローラ5は、ラジエータシャッタ6が閉じているかどうか判定する。処理はラジエータシャッタ6が閉じている場合にはステップS108に進み、ラジエータシャッタ6が開いている場合にはステップS110に進む。
ステップS108では、コントローラ5は、第2冷却水の温度と第1所定温度とを比較する。第2冷却水の水温は、ラジエータ37の直上流の第2流路41に設けられた水温センサ51からの信号に基づいて検出される。第1所定温度は予め設定された温度であり、第2冷却水の温度が高くなり、ラジエータ37によって第2冷却水を冷却する必要があると判定可能な温度である。処理は、第2冷却水の温度が第1所定温度以上の場合にはステップS109に進み、第2冷却水の温度が第1所定温度よりも低い場合にはステップS113に進む。
ステップS109では、コントローラ5は、ラジエータシャッタ6を開く。
ステップS110では、コントローラ5は、第2冷却水の温度と第2所定温度とを比較する。第2所定温度は、予め設定された温度であり、第1所定温度よりも低く、第2冷却水の温度が十分に低くなっていると判定可能な温度である。処理は、第2冷却水の温度が第2所定温度以下の場合にはステップS111に進み、第2冷却水の温度が第2所定温度よりも高い場合にはステップS112に進む。
ステップS111では、コントローラ5は、ラジエータシャッタ6を閉じる。
ステップS112では、コントローラ5は、デフロスターモード(DEFモード)であるかどうか判定する。処理は、DEFモードである場合にはステップS113に進み、DEFモードではない場合にはステップS115に進む。
ステップS113では、コントローラ5は、第2電磁弁14が開いているかどうか判定する。なお、コントローラ5は、(1)A/CスイッチがOFFとなっている、(2)通常の暖房運転(DEFモードによる除湿を行わない暖房)をしている、(3)DEFモードでの暖房運転の指令があるものの、エバポレータ12前の空気が除湿され難い温度(空気が結露し難い温度であり、例えば1℃)である、など条件のいずれか一つを満たすと、第2電磁弁14を閉じる。一方、(1)DEFモードの暖房運転をしており、かつ、除湿可能な温度(例えば1℃)よりも、エバポレータ12前の空気が高くなっている、(2)冷房運転をしているなどの条件のいずれか一つを満たすと、コントローラ5は、第2電磁弁14を開く。これらの条件は適宜設定できる。
ここで、第2電磁弁14が閉じている場合には、エバポレータ12によって空気の冷却、または除湿が行われない。処理は、第2電磁弁14が開いている場合にはステップS117に進み、第2電磁弁14が閉じている場合にはステップS114に進む。
なお、エバポレータ12前の空気の温度は、内気循環のみによる空調が行われている場合は、室内温度であり、外気導入のみによる空調が行われている場合には、外気温度であり、内気循環、及び外気導入の両方を行っている場合には、外気導入(或いは内気循環)の比率に基づいて、外気温度、及び室内温度から算出してもよい。あるいは、エバポレータ12の風流れ上流に、温度センサを設けてもよい。
ステップS114では、コントローラ5は、第1電磁弁16が開いているかどうか判定する。処理は、第1電磁弁16が開いている場合にはステップS116に進み、第1電磁弁16が閉じている場合にはステップS115に進む。ここで、第1電磁弁16が閉じている場合には、バッテリ20は冷却されず、バッテリ20で発生した熱は、低水温サイクル3内に蓄熱される。なお、コントローラ5は、バッテリ20の温度が、バッテリ20を冷却する必要がある温度よりも高くなると第1電磁弁16を開き、バッテリ20を冷却する必要がある温度よりも低くなると第1電磁弁16を閉じる。
ステップS115では、コントローラ5は、コンプレッサ10を停止する。
ラジエータシャッタ6が開いている状態で、廃熱回収モードによって車内空調を行うと、バッテリ20からヒーターコア34に熱を伝達するまでの間に走行風によって熱が奪われ、熱損失が大きくなる。本実施形態では、ステップS100によって暖房運転であると判定され、さらにステップS107などの判定によってラジエータシャッタ6が開いていると判定された後に、処理がステップS115に進んだ場合には、コンプレッサ10を停止し、廃熱回収モードによる車内空調を行わず、バッテリ20で発生した熱を低水温サイクル3内に蓄熱する。これにより、この後に廃熱回収モードを実行する場合に、蓄熱した熱によって廃熱回収モードによる車内空調を長時間行うことができ、メインヒーター33による第2冷却水の加熱を抑制することができ、バッテリ20の消費電力を抑制することができる。なお、コンプレッサ10が停止すると、ヒーター暖房モードにより車内空調を行い、メインヒーター33によって第2冷却水が加熱されるが、メインヒーター33はヒーターコア34の近傍に配置されており、廃熱回収モードよりも、走行風による熱損失は小さい。
ステップS116では、コントローラ5は、冷媒−水熱交換器13の出口側の冷媒の温度が、予め設定された第3所定温度となるようにコンプレッサ10の回転速度を制御する。
ステップS117では、コントローラ5は、外気温と目標吹き出し温度とを比較する。処理は、目標吹き出し温度が外気温以上である場合にはステップS118に進み、目標吹き出し温度が外気温よりも低い場合にはステップS120に進む。
ステップS118では、コントローラ5は、ラジエータシャッタ6が閉じているかどうか判定する。処理は、ラジエータシャッタ6が閉じている場合にはステップS120に進み、ラジエータシャッタ6が開いている場合にはステップS119に進む。
ステップS119では、コントローラ5は、第1電磁弁16を閉じる。
ステップS112、ステップS113、ステップS117、ステップS118の判定を経て処理がステップS119に進んだ場合には、ラジエータシャッタ6が開いた状態で除湿暖房運転をしている。そこで、コントローラ5は、第1電磁弁16を閉じ、廃熱回収モードを実行せずに、バッテリ20で発生する熱を低水温サイクル3内に蓄熱する。なお、この場合では、エバポレータ13による除湿と、メインヒーター33による暖房で除湿暖房運転を行う。
そして、第2冷却水の温度が第2所定温度よりも下がって、ステップS110、ステップS111、ステップS113、ステップS117〜ステップS119の順で処理が進んだ場合には、除湿暖房運転の際に、低温サイクル3内に蓄熱したバッテリ20の熱を利用することが可能となる。これにより、メインヒーター33によって消費されるバッテリ20の電力を少なくすることができる。
一方、当初から第2冷却水の温度が第2所定温度よりも低い場合には、ラジエータシャッタ6が閉じた状態で除湿暖房運転を行っているので、第1電磁弁16を開き、廃熱回収モードで車内空調を行う。このように、本実施形態の除湿暖房運転では、ラジエータシャッタ6の開閉の状態に応じて、第1電磁弁16を閉じるか否か判断することで、バッテリ20で発生する熱を有効に利用することができる。
ステップS120では、コントローラ5は、エバポレータ12直後の空気の温度が、予め設定された第4所定温度となるようにコンプレッサ10の回転速度を制御する。
本発明の実施形態の効果について説明する。
暖房運転時にエコモードスイッチ52がONとなり実行されるエコモードにおけるモータ38のエコモード上限出力を、他のモードの上限出力よりも小さくし、モータ38やインバータ39における発熱量を抑制し、モータ38、インバータ39、及び第2サイクル8の第2冷却水の温度上昇を抑制する。これにより、ラジエータシャッタ6が開くことを抑制し、コンプレッサ10や冷媒が流れる配管などが冷却されることを抑制し、廃熱回収モードによる車内空調時間を長くすることができ、バッテリ20の消費電力を抑制することができる。
エコモードでは、モータ38の最大回転速度を、平坦路走行時に100km/hの走行が可能となるように、他のモード時における最大回転速度よりも小さくする。これにより、第2サイクル8の第2冷却水の温度上昇を抑制すると共に、一定の走行性能を発揮することができる。
エコモードでは、モータ38の最大トルクを、1/3勾配を走行可能となるように、他のモード時における最大トルクよりも小さくする。これにより、第2サイクル8の第2冷却水の温度上昇を抑制すると共に、一定の走行性能を発揮することができる。
エコモードスイッチ52を設け、運転者によってエコモードスイッチ52を切替可能とする。運転者の操作によらず、エコモードを実行し、または終了すると車両が急減速、または急加速し、運転者に違和感を与えるおそれがある。本実施形態では、このような違和感を運転者に与えることを抑制することができる。
運転者によってエコモードスイッチ52がONにされた場合でも、出力制限を行っていないモータ38の出力が、エコモードにおけるエコモード上限出力よりも小さくなった後に、エコモードを実行する。これにより、車両の急減速を抑制することができる。
次に本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、第1実施形態と比較して空調制御が異なっている。ここでは第1実施形態と異なる箇所について説明する。
本実施形態における空調制御について図4のフローチャートを用いて説明する。
ステップS200〜ステップS202は第1実施形態のステップS100〜ステップS102と同じ制御なので、ここでの説明は省略する。
ステップS203では、コントローラ5は、第2冷却水の温度と第5所定温度とを比較する。第2冷却水の水温は水温センサ51からの信号に基づいて検出される。第5所定温度は予め設定された温度であり、第2所定温度よりも低く、例えばエコモードを実行しなくても第2冷却水が第1所定温度よりも高くならないと判定できる温度である。処理は、第2冷却水の水温が第5所定温度以上の場合にはステップS204に進み、第2冷却水の水温が第5所定温度よりも低い場合にはステップS206に進む。
ステップS204以降の制御は、第1実施形態のステップS103以降の制御と同じなので、ここでの説明は省略する。
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
ラジエータ37直前の第2冷却水の温度が第5所定温度よりも低く、ラジエータシャッタ6が開かないような場合には、エコモードを実行しない。これにより、第2冷却水の温度が高くなるまでは、走行性能を低下させずに走行することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、運転者によってエコモードがONにされた場合でも現在のモータ38の出力がエコモード上限出力よりも小さくなるまでは、エコモードを開始していない。しかし、これに限られることはなく、例えばエコモードスイッチ52がONにされると同時にエコモードを開始してもよい。また、モータ38の出力を徐々に小さくしてエコモード上限出力よりも小さくなるように制限してもよい。これにより、モータ38などの発熱量をさらに抑制し、廃熱回収モードによる車内空調時間を長くし、バッテリ20の消費電力を抑制することができる。
上記実施形態では、運転者によってエコモードがOFFにされた場合でもアクセルペダルがOFFとなるまでは、エコモードを終了していない。しかし、これに限られることはなく、例えばエコモードスイッチ52がOFFとなり、モータ38の出力の制限を解除した場合のモータ38の出力がエコモード上限出力よりも小さい場合、具体的には、出力制限解除後のモータ38の出力が図2の斜線領域内である場合には、エコモードスイッチ52がOFFとなると同時にエコモードを終了してもよい。また、エコモードスイッチ52がOFFとなると同時にエコモードを終了してもよい。さらに、徐々にモータ38の出力が大きくなるようにモータ38の出力を制御してもよい。これにより、エコモードスイッチ52がOFFにされた場合に、車両を素早く加速させることができる。
また、エコモード上限出力を図2の一点鎖線で示すようにさらに小さくしてもよい。図2の一点鎖線は、例えば、JC08モードにおける走行を可能とする出力である。また、複数のエコモードを運転者が選択できるようにしてもよい。
1 空調装置
2 冷媒サイクル(冷凍サイクル)
3 低水温サイクル(バッテリ温調サイクル)
5 コントローラ(出力制限手段、切替手段)
6 ラジエータシャッタ(シャッタ部)
7 第1サイクル(空調サイクル)
8 第2サイクル(冷却サイクル)
10 コンプレッサ(圧縮機)
11 コンデンサ(凝縮器)
13 冷媒−水熱交換器(蒸発器)
17 第1膨張弁(膨張弁)
21 第1ウォーターポンプ(冷媒ポンプ)
20 バッテリ
34 ヒーターコア
37 ラジエータ(冷却部)
38 モータ(車両駆動モータ)
51 水温センサ(温度検出手段)

Claims (12)

  1. 第1冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された前記第1冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器によって凝縮した前記第1冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器に流入する前記第1冷媒を減圧する膨張弁とを有する冷凍サイクルと、
    第2冷媒を循環させる冷媒ポンプと、前記第2冷媒によって冷却されるバッテリとを有し、前記バッテリの熱を用いて前記蒸発器で前記第1冷媒を蒸発させるバッテリ温調サイクルと、
    前記凝縮器によって前記第1冷媒と熱交換を行った第3冷媒によって、暖房運転時に空気を温めるヒーターコアを有する空調サイクルと、
    前記第3冷媒が循環し、車両駆動モータによって発生した熱を外気へ放熱する冷却部を有する冷却サイクルと、
    前記冷却部への前記外気の導入を遮断可能なシャッタ部とを備え、前記バッテリの熱を前記暖房運転時に利用可能な車両を制御する車両の制御装置であって、
    前記車両駆動モータの駆動モードを、前記暖房運転時に前記車両駆動モータの出力を制限する出力制限モードに切り替える切替手段と、
    前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大出力を、前記出力制限モードとは異なる他のモードにおける前記車両駆動モータの最大出力よりも小さくする出力制限手段とを備えることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の制御装置であって、
    前記出力制限手段は、前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大回転速度を、前記他のモードにおける最大回転速度よりも小さくすることを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両の制御装置であって、
    前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大回転速度は、平坦路走行時に100km/hの走行が可能な回転速度であることを特徴とする車両の制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の車両の制御装置であって、
    前記出力制限手段は、前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大トルクを、前記他のモードにおける最大トルクよりも小さくすることを特徴とする車両の制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両の制御装置であって、
    前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大トルクは、1/3勾配を走行が可能なトルクであることを特徴とする車両の制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の車両の制御装置であって、
    前記切替手段は、運転者の操作に基づいて前記駆動モードを前記出力制限モードに切り替えることを特徴とする車両の制御装置。
  7. 請求項6に記載の車両の制御装置であって、
    前記出力制限手段は、前記車両駆動モータの最大出力を制限する場合に、出力制限前の前記車両駆動モータの出力が前記出力制限手段によって制限される前記最大出力よりも小さくなった後に、前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大出力を、他のモードにおける前記車両駆動モータの最大出力よりも小さくすることを特徴とする車両の制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一つに記載の車両の制御装置であって、
    前記出力制限手段は、前記冷却部を流れる前記第3冷媒の温度が所定温度以上である場合に、前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大出力を、前記他のモードにおける前記車両駆動モータの最大出力よりも小さくすることを特徴とする車両の制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載の車両の制御装置であって、
    前記車両駆動モータは、回転速度とトルクとの関係を示すトルク曲線図に基づいて出力が制限され、
    前記出力制限手段は、前記出力制限モードおける前記車両駆動モータのトルク曲線図の最大出力を、前記他のモードにおけるトルク曲線図の最大出力よりも小さくすることを特徴とする車両の制御装置。
  10. バッテリの熱を暖房運転時に利用可能な熱管理システムであって、
    第1冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された前記第1冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器によって凝縮した前記第1冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器に流入する前記第1冷媒を減圧する膨張弁とを有する冷凍サイクルと、
    第2冷媒を循環させる冷媒ポンプと、前記第2冷媒によって冷却される前記バッテリとを有し、前記バッテリの熱を用いて前記蒸発器で前記第1冷媒を蒸発させるバッテリ温調サイクルと、
    前記凝縮器によって前記第1冷媒と熱交換を行った第3冷媒によって、前記暖房運転時に空気を温めるヒーターコアを有する空調サイクルと、
    前記第3冷媒が循環し、車両駆動モータによって発生した熱を放熱する冷却部を有する冷却サイクルと、
    前記冷却部への外気の導入を遮断可能なシャッタ部と、
    前記車両駆動モータの駆動モードを、前記暖房運転時に前記車両駆動モータの出力を制限する出力制限モードに切り替える切替手段と、
    前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大出力を、前記出力制限モードとは異なる他のモードにおける前記車両駆動モータの最大出力よりも小さくする出力制限手段とを備えることを特徴とする熱管理システム。
  11. 第1冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された前記第1冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器によって凝縮した前記第1冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器に流入する前記第1冷媒を減圧する膨張弁とを有する冷凍サイクルと、
    第2冷媒を循環させる冷媒ポンプと、前記第2冷媒によって冷却されるバッテリとを有し、前記バッテリの熱を用いて前記蒸発器で前記第1冷媒を蒸発させるバッテリ温調サイクルと、
    前記凝縮器によって前記第1冷媒と熱交換を行った第3冷媒によって、暖房運転時に空気を温めるヒーターコアを有する空調サイクルと、
    前記第3冷媒が循環し、車両駆動モータによって発生した熱を放熱する冷却部を有する冷却サイクルと、
    前記冷却部への外気の導入を遮断可能なシャッタ部とを備え、前記バッテリの熱を前記暖房運転時に利用可能な車両をコンピュータで制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記車両駆動モータの駆動モードを、前記暖房運転時に前記車両駆動モータの出力を制限する出力制限モードに切り替える切替手順と、
    前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大出力を、前記出力制限モードとは異なる他のモードにおける前記車両駆動モータの最大出力よりも小さくする出力制限手順とを実行させるプログラム。
  12. 第1冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された前記第1冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器によって凝縮した前記第1冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器に流入する前記第1冷媒を減圧する膨張弁とを有する冷凍サイクルと、
    第2冷媒を循環させる冷媒ポンプと、前記第2冷媒によって冷却されるバッテリとを有し、前記バッテリの熱を用いて前記蒸発器で前記第1冷媒を蒸発させるバッテリ温調サイクルと、
    前記凝縮器によって前記第1冷媒と熱交換を行った第3冷媒によって、暖房運転時に空気を温めるヒーターコアを有する空調サイクルと、
    前記第3冷媒が循環し、車両駆動モータによって発生した熱を放熱する冷却部を有する冷却サイクルと、
    前記冷却部への外気の導入を遮断可能なシャッタ部とを備え、前記バッテリの熱を前記暖房運転時に利用可能な車両を制御する車両の制御方法であって、
    前記車両駆動モータの駆動モードを、前記暖房運転時に前記車両駆動モータの出力を制限する出力制限モードに切り替える切替工程と、
    前記出力制限モードおける前記車両駆動モータの最大出力を、前記出力制限モードとは異なる他のモードにおける前記車両駆動モータの最大出力よりも小さくする出力制限工程とを含むことを特徴とする車両の制御方法。
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