JP2014223289A - X線ct装置 - Google Patents

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恵美 田村
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Yasuo Saito
泰男 斉藤
高山 卓三
Takuzo Takayama
卓三 高山
博明 宮崎
Hiroaki Miyazaki
博明 宮崎
中井 宏章
Hiroaki Nakai
宏章 中井
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Abstract

【課題】 異なる管電圧で発生させたX線のエネルギークロストークを低減する。【解決手段】 X線CT装置は、X線管(5)と、第1、第2管電圧を選択的に発生する高電圧発生部(10)と、造影物質と原子番号が実質的に同一の物質にて形成された、線質調整のための第1フィルタ(61a)と、造影物質と異なる物質にて形成された、線質調整のための第2フィルタ(61b)と、第1、第2フィルタを切り替えるフィルタ切替機構(62)と、X線検出器(8)と、X線検出器の出力による投影データに基づいて画像を再構成する再構成部(42)と、第1、第2管電圧の切替と第1、第2フィルタの切替とを同期させるために高電圧発生部とフィルタ切替機構とを制御する制御部(12)とを具備する。【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、X線CT(Computed Tomography)装置に関する。
デュアルエネルギースキャンを行うX線CT装置がある。デュアルエネルギースキャンにおいてX線CT装置は、被検体のスキャン中に、低いエネルギー領域にスペクトルが分布するX線(以下、低エネルギーX線)を用いた投影データの収集と、高いエネルギー領域にスペクトルが分布するX線(以下、高エネルギーX線)を用いた投影データの収集とを行う。このように収集した投影データを用いることにより、被検体を構成する物質のX線吸収係数の違いを利用したイメージングが可能となり、例えば造影剤により造影された領域と他の領域とを高コントラストで分離した画像を得ることができる。
デュアルエネルギースキャンを行うX線CT装置のシステム構成としては、例えば2管球CTシステム、ファストスイッチングCTシステム、及び、デュアルレイヤCTシステム等が知られている。
2管球CTシステムは、X線管とX線検出器とを2組搭載し、それぞれのX線管の管電圧を低管電圧と高管電圧に設定することで、低管電圧に対応する低エネルギーX線と高管電圧に対応する高エネルギーX線との双方による投影データを1回転で収集するシステムである。
ファストスイッチングCTシステムは、X線管に印加する管電圧を低管電圧と高管電圧との間で高速にスイッチングすることにより、低エネルギーX線と高エネルギーX線の双方による投影データを1回転で収集するシステムである。
デュアルレイヤCTシステムは、X線検出器を2層構造とし、X線管が発生するX線の低エネルギー部分を上部の検出器で検出し、高エネルギー部分を下部の検出器で検出することにより、2つのエネルギーに対応する投影データを同時に収集するシステムである。
なお、これらのシステムを採用したX線CT装置は、スペクトラルCTとも呼ばれている。
従来のスペクトラルCTにおいては、上述の低エネルギーX線のスペクトルと高エネルギーX線のスペクトルが重複する所謂エネルギークロストークのために、画像のコントラストが低下するとの問題がある。
特開2012−245142号公報
本発明が解決しようとする課題は、上述のエネルギークロストークを低減することである。
本実施形態に係るX線CT装置は、X線管と、第1、第2管電圧を選択的に発生する高電圧発生部と、造影物質と原子番号が実質的に同一の物質にて形成された、線質調整のための第1フィルタと、造影物質と異なる物質にて形成された、線質調整のための第2フィルタと、第1、第2フィルタを切り替えるフィルタ切替機構と、X線検出器と、X線検出器の出力による投影データに基づいて画像を再構成する再構成部と、第1、第2管電圧の切替と第1、第2フィルタの切替とを同期させるために高電圧発生部とフィルタ切替機構とを制御する制御部とを具備する。
図1は一実施形態に係るX線CT装置の要部を示す構成を示すブロック図である。 図2はエネルギークロストークを説明するための図である。 図3は本実施形態に係るフィルタ部の概略構成を示す模式図である。 図4は本実施形態においてヨウ素を特定物質としたときのX線フィルタ61aから出射するX線のスペクトルSa、及びX線フィルタ61bから出射するX線のスペクトルSbを示す図である。 図5は本実施形態においてガドリニウムを特定物質としたときのX線フィルタ61aから出射するX線のスペクトルSa、及びX線フィルタ61bから出射するX線のスペクトルSbを示す図である。 図6は本実施形態の変形例を説明するための図である。 図7は本実施形態に係るフィルタ部の他の構成例を示す模式図である。 図8は本実施形態において管電圧及びX線フィルタのスロースイッチング方式を示す図である。 図9は本実施形態において管電圧及びX線フィルタのファストスイッチング方式を示す図である。 図10は本実施形態において単一のX線フィルタのスイッチングについて示す模式図である。 図11は本実施形態においてインジウムと亜鉛を特定物質としてX線フィルタ61aから出射するX線のスペクトルSa及びX線フィルタ61bを使用せずに直接的に出射するX線のスペクトルSb'を示す図である。 図12は本実施形態においてインジウムと亜鉛を特定物質としてX線フィルタ61aを使用せずに直接的に出射するX線のスペクトルSa'及びX線フィルタ61bから出射するX線のスペクトルSbを示す図である。 図13は図12のスペクトルSa'の縦軸をスケールダウンして示す図である。
一実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、スペクトラルCTシステムの一例として、X線管を1回転させる度にX線管に印加する管電圧を低管電圧と高管電圧との間で切り替えるX線CT装置を開示する。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置1の要部を示す構成を示すブロック図である。同図に示すように、X線CT装置1は、架台装置2、寝台装置3、及び、コンソール装置4を備える。
架台装置2は、X線管5、フィルタ部6、X線絞り部7、X線検出器8、回転フレーム9、高電圧発生部10、架台駆動機構部11、架台/寝台制御部12、及び、データ収集部13等を備える。また、架台装置2は、被検体Pが送り込まれる撮影空間としての開口部14を有する。
X線管5、フィルタ部6、X線絞り部7、及び、X線検出器8は、回転フレーム9に取り付けられる。架台駆動機構部11は、回転フレーム9を回転させる構造的な機構と、当該機構を動作させるモータ等で構成される。回転フレーム9の回転により、X線管5とX線検出器8とが対向した状態で、開口部14内に搬送された被検体Pの周りを回転する。
高電圧発生部10は、フィラメント電流、管電圧を発生する。フィラメント電流はX線管5の陰極フィラメントに供給される。管電圧はX線管5の両極間に印加される。陰極フィラメントで発生した熱電子は陽極に衝突する。それによりX線が発生される。高電圧発生部10は、架台/寝台制御部12の制御を受けて、第1管電圧Vaとその第1管電圧Vaより高い第2管電圧Vbとを選択的に発生することができる。
フィルタ部6は、図3に例示するように、同じ形状及び同じ材質を有する2つのウェッジフィルタ60a,60bと、線質調整特性の異なる2種のX線フィルタ61a,61bとを有する。フィルタ61a(第1のフィルタ)はウェッジフィルタ60aの底面に装着される。フィルタ(第2のフィルタ)61bはウェッジフィルタ60bの底面に装着される。
ウェッジフィルタ60a,60bは、被検体の体厚を考慮して、X線管5が発生するX線の強度をスキャン中心から外側に向かって下げるように調整する。X線フィルタ61a,61bは、ウェッジフィルタを透過したX線の線質をさらに調整する。X線フィルタ(第1のフィルタ)61aは、被検体に投与される造影物質と原子番号が実質的に同一の物質にて形成される。X線フィルタ(第2のフィルタ)61bは、造影物質及び第1フィルタ61aと異なる物質にて形成される。典型的には第2フィルタ61bは、造影物質及び第1フィルタ61aよりも高い原子番号の物質にて形成される。しかし、この記載は、第2フィルタ61bが、造影物質及び第1フィルタ61aよりも低い原子番号の物質にて形成される可能性を否定するものではない。
ウェッジフィルタ60a,60bは、回転軸Rに沿って並列に配置される。フィルタ部6は、フィルタ切替機構62を有する。フィルタ切替機構62は、ウェッジフィルタ60a,60bを回転軸Rと平行な方向に往復移動させるために必要な構造及び動力を有する。フィルタ切替機構62によるウェッジフィルタ60a,60bの往復移動は、X線管5と被検体との間でウェッジフィルタ60a,60bを切り替える。それによりX線フィルタ61a,61bもX線管5と被検体との間で切り替えられる。
なお、図7に示すように、フィルタ部6は単一のウェッジフィルタ60aを有するものであってもよい。単一のウェッジフィルタ60aはX線束上に固定される。X線フィルタ61a,61bの配列はウェッジフィルタ60aとは分離される。X線フィルタ61a,61bの配列はフィルタ切替機構62により往復移動される。
X線絞り部7は、複数のスリット板を有する。複数のスリット板は個々に移動自在に支持される。被検体Pに照射されるX線の照射範囲を任意に調整するために複数のスリット板は個々に移動される。
X線検出器8は、2次元アレイ型検出器(いわゆるマルチスライス型検出器)であり、2次元状に配列された複数のX線検出素子を有する。
データ収集部(DAS)13は、X線検出器8の各X線検出素子が出力する電気信号を取り込み、取り込んだ電気信号を増幅し、増幅した電気信号をデジタル信号に変換する。変換後のデジタル信号は、投影データと呼ばれる。
寝台装置3は、被検体Pが載置される天板30、天板30を支持する天板支持部31、及び寝台駆動機構部32等を備える。
寝台駆動機構部32は、天板30をその載置面に対する水平方向及び垂直方向に移動させる構造的な機構と、当該機構を動作させるモータ等で構成されている。スキャン時において寝台駆動機構部32は、架台/寝台制御部12の制御の下で天板30を開口部14内へと搬送することにより、被検体Pを架台装置2の撮影領域(FOV)に位置決めする。
架台/寝台制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等で構成され、コンソール装置4の制御部40等から入力される指示に従って、架台装置2及び寝台装置3の各部を制御する。
架台/寝台制御部12は、第1、第2管電圧の切替と第1、第2のフィルタ61a,61bの切替とを同期させるために高電圧発生部10とフィルタ切替機構62とを制御する。第1管電圧が選択されるときフィルタ61aが選択され、第2管電圧が選択されるときフィルタ61bが選択される。本実施形態においては、動作方式には、スロースイッチング方式とファストスイッチング方式とがある。スロースイッチング方式とファストスイッチング方式とは操作者指示に従って選択されることができる。
図8にはスロースイッチング方式の動作をタイムチャートで示している。制御部12の制御により、X線管5が画像再構成に必要な角度範囲、この例では360°を回転するごとに、低管電圧Vaが選択され、第1のフィルタ61aがX線束上に配置された状態と、高管電圧Vbが選択され、第2のフィルタ61bがX線束上に配置された状態とが交互に切り替えられる。画像再構成に必要な角度範囲は、いわゆるハーフ再構成法のもとでは、αをX線のファン角として、(180°+α)で与えられる。
図9にはファストスイッチング方式の動作をタイムチャートで示している。制御部12の制御により、X線管5がビューピッチ(360°/n、nはサンプリング数/1回転)又はその整数倍を回転するごとに低管電圧Vaが選択され第1のフィルタ61aが配置された状態と、高管電圧Vbが選択され第2のフィルタ61bが配置された状態とが交互に切り替えられる。
コンソール装置4は、コンソール制御部40、前処理部41、再構成処理部42、画像記憶部43、画像処理部44、表示部45、及び、入力部46等を備える。
コンソール制御部40は、CPU、ROM、および、RAM等で構成され、コンソール装置4が備える各部を制御する。
前処理部41は、データ収集部13から投影データを受け取り、感度補正やX線強度補正等の前処理を施す。
再構成処理部42は、再構成スライス厚、再構成間隔、及び、再構成関数等のパラメータや再構成プロトコルに従い、前処理部41にて前処理が施された後の投影データを再構成して被検体の断層像データやボリュームデータ等の再構成画像データを生成する。再構成関数は、撮影目的の臓器や検査目的に合わせてコントラスト分解能や空間分解能を変化させるための関数である。再構成プロトコルは、再構成に用いるアルゴリズムの種別等で定義される。
画像記憶部43は、データ収集部13から送られる投影データ(生データ)、前処理部41にて前処理が施された投影データ、及び、再構成処理部42にて生成された再構成画像データ等を記憶する。
画像処理部44は、画像記憶部43に記憶された再構成画像データに対して、ウィンドウ変換、RGB処理等の表示のための画像処理を行い、当該処理後のデータを表示部45に出力する。画像処理部44は、オペレータの指示に基づき、当該再構成画像データを用いて任意断面の断層像、任意方向からの投影像、或いは3次元表面画像等のデータを生成し、当該データを表示部45に出力することもある。表示部45は、画像処理部44が出力したデータに基づくX線CT画像を表示する。
また画像処理部44は、第1管電圧Vaが選択され、第1のフィルタ61aが配置された状態で収集された投影データに基づいて再構成された画像と、第2管電圧Vbが選択され第2のフィルタ61bが配置された状態で収集された投影データに基づいて再構成された画像とを重み付け加算することにより、画像のコントラストが向上し、造影物質が強調された目的画像を発生する。
入力部46は、キーボード、各種スイッチ、マウス、及びトラックボール等のデバイスを備える。入力部46は、スキャンプロトコルや再構成プロトコル等の各種スキャン条件の入力等に用いられる。
X線CT装置1は、デュアルエネルギースキャンを実行する機能を備える。デュアルエネルギースキャンの実行時において、架台/寝台制御部12は、第1のスキャンと、第2のスキャンとを、X線管5が1回転する度に切り換えながら実行する。第1のスキャンは、X線管5に低管電圧を印加してX線を発生させることにより投影データを収集する処理である。第2のスキャンは、X線管5に高管電圧を印加してX線を発生させることにより投影データを収集する処理である。以下の説明では、第1のスキャンにおいてX線管5に印加される低管電圧をVaと称し、第2のスキャンにおいてX線管5に印加される高管電圧をVb(Va<Vb)と称す。
コンソール制御部40は、例えば第1のスキャンで収集した投影データに基づき再構成処理部42が生成する再構成画像データと、第2のスキャンで収集した投影データに基づき再構成処理部42が生成する再構成画像データとを任意の比率で重み付け加算することにより、読影目的に応じた画像データを生成する。例えばコンソール制御部40は、被検体Pの造影領域のみを抽出した画像データを生成することもできる。
ここで、デュアルエネルギースキャンにて生じる一般的な問題につき、図2を用いて説明する。図2は、低管電圧(例えば40kV)をX線管に印加した際に発生するX線のスペクトルと、高管電圧(例えば50kV)をX線管に印加した際に発生するX線のスペクトルとを示すグラフである。従来のスペクトラルCTシステムにおいては、これら2つのスペクトルが一部において重複し、いわゆるエネルギークロストークが発生するとの問題がある。
本実施形態では、このエネルギークロストークを低減又は除去すべく、X線管5に印加する管電圧及び上述のX線フィルタを最適化する。
ここで、フィルタ部6の詳細について説明する。図3は、フィルタ部6の概略構成を示す模式図である。フィルタ部6は、ウェッジフィルタ60a,60b、X線フィルタ61a,61b、及び、フィルタ切換機構62を備える。図示した矢印Rは、X線管5の回転軸方向を示す。
ウェッジフィルタ60a,60bは、同一形状であり、上記回転軸方向に並べて配置される。ウェッジフィルタ60a,60bの上面はX線管5からのX線が入射する入射面であり、下面はX線が出射する出射面である。入射面は、被検体Pの体厚を考慮した形状に出射面側に窪んだ曲面である。これに対し、出射面は平面である。このような形状のウェッジフィルタ60a,60bを用いることにより、被検体Pの体厚が厚い部分に照射されるX線の強度を高め、体厚が薄い部分に照射されるX線の強度を弱めることができる。
X線フィルタ61aは、厚さがhaで一様な平板であり、ウェッジフィルタ60aの下面に固定される。X線フィルタ61bは、厚さがhbで一様な平板であり、ウェッジフィルタ60bの下面に固定される。
フィルタ切換機構62は、架台/寝台制御部12によって制御される。フィルタ切換機構62は、ウェッジフィルタ60a,60bを上記回転軸方向と平行な方向D1,D2にシフトさせる。このシフトにより、架台/寝台制御部12は、X線管5と被検体Pとの間に介在させるX線フィルタをX線フィルタ61a,61bの間で切り換えることができる。
特に本実施形態において、架台/寝台制御部12は、フィルタ切換機構62を制御することにより、第1のスキャンに際してはX線フィルタ61aをX線管5と被検体Pとの間に介在させ、第2のスキャンに際してはX線フィルタ61bをX線管5と被検体Pとの間に介在させる。
X線フィルタ61aは、被検体に投与される造影物質Xaと原子番号が実質的に同一の物質にて形成される。低管電圧Va及びX線フィルタ61aの厚さhaは、X線管5に低管電圧Vaを印加した際に、物質XaのK吸収端よりも低いエネルギー領域にスペクトルの大部分が分布するX線が被検体Pに照射されるような値に設定する。なお、ここにいう大部分との用語は、例えばスペクトルの全面積に対する、物質XaのK吸収端よりも低いエネルギー領域における当該スペクトルの面積の割合が、所定の割合(例えば9割程度)を超えることを意味する。
ある物質のK吸収端の前後においては、X線の吸収係数が大きく跳ね上がる。すなわち、低管電圧Vaの印加時にX線管5が発生するX線において、物質XaのK吸収端よりも高いエネルギー帯部分はX線フィルタ61aを透過し難く、K吸収端よりも低いエネルギー帯部分はX線フィルタ61aを透過し易い。この性質を利用することで、デュアルエネルギースキャンを行う際の低エネルギー側のX線スペクトルを、造影剤の物質Xaよりも低いエネルギー領域において形成することができる。低管電圧Va及び厚さhaの具体的な値は、物質XaのK吸収端よりも低いエネルギー帯において所望のX線スペクトルが得られるように、理論的或いは実験的に定めればよい。
X線フィルタ61bは、造影物質Xa及びX線フィルタ61aと異なる物質にて形成される。典型的にはX線フィルタ61bは、造影物質Xa及びX線フィルタ61aよりも高い原子番号の物質にて形成される。しかし、この記載は、X線フィルタ61bが、造影物質Xa及びX線フィルタ61aよりも低い原子番号の物質にて形成される可能性を否定するものではない。
高管電圧Vb及びX線フィルタ61bの厚さhbは、X線管5に高管電圧Vbを印加した際に、物質XaのK吸収端よりも高いエネルギー領域にスペクトルの大部分が分布するX線が被検体Pに照射されるような値に設定する。なお、ここにいう大部分との用語は、例えばスペクトルの全面積に対する、K吸収端よりも高いエネルギー領域における当該スペクトルの面積の割合が、所定の割合(例えば9割程度)を超えることを意味する。高管電圧Vb及び厚さhbの具体的な値は、物質XbのK吸収端よりも高いエネルギー帯において所望のX線スペクトルが得られるように、理論的或いは実験的に定めればよい。
管電圧Va,Vb、物質Xa,Xb、及び、厚さha,hbに関する2つの具体例について説明する。
[具体例1]
具体例1として、低管電圧Vaを40kV、高管電圧Vbを50kV、物質Xaをヨウ素、物質Xbをインジウムと亜鉛、厚さhaを250μm、厚さhbを300μm(インジウム150μm+亜鉛150μm)にそれぞれ設定した場合を説明する。
図4は、ヨウ素の吸収係数CI、低管電圧VaがX線管5に印加された際にX線フィルタ61aから出射するX線のスペクトルSa、及び、高管電圧VbがX線管5に印加された際にX線フィルタ61bから出射するX線のスペクトルSbを示すグラフである。横軸はエネルギー(KeV)であり、左縦軸は正規化したフォトン数であり、右縦軸は吸収係数(1/cm)である。
ヨウ素のK吸収端は、約33keVに現れる。このK吸収端の前後では、1桁近く吸収係数CIが変化する。したがって、低管電圧Vaとして40kVが印加されたX線管5から発生するX線は、およそ33keV〜40kVの領域が他の領域よりも相対的に良くX線フィルタ61aに吸収される。その結果、スペクトルSaは、その大部分がヨウ素のK吸収端よりも低いエネルギー領域(約15〜33keV)に分布する形状となる。
一方、本例における高管電圧Vb、物質Xb、及び、厚さhbの条件下においては、図4から判るように、スペクトルSbは、その大部分がヨウ素のK吸収端よりも高いエネルギー領域(約33〜50keV)に分布する。
高電圧発生部10は低管電圧Vaを発生する。そのときフィルタ切替機構62はフィルタ61aをX線束に配置する。フィルタ61aは、上述の通り、低エネルギー帯の透過性が高く、高エネルギー帯の透過性が低い特性を有する。従ってそのときのスペクトルSaはK吸収端未満の低エネルギー帯に集中する。一方、高電圧発生部10が高管電圧Vbを発生するとき、フィルタ切替機構62はフィルタ61bをX線束に配置する。フィルタ61bは高エネルギー帯の透過性が高く、低エネルギー帯の透過性が低い特性を有する。従ってそのときのスペクトルSbはK吸収端超の高エネルギー帯に集中する。その結果、スペクトルSaとスペクトルSbとのクロストークは極小化され得る。
[具体例2]
具体例2として、低管電圧Vaを60kV、高管電圧Vbを70kV、物質Xaをガドリニウム、物質Xbをヨウ素と鉛、厚さhaを300μm、厚さhbを800μm(ヨウ素500μm+鉛300μm)にそれぞれ設定した場合を説明する。
図5は、ガドリニウムの吸収係数CGd、低管電圧VaがX線管5に印加された際にX線フィルタ61aから出射するX線のスペクトルSa、及び、高管電圧VbがX線管5に印加された際にX線フィルタ61bから出射するX線のスペクトルSbを示すグラフである。横軸はエネルギー(KeV)であり、左縦軸は正規化したフォトン数であり、右縦軸は吸収係数(1/cm)である。
ガドリニウムのK吸収端は、約50keVに現れる。このK吸収端の前後では、1桁近く吸収係数CGdが変化する。したがって、低管電圧Vaとして60kVが印加されたX線管5から発生するX線は、およそ50keV〜60kVの領域が他の領域よりも相対的に良くX線フィルタ61aに吸収される。その結果、スペクトルSaは、その大部分がガドリニウムのK吸収端よりも低いエネルギー領域(約25〜50keV)に分布する形状となる。
一方、本例における高管電圧Vb、物質Xb、及び、厚さhbの条件下においては、図5から判るように、スペクトルSbは、その大部分がガドリニウムのK吸収端よりも高いエネルギー領域(約50〜70keV)に分布する。
この例でも同様に、スペクトルSaとスペクトルSbとのクロストークは極小化され得る。
以上説明した2つの具体例のいずれにおいても、X線フィルタ61aを構成する物質XaのK吸収端よりも低いエネルギー領域にスペクトルの大部分が分布するX線と、当該K吸収端よりも高いエネルギー領域にスペクトルの大部分が分布するX線とを被検体Pに照射できる。このようなX線においては、図4及び図5からも明らかなように、エネルギークロストークが大幅に低減される。
造影剤の物質のK吸収端よりも低いエネルギーのX線は、造影剤に吸収されずにX線検出器8に到達し易い。一方、造影剤の物質のK吸収端よりも高いエネルギーのX線は、造影剤に良く吸収されるのでX線検出器8に到達し難い。したがって、例えばこれら2種類のX線を用いて収集した投影データを再構成して得られる画像を画像処理部44で所定の比率で重み付け加算することにより、被検体Pの造影領域を鮮明に描出した高コントラストのX線CT画像を得ることが可能となる。
また、このように特定の物質に着目したX線CT画像を得るにあたっては、物質分離に寄与しないエネルギークロストークに相当する部分のX線が低減されるため、被検体Pの被曝量を低く抑えることが可能となる。
これらの他にも、本実施形態にて開示した構成からは、種々の好適な効果が得られる。本実施形態によるX線フィルタ及び管電圧制御を使うことで、当該X線フィルタ及び管電圧制御を装備しない現行CT装置でも、Kエッジイメージングが容易可能である。
(変形例)
いくつかの変形例について説明する。
上記実施形態では、X線フィルタ61aを構成する物質Xaとしてヨウ素とガドリニウムを用いる場合を例示した。しかしながら、物質Xaは、造影剤や被検体Pの特定の組織など着目する対象物質に応じて適宜選択すればよい。また、必ずしも物質Xaと対象物質とを一致させる必要はない。例えば、対象物質の原子番号をZ0とした場合、物質XaをZ=Z0+1或いはZ=Z0+2の原子番号Zに対応する物質としてもよい。物質のK吸収端は、原子番号の増加に伴い高エネルギー方向に遷移する。したがって、物質Xaを対象物質の原子番号から多少ずらした原子番号に対応する物質とした場合であっても、比較的高コントラストに対象物質を捉えた画像を得ることができる。
上記実施形態では、X線管5を1回転させる度にX線管5に印加する管電圧を低管電圧Vaと高管電圧Vbとの間で切り替えるX線CT装置1を例示した。しかしながら、既述の2管球CTシステム、ファストスイッチングCTシステム、或いは、デュアルレイヤCTシステム等に対して、上記実施形態にて開示した技術的思想を適用することもできる。
一例として、当該技術的思想を適用した2管球CTシステムにつき、図6を用いて説明する。
この2管球CTシステムは、2つのX線管5a,5bと、2つのX線検出器8a,8bとを備える。X線管5a及びX線検出器8aは、対向した状態で架台装置の回転部に設けられる。同じく、X線管5b及びX線検出器8bは、対向した状態で架台装置の回転部に設けられる。X線管5aは、低管電圧Vaを受けて低いエネルギー領域にスペクトルが分布するX線を発生する。X線検出器8aは、X線管5aが発生して被検体Pを透過したX線を検出する。X線管5bは、高管電圧Vbを受けて高いエネルギー領域にスペクトルが分布するX線を発生する。X線検出器8bは、X線管5bが発生して被検体Pを透過したX線を検出する。
さらに、当該2管球CTシステムにおいて、X線管5aと被検体Pとの間に介在するようにX線フィルタ61aを設け、X線管5bと被検体Pとの間に介在するようにX線フィルタ61bを設ける。X線フィルタ61aは、例えばX線管5aが発生するX線の線質を調整するためのウェッジフィルタに取り付けられる。X線フィルタ61bは、例えばX線管5bが発生するX線の線質を調整するためのウェッジフィルタに取り付けられる。X線フィルタ61a,61bを構成する物質Xa,Xbと厚さha,hbは、上記実施形態にて説明した通りである。スキャンの実行に際して、当該システムは、X線管5a,5bにX線を同時に発生させながら、すなわち第1のスキャンと第2のスキャンを同時に実行しながら投影データを収集する。
このような2管球CTシステムを構築した場合であっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
上述では、2種の管電圧Va、Vbと、線質調整特性の異なる2種のX線フィルタ61a,61bを切り替えることを説明した。しかし、図10に示すように、2種の管電圧Va、Vbの切替とともに、1種のX線フィルタ61a(又は61b)の使用/不使用を切り替えることであっても、造影物質のコントラストを向上できる可能性がある。
図11にはフィルタ61aのみを用いるときのスペクトルを示している。Saは低管電圧Vaを選択し、フィルタ61aをX線束に介在させるときのスペクトルを示している。Sb'は高管電圧Vbのもと、フィルタ61aをX線束上から外し、もちろんフィルタ61bも使用しないときスペクトルを示している。このようなスペクトルSb'にスペクトルSaが含まれる関係であっても、その比率により、被検体を構成する物質のX線吸収係数の違いを特定して、造影物質のコントラストを向上できる可能性がある。
図12にはフィルタ61bのみを用いるときのスペクトルを示している。図13には図12のスペクトルSa'をスケールを変えて示している。Sa'は低管電圧Vaを選択し、フィルタ61bをX線束から外し、もちろんフィルタ61aも使用しないときスペクトルを示している。Sbは高管電圧Vbのもと、フィルタ61bをX線束上に介在させたときスペクトルを示している。このようなスペクトルSbにスペクトルSa'が含まれる関係であっても、その比率により、被検体を構成する物質のX線吸収係数の違いを特定して、造影物質のコントラストを向上できる可能性がある。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…X線CT装置、2…架台装置、3…寝台装置、4…コンソール装置、5…X線管、6…フィルタ部、8…X線検出器、12…架台/寝台制御部、13…データ収集部、60a,60b…ウェッジフィルタ、61a,61b…X線フィルタ、62…フィルタ切換機構、Sa…X線スペクトル(低管電圧)、Sb…X線スペクトル(高管電圧)、CI…X線吸収係数(ヨウ素)、CGd…X線吸収係数(ガドリニウム)。

Claims (18)

  1. X線管と、
    前記X線管に印加するための第1管電圧と前記第1管電圧より高い第2管電圧とを選択的に発生する高電圧発生部と、
    被検体に投与される造影物質と原子番号が実質的に同一の物質にて形成された、線質調整のための第1のフィルタと、
    前記造影物質と異なる物質にて形成された、線質調整のための第2のフィルタと、
    前記X線管と前記被検体との間に対して前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとを切り替えるフィルタ切替機構と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器の出力による投影データに基づいて画像を再構成する再構成部と、
    前記第1、第2管電圧の切替と前記第1、第2のフィルタの切替とを同期させるために前記高電圧発生部と前記フィルタ切替機構とを制御する制御部と、
    を具備するX線CT装置。
  2. 前記第1管電圧が選択されるとき前記第1のフィルタが前記X線管と前記被検体との間に配置され、前記第2管電圧が選択されるとき前記第2のフィルタが前記X線管と前記被検体との間に配置される請求項1記載のX線CT装置。
  3. 前記第1管電圧が選択され前記第1のフィルタが配置された状態で収集された前記投影データに基づいて再構成された画像と、前記第2管電圧が選択され前記第2のフィルタが配置された状態で収集された前記投影データに基づいて再構成された画像とから目的画像を発生する画像発生部をさらに備える請求項2記載のX線CT装置。
  4. 前記第1管電圧は前記第1のフィルタを通過するX線のスペクトルの90%超が前記造影物質のK吸収端よりも低いエネルギー帯に分布するよう設定される請求項3記載のX線CT装置。
  5. 前記第2管電圧は前記第2のフィルタを通過するX線のスペクトルの90%超が前記造影物質のK吸収端よりも高いエネルギー帯に分布するよう設定される請求項4記載のX線CT装置。
  6. 前記制御部は、前記X線管が前記画像の再構成に必要な角度範囲を回転するごとに前記第1管電圧が選択され前記第1のフィルタが配置された状態と、前記第2管電圧が選択され前記第2のフィルタが配置された状態とを交互に切り替える請求項1記載のX線CT装置。
  7. 前記制御部は、前記X線管がビューピッチ又はその整数倍を回転するごとに前記第1管電圧が選択され前記第1のフィルタが配置された状態と前記第2管電圧が選択され前記第2のフィルタが配置された状態とを交互に切り替える請求項1記載のX線CT装置。
  8. 前記第1、第2のフィルタそれぞれはウエッジフィルタに設けられる請求項1記載のX線CT装置。
  9. X線管と、
    前記X線管に印加するための第1管電圧と前記第1管電圧より高い第2管電圧とを選択的に発生する高電圧発生部と、
    被検体に投与される造影物質と原子番号が実質的に同一の物質にて形成された、線質調整のためのフィルタと、
    前記X線管と前記被検体との間に前記フィルタを挿抜するフィルタ挿抜機構と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器の出力に基づいて画像を再構成する再構成部と、
    前記第1、第2管電圧の切替と前記フィルタの挿抜とを同期させるために前記高電圧発生部と前記フィルタ挿抜機構とを制御する制御部と、
    を具備するX線CT装置。
  10. 前記第1管電圧が選択されるとき前記フィルタが前記X線管と前記被検体との間に配置され、前記第2管電圧が選択されるとき前記フィルタが前記X線管と前記被検体との間から外される請求項9記載のX線CT装置。
  11. 前記第1管電圧が選択され前記フィルタが配置された状態で収集された前記投影データに基づいて再構成された画像と、前記第2管電圧が選択され前記フィルタが外された状態で収集された前記投影データに基づいて再構成された画像とから目的画像を発生する画像発生部をさらに備える請求項10記載のX線CT装置。
  12. 前記制御部は、前記X線管が前記画像の再構成に必要な角度範囲を回転するごとに前記第1管電圧が選択され前記フィルタが配置された状態と、前記第2管電圧が選択され前記フィルタが外された状態とを交互に切り替える請求項9記載のX線CT装置。
  13. 前記制御部は、前記X線管がビューピッチ又はその整数倍を回転するごとに前記第1管電圧が選択され前記フィルタが配置された状態と前記第2管電圧が選択され前記フィルタが外された状態とを交互に切り替える請求項9記載のX線CT装置。
  14. X線管と、
    前記X線管に印加するための第1管電圧と前記第1管電圧より高い第2管電圧とを選択的に発生する高電圧発生部と、
    被検体に投与される造影物質と異なる物質にて形成された、線質調整のためのフィルタと、
    前記X線管と前記被検体との間に対して前記フィルタを挿抜するフィルタ挿抜機構と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器の出力に基づいて画像を再構成する再構成部と、
    前記第1、第2管電圧の切り替えと前記フィルタの挿抜とを同期させるために前記高電圧発生部と前記フィルタ挿抜機構とを制御する制御部と、
    を具備するX線CT装置。
  15. 前記第1管電圧が選択されるとき前記フィルタが前記X線管と前記被検体との間から外され、前記第2管電圧が選択されるとき前記フィルタが前記X線管と前記被検体との間に配置される請求項14記載のX線CT装置。
  16. 前記第1管電圧が選択され前記フィルタが外された状態で収集された前記投影データに基づいて再構成された画像と、前記第2管電圧が選択され前記フィルタが配置された状態で収集された前記投影データに基づいて再構成された画像とから目的画像を発生する画像発生部をさらに備える請求項15記載のX線CT装置。
  17. 前記制御部は、前記X線管が前記画像の再構成に必要な角度範囲を回転するごとに前記第1管電圧が選択され前記フィルタが外された状態と、前記第2管電圧が選択され前記フィルタが配置された状態とを交互に切り替える請求項14記載のX線CT装置。
  18. 前記制御部は、前記X線管がビューピッチ又はその整数倍を回転するごとに前記第1管電圧が選択され前記フィルタが外された状態と前記第2管電圧が選択され前記フィルタが配置された状態とを交互に切り替える請求項14記載のX線CT装置。
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