JP2014219082A - 断熱材、断熱構造体および断熱構造体の製造方法 - Google Patents

断熱材、断熱構造体および断熱構造体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた耐熱性、断熱性および柔軟性を発揮し得る断熱材を提供する。【解決手段】表面に複数の凸部2を備えたポリイミド前駆体製シート1からなるキャップシートを含むことを特徴とする断熱材、表面に複数の凸部2を備えたポリイミド前駆体製シート1を硬化処理したポリイミド製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とする断熱材または上記何れかに記載のキャップシートに対してさらにバックシートが積層され、前記キャップシートに設けられた複数の凸部2が密閉されることにより、表面に複数の気泡室を備えてなることを特徴とする断熱材である。【選択図】図1

Description

本発明は、断熱材、断熱構造体および断熱構造体の製造方法に関する。
低密度ポリエチレンを材料として表面に多数の凸部(キャップ)を形成したキャップシートと、平坦なバックシートとを貼り合わせ、多数の密閉された空気室を形成したポリエチレン製気泡シートが、緩衝材(緩衝包装材)や断熱材として、産業分野または民生分野で多用されている。
上記ポリエチレン製気泡シートは、一般に、押出機と2本のダイとを使用して、2枚のポリエチレン製溶融シート(キャップシート形成用溶融シートおよびバックシート用溶融シート)を押出し、真空成形用の多数の凹みと真空吸引手段とを有する真空成形ロールによって上記キャップシート形成用溶融シートをキャップシートに成形するとともに、当該キャップシートの底面に上記バックシート用溶融シートをバックシートとして貼り合わせ、加圧ロールで完全に一体化して製造された気泡シートを、真空成形ロールから剥がし取ることにより製造されている(例えば、特許文献1(特開2009−160857号公報)参照)。
上記ポリエチレン製気泡シートは、通常対象物に巻回して使用されているが、一般に低密度ポリエチレンの耐熱温度は70〜90℃程度と低いことから、例えば高温流体が内部を流通する配管の外表面に巻回して断熱材として使用する場合には、より高い耐熱性を有する気泡シートが求められるようになっている。
特に、半導体製造装置のように不純物の発生、混入が高度に制限される装置や、高温流体が流通する配管を多用する各種工場または発電所等において使用される場合には、使用時における溶融、分解が高度に抑制され高い耐熱性を有する気泡シートが求められるようになっている。
特開2009−160857号公報
耐熱性に優れた樹脂としては、分解温度が500〜600℃程度と高いポリイミド樹脂が知られているが、ポリイミド樹脂は、結晶性が高く、不融性でかつ不溶性の樹脂であることから、ポリイミド樹脂を溶融したり有機溶剤に溶解した上で、シート状に加工したり凸部(キャップ)を形成する等の加工を施すことは困難であることから、気泡シートの形成材料として採用することができなかった。
このような状況下、本発明は、優れた耐熱性、断熱性および柔軟性を発揮し得る断熱材を提供するとともに、断熱構造体および断熱構造体の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者が鋭意検討を行ったところ、予めポリイミド前駆体製シートを形成し、このポリイミド前駆体製シートを押圧加工することにより、表面に凸部(キャップ)を形成することができ、この表面に複数の凸部を形成したポリイミド前駆体製シートを硬化処理することにより、表面に凸部を備えたポリイミド製シートを容易に形成し得ることを見出し、係る知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とする断熱材(以下、適宜、本発明の断熱材Iと称する)、
(2)表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを硬化処理したポリイミド製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とする断熱材(以下、適宜、本発明の断熱材IIと称する)、
(3)前記凸部の高さが1mm〜25mmである上記(1)または(2)に記載の断熱材、
(4)前記キャップシートの厚みが0.01〜0.20mmである上記(1)〜(3)のいずれかに記載の断熱材、
(5)上記(1)〜(4)の何れかに記載のキャップシートに対してさらにバックシートが積層され、前記キャップシートに設けられた複数の凸部が密閉されることにより、表面に複数の気泡室を備えてなることを特徴とする断熱材(以下、適宜、本発明の断熱材IIIと称する)、
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の断熱材が、被断熱物上に複数積層配置されてなることを特徴とする断熱構造体、および
(7)被断熱物上に、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含む断熱材を複数積層配置した後、
前記被断熱物から放熱する熱を利用してポリイミド前駆体シートを硬化処理することを特徴とする断熱構造体の製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、優れた耐熱性、断熱性および柔軟性を発揮し得る断熱材を提供するとともに、断熱構造体および断熱構造体の製造方法を提供することができる。
本発明に係る断熱材の一形態例を示す図である。 本発明に係る断熱材の製造工程を説明する模式図である。 本発明に係る断熱材の使用形態例を示す図である。 本発明に係る断熱材の一形態例を示す図である。 本発明に係る断熱構造体の一形態例を示す図である。 本発明に係る断熱構造体を構成する断熱材の配置形態例を示す図である。
先ず、本発明の断熱材について説明する。
本発明の断熱材は、本発明の断熱材I〜本発明の断熱材IIIからなる。
本発明の断熱材Iは、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とするものである。
本発明の断熱材IIは、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを硬化処理したポリイミド製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とするものである。
本発明の断熱材IIIは、本発明の断熱材Iまたは本発明の断熱材IIを構成するキャップシートに対してさらにバックシートが積層され、前記キャップシートに設けられた複数の凸部が密閉されることにより、表面に複数の気泡室を備えてなることを特徴とするものである。
本発明の断熱材Iと本発明の断熱材IIは、断熱材を構成するキャップシートが、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるものからなるか、同シートを硬化処理してなるものからなるかという点においてのみ相違するものである。また、本発明の断熱材IIIは、本発明の断熱材Iまたは本発明の断熱材IIを構成するキャップシートを必須構成材として含むものである。
このため、以下、本発明の断熱材Iについて説明した後、本発明の断熱材IIおよび本発明の断熱材IIIについて順次説明するものとする。
本発明の断熱材Iは、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とするものである。
図1(a)は、本発明の断熱材Iの一形態例における上面図、図1(b)は、図1(a)のA−A’線断面図であり、図1(c)は、本発明の断熱材Iの一形態例における部分斜視図である。
図1(a)〜図1(c)に例示するように、本発明の断熱材Iは、表面に複数の凸部(キャップ)2を備えたポリイミド前駆体製シート1からなるキャップシートを有するものである。
本発明の断熱材Iにおいて、ポリイミド前駆体製シートに設けられる凸部の形状は特に制限されないが、例えば、(図1に例示するような)円筒形状の他、角柱形状、円錐形状等を挙げることができ、円筒形状であることが好ましい。
本発明の断熱材Iにおいて、ポリイミド前駆体製シートに設けられる凸部の高さは、1mm〜25mmが好ましく、2〜10mmがより好ましく、3〜7mmがさらに好ましい。
本発明の断熱材Iにおいて、ポリイミド前駆体製シートに設けられる凸部の高さが上記範囲内にあることによって、被断熱物の表面に一枚または複数枚積層して配設したときに、被断熱物との間に断熱に適した空気層を形成することができる。
上記凸部の高さが1mm未満である場合には、断熱に適した空気層を形成し易くなるが、必要な断熱性を得るための積層数が多くなり、施工コストが高くなる。上記凸部の高さが25mmを超える場合には、空気層の高さが高くなり過ぎて対流を生じ易くなり、断熱性の低下を招き易くなる。
なお、図1(b)に符号hで示すように、本出願書類において、上記凸部の高さは、ポリイミド前駆体製シートの厚みを含む凸部の最底部から最上部(頂部)までの距離を意味するものとする。
本発明の断熱材Iにおいて、凸部が円筒形状である場合、凸部の内径は、1〜25mmが好ましく、5〜15mmがより好ましく、7〜10mmがさらに好ましい。
本発明の断熱材Iにおいて、ポリイミド前駆体製シートに設けられる凸部の内径が上記範囲内にあることにより、被断熱物の表面が曲面形状を成すものであっても、凸部に座屈等を生じることなく、被断熱物の表面に密着させつつ(被断熱物の表面形状に追従させつつ)配設することができる。
また、ポリイミド前駆体製シートに設けられる凸部の内径が上記範囲内にあることにより、一部の凸部に破損等を生じた場合であってもその他の凸部により十分な断熱性を発揮することができる。
本発明の断熱材Iにおいて、凸部が円筒形状である場合、凸部としては、隣接する凸部間の距離(図1(a)に示す長さ(ピッチ)L)が、
2〜50mmであるものが好ましく、6〜30mmであるものがより好ましく、8〜15mmであるものがさらに好ましい。
本発明の断熱材Iにおいて、凸部が円筒形状である場合、凸部としては、隣接する凸部間の隙間の幅(図1(a)に示す幅D)が、1〜25mmであるものが好ましく、1〜15mmであるものがより好ましく、1〜5mmであるものがさらに好ましい。
本発明の断熱材Iにおいて、隣接する凸部間の距離や隙間の幅が上記範囲内にあることにより、適切な断熱性を確保することができる。
本発明の断熱材Iにおいて、キャップシートは、厚みが0.01〜0.20mmであるものが好ましく、0.02〜0.10mmであるものがより好ましく、0.04〜0.08mmであるものがさらに好ましい。
ポリイミド前駆体製シートの平均厚みが上記範囲内にあることにより、十分な強度および断熱性を付与することができる。
なお、本出願書類において、キャップシートの平均厚みは、マイクロメータを用いて5箇所の厚みを測定したときの算術平均値を意味する。
次に、ポリイミド前駆体およびポリイミド前駆体製シートの製造方法について説明する。
本出願書類において、ポリイミド前駆体製シートを構成するポリイミド前駆体とは、芳香族テトラカルボン酸類と芳香族ジアミン類とを縮合してなるものであって、熱硬化することにより目的物性を有するポリイミドを生成するポリアミド酸を意味し、未反応の芳香族テトラカルボン酸や芳香族ジアミン類、さらには、一部にポリアミド・イミド構造やイミド構造を有するものを含む。
上記ポリアミド酸を構成する芳香族テトラカルボン酸類の具体例としては、ピロメリット酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、2,3’,3,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパンまたはピリジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸や、上記各芳香族テトラカルボン酸の酸無水物や、上記各芳香族テトラカルボン酸のエステル化合物またはハロゲン化物から誘導される芳香族テトラカルボン酸類等から選ばれる一種以上が挙げられる。
上記ポリアミド酸を構成する芳香族ジアミン類の具体例としては、パラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、ベンジジン、パラキシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジニフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジメチルー4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,5−ジアミノナフタレン、3,3’−ジメトキシベンジジン、1,4−ビス(3−メチル−5−アミノフェニル)ベンゼンまたはこれらの誘導体から選ばれる一種以上が挙げられる。
上記ポリアミド酸を構成する芳香族テトラカルボン酸類および芳香族ジアミン類の好適な組み合わせとしては、ピロメリット酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとの組み合わせ、ピロメリット酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルおよびパラフェニレンジアミンとの組み合わせ、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとの組み合わせ、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルおよびパラフェニレンジアミンとの組み合わせを挙げることができる。
ポリアミド酸は、芳香族テトラカルボン酸類および芳香族ジアミン類を有機溶媒中で攪拌または混合することにより調製することができる。
ポリアミド酸の調製時に使用する有機溶媒として、具体的には、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN−メチル−2−ピロリドンなどの有機極性アミド系溶媒から選ばれる一種以上を挙げることができ、さらに、ベンゼン、トルエンおよびキシレンから選ばれる一種以上の有機溶媒を併用してもよい。
有機溶媒中に芳香族テトラカルボン酸類および芳香族ジアミン類を混合して有機溶媒溶液を調製する場合において、有機溶媒、芳香族テトラカルボン酸類および芳香族ジアミン類を混合する順序は特に制限されないが、有機溶媒に対して芳香族ジアミン類を混合した後、さらに芳香族テトラカルボン酸類を混合して調製することが好ましい。
芳香族テトラカルボン酸類と芳香族ジアミン類とは、それぞれのモル数が大略等しくなる割合で有機溶媒中に添加、混合して有機溶媒溶液を調製することが好ましく、何れか一方の配合量が他方の配合量に対して10モル%以下の範囲で過剰であってもよく、5モル%以下の範囲で過剰であってもよい。
ポリアミド酸の調製時、芳香族テトラカルボン酸類および芳香族ジアミン類を有機溶媒中に混合してなる有機溶媒溶液は、固形分濃度が、5〜40質量%であるものが好ましく、10〜30質量%であるものがより好ましい。
また、ポリアミド酸の調製時、上記有機溶媒溶液は、ブルックフィールド粘度計により測定される粘度が、10〜2000Pa・sであるものが好ましく、100〜1000Pa・sであるものがより好ましく、有機溶媒溶液の粘度が上記範囲内にあることにより、安定した送液が可能となり容易に製膜することができる。
上記有機溶媒溶液は、例えば、0〜80℃の液温下、有機溶媒中に芳香族テトラカルボン酸類および芳香族ジアミン類を添加して、10分〜30時間攪拌混合することにより調製することができるが、上記温度範囲内で液温を上下させてもよいし、上記時間内で、連続して攪拌混合してもよいし分割して攪拌混合してもよい。
上記攪拌混合時、適宜反応系内を真空脱泡することが好ましい。
また、上記有機溶媒溶液に、少量の末端封鎖剤を添加して反応を制御してもよい。
上記攪拌混合終了後、適宜乾燥処理して有機溶媒量を調整することにより、ポリアミド酸含有液を得ることができる。
得られたポリアミド酸含有液は、固形分濃度が2〜20質量%であるものが好ましく、7〜15質量%であるものがより好ましい。
本発明の断熱材Iにおいて、ポリアミド酸としては市販品を使用することもでき、具体的には、例えば、宇部興産(株)製ポリイミドワニス U−ワニス、東レ(株)製セミコファイン、ユニチカ(株)製Uイミドワニス等を挙げることができる。
また、ポリアミド酸に、機能性フィラー(例えばカーボンブラック、球状シリカなど)を添加し、ポリイミド前駆体シートの導電性を高めたり、強度を高めてもよい。
本発明の断熱材Iを製造する方法としては、平坦なポリイミド前駆体製シートを押圧加工して表面に複数の凸部を設けることにより、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを形成する方法を挙げることができる。
平坦なポリイミド前駆体製シートを製造する方法としては、例えば、上述したポリアミド酸を平板状の支持体上に流し込みまたは塗布した後、バーコーターで引き伸ばし、次いで適宜乾燥処理する方法を挙げることができる。
例えば、図2に示すように、ステンレス鋼等からなる平板B1上にポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム等の樹脂フィルムB2を貼り付けて平板状の支持体を形成し、この支持体上に上記ポリアミド酸PAを流し込みまたは塗布した後、両端部に各々スペーサーSpを介した状態でバーコーターCにより引き伸ばし、適宜乾燥処理することにより、平坦なポリイミド前駆体製シートを作製することができる。
上記スペーサーSpの厚みは、得ようとするポリイミド前駆体製シートの厚みに応じて適宜選定することができる。
また、上記ポリアミド酸PAを引き伸ばした後、上記乾燥処理を行う場合には、例えば、25〜100℃の温度条件下、1〜48時間処理することにより乾燥処理することができる。
平坦なポリイミド前駆体製シートを押圧加工することにより、表面に複数の凸部を設ける方法としては、プレス加工法や、エンボス加工法等を挙げることができる。
例えば、所定形状に切断した平坦なポリイミド前駆体製シートを、獲ようとする表面形状に対応する成形面形状を有する一対の上型と下型からなる成形型中に装入し、ポリイミド前駆体の熱硬化温度未満の温度条件下でプレス加工することにより、表面に複数の凸部を設けたポリイミド前駆体製シートを作製することができる。
本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートは、表面に複数の凸部を有するものであることから、上記一対の上型または下型の少なくとも一方には上記凸部形状に対応する複数の凸部または凹部が形成されている。
また、上記プレス加工は、エアープレス等の公知の方法により実施することができる。
また、例えば、所定形状に切断した平坦なポリイミド前駆体製シートを、得ようとする表面形状に対応する表面形状を有する一対のローラー間に装入し、ポリイミド前駆体の熱硬化温度未満の温度条件下で押圧成形することにより、表面に複数の凸部を設けたポリイミド前駆体製シートを作製することができる。
本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートは、表面に複数の凸部を有するものであることから、上記一対のローラーの少なくとも一方には上記凸部形状に対応する複数の凸部または凹部が形成されている。
本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートを、平坦なポリイミド前駆体製シートを押圧加工して作製する場合、上記押圧加工時における雰囲気温度は、ポリイミド前駆体の熱硬化温度未満の温度であり、50〜250℃であることが適当であり、100〜200℃であることがより適当である。
本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートを、平坦なポリイミド前駆体製シートをプレス加工して作製する場合、上記プレス成形時におけるプレス時間は、10秒間以下であることが好ましい。
ポリイミド前駆体製シートを、平坦なポリイミド前駆体製シートをプレス加工して作製する場合、プレス後にプレス成形型からプレス成形物を取り出す。
成形型を加熱しつつプレス加工した場合には、成形型の温度が50℃未満になるまで成形型中に挟時しつつ自然放冷により冷却した上でプレス成形物を取り出すことができる。
このようにして、本発明の断熱材Iを構成する、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを作製することができる。
上述したように、ポリイミド樹脂は、結晶性が高く、不融性でかつ不溶性の樹脂であることから、ポリイミド樹脂を溶融したり有機溶剤に溶解した上で、シート状に加工したりキャップを形成する等の加工を施すことは困難である。
しかしながら、本発明者等の検討によれば、予めポリイミド前駆体製シートを形成し、このポリイミド前駆体製シートを押圧加工することにより、表面に容易に凸部を形成することができ、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを硬化処理することにより、表面に凸部を備えたポリイミド製シートからなるキャップシートを容易に形成し得ることを見出し、係る知見に基づいて本発明を完成するに至った。
本発明の断熱材Iは、表面に複数の凸部(キャップ)を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含むものであることから、被断熱物上に一層または多層積層して配設したときに、所望の空気層を形成して優れた断熱性を発揮することができる。
例えば、図3に示すように、被断熱物である配管P上に、本発明の断熱材Iとして、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シート1からなるキャップシートを2層積層して配設したときに、被断熱物P上に、凸部2によって形成される空気室S1と、隣接する2つの凸部2間に形成される空気室S2とを成し、上記複数の空気室を成すことにより、優れた断熱性を発揮することができる。
また、本発明の断熱材Iは、ポリイミド前駆体製シートからなるものであることから、ポリイミド製シートに比較して優れた柔軟性を発揮して、被断熱物が曲面形状を有するものであっても、凸部に座屈等を生じることなく、被断熱物の表面に密着させつつ(被断熱物の表面形状に追従させつつ)配設することができる。
さらに、本発明の断熱材Iは、キャップシートがポリイミド前駆体製シートからなるものであることから、被断熱物の使用時に被断熱物の表面から放熱を生じたときに、シートを構成するポリイミド前駆体が熱硬化を生じてポリイミド化するために、硬化処理を施した上で配設しなくても、配設後に高い耐熱性を発揮することができる。
次に、本発明の断熱材IIについて説明する。
本発明の断熱材IIは、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを硬化処理したポリイミド製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とするものである。
本発明の断熱材IIにおいて、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートの詳細は、本発明の断熱材Iの説明で述べたとおりである。
本発明の断熱材IIは、本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートを硬化処理したポリイミド製シートからなるものである。このため、ポリイミド製シートの表面に設けられる凸部の形状やサイズ、凸部間の距離や隙間の幅の詳細も、上述したポリイミド前駆体製シートの表面に設けられる凸部の形状やサイズ、凸部間の距離や隙間の幅と同様である。
本発明の断熱材IIにおいて、ポリイミド製シートは、その厚みが、0.01〜0.20mmであるものが好ましく、0.02〜0.10mmであるものがより好ましく、0.04〜0.08mmであるものがさらに好ましい。
ポリイミド製シートの平均厚みが上記範囲内にあることにより、十分な強度および断熱性を付与することができる。
なお、本出願書類において、ポリイミド製シートの平均厚みは、マイクロメータを用いて5箇所の厚みを測定したときの算術平均値を意味する。
本発明の断熱材IIにおいて、キャップシートを構成するポリイミド製シートは、上述した方法で表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した後、硬化処理することにより製造することができる。
ポリイミド前駆体製シートの硬化処理は、ポリイミド前駆体製シートを、ポリイミド前駆体の熱硬化温度以上の温度に加熱することによって行うことができ、380〜450℃の温度に加熱して行うことが好ましい。
熱硬化処理時の処理時間は、ポリイミド前駆体が硬化するのに十分な時間であれば特に制限されないが、通常、1〜5分間であることが適当であり、1〜2分間であることがより適当である。
このようにして、本発明の断熱材IIを構成する、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを作製することができる。
本発明の断熱材IIは、表面に複数の凸部(キャップ)を備えたポリイミド製シートからなるものであることから、被断熱物上に一層または多層積層して配設したときに、所望の空気層を形成して優れた断熱性を発揮することができる。
また、本発明の断熱材IIは、ポリイミド製シートからなるものであることから、高い耐熱性を発揮することができる。
次に、本発明の断熱材IIIについて説明する。
本発明の断熱材IIIは、本発明の断熱材Iまたは本発明の断熱材IIを構成するキャップシートに対してさらにバックシートが積層され、前記キャップシートに設けられた複数の凸部が密閉されることにより、表面に複数の気泡室を備えてなることを特徴とするものである。
図4(a)は、上述した本発明の断熱材IIIの一形態例における上面図、図4(b)は、図4(a)のB−B’線断面図であり、図4(c)は、上述した本発明の断熱材IIIの一形態例における部分斜視図である。
図4(a)〜図4(c)に例示するように、本発明の断熱材IIIは、表面に複数の凸部12を備えたポリイミド前駆体製シートまたはポリイミド製シート11からなるキャップシートに対してバックシート13が積層され、上記キャップシートに設けられた複数の凸部12が密閉されることにより、表面に複数の凸状気泡室Rを備えてなる。
本発明の断熱材IIIにおいて、キャップシートを構成するポリイミド前駆体製シートまたはポリイミド製シートの形態やその製造方法の詳細は、上述したとおりである。
本発明の断熱材IIIにおいて、バックシートとしては、ポリイミド前駆体製バックシート、ポリイミド製バックシート、金属製バックシートまたは表面に金属を蒸着してなるポリイミド前駆体製バックシートを挙げることができる。
バックシートとしては、表面に凸部または凹部が形成されてなるものであってもよいが、平坦なものであることが好ましい。
バックシートは、厚みが、0.01〜0.20mmであるものが好ましく、0.02〜0.10mmであるものがより好ましく、0.04〜0.08mmであるものがさらに好ましい。
バックシートの平均厚みが上記範囲内にあることにより、十分な強度および断熱性を付与することができる。
なお、本出願書類において、バックシートの平均厚みは、マイクロメータを用いて5箇所の厚みを測定したときの算術平均値を意味する。
バックシートが平坦なポリイミド前駆体製バックシートである場合、平坦なポリイミド前駆体製バックシートは、上述した平坦なポリイミド前駆体製シートと同様の方法で作製することができる。
バックシートが金属製バックシートである場合、金属製バックシートとしては、アルミニウム製バックシート、ステンレス製バックシート、等を挙げることができる。
アルミニウムバックシートとして、具体的には、アルミ箔等を挙げることができる。
バックシートが、表面に金属を蒸着してなるポリイミド前駆体製バックシートである場合、表面に金属を蒸着してなるポリイミド前駆体製バックシートとしては、上述した平坦なポリイミド前駆体製バックシートに各種金属を蒸着してなるものを挙げることができる。
ポリイミド前駆体製バックシートに蒸着する金属としては、アルミニウム等を挙げることができる。
ポリイミド前駆体製バックシートに金属を蒸着する方法としては、化学気相成長(CVD)法、物理気相成長(PVD)法等の公知の方法を挙げることができる。
本発明の断熱材IIIにおいて、本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートまたは本発明の断熱材IIを構成するポリイミド製シート(キャップシート)に対してバックシートを積層する方法としては、例えば、接着剤等を用いて接着する方法を挙げることができる。
また、本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートに対してポリイミド前駆体製バックシートを積層する場合には、両者を各種有機溶剤により相溶させ、乾燥させることにより積層一体化する方法を挙げることができる。
この場合、上記相溶性を有する有機溶剤としては、N−メチルーピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどの有機極性アミド系溶媒から選ばれる一種以上を挙げることができる。
本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートとポリイミド前駆体製バックシートとを重ね合わせ、両者間に上記相溶性を有する有機溶剤を塗布した上で、好ましくは、25〜100℃で1〜48時間乾燥処理することにより両者を積層一体化することができる。
本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートに対してポリイミド製バックシートを積層した後、さらに硬化処理を施したり、本発明の断熱材IIを構成するポリイミド前駆体製シートに対してポリイミド前駆体製バックシートを積層した後、さらに硬化処理を施すことにより、全体がイミド化した断熱材を得ることができ、また、本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートに対してポリイミド前駆体製バックシートを積層した後、さらに硬化処理を施すことにより、全体がイミド化した断熱材を得ることもできる。
上記硬化処理は、ポリイミド前駆体の熱硬化温度以上の温度に加熱することによって行うことができ、380〜450℃の温度に加熱して行うことが好ましい。
熱硬化処理時の処理時間は、ポリイミド前駆体が硬化するのに十分な時間であれば特に制限されないが、通常、1〜5分間であることが適当であり、1〜2分間であることがより適当である。
本発明の断熱材IIIは、本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートまたは本発明の断熱材IIを構成するポリイミド製シートを含むものであることから、上述した本発明の断熱材Iや本発明の断熱材IIと同様の効果を発揮することができる。
また、本発明の断熱材IIIは、本発明の断熱材Iを構成するポリイミド前駆体製シートまたは本発明の断熱材IIを構成するポリイミド製シート(キャップシート)に対してバックシートが積層され、上記ポリイミド前駆体製シートまたはポリイミド製シートに設けられた複数の凸部が密閉されることによって、表面に複数の凸状気泡室を備えてなるものであることから、被断熱物上により気密性の高い空気層を形成することができる。
さらに、本発明の断熱材IIIにおいて、上記バックシートが金属製バックシートまたは表面に金属を蒸着してなるポリイミド前駆体製バックシートである場合には、金属による熱反射効果(遮熱効果)によってより優れた断熱性を発揮することができる。
次に、本発明の断熱構造体について説明する。
本発明の断熱構造体は、本発明の断熱材が、被断熱物上に複数積層配置されてなることを特徴とするものである。
本発明の断熱構造体において、被断熱物上に本発明の断熱材を積層配置する方法は特に制限されず、長尺状の本発明の断熱材を被断熱物上に複数巻き巻回した上で耐熱テープ等で固定する方法や、本発明の断熱材を一層づつ巻回して耐熱テープ等で固定する方法等を挙げることができる。
本発明の断熱構造体は、例えば、図5に示すように、シート積層物21からなる本発明の断熱材を一層づつ巻回して耐熱テープ等で固定することにより、合計3層積層配置してなるものを挙げることができる。
本発明の断熱構造体において、本発明の断熱材の積層数は、被断熱物の表面温度により異なるが、2〜20層であることが好ましく、5〜10層であることがより好ましい。
積層数が2層未満である場合には、所望の断熱性能が得られ難くなり、また積層数が20層を超える場合には、施工コストが増加して実用に供し難くなる。
本発明の断熱構造体は、キャップシートとして、表面に複数の凸部(キャップ)を備えたポリイミド前駆体製シートまたはポリイミド製シートを含む断熱材を積層してなるものであることから、被断熱物上に積層配置したときに、所望の空気層を形成して優れた断熱性を発揮することができる。
例えば、図5に示すように、被断熱物である配管P上に本発明の断熱材IIIとして、キャップシートとバックシートとの積層一体化物21を3層積層して配設したときに、被断熱物P上に、凸部22によって形成される空気室S1と、隣接する凸部22間に形成される空気室S2が形成されることにより、優れた断熱性を発揮することができる。
本発明の断熱構造体においては、積層配置する複数の断熱材のうち、隣り合う断熱材の少なくとも一部が、凸部同士が対向するように積層配置されてなるものであってもよい。
例えば、図6に断面図で示すように、本発明の断熱構造体においては、積層配置する複数の断熱材のうち、隣り合う断熱材の少なくとも一部が、凸部32同士が対向するように積層配置されてなるものであってもよい。
このように、本発明の断熱構造体において、隣り合う断熱材の少なくとも一部が、凸部同士が対向するように積層配置されてなるものであることにより、図6に示す空気層の高さHを適宜調整して断熱性を制御することができる。
本発明の断熱構造体は、被断熱物上に、本発明のいずれかの断熱材が複数積層配置されてなる断熱構造体であって、最内層から最外層に向かって各層を形成する断熱材のキャップシートの硬化性が低減傾向にあることを特徴とするものであってもよい。
本発明の断熱構造体において、硬化性が低減傾向にあるとは、断熱構造体の各層を成すキャップシートのうち、最内層を成す断熱材を構成するキャップシートの硬度が最も高く、最外層を成す断熱材を構成するキャップシートの硬度が最も低い状態にあり、最内層から最外層に向かって、隣接する断熱材を構成するキャップシートの硬度が同一かまたは低くなっている状態を意味する。
最内層から最外層に向かって各層を形成する断熱材の硬化性の程度が低減傾向にあるものであることにより、ポリイミド前駆体はポリイミドに比較して熱伝導率が低いことから、全体がポリイミドからなる断熱材を積層した場合に比較して、断熱構造体により優れた断熱効果を付与することができる。
上記最内層から最外層に向かって各層を形成する断熱材の硬化性が低減傾向にある断熱構造体を作製する方法としては、例えば、被断熱物上に、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含む断熱材を複数積層配置した後、上記被断熱物から放熱する熱を利用してポリイミド前駆体シートを硬化処理する方法を挙げることができる。
上記表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含む断熱材には、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートに対して、さらにバックシートが積層され、前記キャップシートに設けられた複数の凸部が密閉されることにより、表面に複数の気泡室を備えてなるものを含むものとする。
このように、被断熱物上に、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含む断熱材を複数積層配置することにより、ポリイミド製シートからなるキャップシートを含む断熱材を複数積層配置した場合に比較して、優れた柔軟性を発揮して、被断熱物が曲面状の表面形状を有するものであっても、被断熱物の表面に密着させつつ(被断熱物の表面形状に追従させつつ)配設することができる。
また、予め熱硬化したポリイミド製シートからなるキャップシートに代えてポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含む断熱材を複数積層配置し、被断熱物の排熱を利用して最内層に配置した断熱材を硬化することにより、硬化に要するエネルギーを抑制することができ、高いエネルギー効率の下で断熱構造体を作製することができる。
さらに、被断熱物の排熱を利用して断熱材を硬化することにより、最内層から最外層に向かって各層を形成する断熱材の硬化性が低減傾向にある断熱構造体を作製することができ、上述したように、得られる断熱構造体が、最内層から最外層に向かって硬化性が低減傾向にある構造を有するものであることにより、より優れた断熱性を付与することができる。
次に実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これ等の例によって制限されるものではない。
(実施例1)
(1)ポリイミド前駆体有機溶媒溶液の調製
ポリイミドワニス(固形分濃度18質量%)に対して、固形分濃度が13質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、マグネチックスターラーで10分間混合した後、真空脱泡することにより、ポリイミド前駆体有機溶媒溶液を調製した。
(2)平坦なポリイミド前駆体製シートの作製
図2に示すように、0.2mm厚のステンレス鋼からなる平板B1上に厚さ0.1mmのPPSフィルムB2を貼り付けて平板状の支持体を形成し、この支持体上に、上記ポリイミド前駆体有機溶媒溶液を流し込んだ後、両端部に各々0.5mm厚のスペーサーSpを介した状態でバーコーターCで引き伸ばし、次いでドラフトで24時間乾燥した後、さらに60℃のオーブン内で24時間乾燥処理することにより、厚さ0.08mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを作製した。
上記平坦なポリイミド前駆体製シートを構成するポリイミド前駆体の熱硬化温度は400℃である。
(3)表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートの作製
上記(2)で得られた平坦なポリイミド前駆体製シートを、内径10mm、高さ3.5mmの円筒状の複数の凸部を形成し得る成形面形状が設けられた、180℃に加熱した一対の上型と下型からなる成形型中に装入し、エアープレスで5MPa(ゲージ圧)の圧力を付与しつつ5秒間プレス加工し、成形型の温度が50℃以下になるまで放冷した後、成形型内から取り出すことにより、厚さが0.08mmで、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した。
(4)表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートの作製
上記(3)で得られた表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを400℃で1時間加熱することによって全体をイミド化することにより、表面に、内径10mm、高さ3.5mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が13mm、凸部間の隙間の幅が3mmで、厚さが0.08mmであり、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを得た。
得られたポリイミド製シートの熱伝導率を、英弘精機(株)製HC−110を用いて、熱流計法により、25℃における熱伝導率を測定した。結果を表1に示す。
また、得られたポリイミド製シートを直径5mmの棒に巻き付けた後、シートの破損具合を目視で確認することにより、以下の基準により柔軟性を評価した。結果を表1に示す。
○:巻き付け前後でほとんど変化なし。
△:巻き付け後、一部に欠け、割れが見られる。
×:巻き付け後、完全に割れて破損する。
さらに、得られたポリイミド製シートを、300℃で1時間加熱した後、加熱前後における形状の変化を目視で確認することにより、以下の基準により耐熱性を評価した。結果を表1に示す。
○:加熱前後で形状変化ほとんどなし。
△:加熱後に若干形状の変化、収縮が見られる。
×:加熱後に加熱前の形状をほとんど維持していない。
(実施例2)
実施例1(2)において厚さ0.2mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを作製し、実施例1(3)において厚さ0.2mmの表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した以外は、実施例1と同様にして、表面に、内径10mm、高さ3.5mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が13mm、凸部間の隙間の幅が3mm、厚さが0.2mmで、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを作製した。
得られたポリイミド製シートの熱伝導率、柔軟性、耐熱性を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1(2)において厚さ0.05mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを作製し、実施例1(3)において厚さ0.05mmの表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した以外は、実施例1と同様にして、表面に、内径10mm、高さ3.5mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が13mm、凸部間の隙間の幅が3mm、厚さが0.05mmで、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを作製した。
得られたポリイミド製シートの熱伝導率、柔軟性、耐熱性を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例1(2)において厚さ0.08mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを作製し、実施例1(3)において表面に内径1mm、高さ3.5mmの円筒状の複数の凸部を形成し得る、対応した成形面形状を有する、180℃に加熱した一対の上型と下型からなる成形型中に装入し、厚さ0.08mmの表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した以外は、実施例1と同様にして、表面に、内径1mm、高さ3.5mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が4mm、凸部間の隙間の幅が3mm、厚さが0.08mmで、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを作製した。
得られたポリイミド製シートの熱伝導率、柔軟性、耐熱性を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(実施例5)
実施例1(2)において厚さ0.08mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを作製し、実施例1(3)において表面に内径10mm、高さ10mmの円筒状の複数の凸部を形成し得る、対応した成形面形状を有する、180℃に加熱した一対の上型と下型からなる成形型中に装入し、厚さ0.08mmの表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した以外は、実施例1と同様にして、表面に、内径10mm、高さ10mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が13mm、凸部間の隙間の幅が3mm、厚さが0.08mmで、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを作製した。
得られたポリイミド製シートの熱伝導率、柔軟性、耐熱性を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
(比較例1)
比較例1に係るシートとして、実施例1で得られたポリイミド製シートと同形状を有する低密度ポリエチレン製シート(川上産業(株)製♯38)を用意し、同ポリエチレン製シートの熱伝導率、柔軟性、耐熱性を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 2014219082
表1より、実施例1〜実施例5で得られた断熱材は、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを硬化処理したポリイミド製シートからなるものであることから、熱伝導率が低く、高い断熱性を有するものであるとともに、優れた柔軟性および耐熱性を有するものであることが分かる。
一方、表1より、比較例1で得られた断熱材は、ポリエチレン製シートからなるものであることから耐熱性に劣るものであることが分かる。
(実施例6)
実施例1(2)において厚さ0.05〜0.20mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを作製し、実施例1(3)において厚さ0.05〜0.20mmの表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した以外は、実施例1と同様にして、表面に、内径10mm、高さ2.0mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が13mm、凸部間の隙間の幅が3mm、厚さが0.05〜0.20mmで、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを作製した。
上記表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シート(厚さ0.05mm、0.08mm、0.20mmのもの)の25℃における熱伝導率を、英弘精機(株)製HC−110を用いて熱流計法により測定するとともに、上記ポリイミド前駆体製シートの300℃における熱伝導率を求めた。
上記300℃における熱伝導率は、具体的には、英弘精機(株)製HC−110を用いて熱流計法により測定した、25℃、40℃、55℃、70℃における熱伝導率から、Frickeの式に基づいて、絶対温度の三乗と熱伝導率との関係式(近似式)を作成し、係る近似式に基づいて算出した。結果を表2に示す。
(実施例7)
実施例1(2)において厚さ0.05〜0.20mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを作製し、実施例1(3)において厚さ0.05〜0.20mmの表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した以外は、実施例1と同様にして、表面に、内径10mm、高さ2.5mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が13mm、凸部間の隙間の幅が3mm、厚さが0.05〜0.20mmで、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを作製した。
上記表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シート(厚さ0.05mm、0.08mm、0.20mmのもの)の25℃における熱伝導率を、英弘精機(株)製HC−110を用いて熱流計法により測定するとともに、上記ポリイミド前駆体製シートの300℃における熱伝導率を求めた。
上記300℃における熱伝導率は、具体的には、英弘精機(株)製HC−110を用いて熱流計法により測定した、25℃、40℃、55℃、70℃における熱伝導率から、Frickeの式に基づいて絶対温度の三乗と熱伝導率との関係式(近似式)を作成し、係る近似式に基づいて算出した。結果を表2に示す。
(実施例8)
実施例1(2)において厚さ0.05〜0.20mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを作製し、実施例1(3)において厚さ0.05〜0.20mmの表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを作製した以外は、実施例1と同様にして、表面に、内径10mm、高さ3.0mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が13mm、凸部間の隙間の幅が3mm、厚さが0.05〜0.20mmで、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを作製した。
上記表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シート(厚さ0.05mm、0.08mm、0.20mmのもの)の25℃における熱伝導率を、英弘精機(株)製HC−110を用いて熱流計法により測定するとともに、上記ポリイミド前駆体製シートの300℃における熱伝導率を求めた。
上記300℃における熱伝導率は、具体的には、英弘精機(株)製HC−110を用いて熱流計法により測定した、25℃、40℃、55℃、70℃における熱伝導率から、Frickeの式に基づいて絶対温度の三乗と熱伝導率との関係式(近似式)を作成し、係る近似式に基づいて算出した。結果を表2に示す。
Figure 2014219082
表2より、ポリイミド前駆体製シートは、凸部の高さやシートの厚さが異なってもいずれも優れた断熱性を発揮し得ることが分かる。
(実施例9)
(1)ポリイミド前駆体有機溶媒溶液の調製
ポリイミドワニス(固形分濃度18質量%)に対して、固形分濃度が13質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、マグネチックスターラーで10分間混合した後、真空脱泡することにより、ポリイミド前駆体有機溶媒溶液を調製した。
(2)平坦なポリイミド前駆体製シートの作製
図2に示すように、0.2mm厚のステンレス鋼からなる平板B1上に厚さ0.1mmのPPSフィルムB2を貼り付けて平板状の支持体を形成し、この支持体上に、上記ポリイミド前駆体有機溶媒溶液を流し込んだ後、両端部に各々0.5mm厚のスペーサーSpを介した状態でバーコーターCで引き伸ばし、次いでドラフトで24時間乾燥した後、さらに60℃のオーブン内で24時間乾燥処理することにより、厚さ0.08mmの平坦なポリイミド前駆体製シートを複数枚作製した。
上記平坦なポリイミド前駆体製シートを構成するポリイミド前駆体の熱硬化温度は400℃である。
(3)表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートの作製
上記(2)で得られた平坦なポリイミド前駆体製シートのうち1枚を、内径10mm、高さ2.0〜3.0mmの円筒状の複数の凸部を形成し得る成形面形状が設けられた、180℃に加熱した一対の上型と下型からなる成形型中に装入し、エアープレスで5MPa(ゲージ圧)の圧力を付与しつつ5秒間プレス加工し、成形型の温度が50℃以下になるまで放冷した後、成形型内から取り出すことにより、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを得た。
(4)シートの積層一体化
上記(3)で得られた表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートの平坦部にN−メチル−2−ピロリドンを塗布した後、この塗布面に対して上記(2)で得られた平坦なポリイミド前駆体製シートを重ね合わせ、軽く押圧して両者を貼り付けた後、オーブン内で100℃の温度条件下3時間乾燥させることにより、両者を積層一体化した。
(5)表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートの作製
上記(4)で得られた2枚のシートの積層一体化物を、400℃で1時間加熱することによって全体をイミド化することにより、表面に、内径10mm、高さ2.0〜3.0mmの円筒状の複数の凸部を有し、凸部間の距離が13mm、凸部間の隙間の幅が3mmで、厚さが0.08mm、表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シートを得た。
上記ポリイミド製シート(高さ2.0mm、2.5mm、3.0mmのもの)の25℃における熱伝導率を、英弘精機(株)製HC−110を用いて熱流計法により測定するとともに、上記ポリイミド製シート(高さ2.0mm、2.5mm、3.0mmのもの)の300℃における熱伝導率を求めた。
上記300℃における熱伝導率は、具体的には、英弘精機(株)製HC−110を用いて熱流計法により測定した、25℃、40℃、55℃、70℃における熱伝導率から、Frickeの式に基づいて絶対温度の三乗と熱伝導率との関係式(近似式)を作成し、係る近似式に基づいて算出した。結果を表3に示す。
Figure 2014219082
表3より、実施例9で得られたポリイミド製積層シートは、凸部の高さが異なってもいずれも優れた断熱性を発揮し得ることが分かる。
本発明によれば、優れた耐熱性、断熱性および柔軟性を発揮し得る断熱材を提供するとともに、断熱構造体および断熱構造体の製造方法を提供することができる。
1 表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートまたは表面に複数の凸部を備えたポリイミド製シート
2 凸部
3 バックシート
P 被断熱物
h 高さ
R 気泡室
Sp スペーサー

Claims (7)

  1. 表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とする断熱材。
  2. 表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートを硬化処理したポリイミド製シートからなるキャップシートを含むことを特徴とする断熱材。
  3. 前記凸部の高さが1mm〜25mmである請求項1または請求項2に記載の断熱材。
  4. 前記キャップシートの厚みが0.01〜0.20mmである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の断熱材。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のキャップシートに対してさらにバックシートが積層され、前記キャップシートに設けられた複数の凸部が密閉されることにより、表面に複数の気泡室を備えてなることを特徴とする断熱材。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の断熱材が、被断熱物上に複数積層配置されてなることを特徴とする断熱構造体。
  7. 被断熱物上に、表面に複数の凸部を備えたポリイミド前駆体製シートからなるキャップシートを含む断熱材を複数積層配置した後、
    前記被断熱物から放熱する熱を利用してポリイミド前駆体シートを硬化処理する
    ことを特徴とする断熱構造体の製造方法。
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