JP2014216083A - 有機el装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線に起因して無機パッシベーション層に発生した欠陥から有機平坦化層の端部を通過して有機EL層に至る水分の浸透を防止した有機EL装置を提供する。【解決手段】有機EL素子17に接続される第2配線14を有機平坦化層16で覆い、第2配線14を下層の第1無機絶縁層13で覆われた第1配線12に接続して有機平坦化層16の端部よりも外側に引き出し、有機平坦化層16の端部よりも外側の領域において、第1無機絶縁層13上に形成した第3配線15に接続する。【選択図】図1

Description

本発明は有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を備えた有機EL装置に関し、特に、水分によるダークスポットの発生を抑えた有機EL装置に関する。
近年、フラットパネルディスプレイとして、自発光型デバイスである有機EL素子が注目されている。有機EL素子は、自発光型のデバイスであることからバックライトを必要としない。また有機EL素子は、薄型化が可能であり、且つ視認性や色再現範囲も広いことから、製品化に向けて広く研究開発が進められている。現在、有機EL素子は、車載用コンポや携帯電話等のディスプレイの表示素子として既に実用化がなされている。また有機EL素子はディスプレイに限らず、プリンタの露光光源などの発光デバイスとして様々な用途が検討されている。
有機EL素子は、対向する陽極と陰極からなる一対の電極間に、発光層を含む有機EL層が設けられている発光素子である。また有機EL素子は、発光層の光を外部に取り出せるようにするために、光取り出し側の電極としてITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極が使用される。そして外部駆動回路により陽極と陰極との間に電圧を印加することにより有機EL素子は発光する。
ところで有機EL素子は、基板(例えば、ガラスやフィルム)上に設けられる素子であるが、一般に大気中に含まれる水分に極めて弱いことが知られている。例えば、有機EL素子に水分が浸入すると、有機EL素子が設けられている基板上には非発光領域(ダークスポット)が発生したり、非発光状態にまでは至らないものの発光特性が変化したりすることにより、発光輝度が低下するといった寿命の課題が生じている。
そのため、通常、その外表面には、封止層等の封止部材が設けられている。従来多く用いられてきた封止形態は、中空封止と呼ばれる形態である。これは有機EL素子を形成した有機EL基板と掘り込みキャップガラスを透湿性の低いシール樹脂で接着し、内部空間にデシカントと呼ばれる吸湿剤を配置することにより、内部空間の水分を極力低く保つという手法である。
しかしながら、この中空封止は、掘り込みキャップガラスと有機EL基板との貼り合わせ精度確保や、防湿性確保の為のシール樹脂幅を必要とするため、有機EL基板外周に比較的大きな領域を必要とする。そのためさらなる狭額縁を必要とされるパネルや、前記露光光源用等の小さなデバイスでは、中空封止に代わる封止形態として、固体封止が検討されている。
固体封止は有機EL基板上に直接無機パッシベーション層を成膜して防湿性を確保する手法である。無機パッシベーション層には防湿性の高いSiNxやSiON等が主に使用され、これら無機パッシベーション層はCVD法やスパッタリング法によって成膜される。しかしながら、これらの成膜方法では、アスペクト比の高い構造物の上や、例えば積層構造配線等の庇構造を持っている構造物上に成膜した場合には、完全にこれらの構造物を覆えず、無機パッシベーション層に欠陥が発生してしまうという問題がある。そこでより強固な封止性能を確保するため、無機パッシベーション層を複数層成膜する構造や、無機パッシベーション層だけでなく、有機平坦化層との積層構造も知られている。
ところで発光を基板ガラスの対向側から取り出す、いわゆるトップエミッション型の有機EL素子では、前記封止に用いる有機平坦化層だけでなく、反射電極下部の平坦性を担保するための有機平坦化層も用いられる事が多い。これらは平坦性を担保するが、有機層であるので、無機層に比べて透湿性が高く、外気に触れると有機EL層まで水分を伝搬してしまう。よってこれらの有機平坦化層は無機パッシベーション層によって外気と遮断されている必要がある。
前記有機平坦化層の防湿のため、有機EL素子外周部においては、封止構造を無機パッシベーション層のみで形成する必要がある。この外周部の無機パッシベーション層のみで形成される領域には有機平坦化層が形成されないため、基板の凹凸は平坦化されない。そのため無機パッシベーション層は配線による凹凸等によって前記のように欠陥が形成されている可能性があり、この欠陥を通って水分が有機EL素子内部に浸透する可能性がある。
そのための対策として、例えば特許文献1に、周辺封止領域において配線を二回屈曲させることにより、無機パッシベーション層に発生した欠陥が該周辺封止領域を貫通して水分が浸透するのを防止した装置が開示されている。
特開2011−18686号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、有機平坦化層に配線が交差する部分において、無機パッシベーション層の欠陥から有機平坦化層に水分が浸透する恐れがあり、防湿性の効果は不十分である。
本発明の課題はより高度な防湿性を備えた有機EL装置を提供することにあり、特に、配線に起因して無機パッシベーション層に発生した欠陥から有機平坦化層の端部を通過して有機EL層に至る水分の浸透を防止した有機EL装置を提供することにある。
本発明は、基板と、前記基板上に形成された有機EL素子とを有する有機EL装置であって、
前記基板上に第1配線と、前記基板及び第1配線を覆う第1無機絶縁層と、前記第1無機絶縁層上に形成され、前記有機EL素子に接続された第2配線と、前記第2配線を覆う有機平坦化層と、前記有機平坦化層の上に形成された有機EL素子と、少なくとも前記有機EL素子と前記有機平坦化層を覆う第2無機絶縁層とを有し、
前記第2配線がコンタクトホールを介して前記第1配線に接続され、
前記有機平坦化層の端部よりも外側において、前記第1無機絶縁層上に第3配線が形成されており、前記第3配線がコンタクトホールを介して前記第1配線に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、有機平坦化層の端部が第2配線に接していないため、第2配線に起因する無機絶縁層の欠陥が有機平坦化層の端部には至らず、有機平坦化層の端部から有機EL層への水分浸透が防止される。また、第2配線を外部に引き出すために接続された第1配線を庇構造のない構成とすることにより、第1配線を覆う無機絶縁層における欠陥の発生が抑制され、係る欠陥に起因する水分浸透が防止される。よって、本発明によれば、表示不良の少ない良質な発光が可能な有機EL装置が提供される。
本発明の一実施形態の構成を模式的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 庇構造を有する配線に起因して無機絶縁層に発生する欠陥を示す模式断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1(a)は本発明の有機EL装置の一実施形態の構成を模式的に示す平面図であり、図中のA−A’断面図が図1(b)である。尚、図1においては、本発明の構成上の特徴の説明に必要な部材のみ図示し、便宜上、一部の部材の図示を省略している。
図1に示すように、本発明では、絶縁性の基板11上に第1配線12が形成され、該第1配線12を覆って基板11全体に第1無機絶縁層13が形成されている。そして、第1無機絶縁層上に第2配線14及び第3配線15が形成され、それぞれ、コンタクトホールを介して第1配線12に接続されている。第2配線14は、有機EL素子17に接続され、第3配線15は信号や電力を有機EL素子17に送るための端子部18に接続される。
第2配線14は有機平坦化層16で覆われており、有機EL素子17は該有機平坦化層16上に形成される。さらに、有機EL素子17を覆って第2無機絶縁層19が積層され、有機EL素子17が封止されている。
有機EL素子17は一対の電極間に発光層等の有機化合物からなる有機EL層を挟持してなり、上記第2配線14は有機EL素子17の一方の電極に接続される。また、必要に応じて、第2配線14と有機EL素子17の一方の電極との間には、TFT等のスイッチング素子等が接続されることもある。
よって、有機平坦化層16の上には、有機EL素子17の一方の電極が形成されるが、有機EL層やその一部が電極を覆って有機平坦化層16に直接積層される場合もある。いずれの場合も、有機平坦化層16に水分が浸透した場合には、係る水分が有機EL層に到達して劣化させてしまう恐れがある。
本発明では、第2配線14と第3配線15とを、第1配線12を介して電気的に接続することによって、有機平坦化層16の端部からの水分の浸透を防止している。即ち、本発明においては、第2配線14及び第3配線15が有機平坦化層16の端部と直接交差していないため、第2配線14或いは第3配線15に起因して有機平坦化層16の端部からの水分の浸透を防止することができる。その作用について図2を用いて説明する。
有機EL素子17に信号や電圧を印加するための配線としては、AlやCuなどの導電性の高い金属を用いることが好ましい。しかしながら、上下層との密着性が悪い材料や、熱により上下層に拡散し易い場合には、上層及び下層の少なくとも一方に、他の膜厚の薄い金属膜を配置した積層体とする場合が有る。図2に、基板側から下地層22aと配線層22bとキャップ層22cとからなる3層構成の配線22を基板21上に形成し、該配線22を無機絶縁層23で覆った状態を示す。このように、多種類の金属の積層体をパターニングをすると、エッチングレートの違いや界面の密着性から図2のようにキャップ層22cが配線層22bよりも外側に突出する庇構造を持つことがある。配線22が幅方向において上面が側面よりも突出する庇構造を持った場合、該配線22を覆って成膜された無機絶縁層23において、欠陥24が生じて水分が無機絶縁層23内に浸透する場合ある。
図2に示したよう配線が庇構造を持った場合や、配線のアスペクト比が高い場合などに、無機絶縁層に発生する欠陥は配線に沿って発生するため、該配線が有機平坦化層の端部に交差する場合には、該欠陥から有機平坦化層に水分が浸透する恐れがある。本発明では、有機EL素子17に接続された第2配線14をそのまま有機平坦化層16を成膜していない領域にまで引き出さず、第1無機絶縁層13で覆われた第1配線12に接続して有機平坦化層16を成膜していない領域にまで引き出している。そして、有機平坦化層16を成膜していない領域で、端子部18に接続された第3配線15と第1配線12とを接続している。そのため、第3配線15に起因して第2無機絶縁層19に欠陥が発生した場合でも、係る欠陥が有機平坦化層16にまで到達しない。
また、配線に起因して無機絶縁層に欠陥が発生した場合、係る無機絶縁層上にさらに無機絶縁層を積層すると、下層の無機絶縁層で発生した欠陥が上層の無機絶縁層に連続してしまう場合もある。従って、本発明においては、第1配線12を、上記した庇構造を持たない配線とすることが望ましい。例えば、第1配線12にはキャップ層22cを設けない2層構成とすれば、庇構造が生じるのを防ぐことができる。第1配線12を庇構造を持たない配線とすることで、上下層との密着性などが積層体構成に比較して劣る場合もあるが、本発明では、第1配線12は有機平坦化層16の端部を回避するに足る長さでよいため、影響は小さい。一方、第2配線14及び第3配線15については庇構造に起因する有機EL素子17への水分の浸透が抑制されているため、上下層との密着性や上下層への拡散防止を重視して庇構造となる構成、例えば複数種の金属層の積層構造体とすることができる。
以下に各部材について説明する。
基板11は、ガラス、石英、セラミック等の絶縁性基板が用いられる。
第1配線12は、Mo、Ti、W、Ni、Ta、Cu、Al、Cr或いはそれらの合金や積層構造体からなる。望ましくは、前記したように、庇構造を持たない構成である。尚、第2配線14と第3配線15とを接続する第1配線12としては、有機EL素子17の駆動に係るTFT(不図示)のゲート電極やその配線と同時に形成することもできる。第1配線12の厚さとしては、電気抵抗や設計によって変動するが、好ましくは50nm乃至300nmである。
第1無機絶縁層13は、第1配線12と、第2配線14及び第3配線15とを絶縁するための層であり、SiOxやSiNxまたはそれらの積層膜からなり、特に誘電率の低いSiOxが好ましい。第1無機絶縁層13の厚さは、第1配線12と、第2配線14及び第3配線15との間の容量等により設計されるが、好ましくは、100nm乃至500nmである。
第2配線14及び第3配線15は、同一の層で形成することができ、Mo、Ti、W、Ni、Ta、Cu、Al、Cr或いはそれらの合金や積層構造体からなる。第2配線14及び第3配線15はそれぞれ、第1無機絶縁層13に設けたコンタクトホールを通じて第1配線12と電気的に接続される。第2配線14及び第3配線15の厚さは、電気抵抗や設計によって変わるが、好適には300nm乃至1000nmである。
有機平坦化層16は、第2配線14等の下地の凹凸をレベリングする層であって、レベリング性の高いポリイミド等の有機層からなる。有機平坦化層16の厚さは下地の凹凸や材質のレベリング性によるが、好適には0.5μm乃至3μmである。また第2配線14と有機平坦化層16との間にさらに無機パッシベーション層としてSiOx層やSiNx層を設けても良い。
有機EL素子17は、一対の電極間に有機EL層を挟持してなり、有機EL層としては、電子注入層や発光層、ホール注入層などの有機化合物層やそれらの積層構造からなる。有機EL層の厚さは有機EL素子17の構成によるが、好適には50nm乃至500nmである。また、有機EL素子17の電極は、少なくとも光取り出し側がITO等の透明電極からなり、他方はMo、Ti、W、Ni、Ta、Cu、Al、Cr、Ag等の反射電極を含む合金や積層構造体からなる。
第2無機絶縁層19は有機EL素子17とこれに接する有機平坦化層16を防湿するために、これらを覆って形成される。具体的にはSiOxやSiNx、AlOx又はそれらの積層膜からなり、その厚さは好適には0.05μm乃至10μmである。
尚、上記実施形態においては、有機EL素子17に信号或いは電圧を印加する配線として、第2配線14及び第3配線15のみを示したが、通常、有機EL素子17にはさらに1以上の配線が接続される。本発明においては、実施形態に示した配線以外の配線についても、有機平坦化層と交差するような構成の場合には、図1に示した第1配線12を介在する構成が好ましく適用される。
また、本発明は、有機平坦化層を用いることが多いトップエミッション型に好ましく適用されるが、有機平坦化層を用いたボトムエミッション型にも好ましく適用される。
また、本発明の有機EL装置は、表示装置やプリンタの露光光源などに好ましく適用される。
(実施例1)
実施例1として、トップエミッション型3インチQVGAの表示装置を作製した。
ガラス基板上に多結晶Siを活性層としたTFTを形成した。ここで、TFTのゲート電極及びゲート配線として厚さ200nmのMoW膜を成膜し、フォトリソグラフィーとウェットエッチングによりパターニングし、庇構造のないゲート電極及び配線を形成した。同時に、基板の周辺部の第2配線の取り出し領域に庇構造のない第1配線を形成した。
次に第1無機絶縁層としてSiO膜を500nmの厚さに成膜し、一部にコンタクトホールを開けた。その上にスパッタリング法により第2配線及び第3配線として厚さ100nmのTi膜と厚さ500nmのAlSi膜と厚さ100nmのTi膜を成膜し、フォトリソグラフィーとドライエッチングによりパターニングを行った。このパターニングにおいて、後述の有機平坦化層の端部が第1無機絶縁層を介して第1配線と交差し、第2配線及び第3配線とは交差しないように、第2配線及び第3配線が前記コンタクトホールを通じて前記第1配線に電気的に接続されるようにした。
次にパッシベーション層としてSiN膜を300nm成膜し、端子部や後述の第1電極との接続部を露出させるために、フォトリソグラフィーとドライエッチによりパターニングを行った。
次に上記のプロセスによる凹凸をレベリングするために有機平坦化層としてポリイミドを1.5μmの厚さで塗布し、露光・現像によりパターニングを行った。
次に有機EL素子の第1電極として厚さ5nmのMoO膜と厚さ150nmのAl膜を蒸着し、フォトリソグラフィーとウェットエッチを用いてパターニングをした。
次にバンクとしてポリイミドを厚さ1.0μmで塗布し、前記第1電極の端部を覆うようにパターニングを行ってバンクを形成した。
続いて、有機EL層を成膜した。ここでの有機EL層は積層構造でありホール輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層からなる。またフルカラーパネルにするため、発光層はシャドウマスクでパターニングし、それぞれ赤発光層、緑発光層、青発光層を成膜した。ホール輸送層の材料としてはN,N’−α−ジナフチルベンジジン(α−NPD)を使用した。赤発光層の材料としてはIr錯体(18容量%)と4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)とした。緑発光層の材料としてはクマリン色素(1.0容量%)とトリス[8−ヒドロキシキノリナート]アルミニウム(Alq3)とした。青発光層の材料としてはペリレン色素(1.0容量%)とトリス[8−ヒドロキシキノリナート]アルミニウム(Alq3)とした。電子輸送層の材料はバソフェナントロリン(Bphen)とした。また電子注入層は電子輸送層の材料をホストとし、Cs2CO3をドーパントとした混合層とした。
続いて有機EL素子の第2電極として透明電極材料のIZO膜をスパッタリングにより10nmの厚さに成膜した。次にこれらの有機EL素子を水分から保護するために、パネル全体に厚さ3μmのSiNx膜を成膜した。その後、ドライエッチにより端子部として第3配線の端部を露出させ、トップエミッション型3インチQVGAの表示装置を完成させた。
また、比較例1として、第1配線を形成せず、第2配線と第3配線とを連続して形成した以外は同じ構成の表示装置を作製した。
実施例1,比較例1の各表示装置を60℃で湿度90%の環境下にて発光させた。その結果、実施例1の表示装置は500h経過しても黒点やダークスポットは発生しなかったが、比較例1の表示装置は端子部側から発光が暗くなっていく不良が観察された。
(実施例2)
実施例2として、赤色発光の有機EL素子を直線状に配列し、ボトムエミッション型のプリンタ露光光源を作製した。
実施例1と同様にして、ガラス基板上に多結晶Siを活性層としたTFT層と第1配線とを形成した。
次に第1無機絶縁層として厚さ300nmのSiO膜を成膜し、一部にコンタクトホールを開けた。その上にスパッタリング法により、実施例1と同様にして第2配線及び第3配線を形成し、さらに実施例1と同様のパッシベーション層を形成した。
次に有機EL素子の第1電極としてITO膜を厚さ50nmで成膜し、フォトリソグラフィーとウェットエッチングによりパターニングした。
次にバンクとしてSiNx膜を300nmの厚さで成膜し、フォトリソグラフィーとドライエッチによりパターニングし、前記第1電極の端部を覆い、中心部を露出するようにした。
次に第2電極及び第3電極の凹凸を平坦化するためにポリイミドを2μmの厚さで成膜し、露光・現像により前記第1電極を露出し、該第1電極の配線層を覆うようにパターニングした。
次に有機EL層を成膜した。ここでの有機EL層は積層構造でありホール輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層からなり、発光層として赤発光層のみを形成した以外は実施例1と同様である。
次に有機EL素子の第2電極としてAg膜を厚さ200nmで成膜した。
最後に第2無機絶縁層としてSiNx膜を厚さ3μmで成膜し、端子部として第3配線の端部をフォトリソグラフィーとドライエッチングにより露出させた。
こうして作製されたボトムエミッション型のプリンタ露光光源は画素下に透過率の低いポリイミドがなく、良好な発光効率を示した。またこの有機EL素子を60℃で湿度90%の環境下にて発光させたところ500h経過しても黒点やダークスポットは発生しなかった
11:基板、12:第1配線、13:第1無機絶縁層、14:第2配線、15:第3配線、16:有機平坦化層、17:有機EL素子、19:第2無機絶縁層

Claims (6)

  1. 基板と、前記基板上に形成された有機EL素子とを有する有機EL装置であって、
    前記基板上に第1配線と、前記基板及び第1配線を覆う第1無機絶縁層と、前記第1無機絶縁層上に形成され、前記有機EL素子に接続された第2配線と、前記第2配線を覆う有機平坦化層と、前記有機平坦化層の上に形成された有機EL素子と、少なくとも前記有機EL素子と前記有機平坦化層を覆う第2無機絶縁層とを有し、
    前記第2配線がコンタクトホールを介して前記第1配線に接続され、
    前記有機平坦化層の端部よりも外側において、前記第1無機絶縁層上に第3配線が形成されており、前記第3配線がコンタクトホールを介して前記第1配線に接続されていることを特徴とする有機EL装置。
  2. 前記第1配線が、幅方向の断面において上面が側面よりも突出する庇構造を有していないことを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  3. 前記第1配線が、基板側から下地層と配線層とからなる2層構成であることを特徴とする請求項2に記載の有機EL装置。
  4. 前記第2配線と前記第3配線の少なくとも一方が、基板側から下地層と配線層とキャップ層とからなる3層構成であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の有機EL装置。
  5. 前記第2配線と前記第3配線とが同一の層で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有機EL装置。
  6. 前記第1無機絶縁層がSiOx、SiNx、またはそれらの積層膜であり、前記第2無機絶縁層がSiOx、SiNx、AlOxまたはそれらの積層膜であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の有機EL装置。
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