JP2014207366A - コイルユニットの製造方法、コイルユニット、及び電子機器 - Google Patents

コイルユニットの製造方法、コイルユニット、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナ設置のスペースを削減するとともに、実装工数を減らし、アンテナ同士の位置合わせを容易にするコイルユニットの製造方法を提供する。【解決手段】両面に接着剤が塗布された基材を準備し、基材の1つの面上に最初に1本の導線11を渦巻状に巻回して形成されるスパイラルコイルが形成される。磁気シールド層41,42は、両面に接着剤が塗布された別の基材の一面の接着層52に、第1及び第2のスパイラルコイル1,2に対応する位置に接着、固定される。最初のスパイラルコイルの導線11の途中を切断することによって2つのスパイラルコイル1,2が形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、2つ以上スパイラルコイルと磁気シールド材からなる磁気シールド層とを備えるコイルユニットの製造方法、コイルユニット及びコイルユニットを用いた電子機器に関する。
近年の無線通信機器においては、電話通信用アンテナ、GPS用アンテナ、無線LAN/BLUETOOTH(登録商標)用アンテナ、さらにはRFID(Radio Frequency Identification)といった複数のRFアンテナが搭載されている。これらに加えて、非接触充電の導入に伴って、電力伝送用のアンテナコイルも搭載されるようになってきた。非接触充電方式で用いられる電力伝送方式には、電磁誘導方式、電波受信方式、磁気共鳴方式等が挙げられる。これらは、いずれも1次側コイルと2次側コイル間の電磁誘導や磁気共鳴を利用したものであり、上述したRFIDも電磁誘導を利用している。
これらのアンテナは、アンテナ単体で目的の周波数において最大の特性が得られるように設計されていても、実際に電子機器に実装されると、目的の特性を得ることは困難である。これは、アンテナ周辺の磁界成分が周辺に位置する金属等と干渉(結合)し、アンテナコイルのインダクタンスが実質的に減少するために、共振周波数がシフトしてしまうことによる。また、インダクタンスの実質的減少によって、受信感度が低下してしまう。これらの対策として、アンテナコイルとその周辺に存在する金属との間に磁気シールド材を挿入することによって、アンテナコイルから発生した磁束を磁気シールド材に集めることによって、金属による干渉を低減させることができる。
特開2008−210861号公報
携帯情報端末に上述のようなアンテナを複数搭載する場合には、アンテナのために割り当てられるスペースが極めて小さいため、これらのアンテナを狭い領域に効率的に配置する必要がある。特に、図8(A)及び図8(B)に示すように、特許文献1に記載された個別のアンテナを複数個設置する場合には、アンテナごとに機器内に順次並べて搭載しなければならず、実装工程が増加し、アンテナの占有面積が増大することが問題となる。
そこで、本発明では、アンテナ設置のスペースを削減するとともに、実装工数を減らし、アンテナ同士の位置合わせを容易にするコイルユニットの製造方法、コイルユニット及びこのコイルユニットを用いた電子機器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための手段として、本発明の一実施の形態に係るコイルユニットの製造方法は、平板状の基材を準備し、基材の1つの面上に単一の線材によって1つのコイルを形成し、単一の線材の途中を切断することによって2つ以上のコイルを形成する。
また、本発明の他の実施の形態に係るコイルユニットは、平板状の基材と、基材の1つの面に接着された2つ以上のコイルとを備える。そして、2つ以上のコイルのそれぞれは、単一の線材によって1つのコイルの内径に配置されるようにして形成され、単一の線材を切断することによって形成される。
また、本発明の更なる実施の形態に係る電子機器は、平板状の基材と、基材の1つの面に接着された2つ以上のコイルとを有するコイルユニットを備える。そして、コイルユニットは、2つ以上のコイルのそれぞれが、単一の線材によって1つのコイルの内径に配置されるようにして形成され、単一の線材を切断することによって形成される。
本発明に係るコイルユニット及びその製造方法では、2つ以上のコイルのそれぞれが、単一の線材によって1つのコイルの内径に配置されるので、占有面積を増大させることなく、複数のコイルを配置することができる。また、単一の線材を切断することによって、それぞれ内径に配置されるコイルを形成するので、それぞれのコイルの位置合わせを精度よく行うことができる。
本発明の一実施の形態に係るコイルユニットの最初の状態を示す図である。(A)は、コイルユニットの平面図である。(B)は、(A)図のAA’線における断面図である。 本発明の一実施の形態に係るコイルユニットの完成状態を示す図である。(A)は、完成状態のコイルユニットの平面図である。(B)は、(A)図のAA’線における断面図である。 本発明の一実施の形態の変形例に係るコイルユニットの構成と各製造段階の手順を示す図である。(A)は、コイルユニットの最初の状態を示す平面図である。(B)は、コイルユニットの完成状態を示す平面図である。 本発明の一実施の形態の他の変形例に係るコイルユニットの構成と各製造段階の手順を示す図である。(A)は、コイルユニットの最初の状態を示す平面図である。(B)は、コイルユニットの完成状態を示す平面図である。 コイルユニットを用いた非接触通信システムの構成例を示すブロック図である。 共振回路の主要部を示すブロック図である。 コイルユニットを用いた非接触充電システムの構成例を示すブロック図である。 従来のコイルユニットの構成を示す図であり、2つのコイルを隣接させて配置した構成を示す。(A)は、平面図であり、(B)は、AA’線における断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることはもちろんである。
[コイルユニットの構成]
図1及び図2に示すように、コイルユニット7は、導線11を渦巻状に巻回して形成された最初のスパイラルコイル10を、導線11の途中を切断することによって形成される、第1のスパイラルコイル1と、第2のスパイラルコイル2とを備える。第1のスパイラルコイル1は、第2のスパイラルコイル2の内径に互いの中心位置を合わせて配置される。第1及び第2のスパイラルコイル1,2は、接着層51上に形成され、接着層51を介して第1及び第2のスパイラルコイル1,2にそれぞれ対応した位置に配置される磁気シールド層41,42が接続される。磁気シールド層41,42は、いずれも接着層52上に接着されて固定される。
図1(A)には、本発明の一実施の形態に係るコイルユニット7を形成するための最初の段階の平面図を示し、図1(B)には図1(A)のAA’線における分解断面図を示す。第2のスパイラルコイル2も1本の同一の導線11によって第1のスパイラルコイル1と同時に形成され、後に2つのコイルに分割される。導線11には、一般的な丸線、平角線やリッツ線等を用いることができ、金属シートを打ち抜いて形成されたものを用いてもよい。後述するように、1本の導線11で形成された1つのスパイラルコイル10を、導線11の途中で切断することによって、2つのスパイラルコイル1,2に分割するが、その際に導線11を切断しやすいように、切断箇所にあらかじめ切れ目を形成しておいてもよい。
接着層51は、たとえば両面テープのように樹脂性の基材の両面に接着剤を塗布して構成される。接着層51を形成する基材の一面に塗布された接着剤によって、スパイラルコイル10が接着、固定される。スパイラルコイル10は、他方の面に塗布された接着剤によって、後に形成される第1及び第2のスパイラルコイル1,2に対応した位置に他の接着層52によって固定された第1及び第2の磁気シールド層41,42に接着、固定される。なお、他の接着層52は、接着層51と同様に樹脂性の基材の両面に接着剤が塗布された両面テープを用いることができる。
磁気シールド層41,42は、電子機器内部に設置された場合に、磁束を集め、インダクタンス値を上げて磁気結合を向上させるために用いられる。磁気シールド層41,42には、透磁率の高いセンダスト、パーマロイ、アモルファス等の金属磁性体や、MnZn系フェライト、NiZn系フェライト、あるいは磁気シールド層41,42に用いられる磁性粒子に少量のバインダーを加えて圧縮成型して作製する圧粉成型材料を用いることができる。また、磁気シールド層41,42には、磁性粒子を高充填し、樹脂と混錬した磁性樹脂層であってもよい。なお、磁気シールド層に用いるには、上述の材料に限られず、形状、大きさ等についても、アンテナに要求される性能や実装寸法等に応じて任意に設定することができるのは言うまでもない。また、磁気シールド層41,42には、必要な磁気的性能に応じてそれぞれ異なる材料を用いてもよく、同一の材料を用いてもよい。また、第1及び第2のスパイラルコイル1,2のいずれか一方に対応するように用いてもよく、あるいは磁気シールド層41,42をまったく用いなくてもよい。
図2(A)及び図2(B)に示すように、最初のスパイラルコイル10を形成する導線11は、途中で切断されて、切断された導線11の部分は、接着層51から引きはがされて、2つのスパイラルコイル1,2が形成される。図2の場合には、外周から3ターン目の導線11を引きはがして、内周側を第1のスパイラルコイル1、外周側を第2のスパイラルコイル2としている。
なお、最初のスパイラルコイル10の導線11の一部を引きはがした際に、接着層51の表面には、導線11が付着していた跡が付いているが、実使用上何ら支障とはならない。また、本発明の一実施の形態に係るコイルユニット7では、導線11の途中を切断して導線11の端部から引きはがすので、この導線11を密着して巻回した場合には、スパイラルコイル2とこれの内径に配置されたスパイラルコイル1との距離は、導線11の整数倍となる。
スパイラルコイル10を形成する導線11の両端には引出部4a,4bが形成されており、それぞれの引出部4a,4bは、2つのスパイラルコイル1,2を形成した後にそれぞれの引出部の一部を構成する。すなわち、第1のスパイラルコイル1は、最初のスパイラルコイル10の一方の引出部4aと、切断後に導線の端部に形成される引出部4cとを有することになる。また、同様に、第2のスパイラルコイル2は、最初のスパイラルコイル10の他方の引出部4bと、切断後の外周側の導線の端部に形成される引出部4dとを有することになる。
ここで、第1のスパイラルコイル1の引出部4a,4c及び第2のスパイラルコイル2の引出部4b,4dを形成する場合に、内周側から導線11を引き出して外周側の導線11の上面を交差させて引き出すと、内周側の導線11の分だけコイルユニット7全体の厚さが厚くなってしまう。そこで、磁気シールド層41,42に内周から外周に向かう切欠を形成して、導線11が磁気シールド層41,42の側に向くようにして、この切欠に内周側の導線11を埋め込むようにして引き出すようにしてもよい。
本発明に対して従来の技術に係るコイルユニット37では、図8(A)及び図8(B)に示すように、第1のスパイラルコイル1と第2のスパイラルコイル2が重複することなく同一平面上に配置される。それぞれのスパイラルコイル1,2は、接着層51に配置され、接着層52に接着された、それぞれのスパイラルコイル1,2に対応する位置に配置された磁気シールド層41,42と接続される。
2つのスパイラルコイル1,2は、重複することなく同一平面上に配置されているので、スパイラルコイル1,2の2つ分の面積を占有してしまうことになる。また、搭載する機器の事情等により占有面積をとることができない場合には、スパイラルコイル1,2の面積自体を小さくしなければならず、十分な磁気的特性を発揮できないこともある。
[コイルユニットの製造方法]
図1(A)及び図1(B)に示すように、コイルユニット7では、最初に1本の導線11を渦巻状に巻回して形成された1つのスパイラルコイル10が準備される。最初のスパイラルコイル10は、両面に接着剤が塗布された基材の一面の接着層51に接着される。
磁気シールド層41,42は、両面に接着剤が塗布された基材の一面の接着層52に、第1及び第2のスパイラルコイル1,2に対応する位置に接着、固定される。
接着層51に接着されたスパイラルコイル1は、接着層51の他方の面に接着剤を介して、磁気シールド層41,42に接着される。
次に、図2(A)及び図2(B)に示すように、導線11の所定の位置を切断して、1つのスパイラルコイル10を2つのスパイラルコイル1,2に分割する。第1のスパイラルコイル1は、第2のスパイラルコイルの内径に配置されるように形成される。切断した箇所を接着層51から引きはがすようにすると、第1のスパイラルコイル1の引出部は、1つのスパイラルコイル10の一方の引出部4aと、切断された導線11の端をもう1つの引出部4cとして用いることができる。第2のスパイラルコイル2の引出部も、1つのスパイラルコイル10の他方の引出部4bと、切断された導線11の端をもう1つの引出部4dとして用いることができる。図2(A)及び図2(B)においては、外周から3本目の導線11を切断して、第1のスパイラルコイル1は4ターン、第2のスパイラルコイル2は2ターンのコイルとしてそれぞれ形成されるが、コイルのターン数は、最初に形成する1つのスパイラルコイル10のターン数の制約の下で自由に設定できるのは言うまでもない。
内径側の引出部4a,4cを、磁気シールド層41,42に設けた切欠に埋設させる場合には、最初のスパイラルコイル10を接着層51に接着する際に、スパイラルコイル10を180度回転させて内径からの引出部が磁気シールド層41,42の側になるようにすると、巻回されている導線11に交差する引出部が切欠に埋設される。この際、接着層51においても、内径側の引出部4a,4cの部分の接着される部分を切り抜いておくと、引出部4a,4cを磁気シールド層41,42に設けた切欠に完全に埋設させることができる。
このように、1つのスパイラルコイル10を構成する導線11の途中を切断するので、それぞれのコイルの配置の位置合わせを行うことなく、それぞれのコイルの中心が位置合わせされたコイルを容易に構成することができる。
また、スパイラルコイルの内径に他のスパイラルコイルが配置されるので、コイルごとに面積を占有することなく、省スペースで機器内に配置することができる。
[変形例1]
1つのスパイラルコイル10を、2本の導線11a,11bを平行に配置して形成することもできる。図3(A)に示すように、2本の導線11a,11bを並列に接続することによって、コイルの電流容量を増大させることができる。
コイルユニット7aでは、図3(A)の構成の導線11a,11bを、図3(B)に示すように、切断した後に、一方を単一導線のコイルとし、他方を複線の導線のコイルとすることによって、3つのスパイラルコイル1a,2a,3aを形成することができる。
スパイラルコイル1aは、最初のスパイラルコイル20の端部からなる引出部24aと、3ターン目で切断された2本の導線11a,11bの端部からなる24bとを有する。導線11a,11bは、平行して配置されているので、端部をそれぞれ電気的に接続することによって、導線11a,11bの並列接続となる。
図3の場合では、外周から3ターン目の導線11a,11bの途中を切断し、外周側の2ターン分については、導線11aによって形成されるスパイラルコイル2aは、切断されて形成された端部からなる引出部4aと、最初のスパイラルコイル20を形成したときの端部により形成される引出部4bとを有する。スパイラルコイル3aは、導線11aに平行して配置された導線11bの切断されて形成された端部からなる引出部14aと、最初のスパイラルコイル20を形成したときの端部からなる引出部14bとを有する。
このように、第1のスパイラルコイル1aには、2本の導線11a,11bを並列接続することによって電流容量を増大させ、他の2つのコイルについては、2本の導線11a,11bを並列に配置された2つのスパイラルコイル2a,3aとすることができる。このように、第1のスパイラルコイル1aの電流容量を増大させることによって、第1のスパイラルコイル1aを非接触電力伝送に用い、他のスパイラルコイル2a,3aを非接触通信用等に用いることができる。
[変形例2]
導線11a,11bをそれぞれ別の位置で切断して、複数のスパイラルコイルを形成した後に、コイル同士を再度接続して、新たなコイルユニットとすることもできる。
コイルユニット7bでは、図4(A)及び図4(B)に示すように、最初のスパイラルコイル10を構成する導線11a,11bの途中の2箇所を切断して、4つのスパイラルコイル1b,2b,3b,5bを形成する。コイルの配置は、最内周のコイルを第4のスパイラルコイル5bとし、外周に向かって、第1、第2及び第3のスパイラルコイル1b,2b,3bとする。
最内周の第4のスパイラルコイル5bは、最初のスパイラルコイル20において平行配置された導線11a,11bのうち一方の導線11bのみを用いて、たとえば1ターン分巻回して形成される。第4のスパイラルコイル5bは、導線11bの切断時に端部15a,15bを有しており、一方の端部15aは、引出部14cを構成する。
第1〜第3のスパイラルコイル1b,2b,3bの配置は、上述したスパイラルコイル1a,2a,3aの配置と同一である。第2のスパイラルコイル2bは、導線11bの切断の後に形成される端部15c,15dのうち、一方の端部15dは、第2のスパイラルコイル2bの引出部14dを構成する。
第4のスパイラルコイル5bの他方の端部15bと、第2のスパイラルコイル2bの他方の端部15cとは、接続導線6によって接続される。これによって、最内周の第4のスパイラルコイル5bと、第2のスパイラルコイル2bとは、接続導線6によって直列に接続され、新たな第2のスパイラルコイル2b’が形成される。
第1のスパイラルコイル1bは、2つの導線11a,11bを並列にした大電流コイルであり、引出部24c,24dを有する。新たな第2のスパイラルコイル2b’は、引出部14c,14dを有する。第3のスパイラルコイル3bは、最外周に位置しており、引出部4c,4dを有する。
このように、コイルの配置と接続状態を任意に設定することができるので、機器の要求条件に応じてアンテナの性能の設定を行うことができる。
[非接触通信システム及び非接触充電システムを構成する場合の具体例]
<非接触通信装置の構成例>
本発明の一実施の形態に係るコイルユニット7のうちの1つのスパイラルコイル2は、共振コイル(アンテナ)として、共振コンデンサとともに共振回路を構成する。そして、構成された共振回路を非接触通信装置に搭載して、これと他の非接触通信装置と非接触で通信を行う。非接触通信装置は、たとえば携帯電話に搭載されたNFC(Near Field Communication)等の非接触通信モジュール150である。また、他の非接触通信装置は、たとえば非接触通信システムにおけるリーダライタ140である。
図5に示すように、非接触通信モジュール150は、共振コンデンサと、共振コイルとして機能するスパイラルコイル2とからなる共振回路を含む2次側アンテナ部160を備える。非接触通信モジュール150は、リーダライタ140から送信されてきた交流信号を、各ブロックの電源として用いるために、整流して直流電力に変換する整流部166と、各ブロックに対応する電圧を生成する定電圧部167とを備える。非接触通信モジュール150は、定電圧部167により供給される直流電力によって動作する復調部164と変調部163と受信制御部165とを備えており、また、全体の動作を制御するシステム制御部161を備えている。2次側アンテナ部160によって受信された信号は、整流部166による直流電力変換とともに、復調器で復調され、システム制御部161によって、リーダライタ140からの送信データが解析される。また、システム制御部161によって、非接触通信モジュール150の送信データが生成され、送信データは、変調部163によってリーダライタ140に送信するための信号に変調されて2次側アンテナ部160を介して送信される。受信制御部165では、システム制御部161の制御に基づいて、2次側アンテナ部160の共振周波数の調整を行うための信号を生成して、通信の状態に合わせて共振周波数の調整を行うことができる。
また、非接触通信システムのリーダライタ140は、共振コンデンサからなる可変容量回路とスパイラルコイル2とを有する共振回路を含む1次側アンテナ部120を備える。リーダライタ140は、リーダライタ140の動作を制御するシステム制御部121と、システム制御部121の指令に基づいて、送信信号の変調を行う変調部124と、変調部124からの送信信号により変調されたキャリア信号を1次側アンテナ部120に送出する送信信号部125とを備える。さらに、リーダライタ140は、送信信号部125によって送出される変調されたキャリア信号を復調する復調部123を備える。
図6に2次側アンテナ部160の構成例を示す。2次側アンテナ部160は、共振容量を構成する可変容量コンデンサCS1,CP1,CS2,CP2と、インダクタンスを形成するスパイラルコイル2とからなる直並列共振回路を含む。1次側アンテナ部120についても同様の構成を備える。
可変容量回路の各コンデンサCS1,CP1,CS2,CP2は、受信制御部165(リーダライタ140の場合には、送受信制御部122)によって直流バイアス電圧を制御され、適切な容量値に設定され、スパイラルコイル2(Lant)とともに共振周波数が調整される。
<非接触通信装置の動作>
次に、コイルユニット7を含む共振回路からなる1次側アンテナ部120及び2次側アンテナ部160をそれぞれ備えるリーダライタ140及び非接触通信モジュール150の動作について説明する。
リーダライタ140は、送信信号部125によって送出されるキャリア信号に基づいて、1次側アンテナ部120とのインピーダンスマッチングを行い、受信側である非接触通信モジュール150の受信状態に基づいて、共振回路の共振周波数の調整を行う。変調部124では、一般的なリーダライタで用いられる変調方式、符号化方式は、マンチェスタ符号化方式やASK(Amplitude Shift Keying)変調方式等である。キャリア周波数は、典型的には13.56MHzである。
送信されるキャリア信号は、送受信制御部122が、送信電圧、送信電流をモニタすることによって、インピーダンスマッチングが得られるよう1次側アンテナ部120の可変電圧Vcを制御して、インピーダンス調整を行う。
リーダライタ140から送信された信号は、非接触通信モジュール150の2次側アンテナ部160で受信され、復調部164によって信号が復調される。復調された信号の内容がシステム制御部161によって判断され、システム制御部161は、その結果に基づいて応答信号を生成する。なお、受信制御部165は、受信信号の振幅や電圧・電流位相に基づいて、2次側アンテナ部160の共振パラメータ等を調整して、受信状態が最適になるように、共振周波数の調整をすることができる。
非接触通信モジュール150は、応答信号を変調部163によって変調し、2次側アンテナ部160によってリーダライタ140に送信する。リーダライタ140は、1次側アンテナ部120で受信した応答信号を復調部123で復調し、復調された内容に基づいて、システム制御部121によって必要な処理を実行する。
<非接触充電装置及び受電装置の構成例>
本発明に係るコイルユニット7のうち1つのスパイラルコイル1を用いた共振回路は、非接触充電装置180によって、非接触で携帯電話等の携帯端末に内蔵される2次電池を充電する受電装置190を構成することができる。非接触充電の方式としては、電磁誘導方式や磁気共鳴等が適応可能である。
図7には、本発明が適用された携帯端末等の受電装置190と、受電装置190を非接触で充電する非接触充電装置180とからなる非接触充電システムの構成例を示す。
受電装置190は、上述した非接触通信モジュール150とほぼ同じ構成を備える。また、非接触充電装置180の構成は、上述したリーダライタ140の構成とほぼ同じである。したがって、リーダライタ140、非接触通信モジュール150として図5に記載されたブロックと同じ機能を有するものについては、同じ符号で示す。ここで、リーダライタ140では、送受信するキャリア周波数が多くの場合に13.56MHzであるのに対して、非接触充電装置180では、100kHz〜数100kHzの場合がある。
非接触充電装置180は、送信信号部125によって送出されるキャリア信号に基づいて、1次側アンテナ部120とのインピーダンスマッチングを行い、受信側である受電装置190の受信状態に基づいて、共振回路の共振周波数の調整を行う。
送信されるキャリア信号は、送受信制御部122が、送信電圧、送信電流をモニタすることによって、インピーダンスマッチングが得られるよう1次側アンテナ部120の可変電圧Vcを制御して、インピーダンス調整を行う。
受電装置190は、2次側アンテナ部160で受信された信号を整流部166で整流し、整流された直流電圧を充電制御部170の制御にしたがって、バッテリ169を充電する。2次側アンテナ部160による信号の受信がない場合であっても、ACアダプタ等の外部電源168によって充電制御部170を駆動してバッテリ169を充電することができる。
非接触充電装置180から送信された信号は、2次側アンテナ部160で受信され、復調部164によって信号は復調される。復調された信号の内容がシステム制御部161によって判断され、システム制御部161は、その結果に基づいて応答信号を生成する。なお、受信制御部165は、受信信号の振幅や電圧・電流位相に基づいて、2次側アンテナ部160の共振パラメータ等を調整して、受信状態が最適になるように、共振周波数の調整をすることができる。
1,1a,1b,2,2a,2b,3,3a,3b,4,10,20 スパイラルコイル、4a,4b,4c,4d,14a,14b,14c,14d,24a,24b,24c,24d 引出部、7,37 コイルユニット、11,11a,11b 導線、15A,15B,15C,15D 端部、41,42 磁気シールド層、51,52 接着層、120 1次側アンテナ部、121 システム制御部、122 送受信制御部、123 復調部、124 変調部、125 送信信号部、140 非接触通信装置、150 非接触通信モジュール、160 2次側アンテナ部、161 システム制御部、163 変調部、164 復調部、165 受信制御部、166 整流部、167 定電圧部、168 外部電源、169 バッテリ、170 充電制御部、180 非接触充電装置、190 受電装置

Claims (12)

  1. 平板状の基材を準備し、
    上記基材の1つの面上に単一の線材によって1つのスパイラルコイルを形成し、
    上記単一の線材の途中を切断することによって同心状の2つ以上のスパイラルコイルを形成するコイルユニットの製造方法。
  2. 上記基材の他方の面に磁性材料を含む磁気シールド層を更に配設することを特徴とする請求項1記載のコイルユニットの製造方法。
  3. 上記単一の線材は、2本以上の導線を束ねた複合線材であることを特徴とする請求項1又は2記載のコイルユニットの製造方法。
  4. 上記2本以上の導線の異なる位置を切断することによって、同心状の3つ以上のスパイラルコイルを形成することを特徴とする請求項3記載のコイルユニットの製造方法。
  5. 切断されて形成された上記スパイラルコイルを互いに接続して2つ以上のコイルを形成することを特徴とする請求項4記載のコイルユニットの製造方法。
  6. 平板状の基材と、
    上記基材の1つの面に接着された同心状の2つ以上のスパイラルコイルとを備え、
    上記2つ以上のスパイラルコイルのそれぞれは、単一の線材によって1つのスパイラルコイルの内径に配置されるようにして形成され、該単一の線材を切断することによって形成されることを特徴とするコイルユニット。
  7. 上記同心状に配置された2つ以上のスパイラルコイルの内周と外周との距離は、上記単一の線材の太さの整数倍であることを特徴とする請求項6記載のコイルユニット。
  8. 磁性材料を含む磁気シールド層を更に備え、
    上記磁気シールド層は、上記基材の他方の面に接着されることを特徴とする請求項6又は7記載のコイルユニット。
  9. 上記単一の線材は、2本以上の導線を束ねた複合線材であることを特徴とする請求項6〜8いずれか1項記載のコイルユニット。
  10. 上記2本以上の導線の異なる位置を切断することによって、3つ以上のスパイラルコイルを備えることを特徴とする請求項9記載のコイルユニット。
  11. 切断されて形成された上記スパイラルコイルを互いに接続することによって形成されるスパイラルコイルを含むことを特徴とする請求項6〜10いずれか1項記載のコイルユニット。
  12. 平板状の基材と、該基材の1つの面に接着された同心状の2つ以上のスパイラルコイルとを有するコイルユニットを備え、
    上記コイルユニットは、上記2つ以上のスパイラルコイルのそれぞれが、単一の線材によって1つのスパイラルコイルの内径に配置されるようにして形成され、該単一の線材を切断することによって形成されることを特徴とする電子機器。
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