JP2014205478A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期に亘ってボルト部材の緩みを防止する。【解決手段】内周面に複列の外側軌道面が形成された外方部材と、外周面に外側軌道面と対向する複列の内側軌道面を有し、ハブ輪1及び内輪から成る内方部材と、外方部材の外側軌道面と内方部材の内側軌道面との間に介装された複列の転動体とから成る車輪用軸受を備え、ハブ輪1と等速自在継手6の外側継手部材24とをボルト部材42を介して締結した車輪用軸受装置において、ボルト部材42の緩み方向の回転を、ボルト部材42の頭部42aとハブ輪1との間で規制した。【選択図】図6

Description

本発明は、自動車等の懸架装置に対して駆動車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置に関する。
車輪用軸受装置として、例えば、特許文献1〜3に、ハブ輪と等速自在継手とをボルト部材で締結した構成が開示されている。
特許文献1に記載の車輪用軸受装置は、図43に示すように、内方部材100、外方部材105、及びこれらの間に介装された複列の転動体103,104から成る車輪用軸受120と、これに対してボルト部材150で締結された固定式等速自在継手106とを、主要な構成要素としている。
内方部材100は、車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ109が設けられたハブ輪101と、ハブ輪101の外周面に装着された内輪102とで構成されている。ハブ輪101と内輪102の各外周面には、それぞれ、内側軌道面107,108が形成されている。一方、外方部材105は、その内周面に、ハブ輪101及び内輪102の各内側軌道面107,108と対向する複列の外側軌道面113,114が形成されている。これらの互いに対向する外側軌道面113,114と内側軌道面107,108との間に複列の転動体103,104が介装されている。
等速自在継手106は、内周面にトラック溝123が形成された外側継手部材124と、その外側継手部材124のトラック溝123と対向するトラック溝125が外周面に形成された内側継手部材126と、これらのトラック溝123,125の間に組み込まれたボール127と、外側継手部材124の内周面と内側継手部材126の外周面との間に介在してボール127を保持するケージ128等で構成されている。
外側継手部材124は、内側継手部材126、ボール127及びケージ128から成る内部部品を収容するマウス部129と、マウス部129から軸方向に一体的に延びたステム部130とを有する。また、ステム部130の外周面には、軸方向に延びる複数の凸部から成る雄スプライン137が形成されている。
これに対し、ハブ輪101の孔部138の内周面には、ステム部130の雄スプライン137と嵌合する雌スプライン139が形成されており、孔部138にステム部130を挿入した状態で、両スプラインの係合によって、ハブ輪101と外側継手部材124はトルク伝達可能に結合されている。
さらに、ステム部130には、ねじ孔140が形成されている。このねじ孔140にボルト部材150を挿入し、ねじ孔140に形成された雌ねじ部141にボルト部材150を螺合させると共に、そのボルト部材150の頭部150aをハブ輪101の径方向の端面110に当接させることで、等速自在継手106をハブ輪101に締結している。
特許文献2に記載の車輪用軸受装置は、図44に示すように、前記特許文献1に記載の車輪用軸受装置と同様に、内方部材100、外方部材105、及びこれらの間に介装された複列の転動体103,104から成る車輪用軸受120と、これに対してボルト部材150で締結された固定式等速自在継手106とを、主要な構成要素としている。
ここでは、等速自在継手106のマウス部129に、円盤状の軸合わせ用突起部131が一体的に設けられており、この軸合わせ用突起部131がハブ輪101の孔部138に嵌入されることで、ハブ輪101と等速自在継手106とが軸心を合わせて連結されている。また、この車輪用軸受装置では、外側継手部材124のマウス部129とハブ輪101との互いに対向する面に、それぞれフェーススプライン142,143を形成し、これらを係合させている。各フェーススプライン142,143は、径方向に延びる複数の凸部と凹部とが周方向に沿って交互に形成されたものであって、フェーススプライン142,143同士の係合によって、ハブ輪101と固定式等速自在継手106との周方向のずれを無くすようにしている。
また、特許文献2に記載の車輪用軸受装置においても、上記特許文献1に記載の車輪用軸受装置と同様に、等速自在継手106の外側継手部材124に、ボルト部材150が挿入されるねじ孔140が形成されており、このねじ孔140に形成された雌ねじ部141にボルト部材150を螺合させると共に、そのボルト部材150の頭部150aをハブ輪101の径方向の端面110に当接させることで、等速自在継手106をハブ輪101に締結している。
図45に示す特許文献3に記載の車輪用軸受装置は、上記特許文献1に記載の車輪用軸受装置に対して、係合するスプライン同士の周方向のガタの抑制と、ハブ輪と等速自在継手との連結作業性の向上を図ったものである。具体的に、特許文献3に記載の構成では、外側継手部材124のステム部130の外周面と、ハブ輪101の孔部138との、いずれか一方にのみ、凸部(雄スプライン137又は雌スプライン139)を形成し、当該一方を他方に対して軸方向に圧入することにより、この凸部に密着嵌合する凹部を他方に形成している。その他の構成は、基本的に、前記特許文献1に記載の車輪用軸受装置と同様であり、ここでも、ステム部130のねじ孔140にボルト部材150を挿入して締め付けることで、等速自在継手106をハブ輪101に締結している。
特許第4938677号 特開2009−115292号公報 特開2009−97557号公報
特許文献1〜3に記載の車輪用軸受装置は、ハブ輪と等速自在継手とをボルト部材で締結する構成とすることで、組立・分解が可能でメンテナンス性に優れるといった特徴を有する。しかしながら、このような構成の場合、車両組み込み後、万が一、ボルト部材の締結に緩みが生じると、ガタが生じて異音が発生したり、摩耗が促進されたりするなどの不具合が生じる虞がある。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、長期に亘ってボルト部材の緩みを防止することが可能な車輪用軸受装置を提供することにある。
請求項1の発明は、内周面に複列の外側軌道面が形成された外方部材と、外周面に前記外側軌道面と対向する複列の内側軌道面を有し、ハブ輪及び内輪から成る内方部材と、前記外方部材の外側軌道面と内方部材の内側軌道面との間に介装された複列の転動体とから成る車輪用軸受を備え、前記ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材とをボルト部材を介して締結した車輪用軸受装置において、前記ボルト部材の緩み方向の回転を、前記ボルト部材の頭部と前記ハブ輪との間で規制したものである。
ボルト部材の緩み方向の回転を、ボルト部材の頭部とハブ輪との間で規制することにより、ハブ輪と等速自在継手との締結状態を長期に亘って保持することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪に係合部を設け、前記係合部に係合可能な緩み止め部材を、前記ボルト部材の頭部に取り付けたものである。
このように、緩み止め部材を介して、ボルト部材の頭部とハブ輪との間でボルト部材の緩み方向の回転を規制することが可能である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の車輪用軸受装置において、前記係合部を突起部又は窪部で構成し、前記緩み止め部材を、前記係合部の位置又はその近傍で加締めることにより、前記係合部に係合可能に構成したものである。
このように、緩み止め部材を加締め、ハブ輪の係合部と係合可能に構成することで、ボルト部材の緩み方向の回転を規制することができる。
請求項4の発明は、請求項2に記載の車輪用軸受装置において、前記係合部を突起部又は窪部で構成し、前記緩み止め部材に、前記係合部に係合可能な凸部又は凹部を設けたものである。
このように、緩み止め部材に、係合部と係合可能な凸部又は凹部を設けることで、ボルト部材の緩み方向の回転を規制することができる。
請求項5の発明は、請求項2から4の何れか1項に記載の車輪用軸受装置において、前記緩み止め部材を、前記ボルト部材の頭部に対して圧入により装着可能なキャップ部材としたものである。
緩み止め部材を、上記のようなキャップ部材とすることが可能である。
請求項6の発明は、請求項2から4の何れか1項に記載の車輪用軸受装置において、前記緩み止め部材を、周方向の一部に開口部を有し、当該開口部が広がるように弾性変形することで前記ボルト部材の頭部に取付可能なクリップ部材としたものである。
緩み止め部材を、上記のようなクリップ部材とすることが可能である。
請求項7の発明は、請求項1に記載の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪に係合部を設け、前記係合部に係合可能なフランジ部を、前記ボルト部材の頭部に設けたものである。
このように、ボルト部材の頭部に、ハブ輪の係合部と係合可能なフランジ部を設けることで、ボルト部材の頭部とハブ輪との間でボルト部材の緩み方向の回転を規制することができる。
請求項8の発明は、請求項7に記載の車輪用軸受装置において、前記係合部を突起部又は窪部で構成し、前記フランジ部を、前記係合部の位置又はその近傍で加締めることにより、前記係合部に係合可能に構成したものである。
このように、フランジ部を加締め、ハブ輪の係合部と係合可能に構成することで、ボルト部材の緩み方向の回転を規制することができる。
請求項9の発明は、請求項1に記載の車輪用軸受装置において、前記ボルト部材の頭部を前記ハブ輪に溶接することにより固定したものである。
このように、ボルト部材の頭部をハブ輪に溶接することで、ボルト部材の頭部とハブ輪との間でボルト部材の緩み方向の回転を規制することができる。
本発明によれば、ハブ輪に対するボルト部材の緩み方向の回転を、ボルト部材の頭部とハブ輪との間で規制することにより、ハブ輪と等速自在継手との締結状態を長期に亘って保持することが可能となる。その結果、ボルト部材の締結に緩みが生じることによる異音の発生や摩耗の促進などの不具合を抑制することができるようになる。
本発明を適用する車輪用軸受装置の実施の一形態で、車輪用軸受に等速自在継手を組み付ける前の状態を示す縦断面図である。 図1の車輪用軸受に等速自在継手を組み付けた後の状態を示す縦断面図である。 凸部の周方向側壁部のみに対して締め代を有する凹部を形成した実施形態で、(A)は車輪用軸受のハブ輪に外側継手部材のステム部を圧入する前の状態を示す要部拡大断面図、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 凸部の周方向側壁部のみに対して締め代を有する凹部を形成した実施形態で、(A)は車輪用軸受のハブ輪に外側継手部材のステム部を圧入する途中の状態を示す要部拡大断面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。 凸部の周方向側壁部のみに対して締め代を有する凹部を形成した実施形態で、(A)は車輪用軸受のハブ輪に外側継手部材のステム部を圧入した後の状態を示す要部拡大断面図、(B)は(A)のC−C線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造を適用した車輪用軸受装置の縦断面図である。 図6に示す車輪用軸受装置を矢印Y方向から見た正面図である。 図6の要部を拡大して示す縦断面図である。 図7の要部を拡大して示す正面図である。 (A)はキャップ部材をハブ輪の突起部に係合させる前の状態を示す斜視図、(B)はキャップ部材をハブ輪の突起部に係合させた状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。 図11の正面図である。 (A)はキャップ部材をハブ輪の窪部に係合させる前の状態を示す斜視図、(B)はキャップ部材をハブ輪の窪部に係合させた状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。 図14の正面図である。 本発明の第4実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。 図16の正面図である。 本発明の第5実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。 図18の正面図である。 本発明の第6実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。 図20の正面図である。 本発明の第7実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図で、(A)はキャップ部材をボルト部材の頭部に完全に圧入する前の状態を示す縦断面図、(B)はキャップ部材をボルト部材の頭部に完全に圧入した状態を示す縦断面図である。 本発明の第8実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。 図23の正面図である。 本発明の第9実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。 図25の正面図である。 本発明の第10実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。 図27の正面図である。 本発明の第11実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図で、(A)は緩み止め部材の加締め加工前の状態を示す縦断面図、(B)は緩み止め部材の加締め加工後の状態を示す縦断面図ある。 図29の正面図である。 ボルト部材の頭部に対する緩み止め部材の密着箇所を異ならせた例を示す正面図である。 ピン状部材を棒状に形成した例を示す図で、(A)は緩み止め部材の加締め加工前の状態を示す縦断面図、(B)は緩み止め部材の加締め加工後の状態を示す縦断面図ある。 図32の正面図である。 ボルト部材の頭部に対する緩み止め部材の密着箇所を異ならせた例を示す正面図である。 本発明の第12実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図で、(A)は緩み止め部材の加締め加工前の状態を示す縦断面図、(B)は緩み止め部材の加締め加工後の状態を示す縦断面図ある。 図35の正面図である。 ボルト部材の頭部に対する緩み止め部材の密着箇所を異ならせた例を示す正面図である。 ピン状部材を棒状に形成した例を示す図で、(A)は緩み止め部材の加締め加工前の状態を示す縦断面図、(B)は緩み止め部材の加締め加工後の状態を示す縦断面図ある。 図38の正面図である。 ボルト部材の頭部に対する緩み止め部材の密着箇所を異ならせた例を示す正面図である。 凸部の周方向側壁部及び径方向先端部に対して締め代を有する凹部を形成した実施形態で、(A)は車輪用軸受のハブ輪に外側継手部材のステム部を圧入する途中の状態を示す要部拡大断面図、(B)は(A)のH−H線に沿う断面図である。 凸部の周方向側壁部及び径方向先端部に対して締め代を有する凹部を形成した実施形態で、(A)は車輪用軸受のハブ輪に外側継手部材のステム部を圧入した後の状態を示す要部拡大断面図、(B)は(A)のI−I線に沿う断面図である。 従来の車輪用軸受装置の縦断面図である。 他の従来の車輪用軸受装置の縦断面図である。 さらに別の従来の車輪用軸受装置の縦断面図である。
以下、図1及び図2に基づき、本発明を適用する車輪用軸受装置の実施の一形態について詳述する。
図1及び図2に示す車輪用軸受装置は、内方部材であるハブ輪1及び内輪2、複列の転動体3,4、外方部材5から成る車輪用軸受20と等速自在継手6とで主要部が構成されている。図1は車輪用軸受20に等速自在継手6を組み付ける前の状態を示し、図2は車輪用軸受20に等速自在継手6を組み付けた後の状態を示す。
車輪用軸受20に組み付けられる等速自在継手6は、固定式等速自在継手であり、ドライブシャフト21の一部を構成している。自動車のエンジンから車輪に動力を伝達するドライブシャフト21は、エンジンと車輪との相対的位置関係の変化による角度変位と軸方向変位に対応する必要があるため、一般的にエンジン側(インボード側)に摺動式等速自在継手(図示せず)を、車輪側(アウトボード側)に固定式等速自在継手6をそれぞれ装備し、両者の等速自在継手を中間シャフト22で連結した構造を具備する。なお、以下の説明では、車体に組み付けた状態で、車体の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)と呼び、中央寄りとなる側をインボード側(図面右側)と呼ぶ。
ハブ輪1は、その外周面にアウトボード側の内側軌道面7が形成されると共に、車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ9を備えている。この車輪取付フランジ9の円周方向等間隔に、ホイールディスクを固定するためのハブボルト10が植設されている。このハブ輪1のインボード側外周面に形成された小径段部12に内輪2を嵌合させ、この内輪2の外周面にインボード側の内側軌道面8が形成されている。
内輪2は、クリープを防ぐために適当な締め代をもって圧入されている。ハブ輪1の外周面に形成されたアウトボード側の内側軌道面7と、内輪2の外周面に形成されたインボード側の内側軌道面8とで複列の軌道面を構成する。この内輪2をハブ輪1の小径段部12に圧入し、その小径段部12の端部を揺動加締めにより外側に加締めることにより、加締め部11でもって内輪2を抜け止めしてハブ輪1と一体化し、車輪用軸受20に予圧を付与している。
外方部材5は、内周面にハブ輪1及び内輪2の内側軌道面7,8と対向する複列の外側軌道面13,14が形成され、車体の懸架装置から延びるナックル(図示せず)にボルトで取り付けるための車体取付フランジ19を備えている。
車輪用軸受20は、複列のアンギュラ玉軸受構造で、ハブ輪1及び内輪2の外周面に形成された内側軌道面7,8と外方部材5の内周面に形成された外側軌道面13,14との間に転動体3,4を介在させ、各列の転動体3,4を保持器15,16により円周方向等間隔に支持した構造を有する。
車輪用軸受20の両端開口部には、外方部材5とハブ輪1及び内輪2との環状空間を密封する一対のシール17,18が外方部材5の両端部内径に嵌合され、内部に充填されたグリースの漏洩ならびに外部からの水や異物の侵入を防止するようになっている。
等速自在継手6は、ドライブシャフト21を構成する中間シャフト22の一端に設けられ、内周面にトラック溝23が形成された外側継手部材24と、その外側継手部材24のトラック溝23と対向するトラック溝25が外周面に形成された内側継手部材26と、外側継手部材24のトラック溝23と内側継手部材26のトラック溝25との間に組み込まれたボール27と、外側継手部材24の内周面と内側継手部材26の外周面との間に介在されてボール27を保持するケージ28とで構成されている。
外側継手部材24は、内側継手部材26、ボール27及びケージ28から成る内部部品を収容したマウス部29と、マウス部29から軸方向に一体的に延びるステム部30とで構成されている。内側継手部材26は、中間シャフト22の軸端が圧入されてスプライン嵌合によりトルク伝達可能に結合されている。
等速自在継手6の外側継手部材24と中間シャフト22との間に、継手内部に封入されたグリース等の潤滑剤の漏洩を防ぐと共に継手外部からの異物侵入を防止するための樹脂製の蛇腹状ブーツ31を装着して、外側継手部材24の開口部をブーツ31で閉塞した構造としている。
このブーツ31は、外側継手部材24の外周面にブーツバンド32により締め付け固定された大径端部33と、中間シャフト22の外周面にブーツバンドにより締め付け固定された小径端部(図示せず)と、大径端部33と小径端部とを繋ぎ、その大径端部33から小径端部へ向けて縮径した可撓性の蛇腹部36とで構成されている。
この車輪用軸受装置は、外側継手部材24のステム部30の外周面に、軸方向に延びる複数の凸部37から成る雄スプラインが形成されている。これに対して、ハブ輪1の軸孔38の内周面には、前述の凸部37に対して締め代を有する複数の凹部39が形成されている(図1参照)。
この車輪用軸受装置では、外側継手部材24のステム部30をハブ輪1の軸孔38に圧入し、相手側の凹部形成面であるハブ輪1の軸孔38に凸部37の形状を転写することにより凹部40を形成し、凸部37と凹部40との嵌合接触部位全域Xが密着する凹凸嵌合構造Mを構成する(図2参照)。
この車輪用軸受装置は、以下のようなねじ締め付け構造N(図2参照)を具備する。このねじ締め付け構造Nは、外側継手部材24のステム部30の軸端に形成された雌ねじ部41と、その雌ねじ部41に螺合した状態でハブ輪1に係止される雄ねじ部であるボルト部材42とで構成されている。この構造では、ステム部30の雌ねじ部41にボルト部材42のねじ部42bを螺合させると共に、ボルト部材42の頭部42aをハブ輪1の径方向の端面34に当接させることで、ボルト部材42をハブ輪1に係止させた状態で締め付け、等速自在継手6をハブ輪1に固定する。なお、車輪用軸受20は、加締め部11でもって内輪2を抜け止めしてハブ輪1と一体化した構造となっていることから、等速自在継手6の外側継手部材24と分離可能となっている。
また、本実施形態では、図3(A)(B)に示すように、ハブ輪1の締め代を有する凹部39よりもステム部30の挿入方向の上流側に、ステム部30の雄スプラインの圧入の開始をガイドするガイド部43を設けている。このガイド部43ではステム部30の雄スプラインの凸部37よりも大きめの雌スプラインの凹部44が形成されている。つまり、凸部37とガイド部43の凹部44との間に隙間mが形成されている〔図3(B)参照〕。このガイド部43により、外側継手部材24のステム部30をハブ輪1に圧入するに際して、ステム部30の凸部37がハブ輪1の凹部39に確実に圧入するように誘導することができるので、安定した圧入が可能となって圧入時の芯ずれや芯傾きなどを防止することができる。
図4(A)(B)に示すように、締め代を有する雌スプラインの凹部39は、その周方向寸法が、凸部37よりも小さく形成されており、凸部37の周方向側壁部47に対して締め代nを有する〔図4(B)参照〕。一方、凹部39の径方向寸法は、凸部37よりも大きく形成されており、凸部37の径方向先端部48との間に隙間pを有する。
そして、図5(A)(B)に示すように、ステム部30が、締め代を有する凹部39が形成された領域に圧入されると、凸部37の周方向側壁部47により凹部39形成面を極僅かに切削加工し、凸部37の周方向側壁部47による凹部39形成面の極僅かな塑性変形や弾性変形を付随的に伴いながら、凹部39形成面に凸部37の周方向側壁部47の形状が転写された凹部40が形成されることになる。この時、凸部37の周方向側壁部47が凹部39形成面に食い込んでいくことによってハブ輪1の内径が僅かに拡径した状態となって、凸部37の軸方向の相対的移動が許容される。そして、凸部37の軸方向相対移動が停止すれば、ハブ輪1の内径が元の径に戻ろうとして縮径することになる。これによって、凸部37と凹部40との嵌合接触部位全域Xで密着し、外側継手部材24とハブ輪1を強固に結合一体化することができる。なお、凸部37の径方向先端部48は、凹部39との間に締め代を有さないことから、その形状が凹部39に転写されることはない。
このように、凸部37と凹部40との嵌合接触部位全域Xでの密着により、ステム部30とハブ輪1の嵌合部分の径方向及び周方向においてガタが生じる隙間が形成されないので、回転トルク伝達に寄与して安定したトルク伝達が可能であり、耳障りな歯打ち音を長期に亘り防止できる。また、嵌合接触部位全域Xで密着していることから、トルク伝達部位の強度が向上するため、車両用軸受装置の軽量コンパクト化が図れる
また、本実施形態では、凸部37の圧入箇所に、予め締め代nを有する凹部39を形成していることから、凹部39が形成されていない軸孔38にステム部30を圧入する構成(特許文献3の構成)に比べて圧入荷重を下げることができる。
このように、大きな圧入荷重を付与しないので済むことから、自動車メーカでの車両組み立て時、車輪用軸受20を車体の懸架装置から延びるナックルにボルトで固定した後、ねじ締め付け構造Nのボルト部材42による引き込み力でもって、車輪用軸受20のハブ輪1の軸孔38に等速自在継手6の外側継手部材24のステム部30を圧入することができ、車輪用軸受20にドライブシャフト21の等速自在継手6を簡易に組み付けることができる。その結果、車体への組み付けにおける作業性が向上し、その組み付け時の部品の損傷を未然に防止することができる。
また、外側継手部材24のステム部30をハブ輪1の軸孔38に圧入するに際して、凸部37の表面硬度を凹部39の表面硬度よりも大きくすることが好ましい。具体的には、例えば、凸部37の表面硬度と凹部39の表面硬度との差をHRCで20以上とする。これにより、圧入時における塑性変形及び切削加工により、相手側の凹部形成面に凸部37の形状を容易に転写することが可能となる。
また、本実施形態では、ハブ輪1の軸孔38と外側継手部材24のステム部30との間に、圧入による凸部形状の転写によって生じる食み出し部45を収容する収容部46を設けている〔図4(A)又は図5(A)参照〕。これにより、圧入による凸部形状の転写によって生じる食み出し部45を収容部46に保持することができ、その食み出し部45が装置外の車両内などへ入り込んだりすることを阻止できる。また、食み出し部45を収容部46に保持することで、食み出し部45の除去処理が不要となり、作業工数の削減を図ることができ、作業性の向上及びコスト低減を図ることが可能となる。
以下、本発明の特徴部分であるボルト部材の緩み止め構造について、上記実施形態に係る車輪用軸受装置に適用した場合を例に説明する。なお、以下の各実施形態を示す図において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図6は本発明の第1実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造を適用した車輪用軸受装置の縦断面図、図7は図6に示す車輪用軸受装置を矢印Y方向から見た正面図、図8は図6の要部を拡大して示す縦断面図、図9は図7の要部を拡大して示す正面図である。
図6及び図7に示すように、本発明の第1実施形態では、ハブ輪1と等速自在継手6とを締結するボルト部材42の頭部42aに、緩み止め部材49としてのキャップ部材50を取り付け、このキャップ部材50を介して、ボルト部材42の頭部42aとハブ輪1との間で、ボルト部材42の緩み方向の回転を規制している。
詳しくは、図8及び図9に示すように、キャップ部材50は、ボルト部材42の頭部42aに取り付けられる有底筒状のキャップ本体52と、キャップ本体52の開口縁部に設けられた平板円環状の鍔部53とで構成されている。キャップ本体52の側壁部52aの内周面には、頭部42a側面に形成された角部42cに対応した形状の複数の凹部52bが周方向に等間隔に並ぶように形成されている(図9参照)。この凹部52bを角部42cに合わせるようにして、キャップ部材50を頭部42aに嵌め込むことで、頭部42aに対するキャップ部材50の周方向の回転が規制される。
ここでは、凹部52bを、頭部42aが有する角部42cの個数(図9では6個)の2倍(12個)設けている。このように、凹部52bを、角部42cの2倍の個数設けることで、凹部52bの個数が角部42cの個数と同じ場合に比べて、キャップ部材50を頭部42aに対して位置合わせできる箇所が2倍となるため、嵌め込み作業が容易となる。なお、凹部52bの個数を、角部42cの個数の3倍、あるいはそれ以上としてもよいし、反対に、凹部52bの個数を角部42cの個数と同数としても構わない。
また、キャップ本体52の側壁部52aの内径は、対応する頭部42aの箇所の外径よりも若干小さく設定されている。すなわち、キャップ部材50は、頭部42aに圧入して嵌め込むようになっており、キャップ部材50が軸方向に外れにくくなっている。
ハブ輪1には、キャップ部材50が配設される側に、キャップ部材50と係合可能な係合部51が設けられている。この係合部51は、周方向の一部において突出した突起部54で構成されている。
図10において、(A)はキャップ部材50をハブ輪1の突起部54に係合させる前の状態を示す斜視図、(B)はキャップ部材50をハブ輪1の突起部54に係合させた状態を示す斜視図である。
図10(A)(B)に示すように、キャップ部材50をハブ輪1の突起部54に係合させるには、突起部54に対して鍔部53の外縁部を被さるように配置し、突起部54の近傍で鍔部53を加締める。この加締め加工により、鍔部53が突起部54の形状に倣って変形し、その変形した部分(加締め部)Zで鍔部53が突起部54に対して係合することにより、キャップ部材50が周方向に拘束される。このように、本実施形態では、キャップ部材50を介して、ボルト部材42をハブ輪1に対して拘束することにより、ボルト部材42の緩み方向の回転を規制し、緩み止めを行っている。
なお、本実施形態では、突起部54を1つだけ設けているが、突起部54を周方向に渡って複数設け、各突起部54に対して、あるいはそれらのうちの任意に選択した突起部54に対して、鍔部53を加締め加工してもよい。
図11は本発明の第2実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図12はその正面図である。
図11及び図12に示すように、本発明の第2実施形態では、ハブ輪1に設けられた係合部51の形状が、上記第1実施形態とは異なる。第2実施形態では、係合部51を、周方向の一部において窪んだ窪部55としている。それ以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
図13(A)(B)に示すように、第2実施形態において、キャップ部材50を窪部55に係合させるには、窪部55に対して鍔部53の外縁部を被さるように配置し、窪部55の位置で鍔部53を加締める。この加締め加工により、鍔部53が窪部55の形状に倣って変形し、その変形した部分(加締め部)Zで鍔部53が窪部55に対して係合することにより、キャップ部材50が周方向に拘束される。その結果、ボルト部材42の緩み方向の回転が規制され、緩み止めがなされる。
なお、本実施形態においても、窪部55を周方向に渡って複数設け、各窪部55に対して、あるいはそれらのうちの任意に選択した窪部55に対して、鍔部53を加締め加工してもよい。
図14は本発明の第3実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図15はその正面図である。また、図14は、図15のD−D線に沿う断面図である。
図14及び図15に示すように、本発明の第3実施形態では、上記各実施形態とは異なり、緩み止め部材49をクリップ部材56で構成している。このクリップ部材56は、周方向の一部に開口部56cを有すると共にボルト部材42の頭部42aに取り付けられるクリップ本体56aと、クリップ本体56aの周方向に渡って外径方向に突出する複数の凸部57とで構成されている(図15参照)。
クリップ本体56aの中央には、ボルト部材42の頭部42aを挿通するための挿通孔56eが形成されている。この場合、挿通孔56eは、ボルト部材42の頭部42aと同じ六角形に形成されており、頭部42aを挿通孔56eに挿通した状態にすることで、頭部42aに対するクリップ部材56の周方向の回転が規制される。また、挿通孔56eの内径は、対応する頭部42aの箇所の外径よりも若干小さく設定されており、頭部42aに取り付けられたクリップ部材56を軸方向に外れにくくしている。また、クリップ本体56aの開口部56cを形成する両端部には、クリップ部材56をボルト部材42の頭部42aに取り付ける際にプライヤ等の工具で掴むための孔部56dが形成されている。
一方、ハブ輪1には、クリップ部材56が配設される側に、クリップ部材56の凸部57が係合可能な係合部51としての窪部55が設けられている。窪部55は、周方向に渡って複数設けられている。
クリップ部材56をボルト部材42の頭部42aに取り付ける際は、プライヤ等によってクリップ本体56aの両端部を掴み、開口部56cが広がるようにクリップ本体56aを弾性変形させ、そのままクリップ本体56aの挿通孔56eにボルト部材42の頭部42aを挿通させる。そして、クリップ部材56の弾性復元力によって、クリップ本体56aを頭部42aの側面に係止させる。
また、このとき、クリップ部材56の複数の凸部57のうちの1つを、任意に選択した1つの窪部55に位置合わせして当該窪部55に挿入する。これにより、凸部57が窪部55に対して周方向に係合可能な状態となるため、クリップ部材56を介して、ボルト部材42をハブ輪1に対して周方向に拘束することができるようになる。このようにして、本実施形態では、ボルト部材42の緩み方向の回転を規制している。
また、図15に示すように、本実施形態では、1つの凸部57を任意に選択した窪部55に位置合わせした状態で、他の凸部57の配置と窪部55の配置とが周方向にずれるようにしている。このように構成することで、凸部57を窪部55に対して位置合わせできる箇所が増えるため、嵌め込み作業が容易になる。なお、凸部57と窪部55を、それぞれ1つずつ設ける構成としても構わない。
図16は本発明の第4実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図17はその正面図である。また、図16は、図17のE−E線に沿う断面図である。
図16及び図17に示すように、本発明の第4実施形態では、緩み止め部材49としてのキャップ部材50の鍔部53に、上記クリップ部材56に設けているのと同様の凸部57を、周方向に渡って複数設けている。一方、ハブ輪1には、上記と同様の窪部55が周方向に渡って複数設けられている。
この場合、キャップ部材50をボルト部材42の頭部42aに圧入する際に、上記と同様に、複数の凸部57のうちの1つを、任意に選択した1つの窪部55に位置合わせして当該窪部55に挿入する。これにより、凸部57が窪部55に対して周方向に係合可能な状態となり、キャップ部材50を介して、ボルト部材42がハブ輪1に対して周方向に拘束される。このようにして、本実施形態では、ボルト部材42の緩み方向の回転が規制される。
図18は本発明の第5実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図19はその正面図である。また、図18は、図19のF−F線に沿う断面図である。
図18及び図19に示す本発明の第5実施形態では、ハブ輪1に係合部51としての突起部54を設け、クリップ部材56に前記突起部54と係合可能な凹部58を設けている。ここでは、突起部54と凹部58とをそれぞれ1つずつしか設けていないが、それぞれ周方向に渡って複数並べて設けてもよい。
この場合、上記と同様に、クリップ本体56aを弾性変形させて、クリップ部材56をボルト部材42の頭部42aに取り付けるが、このとき、クリップ部材56の凹部58を、ハブ輪1の突起部54に位置合わせする。これにより、凹部58が突起部54に対して周方向に係合可能な状態となり、クリップ部材56を介して、ボルト部材42の緩み方向の回転が規制されるようになる。
図20は本発明の第6実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図21はその正面図である。また、図20は、図21のG−G線に沿う断面図である。
図20及び図21に示す本発明の第6実施形態では、ハブ輪1の突起部54に対して係合可能な凹部58を、キャップ部材50の鍔部53に設けている。なお、突起部54と凹部58とをそれぞれ周方向に渡って複数並べて設けてもよい。
この場合、キャップ部材50をボルト部材42の頭部42aに圧入して嵌め込む際に、キャップ部材50の凹部58を、ハブ輪1の突起部54に対して位置合わせする。これにより、凹部58が突起部54に対して周方向に係合可能な状態となり、キャップ部材50を介して、ボルト部材42の緩み方向の回転が規制されるようになる。
図22は本発明の第7実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図である。また、同図において、(A)はキャップ部材50をボルト部材42の頭部42aに完全に圧入する前の状態を示し、(B)はキャップ部材50をボルト部材42の頭部42aに完全に圧入した状態を示す。
図22に示す本発明の第7実施形態では、キャップ本体52の側壁部52aを、その開口側に向かって内径が大きくなるようなテーパ形状に形成している。このように構成することで、キャップ部材50をボルト部材42の頭部42aに圧入しやすくなる。なお、本実施形態では、キャップ部材50に凸部57を設けた構成としているが(図17参照)、その他の構成のキャップ部材50に対しても、同様に、キャップ部材50をテーパ形状に形成することが可能である。
図23は本発明の第8実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図24はその正面図である。
上記本発明の各実施形態では、緩み止め部材49(キャップ部材50又はクリップ部材56)を用いてボルト部材42の緩み止めを行うように構成しているが、図23に示す本発明の第8実施形態では、上記のような緩み止め部材49を用いていない。本実施形態では、ボルト部材42の頭部42aに薄肉のフランジ部42dを設け、このフランジ部42dをハブ輪1に設けられた係合部51としての突起部54に対して直接係合させている。
まず、ボルト部材42を等速自在継手6の雌ねじ部41(図2参照)にねじ込み、等速自在継手6をハブ輪1に締結してから、突起部54の近傍でボルト部材42のフランジ部42dを加締める。その結果、フランジ部42dが、図10に示す鍔部53と同様に、突起部54の形状に倣って変形し、その変形した部分(加締め部)Zでフランジ部42dが突起部54に対して係合する。これにより、ボルト部材42がハブ輪1に対して周方向に拘束される。このように、本実施形態では、ボルト部材42のフランジ部42dを加締め加工することにより、ボルト部材42の頭部42aとハブ輪1との間で、ボルト部材42の緩み方向の回転を規制している。
なお、フランジ部42dは、加締め加工しやすいように、熱硬化処理しない方が好ましい。また、突起部54を周方向に渡って複数設け、各突起部54に対して、あるいはそれらのうちの任意に選択した突起部54に対して、フランジ部42dを加締め加工することも可能である。
図25は本発明の第9実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図26はその正面図である。
図25及び図26に示す本発明の第9実施形態では、ボルト部材42の頭部42aに上記と同様の薄肉のフランジ部42dを設け、このフランジ部42dをハブ輪1に設けられた係合部51としての窪部55に対して直接係合させている。
この場合も、ボルト部材42を等速自在継手6の雌ねじ部41(図2参照)にねじ込み、等速自在継手6をハブ輪1に締結してから、窪部55の位置でボルト部材42のフランジ部42dを加締める。その結果、フランジ部42dが、図13に示す鍔部53と同様に、窪部55の形状に倣って変形し、その変形した部分(加締め部)Zでフランジ部42dが窪部55に対して係合する。これにより、ボルト部材42がハブ輪1に対して周方向に拘束される。
なお、上記と同様に、加締め加工しやすいように、フランジ部42dは熱硬化処理されない方が好ましい。また、窪部55を周方向に渡って複数設け、各窪部55に対して、あるいはそれらのうちの任意に選択した窪部55に対して、フランジ部42dを加締め加工することも可能である。
図27は本発明の第10実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図28はその正面図である。
図27及び図28に示す本発明の第10実施形態では、ボルト部材42の頭部42aをハブ輪1に溶接して(溶接部Wでもって)固定することにより、ボルト部材42の頭部42aとハブ輪1との間で、ボルト部材42の緩み方向の回転を規制している。本実施形態では、ボルト部材42の頭部42aを、それが当接するハブ輪1の径方向の端面34に対して、周方向に渡って複数箇所でスポット溶接している。溶接手段としては、レーザ溶接あるいは電子ビーム溶接などの公知の手段を用いることができる。
図29は本発明の第11実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図30はその正面図である。図29及び図30において、(A)は緩み止め部材の加締め加工前の状態を示し、(B)は緩み止め部材の加締め加工後の状態を示している。
本発明の第11実施形態では、緩み止め部材49としてピン状部材59を用いている。ピン状部材59は、ハブ輪1に設けられた挿入孔60に挿入可能な軸状の挿入部61と、これと一体的に形成された変形部62とを有する。また、挿入孔60は、ハブ輪1のボルト部材42の頭部42aが当接する径方向面に形成されている。
図29及び図30の(A)に示すように、加締め加工前の状態では、変形部62は球形状となっている。ボルト部材42の緩み止め加工をするには、まず、ボルト部材42をハブ輪1に締結した状態で、ピン状部材59の挿入部61の先端を挿入孔60内に挿入する。そして、図29及び図30の(B)に示すように、挿入孔60から露出する球形状の変形部62を叩くなどして加締めて、扁平状に変形させる。これにより、変形した変形部62がボルト部材42の頭部42aと密着し、互いに係合することで、ボルト部材42の頭部42aとハブ輪1との間で、ボルト部材42の緩み方向の回転が規制される。
図30の(B)では、加締め加工した変形部62を、ボルト部材42の頭部42aの角部42cに密着させているが、図31に示すように、頭部42aの平面部42eに対して変形部62を密着させてもよい。なお、ピン状部材59は、加締め加工しやすいように、熱硬化処理しない(軟鋼のままの)方が好ましい。
図32〜図34に示す例では、上記ピン状部材59を棒状に形成している。
この場合、図32及び図33の(A)に示すように、ピン状部材59の先端を挿入孔60内に挿入した後、同図の(B)に示すように、当該ピン状部材59の挿入孔60から露出する部分を曲げるように加締めて変形させる。これにより、ピン状部材59の端部がボルト部材42の頭部42aと密着し、互いに係合することで、ボルト部材42の頭部42aとハブ輪1との間で、ボルト部材42の緩み方向の回転が規制される。
また、この場合も、ピン状部材59を密着させる部分は、図33の(B)に示すように、頭部42a側面の角部42cであってもよいし、図34に示すように、頭部42a側面の平面部42eであってもよい。
図35は本発明の第12実施形態に係るボルト部材の緩み止め構造の要部を拡大して示す縦断面図、図36はその正面図である。図35及び図36において、(A)は緩み止め部材の加締め加工前の状態を示し、(B)は緩み止め部材の加締め加工後の状態を示している。
本発明の第12実施形態では、ハブ輪1とボルト部材42の頭部42aとの間にワッシャ63を介装している。そして、このワッシャ63に上記挿入孔60を設けている。それ以外は、基本的に、図29〜図31に示す実施形態と同様である。
この場合、ワッシャ63を介装してボルト部材42とハブ輪1とを締結した後、ピン状部材59の挿入部61の先端を挿入孔60内に挿入する(図35の(A)参照)。そして、上記と同様に、球形状の変形部62を叩くなどして加締めて、扁平状に変形させる(図35の(B)参照)。これにより、変形した変形部62がボルト部材42の頭部42aと密着し、互いに係合することで、ボルト部材42の緩み方向の回転が規制される。
また、この場合も、ピン状部材59を密着させるボルト部材42の部分は、頭部42a側面の角部42cであってもよいし(図36の(B)参照)、頭部42a側面の平面部42eであってもよい(図37参照)。また、ワッシャ63としては、周方向へ回転しにくいように、両面にローレット加工を施したものや、スプリングワッシャを用いることが望ましい。
また、図38〜図40に示す例のように、ワッシャ63に設けた挿入孔60に、棒状に形成されたピン状部材59を挿入してもよい。この場合、図32〜図34に示す実施形態と同様に、ピン状部材59を挿入孔60に挿入した状態で、挿入孔60から露出する部分を曲げるように加締めて変形させる。これにより、ピン状部材59の端部がボルト部材42の頭部42aと密着し、互いに係合することで、ボルト部材42の緩み方向の回転が規制される。
また、この場合も、ピン状部材59を密着させるボルト部材42の部分は、頭部42a側面の角部42cであってもよいし(図39の(B)参照)、頭部42a側面の平面部4
2eであってもよい(図40参照)。
以上、本発明の各実施形態の構成について説明したが、本発明によれば、ハブ輪に対するボルト部材の緩み方向の回転を、ボルト部材の頭部とハブ輪との間で規制することができる。これにより、ハブ輪と等速自在継手との締結状態を長期に亘って保持することが可能となる。その結果、ボルト部材の締結に緩みが生じることによる異音の発生や摩耗の促進などの不具合を抑制することができるようになる。
また、本発明の場合、ボルト部材の緩み止めを、ハブ輪から露出したボルト部材の頭部でもって行うので、ボルト部材の締結後に緩み止めが行われているか否かについて外部から目視などで容易に確認することもできる。
なお、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、及び範囲内のすべての変更を含む。
前述の実施形態では、凸部37と凹部40との凹凸嵌合構造Mを、凸部37の周方向側壁部47のみを凹部39形成面に食い込ませる構成としたが、本発明はこれに限定されることなく、図41及び図42に示す実施形態のように、凸部37の周方向側壁部47のみならず、その径方向先端部48を含む部位、つまり、凸部37の山形中腹部から山形頂上部に至る領域で締め代nを設定するようにしてもよい。このように、凹部39の全領域が凸部37の周方向側壁部47及び径方向先端部48に対して締め代nを有するように、その凹部39を凸部37よりも小さく設定する。つまり、凹部39を凸部37よりも小さく設定するには、凹部39の周方向寸法及び径方向寸法を凸部37よりも小さくすればよい。
従って、この場合、ステム部30をガイド部43により誘導しつつ凹部39に圧入すると、凸部37の周方向側壁部47及び径方向先端部48により凹部39形成面を極僅かに切削加工し、凸部37の周方向側壁部47及び径方向先端部48による凹部39形成面の極僅かな塑性変形や弾性変形を付随的に伴いながら、その凹部39形成面に凸部37の周方向側壁部47及び径方向先端部48の形状を転写する。この時、凸部37の周方向側壁部47及び径方向先端部48が凹部39形成面に食い込んでいくことによってハブ輪1の内径が僅かに拡径した状態となって、凸部37の軸方向の相対的移動が許容される。この凸部37の軸方向相対移動が停止すれば、ハブ輪1の内径が元の径に戻ろうとして縮径することになる。これによって、凸部37と凹部40との嵌合接触部位全域Xで密着し、外側継手部材24とハブ輪1を強固に結合一体化することができる。
この場合も、凸部37の圧入箇所に、予め締め代nを有する凹部39を形成していることから、凹部39が形成されていない軸孔38にステム部30を圧入する構成(特許文献3の構成)に比べて圧入荷重を下げることができる。なお、本実施形態のように凸部37の周方向側壁部47及び径方向先端部48に対して締め代nを有する凹部39を備える構成と、前述の実施形態のように凸部37の周方向側壁部47に対してのみ締め代nを有する凹部39を備える構成と比較した場合、前述の実施形態の方がより一層圧入荷重を下げることが可能である。
また、本発明を適用可能な車輪用軸受装置は、図1及び図2に示す車輪用軸受装置に限らない。例えば、図43、図44あるいは図45などに示すような車輪用軸受装置においても、本発明を適用可能である。
1 ハブ輪
2 内輪
3 転動体
4 転動体
5 外方部材
6 等速自在継手
7 内側軌道面
8 内側軌道面
13 外側軌道面
14 外側移動面
42 ボルト部材
42a 頭部
42d フランジ部
49 緩み止め部材
50 キャップ部材
51 係合部
54 突起部
55 窪部
56 クリップ部材
56c 開口部
57 凸部
58 凹部
W 溶接部
Z 加締め部

Claims (9)

  1. 内周面に複列の外側軌道面が形成された外方部材と、外周面に前記外側軌道面と対向する複列の内側軌道面を有し、ハブ輪及び内輪から成る内方部材と、前記外方部材の外側軌道面と内方部材の内側軌道面との間に介装された複列の転動体とから成る車輪用軸受を備え、前記ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材とをボルト部材を介して締結した車輪用軸受装置において、
    前記ボルト部材の緩み方向の回転を、前記ボルト部材の頭部と前記ハブ輪との間で規制したことを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記ハブ輪に係合部を設け、
    前記係合部に係合可能な緩み止め部材を、前記ボルト部材の頭部に取り付けた請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記係合部を突起部又は窪部で構成し、
    前記緩み止め部材を、前記係合部の位置又はその近傍で加締めることにより、前記係合部に係合可能に構成した請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記係合部を突起部又は窪部で構成し、
    前記緩み止め部材に、前記係合部に係合可能な凸部又は凹部を設けた請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記緩み止め部材を、前記ボルト部材の頭部に対して圧入により装着可能なキャップ部材とした請求項2から4の何れか1項に記載の車輪用軸受装置。
  6. 前記緩み止め部材を、周方向の一部に開口部を有し、当該開口部が広がるように弾性変形することで前記ボルト部材の頭部に取付可能なクリップ部材とした請求項2から4の何れか1項に記載の車輪用軸受装置。
  7. 前記ハブ輪に係合部を設け、
    前記係合部に係合可能なフランジ部を、前記ボルト部材の頭部に設けた請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  8. 前記係合部を突起部又は窪部で構成し、
    前記フランジ部を、前記係合部の位置又はその近傍で加締めることにより、前記係合部に係合可能に構成した請求項7に記載の車輪用軸受装置。
  9. 前記ボルト部材の頭部を前記ハブ輪に溶接することにより固定した請求項1に記載の車輪用軸受装置。
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