JP2014200511A - 眼底撮影システムと眼底撮影方法 - Google Patents
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Description
瞳孔は可視光線で縮瞳するため、これを防止する目的で近赤外線の光源を用いる一方、眼底撮影時には検査や診断を正確に実施するために照明光源としては可視光線が用いられる。
また、散瞳剤を用いて散瞳させた後に観察し、散瞳型カメラを用いて眼底を撮影する場合もあるが、散瞳剤に対する被検眼の負担も大きく、検査自体も時間や手間がかかり、負担の少ない簡易な検査や診断が困難であった。
このような状況下、従来、眼底撮影装置に関する発明が多数提案されている。
特許文献1に開示される発明によれば、リング状に光源を配置することで、目視光路及び照明光路が主に同じ光軸上にあり、照明光をこのリング状の光源によって供給することができる。
このように構成される発明では、LEDチップから発せられる青色光とこの青色光で励起される蛍光材から発せられる光との混合によって白色光となる光で演色性の高い白色光とすることができる。さらに、LEDチップからの光を反射する光学素子によって反射された光の一部が再び蛍光材を励起することが可能であることから、より効率的に演色性の高い白色光を発することが可能である。
このように構成される発明では、観察用光源と撮影用光源を共用化することができ、簡易な構造で効率よく均一に眼底を照明することが可能である。
波長が異なる光源をリング状に配置して共用化を図ったとしても、波長が異なる故の色収差の問題が生じ、長波長の光源で焦点を合わせたとしても、撮影には短波長の光源を用いることで、焦点を高精度に合わせることが困難であるという課題があった。
また、リング状光源は1つでもそれを構成する異なる波長の光源は複数存在しており、異なる波長毎に光源を備える必要と、異なる波長毎に光量を制御する必要があり、装置が複雑となると同時に制御も煩雑になってしまうという課題もあった。
さらに、異なる波長の光源を備えてその異なる波長の光源の光量を制御するためのコストが必要であり、低価格で簡単な操作で検査可能な眼底撮影装置を実現することが困難であるという課題があった。従って、広く普及させることができないという課題もあった。
このように構成される眼底撮影システムにおいては、1種類の可視光発光素子光源が眼底撮影前の合焦用光源であると同時に撮影用光源として作用する。また、制御装置が可視光発光素子光源を照射した被検眼の眼底像を高精度に焦点調整するように作用し、撮像素子が高精度に焦点調整した眼底像を画像データとして取得するように作用する。制御装置は、眼底像の画像データを受信して画像処理し、その画像処理された画像データを用いてディスプレイが眼底像を表示するように作用する。
なお、本願でいう可視光発光素子光源とは、可視光線を出射し得る発光素子光源を意味する。また、可視光線とは、JIS Z8120の定義によれば、可視光線に相当する電磁波の波長の下界はおおよそ360−400nm、上界はおおよそ760−830nmである。眼底検査、診断を行うことが可能であれば、可視光線のうちいずれの色の光線でもよいが、精度の高い検査、診断を行うことを考えれば、白色(無色透明)光であることが望ましい。この場合、単波長白色発光素子でもよいが、例えば、青色と黄色、赤色と緑色のような補色関係色を発光し得る2波長以上の白色発光素子であることが望ましい。さらに、太陽光に近い全波長光を持った演色性の高い白色(無色透明)発光素子光源であることが最も望ましい。また、蛍光体を励起させることで発光させるものでも発光素子として可視光線を発光させるものであれば特に限定するものではない。
なお、可視光発光素子光源としては、LED、有機EL、レーザー等がある。
このように構成される眼底撮影システムにおいては、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記制御装置は、前記可視光発光素子光源の光量及び/又は前記撮像素子の感度を調整するように作用する。
このように構成される眼底撮影システムにおいては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、制御装置が撮像素子から受信した眼底像に係るデータを受信して、眼底全体像を撮影位置確認用として表示可能に画像処理するとともに、眼底一部拡大像を焦点確認用として表示可能に画像処理するように作用し、ディスプレイが画面を分割して撮影位置確認用の眼底全体像と焦点確認用の眼底一部拡大像を同時に表示するように作用する。
するように作用する。
このように構成される眼底撮影システムにおいては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、可視光発光素子光源が、複数の発光素子又は環状に形成される発光素子から構成され、それらが環状に配置されること又は環状に形成されることで、その中央に孔を形成するように作用し、その孔に被検眼の眼底を照射した反射光を導光するように作用する。
このように構成される眼底撮影システムにおいては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、可視光発光素子光源が、少なくとも1つの可視光発光素子から構成され環状に形成されるようには限定しないことから、スプリッターを設け、このスプリッターが、光の一部を透過すると共に、一部を反射するという作用を有することを利用する。すなわち、スプリッターが、可視光発光素子光源から出射される可視光に対しては反射し、被検眼の眼底からの反射光に対しては透過するように作用する。
又は、スプリッターに代えて有孔ミラーであってもよい。この有孔ミラーは、その中央に孔が穿設されその周囲が反射ミラーとなっているものであり、可視光発光素子光源から出射される可視光を周囲の反射ミラーで反射しながら、眼底で反射された光を中央に穿設された孔で透過させて撮像素子に導くものである。従って、この有孔ミラーは、可視光発光素子光源からの可視光を眼底に導き、眼底からの反射光を撮像素子に導く作用を有している。
このように構成される眼底撮影方法は、請求項1に記載される眼底撮影システムを方法発明として捉えたものである。具体的な作用としては、1種類の可視光発光素子光源が眼底撮影前の合焦用光源であると同時に撮影用光源として作用する。従って、被検眼の眼底の位置決めを行う工程、撮像素子によって撮影される眼底像の焦点を調整する工程、眼底像を撮影する工程がすべて、同一の可視光発光素子光源から出射された可視光を用いて実行されるように作用する。
このように構成される眼底撮影方法においては、請求項6に記載の発明の作用に加えて、眼底像の焦点を調整する工程と眼底像を撮影する工程との間に、再度挿入される眼底像を撮影するための撮像素子の感度を調整する工程と眼底像を撮影するための可視光発光素子光源の光量を調整する工程によって、撮像素子感度と可視光発光素子光源の光量の組合せが、眼底像の焦点調整の工程と眼底像の撮影の工程とで個別に調整可能に作用する。
さらに、同じ光源を用いることで、従来波長が異なる合焦用光源と撮影用光源を分けて用いていた際に必要であった色収差補正の必要がないことから、眼底像に対する焦点を高精度に調整することが可能であり、1種類の光源を用いることによる光量制御の容易化も発揮させることができる。
これらの効果が統合されることで、画像品質にばらつきが極めて小さい眼底撮影を行うことが可能である。
なお、本願発明では、散瞳剤を用いることなく無散瞳で眼底検査を実施できるので、被検眼に対して低侵襲で精神的な負担も少なく、簡単に短時間で安全に検査を実施することが可能である。
同じ可視光発光素子光源で撮影位置確認用の眼底全体像と焦点確認用の眼底一部拡大像が同時にディスプレイに表示されているので、焦点調整の際に、撮影されようとしている眼底像の視認精度が高く、また容易である。
さらに、可視光発光素子光源で焦点確認用の眼底一部拡大像を表示しているので、赤外光や近赤外光による画像に比較して容易かつ高精度の焦点調整が可能である。
また、請求項4に記載の発明と比較すると、可視光発光素子光源を環状に配置あるいは形成しなくともよいので、可視光発光素子光源の配置の自由度や形状の自由度が高まるという効果を発揮することができる。但し、環状に配置や形成することで得られる導光孔が存在しないことで、スプリッター又は有孔ミラーを設ける必要があるので、その点において簡素化、小型化、低コスト化という効果の発揮には妨げの要素となる可能性がある。
このように用途、操作毎に撮像素子の感度と可視光発光素子光源の光量を調整することができるので、眼底像の画質をより向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る眼底撮影システムの構成図である。
図1において、眼底撮影システム1は、被検眼2の瞳孔3から可視光を照射して眼底を検査、撮影するために設けられる可視光LED5を備えている。可視光LED5は、マウント6上に環状に等間隔に同一仕様のものが複数個配置されており、可視光LED5から出射された可視光は対物レンズ4を透過して瞳孔3から被検眼2の眼底を照射する。眼底からの反射光は、再び対物レンズ4を透過して、環状に配置された可視光LED5で形成される中央の孔を導光孔として通過し、合焦レンズ7及び結像レンズ8を透過した後、筐体9に格納された撮像素子10に入射する。
本実施の形態及び他の実施の形態においては、可視光発光素子光源として可視光LED5を用いたが、発光条件を満足する光源であればLEDに限定するものではなく、例えば有機EL、レーザー素子等でもよい。
図1に示されるとおり、可視光LED35から被検眼2の眼底までの照射光に対する照射光路41と被検眼2の眼底から撮像素子10までの反射光に対する反射光路42のすべてを同一の光軸上に配することができる。従って、眼底撮影システム1を簡素化、小型化及び低コスト化することが可能である。
撮像素子10で結像された眼底像に関するデータは、制御装置13の画像処理部18によってディスプレイ19に表示可能なように画像処理される。また、撮影された眼底像は、画像処理部18で処理された後に、データベース22に画像データ23として読み出し可能に格納される。
なお、縮瞳は瞳孔が縮径する現象であるが、眼底撮影システムで眼底が撮影可能な最小瞳径(約3.3mm)を維持可能であればよい。すなわち、縮瞳をおこなさない程度の照度とは、眼底撮影可能な最小瞳径を維持可能な照度(光量)ということになる。
さらに、可視光LED5は眼底撮影にも用いられるので、その撮影にも十分な強度の光量を実現可能なものである必要がある。撮影に十分な光量はこの後に述べる撮像素子10の感度や露光時間の影響もあるので、それらを考慮しながら仕様は定められる必要がある。撮像素子10の感度は高いとノイズの影響がある。また、眼底画像を撮影する際には静止画を撮るので、光量を高くしつつ露光時間を短くすることで縮瞳を生じない時間内で眼底画像を撮影することも可能である。これらの要素を含めて可視光LED5の光量の仕様は定められるべきなのである。
なお、可視光LED5の光量は、後述する絞りとの関係もあり、絞りを作用させて上記の照度、光量を実現可能な可視光LED5としてもよい。
撮像素子10は、CCD(Charge-coupled Device)やCMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor)が代表的なものとして挙げられるが、特にこれらに限定するものではなく、撮像可能な素子であればどのような素子でもよい。
可視光LED5の照度を下げて被検眼の縮瞳を抑制する必要があるため、撮像素子10の感度としては、特に眼底の位置合わせや焦点調整等の眼底観察時に高い感度が要求される。具体的には、当然に高い感度であればあるほど望ましく、目安はISO100,000程度と考えられるが、感度が高いとノイズも重畳しやすいので、縮瞳を起こさない程度に照度を絞った可視光LED5で眼底の観察が可能な感度ということになる。
制御装置13の光量調整部14は、可視光LED5に印加されている電圧、電流を調整することで光量を調整する。あるいはPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)によって光量を調整してもよい。制御装置13の感度調整部16は、撮像素子10の感度を調整するものであり、具体的には撮像素子10で受信する反射光による信号の増幅度を変更させることによって、感度を調整するものである。増幅度を上げれば感度は高くなり、増幅度を下げれば感度は低くなる。
制御装置13の焦点調整部15は、パッシブ方式を用いた自動焦点調整(オートフォーカス)を行うことが可能である。具体的には、撮像素子10で受信された反射光で得られる眼底像を基に、計算処理を行うことで焦点を調整するものである。このパッシブ方式を用いた自動焦点調整技術は既にデジタルカメラ等に幅広く採用される技術である。
また、制御装置13の画像処理部18は、ディスプレイ19で表示可能とするために眼底像に関するデータを処理するだけでなく、眼底像の一部を拡大する処理を行い、それを焦点確認用画面20として表示する機能や、眼底像の全体の画像を撮影位置確認用画面21としつつ、その一部を拡大した画像を焦点確認用画面20として、これらに関する画像データを同時にディスプレイ19に送信する機能をも備えている。なお、図1に示される撮影位置確認用画面21中の拡大エリア21aが、焦点確認用画面20として表示されている。この拡大エリア21aの設定はその広狭も含めて画像処理部18で行うことが可能である。
まず、ステップS1では、被検者に被検眼2を眼底撮影システム1の対物レンズ4近傍の所定の位置にセッティングする工程である。眼底撮影システム1を操作する検査技師は、被検眼2のセッティングを終了した後に、ステップS2として撮像素子10の感度調整を行う。感度調整は、予め設定された感度モードに設定してもよい。ステップS4以降の眼底位置決めや眼底像の焦点調整、そして眼底撮影のために適した感度に撮像素子10の感度を調整するのである。また、ステップS3では可視光LED5の光量を調整する。この可視光LED5の光量の調整もステップS4以降の操作に適する光量にするための工程である。撮像素子10の感度と可視光LED5の光量は互いに影響を受け合う量であるので、ステップS2とステップS3は、いずれを先に実行してもよいし、同時あるいは交互に実行してもよい。
このステップS2,3と可視光LED5の点灯とのタイミングは、遅くともステップS3の後に点灯していればよく、特に限定しないが、可視光LED5を点灯してからステップS2,3を実施するのであれば、被検者の被検眼2を痛めることがないように、ディスプレイ19を見ながら、可視光LED5を最低の光量から徐々に増加させて行うとよい。さらに、被検者によって個体差が少ないようであれば、ステップS1に先だってステップS2とステップS3を済ませておき、予め設定しておくとよい。すなわち、ステップS1からステップS3は、いずれもその順序は確固たるものではなく、被検者に対して安全に検査を行うことができるのであれば順序にとらわれることなく適宜実行されればよいのである。但し、ステップS3で調整された可視光LEDは、ステップS4−S6のすべての工程で使用されるので、その調整を十分行うことが重要である。
但し、ステップS6の眼底像の静止画の撮影時にはシャッタースピードなる概念が必要である。シャッタースピードを低速(長時間)として、可視光に対して反応する瞳孔の縮瞳の速さよりも遅く設定される場合には、眼底像の撮影ができなくなってしまうためである。
そこで、本実施の形態に係る眼底撮影システムでは、シャッタースピードの概念は独立した必須の構成要素ではなく付随した選択的な要素として捉えつつ、撮像素子10の感度調整と可視光LED5の光量調整のみで眼底の位置決め、眼底像の焦点調整及び眼底撮影のすべてを実行するような構成例を示しているのである。従って、シャッタースピード(露光時間)を排除するものではない。
ステップS5は、眼底像の焦点を調整する工程である。前述のとおり、ディスプレイ19には分割された画面が表示され、1つは眼底像の全体を示す撮影位置確認用画面21、そしてもう1つは、眼底像の一部を拡大した画像を焦点確認用画面20として表示することができる。焦点を調整するためには、なるべく拡大された画像を表示することが望ましいので、この焦点確認用画面20を参照しながら、焦点調整を行うことで、より鮮明で画質の高い眼底像を得ることができるのである。なお、焦点の調整には眼底撮影システム1を構成する合焦レンズの位置を変更することで可能である。
また、焦点の調整方法として、前述のとおり自動焦点を用いてもよい。自動焦点技術としては、アクティブ方式とパッシブ方式があるものの、本願の実施の形態においては、被写体(被検眼)に赤外線や超音波等を照射する必要のないパッシブ方式を用いることが望ましい。パッシブ方式では、得られた眼底像を演算処理して焦点を合わせることが可能である。パッシブ方式であれば、位相差検出方式やコントラスト検出方式などいずれの方式を用いてもよい。
なお、ステップS6の眼底像の撮影を行う工程前のステップS5の焦点調整後に、そのまま可視光LED5を点灯させてもよいし、一旦消灯させてもよい。撮影のタイミング時に再度白色LED5を点灯させて撮影したり、後述する絞りと絞り調整部を設けている場合には、そのタイミングで絞りの調整も併せて行うようにしてもよいし、可視光LED5を点灯させたまま絞りのみを調整してもよい。
また、ステップS2の撮像素子感度調整工程とステップS3の可視光LED光量調整工程においても可視光LED5は必ずしも点灯させて調整を行う必要はなく、消灯させた状態でも予め設定した撮像素子の感度と可視光LEDの光量を設定しておき、その設定にすることで調整することも可能である。
従って、ステップS6とステップS7の工程において、可視光LEDは必ずしも点灯させて調整をおこなう必要はなく、予め感度と光量を設定しておき、その設定にすることで調整することも可能である。従って、ステップS4の直前に可視光LEDを点灯させて、ステップS4とステップS5を実行させてもよい。
絞りは、構造としてはデジタルカメラ等に用いられているものでよい。また、絞りの具体的な値は、可視光LED5の光量、撮像素子10の感度、露光時間等によるので一概には定められないが、可視光LED5自体の光量を変更することなく、間接的に光量を調整することが可能であるので、例えば可視光LED5から出射される光量を一定としておき、絞りを調整することで照射光量を変更することも可能であるし、可視光LED5の印加電圧、電流あるいはパルス幅を制御すると同時に絞りも調整することで、より詳細な照射光量を調整することも可能である。
絞りは、光量の調整のみならず、被写界深度も調整することが可能であるので、例えば可視光LED5からの出射光量を強くしながら、絞りを小さくすることで、同じ照射光量であっても被写界深度が深い画像を得ることが可能である。すなわち、焦点ボケを緩和することが可能となる。
この絞りの調整については、この後に説明する第3の実施の形態に係る眼底撮影システムをはじめ、既に説明した第2の実施の形態に係る眼底撮影方法や、この後で説明する第4の実施の形態に係る眼底撮影方法においても同様に採用可能である。
但し、ステップS6の眼底撮影の工程の前に絞り調整を行う場合も考えられる。撮影時に撮像素子感度やLED光量の調整を行うことなく、絞りを開く調整を行うことで撮像素子への露光を強化する場合が考えられる。このように露光を強化することによれば、より鮮明な眼底画像を撮影することが可能であり、画質を向上させることが可能である。
本実施の形態によれば、可視光LED光源をステップS4の眼底位置決めやステップS5の眼底像の焦点調整等の眼底観察に用いるのみならず、ステップS6の眼底撮影にまで共用で用いるので、撮像素子感度の調整とこの可視光LEDの光量の調整を十分に行うことで光源を変更する操作が不要であり、容易かつ短時間に眼底の検査、診断が可能となるのである。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る眼底撮影システムの構成図である。但し、図1において示した制御装置13、ディスプレイ19及びデータベース22は同じ構成を備えているので、ここでは図示とその説明は省略する。
図3において、第3の実施の形態に係る眼底撮影システム31は、第1の実施の形態に係る眼底撮影システム1と比較すると、可視光LED光源の構成が異なっている。第1の実施の形態では、可視光LED5を環状に配置したものを用いたが、第3の実施の形態では、少なくとも1つの可視光LED35を備えており、これを環状に構成するように限定するものではない。
図3に示されるとおり、同様にマウント36に配置するが、1つの可視光LED35のみを設置してもよい。この場合、環状に配置できないため、その中央に形成される導光孔が存在しないため、可視光LED35から被検眼2の眼底までの照射光に対する照射光路41と被検眼2の眼底から撮像素子40までの反射光に対する反射光路42のすべてを同一の光軸上に配することができない。そこで、スプリッター43を照射光路41と反射光路42上に配置して、可視光LED35からの可視光の照射光をスプリッター43で反射させて対物レンズ34を透過させ、瞳孔33から被検眼32の眼底へ照射し、その反射光を、対物レンズ34を透過させ、今度はスプリッター43を透過させて、合焦レンズ37及び結像レンズ38を透過させ、撮像素子40で撮像する。
スプリッター43は、一部の光を透過しつつ、一部の光を反射する部材をいうので、可視光LED35からの可視光照射時にスプリッター43で反射されずに透過する照射光も存在するし、眼底からの反射光もスプリッター43で透過せずに反射されるものもあることは言うまでもない。
このようにスプリッター43を用いる構成であれば、環状に可視光LED5を配置する必要がないものの、スプリッター43を設けるなどして照射光路41を反射光路42と同軸上に乗せる必要がある。また、このような場合、照射光及び反射光が減衰することから、撮像素子40で受光可能な光量が少ない可能性がある。
本発明の実施の形態に係る眼底撮影システムの最も大きな特徴の1つは、1種類の可視光LED光源を眼底像の合焦用光源であると共に撮影用光源としても用いる点である。可視光LEDは、その光量を制御することが比較的容易である。すなわち、強い光も弱い光も電圧、電流や一定周波数のパルス幅で制御することが可能である。従って、縮瞳を起こさないレベルの光量を制御することで、これまで赤外線や近赤外線を用いて行っていた眼底の位置決めや焦点調整も行うことが可能である。その際には、可視光で行えることから、ピントの合致やずれの程度を検査技師はより視認し易い。加えて、可視光であるので、光源を変更することなく焦点調整後に眼底の撮影もそのまま可能である。
このような利点を備える可視光LED光源は、図1を用いて説明した第1の実施の形態に係る眼底撮影システムでは、図4(a)−(d)に示すように複数の可視光LED5a−5dを環状に配置している。このように環状に配置することで、その中央に導光孔6aを形成することができ、被検眼2の眼底からの反射光を通過させることができ、照射光路11と反射光路12のすべてを同一の光軸上に配することができるのである。環状に形成されるのであれば、(a)で示すように8個の可視光LED5a、4個の可視光LED5b、3個の可視光LED5cあるいは2個の可視光LED5dであってもよく、その個数は特に問わないが、眼底像に影ができないように配置するとよい。
従って、第2の実施の形態に係る眼底撮影方法と異なる部分について説明し、共通する部分の説明は省略する。
図5に開示される第4の実施の形態に係る眼底撮影方法は、撮像素子感度を調整し(ステップS2)、さらにLED光量を調整した(ステップS3)後に、眼底位置決めや焦点調整を行い、眼底撮影を行う(ステップS8)前に、再度撮像素子感度の調整とLED光量を調整するものである。
そもそも、眼底位置決めや焦点調整といういわば眼底の撮影を行う前段階の観察においては、ある程度の時間、眼底を観察しなければならないため、可視光(可視光)の強度を下げないと縮瞳を生じてしまうので、従来赤外線光源や近赤外線光源を行っていたという事情がある。
一方、眼底撮影時においては、可視光の強度が低いと鮮明な眼底画像が得られず、また、撮像素子の感度を上げ過ぎるとノイズの問題もあって、撮影後に精度の高い検査や診断が困難となってしまう。また、前述のとおり、縮瞳の速さとの関係でシャッタースピードに頼ることもできない。
そこで、眼底の位置決めや焦点調整といった眼底観察に関する工程では、可視光の光量を下げておき、あるいは撮像素子の感度を上げておき、眼底撮影に関する工程では、縮瞳の速さに耐えられる時間内で可視光の光量を増加させつつ、ノイズが問題とならない程度に撮像素子感度を下げることが考えられるのである。
第5の実施の形態においては、眼底観察に係るステップS4とステップS5の工程に係る撮像素子感度の調整とLED光量の調整と、眼底撮影に係るステップS8の工程に係るこれらの調整を分けて個別に独立して実施することで、1種類の可視光LED光源を眼底像の合焦用光源であると共に撮影用光源として用いることのメリットをより明確にすることが可能である。もちろん、可視光LED光源であるからこその光量に関する制御容易性によるところが大きいことは言うまでもない。
さらに、第2の実施の形態の説明時にも述べたとおり、可視光LED光源をステップS4の眼底位置決め工程とステップS5の焦点調整の後に、消灯させてもよいし、点灯させたままでもよい。但し、本実施の形態では、合焦用光源と撮影用光源を1種類の可視光LED光源で共用して、それぞれの光源として用いる工程で異なる撮像素子感度の調整と可視光LED光源の光量を調整するので、ステップS5の後に一旦は消灯してその後、点灯させる方が望ましい。
なお、ステップS6とステップS7の工程において、可視光LEDは必ずしも点灯させて調整をおこなう必要はなく、予め感度と光量を設定しておき、その設定にすることで調整することも可能である。従って、ステップS5の後に可視光LEDを消灯させた場合に、ステップS8の眼底撮影の工程直前で点灯させてもよい。
もちろん、前述の絞りの調整を行うようにしてもよい。絞りの調整の工程は、眼底観察の工程(ステップS4とステップS5)のために利用する場合には、図5におけるステップS1とステップS2の間、ステップS2とステップS3の間、あるいはステップS3とステップS4の間のいずれにも含めることができる。また、眼底撮影の工程のために利用する場合には、同じく、ステップS5とステップS6の間、ステップS6とステップS7の間、ステップS7とステップS8の間のいずれでも可能である。
絞りの開閉する調整を行うことで撮像素子への露光を強化したり弱めたりすることが可能である。このように露光を調整することによれば、眼底観察や眼底撮影に対する撮像の要素を1つ増やすことが可能であり、よって、より鮮明な眼底画像を撮影することが可能であり、画質を向上させることが可能である。
2…被検眼 3…瞳孔 4…対物レンズ 5…可視光LED 5a−5f…可視光LED 6…マウント 6a…導光孔 7…合焦レンズ 8…結像レンズ 9…筐体 10…撮像素子 11…照射光路 12…反射光路 13…制御装置 14…光量調整部 15…焦点調整部 16…感度調整部 17…撮影指示部 18…画像処理部 19…ディスプレイ 20…焦点確認用画面 21…撮影位置確認用画面 21a…拡大エリア 22…データベース 23…画像データ 31…眼底撮影システム 32…被検眼 33…瞳孔 34…対物レンズ 35…可視光LED 36…マウント 37…合焦レンズ 38…結像レンズ 39…筐体 40…撮像素子 41…照射光路 42…反射光路 43…スプリッター
Claims (7)
- 被検眼の眼底を照射する可視光発光素子光源と、前記可視光発光素子光源から出射された可視光の眼底からの反射光を受光して眼底像を撮影する撮像素子と、この撮像素子で撮影される眼底像の焦点を調整するとともに撮影される眼底像に係るデータを受信し表示可能に画像処理する制御装置と、この制御装置で処理されたデータを受けて前記眼底像を表示するディスプレイと、を有する眼底撮影システムであって、前記可視光発光素子光源は、眼底像の合焦用光源であると共に撮影用光源であることを特徴とする眼底撮影システム。
- 前記制御装置は、前記可視光発光素子光源の光量及び/又は前記撮像素子の感度を調整することを特徴とする請求項1記載の眼底撮影システム。
- 前記制御装置は、撮像素子から受信した眼底像に係るデータを受信して、眼底全体像を撮影位置確認用として表示可能に画像処理するとともに、眼底一部拡大像を焦点確認用として表示可能に画像処理し、前記ディスプレイは、画面を分割して前記撮影位置確認用の眼底全体像と前記焦点確認用の眼底一部拡大像を同時に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼底撮影システム。
- 前記可視光発光素子光源は、環状に配置される複数の発光素子又は環状に形成される発光素子からなり、前記眼底からの反射光は前記環状に配置された複数の発光素子又は環状に形成される発光素子の中央に形成される孔を光路とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の眼底撮影システム。
- 前記可視光発光素子光源は、少なくとも1つの可視光発光素子からなり、前記可視光発光素子光源から出射された可視光は、スプリッター又は有孔ミラーを介して被検眼の眼底を照射し、眼底からの反射光は、前記スプリッター又は有孔ミラーを介して前記撮像素子に受光されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の眼底撮影システム。
- 被検眼の眼底像を撮影するために被検眼をセッティングする工程と、前記眼底像を撮影するための撮像素子の感度を調整する工程と、前記眼底像を撮影するための可視光発光素子光源の光量を調整する工程と、前記可視光発光素子光源から可視光を眼底に照射する工程と、前記可視光発光素子光源からの可視光を用いて前記被検眼の眼底の位置決めを行う工程と、前記可視光発光素子光源からの可視光を用いて前記撮像素子によって撮影される前記眼底像の焦点を調整する工程と、前記可視光発光素子光源からの可視光を用いて前記眼底像を撮影する工程と、を有することを特徴とする眼底撮影方法。
- 前記眼底像の焦点を調整する工程と前記眼底像を撮影する工程との間に、再度、前記眼底像を撮影するための撮像素子の感度を調整する工程と、前記眼底像を撮影するための可視光発光素子光源の光量を調整する工程と、を有することを特徴とする請求項6記載の眼底撮影方法。
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