JP2014198790A - 抗酸化剤、化粧料、飲食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた抗酸化作用を有し、かつ安全性の高い抗酸化剤、並びに、前記抗酸化剤を利用した化粧料、及び飲食品の提供。【解決手段】インドール−3−カルボン酸を含有する抗酸化剤、並びに前記抗酸化剤を利用した化粧料、及び飲食品。前記抗酸化剤、化粧料、飲食品それぞれの組成物におけるインドール−3−カルボン酸の配合量は、特に限定されないが、0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%の範囲であることが好ましい。【選択図】なし
Description
本発明は、インドール−3−カルボン酸を含有する抗酸化剤、並びに、前記抗酸化剤を利用した化粧料、及び飲食品に関する。
近年、老化の原因としてフリーラジカルや活性酸素がとりあげられ、生体成分の酸化による機能低下が大きな問題となっていることが非特許文献1に記載されている。なかでも紫外線に常にさらされている皮膚は、このような酸化ストレスのダメージが最も大きな器官の一つであり、紫外線により発生した種々の活性酸素が、皮脂や脂質の過酸化、蛋白変性、酵素阻害等を引き起こし、皮膚の炎症などの原因となる。また、紫外線により真皮のヒアルロン酸やコラーゲンの産生が低下すると共に、コラーゲンの変性が生じ、肌の弾力やハリが低下しシワの原因になる。さらに、表皮細胞が紫外線に照射されると各種のサイトカインを産生し、メラニン産生を増大させることが知られている。例えばエンドセリンやチオレドキシンなどのサイトカインは、紫外線照射により表皮細胞から産生され、メラノサイトに働きかけてメラニン産生を促進させ光老化によるシミの原因になっている。これら紫外線が原因となって生じるシワ・シミを防ぐ方法の一つにフリーラジカルや活性酸素を除去する抗酸化剤を配合する方法が知られている。
生体は活性酸素種を除去する自己防御機構としてSODなどの抗酸化機構を有しているものの、生体組織の防御能力を超えた活性酸素が生体組織の老化の原因となっている。フリーラジカルを捕捉する能力を備える抗酸化剤は、その反応中では還元剤として働き、抗酸化物質自体が酸化されることによりラジカル連鎖反応を抑制・停止させることができるので、このような抗酸化剤を配合した皮膚外用剤は、光酸化ストレスによる皮膚老化、例えば、シミ、しわ、たるみなどの予防・改善効果が期待できる。このため、従来より光老化によるシワ防止を目的として用いられるフリーラジカル消去剤にはアスコルビン酸、トコフェロール、3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)等が用いられてきた。
しかし、皮膚の光老化防止又は抗酸化を目的として用いられるSODは不安定であり、製剤化が難しく、トコフェロールも効果が充分であるとは言えない。また、還元剤としての働きが知られているアスコルビン酸やポリフェノール類は、その効果を発揮することにより、自身が酸化されることによりその構造を変化させ、製剤の変色や物性の変化をもたらすことから、安定でかつ副作用が少ないとともにより効果の高い原料が望まれてきた。
抗酸化性の高い天然物質として、健康食品や化粧品にはハーブ植物が多く用いられてきた。しかし、これらの植物抽出物は色、臭いが強く、化粧料に配合するには脱色、脱臭などの精製処理を施す必要があり、その際に抗酸化効果が減少することが多く、充分な効果を有する抽出物を得ることが困難であった。
抗酸化効果を有する化合物は種々知られており、中でもアスコルビン酸は化粧品のみならず、食品の分野でも広く用いられている。しかし、アスコルビン酸は抗酸化能を発揮する際、自身が酸化されその構造を変化させてデヒドロアスコルビン酸に変わり、このことにより変色が起こり製剤の安定性という面で問題が残る。
また、同様に抗酸化効果を示す化合物として、特許文献1に3,5−ジヒドロキシ−4−メトキシベンジルアルコールが記載されている。
この化合物は、特許文献中の図16に示された合成スキームより、抗酸化能を発揮する際、分子中のアルコールが酸化を受けてカルボン酸に変化することが予想される。
この化合物は、特許文献中の図16に示された合成スキームより、抗酸化能を発揮する際、分子中のアルコールが酸化を受けてカルボン酸に変化することが予想される。
上記に示したような化合物は、構造中に酸化されうる部位を有している。言い換えれば、これらの抗酸化剤は、化合物自体が酸化されることにより、抗酸化能を発揮している。しかしながら、インドール−3−カルボン酸はこれ以上酸化される構造を有しておらず、本化合物に抗酸化能が期待出来るとは、予測されていなかった。
「保湿・美白・抗シワ・抗酸化評価・実験マニュアル」、2012年、第140−144頁
上述のように、抗酸化能を有する化合物はあるが、いずれも満足のいく効果ではなかった。そこで、本願においてはこれまでにない高い抗酸化効果を有する化合物を見出し、化粧料及び飲食品に応用することを課題とする。
さらに本発明においては、高い抗酸化能を発揮した後も製剤の変色などが起こらず、高い安定性をも有する化粧料を開発することを課題とする。
インドール−3−カルボン酸(Cas No,771−50−6)を効果成分として用いる。
本発明によれば、インドール−3−カルボン酸を含む抗酸化剤および化粧料、飲食品を提供できる。
本発明で用いるインドール−3−カルボン酸は化1に示すような、インドール骨格を有する分子量161.16の化合物で東京化成工業株式会社より購入できる。有機合成の基質としては広く活用されていたが、今回のような抗酸化に関する研究は今までなされていなかった。また、本化合物は求電子攻撃を受けやすい3位に置換基があり、その置換基が酸化を受けないカルボン酸であることから、安定性上有意であり、今までにない新たな抗酸化化合物であるといえる。
本発明のインドール−3−カルボン酸を有効成分として配合してなる抗酸化剤、化粧料、飲食品の剤型は任意であり、抗酸化剤としては、液状、乳化物状、固形状、粉末状等が挙げられる。化粧料としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、洗顔料などの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リキッドファンデーション、メイクアッププレストパウダーなどのメイクアップ化粧料、洗顔料、ボディーシャンプー、石鹸などの清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられる。飲食品としては、ドリンク剤や錠剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の抗酸化剤、化粧料、飲食品それぞれの組成物におけるインドール−3−カルボン酸の配合量は、特に限定されないが、0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%の範囲が特に高い効果が期待できる。
本発明の具体的な使用形態としては、水性成分、油性成分、植物抽出物、動物抽出物、粉末、賦形剤、界面活性剤、油剤、アルコール、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、甘味剤、色素、香料等を必要に応じて混合して適宜配合することにより外用剤組成物の化粧水、乳液、クリーム、パック、パウダー、スプレー、軟膏、分散液、洗浄料、および液体状、ペースト状、カプセル状、粉末状、錠剤等種々の剤型とすることができる。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪酸アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪酸アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのグリコール類、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、グルコース等の糖類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸菌発酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、加水分解シルク蛋白質、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、フィトステロール、大豆リン脂質、イソステアリン酸コレステリル、海藻抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体等が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン、ファーセララン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ビャッキュウ抽出物、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体、グルコシルトレハロースと加水分解水添デンプンを主体とする糖化合物等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャーマル(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、プロポリスエキス等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、6−又は12−ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、本願発明の化合物以外に更に加えられる成分として、例えばスーパーオキシドディスムターゼ(Superoxide dismutase)、カタラーゼなどの生体内活性酸素分解酵素、ビタミンE、ビタミンDなどのビタミン類及びその誘導体、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ユビデカキノン(ユビキノン)、ルチン、ルチングルコシド、γ−オリザノール等がある。
さらに必要ならば、本発明で用いる化合物の作用効果及び特長を損なわない範囲で、他の活性成分(美白剤、皮膚老化防止・肌荒れ改善剤、抗炎症剤等)を配合してもよく、かかるものとしては、例えば美白剤であれば、トラネキサム酸及びその誘導体、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、胎盤抽出物、システイン、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、ハマメリス抽出物、イタドリ抽出物、甘草抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ナツメ抽出物、シャクヤク抽出物、トウキ抽出物、モモ抽出物、緑藻類、紅藻類又は褐藻類の海藻の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリノール酸メントールエステルなど)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、皮膚老化防止・肌荒れ改善成分であれば、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、セラミドなどの細胞間脂質、胎盤抽出物、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA前駆体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、コエンザイムQ−10、アデノシン、α−リポ酸、ピコリン、カルニチン及びその誘導体、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキスなどの生薬抽出エキス、米発酵エキス、緑藻類、紅藻類又は褐藻類の海藻の抽出物、ソウハクヒエキス、ブナ抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、イチョウ抽出物、スギナ抽出物、ベニバナ抽出物、オタネニンジン抽出物、セイヨウニワトコ抽出物、ハゴロモグサ抽出物、レンゲ抽出物、マンゴー抽出物、卵殻膜抽出タンパク質、デオキシリボ核酸カリウム塩、紫蘭根抽出物、ムラサキシキブ抽出物、イネ抽出物等が、又抗炎症成分であれば、例えばグアイアズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレンスルホン酸エチルなどのアズレン誘導体、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルなどのグリチルリチン酸誘導体、アラントイン、カンゾウ抽出物、クジン抽出物、シャクヤク抽出物、ボタンピ抽出物、レンギョウ抽出物、リュウタン抽出物、トウキンセンカ抽出物、パセリ抽出物、オトギリソウ抽出物等が挙げられる。
以下、本発明におけるインドール−3−カルボン酸の効果試験の実施例を示す。さらに、インドール−3−カルボン酸を用いた抗酸化剤、化粧料及び、飲食品への応用処方例等について述べるが、ここに記載された実施例に限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて質量部を、また%はすべて質量%を意味する。
DPPH試験
<DPPH溶液の調製>
DPPH溶液は、以下に示す各成分を、(A):(B):(C)=1:4:3容量の割合
で混合し調製する。
(A)ES(2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸)5.52gを水100mLに溶かし、1N−NaOHでPH6.1に調製する。
(B)DPPH(1,1−ジフェニルー2−ピクリルヒドラジル)15.7mgをエタノール100mLに溶解する。
(C)精製水
<Trolox溶液の調製>
Trolox25mgをDMSO(ジメチルスルホキシド)10mLに溶解し、10mM溶液を作成した。
<DPPH試験>
測定は試験溶液10μLを96well plateの1well中に加え、次いでDPPH溶液190μLを迅速に加え混合する。10分後、各wellの吸光度を540nmで測定する。試験溶液のTrolox当量は、0.078mM、0.156mM、0.313mM、0.625mM、1.25mMのTrolox溶液10μLをとり、DPPH溶液190μLを加え混合し、10分後の540nmの吸光度を測定し、Trolox濃度と540nmの吸光度値の検量線を作成する。試験溶液の540nmの吸光度値から、検量線によりTrolox当量を算出した。標準物質として使用するTroloxは、α-トコフェロールの側鎖を外したような構造を有する物質である。α-トコフェロールが0.470という値を示していることから、Trolox当量がそれ以上であれば、十分な抗酸化効果であると言える。
<DPPH溶液の調製>
DPPH溶液は、以下に示す各成分を、(A):(B):(C)=1:4:3容量の割合
で混合し調製する。
(A)ES(2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸)5.52gを水100mLに溶かし、1N−NaOHでPH6.1に調製する。
(B)DPPH(1,1−ジフェニルー2−ピクリルヒドラジル)15.7mgをエタノール100mLに溶解する。
(C)精製水
<Trolox溶液の調製>
Trolox25mgをDMSO(ジメチルスルホキシド)10mLに溶解し、10mM溶液を作成した。
<DPPH試験>
測定は試験溶液10μLを96well plateの1well中に加え、次いでDPPH溶液190μLを迅速に加え混合する。10分後、各wellの吸光度を540nmで測定する。試験溶液のTrolox当量は、0.078mM、0.156mM、0.313mM、0.625mM、1.25mMのTrolox溶液10μLをとり、DPPH溶液190μLを加え混合し、10分後の540nmの吸光度を測定し、Trolox濃度と540nmの吸光度値の検量線を作成する。試験溶液の540nmの吸光度値から、検量線によりTrolox当量を算出した。標準物質として使用するTroloxは、α-トコフェロールの側鎖を外したような構造を有する物質である。α-トコフェロールが0.470という値を示していることから、Trolox当量がそれ以上であれば、十分な抗酸化効果であると言える。
安定性試験
<試料溶液の調製>
(A)アスコルビン酸2gを10%エタノール水溶液100mLに溶かした。
(B)インドール−3−カルボン酸2gを10mLのエタノールに溶かした後、90mLの水に溶かした。
<安定性試験>
(A)、(B)それぞれの溶液100μLに30%過酸化水素水溶液を100μL添加し、60℃で3日間放置した。その後、405nmの吸光度を測定し、溶液の変色に関する安定性を比較した。その結果、表2で示されるようにアスコルビン酸では吸光度の上昇、すなわち変色が確認されたが、インドール−3−カルボン酸では吸光度は変化が見られなかった。また、目視による判定でもインドール−3―カルボン酸はBlankと変わらず透明であるのに対して、アスコルビン酸は薄い褐色透明に変色していた。以上より、従来の抗酸化剤として用いられるアスコルビン酸と比較して、インドール−3−カルボン酸は安定性にも優れていることが確認された。
<試料溶液の調製>
(A)アスコルビン酸2gを10%エタノール水溶液100mLに溶かした。
(B)インドール−3−カルボン酸2gを10mLのエタノールに溶かした後、90mLの水に溶かした。
<安定性試験>
(A)、(B)それぞれの溶液100μLに30%過酸化水素水溶液を100μL添加し、60℃で3日間放置した。その後、405nmの吸光度を測定し、溶液の変色に関する安定性を比較した。その結果、表2で示されるようにアスコルビン酸では吸光度の上昇、すなわち変色が確認されたが、インドール−3−カルボン酸では吸光度は変化が見られなかった。また、目視による判定でもインドール−3―カルボン酸はBlankと変わらず透明であるのに対して、アスコルビン酸は薄い褐色透明に変色していた。以上より、従来の抗酸化剤として用いられるアスコルビン酸と比較して、インドール−3−カルボン酸は安定性にも優れていることが確認された。
次に、本発明のインドール−3−カルボン酸を配合した処方例を示すが、本発明はこれに限定されるものでない。
抗酸化剤の組成例
(組成例1)水系
a )インドール−3−カルボン酸・・・0.1
b )エタノール・・・10
c )水・・・残部
製法
a )をb )に溶解させた後、よくかき混ぜながらc )に加える
60℃で3日間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(組成例1)水系
a )インドール−3−カルボン酸・・・0.1
b )エタノール・・・10
c )水・・・残部
製法
a )をb )に溶解させた後、よくかき混ぜながらc )に加える
60℃で3日間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(組成例2)油系
a )インドール−3−カルボン酸・・・1
b )白色ワセリン・・・残部
化粧料の処方例
b )を加熱溶解させたところへa )を加えてかき混ぜる
60℃で3日間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
a )インドール−3−カルボン酸・・・1
b )白色ワセリン・・・残部
化粧料の処方例
b )を加熱溶解させたところへa )を加えてかき混ぜる
60℃で3日間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(処方例1)化粧用クリーム(質量%)
a)ミツロウ・・・2.0
b)ステアリルアルコール・・・5.0
c)ステアリン酸・・・8.0
d)スクワラン・・・10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート・・・3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)・・・1.0
g)インドール−3−カルボン酸・・・1
h)1,3−ブチレングリコール・・・5.0
i)水酸化カリウム・・・0.3
j)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
k)精製水・・・残部
製法
a)〜g)までを加熱溶解し、80℃に保つ。h)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜g)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
a)ミツロウ・・・2.0
b)ステアリルアルコール・・・5.0
c)ステアリン酸・・・8.0
d)スクワラン・・・10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート・・・3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)・・・1.0
g)インドール−3−カルボン酸・・・1
h)1,3−ブチレングリコール・・・5.0
i)水酸化カリウム・・・0.3
j)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
k)精製水・・・残部
製法
a)〜g)までを加熱溶解し、80℃に保つ。h)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜g)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(処方例2)乳液(質量%)
a)ミツロウ・・・0.5
b)ワセリン・・・2.0
c)スクワラン・・・8.0
d)ソルビタンセスキオレエート・・・0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)・・・1.2
f)インドール−3−カルボン酸・・・0.1
g)1,3−ブチレングリコール・・・7.0
h)カルボキシビニルポリマー・・・0.2
i)水酸化カリウム・・・0.1
j)精製水・・・残部
k)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
l)エタノール・・・7.0
製法
a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。50℃でl)を添加し、40℃まで攪拌、冷却する。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
a)ミツロウ・・・0.5
b)ワセリン・・・2.0
c)スクワラン・・・8.0
d)ソルビタンセスキオレエート・・・0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)・・・1.2
f)インドール−3−カルボン酸・・・0.1
g)1,3−ブチレングリコール・・・7.0
h)カルボキシビニルポリマー・・・0.2
i)水酸化カリウム・・・0.1
j)精製水・・・残部
k)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
l)エタノール・・・7.0
製法
a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。50℃でl)を添加し、40℃まで攪拌、冷却する。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(処方例3)化粧水(質量%)
a)インドール−3−カルボン酸・・・0.01
b)グリセリン・・・5.0
c)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
d)エタノール・・・6.0
e)香料・・・適量
f)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
g)精製水・・・残部
製法
a)〜g)までを混合し、均一に溶解する。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
a)インドール−3−カルボン酸・・・0.01
b)グリセリン・・・5.0
c)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)・・・1.0
d)エタノール・・・6.0
e)香料・・・適量
f)防腐剤・酸化防止剤・・・適量
g)精製水・・・残部
製法
a)〜g)までを混合し、均一に溶解する。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(処方例4)洗顔料(質量%)
a)ステアリン酸・・・12.0
b)ミリスチン酸・・・14.0
c)ラウリン酸・・・5.0
d)ホホバ油・・・3.0
e)グリセリン・・・10.0
f)ソルビトール・・・15.0
g)1,3−ブチレングリコール・・・10.0
h)POE(20)グリセロールモノステアリン酸・・・2.0
i)インドール−3−カルボン酸・・・0.1
j)水酸化カリウム・・・5.0
k)水・・・残部
l)キレート剤・・・適量
m)香料・・・適量
製法
a)〜i)までを加熱溶解し70℃に保つ。k)にj)を溶解後a)〜i)に加えケン化する。その後l)を入れ攪拌しながら冷却する。50℃でm)を添加し、40℃まで攪拌、冷却する。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
a)ステアリン酸・・・12.0
b)ミリスチン酸・・・14.0
c)ラウリン酸・・・5.0
d)ホホバ油・・・3.0
e)グリセリン・・・10.0
f)ソルビトール・・・15.0
g)1,3−ブチレングリコール・・・10.0
h)POE(20)グリセロールモノステアリン酸・・・2.0
i)インドール−3−カルボン酸・・・0.1
j)水酸化カリウム・・・5.0
k)水・・・残部
l)キレート剤・・・適量
m)香料・・・適量
製法
a)〜i)までを加熱溶解し70℃に保つ。k)にj)を溶解後a)〜i)に加えケン化する。その後l)を入れ攪拌しながら冷却する。50℃でm)を添加し、40℃まで攪拌、冷却する。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(処方例5)錠剤(重量%)
a)でんぷん・・・89.99
b)ショ糖脂肪酸エステル・・・10.0
c)インドール−3−カルボン酸・・・0.01
製法:a)〜c)の原料を混合し、打錠機器で成型して、8
m m 径の素錠を製造した。この素錠を常法によりフィルムコートして、錠剤を完成した。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
a)でんぷん・・・89.99
b)ショ糖脂肪酸エステル・・・10.0
c)インドール−3−カルボン酸・・・0.01
製法:a)〜c)の原料を混合し、打錠機器で成型して、8
m m 径の素錠を製造した。この素錠を常法によりフィルムコートして、錠剤を完成した。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(処方例6)カプセル剤(重量)
a)乳糖・・・190mg
b)ステアリン酸マグネシウム・・・10mg
c)インドール−3−カルボン酸・・・10mg
合計・・・210mg
製法:a)〜c)を均一に混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末全量を2号ゼラチンカプセルに充填した。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
a)乳糖・・・190mg
b)ステアリン酸マグネシウム・・・10mg
c)インドール−3−カルボン酸・・・10mg
合計・・・210mg
製法:a)〜c)を均一に混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末全量を2号ゼラチンカプセルに充填した。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった。
(処方例7)ドリンク剤(重量)
a)レモン果汁・・・20mL
b)プロポリス・・・0.3g
c)ビタミンC・・・0.2g
d)はちみつ・・・13.0g
e)インドール−3−カルボン酸・・・0.01g
f)水・・・適量
合計・・・100mL
製法:a)〜e)を十分攪拌後、f)を加え、全量を100mL とした。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった
a)レモン果汁・・・20mL
b)プロポリス・・・0.3g
c)ビタミンC・・・0.2g
d)はちみつ・・・13.0g
e)インドール−3−カルボン酸・・・0.01g
f)水・・・適量
合計・・・100mL
製法:a)〜e)を十分攪拌後、f)を加え、全量を100mL とした。
40℃で1か月間保管したが、変色や変臭は認められず、安定であった
以上詳述したごとく、本発明によれば、色及び、臭いが大幅に低減された、高い抗酸化剤を得る事が可能になる。
Claims (3)
- インドール−3−カルボン酸を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤
- インドール−3−カルボン酸を有効成分として含有することを特徴とする化粧料
- インドール−3−カルボン酸を有効成分として含有することを特徴とする飲食品
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013074824A JP2014198790A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 抗酸化剤、化粧料、飲食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013074824A JP2014198790A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 抗酸化剤、化粧料、飲食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014198790A true JP2014198790A (ja) | 2014-10-23 |
Family
ID=52355913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013074824A Pending JP2014198790A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 抗酸化剤、化粧料、飲食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014198790A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024081967A3 (en) * | 2022-10-14 | 2024-05-23 | ZestBio, Inc. | Biobased and biodegradable corrosion inhibition composition |
-
2013
- 2013-03-29 JP JP2013074824A patent/JP2014198790A/ja active Pending
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
JPN6016020927; Gen. Physiol. Biophys. Vol.21(2002), 2002, pp.153-162 * |
JPN6016020930; J. Nat. Prod. Vol.62(2001), 2001, pp.892-895 * |
JPN6016020931; Anal. Bioanal. Chem. Vol.376(2003), 2003, pp.33-37 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024081967A3 (en) * | 2022-10-14 | 2024-05-23 | ZestBio, Inc. | Biobased and biodegradable corrosion inhibition composition |
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