JP2014196866A - 複合サイクル装置 - Google Patents

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智規 原口
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Abstract

【課題】 ランキンサイクルと冷凍サイクルとのそれぞれにおける冷媒量を調整することができる複合サイクル装置を提供する。【解決手段】 ランキンサイクル1と、前記ランキンサイクル1と共通の凝縮手段14を備えた冷凍サイクル2と、を含んで構成された複合サイクル装置であって、冷媒量を制御する制御手段3と、凝縮手段14により凝縮した冷媒の過冷却度Sを測定する過冷却度測定手段9と、を更に備える。前記制御手段3は、前記過冷却度測定手段9により測定された冷媒の過冷却度Sに基づき、冷媒量がランキンサイクル1側又は冷凍サイクル2側のどちらに偏っているかを判定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、凝縮手段を共有するランキンサイクルと冷凍サイクルとの複合サイクル装置に関し、詳しくは、ランキンサイクルと冷凍サイクルとのそれぞれにおける冷媒量を調整することができる複合サイクル装置に関する。
従来の複合サイクル装置として、発熱機器の冷却水を加熱源として冷媒を加熱する加熱器と、加熱された前記冷媒の膨張により駆動力を発生させる膨張機と、膨張した前記冷媒を空気との熱交換により冷却して凝縮させる凝縮部と、凝縮した前記冷媒を前記加熱器側に圧送するポンプとを有するランキンサイクルと、前記凝縮部を前記ランキンサイクルと共有するとともに、前記凝縮部で凝縮した前記冷媒を減圧膨張させる膨張弁と、減圧膨張した前記冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発した前記冷媒を圧縮して前記凝縮部側に吐出する圧縮機とを有する冷凍サイクルと、前記凝縮部より下流側に位置し、前記ランキンサイクルと前記冷凍サイクルとが分岐する分岐点と、前記凝縮部より上流側に位置し、前記ランキンサイクルと前記冷凍サイクルとが合流する合流点と、前記ランキンサイクルの前記分岐点より下流側で前記加熱器より上流側に設けられ、前記冷凍サイクル内で蒸発した前記冷媒を遮断可能な第1の弁機構と、前記ランキンサイクルの前記加熱器より下流側で前記合流点より上流側に設けられ、前記冷凍サイクル内で蒸発した前記冷媒を遮断可能な第2の弁機構と、前記第1及び第2の弁機構の開閉状態を制御する制御部とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような複合サイクル装置は、第1及び第2の弁機構によって、冷凍サイクル内で蒸発した冷媒を加熱器の上流側及び下流側で遮断して、加熱器内に流入しないようにすることができる。したがって、ランキンサイクル側に冷媒が溜まり込むのを防止できる。
特開2008−209085号公報
しかし、前記従来の複合サイクル装置においては、ランキンサイクルと冷凍サイクルとの冷媒量の偏りに応じた冷媒量の制御は行われていなかった。したがって、ランキンサイクルと冷媒サイクルとの冷媒量に偏りが生じた場合であっても、これを緩和することができず、複合サイクルの効率が低下するおそれがあった。
そこで、このような問題点に対処し、本発明が解決しようとする課題は、ランキンサイクルと冷凍サイクルとの間の冷媒量を判定するとともに、両サイクルの冷媒量を制御することができる複合サイクル装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明による複合サイクル装置は、
冷媒を加熱する加熱器と、加熱された前記冷媒を膨張させる膨張機と、膨張した前記冷媒を凝縮し、過冷却する凝縮手段と、凝縮した前記冷媒を前記加熱器側に圧送するポンプとを備えたランキンサイクルと、
冷媒を昇圧する圧縮機と、前記ランキンサイクルの凝縮手段と共通に設けられ、前記圧縮機で昇圧された前記冷媒を凝縮する前記凝縮手段と、凝縮した前記冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張した前記冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えた冷凍サイクルと、
を含んで構成され、
前記ランキンサイクルを循環する冷媒と前記冷凍サイクルを循環する冷媒とは、前記凝縮手段の上流側の前記両サイクルの合流点で合流し、前記凝縮手段の下流側の前記両サイクルの分岐点で分岐する複合サイクル装置であって、
前記ランキンサイクルと前記冷凍サイクルとを循環する冷媒量を制御する制御手段と、
前記凝縮手段により凝縮した冷媒の過冷却度を測定する過冷却度測定手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記過冷却度測定手段により測定された冷媒の過冷却度に基づき冷媒量がランキンサイクル側又は冷凍サイクル側のどちらに偏っているかを判定する。
本発明による複合サイクル装置によれば、冷媒の過冷却度に応じてランキンサイクルと冷凍サイクルとの間の冷媒量を判定し、制御することができる。したがって、ランキンサイクルと冷凍サイクルとの間に冷媒量の偏りが生じた場合であっても、当該冷媒量の偏りを緩和し、複合サイクルの効率を向上させることができる。
本発明による複合サイクル装置の実施形態を示す概略図 前記複合サイクル装置の膨張機、ポンプ、圧縮機及びエンジンの連結状態を示す概略図 前記複合サイクル装置の冷凍サイクル単独作動時における、ランキンサイクル側への冷媒量の偏りを判定する制御を示すフローチャート 図3の制御において、冷媒量がランキンサイクル側に偏っていると判定された場合の冷媒量の制御を示すフローチャート 図4の制御における、膨張機作動時間を示すグラフ 前記冷凍サイクル単独作動時における、冷凍サイクル側への冷媒量の偏りの判定及び判定結果に基づく冷媒量の制御を示すフローチャート 図6の制御における、第2弁手段の開弁時間を示すグラフ 前記複合サイクル装置のランキンサイクル単独作動時における、冷凍サイクル側への冷媒量の偏りの判定及び判定結果に基づく冷媒量の制御を示すフローチャート 前記ランキンサイクル作動時における、第2弁手段の故障を判定する制御を示すフローチャート
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明による複合サイクル装置の実施形態を示す概略図である。この複合サイクル装置は、例えば、自動車等のエネルギー回生に使用されるものであって、ランキンサイクル1と、冷凍サイクル2と、過冷却度判定手段9と、制御手段3と、報知手段4と、蒸発器温度センサ5と、を備える。
前記ランキンサイクル1は、自動車のエンジン61の排熱を利用してエンジン61の回転を補助するものであって、加熱器11と、膨張機12と、第1弁手段13と、凝縮手段14と、第2弁手段16と、ポンプ17と、を備える。
前記加熱器11は、エンジン61の排熱を利用して冷媒を加熱するものであって、エンジン61を冷却するエンジン冷却回路6と接続されている。ランキンサイクル1の冷媒は、エンジン冷却回路6の冷媒と熱交換することにより加熱される。
前記エンジン冷却回路6は、エンジン61と、排ガス熱交換器62と、加熱器11と、を備える。エンジン冷却回路6の冷媒は、エンジン61を冷却し、加熱される。加熱された前記冷媒は、排ガス熱交換器62において、排ガス流路63を通過するエンジン61の排ガスとの熱交換により、エンジン61の排熱を得てさらに加熱される。加熱された前記冷媒は、加熱器11において、ランキンサイクル1の冷媒との熱交換により冷却される。冷却された前記冷媒は、再びエンジン61に流入し、エンジン61を冷却する。すなわち、前記冷媒は、加熱器11において、ランキンサイクル1の冷媒を加熱する加熱媒体の役割を果たす。
ランキンサイクル1において、前記加熱器11の下流には、膨張機12が設けられている。膨張機12は、前記加熱器11において加熱された冷媒を膨張させ、得られた仕事(回転)によりエンジン61の回転を補助する補助動力としての役割を果たすものである。図2に示すように、膨張機12は、後述するポンプ17と同軸に形成されており、シャフト(軸)の先端部にはクラッチ付きプーリ71が設けられている。このクラッチ付きプーリ71は、エンジン61のクランクプーリ72とベルト73を介して接続されており、クラッチは制御手段3により制御される。膨張機12は、クラッチ付きプーリ71のクラッチが接続されると、冷媒の膨張から得られた仕事(回転)をエンジン61に伝え、エンジン61の回転を補助する。
図1に示すように、前記膨張機12の下流には、第1弁手段13が設けられている。この第1弁手段13は、前記加熱器11に冷媒が逆流するのを妨げる弁であり、逆止弁や制御手段3により逆流を妨げるように制御された電磁弁が使用される。また、第1弁手段13は、前記加熱器11と前記膨張機12との間に設けられてもよい。さらに、第1弁手段13と膨張機12とは、一体構造とされてもよい。
前記第1弁手段13の下流には、凝縮手段14が設けられている。この凝縮手段14は、冷媒を凝縮し、過冷却するものであり、回路内の冷媒量が所定量以上である場合、冷媒の過冷却度(サブクール)Sを0度より大きい値とすることができる。上記所定量は、例えば、冷凍サイクル2の単独作動時において、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っていると判定されない下限量とすることができる。この場合、冷凍サイクル2の単独作動時において、回路内の冷媒量が前記所定量より少ない場合、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っていると判定される。凝縮手段14は、冷媒を凝縮する凝縮部と、冷媒を気相と液相とに分離する気液分離器と、冷媒を過冷却する過冷却部とを備えたサブクール凝縮器であってもよい。また、凝縮部、気液分離部、過冷却部は、それぞれ別体でもよく、さらに複数の凝縮器を組み合わせたものであってもよい。
前記凝縮手段14の下流には、第2弁手段16が設けられている。この第2弁手段16は、ランキンサイクル1側への冷媒流入を制御する電磁弁であって、制御手段3により開閉を制御される。第2弁手段16は、ランキンサイクル1の作動時には開弁されるが、冷凍サイクル2の単独作動時には通常閉弁されており、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っていると判定された時のみ開弁される。第2弁手段16は、通電時に開弁し、非通電時に閉弁する。なお、この第2弁手段16は、後述するポンプ17と前記加熱器11との間に設けられてもよい。
前記第2弁手段16の下流には、ポンプ17が設けられている。このポンプ17は、凝縮手段14により凝縮され、第2弁手段16を通過した冷媒を前記加熱器11側に圧送するものである。ポンプ17の駆動軸と前記膨張機12の駆動軸とは同軸に形成され、共通のクラッチ付きプーリ71に連結されており、ポンプ17は、ランキンサイクル1の作動開始時において、前記ベルト73を介してエンジン61から動力を得る。ポンプ17により圧送された冷媒は、再び前記加熱器11に流入し、加熱される。なお、このポンプ17と前記第2弁手段16とは、一体構造とされてもよい。
前記冷凍サイクル2は、自動車の冷暖房装置に利用されるものであって、圧縮機21と、膨張弁22と、蒸発器23とを備え、前記凝縮手段14をランキンサイクル1と共有する。
前記圧縮機21は、冷媒を昇圧するものであり、例えば、往復(レシプロ)圧縮機、斜板式圧縮機、スクロール圧縮機及び他の種類のいずれかの圧縮機を使用することができる。図2に示すように、圧縮機21のシャフトの先端部にはクラッチ付きプーリ74が設けられている。このクラッチ付きプーリ74は、エンジン61のクランクプーリ72とベルト73を介して接続されており、クラッチは制御手段3により制御される。圧縮機21は、クラッチ付きプーリ74のクラッチが接続されると、エンジン61から動力を得て作動する。
図1に示すように、前記圧縮機21により昇圧された冷媒は、ランキンサイクル1と冷凍サイクル2との合流点81において、前記第1弁手段13を通過したランキンサイクル1の冷媒と合流する。合流した冷媒は、前記ランキンサイクル1と共通の前記凝縮手段14により凝縮され、凝縮手段14の下流の前記両サイクルの分岐点82において、ランキンサイクル1側と冷凍サイクル2側とに分岐する。
冷凍サイクル2において、前記分岐点82の下流には、膨張弁22が設けられている。この膨張弁22は、凝縮手段14により凝縮され、冷凍サイクル2側に分岐した冷媒を膨張させる。
前記膨張弁22の下流には、蒸発器23が設けられている。この蒸発器23は、膨張弁22により膨張された冷媒と空気とを熱交換により蒸発させるものであり、自動車の冷暖房装置に使用される。蒸発器23により蒸発された冷媒は、前記圧縮機21に流入する。
前記過冷却度測定手段9は、前記凝縮手段14により凝縮した冷媒の過冷却度Sを測定し、制御手段3に入力するものであり、検知手段91と、算出手段92とを含んで構成される。検知手段91は、凝縮手段14の下流側に設けられており、凝縮手段14により凝縮された冷媒の状態を検知する。検知手段91は、冷媒の温度を検知する温度センサ91と、冷媒の圧力を検知する第1圧力センサ91と、を備え、温度センサ91及び第1圧力センサ91により検知した冷媒の温度及び圧力の情報を、算出手段92に入力する。算出手段92は、例えば、冷媒の温度及び圧力に応じた過冷却度Sが記憶された過冷却度テーブルを参照して、過冷却度Sを算出する。検知手段91により検知された冷媒の温度及び圧力と、算出手段92により算出された過冷却度Sとは、制御手段3に入力される。なお、検知手段91は、温度センサ91及び第1圧力センサ91に限られず、他のセンサを含んで構成されてもよい。また、温度センサ91と第1圧力センサ91とは、一体型のものであってもよい。さらに、算出手段92は、制御手段3に含まれてもよい。また、冷媒の温度を検知する際は、配管表面の温度で代替してもよい。
前記制御手段3は、ランキンサイクル1と冷凍サイクル2とを循環する冷媒量を制御するものであって、前記過冷却度測定手段9により測定された冷媒の過冷却度Sに基づき冷媒量がランキンサイクル1側又は冷凍サイクル2側のどちらに偏っているかを判定し、冷媒量を制御する。本実施形態において、制御手段3は、少なくとも膨張機12(のクラッチ付きプーリ71のクラッチ)と、第2弁手段16と、圧縮機21(のクラッチ付きプーリ74のクラッチ)と、報知手段4と、を制御することができる。
制御手段3には、冷媒量が適正である場合の過冷却度Sの範囲が記憶された記憶部(図示省略)が設けられている。前記範囲は、この範囲の最小値である下限過冷却度Sminから、最大値である上限過冷却度Smaxまでの範囲として表される。この範囲は、ランキンサイクル1の単独作動、冷凍サイクル2の単独作動、及び、ランキンサイクル1と冷凍サイクル2との同時作動の場合に対して、それぞれ記憶されている。
前記報知手段4は、制御手段3が複合サイクル装置全体に充填された冷媒量を不足又は過剰と判定した場合、当該判定を自動車の搭乗者に報知するものであって、制御手段3により制御される。この報知手段4による報知は、音声や画像表示により行うことができる。
前記蒸発器温度センサ5は、冷暖房装置の作動時、すなわち冷凍サイクル2の作動時において、蒸発器23により冷却される前後の空気の温度を検知するものであって、入口側温度センサ51と、出口側温度センサ52とを備える。
入口側温度センサ51は、蒸発器23により冷却される前の、蒸発器23の入口側の空気温度Tを検知するものであって、冷暖房装置が自動車の外気を導入して送風する場合は、外気の温度を検知し、自動車の内気を循環させて送風する場合には、内気の温度を検知する。したがって、入口側温度センサ51として、冷暖房装置が自動車の外気を導入して送風する場合は外気温度センサを使用し、自動車の内気を循環させて送風する場合には内気温度センサを使用してもよい。入口側温度センサ51は、検知した空気温度Tを、制御手段3に入力する。
出口側温度センサ52は、蒸発器23により冷却された後の、蒸発器23の出口側の空気温度Tを検知するものである。出口側温度センサ52は、蒸発器23の出口近傍に設けられるのが好ましい。出口側温度センサ52は、検知した空気温度Tを、制御手段3に入力する。
複合サイクル装置は、さらに第2圧力センサ18を備える。第2圧力センサ18は、第2弁手段16を通過した冷媒の圧力を検知し、制御手段3に入力するものであり、前記第2弁手段16と前記ポンプ17との間に設けられている。この第2圧力センサ18は、第2弁手段16がポンプ17の下流に設けられた場合には、第2弁手段16と加熱器11との間に設けられてよい。
以下、このように構成された複合サイクル装置における冷媒量の制御について、図3〜図9を参照して説明する。
〔冷凍サイクル単独作動時〕
まず、冷凍サイクル2の単独作動時において、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っているか否かの判定及び判定結果に基づく冷媒量の制御について図3〜5を参照して説明する。制御手段3が作動要求を入力されると、図3に示す冷媒量がランキンサイクル1側に偏っているか否かを判定する判定制御が開始される。
ステップS1において、過冷却度測定手段9は、凝縮手段14の下流の冷媒の過冷却度Sを測定する。過冷却度測定手段9において、算出手段92は、検知手段91の温度センサ91から冷媒の温度情報を入力され、圧力センサ91から圧力情報を入力される。算出手段92は、この温度情報及び圧力情報から冷媒の過冷却度Sを算出する。算出された過冷却度Sは、制御手段3に入力される。
ステップS2において、制御手段3は、ステップS1で過冷却度測定手段9から入力された過冷却度Sが、冷凍サイクル2の単独作動時における前記下限過冷却度Sminより小さいか否かを判定する。下限過冷却度Sminは、例えば、1℃とすることができる。過冷却度S≧下限過冷却度Sminの場合、制御はステップS8に進み、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っていないと判定する。過冷却度S<下限過冷却度Sminの場合、制御はステップS3に進む。
ステップS3において、制御手段3は、過冷却度S<下限過冷却度Sminの状態が継続する継続時間tが、所定時間t以上であるか否かを判定する。前記所定時間tは、任意に設定することができ、例えば5秒とすることができる。また、所定時間tは、外気温度やエンジン回転数等の作動条件に応じて変更可能であってもよい。継続時間t<所定時間tの場合、制御はステップS8に進む。継続時間t≧所定時間tの場合、制御はステップS4に進む。
ステップS4において、制御手段3は、蒸発器23の出口側の空気温度Tの上限温度Tmaxを算出する。制御手段3は、蒸発器温度センサ5の入口側温度センサ51より入力された空気温度Tから所定温度Mを減算して上限温度Tmaxを算出する。所定温度Mは、冷暖房装置の風量が大きいほど小さい値とすることができ、例えば、5℃、7.5℃、10℃とすることができる。所定温度Mは、制御手段3の記憶部に記憶されている。
ステップS5において、制御手段3は、圧縮機21を作動開始してからの経過時間tが、所定時間t以上であるか否かを判定する。前記所定時間tは、任意に設定することができ、例えば、1分とすることができる。経過時間t<所定時間tの場合、制御はステップS3に戻る。経過時間t≧所定時間tの場合、制御はステップS6に進む。
ステップS6において、制御手段3は、蒸発器23の出口側の空気温度Tが、ステップS4で算出された上限温度Tmaxより大きいか否か判定する。空気温度T≦上限温度Tmaxの場合、制御はステップS8に進む。空気温度T>上限温度Tmaxの場合、制御はステップS7に進む。
ステップS7において、制御手段3は、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っていると判定する。ステップS7又はステップS8で判定制御は終了する。以上の判定制御は所定時間間隔で行うことができる。
冷媒量がランキンサイクル1側に偏っていると判定されると、この判定結果に基づいた、図4に示す冷媒量制御が開始される。なお、制御手段3が膨張機12を作動させた回数をカウントするフラグFの初期値は0に設定されている。
ステップS9において、制御手段3は、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っているか否かを判定する。このステップS9として、図3に示す判定制御がそのまま使用される。制御手段3が、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っていないと判定すると、制御はステップS14に進み、制御手段3は、前記フラグFを0にし、冷媒量制御を終了させる。制御手段3が、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っていると判定すると、制御はステップS10に進む。
ステップS10において、制御手段3は、フラグFが、所定回数Fより小さいか否かを判定する。所定回数Fは、任意に設定することができ、例えば5回とすることができる。フラグF<所定回数Fの場合、制御はステップS11に進む。
ステップS11において、制御手段3は、膨張機12の作動時間texpを算出する。作動時間texpは、膨張機12の回転数、すなわち、エンジン61の回転数の増加に応じて減少する。例えば、図5に示すように、膨張機12の回転数が800rpm以下のとき作動時間texpが5秒となり、回転数が3000rpmのとき作動時間texpを0秒となるように、回転数の増加に応じて一定の割合で作動時間texpを減少させてもよい。膨張機12の回転数は、膨張機回転数計測手段(図示省略)から制御手段3に入力される。又は、エンジン回転数計測手段(図示省略)から制御手段3にエンジン回転数が入力されてもよい。このように、膨張機12の回転数の増加に応じて膨張機12の作動時間texpを減少させることにより、冷媒量を高い精度で制御することができる。
ステップS12において、制御手段3は、膨張機12を作動時間texpだけ作動させる。第1弁手段13が加熱器11への冷媒の逆流を防止し、第2弁手段16が通常時閉弁しているため、冷凍サイクル2は、ランキンサイクル1から隔離された状態となっている。この状態で膨張機12を作動させると、ランキンサイクル1の冷媒が冷凍サイクル2に流入し、流入した冷媒は冷凍サイクル2に留まり、冷凍サイクル2の冷媒量が増加する。したがって、冷凍サイクル2の冷媒量が不足し、冷媒量がランキンサイクル1側に偏った場合であっても、この冷媒量の偏りを緩和することができる。これにより、蒸発器23による冷却効率が向上し、冷暖房装置の冷房効率を向上させることができる。
ステップS13において、制御手段3は、前記フラグFを1増加させ、冷媒量制御を終了させる。
前記ステップS10において、フラグF≧所定回数Fの場合、制御はステップS15に進む。ステップS15において、制御手段3は、冷媒の充填量を不足と判定する。ここでいう冷媒の充填量とは、ランキンサイクル1及び冷媒サイクル2を含む複合サイクル装置全体に充填された冷媒の充填量を意味する。
ステップS16において、制御手段3は、報知手段4を作動させる。報知手段4は、ステップS15で判定した冷媒の充填量不足を自動車の搭乗者に報知し、冷媒量制御は終了する。
ステップS13,14の後、終了した冷媒量制御は、再びステップS9に戻り、所定時間間隔で繰り返すことができる。この際、それぞれの制御終了時点のフラグFは保持された状態で冷媒量制御が行われる。したがって、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っている場合、冷媒量制御が繰り返される回数は、前記所定回数Fに制限される。
次に、冷凍サイクル2の単独作動時において、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っているか否かの判定及び判定結果に基づく冷媒量の制御について図6,7を参照して説明する。制御手段3が作動要求を入力されると、図6に示す冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っているか否かの判定制御及び冷媒量制御が開始される。なお、制御手段3が第2弁手段16を開弁した回数をカウントするフラグFの初期値は0に設定されている。
ステップS17において、過冷却度測定手段9は、凝縮手段14の下流の冷媒の過冷却度Sを算出し、制御手段3に入力する。このステップS17は、図3に示す判定制御のステップS1と同様とすることができる。
ステップS18において、制御手段3は、ステップS17で過冷却度測定手段9から入力された過冷却度Sが、冷凍サイクル2の単独作動時における前記上限過冷却度Smaxより大きいか否かを判定する。上限過冷却度Smaxは、例えば、15℃とすることができる。過冷却度S≦上限過冷却度Smaxの場合、制御はステップS25に進み、制御手段3は、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っていないと判定し、ステップS26においてフラグFを0にし、冷媒量制御を終了させる。過冷却度S>上限過冷却度Smaxの場合、制御はステップS19に進む。
ステップS19において、制御手段3は、過冷却度S>上限過冷却度Smaxの状態が継続する継続時間tが、所定時間t以上であるか否かを判定する。前記所定時間tは、任意に設定することができ、例えば5秒とすることができる。また、所定時間tは、外気温度やエンジン回転数等の作動条件に応じて変更可能であってもよい。所定時間tは、前記ステップS3の所定時間tと同じであってもよい。継続時間t<所定時間tの場合、制御はステップS25に進み、制御手段3は、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っていないと判定し、ステップS26においてフラグFを0にし、冷媒量制御を終了させる。継続時間t≧所定時間tの場合、制御はステップS20に進む。
ステップS20において、制御手段3は、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っていると判定し、制御はステップS21に進む。
ステップS21において、制御手段3は、フラグFが所定回数Fより小さいか否かを判定する。所定回数Fは、任意に設定することができ、例えば5回とすることができる。なお、所定回数Fは、前記ステップS10の所定回数Fと同じであってもよい。フラグF<所定回数Fの場合、制御はステップS22に進む。
ステップS22において、制御手段3は、第2弁手段16の開弁時間topenを算出する。開弁時間topenは、前記エンジン冷却回路6の冷媒の温度、すなわち、前記加熱器11の加熱媒体の温度の上昇に応じて増加する。例えば、図7に示すように、加熱媒体の温度が10℃以下のとき開弁時間topenが0.1秒となり、前記温度が60℃以上のとき開弁時間topenが0.5秒となるように、温度の上昇に応じて一定の割合で開弁時間topenが増加してもよい。エンジン冷却回路6の冷媒の温度は、エンジン冷却回路6に設けられた温度センサ(図示省略)から制御手段3に入力される。このように、エンジン冷却回路6の冷媒の温度の上昇に応じて第2弁手段16の開弁時間topenを増加させることにより、冷媒量を高い精度で制御することができる。
ステップS23において、制御手段3は、第2弁手段16を開弁時間topenだけ開弁させる。第2弁手段16が開弁しているため、この状態で冷凍サイクル2が作動すると、冷凍サイクル2の冷媒がランキンサイクル1に流入し、冷凍サイクル2の冷媒量が減少する。したがって、ランキンサイクル1の冷媒量が不足し、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏った場合でもあっても、この冷媒量の偏りを緩和することができる。これにより、圧縮機21における消費動力を低下させ、エンジン61の燃費を向上させることができる。
ステップS24において、制御手段3は、前記フラグFを1増加させ、冷媒量制御を終了させる。
前記ステップS21において、フラグF≧所定回数Fの場合、制御はステップS27に進む。ステップS27において、制御手段3は、冷媒の充填量を過剰と判定する。ここでいう冷媒の充填量とは、ランキンサイクル1及び冷媒サイクル2を含む複合サイクル装置全体に充填された冷媒の充填量を意味する。
ステップS28において、制御手段3は、報知手段4を作動させる。報知手段4は、ステップS27で判定した冷媒の充填量過剰を自動車の搭乗者に報知し、冷媒量制御は終了する。
ステップS24,26の後、終了した冷媒量制御は、再びステップS17に戻り、所定時間間隔で繰り返すことができる。この際、それぞれの制御終了時点のフラグFは保持された状態で冷媒量制御が行われる。したがって、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏った場合、冷媒量制御が繰り返される回数は、前記所定回数Fに制限される。
〔ランキンサイクル単独作動時〕
次に、ランキンサイクル1の単独作動時において、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っているか否かの判定及び判定結果に基づく冷媒量の制御について図8を参照して説明する。
ランキンサイクル1が作動すると、図8に示す冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っているか否かを判定する判定制御及び判定結果に基づく冷媒量制御が開始される。なお、制御手段3が圧縮機21を作動させた回数をカウントするフラグFの初期値は0に設定されている。
ステップS29において、制御手段3は、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っているか否かを判定する。この判定は、冷凍サイクル2の単独作動時における冷媒量の偏りの判定と同様とすることができる。すなわち、制御手段3は、凝縮手段14下流の過冷却度Sと、ランキンサイクル1の単独作動時の上限過冷却度Smax及び下限過冷却度Sminと、を比較することにより、冷媒の偏りを判定することができる。具体的には、S<Sminの場合に、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っていると判定でき、S>Smaxの場合に冷媒量がランキンサイクル1側に偏っていると判定できる。冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っていないと判定された場合、制御はステップS34に進み、フラグFを0とし、制御は終了する。冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っていると判定された場合、制御はステップS30に進む。
ステップS30において、制御手段3は、フラグFが所定回数Fより小さいか否か判定する。所定回数Fは、任意に設定することができ、例えば5回とすることができる。なお、所定回数Fは、前記所定回数F,Fと同様とすることができる。フラグF<所定回数Fの場合、制御はステップS31に進む。
ステップS31において、制御手段3は、圧縮機21の作動時間tcompを算出する。作動時間tcompは、圧縮機21の回転数、すなわち、エンジン61の回転数の増加に応じて減少する。作動時間tcompは、例えば3秒とすることができる。圧縮機21の回転数は、圧縮機回転数計測手段(図示省略)から制御手段3に入力されてもよい。また、エンジン回転数計測手段から制御手段3にエンジン回転数が入力されてもよい。このように、圧縮機21の回転数の増加に応じて圧縮機21の作動時間tcompを減少させることにより、冷媒流量を高い精度で制御することができる。
ステップS32において、制御手段3は、圧縮機21を作動時間tcompだけ作動させる。冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っている場合には、圧縮機21を作動させることにより、冷凍サイクル2の冷媒がランキンサイクル1に流入し、ランキンサイクル1の冷媒量が増加する。したがって、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏った場合であっても、この冷媒量の偏りを緩和することができる。これにより、ランキンサイクル1の効率を向上させ、エンジン61の燃費を向上させることができる。
ステップS33において、制御手段3は、前記フラグFを1増加させ、冷媒量制御を終了させる。
ステップS30において、フラグF≧所定回数Fの場合、制御はステップS35に進む。ステップS35において、制御手段3は、冷媒の充填量を不足又は過剰と判定する。ここでいう冷媒の充填量とは、ランキンサイクル1及び冷媒サイクル2を含む複合サイクル装置全体に充填された冷媒の充填量を意味する。
ステップS36において、制御手段3は、報知手段4を作動させる。報知手段4は、ステップS35で判定した冷媒の充填量不足又は充填量過剰を自動車の搭乗者に報知し、冷媒量制御は終了する。
ステップS33,34の後、終了した冷媒量制御は、再びステップS29に戻り、所定時間間隔で繰り返すことができる。この際、それぞれの制御終了時点のフラグFは保持された状態で冷媒量制御が行われる。したがって、冷媒量が冷凍サイクル2側に偏っている場合、冷媒量制御が繰り返される回数は、前記所定回数Fに制限される。なお、偏っていると判定された冷媒量が、次の判定の際に偏っていないと判定された場合、フラグFは0とされる。
〔ランキンサイクル作動時〕
さらに、ランキンサイクル1の作動時において、第2弁手段16の故障を判定する故障判定制御について図9を参照して説明する。
ランキンサイクル1が作動すると、図9に示す故障判定制御が行われる。この際、冷凍サイクル2は作動していてもよいし、停止していてもよい。ステップS37において、制御手段3は、第2弁手段16の前後の圧力差を算出する。制御手段3は、検知手段91の第1圧力センサ91から第2弁手段16の上流の上流圧力Pを入力され、第2圧力センサ18から第2弁手段16の下流の下流圧力Pを入力される。前記圧力差は、上流圧力P−下流圧力Pにより算出される。
ステップS38において、制御手段3は、ステップS37で算出された圧力差が所定の圧力Pより小さいか否かを判定する。所定圧力Pは、任意に設定することができる。また、この所定圧力Pは、ポンプ17の回転数の増加に比例して増加させるのが好ましい。これにより、第2弁手段16の故障判定を正確に行うことができる。制御手段3は、ポンプ17の回転数を、ポンプ回転数計測手段(図示省略)、膨張機回転数計測手段、エンジン回転数計測手段等から入力されればよい。上流圧力P−下流圧力P≦所定圧力Pの場合、制御はステップS39に進む。上流圧力P−下流圧力P>所定圧力Pの場合、制御はステップS40に進む。
ステップS39において、制御手段3は、第2弁手段16を故障なしと判定し、制御を終了する。終了した制御は、所定時間間隔で再びステップS37から繰り返すことができる。
ステップS40において、制御手段3は、第2弁手段16を故障と判定し、ランキンサイクル1を停止させる。ランキンサイクル1の停止は、前記クラッチ付きプーリ71のクラッチの接続を解除することにより行うことができる。第2弁手段16の故障の判定を、例えば報知手段4により、搭乗者に報知してもよい。
本実施形態において、複合サイクル装置は、自動車、特に乗用車に使用されるが、これに限られず、例えばトラック、バス、バイク等に使用されてもよい。膨張機12とポンプ17とは同軸でなくてもよく、膨張機12は、発電機と接続されていてもよい。ランキンサイクル1には、膨張機12をバイパスするバイパス回路が設けられてもよい。この場合、バイパス回路には電磁弁等の弁手段が設けられるのが好ましい。
また、冷凍サイクル2の単独作動時の制御について、冷媒量がランキンサイクル1側に偏っている場合と冷凍サイクル2側に偏っている場合とに分けて説明したが、これらの制御を単一の制御として行ってもよい。例えば、図4のステップS9において、制御手段3が、冷媒量がランキンサイクル側に偏っていないと判定した場合、制御は図6のステップS18に進むようにしてもよい。
さらに、本実施形態において、ランキンサイクル1と冷凍サイクル2との同時作動時に、凝縮手段14下流の冷媒の過冷却度Sを算出し、これを同時作動時の上限過冷却度Smax及び下限過冷却度Sminと比較することで、複合サイクル装置全体の冷媒の充填量の過不足を判定し、報知する制御を行ってもよい。
1…ランキンサイクル
11…加熱器
12…膨張機
13…第1弁手段
14…凝縮手段
16…第2弁手段
17…ポンプ
18…第2圧力センサ
2…冷凍サイクル
21…圧縮機
22…膨張弁
23…蒸発器
3…制御手段
4…報知手段
5…蒸発器温度センサ
51…入口側温度センサ
52…出口側温度センサ
6…エンジン冷却回路
61…エンジン
62…排ガス熱交換器
63…排ガス流路
81…合流点
82…分岐点
9…過冷却度測定手段
91…検知手段
91…温度センサ
91…第1圧力センサ
92…算出手段

Claims (18)

  1. 冷媒を加熱する加熱器と、加熱された前記冷媒を膨張させる膨張機と、膨張した前記冷媒を凝縮し、過冷却する凝縮手段と、凝縮した前記冷媒を前記加熱器側に圧送するポンプとを備えたランキンサイクルと、
    冷媒を昇圧する圧縮機と、前記ランキンサイクルの凝縮手段と共通に設けられ、前記圧縮機で昇圧された前記冷媒を凝縮する前記凝縮手段と、凝縮した前記冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張した前記冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えた冷凍サイクルと、
    を含んで構成され、
    前記ランキンサイクルを循環する冷媒と前記冷凍サイクルを循環する冷媒とは、前記凝縮手段の上流側の前記両サイクルの合流点で合流し、前記凝縮手段の下流側の前記両サイクルの分岐点で分岐する複合サイクル装置であって、
    前記ランキンサイクルと前記冷凍サイクルとを循環する冷媒量を制御する制御手段と、
    前記凝縮手段により凝縮した冷媒の過冷却度を測定する過冷却度測定手段と、を更に備え、
    前記制御手段は、前記過冷却度測定手段により測定された冷媒の過冷却度に基づき冷媒量がランキンサイクル側又は冷凍サイクル側のどちらに偏っているかを判定することを特徴とする、複合サイクル装置。
  2. 前記過冷却度測定手段は、前記凝縮手段により凝縮した冷媒の状態を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された冷媒の状態に基づき冷媒の過冷却度を算出する算出手段と、を含んで構成されたことを特徴とする、請求項1記載の複合サイクル装置。
  3. 前記検知手段は、前記凝縮手段の下流側かつ前記分岐点の上流側に設けられ、前記凝縮手段により凝縮した冷媒の温度、圧力をそれぞれ検知する温度センサと第1圧力センサとを含んで構成されたことを特徴とする、請求項2記載の複合サイクル装置。
  4. 前記制御手段は、前記冷凍サイクルの単独作動時において、
    冷媒の過冷却度が所定の温度範囲の最小値である下限過冷却度より小さい場合、冷媒量がランキンサイクル側に偏っていると判定し、
    冷媒の過冷却度が前記温度範囲の最大値である上限過冷却度より大きい場合、冷媒量が冷凍サイクル側に偏っていると判定することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の複合サイクル装置。
  5. 前記制御手段は、冷媒量がランキンサイクル側に偏っていると判定した場合、前記膨張機を所定時間作動させることを特徴とする、請求項4記載の複合サイクル装置。
  6. 前記加熱器の下流側かつ前記合流点の上流側に設けられ、冷媒の逆流を防止する第1弁手段を更に備えたことを特徴とする、請求項5記載の複合サイクル装置。
  7. 前記分岐点の下流側かつ前記加熱器の上流側に設けられ、前記制御手段により開閉可能な第2弁手段を更に備え、
    前記制御手段は、冷媒量がランキンサイクル側に偏っていると判定した場合、前記第2弁手段を閉弁することを特徴とする、請求項5又は請求項6記載の複合サイクル装置。
  8. 前記制御手段は、前記膨張機を作動させる前記所定時間を、前記膨張機の回転数の増加に応じて減少させることを特徴とする、請求項5〜請求項7のいずれか1つに記載の複合サイクル装置。
  9. 前記制御手段は、前記膨張機の作動が所定回以上行われた場合、前記ランキンサイクル及び冷凍サイクル全体に充填された冷媒量を不足と判定し、
    当該判定を報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする、請求項5〜請求項8のいずれか1つに記載の複合サイクル装置。
  10. 前記分岐点の下流側かつ前記加熱器の上流側に設けられ、前記制御手段により開閉可能な第2弁手段を更に備え、
    前記制御手段は、冷媒量が冷凍サイクル側に偏っていると判定した場合、前記第2弁手段を所定時間開弁することを特徴とする、請求項4記載の複合サイクル装置。
  11. 前記制御手段は、前記冷凍サイクルの前記開弁時間を、前記加熱器の加熱媒体の温度の上昇に応じて増加させることを特徴とする、請求項10記載の複合サイクル装置。
  12. 前記制御手段は、前記第2弁手段の開弁が所定回以上行われた場合、前記ランキンサイクル及び冷凍サイクル全体に充填された冷媒量を過剰と判定し、
    当該判定を報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする、請求項10又は請求項11記載の複合サイクル装置。
  13. 前記凝縮器は、冷媒を凝縮する凝縮部と、冷媒を気相と液相とに分離する気液分離器と、冷媒を過冷却する過冷却部とを備えたサブクール凝縮器を含んで構成されることを特徴とする、請求項1〜請求項12のいずれか1つに記載の複合サイクル装置。
  14. 前記第2弁手段の下流側に、冷媒の圧力を検知する第2圧力センサを更に備え、
    前記制御手段は、前記第2弁手段に対して開を指示した場合において、前記第1圧力センサにより検知された冷媒の圧力と前記第2圧力センサにより検知された冷媒の圧力との差が所定値以上であるときは、前記第2弁手段の故障と判定し、ランキンサイクルを停止させることを特徴とする、請求項1〜請求項13のいずれか1つに記載の複合サイクル装置。
  15. 前記制御手段は、前記ランキンサイクルの単独作動時において、
    冷媒の過冷却度が所定の温度範囲の最小値である下限過冷却度より小さい場合、冷媒量が冷凍サイクル側に偏っていると判定し、
    冷媒の過冷却度が前記温度範囲の最大値である上限過冷却度より大きい場合、前記ランキンサイクル及び冷凍サイクル全体に充填された冷媒量が過剰と判定することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の複合サイクル装置。
  16. 前記制御手段は、冷媒が冷凍サイクル側に偏っていると判定した場合、冷凍サイクルの圧縮機を所定時間作動させることを特徴とする、請求項15記載の複合サイクル装置。
  17. 前記制御手段は、前記圧縮機の作動が、所定回数以上、連続して繰り返された場合、前記ランキンサイクル及び冷凍サイクル全体に充填された冷媒量を不足と判定する、請求項16記載の複合サイクル装置。
  18. 前記充填された冷媒量の過剰又は不足を判定した場合に、当該判定を報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする、請求項15又は請求項17記載の複合サイクル装置。
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