JP2014191277A - レーザ伝送用ファイバ及びレーザ伝送用ファイバの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動や衝撃に強いレーザ伝送用ファイバを提供する。
【解決手段】 レーザ伝送用ファイバ10は、コア16及びコア16を取り囲むクラッド18を有する光ファイバ12と、光ファイバ12の断面積よりも大きな断面積を有し、光ファイバ12のコア16と略等しい屈折率を有するウインドウブロック14とを備えている。このレーザ伝送用ファイバ10では、光ファイバ12の端面12aがウインドウブロック14の光ファイバ12側の端面14aよりも内部に存在するように光ファイバ12がウインドウブロック14に接合されている。
【選択図】図1
【解決手段】 レーザ伝送用ファイバ10は、コア16及びコア16を取り囲むクラッド18を有する光ファイバ12と、光ファイバ12の断面積よりも大きな断面積を有し、光ファイバ12のコア16と略等しい屈折率を有するウインドウブロック14とを備えている。このレーザ伝送用ファイバ10では、光ファイバ12の端面12aがウインドウブロック14の光ファイバ12側の端面14aよりも内部に存在するように光ファイバ12がウインドウブロック14に接合されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、レーザ伝送用ファイバ及びレーザ伝送用ファイバの製造方法に関する。
レーザ加工機等では、パワー密度の高いレーザ光を伝送するために光ファイバ構造体が用いられている。このような光ファイバ構造体として、光ファイバとその光ファイバに結合した光学ブロックとを備え、この光学ブロックがファイバ結合側の端部に向かって先細り形状に形成されて光ファイバに融着接合されたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
このように口径の大きい光学ブロックを用いることで、レーザ光の入射端面におけるレーザパワー密度を低減させることができる。しかしながら、特許文献1に記載の光ファイバ構造体では、光ファイバに融着接合される光学ブロックに光ファイバと同一直径の小径部分を設け、この小径部分と光ファイバとを接合させている。そのため、この接合が振動や衝撃に弱いといった問題があった。
そこで、本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、振動や衝撃に強いレーザ伝送用ファイバ、及び、当該レーザ伝送用ファイバの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るレーザ伝送用ファイバは、コア及びコアを取り囲むクラッドを有する光ファイバと、光ファイバの断面積よりも大きな断面積を有し光ファイバのコアと略等しい屈折率を有する光学部品とを備えている。このレーザ伝送用ファイバでは、光ファイバの端面が光学部品の光ファイバ側の端面よりも内部に存在するように光ファイバが光学部品に接合されている。
このレーザ伝送用ファイバでは、光ファイバの端面が光学部品の光ファイバ側の端面より内部に存在するように光ファイバが光学部品に接合されている。この場合、光ファイバの端面が光ファイバよりも断面積の大きい光学部品中に埋没する構成になるため、光ファイバと光学部品との接合を振動や衝撃に対して強くすることができる。そして、このように振動や衝撃に対する耐性が高められたレーザ伝送用ファイバを例えばレーザ加工機などに用いると、その加工機に振動や衝撃が加わったとしても接合点が破断等することなく、レーザ光の伝送を確実に行って、レーザ加工等を行うことができる。
上記レーザ伝送用ファイバにおいて、光学部品に埋没している光ファイバの埋没部と光学部品との間には隙間が空いていてもよい。この場合、隙間が存在することにより、光ファイバをしならせることができるので、光ファイバと光学部品との接合を振動や衝撃に対してより一層強くすることができる。
上記レーザ伝送用ファイバにおいて、光ファイバの先端が一部埋没された状態で、光学部品との間に隙間が空いていてもよい。この場合、隙間の存在によって光ファイバと光学部品との接合強度を低下させることなく、光ファイバをしならせることができるので、光ファイバと光学部品との接合を振動や衝撃に対して更に強くすることができる。
上記レーザ伝送用ファイバは、光学部品の端面から光ファイバ側へ突出すると共に、光学部品に埋没している光ファイバの埋没部に隣り合う隣接部の周囲を包囲する包囲部を更に備えてもよい。この場合、光ファイバの接合部近辺が包囲部によって補強されることになり、光ファイバと光学部品との接合を振動や衝撃に対してより一層強くすることができる。
上記レーザ伝送用ファイバにおいて、包囲部は、光学部品の端面から光ファイバに向かって厚みが暫減していてもよい。この場合、包囲部の厚みが暫減しているため、光ファイバをしならせ易くすることができ、光ファイバと光学部品との接合を振動や衝撃に対して更に強くすることが可能となる。
上記レーザ伝送用ファイバにおいて、光学部品は円筒形状であり、光ファイバの光軸と光学部品の中心軸とが略一致しており、光学部品との接合領域における光ファイバのコアが接合領域以外の領域に位置するコアと略等しい外径を有していてもよい。この場合、光学部品の中心軸と光ファイバの光軸とが略一致しているので、例えばレーザ加工機等にこのファイバを用いる際の設計が容易になる。また、コアの外径が接合領域とそれ以外の領域とで略同じであるため、レーザの伝送効率を低下させてしまうことがなく、安定してレーザを伝送することができる。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るレーザ伝送用ファイバの製造方法は、コア及びコアを取り囲むクラッドを有する光ファイバと、光ファイバの断面積よりも大きな断面積を有し光ファイバのコアと略等しい屈折率を有する光学部品とを供給する工程と、光学部品における光ファイバを接合させるための端面の一部のみを溶融させる工程と、光学部品の端面において溶融された溶融部に光ファイバを押し込んで、光ファイバを光学部品に接合する工程とを備えている。
この製造方法では、光ファイバを接合する光学部品の端面の一部のみを溶融させ、その溶融部に光ファイバを押し込んでいる。この場合、光ファイバは溶融されないことになるため、光ファイバの端面の状態を保護しつつ、光ファイバの端面を光学部品内に埋没させて、両者を結合させることができる。この結果、接合部に加わる振動や衝撃に強いレーザ伝送用ファイバを容易に製造することが可能となる。
上記レーザ伝送用ファイバの製造方法は、溶融部に押しこんだ光ファイバを光学部品から離れる方向に引き戻す工程を更に備えてもよい。この場合、光ファイバと光学部品との接合部を溶融部で覆うような構造のレーザ伝送用ファイバを容易に製造することができる。
上記レーザ伝送用ファイバの製造方法において、溶融させる工程では、光学部品の端面に対しレーザを斜めから照射して、光ファイバを接合させるための端面の一部のみを溶融させるようにしてもよい。この場合、光学部品の中心軸と光ファイバの光軸とを合わせた状態で光学部品の端面の一部を溶融させることができるので、溶融工程が終了した後に両者の軸合わせを行うことなく、両者の軸を一致させた状態で接合することが容易にできる。また、レーザを用いて光学部品の端面を溶融しているため、溶融領域の設定を容易且つ確実に行うことができる。
上記レーザ伝送用ファイバの製造方法において、光学部品の端面に対して光ファイバの光軸が略垂直になるように光ファイバを光学部品に対して離間配置し、レーザの照射が行われるようにしてもよい。この場合、上述したように、溶融工程の終了後の接合において、光学部品とファイバの軸を一致させた状態での接合を容易に行うことができる。
本発明によれば、振動や衝撃に強いレーザ伝送用ファイバ、及び、当該レーザ伝送用ファイバの製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のレーザ伝送用ファイバを示す断面図である。図1は、レーザ伝送用ファイバ10の光軸に沿って切断した断面を示す。レーザ伝送用ファイバ10は、図1に示すように、光ファイバ12及びウインドウブロック14(光学部品)を備えている。
図1は、第1実施形態のレーザ伝送用ファイバを示す断面図である。図1は、レーザ伝送用ファイバ10の光軸に沿って切断した断面を示す。レーザ伝送用ファイバ10は、図1に示すように、光ファイバ12及びウインドウブロック14(光学部品)を備えている。
光ファイバ12は、コア16と、コア16を取り囲むクラッド18とを備える。光ファイバ12は、レーザ加工を行う高強度(例えば1kW以上)のレーザ光を伝送しうるものであり、レーザ加工機におけるレーザ光伝送手段等に適用され得る。光ファイバ12は、例えばクラッド径が1mm程度の石英ガラスで形成される。コア16の屈折率はクラッド18の屈折率よりも高く設定されている。
ウインドウブロック14は、レーザ伝送用ファイバによって伝送される又はレーザ伝送用ファイバに入力されるレーザ光のパワー密度をビーム径を拡大させることで低下させるための光学部材である。ウインドウブロック14は、例えば直径が10mm程度の円筒形状の光学ブロックであり、その断面積が光ファイバ12の断面積よりも大きくなっている。ウインドウブロックの形状は円筒形状に限られる訳ではなく、他の形状(例えば多角柱形状)でもよい。
また、ウインドウブロック14は、コア/クラッド構造ではなく、いわゆるコアレスファイバと呼ばれるものである。ウインドウブロック14は、例えば石英から構成されており、光ファイバ12のコア16と略等しい屈折率を有する。ここでいう「略等しい屈折率」とは、コア16に対して屈折率差が±1%以下である。
このような構成を備える光ファイバ12とウインドウブロック14とは、以下のように接合されている。即ち、光ファイバ12の先端の端面12aが、ウインドウブロック14の光ファイバ12側の端面14aよりもウインドウブロック14の内部に存在するように、光ファイバ12とウインドウブロック14とが接合されている。このような接合により、光ファイバ12の先端部分が埋没部12bとして、ウインドウブロック14に埋没する構成となっている。
なお、本実施形態では、光ファイバ12とウインドウブロック14とは、光ファイバ12の光軸とウインドウブロック14の中心軸とが略一致するように接合されているが、光ファイバ12の光軸とウインドウブロック14の中心軸とがずれるように接合されていてもよい。
続いて、上述した構成を備えたレーザ伝送用ファイバの製造方法について、図2〜4を参照して説明する。
まず、図2に示すように、コア16及びコア16を取り囲むクラッド18を有する光ファイバ12と、光ファイバ12の断面積よりも大きな断面積を有し光ファイバ12のコアと略等しい屈折率を有するウインドウブロック14とを用意する。そして、ウインドウブロック14の接合用の端面14aと光ファイバ12の接合端面12aとが対向すると共に、ウインドウブロック14の中心軸と光ファイバ12の光軸とが略一致した状態となるように、光ファイバ12とウインドウブロック14とを所定の製造位置に供給する。この際、ウインドウブロック14の端面14aに対して光ファイバ12の光軸が略垂直になるように光ファイバ12がウインドウブロック14に対して離間配置される。
続いて、図3に示すように、斜め上方からレーザ15によってレーザ光をウインドウブロック14の端面14aの中央部にのみ照射し、当該箇所を加熱溶融する。レーザ15によって溶融された箇所は溶融部14bとなる。この溶融部14bの溶融面積は、光ファイバ12の断面積以上であり、例えば光ファイバ12の断面積の3倍以上6倍以下となっている。レーザ15によってウインドウブロック14の端面14aを溶融する際、光ファイバ12の先端は溶融されないようになっている。なお、溶融工程で用いるレーザとして例えばCOレーザを用いた場合、溶融部14bの加工が容易になる。
続いて、図4に示すように、溶融部14bが溶融状態を保っている間に光ファイバ12をウインドウブロック14の方向に移動して溶融部14bに接触させ、更に押し込む。光ファイバ12は溶融されていないため、かかる押し込みにより、溶融部14b(ウインドウブロック14)の内部に光ファイバ12の先端が容易に入り込む。これにより、光ファイバ12の端面12aがウインドウブロック14内に埋没する構成となる。その後、溶融部14bを冷却して、光ファイバ12とウインドウブロック14との接合を確実にし、図1に示すレーザ伝送用ファイバ10が完成する。
以上、本実施形態に係るレーザ伝送用ファイバ10によれば、光ファイバ12の端面12aが光ファイバ12よりも断面積の大きいウインドウブロック14中に埋没する構成になるため、光ファイバ12とウインドウブロック14との接合を振動や衝撃に対して強くすることができる。そして、このように振動や衝撃に対する耐性が高められたレーザ伝送用ファイバ10を例えばレーザ加工機などに用いると、その加工機に振動や衝撃が加わったとしても接合点が破断等することなく、レーザ光の伝送を確実に行って、レーザ加工等を行うことができる。
レーザ伝送用ファイバ10では、光ファイバの光軸とウインドウブロックの中心軸とが略一致している。このため、レーザ伝送用ファイバ10によれば、例えばレーザ加工機等にこのファイバを用いる際の設計が容易になる。また、レーザ伝送用ファイバ10では、ウインドウブロック14との接合領域における光ファイバ12のコア16が接合領域以外の領域に位置するコア16と略等しい外径を有している。このように、コア16の外径が接合領域とそれ以外の領域とで略同じであるため、レーザの伝送効率を低下させてしまうことなく、安定してレーザを伝送することができる。
また、レーザ伝送用ファイバ10の製造方法によれば、光ファイバ12を接合するウインドウブロック14の端面14aの一部のみを溶融させ、その溶融部14bに光ファイバ12を押し込んでいる。このため、光ファイバ12は溶融されないことになり、光ファイバ12の端面12aの現状態を保護しつつ、光ファイバ12の端面12aをウインドウブロック14内に埋没させて、両者を結合させることができる。その結果、接合部に加わる振動や衝撃に強いレーザ伝送用ファイバ10を容易に製造することが可能となる。
また、レーザ伝送用ファイバ10の製造方法において、溶融させる工程では、ウインドウブロック14の端面14aに対しレーザ15を斜めから照射して、光ファイバ12を接合させるための端面14aの一部のみを溶融させている。このため、ウインドウブロック14の中心軸と光ファイバ12の光軸とを合わせた状態でウインドウブロック14の端面14aの一部を溶融させることができるので、溶融工程が終了した後に両者の軸合わせを行うことなく、両者の軸を一致させた状態で容易に接合することができる。また、レーザ15を用いてウインドウブロック14の端面14aを溶融しているため、溶融領域の設定を容易に行うことができる。
また、レーザ伝送用ファイバ10の製造方法において、ウインドウブロック14の端面14aに対して光ファイバ12の光軸が略垂直になるように光ファイバ12をウインドウブロック14に対して離間配置し、レーザ15の照射が行われるようになっている。このため、上述したように、溶融工程の終了後の接合において、ウインドウブロック14と光ファイバ12の軸を一致させた状態での接合を特に容易に行うことができる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態のレーザ伝送用ファイバを図5を参照して説明する。図5は、第2実施形態のレーザ伝送用ファイバを示す断面図であり、その光軸に沿って切断した断面を示す。第2実施形態のレーザ伝送用ファイバ20は、コア26及びクラッド28を有する光ファイバ22と、ウインドウブロック24(光学部品)とを備えている。光ファイバ22及びウインドウブロック24の構成は第1実施形態の光ファイバ12とウインドウブロック14と同様である。但し、光ファイバ22とウインドウブロック24との接合領域の形状が第1実施形態と異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
続いて、第2実施形態のレーザ伝送用ファイバを図5を参照して説明する。図5は、第2実施形態のレーザ伝送用ファイバを示す断面図であり、その光軸に沿って切断した断面を示す。第2実施形態のレーザ伝送用ファイバ20は、コア26及びクラッド28を有する光ファイバ22と、ウインドウブロック24(光学部品)とを備えている。光ファイバ22及びウインドウブロック24の構成は第1実施形態の光ファイバ12とウインドウブロック14と同様である。但し、光ファイバ22とウインドウブロック24との接合領域の形状が第1実施形態と異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
まず、第2実施形態のレーザ伝送用ファイバ20では、第1実施形態と同様に、光ファイバ22の先端の端面22aが、ウインドウブロック24の光ファイバ22側の端面24aよりもウインドウブロック24の内部に存在するように光ファイバ22とウインドウブロック24とが接合されており、光ファイバ22の先端部分が埋没部22bとして、ウインドウブロック24に埋没する構成となっている。それに加え、レーザ伝送用ファイバ20では、埋没部22bの更に一部22cが、端面24aよりもウインドウブロック24内に入り込んでいるものの、ウインドウブロック24との間に隙間24dを形成するようになっている。このような隙間24dを形成するには、例えば、加熱溶融された溶融部に光ファイバ22を押し込んだ際に空冷するなどして、冷却を急冷とすることなどによって行うことができる。
このように第2実施形態のレーザ伝送用ファイバ20では、ウインドウブロック24に埋没している光ファイバ22の埋没部22b(一部22c)とウインドウブロック24との間に隙間24dが空くようになっている。このため、第1実施形態での効果に加え、この隙間の存在により、光ファイバ22をしならせ易くすることができるので、光ファイバ22とウインドウブロック24との接合を振動や衝撃に対してより一層強くすることができる。なお、埋没部22bの先端は確実に埋没しているため、隙間24dの存在によって光ファイバ22とウインドウブロック24との接合強度を低下させることはない。
[第3実施形態]
続いて、第3実施形態のレーザ伝送用ファイバを図6を参照して説明する。図6は、第3実施形態のレーザ伝送用ファイバを示す断面図であり、その光軸に沿って切断した断面を示す。第3実施形態のレーザ伝送用ファイバ30は、コア36及びクラッド38を有する光ファイバ32と、ウインドウブロック34(光学部品)とを備えている。光ファイバ32及びウインドウブロック34の構成は第1実施形態の光ファイバ12とウインドウブロック14と同様である。但し、光ファイバ32とウインドウブロック34との接合領域の形状が第1及び第2実施形態と異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
続いて、第3実施形態のレーザ伝送用ファイバを図6を参照して説明する。図6は、第3実施形態のレーザ伝送用ファイバを示す断面図であり、その光軸に沿って切断した断面を示す。第3実施形態のレーザ伝送用ファイバ30は、コア36及びクラッド38を有する光ファイバ32と、ウインドウブロック34(光学部品)とを備えている。光ファイバ32及びウインドウブロック34の構成は第1実施形態の光ファイバ12とウインドウブロック14と同様である。但し、光ファイバ32とウインドウブロック34との接合領域の形状が第1及び第2実施形態と異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
まず、第3実施形態のレーザ伝送用ファイバ30では、第1及び第2実施形態と同様に、光ファイバ32の先端の端面32aが、ウインドウブロック34の光ファイバ32側の端面34aよりもウインドウブロック34の内部に存在するように光ファイバ32とウインドウブロック34とが接合されており、光ファイバ32の先端部分が埋没部32bとして、ウインドウブロック24に埋没する構成となっている。
それに加え、レーザ伝送用ファイバ30では、ウインドウブロック34の端面34aから光ファイバ32側へ突出すると共に埋没部32bに隣り合う隣接部32cの周囲を包囲するように包囲部34cが設けられている。この包囲部34cは、端面34aから光ファイバ32に向かって厚みが暫減するようにテーパ状に形成されている。本実施形態では、この包囲部34cは、ウインドウブロック34と一体に形成されているが、ウインドウブロック34と別に形成してもよい。包囲部34cを形成するには、光ファイバ32をウインドウブロック34の溶融部に押し込んだ後に、光ファイバ32をウインドウブロック34から離れる方向に引き戻すことなどによって容易に行うことができる。
このように第3実施形態のレーザ伝送用ファイバ30では、ウインドウブロック34に埋没している光ファイバ32の埋没部32bに隣り合う隣接部32cの周囲を包囲する包囲部34cを更に備えている。このため、光ファイバ32の接合部近辺が包囲部34cによって補強されることになり、光ファイバ32とウインドウブロック34との接合を振動や衝撃に対してより一層強くすることができる。
しかも、包囲部34cは、ウインドウブロック34の端面34aから光ファイバ32に向かって厚みが暫減している。このため、光ファイバ32をしならせ易くすることができるので、光ファイバ32とウインドウブロック34との接合を振動や衝撃に対して更に強くすることができる。
ここで、第1〜第3実施形態のレーザ伝送用ファイバ10,20,30をレーザ加工機用の光ケーブルに適用した例について図7を参照して説明する。図7に示す光ケーブルには、上述した何れのレーザ伝送用ファイバ10,20,30を適用することができるが、例えば、第1実施形態のレーザ伝送用ファイバ10を適用した場合を例にとって説明する。
光ケーブル1は、高強度(例えば2kW〜10kW)のレーザ光を照射して、例えば車両のボデー等の鉄板を溶接又は切断するレーザ加工機のレーザ光伝送手段として使用され得る。
光ケーブル1は、レーザ光を伝搬する光ファイバ12と、この光ファイバ12の末端を収容するハウジング2と、ハウジング2の後端側に設けられ光ファイバ12を把持する把持部3と、ハウジング2内に配置される内側管5とを備える。レーザ伝送用ファイバ10のウインドウブロック14は、ハウジング2の先端に設けられた凹部2aに配置される。また、把持部3よりも先端側では、光ファイバ12の被覆部が除去されている。ハウジング2と内側管5との間には、冷却水を流すための冷却用スペース6が設けられており、この冷却水は入口7から入り出口8から流出される。
このような構成の光ケーブルを有するレーザ加工機には、加工の際などに振動や衝撃が加わることもあるが、本実施形態に係るレーザ伝送用ファイバ10,20,30によれば、ウインドウブロックと光ファイバとの間の接合が強固且つ柔軟になっているので、レーザ加工を安定して行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。即ち、光ファイバとしては、断面形状が円形のコアであるもののほか、断面形状が矩形状のコアであるものを用いてもよく、コアの断面形状は特に限定されない。また、光ファイバの種類としては、石英製光ファイバ、プラスチック製光ファイバ等、あらゆる種類の光ファイバを使用することができる。また、ウインドウブロックの材料としても、石英製の他にプラスチック製のブロックを使用することができる。
また、上述した例では、レーザ伝送用ファイバをレーザ加工機に適用した例を示したが、用途はこれに限定される訳ではなく、他のレーザ製品にレーザ伝送用ファイバを適用してももちろんよい。
10,20,30…レーザ伝送用ファイバ、12,22,32…光ファイバ、12a,22a,32a…端面、12b,22b,32b…埋没部、14,24,34…ウインドウブロック、14a,24a,34a…端面、14b…溶融部、15…レーザ、16,26,36…コア、18,28,38…クラッド、24d…隙間、32c…隣接部、34c…包囲部。
Claims (10)
- コア及び前記コアを取り囲むクラッドを有する光ファイバと、
前記光ファイバの断面積よりも大きな断面積を有し、前記光ファイバのコアと略等しい屈折率を有する光学部品と、を備え、
前記光ファイバの端面が前記光学部品の前記光ファイバ側の端面よりも内部に存在するように前記光ファイバが前記光学部品に接合されている、レーザ伝送用ファイバ。 - 前記光学部品に埋没している前記光ファイバの埋没部と前記光学部品との間には隙間が空いている、請求項1に記載のレーザ伝送用ファイバ。
- 前記光ファイバの先端が一部埋没された状態で、前記光学部品との間に前記隙間が空いている、請求項2に記載のレーザ伝送用ファイバ。
- 前記光学部品の前記端面から前記光ファイバ側へ突出すると共に、前記光学部品に埋没している前記光ファイバの埋没部に隣り合う隣接部の周囲を包囲する包囲部を更に備える、請求項1に記載のレーザ伝送用ファイバ。
- 前記包囲部は、前記光学部品の前記端面から前記光ファイバに向かって厚みが暫減している、請求項4に記載のレーザ伝送用ファイバ。
- 前記光学部品は円筒形状であり、
前記光ファイバの光軸と前記光学部品の中心軸とが略一致しており、
前記光学部品との接合領域における前記光ファイバの前記コアの外径が前記接合領域以外の領域に位置する前記コアと略等しい外径を有する、請求項1〜5の何れか一項に記載のレーザ伝送用ファイバ。 - コア及び前記コアを取り囲むクラッドを有する光ファイバと、前記光ファイバの断面積よりも大きな断面積を有し前記光ファイバのコアと略等しい屈折率を有する光学部品とを供給する工程と、
前記光学部品における前記光ファイバを接合させるための端面の一部のみを溶融させる工程と、
前記光学部品の端面において溶融された溶融部に前記光ファイバを押し込んで、前記光ファイバを前記光学部品に接合する工程と、
を備えたレーザ伝送用ファイバの製造方法。 - 前記溶融部に押し込んだ前記光ファイバを前記光学部品から離れる方向に引き戻す工程を更に備えた、請求項7に記載のレーザ伝送用ファイバの製造方法。
- 前記溶融させる工程では、前記光学部品の端面に対しレーザを斜めから照射して、前記光ファイバを接合させるための前記端面の一部のみを溶融させる、請求項7又は8に記載のレーザ伝送用ファイバの製造方法。
- 前記光学部品の前記端面に対して前記光ファイバの光軸が略垂直になるように前記光ファイバを前記光学部品に対して離間配置し、前記レーザの照射が行われる、請求項9に記載の製造方法。
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- 2013-03-28 JP JP2013068612A patent/JP2014191277A/ja active Pending
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