JP2014189312A - Plug opening tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、採血管を開栓する開栓具等に関するものである。 The present invention relates to an opening device for opening a blood collection tube.
従来から、臨床検査における採血に用いられる採血管として、開口部をフィルム状の栓体により封止した採血管が用いられている。 2. Description of the Related Art Conventionally, a blood collection tube having an opening sealed with a film-like plug has been used as a blood collection tube used for blood collection in clinical tests.
このような採血管の栓体を開栓するものとして、円筒の軸芯と垂直に隔壁を円筒内に設け、円筒の内側に同心円上に配置される栓体を開栓する開栓カッターと、開栓カッターの内側に同心円状に、配置される開栓された栓体部分を保持する保持ピンとを隔壁に付けた開栓部分とを備えた開栓ブロックが知られていた(例えば、特許文献1参照)。 To open the plug of such a blood collection tube, a partition cutter is provided in the cylinder perpendicular to the axial axis of the cylinder, and a plug cutter that opens the plug arranged concentrically inside the cylinder; and There has been known an opening block provided with an opening portion in which a holding pin for holding an opened plug body portion arranged concentrically inside the opening cutter is attached to a partition wall (for example, Patent Documents) 1).
このような開栓ブロックにおいては、開栓カッターで打ち抜くことにより開栓した栓体を保持ピンにより保持できるため、打ち抜いた栓体が採血後の採血管内に落ちることを防いで、落ちた栓体により採血された血液を汚染することを防ぐことができるとともに、落ちた栓体を取り出す作業等を減らすことが可能となる。 In such an opening block, since the stopper that has been opened by punching with an opening cutter can be held by a holding pin, the stopper that has been punched is prevented from falling into the blood collection tube after blood collection. Thus, it is possible to prevent the collected blood from being contaminated, and to reduce the work of taking out the dropped plug body.
しかしながら、上述したような従来の技術においては、開栓した栓体を開栓ブロックで確実に保持することができず、開栓した栓体が採血管内に落下してしまうという課題があった。 However, in the conventional techniques as described above, there is a problem that the plug body that has been opened cannot be securely held by the plug block, and the opened plug body falls into the blood collection tube.
例えば、採血管の栓体としては、アルミ箔等の金属箔を樹脂等でコーティングしたフィルム等を用いたものが利用されることが多く、栓体を開栓カッターで打ち抜く際に,打ち抜かれた栓体が変形してしまう場合がある。この場合、打ち抜かれた栓体が保持ピンに掛止しなくなって、保持ピンによって保持されず、採血管内に落下してしまう場合があった。 For example, as a plug of a blood collection tube, a film using a metal foil such as aluminum foil coated with a resin or the like is often used, and is punched when the plug is punched with an opening cutter. The plug may be deformed. In this case, there is a case where the punched plug is not hooked on the holding pin, is not held by the holding pin, and falls into the blood collection tube.
本発明の開栓具は、フィルムを有する栓体により開口部が封止されている採血管を開栓する開栓具であって、栓体の中央に刺し通される針と、針の先端側に刃先が位置し、かつ、刃先が針の先端よりも低い位置に位置するよう、針が配置されている位置を中心とした円上に配置された、栓体を切り抜くためのカッターと、針と、カッターとを支持する支持部材とを備えた開栓具である。 The opening device of the present invention is an opening device for opening a blood collection tube whose opening is sealed by a plug body having a film, the needle being pierced in the center of the plug body, and the tip of the needle A cutter for cutting out the plug, which is arranged on a circle centering on the position where the needle is arranged so that the blade edge is located on the side and the blade edge is located at a position lower than the tip of the needle, It is an opener provided with a needle and a support member that supports the cutter.
かかる構成により、栓体に針を刺した状態で、カッターで栓体の開栓を行うこととなり、開栓された栓体が針に刺された状態で針に掛止するため、開栓した栓体の採血管内への落下を確実に防止することができる。 With this configuration, the plug is opened with a cutter while the needle is pierced with the plug, and the plug that has been opened is hooked onto the needle while being pierced with the needle. It is possible to reliably prevent the body from falling into the blood collection tube.
また、本発明の開栓具は、前記開栓具において、針は、栓体の抜け落ち防止構造を有している開栓具である。 Further, the opening device of the present invention is the opening device in which the needle has a structure for preventing the stopper from falling off.
かかる構成により、開栓された栓体が、針の抜け落ち防止構造に掛止することとなるため、開栓した栓体の採血管内への落下を確実に防止することができる。 With this configuration, since the plug body that has been opened is hooked to the structure for preventing the needle from dropping out, it is possible to reliably prevent the opened plug body from falling into the blood collection tube.
また、本発明の開栓具は、前記開栓具において、針を中心として、カッターの周囲を囲うように配置された、針の先端よりも高い位置に端部が位置する円筒部を更に備えた開栓具である。 Further, the opening device of the present invention further includes a cylindrical portion that is disposed so as to surround the cutter around the needle, with the end portion positioned higher than the tip of the needle. Opener.
かかる構成により、円筒部内に採血管を挿嵌することで、円筒部が針を刺す位置を決めるためのガイドとなるため、針を栓体の同じ位置に刺すことができ、安定して開栓を行うことができる。また、円筒部により、採血管の栓体近傍が覆われるため、開栓時に飛び出した血液の飛散を防ぐことができる。 With this configuration, by inserting the blood collection tube into the cylindrical portion, it becomes a guide for determining the position where the cylindrical portion punctures the needle, so that the needle can be pierced at the same position of the plug body and can be stably opened. It can be performed. In addition, since the cylindrical portion covers the vicinity of the stopper of the blood collection tube, it is possible to prevent scattering of blood that has jumped out when the stopper is opened.
また、本発明の開栓具は、前記開栓具において、針と、カッターと、支持部材とが、樹脂により一体成形されている開栓具である。 Moreover, the opening tool of the present invention is the opening tool in which the needle, the cutter, and the support member are integrally formed of resin.
かかる構成により、廃棄が容易な開栓具を安価に製造することができる。 With this configuration, it is possible to manufacture an opener that can be easily discarded at low cost.
本発明による開栓具によれば、開栓した栓体の採血管内への落下を確実に防止することができる。 According to the opening tool of the present invention, it is possible to reliably prevent the opened stopper from dropping into the blood collection tube.
以下、開栓具等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。 Hereinafter, embodiments of the opening tool and the like will be described with reference to the drawings. In addition, since the component which attached | subjected the same code | symbol in embodiment performs the same operation | movement, description may be abbreviate | omitted again.
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における開栓具の一部切り欠き斜視図(図1(a))、及び図1(a)のIa−Ia線による断面図(図1(b))である。
(Embodiment)
FIG. 1 is a partially cutaway perspective view (FIG. 1 (a)) of the opening device in the present embodiment, and a cross-sectional view (FIG. 1 (b)) taken along line Ia-Ia in FIG. 1 (a). .
図2は、本実施の形態における開栓具の平面図(図2(a))、側面図(図2(b))、及び一部切り欠き側面図(図2(c))である。 FIG. 2 is a plan view (FIG. 2 (a)), a side view (FIG. 2 (b)), and a partially cutaway side view (FIG. 2 (c)) of the stopper in the present embodiment.
本実施の形態にかかる開栓具1は、フィルムを有する栓体により開口部が封止されている採血管を開栓するための器具である。 The stopper 1 according to the present embodiment is an instrument for opening a blood collection tube whose opening is sealed with a stopper having a film.
開栓具1は、針11と、カッター12と、円筒部13と、支持部材14を備える。
The opening tool 1 includes a
針11は、採血管の栓体の中央に刺し通されるため部材である。針11は、支持部材14により支持されている。針11の先端は、針11の支持部材14に支持されている側とは反対側に設けられている。針11の長さは、例えば、6mmから12mmである。針の太さは、例えば、直径が1mmから3mmである。ただし、針11の太さは、採血時等に採血管の栓体に刺し通される針と同程度の太さであっても良い。
The
針11は、開栓した栓体が針11から抜け落ちることを防止する抜け落ち防止構造110を有している。抜け落ち防止構造110は、例えば、針11の先端と、針11の支持部材14により支持されている部分との間に設けられている。図1および図2においては、抜け落ち防止構造110は、針11に設けられたくびれであり、このくびれの最も太さが細い部分の、針11の長手方向における位置が、針11の針先から、3mmから6mm程度離れた位置である場合を例に挙げて説明する。
The
なお、抜け落ち防止構造110は、例えば、針11のくびれや、くぼみや、ふくらみや、凹凸や、突起等であってもよい。図3は、針11の変形例を示すための、針11の先端近傍の拡大図である。例えば、抜け落ち防止構造110は、図3に示すように、針11の先端近傍に設けられたかえし30であってもよい。
The drop-
カッター12は、栓体を切りぬくための部材である。カッター12は、支持部材14により支持されている。カッター12は、針11が配置されている位置を中心とした円上に配置されている。ここでの円上に配置とは、針11の先端側から見て円上に配置されていることを意味する。円上に配置された状態での、カッター12の外側の直径は、採血管の開口部の内側の直径よりも小さい直径となるようにする。カッター12の外側の直径は、例えば、8mmから14mm程度である。カッター12は、例えば、針11を中心として、針11を囲むように配置されている。ここでの中心とするということは、中心軸とすることと考えても良い。
The
カッター12は、例えば、針11を囲むように円筒状に湾曲した1または2以上の切刃を有している。切刃は、栓体を切り抜くための刃である。ここでは、カッター12は、針11を回転軸とした仮想の円筒上に、この円筒に沿って湾曲した4枚の切刃121が、等間隔で配置されている場合を例に挙げて説明する。つまり、4枚の切刃121は、針11が配置されている位置を回転の中心として、90度間隔で回転配置されている。
The
切刃121は、刃先が山型の形状を有している。山型の形状を有していることにより、開栓具1を、針11を回転の軸としていずれかの方向に回転させることで、切刃121で採血管の栓体を切り抜くことが可能である。刃先の先端付近は、採血管の栓体に刺し込めるように、鋭利な形状となっていることが好ましい。但し、切刃121の刃先の形状は問わない。例えば、刃先は、ノコギリ刃形状であっても良いし、波刃形状であっても良いし、櫛刃形状であっても良い。なお、切刃121の刃先は、通常、先端に向かって厚さが薄くなるよう傾斜を有している。例えば、図1(b)に示すように、切刃121の先端近傍の、針11に対して外側に位置する部分には、針11側に向かって傾斜する傾斜部121aが設けられている。この傾斜部121aが支持面141に垂直な角度に対してなす角度は、例えば、40から50度であることがカッター12を製造する工程上好ましい。ただし、これよりも鋭角であっても良い。
The
なお、カッター12は、円筒状の一つの切刃を有していても良いし、4つ以外の複数の切刃を有していても良い。図4は、カッター12の切刃の変形例を示すための一部切り欠き側面図である。カッター12は、図4(a)に示すように、三枚の切刃122を有していても良いし、図4(b)に示すように、二枚の切刃123を有していても良い。また、カッター12は、図4(c)に示すように刃先がノコギリ刃形状である円筒状の一つの切刃124を有していても良い。
The
カッター12の各切刃121は、通常、針11と平行に配置されている。但し、各切刃121の先端側が、針方向に向かって傾斜していても良い。
Each
カッター12は、針11の先端側に刃先が位置するよう配置されている。刃先とは、切刃の端部の鋭利な部分である。カッター12の刃先が向いている方向と、針11の針先が向いている方向とが平行、または略平行となっている。カッター12の最も高い部分の高さ(長さ)は、例えば、3.5mmから6mmである。
The
カッター12は、切刃121の刃先の先端が針11の先端よりも低い位置に位置するよう配置されている。切刃121の刃先の先端とは、例えば、切刃121の最も高さの高い部分である。切刃121の刃先の先端は、例えば、山型の切刃の頂上(頂点)の部分である。ここでの高さは、例えば、針11,あるいはカッター12が支持部材14により支持されている位置や、針の針先とは異なる端部の位置を基準とした高さである。また、ここでの高さは、針11の先端を上にして、針11を支持している支持部材14側を下とした場合の高さと考えても良い。なお、高さは、このような基準となる位置と、任意の点との間の、針11の長手方向の長さ成分と考えても良い。かかることは、以下においても同様である。刃先の先端が、針11の先端よりも低い位置に位置するということは、刃先の先端が、針11の先端と、針11の支持部材14により支持されている部分との間の位置に位置していることと考えても良い。あるいは、針11の針先が指す方向において、刃先の先端が、針先よりも後方に位置していることと考えても良い。このような配置とすることで、開栓具1を採血管の栓体に押し当てる際に、針11の針先を、カッターの刃先よりも先に、栓体に刺し込むことが可能となる。このような配置としなかった場合、カッター12の刃先が栓体に刺し込まれた後に針11が栓体に当たるため、カッター12で栓体のフィルム等が破れた場合、栓体が採血管に固定されない状態となり、針11が栓体に刺さらなくなってしまう場合がある。針11の先端と、カッター12の刃先との距離は、2mmから6mmの範囲とすることが好ましい。
The
また、カッター12の切刃121の先端は、針11の抜け落ち防止構造110と高さが同じとなる位置、即ち同じ高さ位置、または、抜け落ち防止構造110よりも高さが高い位置に配置されていることが好ましい。同じ高さ位置とは、具体的には、抜け落ち防止構造110の少なくとも一部の位置が、カッター12の切刃121の先端と同じ高さとなるような位置である。図1および図2においては、抜け落ち防止構造110である針11のくびれの最も太さが細い部分の高さが、切刃121の最先端の部分(即ち、最も高さが高い部分)の高さよりも、0mmから2mmの範囲で低い位置にある場合を例に挙げて説明する。なお、採血管の栓体が、後述するように採血針を刺す位置等にゴム部材等を有している場合、切刃121の先端の高さを、抜け落ち防止構造110である針11のくびれの最も太さが細い部分の高さよりも、ゴム部材の厚さの範囲内で低い位置とすることが好ましい。
Further, the tip of the
円筒部13は、採血管の栓体を開栓する際のガイドとして用いられる部材である。円筒部13は、更に、採血管の内部の血液が、開栓時に飛び散ることを防ぐ役割を有する部材である。円筒部13は、支持部材14により支持されている。円筒部13は、針11を中心として、カッター12の周囲を囲うように配置される。ここでの中心とするということは、中心軸とすることと考えても良い。円筒部13は、例えば、針11を回転軸とした円筒形状の部材である。円筒部13は、例えば、針11の配置されている位置を中心とした円上に配置される。円筒部13は、このような円を、針11の長手方向に向かって押し出して得られる円筒形状を有する部材と考えても良い。円筒部13が配置される円とカッター12が配置される円とは、通常、同心円である。この円筒部13の内部の直径は、カッター12が配置される円の直径よりも大きいサイズとする。例えば、円筒部13の内側は、栓体で封止した採血管の栓体側(即ち、開口部側)を挿嵌可能な形状および大きさであることが好ましい。例えば、円筒部13の内側の直径は、採血管の開口部側の外側の直径と同じ、もしくは最大で2mm大きい直径であることが好ましい。この円筒部13の内部の直径は、例えば、16mmから24mmである。
The
円筒部13は、針11の先端よりも高い位置に端部131が位置している。ここでの端部131とは、円筒部13の端部のうちの、円筒部13の針先側の端部131である。ここでの端部131は、円筒部13の端部のうちの、針11の針先の方向の端部と考えても良い。円筒部13の端部131が、針11の先端よりも低い位置に位置するということは、円筒部13の端部131が、針11の先端に対して、針11の支持部材14により支持されている部分とは逆側に位置していることと考えても良い。あるいは、針11の針先が指す方向において、刃先が、針先よりも前方に位置していることと考えても良い。針11の針先と、円筒部13の端部131との距離は、2mmから10mmであることが好ましい。これにより、図2(b)に示すように、開栓具1を側面から見た場合、針11やカッター12が円筒部13に隠れて見えないようになっている。このような配置とすることで、開栓具1を採血管の栓体に押し当てる際に、針11の針先が、栓体に刺し込まれるよりも先に、採血管の開口部側が、円筒部13内に挿嵌されることとなるため、円筒部13が、針11を栓体に刺す際のガイドとなるとともに、針11を栓体に刺す際に飛び出す血液等の飛散を防ぐことが可能となる。円筒部13の針11の先端以外の端部を基準点とした高さは、例えば、8mmから12mmである。
The
支持部材14は、針11と、カッター12と、円筒部13とを支持している。この実施の形態においては、支持部材14は、針11と、カッター12と、円筒部13を支持するための支持面141を有している円柱状の部材である場合の例について説明する。ただし、支持部材14は、針11と、カッター12と、円筒部13とをどのように支持しても良い。
The
針11は、支持部材14の支持面141に対して垂直に伸びるように支持部材14に支持されている。針11の先端は、支持面141の反対側に設けられている。
The
カッター12は、このカッター12を構成する切刃121が、支持部材14の支持面141に対して垂直に伸びるように支持部材14に支持されている。ただし、切刃121は、針11側に向かって傾斜していてもよい。
The
円筒部13は、支持部材14の支持面141に対して垂直に伸びるように支持部材14に支持されている。
The
なお、ここでは一例として、支持面141が、カッター12の外縁部分において、約0.3mm程度の段差を有しており、カッター12の内部の高さが、外部よりも高くなっているものとする。ただし、この段差はなくても良い。また、この段差の高さは問わない。
Here, as an example, the
開栓具1の外側の側面、即ち円筒部13の外側の側面および支持部材14の外側の側面には、滑り止め構造が設けられている。滑り止め構造は、例えば、ローレットである。図1及び図2においては、円筒部13の伸びる方向に沿って伸びる複数の溝によって構成される平目ローレットを開栓具1が備えている場合を例に挙げて説明している。ただし、ローレットは、綾目ローレット等であっても良い。また、滑り止め構造は、円筒部13の外側の側面および支持部材14の外側の側面に設けられたディンプル等であっても良い。
An anti-slip structure is provided on the outer side surface of the stopper 1, that is, the outer side surface of the
開栓具1を構成する針11と、カッター12と、円筒部13と、支持部材14との材質は問わない。例えば、開栓具1を構成する針11と、カッター12と、円筒部13と、支持部材14とは、例えば、ポリプロピレン等の比較的に強度の高い樹脂で作製される。ただし、金属等で作製されても良い。ただし、廃棄の面から考えると、開栓具1の少なくとも針11,カッター12及び指示部材14、好ましくは開栓具1全体が、樹脂で作製されていることが好ましい。また、開栓具1を構成する各部材が異なる材質により構成されていても良い。開栓具1を構成する針11、カッター12、円筒部13、および支持部材14は、押し出し成形等により一体成形しても良いし、複数の部品を組み立てて作製しても良い。安価に製造するためには、組み立て工程が不要な一体成形であることが好ましい。例えば、一体成形する場合、針11の抜け落ち防止構造110等は、いわゆるアンダーカット処理等を行うことに作製可能である。また、開栓具1を複数の部品を組み立てて製造する場合、必ずしも、開栓具1を構成する針11、カッター12、円筒部13、および支持部材14を、それぞれ異なる組み立て用の部品として作製する必要はない。
The materials of the
図5は、採血管100の一例を示す斜視図である。採血管100は、有底管101と、栓体102とを有している。採血管100の開口部1011、即ち有底管101の開口部1011は、フィルム状の栓体102により封止されている。有底管101は、通常、透明なガラスやプラスチック等により構成されている。
FIG. 5 is a perspective view showing an example of the
栓体102は、フィルム1021と、採血針(図示せず)等を刺し通すためのゴム部材1022とを有している。ゴム部材1022は、通常、開口部1011の中心部分に設けられている。フィルム1021としては、例えば、アルミ等の金属箔を、樹脂等でコーティングしたもの、あるいは、樹脂等でラミネートしたものが用いられる。ただし、フィルム1021の材質等は問わない。ゴム部材1022は、採血針等を刺し通す際のパッキンとして機能する。ただし、ゴム部材1022は、採血管の封止のしかた等によっては省略しても良い。また、ゴム部材1022の代わりに他の弾性部材等を用いても良い。
The
図6は、開栓具1を用いて採血管100の開栓を行う動作を説明するための工程図である。図においては、開栓具1と、採血管100とのそれぞれの断面を示している。なお、ここでは、採血管100内の血液等は省略している。
FIG. 6 is a process diagram for explaining the operation of opening the
以下、図6を用いて、開栓具1を用いて、図3に示した採血管100を開栓する際の動作の一例について説明する。
Hereinafter, an example of the operation when the
まず、図6(a)に示すように、採血管100の栓体102の上方に、針11の先端側が、栓体102の上面に対向するように、開栓具1を配置する。
First, as shown in FIG. 6A, the stopper 1 is arranged above the
次に、開栓具1の円筒部13の内側に、採血管100の栓体102側が挿嵌されるように、開栓具1を採血管100の方向に移動させる。ここでは、下向きに移動させる。そして、そのまま移動させると、図6(b)に示すように、針11がゴム部材1022とフィルム1021とを刺し通す。
Next, the stopper 1 is moved in the direction of the
更に、開栓具1を採血管100の方向に移動させると、カッター12の切刃121がフィルム1021に突き当たり、切刃121の先端部分、本実施の形態においては、山型の切刃121の頂上部分によりフィルム1021が部分的に突き破られる。また、針11に刺し通された栓体102のゴム部材1022が、切刃121の先端部分と同程度の高さ位置に設けられている抜け落ち防止構造110の位置となる。
Further, when the stopper 1 is moved in the direction of the
そして、図6(c)に示すように、栓体102に切刃121の先端部分が刺さっている状態から、採血管100を、針11を回転軸となるように回転させながら、開栓具1を更に採血管100の方向に移動させる。回転角度は、最終的に約90度以上となるようにする。ここでは、カッター12は、90度毎に配置された4枚の切刃121を有しているため、この回転によって、栓体102の切刃121によって突き破られていない部分が、カッター12の切刃121により切り取られ、栓体102が開栓されることとなる。ここでは切り取られた栓体102を切取栓体102aと呼ぶ。カッター12の切刃121で切り取られた切取栓体102aは、図6(c)に示すように、ゴム部材1022の弾力(ここでは、復元する力)により、針11のくびれた部分である抜け落ち防止構造110に掛止した状態で、開栓具1とともに採血管100内に移動する。
Then, as shown in FIG. 6 (c), from the state where the distal end portion of the
なお、ここでの約90度の回転は、採血管100と、開栓具1との相対的な角度が約90度となる回転であれば良く、例えば、採血管100を第一の回転方向に約45度回転させ、さらに、開栓具1を第一の方向とは逆方向に約45度回転させることであってもよい。開栓具1の側面に設けられたローレットは、開栓具1を回転させる際の滑り止めとして機能する。また、ここでは、切刃121の先端部分がフィルム1021を突き破った状態から、開栓具1を回転させるようにしたが、開栓具1の針11がゴム部材1022とフィルム1021とを刺し通すよりも前の段階から、開栓具1を回転させながら採血管100側に移動させても良い。
Here, the rotation of about 90 degrees may be any rotation as long as the relative angle between the
次に、採血管100を開栓具1から取り出すため、開栓具1を採血管100側とは逆方向に移動させる、つまり、開栓具1を上方向に引き出すと、開栓された採血管100を開栓具1から取り外すことができる。また、カッター12の切刃121で切り取られた切取栓体102aは、図6(d)に示すように、針11のくびれた部分である抜け落ち防止構造110に掛止するため、切り取った栓体102が、針11から抜け落ちないようにすることができる。
Next, in order to take out the
この結果、開栓具1で開栓した栓体102が、確実に採血管100内に落ちないようにすることができる。
As a result, it is possible to ensure that the
なお、ゴム部材1022の弾性が十分大きい場合には、抜け落ち防止構造110がなくてもゴム部材1022が針11を締め付けることで、切取栓体102aが針11から抜け落ちないようにすることも可能である。ただし、抜け落ち防止構造110を設けたほうが,より確実に抜け落ちを防止することができる。
In addition, when the elasticity of the
以上、本実施の形態によれば、針11で刺し通した栓体を、カッターで切断することで、採血管の栓体を開栓するようにしたことにより、開栓した栓体の採血管内への落下を確実に防止することができる。
As described above, according to the present embodiment, the plug body pierced with the
なお、本実施の形態に挙げたサイズ等は一例であり、採血管のサイズに応じて適宜変更可能であることはいうまでもない。 It should be noted that the sizes and the like given in the present embodiment are examples, and it is needless to say that they can be appropriately changed according to the size of the blood collection tube.
なお、本実施の形態の開栓具は、血液等と接触しうるものであることから、衛生の観点から、使い捨てとしても良い。 In addition, since the opening tool of this Embodiment can contact with blood etc., it is good also as a disposable from a hygiene viewpoint.
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications are possible, and it goes without saying that these are also included in the scope of the present invention.
以上のように、本発明にかかる開栓具は、採血管を開栓する器具等として適しており、特に、フィルム状の栓体で封止された採血管を開栓する器具等として有用である。 As described above, the opening tool according to the present invention is suitable as an instrument for opening a blood collection tube, and is particularly useful as an instrument for opening a blood collection tube sealed with a film-like plug. is there.
1 開栓具
11 針
12 カッター
13 円筒部
14 支持部材
141 支持面
110 抜け落ち防止構造
121、122、123、124 切刃
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (4)
前記栓体の中央に刺し通される針と、
前記針の先端側に刃先が位置し、かつ、刃先が前記針の先端よりも低い位置に位置するよう、前記針が配置されている位置を中心とした円上に配置された、前記栓体を切り抜くためのカッターと、
前記針と、カッターとを支持する支持部材とを備えた開栓具。 An opening device for opening a blood collection tube whose opening is sealed by a plug having a film,
A needle pierced in the center of the plug;
The plug body disposed on a circle centering on the position where the needle is disposed so that the blade edge is located on the distal end side of the needle and the blade edge is located at a position lower than the distal end of the needle. A cutter for cutting out,
An opening device including the needle and a support member that supports the cutter.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013067351A JP2014189312A (en) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | Plug opening tool |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013067351A JP2014189312A (en) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | Plug opening tool |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014189312A true JP2014189312A (en) | 2014-10-06 |
Family
ID=51835979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013067351A Pending JP2014189312A (en) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | Plug opening tool |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014189312A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3069231A1 (en) * | 2017-07-18 | 2019-01-25 | Arnaud Bisson | METHOD FOR OPENING A FOOD CAPSULE |
-
2013
- 2013-03-27 JP JP2013067351A patent/JP2014189312A/en active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR3069231A1 (en) * | 2017-07-18 | 2019-01-25 | Arnaud Bisson | METHOD FOR OPENING A FOOD CAPSULE |
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