JP2014188917A - ラミネート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、曲面構造物の内部の気泡を低減することが可能なラミネート装置を提供すること。
【解決手段】弾力性膜が設配される上部プレートと、上部プレートと対向して設けられ、被ラミネート物を配する載置面を有し、かつ、載置面の裏面側に加熱手段を備えるベースプレートと、上部プレートとベースプレートは、排気手段と接続されており、弾力性膜の膜厚は、周縁部と中央部とで厚みが異なることで曲面構造物の中央部付近に気泡が残らず、曲面構造物の内部の気泡を低減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】弾力性膜が設配される上部プレートと、上部プレートと対向して設けられ、被ラミネート物を配する載置面を有し、かつ、載置面の裏面側に加熱手段を備えるベースプレートと、上部プレートとベースプレートは、排気手段と接続されており、弾力性膜の膜厚は、周縁部と中央部とで厚みが異なることで曲面構造物の中央部付近に気泡が残らず、曲面構造物の内部の気泡を低減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、任意の曲率をもった面を有する基板上に配線された複数配列の太陽電池セルを挟んで表面材と裏面材を加熱接着する太陽電池モジュールのラミネート装置に関する。
太陽電池モジュールは、表面材、充填材、インターコネクトされた複数個配列の太陽電池セル充填材および裏面材の順に重ねられたラミネート構造になっている。この種の太陽電池モジュールの作製には、積層する素材を加熱接着するラミネート装置が用いられている。従来のラミネート装置は、平坦なヒータプレートと圧力差を利用して可動する弾力性膜とで構成されているが、このほか、種々のラミネート装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の曲面構造物をラミネートする装置は、図5(a)に示すように、蓋部501とベース部材502からなる気密容器内に加熱手段を具備した構造物支持台503上に曲面構造物504を設置して加熱する。そして、図5(b)に示すように蓋部501を降下させて弾力性膜505で曲面構造物504を覆い、弾力性膜505とベース部材502で形成される空間を真空引きしすることで曲面構造物504内部から空気を抜き、さらに蓋部501と弾力性膜504で形成される空間との圧力差を利用して曲面構造物504を加圧しラミネートしている。
しかしながら、上記従来のラミネートする装置では、曲面構造物504の曲率半径が小さくなるにつれて構造物支持台503の凹面を深くする必要があり、ベース部材502から構造物支持体503の周縁部506までの高さが高くなる。蓋部501と弾力性膜505を下降させて行く際、弾力性膜505が先ず構造物支持体503の周縁部506や曲面構造物504の周縁部に接触するためベース部材502と弾力性膜505とで形成される空間を充分に真空引きできず曲面構造物504の内部に空気507が残った状態でラミネートするという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、曲率半径の小さい曲面構造物であっても気泡を含まない状態でラミネートすることを可能とするラミネート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、真空排気経路と大気開放経路に連結され周縁部にシール面を配した上部プレートと真空排気経路と大気開放経路に連結され周縁部にシール面を配したベースプレートで形成される気密容器内に被ラミネート物加熱手段と圧力隔壁となる弾力性膜を配したラミネート装置において、圧力隔壁となる弾力性膜の膜厚が周縁部に対し中央部を薄くしたことで被ラミネート物内部の気泡残りを低減することができる。
また、ラミネート装置における前記弾力性膜の中央部に錘を付加したことで被ラミネート物内部の気泡残りが低減できる。
また、弾力性膜と上部プレートとの間の空間に背圧をかける手段を設けたこととで被ラミネート物内部の気泡残りを低減することができる。
以上のように、本発明のラミネート装置は、被ラミネート物内部の気泡残りを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のラミネート装置を図1に示す。
本発明の実施の形態1のラミネート装置を図1に示す。
本発明の実施の形態1におけるラミネート装置は、被ラミネート物を大気圧より低圧に保つ手段(気密容器及び排気手段)と、被ラミネート物を所定の温度に加熱する手段と被ラミネート物を加圧する手段を有する。
1.ラミネート装置について
図1において、101は真空排気経路102と大気開放経路103に連結され周縁部にシール面105を配した上部プレートで106は真空排気経路107と大気開放経路108に連結され周縁部にシール面109を配したベースプレートである。真空排気経路には真空排気手段110が連接され上部プレート101とベースプレート106で形成される気密容器を真空排気する。
1.ラミネート装置について
図1において、101は真空排気経路102と大気開放経路103に連結され周縁部にシール面105を配した上部プレートで106は真空排気経路107と大気開放経路108に連結され周縁部にシール面109を配したベースプレートである。真空排気経路には真空排気手段110が連接され上部プレート101とベースプレート106で形成される気密容器を真空排気する。
111は、気密容器内で被ラミネート物112を加熱する加熱手段、113は気密容器内で圧力差を作る圧力隔壁であり、膜厚が周縁部に対し中央部を薄くしてある。
装置の動作は、図1(a)に示す被ラミネート物112のセット、図1(b)に示す上部プレート101の下降、図1(c)に示す気密容器内の真空排気、圧力隔壁となる弾力膜113による圧力差の形成の順で行なう。図1(b)の示す上部プレート101の下降の際、圧力隔壁となる弾力膜113は中央部が薄くしてある。このため、被ラミネート物112の中央部から周縁に向かって曲面形状に沿って接触し、被ラミネート物112の中央部の気泡残りを低減している。本発明の実施の形態1においては、圧力隔壁となる弾力膜113の中央部厚みが周辺部に比較して20%薄く、弾力性膜の断面二次モーメントが1/2で中央部が変形しやすい。
2.太陽電池モジュールの製造方法について
本発明の実施に形態1のラミネート装置を使った太陽電池モジュールの製造方法を図2のフローチャートと図1の実施の形態1のラミネート装置をもとに説明する。
2.太陽電池モジュールの製造方法について
本発明の実施に形態1のラミネート装置を使った太陽電池モジュールの製造方法を図2のフローチャートと図1の実施の形態1のラミネート装置をもとに説明する。
前工程で被ラミネート物112として曲面ガラス上に接着樹脂、配線済みセル、接着樹脂、バックシートをセットする。
工程1で被ラミネート物112を装置の加熱手段111上へセットする。
工程2で上部プレート101を下降させ、圧力隔壁となる弾力膜113を被ラミネート物112の表面に接触させる。装置の動作は図1(b)に示す。
この際、圧力隔壁となる弾力膜113の中央部が薄く、中央部から周縁部に被ラミネート物112の曲面形状に沿って接触する。このため、曲率半径が小さい被ラミネート物112であっても、圧力隔壁となる弾力膜313内側への空気の巻き込みが低減できる。
圧力隔壁となる弾力性膜としては耐熱温度200℃のシリコンゴムを用い、周辺厚み3mm、中央部厚み2.8mmのものを用いている。
工程3で上部プレート101とベースプレート106のシール面を重ね合わせる。(気密容器形成)
装置の動作は図1(c)に示す。シール面109側のOリングで気密を保つ。工程4で気密容器内の真空排気と被ラミネート物から気泡を除去する。
装置の動作は図1(c)に示す。シール面109側のOリングで気密を保つ。工程4で気密容器内の真空排気と被ラミネート物から気泡を除去する。
この際、圧力隔壁となる弾力膜113内側への空気巻き込みが少なく、被ラミネート物112からの気泡除去が効率できる。
工程5で被ラミネート物の加熱を行なう。これにより、曲面ガラス上の接着樹脂を溶融する。
工程5で被ラミネート物の加熱を行なう。これにより、曲面ガラス上の接着樹脂を溶融する。
この際、被ラミネート物112は、加熱手段111に接触している曲面ガラスから接着樹脂、配線済みのセル、接着樹脂、バックシートが順に加熱される。本実施の形態において、加熱手段はプレートに電熱ヒータ埋め込んだプレートヒータを用いている。加熱温度は接着樹脂を溶融温度以上で、本実施の形態1では110℃から125℃の範囲で設定している。
工程6で上部プレート101と圧力隔壁となる弾力膜113間の大気開放を行なう。大気開放経路103を通じて行なう。
工程7で被ラミネート物112の加圧とラミネートを行なう。
この際、圧力隔壁となる弾力膜113内外の圧力差を利用し、被ラミネート物112の加熱と加圧を同時に行なう。加圧で加熱された接着剤を配線済みセル間に流入させる。本実施の形態1では10分加圧している。
工程8でベースプレート106と圧力隔壁となる弾力膜113間の大気開放(大気開放経路108を通じて)し加圧を終了する。加熱も同時に終了する。
工程9で上部プレート101とベースプレート106のシール面を開き、被ラミネート物112の取出しラミネートを完了する。装置の動作は図1(a)に戻る。
このように、図1に示す構成のラミネート装置を用いて図2に示す工程1から工程9を踏むことで被ラミネート物の内部の気泡が低減できる。
(実施の形態2)
本実施の形態のラミネート装置を図3に示す。本実施の形態のラミネート装置は、被ラミネート物を大気圧より低圧に保つ手段(気密容器及び排気手段)と被ラミネート物を所定の温度に加熱する手段と被ラミネート物を加圧する手段を有する。
1)ラミネート装置について:
図3において、301は真空排気経路302と大気開放経路303に連結され周縁部にシール面305を配した上部プレートで306は真空排気経路307と大気開放経路308に連結され周縁部にシール面309を配したベースプレートである。真空排気経路には、真空排気手段310が連接され上部プレート301とベースプレート306で形成される気密容器を真空排気する。
本実施の形態のラミネート装置を図3に示す。本実施の形態のラミネート装置は、被ラミネート物を大気圧より低圧に保つ手段(気密容器及び排気手段)と被ラミネート物を所定の温度に加熱する手段と被ラミネート物を加圧する手段を有する。
1)ラミネート装置について:
図3において、301は真空排気経路302と大気開放経路303に連結され周縁部にシール面305を配した上部プレートで306は真空排気経路307と大気開放経路308に連結され周縁部にシール面309を配したベースプレートである。真空排気経路には、真空排気手段310が連接され上部プレート301とベースプレート306で形成される気密容器を真空排気する。
311は気密容器内で被ラミネート物312を加熱する加熱手段、313は気密容器内で圧力差を作る圧力隔壁であり、中央部に錘314が設置されている。
装置の動作は、図3(a)に示す被ラミネート物312のセット、図3(b)に示す上部プレート301の下降、図3(c)に示す気密容器内の真空排気、圧力隔壁となる弾力膜313による圧力差の形成の順で行なう。
圧力隔壁となる弾力膜313は、中央部に錘314が設置してあるため、図3 (b)の示すように被ラミネート物312の中央部から周縁に向かって曲面形状に沿って接触し、被ラミネート物312の中央部の気泡残りを低減する。本発明の実施の形態2では、圧力隔壁となる弾力膜313と同じ材質のシリコンゴムの球を配置し、被ラミネート物312へ接触した場合の衝撃を低減している。
2)太陽電池モジュールの製造方法について:
本実施の形態2のラミネート装置を使った太陽電池モジュールの製造方法を図2のフローチャートと図3の実施の形態2のラミネート装置をもとに説明する。
2)太陽電池モジュールの製造方法について:
本実施の形態2のラミネート装置を使った太陽電池モジュールの製造方法を図2のフローチャートと図3の実施の形態2のラミネート装置をもとに説明する。
前工程で被ラミネート物312として曲面ガラス上に接着樹脂、配線済みセル、接着樹脂、バックシートをセットする。
工程1で被ラミネート物312を装置の加熱手段311上へセットする。
工程2で上部プレート301を下降させ、圧力隔壁となる弾力膜313を被ラミネート物312の表面に接触させる。装置の動作は図3(b)に示す。
この際、圧力隔壁となる弾力膜313の中央部には錘314が設置されており、中央部から周縁部に被ラミネート物312の曲面形状に沿って接触する。このため、曲率半径が懸垂曲線より小さい被ラミネート物312であっても、圧力隔壁となる弾力膜313内側への空気の巻き込みが低減できる。
圧力隔壁となる弾力性膜は、耐熱性200℃が確保できるシリコンゴムを用い周辺厚み3mm、中央部厚み2.8mmのものを用いている。錘314の重量は、圧力隔壁となる弾力性膜の厚みと中央部の自重撓み量で決める。本実施の形態2では直径100mm、3Nの球状シリコンゴムを用いている。圧力隔壁となる弾力性膜中央部で膜の伸びを拘束しないため、錘314は圧力隔壁となる弾力膜313に固定していない。
工程3で上部プレート301とベースプレート306のシール面を重ね合わせる。(気密容器形成)
装置の動作は図3(c)に示す。シール面309側のOリングで気密を保つ。
装置の動作は図3(c)に示す。シール面309側のOリングで気密を保つ。
工程4で気密容器内の真空排気と被ラミネート物から気泡を除去する。
この際、圧力隔壁となる弾力膜313内側への空気巻き込み少なく、被ラミネート物312からの気泡除去が効率よく行なえる。
工程5で被ラミネート物の加熱を行なう。具体的には、曲面ガラス上の接着樹脂を溶融する工程である。この際、被ラミネート物312は加熱手段311に接触している曲面ガラスから接着樹脂、配線済みのセル、接着樹脂、バックシートが順に加熱される。本実施の形態において、加熱手段はプレートに電熱ヒータ埋め込んだプレートヒータを用いている。加熱は接着樹脂を溶融温度以上で行なう。本実施の形態2では110℃から125℃の範囲で設定している。
工程6で上部プレート301と圧力隔壁となる弾力膜313間の大気開放を行なう。大気開放経路303を通じて行なう。
工程7で被ラミネート物312の加圧とラミネートを行なう。
この際、圧力隔壁となる弾力膜313内外の圧力差を利用して、被ラミネート物312の加熱と加圧を同時に行なう。加圧で加熱された接着剤を配線済みセル間に流入させる。本実施の形態では10分加圧している。
工程8でベースプレート306と圧力隔壁となる弾力膜313間の大気開放(大気開放経路308を通じて)し加圧を終了する。加熱も同時に終了する。
工程9で上部プレート301とベースプレート306のシール面を開き、被ラミネート物312の取出しラミネートを完了する。装置の動作は図3(a)に戻る。
このように、図3に示す構成のラミネート装置を用いて図2に示す工程1から工程9を踏むことによって、曲率半径が懸垂曲線より小さい被ラミネート物の内部における気泡が低減できる。
なお、本実施の形態2では錘として、直径100mm、3Nの球状シリコンゴムを用いているが、圧力隔壁となる弾力成膜の中央部を撓ませる重さがあればよく、球状に限定されるものではない。
(実施の形態3)
本実施の形態のラミネート装置を図4に示す。本実施の形態のラミネート装置は、被ラミネート物を大気圧より低圧に保つ手段(気密容器及び排気手段)と、被ラミネート物を所定の温度に加熱する手段と被ラミネート物を加圧する手段を有する。
1.ラミネート装置について
図4において、401は真空排気経路402と大気開放経路403と背圧を付加する手段404に連結された背圧経路405に連結され周縁部にシール面406を配した上部プレートで401は真空排気経路408と大気開放経路409とに連結され周縁部にシール面410を配したベースプレートである。真空排気経路には、真空排気手段411が連接され上部プレート401とベースプレート407で形成される気密容器を真空排気する。
本実施の形態のラミネート装置を図4に示す。本実施の形態のラミネート装置は、被ラミネート物を大気圧より低圧に保つ手段(気密容器及び排気手段)と、被ラミネート物を所定の温度に加熱する手段と被ラミネート物を加圧する手段を有する。
1.ラミネート装置について
図4において、401は真空排気経路402と大気開放経路403と背圧を付加する手段404に連結された背圧経路405に連結され周縁部にシール面406を配した上部プレートで401は真空排気経路408と大気開放経路409とに連結され周縁部にシール面410を配したベースプレートである。真空排気経路には、真空排気手段411が連接され上部プレート401とベースプレート407で形成される気密容器を真空排気する。
412は気密容器内で被ラミネート物413を加熱する加熱手段、414は気密容器内で圧力差を作る圧力隔壁である。
装置の動作は、図4(a)に示す被ラミネート物413のセット、図4(b)に示す上部プレート401の下降、図4(c)に示す気密容器内の真空排気、圧力隔壁となる弾力膜414による圧力差の形成の順で行なう。図4(b)の上部プレート401の下降と併行して、背圧を付加する手段404にて、圧力隔壁となる弾力膜414を被ラミネート物413側に背圧で膨張させる。
2.太陽電池モジュールの製造方法について
本実施に形態のラミネート装置を使った太陽電池モジュールの製造方法を、図2のフローチャートと図4の実施の形態3のラミネート装置をもとに説明する。
2.太陽電池モジュールの製造方法について
本実施に形態のラミネート装置を使った太陽電池モジュールの製造方法を、図2のフローチャートと図4の実施の形態3のラミネート装置をもとに説明する。
前工程で被ラミネート物413として曲面ガラス上に接着樹脂、配線済みセル、接着樹脂、バックシートをセットする。
工程1で被ラミネート物413を装置の加熱手段412上へセットする。
工程2で上部プレート401を下降させ、圧力隔壁となる弾力膜414を被ラミネート物413の表面に接触させる。装置の動作は図4(b)に示す。このとき、背圧を付加する手段404で上部プレート401と、圧力隔壁となる弾力膜414の間の空間415に背圧を付加する。
圧力隔壁となる弾力膜414を被ラミネート物413側に背圧で膨らませ、被ラミネート物413の中央部から周縁に向かって接触させる。図4に示す複数の曲面を持った被ラミネート物413に対しても、圧力隔壁となる弾力膜414内側への空気の巻き込みが低減できる。
空間415の背圧は、1.1×105Paから1.3×105Paである。背圧が1.1×105Pa以下の場合、2曲面を有する被ラミネート物413で空気の巻き込みがある。背圧が1.3×105Pa以上の場合、配線済みのセルが過剰な圧力で破損する。
工程3で上部プレート401とベースプレート407のシール面を重ね合わせる。装置の動作は、図4(c)に示す。
工程4で気密容器内の真空排気と被ラミネート物から気泡を除去する。
この際、圧力隔壁となる弾力膜414内側への空気の巻き込みが少なく、被ラミネート物413からの気泡除去が効率よくできる。
工程5で被ラミネート物の加熱を行なう。具体的には、曲面ガラス上の接着樹脂を溶融する。
この際、被ラミネート物413は、加熱手段412に接触している曲面ガラスから接着樹脂、配線済みのセル、接着樹脂、バックシートが順に加熱されて行く。
本発明の実施の形態1において、加熱手段は、プレートに電熱ヒータ埋め込んだプレートヒータを用いている。加熱は接着樹脂を溶融温度以上で行なう。本実施の形態では、110℃から125℃の範囲で設定している。
工程6で上部プレート401と圧力隔壁となる弾力膜414間の大気開放を行なう。大気開放経路403を通じて行なう。
工程7で被ラミネート物413の加圧とラミネートを行なう。この際、圧力隔壁となる弾力膜414内外の圧力差を利用して、被ラミネート物312の加熱と加圧を同時に行なう。加圧で加熱された接着剤を配線済みセル間に流入させる。本実施の形態2では10分加圧している。
工程8でベースプレート407と圧力隔壁となる弾力膜414間の大気開放(大気開放経路408を通じて)し加圧を終了する。加熱も同時に終了する。
工程9で上部プレート401とベースプレート407のシール面を開き、被ラミネート物413の取出しラミネートを完了する。装置の動作は図4(a)に戻る。
このように、図4に示す構成のラミネート装置を用いて図2に示す工程1から工程9を踏むことによって、複数の曲面を持った被ラミネート物内部の気泡が低減できる。
本発明は、太陽電池や表示パネル等の曲面構造物の内部に気泡の少ないラミネート工法に適用することができる。
101,301,401 上部プレート
106,306,407 ベースプレート
110,310,411 真空排気手段
111,311,412 加熱手段
112,312,413 被ラミネート物
113,313,414 圧力隔壁となる弾力膜
314 錘
404 背圧を付加する手段
106,306,407 ベースプレート
110,310,411 真空排気手段
111,311,412 加熱手段
112,312,413 被ラミネート物
113,313,414 圧力隔壁となる弾力膜
314 錘
404 背圧を付加する手段
Claims (4)
- 弾力性膜が設配される上部プレートと、
前記上部プレートと対向して設けられ、被ラミネート物を配する載置面を有し、かつ、前記載置面の裏面側に加熱手段を備えるベースプレートと、
前記上部プレートと前記ベースプレートは、排気手段と接続されており、前記弾力性膜の膜厚は、周縁部と中央部とで厚みが異なること、
を特徴とするラミネート装置。 - 前記弾力性膜の膜厚は、周縁部に比べ中央部の厚みの方が薄い、請求項1記載のラミネート装置。
- 前記弾力性膜のうち、前記載置面とは反対の表面の中央部に錘を設けた、請求項1又は2に記載のラミネート装置。
- 前記弾力性膜と前記上部プレートの間の空間に背圧を付加する手段を設けた、請求項1又は2に記載のラミネート装置。
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---|---|---|---|---|
JP2020016882A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | エーピーエス ホールディングス コーポレイション | ウィンドウパネルの貼り合わせ装置及びウィンドウパネルの貼り合わせ方法 |
CN114523655A (zh) * | 2020-11-23 | 2022-05-24 | 华为技术有限公司 | 镜片的膜片贴合方法 |
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JP2020016882A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | エーピーエス ホールディングス コーポレイション | ウィンドウパネルの貼り合わせ装置及びウィンドウパネルの貼り合わせ方法 |
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