JP2014185478A - 掘削ビット - Google Patents

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和由 中村
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Abstract

【課題】大径の掘削チップやより硬質な材種の掘削チップを用いたりすることなく、特に掘削孔の孔底に滞留した土砂との接触による掘削チップの摩耗を抑制することが可能で、長寿命の掘削ビットを提供することを目的としている。
【解決手段】ビット本体1の先端部に形成された取付孔1Aに、掘削チップ4が、掘削チップ4の後端部を挿入して取り付けられており、掘削チップ4の後端部の外周面と取付孔1Aの内周面との少なくとも一方には、ビット本体1の先端部に開口する凹溝7が形成されるとともに、ビット本体1内には流体供給孔5が形成されていて、この流体供給孔5は凹溝7に連通している。
【選択図】図4

Description

本発明は、ビット本体の先端部に掘削チップが配設されて岩盤等に掘削孔を形成する掘削ビットに関するものである。
このような掘削ビットとしては、例えば特許文献1に記載されているように、軸線に沿って延びる概略多段円柱状のビット本体を有し、このビット本体の先端部に超硬合金等の硬質材料よりなる掘削チップが配設されたものが一般的に知られている。この特許文献1に記載の掘削ビットでは、ビット本体の先端部に、先端側を向くフェイス面と、このフェイス面の外周に配置されて外周側に向かうに従いビット本体の後端側に傾斜したゲージ面とが形成されて、これらフェイス面とゲージ面にそれぞれ複数の掘削チップが突出するように植設されている。
また、フェイス面には、ビット本体内に形成された流体排出孔が開口させられ、さらにビット本体の先端部外周には、掘削孔を形成する際に岩盤が破砕されて生成された土砂(繰り粉)を排出するための繰り粉溝が軸線方向に延びるように形成されている。なお、流体排出孔から繰り粉溝にかけてフェイス面に溝を形成して、フェイス面に植設された掘削チップによって破砕された土砂を排出し易くしたものも知られている。このような掘削ビットは、ビット本体後端部が掘削ロッドとネジ嵌合させられて軸線回りの回転力と軸線方向先端側に向けた推力および衝撃力を受け、先端部に植設された掘削チップによって岩盤を破砕して掘削孔を形成する。
ところで、このような掘削ビットは、掘削を行ううちに例えば鋼材等からなるビット本体が摩耗して掘削チップを保持できなくなったり、あるいはビット本体後端部のネジ部が摩耗して掘削ロッドと十分な強度でネジ嵌合できなくなったりして寿命に達することもあるが、一般的にはビット本体先端部に植設された掘削チップの摩耗、特に先端部外周のゲージ面に植設された掘削チップの摩耗により、所定の内径の掘削孔を形成することができなくなって寿命となることが多い。
こうした掘削チップの摩耗は、掘削孔を形成する際の掘削チップと岩盤との接触や、破砕された土砂、特に掘削孔の孔底に滞留した土砂に掘削チップが接触することによって発生するものであり、先端部でも外周側の掘削チップほど、ビット本体の1回転当たりの移動量が大きくなって岩盤や土砂との接触距離も長くなるため、顕著となる。このような掘削チップの摩耗を抑制するために、従来は特にゲージ面に大径の掘削チップを植設したり、より硬質な材種の超硬合金等によって形成された掘削チップを植設したりしていた。
特開2007−277946号公報
しかしながら、このような大径の掘削チップを用いることはコスト高を招いて効率的ではなく、しかも大径の掘削チップはビット本体の大きさによっては植設することができなかったり、1つのビット本体に植設可能な掘削チップ数が制限されたりする。さらに、より硬質な材種の超硬合金によって形成された掘削チップは、硬質である一方で脆く、掘削時に過大な負荷が作用したときには欠損を生じて掘削チップの摩耗による寿命の前に掘削ビットが寿命に達するおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、大径の掘削チップやより硬質な材種の掘削チップを用いたりすることなく、特に掘削孔の孔底に滞留した土砂との接触による掘削チップの摩耗を抑制することが可能で、長寿命の掘削ビットを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、ビット本体の先端部に形成された取付孔に、掘削チップが、該掘削チップの後端部を挿入して取り付けられており、上記掘削チップの後端部の外周面と上記取付孔の内周面との少なくとも一方には、上記ビット本体の先端部に開口する凹溝が形成されるとともに、上記ビット本体内には流体供給孔が形成されていて、この流体供給孔は上記凹溝に連通していることを特徴とする。
上述した掘削チップの摩耗のうち、岩盤との接触による摩耗は掘削孔を形成する上で避けることはできないが、本発明の掘削ビットでは、破砕された土砂との接触による掘削チップの摩耗を抑制することができる。すなわち、上記構成の掘削ビットによれば、ビット本体の先端部に取り付けられる掘削チップの後端部の外周面と、この後端部が挿入されて掘削チップが取り付けられるビット本体先端部の取付孔の内周面との少なくとも一方に、ビット本体の先端部に開口する凹溝が形成されて、この凹溝に、ビット本体内に形成された流体供給孔が連通させられており、この流体供給孔に削孔水や圧縮空気のような流体を供給して凹溝からビット本体の先端部に噴出させることにより、岩盤が破砕されて生成された土砂、特に掘削孔の孔底に滞留した土砂を吹き飛ばして掘削チップから引き離すことができる。
従って、大径の掘削チップや硬質な材種の掘削チップを用いたりせずとも、このような土砂が接触して掘削チップを削り取ることにより掘削チップが摩耗するのを抑えることができ、削孔速度の低減を抑制することができるとともに、コスト高を招いたり、植設可能な掘削チップ数に制限を受けたり、あるいは掘削チップの欠損を生じたりすることなく、掘削ビットの寿命を延長することが可能となる。また、凹溝から噴出した流体によって土砂を排出することができるので、ビット本体の流体排出孔や溝を減らしたり小さくしたりすることができて、植設可能な掘削チップ数を増やすこともできる。
ここで、上記特許文献1に記載された一般的な掘削ビットのように軸線回りに回転される上記ビット本体の先端部に複数の上記掘削チップが配設されている場合には、上述の通り外周側の掘削チップほど摩耗が顕著となるので、これらの掘削チップのうち上記軸線に対する径方向最外周に配設された掘削チップの少なくとも一つの上記後端部の外周面と、該掘削チップが取り付けられる上記取付孔の内周面との少なくとも一方に上記凹溝が形成されて上記流体供給孔が連通しているのが望ましい。
また、同様に軸線回りに回転される上記ビット本体の先端部に上記掘削チップが取り付けられている場合には、上記凹溝を、上記軸線に対する径方向内周側に開口するように形成することにより、ビット本体の回転による遠心力によって流体を凹溝の外周側に位置する掘削チップに向けて吹き付けて、一層効果的に土砂の接触による摩耗を抑制することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、大径の掘削チップやより硬質な材種の掘削チップを要したりすることなく、土砂との接触による掘削チップの摩耗を抑制することができ、掘削ビットの寿命を延長することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態の正面図である。 図1に示す実施形態の側面図である。 (a)図1に示す実施形態の断面図、(b)ビット本体の取付孔の断面図である。 (a)図1に示す実施形態のゲージ面に植設された掘削チップ周辺の拡大断面図、(b)図5(a)におけるZZ断面図である。
図1ないし図5は本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態においてビット本体1は、鋼材等の金属材料により一体に形成されて軸線Oを中心とした概略有底の円筒状をなしており、このビット本体1の後端部(図1において左上側部分、図3および図4において左側部分)は一定外径の円筒状のスカート部2とされるとともに、有底の底部とされるビット本体1の先端部(図1において右下側部分、図3および図4において右側部分)はスカート部2よりも外径が大径とされたリーミング部3とされている。
リーミング部3の先端部外周には、外周側に向かうに従い後端側に向けて傾斜する軸線Oを中心とした円錐台面状のゲージ面3Aが形成されるとともに、このゲージ面3Aの内周側には、軸線Oを中心とした円形をなして軸線Oに垂直に先端側を向くフェイス面3Bが形成されている。また、ゲージ面3Aの後端側に連なるリーミング部3の外周面3Cは後端側に向かうに従い内周側に向けて傾斜する軸線Oを中心とした円錐台面状とされ、ただしその軸線Oに対する傾斜はゲージ面3Aの傾斜よりも緩やかとされている。さらに、この円錐台面状の外周面3Cよりも後端側のリーミング部3の後端部3Dは、後端側に向かうに従い軸線Oに沿った断面が凹曲線をなして縮径した後、軸線Oに平行に延び、さらに一段縮径して断面凹曲線状をなしてスカート部2の外周面に接するように形成されている。
リーミング部3の上記ゲージ面3Aとフェイス面3Bには、ビット本体1よりも硬質の超硬合金等よりなる掘削チップ4がそれぞれ複数ずつ配設されている。本実施形態における掘削チップ4は、円柱状の後端部とこの後端部の中心線C上に中心を有する凸球面状の先端部とが一体に形成されたボタンチップであり、上記ゲージ面3Aおよびフェイス面3Bに形成された断面円形の取付孔1Aに上記後端部が挿入されて焼き嵌めや圧入、ロウ付けされることにより、それぞれ上記中心線Cをゲージ面3Aおよびフェイス面3Bに垂直として先端部をゲージ面3Aおよびフェイス面3Bから突出させて植設されている。
また、スカート部2の内周面には図4に示すように雌ネジ部2Aが形成されており、この雌ネジ部2Aに、図示されない掘削ロッドの先端の雄ネジ部が螺合される。ビット本体1は、この掘削ロッドを介して削岩機から伝播される軸線O方向先端側(図1において右下側、図3および図4において右側)への推力および打撃力と、図2に示す掘削時の回転方向Tへの軸線O回りの回転力とにより、上記掘削チップ4によって岩盤を破砕して掘削し、掘削孔を形成してゆく。雌ネジ部2Aへの雄ネジ部のねじ込み方向は掘削時のビット本体1の回転方向Tと同じとされ、掘削時の回転力によって雌ネジ部2Aが雄ネジ部から緩むことがないようにされている。
さらに、スカート部2の内周部の底面からは流体供給孔5が軸線Oに沿って先端側に向けて延びており、この流体供給孔5はリーミング部3内で先端から複数に分岐して、その分岐孔5Aが本実施形態ではフェイス面3Bにおいて軸線Oに対する直径方向に該軸線Oから等間隔をあけた2箇所に開口させられている。フェイス面3Bに植設される複数(本実施形態では4つ)の掘削チップ(フェイスチップ)4は、この分岐孔5Aの開口部を避けるようにして、互いの軸線O回りの回転軌跡が軸線Oから僅かに外周側に離れた位置からフェイス面3Bの外周縁まで連続するように植設されている。
一方、リーミング部3の外周には、ゲージ面3Aから軸線O方向に外周面3Cに延びて後端部3Dに開口する繰り粉溝6が形成されている。本実施形態では、溝形状が互いに異なるとともに溝幅と溝深さがともに順に大きくなる第1ないし第3の複数種の繰り粉溝6A〜6Cが、周方向に間隔をあけて形成されている。このうち、溝幅と溝深さが最も小さい第1の繰り粉溝6Aは軸線Oに直交する断面においてV字状をなし、周方向に等間隔に本実施形態では4条形成されている。
また、第1の繰り粉溝6Aの次に溝幅および溝深さが大きい第2の繰り粉溝6Bと、溝幅および溝深さが最も大きい第3の繰り粉溝6Cとは、それぞれ2条ずつが周方向に隣接する第1の繰り粉溝6Aの間に交互に、かつ互いに等間隔に位置するように形成されている。このうち、第2の繰り粉溝6Bは軸線Oに直交する断面が内周側に向かうに従い幅狭となる等脚台形状をなしており、ただしゲージ面3Aへの開口部は略U字状をなしてフェイス面3Bがなす円に外接するようにされている。一方、第3の繰り粉溝6Cは断面が略凹円弧状をなし、ゲージ面3Aへの開口部はフェイス面3Bと間隔をあけている。
さらに、溝深さが浅い第1の繰り粉溝6Aは、ゲージ面3Aからリーミング部3の後端部3Dのうち外周面3Cに連なる軸線Oに沿った断面が凹曲線をなして縮径する部分にまで形成されている。これに対して、第2、第3の繰り粉溝6B、6Cは、後端部3Dがさらに一段縮径して断面凹曲線状をなしてスカート部2の外周面に接する部分にまで形成されている。なお、正面視において、流体供給孔5の分岐孔5Aのフェイス面3Bへの開口部は4条の第1の繰り粉溝6Aのうち軸線Oを挟んで互いに反対に位置する2上の第1の繰り粉溝6Aの内周側に位置し、またフェイス面3Bの外周縁に植設される掘削チップ4は2条の第3の繰り粉溝6Cの内周側に位置している。
ゲージ面3Aに植設される掘削チップ(ゲージチップ)4は、これら第1ないし第3の繰り粉溝6A〜6Cのゲージ面3Aへの開口部の間にそれぞれ配置されており、従って本実施形態では8つの掘削チップ4がゲージ面3Aに配設されることになる。また、第2、第3の繰り粉溝6B、6Cは溝幅が大きいことから、これら第2、第3の繰り粉溝6B、6Cを挟んで隣接する掘削チップ4同士の周方向の間隔は、第1の繰り粉溝6Aを挟んで隣接する掘削チップ4同士の間隔よりも大きくなる。
そして、こうしてビット本体1に植設された掘削チップ4のうち、本実施形態では上記軸線Oに対する径方向最外周に配設された掘削チップ4の少なくとも一つ、すなわちゲージ面3Aに植設された掘削チップ4の少なくとも一つの後端部の外周面と、この掘削チップ4の後端部が挿入される取付孔1Aの内周面との少なくとも一方には、ビット本体1の先端部に開口する凹溝7が形成されている。また、この凹溝7には、軸線Oに沿って延びる上記流体供給孔5の先端よりも僅かに後端側からさらに分岐した連通孔5Bが接続されて該流体供給孔5と連通している。
ここで、本実施形態では、上述のようにゲージ面3Aに植設された8つの掘削チップ4のすべてに対して、図2に示すように凹溝7が形成されている。また、本実施形態における凹溝7は取付孔1Aの内周面に形成されていて、掘削チップ4の後端部は円柱状のままである。さらに、連通孔5Bは、取付孔1Aの内径よりも小さい一定内径の円形孔が、取付孔1Aの中心線すなわち掘削チップ4の上記中心線Cに平行に、かつ該中心線Cよりも軸線Oに対する径方向内周側に偏心した位置に穿設されて形成されており、この連通孔5Bが取付孔1Aの内周面を切り欠くようにビット本体1の先端側に延長させられて開口することにより、凹溝7が形成されている。
従って、凹溝7は、ゲージ面3Aの取付孔1Aおよび掘削チップ4の軸線Oに対する径方向内周側に、1つの取付孔1Aおよび掘削チップ4に対して1つずつ、断面凹円弧状をなして開口することになる。なお、こうして開口した凹溝7は、ゲージ面3Aからフェイス面3Bの外周縁よりも内周に僅かにはみ出すようにされている。さらに、本実施形態では、フェイス面3Bに形成された取付孔1Aの内周面および該取付孔1Aに植設された掘削チップ4の後端部外周面には、凹溝7は形成されていない。
このように構成された掘削ビットにおいては、掘削時に掘削ロッドを介して推力および打撃力と回転力とがビット本体1に与えられるとともに、この掘削ロッドに形成されて上記雄ネジ部の先端に開口する供給路から削孔水または圧縮空気等の流体が流体供給孔5に供給される。従って、こうして供給された流体は、フェイス面3Bに開口した該流体供給孔5の分岐孔5Aから噴出するとともに、連通孔5Bおよび凹溝7を介してビット本体1の先端部に噴出する。
このため、上記構成の掘削ビットによれば、この凹溝7から噴出した流体により、該凹溝7が形成された取付孔1Aに植設された掘削チップ4に接触しようとする土砂、特に掘削孔の孔底に滞留した土砂を吹き飛ばして引き離すように遠ざけることができる。従って、大径の掘削チップを用いたり、より硬質の材種によって掘削チップを形成したりせずとも、このような土砂の接触による掘削チップ4の摩耗を抑制することができ、削孔速度の低減を抑制することができるとともに、掘削ビットが高コストとなったり、ビット本体1に植設可能な掘削チップの数が制限されたり、あるいは高硬度で脆い掘削チップを用いたために欠損を生じたりするようなことなく、掘削ビットの寿命を延長することが可能となる。
そればかりか、上記構成の掘削ビットでは、こうして凹溝7から噴出した流体によって土砂を吹き飛ばして排出することができるので、ビット本体1のフェイス面3Bに開口する流体供給孔5の分岐孔5Aを減らしたり小さくしたりすることができるため、フェイス面3Bに植設される掘削チップ4を大きくしたり、植設される掘削チップ4の数を増やすことが可能となって、該掘削チップ4の摩耗をさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、ビット本体1に植設された掘削チップ4のうち、リーミング部3先端の軸線Oに対する径方向最外周のゲージ面3Aに植設された掘削チップ4が取り付けられる取付孔1Aに凹溝7が形成されて流体が噴出可能とされている。しかるに、このような径方向最外周のゲージ面3Aに植設される掘削チップ4は、軸線Oからの間隔が大きいためにビット本体1の1回転当たりの掘削量が多く、従って摩耗も顕著となりがちであるが、そのような掘削チップ4に近接して開口した凹溝7から流体を噴出して摩耗を抑制することにより、本実施形態によれば、他の掘削チップ4との摩耗のバランスを図ることができる。
しかも、本実施形態では、こうして軸線O回りに回転されるビット本体1の先端部に取り付けられた掘削チップ4に対して、その軸線Oに対する径方向内周側に凹溝7が開口するように形成されており、凹溝7から噴出した流体を、ビット本体1の回転による遠心力によって該凹溝7の外周側に位置する掘削チップ4に向けて吹き付けるようにして土砂を遠ざけることができる。このため、一層効果的に土砂の接触による掘削チップ4の摩耗を抑制することが可能となり、掘削ビットの寿命をさらに延長することができる。
なお、本実施形態では掘削チップ4の後端部が挿入されて取り付けられる取付孔1Aの内周面に凹溝7が形成されて流体が噴出可能とされているが、掘削チップ4の後端部にビット本体1先端部に開口する凹溝を形成して流体供給孔5と連通させることにより流体を噴出可能としてもよい。また、取付孔1A内周面と掘削チップ4の後端部外周面の双方に凹溝を形成してもよく、この場合には双方の凹溝の周方向の位置が一致していてもよく、一致していなくてもよい。
さらに、本実施形態では、ビット本体1の最外周のゲージ面3Aに植設された掘削チップ4が取り付けられる取付孔1Aのすべてに凹溝7を形成して流体を噴出可能としているが、ゲージ面3Aに植設された掘削チップ4の一部や、フェイス面3Bに植設された掘削チップ4の一部あるいは全部に対して凹溝が形成されていてもよい。また、本実施形態では1つの取付孔1Aに1つの凹溝7が形成されているが、複数の凹溝が形成されていてもよく、さらに、凹溝7は、ビット本体1の軸線Oに対する径方向内周側のみに開口しているが、内周側以外の部分にのみ開口していてもよく、複数の凹溝を形成した場合には内周側とそれ以外の部分に開口していてもよい。
1 ビット本体
1A 取付孔
2 スカート部
3 リーミング部
3A ゲージ面
3B フェイス面
3C リーミング部3の外周面
3D リーミング部3の後端部
4 掘削チップ
5 流体供給孔
5A 分岐孔
5B 連通孔
6(6A〜6C) 繰り粉溝
7 凹溝
O ビット本体1の軸線
T 掘削時のビット本体1の回転方向

Claims (3)

  1. ビット本体の先端部に形成された取付孔に、掘削チップが、該掘削チップの後端部を挿入して取り付けられており、上記掘削チップの後端部の外周面と上記取付孔の内周面との少なくとも一方には、上記ビット本体の先端部に開口する凹溝が形成されるとともに、上記ビット本体内には流体供給孔が形成されていて、この流体供給孔は上記凹溝に連通していることを特徴とする掘削ビット。
  2. 軸線回りに回転される上記ビット本体の先端部に複数の上記掘削チップが取り付けられており、これらの掘削チップのうち上記軸線に対する径方向最外周に配設された掘削チップの少なくとも一つの上記後端部の外周面と、該掘削チップが取り付けられる上記取付孔の内周面との少なくとも一方に上記凹溝が形成されて上記流体供給孔が連通していることを特徴とする請求項1に記載の掘削ビット。
  3. 軸線回りに回転される上記ビット本体の先端部に上記掘削チップが取り付けられており、上記凹溝は、上記軸線に対する径方向内周側に開口していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削ビット。
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