JP2014184676A - 液体吐出装置 - Google Patents

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真司 河上
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Abstract

【課題】媒体を支持する媒体支持部の温度ムラの発生を抑える。
【解決手段】媒体を支持する媒体支持部と、前記媒体支持部に支持された前記媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記媒体支持部に設けられ、前記媒体支持部の周縁部分を加熱する周縁加熱部と、前記媒体支持部に設けられ、前記周縁部分の内側の内側部分を加熱する内側加熱部と、前記周縁加熱部の温度と前記内側加熱部の温度とを独立して制御する制御部と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例として、紙やフィルム等の各種媒体にインク等の液体を液体吐出部をなる記録ヘッドから吐出して、画像の印刷を行うインクジェットプリンターが知られている。このようなインクジェットプリンターは、記録ヘッドの下方に設けられプラテンと呼ばれる支持体に支持された媒体に吐出され、当該媒体上に着弾したインクの乾燥を促進し、印刷画像におけるインクの滲みを抑制すべく、プラテンの加熱機構を備えている(たとえば、特許文献1)。
特開2012−218361号公報
このような液体吐出装置では、プラテンをより早く加熱するために、プラテンの厚みを薄くして熱容量を小さくしている。しかしながら、熱容量が小さなプラテンは、外気と接触する面積が大きな周縁部分の温度変化が、周縁部分の内側の部分より大きいため、温度ムラが生じ、媒体の全域にわたってインクの滲みを抑制することができないおそれがあるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、媒体を支持する媒体支持部の温度ムラの発生を抑えることにある。
上記課題を解決するための主たる発明は、
媒体を支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部に支持された前記媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
を備え、
前記媒体支持部は、前記媒体支持部の周縁部分を加熱する周縁加熱部、及び、前記周縁部分の内側の内側部分を加熱する内側加熱部を有しており、
前記周縁部分と前記内側部分との温度差を小さく抑えるべく前記周縁加熱部及び前記内側加熱部の温度を制御する制御部を有することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の構成例を示すブロック図である。 プリンター1の構成を示す概略図である。 プラテン51に設けられた周縁ヒーター52a及び内側ヒーター52bを示す図である。 図4(a)は、プラテンの変形例を示す縦断面図であり、図4(b)は、プラテンの変形例を下から見た図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、媒体を支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部に支持された前記媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
前記媒体支持部に設けられ、前記媒体支持部の周縁部分を加熱する周縁加熱部と、
前記媒体支持部に設けられ、前記周縁部分の内側の内側部分を加熱する内側加熱部と、
前記周縁加熱部の温度と前記内側加熱部の温度とを独立して制御する制御部と、
を有することを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、媒体を支持する媒体支持部に周縁加熱部と内側加熱部とが設けられており、周縁加熱部の温度と内側加熱部の温度が、制御部により各々独立して制御されるので、媒体支持部の温度ムラの発生を抑え、媒体の温度をほぼ均一に加熱することが可能である。
かかる液体吐出装置であって、前記制御部は、前記周縁加熱部の温度が前記内側加熱部の温度より高くなるように制御することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、媒体支持部のうち、外気に触れる面積が大きい周縁部分の方を、周縁部分の内側の内側部分より高い温度に加熱することにより、周縁部分と内側部分との温度差を小さく抑えることが可能である。
かかる液体吐出装置であって、前記液体吐出部は、予め設定された一連の液体吐出動作に基づいて前記液体を吐出し、前記一連の液体吐出動作の途中にて一時的に停止したときは、前記制御部は、前記内側加熱部の加熱を停止するとともに、前記周縁加熱部の温度を下げることが望ましい。
予め設定された一連の液体吐出動作の途中にて一時的に停止したとき、すなわち、一連の液体吐出動作は途中で停止され暫くした後、再び液体吐出動作が実行されるときに、一連の動作の停止とともに、内側加熱部及び周縁加熱部の加熱を同時に停止すると、周縁部分の方が温度の低下速度が速いので、再び液体吐出動作を開始するときには、周縁部分の方が内側部分より温度が低い場合がある。このため、再び液体吐出動作を開始する際に媒体支持部の全体がほぼ均一な温度に至るまでには、周縁部分の方が内側部分より時間がかかってしまう。このため、上記液体吐出装置のように、一連の動作の途中にて一時的に加熱が停止されたときには、内側加熱部の加熱を停止するとともに、周縁加熱部の温度を下げておくことにより、媒体支持部全体をほぼ均一な温度に、より早く至せることが可能である。
かかる液体吐出装置であって、前記媒体支持部は、前記周縁部分の厚みが、前記内側部分の厚みより厚いことが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、周縁部分の方が内側部分より熱容量が大きくなるので、蓄熱されやすく、冷えにくくなる。このため、周縁部分と内側部分との温度差をより小さく抑えることが可能である。
===実施の形態===
<プリンターについて>
以下、「液体吐出装置」としてインクジェットプリンター(以下、プリンター)を例に挙げて実施形態を説明する。
図1は、プリンター1の全体構成ブロック図である。図2は、プリンター1の概略を示す断面図である。
本実施形態のプリンター1は、媒体としてのロール紙R(連続紙)に液体としてのインクを吐出して画像を印刷する。また、プリンター1はコンピューター2と通信可能に接続されており、コンピューター2が、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データを作成する。なお、コンピューター2の機能がプリンター1内に内蔵されていてもよい。
プリンター1は、図1に示すように、コントローラー10、給送ユニット20、搬送ユニット30、印刷ユニット40、乾燥ユニット50、巻取りユニット60、及び、検出器群70を有している。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11はコンピューター2とプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12はプリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー13はCPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12はユニット制御回路14に従って各ユニットを制御する。なお、プリンター1内の状況を検出器群70が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。
給送ユニット20は、ロール紙Rを搬送ユニット30に給送するものである。給送ユニット20は、ロール紙Rが巻かれ回転可能に支持される巻軸21と、巻軸21から繰り出されたロール紙Rを巻き付けて搬送ユニット30に導くための中継ローラー22と、を有している。なお、給送ユニット20は、プリンター1の本体部1’の外部に位置する。
搬送ユニット30は、複数の搬送ローラーにより、予め設定された搬送経路に沿って、ロール紙Rを搬送するものである。搬送ユニット30は、複数の中継ローラー31a〜31jと、可動ローラー32と、固定ローラー33と、供給ローラー34と、排出ローラー35とを有する。給送ユニット20と印刷領域の間に可動ローラー32と固定ローラー33が設けられ、印刷領域の直ぐ上流側に供給ローラー34が設けられ、印刷領域の下流側に排出ローラー35が設けられている。ロール紙Rがこれらの搬送ローラーを順次経由して移動することにより、ロール紙Rを搬送するための搬送経路が形成されることになる。
供給ローラー34及び排出ローラー35はそれぞれ対を成すローラーから構成され、対をなすローラーのうちの一方のローラーは不図示のモーターにより回転する駆動ローラー(34a・35a)であり、他方のローラーは駆動ローラーに連動して回転する従動ローラー(34b・35b)である。印刷領域に位置するロール紙Rに対する画像の印刷が終了すると、供給ローラー34や排出ローラー35の回転により、画像が印刷されたロール紙Rの部位が印刷領域から乾燥炉57に搬送されるとともに、未だ画像が印刷されていないロール紙Rの新たな部位が印刷領域に供給される。即ち、本実施形態のプリンター1では、コントローラー10(制御部に相当)が、搬送ユニット30によるロール紙Rの搬送動作と、印刷ユニット40による画像の印刷動作(印刷動作)とを、交互に繰り返し実行させる。
可動ローラー32は第1の可動ローラー32aと第2の可動ローラー32bから構成される。そして、第1の可動ローラー32a及び第2の可動ローラー32bの各回転軸の両端は、ローラーが回転可能なように、1対のアーム36に取り付けられている。アーム36はプリンター1の上下方向に動く。よって、アーム36の動きに伴って第1の可動ローラー32a及び第2の可動ローラー32bも上下方向に動く。一方、固定ローラー33はプリンター1の上下方向における所定の位置に固定されている。
1回の搬送動作により、印刷領域のX方向の長さに相当するロール紙Rが所定の速度で搬送される。ただし、例えば、ロール紙Rの交換直後でロール紙Rが重く、給送ユニット20(巻軸21)からのロール紙Rの繰り出しが追いつかない場合がある。そこで、1回の搬送動作で搬送する分のロール紙Rを、可動ローラー32と固定ローラー33に巻き付けて弛ませておく。そうすることで、搬送動作時に給送ユニット20からのロール紙Rの繰り出しが遅れた場合には、可動ローラー32とアーム36が持ち上がり、弛ませておいたロール紙Rが搬送される。その結果、所定の長さのロール紙Rを所定の搬送時間で印刷領域に供給することができる。
印刷ユニット40は、印刷領域に位置するロール紙Rに画像を印刷するものであり、キャリッジ41とヘッド42を有する。キャリッジ41は、ガイド軸(不図示)に案内されながら、ヘッド42をX方向(ロール紙Rが搬送される方向)及びY方向(ロール紙Rの幅方向)に移動させる。ヘッド42はロール紙Rにインクを吐出するためのものであり、ヘッド42の下面には液体吐出部であるノズルがX方向と交差する方向に沿って複数設けられている。ヘッド42がキャリッジ41と共にX方向及びY方向に移動しながらインクを吐出することで、ロール紙Rには2次元の画像が印刷される。
なお、印刷領域においてプラテン51(媒体支持部に相当)がロール紙Rを裏面側から支持する。また、ノズルからのインク吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて圧力室を膨張・収縮させてインクを吐出させるピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によってインクを吐出させるサーマル方式でもよい。
乾燥ユニット50は、ロール紙Rに印刷された画像を定着させるためのものである。即ち、乾燥ユニット50は、ロール紙Rに着弾したインクを乾燥させるためのものであり、プラテン51と乾燥炉57を有する。
プラテン51は、矩形状をなし、例えば厚み10mmのアルミニウム等の熱伝導性が高い部材でなる板材である。プラテン51の下面には複数のヒーター52(例えばニクロム線・加熱部に相当)が配設されている。ヒーター52は、プラテン51の周縁部分51aを加熱するための周縁加熱部としての周縁ヒーター52aと、周縁部分51aの内側部分51bを加熱するための内側加熱部としての内側ヒーター52bとで構成されている。
また、プラテン51には、周縁部分51a及び内側部分51bにそれぞれ、検出器群70に含まれる周縁温度センサー71と内側温度センサー72とが設けられている。
図3は、プラテン51に設けられた周縁ヒーター52a及び内側ヒーター52bを示す図である。
内側ヒーター52bは、図3に示すように、プラテン51の周縁部分51aを僅かに残した内側部分51bに、当該内側部分を搬送方向と交差する方向に3つの領域に分け、各々の領域を均等に加熱すべく内側ヒーター52bが引き回され、熱伝導性が高く粘着性を有するシート部材53(図2)によりプラテン51に貼り付けられている。また、周縁ヒーター52aは、内側ヒーター52bを取り囲むようにプラテン51の周縁部分51aに、熱伝導性が高く粘着性を有するシート部材53によりプラテン51に取り付けられている。
プラテン51に支持されたロール紙Rが加熱されると、プラテン51上のロール紙Rに着弾したインクの乾燥を促進することができ、印刷画像におけるインクの滲みを抑制できる。
周縁ヒーター52a及び内側ヒーター52bは、コントローラー10により通電されてプラテン51が加熱される。周縁ヒーター52aと内側ヒーター52bとは、各々独立して互いに異なる温度に加熱されるように温度制御が可能であり、周縁温度センサー71と内側温度センサー72との検出結果に基づいて温度が制御される。
熱伝導性が高い部材でなるプラテン51の、外気との接触面積が広い、周縁部分51aは、内側部分51bより、周囲に熱が奪われやすく温度の低下が早い。このため、プラテン51の内側部分51bと周縁部分51aとに設けられた周縁ヒーター52a及び内側ヒーター52bを、同じ温度に加熱すべく制御すると、周縁部分51aの方が、温度が低くなりロール紙Rの加熱状態にムラが生じる。このため、プラテン51は、周縁ヒーター52aの温度が内側ヒーター52bの温度より高くなるように制御することにより、プラテン51上のロール紙Rに対して熱が均一に伝導するようにコントローラー10により制御されている。
また、プラテン51の下部には、断熱材59を介して圧力室54とファン55(軸流ファン)が設けられており、プラテン51及び断熱材59には、プラテン51の上方と圧力室54とを貫通する複数の吸引孔51cが設けられている。そして、ファン55により圧力室54内の空気が吸引されると圧力室54内は負圧状態となり、プラテン51上のロール紙Rは吸引孔51cから吸引される。その結果、プラテン51上のロール紙Rはプラテン51の上面に吸引吸着する。そうすることで、プラテン51上のロール紙Rは所定の位置に保持され、インク滴を正しい位置に着弾させることができる。また、インク滴の水分でロール紙Rが膨潤したとしてもロール紙Rを平坦な状態に保持することができる。ただし、吸引吸着に限らず、例えば、ロール紙Rを静電吸着してもよい。また、プラテン51及び圧力室54は、本体部1’を上下方向に2つの空間に仕切る基台bの上に載置されている。
乾燥炉57は印刷領域よりも搬送経路の下流側に設けられ、乾燥炉57内の空気は高温となっている。よって、乾燥炉57内に供給されたロール紙Rに印刷された画像をロール紙Rに定着させることができる。その結果、印刷済みのロール紙Rを巻き取ったとしても、ロール紙Rの裏面がインクで汚れてしまうことを防止でき、高品質な印刷物を提供することができる。
巻取りユニット60は、搬送ユニット30により送られたロール紙R(印刷済みのロール紙R)を巻き取るためのものである。巻取りユニット60は、中継ローラー31jから送られてきたロール紙Rを巻き付けて搬送する中継ローラー61と、ロール紙Rを巻き取る巻取り駆動軸62とを有する。なお、巻取りユニット60は、プリンター1の本体部1’の外部に位置する。
===プラテンの温度制御===
プリンター1は、プリンター1内の状況を監視する検出器群70には、周縁温度センサー71と内側温度センサー72の他にも、供給ローラー34及び排出ローラー35が有する駆動ローラー(34a・35a)の回転量や停止時間を検出するセンサーや、ロール紙Rの表面に照射してロール紙Rの移動量や、ロール紙Rの停止時間を検出するセンサーが含まれている。これらのセンサーを含む検出器群70の出力を検出することにより、例えば、ヘッド42の吐出検査、予備吐出動作、または、エラーへの対処などのために、所定時間以上の間、ロール紙Rがプラテン51上に滞留している状態を、コントローラー10が判定する滞留判定機能を有している。
また、ロール紙Rが所定時間以上、プラテン51上に滞留することにより、滞留している部位のみ過剰に加熱されて乾燥され、過剰に収縮されて画質が低下することを防止するために、滞留判定機能によりロール紙Rが所定時間以上、プラテン51上に滞留している事象を検出したときに、周縁ヒーター52a及び内側ヒーター52bを停止または温度を低下させる加熱抑制機能を備えている。
本実施形態のプラテン51は、例えば厚み10mm程度としたので、比較的熱容量が小さく、加熱し始めてから設定された温度に達するまでの時間が、厚みの厚いプラテンと比較して短い。しかしながら、熱容量が小さい分、外気との接触面積が広い内側部分51bと、周縁部分51aとでは温度差が発生し、プラテン51の温度ムラが生じ易い。このため、ロール紙Rが所定時間以上、プラテン51上に滞留したときに、周縁ヒーター52a及び内側ヒーター52bを同様に停止してしまうと、周縁部分51aの方が温度の低下が早く、滞留すべき事象が解消されたときに、プラテン51を加熱しようとしても、周縁部分51aの温度は、内側部分51bより設定温度に達するまでの時間を長く要してしまうことになる。そこで、本実施形態のプリンター1は、ロール紙Rが所定時間以上、プラテン51上に滞留したときに加熱する、周縁ヒーター52aの温度を下げるとともに内側ヒーター52bの加熱を停止するようにコントローラー10が独立して制御する。
本実施形態のプリンター1によれば、ロール紙Rを支持するプラテン51に周縁ヒーター52aと内側ヒーター52bとが設けられており、周縁ヒーター52aの温度と内側ヒーター52bの温度とが、コントローラー10により各々独立して制御されるので、プラテン51の温度ムラの発生を抑え、ロール紙Rの温度をほぼ均一に加熱することが可能である。このとき、プラテン51にて、外気との接触面積が広い周縁部分51aの方が、周縁部分51aの内側の内側部分51bより温度が高くなるように加熱されるので、周縁部分51aと内側部分51bとの温度差をより小さく抑えることが可能である。
また、予め設定された一連の印刷動作の途中にて一時的に停止するような、ヘッド42の吐出検査、予備吐出動作、または、エラーへの対処などの場合には、一連の印刷動作は途中で停止され暫くした後、再び印刷動作出動作が実行される。このとき、一連の印刷動作の停止とともに、内側ヒーター52b及び周縁ヒーター52aの加熱を同時に停止すると、周縁部分51aの方が温度の低下速度が速いので、再び印刷動作を実行する際には、周縁部分51aの方が内側部分51bより温度が低い場合がある。このため、再び印刷動作を実行する際にプラテン51の全体がほぼ均一な温度に至るまでには、周縁部分51aの方が内側部分51bより時間がかかってしまう。このため、本プリンター1のように、一連の印刷動作の途中にて一時的に停止したときには、内側ヒーター52bの加熱を停止するとともに、周縁ヒーター52aの温度を下げておくことにより、プラテン51全体をほぼ均一な温度により早く至せることが可能であり、短時間にて印刷動作を再開させることが可能である。
図4(a)は、プラテンの変形例を示す縦断面図であり、図4(b)は、プラテンの変形例を下から見た図である。
上記実施形態においては、プラテン51を、厚みがほぼ均一な板状の部材としたが、これに限らず、例えば、図4に示すように、周縁部分51aのみ板厚を厚くしてもよい。より具体的には、第1実施形態のプラテン51に、プラテン51の外形寸法と一致するように周縁部分51aに沿って矩形状のアルミニウムでなる周縁プラテン58を熱導伝導性が高い接着剤等により接着して、周縁ヒーター52aをプラテン51と周縁プラテン58とで挟持してもよい。
この場合には、周縁部分51aが内側部分51bより熱容量が大きくなるため、一連の印刷動作の停止とともに、内側ヒーター52bと周縁ヒーター52aとを同時に加熱を停止してもプラテン51の周縁部分51aと内側部分51bとの、時間経過に伴い生じる温度差を小さく抑えることが可能である。このため、一連の印刷動作の停止とともに、内側ヒーター52bと周縁ヒーター52aとを同時に加熱を停止しても、短時間にて印刷動作を再開させることが可能である。
また、この場合には、印刷動作が長時間行われず、プラテン51の周縁部分51aと内側部分51bとが同じ温度の状態から、同時に加熱すると設定した温度に達するまでに、周縁部分51aは内側部分51bより更に時間を要することになる。このため、周縁部分51aを加熱する周縁ヒーター52aの温度をより高く設定することが望ましい。
本実施形態においては、プラテン51及び枠状部材をアルミニウム製としたが、これに限らず、熱伝導性が高い材質であれば構わない。また、プラテン51と周縁プラテン58とを別部材とした例について説明したが、板状のプラテンにおける下面の周縁部を下方に突出させた一体の部材にてプラテンを形成してもよい。
上記実施形態においては、加熱部としてのヒーターを、ニクロム線とする例を挙げて説明したが、これに限らず、加熱部は板状のプラテンを加熱可能であれば構わない。
===その他の実施の形態===
本実施形態は、主として液体吐出装置について記載しているが、液体吐出方法等の開示も含まれる。また、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ヒーターについて>
前述の実施形態では、印刷領域に位置するロール紙に対して1個または複数のヘッドがインクを吐出しながらX方向に移動した後にY方向に移動する動作を繰り返してロール紙Rの所定領域に2次元の画像を印刷する印刷動作と、ロール紙RをX方向に搬送してロール紙Rの新たな部分を印刷領域に供給する動作とが繰り返されるプリンターの、印刷領域に設けられるプラテン51を加熱するヒーターを例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、1個または複数のヘッドがノズルの列方向と交差する方向、すなわちロール紙Rの幅方向に移動しながらインクを吐出する動作と、ノズルの列方向にロール紙Rが搬送される搬送動作とが、繰り返されるプリンターにおいて、搬送されるロール紙Rを搬送経路にて支持するように配置されに設けられる各種ヒーターであっても構わない。より具体的には、印刷領域よりもロール紙Rの搬送方向上流側に位置し、ロール紙Rを常温から目標温度に向けて徐々に昇温させるためのプレヒーター、印刷領域に設けられ、インクの着弾時からの乾燥を速やかに促すプラテンヒーター、及び、印刷領域よりも搬送方向下流側に設けられ、目標温度より高い温度まで昇温させてインクを速やかに乾燥させるアフターヒーターであっても構わない。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、印刷領域に位置するロール紙に対して、ヘッド42をX方向及びY方向に移動させながらインクを吐出することにより画像を印刷するプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、固定されたヘッドの下をロール紙が通過する際に画像を印刷するプリンターでもよい。また、インクを吐出する媒体はロール紙に限らず単票紙でもよいし、ノズルからインク以外の他の液体を吐出することで媒体に画像を印刷する液体吐出装置であってもよい。
また、液体吐出装置はプリンターに限らず、例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
1 プリンター、1’ 本体部、2 コンピューター、10 コントローラー、
11 インターフェース部、12 CPU、13 メモリー、
14 ユニット制御回路、20 給送ユニット、21 巻軸、22 中継ローラー、
30 搬送ユニット、31a〜31j 中継ローラー、
32 可動ローラー、32a 第1の可動ローラー、
32b 際2の可動ローラー、33 固定ローラー、34 供給ローラー、
35 排出ローラー、36 アーム、40 印刷ユニット、41 キャリッジ、
42 ヘッド、50 乾燥ユニット、51 プラテン、51a 周縁部分、
51b 内側部分、51c 吸引孔、52 ヒーター、52a 周縁ヒーター、
52b 内側ヒーター、53 シート部材、54 圧力室、55 ファン、
57 乾燥炉、58 周縁プラテン、59 断熱材、60 巻取りユニット、
61 中継ローラー、62 駆動軸、70 検出器群、71 周縁センサー、
72 内側センサー、R ロール紙、b 基台

Claims (4)

  1. 媒体を支持する媒体支持部と、
    前記媒体支持部に支持された前記媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記媒体支持部に設けられ、前記媒体支持部の周縁部分を加熱する周縁加熱部と、
    前記媒体支持部に設けられ、前記周縁部分の内側の内側部分を加熱する内側加熱部と、
    前記周縁加熱部の温度と前記内側加熱部の温度とを独立して制御する制御部と、
    を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記制御部は、前記周縁加熱部の温度が前記内側加熱部の温度より高くなるように制御することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記液体吐出部は、予め設定された一連の液体吐出動作に基づいて前記液体を吐出し、前記一連の液体吐出動作の途中にて一時的に停止したときは、
    前記制御部は、前記内側加熱部の加熱を停止するとともに、前記周縁加熱部の温度を下げることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
    前記媒体支持部は、前記周縁部分の厚みが、前記内側部分の厚みより厚いことを特徴とする液体吐出装置。
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JP2016221780A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 キヤノン株式会社 加熱装置、搬送装置、記録装置、制御方法及びプログラム
JP2020131611A (ja) * 2019-02-22 2020-08-31 セイコーエプソン株式会社 記録装置及び記録方法
US11376867B2 (en) 2019-06-24 2022-07-05 Seiko Epson Corporation Printing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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