JP2014183396A - 撮像装置、および電子機器 - Google Patents

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Norimichi Shigemitsu
学道 重光
Hiroyuki Hanato
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Abstract

【課題】近接検知を行う機能を備えた小型の撮像装置を提供する。
【解決手段】カメラモジュール(1)の備える近接検知判定部(123)は、赤外光源(101)から出力され、被検知物(1001)によって反射された赤外光(L1)である反射光を透過させるカラーフィルタ(111)を透過した反射光(L1)を検知する複数のフォトダイオード(112)によって生成される信号を用いて、被検知物(1001)がカメラモジュール(1)に対して近接しているかどうかを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、および撮像装置を備えた電子機器に関する。
カメラ付き携帯電話などの電子機器の普及に伴い、イメージセンサ(撮像素子)を用いたカメラモジュール(撮像装置)の需要が増大している。
また、タッチパネルによって様々なアプリケーションを操作するタイプの電子機器(例えば、スマートフォン)において、アプリケーションの誤作動を抑制するために、被検知物が接近しているかどうかを検知する、すなわち近接検知を行うための、近接センサが用いられている。
例えば、前面にタッチパネルを備えたスマートフォンにおいて、通話時にユーザの顔がタッチパネルに接触すると、ユーザの意図しないアプリケーションの誤動作が引き起こされる可能性がある。スマートフォンでは、近接センサによって、通話時におけるユーザの顔が接近していることを検知し、タッチパネルの機能を一時的に停止させることにより、アプリケーションの誤動作を抑制している。
近年では、カメラモジュールに加えて、さらに近接センサを備えた電子機器が登場しており、特許文献1には、カメラモジュールおよび近接センサの両方を備えた電子機器が開示されている。
特開2012−60362号公報(2012年3月22日公開)
しかしながら、特許文献1に開示されている電子機器においては、近接検知を行うためのディテクタは、撮像を行うイメージセンサとは個別に設けられている(後述の図9を参照)。そして、ディテクタは、イメージセンサの撮像画角の外に配置されている。そのため、当該電子機器を小型化することは難しいという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、近接センサとしての機能を備えた小型の撮像装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る撮像装置は、撮像素子を備えた撮像装置であって、上記撮像素子は、赤外光源から出力され、被検知物によって反射された赤外光である反射光、および可視光を透過させるフィルタと、上記フィルタを透過した反射光および可視光を検知する複数のフォトダイオードと、を備え、上記フォトダイオードが上記反射光を検知することによって生成される信号を用いて、上記被検知物が上記撮像装置に近接しているかどうかを判定する近接判定手段をさらに備えていることを特徴としている。
本発明の一態様に係る撮像装置によれば、撮像を行う機能と、近接検知を行う機能との両方を備えた撮像装置を、従来よりも小型化することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るスマートフォンの構成を表す図である。 本発明の実施の形態1に係るカラーイメージセンサの構成を表す図である。 本発明の実施の形態1に係るカメラモジュールの三次元モデルを表す図である。 本発明の実施の形態1に係るカメラモジュールの各部材および赤外光源の光学的特性を示すグラフであり、(a)は、カラーフィルタの光の透過率および赤外光源の光出力を示すグラフであり、(b)は、フォトダイオードの光の感度および赤外光源の光出力を示すグラフであり、(c)および(d)は、カバーガラスの光の透過率および赤外光源の光出力を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係るスマートフォンにおける光学系の概略構成を表す図である。 本発明の実施の形態2に係るスマートフォンの概略構成を表す機能ブロック図である。 発明の実施の形態2に係るカメラモジュールに入射される赤外光との関係と、カメラモジュールによる被検知物の近接検知結果とを示すグラフであり、(a)は、被検知物からカラーイメージセンサに向かう外光の光量、赤外光源から出力される赤外光の光量、およびカラーイメージセンサにおける受光量の変化量をそれぞれ表すグラフであり、(b)は、カメラモジュールによる被検知物の近接検知判定結果を示すグラフである。 本発明の実施の形態3に係るスマートフォンの構成を表す図である。 本発明の実施の形態1に係るスマートフォンの比較例としての、従来のスマートフォンにおける光学系の概略構成を表す図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図5、および図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(スマートフォン1000の構成)
図1は、本実施形態のスマートフォン1000(電子機器)の構成を示す図である。スマートフォン1000は、カメラモジュール1(撮像装置)、および発光部100を備えている。
スマートフォン1000は、発光部100から出力され、かつ、被検知物1001によって反射された赤外光L1(反射光)を、カメラモジュール1によって受光し、カメラモジュール1の備える近接検知判定部123(近接判定手段)によって、被検知物1001が近接していることを検知することができる。
以下、本実施形態のカメラモジュール1の構成について、詳細に説明する。なお、カメラモジュール1の備える近接検知判定部123(近接判定手段)の詳細な動作については、後述の実施形態2(後述の図6を参照)において説明する。
(カメラモジュール1の構成)
カメラモジュール1は、カラーイメージセンサ10(撮像素子)、レンズ11、鏡筒12、カバーガラス13(遮断部)、ホルダ14、および基板15を備えている。
(カラーイメージセンサ10の構成)
カラーイメージセンサ10は、受光した可視光としての撮像光L2を、電気信号へと変換することにより撮像を行う光電変換デバイスである。カラーイメージセンサ10の例としては、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子が挙げられる。
図2は、本実施形態のカラーイメージセンサ10の詳細な構成を示す図である。カラーイメージセンサ10は、マイクロレンズ110、カラーフィルタ111(フィルタ)、およびフォトダイオード112を備えている。
マイクロレンズ110は、レンズ11およびカバーガラス13を介して、カラーイメージセンサ10の外部より入射した撮像光L2を集光する。
カラーフィルタ111は、赤色(Red)、緑色(Green)、青色(Blue)の3種類の色に対応するRGBカラーフィルタとして、赤色カラーフィルタ111R、緑色カラーフィルタ111G、および青色カラーフィルタ111Bを備えている。カラーフィルタ111は、マイクロレンズ110によって集光された撮像光L2(可視光)のうち、所定の波長を有する光を透過させる。カラーフィルタ111の光の透過特性については、後に詳述する(後述の図4を参照)。
さらに、カラーフィルタ111によって、赤外光L1に対するフィルタリングもまた行われる。この説明についても、カラーフィルタ111の光の透過特性とともに後述する(図4を参照)。
フォトダイオード112は、カラーフィルタ111を介して撮像光L2を受光し、受光した撮像光L2の強度に応じた光電流を出力する。つまり、フォトダイオード112は、光を電気信号へと変換する光電変換素子である。カラーイメージセンサ10において、複数のフォトダイオード112がマトリクス状に配置されており、これらのフォトダイオード112が撮像素子として機能する。
上記の構成によって、カメラモジュール1の備えるカラーイメージセンサ10において、可視光としての撮像光L2を受光することによって、撮像対象が撮像される。
さらに、本実施形態のカラーイメージセンサ10は、発光部100から出力され、かつ、被検知物1001によって反射された赤外光L1を受光する。このとき、カラーイメージセンサ10の備えるフォトダイオード111は、受光した当該赤外光L1の強度に応じた光電流(信号)を出力する。
カメラモジュール1の備える近接検知判定部123は、フォトダイオード111によって出力された、赤外光L1の強度に応じた光電流を用いて、被検知物1001が近接していることを検知することができる。近接検知判定部123の詳細な動作については、後述の実施形態2(図6を参照)において説明する。
なお、本実施形態では、撮像対象をカラー画像として撮像する場合を想定して、RGBカラーフィルタであるカラーフィルタ111を用いているが、カラーフィルタの種類はこれに限定されない。例えば、撮像対象を白黒画像(モノクローム画像)として撮像する場合には、カラーフィルタとして、モノクローム画像を撮像するための好適な公知の光フィルタを用いてもよい。
(レンズ11)
レンズ11には、撮像対象をカラーイメージセンサ10において撮像するための撮像光L2が入射される。また、レンズ11には、被検知物1001が近接していることをカラーイメージセンサ10検知するための赤外光L1が入射される。
レンズ11は、可視光および赤外光の両方を透過させる透過特性を有している。従って、レンズ11は、カバーガラス13を介して、可視光としての撮像光L2と、赤外光L1との両方を、カラーイメージセンサ10へ集光することができる。
(鏡筒12)
鏡筒12は、レンズ11を保持するために設けられたレンズホルダであり、レンズ11の外周と接触している。鏡筒12は、可視光を遮断する一方で、赤外光を透過させる透過特性を有している。
従って、可視光としての撮像光L2は、鏡筒12によって遮断され、カメラモジュール1における撮像画角θは、カラーイメージセンサ10と、レンズ11のうち、鏡筒12によって覆われていない部分(すなわち開口部)との位置関係によって定められる。
他方、赤外光L1は、鏡筒12によって遮断されることなく、鏡筒12を透過することができる。
なお、本実施形態の鏡筒12は、レンズ11によって集光された光のスポットの形状に対応する断面形状を有する仮想的な円筒に外接する立方体の形状を有している。本実施形態の鏡筒12は、この点において、一般的なカメラジュールにおける鏡筒が、レンズによって集光された光のスポットの形状に対応する断面形状を備えた、円筒の形状を有している点と異なっている。
この構造により、本実施形態の鏡筒12は、一般的なカメラジュールにおける鏡筒に比べて、赤外光を取り込むための開口面積が増加している。
図3に、本実施形態の鏡筒12を備えたカメラモジュール1の三次元モデルを示す。
(カバーガラス13)
カバーガラス13には、レンズ11によって透過された撮像光L2が入射される。カバーガラス13は、所定の波長を有する光を透過させ、それ以外の波長を有する光を遮断する透過特性を有している。撮像光L2のうち、カバーガラス13を透過した光が、カラーイメージセンサ10へ入射される。カバーガラス13の光の透過特性については、後に詳述する(図4を参照)。
さらに、カバーガラス13によって、赤外光である反射光L1と異なる波長範囲の赤外光もまた、遮断される。この説明についても、カバーガラス13の光の透過特性とともに、後に詳述する(図4を参照)。
(ホルダ14)
ホルダ14は、鏡筒12およびカバーガラス13を保持するために設けられた保持部材であり、鏡筒12およびカバーガラス13の外周と接触している。ホルダ14は、可視光および赤外光の両方を遮断する透過特性を有している。従って、可視光としての撮像光L2と、赤外光L1とは、ホルダ14によってともに遮断される。
(基板15)
基板15は、カメラモジュール1において、カラーイメージセンサ10およびホルダ14を配設するための部材であり、例えばプリント基板である。
(発光部100の構成)
スマートフォン1000において、カメラモジュール1の外部には、発光部100が設けられている。発光部100は、赤外光源101、光源用レンズ102、光源用レンズホルダ103を備えている。
(赤外光源101)
赤外光源101は、赤外光L1を出力する光源である。赤外光源は、例えば赤外LED(IR LED,Infra-Red Light Emitting Diode)である。なお、赤外光源101は、赤外光L1を射出する射出部を備えているが、この射出部はレンズを備えるように形成されていてもよいし、またはリフレクタ構造を備えるように形成されていてもよい。
(光源用レンズ102)
光源用レンズ102は、赤外光源101から出力された赤外光L1を集光する。光源用レンズ102によって集光された赤外光L1は、被検知物1001へ入射する。光源用レンズ102は、可視光を遮断する一方で、赤外光を透過させる透過特性を有している。
なお、本実施形態のスマートフォン1000において、被検知物1001によって反射された赤外光L1を、カメラモジュール1によって受光することにより、被検知物1001が近接していることを検知する方法については、後に詳細に説明する。
(光源用レンズホルダ103)
光源用レンズホルダ103は、光源用レンズ102を保持するために設けられた保持部材であり、光源用レンズ102の外周と接触している。光源用レンズホルダ103は、可視光および赤外光の両方を遮断する透過特性を有している。
なお、本実施形態では、赤外光源101、光源用レンズ102、および光源用レンズホルダ103は、基板15の上に配設されている。従って、カメラモジュール1と発光部100とは、共通の基板15の上に配設されているが、カメラモジュール1と発光部100とが、それぞれ別の基板の上に配設される構成であってもよい。
(カメラモジュール1の各部材および赤外光源101の光学的特性)
図4は、カメラモジュール1の各部材および赤外光源101の光学的特性を示すグラフである。
(カラーフィルタ111の光の透過特性)
図4の(a)には、カラーフィルタ111の光の透過特性として、カラーフィルタ111に入射される光の波長(横軸)と、RGBカラーフィルタであるカラーフィルタ111における、各色のカラーフィルタの光の透過率(左側の縦軸)との関係が示されている。
赤色カラーフィルタ111Rの光の透過特性は、実線(R)によって示されている。赤色カラーフィルタ111Rは、650nm付近の波長を有する光(赤色光に相当する光)に対して、特に高い透過率を有しており、かつ、可視光領域の波長を有する光のうち、650nm付近の波長を有しない光に対して、低い透過率を有している。また、赤色カラーフィルタ111Rは、赤外領域の波長を有する赤外光に対して、比較的高い透過率を有しており、935nm付近の波長を有する赤外光L1を、ある程度透過させる。
緑色カラーフィルタ111Gの光の透過特性は、二点鎖線(G)によって示されている。緑色カラーフィルタ111Gは、550nm付近の波長を有する光(緑色光に相当する光)に対して、特に高い透過率を有しており、かつ、可視光領域の波長を有する光のうち、550nm付近の波長を有しない光に対して、低い透過率を有している。また、緑色カラーフィルタ111Gは、赤外領域の波長を有する赤外光に対して、比較的高い透過率を有しており、935nm付近の波長を有する赤外光L1を、ある程度透過させる。
青色カラーフィルタ111Bの光の透過特性は、一点鎖線(B)によって示されている。青色カラーフィルタ111Bは、450nm付近の波長を有する光(青色光に相当する光)に対して、特に高い透過率を有しており、かつ、可視光領域の波長を有する光のうち、450nm付近の波長を有しない光に対して、低い透過率を有している。また、青色カラーフィルタ111Bは、赤外領域の波長を有する赤外光に対して、比較的高い透過率を有しており、935nm付近の波長を有する赤外光L1を、ある程度透過させる。
(赤外光源101から出力される赤外光L1の出力特性)
また、図4の(a)には、赤外光源101から出力される赤外光L1の出力特性として、赤外光L1の波長(横軸)と、赤外光L1の光出力の大きさ(光強度)との関係が、点線によって示されている。
赤外光L1は、935nm付近の波長において、光強度のピークを有している。他方、赤外光L1は、935nm付近以外の波長において、光強度は極めて小さく、可視光領域における光強度は、0とみなすことができる。
なお、図4の(b)〜(d)においても、赤外光L1の出力特性が示されているが、いずれも図4の(a)と同様であるため、以降の説明は省略する。
(フォトダイオード112の光の感度特性)
図4の(b)において、フォトダイオード112の光の感度特性として、フォトダイオード112に入射される光の波長(横軸)と、フォトダイオード112の光の感度(左側の縦軸)との関係が、実線によって示されている。
フォトダイオード112は、650nm付近の波長において、光の感度のピークを有している。また、フォトダイオード112は、短波長の可視光領域、および、長波長の赤外領域においても、ある程度高い光の感度を有している。
従って、フォトダイオード112は、可視光領域全体に亘る波長の光を検知することができる。また、フォトダイオード112は、935nm付近の波長を有する赤外光L1をも検知することができる。
(カバーガラス13の光の透過特性の一例)
図4の(c)において、カバーガラス13の光の透過特性の一例として、カバーガラス13に入射される光の波長(横軸)と、カバーガラス13の光の透過率(左側の縦軸)との関係が、実線によって示されている。
カバーガラス13は、可視光領域全体に亘る波長の光に対して、特に高い透過率を有している。さらに、カバーガラス13は、935nm付近の波長を有する赤外光L1に対しても、特に高い透過率を有している。
他方、カバーガラス13は、赤外領域の波長を有する光のうち、赤外光L1よりも短い波長を有する光に対して、特に低い透過率を有している。また、カバーガラス13は、赤外領域の波長を有する光のうち、赤外光L1よりも長い波長を有する光に対して、比較的低い透過率を有している。
従って、カバーガラス13は、可視光および赤外光L1を選択的に透過させるフィルタとしての役割を果たしている。
(カバーガラス13の光の透過特性の別の一例)
また、図4の(d)において、カバーガラス13の光の透過特性について、図4の(c)とは別の一例として、カバーガラス13に入射される光の波長(横軸)と、カバーガラス13の光の透過率(左側の縦軸)との関係が、実線によって示されている。
図4の(c)と同様に、カバーガラス13は、可視光領域全体に亘る波長の光に対して、特に高い透過率を有している。さらに、カバーガラス13は、935nm付近の波長を有する赤外光L1に対しても、特に高い透過率を有している。また、カバーガラス13は、赤外領域の波長を有する光のうち、赤外光L1よりも短い波長を有する光に対して、特に低い透過率を有している。
他方、図4の(d)において、カバーガラス13は、赤外領域の波長を有する光のうち、赤外光L1よりも長い波長を有する光に対しても、特に低い透過率を有している。図4の(d)に示されているカバーガラス13の光の透過特性は、この点において、図4の(c)に示されているカバーガラス13の光の透過特性と異なる。図4の(d)に示されているカバーガラス13の光の透過特性は、例えば、非吸収性のガラスを材料としたカバーガラスによって実現される。また、非吸収性のガラスと同様の光の透過特性を有する、ガラス以外の材料から成るフィルタを、カバーガラス13の替わりに適用してもよい。
従って、図4の(d)に示されている光の透過特性を有するカバーガラス13を、カメラモジュール1に設けることにより、赤外光L1とは異なる波長を有する赤外光を、効果的に遮断することができ、赤外外乱光がカラーイメージセンサ10へ入射することを防ぐことができる。このため、カラーイメージセンサ10における赤外光L1の検出感度を向上させることができる。また、カラーイメージセンサ10における撮像の性能が低下することを抑制することができる。
(比較例としてのスマートフォン4000の近接検知における光学系)
本実施形態に係るスマートフォン1000の比較例である、従来のスマートフォン4000の近接検知における光学系について、図9を用いて説明する。図9は、スマートフォン4000における光学系の概略構成の一例を示す図である。
図9に示すように、スマートフォン4000は、カメラモジュール4001および発光部4100を備えている。カメラモジュール4001は、カラーイメージセンサ4010およびレンズ4011を備えている。また、発光部4100は、赤外光L1を出力する赤外光源4101を備えている。
スマートフォン4000においては、カメラモジュール4001および発光部4100の外部に、被検知物4201の近接検知を行うためのディテクタ4200が設けられている。
スマートフォン4000は、カメラモジュール4001の備えるカラーイメージセンサ4010によって撮像光L2を受光し、撮像を行う。また、スマートフォン4000は、発光部4100の備える赤外光源4101から出力され、かつ、被検知物4201によって反射された赤外光L1を、ディテクタ4200によって受光し、被検知物4201の近接検知を行う。
この点において、比較例のスマートフォン4000は、本実施形態のスマートフォン1000が、カメラモジュール1の備えるカラーイメージセンサ10によって、(i)撮像光L2を受光し、撮像を行うことと、(ii)赤外光L1を受光し、近接検知を行うこととの、両方の役割を果たしている点と異なっている。
図9において、光軸D1は赤外光源4101の光軸を示している。すなわち、光軸D1は、スマートフォン4000における、光源の光軸である。また、光軸D2は、レンズ4011の光軸を示している。すなわち、光軸D2は、スマートフォン4000における、受光系の光軸である。
ここで、レンズ4011の焦点から被検知物4201までの距離を、近接検知距離dとして表す。近接検知距離dは、スマートフォン4000において、被検知物4201に対する近接検知が行われる距離を示す。
また、光軸D1と光軸D2との間の距離を、基線長kとして表す。基線長kは、光軸D1と光軸D2との間の基線長を示す。
このとき、基線長kと近接検知距離dとの間の関係は、カメラモジュール4001の撮像画角θを用いて、本実施形態のスマートフォン1000の場合と同様に、
k=d×tan(θ/2)
として表される。
スマートフォン4000において、被検知物4201に対する近接検知を行うためには、赤外光源4101から出力された赤外光が、赤外光源4101に対して、カラーイメージセンサ4010よりも遠方に配置されたディテクタ4200に入射されることが必要である。
ここで、カラーイメージセンサ4010の長さをlとすると、光軸D1から、ディテクタ4200までの距離の最小値p2は、カラーイメージセンサ4010と、ディテクタ4020との間の距離をeとすれば、以下の式(1)、
p2=(k+l/2)+e
=d×tan(θ/2)+l/2+e …(1)
によって表される。
(本実施形態のスマートフォン1000の近接検知における光学系)
次に、本実施形態に係るスマートフォン1000の近接検知における光学系について、図5を用いて説明する。図5は、スマートフォン1000における光学系の概略構成の一例を示す図である。
図5において、光軸D1は赤外光源101の光軸を示している。すなわち、光軸D1は、スマートフォン1000における、光源の光軸である。また、光軸D2は、レンズ11の光軸を示している。すなわち、光軸D2は、スマートフォン1000における、受光系の光軸である。
ここで、レンズ11の焦点から被検知物1001までの距離を、近接検知距離dとして表す。近接検知距離dは、スマートフォン1000において、被検知物1001に対する近接検知が行われる距離を示す。
また、光軸D1と光軸D2との間の距離を、基線長kとして表す。基線長kは、光軸D1と光軸D2との間の基線長を示す。
このとき、基線長kと近接検知距離dとの間の関係は、カメラモジュール1の撮像画角θを用いて、
k=d×tan(θ/2)
として表される。例えば、d=30mm、θ=70°(すなわち、θ/2=35°)のとき、k=30mm×tan(35°)≒30mm×0.70=21mm、である。
スマートフォン1000において、被検知物1001に対する近接検知を行うためには、赤外光源101から出力された赤外光が、カラーイメージセンサ10に入射されることが必要である。
ここで、カラーイメージセンサ10の長さをlとすると、光軸D1から、カラーイメージセンサ10までの距離の最小値p1は、以下の式(2)、
p1=k−l/2
=d×tan(θ/2)−l/2 …(2)
によって表される。
従って、上記の式(1)および式(2)により、以下の式(3)、
p2−p1
=(d×tan(θ/2)+l/2+e)−(d×tan(θ/2)−l/2)
=l+e …(3)
が得られる。
さらに、上記の式(3)により、以下の式(4)、
p1=p2−(l+e) …(4)
が導かれる。
上記の式(4)により、本実施形態に係るスマートフォン1000は、比較例としての従来のスマートフォン4000に比べて、赤外光を受光する部材(すなわち、カラーイメージセンサ10)を、さらに赤外光源101に近い場所に設けることが可能であることが示される。
(スマートフォン1000の効果)
スマートフォン1000においては、カラーイメージセンサ10は、撮像光L2を受光する撮像素子としての機能に加えて、赤外光L1を受光するディテクタとしての機能をも有している。
すなわち、カラーイメージセンサ10は、比較例としての従来のスマートフォン4000における、カラーイメージセンサ4010およびディテクタ4200とを同一化したデバイスと考えることができる。
従って、スマートフォン1000においては、上記の式(4)によって示されるように、赤外光源101の光軸D1から、近接検知のために赤外光L1を受光する部材(すなわち、カラーイメージセンサ10)までの距離の最小値p1は、従来のスマートフォン4000において、赤外光源4101の光軸D1から、近接検知のために赤外光L1を受光する部材(すなわち、ディテクタ4200)までの距離の最小値p2よりも小さい。
このような構成により、スマートフォン1000は、従来のスマートフォン4000に比べて、さらに小型化されたデバイスとして、カメラモジュールおよび近接センサの両方の機能を実装することが可能となる。
また、スマートフォン1000は、上記の式(4)によって示されるように、赤外光源と受光系までの距離が、従来のスマートフォン4000よりも短いため、赤外光源と受光系とを同期されることが、さらに容易化される。
また、スマートフォン1000において、図4の(d)に示されている光の透過特性を有するカバーガラス13を、カメラモジュール1に設けることにより、赤外光L1とは異なる波長を有する赤外光を、効果的に遮断することができ、赤外外乱光がカラーイメージセンサ10へ入射することを防ぐことができる。
このため、カラーイメージセンサ10における赤外光L1の検出感度を向上させ、スマートフォン1000による近接検知の感度が低下することを防止することができる。そして、カラーイメージセンサ10における撮像の性能が低下することを抑制することができる。
また、スマートフォン1000において、鏡筒12は、赤外光を透過させる透過特性を有している。
カメラモジュール1において、レンズ11のうち、鏡筒12によって覆われていない部分(すなわち開口部)の面積は、カメラモジュール1の低背化を目的として撮像対象に近い側に絞りを配置するために、また、カラーイメージセンサ10による撮像において良好な解像性能を得るために、小さな面積として設けられることが一般的である。
従って、鏡筒12を、赤外光を透過させる透過特性を有するものとすることにより、カラーイメージセンサ10による撮像における解像性能を損なうことなく、カラーイメージセンサ10における近接検知のための赤外光L1の受光量を確保することができる。
鏡筒12を用いることによって、カラーイメージセンサ10における赤外光L1に対する開口径Aについて、赤外光を透過させる透過特性を有しない従来の鏡筒を用いた場合における開口径をAとすると、開口径AとAとの間には、
3×A≦A≦5×A
の関係が、概ね成立している。
また、光学部材の受光量は、開口径の2乗に比例すると考えることができる。従って、鏡筒12を用いた場合の、カラーイメージセンサ10における赤外光L1の受光量Pについて、従来の鏡筒を用いた場合における受光量をPとすると、受光量PとPとの間には、
9×P≦P≦25×P
の関係が、概ね成立している。すなわち、鏡筒12により、従来の鏡筒に比べて、9倍から25倍程度までの量の赤外光L1を、カラーイメージセンサ10に受光させることができる。
このため、カラーイメージセンサ10における近接検知のための赤外光L1の受光量を確保し、スマートフォン1000による近接検知の感度が低下することを防止することができる。
また、鏡筒12は、上記レンズによって集光された光のスポットの形状に対応する断面形状を有する仮想的な円筒に外接する立方体の形状を有している。本実施形態の鏡筒12は、この構造により、鏡筒12は、一般的なカメラジュールにおける鏡筒に比べて、赤外光を取り込むための開口径が増加している。
従って、カラーイメージセンサ10における近接検知のための赤外光L1の受光量を確保することができ、スマートフォン1000における近接検知の感度が低下することを防止することができる。
また、スマートフォン1000において、カメラモジュール1と赤外光源101とは、同一の基板15上に設けられてよい。
この場合、スマートフォン1000の製造時に、カメラモジュール1と赤外光源101とを、近接して設ける製作工程が容易化される。
特に、カメラモジュール1と赤外光源101とを、モジュール化された一体型の部品とすることにより、カメラモジュール1と赤外光源101とを、スマートフォン1000に対して個別に実装する製作工程を省略することができるので、スマートフォン1000における製作工程が簡略化される。
また、カメラモジュール1と赤外光源101とを、同一の基板15上に設けることにより、カメラモジュール1と赤外光源101との電気的な接合をも、より容易に行うことが可能である。
〔実施形態2〕
本発明の実施の一形態について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1と同様の部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(本実施形態のスマートフォン1000の概略構成)
次に、図6を用いて、本実施形態のスマートフォン1000の概略構成について説明する。図6は、スマートフォン1000の概略構成の一例を表す機能ブロック図である。
スマートフォン1000は、カメラモジュール1および発光部100を備えている。また、スマートフォン1000は、主制御部1002、操作部1003、表示部1004、および記憶部1005を備えている。はじめに、主制御部1002、操作部1003、表示部1004、および記憶部1005について、説明を行う。
(主制御部1002)
主制御部1002は、制御プログラムを実行することにより、カメラモジュール1、発光部100、および表示部1004を制御するものである。主制御部1002は、記憶部1005に格納されている制御プログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一時記憶部(不図示)に読み出して実行することにより、各種処理を実行する。
(操作部1003)
操作部1003は、カメラモジュール1に対する操作命令を含む、ユーザによる各種の操作命令を入力するためのものである。操作部1004として、例えば、操作ボタンとそのインターフェースなどが例示できる。
(表示部1004)
表示部1004は、カメラモジュール1によって撮像された画像を含む、各種の画像データを表示する表示装置である。表示部1004は、例えば、液晶ディスプレイである。
(記憶部1005の構成)
記憶部1005は、主制御部1002が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。
(発光部100の概略構成)
次に、発光部100の概略構成について、説明を行う。発光部100は、赤外光源101および赤外光源制御部131を備えている。
(赤外光源101)
赤外光源101は、赤外光源制御部131から与えられた指令信号に基づき、赤外光L1を、スマートフォン1000の外部に存在する被検知物1001(図1を参照)へ向けて出力する。
(赤外光源制御部131)
赤外光源制御部131は、赤外光源101の動作を制御する制御部である。赤外光源制御部131は、赤外光源101が出力する赤外光L1の光出力の大きさ、および、赤外光源101が赤外光L1を出力するタイミング等を制御する指令信号を、赤外光源101に与える。また、赤外光源制御部131は、スマートフォン1000の備える主制御部1002によって制御されている。
(カメラモジュール1の概略構成)
続いて、カメラモジュール1の概略構成について、説明を行う。カメラモジュール1は、カラーイメージセンサ10およびカメラモジュール制御部121を備えている。
(カラーイメージセンサ10)
カラーイメージセンサ10において、赤外光源101から出力され、被検知物1001によって反射された赤外光L1を受光することによって、カメラモジュール1による近接検知が行われる。カラーイメージセンサ10において、赤外光L1を受光することによって生じた光電流は、カメラモジュール制御部121の備える受光量変化計算部122(受光量変化計算手段)へ与えられる。
また、カラーイメージセンサ10において、撮像光L2を受光することによって、カメラモジュール1による撮像が行われる。カラーイメージセンサ10において、撮像光L2を受光することによって生じた光電流は、カメラモジュール制御部121の備える画像処理部124へ与えられる。
(カメラモジュール制御部121)
カメラモジュール制御部121は、カメラモジュール1の動作を制御する制御部である。カメラモジュール制御部121は、主制御部1002を介して、操作部1003に対してユーザから入力されたカメラモジュール1に対する操作命令を受け付け、各種の処理を実行する。
また、カメラモジュール制御部121は、カメラモジュール1における近接検知の動作を制御する役割を担っている。
さらに、カメラモジュール制御部121は、受光量変化計算部122、近接検知判定部123、および画像処理部124を備えている。以下、受光量変化計算部122、近接検知判定部123、および画像処理部124について、説明を行う。
(受光量変化計算部122)
受光量変化計算部122は、カラーイメージセンサ10の備えるフォトダイオード112において、赤外光L1を受光することによって生じた光電流に基づき、所定の時間間隔ごとにフォトダイオード112の受光量Iを算出する。上記の所定の時間間隔は、例えば、カメラモジュール1に与えられるクロック信号の周期である。
続いて、受光量変化計算部122は、所定の時間間隔ごとに計算された受光量Iの値から、受光量Iの時間変化量として、受光量Iの時間微分dI/dtの値を算出する。
例えば、時刻tにおいて算出された受光量がI、時刻t(>t)において算出された受光量がIであったとき、受光量変化計算部122は、
dI/dt=(I−I)/(t−t
として、受光量Iの時間微分dI/dtの値を算出する。
受光量変化計算部122は、算出した受光量Iの時間微分dI/dtの値を、近接検知判定部123へ与える。
(近接検知判定部123)
近接検知判定部123は、受光量変化計算部122から与えられた、受光量Iの時間微分dI/dtの値を、所定の近接検知判定値Tと比較することにより、被検知物1001が近接しているか否かを判定する。
すなわち、近接検知判定部123は、
dI/dt≧T …(判定条件1)
であるとき、被検知物1001が、カメラモジュール1に対して近接していると判定し、
他方、近接検知判定部123は、
dI/dt<T …(判定条件2)
であるとき、被検知物1001が、カメラモジュール1に対して近接していないと判定する。
なお、近接検知判定値Tの値は、カメラモジュール1の設計時点において、あらかじめ設定された固有の値であってもよいし、スマートフォン1000において、ユーザが変更することが可能な値であってもよい。
近接検知判定部123は、被検知物1001が、カメラモジュール1に対して近接しているかどうかを示す、近接判定結果情報を、スマートフォン1000の備える主制御部1002へ与える。
主制御部1002は、近接検知判定部123から与えられた近接判定結果情報を用いて、スマートフォン1000の動作を制御することができる。例えば、近接判定結果情報において、被検知物1001が、カメラモジュール1に対して近接していることが示されている場合に、スマートフォン1000の表示部1004の機能を一時的に停止させ、スマートフォン1000の誤動作を抑制することができる。
(画像処理部124)
画像処理部124は、カラーイメージセンサ10において、撮像光L2を受光することによって生じた光電流に基づき、画像データを生成する画像ドライバである。画像処理部124において生成された画像データは、スマートフォン1000の備える主制御部1002へ与えられる。画像処理部124において生成された画像データは、主制御部1002を介して、記憶部1005に保存されてもよい。
(本実施形態のカメラモジュール1による受光量の時間変化に基づく近接検知方法)
以下、本実施形態のカメラモジュール1において、赤外光L1を受光した時に、カラーイメージセンサ10における受光量の時間変化に基づいて、被検知物1001の近接検知を行う方法について、図7を用いて説明する。
図7は、カラーイメージセンサ10における受光量と、カメラモジュール1による被検知物1001の近接検知判定結果との関係を示す図である。
図7の(a)には、被検知物1001からカラーイメージセンサ10に向かう外光の光量、赤外光源101から出力される赤外光L1の光量、およびカラーイメージセンサ10における受光量の変化量が、それぞれ示されている。
赤外光源101からは、赤外光L1がパルス信号として出力される。ここで、赤外光源101から出力されるパルス信号としての赤外光L1の光量を、Iとして表す。
このとき、被検知物1001からカラーイメージセンサ10に向かう外光の光量をIとして表すと、光量IとIとの間には、
10×I≦I≦11×I
の関係が、概ね成立している。すなわち、Iは、±I程度のゆらぎを有する光信号である。
また、このとき、カメラモジュール1の備えるカラーイメージセンサ10における受光量Iについて、I=0.2×Iの関係が概ね成立する。
本実施形態におけるカメラモジュール1では、カラーイメージセンサ10における受光量Iの時間変化に着目し、被検知物1001の近接検知が行われる。
すなわち、カメラモジュール1において、受光量変化計算部122は、カラーイメージセンサ10における受光量Iの時間変化量として、受光量Iの時間微分dI/dtの値を算出する。
次に、カメラモジュール1において、近接検知判定部123は、上記の判定条件1および判定条件2に基づき、被検知物1001が近接しているか否かを判定する。
被検知物1001がスマートフォン1000の近傍に存在していないとき、すなわち、赤外光源101から出力されるパルス信号としての赤外光L1の大部分が、被検知物1001によって反射されず、かつ、カラーイメージセンサ10に入射されないとき、カラーイメージセンサ10における受光量Iは、外光Iによって主に規定される。
このとき、カラーイメージセンサ10における受光量Iの時間微分dI/dtの大きさ(絶対値)、すなわち、|dI/dt|について、
0≦|dI/dt|≦0.1×I
の関係が、概ね成立している。これは、カメラモジュール1による近接検知における、外光Iによる外乱(ノイズ)と言うことができる。
従って、例えば、近接検知判定値Tの値を、
T=0.15×I
として設定することにより、カメラモジュール1は、赤外光源101から出力される赤外光L1に基づく近接検知において、外光Iによる外乱の影響を抑制することができる。これにより、カメラモジュール1における、外光Iに起因する近接検知の誤判定を防止することができる。
図7の(b)には、カメラモジュール1による被検知物1001の近接検知判定結果が示されている。
判定条件1に基づき、dI/dt≧0.15×Iとなる受光量Iの時間微分dI/dtが得られたとき、スマートフォン1000は、被検知物1001が近接していると判定する。また、判定条件2に基づき、dI/dt≧0.15×Iとなる受光量Iの時間微分dI/dtが得られないとき(すなわち、dI/dt<0.15×Iであるとき)、カメラモジュール1は、被検知物1001が近接していないと判定する。
なお、本実施形態においては、上記の判定条件1に示されているように、受光量Iの時間微分dI/dtが、近接検知判定値Tを一度上回れば、カメラモジュール1は、被検知物1001が近接していると判定する。
また、各時刻における受光量Iの値、および受光量Iの時間微分dI/dtの値は、受光情報と称される。カラーイメージセンサ10に入射する光のうち、赤外光のみに着目した受光情報を判定に用いることにより、近接検知において、RGBカラーフィルタのうち、赤色カラーフィルタのみを使用することができる。このため、近接検知における消費電力の低下および高速動作を実現することが可能である。
ここで、カメラモジュール1における近接検知の判定条件として、受光量Iの時間微分dI/dtの値が、所定の時間内において近接検知判定値Tを上回った回数を、さらに用いてもよい。
すなわち、受光量Iの時間微分dI/dtの値が、近接検知判定値T以上であると判定された回数が、所定の時間内において所定の判定回数M(所定回数)であったとき、カメラモジュール1の備える近接検知判定部123は、被検知物1001がカメラモジュール1に対して近接していると判定するように、追加の判定条件を設けてもよい。
例えば、所定の時間を0.5秒と設定し、また、判定回数Mを、M=3と設定する。この場合、受光量Iの時間微分dI/dtの値が、0.5秒の時間範囲において、3回以上近接検知判定値T以上であったと判定されたとき、近接検知判定部123は、被検知物1001がカメラモジュール1に対して近接していると判定する。なお、上述の判定条件1は、M=1として設定されたケースとして考えることができる。
これにより、一瞬だけ強い外光Iが、スマートフォン1000の周囲に生じた場合についても、カメラモジュール1における、外光Iに起因する近接検知の誤判定を防止することができる。
(本実施形態のスマートフォン1000の効果)
本実施形態のカメラモジュール1は、カラーイメージセンサ10における受光量Iの時間微分dI/dtの値を、所定の近接検知判定値Tと比較することによって、被検知物1001が近接しているか否かを判定する。
これにより、スマートフォン1000における、外光Iに起因する近接検知の誤判定を防止することができる。
また、本実施形態のカメラモジュール1は、所定の時間範囲において、カラーイメージセンサ10における受光量Iの時間微分dI/dtの値が、近接検知判定値Tを上回った回数を、所定の判定回数Mと比較することによって、被検知物1001が近接しているか否かを判定してもよい。
これにより、一瞬だけ強い外光Iが生じた場合についても、スマートフォン1000における、外光Iに起因する近接検知の誤判定を防止することができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施の一形態について、図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図8は、本実施形態のスマートフォン3000(電子機器)の構成を示す図である。スマートフォン3000は、カメラモジュール3(撮像装置)、および発光部300を備えており、被検知物3001の近接検知を行うことができる。
本実施形態のスマートフォン3000は、実施形態1のスマートフォンにおける鏡筒12を、フレネルレンズ形鏡筒32によって置き換えることによって得られる装置である。なお、図8において示されている本実施形態のスマートフォン3000における他の各部材は、図1において示されている実施形態1のスマートフォン1000における各部材と、それぞれ同様であり、本実施形態での説明は省略する。
以下、本実施形態のスマートフォン3000の備えるフレネルレンズ形鏡筒32について、説明を行う。
(フレネルレンズ形鏡筒32)
フレネルレンズ形鏡筒32は、レンズ31を保持するために設けられたレンズホルダであり、レンズ31の外周と接触している。また、フレネルレンズ形鏡筒32は、可視光を遮断する一方で、赤外光を透過させる透過特性を有している。この点において、本実施形態のフレネルレンズ形鏡筒32は、実施形態1の鏡筒12と同様である。
フレネルレンズ形鏡筒32は、側面の部分については、実施形態1の鏡筒12と同様の形状を有している。他方、フレネルレンズ形鏡筒32は、赤外光L1が入射する上面において、フレネルレンズ形状を有している。この点において、本実施形態のフレネルレンズ形鏡筒32は、実施形態1の鏡筒12と異なっている。
ここで、フレネルレンズ形状とは、平凸レンズ状の部材を同心円状の領域に分割し、分割された部材の各領域において形成されるリング状の面を、概ね同じ高さに揃えることによって得られる形状を指す。フレネルレンズ形状は、通常、凸形状(のこぎり状)の断面を有している。
フレネルリング形状を有する部材は、正のパワーを有する光学部材であり、光を集光するレンズとして機能する。
従って、フレネルレンズ形鏡筒32は、実施形態1の平坦な上面を備えた鏡筒12に比べて、赤外光である反射光L1を、さらに効果的にカラーイメージセンサ30(撮像素子)へ集光することが可能であり、スマートフォン3000における近接検知の感度を向上させることができる。
また、フレネルレンズ形状における部材において、部材の分割数を多くすることにより、部材の厚みを低減することができる。
従って、フレネルレンズ形鏡筒32における上面は、実施形態1の鏡筒12における平坦な上面よりも、薄い寸法によって製作することが可能である。
(スマートフォン3000の効果)
本実施形態のスマートフォン3000は、上面において、フレネルレンズ形状を備えた鏡筒としてのフレネルレンズ形鏡筒32を有している。
これにより、本実施形態のスマートフォン3000は、実施形態1のスマートフォン1000に比べて、さらに高い近接検知の感度を有することが可能である。
また、本実施形態のスマートフォン3000は、実施形態1のスマートフォン1000に比べて、さらなる小型化を実現することが可能である。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る撮像装置(カメラモジュール1)は、撮像素子(カラーイメージセンサ10)を備えた撮像装置であって、上記撮像素子は、赤外光源(101)から出力され、被検知物(1001)によって反射された赤外光である反射光(赤外光L1)、および可視光(撮像光L2)を透過させるフィルタ(カラーフィルタ111)と、上記フィルタを透過した反射光および可視光を検知する複数のフォトダイオード(112)と、を備え、上記フォトダイオードが上記反射光を検知することによって生成される信号を用いて、上記被検知物が上記撮像装置に近接しているかどうかを判定する近接判定手段(近接検知判定部123)をさらに備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、撮像装置は、複数のフォトダイオードを有する撮像素子を備えており、当該フォトダイオードが可視光を受光することによって撮像を行うことができる。
この撮像素子は、赤外光源から出力され、被検知物によって反射された赤外光である反射光、および可視光を透過させるフィルタを備えている。この、フィルタを透過した反射光および可視光は、フォトダイオードによって検知される。
フォトダイオードから出力された信号は、近接判定手段へ出力され、被検知物が撮像装置に近接しているかどうかが判定される。
そのため、撮像装置は、被検知物から撮像素子に入射される赤外光である反射光を、フォトダイオードによって検知することにより、被検知物が撮像装置に対して近接しているか否かを検知する、すなわち、近接検知を行うことができる。
従って、本発明の撮像装置は、1つの撮像素子によって、(i)可視光を撮像光として受光することによって撮像を行う機能と、(ii)被検知物から入射される赤外光である反射光を受光することによって近接検知を行う機能との、両方の機能を備えることができる。
従来の撮像装置における撮像素子は、可視光としての撮像光を受光することよって撮像を行う機能のみを有している。従って、従来の撮像装置を備えた電子機器において、近接検知を行う機能を追加するためには、撮像素子に加えて、赤外光である反射光を受光することによって近接検知を行う機能を有するディテクタを、さらに設ける必要がある。
そのため、本発明の撮像装置を電子機器に搭載することにより、撮像を行う機能と、近接検知を行う機能との、両方の機能を備えた電子機器を、従来よりも小型化することが可能である。
また、本発明の態様2に係る撮像装置は、上記の態様1において、上記フィルタが、上記反射光の波長範囲とは異なる波長範囲の赤外光を遮断することが好ましい。
上記の構成によれば、撮像装置において、フィルタを透過した光を検知するフォトダイオードに対して、反射光と異なる波長範囲の赤外光が入射することを抑制することができる。
そのため、撮像が行われるときの、可視光としての撮像光に近い波長範囲の赤外光の影響が除外され、撮像装置における撮像の性能を確保することが可能となる。
また、本発明の態様3に係る撮像装置は、上記の態様1または2において、上記可視光および上記反射光が上記撮像素子へ入射する経路上に配置され、当該可視光および当該反射光を透過し、当該可視光および当該反射光とは異なる波長範囲の光を遮断する遮断部(カバーガラス13)をさらに備えることが好ましい。
上記の構成によれば、撮像装置の備える遮断部は、可視光および反射光が上記撮像素子へ入射する経路上に配置されており、当該可視光および当該反射光を透過し、当該可視光および当該反射光とは異なる波長範囲の光を遮断する。
そのため、遮断部によって、撮像が行われるときの、可視光としての撮像光に近い波長範囲の赤外光の影響が除外され、撮像装置における撮像性能を確保することが可能となる。また、近接検知が行われるときの、赤外光である反射光とは異なる波長範囲の赤外光の影響が除外され、撮像装置における近接検知の性能を確保することが可能となる。
また、本発明の態様4に係る撮像装置は、上記の態様1から3のいずれか1つにおいて、上記可視光および上記反射光を上記撮像素子に向けて集光するレンズと、上記レンズを保持する鏡筒と、をさらに備え、上記鏡筒は、上記可視光を遮断し、かつ、上記反射光を透過させる光の透過特性を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、撮像装置は、可視光および反射光を撮像素子に向けて集光するレンズと、レンズを保持する鏡筒と、をさらに備えている。
また、鏡筒は、可視光を遮断し、かつ、反射光を透過させる光の透過特性を有している。
そのため、撮像装置において、レンズによって可視光および反射光を撮像素子に向けて集光することができる。
また、鏡筒に入射する光のうち、可視光は遮断される一方で、赤外光である反射光は、鏡筒を透過し、撮像素子に入射することができる。
従って、赤外光である反射光は、レンズを経由する経路に限らず、鏡筒を経由する経路によっても、撮像素子に入射することが可能となる。つまり、鏡筒は、撮像素子に対する反射光の開口面積を向上させる役割を果たしている。
そのため、撮像素子において赤外光の受光量を確保することができ、撮像装置における、近接検知の感度を向上させることが可能となる。
また、本発明の態様5に係る撮像装置は、上記の態様4において、上記鏡筒が、上記レンズによって集光された光のスポットの形状に対応する断面形状を有する仮想的な円筒に外接する立方体の形状を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、撮像装置の備える鏡筒は、レンズによって集光された光のスポットの形状に対応する断面形状を有する仮想的な円筒に外接する、立方体の形状を有している。
他方、従来の撮像装置の備える鏡筒は、レンズによって集光された光のスポットの形状に対応する断面形状を備えた、円筒の形状を有している。
従って、本発明の撮像装置における鏡筒は、従来の撮像装置における円筒の形状を備えた鏡筒に比べて、赤外光を取り込むための開口面積をさらに向上させることができる。
そのため、撮像素子において赤外光の受光量を確保することができ、撮像装置における、近接検知の感度を向上させることが可能となる。
また、本発明の態様6に係る撮像装置は、上記の態様5において、上記鏡筒(フレネルレンズ形鏡筒32)が、上記反射光が入射する上記鏡筒の上面において、フレネルレンズ形状を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、撮像装置において、鏡筒は、反射光が入射する鏡筒の上面において、フレネルレンズ形状を有している。
そのため、鏡筒は、フレネルレンズ形状を備えることによって、正のパワーを有する光学部材として機能する、すなわち、光を集光するレンズとして機能する。
従って、鏡筒は、赤外光である反射光を、さらに効果的に撮像素子へ入射させることが可能となる。
そのため、撮像素子において赤外光の受光量を確保することができ、撮像装置における、近接検知の感度を向上させることが可能となる。
また、フレネルレンズ形状を備えた鏡筒における上面は、一般的な鏡筒における平坦な上面に比べて、より薄い寸法によって製作することが可能である。
そのため、本発明の撮像装置を備えた電子機器を、さらに小型化することが可能となる。
また、本発明の態様7に係る撮像装置は、上記の態様1から6のいずれか1つにおいて、上記撮像素子における上記反射光の受光量(I)の時間変化量(dI/dt)を計算する受光量変化計算手段(受光量変化計算部122)をさらに備え、上記近接判定手段は、上記受光量変化計算手段によって計算された上記反射光の受光量の時間変化量を、所定の近接検知判定値(T)と比較し、上記反射光の受光量の時間変化量が、上記近接検知判定値以上であったとき、上記被検知物が上記撮像装置に対して近接していると判定することが好ましい。
上記の構成によれば、撮像装置において、受光量変化計算手段は、撮像素子における反射光の受光量の時間変化量dI/dtを計算する。
さらに、撮像装置において、近接判定手段は、受光量変化計算手段によって計算された、撮像素子における反射光の受光量の時間変化量dI/dtを、所定の近接検知判定値Tと比較する。
そして、近接判定手段は、
dI/dt≧T
すなわち、反射光の受光量の時間変化量dI/dtが、近接検知判定値T以上であったとき、被検知物が撮像装置に対して近接していると判定する。
従って、撮像装置は、赤外光である反射光の受光に基づく近接検知において、好適な近接検知判定値Tの値を用いることにより、外光による外乱の影響を抑制し、赤外光源から出力され、被検知物によって反射された赤外光である反射光により、近接検知を行うことができる。
このため、撮像装置において、外光に起因する近接検知の誤判定が生じることを防止することができる。
また、本発明の態様8に係る撮像装置は、上記の態様7において、上記近接検知手段が、上記受光量変化計算手段によって計算された上記反射光の受光量の時間変化量が、上記近接検知判定値以上であると判定された回数が、所定の時間内に所定回数(判定回数M)以上であったとき、上記被検知物が上記撮像装置に対して近接していると判定することが好ましい。
上記の構成によれば、撮像装置の備える近接検知手段は、所定の時間内において、受光量変化計算手段によって計算された、撮像素子における反射光の受光量の時間変化量dI/dtに対して、
dI/dt≧T
であったと判定された回数が、所定回数以上の回数であったとき、被検知物が撮像装置に対して近接していると判定する。
従って、撮像装置は、赤外光である反射光の受光に基づく近接検知において、所定の時間に応じて、所定回数として好適な判定回数Mの値を設定することにより、一瞬だけ強い外光が生じた場合についても、外光による外乱の影響を抑制し、被検知物によって反射された赤外光である反射光により、近接検知を行うことができる。
このため、撮像装置において、外光に起因する近接検知の誤判定が生じることを防止することができる。
また、本発明の態様9に係る電子機器(スマートフォン1000)は、上記の態様1から8のいずれか1つに記載の撮像装置と、被検知物に向けて赤外光を出力する赤外光源と、を備えており、上記撮像装置と上記赤外光源とは、同一の基板(15)上に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、電子機器は、上記の態様1から8のいずれか1つに記載の撮像装置を備えることによって、撮像を行う機能と、近接検知を行う機能との両方を有することができる。さらに、電子機器は、被検知物に向けて赤外光を出力する赤外光源を備えることによって、被検知物から撮像装置に入射される反射光を得ることができる。
また、電子機器において、撮像装置と赤外光源とは、同一の基板上に設けられている。
このため、電子機器の製造時に、撮像装置と赤外光源とを、近接して設ける製作工程が容易化される。
特に、撮像装置と赤外光源とを、モジュール化された一体型の部品とすることにより、撮像装置と赤外光源とを、電子機器に対して個別に実装する製作工程を省略することができるので、電子機器における製作工程が簡略化される。
また、撮像装置と赤外光源とを、同一の基板上に設けることにより、撮像装置と赤外光源との電気的な接合をも、より容易に行うことが可能である。
本発明の態様1に係る撮像装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記撮像装置が備える各手段として動作させることにより上記撮像装置をコンピュータにて実現させる状態撮像装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
なお、本発明は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明の一態様に係るカメラモジュールは、被検物からの赤外光の受光にカメラモジュールを用いたカメラモジュールと近接センサの融合デバイスである。
また、本発明の一態様に係るカメラモジュールにおいて、カメラモジュールのカバーガラスおよびイメージセンサのカラーフィルタは、近接検知に用いる波長域の赤外光を透過する。
また、本発明の一態様に係るカメラモジュールにおいて、レンズ鏡筒には可視光を遮光し検出赤外光を透過する材料を適用する。
また、本発明の一態様に係るカメラモジュールは、受光エリアが四角形のセンサにおいて、レンズ鏡筒の外形は一般的な円筒型ではなく、円筒形に外接する立方体を適用する。
また、本発明の一態様に係るカメラモジュールにおいては、同一基板上に赤外光源が、カメラモジュールに隣接して配置されている。
また、本発明の一態様に係るカメラモジュールは、コバ部および鏡筒を、正のパワーを持つ凸形状とし、目的の検出距離においてイメージセンサに集光する領域のみの受光情報を出力させる。
また、本発明の一態様に係るカメラモジュールは、RGBカラーセンサを用い、近接検知時にR画素のみの受光情報を出力させる。
本発明は、撮像装置、および撮像装置を備えた電子機器に利用することができる。
1 カメラモジュール(撮像装置)
3 カメラモジュール(撮像装置)
10 カラーイメージセンサ(撮像素子)
30 カラーイメージセンサ(撮像素子)
11 レンズ
31 レンズ
12 鏡筒
13 カバーガラス(遮断部)
15 基板
32 フレネルレンズ形鏡筒
101 赤外光源
111 カラーフィルタ(フィルタ)
112 フォトダイオード
122 受光量変化計算部(受光量変化計算手段)
123 近接検知判定部(近接判定手段)
1000 スマートフォン(電子機器)
3000 スマートフォン(電子機器)
1001 被検知物
3001 被検知物
4000 スマートフォン
4001 カメラモジュール
4010 カラーイメージセンサ
4011 レンズ
4101 赤外光源
4200 ディテクタ
4201 被検知物
L1 赤外光(反射光)
L2 撮像光(可視光)
I 受光量
dI/dt 受光量Iの時間微分(受光量Iの時間変化量)
T 近接検知判定値
M 判定回数(所定回数)

Claims (5)

  1. 撮像素子を備えた撮像装置であって、
    上記撮像素子は、
    赤外光源から出力され、被検知物によって反射された赤外光である反射光、および可視光を透過させるフィルタと、
    上記フィルタを透過した反射光および可視光を検知する複数のフォトダイオードと、を備え、
    上記フォトダイオードが上記反射光を検知することによって生成される信号を用いて、上記被検知物が上記撮像装置に近接しているかどうかを判定する近接判定手段をさらに備えていることを特徴とする撮像装置。
  2. 上記可視光および上記反射光を上記撮像素子に向けて集光するレンズと、
    上記レンズを保持する鏡筒と、をさらに備え、
    上記鏡筒は、上記可視光を遮断し、かつ、上記反射光を透過させる光の透過特性を有していることを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記鏡筒は、上記反射光が入射する上記鏡筒の上面において、フレネルレンズ形状を有していることを特徴とする、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 上記撮像素子における上記反射光の受光量の時間変化量を計算する受光量変化計算手段をさらに備え、
    上記近接判定手段は、上記受光量変化計算手段によって計算された上記反射光の受光量の時間変化量を、所定の近接検知判定値と比較し、上記反射光の受光量の時間変化量が、上記近接検知判定値以上であったとき、上記被検知物が上記撮像装置に対して近接していると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置と、
    被検知物に向けて赤外光を出力する赤外光源と、を備えており、
    上記撮像装置と上記赤外光源とは、同一の基板上に設けられていることを特徴とする電子機器。
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