JP2014182398A - メタ表面素子を組み込んだ眼用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面上又は内部にナノ構造化されたメタ表面素子を有する媒体インサートを有する眼用装置を提供する。
【解決手段】インサート装置100の表面の少なくとも一部が金属特徴部をその上に有し、金属特徴部が、周期性が標的とする光の波長に等しい距離よりも小さいパターンに配列されている、眼用装置150。
【選択図】図1

Description

本発明では、その表面上又は内部にメタ表面素子を有する媒体インサート及びレンズを有する眼用装置について述べる。
従来、コンタクトレンズ、眼内レンズ、又は涙点プラグなどの眼用装置には、矯正、美容、又は治療的性質を有する生体適合性装置が含まれていた。コンタクトレンズは、例えば、視力矯正機能、美容増進効果、及び治療効果のうちの1つ以上を与えることができる。それぞれの機能は、レンズの物理的特性によって与えられる。レンズに屈折性を取り入れた設計により、視力矯正機能を与えることができる。レンズに色素を取り入れることにより、美容増進効果を与えることができる。レンズに活性薬剤を取り入れることにより、治療的機能を与えることができる。こうした物理的特性は、レンズがエネルギー印加された状態になることなく実現される。涙点プラグは、従来より受動的装置であった。
エネルギー印加された、及びエネルギー印加されない眼用インサートに基づいた新規な眼用装置が最近になって述べられている。これらの装置は、エネルギー印加機能を用いて能動的光学要素に電力供給することができる。
最近になって、表面上に配列されたナノスケールの金属特徴部を有する特殊な表面構造の製造により固有のフラットレンズを形成することができることが実証されている。ナノスケール特徴部の単位セル構造の設計を制御することにより、異なる設計を作製することができる。
ナノスケール構造を組み込むことで得られる眼用装置を規定することが有用となりうる。
したがって、本発明は、メタ表面を構成するナノスケール金属特徴部を含む媒体インサートを含む。メタ表面は、特定の光の波長に対するサブ波長サイズの特徴部の繰り返しパターンであってよい。サブ波長サイズの特徴部の相互作用は光と相互作用して、特徴部から再放射される光の位相特性を変化させることができる。特徴部は、この意味で、ナノスケールアンテナと考えることもできる。インサート上にナノスケール金属特徴部を形成するための多くの方法が存在しうるものであり、これらのインサートを眼用材料のレンズスカート中に封入することによって眼用装置を形成することができる。
特定の実施形態では、インサート装置は、インサート装置の表面の少なくとも一部にわたった周期的パターンにナノスケール金属特徴部を形成することによって形成することができる。この周期的パターンは、可視光の異なる波長に概ね等しいか、又はそれよりも小さい周期性の長さ係数を有しうる。特定の実施形態では、金属特徴部の形状及びサイズ因子の設計は、ナノスケール特徴部の所望の位相特性のモデリングに基づいて決定することができる。メタ表面素子に入射する光は、異なる位相特性となって出射しうるが、これをモデル化することができる。この設計は、構造、レイアウト、特徴部の位置、及び他の因子、並びに光に対する所望の効果の性質が自己無撞着モデルにおいて使用されるアブイニシオモデリングプロセスとすることができる。また、過去の結果に基づいて調整が行われるトライアル設計に基づいた反復モデリングを使用することもできる。特定の実施形態では、ナノスケール金属表面の所望のレンズ特性は、径方向に対称的な調節機能レンズ特性を有しうる。モデルは、径方向の対称性を有する所望の位相特性及び素子の集合体の効果の焦点特性を生成することができる。インサートが三次元的、かつ平面ではなく曲面を有するように形成される場合、メタ表面素子を有する眼用装置の得られたレンズ特性を、三次元空間内の眼用装置及び相当する平面空間としてのメタ表面のモデルに変換するのに有用でありうる推定プロトコルが存在しうる。設計パラメータを与えうるメタ表面の有効焦点特性の推定値が存在しうる。このプロセスは、上記に述べたような反復モデリングプロセスとともに使用することができる。
特定の実施形態では、モデリングプロセスは、ユーザーによってパラメータが与えられ、コンピュータシステム上で動作させることが可能なソフトウェアベースのアルゴリズムの使用によって行うことができる。ユーザーが提供するパラメータは、理論上の必要条件に基づいたものであってよい。その他の場合では、眼科医が患者の眼科的な特性及び矯正の必要性を測定し、これらの必要性をモデリングシステムのパラメータ群として定式化することができる。コンピュータシステムは、特定の実施形態では数値的出力を与えてもよく、又は、空間的に設計された素子を設計データポイントの配列として与えることができる。
光の波長が好ましくは可視スペクトル内である特定の実施形態では、金属特徴部は小さい表面積寸法を有しうる。一例として、メタ表面特徴部は、10,000nm以下の寸法を有しうる。メタ表面素子の配置の周期性は大きく異なりうる。メタ表面素子は、直線状、極若しくは放射状パターン、又は他の周期的パターンで展開することができる。最も近い隣合う素子同士の間隔は、素子が相互作用する所望の光の波長に関連付けることができる。特定の実施形態では、この間隔は、可視光スペクトル中に生じうる初期の赤のスペクトルよりも小さいか又はこれにほぼ等しくてよい。特定の実施形態では、この間隔又は周期性は、700nmよりも小さいか又はほぼ等しくてよい。
インサートはレンズスカート中に封入することができる。レンズスカートは、例えばヒドロゲルなどのコンタクトレンズの製造において一般的に使用されている材料で形成することができる。眼用スカートには、目の中でレンズを方向付けするために有用でありうる安定化特徴部を型成形することができる。これらの特徴部は、径方向に対称ではない高次の補正の態様を有するメタ表面レンズ素子において特に有用でありうる。得られた眼用装置に適合しうるインサートの異なる設計を使用することができる。メタ表面素子を有するインサートの表面の全体的な形状は、本質的に凸状であってもよく、又は本質的に凹状であってもよい。眼用装置のインサートに成形することが可能な他の形状には、本開示の範囲内の技術も含まれる。
メタ表面素子の能動的又は非静的な実施形態を作製することもできる。特定の実施形態では、電気エネルギーの作用下でメタ表面素子を形成するか又はその活性を高めるために使用することが可能な特徴部に金属層を形成することができる。能動的に形成された構造の周期性及び形状の態様は、上述の項における考察と同様でありうる。特定の実施形態では、誘電体上のエレクトロウェッティング(Electrowetting on Dielectric)(EWOD)の原理が有用でありうる。EWOD装置内の不混和性流体のうちの1つは、金属ナノスフェア又は金属ナノロッドを含みうる。特定の実施形態では、ナノスフェア又はナノロッドは、EWOD液の一方又は他方に対する選択性を高めるための表面修飾を有しうる。特定の実施形態では、表面修飾は、ナノスケール金属要素に対するリガンド分子の化学的結合によって行うことができる。メタ表面素子が能動的に形成されるインサートの表面は、EWOD液と異なる相互作用をするために好ましい表面自由エネルギーを有する領域を有しうる。特定の実施形態では、EWOD領域の休止状態は、ナノスフェア、ナノロッド、又は他の形状の金属成分を含む流体が空間内に拡散した状態を形成しうる。EWOD装置に電場を印加することにより、領域の選択性を切り替えることが可能であり、これにより、ナノスケール金属成分を含む流体が、メタ表面素子を構成する形状に蓄積することになる。
三次元形状を有するインサートを有するコンタクトレンズを形成することが可能であり、インサートの表面の少なくとも一部が静的又は能動的なメタ表面素子を有してよく、このメタ表面素子はレンズ効果を有しうる。能動的なメタ表面素子を用いる特定の実施形態は、誘電体上のエレクトロウェッティング(Electrowetting on Dielectric)の現象により動作する要素を含みうる。EWODセルの流体中には、場合によりナノスフェア又はナノロッドを含みうるナノスケール成分が存在しうる。流体中のナノスケール成分の表面の修飾は異なる方法で行うことが可能であり、誘電体上のエレクトロウェッティング(Electrowetting on Dielectric)液のうちの1つ以上に対する選択性を変化させるためにナノスケール成分の表面に分子を化学的に結合させることが含まれる。能動的なメタ表面素子を有する実施形態は、インサート内又は眼用装置内に配置された他の要素により制御することが可能な電場に反応することができる。特定の実施形態では、能動的な表面のメタ表面素子の電気的に制御可能な形成により、可変焦点コンタクトレンズを得ることができる。
エネルギー印加された眼用装置用の媒体インサートの例示的な一実施形態、及びエネルギー印加された眼用装置の例示的な一実施形態を示す。 本明細書の技術の各態様を実施するうえで有用でありうる組み込まれた一体型インサートを含む様々な特徴を有する例示的なコンタクトレンズを示す。 図2に示されるものの例示的な代替的実施形態を示す。 本明細書の技術の各態様を実施するうえで有用でありうる組み込まれた多部品型インサートを含む様々な特徴を有する例示的なコンタクトレンズを示す。 平坦なメタ表面素子に基づくレンズ、及びレンズとして機能するための双曲線位相プロファイルを有するメタ表面素子の設計に関連した従来技術の態様を示す。 平坦な基板ではなく、三次元的なレンズ基材に基づいたナノ構造モデリングへの変更を示す。 レンズをモデル化するうえで有用な位相特性の推定を示す。 能動的素子及びメタ表面素子を含む例示的な媒体インサートを示す。 作動時にメタ表面素子を導入する構造を有する例示的な能動的眼用装置を示す。 作動時にメタ表面素子を導入する構造を有する代替的かつ例示的な能動的眼用装置を示す。
本発明は、目の環境内の電磁放射の変化に影響を与えうるメタ表面要素を有する眼用装置に関する。以下の項では、本発明の各実施形態の詳細な説明を与える。好ましい実施形態及び代替的実施形態の説明はいずれも、あくまで代表的な実施形態に過ぎないものであって、当業者にとって、変形、改変、及び変更が明らかとなりうることは理解される。したがって、これらの代表的な実施形態は、基礎をなす発明の範囲を限定するものではない点は理解されるはずである。
用語
本発明を対象としたこの説明文及び特許請求の範囲においては、以下の定義を適用する様々な用語が用いられうる。
本明細書で使用するところの「エネルギー印加」とは、電流を供給することが可能であるか、又は電気エネルギーを内部に蓄えることが可能である状態を指す。
本明細書で使用するところの「エネルギー」とは、ある物理系が仕事をする能力のことを指す。本発明における使用の多くは、仕事を行う際に電気的動作を行うことが可能な前記能力に関連したものでありうる。
本明細書で使用するところの「エネルギー源」とは、エネルギーを供給するか、又は論理装置若しくは電気的装置をエネルギー印加状態とすることが可能な装置又は層を指す。
本明細書で使用するところの「エネルギーハーベスター」とは、環境からエネルギーを抽出し、これを電気エネルギーに変換することが可能な装置のことを指す。
本明細書で使用するところの「機能化」とは、例えばエネルギー印加、作動、又は制御を含む機能を、層又は装置が行うことを可能にすることを指す。
本明細書で使用するところの「漏れ」とは、エネルギーの望ましくない損失のことを指す。
本明細書で使用するところの「レンズ又は眼用装置」とは、眼内又は眼上に置かれるあらゆる眼用装置を指す。これらの装置は、光学的補正を与えるものであってもよく、美容的なものであってもよく、又は目とは無関係の機能性を与えるものであってもよい。例えば、レンズなる用語は、コンタクトレンズ、眼内レンズ、オーバーレイレンズ、眼用インサート、光学インサート、又は視力を矯正若しくは改変するか、又は、視力を妨げることなく目の生理機能(例えば、虹彩色)を美容的に強調する他の同様の装置のことを指す場合がある。また、レンズは、例えば、血糖値を監視し、薬剤を投与するといった、非光学的機能を与えるものであってもよい。特定の実施形態では、本発明の好ましいレンズは、例えばシリコーンヒドロゲル、及びフルオロヒドロゲルを含む、シリコーンエラストマー又はヒドロゲルで形成されたソフトコンタクトレンズである。
本明細書で使用するところの「レンズ形成混合物、又は反応性混合物若しくは反応性モノマー混合物(RMM)」とは、硬化してから架橋するか、又は架橋することにより眼用装置を形成することができるモノマー材料又はプレポリマー材料のことを指す。異なる実施形態は、レンズ形成混合物を、例えばUV遮断剤、染料、光開始剤、又は触媒などのうちの1つ以上の添加剤、及びコンタクトレンズ若しくは眼内レンズなどの眼用装置において望ましい他の添加剤とともに含みうる。
本明細書で使用するところの「レンズ形成表面」とは、レンズを型成形するために使用される表面のことを指す。特定の実施形態では、このような表面はいずれも、型成形表面に接触するレンズ形成材料の重合によって形成されるレンズ表面が光学的に許容可能なものとなるように充分に滑らかに形成されていることを示す光学品質の表面仕上げを有しうる。更に、特定の実施形態では、レンズ形成表面は、レンズ表面に、球面、非球面、及び円筒屈折力、波面収差補正、角膜トポグラフィ補正など、並びにこれらの任意の組み合わせを含む(ただしこれらに限定されない)所望の光学特性を付与するうえで必要とされる幾何学形状を有することができる。
本明細書で使用するところの「リチウムイオンセル」とは、リチウムイオンがセルを通じて移動することにより電気的エネルギーを発生する電気化学セルのことを指す。一般的に電池と呼ばれるこの電気化学セルは、その通常の形態では、再エネルギー印加又は再充電することができる。
本明細書で使用するところの「媒体インサート」とは、エネルギー印加された眼用装置に組み込まれる封入されたインサートのことを指す。エネルギー印加素子及び回路を、媒体インサートに組み込むことができる。媒体インサートは、エネルギー印加された眼用装置の主目的を与えるものである。例えば、エネルギー印加された眼用装置が、使用者に屈折力を調整することを可能とするような実施形態では、媒体インサートは、オプティカルゾーンの流体メニスカス部分を制御するエネルギー印加素子を含みうる。また、媒体インサートは、オプティカルゾーンに材料が存在しない環状のものであってもよい。このような実施形態では、エネルギー印加によるレンズの機能は、光学的性質のものではなく、例えば血糖値の監視、又は有効成分の投与でありうる。
本明細書で使用するところの「メタ表面」とは、周期性をもって配列されたナノスケール特徴部の人工的な組み合わせのことを指す。この組み合わせは、自然の構造とは異なる有用な特性を与える。本明細書の多くの実施形態において、光、特に可視スペクトルの光と特徴部との相互作用により、レンズ装置を構築することが可能となる。
本明細書で使用するところの「成形型」とは、未硬化の配合物からレンズを形成するために使用することが可能な剛性又は半剛性の物体のことを指す。特定の好ましい成形型は、フロントカーブ成形型部分及びバックカーブ成形型部分を形成する2つの成形型部分を含む。
本明細書で使用するところの「ナノスケール」とは、約1マイクロメートルよりも小さい少なくとも1つの寸法を有する特徴部を有する素子のことを指すものであり、したがって、その少なくとも1つの寸法の次元はナノメートルで表すことができる。
本明細書で使用するところの「動作モード」とは、回路上の電流が、その主たるエネルギー印加による機能を装置が行うことを可能とするような高電流引き込み状態のことを指す。
本明細書で使用するところの「オプティカルゾーン」とは、眼用レンズの装用者がそこを通じて見る眼用レンズの領域のことを指す。
本明細書において使用するところの「電力」とは、単位時間当たりに行われる仕事又は移送されるエネルギーのことを指す。
本明細書で使用するところの「再エネルギー印加可能又は再充電可能な」とは、仕事をするためのより高い能力の状態に回復させることが可能な能力のことを指す。本発明内の多くの使用は、特定の速度で、かつ特定の再定義された時間にわたって電流を流すことができる能力に装置を回復させることに関連したものでありうる。
本明細書で使用するところの「再エネルギー印加する」又は「再充電する」とは、仕事をするためのより高い能力を有する状態にまで回復させることを指す。本発明内の多くの使用は、特定の速度で、特定の再定義された時間の間、電流を流すことができる能力にまで装置を回復させることに関連したものでありうる。
本明細書で使用するところの「基準回路」とは、他の回路での使用に適した、理想的には固定かつ安定した電圧又は電流出力を生じる回路のことを指す。基準回路は、バンドギャップから誘導することが可能で、温度、供給、プロセスの変動について補償することが可能であり、特定用途向け集積回路(ASIC)に合わせて特に調整することができる。
本明細書で使用するところの「成形型から離型された」とは、成形型から完全に分離されているか、又は軽く揺動することによって取り外すか若しくは綿棒によって押し出すことができるようにごく緩く付着しているレンズのことを意味する。
本明細書で使用するところの「リセット機能」とは、例えば論理状態又はエネルギー印加状態を含む特定の予め決められた状態に回路を設定するための自己誘発アルゴリズム機構のことを指す。リセット機能は、例えば、電源への最初の接続時及び保存モードからの起動時の両方に際してチップの適正な起動(bring-up)を確実に行うためにスイッチング機構と組み合わせて動作することが可能な電源オンリセット回路を含みうる。
本明細書で使用するところの「スリープモード」又は「待機モード」とは、動作モードが必要とされない場合にエネルギーの保存を可能とする、スイッチング機構が閉じられた後のエネルギー印加された装置の低引き込み電流状態のことを指す。
本明細書において使用するところの「積層された」とは、少なくとも2層の構成層を、層のうちの一方の面の少なくとも一部が、第2の層の第1の面と接触するように、互いに近接して配置することを意味する。特定の実施形態では、接着用であるか又は他の機能を行うものかに関わらず、フィルムを、フィルムを介して互いに接触する2つの層の間に配置することができる。
本明細書において使用するところの「積層型集積コンポーネントデバイス」(Stacked Integrated Component Device)すなわちSIC素子とは、電気的及び電気機械的装置を含みうる基板の薄層を、各層の少なくとも一部分を互いの上に積層することにより、動作可能な集積装置として組み立てるパッケージング技術による製品のことを指す。各層は、様々な種類、材料、形状及びサイズのコンポーネントデバイスを含みうる。更に、各層は、様々な外形に適合してその外形となるように様々なデバイス製造技術により製造することができる。
本明細書において使用するところの「保存モード」とは、電源が最小限の設計の負荷電流を供給しているか又は供給することが求められる、電子要素を含むシステムの状態のことを指す。この用語は、待機モードと互換可能ではない。
本明細書において使用するところの「基板インサート」とは、眼用レンズ内部のエネルギー源を支持することが可能な成形可能又は剛性の基板のことを指す。特定の実施形態では、基板インサートは、1つ以上の要素も更に支持する。
本明細書において使用するところの「スイッチング機構」とは、眼用装置とは独立した、外部刺激に対して反応することが可能な異なるレベルの抵抗を与える、回路に統合された要素のことを指す。
本明細書において使用するところの「三次元の」とは、基本的に非平面状の形状又は表面のことを指す。
エネルギー印加された眼用装置
図1に進むと、エネルギー印加された眼用装置及び対応するエネルギー印加された眼用装置150の媒体インサート100の代表的な一実施形態が示されている。媒体インサート100は、視力矯正を与えるための機能を有してもよく又は有さずともよいオプティカルゾーン120を含みうる。眼用装置のエネルギー印加による機能が視力に関連したものでない場合、媒体インサート100のオプティカルゾーン120には材料が存在せずともよい。特定の実施形態では、媒体インサート100は、エネルギー印加素子110及び電子要素105が組み込まれた基板115からなる、オプティカルゾーン120内ではない部分を有しうる。メタ表面を眼用装置に組み入れることに関する多くの実施形態が考えられるが、その多くは、メタ表面がその上に展開されるオプティカルゾーン120内に表面部分を規定する。
特定の実施形態では、例えば電池であってよい電源110及び例えば半導体ダイであってよい負荷105を基板115に取り付けることができる。導電性トレース125及び130により、電子要素105とエネルギー印加素子110とを電気的に相互接続することができる。媒体インサート100は、エネルギー印加素子、トレース、及び電子要素を保護し、封じ込めるために完全に封入することができる。特定の実施形態では、封入材料は、例えば、水などの特定の物質が媒体インサート100に浸入することを防止し、周囲の気体又はエネルギー印加素子内部の反応の副生成物などの特定の物質が媒体インサート100に浸透するか又は媒体インサート100から逃げることを可能とするように半透性のものとすることができる。
特定の実施形態では、媒体インサート100は、ポリマー生体適合性物質を含みうる眼用装置150に組み込むことができる。眼用装置150は、剛性の中心と軟質のスカートとからなる設計を有してよく、中心の剛性の光学素子が媒体インサート100を含む。特定の具体的な実施形態では、媒体インサート100は、大気及び角膜表面とそれぞれ前面及び後面において直接接触してもよく、あるいは、媒体インサート100は眼用装置150内に封入されてもよい。眼用装置150の外周部155は、例えばヒドロゲル材料を含む軟質のスカート材料であってよい。
媒体インサート100及び眼用装置150のインフラストラクチャーは、メタ表面を形成するためのナノ構造化素子を含む多くの実施形態の環境を与えることができる。これらの実施形態の特定のものは、例えば、メタ表面要素が例えば視力矯正に関する光学的機能を行うような、眼用装置の純粋に受動的な機能が関与しうる。他の実施形態は、メタ表面要素自体がやはり受動的機能を行うような能動的機能を有する眼用装置が関与しうる。更に、一層更なる実施形態では、メタ表面要素自体が、眼用装置の能動的機能の一部であってもよい。
図2に進むと、番号200としての代表的な一体型インサートの図を断面で示すことができる。図2において、眼用装置220は、線210により表される位置を通る断面を表す断面図230を有しうる。代表的な一実施形態では、眼用装置220のオプティカルゾーンは、番号235として断面で表すことができる偏光素子を含みうる。番号235の表面上にはメタ表面を形成するためのナノ構造化素子が存在しうる。他の実施形態では、番号235は、その上にメタ表面素子を有する表面のみを表しうる。番号235は、他のインサート形成部品と接着されてインサートを形成する三次元的に形成された基材を表しうる。
同様に、装置のオプティカルゾーンの外側には、番号221によって示され、番号231として断面で示される一体型インサート上に配置された印刷パターンを設けることができる。特定の実施形態では、インサート部品は、235においてメタ表面要素、及び場合により231において印刷領域を単純に有しうる。
断面で示されるように、一体型インサート部品235は三次元形状を有しうる。例えば、部品は、始めは平面状の形態であってよい薄いシート材料を熱成形することにより三次元的に湾曲した形状とすることができる。メタ表面素子は、この熱成形が行われる前又は後でシートに加えることができる。
特定の実施形態では、目の環境内の眼用レンズの向きについて必要条件が存在する場合もある。番号250及び260は、形成された眼用レンズを使用者の目の上で方向付けする助けとなりうる安定化ゾーン特徴部を表しうる。更に、特定の実施形態では、一体型インサートへの安定化特徴部の使用により、型成形された安定化特徴部に対するその方向付けが可能となる。このように方向付けが可能であることは、視力の2次又はそれよりも高次の収差を補正することが可能なパターンにおけるように、本来的に径方向に対称ではないメタ表面特徴部の配置において特に重要となりうる。
図3に進むと、図2に示される代表的な一体型インサートの変形例である番号300を断面で表すことができる。図3において、眼用装置320は、線310により表される位置を通る断面を表す断面図330を有しうる。代表的な一実施形態では、眼用装置320のオプティカルゾーンは、表面形状が入射光に対して凸向きではなく、凹となっている部分(図では必ずしも縮尺は正しく示されていない)を有しうる。これにより、眼用レンズの焦点調節の側面を調節する代わりに、メタ表面素子がレンズ表面の発散的側面を調節することができるような実施形態が可能となりうる。番号335の表面上にはメタ表面を形成するためのナノ構造化素子が存在しうる。同様に、装置のオプティカルゾーンの外側には、番号321により示され、番号331として断面で示される一体型インサート上に配置された印刷パターンを設けることができる。特定の実施形態では、インサート部品は、335のメタ表面要素と、場合により331の印刷領域とから単純に構成されうる。図2の実施形態と同じ理由で、番号350及び360として示されるようなアラインメント特徴部又は安定化ゾーンが眼用装置に組み込まれてよく、また、特徴部331としてのパターンがインサートに印刷されてよい。
図4の番号400に進むと、眼用装置を形成するために多部品型インサートを使用することができる更なる実施形態を見ることができる。番号405において、多部品型インサート422は、オプティカルゾーン内に能動的素子を含みうる。この図は、線410に沿った断面図430を示している。例示の目的で、眼用レンズは番号431として印刷特徴部を含んでもよく、これは番号431として断面で表すこともできる。更に、例示的なレンズは、安定化特徴部450及び460を含みうる。
多部品型インサートは、オプティカルゾーンにインサート材料が存在しない環状の形状を有する実施形態においても有用でありうる。メタ表面により、この種の環状インサートの改変を行うことが可能であり、2個の部品からなる環状の形状が、番号436として示される領域に見られるのに対して、インサートの1個の部品はオプティカルゾーン内に配置されてメタ表面素子を支持することができる。
多部品型インサートの例示的な一実施形態は、2個のインサート部品の間の番号435にメニスカスに基づいた能動的レンズ素子を有しうる。メニスカスレンズは、電池により電力供給される回路が、メニスカスレンズの各部分にわたって電場を作用させる場合に焦点特性を能動的に変化させることができる。メタ表面素子は、多部品表面のうちの1つの上に設けることもできる。非限定的な1つの例では、能動的メニスカスレンズの表面上に受動的メタ表面焦点調節素子を組み入れることにより、より高次のレンズの補正の態様について光学特性の調節が可能となる。
多部品型インサートは、能動的なナノスケールメタ表面の実施形態をも含みうる。後に続く項では、番号435の2個のインサート部品間の領域内にメタ表面素子を能動的に形成する実施形態について検討する。このような実施形態の一部のものでは、オプティカルゾーンは使用者の目に対して好ましい向きを有することができる。眼用装置を含むこのようなメタ表面を形成するために用いられる方法は、安定化素子450及び460に対するレンズの異なる要素の整合されたアラインメントを可能とするものである。これにより、これらの素子は、使用者の目に対して確立されたレンズの向きを維持することになる。
メタ表面レンズ素子
図5の番号500に進むと、ナノスケール金属素子と光の位相変化相互作用に基づいた平面レンズ装置の従来技術の実施の態様が示されている。平面レンズの特定の実施態様では、小さな金属特徴部を、平面レンズの表面上で光と相互作用するような設計で平面上に形成することができる。番号520〜527には、1組の機能性レンズの設計が示されている。510の特徴部は、レンズを形成するように平面全体にわたって展開されたメタ表面素子の単位セルを構成している。
例示的な一実施形態では、レンズは、可視スペクトルの一般的な通信用電磁波長である約1.5マイクロメートルの波長に最適化される。他の実施形態では、最適化は可視スペクトル内の波長で行われる。単位セルは、番号520〜523で異なる。各要素の長さは、長さ180〜85nmの範囲であり、図に見られるように、その長さの直線状の要素の間に約90オングストローム〜0の範囲の角度がある。メタ表面装置を構成する金属の厚さは、約50nmであってよく、装置は、750nm〜200nmの範囲の間隔によって互いから分離されうる。200nmよりも近いと、メタ表面要素は、互いに「通信」して隣接する装置の性質を変化させる傾向を有しうる。機能性装置の実例では、単位セル要素の数は4つの別個の工程で作製したが、実際には異なる要素の設計の数はこれよりも大幅に多くともよい。異なるパラメータは、特定の波長域において実証された実例に関連している。厚さ及び長さを含む510のメタ表面素子の設計の態様を変化させることは、メタ表面素子を異なる波長域に合わせて調整するうえで有用となりうる。
上記に述べた図の素子及びパラメータは、メタ表面アンテナ素子の位相変化を利用して、レンズに与える双曲面放射位相分布590をモデル化した平面レンズを作製するために用いられる設計の態様に関連している。550において、平面レンズ560上に配置された素子の所望の位相特性を推定することに関連した重要な要素を見ることができる。レンズ560は、番号561として示される半径を有しうる。モデル化されたレンズは、番号581として示される焦点距離特性を有しうる。位置(x,y)として表すことができる、位置570のメタ表面素子、例えば524のモデル化された位相特性は、番号590によって表される位相シフト特性が、球面状のモデル表面580上への位置ベクトルの投射に比例するようなものである。これにより、所望の焦点特性581を有する所望のレンズ機能が与えられることになる。このようなパラメータの関係において、位相シフトPS(x,y)のこのような投射は以下の関係に従うことを実証することができる。
Figure 2014182398
式中、PS(x,y)は、平面レンズ上の点x,yの所望の位相シフトを表し、λは光の波長を表し、fは所望のレンズの焦点特性を表す。極座標系では、位相シフトPS(r,Θ)は下式である。
Figure 2014182398
この種の平面レンズを組み入れることにより、新規な眼用装置を作製することができることは明らかである。眼内装置では、平坦な焦点調節平面が可能となりうる。この種の設計を眼内装置内に用いることは、静的な意味で焦点特性を調節するうえで有用でありうる。また、続く項において三次元的な形状の装置で検討される能動的素子の実施形態も、平面レンズ型の眼内の実施形態に関連性を同様に有しうる。
図6の番号600に進むと、表面が平坦ではないこのようなレンズ条件で得られたモデルを示すことができる。610に番号620〜627として示されるメタ表面ナノスケール素子に、同様のユニットセルの設計を用いることが有用でありうる。厚さ、特徴部の角度、及び長さといった素子の設計の態様は、所望の焦点の中心波長及び計算された所望の位相シフト特性に関連しうる。
平面レンズから曲面レンズに切り替えることで、装置のモデル化に更なる複雑性が導入されうることは明らかである。曲面に基づいた入射平面波に対する物理的位相特性により、装置の位相の態様の第1の成分が導入されうる。更に、ここでメタ表面素子を、空間内におけるアンテナ特徴部の角度方向を変化させる、全体的に湾曲した表面上に設けることができる。更に、表面が湾曲することで、ナノ形成されたメタ表面素子の互いとの直線距離は、表面自体に沿った各要素間の距離とは異なりうる。
推定されるレンズ設計のパラメータを可能とする特定の妥当な推定値が存在しうる。例えば、1次までは、表面と平面波との相互作用の位相変化を導入する、曲面の位相特性と、メタ表面アンテナ素子の位相変化特性とを独立して扱うことが可能である。したがって、メタ表面アンテナの設計パラメータをモデル化するためには、その位相シフトを三次元的に形成されたレンズ装置の全体の位相シフトから差し引くことにより、メタ表面アンテナによる所望の位相の変化を他の位相シフトとは独立して考慮することで充分でありうる。
推定を行ううえで、ナノスケールメタ表面アンテナは極めて小さいことから、これらを点としてモデル化するのに良好な推定値となりうる。平面波と傾斜したナノスケールメタ表面素子との相互作用の仕方は異なりうるが、小さい装置を、レンズ表面を湾曲させることによって導入されうる歪みによって影響されない点として推定することにより、その影響を無視することはなお許容されうる。
更に、別の推定では、その設計の各素子間の間隔を、非湾曲空間内における各素子間の距離に基づいて推定することができる。実際には、ナノスケール素子の密度は、焦点調節装置の効率に影響を与えうるものであり、湾曲した実施態様により、ナノスケール素子を配置することができる密度が低下しうる。しかしながら、湾曲空間がナノスケール素子の設計密度を制限しないような推定値内で1次効果を有する装置をなお作製することができる。
湾曲空間の効果は、図6の番号690の描図に見ることができる。球面モデル表面を番号671として示すことができる。曲面は、番号691として示すことができ、番号624のようなナノスケールメタ表面素子を点680において表面(x’,y’,z’)上の点に配置することができる。結果として生じる位相長さ特性に対する影響は、短縮された位相長さ691として認めることができる。位相シフトを推定するための式は、その依存度が三次元的であり、PS(x,y,z)により、又は円柱座標系においてPS(r、Θ,h)として表される式となりうる。
上記に述べた異なる推定値を適用し、所望の全体的レンズ特性をメタ表面素子を有する曲面レンズ表面に適用するための方法を、図7の番号700に関連して検討することができる。番号710において、メタ表面素子を有する曲面の描図を見ることができる。番号730としてのレンズ形状と、更に番号740としてのメタ表面要素との複合位相特性を示すことができる。メタ表面と物理的な曲面とが径方向に対称的であり、かつ焦点が合っている例示的な場合では、番号760は得られるレンズ焦点特性を番号760として表しうるものとして、複合位相シフトの焦点距離の差は番号750として理解することができる。770が、物理的な曲面レンズ表面の焦点特性に対するメタ表面により影響された焦点特性の角度を表しうるものとして、2つの異なる独立した焦点特性の相対的構成角度に焦点を合わせることは妥当な推定となりうる。
推定を引き続き行うと、720において、曲面眼用レンズ装置の位相シフト特性を、メタ表面装置から分離した場合に得られる状態を示すことができる。メタ表面素子を有する曲面レンズの全体的位相の影響の三次元的な影響の全体が、曲面装置の位相特性に起因するものと推定される場合、レンズ表面全体にわたってPSレンズ(x,y,z)位相特性を差し引くことにより、所望のメタ表面モデル化条件を、図6を参照して検討したような平面レンズのモデル化条件にやはり一致するように変換することが可能であると推定することができる。これは、高さのパラメータ−hが0に設定された表現を有する円柱座標系に相当しうる。得られる変換が、番号771により示される焦点距離特性の相対角度を維持することによりモデル化することができる焦点距離の寄与を維持することによって行われると推定される場合、変換された位相空間平面レンズモデルについて新たに推定された焦点特性を番号750によって表すことができる。これにより、このようなメタ表面素子の設計の態様を、図6及び式1、2(式中、この場合、「f」は番号750から推定された有効焦点距離)に関して述べたのと同様にして計算することができる。実際には、より高度な波面モデリングシステムを用いることで、任意の三次元曲面の所望の位相特性、及びその上に展開されたナノスケールメタ表面素子の得られる所望の位相特性を厳密に計算することができる。推定された光学特性を有する、本明細書における技術と整合する装置を作製するため、全体的推定値を適用することができる。
物理的なレンズ基材の三次元的特性を差し引くことにより、円柱座標を極座標の関係に圧縮することができる、推定された場合では、極座標の位相表現はやはり下式で表されうる。
Figure 2014182398
更に、個々のメタ表面素子の設計パラメータのモデリングは、例えば有限差分時間依存型(Finite Difference Time-Dependent)(FTDT)電磁シミュレーションのような高度なモデリングプロトコルによって行うことができる。これらのシミュレーションは完全な三次元的に展開されたナノ表面素子に行われる場合には計算上の負担が大きくなりうるが、可能である。また、上記で検討した推定値は、製造、測定、及び正確な推定のサイクルにより、反復的に補正することが可能な結果を与える代替手段を与えることもできる。
図8の番号800に進むと、これらの概念の一部の例示的な一実施形態を見ることができる。番号800は、特定の実施形態の眼用レンズ内に組み入れることができるか、又はそれ自体で眼用装置を表す眼用インサート装置を表しうる。この例には、集積回路を構成しうる制御回路840にエネルギー印加するエネルギー印加素子830が含まれる。集積回路及び他の要素が、装置内の他の能動的要素を制御してもよい。非限定的な例では、能動的ゾーン内に、光が装置を通過する際に屈折力を調節することが可能な、メニスカスレンズが存在してよい。820においてこの装置のオプティカルゾーン内にメタ表面素子を重ねることができる。810の拡大部分図に、メタ表面素子を見ることができる。これらの素子は、下層のレンズ素子の屈折力の能動的変化との組み合わせにより新規な機能を与えることが可能な静的な光学補正を与えるように設計することができる。
特定の実施形態では、図9に示されるように、メタ表面素子を能動的に形成することもできる。番号800で検討した例示的なメニスカスレンズでは、誘電体上のエレクトロウェッティング(Electrowetting on dielectrics)(EWOD)の技術を一般的に用いることができる。この技術は、流体の近くの表面の表面自由エネルギーを変化させることにより、流体の組み合わせに対して作用する。一方の流体が例えば水溶液のような極性の流体であり、他方の流体が油のような非極性の流体であるような不混和性の流体の組み合わせがEWOD装置では効果的でありうる。この方法を使用することでメタ表面素子を能動的に形成することができる。番号910において、活性表面に電場が印加されていないEWODタイプの流体の組み合わせは、規則的に形成されたメタ表面素子が存在しない拡散レンズ効果を生じうる。910のハイライトは、素子の拡散位置を示している。これらの素子は、915として示される流体層中に見ることができる。部分図では、流体層915は溶媒和された成分からなる。特定の実施形態では、これらの成分は、番号930により示されるような金属ナノスフェア又は番号935として示されるような金属ナノロッドであってよい。金属成分は、金、銀、白金、又はナノサイズの成分を形成しうる他の元素からなるものとすることができる。
ナノ成分の表面は、ナノサイズ成分に表面エネルギーを付与する化学物質でコーティングすることができる。これらのコーティングされる化学物質は、特定の流体のタイプに対する、又はそれを避ける選択性を確立しうる。ナノスフェア930に付着した状態が示されているリガンド分子931は、特定の実施形態において、ナノスフェアの性質を親水性、又は疎水性とすることができる。ナノスフェアが親水性である場合、これらはEWOD流体混合物の水性成分中に選択的に存在することができる。第1の流体が図の915のようにナノサイズの成分を含んでいる場合、他の成分913はこれを含まなくともよい。次に、流体を、上部912、側面構造911、及び誘電体コーティング又はフィルム917上の表面層916により囲まれたマイクロスケール構造内に収容することができる。表面層は、例えば水相が、表面層全体にわたった例示的な水性流体層915の接触によって示されるように、表面全体にわたって好ましく濡らすようなものでよい。誘電体コーティング又はフィルム917の下層には導電性電極918を配置することができる。流体層には別の導電性電極914が接触してもよい。電極918及び914にわたって電場が印加されると、電極918に近接した表面層916の表面の表面自由エネルギーが、油状層により濡れやすくなるように変化しうる(これを油層濡れ特性と考えることができる)。この状態を920に示すことができる。
電極が、ナノ構造を含有する流体が、920の場合の流体914の場合のように小さい領域に局在化するように形成されている場合、ナノスフェアは、920の部分図に示されるようなナノ表面型の形態をとりうる特徴部に凝集する。これらの形状は、上記に述べたメタ表面要素と同じように光と相互作用することが可能なナノスフェア930又はナノロッド935からなる、凝集したナノ金属構造により生じるものである。表面分子が付着したナノスフェア又はナノロッドは、ディスカバリー・サイエンティフィック社(Discovery Scientific Inc)より市販される2nm〜250nmの球径の範囲のサイズの混合物中の単一サイズの成分となるように配合することができる。また、異なるサイズの組み合わせを使用することもできる。流体の光学特性は、使用される球体のサイズ、又は異なるサイズの組み合わせに応じて変化させることができる。同様に、リガンドも、流体中のナノスフェア間の最も近い間隔を決定することにより、光学特性との相互作用において一定の役割を果たしうる。
特定の実施形態では、側面構造911は、個々のメタ表面素子を包囲するように設計することができる。他の実施形態では、複数の素子を、それぞれの隔離された表面構造内に配置することができる。電極位置918、又は電極位置のない設計は、個々の素子が約250nm又はそれ以上の間隔で離間するようなものとすることができる。これらの個々の隔離されたセル内の設計された特徴部918の相対表面積は、EWOD効果によりメタ表面素子が形成される際に、一方の流体領域の設計素子を収容するための2種類の不混和性の流体の相対量を決定しうる。
図10に進むと、図9の実施形態の代替的な一実施形態を見ることができる。図10の実施形態は、能動的メタ表面素子を形成する手段としてのエレクトロウェッティングと同じように動作することで、電極の側壁に沿ってナノ構造化装置を有する層を堆積させる。番号1010は、ナノ構造を含む流体層が小さなセルの底部に沿って配置された状態を示す。セルは、実施形態900と同様の構造的特徴を有している。番号1011は、微小流体セルを含む側壁でありうる。セルの上部は番号1012でありうる。番号1014は、所望の形状のナノ表面素子として形成された電極であってよい。番号1013は、その側面に所望の濡れ特性を有する電極の側壁上に形成された誘電体フィルム又はコーティングであってよい。番号1015は、セルの上部を貫通した電極であってよい。番号1016は、溶媒和されたナノスフェアを含む流体層であってよく、番号1018は他の流体層であってよい。層1016は、ナノ構造の表面自由エネルギーを規定し、したがって、どちらの流体タイプ中に好ましく溶媒和されるかを規定するリガンド分子931が付着してよい同様の金属ナノスフェア930及びナノロッド935を有しうる。
電極1015及び電極1016にわたって電場が印加されると、この印加された電場が番号1016の側壁領域の表面自由エネルギーを変化させ、1020に関連した図に示されるように流体層1016を側壁領域に沿って動かすことができる。この領域内に流体が蓄積することで番号1020に示されるようなメタ表面構造を形成することができる。この場合もやはり、各セルにわたって電圧を印可することにより、モデル化された光学効果を有しうる能動的ナノ構造パターンを生成することができる。特定の実施形態では、電圧の印加は、エネルギー印加素子も含むインサート構造内に含まれる電子要素によって制御することができる。
メタ表面構造が金属電極に近接して配置される、番号1020の実施形態において形成された結果として得られるメタ表面構造は、誘電体及び第2の金属構造を有する金属ナノ構造の構造が、電磁放射の磁場とより強く結合されるナノ構造を形成しうるために、光学的相互作用が変化しうる。これにより、誘電体フィルムの厚さなどのパラメータに基づいて、波長に基づいた更なる共鳴が生じうる。これにより、このような実施形態に組み込まれるナノ表面構造のモデリングの別の一面が与えられうる。
〔実施の態様〕
(1) インサート装置を有する眼用装置であって、前記インサート装置の表面の少なくとも一部が金属特徴部をその上に有し、前記金属特徴部が、周期性が標的とする光の波長に等しい距離よりも小さいパターンに配列されている、眼用装置。
(2) 前記金属特徴部が、光が前記金属特徴部と相互作用した後、インサート上におけるその位置、及び標的とするおおよその波長の光の所望の位相特性に基づいて異なる形状及びサイズを有する、実施態様1に記載の眼用装置。
(3) 前記異なる形状及びサイズが、半径がインサート表面を基準とした円柱座標系において一定である前記インサート装置の前記表面上の各位置で一定である、実施態様2に記載の眼用装置。
(4) インサート上の前記金属特徴部の位置に基づいた前記金属特徴部の形状及びサイズを、下記の推定された関係:
Figure 2014182398
に基づいた位相シフト関係によって決定することができ、
式中、rは、前記金属特徴部の位置の半径であり、Θは、前記金属特徴部の位置の極角であり、λは、標的とする波長であり、hは、前記金属特徴部の位置の円柱座標系高さであり、f’は、所望のレンズ特性の有効推定焦点距離である、実施態様3に記載の眼用装置。
(5) 前記金属特徴部が、10,000nmよりも小さいか又はこれにほぼ等しい最大表面積寸法を有する、実施態様1に記載の眼用装置。
(6) 前記周期性が、約700nmよりも小さい、実施態様5に記載の眼用装置。
(7) ヒドロゲル材料の封入レンズスカートを更に有する、実施態様6に記載の眼用装置。
(8) ヒドロゲル材料の封入レンズスカートを更に有する、実施態様1に記載の眼用装置。
(9) 前記封入レンズスカート内に安定化特徴部を更に有する、実施態様8に記載の眼用装置。
(10) 前記表面の前記少なくとも一部の形状が凹状である、実施態様8に記載の眼用装置。
(11) 前記表面の前記少なくとも一部の形状が凸状である、実施態様7に記載の眼用装置。
(12) 眼用装置であって、
インサート装置であって、前記インサート装置の表面の少なくとも一部がその上に金属特徴部を有し、前記金属特徴部が、周期性が標的とする光の波長に等しい距離よりも小さい繰り返しパターンに配列されている、インサート装置と、
前記金属特徴部上の誘電体層と、
前記誘電体層に近接した不混和性流体の組み合わせであって、前記不混和性流体のうちの少なくとも1つが金属ナノスフェア又は金属ナノロッドのうちの1つまたはそれ以上を含む、不混和性流体の組み合わせと、を有する眼用装置。
(13) 前記誘電体層の表面が、前記金属ナノスフェア又は金属ナノロッドの大部分を含む前記不混和性流体のうちの前記1つに反発する表面自由エネルギーを有する層を含む、実施態様12に記載の眼用装置。
(14) 前記金属ナノスフェア又は金属ナノロッドの大部分を含む前記不混和性流体のうちの前記1つに反発する表面自由エネルギーを有する前記層にわたって電場を印加すると、前記層が、前記金属ナノスフェア又は金属ナノロッドの大部分を含む前記不混和性流体のうちの前記1つを引きつける層に変化する、実施態様13に記載の眼用装置。
(15) 前記金属ナノスフェアの大部分を含む前記不混和性流体のうちの前記1つを引きつけることにより、入射光と相互作用する特徴部の形をとるナノスフェア又はナノロッドの集合体を形成し、前記入射光と相互作用する前記特徴部の形状及びサイズにより、前記入射光におおよその標的とする位相シフトが生じる、実施態様14に記載の眼用装置。
(16) 前記金属ナノスフェア又は前記金属ナノロッド上に付着表面リガンドを更に有する、実施態様12に記載の眼用装置。
(17) 入射光との相互作用によってレンズ効果を生じる、少なくとも第1の三次元的に展開されたメタ表面素子の集合体を有する、コンタクトレンズ装置。
(18) 入射光との相互作用によって焦点調節レンズ効果を生じる、前記三次元的に展開されたメタ表面素子の集合体が、静的なものである、実施態様17に記載のコンタクトレンズ装置。
(19) 前記少なくとも第1の三次元的に展開されたメタ表面素子の集合体が動的に存在し、前記動的な存在が、前記コンタクトレンズ装置内への電場の導入によって影響される、実施態様17に記載のコンタクトレンズ装置。
(20) 前記少なくとも第1の三次元的に展開されたメタ表面素子の集合体が、金属ナノスフェア又は金属ナノロッドのうちの1つ又はそれ以上を含む、実施態様19に記載のコンタクトレンズ装置。

Claims (20)

  1. インサート装置を有する眼用装置であって、前記インサート装置の表面の少なくとも一部が金属特徴部をその上に有し、前記金属特徴部が、周期性が標的とする光の波長に等しい距離よりも小さいパターンに配列されている、眼用装置。
  2. 前記金属特徴部が、光が前記金属特徴部と相互作用した後、インサート上におけるその位置、及び標的とするおおよその波長の光の所望の位相特性に基づいて異なる形状及びサイズを有する、請求項1に記載の眼用装置。
  3. 前記異なる形状及びサイズが、半径がインサート表面を基準とした円柱座標系において一定である前記インサート装置の前記表面上の各位置で一定である、請求項2に記載の眼用装置。
  4. インサート上の前記金属特徴部の位置に基づいた前記金属特徴部の形状及びサイズを、下記の推定された関係:
    Figure 2014182398
    に基づいた位相シフト関係によって決定することができ、
    式中、rは、前記金属特徴部の位置の半径であり、Θは、前記金属特徴部の位置の極角であり、λは、標的とする波長であり、hは、前記金属特徴部の位置の円柱座標系高さであり、f’は、所望のレンズ特性の有効推定焦点距離である、請求項3に記載の眼用装置。
  5. 前記金属特徴部が、10,000nmよりも小さいか又はこれにほぼ等しい最大表面積寸法を有する、請求項1に記載の眼用装置。
  6. 前記周期性が、約700nmよりも小さい、請求項5に記載の眼用装置。
  7. ヒドロゲル材料の封入レンズスカートを更に有する、請求項6に記載の眼用装置。
  8. ヒドロゲル材料の封入レンズスカートを更に有する、請求項1に記載の眼用装置。
  9. 前記封入レンズスカート内に安定化特徴部を更に有する、請求項8に記載の眼用装置。
  10. 前記表面の前記少なくとも一部の形状が凹状である、請求項8に記載の眼用装置。
  11. 前記表面の前記少なくとも一部の形状が凸状である、請求項7に記載の眼用装置。
  12. 眼用装置であって、
    インサート装置であって、前記インサート装置の表面の少なくとも一部がその上に金属特徴部を有し、前記金属特徴部が、周期性が標的とする光の波長に等しい距離よりも小さい繰り返しパターンに配列されている、インサート装置と、
    前記金属特徴部上の誘電体層と、
    前記誘電体層に近接した不混和性流体の組み合わせであって、前記不混和性流体のうちの少なくとも1つが金属ナノスフェア又は金属ナノロッドのうちの1つまたはそれ以上を含む、不混和性流体の組み合わせと、を有する眼用装置。
  13. 前記誘電体層の表面が、前記金属ナノスフェア又は金属ナノロッドの大部分を含む前記不混和性流体のうちの前記1つに反発する表面自由エネルギーを有する層を含む、請求項12に記載の眼用装置。
  14. 前記金属ナノスフェア又は金属ナノロッドの大部分を含む前記不混和性流体のうちの前記1つに反発する表面自由エネルギーを有する前記層にわたって電場を印加すると、前記層が、前記金属ナノスフェア又は金属ナノロッドの大部分を含む前記不混和性流体のうちの前記1つを引きつける層に変化する、請求項13に記載の眼用装置。
  15. 前記金属ナノスフェアの大部分を含む前記不混和性流体のうちの前記1つを引きつけることにより、入射光と相互作用する特徴部の形をとるナノスフェア又はナノロッドの集合体を形成し、前記入射光と相互作用する前記特徴部の形状及びサイズにより、前記入射光におおよその標的とする位相シフトが生じる、請求項14に記載の眼用装置。
  16. 前記金属ナノスフェア又は前記金属ナノロッド上に付着表面リガンドを更に有する、請求項12に記載の眼用装置。
  17. 入射光との相互作用によってレンズ効果を生じる、少なくとも第1の三次元的に展開されたメタ表面素子の集合体を有する、コンタクトレンズ装置。
  18. 入射光との相互作用によって焦点調節レンズ効果を生じる、前記三次元的に展開されたメタ表面素子の集合体が、静的なものである、請求項17に記載のコンタクトレンズ装置。
  19. 前記少なくとも第1の三次元的に展開されたメタ表面素子の集合体が動的に存在し、前記動的な存在が、前記コンタクトレンズ装置内への電場の導入によって影響される、請求項17に記載のコンタクトレンズ装置。
  20. 前記少なくとも第1の三次元的に展開されたメタ表面素子の集合体が、金属ナノスフェア又は金属ナノロッドのうちの1つ又はそれ以上を含む、請求項19に記載のコンタクトレンズ装置。
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