JP2014180113A - 制御装置、パワーコンディショナ、分散型電源システム、プログラム、および制御方法 - Google Patents

制御装置、パワーコンディショナ、分散型電源システム、プログラム、および制御方法 Download PDF

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康弘 坪田
Masao Mabuchi
雅夫 馬渕
Kotaro Nakamura
耕太郎 中村
Hideo Takeda
英男 武田
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Abstract

【課題】既存の住宅分電盤に電圧上昇検出部などの追加の回路を設けられない場合もある。
【解決手段】制御装置は、系統電源と連系するパワーコンディショナの系統電源側の線間電圧に対応する第1電圧を検出する電圧検出部から第1電圧を取得する電圧取得部と、第1電圧に基づいて、パワーコンディショナと系統電源との間に設けられた負荷のパワーコンディショナ側の線間電圧に対応する第2電圧を導出する線間電圧導出部と、第2電圧に基づいて、パワーコンディショナの出力電圧の上昇を抑制する抑制制御を実行する抑制制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、パワーコンディショナ、分散型電源システム、プログラム、および制御方法に関する。
特許文献1には、商用電源に系統連系させる発電設備の出力制御に際して幹線の線間電圧を反映させた系統連系発電システムが開示されている。
特許文献1 特開2003−9399号公報
上記の系統連系発電システムによれば、電圧上昇検出部を住宅分電盤に設けて、幹線の線間電圧を検出している。しかしながら、既存の分電盤に電圧上昇検出部などの追加の回路を設けられない場合もある。
本発明の一態様に係る制御装置は、系統電源と連系するパワーコンディショナの系統電源側の線間電圧に対応する第1電圧を検出する電圧検出部から第1電圧を取得する電圧取得部と、第1電圧に基づいて、パワーコンディショナと系統電源との間に設けられた負荷のパワーコンディショナ側の線間電圧に対応する第2電圧を導出する線間電圧導出部と、第2電圧に基づいて、パワーコンディショナの出力電圧の上昇を抑制する抑制制御を実行する抑制制御部とを備える。
上記制御装置において、線間電圧導出部は、第1電圧が閾電圧以上の場合、第2電圧を導出してもよい。
上記制御装置において、電圧取得部は、電圧検出部から、パワーコンディショナの系統電源側の第1電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する第1電圧と、パワーコンディショナの系統電源側の第1電圧線と中性線との間の線間電圧と負荷のパワーコンディショナ側の第1電圧線と中性線との間の線間電圧とが加算された電圧に対応する加算電圧とを取得し、線間電圧導出部は、第1電圧および加算電圧に基づいて、第2電圧を導出してもよい。
上記制御装置において、電圧検出部は、電圧検出部と、負荷のパワーコンディショナ側の第1電圧線および中性線とを電気的に接続または切断するスイッチを有し、電圧検出部は、スイッチを介して電圧検出部と、負荷のパワーコンディショナ側の第1電圧線および中性線とを切断した状態で、第1電圧を検出し、スイッチを介して負荷のパワーコンディショナ側の第1電圧線および中性線とを接続した状態で、加算電圧を検出してもよい。
上記制御装置において、パワーコンディショナの出力電流を検出する電流検出部から出力電流を取得する電流取得部をさらに備え、電圧取得部は、電圧検出部から、パワーコンディショナの系統電源側の第2電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する第3電圧をさらに取得し、線間電圧導出部は、第1電圧、第2電圧、第3電圧、および出力電流に基づいて、負荷のパワーコンディショナ側の第2電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する第4電圧をさらに導出し、抑制制御部は、第2電圧または第4電圧に基づいて、抑制制御を実行してもよい。
上記制御装置において、パワーコンディショナの出力電流を検出する電流検出部から出力電流を取得する電流取得部をさらに備え、電圧取得部は、パワーコンディショナの系統電源側の第1電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する第1電圧、パワーコンディショナの系統電源側の第2電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する第3電圧、および負荷のパワーコンディショナ側の第1電圧線と第2電圧線との間の線間電圧に対応する第4電圧を電流検出部から取得し、線間電圧導出部は、第1電圧、第3電圧、第4電圧および出力電流に基づいて、負荷のパワーコンディショナ側の第1電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する第2電圧、または負荷のパワーコンディショナ側の第2電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する第5電圧を導出し、抑制制御部は、第2電圧または第5電圧に基づいて、抑制制御を実行してもよい。
上記制御装置において、線間電圧導出部が第2電圧を導出できない場合、抑制制御部は、第2電圧の代わりに第1電圧に基づいて抑制制御を実行してもよい。
本発明の一態様に係るパワーコンディショナは、上記制御装置と、電圧検出部と、分散型電源からの電力を系統電源からの電力と連系させるインバータとを備え、抑制制御部は、インバータの出力を制御することで抑制制御を実行する。
本発明の一態様に係る分散型電源システムは、上記パワーコンディショナと、分散型電源とを備える。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを上記制御装置として機能させるためのプログラムである。
本発明の一態様に係る制御方法は、系統電源と連系するパワーコンディショナの系統電源側の線間電圧に対応する第1電圧を電圧検出部から取得する段階と、第1電圧に基づいて、パワーコンディショナと系統電源との間に設けられた負荷のパワーコンディショナ側の線間電圧に対応する第2電圧を導出する段階と、第2電圧に基づいて、パワーコンディショナの出力電圧の上昇を抑制する電圧抑制制御を実行する段階とを含む。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る太陽電池システムの全体構成の一例を示すシステム構成図である。 電圧検出部の回路構成の一例を示す図である。 制御装置の機能ブロックの一例を示す図である。 電圧上昇の抑制制御の一例を示すフローチャートである。 変形例に係る太陽電池システムの全体構成の一例を示すシステム構成図である。 変形例に係る電圧検出部の回路構成の一例を示す図である。 変形例に係る制御装置の機能ブロックの一例を示す図である。 他の変形例に係る太陽電池システムの全体構成の一例を示すシステム構成図である。 他の変形例に係る電圧検出部の回路構成の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る太陽電池システムの全体構成の一例を示すシステム構成図を示す。太陽電池システムは、太陽電池アレイ200と、パワーコンディショナ10とを備える。太陽電池アレイ200は、複数の太陽電池モジュールが直列に接続された複数の太陽電池ストリングが並列に接続されている。太陽電池アレイ200は、分散型電源の一例である。分散型電源として、ガスエンジン、ガスタービン、マイクロガスタービン、燃料電池、風力発電装置、電気自動車、または蓄電システムなどが用いられてよい。
パワーコンディショナ10は、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧を昇圧し、昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して、系統電源300側に出力する。パワーコンディショナ10は、コンデンサC1、昇圧回路20、コンデンサC2、インバータ40、コイルL、コンデンサC3、リレー50、供給電源60、電圧検出部70および制御装置100を備える。
コンデンサC1の一端および他端は、太陽電池アレイ200の正極端子および負極端子に電気的に接続され、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧を平滑化する。昇圧回路20は、いわゆるチョッパ方式スイッチングレギュレータでよい。昇圧回路20は、太陽電池アレイ200からの電圧を昇圧する。昇圧回路20は、例えば、ハーフブリッジ型昇圧回路、フルブリッジ型昇圧回路などのトランス巻線を有する絶縁型昇圧回路により構成してもよい。
コンデンサC2は、昇圧回路20から出力される直流電圧を平滑化する。インバータ40は、スイッチを含み、スイッチがオンオフすることで昇圧回路20から出力された直流電圧を交流電圧に変換し、系統電源300側に出力する。インバータ40は、例えば、ブリッジ接続された4つの半導体スイッチを含む単相フルブリッジPWMインバータにより構成してもよい。4つの半導体スイッチのうち、一方の一対の半導体スイッチは直列に接続される。4つの半導体スイッチのうち、他方の一対の半導体スイッチは、直列に接続され、かつ一方の一対の半導体スイッチと並列に接続される。
インバータ40と系統電源300との間には、コイルLおよびコンデンサC3が設けられる。コイルLおよびコンデンサC3は、インバータ40から出力された交流電圧からノイズを除去する。また、コンデンサC3と系統電源300との間には、リレー50が設けられる。リレー50は、インバータ40と系統電源300との間を電気的に遮断するか否かを切り替える。リレー50がオンすることで、パワーコンディショナ10と系統電源300とが電気的に接続され、オフすることでパワーコンディショナ10と系統電源300とが電気的に遮断される。
パワーコンディショナ10は、出力端子52,54、および56をさらに有する。コンデンサC3の両端には、出力端子52および56が接続されている。出力端子52には、U相の電流が流れる第1電圧線250uが接続されている。出力端子54には、O相の電流が流れる中性線250oが接続されている。出力端子56には、W相の電流が流れる第2電圧線250wが接続されている。
第1電圧線250uは、抵抗Ru1および抵抗Ru2を有する。中性線250oは、抵抗Ro1および抵抗Ro2を有する。第2電圧線250wは、抵抗Rw1および抵抗Rw2を有する。第1電圧線250u、中性線250oおよび第2電圧線250w上の抵抗Ru1、抵抗Ro1および抵抗Rw1と、抵抗Ru2、抵抗Ro2および抵抗Rw2との間には、分電盤260が設けられている。また、第1電圧線250u、中性線250oおよび第2電圧線250w上の抵抗Ru2、抵抗Ro2および抵抗Rw2の系統電源300側には、電力計270が設けられている。分電盤260および電力計270は、負荷の一例である。なお、抵抗Ru1、抵抗Ro1、および抵抗Rw1は、パワーコンディショナ10と分電盤260とを接続する配線の抵抗を示す。抵抗Ru2、抵抗Ro2および抵抗Rw1は、分電盤260と電力計270とを接続する配線の抵抗を示す。
供給電源60は、例えば、電源ICチップにより構成される。供給電源60は、昇圧回路20の出力側に接続され、昇圧回路20から取り出される直流電圧から、制御装置100に供給する予め定められた電圧を示す電力を生成し、生成された電力を制御装置100に供給する。なお、供給電源60は、系統電源300からの電力を直接利用して、制御装置100に供給する電力を生成してもよい。
制御装置100は、太陽電池アレイ200から最大電力が得られるように、昇圧回路20、およびインバータ40のスイッチング動作を制御して、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧を昇圧し、昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して、系統電源300側に出力する。
パワーコンディショナ10は、電圧センサ12、および16、電流センサ14、および18をさらに備える。電圧センサ12は、太陽電池アレイ200の両端の電位差に対応する電圧V1を検知する。電圧センサ16は、昇圧回路20の出力側の両端の電位差に対応する電圧V2を検知する。電流センサ14は、太陽電池アレイ200から出力され、昇圧回路20の入力側に流れる電流I1を検知する。電流センサ18は、昇圧回路20から出力される電流I2を検知する。
電圧検出部70には、パワーコンディショナ10の系統電源300側のU相、O相、W相の電圧Vu1、電圧Vo1、および電圧Vw1が入力される。つまり、電圧検出部70には、出力端子52、54、および56の電圧Vu1、電圧Vo1、および電圧Vw1が入力される。電圧検出部70には、分電盤260のパワーコンディショナ側のU相、O相、W相の電圧Vu2、電圧Vo2および電圧Vw2がさらに入力される。つまり、電圧検出部70は、分電盤260が有するパワーコンディショナ10と接続される端子262、264、および264の電圧Vu2、電圧Vo2および電圧Vw2がさらに入力される。
電圧検出部70は、電圧Vu1と電圧Vo1との間の電位差を示す線間電圧(Vu1−Vo1)に対応する電圧Vuo1、および電圧Vw1と電圧Vo1との間の電位差を示す線間電圧(Vw1−Vo1)に対応する電圧Vwo1を検出する。また、電圧検出部70は、電圧Vu2と電圧Vo2との間の電位差を示す線間電圧(Vu2−Vo2)と線間電圧(Vu1−Vo1)とが加算された電圧に対応する電圧Vuo2を検出する。電圧検出部70は、電圧Vw2と電圧Vo2との間の電位差を示す線間電圧(Vw2−Vo2)と線間電圧(Vw1−Vo1)とが加算された電圧に対応する電圧Vwo2を検出する。
以上のように構成されたパワーコンディショナ10は、系統電源300側に出力する電圧が上限電圧以上にならないように、電圧を制御しなければならない。パワーコンディショナ10は、例えば、出力端子52および出力端子54との間の電位差を示す電圧、および出力端子56と出力端子54との間の電位差を示す電圧が上限電圧以上にならないように、パワーコンディショナ10の出力を制御してもよい。パワーコンディショナ10は、分電盤260が有する端子262と端子264との間の電位差を示す電圧、および分電盤260が有する端子266と端子264との間の電位差を示す電圧が上限電圧以上にならないように、パワーコンディショナ10の出力を制御してもよい。あるいは、パワーコンディショナ10は、電力計270が有する分電盤260と接続される端子272と端子274との間の電位差を示す電圧、および電力計270が有する分電盤260と接続される端子276と端子274との間の電位差を示す電圧が上限電圧以上にならないように、パワーコンディショナ10の出力を制御してもよい。なお、ここで、上限電圧は、系統連系規定によって定められる上限値に基づいて定められる値である。
制御装置100は、電圧検出部70により検出される電圧に基づいて、パワーコンディショナ10の出力電圧の上昇を抑制する抑制制御を実行するか否かを判断する。制御装置100は、抑制制御を実行すると判断した場合、例えば、インバータ40から出力される電流の位相と、電圧の位相との間の位相差を調整することで、系統電源300側に供給している無効電力を増加させる。または、インバータ40から出力させる電流振幅を調整することで、有効電力を減少させる。これにより、制御装置100は、パワーコンディショナ10から出力される電圧が上限電圧より小さくなるまで制御する。
制御装置100は、電圧検出部70により検出される電圧に基づいて、分電盤260のパワーコンディショナ10側の線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出する。そして、制御装置100は、導出された線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)の少なくとも一方が、予め定められた閾電圧以上の場合に、電圧の上昇を抑制する抑制制御を実行すると判断する。
本実施形態によれば、第1電圧線250u、中性線250oおよび第2電圧線250w上の抵抗Ru1、抵抗Ro1および抵抗Rw1による電圧降下を加味して導出された線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)に基づいて、電圧上昇の抑制制御の実行の有無が判断される。電圧降下を加味して抑制制御の実行の有無が判断されるので、パワーコンディショナ10の出力電圧に対応する線間電圧(Vu1−Vo1)または線間電圧(Vw1−Vo1)に基づいて、抑制制御の実行の有無を判断する場合に比べて、より適切なタイミングで抑制制御を実行できる。したがって、不適切なタイミングで抑制制御が実行され、パワーコンディショナ10から得られる電力を無駄にすることを防止できる。
なお、本実施形態では、電圧検出部70は、分電盤260のパワーコンディショナ側の第1電圧線250u、中性線250oおよび第2電圧線250wに電気的に接続されている。電圧検出部70は、電力計270が有する端子272、274および276に接続されてもよい。しかし、電圧検出部70は、例えば、電力計270のパワーコンディショナ側の第1電圧線250u、中性線250oおよび第2電圧線250wに電気的に接続されてもよい。この場合、制御装置100は、抵抗Ru1、抵抗Ro1、抵抗Rw1、抵抗Ru2、抵抗Ro2、および抵抗Rw2による電圧降下を加味して導出された線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)に基づいて、抑制制御の実行の有無を判断できる。
図2は、電圧検出部70の回路構成の一例を示す図である。電圧検出部70は、オペアンプ72および74、スイッチ76を有する。オペアンプ72および74は、非反転入力端子、反転入力端子、出力端子を含む。オペアンプ72の非反転入力端子には、電圧Vo1が抵抗R2を介して入力される。オペアンプ72の非反転入力端子には、電圧Vo2が抵抗R3を介してさらに入力される。オペアンプ72の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが抵抗R1を介してさらに入力される。
オペアンプ72の反転入力端子には、電圧Vu1が抵抗R2を介して入力される。オペアンプ72の反転入力端子には、電圧Vu2が抵抗R3を介してさらに入力される。オペアンプ72の反転入力端子には、オペアンプ72の出力端子から出力される電圧Vuoがさらに抵抗R1を介してフィードバック入力される。
オペアンプ72の非反転入力端子および反転入力端子には、スイッチ76を介して電圧Vo2およびVu2が入力される。よって、スイッチ76がオフの場合、オペアンプ72は、電圧Vu1と電圧Vo1との間の電位差を示す線間電圧(Vu1−Vo1)に対応する電圧Vuo1を出力する。スイッチ76がオンの場合、オペアンプ72は、電圧Vu2と電圧Vo2との間の電位差を示す線間電圧(Vu2−Vo2)と線間電圧(Vu1−Vo1)とが加算された電圧に対応する電圧Vuo2を出力する。
オペアンプ74の非反転入力端子には、電圧Vo1が抵抗R2を介して入力される。オペアンプ74の非反転入力端子には、電圧Vo2が抵抗R4を介してさらに入力される。オペアンプ74の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが抵抗R1を介してさらに入力される。
オペアンプ74の反転入力端子には、電圧Vw1が抵抗R2を介して入力される。オペアンプ74の反転入力端子には、電圧Vw2が抵抗R4を介してさらに入力される。オペアンプ74の反転入力端子には、オペアンプ74の出力端子から出力される電圧Vwoがさらにフィードバック入力される。
オペアンプ74の非反転入力端子および反転入力端子には、スイッチ76を介して電圧Vo2およびVw2が入力される。よって、スイッチ76がオフの場合、オペアンプ74は、電圧Vw1と電圧Vo1との間の電位差を示す線間電圧(Vw1−Vo1)に対応する電圧Vwo1を出力する。スイッチ76がオンの場合、オペアンプ74は、電圧Vw2と電圧Vo2との間の電位差を示す線間電圧(Vw2−Vo2)と線間電圧(Vw1−Vo1)とが加算された電圧に対応する電圧Vwo2を出力する。
上記の電圧検出部70によれば、電圧Vuo1または電圧Vwo1を検出するオペアンプは、電圧Vuo2またはVwo2を検出するオペアンプを兼用している。よって、線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)を導出するためのオペアンプを新たに設ける必要がない。
図3は、制御装置100の機能ブロックの一例を示す。制御装置100は、電圧取得部102、線間電圧導出部104、および抑制制御部106を備える。電圧取得部102は、系統電源300と連系するパワーコンディショナ10の系統電源300側の線間電圧(Vu1−Vo1)および線間電圧(Vw1−Vo1)に対応する電圧Vuo1および電圧Vwo1を検出する電圧検出部70から電圧Vuo1および電圧Vwo1を取得する。
線間電圧導出部104は、電圧Vuo1および電圧Vwo1に基づいて、パワーコンディショナ10と系統電源300との間に設けられた分電盤260のパワーコンディショナ10側の線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出する。
抑制制御部106は、導出された線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)が閾電圧Vth2以上の場合、パワーコンディショナ10の出力電圧の上昇を抑制する抑制制御を実行する。抑制制御部106は、例えば、インバータ40が備える各スイッチのオンオフを制御して、パワーコンディショナ10から出力される無効電力を制御することで、抑制制御を実行する。
線間電圧導出部104は、電圧Vuo1または電圧Vwo1が閾電圧Vth1の場合に、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出してもよい。閾電圧Vth1は、閾電圧Vth2と同一の値でもよい。または、閾電圧Vth1は、閾電圧Vth2より大きくてもよい。
電圧取得部102は、スイッチ76がオフ状態にある電圧検出部70から、パワーコンディショナ10の系統電源300側の第1電圧線250uと中性線250oとの間の線間電圧(Vu1−Vo1)に対応する電圧Vuo1を取得する。電圧取得部102は、スイッチ76がオフ状態にある電圧検出部70から、パワーコンディショナ10の系統電源300側の第2電圧線250wと中性線250oとの間の線間電圧(Vw1−Vo1)に対応する電圧Vwo1を取得する。
また、電圧取得部102は、スイッチ76がオン状態にある電圧検出部70から、パワーコンディショナ10の系統電源300側の第1電圧線250uと中性線250oとの間の線間電圧(Vu1−Vo1)と、分電盤260のパワーコンディショナ10側の第1電圧線250uと中性線250oとの間の線間電圧(Vu2−Vo2)とが加算された電圧に対応する電圧Vuo2を取得してもよい。電圧取得部102は、スイッチ76がオン状態にある電圧検出部70から、パワーコンディショナ10の系統電源300側の第2電圧線250wと中性線250oとの間の線間電圧(Vw1−Vo1)と、分電盤260のパワーコンディショナ10側の第2電圧線250wと中性線250oとの間の線間電圧(Vw2−Vo2)とが加算された電圧に対応する電圧Vwo2を取得してもよい。
線間電圧導出部104は、電圧Vuo1または電圧Vwo1と、電圧Vuo2または電圧Vwo2とに基づいて、線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)を導出してもよい。
ここで、Vuo1およびVwo1は、式(1)および式(2)により表すことができる。
Vuo1=R1/R2×(Vu1−Vo1)+Vref・・・(1)
Vwo1=R1/R2×(Vw1−Vo1)+Vref・・・(2)
また、Vuo2およびVwo2は、式(3)および式(4)により表すことができる。
Vuo2=R1/R2×(Vu1−Vo2)+R1/R3×(Vu2−Vo2)+Vref・・・(3)
Vwo2=R1/R2×(Vw1−Vo2)+R1/R4×(Vw2−Vo2)+Vref・・・(4)
また、式(3)−式(1)は、式(5)により表すことができ、式(4)−式(2)は、式(6)により表すことができる。
R1/R3×(Vu2−Vo2)=Vuo2−Vuo1・・・(5)
R1/R4×(Vw2−Vo2)=Vwo2−Vw01・・・(6)
よって、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)は、式(7)および式(8)により表すことができる。
(Vu2−Vo2)=(Vuo2−Vuo1)/(R1/R3)・・・(7)
(Vw2−Vo2)=(Vwo2−Vuo1)/(R1/R4)・・・(8)
抵抗R1,R2,R3,およびR4は、予め測定され、制御装置100がメモリ等に保持している値を利用できる。よって、線間電圧導出部104は、電圧Vuo1または電圧Vwo1と、電圧Vuo2または電圧Vwo2とを式(7)または式(8)に導入することで、線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)を導出できる。
図4は、制御装置100により実行される電圧上昇の抑制制御についてのフローチャートの一例を示す。
電圧取得部102が、電圧検出部70のスイッチ76をオフした状態で、電圧検出部70から、電圧Vuo1および電圧Vwo1を取得する(S100)。電圧取得部102は、電圧Vuo1または電圧Vwo1が閾電圧Vth1以上か否かを判定する(S102)。電圧Vuo1または電圧Vwo1が閾電圧Vth1以上の場合、電圧取得部102は、スイッチ76をオンした状態で、電圧検出部70から電圧Vuo2および電圧Vwo2を取得する(S104)。
次いで、線間電圧導出部104は、式(7)および式(8)を利用して、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出する(S106)。なお、線間電圧導出部104は、制御装置100が予め保持している電圧Vuo1または電圧Vwo1、および電圧Vuo2または電圧Vwo2と、線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)との関係を示すテーブルを参照して、取得した電圧Vuo1または電圧Vwo1、および電圧Vuo2または電圧Vwo2に対応する線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)を特定することで、線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)を導出してもよい。つまり、線間電圧導出部104は、式(7)および式(8)を利用して、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を、電圧Vuo2または電圧Vwo2を取得する毎に算出しなくてもよい。
抑制制御部106は、導出された線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)が閾電圧Vth2以上か否かを判定する(S108)。線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)が閾電圧Vth2以上の場合、抑制制御部106は、例えば、インバータ40が備える各スイッチのオンオフを制御して、パワーコンディショナ10から出力される無効電力を制御することで、抑制制御を実行する(S110)。
図5は、本実施形態の変形例に係る太陽電池システムの全体構成の一例を示すシステム構成図を示す。変形例に係る太陽電池システムは、電圧検出部70が、分電盤260のパワーコンディショナ側の第2電圧線250wに接続されていない点で、図1に示す太陽電池システムと異なる。また、パワーコンディショナ10が、インバータ40から出力電流を検出する電流センサ19を備える点で、図1に示す太陽電池システムと異なる。
図6は、変形例に係る電圧検出部70の回路構成の一例を示す。変形例に係る電圧検出部70は、オペアンプ74の非反転入力端子に、電圧Vo2が抵抗R4を介して入力されていない点で、図2に示す電圧検出部70と異なる。また、変形例に係る電圧検出部70は、オペアンプ74の反転入力端子に、電圧Vw2が抵抗R4を介して入力されていない点で、図2に示す電圧検出部70と異なる。
図7は、変形例に係る制御装置100の機能ブロックの一例を示す。変形例に係る制御装置100は、電流取得部103を備える点で、図3に示す制御装置100と異なる。電流取得部103は、電流センサ19を介してインバータ40から出力される電流Ioを、パワーコンディショナ10の出力電流として取得する。
線間電圧導出部104は、電圧Vuo1と、電圧Vuo2とに基づいて、式(7)を利用して、線間電圧(Vu2−Vo2)を算出してもよい。また、線間電圧導出部104は、電圧Vuo1、電圧Vuo2、および電流Ioに基づいて、線間電圧(Vw2−Vo2)を導出してもよい。
ここで、第1電圧線250uおよび第2電圧線205wは、例えば、それぞれ同一の材料で同一の長さの電線を用いる。よって、抵抗Ru1および抵抗Rw1のインピーダンスの大きさは、同じである。また、中性線250oには、U相の電流とW相の逆位相の電流とが流れるので、実質的に電流は流れない。
そこで、抵抗Ru1および抵抗Rw1とは、式(9)により表すことができる。
Ru1=((Vu1−Vo1)−(Vu2−Vo2))/Io=Rw1・・・(9)
ここで、制御装置100は、抵抗Ru1および抵抗Rw1を導出する場合、スイッチ76がオフ状態で、電圧取得部102が電圧Vuo1および電圧Vwo1を取得する期間と、スイッチ76がオン状態で、電圧取得部102が電圧Vuo2を取得する期間とで、Ioが一定になるように、インバータ40等を制御する。
線間電圧導出部104は、式(1)および式(7)を式(9)に導入して、電圧Vuo1、電圧Vo2および電流Ioに基づいて、抵抗Ru1および抵抗Rw1を導出する。
また、線間電圧(Vw2−Vo2)は、式(10)により表すことができる。
(Vw2−Vo2)=(Vw1−Vo1)−Rw1×Io・・・(10)
よって、線間電圧導出部104は、式(2)を式(10)に導入して、線間電圧(Vw2−Vo2)の導出の際に取得された電圧Vwo1および電流Ioに基づいて、線間電圧(Vw2−Vo2)を導出する。
抑制制御部106は、導出された線間電圧(Vu2−Vo2)または線間電圧(Vw2−Vo2)が、閾電圧Vth2以上の場合、電圧上昇の抑制制御を実行する。
なお、線間電圧導出部104は、パワーコンディショナ10が起動したときに、抵抗Ru1および抵抗Rw1を導出し、制御装置100が備えるメモリ等に記憶しておいてもよい。そして、線間電圧導出部104は、パワーコンディショナ10が動作中に、周期的に、電圧取得部102により取得された電圧Vuo1、電圧Vuo2、および電流取得部103により取得された電流Io、並びに予め導出された抵抗Rw1に基づいて、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出してもよい。
以上、変形例によれば、電圧検出部70と分電盤260のパワーコンディショナ側の第2電圧線250wとを接続することなく、線間電圧(Vw2−Vo2)を導出することができる。
図8は、本実施形態の他の変形例に係る太陽電池システムの全体構成の一例を示すシステム構成図を示す。他の変形例に係る太陽電池システムは、電圧検出部70が、分電盤260のパワーコンディショナ側の第1電圧線250uと第2電圧線250wとに接続され、中性線250oに接続されていない点で、図5に示す太陽電池システムと異なる。
図9は、他の変形例に係る電圧検出部70の回路構成の一例を示す。電圧検出部70は、オペアンプ72およびオペアンプ74に加えて、オペアンプ78をさらに有する。オペアンプ72は、電圧Vu1と電圧Vo1との間の電位差に対応する電圧Vuo1を出力する。オペアンプ74は、電圧Vw1と電圧Vo1との間の電位差に対応する電圧Vwo1を出力する。オペアンプ76は、電圧Vu2と電圧Vw2との間の電位差に対応する電圧Vwu2を出力する。
オペアンプ72の反転入力端子には、電圧Vu1が抵抗R2を介して入力される。オペアンプ72の反転入力端子には、オペアンプ72の出力端子から出力される電圧Vuo1がさらにフィードバック入力される。
オペアンプ72の非反転入力端子には、電圧Vo1が抵抗R2を介して入力される。オペアンプ72の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが抵抗R1を介してさらに入力される。
オペアンプ74の反転入力端子には、電圧Vw1が抵抗R2を介して入力される。オペアンプ74の反転入力端子には、オペアンプ74の出力端子から出力される電圧Vwo1が抵抗R1を介してさらにフィードバック入力される。
オペアンプ74の非反転入力端子には、電圧Vo1が抵抗R2を介して入力される。オペアンプ74の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが抵抗R1を介してさらに入力される。
オペアンプ78の反転入力端子には、電圧Vw2が抵抗R4を介して入力される。オペアンプ78の反転入力端子には、オペアンプ76の出力端子から出力される電圧Vwu2が抵抗R3を介してさらにフィードバック入力される。
オペアンプ78の非反転入力端子には、電圧Vu1が抵抗R4を介して入力される。オペアンプ78の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが抵抗R3を介してさらに入力される。
ここで、Vuo1、Vwo1、およびVwu2は、式(11)、式(12)、および式(13)により表すことができる。
Vuo1=R1/R2×(Vu1−Vo1)+Vref・・・(11)
Vwo1=R1/R2×(Vw1−Vo1)+Vref・・・(12)
Vwu2=R3/R4×(Vw2−Vu2)+Vref・・・(13)
また、上記の通り、中性線250oには実質的に電流が流れない。そこで、パワーコンディショナ10の系統電源300側の第1電圧線250uと第2電圧線250wとの間の電位差を示す(Vu1−Vo1)+(Vw1−Vo1)は、式(14)により、表すことができる。
(Vu1−Vo1)+(Vw1−Vo1)=(Vw2−Vu2)+(Ru1+Rw1)×Io・・・(14)
そして、式(14)により、(Ru1+Rw1)は、式(15)により表すことができる。
(Ru1+Rw1)=((Vu1−Vo1)+(Vw1−Vo1)−(Vw2−Vu2))/Io・・・(15)
また、上記の通り、抵抗Ru1および抵抗Rw1のインピーダンスは同一なので、抵抗Ru1および抵抗Rw1は、式(16)により表すことができる。
Ru1=Rw1=(Ru1+Rw1)/2・・・(16)
線間電圧導出部104は、例えば、パワーコンディショナ10の起動時に電圧取得部102が取得した電圧Vuo1、電圧Vwo1、および電圧Vwu2に基づいて、式(11)〜(16)を利用することで、抵抗Ru1および抵抗Rw1を導出する。制御装置100は、導出された抵抗Ru1および抵抗Rw1をメモリ等に保持しておく。
さらに、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)は、式(17)および式(18)により表すことができる。
Vu2−Vo2=(Vu1−Vo1)−Ru1×Io・・・(17)
Vw2−Vo2=(Vw2−Vo1)−Rw1×Io・・・(18)
線間電圧導出部104は、式(11)および式(17)を利用して、メモリ等に保持されている抵抗Ru1、線間電圧(Vu2−Vo2)の導出の際に取得された電圧Vuo1および電流Ioに基づいて、線間電圧(Vu2−Vo2)を導出する。また、線間電圧導出部104は、式(12)および式(18)を利用して、メモリ等に保持されている抵抗Rw1、線間電圧(Vw2−Vo2)の導出の際に取得された電圧Vwo1および電流Ioに基づいて、線間電圧(Vw2−Vo2)を導出する。
以上、他の変形例によれば、電圧検出部70と分電盤260のパワーコンディショナ側の中性線250oとを接続することなく、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出することができる。
以上の通り、本実施形態および各変形例によれば、電圧検出部70により検出されたパワーコンディショナ10の系統電源300側の線間電圧(Vu1−Vo1)および(Vw1−Vo1)に対応する電圧Vuo1および電圧Vwo1に基づいて、第1電圧線250u、中性線250oおよび第2電圧線250w上の抵抗Ru1、抵抗Ro1および抵抗Rw1による電圧降下を加味して、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出する。そして、電圧降下を加味して導出された線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)に基づいて、電圧上昇の抑制制御の実行の有無が判断される。電圧降下を加味して抑制制御の実行の有無が判断されるので、パワーコンディショナ10の出力電圧に対応する線間電圧(Vu1−Vo1)または線間電圧(Vw1−Vo1)に基づいて、電圧上昇抑制制御の実行の有無を判断する場合に比べて、より適切なタイミングで電圧上昇の抑制制御を実行できる。したがって、不適切なタイミングで電圧上昇の抑制制御が実行され、パワーコンディショナ10から得られる電力を無駄にすることを防止できる。
また、既存の分電盤に電圧センサなどの追加の回路を設けることなく、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出することができる。よって、電圧センサなどの追加の回路を設けることを目的として、分電盤を交換または改良する必要がない。
なお、パワーコンディショナ10の設置場所と分電盤260の設置場所との間の距離が長い場合など、パワーコンディショナ10および分電盤260の設置状況によっては、電圧検出部70と分電盤260の端子262、264、および266、または電力計270の端子272、274、および276との間を新たに配線できない場合がある。また、例えば、パワーコンディショナ10と分電盤260との距離が短い場合、パワーコンディショナ10と分電盤260との間の配線抵抗による電圧降下が比較的少なく、パワーコンディショナ10の出力端子間の電圧と、分電盤260の端子間の電圧とに大きな差がない場合がある。このような場合、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出しなくても、不適切なタイミングで電圧上昇の抑制制御が実行され、パワーコンディショナ10から得られる電力を無駄にする可能性が少ない。このような場合には、電圧検出部70と分電盤260または電力計270とが接続されない場合もある。
上記のように、電圧検出部70と分電盤260または電力計270とが接続されない場合、線間電圧導出部104は、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出できない。例えば、電圧検出部70が、図2または図6に示す回路構成の場合、スイッチ76をオンしたときとオフしたときとで、電圧検出部70から取得する電圧Vuoの値に変化がない場合、線間電圧導出部104は、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出できないと判断してもよい。また、電圧検出部70が、図9に示す回路構成の場合、線間電圧導出部104は、電圧検出部70から取得する電圧Vwu2が基準電圧Vrefと一致する場合、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出できないと判断してもよい。そして、線間電圧導出部104が線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出できないと判断した場合、抑制制御部106は、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)の代わりに線間電圧(Vu1−Vo1)および線間電圧(Vw1−Vo1)に基づいて抑制制御を実行してもよい。
また、作業者が電圧検出部70と分電盤260または電力計270とを接続しなかった場合に、制御装置100に対して、線間電圧導出部104は線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)を導出できないことを登録してもよい。あるいは、作業者が、抑制制御の実行を、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)に基づいて行うのか、線間電圧(Vu1−Vo1)および線間電圧(Vw1−Vo1)に基づいて行うのかを登録してもよい。この場合、抑制制御部106は、登録内容に応じて、線間電圧(Vu2−Vo2)および線間電圧(Vw2−Vo2)、または線間電圧(Vu1−Vo1)および線間電圧(Vw1−Vo1)に基づいて選択的に抑制制御を実行してもよい。
なお、本実施形態に係る制御装置100が備える各部は、パワーコンディショナ10の電圧上昇の抑制制御に関する各種処理を行う、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムをインストールし、このプログラムをコンピュータに実行させることで、構成してもよい。つまり、コンピュータにパワーコンディショナ10の電圧上昇の抑制制御に関する各種処理を行うプログラムを実行させることにより、制御装置100が備える各部としてコンピュータを機能させることで、制御装置100を構成してもよい。
コンピュータはCPU、ROM、RAM、EEPROM(登録商標)等の各種メモリ、通信バス及びインタフェースを有し、予めファームウェアとしてROMに格納された処理プログラムをCPUが読み出して順次実行することで、制御装置100として機能する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 パワーコンディショナ
12,16 電圧センサ
14,18,19 電流センサ
20 昇圧回路
40 インバータ
50 リレー
60 供給電源
70 電圧検出部
100 制御装置
102 電圧取得部
103 電流取得部
104 線間電圧導出部
106 抑制制御部
200 太陽電池アレイ
250u 第1電圧線
250o 中性線
250w 第2電圧線
260 分電盤
270 電力計
300 系統電源

Claims (11)

  1. 系統電源と連系するパワーコンディショナの前記系統電源側の線間電圧に対応する第1電圧を検出する電圧検出部から第1電圧を取得する電圧取得部と、
    前記第1電圧に基づいて、前記パワーコンディショナと前記系統電源との間に設けられた負荷の前記パワーコンディショナ側の線間電圧に対応する第2電圧を導出する線間電圧導出部と、
    前記第2電圧に基づいて、前記パワーコンディショナの出力電圧の上昇を抑制する抑制制御を実行する抑制制御部と
    を備える制御装置。
  2. 前記線間電圧導出部は、前記第1電圧が閾電圧以上の場合、前記第2電圧を導出する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記電圧取得部は、前記電圧検出部から、前記パワーコンディショナの前記系統電源側の第1電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する前記第1電圧と、前記パワーコンディショナの前記系統電源側の第1電圧線と中性線との間の線間電圧と前記負荷の前記パワーコンディショナ側の前記第1電圧線と前記中性線との間の線間電圧とが加算された電圧に対応する加算電圧とを取得し、
    前記線間電圧導出部は、前記第1電圧および前記加算電圧に基づいて、前記第2電圧を導出する、請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記電圧検出部は、前記電圧検出部と、前記負荷の前記パワーコンディショナ側の前記第1電圧線および前記中性線とを電気的に接続または切断するスイッチを有し、
    前記電圧検出部は、前記スイッチを介して前記電圧検出部と、前記負荷の前記パワーコンディショナ側の前記第1電圧線および前記中性線とを切断した状態で、前記第1電圧を検出し、前記スイッチを介して前記負荷の前記パワーコンディショナ側の前記第1電圧線および前記中性線とを接続した状態で、前記加算電圧を検出する、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記パワーコンディショナの出力電流を検出する電流検出部から前記出力電流を取得する電流取得部をさらに備え、
    前記電圧取得部は、前記電圧検出部から、前記パワーコンディショナの前記系統電源側の第2電圧線と前記中性線との間の線間電圧に対応する第3電圧をさらに取得し、
    前記線間電圧導出部は、前記第1電圧、前記第2電圧、前記第3電圧、および前記出力電流に基づいて、前記負荷の前記パワーコンディショナ側の前記第2電圧線と前記中性線との間の線間電圧に対応する第4電圧をさらに導出し、
    前記抑制制御部は、前記第2電圧または前記第4電圧に基づいて、前記抑制制御を実行する、請求項3または請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記パワーコンディショナの出力電流を検出する電流検出部から前記出力電流を取得する電流取得部をさらに備え、
    前記電圧取得部は、前記パワーコンディショナの前記系統電源側の第1電圧線と中性線との間の線間電圧に対応する前記第1電圧、前記パワーコンディショナの前記系統電源側の第2電圧線と前記中性線との間の線間電圧に対応する第3電圧、および前記負荷の前記パワーコンディショナ側の前記第1電圧線と前記第2電圧線との間の線間電圧に対応する第4電圧を前記電流検出部から取得し、
    前記線間電圧導出部は、前記第1電圧、前記第3電圧、前記第4電圧および前記出力電流に基づいて、前記負荷の前記パワーコンディショナ側の前記第1電圧線と前記中性線との間の線間電圧に対応する前記第2電圧、または前記負荷の前記パワーコンディショナ側の前記第2電圧線と前記中性線との間の線間電圧に対応する第5電圧を導出し、
    前記抑制制御部は、前記第2電圧または前記第5電圧に基づいて、前記抑制制御を実行する、請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  7. 前記線間電圧導出部が前記第2電圧を導出できない場合、前記抑制制御部は、前記第2電圧の代わりに前記第1電圧に基づいて前記抑制制御を実行する、請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の制御装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の制御装置と、
    前記電圧検出部と、
    分散型電源からの電力を前記系統電源からの電力と連系させるインバータと
    を備え、
    前記抑制制御部は、前記インバータの出力を制御することで前記抑制制御を実行する、パワーコンディショナ。
  9. 請求項8に記載のパワーコンディショナと、
    前記分散型電源と
    を備える分散型電源システム。
  10. コンピュータを、請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の制御装置として機能させるためのプログラム。
  11. 系統電源と連系するパワーコンディショナの前記系統電源側の線間電圧に対応する第1電圧を電圧検出部から取得する段階と、
    前記第1電圧に基づいて、前記パワーコンディショナと前記系統電源との間に設けられた負荷の前記パワーコンディショナ側の線間電圧に対応する第2電圧を導出する段階と、
    前記第2電圧に基づいて、前記パワーコンディショナの出力電圧の上昇を抑制する電圧抑制制御を実行する段階と
    を含む制御方法。
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