JP2014179788A - 携帯端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末装置の回路基板の電子部品から発生する熱を、効率よく電池パックへ伝達する。筐体の薄型化を妨げない。
【解決手段】携帯端末装置1の回路基板10に、第1の伝熱端子14と第1の熱伝達体15とを有する第1の熱伝達路を設け、電池パック20に、第2の伝熱端子22と第2の熱伝達体25とを有する第2の熱伝達路を設け、回路基板10と電池パックとを筐体2に収納したときに、第1の伝熱端子14と第2の伝熱端子22とが熱伝達可能に接続される。第1の熱伝達路が電子部品が発生する熱を電池パックへ伝達し、第2の熱伝達路が熱を電池素体の正極部および負極部の少なくとも一方に伝達する。筐体2に回路基板10と電池パック20とを収納するだけで、電子部品から電池パック20へ効率よく熱を伝達する手段が構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話装置やスマートフォンなどの携帯端末装置に関する。
携帯端末装置において、筺体内部に収納される電子部品から発生する熱を分散させる手段として、従来、熱源となる電子部品が回路基板上に分散して配置されるように基板デザインを工夫する手法、回路基板に配設される配線導体を利用して熱分散させる手法、回路基板に放熱シートまたは熱分散シートを配設する手法が知られている。
前記従来の発熱対策では、携帯端末機器の小型、薄型化に伴い、電子部品から発生する熱で、筺体表面に局所的な発熱が発生する。特に、筐体の薄型化を目的として、電池パックと回路基板とが重なり合わない構造を採用する場合、筺体内の発熱の効率的な分散ができていないと、電池パック部位と回路基板部位とで筺体表面の温度差が大きくなる現象がもたらされる。携帯端末装置の筺体の部位によって表面温度に差があると、ユーザーに対し不快感を与える原因となる。さらに、携帯端末装置が防水仕様の場合は、筺体外へ熱が排出しにくい構造であるため、局所的な発熱を抑えて筺体表面の熱分布の均一化を図るには、筺体内で効率的に熱分散させることが必要である。
そこで、携帯端末装置が、筐体内に電池パックが収納される構造の場合、電子部品から発生する熱を、電池パックへ伝達して、熱分散を図ることが提案されている。たとえば特許文献1に、装置内の電子部品と電池とを接続するように配置し、電子部品の駆動により発生する熱を電池へ伝える熱伝達路を備える携帯端末装置が記載されている。
特開2003−338859号公報
特許文献1に記載の携帯端末装置は、筐体内に、電子部品に接続する第1熱伝達路と、電池に接続する第2熱伝達路と、第1熱伝達路と第2熱伝達路との接続状態を操作するスイッチと、温度計測手段と、温度計測手段が検知する検知温度に基づきスイッチの断続状態を制御する制御手段とを備え、温度計測手段の検知温度が閾値を超えたときに、スイッチを動作させて第1熱伝達路と第2熱伝達路とを接続状態とし、回路基板と電池との間の熱伝達を可能にするというものである。
特許文献1の携帯端末装置は、電子部品の熱を電池へ熱伝達させるための第2の熱伝達路を、電池に重ねて配置する構造のため、端末装置の薄型化が難しいという課題を有している。さらに、第1、第2の熱伝達路間に手動スイッチまたは自動スイッチを配設する構成であり(図1、3参照)、そのため小型化・薄型化が難しい、という課題を有している。
本発明の目的は、電子部品が発生する熱を効率よく電池パックへ伝達して、筐体表面温度の均一化を図ることである。また本発明の別の目的は、筐体の薄型化を妨げることのない携帯端末装置を提供することである。
本発明は、駆動時に熱を発生する電子部品が実装される回路基板と、該回路基板に電力を供給する電池パックと、前記回路基板と前記電池パックとを収納する筐体とを備える携帯端末装置であって、
前記回路基板は、基板本体と、該基板本体に設けられる、前記電子部品が発生する熱を前記電池パックへ伝達する第1の熱伝達路とを有し、
前記電池パックは、表面に正極部および負極部を有する電池素体と、前記第1の熱伝達路に熱伝達可能に接続される第2の熱伝達路とを有し、該第2の熱伝達路は、前記第1の熱伝達路を介して伝達される熱を前記正極部および負極部の少なくとも一方に伝達することを特徴とする携帯端末装置である。
また本発明は、前記第1の熱伝達路が、
前記基板本体に設けられる熱伝導性を有する第1の伝熱端子と、
前記電子部品と前記第1の伝熱端子とを熱伝達可能に接続する、熱伝導性を有する第1の熱伝達体とを有し、
前記第2の熱伝達路が、
前記電池素体から離隔させて設けられる、熱伝導性を有する第2の伝熱端子と、
前記正極部および前記負極部のいずれか一方と前記第2の伝熱端子とを熱伝達可能に接続する、熱伝導性を有する第2の熱伝達体とを有し、
前記回路基板と前記電池パックとを前記筐体に収納したときに、前記第1の伝熱端子と前記第2の伝熱端子とが熱伝達可能に接続されることを特徴とする。
また本発明は、前記回路基板が、
前記第1の熱伝達路から離隔させて設けられる、導電性を有する通電端子と、
前記電子部品と前記通電端子とを通電可能に接続する、導電性を有する通電路とをさらに有し、
前記電池パックは、
前記電池素体および前記第2の熱伝達路から離隔させて設けられる、導電性を有する電極端子と、
前記正極部と前記電極端子とを通電可能に接続する、導電性を有する通電部材とをさらに有し、
前記回路基板と前記電池パックとを前記筐体に収納したときに、前記通電端子と前記電極端子とが通電可能に接続されることを特徴とする。
また本発明は、前記第1の熱伝達路および前記第2の熱伝達路がいずれも導電性を有し、
前記第2の熱伝達路は、前記第2の熱伝達体によって、前記負極部と前記第2の伝熱端子とが熱伝達可能にかつ通電可能に接続され、
前記第1の熱伝達路は、前記第2の熱伝達路を介し前記負極部と通電可能に接続されて、前記電池パックの接地導体として機能することを特徴とする。
また本発明は、前記回路基板が、
前記第1の熱伝達路から離隔させて設けられ、前記基板本体の熱を前記電池パックへ伝達する第3の熱伝達路をさらに備え、
前記電池パックは、
前記第2の熱伝達路から離隔して設けられ、前記第3の熱伝達路に熱伝達可能に接続される第4の熱伝達路をさらに備え、該第4の熱伝達路は、前記第3の熱伝達路を介して伝達される熱を前記正極部に伝達することを特徴とする。
本発明によれば、回路基板に設けた第1の熱伝達路が、電子部品が発生する熱を電池パックへ伝達し、電池パックに設けた第2の熱伝達路が、第1の熱伝達路を介して伝達される熱を、電池素体の正極部および負極部の少なくとも一方に伝達する。正極部および負極部は、電池素体において必ず金属が露出する部分である。また電池素体は、電子部品などと比較して熱容量がはるかに大きい。したがって、電池素体の正極部および負極部の少なくとも一方に、電子部品から発生する熱を伝達すれば、効率よく熱を移動させて、熱の均一化を図ることができる。
また本発明によれば、第1の熱伝達路が、回路基板に設けられる第1の伝熱端子と第1の熱伝達体とを含み、第2の熱伝達路が、電池パックに設けられる第2の伝熱端子と、正極部および前記負極部のいずれか一方と接続する第2の熱伝達体とを含み、回路基板と電池パックとを筐体に収納したときに、第1の伝熱端子と第2の伝熱端子とが熱伝達可能に接続されるから、筐体に回路基板と電池パックとを収納するだけで、電子部品から電池パックへ効率よく熱を伝達する手段が構成される。したがって、回路基板と電池パックとが重ならないように隣り合わせに筐体に収納すればよいので、筐体の薄型化が可能である。
また本発明によれば、回路基板が、通電端子と通電路とをさらに備え、電池パックが、電極端子と、正極部と電極端子とを通電可能に接続する通電部材とをさらに備え、回路基板と電池パックとを筐体に収納したときに、通電端子と電極端子とが通電可能に接続されるから、筐体に回路基板と電池パックとを収納するだけで、電池パックから電子部品へ電力を供給する手段が構成される。したがって、回路基板と電池パックとが重ならないように隣り合わせに筐体に収納すればよいので、筐体の薄型化が可能である。
また本発明によれば、第1の熱伝達路および第2の熱伝達路がいずれも導電性を有し、第2の熱伝達体が、負極部と第2の伝熱端子とを熱伝達可能にかつ通電可能に接続するから、第1の熱伝達路を負極部と通電可能に接続して、電池パックの接地導体として機能させることができる。よって、電池パックの接地導体を別途設ける必要がない。
また本発明によれば、回路基板に、第1の熱伝達路から離隔させて設けられる第3の熱伝達路をさらに有し、電池パックが、第2の熱伝達路から離隔して設けられ、第3の熱伝達路を介して伝達される熱を正極部に伝達する第4の熱伝達路をさらに有するので、回路基板と電池パックとを筐体に収納したときに、第3の熱伝達路と第4の熱伝達路とが接続され、正極部を負極部と短絡させること無く、正極部にむけて、回路基板の熱を伝達することができるので、筐体における熱の均一化を一層促進することができる。
本発明の一実施形態に係るものであって、図1(A)は、携帯端末装置1の内部構造を概略的に示す断面図、図1(B)は、携帯端末装置1の概略構成を示すブロック図である。 図2(A)(B)は、回路基板10の異なる箇所の断面図である。 電池パック20の斜視図である。 電池素体24の斜視図である。 電池パック20の内部構造を概略的に示す要部の断面図である。 携帯端末装置1の動作時における筐体2の表面温度分布を説明するものであって、図6(A)は携帯端末装置1の断面図、図6(B)は筐体2の背面図、図6(C)は、従来の携帯端末装置6の動作時における筐体表面の温度分布を示す熱分布画像、図6(D)は、本発明の一実施形態に係る携帯端末装置1の動作時における筐体表面の温度分布を示す熱分布画像である。 携帯端末装置1の動作時における筐体2の表面温度分布を示すグラフであって、図7(A)は従来品のもの、図7(B)は本実施形態のものである。 本発明の異なる実施形態に係るものであって、第1の熱伝達体15を回路基板10のほぼ全体を占めるように設けた場合の携帯端末装置1Aの概略構成を示すブロック図である。 図8に示す携帯端末装置1Aに使用する電池パックの内部構造を概略的に示す断面図であって、図9(A)は、第1の熱伝達体15を正極部24Aに接続する場合、図9(B)は、第1の熱伝達体15を負極部24Bに接続する場合である。 本発明のさらに異なる実施形態に係るものであって、図10(A)は電池パック20Cの斜視図、図10(B)は電池パック20Cの側面図である。 図10に示す電池パック20Cを用いた携帯端末装置1Cの内部構造を概略的に示す断面図である。 図10に示す携帯端末装置1Cの回路基板10と電池パック20Cとの接続部分を拡大して示す断面図である。
図1〜5は本発明の一実施形態に係るものであって、図1(A)は、携帯端末装置1の内部構造を概略的に示す断面図、図1(B)は、携帯端末装置1の概略構成を示すブロック図、図2(A)(B)は、回路基板10の異なる箇所の断面図、図3は、電池パック20の斜視図、図4は、電池素体24の斜視図、図5は、電池パック20の内部構造を概略的に示す要部の断面図である。
本発明が対象とする携帯端末装置1は、たとえば、携帯電話装置、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)などが挙げられる。以下は、本発明を、携帯端末装置1がスマートフォンである場合の実施形態について説明するが、携帯端末装置1の種類はこれらに限定されない。
図1(A)に示すように、携帯端末装置1は、筐体2の内部に、装置に各種動作を実行させるための電子部品が実装された回路基板10と、回路基板10に電力を供給するための電池パック20と、液晶表示装置などの表示装置3とを、筐体2に収納してなる。回路基板10と電池パック20とは隣合せに配置され、筐体2の薄型化に寄与している。携帯端末装置1は、表示装置3の表示面が向く面を正面1aとし、これと対向する面を背面1bとする。通常、背面1bに設けられる蓋体(図示せず)を取り外すことによって、電池パック20の着脱、交換が可能である。ただし本発明は、電池パック20の取り外しができないタイプの構造の携帯端末装置1にも適用可能である。
図1(B)に示すように、回路基板10は、基板本体18に、電源集積回路部11A、増幅回路部11B、中央演算装置11Cなどの電子部品が実装される。各電子部品は、携帯端末装置1に各種動作を実行させるためのものであり、導電性を有する配線導体から成る通電路12によって、互いに電気的に接続される。また、基板本体18の適所に導電性を有する通電端子13が設けられ、この通電端子13は、たとえば電源集積回路部11Aに接続される。本実施形態では、基板本体18の一端部の中央付近に、通電端子13が配設される。さらに、中央演算装置11Cと表示装置3とが、電気配線によって電気的に接続される。
図2(A)および(B)に示すように、本実施形態の回路基板10は、基板本体18に、第1の伝熱端子14および第1の熱伝達体15で構成される第1の熱伝達路K1と、第3の伝熱端子16および第3の熱伝達体17で構成される第3の熱伝達路K3とが配設される。第1の熱伝達路K1と第3の熱伝達路K3とは、金属などの熱伝導性に優れた素材から成り、互いに接することがないよう、離隔させて配置される。図2(A)に示すように、第1の熱伝達体15は、電子部品(たとえば増幅回路部11B)に接して設けられ、電子部品が発する熱を、第1の伝熱端子14へ直接伝達する。ただし、第1の熱伝達体15は、電子部品の通電箇所とは、電気的に絶縁される。図2(B)に示すように、第3の熱伝達体17は、電子部品とは接しないように設けられ、基板本体18から伝えられる熱を、第3の伝熱端子16へ伝達する。
電池パック20は、回路基板10に電力を供給するものであり、図3に示すように、ケーシング28の内部に電池素体24が収納され、ケーシング28の外面に、電極端子21と、第2の伝熱端子22および第4の伝熱端子23とを突出させて設けたものである。電池素体24は、たとえばリチウム電池やリチウムイオン電池などの二次電池が用いられ、図4に示すように、表面に正極部24Aと負極部24Bとを備える。
電池パック20の内部構造は次のごとくである。図5に示すように、ケーシング28の表面から突出させた電極端子21には、過放電や過充電を防止する電池保護回路基板27が接続され、この電池保護回路基板27と、正極部24Aおよび負極部24Bとは、導電性を有する電極板によって通電可能に接続される。本実施形態では、この電極板を、第2の熱伝達体25および第4の熱伝達体26に用いる。すなわち、負極部24Bと、電池素体24から離隔させて設けた第2の伝熱端子22とが、第2の熱伝達体25によって接続され、正極部24Aと、電池素体24から離隔させて設けた第4の伝熱端子23とが、第4の熱伝達体26によって接続される。第2の伝熱端子22と第2の熱伝達体25とによって第2の熱伝達路K2が構成され、第4の伝熱端子23と第4の熱伝達体26とによって、第4の熱伝達路K4が構成される。第2の伝熱端子22、第2の熱伝達体25、第4の伝熱端子23および第4の熱伝達体26はいずれも、金属などの伝熱性に優れた素材からなる。
前記のごとく構成された回路基板10および電池パック20は、図2(A)に示すように、筐体2内に収納させた状態において、第1の伝熱端子14と第2の伝熱端子22とが熱伝達可能に接続されるとともに、第3の伝熱端子16と第4の伝熱端子23とが熱伝達可能に接続され、さらに、通電端子13と電極端子21とが通電可能に接続される。なお本実施形態では、第1の伝熱端子14と第2の伝熱端子22との間に配置され、それぞれに接する金属製ばね部材4、および、第3の伝熱端子16と第4の伝熱端子23との間に配置されそれぞれに接する金属製のばね部材4を配置し、これらの熱的な接続状態を確保している。
第1の伝熱端子14と第2の伝熱端子22とが接続されることによって、回路基板10の第1の熱伝達路K1と、電池パック20の第2の熱伝達路K2とが接続されるので、電子部品が発生させる熱を、電池パック20へ伝達することができる。電池パック20に伝達された熱は、第2の熱伝達路K2を介して負極部24Bに流入する。電池素体24は、電子部品に比べて熱容量が大きいから、これらから発生する熱を容易に吸収して、熱の分散を促進する。
他方、第3の伝熱端子16と第4の伝熱端子23とが接続されることによって、回路基板10の第3の熱伝達路K3と、電池パック20の第4の熱伝達路K4とが接続されるので、回路基板10の基板本体18の熱を、電池パック20へ伝達することができる。電池パック20に伝達された熱は、第4の熱伝達路K4を介して正極部24Aに流入し、基板本体18から発生する熱を容易に吸収して、熱の分散を促進する。なお本実施形態では、回路基板10を平面視する方向で見たときの第1の熱伝達体15の面積を、第3の熱伝達体17に比べて充分に大きいものとしたが、両者の面積の比率は適宜変更できるものである。
また、通電端子13と電極端子21とが接続されるから、電池パック20から回路基板10への電力供給が可能になる。なお、第1の伝熱端子14、第1の熱伝達体15、第2の伝熱端子22、および第2の熱伝達体25を、いずれも導電体とすることによって、これらと、電池素体24の負極部24Bとが電気的に接続されるので、第1の熱伝達路K1を電池パック20の接地導体として機能させることが可能になる。
本実施形態により、携帯端末装置1の筐体表面の温度分布の偏りが解消されることを、図6,7によって説明する。図6(A)は携帯端末装置1の断面図、図6(B)は筐体2の背面図、図6(C)は、従来の携帯端末装置6の動作時における筐体表面の温度分布を示す熱分布画像、図6(D)は、本実施形態に係る携帯端末装置1の動作時における筐体表面の温度分布を示す熱分布画像、図7は、携帯端末装置1の動作時における筐体2の表面温度分布を示すグラフであって、図7(A)は従来品のもの、図7(B)は本実施形態のものである。なお、前記従来の携帯端末装置6とは、本実施形態の携帯端末装置1において、回路基板10と電池パック20とを熱的に接続する熱伝達路K1〜K4を省いたものである。
図6(A)および(B)に示すように、携帯端末装置1の背面1bを、回路基板10に対応する領域R1と、電池パック20に対応する領域R2とに区画する。そして、携帯端末装置1を動作させたときの背面1bの表面をサーモグラフィ装置で撮影し、熱分布画像を作成する。従来の携帯端末装置6を撮影した画像に基づいて作成した熱分布画像が図6(C)であり、その温度分布をグラフ化したものが図7(A)である。他方、本実施形態の携帯端末装置1を撮影した画像に基づいて作成した熱分布画像が図6(D)であり、その温度分布をグラフ化したものが図7(B)である。図6(C)(D)の熱分布画像は、サーモグラフィ装置による撮影画像において、温度が高い部分ほど、色が濃くなるように、濃淡の変換処理を行って作成したものである。
図6(C)および図7(A)から分かるように、従来の携帯端末装置6にあっては、その動作時に、回路基板10側の領域R1の表面温度が、他の部分よりもかなり高くなっている一方、電池パック20側の領域R2の表面温度は、周囲と比べて、あまり高くなっていない。これに対し、本実施形態に係る携帯端末装置1について、動作時における筐体2の背面1bの表面温度分布を測定したところ、図6(D)に示す熱分布画像、および、図7(B)に示すグラフが得られた。図6(C)と(D)との熱分布画像の比較、および、図7(A)と(B)とのグラフの比較から分かるように、本実施形態の携帯端末装置1では、従来の携帯端末装置6と比べると、回路基板10側の領域R1の最高温度が低下し、電池パック20側の領域R2の最低温度が上昇し、結果的に、全体の温度分布が平均化している。したがって、本実施形態による携帯端末装置1は、その使用時に、筐体2の局所的な発熱が生じないから、使用者に不快感を与えない。
図8は、本発明の異なる実施形態に係るものであって、第1の熱伝達体15を回路基板10のほぼ全体を占めるように設けた場合の携帯端末装置1Aの概略構成を示すブロック図、図9は、図8に示す携帯端末装置1Aに使用する電池パックの内部構造を概略的に示す断面図であって、図9(A)は、第1の熱伝達路K1を正極部24Aに接続する場合、図9(B)は、第1の熱伝達路K1を負極部24Bに接続する場合を示すものである。
本実施形態は、電池パック20に設ける2つの第2の伝熱端子22A,22Bを、いずれも電池素体24の同極に接続するものである。基板本体18に設ける第1の熱伝達体15は、基板本体18のほぼ全体を占め、2つの第1の伝熱端子14A,14Bがいずれも、第1の熱伝達体15と接続される。
図9(A)に示す実施形態では、正極部24Aと電池保護回路基板27とを電気的に接続する電極板を、第2の熱伝達体29としている。すなわち、第2の熱伝達体29によって、2つの第2の伝熱端子22A,22Bと正極部24Aとを熱伝達可能に接続して、第2の熱伝達路K2とするとともに、電池保護回路基板27と正極部24Aとの接続も行っている。本実施形態では、負極部24Bと電池保護回路基板27とを電気的に接続する電極板30は、第2の熱伝達路K2と離隔している。
図9(B)に示す実施形態では、2つの第2の伝熱端子22A,22Bを、第2の熱伝達体31,32によって、それぞれ負極部24Bおよび電池素体24の外装に熱伝達可能に接続するとともに、正極部24Aと電池保護回路基板27とを電気的に接続する電極板33を、第2の熱伝達路K2とは離隔させものである。
かかる構成によっても、回路基板10で発生する熱を、電池パック20に吸収させて、筐体2の表面温度の均一化を図ることができる。
図10は、本発明のさらに異なる実施形態に係るものであって、図10(A)は電池パック20Cの斜視図、図10(B)は電池パック20Cの側面図、図11は、図10に示す電池パック20Cを用いた携帯端末装置1Cの内部構造を概略的に示す断面図、図12は、図10に示す携帯端末装置1Cの回路基板10と電池パック20Cとの接続部分を拡大して示す断面図である。
本実施形態は、電池パック20における第2および第4の伝熱端子22,23が設けられる面に、これらと離隔させて突起部34,35を形成し、第2および第4の伝熱端子22,23と突起部34,35との間に形成される間隙36,37を利用して、電池パック20と回路基板10との接続状態を安定させるものである。
図11に示すように、筐体2に電池パック20を収納させる際に、第2の伝熱端子22と突起部34との間の間隙36、および、第4の伝熱端子23と突起部35との間の間隙37に、回路基板10の基板本体18を挿入させる。そして図12に示すように、第1の伝熱端子14と第2の伝熱端子22とは、間に配置したばね部材4で、熱伝達可能に接続する。他方、突起部34を、基板本体18に取付けた保持具5に当接させる。同様に、第3の伝熱端子16と第4の伝熱端子23とを、間に配置したばね部材4で、熱伝達可能に接続するとともに、突起部35を、基板本体18に取付けた保持具5に当接させる。
これにより、基板本体18を、第2の伝熱端子22と突起部34との間の間隙36、および、第4の伝熱端子23と突起部35との間の間隙37に挟みこんだ状態を実現できるから、電池パック20Cの取付状態を安定させることができる。
なお、第1の熱伝達体15を、セラミックなどの非導電性の部材で構成した場合は、これに電池パック20の第2の伝熱端子22および第4の伝熱端子23の両方を接続しても短絡が生じないから、第3の熱伝達体17を省略することが可能となる。
1 携帯端末装置
1a 正面
1b 背面
2 筐体
3 表示装置
4 接続部材
10 回路基板
11A,11B,11C 電子部品
12 配線導体
13 通電端子
14 第1の伝熱端子
15 第1の熱伝達体
16 第3の伝熱端子
17 第3の熱伝達体
18 基板本体
20 電池パック
21 電極端子
22 第2の伝熱端子
23 第4の伝熱端子
24 電池素体
24A 正極部
24B 負極部
25 第2の熱伝達体
26 第2の熱伝達体
27 電池保護回路基板
28 ケーシング

Claims (5)

  1. 駆動時に熱を発生する電子部品が実装される回路基板と、該回路基板に電力を供給する電池パックと、前記回路基板と前記電池パックとを収納する筐体とを備える携帯端末装置であって、
    前記回路基板は、基板本体と、該基板本体に設けられる、前記電子部品が発生する熱を前記電池パックへ伝達する第1の熱伝達路とを有し、
    前記電池パックは、表面に正極部および負極部を有する電池素体と、前記第1の熱伝達路に熱伝達可能に接続される第2の熱伝達路とを有し、該第2の熱伝達路は、前記第1の熱伝達路を介して伝達される熱を前記正極部および負極部の少なくとも一方に伝達することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記第1の熱伝達路は、
    熱伝導性を有する第1の伝熱端子と、
    前記電子部品と前記第1の伝熱端子とを熱伝達可能に接続する、熱伝導性を有する第1の熱伝達体とを有し、
    前記第2の熱伝達路は、
    前記電池素体から離隔させて設けられる、熱伝導性を有する第2の伝熱端子と、
    前記正極部および前記負極部のいずれか一方と前記第2の伝熱端子とを熱伝達可能に接続する、熱伝導性を有する第2の熱伝達体とを有し、
    前記回路基板と前記電池パックとを前記筐体に収納したときに、前記第1の伝熱端子と前記第2の伝熱端子とが熱伝達可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記回路基板は、
    前記第1の熱伝達路から離隔させて設けられる、導電性を有する通電端子と、
    前記電子部品と前記通電端子とを通電可能に接続する、導電性を有する通電路とをさらに有し、
    前記電池パックは、
    前記電池素体および前記第2の熱伝達路から離隔させて設けられる、導電性を有する電極端子と、
    前記正極部と前記電極端子とを通電可能に接続する、導電性を有する通電部材とをさらに有し、
    前記回路基板と前記電池パックとを前記筐体に収納したときに、前記通電端子と前記電極端子とが通電可能に接続されることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記第1の熱伝達路および前記第2の熱伝達路がいずれも導電性を有し、
    前記負極部と前記第2の伝熱端子とは、前記第2の熱伝達体によって、熱伝達可能にかつ通電可能に接続され、
    前記第1の熱伝達路は、前記第2の熱伝達路を介し前記負極部と通電可能に接続されて、前記電池パックの接地導体として機能することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯端末装置。
  5. 前記回路基板は、
    前記第1の熱伝達路から離隔させて設けられ、前記基板本体の熱を前記電池パックへ伝達する第3の熱伝達路をさらに有し、
    前記電池パックは、
    前記第2の熱伝達路から離隔して設けられ、前記第3の熱伝達路に熱伝達可能に接続される第4の熱伝達路をさらに有し、該第4の熱伝達路は、前記第3の熱伝達路を介して伝達される熱を前記正極部に伝達することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。
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