JP2014179057A - 飲料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 水、または湯を貯留する容器から調理部に供給された水、または湯により調理された飲料を提供する飲料供給装置において、前記容器は水、または湯を貯留するタンク2と、前記タンク2を囲繞し、少なくともタンク上部で断熱材5、6により閉塞された真空ジャケット3とで構成され、前記タンク2の下部に前記タンク2内の水、または湯を導出するための断熱材で覆われている導出部4を設けた飲料供給装置。
【選択図】図1
Description
従来技術としては、湯タンクの側壁面を断熱材で覆って湯タンクからの熱の発散を防ぐもの(図9参照)が存在している。
しかしながら、この従来技術ではカップ式飲料自動販売機内に取り付けるための配線等で湯タンクの上下部には断熱材で覆っていないものや、上下側面を断熱材で覆っているものの、断熱効果が不十分で、湯タンク側面・上下からの熱の発散を防ぐことが十分にできず、効果のある省エネ対策とは言えないものである。
これを解決するための従来例として、所望の温度に加熱した湯を貯留する貯湯タンクを備え、この貯湯タンクから飲料生成用の湯を供給する給湯装置において、前記貯湯タンクの壁に真空断熱層を構成したことを特徴とする給湯装置(例えば、特許文献1を参照)が存在している。
本発明は、上記問題を解決した飲料供給装置を提供するものである。
水、または湯を貯留する容器から調理部に供給された水、または湯により調理された飲料を提供する飲料供給装置において、前記容器は水、または湯を貯留するタンクと、前記タンクを囲繞し、少なくともタンク上部で断熱材により、閉塞された真空ジャケットとで構成され、前記タンクの下部に前記タンク内の水、または湯を導出するための断熱材で覆われている導出部を設けた構成である。
請求項1に記載の発明に加えて、前記真空ジャケット内壁が、前記タンクを兼ねる構成である。
請求項1、または請求項2に記載の発明に加えて、前記導出部は、マニホールドである構成である。
請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1項に記載の発明に加えて、前記飲料供給装置は、制御部と、前記導出部を加熱する加熱装置と、前記導出部、または前記導出部近傍に温度検出装置とを備え、前記制御部は、飲料供給装置の提供待機中に前記温度検出装置によって検出された前記導出部、または前記導出部近傍の温度が、所定の温度以下になると、前記加熱装置によって導出部の加熱を開始するよう制御するものである。
請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1項に記載の発明に加えて、前記制御部によって前記タンク内の水、または湯の前記導出部への導出を制御する弁を備え、前記制御部は、飲料の調理を開始する前に、前記容器から調理部に至る給水経路に前記容器内の水、または湯を所定時間または所定量通水するように前記弁を制御するものである。
請求項4、または請求項5に記載の発明に加えて、前記温度検出装置によって検出され、前記加熱装置によって前記導出部の加熱を開始するように制御する温度、飲料の調理を開始する前に前記容器から前記調理部に至る前記給水経路に、前記容器内の水、または湯を通水する時間、または量は任意に設定可能であるものである。
飲料供給装置において、大容量の湯タンクに代えて、小容量の湯タンクを設け、前記小容量の湯タンクよりひと回り大きく、断熱効果のある真空ジャケットの中に小容量の湯タンクを収納し、湯タンク上部を発泡ポリプロピレン等の断熱材で覆い、湯タンク下部、及び湯を供給するための湯弁であるマニホールド部を断熱材で覆った構成である。
(1)湯タンクを高断熱である真空ジャケット内に搭載すると共に、マニホールド部を断熱材で覆ったため、湯タンク内、およびマニホールド内のお湯の温度が下がるのを防止し、結果、従来の給湯装置と比べて優れた省エネ効果を奏することができる。
(2)請求項4に記載の発明によると、本発明の湯タンクの下部に設けられた湯弁に溜まるお湯の温度が下がると、温度検出装置によって湯温の下がりを検出し、加熱装置によって再加熱をし、例えば販売待機時間が長い場合であっても、適温のホット飲料を提供することができる。
(3)請求項6に記載の発明によると、レギュラーコーヒー等、抽出の際に高温のお湯を必要とする場合には、タンク下部に設けられた湯弁にお湯を通し、給湯管を予熱させることによって、湯タンクから送られてくるお湯が給湯管によって熱を奪われてしまうことを防ぎ、適温のお湯を給湯することができる。さらに、飲料供給装置の設置場所によって、湯弁に溜まるお湯の温度制御や、給湯管等を予熱するために流す湯通しの湯量・温度を自由に設定することができるものである。
(4)請求項7に記載の発明によると、飲料供給装置の内でも、カップ式飲料自動販売機では、利用者のホット飲料の連続購入に対応するべく、小型高断熱湯タンクを採用することで、湯タンク内の湯温を好適な温度で長時間保つことができ、さらに小型の湯タンクのため、適温まで、より短時間で温めることができ、利用者を待たせずにホット飲料を提供することができる。
図9、図10からも理解できるように、従来技術では湯タンク2’からの出湯を制御する電磁弁19が、湯タンク2’の側壁面に直接配置されていることから、電磁弁19が開くと、湯タンク2’内の湯が直接流出する一方、電磁弁19が、湯タンク2’の側壁面に配置されているために、湯タンク2’を自動販売機内に配置した場合に、その前後方向や左右方向に突出することから、自動販売機本体の設置面積を小さくすることの妨げとなっていた。また、この電磁弁19を湯タンク2´の一方の端面(多くは、下端面)に配置することが考えられるが、そのような構成にした場合には、設置面積を小さくすることには貢献できるが、湯タンク端面の面積が限られている(小さい)ことから、多数の電磁弁19を配置することができないために、配管を用いて電磁弁を上下方向にずらして配置されている。しかし、そのような配置にした場合には、待機時に湯タンク2´と電磁弁19との間の配管内に滞留している湯が放熱し(なお、前記特許文献1の特開2005−316560号公報においても、側壁面に電磁弁19を配置しているにもかかわらず、導湯管12が長く延びており、その部分から放熱してしまう。)、給湯を開始した時に、電磁弁19が湯タンク2´の側壁面に配置された従来の構成のように湯タンク2内の湯が直接調理部に供給されず、配管内に滞留し放熱した温度の低い湯や水が、調理部へ最初に供給されるために、温度の低い飲料が供給されたり、適切な温度で調理されない劣った味の飲料が、提供されたりすることとなる。
これを解決するために、本願発明の請求項4に記載のように、水、または湯を貯留する容器から調理部に供給された水、または湯により調理された飲料を提供する飲料供給装置において、前記容器は水、または湯を貯留するタンクと、前記タンクを囲繞し、少なくともタンク上部で断熱材により閉塞された真空ジャケットとで構成され、前記タンクの下部に前記タンク内の水、または湯を導出するための断熱材で覆われている導出部を設け、前記飲料供給装置は、制御部と、前記導出部を加熱する加熱装置と、前記導出部、または前記導出部近傍に温度検出装置とを備え、前記制御部は、飲料供給装置の提供待機中に前記温度検出装置によって検出された前記導出部、または前記導出部近傍の温度が、所定の温度以下になると、前記加熱装置によって導出部の加熱を開始するよう制御することで、断熱材で覆ったり、必要に応じて加熱したりすることで、適切な温度の湯を供給することができる。
また、本願発明の請求項5に記載のように湯通しを実施することで適切な温度の湯を供給することができるが、この場合であっても、湯タンク2と電磁弁19との間の配管が、断熱材で覆われていることにより湯通しする湯の量を少なくすることができると共に、飲料を提供する時間(=購入者が待つ時間)も短くすることができるものである。
図4からも理解できるように、各取付位置に温度センサが設けられている。それは、温水タンク上部、温水タンク下部、冷却水槽内、庫内の各温度を測定する温度センサが設けられている。
その他については、図4に示した通り、カップ式飲料自動販売機の機構が設けられていることは言うまでもない。
本発明のタンク1は、図1からも理解できるように、本発明で採用したタンク1は、円筒状に形成された湯タンク本体2に真空ジャケット3を被せ、湯タンク本体2の上下から発泡ポリプロピレン等の断熱材5、6で覆い、湯タンク本体2下部に導出部4を取り付けたことを特徴の一つとしている。
なお、通常上下断熱材5、6は、真空ジャケット3の上下部を塞ぐことで、放熱を防ぐことができるが、図1、2のように、真空ジャケット3までを覆うように上下断熱材5、6を構成することによって、より熱の発散を防ぐことができるものである。
タンク1の下部には、導出部4を設けており、これによって、様々な種類のホット飲料の各調理部(図4参照)へと給湯を行っている。さらに、前記導出部4も断熱材14で覆うものである。
この加熱装置15は、飲料供給装置の販売待機中に、導出部4に貯留されているお湯の湯温が下がってしまうことを防ぐもので、前記導出部4近くの温度検出装置(図4参照)によって庫内空気温度を計測し、設定の庫内温より下がっている場合に加熱装置15によって導出部4内のお湯を温めることができるものであり、これによって、飲料供給装置の販売動作開始時に、導出部4からブルワー等のホット飲料の各調理部に流れる湯温を最適に保つことができるものである。
つまり、図6のように、タンクの庫内温度が設定温度より低くなった場合は、保温加熱装置の出力設定による出力制御を行い、設定温度に達している場合は、保温加熱装置をOFFにすることで、タンク下部の保温制御を行うものである。
なお、図3中17は断熱材押え板、18は電磁弁を導出部4に取り付けるための電磁弁クリップ、19は湯タンクからの湯量やどの調理部に給湯するかの制御をするための電磁弁である。
なお、すて湯とは、導出部からブルワーまでの給湯管を予熱するために流す湯のことである。
すて湯搬出制御は、図示からも理解できるように、飲料の販売状態になると、前回の販売状態から今回の販売状態の間隔が設定時間より長い、または庫内温度が設定温度より低い場合、すて湯搬出動作を実行する。
このすて湯搬出作業が終了すると、販売間隔計測をリセットし、通常飲料の搬出動作を開始する。これを飲料の販売状態毎に繰り返し動作させるものである。
なお、販売間隔が設定時間より短い場合には、すて湯搬出動作は実行されないものである。また、前記の庫内温度が設定温度より高い場合にも同様にすて湯搬出動作は実行されないものである。
そのため、販売待機時間が長い場合や飲料供給装置の設置場所が寒冷地である場合等は、導出部4を通ってブルワーまで給湯するまでの給湯管が冷えてしまっており、給湯中に熱を奪われてしまい、レギュラーコーヒー等を好適に調理するための湯温が得られない場合が発生してしまう。
そこで、本発明のタンク1を備えた飲料供給装置では、販売待機時間が長かった場合や、飲料供給装置の設置場所が寒冷地である場合等は、販売動作開始時に、湯タンク本体2から給湯管を予熱するために湯通しを行うように制御システムを構築するものである。
ここで、図8に基づいてコーヒー湯通し制御におけるタイムチャートを説明する。
湯通しは、導出部から給湯管を経てブルワーまでを予熱するために流す湯を湯通しと称しているものであり、この湯通しは、前記図7、及び図8からも理解できるように、販売指令→すて湯制御→湯通し制御→飲料抽出、調理販売の流れとなっている。
このような流れを採用したために、先ず給湯管を予熱し、その後にブルワーまで湯を流して予熱を行うことで、ブルワーを、より高い温度での予熱を行うことができる。
図8はその具体的な一例を示したもので、豆等のキャニスター、カップ機構、ミルモータ、抽出湯、飲料ブルワー、カップ搬送機構、原料一時保留装置、原料攪拌装置(上下動作を含む)、原料攪拌、冷水添加、洗浄、販売口扉開閉の各部機構の関連動作のタイムチャートで、湯通し動作を中心に説明するもので、販売スタートから飲料がカップに充填され、これを取り出す間のタイムチャートである。
また、メインヒータMとサブヒータSは同時にONするパターンもあり、断水時(湯タンク低水位)の場合は、メインヒータM、サブヒータSをOFFにするように構成されるものである。
また、本実施例では、真空ジャケット3の中に湯タンク2を収納したものを示したが、これは湯タンク2の製造メーカーと、真空ジャケット3の製造メーカーが異なる場合、それぞれの製造責任を明確にするために取る場合の例をとって示したものであり、一社で高断熱湯タンクを製造する場合は、湯タンクをジャケット構造部に収納する方法は取らず、湯タンク側面を直接ジャケット構造とすることにより、湯タンク2と真空ジャケット3を別体で製造するよりコストを下げることが可能である。
2・・・・湯タンク本体
2´・・・・湯タンク
3・・・・真空ジャケット
3´・・・・断熱材
4・・・・導出部
4´・・・・導出部
5・・・・上断熱材
6・・・・下断熱材
7・・・・上サーミスタ
7´・・・・下サーミスタ
8・・・・メインヒータ
8´・・・・下加熱装置
9・・・・サブヒータ
9´・・・・上加熱装置
10・・・・オーバーフローパイプ
11・・・・給湯パイプ
12・・・・給水パイプ
13・・・・ドレンパイプ
14・・・・断熱材
15・・・・加熱装置
16・・・・断熱材
17・・・・断熱材押え板
18・・・・電磁弁クリップ
19・・・・電磁弁
Claims (7)
- 水、または湯を貯留する容器から調理部に供給された水、または湯により調理された飲料を提供する飲料供給装置において、前記容器は水、または湯を貯留するタンクと、前記タンクを囲繞し、少なくともタンク上部で断熱材により、閉塞された真空ジャケットとで構成され、前記タンクの下部に前記タンク内の水、または湯を導出するための断熱材で覆われている導出部を設けたことを特徴とする飲料供給装置。
- 前記真空ジャケット内壁が、前記タンクを兼ねることを特徴とする請求項1記載の飲料供給装置。
- 前記導出部は、マニホールドであることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料供給装置。
- 前記飲料供給装置は、制御部と、前記導出部を加熱する加熱装置と、前記導出部、または前記導出部近傍に温度検出装置とを備え、前記制御部は、飲料供給装置の提供待機中に前記温度検出装置によって検出された前記導出部、または前記導出部近傍の温度が、所定の温度以下になると、前記加熱装置によって導出部の加熱を開始するよう制御することを特徴とする請求項1乃至3に記載の飲料供給装置。
- 前記飲料供給装置は、前記制御部によって前記タンク内の水、または湯の前記導出部へ導出を制御する弁を備え、前記制御部は、飲料の調理を開始する前に、前記容器から調理部に至る給水経路に前記容器内の水、または湯を所定時間または所定量通水するように前記弁を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1項に記載の飲料供給装置。
- 前記温度検出装置によって検出され、前記加熱装置によって前記導出部の加熱を開始するように制御する温度、飲料の調理を開始する前に前記容器から前記調理部に至る前記給水経路に、前記容器内の水、または湯を通水する時間、または量は任意に設定可能であることを特徴とする請求項4、または請求項5に記載の飲料供給装置。
- 飲料供給装置において、大容量の湯タンクに代えて、小容量の湯タンクを設け、前記小容量の湯タンクよりひと回り大きく、断熱効果のある真空ジャケットの中に小容量の湯タンクを収納し、湯タンク上部を発泡ポリプロピレン等の断熱材で覆い、湯タンク下部、及び湯を供給するための湯弁であるマニホールド部を断熱材で覆ったことを特徴とする小型高断熱湯タンクを搭載した飲料供給装置。
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