JP2014178189A - 加振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで騒音レベルが低く、初期位置の精密な調整が可能であり、かつ長いストロークでの加振を行うことが可能な加振装置の提供。
【解決手段】モーター31の回転運動をロッド34の直線運動に変換するボールねじアクチュエーター30であり、ロッド34の先端部に加振対象物(コロイダルダンパー1)が連結されるボールねじアクチュエーター30と、モーター31を制御する制御装置40であり、設定された周期およびストロークでロッド34が往復運動するようにモーター31を正転および逆転させる制御装置40とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボールねじ機構を利用して機械や構造物等の加振対象物を加振させる加振装置に関する。
本発明者は、密閉空間にシリカゲル等の多孔質体と水等の液体とを混在させて封入して、液体の表面張力に抗して多孔質体の細孔へ液体を流出入させて、機械的エネルギーを散逸させるようにしたコロイダルダンパーの実用化を目指しており、その動特性および耐久性を、電磁加振機および電動油圧加振機を用いて調べている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
特開2004−44732号公報 特開2005−121091号公報 特開2006−118571号公報 国際公開第2008/029501号パンフレット
市販されている電磁加振機および電動油圧加振機は非常に高価(電磁加振機1,000万円程度、電動油圧加振機600万円程度)である。また、電磁加振機を使用した場合、エアブロ装置や空気圧縮機の騒音レベルが非常に高く、また、振動実験開始前にコロイダルダンパーのピストンの初期位置を精密に調整できないという問題がある。また、電動油圧加振機を使用した場合、油圧ポンプの騒音レベルが高く、また、油タンクの過熱を防ぐための冷却装置を設置することを避けるために油流量を制限しており、比較的に短い10mm程度のピストンストロークでしか振動実験および耐久性実験を行えないという問題がある。
そこで、本発明においては、低コストで騒音レベルが低く、初期位置の精密な調整が可能であり、かつ長いストロークでの加振を行うことが可能な加振装置を提供することを目的とする。
本発明の加振装置は、モーターの回転運動をロッドの直線運動に変換するボールねじアクチュエーターであり、ロッドの先端部に加振対象物が連結されるボールねじアクチュエーターと、モーターを制御する制御装置であり、設定された周期およびストロークでロッドが往復運動するようにモーターを正転および逆転させる制御装置とを有するものである。
本発明の加振装置によれば、モーターの正転および逆転を制御することで、ボールねじアクチュエーターのロッドの先端部に連結した加振対象物へ、設定された周期およびストロークで加振することが可能となる。また、モーターを回転させることで、ボールねじアクチュエーターのロッドの先端部の初期位置を任意に変更することが可能であり、モーターの回転角度を調整することで、ロッドの先端部の初期位置の精密な調整が可能となる。また、ボールねじアクチュエーターでは、モーターを回転させた分に応じてロッドが伸縮するため、ロッドのストロークはロッドの長さに応じて任意に調節可能である。そのため、長いストロークを確保することが容易であり、長いストロークでの加振を行うことが可能である。
また、本発明の加振装置は、さらに、ロッドの先端部が設定された位置に到達したことを検出する機械式リミットスイッチを有し、制御装置は、機械式リミットスイッチによりロッドの先端部が設定された位置に到達したことが検出されるとモーターを停止させるものであることが望ましい。ロッドの先端部が設定された位置に到達したことを機械的リミットスイッチにより検出してモーターを停止させることで、必要以上にロッドが伸縮するのを防止することができる。
ここで、機械的リミットスイッチにより検出する設定された位置とは、ロッドが許容範囲を超えて伸縮するのを防止できる位置や、許容範囲内で任意の位置などとすることができる。ボールねじアクチュエーターは、モーターを回転させた分に応じてロッドが伸縮するため、万一制御装置に不具合が発生してロッドの伸縮範囲が許容範囲を超えた場合、加振対象物を破壊してしまう可能性がある。そこで、ロッドの先端部が設定された位置に到達したことを機械的リミットスイッチにより検出してモーターを停止させることで、必要以上にロッドが伸縮するのを防止して、加振対象物を保護することが可能となる。
(1)モーターの回転運動をロッドの直線運動に変換するボールねじアクチュエーターであり、ロッドの先端部に加振対象物が連結されるボールねじアクチュエーターと、モーターを制御する制御装置であり、設定された周期およびストロークでロッドが往復運動するようにモーターを正転および逆転させる制御装置とを有する加振装置によれば、安価かつ騒音レベルが低いボールねじアクチュエーターを利用して、初期位置の精密な調整が可能であり、かつ長いストロークでの加振を行うことが可能な加振装置が得られる。
(2)さらに、ロッドの先端部が設定された位置に到達したことを検出する機械式リミットスイッチを有し、制御装置が、機械式リミットスイッチによりロッドの先端部が設定された位置に到達したことが検出されるとモーターを停止させるものであることにより、必要以上にロッドが伸縮するのを防止して、加振対象物を保護することが可能となる。
本発明の実施の形態における加振装置の概略構成図である。 コロイダルダンパーの断面図である。 コロイダルダンパーのフィルタ部分の断面図である。 コロイダルダンパーの多孔質体の断面図である。 ボールねじアクチュエーターの別の配置例を示す説明図である。 ボールねじアクチュエーターの別の配置例を示す説明図である。 ボールねじアクチュエーターの別の配置例を示す説明図である。 ボールねじアクチュエーターの別の配置例を示す説明図である。 ボールねじアクチュエーターの別の配置例を示す説明図である。 ボールねじアクチュエーターの別の配置例を示す説明図である。 ボールねじアクチュエーターの伸縮サイクルの波形を示す図である。 コロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 コロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 コロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 コロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 コロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 (a)、(c)、(e)、(g)はストロークと圧力との関係グラフを示す図、(b)、(d)、(f)、(h)はストロークと減衰力との関係グラフを示す図である。 (a)はそれぞれの周期におけるモーターの回転速度と最大ストロークとの関係を示す図、(b)はそれぞれの周期におけるモーターの回転速度と周波数との関係を示す図である。 (a)はそれぞれの周期におけるモーターの回転速度とコロイドによる部分散逸エネルギーとの関係を示す図、(b)はそれぞれの周期におけるモーターの回転速度とコロイドと摩擦による全体散逸エネルギーとの関係を示す図である。 (a)はそれぞれの周期におけるモーターの回転速度とコロイドによる無次元化散逸エネルギーとの関係を示す図、(b)はそれぞれの周期におけるモーターの回転速度と摩擦による無次元化散逸エネルギーとの関係を示す図である。 コロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 コロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 高圧力計で得られたコロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 ロードセルで得られたコロイダルダンパーのヒステリシス変動を示す図である。 最大作動圧力と加振時間との関係グラフを示す図である。 (a)は加振時間経過に対する散逸エネルギーの変化を示す図、(b)は加振時間経過に対する無次元化散逸エネルギーの変化を示す図である。 電動油圧加振機にコロイダルダンパーを装着した状態を示す断面図である。 大型電磁加振機にコロイダルダンパーを装着した状態を示す平面図である。 大型電磁加振機にコロイダルダンパーを装着した状態を示す正面図である。
図1は本発明の実施の形態における加振装置の概略構成図である。図1において、本発明の実施の形態における加振装置20は、加振対象物の加振試験を行うものである。なお、本実施形態においては、加振対象物としてコロイダルダンパー1を用いた例について説明する。コロイダルダンパー1は、詳細は後述するが、密閉空間にシリカゲル等の多孔質体と水等の液体とを混在させて封入して、液体の表面張力に抗して多孔質体の細孔へ液体を流出入させて、機械的エネルギーを散逸させるようにしたダンパーであり、自転車、自動車、バイク、トラック、ブルドーザや飛行機等の乗り物のサスペンション(懸架装置)用ダンパー、免震や制震等の耐震システム用ダンパー等として利用されるものである。
加振装置20は、ボールねじアクチュエーター30と、制御装置40と、ボールねじアクチュエーター30および制御装置40の動作用の電源50とを有する。ボールねじアクチュエーター30は、主に、モーター(電動機)31と、ボールねじ機構32と、モーター31の回転をボールねじ機構32に伝達するベルト歯車33とによって構成されている。
ボールねじアクチュエーター30は、モーター31の回転運動をボールねじ機構32のロッド34の直線運動に変換するものである。コロイダルダンパー1は、ロッド34の先端部に連結される。ボールねじアクチュエーター30およびコロイダルダンパー1は、それぞれのロッド34およびピストン4の中心軸が同軸上かつストローク方向が水平(X軸)となるように、土台60上に固定される。なお、鉛直(垂直)方向をZ軸、図1の奥行き方向をY軸方向とする。
また、ボールねじアクチュエーター30のロッド34の先端部には、土台60上に設置された機械式リミットスイッチ61a,61bに接触することで、ロッド34の先端部が設定された位置に到達したことを検出するためのリミットスイッチ接触用継手35が設けられている。機械式リミットスイッチ61aはロッド34が伸長しすぎる際に働くものであり、機械式リミットスイッチ61bはロッド34が縮退しすぎる際に働くものである。また、コロイダルダンパー1のピストン4とリミットスイッチ接触用継手35との間には、ロードセル36が備えられている。また、土台60上には、ボールねじアクチュエーター30のロッド34の変位を測定するための変位計62が備えられている。
制御装置40は、モーター31を制御する装置であり、設定された周期およびストロークでボールねじアクチュエーター30のロッド34が往復運動するようにモーター31を正転および逆転させるものである。なお、制御装置40は、機械式リミットスイッチ61a,61bによりロッド34の先端部が設定された位置に到達したことが検出されると、モーター31を停止させる。
次に、コロイダルダンパー1について、図2〜図4を参照して説明する。図2はコロイダルダンパー1の断面図、図3はコロイダルダンパー1のフィルタ部分の断面図、図4はコロイダルダンパー1の多孔質体の断面図である。
コロイダルダンパー1は、図2に示すように、シリンダ2と、このシリンダ2に往復動自在に案内支持され、シリンダ2と協働して密閉空間3を形成するピストン4と、密閉空間3に連通されてシリンダ2とともに密閉空間3を形成する補助容器5と、シリンダ2と補助容器5との間に密閉空間3を二分するように設けられた隔壁としてのフィルタ6とを備える。
フィルタ6は、図3に示すように、2枚の銅製ガスケット6a間に接着剤により接合されている。2枚の銅製ガスケット6aは、フィルタ6を保持するフレームとして機能する。この構成のフィルタ6は、シリンダ2と補助容器5との間に挟み込まれて固定されることにより、銅製ガスケット6aが変形してシリンダ2と補助容器5とに密着し、シリンダ2内の密閉空間3と補助容器5内の密閉空間3とをシールする。
また、密閉空間3内には、液体7と、多数の細孔8aを有する多孔質体8とが収容されている。多孔質体8は、シリカゲル、アエロゲル、セラミックス、多孔質ガラス、ゼオライト、多孔質PTFE、多孔質蝋、多孔質ポリスチレン、アルミナやカーボン(黒鉛、木炭、フラーレンおよびカーボンナノチューブを含む。)等からなる略球形粒状物であり、図4に示すように、複数の細孔8aと、略中央に形成された中空部8bとを有する。細孔8aは、一端で中空部8bに開口し、他端で多孔質体8外に開口して、中空部8bから放射方向に伸びている。
多孔質体8のそれぞれの外面8c、細孔8aの内面8d、並びに中空部8bの内面8eは、液体7に対して疎液性物質であって分子鎖が線形な物質である、例えば、−Si−(BASE)2−(BODY)m−(HEAD)のような有機疎水物質で被覆されている。但し、m=0〜23であり、胴部(BODY)と頭部(HEAD)との組み合わせは、[(BODY),(HEAD)]=[CH2,CH3]、[CF2,CF3]、[OSi(CH32,OSi(CH33]、または[OSi(CF32,OSi(CF33]である。また、基部(BASE)は、−(BODY)m−(HEAD)よりも短い分子鎖長で、炭素数1〜3のアルキル基、フッ素樹脂基またはフェニル基である。なお、本実施形態においては、[(BODY),(HEAD)]=[CF2,CF3]、m=7、ならびに(BASE)=[CF3]のような有機疎水物質で被覆されている。
液体7は、高い表面張力を有する液体が望まれており、代表的には水を挙げることができる。水以外の液体としては、水と不凍剤との混合液、例えばエタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等から選ばれた少なくとも一種以上を、多くとも67容量%混入させた水を用いることができる。この場合、0℃以下の環境でもコロイダルダンパーを利用することができるようになる。また、水と、水よりも蒸発しにくい物質、例えばジメチルフォルムアミド、フォルムアミド等との混合液を使用することができる。この場合、100℃以上の環境でもコロイダルダンパーを利用することができるようになる。さらに、水と消泡剤との混合液、例えばシリコン系の消泡剤、非シリコン系の消泡剤、オイル系の消泡剤等から選ばれた少なくとも一種以上を、多くとも50ppm混入させた水を用いることができる。この場合、シールから空気が密閉空間3に流入してもコロイダルダンパーを利用することができるようになる。細孔8aの平均内径d1は、液体分子の平均自由行程をLpとしたときのクヌーセン数Kn=Lp/(d1・1/2)が0.034よりも大きく、0.119(好ましくは0.097)よりも小さい範囲で決定される。また、多孔質体8の平均外径d2は、この細孔8aの平均内径d1の10倍以上であって10,000倍以下の範囲で決定される。
なお、多孔質体8は、フィルタ6よりも図2の上側すなわち補助容器5側の密閉空間3内にのみ収容されている。フィルタ6は、多孔質体8の平均外径d2よりも小さな径の細孔が多数形成されたものであり、多孔質体8を通過させず、液体7のみを通過させる。このフィルタ6の細孔によって、多孔質体8はシリンダ2とピストン4との摺動部9から隔離され、液体7のみがシリンダ2と補助容器5の密閉空間3を自由に移動することができるようになっている。
多孔質体8と液体7とは、多孔質体8の細孔8aの全容積をVPとし、液体7の体積をVLとすると、その比VP/VLが0.2以上であって2.5以下の範囲をもって収容されている。なお、本実施形態においては、比VP/VLが実質的に1となるように密閉空間3に収容されている。
また、本実施形態におけるコロイダルダンパー1は、ピストン4の摺動面をシールする往復動用パッキン10と、往復動用パッキン10の変形を制限するバックアップリング11と、往復動用パッキン10を固定する固定具12と、この固定具12とシリンダ2の外側との接触面をシールするOリング13と、このOリング13の外周に配設されるメタル製リング14と、固定具12の外側からピストン4の摺動面への塵埃の浸入を防止するためのダストシール15とを備える。
また、図2に示すように、本実施形態におけるコロイダルダンパー1は、シリンダ2に、密閉空間3内の圧力を測定するための高圧力計16と、温度を測定するための熱電対17とが設けられている。
この構成のコロイダルダンパー1では、ピストン4に力Fが加えられると、この力Fがピストン4を介して液体7に加えられ、液体7が加圧される。この加圧により液体7は、補助容器5の密閉空間3内の多孔質体8の細孔8aからその表面張力に抗して流入する。これにより、ピストン4は、密閉空間3の容積を減少するように移動する。また、このコロイダルダンパー1では、力Fに関する振動や衝撃のエネルギーが細孔8aへの液体7の流入により消費されるために、ピストン4を移動させる力Fを減衰させる。
一方、ピストン4へ付与された力Fがなくなると、表面張力に抗して細孔8aへ流入した液体7は、その表面張力により細孔8aから多孔質体8の外へ流出する。これにより、ピストン4は逆に密閉空間3の容積を増大するように移動し、初期位置へと復帰する。このとき、多孔質体8はフィルタ6の細孔を通過せずに補助容器5の密閉空間3に留め置かれ、液体7のみがフィルタ6の細孔を通過する。したがって、このコロイダルダンパー1では、多孔質体8がシリンダ2の密閉空間3内へ流入しないので、シリンダ2とピストン4との摺動部9への多孔質体8の流入が防止される。
上記構成の加振装置20では、モーター31の正転および逆転を制御することで、ボールねじアクチュエーター30のロッド34の先端部に連結したコロイダルダンパー1等の加振対象物へ、設定された周期およびストロークで加振することが可能である。また、モーター31を回転させることで、ボールねじアクチュエーター30のロッド34の先端部の初期位置を任意に変更することが可能であり、モーター31の回転角度を調整することで、ロッド34の先端部の初期位置の精密な調整が可能である。
また、ボールねじアクチュエーター30では、モーター31を回転させた分に応じてロッド34が伸縮するため、ロッド34のストロークはロッド34の長さに依存する。そのため、コロイダルダンパー1等の加振対象物に応じて長いストロークを確保することが容易であり、長いストロークでの加振を行うことが可能である。
また、ボールねじアクチュエーター30は、上述のようにモーター31を回転させた分に応じてロッド34が伸縮するため、伸縮させすぎた場合、コロイダルダンパー1等の加振対象物を破壊してしまう可能性がある。そこで、本実施形態における加振装置20では、ロッド34の先端部が設定された位置に到達したことを機械式リミットスイッチ61a,61bにより検出してモーター31を停止させることで、必要以上にロッド34が伸縮するのを防止して、コロイダルダンパー1等の加振対象物を保護する。このモーター31を停止させる位置は、機械式リミットスイッチ61a,61bの位置を変更することで設定可能である。
なお、上記実施形態においては、ボールねじアクチュエーター30および加振対象物(コロイダルダンパー1)を、それぞれのストローク方向が水平となるように土台60上に固定しているが、これらは図5に示すように、任意の方向に配置することが可能である。図5のαは図1のXY平面内でボールねじアクチュエーター30の中心軸がX軸となす角度、βは図1のZX平面内でボールねじアクチュエーター30の中心軸がX軸となす角度、γは図1のYZ平面内でボールねじアクチュエーター30の中心軸がY軸となす角度である。α、βおよびγは0°〜360°の範囲内で任意に選択可能である。
また、図6に示すように、複数のボールねじアクチュエーター30を加振対象物70と土台71との間に並列配置することが可能である。n個のボールねじアクチュエーター30を並列配置することで、全てのボールねじアクチュエーター30は並列的に働き、加振力をn倍に拡大することが可能である。あるいは、図7に示すように、複数のボールねじアクチュエーター30を加振対象物72に対して直列配置することが可能である。この場合、最も端の第1のボールねじアクチュエーター30のみを土台73に固定し、加振対象物72との間の第2〜第nのボールねじアクチュエーター30をレール等により軸方向にスライド可能に配置する。これにより、全てのボールねじアクチュエーター30は直列的に働き、加振距離(ストローク)をn倍に拡大することができる。
また、図8に示すように、加振対象物74に対して、X軸、Y軸、Z軸のうちの2軸方向あるいは3軸方向からボールねじアクチュエーター30により加振する構成とすることも可能である。これにより、2次元加振試験または3次元加振試験が可能となる。
また、図9に示すように、加振対象物75に対して、ボールねじアクチュエーター30を間隔Lで並列配置し、互いに逆方向に加振する構成とすることも可能である。これにより、加振対象物75に対して1軸の回転加振試験を行うことが可能となる。あるいは、図10に示すように、加振対象物75に対して、ボールねじアクチュエーター30を間隔Lで加振対象物75を挟んで中心軸が平行となるように配置し、それぞれのボールねじアクチュエーター30からみて同じ方向、すなわち加振対象物75からみた場合には互いに逆方向に加振する構成とすることも可能である。これにより、図9の場合と同様に、加振対象物75に対して1軸の回転加振試験を行うことが可能となる。なお、図示しないが、図8で説明したように、加振対象物75に対して、X軸、Y軸、Z軸のうちの2軸方向あるいは3軸方向から図9または図10に示すようにボールねじアクチュエーター30を配置することで、2軸あるいは3軸の回転加振試験を行うことも可能である。
このように、ボールねじアクチュエーター30は加振対象物75に対して任意の方向に複数個を設置することが容易であり、このようなボールねじアクチュエーター30を用いた本実施形態における加振装置20では、様々な条件により試験を行うことが可能である。
上記加振装置20を用いて自動車の後輪懸架装置用コロイダルダンパー1の振動試験を行った。ボールねじアクチュエーター30はThompson製の(型番:ECT13−63NS03PB4010)を用いた。このボールねじアクチュエーター30の最大加振力は21.5kN、最大伸縮距離は2,000mm、最大走行速度は0.44m/s、モーター31の最大回転速度は100Hzである。なお、加振試験では、モーター31の回転速度は、n=5,10,15,20,25,30,35,40,45,50,55,60Hz、伸縮サイクル(往復運動)の周期は、T=0.6,0.8,1.0,1.2sとした。図11は、ボールねじアクチュエーター30の伸縮サイクルの波形を示している。
図2に示したコロイダルダンパー1は、中心軸が水平(X軸)方向になるように土台60上に固定され、中心軸方向に対して密閉空間3がフィルタ6で左右に分割された結果、補助容器5側の密閉空間3が一定体積室(コロイド用容器)、シリンダ2側の密閉空間3が可変体積室(水容器)となっている。コロイダルダンパー1に使用する多孔質体8としてのシリカゲルは、多孔質体8の平均外径d2が20μm、細孔8aの平均内径d1が11.6nm、細孔8aの比表面積205m2/g、細孔8aの比容積581mm3/gの特性を持ち、[(BODY),(HEAD)]=[CF2,CF3]、m=7、ならびに(BASE)=[CF3]のような有機疎水物質(フッ素樹脂)で疎水化処理(疎水化処理分子の接合密度2.1groups/nm2)を行ったものである。なお、本実施例においては、中空部8bを持っていない多孔質体8を使用した。シリカゲルは、実験開始前にM=8gを一定体積室に供給した。伸縮サイクルの周波数はモーター31の回転速度と周期に関係するが、0.7−1.4Hzの範囲内で変動していった。
図1に示す加振装置20の変位計62によりピストン4のストロークSを、ロードセル36により減衰力Fを、高圧力計16によりシリンダ2内部の圧力pをそれぞれ測定し、ヒステリシス(ストロークと荷重との関係グラフ)の面積より、コロイダルダンパー1の散逸エネルギーEを求めた。
図12および図13にT=0.6sとn=10−60Hzの場合、図14にT=0.8sとn=10−45Hzの場合、図15にT=1.0sとn=10−35Hzの場合、図16にT=1.2sとn=5−30Hzの場合のコロイダルダンパー1のヒステリシスを示した。高圧力計16で測定したシリンダ2の内部の圧力pとピストン4の断面積との掛け算で得られた荷重(負の減衰力)はコロイドのみの影響を、ロードセル36で得られた荷重(負の減衰力)はコロイドと共に働く摩擦の影響を表している。負の減衰力とは、コロイダルダンパー1が加圧(ロッド34の伸長)時にエネルギーを吸収し、コロイダルダンパー1が減圧(ロッド34の縮退)時にエネルギーの一部を還元することを言う。図14(h)、図15(f)および図16(f)を比較してみると、伸縮サイクルの周期Tを0.8sから1.2sまで増加した場合、コロイド溶液を働かせるための必要なモーター31の回転速度が45Hzから30Hzまで減少することが分かる。モーター31の回転速度が増加するにつれてピストン4のストロークSが長くなるので、ヒステリシスの面積が大きくなる。しかし、ボールねじアクチュエーター30の最大走行速度が制限されているので、T=0.6sの場合、モーター31の回転速度を50Hzから60Hzまで増加してもストロークSが長くならないといった現象が起こる。ピストン停止時(0mmと最大ストローク時)に、クーロン摩擦ヒステリシスのような縦方向の直線が見られる。
次に、図12〜図16からコロイドによる散逸量と摩擦による散逸量との割合を調べた。図17(a)はT=0.6sとn=10−60Hzの場合、図17(c)はT=0.8sとn=10−45Hzの場合、図17(e)はT=1.0sとn=10−35Hzの場合、図17(g)はT=1.2sとn=5−30Hzの場合の変位計62で測定したピストン4のストロークと高圧力計16で測定したシリンダ2の内部の圧力との関係グラフ(コロイドのみの影響)を示している。また、図17(b)はT=0.6sとn=10−60Hzの場合、図17(d)はT=0.8sとn=10−45Hzの場合、図17(f)はT=1.0sとn=10−35Hzの場合、図17(h)はT=1.2sとn=5−30Hzの場合の変位計62で測定したピストン4のストロークとロードセル36で測定した減衰力との関係グラフ(コロイドと共に働く摩擦の影響)を示している。
図17より、モーター31の回転速度が増加すると、最大作動圧力(荷重)、最大ストローク、ならびにヒステリシスの面積が大きくなる。そこで、図18(a)に様々なボールねじアクチュエーター30の伸縮サイクル(コロイダルダンパー1の加圧・減圧サイクル)の周期においてモーター31の回転速度とストロークとの関係を示す。逆に、モーター31の回転速度が増加すると、加振装置20の作動周波数が小さくなる(図18(b)参照。)。
図18(a)より、通常は同じモーター31の回転速度で周期が長くなると、ストロークが長くなっていることが分かる。しかし、加振装置20の最大走行速度が制限されているので、T=0.6sの場合、モーター31の回転速度を50Hzから60Hzまで増加してもストロークが長くならない、といった現象が起こる。また、図18(a)より、通常は同じモーター31の回転速度で周期が長くなると、加振装置20の作動周波数が低くなっていることが分かる。
様々なボールねじアクチュエーター30の伸縮サイクル(コロイダルダンパー1の加圧・減圧サイクル)の周期において、図19(a)にモーター31の回転速度と部分散逸エネルギー(コロイドのみの影響:Ec)、図19(b)にモーター31の回転速度と全体散逸エネルギーEt(コロイドの影響:Ecと共に摩擦の影響:Ef)との関係を示す。図18(a)と同様に、同じモーター31の回転速度で周期が長くなると、散逸エネルギーが大きくなっているが、T=0.6sの場合、限界速度がn=50Hzとなることが分かる。
様々なボールねじアクチュエーター30の伸縮サイクル(コロイダルダンパー1の加圧・減圧サイクル)の周期において、図20(a)にコロイドによる無次元化散逸エネルギー(コロイドによる部分散逸エネルギーと全体散逸エネルギーとの比率)、図20(b)に摩擦による無次元化散逸エネルギー(摩擦による部分散逸エネルギーと全体散逸エネルギーとの比率)とモーター31の回転速度との依存性を示した。図20より、モーター31の回転速度が上がるにつれてコロイドによる無次元化散逸エネルギーが増加する。逆に、摩擦による無次元化散逸エネルギーが減少することが分かる。しかし、あるモーター31の回転速度(例:T=0.6sの場合は30Hz)を超えると、コロイドによる散逸エネルギーの割合は82%前後、摩擦による散逸エネルギーの割合は18%前後になることが明らかとなっている。
以上のように、振動実験開始前にコロイダルダンパー1のピストン4の初期位置を調整し、長いピストンストローク(56mmまで)の振動試験を行った。コロイドによる散逸量と摩擦による散逸量との割合を調べ、コロイダルダンパー1の散逸エネルギー転化メカニズムをより明らかにした。あるモーター31の回転速度を超えると、コロイドによる散逸エネルギーの割合は82%前後、摩擦による散逸エネルギーの割合は18%前後となった。つまり、コロイド溶液が完全に働くような加振条件が分かった。
次に、加振装置20を用いてコロイダルダンパー1の耐久性試験を行った。フィルタ6は一定体積室から疲労破壊した多孔質体8の浸透を防ぐため、フィルタ6のオリフィスの直径は2R0=2μmのものを使用する。このようなコロイド用容器とフィルタ6の構造を用いると、応用的な立場より十分な寿命を有するコロイダルダンパー1が得られる。
このコロイダルダンパー1の振動実験を2時間程度続けると,コロイダルダンパー1の耐久性実験となる。実験ではコロイダルダンパー1を加振装置20に設置し、モーター31の回転速度:n=35Hz、ならびに伸縮(加圧・減圧)サイクルの周期:T=1.0sを制御装置40で調整した。ピストン4を往復運動させることによってコロイドの加圧・減圧が得られる。
図1に示す加振装置20の変位計62によりピストン4のストロークSを、ロードセル36により減衰力F、高圧力計16によりシリンダ2内部の圧力pをそれぞれ測定し、ヒステリシス(ストロークと荷重との関係グラフ)の面積より、時間経過に対してコロイダルダンパー1の散逸エネルギーEを求めた。
T=1.0sとn=35Hzの加振条件において、図21(a)は加振時間t=0minの場合、図21(b)は加振時間t=15minの場合、図21(c)は加振時間t=30minの場合、図21(d)は加振時間t=45minの場合、図22(e)は加振時間t=60minの場合、図22(f)は加振時間t=75minの場合、図22(g)は加振時間t=90minの場合、図22(h)は加振時間t=105minの場合、図22(i)は加振時間t=120minの場合のコロイダルダンパー1のヒステリシスを示している。
高圧力計16で測定したシリンダ2の内部の圧力pとピストン4の断面積との掛け算で得られた荷重(負の減衰力)はコロイドのみの影響を、ロードセル36で得られた荷重(負の減衰力)はコロイドと共に働く摩擦の影響を表している。加振時間の経過に対して一定の最大ピストンストロークSmax=56±0.07mm、一定の作動周波数f=0.7±0.005Hzが得られたが、図21および図22に示すようにコロイダルダンパー1のヒステリシスの形状変化が見られた。そこで、簡便のため、様々な加振時間において、高圧力計16で得られたヒステリシス、つまり、コロイドのみの影響を図23に示し、ロードセル36で得られたヒステリシス、つまり、コロイドと共に働く摩擦の影響を図24に示した。
図23および図24によれば、加振時間経過に対するヒステリシスの形状は、(1)最大作動圧力の変化、(2)低圧領域では段差の発生、(3)多孔質体8(シリカゲル)の細孔8aに液体7(水)が吸着時の段差に関する右ずれ、といった変化が見られた。最大作動圧力の変化をさらに明らかにするために、図25に最大作動圧力と加振時間との関係グラフを示した。図23〜図25より、0−20minの範囲内に最大作動圧力が増加するが、その後、単調的に減少することが見られる。原因として、加振実験ではコロイダルダンパー1の加熱が起こり、温度上昇に対して液体7(水)の膨張挙動と金属部分(シリンダ2、補助容器5、高圧力計16に使用する継ぎ手等)の膨張挙動が異なることが考えられる。
体積変化ΔT=V0αΔT(αは体積膨張係数である。)は、温度変動ΔTおよび初期体積V0に比例する。そこで、0−20minの範囲内に起こる現象を検討してみると、コロイドの初期体積が小さいが、コロイドの温度上昇速度が速い。水の高い温度変動の影響で、水の膨張速度が金属部品の膨張速度より高くなると考えられる。その結果、最大作動圧力が増加する。20−120minの範囲内には、金属部品の高い初期体積の影響で、水の膨張速度が金属部品の膨張速度より低くなると考えられる。その結果、最大作動圧力が単調的に減少する。上記ヒステリシスの形状変化の(3)もこのような体積変化につながると考えられる。例えば、20−120minの範囲内には、シリンダ2および補助容器5にある密閉空間3の体積が液体7(水)およびコロイド溶液の体積より大きくなるので、多孔質体8(シリカゲル)の細孔8aに液体7(水)が吸着できるまで無駄なストロークが長くなると考えられる。ヒステリシスの形状変化の(2)の原因は、多孔質体8(シリカゲルの粒子)でフィルタ6の細孔が詰まって、低圧領域では段差が発生していったと考えられる。
図26(a)は加振時間経過に対する部分散逸エネルギー(コロイドによる散逸:Ec)、および全体散逸エネルギー(コロイドによる散逸:Ec足す摩擦による散逸:Ef)の変化を示している。コロイダルダンパー1のヒステリシスの形状は大幅に変化したが、部分散逸エネルギーと共に全体散逸エネルギーが、特に45−120minの範囲内に、ほとんど変動しないことが分かる。また、部分散逸エネルギーのグラフを縦軸に対して滑らせると、全体散逸エネルギーのグラフにほぼ重なるので、思ったように摩擦による散逸が加振時間経過に対してほぼ変動しないことが分かる。このような特徴は、図26(b)で、さらに確認できる。図26(b)は加振時間経過に対する無次元化散逸エネルギーの変化を示している。コロイドによる無次元化散逸エネルギーEc/Etが81.5−84.4%の範囲内、摩擦による無次元化散逸エネルギーEf/Etが18.5−15.6%の範囲内で変動した。
次に、本実施例の加振装置20と従来の加振装置(比較例1(エアブロー装置および空気圧縮機を用いた電磁加振機)および比較例2(歯車油圧ポンプを用いた電動油圧加振機))との性能比較を行った。
図27は電動油圧加振機(比較例2)にコロイダルダンパー1を装着した状態を示す断面図である。図27に示すように、この試験装置は、コロイダルダンパー1のピストン4に圧力を加えるための低圧力シリンダ18と、低圧力シリンダ18を動作させるための油圧装置(手動ポンプおよび電動ポンプ)を、切替弁(図示せず。)を介してそれぞれに並列に接続する油圧装置用上ソケット19aおよび油圧装置用下ソケット19bとを備える。
なお、このコロイダルダンパー1のピストン4の直径Dは20mm、密閉空間3内の最大許容圧力は120MPaである。また、低圧力シリンダ18は、手動ポンプ19cまたは電動ポンプ19dのポンプ圧力の油圧アンプである。低圧力シリンダ18の直径Dhaは80mmであるため、ポンプ圧力の倍率は(Dha/D)2=16となる。この試験装置では、手動ポンプ19cを使用して、ピストン4の低速度(10mm/s以下)で静的試験を行うことができる。また、電動ポンプ19dを使用して10Hzの周波数まで、つまり0.4m/sの速度まで動的試験を行うことができる。なお、この試験装置では、ピストン4のデッドストロークを防ぐために、密閉空間3を初期的に加圧した後に、与えられた最大圧力の下での動的試験を行った。
図28は大型電磁加振機(比較例1)にコロイダルダンパー1を装着した状態を示す平面図、図29は正面図である。この試験装置では、図27の低圧力シリンダ18に代えて大型電磁加振機80を使用する。大型電磁加振機80は、地面81にエア振動絶縁装置82を介して立設された左支持部83aおよび右支持部83bに対して水平方向の回転軸84回りに回転可能に支持されたものである。コロイダルダンパー1は、左支持部83aおよび右支持部83b上に架け渡されたテーブル85上にシリンダ2が固定され、ピストン4が大型電磁加振機80の頭部に連結されている。
表1は、本実施例の加振装置20(ボールねじ加振機)、比較例1の電磁加振機および比較例2の電動油圧加振機の性能比較の結果を示している。なお、騒音レベルの測定距離は1mとした。dB(A)とは、騒音レベルのデシベル単位dBにAタイプの周波数重みフィルタをかけたものである。このような周波数重みフィルタを使用すると、低周波数域および高周波数域では人間の耳の周波数感度に合わせて騒音レベルのデシベル単位dBが補正される。
表1の結果から、本実施例の加振装置20(ボールねじ加振機)が最も騒音レベルが低く、安価であることが分かる。また、最大ストロークに関する誤差も小さく、初期位置の精密な調整が可能であることが分かる。
本発明の加振装置は、コロイダルダンパーその他のダンパー等の懸架装置などの機械や構造物等の加振対象物を加振させる装置として有用である。
1 コロイダルダンパー
2 シリンダ
3 密閉空間
4 ピストン
5 補助容器
6 フィルタ
6a 銅製ガスケット
7 液体
8 多孔質体
8a 細孔
8b 中空部
8c 多孔質体の外面
8d 多孔質体の細孔の内面
8e 多孔質体の中空部の内面
9 摺動部
10 往復動用パッキン
11 バックアップリング
12 固定具
13 Oリング
14 メタル製リング
15 ダストシール
16 高圧力計
17 熱電対
18 低圧力シリンダ
19a 油圧装置用上ソケット
19b 油圧装置用下ソケット
19c 手動ポンプ
19d 電動ポンプ
20 加振装置
30 ボールねじアクチュエーター
31 モーター
32 ボールねじ機構
33 ベルト歯車
34 ロッド
35 リミットスイッチ接触用継手
36 ロードセル
40 制御装置
60 土台
61a,61b 機械式リミットスイッチ
62 変位計
70,72,74,75 加振対象物
71,73 土台
80 大型電磁加振機
81 地面
82 エア振動絶縁装置
83a 左支持部
83b 右支持部
84 回転軸
85 テーブル

Claims (2)

  1. モーターの回転運動をロッドの直線運動に変換するボールねじアクチュエーターであり、前記ロッドの先端部に加振対象物が連結されるボールねじアクチュエーターと、
    前記モーターを制御する制御装置であり、設定された周期およびストロークで前記ロッドが往復運動するように前記モーターを正転および逆転させる制御装置と
    を有する加振装置。
  2. さらに、前記ロッドの先端部が設定された位置に到達したことを検出する機械式リミットスイッチを有し、
    前記制御装置は、前記機械式リミットスイッチにより前記ロッドの先端部が設定された位置に到達したことが検出されると前記モーターを停止させるものである
    請求項1記載の加振装置。
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