JP2014177288A - 容器用キャップおよび該容器用キャップを備えたキャップ付き容器 - Google Patents

容器用キャップおよび該容器用キャップを備えたキャップ付き容器 Download PDF

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Abstract

【課題】容器の口部とキャップとの間からの内容物の漏れを防止でき、かつ、キャップと容器の口部との係合不良を生じさせない容器用キャップおよび該容器用キャップを備えたキャップ付き容器を提供する。
【解決手段】容器用キャップ2は、上面部3と、上面部3の周縁から垂下する筒状の側面部4とを備え、側面部4が容器10の口部11と係合することで口部11に装着される。上面部3は、容器10の口部11と対向する位置に設けられる環状のコンタクトリング8と、コンタクトリング8の内側位置に設けられる筒状のガイド壁7と、コンタクトリング8と側面部4との間に設けられる環状のアウターリング9とを備える。該キャップ2が容器10の口部11に係合した際、コンタクトリング8は口部11の上面に当接し、アウターリング9は口部11の外周面に当接し、ガイド壁7は口部11の内周面と間隔をあけて対向する。
【選択図】図9

Description

本発明は、容器の口部に着脱自在に装着される容器用キャップおよび該容器用キャップを備えたキャップ付き容器に関する。
芳香剤、飲料、化粧品等の種々の液状やゲル状等の内容物を収容する容器は、従来から口部の外周面に雄ネジが形成され、内周面に雌ネジが形成されたキャップを、ネジの螺合により容器の口部に係合させることで、口部の上端開口がキャップにより閉塞され、内容物の密閉が行われている。この種のキャップとしては、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。
図12に示すように、特許文献1に記載のキャップ100は、上面部101と、上面部101の外周縁から垂下する環状の側面部102と、上面部101の側面部102よりも内側の位置で垂下する筒状のインナーリング103とを備えている。側面部102の内周面には、容器110の口部111の外周面に形成された雄ネジ112と螺合する雌ネジ104が形成されている。インナーリング103は、キャップ100を容器110の口部111に被せ、雌ネジ104および雄ネジ112の螺合によりねじ込みながら係合させる際に、その外周面が口部111の内周面に接触することで口部111との間にシールを形成して止栓している。これにより、容器110内の内容物が口部111とキャップ100との間から漏れ出すことが防止されている。
特開2011−57269号公報
しかしながら、特許文献1に記載のキャップ100では、インナーリング103を容器110の口部111に接触させながら、キャップ100を口部111に係合させているので、キャップ100を口部111にねじ込む際に大きな接触抵抗が生じる。よって、キャップ100を口部111に装着するのに大きなトルク(力)を必要とし、そのためにキャップ100を口部111に装着する際に強い力で締め付け過ぎると、キャップ100と口部111との係合不良を起こしたり、また、キャップ100を口部111から取り外す際にも大きなトルク(力)が必要となって開栓し難くなる等の問題が生じる。これは、特に口部111の径(口径)が例えば40mm以上といった広口の口部111を備える容器110の場合に顕著となる。
なお、上述したネジの係合によりキャップを口部に係合するタイプの容器だけではなく、キャップを口部に打栓してキャップ下端の係合凸部を口部の外周面に引っ掛けて係合するタイプの容器についても、インナーリングが口部に接触すると、キャップを口部に押し込む際に大きな接触抵抗が生じる。よって、同様に、キャップを口部に装着するのに大きな力を必要とし、そのためにキャップを口部に装着する際に係合不良を起こしたり、また、キャップを口部から取り外す際にも大きな力が必要となって開栓し難くなる等の問題がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたもので、容器の口部とキャップとの間からの内容物の漏れを防止でき、かつ、キャップと容器の口部との係合不良を生じさせない容器用キャップおよび該容器用キャップを備えたキャップ付き容器を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、上面部と、前記上面部の周縁から垂下する筒状の側面部と、を備え、前記側面部が容器の口部と係合することで容器の口部に装着される容器用キャップであって、前記上面部は、容器の口部と対向する位置に前記上面部の下面から突き出るように設けられ、該キャップが容器の口部に係合した際に容器の口部の上面に当接する環状のコンタクトリングと、前記コンタクトリングの内側位置に前記上面部の下面から突き出るように設けられ、該キャップが容器の口部に係合した際に容器の口部の内周面と間隔をあけて対向する筒状のガイド壁と、を備える容器用キャップによって達成される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記側面部の内周面には、容器の口部の外周面に形成された雄ネジと螺合する雌ネジが形成されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記ガイド壁の外周面と容器の口部の内周面との前記間隔が0.1mm以上であることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記ガイド壁の外周面と容器の口部の内周面との前記間隔が前記雌ネジのネジ山の高さの半分以下であることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記キャップの前記雌ネジが容器の口部の雄ネジと係合するまでに前記ガイド壁の先端部が容器の口部の上面よりも下方に位置するように、前記ガイド壁の高さが設定されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記上面部は、前記コンタクトリングと前記側面部との間に前記上面部の下面から突き出るように設けられ、該キャップが容器の口部に係合した際に容器の口部の外周面に当接する環状のアウターリングをさらに備えることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記上面部は、前記アウターリングと前記側面部との間の領域の下面が***していることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、40mm以上の口径を有する容器の口部に装着されることを特徴としている。
本発明の上記目的は、口部を有する容器本体と、前記容器本体の口部に装着される上記構成のキャップとからなるキャップ付き容器によっても達成される。
本発明の容器用キャップおよび該容器用キャップを備えたキャップ付き容器によれば、コンタクトリングおよびアウターリングにより、キャップの上面部と容器の口部との間が2箇所で止栓されているので、容器内が精度良く密閉される。よって、容器内の内容物が口部とキャップとの間から外部に漏れ出すことを良好に防止できる。
また、キャップを容器の口部に係合させる際に、ガイド壁が口部と接触しないので、ガイド壁と口部との間には接触抵抗が生じない。よって、キャップを容器の口部に係合させる際に強い力を必要とせず、キャップを口部に対して強く締め付け過ぎることに伴うキャップおよび口部の係合不良を起こすことを防止できる。また、キャップを口部から取り外す際にも強い力を必要とせず容易に開栓できる。
また、キャップを容器の口部に係合させるために口部上に被せる際に、キャップが傾斜した斜めキャップの状態で口部に被せられても、ガイド壁の先端部が口部と接触することで、キャップの傾斜状態が矯正される。これによりキャップは水平状態またはほぼ水平状態に戻され、容器の口部と正常に係合するので、キャップが傾斜した状態で口部に係合されることに伴うキャップおよび口部の係合不良を起こすことを防止できる。
本発明の一実施形態に係るキャップ付き容器の斜視図である。 図1のキャップ付き容器の側面図である。 本発明の一実施形態に係る容器用キャップの正面図である。 図1の容器用キャップの平面図である。 図1の容器用キャップの底面図である。 図5の一部拡大図である。 図1の容器用キャップの断面図である。 図7の一部拡大図である。 容器の口部および容器用キャップを拡大して示す断面図である。 容器用キャップが容器の口部に対して傾斜した状態で被せられた状況を示す断面図である。 容器用キャップが容器の口部に対して水平状態に戻った状況を示す断面図である。 従来例の容器の口部および容器用キャップを拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態に係る容器用キャップ2(以下、単に「キャップ2」という。)を備えたキャップ付き容器1の外観構成を示している。
キャップ付き容器1は、上端が開口する口部11と、口部11に連続して設けられ、芳香剤、飲料、化粧品等の液状やゲル状等の内容物を収容可能な中空かつ有底の胴部12とを備えた容器10を有しており、口部11にキャップ2が着脱自在に装着される。容器10としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成され、インジェクションブロー成形等の公知のブロー成形で製造することができる。容器10は、全体が透明または半透明であり、外部から内部に収容された内容物の残量が確認できる。なお、この容器10の素材としては、合成樹脂に限られるものではなく、その他にガラスなどを好ましく例示することができる。容器10の口部11の径(口径)r(図9に示す)は、特に限定されるものではなく、本発明のキャップ2は、口径rの小さな口部11の狭い容器10に対するキャップにも適用できるが、口径rが40mm以上の広口の口部11を有する容器10に対するキャップに好適に適用できる。
キャップ2は、図3〜図9に示すように、全体が軟質の合成樹脂製であり、平面視円形状に形成された上面部3と、上面部3の外周縁から垂下する筒状の側面部4とを備えており、上端が閉じられ下端が開口した形状のものである。
側面部4の内周面には、容器10の口部11の外周面に設けられた雄ネジ13(図9に示す)と螺合する雌ネジ5が設けられている。この雌ネジ5および雄ネジ13の螺合により、キャップ2を容器10の口部11に対して一方向に回転させながらねじ込むことでキャップ2が口部11に係合し、口部11の上端開口が閉塞されて容器10内の内容物が密閉される。雌ネジ5は、らせん状に周回するネジ山50を有し、所定の高さh(図7に示す)を有している。また、雌ネジ5には、ネジ山50の上側(キャップ2の上端閉塞側)および下側(キャップ2の下端開口側)のネジ山の始まる部分(始点位置)に、側面部4の内周面からなだらかに高さが高くなる不完全なネジ山51(以下、「不完全ネジ山51」という。)が所定の長さだけ連続して設けられている。この不完全ネジ山51は、金型を加工する際にできてしまうものであり、刃物で金型のネジ部を加工する際に最初の加工開始または加工終了時にできる形状である。なお、以下において、ネジ山50の始点位置とは、上側および下側ともに、原則として高さがhとなるネジ山50が始まる位置を指し、不完全ネジ山51が始まる位置を指すものではない。また、雄ネジ13も、らせん状に周回するネジ山13Aを有しており、雌ネジ5と同様に、雄ネジ13のネジ山13Aの上方側(口部11の上端開口側)および下方側(容器10の胴部12側)の始点位置に、口部11の外周面からなだらかに高さが高くなる不完全なネジ山(図示せず)が所定の長さだけ連続して設けられている。
側面部4の内周面の雌ネジ5の下方位置には、段差部6が形成されており、側面部4の下端部40は、内周面が若干拡径している。容器10の口部11の外周面には、外周面から突き出る突部14が一周に亘って設けられており、キャップ2を回転させながら容器10の口部11にねじ込む際に、この段差部6に容器10の口部11の突部14が突き当たることで、キャップ2をこれ以上、容器10の口部11にねじ込むことが規制されている。
側面部4の外周面には、上下方向に延びる複数の凸条42が形成されている。これにより、キャップ2をつかみ易く、容器10の口部11に対してキャップ2を回転させ易くなっている。また、上面部3の上面には、キャップ2および容器10の口部11が係合する回転方向に向けて矢印30,30が設けられている。
上面部3の下面には、上面部3の中央位置を中心にして、筒状のガイド壁7が、上面部3の下面から突き出るようにして設けられている。また、ガイド壁7の周囲には、ガイド壁7よりも高さが低い環状のコンタクトリング8が、上面部3の下面から突き出るようにして同心円状に設けられている。さらに、コンタクトリング8の周囲には、ガイド壁7よりも高さが低くコンタクトリング8よりも高さが高い環状のアウターリング9が、上面部3の下面から突き出るようにして同心円状に設けられている。
コンタクトリング8は、キャップ2を容器10の口部11に被せて係合させる際、口部11の上面と対向する位置に設けられている。キャップ2を回転させながら容器10の口部11にねじ込んでいくことで、コンタクトリング8の先端部が口部11の上面と当接する(図9に示す)。これにより、キャップ2が容器10の口部11に係合して装着された際には、キャップ2の上面部3と容器10の口部11との間に第1のシールが形成される。よって、容器10内を液密に密閉することができ、容器10内の内容物が口部11とキャップ2との間から漏れ出すことを防止できる。コンタクトリング8の形状は、本実施形態では、断面視において頂部が丸い山形状に形成されているが、頂部が尖った山形状であっても構わない。また、断面視において矩形状など、上面部3の下面から突き出ていれば種々の形状に形成されていても構わない。また、コンタクトリング8の高さ(上面部3の下面からコンタクトリング8の先端部までの長さ)は、0.1mm以上1.0以下が好ましく、例えば0.2mm程度に設定される。
アウターリング9は、コンタクトリング8と側面部4との間に設けられており、キャップ2を回転させながら容器10の口部11にねじ込んでいくことで、アウターリング9の内周面が口部11の外周面に当接する(図9に示す)。これにより、キャップ2が容器10の口部11に係合して装着された際には、キャップ2の上面部3と容器10の口部11との間に、第1のシールに加えて第2のシールが形成される。このように、本実施形態では、コンタクトリング8およびアウターリング9の2つの止栓により、精度良く容器10内が密閉されており、容器10内の内容物が口部11とキャップ2との間から漏れ出すことがより確実に防止されている。なお、アウターリング9の内周面は、先端に向かうに連れて先細りとなるテーパ状に形成されている。アウターリング9の高さ(上面部3の下面からアウターリング9の先端部までの長さ)は、0.5mm以上5.0mm以下が好ましく、例えば1.5mm程度に設定される。
アウターリング9と側面部4との間の領域には、上面部3の下面がアウターリング9の内側の領域よりも***している***部31が設けられている。キャップ2を漏れが生じないよう緩みなくねじ込んで容器10の口部11に装着しようとすると、キャップ2を容器10の口部11に対して強い力で締め付け過ぎるおそれがある。キャップ2を容器10の口部11に対して強く締め付け過ぎると、キャップ2の側面部4が、容器10の口部11との係合部である雌ネジ5を境に下端部40が外側に押し広げられ、かつ、上端部41が内側に押し込まれるように変形する。キャップ2の側面部4の上端部41が内側に押し込まれると、これに伴ってアウターリング9が内側、つまり、容器10の口部11の方に押されるので、アウターリング9が口部11の外周面に引っ掛からずに口部11の上面に乗り上がってしまい、よって、上記したコンタクトリング8およびアウターリング9による止栓が行われずに、内容物の密閉不完全という不具合が発生するおそれがある。これは、口部11の口径rが大きい容器10ほど、強いトルク(力)でキャップ2を容器10の口部11に締め付けようとするので、顕著に生じる。
これに対して、本実施形態のように、アウターリング9と側面部4との間の領域に***部31を設けることで、側面部4の上端部41の強度が増し、***部31が変形を抑えるストッパーとして機能してアウターリング9が内側に押し込まれるのを防止する。これにより、アウターリング9の内周面が容器10の口部11の外周面と良好に当接し続け、コンタクトリング8およびアウターリング9の止栓が保持されることで、容器10内の密閉状態を良好に保持することができる。***部31の高さ(上面部3の下面から***部31の先端部までの長さ)は、0.3mm以上4.0mm以下が好ましく、例えば0.5mm程度に設定される。
ガイド壁7は、本実施形態では、容器10の口部11の口径rよりも小さな外径Rを有する円筒状に形成されており、キャップ2が口部11に係合して装着された際には、口部11の内周面と間隔dをあけて対向する。このように、本実施形態のガイド壁7は、キャップ2が容器10の口部11に係合した際に口部11の内周面とは接触しない大きさ(外径R)に形成されているので、キャップ2を口部11にねじ込みながら係合させる際に、ガイド壁7と口部11との間に接触抵抗が生じない。
このガイド壁7は、キャップ2を容器10の口部11に係合させるために口部11上に被せる際に、キャップ2を口部11に対して適正な位置に位置させる位置決めとして機能する他、キャップ2を水平状態またはほぼ水平状態で口部11に対して係合させるガイドとして機能する。つまり、図10に示すように、キャップ2が傾斜した斜めキャップの状態で容器10の口部11に被せられると、キャップ2が傾斜した状態のまま雌ネジ5と雄ネジ13とが螺合してしまうという不具合が生じ、最終的にキャップ2と口部11とが係合不良を起こすおそれがある。これに対して、筒状のガイド壁7がキャップ2の上面部3の下面に設けられていることで、キャップ2が傾斜した斜めキャップの状態で容器10の口部11に被せられて口部11と係合しようとしても、キャップ2の雌ネジ5と口部11の雄ネジ13とが螺合を開始する前に、ガイド壁7の下方に傾斜している側の先端部70の外周面が口部11の上端部の内周面と接触し、これにより、キャップ2の傾斜状態が矯正される。よって、図11に示すように、キャップ2は水平状態またはほぼ水平状態となり、雌ネジ5と雄ネジ13とが正常に螺合する。このように、本実施形態では、ガイド壁7により、キャップ2が傾斜した斜めキャップの状態で口部11に対して係合するのが防止されるので、キャップ2と口部11とが係合不良を起こすことが防止されている。
加えて、容器10内の内容物が液状または揮散性を有するものである場合、キャップ2の上面部3の下面に内容物の液滴が付着する場合がある。この液滴が上面部3の下面を伝って容器10の口部11の上面位置まで広がると、コンタクトリング8およびアウターリング9で止栓されてはいるものの、口部11とキャップ2との間から漏れ出すおそれがある。本実施形態では、筒状のガイド壁7がキャップ2の上面部3の下面に設けられていることで、上面部3の下面を伝って広がる液滴は、ガイド壁7でこれ以上外側に広がることが防止され、コンタクトリング8およびアウターリング9に到達することなくガイド壁7の内周面を伝って下方に流れ落ちる。よって、容器10内の内容物が口部11とキャップ2との間から漏れ出すことがより確実に防止されている。
ガイド壁7の大きさ(外径R)は、ガイド壁7の外周面と容器10の口部11の内周面との間隔dが少なくとも0.1mm以上となるように、設定されていることが好ましい。上記間隔dが0.1mm以上あれば、キャップ2を容器10の口部11に係合させる際にガイド壁7が口部11の内周面と接触することを良好に防止できる。一方で、間隔dが広すぎると、キャップ2を容器10の口部11に被せて係合させる際に、上述したキャップ2を水平状態またはほぼ水平状態で口部11に対して係合させるガイド壁7のガイド機能が良好に機能せず、キャップ2が傾斜した斜めキャップの状態で口部11と係合する係合不良を起こすおそれがある。これに対して、間隔dが少なくとも雌ネジ5のネジ山50の高さhよりも大幅に小さければ、具体的には、ネジ山50の高さhの半分以下であれば、キャップ2の雌ネジ5が容器10の雄ネジ13を乗り越えられないため、キャップ2が傾斜した斜めキャップの状態で容器10の口部11と係合することを効果的に防止できる。もし間隔dがネジ山50の高さhの半分以上になると、小さな力を加えるだけでキャップ2の雌ネジ5が容器10の雄ネジ13を乗り越えてしまうおそれがある。よって、ガイド壁7の大きさ(外径R)は、上記間隔dがネジ山50の高さhの半分以下となるように設定されていることが好ましい。なお、ガイド壁7は、必ずしも円筒状に形成されている必要はなく、角筒状に形成されていてもよい。なお、角筒状に形成されている場合には、ガイド壁7の外周面と容器10の口部11の内周面との間隔dとは、ガイド壁7の外周面と容器10の口部11の内周面とが最も近接した箇所(角部)の間隔を指す。
ガイド壁7は、キャップ2の雌ネジ5が容器10の口部11の雄ネジ13と係合するまでに、ガイド壁7の先端部70が容器10の口部11の上面より下方に位置するように、その高さH(上面部3の下面からガイド壁7の先端部までの長さ)が設定されていることが好ましい。ここで、キャップ2の雌ネジ5が容器10の口部11の雄ネジ13と係合するまでとは、雌ネジ5のネジ山50の下側の始点位置が、雄ネジ13のネジ山13Aの上側の始点位置の下方に入り込んで雌ネジ5のネジ山50と雄ネジ13のネジ山13Aとが互いにしっかりと係わり合う時点を指している。なお、厳密に雌ネジ5のネジ山50の始点位置が雄ネジ13のネジ山13Aの始点位置と係わり合う時点を指すのではなく、雄ネジ13のネジ山13Aの始点位置の多少前後で互いに係わり合う場合も許容される。キャップ2の雌ネジ5が容器10の口部11の雄ネジ13に係合し始める際、ガイド壁7の先端部70が容器10の口部11の上面より上方に位置していると、ガイド壁7がガイドとして機能する前に雌ネジ5が雄ネジ13と係合してしまい、その結果、キャップ2が傾斜してしまって、キャップ2が傾斜した斜めキャップの状態のまま雌ネジ5と雄ネジ13とが係合する係合不良を起こすおそれがあるからである。また、ガイド壁7の高さHは、ガイド壁7の先端部がキャップ2の側面部4の下端部よりも下方に突き出ないような高さ(側面部4の高さ以下)に設定されていることが好ましい。
以上のように、上記構成のキャップ2によると、コンタクトリング8およびアウターリング9により、キャップ2の上面部3と容器10の口部11との間が2箇所で止栓されているので、容器10内が精度良く密閉される。よって、容器10内の内容物が口部11とキャップ2との間から外部に漏れ出すことを良好に防止できる。
また、キャップ2を容器10の口部11にねじ込みながら係合させる際に、ガイド壁7が口部11と接触しないので、ガイド壁7と口部11との間には接触抵抗が生じない。よって、キャップ2を容器10の口部11にねじ込んで係合させる際に大きなトルクを必要とせず、キャップ2を口部11に対して強く締め付け過ぎることに伴うキャップ2および口部11の係合不良を起こすことを防止できる。また、キャップ2を口部11から取り外す際にも大きなトルクを必要とせず容易に開栓できる。
また、キャップ2を容器10の口部11に係合させるために口部11上に被せる際に、キャップ2が傾斜した斜めキャップの状態で口部11に被せられても、キャップ2の雌ネジ5と口部11の雄ネジ13とが螺合を開始する前に、ガイド壁7の下方に傾斜している側の先端部70の外周面が口部11の上端部の内周面と接触することで、キャップ2の傾斜状態が矯正される。このガイド壁7のガイド機能によりキャップ2は水平状態またはほぼ水平状態に戻され、雌ネジ5と雄ネジ13とが正常に螺合するので、キャップ2が傾斜した状態で口部11に係合されることに伴うキャップ2および口部11の係合不良を起こすことを防止できる。さらに、キャップ2の上面部3の下面に内容物の液滴が付着しても、ガイド壁7により、液滴が上面部3の下面を伝って外側に広がるのが規制される。よって、この液滴がコンタクトリング8およびアウターリング9まで到達するのが防止されるので、容器10内の内容物が口部11とキャップ2との間から漏れ出すことをより確実に防止できる。
また、アウターリング9と側面部4との間の領域に***部31が設けられていることで、***部31により側面部4の上端部41の強度が増している。よって、例えばキャップ2を漏れが生じないよう強い力で容器10の口部11にねじ込んだ場合に、キャップ2の側面部4の上端部41が内側に押し込まれる方向に変形しようとしても、***部31が変形を抑えるストッパーとして機能する結果、アウターリング9が内側に押し込まれるのが防止される。これにより、アウターリング9が口部11の外周面に引っ掛からずに口部11の上面に乗り上がってしまうことを防止でき、アウターリング9の内周面が容器10の口部11の外周面と良好に当接し続けるので、上記したコンタクトリング8およびアウターリング9による止栓が外れることなく、容器10内を良好に密閉することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明に係る容器用キャップおよびキャップ付き容器の具体的な態様は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、容器用キャップ2にはアウターリング9が設けられているが、アウターリング9は必ずしも設けられている必要はない。また、***部31も必ずしも設けられている必要はない。
また、上記実施形態では、雄ネジ13及び雌ネジ5の螺合によりキャップ2を容器10の口部11に係合しているが、キャップ2を口部11に打栓して係合させるように構成してもよい。例えば、キャップ2の側面部4の下端内周面に係合凸部を設けるとともに、容器10の口部11の外周面に前記係合凸部を引っ掛けることが可能な段部等の係止部を設け、キャップ2を口部11に押し込んで前記係合凸部を前記係止部に引っ掛けることで、キャップ2を口部11に係合して装着するようにしてもよい。この場合でも、キャップ2を口部11に押し込む際にガイド壁7が口部11と接触しないので、ガイド壁7と口部11との間には接触抵抗が生じない。よって、キャップ2を容器10の口部11に打栓により係合させる際に大きな力を必要としないうえ、キャップ2および口部11の係合不良を起こすことも防止できる。また、キャップ2を口部11から取り外す際にも大きな力を必要とせず容易に開栓できる。
1 キャップ付き容器
2 容器用キャップ
3 上面部
4 側面部
5 雌ネジ
7 ガイド壁
8 コンタクトリング
9 アウターリング
10 容器
11 口部
12 胴部
13 雄ネジ
31 ***部
50 ネジ山

Claims (9)

  1. 上面部と、前記上面部の周縁から垂下する筒状の側面部と、を備え、前記側面部が容器の口部と係合することで容器の口部に装着される容器用キャップであって、
    前記上面部は、
    容器の口部と対向する位置に前記上面部の下面から突き出るように設けられ、該キャップが容器の口部に係合した際に容器の口部の上面に当接する環状のコンタクトリングと、
    前記コンタクトリングの内側位置に前記上面部の下面から突き出るように設けられ、該キャップが容器の口部に係合した際に容器の口部の内周面と間隔をあけて対向する筒状のガイド壁と、を備える容器用キャップ。
  2. 前記側面部の内周面には、容器の口部の外周面に形成された雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている請求項1に記載の容器用キャップ。
  3. 前記ガイド壁の外周面と容器の口部の内周面との前記間隔が0.1mm以上である請求項1または2に記載の容器用キャップ。
  4. 前記ガイド壁の外周面と容器の口部の内周面との前記間隔が前記雌ネジのネジ山の高さの半分以下である請求項2または3に記載の容器用キャップ。
  5. 前記キャップの前記雌ネジが容器の口部の雄ネジと係合するまでに前記ガイド壁の先端部が容器の口部の上面よりも下方に位置するように、前記ガイド壁の高さが設定されている請求項2〜4のいずれかに記載の容器用キャップ。
  6. 前記上面部は、前記コンタクトリングと前記側面部との間に前記上面部の下面から突き出るように設けられ、該キャップが容器の口部に係合した際に容器の口部の外周面に当接する環状のアウターリングをさらに備える請求項1〜5のいずれかに記載の容器用キャップ。
  7. 前記上面部は、前記アウターリングと前記側面部との間の領域の下面が***している請求項6に記載の容器用キャップ。
  8. 40mm以上の口径を有する容器の口部に装着される請求項1〜7のいずれかに記載の容器用キャップ。
  9. 口部を有する容器と、前記容器の口部に装着される請求項1〜8のいずれかに記載のキャップとからなるキャップ付き容器。
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