JP2014176229A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】系統間にて生じた短絡故障を適切に検出可能な電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置1の第1インバータ部20は、モータ10の第1巻線組18に対応して設けられる。第2インバータ部30は、第2巻線組19に対応して設けられる。制御部50は、第1巻線組18に印加される電圧の平均値である第1中性点電圧V1と、第2巻線組19に印加される電圧の平均値である第2中性点電圧V2とが異なる値となるように、第1デューティ指令信号D11および第2デューティ指令信号D12を演算する。また、制御部50は、各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2に基づき、第1巻線組18および第1インバータ部20により構成される第1系統100と第2巻線組19および第2インバータ部30により構成される第2系統200とが短絡する系統間短絡故障を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、2台のインバータを並列運転する技術が知られている。例えば特許文献1では、2つのインバータを同じように動かし、2つのインバータの出力電流の大きさを比較することにより、インバータの故障を検出している。
特開平7−46766号公報
特許文献1のように、複数のインバータを有している場合、1つのインバータに対応する構成を「系統」とすると、異なる系統間で短絡する系統間短絡故障が生じる虞がある。系統間短絡故障が生じると、短絡した点の電圧差に応じた短絡電流が流れる。しかしながら、特許文献1のように、2つのインバータを同じように動かしている場合、特に異なる系統の同相で短絡した場合、電圧差がないため、短絡電流が流れず、系統間短絡故障を検出できない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、系統間短絡故障を検出可能な電力変換装置を提供することにある。
本発明は、回転電機の各相に対応する巻線から構成される第1巻線組および第2巻線組を有する回転電機の電力変換装置であって、第1インバータ部と、第2インバータ部と、電流検出部と、制御部と、を備える。第1インバータ部は、第1巻線組に対応して設けられる。第2インバータ部は、第2巻線組に対応して設けられる。電流検出部は、巻線の各相に通電される各相電流を検出する。制御部は、第1インバータ部の駆動に係る第1電圧指令信号、第2インバータ部の駆動に係る第2電圧指令信号、および、PWM基準信号に基づき、第1インバータ部および第2インバータ部の駆動を制御する。
制御部は、電圧指令信号演算手段と、故障検出手段と、を有する。電圧指令信号演算手段は、第1巻線組に印加される電圧の平均値である第1中性点電圧と第2巻線組に印加される電圧の平均値である第2中性点電圧とが異なる値となるように、第1電圧指令信号および第2電圧指令信号を演算する。故障検出手段は、各相電流に基づき、第1巻線組および第1インバータ部により構成される第1系統と、第2巻線組および第2インバータ部により構成される第2系統とが短絡する系統間短絡故障を検出する。
第1系統と第2系統とが短絡する系統間短絡故障が生じていない場合、第1系統の各相電流の和および第2系統の各相電流の和は、理論上0となる。一方、第1系統と第2系統とが短絡する系統間短絡故障が生じた場合、短絡した箇所の電圧差に応じた短絡電流が流れ、第1系統の各相電流の和および第2系統の各相電流の和は、いずれも短絡電流に応じた値となる。ここで、短絡した箇所の電圧が等しいと、短絡電流が流れない。
そこで本発明では、第1中性点電圧と第2中性点電圧とが異なる値となるように第1電圧指令信号および第2電圧指令信号を演算する。そして、第1電圧指令信号に基づいて第1インバータ部を駆動し、第2電圧指令信号に基づいて第2インバータ部を駆動するので、第1系統に印加される電圧と第2系統に印加される電圧とが異なる。したがって、系統間短絡故障が生じた場合、短絡した箇所の電圧差に応じ、比較的大きな短絡電流が流れるので、各相電流に基づき、例えば各相電流の和を監視することにより、系統間短絡故障を検出することができる。
本発明の第1実施形態による電力変換装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による電力変換装置を適用した電動パワーステアリングシステムを示す模式図である。 本発明の第1実施形態によるインバータ制御処理を説明するブロック図である。 本発明の第1実施形態によるデューティ変換部を説明するブロック図である。 本発明の第1実施形態による第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態における短絡電流を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による故障検出処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態による故障検出処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3実施形態による故障検出処理を説明するフローチャートである。 本発明の第4実施形態〜第8実施形態によるデューティ変換部を説明するブロック図である。 本発明の第4実施形態による変調処理を説明する説明図である。 本発明の第4実施形態による第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号を説明する説明図である。 本発明の第5実施形態による変調処理を説明する説明図である。 本発明の第5実施形態による第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号を説明する説明図である。 本発明の第6実施形態による変調処理を説明する説明図である。 本発明の第6実施形態による第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号を説明する説明図である。 本発明の第7実施形態による変調処理を説明する説明図である。 本発明の第7実施形態による第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号を説明する説明図である。 本発明の第8実施形態による第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号を説明する説明図である。
以下、本発明による電力変換装置を図面に基づいて説明する。なお、以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態による電力変換装置1は、回転電機としてのモータ10へ供給する電力を変換するものである。本実施形態では、図2に示すように、電力変換装置1は、モータ10とともに、車両のステアリング操作をアシストするためのステアリングシステム90に適用される。
図2に示すように、ステアリングシステム90は、電動パワーステアリング装置2、ステアリングホイール(ハンドル)91、および、ステアリングシャフト92等を備える。運転者により操舵されるステアリングホイール91は、ステアリングシャフト92に接続される。ステアリングシャフト92の先端には、ピニオンギア96が設けられる。ピニオンギア96は、ラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対のタイヤ(ホイール)98が回転可能に連結されている。これにより、運転者がステアリングホイール91を回転させると、ステアリングシャフト92が回転し、ステアリングシャフト92の回転運動がピニオンギア96によってラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の直線運動変位に応じた角度分、一対のタイヤ98が操舵される。
ステアリングシャフト92には、ステアリングホイール91に加えられた操舵トルクを検出するトルクセンサ94が設けられる。
電動パワーステアリング装置2は、電力変換装置1、運転者によるステアリングホイール91の操舵を補助する補助トルクを出力するモータ10、および、ギア89等を備える。モータ10は、ギア89を正逆回転させる3相ブラシレスモータである。ギア89は、モータ10の回転を減速してステアリングシャフト92に伝達する。これにより、電動パワーステアリング装置2は、ステアリングホイール91の操舵方向および操舵トルクに応じた補助トルクをステアリングシャフト92に伝達する。
モータ10は、いずれも図示しないステータ、ロータ、および、シャフトを有する。ロータは、シャフトと共に回転する部材であり、その表面に永久磁石が貼り付けられ、磁極を有する。ステータは、ロータを内部に収容しており、ロータはステータ内部で回転可能に支持される。ステータは、径内方向へ所定角度毎に突出する突出部を有し、この突出部に、図1に示すU1コイル11、V1コイル12、W1コイル13、U2コイル14、V2コイル15、および、W2コイル16が巻回される。U1コイル11、V1コイル12およびW1コイル13は、第1巻線組18を構成し、U2コイル14、V2コイル15およびW2コイル16は、第2巻線組19を構成している。本実施形態では、U1コイル11、V1コイル12、W1コイル13、U2コイル14、V2コイル15およびW2コイル16が「巻線」に対応する。
また、モータ10には、回転位置θを検出する位置センサ75が設けられる。
図1に示すように、電力変換装置1は、第1インバータ部20、第2インバータ部30、制御部50等を備える。
第1インバータ部20は、3相インバータであり、第1巻線組18のU1コイル11、V1コイル12およびW1コイル13のそれぞれへの通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子21〜26がブリッジ接続されている。スイッチング素子21〜26は、電界効果トランジスタの一種であるMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)である。以下、スイッチング素子21〜26をMOS21〜26という。
3つのMOS21〜23は、ドレインがバッテリ70の正極側に接続され、ソースがそれぞれMOS24〜26のドレインに接続される。MOS24〜26のソースは、バッテリ70の負極側に接続される。
対になっているMOS21とMOS24との接続点は、U1コイル11の一端に接続される。また、対になっているMOS22とMOS25との接続点は、V1コイル12の一端に接続される。さらにまた、対になっているMOS23とMOS26との接続点は、W1コイル13の一端に接続される。
第2インバータ部30は、第1インバータ部20と同様、3相インバータであり、第2巻線組19のU2コイル14、V2コイル15およびW2コイル16のそれぞれへの通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子31〜36がブリッジ接続されている。スイッチング素子31〜36は、MOSFETである。以下、スイッチング素子31〜36をMOS31〜36という。
3つのMOS31〜36は、ドレインがバッテリ70の正極側に接続され、ソースがそれぞれMOS34〜36のドレインに接続される。MOS34〜36のソースは、バッテリ70の負極側に接続される。
対になっているMOS31とMOS34との接続点は、U2コイル14の一端に接続される。また、対になっているMOS32とMOS35との接続点は、V2コイル15の一端に接続される。さらにまた、対になっているMOS33とMOS36との接続点は、W2コイル16の一端に接続される。
以下、対応する第1インバータ部20および第1巻線組18の組み合わせを「第1系統100」とし、対応する第2インバータ部30および第2巻線組19の組み合わせを「第2系統200」とする。
高電位側スイッチング素子であるMOS21〜23、31〜33を「上MOS」、低電位側スイッチング素子であるMOS24〜26、34〜36を「下MOS」という。また、必要に応じ、「U1上MOS21」といった具合に、対応する相および系統を併せて記載する。
電流検出部40は、U1電流検出部41、V1電流検出部42、W1電流検出部43、U2電流検出部44、V2電流検出部45、および、W2電流検出部46から構成される。本実施形態では、電流検出部41〜46は、いずれもシャント抵抗である。
U1電流検出部41は、U1下MOS24の低電位側に設けられる。V1電流検出部42は、V1下MOS25の低電位側に設けられる。W1電流検出部43は、W1下MOS
26の低電位側に設けられる。
U2電流検出部44は、U2下MOS34の低電位側に設けられる。V2電流検出部45は、V2下MOS35の低電位側に設けられる。W2電流検出部46は、W2下MOS36の低電位側に設けられる。
コンデンサ49は、バッテリ70に対して並列に接続され、電荷を蓄えることで、MOS21〜26、31〜36への電力供給を補助したり、サージ電圧などのノイズ成分を抑制したりする。
制御部50は、電力変換装置1全体の制御を司るものであって、マイコン51、図示しないレジスタ、および、駆動回路52等で構成される。
マイコン51では、電流検出部41〜46の両端電圧に基づき、U1コイル11に通電されるU1電流Iu1、V1コイル12に通電されるV1電流Iv1、W1コイル13に通電されるW1電流Iw1、U2コイル14に通電されるU2電流Iu2、V2コイル15に通電されるV2電流Iv2、および、W2コイル16に通電されるW2電流Iw2を取得する。以下適宜、U1電流Iu1、V1電流Iv1、W1電流Iw1、U2電流Iu2、V2電流Iv2、および、W2電流Iw2を、「各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2」という。また、電流検出部41〜46の検出値である両端電圧を、適宜「AD値」という。
また、マイコン51では、取得されたU1電流Iu1、V1電流Iv1、W1電流Iw1、U2電流Iu2、V2電流Iv2、および、W2電流Iw2等に基づき、モータ10から所望のトルクが出力されるように、駆動回路52を介して、MOS21〜26、31〜36のオンオフ作動を制御する。
図3に示すように、マイコン51は、3相2相変換部62、制御器63、2相3相変換部64、デューティ変換部65、信号出力部66、および、故障検出部69等を有する。
ここで、制御部50における制御処理を説明する。
3相2相変換部62では、電流検出部40により検出されレジスタに記憶されたAD値を読み込み、読み込まれたAD値に基づき、各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2を演算する。そして、演算された各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2、および、位置センサ75から取得されたモータ10の回転位置θに基づき、d軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqを演算する。
制御器63では、d軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*と、d軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqとから、電流フィードバック演算を行い、d軸指令電圧値Vd*およびq指令電圧値Vq*を演算する。詳細には、d軸電流指令値Id*とd軸電流検出値Idとの偏差であるd軸電流偏差ΔId、および、q軸電流指令値Iq*とq軸電流検出値Iqとの偏差であるq軸電流偏差ΔIqを演算し、電流検出値Id、Iqを電流指令値Id*、Iq*に追従させるべく、電流偏差ΔId、ΔIqが0に収束するように指令電圧値Vd*、Vq*を演算する。
2相3相変換部64では、制御器63にて演算された指令電圧値Vd*、Vq*、および、モータ10の回転位置θに基づき、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算する。
デューティ変換部65では、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を、コンデンサ電圧Vcに基づき、第1巻線組18に印加される電圧に係る第1電圧指令信号としての第1デューティ指令信号D11、および、第2巻線組19に印加される電圧に係る第2電圧指令信号としての第2デューティ指令信号D12に変換する。本実施形態では、第1デューティ指令信号D11は、U1デューティDu11、V1デューティDv11およびW1デューティDw11から構成され、第2デューティ指令信号D12は、U2デューティDu12、V2デューティDv12およびW2デューティDw12から構成される。以下適宜、U1デューティDu11、V1デューティDv11、W1デューティDw11、U2デューティDu12、V2デューティDv12、および、W2デューティDw12を、「各相デューティDu11、Dv11、Dw11、Du12、Dv12、Dw12」という。
U1デューティDu11、V1デューティDv11およびW1デューティDw11は、位相の異なる正弦波信号である。また、U2デューティDu12、V2デューティDv12およびW2デューティDw12は、位相の異なる正弦波信号である。
本実施形態では、正弦波信号である各相デューティをAsinδ+Bとしたときのsinδの係数Aを「振幅」とする。本実施形態では、各相デューティDu11、Dv11、Dw11の振幅A11と、各相デューティDu12、Dv12、Dw12の振幅A12とは、等しいものとする。すなわち、A11=A12とする。以下適宜、各相デューティDu11、Dv11、Dw11の振幅A11を「第1デューティ指令信号D11の振幅A11」といい、各相デューティDu12、Dv12、Dw12の振幅A12を「第2デューティ指令信号D12の振幅A12」という。
なお、上記式中のB項は、後述のシフト量M11、M12に対応する値である。
U1デューティDu11は、U1コイル11に印加される電圧に係る信号であり、V1デューティDv11は、V1コイル12に印加される電圧に係る信号であり、W1デューティDw13は、W1コイル13に印加される電圧に係る信号である。
また、U2デューティDu12は、U2コイル14に印加される電圧に係る信号であり、V2デューティDv12は、V2コイル15に印加される電圧に係る信号であり、W2デューティDw12は、W2コイル16に印加される電圧に係る信号である。
図4に示すように、デューティ変換部65は、振幅演算部651、および、シフト量演算部652から構成される。
振幅演算部651では、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*の振幅を演算する。
シフト量演算部652では、振幅演算部651にて演算された3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*の振幅に基づき、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*のシフト量を演算する。
そして、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*、シフト量演算部652にて演算されたシフト量、および、コンデンサ電圧Vcに基づき、各相デューティDu11、Dv11、Dw11、Du12、Dv12、Dw12を演算し、レジスタに書き込む。
なお、各相デューティDu11、Dv11、Dw11、Du12、Dv12、Dw12の詳細については、後述する。
図3に戻り、信号出力部66では、各相デューティDu11、Dv11、Vw11と三角波信号であるPWM基準信号Pとを比較することにより、MOS21〜26のオンオフ信号U1_MOS_H、U1_MOS_L、V1_MOS_H、V1_MOS_L、W1_MOS_H、W1_MOS_Lを演算し、駆動回路52へ出力する。また、各相デューティDu12、Dv12、Dw12とPWM基準信号Pとを比較することにより、MOS31〜36のオンオフ信号U2_MOS_H、U2_MOS_L、V2_MOS_H、V2_MOS_L、W2_MOS_H、W2_MOS_Lを演算し、駆動回路52へ出力する。
オンオフ信号U1_MOS_Hが出力されると、U1上MOS21がオン、U1下MOS24がオフとなるように制御され、オンオフ信号U1_MOS_Lが出力されると、U1上MOS21がオフ、U2下MOS24がオンとなるように制御される。他の相および第2インバータ部30についても同様である。
本実施形態では、信号出力部66での処理は、マイコン51内の電気回路で処理されるが、この処理は、ソフトウェアによる処理であっても、ハードウェアによる処理であっても、どちらでもよい。
故障検出部69では、各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2に基づき、系統間短絡故障検出する。系統間短絡故障検出の詳細については、後述する。
ここで、第1デューティ指令信号D11および第2デューティ指令信号D12の詳細について、図5に基づいて説明する。図5では、U相のデューティを実線、V相のデューティを破線、W相のデューティを一点鎖線で示す。以下の実施形態でも同様である。
本実施形態では、出力可能なデューティ範囲をコンデンサ電圧Vcの0[%]〜100[%]とすると、出力可能なデューティ範囲の下限値Rminは0[%]であり、上限値Rmaxは100[%]であり、中心値(以下、「出力中心値」という)Rcは50[%]である。そして、第1デューティ指令信号D11の中心値である第1中心値Dc11を出力中心値Rcから下方向にシフトし、第2デューティ指令信号D12の中心値である第2中心値Dc12を出力中心値Rcから上方向にシフトする。なお、第1中心値Dc11および第2中心値Dc12を出力中心値Rcからシフトしたとしても、線間電圧が変わらなければ、第1巻線組18および第2巻線組19に印加される電圧は変わらない。
図5(a)、(b)に示すように、第1デューティ指令信号D11の振幅A11が出力可能なデューティ範囲の25[%]以下の場合、第1デューティ指令信号D11の最大値Dmax11が出力中心値Rcとなるように第1中心値Dc11を下方向にシフトする。
また、第2デューティ指令信号D12の振幅A12が出力可能なデューティ範囲の25[%]以下の場合、第2デューティ指令信号D12の最小値Dmin12が出力中心値Rcとなるように第2中心値Dc12を上方向にシフトする。
図5(b)に示すように、第1デューティ指令信号D11の振幅A11が出力可能なデューティ範囲の25[%]である場合、第1デューティ指令信号D11の最大値Dmax11が出力中心値Rcとなるように第1中心値Dc11を下方向にシフトした場合の最小値Dmin11は、下限値Rminと一致する。このとき、第1デューティ指令信号D11の中心値Dc11は、出力中心値Rcを基準として、出力可能なデューティ範囲の25[%]分下側にシフトされている。すなわち、第1中心値D11は、Rc−25[%]=25[%]である。
また、第2デューティ指令信号D12の振幅A12が出力可能なデューティ範囲の25[%]である場合、第2デューティ指令信号D12の最小値Dmin12が出力中心値Rcとなるように第2中心値Dc12を上方向にシフトした場合の最大値Dmax12は、上限値Rmaxと一致する。このとき、第2中心値Dc12は、出力中心値Rcを基準として、出力可能なデューティ範囲の25[%]分上側にシフトされている。すなわち、第2中心値Dc12は、Rc+25[%]=75[%]である。
図5(c)に示すように、第1デューティ指令信号D11の振幅A11が出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合、第1デューティ指令信号D11の最大値Dmax11が出力中心値Rcとなるように第1中心値Dc11を下方向にシフトすると、第1デューティ指令信号D11の最小値Dmin11が出力可能なデューティ範囲の下限値Rminより小さくなり、出力電圧に歪みが生じる。そこで、第1デューティ指令信号D11の振幅A11が出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合、第1デューティ指令信号D11の最小値Dmin11が出力可能なデューティ範囲の下限値Rminと一致するように、第1中心値Dc11を下方向にシフトする。
また、第2デューティ指令信号D12の振幅A12が出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合、第2デューティ指令信号D12の最小値Dmin12が出力中心値Rcとなるように第2中心値Dc12を上方向にシフトすると、第2デューティ指令信号D12の最大値Dmax12が出力可能なデューティ範囲の上限値Rmaxより大きくなり、出力電圧に歪みが生じる。そこで、第2デューティ指令信号D12の振幅A12が出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合、第2デューティ指令信号D12の最大値Dmax12が出力可能なデューティ範囲の上限値Rmaxと一致するように、第2中心値Dc12を上方向にシフトする。
すなわち、本実施形態では、振幅A11が出力可能なデューティ範囲の25[%]以下である場合、第1中心値Dc11は、振幅A11が大きくなるにつれて出力中心値Rcから離れる方向にシフトされる。また、振幅A11が出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合、第1中心値Dc11は、振幅A11が大きくなるにつれて出力中心値Rcに近づく方向にシフトされる。
同様に、振幅A12が出力可能なデューティ範囲の25[%]以下である場合、第2中心値Dc12は、振幅A12が大きくなるにつれて出力中心値Rcから離れる方向にシフトされる。また、振幅A12が出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合、第2中心値Dc12は、振幅A12が大きくなるにつれて出力中心値Rcに近づく方向にシフトされる。
換言すると、本実施形態では、第1中心値Dc11の出力中心値Rcからの第1シフト量M11は、振幅A11に応じて可変であり、第2中心値Dc12の出力中心値Rcからの第2シフト量M12は、振幅A12に応じて可変である。
なお、第1巻線組18の各相に印加される電圧は、コンデンサ電圧Vcに各相デューティDu11、Dv11、Dw11を乗じた値となる。また、第1巻線組18の各相に印加される電圧の振幅は、コンデンサ電圧Vcに振幅A11を乗じた値となる。さらにまた、第1巻線組18に印加される電圧の平均値である第1中性点電圧V1は、コンデンサ電圧Vcに第1中心値Dc11を乗じた値となる。
同様に、第2巻線組19の各相に印加される電圧は、コンデンサ電圧Vcに各相デューティDu12、Dv12、Dw12を乗じた値となる。また、第2巻線組19の各相に印加される電圧の振幅は、コンデンサ電圧Vcに振幅A12を乗じた値となる。さらにまた、第2巻線組19に印加される電圧の平均値である第2中性点電圧V2は、コンデンサ電圧Vcに第2中心値Dc12を乗じた値となる。
なお、図5(a)、(b)に示すように、振幅A11、A12が出力可能なデューティ範囲の25[%]以下である場合、第1中心値Dc11と第2中心値Dc12との差は、振幅A11と振幅A12との和以上である。本実施形態では、第1中心値Dc11と第2中心値Dc12との差と、振幅A11と振幅A12との和と、等しい。
すなわち、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2との差は、第1巻線組18の各相に印加される電圧の振幅と第2巻線組19の各相に印加される電圧の振幅との和以上である。本実施形態では、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2との差と、第1巻線組18の各相に印加される電圧の振幅と第2巻線組19の各相に印加される電圧の振幅との和と、は等しい。
ここで、系統間短絡故障について、図6に基づいて説明する。
電力変換装置1およびモータ10が正常である場合、U1コイル11に通電されるU1電流Iu1、V1コイル12に通電されるV1電流Iv1、および、W1コイル13に通電されるW1電流Iw1の和は、0になる。同様に、U2コイル14に通電されるU2電流Iu2、V2コイル15に通電されるV2電流Iv2、および、W2コイル16に通電されるW2電流Iw2の和は、0になる。以下、U1電流Iu1、V1電流Iv1およびW1電流Iw1の和を、「第1系統3相和It1」といい、U2電流Iu2、V2電流Iv2およびW2電流Iw2の和を「第2系統3相和It2」という。
一方、電力変換装置1およびモータ10において、第1系統100と第2系統200とが短絡する系統間短絡故障が生じた場合、短絡した点の電圧差に応じた短絡電流Isが系統間に流れる。例えば、第1系統100のU1点と第2系統200のU2点とが短絡した場合であって、U1点の電圧がU2点の電圧より大きい場合、2点鎖線で示すように、U1点とU2点との電圧差に応じた短絡電流Isが流れる。系統間に短絡電流Isが流れると、各相電流の和は、短絡電流Isに相当する値となる。具体的には、第1系統3相和It1、および、第2系統3相和It2の一方がIsとなり、他方が−Isとなる。図6の例でいえば、高電圧側である第1系統3相和It1が−Isとなり、低電圧側である第2系統3相和It2がIsとなる。
ここで、第1インバータ部20と第2インバータ部30とを同じように駆動した場合、具体的には同じデューティ指令信号に基づいて駆動した場合、同相の電圧は略等しくなる。例えば図1中の点U1と点U2の電圧は略等しくなる。そのため、点U1と点U2とが短絡するような同相での系統間短絡故障が生じたとしても、電圧差が小さいため、短絡電流Isが小さい。この場合、第1系統3相和It1および第2系統3相和It2は、略0となり、正常時との切り分けが困難である。V相同士の短絡、W相同士の短絡についても同様である。
そこで本実施形態では、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2とが異なる値となるように、第1デューティ指令信号D11を下方向にシフトし、第2デューティ指令信号D12を上方向にシフトしている。そして、第1インバータ部20を第1デューティ指令信号D11に基づいて駆動し、第2インバータ部30を第1デューティ指令信号D11とは異なる第2デューティ指令信号D12に基づいて駆動しているので、第1系統100に印加される電圧と、第2系統200に印加される電圧とが異なる。そのため、第1系統100と第2系統200とが短絡した場合、電圧差に応じた比較的大きな短絡電流Isが流れる。なお、U1点とU2点のように、同相が短絡した場合であって、電圧が異なるので、短絡電流Isが流れる。したがって、この短絡電流Isを検出することにより、系統間短絡故障を検出することができる。
本実施形態では、第1系統3相和It1および第2系統3相和It2に基づき、系統間短絡故障を検出している。
系統間短絡故障検出処理を、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、制御部50のマイコン51にて所定の間隔にて実行される。
最初のステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、第1系統3相和It1の絶対値と第2系統3相和It2の絶対値との和が、判定閾値E1より大きいか否かを判断する。判定閾値E1は、電流検出部40等のばらつきを考慮し、0より大きい値に設定される。第1系統3相和It1の絶対値と第2系統3相和It2の絶対値との和が、判定閾値E1より大きい場合(S101:NO)、S103へ移行する。第1系統3相和It1の絶対値と第2系統3相和It2の絶対値との和が、判定閾値E1以下である場合(S101:YES)、S102へ移行する。
S102では、系統間短絡故障は生じていないと判定し、本処理を終了する。なお、系統間短絡故障以外の異常については、別処理にて検出することが望ましい。電力変換装置1に系統間短絡故障以外の異常がなく正常である場合、第1デューティ指令信号D11に基づいて第1インバータ部20のMOS21〜26のオンオフ作動を制御し、第2デューティ指令信号D12に基づいて第2インバータ部30のMOS31〜36のオンオフ作動を制御することにより、第1系統100および第2系統200の2系統によりモータ10の駆動を制御する。
第1系統3相和It1の絶対値と第2系統3相和It2の絶対値との和が判定閾値E1より大きいと判断された場合(S101:YES)に移行するS103では、電力変換装置1に異常が生じていると判定する。本実施形態では、系統間短絡故障が生じていると判定する。
S104では、第1インバータ部20または第2インバータ部30の一方の駆動を停止し、第1インバータ部20または第2インバータ部30の他方の駆動を継続することにより、第1系統100または第2系統200の1系統によりモータ10の駆動を継続する。すなわち、系統間短絡故障が生じた場合、一方の系統によるバックアップ駆動とする。
例えば、第1インバータ部20の駆動を停止し、第2インバータ部30の駆動を継続する場合、信号出力部66は、第1インバータ部20の全てのMOS21〜26をオフする信号を出力する。もちろん第1インバータ部20の駆動を継続し、第2インバータ部30の駆動を停止してもよい。この場合、信号出力部66は、第2インバータ部30の全てのMOS21〜26をオフする信号を出力する。
また、例えば第2系統200の1系統によりモータ10の駆動を継続する場合、第1系統100の駆動停止による不足トルク分を第2系統200にて補うように、第2系統200における出力を正常時より高めるようにしてもよいし、正常時と同様に第2系統200を駆動するようにしてもよい。
本実施形態では、振幅A11、A12が、出力可能なデューティ範囲の25[%]以下である場合(図5(a)、(b)参照)、第1中心値Dc11と第2中心値Dc12との差は、振幅A11と振幅A12との和と等しい。第1中心値Dc11と第2中心値Dc12との差が振幅A11、A12の和以上であれば、第1デューティ指令信号D11と第2デューティ指令信号D12とが重複しないので、第1系統100に印加される電圧と第2系統200に印加される電圧とは、相や位相によらず、常に異なる値となり、短絡箇所や位相によらず、系統間短絡故障を検出することができる。
なお、振幅A11、A12が、出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合(図5(c)参照)、第1中心値Dc11と第2中心値Dc12との差は、振幅A11、A12の和より小さいため、第1デューティ指令信号D11と第2デューティ指令信号D12とが重複する。そのため、短絡箇所によっては、電圧差が小さく短絡電流Isが0に近い値となる位相があるが、当該位相を除き、系統間短絡故障を検出することができる。
以上説明したように、(1)本実施形態は、モータ10の各相に対応するU1コイル11とV1コイル12とW1コイル13とから構成される第1巻線組18、および、U2コイル14とV2コイル15とW2コイル16とから構成される第2巻線組19を有するモータ10の電力変換装置1であって、第1インバータ部20と、第2インバータ部30と、制御部50と、を備える。第1インバータ部20は、第1巻線組18に対応して設けられる。第2インバータ部30は、第2巻線組19に対応して設けられる。制御部50は、第1インバータ部20の駆動に係る第1デューティ指令信号D11、および、第2インバータ部30の駆動に係る第2デューティ指令信号D12、および、PWM基準信号Pに基づき、第1インバータ部20および第2インバータ部30の駆動を制御する。
制御部50は、デューティ変換部65、および、故障検出部69を有する。
デューティ変換部65は、第1巻線組18に印加される電圧の平均値である第1中性点電圧V1と、第2巻線組19に印加される電圧の平均値である第2中性点電圧V2とが異なる値となるように、第1デューティ指令信号D11および第2デューティ指令信号D12を演算する。
故障検出部69は、各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2に基づき、第1巻線組18および第1インバータ部20により構成される第1系統100と第2巻線組19および第2インバータ部30により構成される第2系統200とが短絡する系統間短絡故障を検出する。
第1系統100と第2系統200とが短絡する系統間短絡故障が生じていない場合、第1系統3相和It1および第2系統3相和It2は、理論上0となる。一方、第1系統100と第2系統200とが短絡する系統間短絡故障が生じた場合、短絡した箇所の電圧差に応じた短絡電流Isが流れ、第1系統3相和It1および第2系統3相和It2は、いずれも短絡電流Isに応じた値となる。ここで、短絡した箇所の電圧が等しいと、短絡電流Isは流れない。
そこで、本実施形態では、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2とが異なる値となるように第1デューティ指令信号D11および第2デューティ指令信号D12を演算する。そして、第1デューティ指令信号D11に基づいて第1インバータ部20を駆動し、第2デューティ指令信号D12に基づいて第2インバータ部30を駆動するので、第1系統100に印加される電圧と第2系統200に印加される電圧とが異なる。したがって、系統間短絡故障が生じた場合、短絡した箇所の電圧差に応じ、比較的大きな短絡電流Isが流れるので、各相電流に基づき、例えば3相和を監視することにより、系統間短絡故障を検出することができる。
(2)デューティ変換部65では、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2との差が、第1巻線組18の各相に印加される電圧の振幅と第2巻線組19の各相に印加される電圧の振幅の和以上となるように、第1デューティ指令信号D11および第2デューティ指令信号D12を演算する。本実施形態では、特に、第1デューティ指令信号D11の振幅A11および第2デューティ指令信号D12の振幅A12が、出力可能なデューティ範囲の25[%]以下である場合、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2との差と、第1巻線組18の各相に印加される電圧の振幅と第2巻線組19の各相に印加される電圧の振幅の和とが等しい。
これにより、第1巻線組18の各相に印加される電圧と第2巻線組19の各相に印加される電圧とが常に異なる値となり、比較的大きな短絡電流Isが流れるので、系統間短絡故障をより確実に検出することができる。また、第1巻線組18および第2巻線組19に印加される線間電圧が正弦波状となり、リップル電流の発生を抑制することができる。
(3)故障検出部69では、第1巻線組18の各相電流Iu1、Iv1、Iw1の和である第1系統3相和It1の絶対値と、第2巻線組19の各相電流Iu2、Iv2、Iw2の和である第2系統3相和It2の絶対値と、の和に基づき、系統間短絡故障を検出する。具体的には、第1系統3相和It1の絶対値と第2系統3相和It2の絶対値との和が、判定閾値E1より大きい場合、系統間短絡故障が生じていると判定する。これにより、各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2に基づき、適切に系統間短絡故障を検出することができる。
(4)また、制御部50は、系統間短絡故障が検出された場合、第1インバータ部20または第2インバータ部30の一方の駆動を停止し、第1インバータ部20または第2インバータ部30の他方の駆動を継続する。これにより、系統間短絡故障が生じた場合でも、モータ10の駆動を継続することができる。特に、本実施形態では、電力変換装置1およびモータ10は、電動パワーステアリング装置90に適用されているので、運転者による操舵のアシストを継続することができる。なお、バックアップ駆動時には、正常時とは操舵フィーリングを正常時とは異ならせる、或いは、ウォーニングランプの点灯等により、故障が生じていることを運転者に通知するように構成することが望ましい。
(5)デューティ変換部65では、第1デューティ指令信号D11の中心値である第1中心値Dc11を、出力可能なデューティ範囲の中心値である出力中心値Rcの下側とし、第2デューティ指令信号D12の中心値である第2中心値Dc12を、出力中心値Rcの上側とする。これにより、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2との差を大きくすることができ、系統間短絡故障が生じた場合の短絡電流Isを大きくできるので、系統間短絡故障を適切に検出できる。
(6)第1中心値Dc11と出力中心値Rcとの差である第1シフト量M11は、第1デューティ指令信号D11の振幅A11に応じて可変とする。また、第2中心値Dc12と出力中心値との差である第2シフト量M12は、第2デューティ指令信号D12の振幅A12に応じて可変とする。これにより、振幅A11、A12に応じて、出力電圧に歪みが生じない範囲で、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2との差を大きくすることが可能であり、系統間短絡故障が生じた場合の短絡電流Isを大きくできるので、系統間短絡故障を適切に検出できる。
ところで、出力中心値Rcからのシフト量が大きくなると、上MOS21〜23、31〜33がオンされている時間と、下MOS24〜26、34〜36がオンされている時間と、の差が大きくなる。対になる上MOS21〜23、31〜33と、下MOS24〜26、34〜36とで、オンされている時間が異なると、熱損失に偏りが生じる。
(7)そこで、出力中心値Rcから下側にシフトされる第1デューティ指令信号D11の最大値Dmax11を出力中心値Rcとし、出力中心値Rcから上側にシフトされる第2デューティ指令信号D12の最小値Dmin12を出力中心値Rcとする。本実施形態では、特に、第1デューティ指令信号D11の振幅A11および第2デューティ指令信号D12の振幅A12が、出力可能なデューティ範囲の25[%]以下である場合、このように構成している。
これにより、第1デューティ指令信号D11と第2デューティ指令信号D12とが重複しない範囲で、出力中心値Rcからのシフト量M11、M12を可及的小さくすることにより、MOS21〜26、31〜36の熱損失の偏りを抑制している。
(8)また、出力中心値Rcから下側にシフトされる第1デューティ指令信号D11の最小値Dmin11を出力可能なデューティ範囲の下限値Rminとし、出力中心値Rcから上側にシフトされる第2デューティ指令信号D12の最大値Dmax12を出力可能なデューティ範囲の上限値Rmaxとする。本実施形態では、特に、第1デューティ指令信号D11の振幅A11および第2デューティ指令信号D12の振幅A12が、出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合、このように構成している。
これにより、出力電圧に歪みがない範囲で、第1中性点電圧V1と第2中性点電圧V2との差を可及的大きくしているので、系統間短絡故障が生じた場合の短絡電流Isが大きくなり、系統間短絡故障を適切に検出することができる。
本実施形態では、制御部50が「電圧指令信号演算手段」、および、「故障検出手段」を構成する。詳細には、デューティ変換部65が「電圧指令信号演算手段」を構成し、故障検出部69が「故障検出手段」を構成する。
また、図7中のS101〜S103が「故障検出手段」の機能としての処理に相当する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図8に基づいて説明する。
本実施形態は、系統間短絡検出処理が異なっているので、この点を中心に説明する。
本実施形態による系統間短絡検出処理を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、制御部50のマイコン51にて所定の間隔にて実行される。
S201、S202の処理は、図7のS101、S102と同様である。
第1系統3相和It1の絶対値と第2系統3相和It2の絶対値との和が、判定閾値E1より大きいと判断された場合(S201:YES)に移行するS203では、電力変換装置1に異常が生じていると判定する。本実施形態では、例えば一方の系統にて過電流が生じている可能性を考慮し、この段階では系統間短絡故障であるとは特定しない。
S204では、第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2より大きく、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E2以下、または、第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2以下であり、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E2より大きいか否かを判断する。判定閾値E2は、判定閾値E1の1/2に設定される。
S204での判断処理は、系統間短絡故障か、一方の系統の過電流かを切り分ける処理である。S204は、S201にて肯定判断された場合に移行するステップであるので、第1系統3相和It1の絶対値と第2系統3相和It2の絶対値との和が判定閾値E1より大きい。検出誤差等を無視すれば、系統間短絡故障が生じている場合、第1系統3相和It1の絶対値と第2系統3相和It2の絶対値とは等しくなる。そのため、系統間短絡故障が生じている場合、第2系統3相和It2の絶対値および第2系統3相和It2の絶対値は、共に判定閾値E2より大きくなる。
すなわち、判定閾値E1を第1の判定閾値とし、判定閾値E2を第2の判定閾値とすれば、「第1巻線組の各相電流の和の絶対値と、第2巻線組の各相電流の和の絶対値と、の和が、第1の判定閾値より大きい場合であって、第1巻線組の各相電流の和の絶対値および第2巻線組の各相電流の和の絶対値が共に第1の判定閾値より小さい値である第2の判定閾値より大きい場合、系統間短絡故障が生じていると判定する」ということである。なお、第2の判定閾値は、第1の判定閾値の1/2であることが好ましい。
一方、どちらか一方の系統の過電流の場合、過電流が生じていない正常系統の3相和は、検出誤差等を無視すれば、理論上0となるので、判定閾値E2以下となる。
すなわち、「第1巻線組の各相電流の和の絶対値と、第2巻線組の各相電流の和の絶対値と、の和が、第1の判定閾値より大きい場合であって、第1巻線組の各相電流の和の絶対値および第2巻線組の各相電流の和の絶対値の一方が第2の判定閾値より大きく、他方が第2の判定閾値以下である場合、各相電流の和の絶対値が第2の判定閾値より大きい系統の過電流であると判定する」ということである。
したがって、S204の判断処理にて、系統間短絡故障か、一方の系統の過電流かを切り分けることができる。
第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2より大きく、かつ、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E2より大きい場合(S204:NO)、S210へ移行する。第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2より大きく、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E2以下、または、第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2以下であり、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E2より大きいと判断された場合(S204:YES)、S205へ移行する。
S205では、第1系統3相和It1の絶対値の和の絶対値が判定閾値E2より大きいか否かを判断する。第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2以下であると判断された場合(S205:NO)、S208へ移行する。第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2より大きいと判断された場合(S205:YES)、S206へ移行する。
S206では、第1系統100の過電流と判定する。
S207では、第1系統100の駆動を停止し、第2系統200による駆動を継続する。これにより過電流が生じている第1系統100を使用せず、正常である第2系統200によりモータ10の駆動を継続することができる。
第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2以下であると判断された場合(S205:NO)、すなわち第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E2より大きい場合に移行するS208では、第2系統200の過電流と判定する。
S209では、第2系統200の駆動を停止し、第1系統100による駆動を継続する。これにより、過電流が生じている第2系統200を使用せず、正常である第1系統100によりモータ10の駆動を継続することができる。
第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2より大きく、かつ、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E2より大きい場合(S204:NO)に移行するS210では、系統間短絡故障であると判定する。
S211では、図7のS104と同様、第1インバータ部20または第2インバータ部30の一方の駆動を停止し、第1インバータ部20または第2インバータ部30の他方を駆動することにより、モータ10の駆動を継続する。すなわち、系統間短絡故障が生じた場合、一方の系統によるバックアップ駆動とする。
本実施形態では、各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2に基づき、系統間短絡故障か、一方の系統の過電流かを適切に判定することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態では、図8中のS201〜S204、S210が「故障検出手段」の機能としての処理に相当する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図9に基づいて説明する。
本実施形態は、系統間短絡検出処理が異なっているので、この点を中心に説明する。
本実施形態による系統間短絡検出処理を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、制御部50のマイコン51にて所定間隔にて実行される。
S301では、第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E3より大きく、かつ、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E3より大きいか否かを判断する。ここでの判定閾値E3は、第2実施形態の判定閾値E2と同じ値とするが、異なる値であってもよい。第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E3より大きく、かつ、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E3より大きい場合(S301:YES)、S303へ移行する。第1系統3相和It1の絶対値および第2系統3相和It2の絶対値の少なくとも一方が判定閾値E3以下である場合、S302へ移行する。
S302〜S304は、図7のS102〜S104と同様である。
本実施形態では、第1巻線組18の各相電流Iu1、Iv1、Iw1の和である第1系統3相和It1の絶対値、および、第2巻線組19の各相電流Iu2、Iv2、Iw2の和である第2系統3相和It2の絶対値に基づき、系統間短絡故障が生じていることを検出する。具体的には、第1系統3相和It1の絶対値が判定閾値E2より大きく、かつ、第2系統3相和It2の絶対値が判定閾値E2より大きい場合、系統間短絡故障が生じていると判定する。このように構成しても、各相電流Iu1、Iv1、Iw1、Iu2、Iv2、Iw2に基づき、適切に系統間短絡故障を検出することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態では、図8中のS301〜S303が「故障検出手段」の機能としての処理に相当する。
(第4実施形態〜第8実施形態)
第1実施形態〜第3実施形態では、第1デューティ指令信号D11および第2デューティ指令信号D12が正弦波信号である例を説明した。第4実施形態〜第8実施形態は、第1デューティ指令信号D11および第2デューティ指令信号D12を正弦波信号から変調した場合の例である。すなわち、第4実施形態〜第8実施形態のデューティ変換部65は、図10に示すように、振幅演算部651およびシフト量演算部652に加え、変調処理部653を有している。変調処理部65では、基準となる基準正弦波の波形を変調する変調処理を行っている。
以下の実施形態において、出力可能なデューティ範囲は、第1実施形態と同様であり、出力可能なデューティ範囲の下限値をRmin、上限値をRmax、出力中心値をRcとする。
また、各実施形態において、第4実施形態であれば、第1デューティ指令信号D41、第2デューティ指令信号D42といった具合に、第1デューティ指令信号Dn1、第2デューティ指令信号Dn2(nは実施形態の番号)とする。各相デューティ、および、中心値、最小値、最大値、振幅、シフト量も同様に記載する。なお、第1デューティ指令信号Dn1が「第1電圧指令信号」に対応し、第2デューティ指令信号Dn2が「第2電圧指令信号」に対応する。
なお、第4実施形態〜第8実施形態においては、第1デューティ指令信号Dn1および第2デューティ指令信号Dn2は変調されており正弦波信号ではない。以下の実施形態では、第1デューティ指令信号Dn1の最大値Dmaxn1と最小値Dminn1との差を2で除した値を「振幅」とみなす。なお、第1デューティ指令信号Dn1の中心値Dcn1と最大値Dmaxn1または最小値Dminn1との差を「振幅」とみなしてもよい。第2デューティ指令信号Dn2についても同様である。
また、第4実施形態〜第8実施形態においては、上記実施形態と同様、第1デューティ指令信号Dn1を下側にシフトし、第2デューティ指令信号Dn2を上側にシフトする。また、第1デューティ指令信号Dn1の振幅An1および第2デューティ指令信号Dn2の振幅An2が出力可能なデューティ範囲の25[%]以下の場合、第1デューティ指令信号Dn1の最大値Dmaxn1および第2デューティ指令信号Dn2の最小値Dminn2が出力中心値Rcとなるように、第1デューティ指令信号Dn1および第2デューティ指令信号Dn2をシフトする。
また、第1デューティ指令信号Dn1の振幅An1および第2デューティ指令信号Dn2の振幅An2が出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい場合、第1デューティ指令信号Dn1の最小値Dminn1が出力可能なデューティ範囲の下限値Rminとなるように第1デューティ指令信号Dn1をシフトする。また、第2デューティ指令信号Dn2の最大値Dmaxn2が出力可能なデューティ範囲の上限値Rmaxとなるように第2デューティ指令信号Dn2をシフトする。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による変調処理を図11および図12に基づいて説明する。
本実施形態では、変調処理部653における変調処理として、図11に示す超過デューティ補正処理を行っている。超過デューティ補正処理では、図11(a)に示す基準となる基準正弦波Du、Dv、Dwにおいて、基準最大値Smaxおよび基準最小値Sminを超えた値に基づき、基準正弦波Du、Dv、Dwを変調した変調信号Du4、Dv4、Dw4を演算している。具体的には、基準最小値Sminを下回る相のデューティから基準最小値Sminを減算した値を、他の相のデューティから減算する。また、基準最大値Smaxを上回る相のデューティから基準最大値Smaxを減算した値を、他の相のデューティから減算する。演算された変調信号Du4、Dv4、Dw4は、図11(b)に示すようになる。
なお、基準正弦波Du、Dv、Dwの振幅は、変調信号のDu4、Dv4、Dw4の振幅の2/(√3)=約1.154倍となっている。
変調信号Du4、Dv4、Dw4を振幅A41、A42に応じてシフト量を変化させた第1デューティ指令信号D41および第2デューティ指令信号D42は、図12に示すようになる。なお、図5と同様、(a)は振幅A41、42が出力可能なデューティ範囲の25[%]未満の例、(b)は振幅A41、A42が出力可能なデューティ範囲の25[%]の例、(c)は振幅A41、A42が出力可能なデューティ範囲の25[%]より大きい例である。以下の実施形態も同様である。
本実施形態の変調処理は、上記第1実施形態〜第3実施形態のいずれの系統間短絡故障検出処理と組み合わせてもよい。以下の実施形態についても同様である。
第4実施形態〜第8実施形態では、第1デューティ指令信号Dn1および第2デューティ指令信号Dn2を正弦波信号から変調している。これにより、電圧利用率を向上することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による変調処理を図13および図14に基づいて説明する。
本実施形態では、変調処理部653における変調処理として、図13に示す最大最小デューティ均等化処理を行っている。ここでは、以下の式(1)〜(3)に基づき、基準正弦波Du、Dv、Dwに基づき、変調信号Du5、Dv5、Dw5を演算している。なお、基準正弦波の最大値をDmax、基準正弦波の最小値をDminとする。
Du5=Du−(Dmax−Dmin)/2 ・・・(1)
Dv5=Dv−(Dmax−Dmin)/2 ・・・(2)
Dw5=Dw−(Dmax−Dmin)/2 ・・・(3)
上記(1)〜(3)により算出された変調信号Du5、Dv5、Dw5は、図13(b)のようになる。
また、変調信号Du5、Dv5、Dw5を振幅A51、A52に応じてシフト量を変化させた第1デューティ指令信号D51および第2デューティ指令信号D52は、図14に示すようになる。
最大最小デューティ均等化処理を行い、基準正弦波Du、Dv、Dwを変調することにより、電圧利用率を向上することができる。また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による変調処理を図15および図16に基づいて説明する。
本実施形態では、変調処理部653における変調処理として、図15に示すように、1相のデューティを基準最小値Sminに固定する2相変調(以下、「下べた2相変調」という。)処理を行っている。本実施形態では、図15(a)に示す基準正弦波Du、Dv、Dwにおいて、最も小さい相のデューティが基準最小値Sminとなるように、最も小さい相のデューティから基準最小値Sminを減算した値を、全ての相から減算している。下べた2相変調により演算された変調信号Du6、Dv6、Dw6は、図15(b)に示すようになる。
また、変調信号Du6、Dv6、Dw6を振幅A61、A62に応じてシフト量を変化させた第1デューティ指令信号D61および第2デューティ指令信号D62は、図16に示すようになる。
下べた2相変調処理を行い、基準正弦波Du、Dv、Dwを変調することにより、電圧利用率を向上することができる。また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態による変調処理を図17および図18に基づいて説明する。
本実施形態では、変調処理部653における変調処理として、図17に示すように、1相のデューティを基準最大値Smaxに固定する2相変調(以下、「上べた2相変調」という。)処理を行っている。本実施形態では、図17(a)に示す基準正弦波Du、Dv、Dwにおいて、最も大きい相のデューティが基準最大値Smaxとなるように、最も大きい相のデューティから基準最大値Smaxを減算した値を、全ての相から減算している。上べた2相変調により演算された変調信号Du7、Dv7、Dw7は、図17(b)に示すようになる。
また、変調信号Du7、Dv7、Dw7を振幅A71、72に応じてシフト量を変化させた第1デューティ指令信号D71および第2デューティ指令信号D72は、図18に示すようになる。
上べた2相変調処理を行い、基準正弦波Du、Dv、Dwを変調することにより、電圧利用率を向上することができる。また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態による変調処理を図19に基づいて説明する。
本実施形態では、変調処理部653における変調処理として、第1デューティ指令信号D81を第6実施形態で説明した下べた2相変調し、第2デューティ指令信号D82を第7実施形態で説明した上べた2相変調としている。
このようにしても電圧利用率を向上することができる。
また、本実施形態では、第1デューティ指令信号D81において、変調前の正弦波信号である基準正弦波Du、Dv、Dwにおける最も小さい相のデューティが基準最小値Sminとなるように、最も小さい相のデューティから基準最小値Sminを減じた値を全ての相のデューティから減算している。また、第2デューティ指令信号D82において、変調前の正弦波信号である基準正弦波Du、Dv、Dwにおける最も大きい相のデューティが基準最大値Smaxとなるように、最も大きい相のデューティから基準最大値Smaxを減じた値を全ての相から減算している。
すなわち、下側にシフトする第1デューティ指令信号D81を下べた2相変調とし、上側にシフトする第2デューティ指令信号D82を上べた2相変調とすることにより、第1巻線組18に印加される電圧の平均値である第1中性点電圧V1と第2巻線組19に印加される電圧の平均値である第2中性点電圧V2との差を大きくすることができる。これにより、短絡電流Isが大きくなるので、系統間短絡故障を適切に検出することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(ア)上記実施形態では、第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号における、振幅および位相は等しかった。他の実施形態では、第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号の振幅および位相は、異なっていてもよい。
(イ)上記実施形態では、第1デューティ指令信号を出力中心値から下側にシフトし、第2デューティ指令信号を上側にシフトした。他の実施形態では、第1中性点電圧と第2中性点電圧とが異なっていれば、例えば第1デューティ指令信号または第2デューティ指令信号の一方を出力中心値からシフトするようにしてもよい。また、第1デューティ指令信号のシフト量と第2デューティ指令信号のシフト量とが異なっていてもよい。
(ウ)上記実施形態では、第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号は、振幅に応じてシフト量が可変であった。他の実施形態では、第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号のシフト量は、振幅によらず一定としてもよい。
例えば、振幅によらず、第1デューティ指令信号の最小値が出力可能なデューティ範囲の下限値となり、第2デューティ指令信号の最大値が出力可能なデューティ範囲の最大値となるようにしてもよい。このように構成すれば、第1中性点電圧と第2中性点電圧の差を可及的大きくできるので、短絡電流が大きくなり、系統間短絡故障を適切に検出することができる。
また例えば、第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号の振幅が出力可能なデューティ範囲の25[%]以下である場合、下側にシフトされる第1デューティ指令信号の中心値を出力可能なデューティ範囲の25[%]に固定し、上側にシフトされる第2デューティ指令信号の中心値を出力可能なデューティ範囲の75[%]に固定してもよい。また、第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号の振幅が25[%]より大きい場合、第1デューティ指令信号の最小値を出力可能なデューティ範囲の下限値、第2デューティ指令信号の最大値を出力可能なデューティ範囲の上限値としてもよい。
(エ)上記第4実施形態〜第7実施形態では、第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号を同じ変調処理にて変調していた。他の実施形態では、第8実施形態のように、第1デューティ指令信号および第2デューティ指令信号を、異なる変調処理にて変調してもよい。変調処理の組み合わせは、どのようであってもよい。また、第1デューティ指令信号または第2デューティ指令信号の一方を変調し、他方を変調しなくてもよい。
(オ)上記実施形態では、3相電圧指令値のシフト量を演算後、各相デューティを演算した。他の実施形態では、3相電圧指令値から各相デューティを演算後、各相デューティのシフト量を演算してもよい。
(カ)上記実施形態では、第1インバータ部および第2インバータ部は、共通のPWM基準信号を用いて駆動制御された。他の実施形態では、PWM基準信号は、系統毎に異なってもよい。
(キ)上記実施形態では、電流検出部は、シャント抵抗により構成された。他の実施形態では、ホール素子等、どのようなものを用いてもよい。また、電流検出部は、各相電流が検出可能であれば、例えば上MOSの高電位側や、巻線組の各相端子等、どこに設けてもよい。
ところで、電流検出部としてシャント抵抗を採用する場合、厳密に言うと、全ての上MOSがオフになる期間、または、全ての下MOSがオフになる期間を確保する必要がある。また、リギングが収束する時間、MOSのオン/オフ切り換えを行わないホールド時間を確保する必要がある。上記実施形態では、出力可能なデューティ範囲を0[%]〜100[%]として説明したが、他の実施形態では、電流検出部にて電流を検出するのに要する時間に基づき、出力可能なデューティ範囲を適宜設定してもよい。
また、ブートストラップ方式のゲート駆動回路では、所定周期毎に全ての下MOSをオンする必要がある。そのため、出力可能なデューティ範囲の上限値を100%にすることができない。そこで、ゲート駆動回路構成に基づいて出力可能なデューティ範囲の上限値を決定してもよい。
(ク)上記実施形態では、2系統のインバータ部が1つのモータを駆動したが、他の実施形態では、2系統のインバータ部が、それぞれ別のモータを駆動するように構成してもよい。
(ケ)上記実施形態では、巻線組およびインバータ部を2つずつ備える2系統で構成された。他の実施形態では3系統以上としてもよい。例えば、系統Xの巻線組およびインバータ部を「第1巻線組」、「第1インバータ部」とみなし、系統Yの巻線組およびインバータ部を「第2巻線組」、「第2インバータ部」とみなす。また、系統Yの巻線組およびインバータ部を「第1巻線組」、「第1インバータ部」とみなし、系統Zの巻線組およびインバータ部を「第2巻線組」、「第2インバータ部」とみなす、といった具合である。
(コ)上記実施形態では、インバータ部を構成するスイッチング素子は、MOSFETであった。他の実施形態では、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)や、トランジスタ、サイリスタや、その他どのようなものであってもよい。
(サ)上記実施形態では、回転電機は3相ブラシレスモータであった。他の実施形態では、3相ブラシレスモータに限らず、どのようなモータであってもよい。また、回転電機は、モータ(電動機)に限らず、発電機であってもよいし、電動機と発電機の機能を併せ持つ、所謂モータジェネレータであってもよい。
(シ)上記実施形態では、モータは電動パワーステアリング装置に適用された。他の実施形態では、電動パワーステアリング装置以外の車両補機や、車両主機等、どのような装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・電力変換措置
10・・・回転電機
18・・・第1巻線組
19・・・第2巻線組
20・・・第1インバータ部
30・・・第2インバータ部
40・・・電流検出部
50・・・制御部(電圧指令信号演算手段、信号出力手段、故障検出手段)

Claims (11)

  1. 回転電機(10)の各相に対応する巻線(11〜16)から構成される第1巻線組(18)および第2巻線組(19)を有する回転電機の電力変換装置(1)であって、
    前記第1巻線組に対応して設けられる第1インバータ部(20)と、
    前記第2巻線組に対応して設けられる第2インバータ部(30)と、
    前記巻線の各相に通電される各相電流を検出する電流検出部(40)と、
    前記第1インバータ部の駆動に係る第1電圧指令信号、前記第2インバータ部の駆動に係る第2電圧指令信号、および、PWM基準信号に基づき、前記第1インバータ部および前記第2インバータ部の駆動を制御する制御部(50)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1巻線組に印加される電圧の平均値である第1中性点電圧と前記第2巻線組に印加される電圧の平均値である第2中性点電圧とが異なる値となるように、前記第1電圧指令信号および前記第2電圧指令信号を演算する電圧指令信号演算手段(65)と、
    前記各相電流に基づき、前記第1巻線組および前記第1インバータ部により構成される第1系統(100)と、前記第2巻線組および前記第2インバータ部により構成される第2系統(200)とが短絡する系統間短絡故障を検出する故障検出手段(69)と、
    を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記電圧指令信号演算手段は、前記第1中性点電圧と前記第2中性点電圧との差が、前記第1巻線組の各相に印加される電圧の振幅と前記第2巻線組の各相に印加される電圧の振幅との和以上となるように、前記第1電圧指令信号および前記第2電圧指令信号を演算することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記故障検出手段は、前記第1巻線組の前記各相電流の和の絶対値と、前記第2巻線組の前記各相電流の和の絶対値と、の和に基づき、系統間短絡故障を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記故障検出手段は、前記第1巻線組の前記各相電流の和の絶対値、および、前記第2巻線組の前記各相電流の和の絶対値に基づき、系統間短絡故障が生じていることを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記故障検出手段により前記系統間短絡故障が検出された場合、前記第1インバータ部または前記第2インバータ部の一方の駆動を停止し、前記第1インバータ部または前記第2インバータ部の他方の駆動を継続することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記電圧指令信号演算手段は、前記第1電圧指令信号および前記第2電圧指令信号の少なくとも一方を正弦波信号から変調することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記電圧指令信号演算手段は、
    前記第1電圧指令信号または前記第2電圧指令信号の一方において、変調前の正弦波信号における最も小さい相のデューティが基準最小値となるように、前記最も小さい相のデューティから前記基準最小値を減じた値を全ての相のデューティから減算し、
    前記第1電圧指令信号または前記第2電圧指令信号の他方において、変調前の正弦波信号における最も大きい相のデューティが基準最大値となるように、前記最も大きい相のデューティから前記基準最大値を減じた値を全ての相から減算することを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記電圧指令信号演算手段は、
    前記第1電圧指令信号の中心値である第1中心値を、出力可能なデューティ範囲の中心値である出力中心値の下側とし、
    前記第2電圧指令信号の中心値である第2中心値を、前記出力中心値の上側とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記電圧指令信号演算手段は、
    前記第1中心値と前記出力中心値との差である第1シフト量は、前記第1電圧指令信号の振幅に応じて可変とし、
    前記第2中心値と前記出力中心値との差である第2シフト量は、前記第2電圧指令信号の振幅に応じて可変とすることを特徴とする請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 前記電圧指令信号演算手段は、
    前記出力中心値から下側にシフトされる前記第1電圧指令信号の最大値を前記出力中心値とし、
    前記出力中心値から上側にシフトされる前記第2電圧指令信号の最小値を前記出力中心値とすることを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 前記電圧指令信号演算手段は、
    前記出力中心値から下側にシフトされる前記第1電圧指令信号の最小値を出力可能なデューティ範囲の下限値とし、
    前記出力中心値から上側にシフトされる前記第2電圧指令信号の最大値を出力可能なデューティ範囲の上限値とすることを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
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