JP2014175692A - 信号処理装置、固体撮像装置、電子機器、信号処理方法、およびプログラム - Google Patents

信号処理装置、固体撮像装置、電子機器、信号処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズを低減する処理に適した信号を取得する。
【解決手段】抽出部は、画素が有するフォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態(P相)と、フォトダイオードで発生した電荷がフローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態(D相)とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出するする。そして、比較部は、抽出部により抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段のCDS処理部に出力する信号を切り替える。本技術は、例えば、CMOSイメージセンサを有する撮像装置に適用できる。
【選択図】図4

Description

本開示は、信号処理装置、固体撮像装置、電子機器、信号処理方法、およびプログラムに関し、特に、ノイズを低減する処理に適した信号を取得することができるようにした信号処理装置、固体撮像装置、電子機器、信号処理方法、およびプログラムに関する。
従来、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像機能を備えた電子機器においては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの固体撮像素子が使用されている。固体撮像素子は、光電変換を行うフォトダイオードと複数のトランジスタとが組み合わされた画素を有しており、画素から出力される信号に対して、アナログ回路やメモリLSI(Large Scale Integration)などにおいて信号処理が施される。
例えば、低雑音の信号を取得するための信号処理として、画素から出力される信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)処理が行われる。CDSの手法では、データ入力前(無信号)の状態(P相)の信号レベルと、データ入力後の状態(D相)の信号レベルとをサンプリングし、差動アンプやAD変換後のデジタル演算などにより、それぞれのサンプリング値の差分を求めることでノイズが除去される。このようなCDS処理は、高感度のセンサを実現するために広く使用されている。
例えば、特許文献1には、P相およびD相においてそれぞれ2回ずつサンプリングすることで、ノイズを1/ルート2に低減する手法が開示されている。
特開平10−191169号公報
ところで、上述した特許文献1における手法では、P相のサンプリング値の平均値と、D相のサンプリング値の平均値の差分を用いてCDS処理が行われている。しかしながら、比較的に信号周期が長い場合には、単純に平均値を用いてもノイズを最適に低減することができないことがあると想定される。即ち、複数回のサンプリングを行う手法では、サンプリングを行う期間が長くなることによって、CDS処理に適していない信号が取得される恐れがある。これにより、CDS処理において求められた画素値が真の値から離れるというデメリットが発生する。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ノイズを低減する処理を行うのに、より適した信号を取得することができるようにするものである。
本開示の一側面の信号処理装置は、光電変換を行うフォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態と、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える比較部とを備える。
本開示の一側面の固体撮像装置は、光電変換を行うフォトダイオードと、前記フォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンとを有する画素がアレイ状に配置された画素アレイと、前記フローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態、および、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態の信号レベルをサンプリングするサンプリング部と、前記第1の状態と、前記第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える比較部とを備える。
本開示の一側面の電子機器は、光電変換を行うフォトダイオードと、前記フォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンとを有する画素がアレイ状に配置された画素アレイと、前記フローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態、および、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態の信号レベルをサンプリングするサンプリング部と、前記第1の状態と、前記第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える比較部とを有する固体撮像装置を備える。
本開示の一側面の信号処理方法およびプログラムは、光電変換を行うフォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態と、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出し、抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替えるステップを含む。
本開示の一側面においては、光電変換を行うフォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態と、フォトダイオードで発生した電荷がフローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量が抽出され、抽出された変化量と所定の基準値とが比較されて、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号が切り替えられる。
本開示の一側面によれば、ノイズを低減する処理を行うのに、より適した信号を取得することができる。
従来のCDS処理について説明する図である。 本技術を適用した固体撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 サンプリング周期とノイズ周期との関係を示す図である。 データ処理部の第1の構成例を示すブロック図である。 データ処理を説明するフローチャートである。 データ処理を説明するフローチャートである。 ノイズの種類により分布や周期が異なることについて説明する図である。 サンプリング周期とノイズ周期との関係を示す図である。 データ処理部の第2の構成例を示すブロック図である。 データ処理を説明するフローチャートである。 撮像素子の第2の構成例を示すブロック図である。 撮像素子の第3の構成例を示すブロック図である。 電子機器に搭載される撮像装置の構成例を示すブロック図である。
まず、図1を参照して、従来のCDS処理について説明する。
図1Aには、4個のトランジスタを有する画素の構成例が示されており、図1Bには、画素に入力される信号と画素から出力されるデータとが示されている。
図1Aに示すように、画素11は、フォトダイオード12、転送トランジスタ13、増幅トランジスタ14、選択トランジスタ15、およびリセットトランジスタ16が組み合わされて構成される。また、画素11では、転送トランジスタ13と、増幅トランジスタ14のゲート電極とが接続される接続部に、フォトダイオード12で発生した電荷を一時的に蓄積するFD(Floating Diffusion:フローティングディフュージョン)部17が形成される。
CDS処理では、まず、リセットトランジスタ16を駆動するリセット信号がパルス状にオンになることで、FD部17に蓄積されていた電荷がリセットトランジスタ16を介して排出され、P相の信号レベルがサンプリングされる。次に、転送トランジスタ13を駆動する転送信号がパルス状にオンになることで、フォトダイオード12で発生した電荷が転送トランジスタ13を介してFD部17に転送され、D相の信号レベルがサンプリングされる。
この方式では、P相の信号レベルをサンプリングするタイミングと、D相の信号レベルをサンプリングするタイミングとの間隔であるサンプリング周期Tsを短くすることにより、時間的に相関性の高いノイズをキャンセルすることができる。しかしながら、ランダムに発生するランダムノイズの周期Tnが、サンプリング周期Tsよりも高くなると、ノイズの相関性が低くなるため、ノイズを低減する効果が低下することになる。
そこで、P相およびD相の信号レベルについて、それぞれ複数回のサンプリングを行い、ノイズを平均化することによって、サンプリング値を真の値に近づける手法が提案されている。多重サンプリングによるノイズの重ね合わせは、二乗和で加算されため、例えば、サンプリングが2回行われたときに重ね合わされるノイズVn(total)は、1回目のサンプリングのノイズをV1とし、2回目のサンプリングのノイズをV2とすると、次の式(1)で表される。
Figure 2014175692
そして、このときの出力レベルをxとすると、多重サンプリングにおける出力は次の式(2)で表される。
Figure 2014175692
このように、各成分を2回ずつサンプリングして加算することにより、ノイズ成分の標準偏差はルート2倍に増加することになるが、信号成分の振幅が2倍になることより、結果的に、SN(Signal Noise)比はルート2倍に改善される。そして、その後段で減算を行うことで、SN比が約1/ルート2に悪化しても、結果的に、初期のSN比が確保される。
ところで、このような多重サンプリングを行っても、上述したように、比較的に信号周期が長い場合には、単純に平均値を用いてもノイズを最適に低減することができないことがあると想定される。そこで、ノイズを低減する処理を行うのに、より適した信号を取得することが必要となる。
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本技術を適用した固体撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図2において、固体撮像装置21は、撮像素子22、データ処理部23、およびCDS処理部24を備えおり、データ処理部23およびCDS処理部24は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)により構成することができる。固体撮像装置21では、撮像素子22から出力されるサンプリング値に対してデータ処理部23においてデータ処理が施され、CDS処理部24においてCDS処理が行われる。
撮像素子22は、画素アレイ31、ランプ波発生回路32、サンプルホールド回路33、コンパレータ34、カウンタ35、および出力回路36を備えて構成される。
画素アレイ31は、複数の画素(例えば、図1Aの画素11)がアレイ状に配置されて構成されており、それぞれの画素が受光した光に応じた画素信号を出力する。
ランプ波発生回路32は、コンパレータ34において比較に用いられるランプ波の波形の信号、例えば、一定の勾配で電圧が降下する波形の信号を発生する。
サンプルホールド回路33は、画素アレイ31の各画素から出力される画素信号の信号レベルを保持する。例えば、図1の画素11からは、FD部17がリセットされた状態(P相)の画素信号と、フォトダイオード12で発生した電荷がFD部17に蓄積されている状態(D相)の画素信号とが、それぞれ複数回ずつ出力され、サンプルホールド回路33は、それぞれのタイミングで、P相の信号レベルおよびD相の信号レベルを保持する。
コンパレータ34は、サンプルホールド回路33に保持されている画素信号の信号レベルと、ランプ波発生回路32から出力されるランプ波のレベルとを比較する。そして、コンパレータ34は、比較結果が変化したタイミング、例えば、ランプ波のレベルが画素信号の信号レベル以下となったタイミングで、その旨を示す信号をカウンタ35に出力する。
カウンタ35は、ランプ波発生回路32から出力されるランプ波の電圧が降下を開始したタイミングから、コンパレータ34で比較結果が変化したタイミングまでの値をカウントし、その値を画素信号の信号レベルとして出力する。
出力回路36は、カウンタ35から出力される信号レベルを、所定の増幅率で増幅して出力する。例えば、上述したように、サンプルホールド回路33においてP相およびD相の画素信号が複数回ずつ保持される場合、出力回路36は、P相およびD相の信号レベルを、それぞれ複数回ずつ出力する。
データ処理部23は、出力回路36から出力されるP相およびD相の信号レベルに基づいてデータ処理を行い、CDS処理部24がCDS処理を行うのに用いる信号を取得する。なお、データ処理部23の構成については、図4を参照して後述する。
CDS処理部24は、データ処理部23において取得された信号を用いてCDS処理を行うことにより、画素信号に含まれているノイズを適切に低減して出力する。
このように、固体撮像装置21では、P相およびD相の信号レベルが、それぞれ複数回ずつサンプリングされる。以下では、P相およびDの信号レベルのサンプリングを2回ずつ行って得られるサンプリング値に基づいて行われる処理について説明する。
例えば、図3に示すように、固体撮像装置21は、サンプリング周期Tsの間隔でサンプリングを行う。これにより、P相の1回目のサンプリング値P1、P相の2回目のサンプリング値P2、D相の1回目のサンプリング値D1、および、D相の2回目のサンプリング値D2が、撮像素子22からデータ処理部23に出力される。また、サンプリング周期Tsに対する平均ノイズ周期Tnの比率を、周期比率ε(=Ts/Tn)とする。
次に、図4は、データ処理部23の第1の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、データ処理部23は、保持部41、判定部42、抽出部43、比較部44、および演算部45を備えて構成される。
保持部41には、撮像素子22から出力されるサンプリング値、即ち、サンプリング値P1、サンプリング値P2、サンプリング値D1、およびサンプリング値D2が順次供給され、保持部41は、それらのサンプリング値を保持する。
判定部42は、サンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一の値であるか否かを判定する。また、判定部42は、サンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一の値であるか否かを判定する。
抽出部43は、判定部42においてサンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一の値でないと判定された場合、サンプリング値P1およびサンプリング値P2の変化量ΔPを抽出する。また、抽出部43は、判定部42においてサンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一の値でないと判定された場合、サンプリング値D1およびサンプリング値D2の変化量ΔDを抽出する。
比較部44は、抽出部43により抽出された変化量ΔPと所定の基準値とを比較し、その結果、変化量ΔPが基準値より大である場合には、サンプリング値P2をCDS処理部24に出力する。また、比較部44は、抽出部43により抽出された変化量ΔDと所定の基準値とを比較し、その結果、変化量ΔDが基準値より大である場合には、サンプリング値D1をCDS処理部24に出力する。なお、比較部44が比較に用いる所定の基準値については、図7を参照して後述する。
演算部45は、判定部42における判定結果、および、比較部44における比較結果に基づいて、サンプリング値P1およびサンプリング値P2の平均値を演算して、CDS処理部24に出力する。即ち、演算部45は、サンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一の値であると判定された場合、または、変化量ΔPが基準値未満である場合、サンプリング値P1およびサンプリング値P2の平均値を演算して、CDS処理部24に出力する。
同様に、演算部45は、判定部42における判定結果、および、比較部44における比較結果に基づいて、サンプリング値D1およびサンプリング値D2の平均値を演算して、CDS処理部24に出力する。即ち、演算部45は、サンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一の値であると判定された場合、または、変化量ΔDが基準値未満である場合、サンプリング値D1およびサンプリング値D2の平均値を演算して、CDS処理部24に出力する。
次に、図5および図6は、データ処理部23におけるデータ処理を説明するフローチャートである。
例えば、サンプリング値P1およびサンプリング値P2が保持部41に保持されると、図5のフローチャートの処理が開始される。
ステップS11において、判定部42は、保持部41に保持されているサンプリング値P1およびサンプリング値P2を読み出して、サンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一の値であるか否かを判定する。
ステップS11において、判定部42がサンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一の値でない(P1≠P2)と判定した場合、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、判定部42は抽出部43に対してサンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一の値でない旨を通知する。これに応じて、抽出部43は、保持部41に保持されているサンプリング値P1およびサンプリング値P2を読み出して、サンプリング値P1およびサンプリング値P2の変化量ΔPを抽出し、比較部44に供給する。
ステップS13において、比較部44は、ステップS12で抽出部43から供給された変化量ΔPと所定の基準値とを比較し、変化量ΔPが基準値より大きいか否かを判定する。
ステップS13において、比較部44が、変化量ΔPが基準値より大きいと判定した場合、処理はステップS14に進み、比較部44は、保持部41からサンプリング値P2を読み出してCDS処理部24に出力する。
一方、ステップS11において、判定部42がサンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一の値である(P1=P2)と判定した場合、または、ステップS13において、比較部44が、変化量ΔPが基準値より大きくない(基準値以下である)と判定した場合、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、演算部45は、サンプリング値P1およびサンプリング値P2の平均値((P1+P2)/2)を演算して、CDS処理部24に出力する。
ステップS14またはS15の処理後、処理は終了される。
次に、例えば、サンプリング値D1およびサンプリング値D2が保持部41に保持されると、図6のフローチャートの処理が開始される。
ステップS21において、判定部42は、保持部41に保持されているサンプリング値D1およびサンプリング値D2を読み出して、サンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一の値であるか否かを判定する。
ステップS21において、判定部42がサンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一の値でない(D1≠D2)と判定した場合、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、判定部42は抽出部43に対してサンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一の値でない旨を通知する。これに応じて、抽出部43は、保持部41に保持されているサンプリング値D1およびサンプリング値D2を読み出して、サンプリング値D1およびサンプリング値D2の変化量ΔDを抽出し、比較部44に供給する。
ステップS23において、比較部44は、ステップS22で抽出部43から供給された変化量ΔDと所定の基準値とを比較し、変化量ΔDが基準値より大きいか否かを判定する。
ステップS23において、比較部44が、変化量ΔDが基準値より大きいと判定した場合、処理はステップS24に進み、比較部44は、保持部41からサンプリング値D1を読み出してCDS処理部24に出力する。
一方、ステップS21において、判定部42がサンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一の値である(P1=P2)と判定した場合、または、ステップS23において、比較部44が、変化量ΔDが基準値より大きくない(基準値以下である)と判定した場合、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、演算部45は、サンプリング値D1およびサンプリング値D2の平均値((D1+D2)/2)を演算して、CDS処理部24に出力する。
ステップS24またはS25の処理後、処理は終了される。
以上のように、データ処理部23では、サンプリング値P1、サンプリング値P2、サンプリング値D1、およびサンプリング値D2に基づいて、CDS処理に適した信号が出力されるように、データ処理部23から出力される信号を切り替えることができる。これにより、CDS処理部24において真の値に近い画素信号を得ることができる。
これは、サンプリング値が有る一定のレベルを超えて変化するランダムノイズは、界面トラップなどが原因である場合が多く、ノイズの時定数がある一定の範囲に分布しているためである。
ここで、図7を参照して、ノイズの種類により分布や周期が異なることについて説明する。
図7には、ノイズの振幅に対するノイズの累積頻度の分布が示されている。例えば、縦軸は、画素アレイ31が有する画素の画素数が1メガピクセルである場合においてノイズが発生する累積頻度を対数で示しており、横軸は、ノイズの振幅(mV)の二乗平均平方根(rms:root mean square)を示している。
図7に示すように、ノイズ振幅が有る一定レベル(図7において破線で示されているレベル)以下である場合には、振幅が小さく短周期のノイズである熱雑音・1/fノイズが発生している。一方、ノイズ振幅が有る一定レベル以上である場合には、振幅が大きく長周期のノイズであるRTS(Random Telegraph Signal)ノイズが発生している。
図7には、CDS処理のサンプリング間隔をノイズ時定数より十分小さく設定すれば、最初のP相のサンプリングから最後のD相のサンプリングまでの期間に変化する確率が小さくなることが示されている。従って、仮に、P相中またはD相中で変化があれば、CDS処理に用いる信号を、平均値からP相またはD相のサンプリング値に置き換えることにより、平均値を用いる場合よりも、CDS処理において真の値に近い画素信号を得ることができる。
そこで、固体撮像装置21では、比較部44において比較に用いられる基準値として、ノイズの種類によりノイズ振幅が変化するレベル(図7において破線で示されているレベル)が設定される。例えば、基準値としては、1.0mVや0.3mVが設定される。
そして、データ処理部23は、CDS処理部24が用いる信号として、変化量ΔPが基準値以下であれば、サンプリング値P1およびサンプリング値P2の平均値を出力し、変化量ΔPが基準値より大であれば、サンプリング値P2を出力する。同様に、データ処理部23は、CDS処理部24が用いる信号として、変化量ΔDが基準値以下であれば、サンプリング値D1およびサンプリング値D2の平均値を出力し、変化量ΔDが基準値より大であれば、サンプリング値D1を出力する。
これにより、CDS処理部24は、CDS処理を行うのに、より適した信号を用いてCDS処理を行うことができ、真の値に近い低ノイズの画素値を取得することができる。
例えば、従来のCDS処理では、サンプリング周期Tsに対する平均ノイズ周期Tnの比率である周期比率εが1より十分に小さい場合、ノイズσは、σ=εとなり、周期比率εが1より十分に大きい場合、ノイズσは、σ=1/2となる。つまり、多重CDSでは、周期比率εが1より十分に小さい長周期ノイズの場合、ノイズσは、従来のCDS処理の3/2となりノイズが増加するという問題点があった。なお、多重CDSでは、周期比率εが1より十分に大きい短周期ノイズの場合、ノイズσは、1/4となり従来のCDS処理の1/2に改善される。
そこで、データ処理部23におけるデータ処理により、多重CDSの問題点である周期比率εが1より十分に小さい長周期ノイズに対するノイズ抑制効果が低減することを回避することができる。つまり、固体撮像装置21では、短周期ノイズに対しては従来のCDS処理と同レベルのノイズ低減効果を確保しつつ、長周期ノイズに対してノイズ抑制効果を得ることがえることができる。
なお、固体撮像装置21では、上述したように、P相およびDの信号レベルのサンプリングを2回ずつ行う他、P相およびDの信号レベルのサンプリングを2回以上の複数回ずつ行ってもよい。
例えば、図8には、サンプリング周期Tsの間隔で、D相およびP相でそれぞれ4回ずつサンプリングを行う例が示されている。
これにより、P相の1回目のサンプリング値P1、P相の2回目のサンプリング値P2、P相の3回目のサンプリング値P3、P相の4回目のサンプリング値P4、D相の1回目のサンプリング値D1、D相の2回目のサンプリング値D2、D相の3回目のサンプリング値D3、D相の4回目のサンプリング値D4が、撮像素子22からデータ処理部23に出力される。
このように、複数回のサンプリングを行う場合には、サンプリングを行う期間が長くなるため、ランダムノイズの影響を受けることになる。図8の例では、サンプリング値P1とサンプリング値P2との間でランダムノイズが反転し、サンプリング値D2とサンプリング値D3との間でランダムノイズが反転している。
そこで、データ処理部23では、各相のサンプリング値どうしの間に発生する状態変化の回数に応じて、CDS処理に用いる信号を切り替えるデータ処理を行うことができる。
次に、図9は、データ処理部23の第2の構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、データ処理部23Aは、保持部51、状態変化判断部52、変化回数比較部53、および演算部54を備えて構成される。
保持部51は、撮像素子22から出力されるサンプリング値を保持する。即ち、保持部51には、サンプリング値P1、サンプリング値P2、サンプリング値P3、サンプリング値P4、サンプリング値D1、サンプリング値D2、サンプリング値D3、サンプリング値D4が、撮像素子22から順次供給され、保持部51は、それらのサンプリング値を保持する。
状態変化判断部52は、同一の相内において連続するサンプリング値に基づいて、それぞれのサンプリング値の間で状態変化が発生したか否かを判断する。即ち、状態変化判断部52は、サンプリング値P1およびサンプリング値P2の間で状態変化が発生したか否か、サンプリング値P2およびサンプリング値P3の間で状態変化が発生したか否か、サンプリング値P3およびサンプリング値P4の間で状態変化が発生したか否かを判断する。同様に、状態変化判断部52は、サンプリング値D1およびサンプリング値D2の間で状態変化が発生したか否か、サンプリング値D2およびサンプリング値D3の間で状態変化が発生したか否か、サンプリング値D3およびサンプリング値D4の間で状態変化が発生したか否かを判断する。
そして、状態変化判断部52は、状態変化が発生したと判断した回数である変化回数を変化回数比較部53に通知する。
変化回数比較部53は、状態変化判断部52から通知された変化回数と所定の規定回数とを比較し、その結果、変化回数が規定回数未満である場合には、サンプリング値P4およびサンプリング値D1をCDS処理部24に出力する。なお、変化回数比較部53が比較に用いる所定の規定回数としては、撮像素子22のノイズ特性(例えば、平均ノイズ周期Tn)に基づいて最適値が予め選択されている。
演算部54は、変化回数比較部53における比較結果に基づいて、変化回数が規定回数以上である場合には、サンプリング値P1乃至P4の平均値、および、サンプリング値D1乃至D4の平均値を演算して、CDS処理部24に出力する。
即ち、データ処理部23Aは、同一の相内において連続するサンプリング値の間での状態変化の回数が規定回数以上でない場合、ノイズ周期は大きいと推定し、サンプリング値P4およびサンプリング値D1をCDS処理に用いる信号として出力する。一方、データ処理部23Aは、同一の相内において連続するサンプリング値の間での状態変化の回数が規定回数以上である場合、ノイズ周期は小さいと推定し、各相でのサンプリング値の平均値をCDS処理に用いる信号として出力する。
次に、図10は、データ処理部23Aにおけるデータ処理を説明するフローチャートである。
例えば、少なくともサンプリング値P1およびサンプリング値P2が保持部41に保持されると、図10のフローチャートの処理が開始される。なお、サンプリング値P1乃至P4およびサンプリング値D1乃至D4の全てが保持部41に保持されたタイミングで処理が開始されてもよい。
ステップS31において、状態変化判断部52は、同一の相内において連続するサンプリング値に基づいて、それぞれのサンプリング値の間で状態変化が発生したか否かを判断し、状態変化が発生したと判断した回数である変化回数をカウントする。そして、状態変化判断部52は、サンプリング値P1からサンプリング値D4までの全てにおける判断を行って求められた最終的な変化回数を変化回数比較部53に通知する。
ステップS32において、変化回数比較部53は、ステップS31で状態変化判断部52から通知された変化回数が規定回数以上であるか否かを判定する。
ステップS32において、変化回数比較部53が、変化回数が規定回数以上であると判定した場合、処理はステップS33に進む。ステップS33において、演算部54は、サンプリング値P1乃至P4の平均値((P1+P2+P3+P4)/4)、および、サンプリング値D1乃至D4の平均値((D1+D2+D3+D4)/4)を演算して、CDS処理部24に出力する。
一方、ステップS32において、変化回数比較部53が、変化回数が規定回数以上でない(規定回数未満である)と判定した場合、処理はステップS34に進む。ステップS34において、変化回数比較部53は、保持部51からサンプリング値D4とサンプリング値D1とを読み出してCDS処理部24に出力する。
ステップS33またはS34の処理後、処理は終了される。
以上のように、データ処理部23Aでは、サンプリング値の状態変化が多い(規定回数以上である)場合には短周期ノイズに相当し、従来の多重CDSと同様に各相のサンプリング値の平均値を出力し、ノイズに対する平均化による改善効果を優先させることができる。そして、データ処理部23Aでは、サンプリング値の状態変化が少ない(規定回数未満である)場合には長周期ノイズに相当し、従来のCDSと同様、即ち、P相およびD相において各1回ずつのサンプリング値を用いて、サンプリング間隔を最小にすることによる改善効果を優先させることができる。即ち、データ処理部23Aによるデータ処理によって、短周期ノイズに対しても、長周期ノイズに対しても効果的にノイズを低減させることができ、特性を改善することができる。
なお、固体撮像装置21において、データ処理部23において行われるデータ処理を撮像素子22内において行って、CDS処理部24にサンプリング値を出力するように撮像素子22を構成してもよい。
即ち、図11は、撮像素子22の第2の構成例を示すブロック図である。なお、図11において、図2の撮像素子22の構成と共通するブロックについては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に示すように、撮像素子22Aは、画素アレイ31、ランプ波発生回路32、サンプルホールド回路33、コンパレータ34、カウンタ35、出力回路36、比較回路61、並びに、演算回路62−1および62−2を備えて構成される。
比較回路61には、カウンタ35からサンプリング値P1およびサンプリング値P2が供給され、比較回路61では、図5のフローチャートと同様に判定処理および比較処理が行われる。即ち、比較回路61は、サンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一である場合には、サンプリング値P1およびサンプリング値P2を演算回路62−1に供給する。また、比較回路61は、サンプリング値P1およびサンプリング値P2が同一でない場合には、変化量ΔPを抽出して、変化量ΔPが基準値未満であれば、サンプリング値P1およびサンプリング値P2を演算回路62−1に供給する。一方、比較回路61は、変化量ΔPが基準値より大であれば、サンプリング値P1およびサンプリング値P2を演算回路62−2に供給する。
このように、撮像素子22Aでは、比較回路61において、カウンタ35から供給されるサンプリング値P1およびサンプリング値P2が、それらの値に応じて、演算回路62−1または演算回路62−2に分岐して供給される。
同様に、比較回路61には、カウンタ35からサンプリング値D1およびサンプリング値D2が供給され、比較回路61では、図6のフローチャートと同様に判定処理および比較処理が行われる。即ち、比較回路61は、サンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一である場合には、サンプリング値D1およびサンプリング値D2を演算回路62−1に供給する。また、比較回路61は、サンプリング値D1およびサンプリング値D2が同一でない場合には、変化量ΔDを抽出して、変化量ΔDが基準値未満であれば、サンプリング値D1およびサンプリング値D2を演算回路62−1に供給する。一方、比較回路61は、変化量ΔDが基準値より大であれば、サンプリング値D1およびサンプリング値D2を演算回路62−2に供給する。
このように、撮像素子22Aでは、比較回路61において、カウンタ35から供給されるサンプリング値D1およびサンプリング値D2が、それらの値に応じて、演算回路62−1または演算回路62−2に分岐して供給される。
演算回路62−1は、比較回路61から供給されるサンプリング値P1およびサンプリング値P2の平均値を演算して、出力回路36に出力する。同様に、演算回路62−1は、比較回路61から供給されるサンプリング値D1およびサンプリング値D2の平均値を演算して、出力回路36に出力する。
演算回路62−2は、比較回路61から供給されるサンプリング値P1およびサンプリング値P2のうちの、サンプリング値P2を出力回路36に出力する。同様に、演算回路62−2は、比較回路61から供給されるサンプリング値D1およびサンプリング値D2のうちの、サンプリング値D1を出力回路36に出力する。
以上のように撮像素子22Aは構成されており、撮像素子22Aにおいても、撮像素子22と同様に、ノイズを低減させることができる。
次に、図12は、撮像素子22の第3の構成例を示すブロック図である。なお、図12において、図2の撮像素子22の構成と共通するブロックについては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12に示すように、撮像素子22Bは、画素アレイ31、ランプ波発生回路32、サンプルホールド回路33、コンパレータ34、カウンタ35、出力回路36−1乃至36−N、およびデータ処理回路71を備えて構成される。
データ処理回路71は、画素アレイ31が有する画素の列ごとに、データ処理を行うための回路(例えば、図11の比較回路61、演算回路62−1および62−2)を有している。即ち、データ処理回路71は、画素アレイ31が有する画素の列ごとに並列的にデータ処理を行うことができ、それらの列ごとの信号をそれぞれ出力回路36−1乃至36−Nに出力する。また、例えば、画素アレイ31が形成される基板に対して積層される基板に、データ処理回路71および出力回路36−1乃至36−Nを形成することで、撮像素子22Bとして積層構造を採用することができる。
データ処理回路71には、カウンタ35からサンプリング値P1およびサンプリング値P2が供給され、データ処理回路71では、図5のフローチャートと同様に、判定処理、比較処理、および演算処理が行われる。また、データ処理回路71には、カウンタ35からサンプリング値D1およびサンプリング値D2が供給され、データ処理回路71では、図6のフローチャートと同様に、判定処理、比較処理、および演算処理が行われる。
以上のように撮像素子22Bは構成されており、撮像素子22Bにおいても、撮像素子22と同様に、ノイズを低減させることができる。
なお、上述した実施の形態では、P相およびD相の両方で複数回ずつサンプリングを行うとしたが、例えば、P相およびD相のうちの、少なくとも一方で複数回のサンプリングを行えばよい。これによっても、複数回のサンプリングを行った方に対して上述のデータ処理を行うことにより、ノイズ低減効果を得ることができる。
また、撮像素子22において信号レベルのサンプリングを行うサンプリング周期Tsは、例えば、画素11を構成するトランジスタにより発生するRTSノイズの時定数よりも十分小さく設定される。これにより、サンプリングを行う回数を多くしても、サンプリングを行う期間が長くなることが回避され、RTSノイズによる影響を抑制することができる。
また、上述したような固体撮像装置21は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像システム、撮像機能を備えた携帯電話機、または、撮像機能を備えた他の機器といった各種の電子機器に適用することができる。
図13は、電子機器に搭載される撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図13に示すように、撮像装置101は、光学系102、撮像素子103、信号処理回路104、モニタ105、およびメモリ106を備えて構成され、静止画像および動画像を撮像可能である。
光学系102は、1枚または複数枚のレンズを有して構成され、被写体からの像光(入射光)を撮像素子103に導き、撮像素子103の受光面(センサ部)に結像させる。
撮像素子103としては、上述した構成の撮像素子22が適用される。撮像素子103には、光学系102を介して受光面に結像される像に応じて、一定期間、電子が蓄積される。そして、撮像素子103に蓄積された電子に応じた信号が信号処理回路104に供給される。
信号処理回路104は、上述した構成のデータ処理部23およびCDS処理部24を含むように構成され、撮像素子103から出力された画素信号に対して各種の信号処理を施す。信号処理回路104が信号処理を施すことにより得られた画像(画像データ)は、モニタ105に供給されて表示されたり、メモリ106に供給されて記憶(記録)されたりする。
このように構成されている撮像装置101では、上述したような固体撮像装置21の構成を適用することによって、CDS処理に適した信号を用いてCDS処理を行うことができ、真の値に近い低ノイズの画素値を得ることができる。これにより、撮像装置101は、より良好な画質の画像を取得することができる。
なお、信号処理回路104において実行される処理(プログラム)は、必要に応じて、例えば、撮像素子103の特性に応じて、ネットワークや記録媒体などを介して信号処理回路104にインストールすることができる。
さらに、上述のフローチャートを参照して説明した各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。また、プログラムは、1のCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
光電変換を行うフォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態と、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える比較部と
を備える信号処理装置。
(2)
複数のサンプリング値の平均値を演算する演算部をさらに備え、
前記比較部は、前記変化量が前記所定の基準値未満である場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記演算部により求められた前記平均値を出力する
上記(1)に記載の信号処理装置。
(3)
前記比較部は、前記第1の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われ、前記第1の状態の信号レベルの複数のサンプリング値の変化量が前記所定の基準値より大きい場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記第1の状態の最後にサンプリングされた信号レベルのサンプリング値を出力する
上記(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(4)
前記比較部は、前記第2の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われ、前記第2の状態の信号レベルの複数のサンプリング値の変化量が前記所定の基準値より大きい場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記第2の状態の最初にサンプリングされた信号レベルのサンプリング値を出力する
上記(1)から(3)までのいずれかに記載の信号処理装置。
(5)
前記抽出部は、複数のサンプリング値の変化量として、連続するサンプリング値の間での状態変化が発生した回数を求め、
前記比較部は、前記抽出部により求められた前記状態変化の回数と所定の規定回数とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える
上記(1)から(4)までのいずれかに記載の信号処理装置。
(6)
複数のサンプリング値の平均値を演算する演算部をさらに備え、
前記比較部は、前記状態変化の回数が前記所定の規定回数以上である場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記演算部により求められた前記平均値を出力する
上記(1)から(5)までのいずれかに記載の信号処理装置。
(7)
前記比較部は、前記状態変化の回数が前記所定の規定回数未満である場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記第1の状態の最後にサンプリングされた信号レベルのサンプリング値、または、前記第2の状態の最初にサンプリングされた信号レベルのサンプリング値を出力する
上記(1)から(6)までのいずれかに記載の信号処理装置。
(8)
複数回行われる前記信号レベルのサンプリングのサンプリング周期は、前記フォトダイオードを有する画素を構成するトランジスタにより発生するRTS(Random Telegraph Signal)ノイズの時定数よりも十分小さく設定される
上記(1)から(7)までのいずれかに記載の信号処理装置。
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
21 固体撮像装置, 22 撮像素子, 23 データ処理部, 24 CDS処理部, 31 画素アレイ, 32 ランプ波発生回路, 33 サンプルホールド回路, 34 コンパレータ, 35 カウンタ, 36 出力回路, 41 保持部, 42 判定部, 43 抽出部, 44 比較部, 45 演算部, 51 保持部, 52 状態変化判断部, 53 変化回数比較部, 54 演算部, 61 比較回路, 62−1および62−2 演算回路, 71 データ処理回路

Claims (12)

  1. 光電変換を行うフォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態と、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える比較部と
    を備える信号処理装置。
  2. 複数のサンプリング値の平均値を演算する演算部をさらに備え、
    前記比較部は、前記変化量が前記所定の基準値未満である場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記演算部により求められた前記平均値を出力する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記比較部は、前記第1の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われ、前記第1の状態の信号レベルの複数のサンプリング値の変化量が前記所定の基準値より大きい場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記第1の状態の最後にサンプリングされた信号レベルのサンプリング値を出力する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記比較部は、前記第2の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われ、前記第2の状態の信号レベルの複数のサンプリング値の変化量が前記所定の基準値より大きい場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記第2の状態の最初にサンプリングされた信号レベルのサンプリング値を出力する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記抽出部は、複数のサンプリング値の変化量として、連続するサンプリング値の間での状態変化が発生した回数を求め、
    前記比較部は、前記抽出部により求められた前記状態変化の回数と所定の規定回数とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 複数のサンプリング値の平均値を演算する演算部をさらに備え、
    前記比較部は、前記状態変化の回数が前記所定の規定回数以上である場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記演算部により求められた前記平均値を出力する
    請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 前記比較部は、前記状態変化の回数が前記所定の規定回数未満である場合、前記後段の処理部に出力する信号として、前記第1の状態の最後にサンプリングされた信号レベルのサンプリング値、または、前記第2の状態の最初にサンプリングされた信号レベルのサンプリング値を出力する
    請求項5に記載の信号処理装置。
  8. 複数回行われる前記信号レベルのサンプリングのサンプリング周期は、前記フォトダイオードを有する画素を構成するトランジスタにより発生するRTS(Random Telegraph Signal)ノイズの時定数よりも十分小さく設定される
    請求項1に記載の信号処理装置。
  9. 光電変換を行うフォトダイオードと、前記フォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンとを有する画素がアレイ状に配置された画素アレイと、
    前記フローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態、および、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態の信号レベルをサンプリングするサンプリング部と、
    前記第1の状態と、前記第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える比較部と
    を備える固体撮像装置。
  10. 光電変換を行うフォトダイオードと、前記フォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンとを有する画素がアレイ状に配置された画素アレイと、
    前記フローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態、および、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態の信号レベルをサンプリングするサンプリング部と、
    前記第1の状態と、前記第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える比較部と
    を有する固体撮像装置を備える電子機器。
  11. 光電変換を行うフォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態と、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出し、
    抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える
    ステップを含む信号処理方法。
  12. 光電変換を行うフォトダイオードから転送される電荷を一時的に蓄積するフローティングディフュージョンがリセットされた第1の状態と、前記フォトダイオードで発生した電荷が前記フローティングディフュージョンに蓄積されている第2の状態とのうちの、少なくとも一方の状態の信号レベルのサンプリングが複数回行われることにより得られる複数のサンプリング値の変化量を抽出し、
    抽出された変化量と所定の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、後段の処理部に出力する信号を切り替える
    ステップを含む信号処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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