JP2014159178A - 不整地走行車両用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易であり、かつトラクション性能に優れた不整地用モーターサイクルタイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤのトレッドは、多数のブロック24を備えている。このブロック24は、ランド40、2つの第一側面42及び2つの第二側面44を備えている。このブロック24はさらに、2つの第一周縁リッジ46、2つの第二周縁リッジ48及び4つのコーナーリッジ50を備えている。それぞれの第一周縁リッジ46は、ランド40と第一側面42との間に位置している。それぞれの第二周縁リッジ48は、ランド40と第二側面44との間に位置している。それぞれのコーナーリッジ50は、第一側面42と第二側面44との間に位置している。それぞれのリッジは、2.00mm以上3.00mm以上の幅と、2.00mm以上3.00mm以下の高さとを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、不整地走行車両用タイヤに関する。詳細には、本発明は、このタイヤのトレッドの改良に関する。
山林等の不整地を走行するモーターサイクルタイヤは、ブロックパターンを有するトレッドを備えている。このブロックパターンは、多数のブロックを含んでいる。これらのブロックのエッジ効果により、このタイヤは、不整地において、優れたトラクション性能を発揮する。
特開2008−279996公報には、ブロックの接地面に凹部が形成された不整地用モーターサイクルタイヤが開示されている。このタイヤでは、凹部によってエッジ効果が高められている。
特開2008−279996公報
特開2008−279996公報に開示されたタイヤのためのモールドは、その形状が複雑である。このモールドによる架橋・成形工程では、キャビティ面とローカバー(未架橋タイヤ)との間にエアーが残存しやすい。エアーの残存は、タイヤの表面のベアーを招来する。このモールドが用いられたタイヤの製造では、不良率が高い。
本発明の目的は、製造が容易であり、かつトラクション性能に優れた不整地走行車両用タイヤの提供にある。
本発明に係る不整地走行車両用タイヤは、多数のブロックを有するトレッドを備えている。それぞれのブロックは、ランドと、側面と、このランドと側面との間に位置するリッジとを備える。このリッジの断面形状は、円弧である。このリッジは、2.0mm以上3.0mm以上の幅と、2.0mm以上3.0mm以下の高さとを有する。
好ましくは、ブロックは第一側面と、第二側面と、この第一側面と第二側面との間に位置するリッジとを備える。
他の観点によれば、本発明に係るタイヤ用モールドは、ベントホールと、そのキャビティ面に存在しかつブロックを成形するための凹部とを備える。この凹部は、底面と、内壁と、この底面と内壁との間に位置する溝とを有している。このベントホールは、底面のコーナーの近傍の溝に開口を有している。
本発明に係る不整地走行車両用タイヤは、リッジを備えているので、トラクション性能に優れる。このタイヤのためのモールドの形状は、シンプルである。このモールドでは、エアーが残存しにくい。このタイヤの不良率は、小さい。
図1は、本発明の一実施形態に係る不整地走行車両用タイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤのトレッド面の一部が示された拡大斜視図である。 図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図1のタイヤの成形のためのモールドの一部が示された断面図である。 図7は、図6の矢印VIIの方向から見られたモールドが示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、不整地走行車両用タイヤとしてのモーターサイクルタイヤ2が示されている。このタイヤ2は山林、原野等を走行する。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、チェーファー14及びインナーライナー16を備えている。このタイヤ2は、チューブタイプである。図1において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面18を備えている。このトレッド4は、ベース20と、キャップ22とから構成される。ベース20は、架橋ゴムからなる。キャップ22は、半径方向において、このベース20の外側に位置している。このキャップ22は、架橋ゴムからなる。
このキャップ22は、半径方向略外向きに突出する多数のブロック24を備えている。隣接するブロック24同士は、凹み26によって隔てられている。この凹み26と多数のブロック24とにより、トレドパターンが形成されている。トレッド面18における、凹み26の面積に対するブロック24の面積の比は、ランド/シー比と称される。耐久性及びグリップ性の観点から、このランド/シー比は10/90以上30/70以下が好ましい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。本実施形態では、サイドウォール6の材質は、ベース20の材質と同等である。サイドウォール6とベース20とは、一体に成形されている。
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア28と、このコア28から半径方向外向きに延びるエイペックス30とを備えている。コア28は、リング状である。コア28において、非伸縮性ワイヤーが多数回に巻かれている。非伸縮性ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス30は、半径方向外向きに先細りである。
カーカス10は、第一プライ32及び第二プライ34からなる。第一プライ32及び第二プライ34は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。第一プライ32は、インナーライナー16に積層されている。この第一プライ32は、コア28の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。第二プライ34は、第一プライ32に積層されている。この第二プライ34は、コア28の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。
図示されていないが、第一プライ32及び第二プライ34は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は65°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。なお、この傾斜角度の絶対値が90°未満である場合、第一プライ32のコードの傾斜方向は、第二プライ34のコードの傾斜方向とは逆である。
このタイヤ2では、各プライのコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、内側層36及び外側層38からなる。図1に示された断面において、この内側層36及び外側層38は、軸方向に延在している。この内側層36及び外側層38は、半径方向において重なり合っている。内側層36は、カーカス10の半径方向外側に積層されている。外側層38は、この内側層36の半径方向外側に積層されている。
図示されていないが、内側層36及び外側層38のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上35°以下である。内側層36のコードの傾斜方向は、外側層38のコードの傾斜方向とは逆である。このコードには、有機繊維からなるコードが用いられるのが好ましい。このコードの材質が、スチールであってもよい。
図2−5には、ブロック24が示されている。図5において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の周方向である。このブロック24は、ランド40、2つの第一側面42及び2つの第二側面44を備えている。ランド40は、トレッド面18と一致している。本実施形態では、ランド40は概ね矩形である。ランド40が、他の形状を有してもよい。本実施形態では、それぞれの第一側面42は、概ね軸方向に沿って延在している。本実施形態では、それぞれの第二側面44は、概ね周方向に沿って延在している。
このブロック24はさらに、2つの第一周縁リッジ46、2つの第二周縁リッジ48及び4つのコーナーリッジ50を備えている。それぞれの第一周縁リッジ46は、ランド40と第一側面42との間に位置している。本実施形態では、この第一周縁リッジ46は、概ね軸方向に沿って延在している。それぞれの第二周縁リッジ48は、ランド40と第二側面44との間に位置している。本実施形態では、この第二周縁リッジ48は、概ね周方向に沿って延在している。それぞれのコーナーリッジ50は、第一側面42と第二側面44との間に位置している。
図3において、左右方向は周方向である。図3に示されるように、第一周縁リッジ46の、長さ方向に垂直な断面における表面形状は、円弧状である。第一周縁リッジ46は、周方向において第一側面42よりも突出しており、半径方向においてランド40よりも突出している。
図4において、左右方向は軸方向である。図4に示されるように、第二周縁リッジ48の、長さ方向に垂直な断面における表面形状は、円弧状である。第二周縁リッジ48は、軸方向において第二側面44よりも突出しており、半径方向においてランド40よりも突出している。
図5において、左右方向は軸方向であり、上下方向は周方向である。図5に示されるように、コーナーリッジ50の、長さ方向に垂直な断面における表面形状は、円弧状である。コーナーリッジ50は、周方向において第一側面42よりも突出しており、軸方向において第二側面44よりも突出している。
モーターサイクルが硬くて平滑な路面を走行するとき、ランド40、第一周縁リッジ46及び第二周縁リッジ48が路面と接触する。前述の通り、第一周縁リッジ46及び第二周縁リッジ48はランド40よりも突出している。従って走行時に、この第一周縁リッジ46及び第二周縁リッジ48がエッジ効果を発揮する。このエッジ効果は、タイヤ2のトラクション性能を高める。
軟弱な路面では、ブロック24の一部がこの路面に埋没する。軟弱な路面では、このブロック24が泥を掻く。前述の通り、コーナーリッジ50は第一側面42よりも突出しており第二側面44よりも突出している。従って走行時に、このコーナーリッジ50がエッジ効果を発揮する。このエッジ効果は、軟弱な路面におけるタイヤ2のトラクション性能を高める。
前述の通り、第一周縁リッジ46、第二周縁リッジ48及びコーナーリッジ50の断面形状は、円弧である。これらのリッジを得るためのモールドの製作は、容易である。
図3において矢印W1で示されているのは、第一周縁リッジ46の幅である。幅W1は、2.00mm以上3.00mm以下が好ましい。幅W1が2.00mm以上である第一周縁リッジ46は、摩滅しにくい。この観点から、幅W1は2.20mm以上がより好ましく、2.40mm以上が特に好ましい。幅W1が3.00mm以下である第一周縁リッジ46は、エッジ効果に優れる。この観点から、幅W1は2.80mm以下がより好ましく、2.60mm以下が特に好ましい。
図3において矢印H1で示されているのは、第一周縁リッジ46の高さである。高さH1は、2.00mm以上3.00mm以下が好ましい。高さH1が2.00mm以上である第一周縁リッジ46は、摩滅しにくい。この観点から、高さH1は2.20mm以上がより好ましく、2.40mm以上が特に好ましい。高さH1が3.00mm以下である第一周縁リッジ46は、エッジ効果に優れる。この観点から、高さH1は2.80mm以下がより好ましく、2.60mm以下が特に好ましい。
図3において矢印h1で示されているのは、ランド40からの第一周縁リッジ46の高さである。高さh1は、1.00mm以上1.50mm以下が好ましい。高さh1が1.00mm以上である第一周縁リッジ46は、摩滅しにくい。この観点から、高さh1は1.20mm以上が特に好ましい。高さh1が1.50mm以下である第一周縁リッジ46は、エッジ効果に優れる。この観点から、高さh1は1.30mm以下が特に好ましい。
図4において矢印W2で示されているのは、第二周縁リッジ48の幅である。幅W2は、2.00mm以上3.00mm以下が好ましい。幅W2が2.00mm以上である第二周縁リッジ48は、摩滅しにくい。この観点から、幅W2は2.20mm以上がより好ましく、2.40mm以上が特に好ましい。幅W2が3.00mm以下である第二周縁リッジ48は、エッジ効果に優れる。この観点から、幅W2は2.80mm以下がより好ましく、2.60mm以下が特に好ましい。
図4において矢印H2で示されているのは、第二周縁リッジ48の高さである。高さH2は、2.00mm以上3.00mm以下が好ましい。高さH2が2.00mm以上である第二周縁リッジ48は、摩滅しにくい。この観点から、高さH2は2.20mm以上がより好ましく、2.40mm以上が特に好ましい。高さH2が3.00mm以下である第二周縁リッジ48は、エッジ効果に優れる。この観点から、高さH2は2.80mm以下がより好ましく、2.60mm以下が特に好ましい。
図4において矢印h2で示されているのは、ランド40からの第二周縁リッジ48の高さである。高さh2は、1.00mm以上1.50mm以下が好ましい。高さh2が1.00mm以上である第一周縁リッジ46は、摩滅しにくい。この観点から、高さh2は1.20mm以上が特に好ましい。高さh2が1.50mm以下である第二周縁リッジ48は、エッジ効果に優れる。この観点から、高さh2は1.30mm以下が特に好ましい。
図5において矢印W3で示されているのは、コーナーリッジ50の軸方向幅である。幅W3は、2.00mm以上3.00mm以下が好ましい。幅W3が2.00mm以上であるコーナーリッジ50は、摩滅しにくい。この観点から、幅W3は2.20mm以上がより好ましく、2.40mm以上が特に好ましい。幅W3が3.00mm以下であるコーナーリッジ50は、エッジ効果に優れる。この観点から、幅W3は2.80mm以下がより好ましく、2.60mm以下が特に好ましい。
図5において矢印W4で示されているのは、コーナーリッジ50の周方向幅である。幅W4は、2.00mm以上3.00mm以下が好ましい。幅W4が2.00mm以上であるコーナーリッジ50は、摩滅しにくい。この観点から、幅W4は2.20mm以上がより好ましく、2.40mm以上が特に好ましい。幅W4が3.00mm以下であるコーナーリッジ50は、エッジ効果に優れる。この観点から、幅W4は2.80mm以下がより好ましく、2.60mm以下が特に好ましい。
図5において矢印h3で示されているのは、第一側面42からのコーナーリッジ50の高さである。高さh3は、1.00mm以上1.50mm以下が好ましい。高さh3が1.00mm以上であるコーナーリッジ50は、摩滅しにくい。この観点から、高さh3は1.20mm以上が特に好ましい。高さh3が1.50mm以下であるコーナーリッジは、エッジ効果に優れる。この観点から、高さh3は1.30mm以下が特に好ましい。
図5において矢印h4で示されているのは、第二側面44からのコーナーリッジ50の高さである。高さh4は、1.00mm以上1.50mm以下が好ましい。高さh4が1.00mm以上であるコーナーリッジ50は、摩滅しにくい。この観点から、高さh4は1.20mm以上が特に好ましい。高さh4が1.50mm以下であるコーナーリッジは、エッジ効果に優れる。この観点から、高さh4は1.30mm以下が特に好ましい。
タイヤが、第一周縁リッジ46を有さないブロックを備えてもよい。タイヤが、第二周縁リッジ48を有さないブロックを備えてもよい。タイヤが、コーナーリッジ50を有さないブロックを備えてもよい。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
図6及び7には、図1のタイヤ2の加硫・成形のためのモールド52が示されている。このモールド52は、主部54とバックプレート56とを備えている。主部54は、ベントホール58と凹部60とを備えている。凹部60は、モールド52のキャビティ面に存在する。この凹部60は、底面62と、第一内壁64と、第二内壁66と、第一周縁溝68と、第二周縁溝70と、コーナー溝72とを備えている。第一周縁溝68は、底面62と第一内壁64との間に位置している。第二周縁溝70は、底面62と第二内壁66との間に位置している。コーナー溝72は、第一内壁64と第二内壁66との間に位置している。
第一周縁溝68、第二周縁溝70及びコーナー溝72は、凹部60のコーナーの切削により、形成されうる。このモールド52の製作は、容易である。
ベントホール58は、開口74を有している。この開口74の形状は、円である。この開口74は、底面62のコーナーの近傍の溝68、70の中に存在している。ベントホール58は、この開口74から、主部54とバックプレート56との境界にまで延びている。
このタイヤ2の製造では、モールド52にローカバーが投入される。このローカバーは、モールド52内で加圧され、かつ加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。ゴム組成物は、凹部60に流入する。加熱により、ゴム組成物が架橋反応を起こし、タイヤ2が得られる。凹部60からは、ブロック24が成形される。第一周縁溝68からは第一周縁リッジ46が成形され、第二周縁溝70からは第二周縁リッジ48が成形され、コーナー溝72からはコーナーリッジ50が成形される。
凹部60にゴム組成物が流入するとき、凹部60の中の空気は、第一周縁溝68、第二周縁溝70及びベントホール58を通じて外部へと円滑に排出される。このモールド52では、エアーの残留が生じにくい。このモールド52で得られたタイヤ2では、ベアーは生じにくい。このタイヤ2の不良率は、小さい。ベントホール58以外の手段により、エアーが排出されてもよい。
ゴム組成物は、ベントホール58にも流入する。このベントホール58により、スピューが成形される。過大なスピューが成形されないとの観点から、開口74の内径は1.5mm以下が好ましく、1.2mm以下が特に好ましい。エアーが残留しにくいとの観点から、この内径は0.5mm以上が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図6及び7に示されたモールドを用意した。このモールドは、2つの第一周縁溝、2つの第二周縁溝、4つのコーナー溝及び4つのベントホールを備えている。それぞれのベントホールの開口の内径は、1.2mmである。このモールドにローカバーを投入して加圧及び加熱し、実施例1のタイヤを得た。このタイヤが、図1−5に示されている。このタイヤのサイズは、120/80−19である。このタイヤは、第一周縁リッジ、第二周縁リッジ及びコーナーリッジを備えている。各リッジのサイズが、下記の表1に示されている。
[実施例4]
ベントホールを有さないモールドを用いた他は実施例1と同様にして、実施例4のタイヤを得た。
[実施例3及び6並びに比較例1及び2]
実施例1に用いられたモールドの溝とはサイズの異なる溝を有するモールドを用いた他は実施例1と同様にして、実施例3及び6並びに比較例1及び2のタイヤを得た。各タイヤのリッジのサイズが、下記の表1及び2に示されている。
[実施例2及び5]
実施例1に用いられたモールドの溝とはサイズの異なる溝を有し、かつベントホールを有さないモールドを用いた他は実施例1と同様にして、実施例2及び5のタイヤを得た。各タイヤのリッジのサイズが、下記の表1及び2に示されている。
[比較例3]
溝及びベントホールを有さないモールドを用いた他は実施例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。
[実施例7−9]
第二周縁溝及びコーナー溝を有さないモールドを用いた他は実施例1と同様にして、実施例7のタイヤを得た。第一周縁溝及びコーナー溝を有さないモールドを用いた他は実施例1と同様にして、実施例8のタイヤを得た。第一周縁溝及び第二周縁溝を有さないモールドを用いた他は実施例1と同様にして、実施例9のタイヤを得た。
[官能評価]
タイヤを、排気量が450ccである、モトクロス競技専用のモーターサイクルの後リム(WM2.15)に装着した。このタイヤに、その内圧が80kPaとなるように空気を充填した。このモーターサイクルの前リムには、市販のタイヤを装着した。このモーターサイクルをモトクロスコースにて走行させて、トラクション性能、グリップ性能及び接地感をライダー評価させた。この結果が、指数として、下記の表1−3に示されている。この数値が大きいほど、性能が良好である。
Figure 2014159178
Figure 2014159178
Figure 2014159178
表1−3に示されるように、各実施例のタイヤは、諸性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、不整地を走行する種々の車輌に装着されうる。
2・・・モーターサイクル用タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
24・・・ブロック
40・・・ランド
42・・・第一側面
44・・・第二側面
46・・・第一周縁リッジ
48・・・第二周縁リッジ
50・・・コーナーリッジ
52・・・モールド
58・・・ベントホール
60・・・凹部
62・・・底面
64・・・第一内壁
66・・・第二内壁
68・・・第一周縁溝
70・・・第二周縁溝
72・・・コーナー溝
74・・・開口

Claims (3)

  1. 多数のブロックを有するトレッドを備えており、
    それぞれのブロックが、ランドと、側面と、このランドと側面との間に位置するリッジとを備えており、
    上記リッジの断面形状が円弧であり、
    上記リッジが、2.00mm以上3.00mm以上の幅と、2.00mm以上3.00mm以下の高さとを有する不整地走行車両用タイヤ。
  2. 上記ブロックが第一側面と、第二側面と、この第一側面と第二側面との間に位置するリッジとを備えた請求項1に記載のタイヤ。
  3. ベントホールと、そのキャビティ面に存在しかつブロックを成形するための凹部とを備えており、
    上記凹部が、底面と、内壁と、この底面と内壁との間に位置する溝とを有しており、
    上記ベントホールが、底面のコーナーの近傍の溝に開口を有しているタイヤ用モールド。
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