JP2014158113A - チャネル推定装置およびチャネル推定プログラム - Google Patents

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スランタ ニコ
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正行 黒崎
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Abstract

【課題】推定の精度を向上させることで、受信品質の向上を図ることができるチャネル推定装置およびチャネル推定プログラムを提供する。
【解決手段】無線受信装置は、2本の送信アンテナから1本の受信アンテナに送信されるパイロット信号に基づいて、それぞれの伝送路を推定するチャネル推定部23を備えている。チャネル推定部23は、一方の軸をサブキャリア、他方の軸をOFDMシンボルとした2次元パターンとしたときに、2本の送信アンテナからの同じパイロット信号が伝搬する推定対象とした位置の伝送路と、いずれか一方から異なるパイロット信号が送信される推定対象に隣接した両側の位置の伝送路との3点の平均により、推定対象とした位置の伝送路を推定する平均化部303と、平均化部303により推定された伝送路に基づいて、それぞれの送信アンテナからのパイロット信号が伝搬する伝送路を推定する2次元補間部304,305とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数本の送信アンテナから1本の受信アンテナへ送信されるパイロット信号に基づいてパイロット信号が伝搬する伝送路を推定するチャネル推定装置およびチャネル推定プログラムに関するものである。
DVB−T2(Digital Video Broadcasting-Terrestrial2)は、直交周波数分割多重(OFDM)に基づいた地上波デジタル放送の次世代の規格である。
地上デジタル放送は、家庭で視聴する他に、携帯電話、カーナビなど、車や列車などで移動しながらでも視聴できる。
しかしながら、高速列車のように、時速が300km/hを超える高速移動で、地上波デジタル放送を受信するような環境下では、受信品質がデジタル衛星放送のような他のデジタル放送と比較されることが想定される。
ここで、図15に示すようなSISO(Single-Input Single-Output)でのチャネル推定について説明する。図16は、無線送信装置からの送信信号と無線受信装置での受信信号を2次元的なパターンで表現したものである。
SISOにて無線送信装置(放送局)から送信され、無線受信装置(ユーザのテレビ)が受信した受信信号Yを表すと、以下の式(1)のように示すことができる。但し、Xは、無線送信装置が送信する送信信号、Hは伝送路(チャネル)、Wはノイズである。また、kはサブキャリア、lはOFDMシンボルである。
式(1)にて、ノイズWk,lが十分小さい値であるとして、式(1)を変形して、無線受信装置側で送信信号Xを推定した式とすると、式(2)となる。
無線送信装置から送信信号として送信されるパイロット信号は、無線受信装置側で既知な信号であるため、パイロット信号をXrefとすると、伝送路は式(2)を変形して式(3)とすることができる。
無線送信装置から送信信号を、一方の軸をサブキャリア(周波数方向)、他方の軸をOFDMシンボル(時間方向)とした2次元的なパターンで表すと、無線送信装置と無線受信装置とで、パイロット信号が同じ位置に現れるので、パイロット信号を基準信号として扱うことができる。無線受信装置では、式(3)からパイロット信号が伝搬した伝送路を求め、これらの伝送路からパイロット信号が送信される間に位置するデータサブキャリアが伝搬した伝送路を推定する。このときのパイロット信号の間隔は、サブキャリア方向で3つ分である。
図16からもわかるように、パイロット信号は無線送信装置から全ての位置で送信される訳ではない。従って、パイロット信号が配置されている位置の伝送路は高い精度で推定可能であるが、それ以外のサブキャリア部分に対する伝送路推定値は、周囲のパイロット信号による伝送路推定値から補間等の処理を行い、推定値を算出する必要がある。
従来のチャネル推定では、縦列および横列のそれぞれで、隣接するパイロット信号のサブキャリア同士の間を線形に補間する直線補間法や、特許文献1に記載された伝送路推定方法などが用いられている。
特許文献1に記載の伝送路推定方法は、受信機において、非正方に配置されたスキャッタードパイロットに対して非正方な通過域を持つ2次元フィルタを用いることで、高精度の伝送路推定を行うことができ、またこの2次元フィルタを2段構成により生成、並びに1次元フィルタより生成することによりハードウェアコストを削減することができるというものである。
一方、受信品質を向上させるために、地上デジタルテレビ放送でのDVB−T2の提案では、複数の送信アンテナによるMISO(Multiple-Input Single-Output)により受信品質の向上を図っている(非特許文献1参照)。また、非特許文献2においては、非特許文献1にて提案されたMISOから拡張して,複数のアンテナで受信できるようにしており,MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)として受信性能の向上を図っている。
ここで、DVB−T2でのMISOについて説明する。図17では、無線送信装置が2本の送信アンテナTx1,Tx2により無線信号を送信し、無線受信装置が1本の受信アンテナRx1により無線信号を受信する例を示している。
図17では、2本の送信アンテナTx1,Tx2からそれぞれパイロット信号をパターンA,Bの異なるパターンで送信されている。
送信アンテナTx1からは、全てのパイロット信号をそのまま(正論理)の状態で、パイロット信号のパターンAとして送信している。また、送信側のアンテナTx2から、正論理のパイロット信号と、論理を反転させた負論理の反転させたパイロット信号とを、混在させてパターンBとして送信している。
特開2007−143088号公報
パイロット信号が、送信アンテナTx1からパターンA、送信アンテナTx2からパターンBにて送信されると、無線受信装置側では、このパターンAとパターンBとが重畳されて受信される。
従って、送信アンテナTx1からの正論理のパイロット信号と、送信アンテナTx2からの負論理のパイロット信号とを受信したときの伝送路は、
と表すことができる。また、送信アンテナTx1からの正論理のパイロット信号と、送信アンテナTx2からの負論理のパイロット信号とを受信したときの伝送路は、
と表すことができる。
送信アンテナTx1,Tx2からのパイロット信号が重畳して伝搬したそれぞれの伝送路は、図17に示す例では、サブキャリア方向で間隔が6つ分であるため、図17に示す例と比較すると、推定の精度が悪化する。
そこで本発明は、推定の精度を向上させることで、受信品質の向上を図ることができるチャネル推定装置およびチャネル推定プログラムを提供することを目的とする。
本発明のチャネル推定装置は、2本の送信アンテナから1本の受信アンテナに向けた送信信号に挿入されるパイロット信号に基づいて、それぞれの伝送路を推定するチャネル推定装置において、前記送信信号を、一方の軸をサブキャリア、他方の軸をOFDMシンボルとした2次元パターンで表したときに、前記2本の送信アンテナからの同じパイロット信号が伝搬する推定対象とした位置の伝送路と、前記2本の送信アンテナのいずれか一方から異なるパイロット信号が送信される該推定対象に隣接した両側の位置の伝送路との3点の平均により、前記推定対象とした位置の伝送路を推定する平均化部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、平均化部が、2本の送信アンテナからの同じパイロット信号が伝搬する推定対象とした位置の伝送路と、2本の送信アンテナのいずれか一方から異なるパイロット信号が送信される該推定対象に隣接した両側の位置の伝送路との3点の平均により、隣接した位置の伝送路同士で推定対象とした位置の伝送路を推定することができるので、推定の精度を向上させることができる。
前記平均化部は、一方の送信アンテナから正論理のパイロット信号が送信され、他方の送信アンテナから正論理のパイロット信号と負論理のパイロット信号とが混在して送信されるときに、式(4)〜式(7)によりパイロット信号が配置される推定対象とした位置の伝送路H1a k,l(推定値),伝送路H2a k,l(推定値),伝送路H1b k,l(推定値),伝送路H2b k,l(推定値)を推定するのが望ましい。
但し、k,lは推定対象の位置を示すものであり、kはサブキャリア方向,lはOFDM方向であり、(k−α,l−β),(k+γ,l+δ)は、推定対象からの相対位置、Ha k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの負論理のパイロット信号とが伝搬する伝送路の推定値、Hb k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号が伝搬する伝送路の推定値、H1a k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの負論理のパイロット信号とが伝搬した推定対象の伝送路の推定値であって、一方の送信アンテナから伝送路H1 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値、H2a k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と他方の送信アンテナからの負論理のパイロット信号とが伝搬した推定対象の伝送路の推定値であって、他方の送信アンテナから伝送路H2 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値、H1b k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号とが伝搬した推定対象の伝送路の推定値であって、一方の送信アンテナから伝送路H1 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値、H2b k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号とが伝搬した推定対象の伝送路の推定値であって、他方の送信アンテナから伝送路H2 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値である。
平均化部は、式(4)〜式(7)に示す計算式により推定対象とした位置の伝送路を推定することができる。
伝送路H1a k,l(推定値)と伝送路H1b k,l(推定値)とから、一方の送信アンテナから受信アンテナへパイロット信号が伝搬する伝送路H1 k,lを推定し、伝送路H2a k,l(推定値)と伝送路H2b k,l(推定値)とから、他方の送信アンテナから受信アンテナへパイロット信号が伝搬する伝送路H2 k,lを推定する2次元補間部を備えるのが望ましい。
2次元補間部が、伝送路H1a k,l(推定値)および伝送路H1b k,l(推定値)から伝送路H1 k,lを推定し、伝送路H2a k,l(推定値)および伝送路H2b k,l(推定値)から伝送路H2 k,lを推定することで、それぞれの送信アンテナからのパイロット信号が伝搬する伝送路を精度よく推定することができる。
本発明のチャネル推定装置は、m本の送信アンテナから1本の受信アンテナに向けた送信信号に挿入されるパイロット信号に基づいて、それぞれの伝送路を推定するチャネル推定装置において、前記送信信号を、一方の軸をサブキャリア、他方の軸をOFDMシンボルとした2次元パターンで表したときに、前記m本の送信アンテナからのそれぞれのパイロット信号の組み合わせの信号が配置されるm点の位置の伝送路をそれぞれ推定対象として、m点の平均により、前記推定対象とした位置の伝送路を推定する平均化部を備えたことを特徴とする。但し、mは2nであり、nは2以上である。
本発明によれば、平均化部が、m本の送信アンテナからのそれぞれのパイロット信号の組み合わせの信号が配置されるm点の位置の伝送路をそれぞれ推定対象として、m点の平均により、推定対象とした位置の伝送路を推定するので、近接した位置の伝送路により推定対象の伝送路を推定することができる。従って、推定の精度を向上させることができる。
前記平均化部は、前記m本の送信アンテナからアマダール行列の行列要素の行列に従ったパイロット信号が送信されて送信されるときに、式(8)によりパイロット信号が配置される推定対象とした位置の伝送路Hm k,lを推定するのが望ましい。
但し、k,lは推定対象の位置を示すものであり、kはサブキャリア方向,lはOFDM方向であり、Ha k,l(推定値)〜HSymbol(m) k,l(推定値)は、m本の送信アンテナからそれぞれ送信されたパイロット信号が送伝搬したそれぞれ伝送路を合成した伝送路の推定値である。
平均化部は、式(8)に示す計算式により推定対象とした位置の伝送路を推定することができる。
前記2次元補間部は、パイロット信号が配置される位置の伝送路の推定値から、データサブキャリアが配置される位置の伝送路を補間するのが望ましい。
2次元補間部が、推定されたパイロット信号が配置された位置の伝送路に基づいて、データサブキャリアが配置される伝送路を推定することで、これらの伝送路も精度よく推定することができる。
本発明のチャネル推定チャネル推定プログラムは、コンピュータを、本発明のチャネル推定装置を構成する各部として機能させるチャネル推定プログラムにより実現することができる。
本発明は、隣接した位置の伝送路同士で推定対象とした位置の伝送路を推定することができるので、推定の精度を向上させることができる。従って、本発明は、受信品質の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す図である。 図1に示す無線通信システムの無線受信装置の構成図である。 図2に示す無線受信装置のチャネル推定装置として機能するチャネル推定部の構成図である。 2本の送信アンテナから送信されるパイロット信号のパターンを示す図であり、ケースAを示す図である。 2本の送信アンテナから送信されるパイロット信号のパターンを示す図であり、ケースBを示す図である。 ケースAでの推定された伝送路と、ケースBでの推定された伝送路とから、それぞれの送信アンテナからのパイロット信号が伝搬する伝送路を推定することを示す図である。 シミュレーションの条件を示す表である。 図7に示す条件に基づいてシミュレーションを行った結果を、横軸をSNR、縦軸をBERとして示したグラフであり、(A)は移動速度240km/hとしたときのグラフ、(B)は移動速度360km/hとしたときのグラフである。 図7に示す条件に基づいてシミュレーションを行った結果を、横軸をSNR、縦軸をMSEとして示したグラフであり、(A)は移動速度240km/hとしたときのグラフ、(B)は移動速度360km/hとしたときのグラフである。 本発明の実施の形態2に係る無線通信システムの構成を示す図である。 図10に示す無線受信装置のチャネル推定装置として機能するチャネル推定部の構成図である。 4本の送信アンテナから送信されるパイロット信号が伝搬する伝送路を説明するための図である。 4本の送信アンテナから送信されるパイロット信号のパターンを示す図であり、(A)はケースA、(B)はケースB、(C)はケースC、(D)はケースDを示す図である。 送信アンテナTx1からのパイロット信号が伝搬する伝送路を推定するための計算式である。 SISOにより通信したときの送信側と受信側とを示す模式的な図である。 無線送信装置からの送信信号と無線受信装置での受信信号を一方の軸をサブキャリア、他方の軸をOFDMシンボルとした2次元的なパターンで表現した図である。 2本の送信アンテナから送信されるパイロット信号に基づいて推定される従来の方法を説明するための図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る無線通信システムを図面に基づいて説明する。なお、本明細書において、数式中のハットが表記できない箇所については、「(推定値)」と表記することとする。
本実施の形態1に係る無線通信システムは、例えば、送信側がDVB−T2により地上デジタル放送を行うテレビ放送局で、受信側が列車に備え付けられたテレビ装置である。図1に示すように、テレビ放送局では、無線送信装置10が設置されている。列車のテレビ装置は、無線受信装置20である。
無線送信装置10は、パイロット信号やデータサブキャリアを、OFDM変調により送信する機能を備えている。無線送信装置10は、送信アンテナTx1(第1の送信アンテナ),送信アンテナTx2(第2の送信アンテナ)が2本の場合を示している。
無線受信装置20は、受信アンテナRxを1本備えている。無線受信装置20は、図2に示すように、GIリムーブ部21と、高速フーリエ変換器22と、チャネル推定部23と、MISOデコーダ部24と、デマッパ部25と、チャネル復号部26とを備えている。
GIリムーブ部21は、受信信号から付加されたガードインターバルを除去する。
高速フーリエ変換器22は、複数のサブキャリアに変調されたサブキャリア複素信号に基づいて、一定のサブキャリア間隔で並べたマルチキャリア波信号を生成する。
チャネル推定部23は、一方の軸をサブキャリア、他方の軸をOFDMシンボルとした2次元パターンで表したときに、所定位置に挿入されるパイロット信号を用いて、伝送路で歪んだ信号を補正するためのチャネル行列を推定するチャネル推定装置として機能するものである。
MISOデコーダ部24は、推定されたチャネル行列から重み行列を生成し、受信信号に乗算することで元の独立な信号を復号する処理を行う。
デマッパ部25は、受信信号のコンスタレーションから対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)を生成する。ビット列に復号する際にビットが0と1のどちらに近いのかという信頼度を表現することで、ビタビ復号の誤り訂正能力を高める。
チャネル復号部26は、畳み込み符号化器により生成された符号化率1/2の符号化ビットをパンクチャ(Puncture)によって、指定された場所のビット情報を省略することにより,符号化ビット数を低減して符号化率を増加する。符号化率は1/2,3/5,2/3,3/4,4/5,5/6に対応できる。
ここで、チャネル推定部23について、図3に基づいて詳細に説明する。
チャネル推定部23は、チャネル推定プログラムをコンピュータで動作させることで、チャネル推定装置として機能するものである。チャネル推定部23は、伝送路算出部301,302と、平均化部303と、2次元補間部304,305とを備えている。
伝送路算出部301,302は、受信信号Ya k,lを送信アンテナTx1およびTx2から送信されたそれぞれの既知のパイロット信号Xa k,l,Xb k,lにより除算することで伝送路を算出する。
平均化部303は、伝送路算出部301が算出した伝送路Ha k,l(推定値)と伝送路算出部302が算出した伝送路Hb k,l(推定値)とを平均して推定対象の伝送路の推定値を演算する。
2次元補間部304は、平均化部303が推定した伝送路H1a k,l(推定値)と伝送路H2a k,l(推定値)とを入力して、送信アンテナTx1からのパイロット信号が配置される位置の伝送路H1 k,l(推定値)を演算し、更に、伝送路H1 k,l(推定値)からデータサブキャリアが配置される位置の伝送路H1 k,l(推定値)を演算する。
2次元補間部305は、平均化部303が推定した伝送路H1b k,l(推定値)と伝送路H2b k,l(推定値)とを入力して、送信アンテナTx2からのパイロット信号が配置される位置の伝送路H2 k,l(推定値)を演算し、更に、伝送路H2 k,l(推定値)からデータサブキャリアが配置される位置の伝送路H2 k,l(推定値)を演算する。
以上のように構成されたチャネル推定部23が行うチャネル推定方法について詳細に説明する。
まず、送信アンテナTx1からの正論理のパイロット信号を無線受信装置により受信したときの信号を式(9)にて示し、送信アンテナTx2からの負論理のパイロット信号を無線受信装置による受信したときの信号を式(10)にて示す。
式(9)と式(10)とより、SISOによる受信信号Ya k,lを示す式(1)は、MISOによる受信信号として式(11)のように表すことができる。
また、送信アンテナTx1からの正論理のパイロット信号を無線受信装置により受信したときの信号を式(12)にて示し、また、送信アンテナTx2から、送信アンテナTx1からの正論理のパイロット信号と同じ正論理のパイロット信号を無線受信装置による受信したときの信号を式(13)にて示す。
式(12)と式(13)とより、式(11)と同様に、受信信号Yb k,lは、式(14)のように表される。
ノイズWk,lが十分小さいとすると、図4に示すパイロット信号のパターンでの合成の伝送路Ha k,l(推定値)は、式(11)から式(15)とすることができる。以下、この送信アンテナTx1から正論理のパイロット信号が送信され、送信アンテナTx2からの負論理のパイロット信号が送信されるパターンをケースAと称する。
また、図5に示すケースBでのパイロット信号のパターンでの合成の伝送路Hb k,l(推定値)は、式(14)から式(16)とすることができる。以下、この送信アンテナTx1から正論理のパイロット信号が送信され、送信アンテナTx2からの正論理のパイロット信号が送信されるパターンをケースBと称する。
ケースBでは、送信アンテナTx2から、ケースAと異なる正論理のパイロット信号が送信される。
このようにして、伝送路算出部301は、式(15)からHa k,l(推定値)を演算することができ、伝送路算出部302は、式(16)からHb k,l(推定値)を演算することができる。
ケースAにおいて、パイロット信号が送信される推定対象の伝送路(例えば、図4では、左端からサブキャリア方向に「3」,OFDMシンボル方向に「2」の位置を「k,l」とする。)の推定値であって、送信アンテナTx1から伝送路H1 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値を
とし、
送信アンテナTx2から伝送路H2 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にてチャネル推定される伝送路の推定値を
とする。
平均化部303は、これらの推定値を、チャネル推定する対象の伝送路と、この伝送路と一方側と他方側とに隣接して対をなす伝送路(この場合、「k,l」の右側に位置する「k‐3,l‐1」と、「k,l」の左側に位置する「k+3,l+1」。)とのそれぞれの2点の和、および差を算出して平均を求める。この3点の平均化を式(17)および式(18)として表すことができる。
例えば、式(17)であれば、式(15)と式(16)から、式(19)となる。
・・・(19)
この式(19)を変形すると、式(20)となる。
ここで、H1 k-3,l-1,H1 k+3,l+1はH1 k,lに近似し、H2 k-3,l-1,H2 k+3,l+1はH2 k,lに近似するため置き換えると、
となる。
つまり、式(17)により求められる伝送路H1a k,l(推定値)は、伝送路H1 k,l(推定値)に近似することがわかる。
また、式(18)であれば、式(15)と式(16)から、式(21)となる。
・・・(21)
この式(21)を変形すると、式(22)となる。
ここで、式(20)と同様に、H1 k-3,l-1,H1 k+3,l+1はH1 k,lに近似し、H2 k-3,l-1,H2 k+3,l+1はH2 k,lに近似するため置き換えると、
となる。
つまり、式(18)により求められる伝送路H2a k,l(推定値)は、伝送路H2 k,l(推定値)に近似することがわかる。
このように、式(17)により送信アンテナTx1と受信アンテナRxとの間の経路の伝送路が推定でき、式(18)により、送信アンテナTx2と受信アンテナRxとの間の経路の伝送路が推定できる。
ケースBにおいて、パイロット信号が送信される推定対象の伝送路(例えば、図5では、左端からサブキャリア方向に「6」,OFDMシンボル方向に「3」の位置)の推定値であって、送信アンテナTx1から伝送路H1 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値を
とし、
送信アンテナTx2から伝送路H2 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にてチャネル推定される伝送路の推定値を
とすると、これらの推定値は、チャネル推定する対象の伝送路と、この伝送路と一方側と他方側とに隣接して対をなす伝送路(この場合、「k,l」の右側に位置する「k‐3,l‐1」と、「k,l」の左側に位置する「k+3,l+1」。)とのそれぞれ和および差を算出して平均を求める。この3点の平均化を式(23)および式(24)として表すことができる。
例えば、式(23)であれば、式(15)と式(16)から、式(25)となる。
・・・(25)
この式(25)を変形すると、式(26)となる。
ここで、H1 k-3,l-1,H1 k+3,l+1はH1 k,lに近似し、H2 k-3,l-1,H2 k+3,l+1はH2 k,lに近似するため置き換えると、
となる。
つまり、式(23)により求められる伝送路H1b k,l(推定値)は、伝送路H1 k,l(推定値)に近似することがわかる。
また、式(24)であれば、式(15)と式(16)から、式(27)となる。
・・・(27)
この式(27)を変形すると、式(28)となる。
ここで、式(21)と同様に、H1 k-3,l-1,H1 k+3,l+1はH1 k,lに近似し、H2 k-3,l-1,H2 k+3,l+1はH2 k,lに近似するため置き換えると、
となる。
つまり、式(24)により求められる伝送路H2b k,l(推定値)は、伝送路H2 k,l(推定値)に近似することがわかる。
このように、式(18)により送信アンテナTx1と受信アンテナRxとの間の経路の伝送路が推定でき、式(19)により、送信アンテナTx2と受信アンテナRxとの間の経路の伝送路が推定できる。
本実施の形態1では、推定対象の位置(k,j)の伝送路を中心に、パイロット信号が配置された一方の相対位置を(k−3,l−1)、他方の相対位置を(k+3,l+1)としたが、パイロット信号が配置される隣接した位置をサブキャリア方向にα,γ、OFDMシンボル方向にβ、δとして表せば、式(17),(18),(23),(24)は式(29)〜式(32)とすることができる。
そして、平均化部303,304は、上記式式(29)〜式(32)により、パイロット信号が配置された位置を、順次、推定対象として、伝送路H1a k,l(推定値)、伝送路H1b k,l(推定値)、伝送路H2a k,l(推定値)、伝送路H2b k,l(推定値)を推定する。
図6に示すように、ケースAにおける送信アンテナTx1から伝送路H1 k,lを伝搬したパイロット信号から推定される伝送路H1a k,l(推定値)と、ケースBにおける送信アンテナTx1から伝送路H1 k,lを伝搬したパイロット信号から推定される伝送路H1b k,l(推定値)とから、2次元補間部304が直線補間法や、特許文献1に記載された伝送路推定方法などにより、伝送路H1 k,l(推定値)を推定する。
また、ケースAにおける送信アンテナTx2から伝送路H2 k,lを伝搬したパイロット信号から推定される伝送路H2a k,l(推定値)と、ケースBにおける送信アンテナTx2から伝送路H2 k,lを伝搬したパイロット信号から推定される伝送路H2b k,l(推定値)とから、2次元補間部305が直線補間法や、特許文献1に記載された伝送路推定方法などにより、伝送路H2 k,l(推定値)を推定する。
そして、パイロット信号が配置された位置の伝送路H1 k,l(推定値)が推定されると、2次元補間部304は、データサブキャリアが配置される位置の伝送路H1 k,l(推定値)を、直線補間法や、特許文献1に記載された伝送路推定方法などにより、補間する。
また、パイロット信号が配置された位置の伝送路H2 k,l(推定値)が推定されると、2次元補間部305は、データサブキャリアが配置される位置の伝送路H2 k,l(推定値)を、同様に、直線補間法や、特許文献1に記載された伝送路推定方法などにより補間する。
ケースAにおけるパイロット信号の送信位置と、ケースBにおけるパイロット信号の送信位置とを組み合わせた3点のそれぞれの間隔は、図17に示す距離と比較して近いため、推定の精度を向上させるができる。従って、データサブキャリアが配置された位置の伝送路を精度よく推定できるので、受信品質の向上を図ることができる。
次に、チャネル推定部23をシミュレーションにより評価した。比較のために、非特許文献1,2に記載の方法についてもシミュレーションを行った。シミュレーション条件を図7に示す。チャネル(伝送路)モデルについては、平均的な市街地モデルを採用した。
シミュレーションを行った結果を、図8および図9に示すグラフで表した。
図8は、横軸にSNR(Signal-Noise Ratio)、縦軸にBER(Bit Error Rate)とし、同図(A)は最大ドップラー周波数が104Hz(移動速度240Km/h)、同図(B)は最大ドップラー周波数が156Hz(移動速度360Km/h)としたグラフである。
図8から、本発明の推定方法の方が非特許文献1,2の方法より優れており、同図(B)においては、本発明の推定方法は、非特許文献2の方法より5dB改善されていることがわかる。
また、図9は、横軸にSNR(Signal-Noise Ratio)、縦軸にMSE(Mean Squared Error)とし、同図(A)は最大ドップラー周波数が104Hz(移動速度240Km/h)、同図(B)は最大ドップラー周波数が156Hz(移動速度360Km/h)としたグラフである。
図9から、本発明の推定方法の方が非特許文献1,2の方法より優れており、同図(B)においては、本発明の推定方法は、非特許文献2の方法より5dB改善されていることがわかる。また、本発明の方法では、伝送路を既知としたときのシミュレーション(Perfect CSI)よりは劣るものの近い評価が得られた。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る無線通信システムを図面に基づいて説明する。
本実施の形態2に係る無線通信システムでは、2n(nは自然数)本以上の送信アンテナにより送信信号を送信するものとしている。図10では、4本の送信アンテナにより、送信信号を送信している。
従って、チャネル推定部23xは、図11に示すように、4つの伝送路算出部311〜314と、平均化部315と、4つの2次元補間部316〜319とを備えている。チャネル推定部23xは、チャネル推定プログラムをコンピュータで動作させることで、チャネル推定装置として機能するものである。
送信アンテナTx1〜Tx4から送信されるパイロット信号の正負は、アダマール行列式(31)〜式(35)から式(36)として表すことができる。
式(36)から受信信号Yk,1〜Yk,4は、式(37)〜式(40)として表すことができる。なお、ノイズは十分に小さいものとする。
これは、送信アンテナTx1〜Tx4のそれぞれから送信されるパイロット信号が伝送路H1 k,l〜H4 k,lを伝搬して重畳すると、Ya k,l〜Yd k,lの4種類の受信信号となることを示している。
式(37)から式(40)により、伝送路算出部311〜314が出力する伝送路Ha k,l,Hb k,l,Hc k,l,Hd k,lは、式(41)〜式(44)とすることができる。
式(41)に示されるHa k,lは、図12に示すように、送信アンテナTx1〜Tx4からの正論理のパイロット信号がそれぞれH1 k,l,H2 k,l,H3 k,l,H4 k,lを伝搬したときの合成の伝送路である。
以下、同様に、Hb k,lは、送信アンテナTx1,Tx3からの正論理のパイロット信号と、送信アンテナTx2,Tx3からの負論理のパイロット信号とが伝搬した合成の伝送路である。Hc k,lは、送信アンテナTx1,Tx2からの正論理のパイロット信号と、送信アンテナTx3,Tx4からの負論理のパイロット信号とが伝搬した合成の伝送路である。Hd k,lは、送信アンテナTx1,Tx4からの正論理のパイロット信号と、送信アンテナTx2,Tx4からの負論理のパイロット信号とが伝搬した合成の伝送路である。
このようにして、伝送路算出部311〜314は、式(41)〜式(44)から、4本の送信アンテナTx1〜Tx4からのそれぞれのパイロット信号が重畳する組み合わせの信号が配置される4点の位置の伝送路Ha k,l(推定値)〜伝送路Hd k,l(推定値)を演算することができる。
平均化部315は、これらの推定値を、チャネル推定する対象(推定対象)の伝送路と、この伝送路と近接して組みをなす他の3点の伝送路(この場合、「k‐3,l‐1」、「k+3,l+1」、「k+6,l+2」。)とのそれぞれ和および差を算出して平均により求める。
図13(A)に示すように、チャネル推定する対象の伝送路を、例えば、左から2番目の位置Ha k,lとすると、他の3つの位置はHd k-3,l-1、Hb k+3,l+1、Hc k+6,l+2で表すことができる。これをケースAと称す。
図13(B)に示すように、チャネル推定する対象の伝送路を、左から 2番目の位置Hb k,lとしたとすると、他の3つの位置はHa k-3,l-1、Hc k+3,l+1、Hd k+6,l+2で表すことができる。これをケースBと称す。
図13(C)に示すように、チャネル推定する対象の伝送路を、左から 2番目の位置Hc k,lとしたとすると、他の3つの位置はHb k-3,l-1、Ha k+ 6,l+ 2 、Hd k+3,l+1で表すことができる。これをケースCと称す。
図13(D)に示すように、チャネル推定する対象の伝送路を、左から2番目の位置Hd k,lとしたとすると、他の3つの位置はHb k+6,l+2、Hc k-3,l-1、Ha k+3,l+1で表すことができる。これをケースDと称す。
ケースAにおいて、パイロット信号が送信される推定対象の伝送路(左端からサブキャリア方向(k)に「3」,OFDMシンボル方向(l)に「2」の位置。)の推定値であって、送信アンテナTx1から伝送路H1 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値を
送信アンテナTx2から伝送路H2 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にてチャネル推定される伝送路の推定値を
送信アンテナTx3から伝送路H3 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にてチャネル推定される伝送路の推定値を
送信アンテナTx4から伝送路H4 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にてチャネル推定される伝送路の推定値を
とする。
平均化部315は、これらの推定値を、チャネル推定する対象の伝送路と、この伝送路と近接する伝送路とのそれぞれ和および差を算出して平均化により求める。この4点の平均化をケースAについて、式(45)〜式(48)により表すことができる。
ケースBについては、式(49)〜式(52)により表すことができる。
ケースCについては、式(53)〜式(56)により表すことができる。
ケースDについては、式(57)〜式(60)、として表すことができる。
ここで、式(45)について説明する。
式(45)の伝送路Ha〜Hdについて、式(41)〜式(44)を代入すると、図14に示す式(A1)となる。これを変形すると式(A2)となる。H1 k-3,l-1,H1 k+6,l+2,H1 k-3,l-1はH1 k,lに近似し、H2 k-3,l-1,H2 k+6,l+2,H2 k-3,l-1はH2 k,lに近似し、はH2 k,lに近似し、H3 k-3,l-1,H3 k+6,l+2,H3 k-3,l-1はH3 k,lに近似し、H4 k-3,l-1,H4 k+6,l+2,H4 k-3,l-1はH4 k,lに近似するとして置き換える。
結果、図14の式(A3)に示すように、H1a k,l(推定値)=H1 k,l(推定値)となる。同様にして、式(46)からH2a k,l(推定値)=H2 k,l(推定値)、式(47)からH3a k,l(推定値)=H3 k,l(推定値)、式(48)からH4a k,l(推定値)=H4 k,l(推定値)となるため、式(44)〜式(48)により送信アンテナTx1〜Tx2と受信アンテナRxとの間の経路の伝送路が推定できる。
これら式(45)〜式(60)から、4本の送信アンテナの場合を一般式で表すと、式(61)〜式(64)となることから、送信アンテナがm本の場合には、式(65)とすることができる。但し、Pはアダマール行列の行要素の行列、mは送信アンテナ数で、1から2n(nは2以上)である。
図11に示すように、平均化部315は、推定した伝送路H1a k,l(推定値)〜伝送路H1d k,l(推定値)を2次元補間部316へ出力する。以下、同様に、平均化部315は、伝送路H2a k,l(推定値)〜伝送路H2d k,l(推定値)を2次元補間部317へ、伝送路H3a k,l(推定値)〜伝送路H3d k,l(推定値)を2次元補間部318へ、伝送路H4a k,l(推定値)〜伝送路H4d k,l(推定値)を2次元補間部319へ出力する。
2次元補間部316〜319では、直線補間法や、特許文献1に記載された伝送路推定方法などにより、伝送路H1 k,l(推定値),伝送路H2 k,l(推定値),伝送路H3 k,l(推定値),伝送路H4 k,l(推定値)を推定する。そして、2次元補間部316〜319は、直線補間法や、特許文献1に記載された伝送路推定方法などにより、データサブキャリアが伝搬する伝送路を補間する。
このように、ケースA〜Dにおけるパイロット信号の間隔は、図17に示す距離と比較して近いため、推定の精度を向上させるができるので、受信品質の向上を図ることができる。
本発明のチャネル推定装置およびチャネル推定プログラムは、MISO通信する無線受信装置に好適である。
10 無線送信装置
20 無線受信装置
21 GIリムーブ部
22 高速フーリエ変換器
23 チャネル推定部
301,302 伝送路算出部
303 平均化部
304,305 2次元補間部
23x チャネル推定部
311〜314 伝送路算出部
315 平均化部
316〜319 2次元補間部
24 MISOデコーダ部
25 デマッパ部
26 チャネル復号部

Claims (7)

  1. 2本の送信アンテナから1本の受信アンテナに向けた送信信号に挿入されるパイロット信号に基づいて、それぞれの伝送路を推定するチャネル推定装置において、
    前記送信信号を、一方の軸をサブキャリア、他方の軸をOFDMシンボルとした2次元パターンで表したときに、
    前記2本の送信アンテナからの同じパイロット信号が伝搬する推定対象とした位置の伝送路と、前記2本の送信アンテナのいずれか一方から異なるパイロット信号が送信される該推定対象に隣接した両側の位置の伝送路との3点の平均により、前記推定対象とした位置の伝送路を推定する平均化部を備えたことを特徴とするチャネル推定装置。
  2. 前記平均化部は、
    一方の送信アンテナから正論理のパイロット信号が送信され、他方の送信アンテナから正論理のパイロット信号と負論理のパイロット信号とが混在して送信されるときに、
    式(1)〜式(4)によりパイロット信号が配置される推定対象とした位置の伝送路H1a k,l(推定値),伝送路H2a k,l(推定値),伝送路H1b k,l(推定値),伝送路H2b k,l(推定値)を推定する請求項1記載のチャネル推定装置。
    但し、
    k,lは推定対象の位置を示すものであり、kはサブキャリア方向,lはOFDM方向であり、(k−α,l−β),(k+γ,l+δ)は、推定対象からの相対位置、
    a k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの負論理のパイロット信号とが伝搬する伝送路の推定値、
    b k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号が伝搬する伝送路の推定値、
    1a k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの負論理のパイロット信号とが伝搬した推定対象の伝送路の推定値であって、一方の送信アンテナから伝送路H1 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値、
    2a k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と他方の送信アンテナからの負論理のパイロット信号とが伝搬した推定対象の伝送路の推定値であって、他方の送信アンテナから伝送路H2 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値、
    1b k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号とが伝搬した推定対象の伝送路の推定値であって、一方の送信アンテナから伝送路H1 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値、
    2b k,l(推定値)は、一方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号と、他方の送信アンテナからの正論理のパイロット信号とが伝搬した推定対象の伝送路の推定値であって、他方の送信アンテナから伝送路H2 k,lによりパイロット信号を受信したときの無線受信装置にて推定される伝送路の推定値である。
  3. 伝送路H1a k,l(推定値)と伝送路H1b k,l(推定値)とから、一方の送信アンテナから受信アンテナへパイロット信号が伝搬する伝送路H1 k,lを推定し、伝送路H2a k,l(推定値)と伝送路H2b k,l(推定値)とから、他方の送信アンテナから受信アンテナへパイロット信号が伝搬する伝送路H2 k,lを推定する2次元補間部を備えた請求項2記載のチャネル推定装置。
  4. m本の送信アンテナから1本の受信アンテナに向けた送信信号に挿入されるパイロット信号に基づいて、それぞれの伝送路を推定するチャネル推定装置において、
    前記送信信号を、一方の軸をサブキャリア、他方の軸をOFDMシンボルとした2次元パターンで表したときに、
    前記m本の送信アンテナからのそれぞれのパイロット信号の組み合わせの信号が配置されるm点の位置の伝送路をそれぞれ推定対象として、m点の平均により、前記推定対象とした位置の伝送路を推定する平均化部を備えたことを特徴とするチャネル推定装置。
    但し、mは2nであり、nは2以上である。
  5. 前記平均化部は、
    前記m本の送信アンテナからアマダール行列の行列要素の行列に従ったパイロット信号が送信されて送信されるときに、
    式(5)によりパイロット信号が配置される推定対象とした位置の伝送路Hm k,lを推定する請求項4記載のチャネル推定装置。
    但し、k,lは推定対象の位置を示すものであり、kはサブキャリア方向,lはOFDM方向であり、Ha k,l(推定値)〜HSymbol(m) k,l(推定値)は、m本の送信アンテナからそれぞれ送信されたパイロット信号が送伝搬したそれぞれ伝送路を合成した伝送路の推定値である。
  6. 前記2次元補間部は、パイロット信号が配置される位置の伝送路の推定値から、データサブキャリアが配置される位置の伝送路を補間する請求項3または5記載のチャネル推定装置。
  7. コンピュータを、
    前記請求項1から6のいずれかの項に記載のチャネル推定装置を構成する各部として機能させることを特徴とするチャネル推定プログラム。
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