JP2014150489A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】読み取り部の位置によってユーザに情報を報知する。
【解決手段】画像読み取り時には、CISユニット117は、移動しながら原稿台ガラス115に載置された原稿116の画像を読み取る。メモリ135には第1、第2、第3の領域に第1、第2、第3の目標位置が対応付けられた目標位置テーブルが記憶されている。CPU133は、用紙搬送路センサ170〜174の信号に基づいて紙詰まりの発生を監視し、紙詰まりが発生すると、その発生領域を特定し、目標位置テーブルを参照して、特定した紙詰まり発生領域に対応した目標位置を決定し、当該目標位置までCISユニット117を移動させて停止させる。
【選択図】図7
【解決手段】画像読み取り時には、CISユニット117は、移動しながら原稿台ガラス115に載置された原稿116の画像を読み取る。メモリ135には第1、第2、第3の領域に第1、第2、第3の目標位置が対応付けられた目標位置テーブルが記憶されている。CPU133は、用紙搬送路センサ170〜174の信号に基づいて紙詰まりの発生を監視し、紙詰まりが発生すると、その発生領域を特定し、目標位置テーブルを参照して、特定した紙詰まり発生領域に対応した目標位置を決定し、当該目標位置までCISユニット117を移動させて停止させる。
【選択図】図7
Description
本発明は、読み取り部が移動しながら原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来、読み取り部が移動しながら原稿の画像を読み取るスキャナ装置のような画像読取装置が知られており、この種の装置には、読み取った画像をシート材に形成できる、いわゆる複写機能を有する画像形成装置として構成されるものも広く知られている。
ところで小型の画像形成装置は一般に、外形寸法を小さくすることやコストの削減に主眼が置かれているため、表示部等のUI(User Interface)は必要最小限に抑えられている。従って、ユーザに対してエラー発生等の情報を報知するためのUIは、必要最低限の数ないし構成とするのが通常である。
例えば非特許文献1の画像形成装置では、ユーザに報知され得る情報は3つある。1つ目はプリントモードがオート濃度モードになっているかどうかを示す情報である。2つ目は紙詰まりが起こっているかどうかを示す情報である。3つ目は用紙切れやエラーの内容を示す情報である。1つ目と2つ目の情報は、照明の点灯・消灯によって報知され、3つ目の情報は、7セグメントと呼ばれる表示器を用い、7つのセグメントの点灯状態の組み合わせにより報知される。
「CanonファミリーコピアFC520/FC500ご愛用の手引き」キヤノン株式会社、2003年、p.15−16
しかしながら、上記従来の装置においては、情報を伝える手段が限られているため、ユーザに多くの情報を伝えることができない。そのため、ユーザに適切な処置を促すことが必ずしもできない。
例えば、画像が形成される用紙が装置の不具合等で詰まってしまった場合に、紙詰まりし得る箇所(領域)が決まった1箇所であればユーザは迷わずに処理することができる。しかし、紙詰まりする箇所が複数あり得る場合には、紙詰まりの可能性のある箇所すべてについて用紙が詰まっていないかどうかをユーザが確かめなければならず非常に手間がかかる。
上記従来の装置では、紙詰まりが発生したことは報知できても、紙詰まりの発生箇所までは報知できない。紙詰まりの発生箇所まで報知できるようにするためには、通常、それ用の報知手段を追加する必要が生じてくる。すなわち、ユーザに伝えられる情報を多くするには、液晶画面等の表示部をUIとして追加すればよい。しかしそうすると、新たなUIの配置スペースを確保するために装置が大型化したり、構成が複雑化したりする。特に小型の装置は廉価であることが求められることが多いことから、高価な液晶画面を新たに設けることはコスト的にも好ましくない。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、読み取り部の位置によってユーザに情報を報知することができる画像読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、移動しながら原稿の画像を読み取る読み取り部を有する画像読取装置であって、前記読み取り部を駆動して移動させる駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、前記画像読取装置の状態を監視する監視手段と、前記監視手段による監視の結果に基づき、ユーザに報知すべき報知内容を決定する決定手段とを有し、前記制御手段は、ユーザに報知すべき報知内容が前記決定手段により決定された場合に、該決定された報知内容に応じた目標位置に前記読み取り部を移動させるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする。
前記駆動手段を制御する制御手段と、前記画像読取装置の状態を監視する監視手段と、前記監視手段による監視の結果に基づき、ユーザに報知すべき報知内容を決定する決定手段とを有し、前記制御手段は、ユーザに報知すべき報知内容が前記決定手段により決定された場合に、該決定された報知内容に応じた目標位置に前記読み取り部を移動させるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、読み取り部の位置によってユーザに情報を報知することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の一実施の形態に係る画像読取装置としての画像形成装置の模式的な縦断面図である。この画像形成装置100は、原稿の画像を読み取る読み取り機能と、読み取った画像をシート材に記録形成する画像形成機能とを有したいわゆる複写機として構成される。
以降、画像形成装置100の方向については、画像形成装置100が床面等に水平に載置された状態を基準として、上方をZ方向とし、水平方向のうち図1(a)の右方をX方向、奥行き方向をY方向とする。
画像形成装置100は本体118を有し、本体118から互いに反対方向に突出した給紙トレイ101及び排紙トレイ111を有する。本体118において、排紙トレイ111の側、給紙トレイ101の側にそれぞれ、扉151、152が設けられる。扉151、152は各々、手動で開閉できる。図1(b)に、扉151、152の開状態が示されている。
画像形成の対象となるシート材である用紙102の束が給紙トレイ101に置かれている。画像形成動作が開始されるとき、給紙トレイ101にセットされた用紙102の束から給紙用のローラ対103によって用紙102が1枚ずつ取り出されて、ローラ対103からローラ対112に向かう矢印F1の方向に用紙102が搬送される。
画像形成装置100は、CIS(密着型イメージセンサ)ユニット117を有する。また、CISユニット117により読み取られた画像をシート材である用紙102に形成する形成手段として、帯電器104、レーザスキャナ105、ミラー106、現像器107、感光体ドラム108、定着ローラ対109等を備える。
感光体ドラム108は、Y方向に平行な回転軸を中心に回転する。給紙に並行して、感光体ドラム108は帯電器104によってその表面を一様に帯電され、形成する画像に応じてレーザスキャナ105と光路を変えるミラー106とによって感光体ドラム108上に静電潜像が形成される。この静電潜像に現像器107によってトナーが載せられる。感光体ドラム108上に形成されたトナー像は、転写ローラ119によって、搬送されてくる用紙102に転写位置Tにて転写される。さらに用紙102は搬送され、定着ローラ対109によって用紙102上のトナー像が定着固定される。その後に排紙ローラ対110によって用紙102が排紙トレイ111に排出されて、画像形成動作が終了する。
ほぼ矢印F1の方向に沿って、ローラ対103、ローラ対112、定着ローラ対109、排紙ローラ対110が順に配置され、給紙トレイ101から排紙トレイ111にかけての用紙搬送路が形成される。この用紙搬送路に、搬送される用紙102を検知するための用紙搬送路センサ170、171、172、173、174が順に配置される。具体的には、ローラ対103、112間にセンサ170が配置される。ローラ対112、109間において、転写位置T(ないし感光体ドラム108)よりも上流側、下流側にそれぞれセンサ171、172が配置される。ローラ対109、110間にセンサ173が配置され、排紙ローラ対110より下流側において排紙トレイ111にセンサ174が配置される。
各センサ170〜174はいずれも同様の構成であり、自身の位置を用紙102が到達したとき、各センサが倒れて反応し、オン信号を出力する。用紙102の到達前や通過後には各センサは起立しており、反応しないオフ状態となっている。これらのセンサ170〜174により、用紙102の現在の搬送位置が把握される。
原稿116は原稿台ガラス115の上に置かれる。CISユニット117は、原稿台ガラス115の直下に配置される。CISユニット117は、X方向に平行な矢印F2方向に移動しながら、原稿台ガラス115を通して原稿116の画像を読み取る読み取り部である。CISユニット117の構成について、図2、図3を併せて参照して説明する。
図2(a)、(b)は、CISユニット117及びその駆動機構をそれぞれ斜め上方、斜め下方からみた斜視図である。図3は、CISユニット117を正面から見た断面図である。
図2に示すように、駆動源(駆動手段)であるキャリッヂモータ129、プーリ125、案内軸121及びベルト122がCISユニット117を駆動する駆動機構となる。案内軸121及びベルト122の延設方向はX方向であり、CISユニット117は、Y方向を長手方向として配設される。
キャリッヂモータ129は、キャリッヂモータ129の軸に取り付けられたギアやそれにかみ合うギアによってプーリ125を駆動する。CISユニット117はベルト122の一部に固定される。プーリ125が駆動されるとベルト122が回転し、CISユニット117は案内軸121に案内されて矢印F2方向に沿って往復動作することができる。キャリッヂモータ129の回転方向を反転させることで、CISユニット117の移動方向が往方向と復方向とで切り替わる。
キャリッヂモータ129の位置や速度を制御することによって、CISユニット117の位置や速度を制御することができる。これらの制御の基準となる位置を与えるのがホームポジション(HP)センサ128である。HPセンサ128は、フォトインタラプタタイプのセンサであり、画像形成装置100における可動しない部分に固定されている。
CISユニット117を移動させると、HPセンサ128が応答する位置があるので、HPセンサ128が応答した位置を基準(ホームポジション)としてCISユニット117の位置や速度の制御を行える。
CISユニット117は、原稿の画像を読み取るラインセンサ部、及び該ラインセンサ部を保持するホルダを有する。図3に示すように、CISユニット117のラインセンサ部は、2つの照明161、1つのセルフォック(登録商標)レンズ162のほか、CCDやCMOS等でなる撮像素子163を有する。原稿台ガラス115上に置かれた原稿116に対して、照明161によって光が照射され、その反射光がセルフォック(登録商標)レンズ162を通して撮像素子163によって読み取られる。これにより、Y方向の1次元の画像を読み取ることができる。
そして、CISユニット117は、Y方向を一次元的に読み取りながら、駆動機構によって駆動されてX方向を副走査方向として移動しながら走査することによって、原稿116の全体の画像を二次元的に読み取る。
図4は、画像形成装置100の機能構成を示すブロック図である。
上述したキャリッヂモータ129や各種センサは制御装置134により制御され、より具体的にはCPU133によって制御される(制御手段)。制御装置134は、CPU133、モータドライバ132、入出力装置(I/O部)131、点灯装置130を備える。CPU133は記憶部としてメモリ135を内蔵している。
キャリッヂモータ129は、モータドライバ132を介して制御される。HPセンサ128、用紙搬送路センサ170〜174は、I/O部131を通じてCPU133と接続され、それらの出力信号がCPU133に供給される。
キャリッヂモータ129としてステッピングモータが採用される。CISユニット117を移動させるときには、まず、CPU133は、キャリッヂモータ129を回転させてHPセンサ128によってホームポジション(所定の位置)を検知する。そして、検知したホームポジションを基準として、キャリッヂモータ129の駆動のパルス数によってCISユニット117の位置制御を行うと共に、パルス間隔によってCISユニット117の速度制御を行う。
また、CISユニット117には、照明部としてのキャリッヂ照明126が設けられている(図2には図示せず)。制御装置134には、キャリッヂ照明126を点灯するための点灯装置130が実装されている。制御装置134にはさらに、I/O部131を介してユーザに情報を伝えるための表示部127を制御する機能が備えられている。
図5は、表示部127の拡大図である。表示部127の構成は、非特許文献1に記載されているのと同様である。この画像形成装置100は小型ゆえに、外形寸法を小さくすると共に安価にするため表示部127も極力簡素な構成となっている。
表示部127が有する表示可能な箇所は3箇所ある。まず、オート濃度モード表示部140及び紙詰まりマーク141はいずれも、照明の点灯・消灯によってユーザに情報を伝える箇所である。オート濃度モード表示部140は、プリントモードがオート濃度モードに設定されているときに点灯される。紙詰まりマーク141は、紙詰まりが起こったときに点滅する。7セグメント表示部142は、セグメントと呼ばれる7つの小部分を組み合わせてユーザに情報を伝える。例えば、用紙切れやエラーの内容のほか、コピー枚数等の情報が表示される。
次に、コピー動作時において用紙搬送路での搬送不良等の不具合が発生し、それを検知してユーザに通知する態様を、紙詰まりの発生を例にとって説明する。
図6(a)〜(d)は、コピー動作時における給紙から排紙までの動作を時系列に示した図である。
用紙102は、ローラ対103、112、109、110のそれぞれにおいて、回転する一対のローラ間に挟まれて次のローラ対へと次々と受け渡されることによって給紙トレイ101から排紙トレイ111まで搬送される。用紙102の傾き補正や消費電力削減等の観点から、各ローラ対は常時回転しているわけではなく、通常時は回転を停止し、必要なときにだけ回転する。各ローラ対の回転のタイミングは、用紙搬送路センサ170〜174の検出信号に基づき制御され、各ローラ対の下流側に設置されたセンサの信号を頼りに把握される用紙102の搬送位置に応じて各ローラ対の回転が制御される。
具体的には、センサ170、172、173のオフからオンへの切り替わりが、ローラ対112、109、110の回転開始を規定する。センサ170、171のオンからオフへの切り替わりがローラ対109、112の回転停止を規定する。
これらの様子を図6を用いて説明する。ここで、図6(a)〜(d)における各右側に示したタイミング図は、ローラ対及びセンサの状態を示している。タイミング図において、Lowは、ローラについては回転しておらず、センサについては反応していない(オフ)状態であることを表す。一方、Highは、ローラについては回転しており、センサについては反応している(オン)状態であることを表す。
図6(a)に示すように、給紙トレイ101からの用紙102の給紙を開始する時にローラ対103の回転が開始される。図6(a)では、用紙102を給紙するためにローラ対103が回転しているが、用紙102はセンサ170に到達していないのでセンサ170はオフ状態となっている。
用紙102の搬送が進み、次のローラ対112に到達すると、図6(b)に示すように、用紙102がセンサ170に差し掛かってセンサ170がオン状態となる。センサ170の信号がLowからHighに切り替わってから所定の時間後に、次のローラ対112の回転が開始される。
さらに用紙102が搬送されて、図6(c)に示すように、用紙102の後端がセンサ170を通過するとセンサ170がオフ状態となる。そうなるとローラ対103はもはや回転する必要がなくなるので停止する。用紙102の先端がセンサ171、172を通過すると、各センサ171、172がオン状態となる。センサ172の信号がLowからHighに切り替わってから所定の時間後に、次のローラ対109の回転が開始される。
さらに用紙102が搬送され、図6(d)に示すように、用紙102の後端がセンサ171を通過するとセンサ171がオフ状態となる。そうなるとローラ対112はもはや回転する必要がなくなるので停止する。用紙102の先端がセンサ173を通過するとセンサ173がオン状態となる。センサ173の信号がLowからHighに切り替わってから所定の時間後に、次のローラ対110の回転が開始される。
図6(a)から図6(d)に示す状態に円滑に移行した場合は紙詰まりが生じなかったことになる。しかし、あるローラ対の回転開始を規定するセンサが、用紙102が到達したにもかかわらず反応(オン)しなかった場合は、回転しているべきなのに未だ回転開始に至っていないローラ対に用紙102が到達してしまうことになる。
例えば、図6(b)で、センサ170がオンしないまま用紙102がローラ対112に到達したとする。この場合、ローラ対112は回転していないため、ローラ対112の手前で用紙102がアコーディオン状に折り畳まれ、ローラ対112とローラ対103の間で紙詰まりが起きてしまう。同様に、ローラ対112が回転していてセンサ172が反応せずローラ対109が回転していない時や、ローラ対109が回転していてセンサ173が反応せずローラ対110が回転していない時にも紙詰まりが起きる。
紙詰まりが発生した場合は、図1(b)に示すように、ユーザは扉151、152を開けて、詰まった用紙102を除去する等で処理することができる。紙詰まりが感光体ドラム108よりも上流側、下流側で発生したときは、それぞれ扉152、151を開ければ処理しやすい。感光体ドラム108と重なる位置で紙詰まりが起こった場合は、ユーザは、ユニット構成になっている感光体ドラム108を取り外して処理することができる。
画像形成装置100が紙詰まりを起こすと、紙詰まりが起きた旨をユーザに通知するために、表示部127の紙詰まりマーク141が点灯される。ユーザは、詰まった用紙102を取り除くため、詰まっている可能性のある3箇所(感光体ドラム108の上流側、下流側、感光体ドラム108と重なる位置)を調査し、詰まった用紙102を見つけて取り除く。しかし、従来の装置のように、紙詰まりの発生箇所の報知が無い場合は、ユーザは、紙詰まりの可能性のある箇所の全てを調査しなければならない。適切な紙詰まりの表示をすることができれば、詰まった用紙102を速やかに発見して処理をすることが可能となる。
表示部127で表示できる情報量は乏しいので、紙詰まり発生箇所を知らせるための表示部を追加したいところであるが、スペースやコストの観点から新たな表示部の追加は必ずしも望まれない。そこで本実施の形態では、新たな表示部を設けることなく、紙詰まり発生箇所をユーザに提示すること、すなわち、CISユニット117の移動の態様(特に停止位置)で紙詰まり発生箇所を知らせることを実現する。
CPU133は、キャリッヂモータ129を制御して、副走査方向であるX方向におけるCISユニット117の位置制御を高い精度で行うことができる。例えばCISユニット117の読み取り解像度が600dpiであって、その位置を1画素単位で制御できるとき、約42μmの位置精度を出すことができる。従って、CISユニット117の副走査方向の位置を高精度に制御することによって、その移動先となる位置と情報とを対応付ければ、多くの情報をユーザに伝えることが可能となる。
CISユニット117の移動による報知処理の例を図7、図8で説明する。
報知処理時におけるCISユニット117の移動先となる目標位置については、3つに分けた紙詰まりの発生領域ごとに予め設定されており、紙詰まりの発生領域と目標位置との対応関係の情報は、参照できるテーブルの形でメモリ135に記憶されている。これを「目標位置テーブル」と称する。紙詰まりの3つの発生領域については、用紙搬送路におけるローラ対112より上流側の領域を第1の領域とする。ローラ対112とローラ対109との間の領域を第2の領域とし、ローラ対109より下流の領域を第3の領域とする。目標位置テーブルでは、第1、第2、第3の領域に第1、第2、第3の目標位置が対応付けられている。
これらの領域の分け方は概ねでよく、例えば第2の領域は、詰まった用紙102が感光体ドラム108と重なるような領域のことである。紙詰まりがどの領域で生じたかは、実際にはセンサ170〜174の検出結果からCPU133が判断する。
図7(a)、(b)、(c)は、画像形成装置100を斜め上方から見た斜視図であり、第1、第2、第3の領域で紙詰まりが発生した場合のCISユニット117の移動態様を示している。
CPU133は、紙詰まりが発生した場合、表示部127の紙詰まりマーク141を点灯するとともにCISユニット117を移動させ、さらにキャリッヂ照明126を点灯し、その点灯状態を紙詰まりが解消されるまで続ける。
紙詰まり発生時のCISユニット117の目標位置としては、X方向において第1、第2、第3の領域に対応する第1、第2、第3の目標位置とされる。また、画像形成装置100における、CISユニット117の目標位置に対応する位置には、紙詰まり箇所をユーザにわかりやすく伝えるための表示165、166、167を設けておく。これらの表示165、166、167は、報知内容に対応した内容であればよい。これらの表示を設ける場所は、本体118や原稿台ガラス115等、画像形成装置100における可動しない部位であって、目標位置に移動したCISユニット117に近い位置がよい。
紙詰まりが第1の領域で発生すると、CPU133は、CISユニット117を第1の目標位置に移動させて停止させるよう制御する(図7(a))。ユーザは、CISユニット117が停止している位置から、装置内の用紙搬送路における上流側の領域で紙詰まりが発生したことを知る。特に、CISユニット117が停止している位置に表示されている表示165を見ることで、上流側領域での紙詰まり発生を速やかに知るので、扉152を開けて詰まった用紙102を除去する処理を行える。
同様に、紙詰まりが第2の領域で発生すると、CPU133は、CISユニット117を第2の目標位置に移動させて停止させるよう制御する(図7(b))。ユーザは、CISユニット117の停止位置と表示166とから、装置内の用紙搬送路における中間付近での紙詰まり発生を速やかに知り、扉151または扉152を開けて詰まった用紙102を除去する処理を行える。
紙詰まりが第3の領域で発生すると、CPU133は、CISユニット117を第3の目標位置に移動させて停止させるよう制御する(図7(c))。ユーザは、CISユニット117の停止位置と表示167とから、装置内の用紙搬送路における下流側の領域で紙詰まりが発生したことを速やかに知り、扉152を開けて詰まった用紙102を除去する処理を行える。
図8は、CISユニット117の移動による報知処理のフローチャートである。本処理は、画像形成装置100の電源オンと同時に開始され、複写(画像読み取り、画像形成)の処理と並行して、一定時間間隔で定期的に実行される。
まず、制御装置134のCPU133は、用紙搬送路センサ170〜174から入力される信号に基づいて装置の状態を監視し、紙詰まりが発生したか否かを判別する(ステップS101)。CPU133は、紙詰まりが起きたかどうかの監視を継続する(監視手段)。従って、CISユニット117の移動制御に関して、紙詰まりが起きるまでは通常の画像読み取りのための移動制御が行われることになる。紙詰まりが発生した場合は、CPU133は、用紙搬送路センサ170〜174の検出信号に基づいて、紙詰まりの発生領域を特定する(ステップS102)。これら紙詰まりの発生事実及び発生領域の特定により、ユーザに報知すべき報知内容が決定される(決定手段)。
これら、紙詰まり発生の監視及び発生領域の特定について図6を併せて参照して説明する。例えば、センサ170がオン状態となってローラ対112が回転している状態(図6(b))から搬送がさらに進むと、通常であれば用紙102がローラ対112を抜けてセンサ171を倒してセンサ171がオン状態となる。ところが、センサ170がオン状態となってから所定時間が経過してもセンサ171がオンしないことをCPU133が検出した場合には、用紙102の先端がセンサ171に到達する手前で用紙102が詰まったと考えることができる。この場合、CPU133は、第1の領域で紙詰まりが発生したと判断する。
また、センサ172がオンしたことをCPU133が検出して定着ローラ対109が回転している状態(図6(c))から搬送がさらに進むと、通常であれば用紙102が定着ローラ対109を抜けてセンサ173を倒してセンサ173がオン状態となる。ところが、センサ172がオン状態となってから所定時間が経過してもセンサ173がオンしないことをCPU133が検出した場合には、用紙102の先端がセンサ173に到達する手前で用紙102が詰まったと考えることができる。この場合、CPU133は、第2の領域で紙詰まりが発生したと判断する。
また、センサ173がオンしてローラ対110が回転している状態(図6(d))からから搬送がさらに進むと、通常であれば用紙102がローラ対110を抜けてセンサ174を倒してセンサ174がオン状態となる。ところが、センサ173がオン状態となってから所定時間が経過してもセンサ174がオンしないことをCPU133が検出した場合には、用紙102の先端がセンサ174に到達する手前で用紙102が詰まったと考えることができる。この場合、CPU133は、第3の領域で紙詰まりが発生したと判断する。
図8に戻り、次にCPU133は、表示部127の紙詰まりマーク141(図5)を点灯する(ステップS103)。次にCPU133は、メモリ135に記憶されている目標位置テーブルを参照し、上記特定した紙詰まり発生領域に対応した目標位置を決定する(ステップS104)。そしてCPU133は、モータドライバ132を制御してキャリッヂモータ129を動作させ、当該目標位置までCISユニット117を移動させて停止させる(ステップS105)。これにより、CISユニット117の移動先である停止位置によって、紙詰まり発生及び発生領域をユーザに報知することができる。
その際、CPU133は、点灯装置130を駆動してキャリッヂ照明126を点灯する(ステップS106)。なおキャリッヂ照明126を点灯ではなく点滅させてもよい。これらにより、紙詰まりの発生についてユーザに注意をより明瞭に喚起することができる。
紙詰まりを知ったユーザは、適切な処置をして紙詰まりを解消させる。ステップS107では、CPU133は、紙詰まりが解消したか否かを判別する。紙詰まり時には、その時点でオンとなっている用紙搬送路センサは、何らの処置をしない限りオン状態となったままとなる。そこでCPU133は、紙詰まりが発生したときにオン状態となっている用紙搬送路センサがオフになるのを監視し、そのセンサがオフになるのを検知したら、紙詰まりが解消されたと判別する。
紙詰まりが解消した場合は、CPU133は、原稿読み取り動作を速やかに再開できるように、モータドライバ132を制御してキャリッヂモータ129を動作させ、CISユニット117を移動させてホームポジションに戻す(ステップS108)。その際、CPU133は、紙詰まりマーク141及びキャリッヂ照明126を消灯する。その後、本処理が終了する。
本実施の形態によれば、CPU133は、画像形成装置100の状態(例えば紙詰まりの有無)の監視の結果に基づき、ユーザに報知すべき報知内容(紙詰まり発生の事実及び発生箇所の報知)を決定する。そしてCPU133は、決定された報知内容に応じた目標位置にCISユニット117を移動させるよう制御する。これにより、新たなあるいは専用のUIを追加することなく、既存の構成要素であるCISユニット117の位置によってユーザに情報(紙詰まり発生の事実及び発生箇所)を報知することができる。
特に、キャリッヂモータ129には、永久磁石が組み込まれており、その場にとどまろうとする力が働く。しかも画像形成装置100は水平箇所に置かれることが多く、CISユニット117を動かす力がかからない。これらから、装置の電源を切っても、紙詰まり発生の事実及び発生箇所の報知状態を維持できるという利点もある。すなわち、電源を用いた表示装置で報知を行う構成の場合は、装置の電源を切るとその表示内容は消えてしまうが、本実施の形態ではそのような不利がない。
また、報知内容がユーザに報知すべきでなくなった場合、すなわち紙詰まりが解消した場合には、CISユニット117がホームポジションに戻る。これにより、一旦第1〜第3の目標位置に停止したCISユニット117のその後の移動動作によって、紙詰まりが解消したことを報知することができる。
また、報知内容に応じてCISユニット117が移動し得る目標位置ごとに、目標位置のそれぞれに対応した位置に、報知内容(紙詰まり発生の事実及び発生箇所の報知)に対応した表示(表示165〜167)が予め設けられている。これにより、報知効果を高めることができる。さらに、紙詰まりマーク141及びキャリッヂ照明126の点灯によって報知効果が一層高まっている。
なお、CISユニット117の目標位置は3つとして説明したが、CISユニット117の位置制御は高精度に行えることから、ホームポジションとは異なる1以上の位置であればよく、4つ以上に細分化した位置を設定してもよい。目標位置が多いほど、多くの情報をユーザに報知することができる。また、既に備えられている7セグメント表示部142等の報知機構とCISユニット117の移動動作とを組み合わせることによってさらに多くの情報を報知することが可能である。なお、CISユニット117の目標位置を増やす場合には、表示165〜167に相当する表示も目標位置に対応させて増やしてもよい。
このような表示165〜167に相当する表示内容は、報知内容に対応した表示であればよく、紙詰まり位置を表示するマークに限られず、エラー内容を文字やマークで表示するものでもよい。
なお、本実施の形態では、紙詰まりの発生領域と目標位置との対応関係の情報を目標位置テーブルとして記憶したが、情報の保持形態はテーブルの形に限定されるものではない。
なお、本実施の形態では、報知内容として搬送不良、特に紙詰まりを例示したが、画像形成装置100の状態を監視した結果、ユーザに報知すべきとして決定される報知内容であればよい。報知内容としては主としてエラー発生が考えられるが、それに限定されない。例えば、装置の温度や電源に関する異常、用紙切れ、部品の寿命到達、ラインセンサの出力異常等であってもよい。エラーの概念に含まれるとは限らない報知内容としては例えば、設定されているモード、部品が寿命近くなったこと、用紙枚数やトナーが規定以下に減少したこと等が考えられる。
また、報知処理時のCISユニット117の移動先(目標位置)は、エラーが発生した領域に対応させることに限定されず、報知内容(エラーの種類等)別に設定してもよい。
なお、本発明は、画像形成装置の範疇に属する装置に限定されず、移動しながら原稿の画像を読み取る読み取り部を有する装置に適用可能で、画像読取装置等と呼ばれる装置にも適用できる。例えば、ラインセンサの出力異常を報知内容として、複写機能のないスキャナ装置に適用することも可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
117 CISユニット
126 キャリッヂ照明
129 キャリッヂモータ
133 CPU
134 制御装置
170、171、172、173、174 用紙搬送路センサ
126 キャリッヂ照明
129 キャリッヂモータ
133 CPU
134 制御装置
170、171、172、173、174 用紙搬送路センサ
Claims (8)
- 移動しながら原稿の画像を読み取る読み取り部を有する画像読取装置であって、
前記読み取り部を駆動して移動させる駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、
前記画像読取装置の状態を監視する監視手段と、
前記監視手段による監視の結果に基づき、ユーザに報知すべき報知内容を決定する決定手段とを有し、
前記制御手段は、ユーザに報知すべき報知内容が前記決定手段により決定された場合に、該決定された報知内容に応じた目標位置に前記読み取り部を移動させるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする画像読取装置。 - 前記監視手段は、前記画像読取装置の状態としてエラーの発生を監視し、前記報知内容は、前記画像読取装置におけるエラーの発生を知らせるための内容であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 報知内容と目標位置との対応関係の情報を記憶した記憶部を有し、前記制御手段は、前記記憶部に記憶された対応関係の情報を参照して、前記決定された報知内容に応じた目標位置を決定し、該決定した目標位置に前記読み取り部を移動させるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
- 前記読み取り部は照明部を有し、前記制御手段は、前記決定された報知内容に応じた目標位置に前記読み取り部を移動させたときに前記照明部を点灯するよう制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記報知内容に応じて前記読み取り部が移動し得る目標位置ごとに、前記画像読取装置における、前記目標位置のそれぞれに対応した位置に、前記報知内容に対応した表示が予め設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、前記監視手段による監視の結果に基づき、ユーザに報知すべきとして前記決定手段により決定された報知内容がユーザに報知すべきでなくなった場合に、所定の位置に前記読み取り部を移動させるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記読み取り部により読み取られた画像をシート材に形成する形成手段をさらに有し、
前記監視手段は、前記画像読取装置の状態として前記シート材の搬送不良を監視し、
前記報知内容は、前記シート材の搬送不良の発生を知らせるための内容であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記監視手段は、前記シート材の詰まりが発生した領域を特定し、前記制御手段は、前記特定した詰まりが発生した領域に応じた目標位置に前記読み取り部を移動させるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013019370A JP2014150489A (ja) | 2013-02-04 | 2013-02-04 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013019370A JP2014150489A (ja) | 2013-02-04 | 2013-02-04 | 画像読取装置 |
Publications (1)
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JP2014150489A true JP2014150489A (ja) | 2014-08-21 |
Family
ID=51573124
Family Applications (1)
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JP2013019370A Pending JP2014150489A (ja) | 2013-02-04 | 2013-02-04 | 画像読取装置 |
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JP (1) | JP2014150489A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016032218A (ja) * | 2014-07-29 | 2016-03-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像読取装置および画像形成装置 |
-
2013
- 2013-02-04 JP JP2013019370A patent/JP2014150489A/ja active Pending
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