JP2014150350A - 通信装置及び通信装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リンクアグリゲーショングループを構成する複数ポートを有する通信装置の省電力を実現する。
【解決手段】パケット中継装置10Aは、複数の物理ポートのパケットを処理する複数の処理回路を含むMAC制御部136と、複数の処理回路それぞれへの給電を複数の物理ポートのトラヒックに基づいて制御するLPI制御部134と、複数の物理ポートを一つのグループに纏めてグループを一つの論理ポートとして使用するレイヤ2制御部131を含む。レイヤ2制御部は複数の物理ポートの給電制御における状態に基づいて、運用中状態の物理ポートから物理ポートを選択して待機状態に変更する、待機状態の物理ポートから物理ポートを選択して運用中状態に変更する、ことのうちの少なくとも一方を行う。
【選択図】図1
【解決手段】パケット中継装置10Aは、複数の物理ポートのパケットを処理する複数の処理回路を含むMAC制御部136と、複数の処理回路それぞれへの給電を複数の物理ポートのトラヒックに基づいて制御するLPI制御部134と、複数の物理ポートを一つのグループに纏めてグループを一つの論理ポートとして使用するレイヤ2制御部131を含む。レイヤ2制御部は複数の物理ポートの給電制御における状態に基づいて、運用中状態の物理ポートから物理ポートを選択して待機状態に変更する、待機状態の物理ポートから物理ポートを選択して運用中状態に変更する、ことのうちの少なくとも一方を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は通信装置及び通信装置の制御方法に関する。
ネットワークを介した情報通信の利用の拡大により、ルータやスイッチ等の通信装置の数量が増大すると共に、ネットワークにおけるがトラヒック量が増大している。このような状況において、特許文献1は、通信装置の省電力化技術を開示している。
通信装置の消費電力を低減するいくつかの方法があるが、その一つは、通信装置の運用を工夫する。例えば、イーサネット(Ethernet:登録商標)の消費電力を低減する方法として、IEEE802.3azにおいて規定されているEnergy Efficient Ethernet(EEE)が知られている。
EEEにおける通信装置は、トラヒックが発生していないリンク(ポート)を、Low Power Idle(LPI)状態と呼ばれる省電力状態に移行する。通信装置は、LPI状態の期間、定期的にリンクを保持するための信号(リフレッシュ信号と呼ぶ)のみを送受信する。これにより、ネットワークの物理層における消費電力が減少する。
一方、通信回線を冗長化する技術であるリンクアグリゲーションが知られている。リンクアグリゲーションは、複数のリンク(ポート)を論理的に一つのリンクにまとめることで、通信の帯域幅を広げることができる。さらに、リンクアグリゲーションは、一つのリンク(ポート)において障害が発生しても、他のリンクを使用して通信を継続することができるため、耐障害性を高めることができる。
上記イーサネット制御(EEE)は、LPI状態の期間、Network Interface Card(NIC)において、ポートを介して送受信されるデータを処理する制御回路のへの供給電力を低下させることで、通信装置の消費電力を低減できる。つまり、制御回路は、LPI状態の間、省電力状態にある。
LPI状態の期間においてパケットがNICに到着すると、通信装置は、制御回路を、省電力状態からデータ処理可能なアクティブ状態に変化させる必要がある。省電力状態とアクティブ状態との間の状態移行は、そのオーバーヘッドにより省電力効果を低下させる。
リンクアグリゲーションは、複数のポート(リンク)をグループ化し、パケットを送信するポート(リンク)を適切に選択することで、トラヒックによる負荷を分散することができる。また、リンクアグリゲーションにおいて、運用中ポートの他に待機ポートを用意し、運用中ポートのリンクで障害が発生すると、その障害ポートから待機ポートに切り替える技術が知られている。
通信装置がリンクアグリゲーションと共にリンク省電力技術を利用する場合、通信装置が省電力技術によるポートの状態を参照することなく、当該ポートを運用中ポート又は待機ポートとして選択すると、省電力効果が大きく低減してしまう。
本発明の一態様は、複数の物理ポートのパケットを処理する複数の処理回路と、前記複数の処理回路それぞれへの給電を、前記複数の物理ポートのトラヒックに基づいて制御する、第1制御部と、第2制御部と、を含む通信装置である。前記第2制御部は、前記第1制御部による給電制御における前記複数の物理ポートの状態、を示す第1情報を保持する。前記第2制御部は、前記複数の物理ポートを一つのグループに纏めて、当該グループを一つの論理ポートとして使用する。前記第2制御部は、運用中状態と待機状態とを含む、前記グループにおける前記複数の物理ポートの運用についての状態、を示す第2情報を保持する。前記第2制御部は、前記第2情報を参照して、前記運用中状態の物理ポートにおいて、送信パケットを分散する複数の使用物理ポートを決定する。前記第2制御部は、前記第1情報における前記複数の物理ポートの状態に基づいて前記運用中状態の物理ポートから物理ポートを選択して前記待機状態に変更する、及び、前記第1情報における前記複数の物理ポートの状態に基づいて前記待機状態の物理ポートから物理ポートを選択して前記運用中状態に変更する、ことの少なくとも一方を行う。
本発明の一態様によれば、リンクアグリゲーショングループを構成する複数ポートを有する通信装置の省電力を実現することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下の説明及び添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態の通信装置は、物理ポート(物理リンク)の消費電力低減機能及び複数の物理リンク(物理ポート)を纏めて一つの論理リンク(論理ポート)として使用するリンクアグリゲーションの機能を有している。グループ化された複数物理ポート(物理リンク)をLA(Link Aggregation)グループとも呼ぶ。
本実施形態においては、リングアグリゲーショングループを構成するポート(リンク)から、消費電力制御におけるポート(リンク)の状態を考慮して、データ送信に使用するポート(リンク)を選択する例を説明する。
以下に説明する例では、イーサネット(Ethernet:登録商標)の消費電力を低減する技術であり、IEEE802.3azにおいて規定されている、Energy Efficient Ethernet(EEE)が採用されている。EEEにおける通信装置は、トラヒックが発生していないポート(リンク)を、Low Power Idle(LPI)状態と呼ばれる省電力状態(図2を参照して後述する)に移行する。
LPI状態において、リンクの両側の通信装置は、それぞれ、機能(回路)の一部を停止することで、消費電力を低減することができる。EEEは、データリンク層であるイーサネットにおける省消費電力技術であり、通信装置は、データリンク層のプロトコルを処理する回路(チップ)への電力供給を停止して、消費電力を低減する。
本実施形態において、LAグループは、運用中ポート(リンク)(以下に説明する例においてACTポート)に加え、待機ポート(待機リンク)(以下に説明する例においてSBYポート)を含む。通信装置は、運用中ポートのリンクにおいて障害が発生すると、運用するポートを、その障害リンクのポートから待機ポートに切り替える。つまり、通信装置は、待機ポートの状態(以下においてLA状態と呼ばれる)を、待機から運用中に変更する。
本実施形態の通信装置は、LAグループ内のポートのLPI制御における動作状態を参照し、それらの状態に基づいて、運用中ポートを待機ポートに変更する又は待機ポートを運用中ポートに変更する。
このように、消費電力制御におけるポート状態に基づいて、ポートを運用中ポートとするか待機ポートとするか決定することで、リンクアグリゲーショングループを構成する物理ポートを有する通信装置の効果的な省電力を実現する。
図1は、通信装置の一例である、パケット中継装置10Aの構成例を模式的に示すブロック図である。パケット中継装置10Aは、例えば、レイヤ2スイッチ又はレイヤ3スイッチである。本実施形態は、データリンク層(レイヤ2)における機能に特徴を有しており、図1は当該機能を説明するための構成を示している。
パケット中継装置10Aは、プロセッサであるCPU101、メモリ102及びパケット処理部103を含み、これらはバス104により通信可能に接続されている。メモリ102はCPU101が実行する複数のプログラムを格納し、図1において、レイヤ2制御プログラム121が例示されている。CPU101は、レイヤ2制御プログラム121を含む、メモリ102に格納されているプログラムに従って動作することで、多様な処理を行う。
パケット中継装置10Aは、電気信号とデータの間の変換を行う複数のポート(物理ポート)105を含む。図1の例において、ポート105A〜105Dが具体的に例示されている。ポート105は、任意の1つ又は複数のポートを示す。
パケット処理部103は、レイヤ2制御部131、パケットバッファ132、ポート振分制御部133を含む。パケット処理部103の機能は、プログラムに従って動作するプロセッサ、集積回路で設計されたハードウェア又はこれらの組み合わせで実現することができる。
レイヤ2制御部131は、LA使用ポート決定部315、LA(Link Aggregation)状態管理テーブル137及びLA設定管理テーブル138を含む。LA状態管理テーブル137は、LAにおけるポート105の運用状態についての情報を管理する。運用状態は運用中状態と待機状態とを含む。LA設定管理テーブル138は、LAについての設定を管理する。
LA使用ポート決定部315は、通信可能な運用中ポートを決定する。つまり、LA使用ポート決定部315は、運用中状態の物理ポートにおいて、送信パケットを分散する複数の使用物理ポート(以下の説明においてLA使用ポート)を決定する。LA使用ポート決定部315は、ポートの状態に基づいて、運用中状態のポートから選択したポートを待機状態に変更する又は待機状態のポートから選択したポートを運用中状態に変更する。LA使用ポート決定部315は、ポートの状態に基づいて一方向の状態変更のみを行ってもよい。
ポート振分制御部133は、LPI(Low Power Idle)制御部134及びMAC(Media Access Control)制御部136を含む。MAC制御部136は、ポート105のパケットを処理する。
LPI制御部134は、MAC制御部136のそれぞれへの給電を、ポート105のトラヒックに基づいて制御する。LPI制御部134は、ポート状態変更通知部345及びポート状態管理テーブル135を含む。ポート状態管理テーブル135は、ポート105の状態(MAC制御部136の給電制御におけるポートの状態)を管理するテーブルであり、ポート状態変更通知部345は、ポート105の状態が変化すると、それをレイヤ2制御部131に通知する。
パケット中継装置10Aは、複数ネットワークライン106を介して他のパケット中継装置10Bと接続される。図1の例においては、ポート105A〜105Dが接続するネットワークライン106A〜106Dが具体的に例示されている。ネットワークライン106は、任意の1又は複数のネットワークラインを示す。本例において、ポート105A〜105Dを含む複数ポートが、LAグループを構成している。
MAC制御部136は、MAC層のプロトコルを処理する回路である。本例において、レイヤ2及びレイヤ3のデータユニットをパケットと呼ぶ。MAC制御部136は、複数のポート105と接続し、それらを介して送受信されるパケットを処理する。例えば、MAC制御部136は、対向装置との通信に必要なレイヤ2情報をパケットへ付与したり、レイヤ3のパケットを切り出したり、パケットの送受信を制御する。
MAC制御部136は、複数の処理回路(例えばチップ)を含み、一つの処理回路が1又は複数の担当ポート105のパケットを処理する。LPI制御部134は、MAC制御部136内の処理回路毎に、給電を制御することができる。
以下の説明では、一つの処理回路が一つのポート105を担当し、LPI制御部134は、EEEのプロトコルに従って、MAC制御部136内の各処理回路の動作に必要な電力の供給の有無を制御する。動作に必要な電力の供給が停止されると、当該処理回路は、パケットの処理を行うことができない。LPI制御部134は、例えば、ポートを指定してMAC制御部136に給電制御を指示し、MAC制御部136は、指定されたポートを担当する処理回路の給電を停止する。
このように、LPI制御部134は、一つのリンク(ポート)の状態をMAC制御部136の処理回路の給電を制御することで変化させる。図2は、LPI制御によるリンク(ポート)の状態を説明する図である。
図2はリンク(ポート)の状態変化及び各状態における消費電力を模式的に示している。図2の下側のグラフにおいて、X軸は時間を示し、Y軸はリンクの消費電力を示す。上述のように、ここでは、MAC制御部136内の該当処理回路の消費電力(供給電力)を示す。なお、MAC制御部136内の処理回路が複数ポートを担当する場合、当該複数ポートは同一の状態変化を示す。
LPI制御において、リンク(ポート)の五つの状態が規定されている。それらは、アクティブ状態、スリープ状態、クワイエット状態、リフレッシュ状態、ウェイク状態である。以下の説明において、これらをポート状態と呼ぶ。LPI状態は省電力状態であり、クワイエット状態又はリフレッシュ状態であり、LPI状態の一期間は、連続するクワイエット状態又はリフレッシュ状態の期間である。
アクティブ状態は通常電力状態であって、この状態において、MAC制御部136には動作に必要な電力が供給されている。アクティブ状態において、リンク(ポート)は、MAC制御部136によるMAC層での処理が必要なトラヒックデータの送受信が可能ある。
クワイエット状態において、MAC制御部136内の該当処理回路への給電が停止されており、パケットの送受信のための動作に必要な電力が供給されていない。スリープ状態は、アクティブ状態からクワイエット状態への移行状態である。また、ウェイク状態は、クワイエット状態からアクティブ状態への移行状態である。スリープ状態及びウェイク状態において、リンク(ポート)は、トラヒックデータの送信はできない。スリープ状態及びウェイク状態において、処理回路に対して電力は供給されている。
ポート状態がクワイエット状態に入ると、リンク両端のLPI制御部134が、定期的に、リフレッシュの制御メッセージ(リフレッシュ信号)を送受信する。この状態がリフレッシュ状態である。これにより、リンクが長期間クワイエット状態にあることを避ける。この制御メッセージは、MAC制御部136をスキップして処理されるため、MAC制御部136内の該当処理回路への給電は停止したままである。
MAC制御部136は、限定的なLPI状態を提供するように構成されていてもよい。限定的なLPI状態において、MAC制御部136は、送信側の回路のみを省電力状態に移行し、対向側からのパケットを受信する回路を起動させたままとする。例えば、LPI制御部134は、対向パケット中継装置10Bから、LPI状態への移行を示す制御メッセージに対する同意を受信しない場合に、MAC制御部136に、該当処理回路の限定的なLPI状態への移行を指示する。
ここで、LPI制御部134によるポート状態の制御を説明する。図3は、LPI制御部134が使用する、ポート状態管理テーブル135の構成例を示す。ポート状態管理テーブル135は、ポートの識別子であるポート番号を格納するカラム351と、ポート状態を示す値を格納するカラム352を有する。LPI制御部134は、ポート状態管理テーブル135を参照して、各ポートの状態を知ることがでる。
図3に示していないが、ポート状態は、LPI制御による状態に加え、障害が発生している状態を含む。この状態も、ポート状態管理テーブル135において管理される。ポート振分制御部133は、障害検出部を含み、ケーブル断やポート障害などの障害を検知すると、ポート状態管理テーブル135を更新すると共に、それをレイヤ2制御部131に通知する。障害検出部は、ポートの障害からの回復も検出する。障害検出部は、ポートの障害からの回復を検出すると、ポート状態管理テーブル135を更新すると共に、それをレイヤ2制御部131に通知する。
いずれかのポートのポート状態を変更すると、LPI制御部134(具体的にはポート状態変更通知部345)は、その変更を反映するようにポート状態管理テーブル135を更新する。さらに、後述するように、LPI制御部134(具体的にはポート状態変更通知部345)は、いずれかのポートの状態が変化すると、それをレイヤ2制御部131に通知する。
LPI制御部134は、ポートでのトラヒックデータに基づいて、ポート状態を制御する。例えば、LPI制御部134は、ポートでのトラヒックデータの送信が所定期間ない場合、ポート状態をアクティブ状態からLPI状態に変化させる。また、LPI制御部134は、LPIに関する制御メッセージを受信すると、そのメッセージに従ってポート状態を制御する。
LPI制御部134は、MAC制御部136の該当処理回路を停止させることによってポート105をLPI状態に移行させ、MAC制御部136の該当処理回路を起動させることによってポート105をアクティブ状態に復帰させる。
まず、LPI制御部134が、ポート状態を、アクティブ状態からLPI状態に変化させる方法を説明する。この状態変化は、LPI制御部134により所定条件に応じて決定される、又は、外部からLPI制御部134へのLPI状態への移行を示す制御メッセージにより指示される。
この状態変化において、LPI制御部134は、MAC制御部136に、該当処理回路への給電停止を指示する。MAC制御部136は、当該メッセージに応じて、当該ポートのトラヒックデータ(トラヒックパケット)を送受信するための処理回路を停止して、省電力状態にする。
LPI制御部134は、当該ポートでのトラヒックデータの送信が所定期間ない場合、ポート状態をアクティブ状態からLPI状態に変化させる。トラヒックを含む信号がパケットバッファ132又はレイヤ2制御部131などの上流から所定時間送られていないことを検知した場合、LPI制御部134は、アクティブ状態からLPI状態の移行を決定し、MAC制御部136における該当処理回路を停止する。
LPI制御部134は、LPI状態への移行を示す制御メッセージを、当該ポートから対向のパケット中継装置10Bに送信する。LPI制御部134は、ポート状態管理テーブル135を更新し、ポート状態の変化をレイヤ2制御部131に通知する。
次に、制御メッセージによる状態移行を説明する。LPI制御部134は、パケット中継装置10A内の要素、例えばレイヤ2制御部131やCPU101から、又は、ネットワークライン106を介して対向パケット中継装置10Bから、LPI状態への移行を指示する制御メッセージを受信すると、該当ポートの状態をアクティブ状態からLPI状態に変化させる。ポート振分制御部133は、ポート105から受信したデータ種別を判定し、制御メッセージを、MAC制御部136を介することなく、LPI制御部134に転送する。
LPI制御部134は、LPI状態への移行を示す制御メッセージを受信すると、対象ポートに対応する処理回路(パケット送受信のための回路)の停止をMAC制御部136に指示する。MAC制御部136は、指示に従って処理回路を停止する。LPI制御部134は、対向パケット中継装置10BからのLPI状態への移行を示す制御メッセージに対して、同意メッセージを当該ポート105及びネットワークライン106を介して送信する。LPI制御部134は、ポート状態を変更すると、ポート状態管理テーブル135を更新し、ポート状態の変化をレイヤ2制御部131に通知する。
次に、LPI制御部134が、ポート状態を、アクティブ状態に復帰させる方法を説明する。LPI制御部134は、アクティブ状態への復帰を示す制御メッセージを受信すると、指定されたポートの状態をアクティブ状態に移行させる。アクティブ状態への復帰を示す制御メッセージは、パケット中継装置10A内の他の要素、例えばレイヤ2制御部131やCPU101から送信され、また、LPI制御部134は、リンクの対向パケット中継装置10Bから、ネットワークライン106及びポート105を介して受信する。
LPI制御部134は、自装置内の他の要素、例えば、レイヤ2制御部131から、ポートを指定したアクティブ状態への復帰を示す制御メッセージを受信すると、当該ポート105及び対応ネットワークライン106を介して、対向パケット中継装置10Bに、アクティブ状態への復帰を示す制御メッセージを送信する。また、LPI制御部134は、MAC制御部136に、指定されたポートに対応する処理回路の起動を指示する。
LPI制御部134は、MAC制御部136及び対向パケット中継装置10Bから応答を受信すると、ポート状態管理テーブル135を更新し、さらに、指定ポートのアクティブ状態への復帰が完了した旨を、制御メッセージ送信元、例えば、レイヤ2制御部131に通知する。制御メッセージ送信元がレイヤ2制御部131でない場合には、LPI制御部134は、さらに、ポート状態の変更をレイヤ2制御部131に通知する。
LPI制御部134は、対向パケット中継装置10Bからアクティブ状態への復帰を示す制御メッセージを受信すると、MAC制御部136に、指定されたポートに対応する処理回路の起動を指示する。LPI制御部134は、MAC制御部136から、当該指示への応答を受信すると、対向パケット中継装置10Bに、制御メッセージに対する応答を送信する。LPI制御部134は、ポート状態管理テーブル135を更新し、さらに、ポート状態の変更を、レイヤ2制御部131に通知する。
図4のフローチャートを参照して、LPI制御部134によるポート状態変更の通知を説明する。LPI制御部134のポート状態変更通知部345が、この処理を行う。ポート状態変更通知部345は、LPI制御のプロトコル処理において、いずれかのポート105の状態を変化させると(S101:YES)、ポート状態管理テーブル135における該当エントリのポート状態カラム373の値を変更する(S102)。
ポート状態変更通知部345は、さらに、ポート状態の変更を、レイヤ2制御部131に通知する(S103)。具体的には、ポート状態変更通知部345は、ポート状態を変更したポートの、ポート番号及び新たなポート状態を示す値を、レイヤ2制御部131へ送信する。レイヤ2制御部131は、受信したポート番号をLA状態管理テーブル137で検索し、該当エントリのポート状態カラム373の値を、新たな状態を示す値に更新する。
次に、LPIの制御メッセージと異なる、トラヒックパケットの処理を説明する。トラヒックパケットは、MAC制御部136によって処理される。本例において、レイヤ2制御部131は、リンクアグリゲーションを利用する。リンクアグリゲーションは、複数の物理リンク(物理ポート)をグループ化し、一つの論理リンク(論理ポート)として使用する。リンクアグリゲーションにより、通信帯域を広げると共に、耐障害性を高めることができる。
図5は、レイヤ2制御部131が、本実施形態のリンクアグリゲーションにおいて使用するLA状態管理テーブル137の構成例を示している。LA状態管理テーブル137は、LA番号カラム371、ポート番号カラム372、ポート状態カラム373、LA状態カラム374、LACP(Link Aggregation Control Protocol)状態カラム375、ポート優先度カラム376、障害回数カラム377を有する。
LA番号カラム371は、ポート(物理ポート)105が属するLAグループ(リンクアグリゲーションにより纏められた物理ポートのグループ)の識別子である、LA番号を格納する。ポート番号カラム372は、ポート105の識別子であるポート番号、を格納する。ポート状態カラム373は、LPI制御におけるポート105の状態を示す値を格納する。
LA状態カラム374は、リンクアグリゲーションにおいて、ポートが運用中であることを示す値(図5においてACT)、又は待機中であることを示す値(図5においてSBY)を格納する。以下において、LA状態が「ACT」であるポートをACTポート、LA状態がSBYであるポートをSBYポートと呼ぶ。
LACP状態カラム375は、LACPによりリンクが確立されているか、未確立であるかを示す値を格納する。LACPによるリンクが確立されている場合のみ、トラヒックパケットを通信できる。後述するように、本例において、パケット中継装置10Aは、複数のLAモードをサポートし、その一つが、LACPモードである。他のモードが選択されているLAのエントリは、例えば、LACP状態カラム375にNULL値を格納する。
ポート優先度カラム376は、ユーザ指定されたポートの優先度を格納する。レイヤ2制御部131は、ポートの優先度に基づいて、SBYポート(ACTポート)を選択する。以下に説明する例においては、ポート優先度が高いポートが、ACTポートとして優先的に選択される。レイヤ2制御プログラム121は、LAグループの定義時に、ポート優先度をレイヤ2制御部131に渡す。
障害回数カラム377は、各ポートのリンクにおいて発生した障害の回数を格納する。所定のカウント開始タイミング後、例えば、起動後の障害回数が、レイヤ2制御部131によるカウントされる。カウントされる障害は、例えば、ケーブル断や自装置10A又は対向装置10Bにおけるポートのハードウェエ障害、LACPにより検出されるリンク障害を含む。
例えば、ポート振分制御部133はポート105のハードウェエ障害を検出し、レイヤ2制御部131にそれを通知する。レイヤ2制御部131は、ポート番号を指定した障害の通知を受けると、LA状態管理テーブル137において、そのエントリのポート状態カラム373と障害回数カラム377の値を更新する。
また、レイヤ2制御プログラム121は、LACPにより障害を検出することができる。リンク両端のレイヤ2制御プログラム121は、LACPに従いパケット(LACPパケット)を通信することで、障害を検出することができる。検出結果はレイヤ2制御部131に通知され、レイヤ2制御部131は、通知に応じてLA状態管理テーブル137において、そのエントリのポート状態カラム373と障害回数カラム377の値を更新する。LACPは、ケーブルやポート以外の要素、例えばパケット処理部103における障害も検出することができる。
LA状態について説明する。本例において、LAグループは、ACTポートに加え、SBYポート(SBYリンク)を含むことができる。LAグループ内に予めSBYポートが用意される。レイヤ2制御部131は、ACTポートのリンクにおいて障害が検出されると、データ通信に使用するポートを、その障害リンクのポートからSBYポートに切り替える。これにより、LAグループ内で使用できるリンクの数を維持する。
検出される障害は、例えば、ケーブル断や自装置10A又は対向装置10Bにおけるポートのハードウェエ障害、LACPにより検出されるリンク障害を含む。ポート振分制御部133はハードウェエア障害を検出し、ポート状態管理テーブル135を更新し、レイヤ2制御部131にこれを通知する。ポート振分制御部133からのポート障害の通知に応答して、レイヤ2制御部131はLA状態管理テーブル137を更新する。後述するように、LACPにより検出された障害(リンク未確立)も、LA状態管理テーブル137に反映される。
レイヤ2制御部131は、ACTポートにおいて、ポート状態が「障害」に変化する又はLACP状態が「未確立」に変化すると、SBYポートから選択したポートのLA状態を、「ACT」に変更する。障害発生したACTポートのLA状態は、「ACT」に維持される。レイヤ2制御部131は、ACTポートが障害から回復すると、ACTポートから選択したポートのLA状態を「SBY」に変更する。この点は後述する。
本例において、ユーザは、管理計算機を使用して、パケット中継装置10Aに、各LAグループの構成についての設定を行うことができる。レイヤ2制御プログラム121は、入力された情報をメモリ102及びレイヤ2制御部131内のメモリに格納する。図6は、LAグループの構成についてのユーザ設定項目の一例を示す。
図6に示すように、ユーザは、例えば、LAグループのLA番号、LAグループを構成する複数ポートの各識別子(ここではポート番号)、各ポートの優先度、運用最大リンク数、及びLAモードを指定することができる。LA構成のユーザ設定は、レイヤ2制御プログラム121により、パケット中継装置10Aの管理テーブル135、137、138に反映される。
図7は、LA設定管理テーブル138の構成例を示す。LA設定管理テーブル138は、LA番号カラム381、LAモードカラム382、最大運用リンク数カラム383を有する。LA設定管理テーブル138は、各LAグループの、ユーザ指定された、LAモード及び最大運用リンク数の情報を格納する。最大運用リンク数については後述する。
図6及び図7に示すように、本例において、ユーザは、リンクアグリゲーションのモード(LAモード)を指定することができる。パケット中継装置10Aは、LAモードとして、LACPモード及びスタティックモードをサポートする。本例において、ユーザは、LAグループ毎にリンクアグリゲーションモードを選択することができる。
スタティックリンクモードは、ネゴシエーションを行うことなく、LAグループとして指定されたリンクがリンクアップ(物理接続における通信可能状態)されると、運用を開始する。
LACPモードは、LACP(IEEE802.3adに規定)を利用したリンクアグリゲーションである。LACPモードは、リンクアップ後のポートのグループ化において、LACPに従った装置間のネゴシエーションを行う。
例えば、リンク両端のパケット中継装置10A、10Bのレイヤ2制御プログラム121は、制御メッセージ(LACPパケットと呼ぶ)を送受信することで、ネゴシエーションを行う。LACPパケットが正常に交換されると、当該ポート間の論理リンク(データリンク層のリンク)が確立される。レイヤ2制御プログラム121は、当該リンクが確立された後も定期的にLACPパケットを交換し、リンクを維持する。LACPの利用によって、装置間の整合性確認、リンクの正常性確認・障害検知の確度を向上できる。
レイヤ2制御プログラム121は、LAグループ内のリンクにおいて規定時間内にLACPパケットを受信しないと、それをレイヤ2制御部131に通知する。レイヤ2制御部131は、LA状態管理テーブル137において、当該リンクのエントリのLACP状態カラム375の値を、「確立」から「未確立」に変更する。これは、ACTリンク(ポート)の障害の一つである。
一方、LACP状態が「未確立」であったACTポートが障害から回復し、LACPに従ったネゴシエーションが可能となると、レイヤ2制御プログラム121は、それをレイヤ2制御部131に通知する。レイヤ2制御部131は、LA状態管理テーブル137において、当該リンクのエントリのLACP状態カラム375の値を、「未確立」から「確立」に変更する。
レイヤ2制御部131は、通信に使用するポート)を、障害が発生したACTポートからSBYポートに切り替える。レイヤ2制御部131は、LA状態管理テーブル137において、障害ACTポートのエントリのLA状態カラム374の値を「ACT」で維持し、切替先のSBYポートのエントリのLA状態カラム374の値を「ACT」に変更する。
レイヤ2制御プログラム121は、実際のパケット通信に使用されていないSBYポートにおいてネゴシエーションを行わず、そのLACP状態は、「未確立」である。レイヤ2制御プログラム121は、新たなACTポートにおいてLACPに従ったネゴシエーションを行い、リンクを確立する。
以下において、トラヒックパケットの転送について説明する。レイヤ2制御部131は、LAグループを一つの論理リンクとして使用した複数トラヒックパケットの送信において、LAグループから選択した複数ポートに複数トラヒックパケットを分散する。以下において、LAグループにおいて、トラヒックパケットの送信に使用され、トラヒックパケットが分散される複数ポートを、LA使用ポートと呼ぶ。
レイヤ2制御部131は、例えば、LA使用ポートから所定のアルゴリズムに従って一つのポートを選択し、当該選択したポートから受信した一つのトラヒックパケットを送信する。これにより、複数のトラヒックパケットが複数LA使用ポートに分散される。以下で説明する例において、LA使用ポートは、障害が発生していないACTポートである。この詳細は後述する。
まず、トラヒックパケットの転送(外部からのパケットの受信及びその送信)における、パケット中継装置10内でのトラヒックパケットの流れ及び各部の処理の例を説明する。
ポート振分制御部133は、外部からネットワークライン106を介してポート105において受信されたトラヒックパケットを、MAC制御部136に送る。ポート振分制御部133は、さらに、パケットの到着をLPI制御部134に通知する。
MAC制御部136における当該ポート105の担当処理回路は、受信トラヒックパケットに対して符号化などの処理を行い、レイヤ2制御部131に転送する。レイヤ2制御部131は、MAC制御部136から受信したトラヒックパケットを、パケットバッファ132に一時的に格納する。
トラヒックパケットは、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、宛先TCPポート番号、送信元TCPポート番号、データ等の情報を含む。以下の説明において、宛先アドレスは、宛先MACアドレスのことをいうものとする。宛先IPアドレスを使用してもよい。
レイヤ2制御部131は、経路テーブルを参照し、トラヒックパケットに含まれる宛先アドレスをキーとして、その出力先を検索する。経路テーブルは、受信したトラヒックパケットの宛先アドレスと、その出力先ポートを関連付ける。一つの出力先ポートは、一つの物理ポート105又はLAグループが対応する一つの論理ポートである。例えば、物理ポート105はポート番号により示され、論理ポートはLA番号により示される。
経路テーブルは、例えば、管理用計算機を用いてユーザが設定する、又は、レイヤ2制御プログラム121が、MACアドレス学習処理によって、宛先アドレスの出力先を自動的に設定してもよい。
トラヒックパケットの出力先が不明である場合、レイヤ2制御プログラム121は、不明な宛先の宛先解決を行う。レイヤ2制御プログラム121は、この他、パケット中継装置10A内の情報の更新及びエージング処理等を行う。
出力先ポートが物理ポート105である場合、レイヤ2制御部131は、ポート番号を指定して、パケットバッファ132からトラヒックパケットをMAC制御部136に送る。MAC制御部136は、受信したトラヒックパケットに対して、出力先ポート105の担当処理回路により符号化などの処理を行い、処理されたトラヒックパケットをポート105へ送る。
出力先ポート105のポート状態がアクティブ状態ではない場合、レイヤ2制御部131は、トラヒックパケットをMAC制御部136に送る前に、LPI制御部134に、当該ポート105のポート状態をアクティブ状態に変更することを指示する制御メッセージを送る。
例えば、LA状態管理テーブル137はいずれのLAグループにも属さないポートを含む全ポート105の情報を格納している、又は、全ポート105のポート状態を管理する他のテーブルが用意されている。レイヤ2制御部131は、これらを参照して当該ポートのポート状態を知ることができる。
レイヤ2制御部131は、当該ポート105(MAC制御部136の対応処理回路)がアクティブ状態になるのを待つ。レイヤ2制御部131は、LPI制御部134から、指定ポート105がアクティブ状態になった旨の通知を受けると、トラヒックパケットをMAC制御部136に送信する。
経路テーブルが、出力先ポートとして論理ポート、つまりLAグループを示す場合、レイヤ2制御部131は、当該LAグループから出力先物理ポート105選択する。出力先物理ポート105を選択した後の処理は、経路テーブルが物理ポート105を出力先ポートとして示す場合と同様である。
レイヤ2制御部131は、LAグループにおいて、LA使用ポートを、ポート状態に基づいて決定する。さらに、レイヤ2制御部131は、LA使用ポートから、受信した一つのトラヒックパケットの出力先ポートを、所定の負荷分散アルゴリズムに従って選択する。
レイヤ2制御部131は、任意の負荷分散アルゴリズムを使用することができるが、例えば、ラウンドロビンアルゴリズム、アドレスベースアルゴリズム又はポートベースアルゴリズムを使用することができる。ラウンドロビンアルゴリズムは、例えば、LA使用ポートのポート番号順に、トラヒックパケット送信ポートを選択する。
アドレスベースアルゴリズムは、トラヒックパケットの宛先アドレスの一部又は全部からハッシュ値を生成して、そのハッシュ値に対応付けられているポートを、LA使用ポートから選択する。宛先アドレスとして、例えば、MACアドレス、IPアドレス又はTCPポート番号のいずれかが使用される。ポートベースアルゴリズムは、パケットを受信したポートに対応付けられているポートを、LA使用ポートから選択する。
以下において、LAグループにおけるLA使用ポートの決定方法を説明する。以下に説明する例において、レイヤ2制御部131は、障害が発生していないACTポート(通信可能と判定されているACTポート)を、LA使用ポートと決定する。つまり、LA状態管理テーブル137において、ポート状態カラム373の値が「障害」と異なり、LA状態カラム374の値が「ACT」であり、LACP状態カラム375の値が「未確立」ではない(「確立」又はNULL値)エントリのポートが、LA使用ポートである。
さらに、レイヤ2制御部131は、LA使用ポートの数が所定数に一致するように、LA使用ポートを決定する。これにより、データ送信における要求される負荷分散性能を実現する。以下に説明する例において、レイヤ2制御部131は、LA使用ポートの数を、ユーザ指定された最大運用リンク数に一致させる。LA使用ポートの数が、最大運用リンク数と異なる値に変化すると、レイヤ2制御部131は、LPI制御におけるポート状態に基づき、LA使用ポートを新たに決定する。これにより、効果的なLPI制御による消費電力低減効果を得る。
例えば、レイヤ2制御部131は、ACTポートでの障害の発生又は障害からの回復により通信可能なACTポートの数(LA使用ポートの数)が増減すると、LA使用ポートを新たに決定する。若しくは、最大運用リンク数が変更されると、レイヤ2制御部131は、LA使用ポートを新たに決定する。これにより、ユーザの指定に沿った通信性能を得ることができる。
以下に説明する例において、レイヤ2制御部131は、LA使用ポートの数が最大運用リンク数に一致するように、LA使用ポートから削除するポート又はLA使用ポートに追加するポートを決定する。これにより、LA使用ポートの変更が、LPI制御の省電力効果に与える影響を低減する。
例えば、LA使用ポートに含まれるポートにおいて障害が発生すると、LA使用ポート(通信可能なACTポート)の数が減少する。レイヤ2制御部131は、LPI制御におけるポート状態に基づきSBYポートの中からポートを選択し、そのLA状態を「ACT」に変更してLA使用ポートに追加する。
一方、ACTポートが障害から回復すると、LA使用ポート(通信可能なACTポート)の数が増加する。レイヤ2制御部131は、通信可能なACTポートの中からLPI制御におけるポート状態に基づきポートを選択し、そのLA状態を「SBY」に変更して、LA使用ポートから削除する。
このように、障害の有無により通信可能なACTポートの数が増減すると、レイヤ2制御部131は、LA使用ポートを削除又は追加して、LA使用ポートの数を最大運用リンク数に一致させる。また、ユーザにより最大運用リンク数が変更されると、LA使用ポートの数が変更された値に一致するように、レイヤ2制御部131は、LA使用ポートを追加又は削除する。
図8は、本例のLA使用ポートの決定処理の例を示すフローチャートである。レイヤ2制御部131のLA使用ポート決定部315がこの処理を行う。LA使用ポート決定部315は、ポート障害、LACP状態の変更及び運用最大リンク数変更を監視する(S201)。具体的には、LA使用ポート決定部315は、ポート振分制御部133からのポート障害通知、レイヤ2制御プログラム121からLACP状態の変更通知、レイヤ2制御プログラム121からの最大運用リンク数の変更通知を監視する。
監視するポート振分制御部133からのポート障害通知は、ポート105における障害発生及びポート105による障害からの回復の通知である。監視するレイヤ2制御プログラム121からLACP状態の変更通知は、LACP状態の「確立」への変更及び「未確立」への変更の通知である。
LA使用ポート決定部315は、ステップS201に示す事象の発生をトリガとして、図8における以降のステップを実行する。LA使用ポート決定部315は、ステップS201の通知を受けると、その通知内容に従って、LA状態管理テーブル137を更新する(S202)。
LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137又はLA設定管理テーブル138を参照して、ステップS201からの通知に対応するLAグループを特定する。対応するLAグループが存在しない場合、以下のステップを実行する必要はない。
LA使用ポート決定部315は、特定したLAグループに属するポートにおいて、ACTポートであって、ポート状態が障害ではない、LA使用ポート候補として選択する(S203)。具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137から、対応する上記LA番号を有し、LA状態カラム374の値が「ACT」であり、ポート状態カラム373の値が「障害」と異なる、エントリのポート番号を選択する。
次に、LA使用ポート決定部315は、上記LAグループのリンクアグリゲーションモードを特定する(S204)。具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA設定管理テーブル138のLAモードカラム382から、上記LAグループのエントリの値を取得する。
上記LAグループのリンクアグリゲーションモードがLACPモードである場合(S204:YES)、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補を絞る(S205)。
具体的には、LA使用ポート決定部315は、ステップS203で選択されたLA使用ポート候補(LA状態カラム374の値が「ACT」のポート)の内、LACPによるリンクが確立しているポートを、新たなLA使用ポート候補として選択する。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137のLA状態カラム374及びLACP状態カラム375を参照し、LA状態が「ACT」であって、LACP状態が「確立」であるエントリのポート番号を取得する。これにより、障害リンクの選択を避ける。
上記LAグループのリンクアグリゲーションモードがLACPモードではない(S204:NNO)、つまり、スタティックモードである場合、ステップS205はスキップされる。
次に、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補の数とユーザ指定された運用最大リンク数とを比較する(S206、S208)。運用最大リンク数は、LA設定管理テーブル138から取得される。
LA使用ポート候補の数とユーザ指定された運用最大リンク数とが一致する場合(S206:NO、S208:NO)、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補の内、ポート状態がアクティブ状態又ウェイク状態以外のポートのポート状態を、アクティブ状態に変更するように、LPI制御部134に指示する(S210)。
具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、LA使用ポート候補のエントリにおいて、ポート状態カラム373の値が「ACTIVE」又は「WAKE」以外の値のエントリのポート番号を取得する。LA使用ポート決定部315は、これら取得したポート番号を指定して、LPI制御部134にポート状態の変更を指示する。LPI制御部134は、指示されたポートのポート状態を変更すると、ポート状態管理テーブル135を更新し、さらに、その変更をレイヤ2制御部131に通知する。LA使用ポート決定部315は、その変更をLA状態管理テーブル137に反映する。
これにより、全てのLA使用ポートをすぐに使用してトラヒックパケットを送信することができる。レイヤ2制御部131は、ステップS210を実行しなくともよいし、他の一部のLPI状態のポートをアクティブ状態に変更してもよい。
LA使用ポート候補の数が、運用最大リンク数よりも多い場合(S206:YES)、LA使用ポート決定部315は、それらの値が一致するように、LA使用ポート候補のうち、一部のポートをSBYポートに変更し、LA使用ポート候補から除外する(S207)。
LA使用ポート候補の数が、運用最大リンク数よりも少ない場合(S206:NO、S208:YES)、LA使用ポート決定部315は、それらの値が一致するように、1又は複数のSBYポートをACTポートに変更して、LA使用ポート候補に追加する(S209)。
まず、図9及び図10のフローチャートを参照して、LA使用ポート候補から除外するポートを選択するステップ(S207)の詳細を説明する。図9のフローチャートにおいて、LA使用ポート決定部315は、現在のLA使用ポート候補の数と運用最大リンク数とを比較する(S301)。これらが一致する場合(S301:YES)、LA使用ポート決定部315は、このフローを終了する。
LA使用ポート候補の数と運用最大リンク数とが一致しない場合(S301:NO)、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補のポート優先度の値を比較する(S302)。具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、LA使用ポート候補のエントリにおけるポート優先度カラム376の値を比較する。
最も低いポート優先度をもつポートが一つの場合(S302:NO)、LA使用ポート決定部315は、そのポートを選択し、それをSBYポートに変更して、LA使用ポート候補から除外する(S303)。ポート優先度に応じてポートを選択することで、ユーザ要求に応じた選択ができる。
LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137において、当該ポートのLA状態カラム374の値を「ACT」から「SBY」に変更する。ステップS303の後、LA使用ポート決定部315は、ステップS301に戻る。
ステップS302において、LA使用ポート候補の全てのポート優先度が一致している場合や最低優先度のポート優先度をもつポートが複数ある場合(S302:YES)、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補の障害回数を比較する(S304)。具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、LA使用ポート候補のエントリにおける障害回数カラム377の値を比較する。
障害回数の値が異なる場合(S304:NO)、LA使用ポート決定部315は、障害回数が最も多い一つのポートを選択し、それを待機ポートに変更して、LA使用ポート候補から除外する(S305)。これにより、障害が発生しやすいポートをLA使用ポートから削除できる。
LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137において、当該ポートのLA状態カラム374の値を「ACT」から「SBY」に変更する。ステップS305の後、レイヤ2制御部131は、ステップS301に戻る。
ステップS304において、LA使用ポート候補の内、S302で絞り込んだポートの障害回数が一致している場合(S304:YES)、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補のLPI制御におけるポート状態に基づいて、SBYポートに変更してLA使用ポート候補から除外するポートを選択する(S306)。このステップS306の詳細は、図10を参照して後述する。
ステップS306において複数の除外候補が選択された場合には、LA使用ポート決定部315は、例えば、最大ポート番号のポートを選択し、それをSBYポートに変更して、LA使用ポート候補から除外する(S307)。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137において、当該ポートのLA状態カラム374の値を「ACT」から「SBY」に変更する。ステップS307の後、LA使用ポート決定部315は、ステップS301に戻る。
次に、図10のフローチャートを参照して、図9のフローチャートにおける、ポート状態に基づくLA使用ポート候補からの除外ポート候補の選択ステップ(S306)の詳細を説明する。図10のフローチャートにおいて、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補において、ポート状態がクワイエット状態又はリフレッシュ状態(LPI状態)にあるポートが存在するか判定する(S401)。
具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、LA使用ポート候補のエントリにおいて、ポート状態カラム373の値が「QUIET」又は「REFRESH」であるエントリを検索する。
ポート状態がクワイエット状態又はリフレッシュ状態にあるポートが存在する場合(S401:YES)、LA使用ポート決定部315は、該当するポートを除外ポート候補として選択し(S405)、本フローを終了する。ポート状態がクワイエット状態又はリフレッシュ状態にあるポートが存在しない場合(S401:NO)、LA使用ポート決定部315は、ステップS402に進む。
ステップS402において、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補において、ポート状態がスリープ状態にあるポートが存在するか判定する。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、LA使用ポート候補のエントリにおいて、ポート状態カラム373の値が「SLEEP」であるエントリを検索する。
ポート状態がスリープ状態にあるポートが存在する場合(S402:YES)、LA使用ポート決定部315は、該当するポートを除外ポート候補として選択し(S405)、本フローを終了する。ポート状態がスリープ状態にあるポートが存在しない場合(S402:NO)、LA使用ポート決定部315は、ステップS403に進む。
ステップS403において、LA使用ポート決定部315は、LA使用ポート候補において、ポート状態がアクティブ状態にあるポートが存在するか判定する。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、LA使用ポート候補のエントリにおいて、ポート状態カラム373の値が「ACTIVE」であるエントリを検索する。
ポート状態がアクティブ状態にあるポートが存在する場合(S403:YES)、LA使用ポート決定部315は、該当するポートを除外ポート候補として選択し(S405)、本フローを終了する。ポート状態がスリープ状態にあるポートが存在しない場合(S403:NO)、LA使用ポート候補においてポート状態がウェイク状態のポートを、LA状態管理テーブル137から除外ポート候補として選択する(S404)。
このように、LA使用ポート決定部315は、LPI制御におけるポート状態移行順序においてLPI状態に近いポート状態(LPI状態に移行するまでの状態数が少ないポート状態)のポートから、優先して削除ポート候補として選択する。これにより、削除ポートの選択によるLPI制御による省電力効果の影響を小さくできる。
次に、図11及び図12のフローチャートを参照して、ACTポートに変更してLA使用ポート候補に追加するSBYポートを選択するステップ(S209)の詳細を説明する。図11のフローチャートにおいて、LA使用ポート決定部315は、現在のLA使用ポート候補の数と運用最大リンク数とを比較する(S501)。これらが一致する場合(S501:YES)、LA使用ポート決定部315は、このフローを終了する。
LA使用ポート候補の数と運用最大リンク数とが一致しない場合(S501:NO)、LA使用ポート決定部315は、LAグループにおけるSBYポートのポート優先度の値を比較する(S502)。具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、ポート状態が「障害」であるポートを除く、LAグループにおけるSBYポートのエントリにおける、ポート優先度カラム376の値を比較する。
最も高いポート優先度をもつポートが一つの場合(S502:NO)、LA使用ポート決定部315は、そのポートを選択し、それをACTポートに変更して、LA使用ポート候補に追加する(S503)。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137において、当該ポートのLA状態カラム374の値を「SBY」から「ACT」に変更する。ステップS503の後、レイヤ2制御部131は、ステップS501に戻る。
ステップS502において、全てのポート優先度が一致している場合や最高優先度のポート優先度をもつポートが複数ある場合(S502:YES)、LA使用ポート決定部315は、待機ポートの障害回数を比較する(S504)。具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、ポート状態が「障害」であるポートを除くSBYポートのエントリにおける障害回数カラム377の値を比較する。
障害回数の値が異なる場合(S504:NO)、LA使用ポート決定部315は、障害回数が最も少ない一つのポートを選択し、それをACTポートに変更して、LA使用ポート候補に追加する(S505)。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137において、当該ポートのLA状態カラム374の値を「SBY」から「ACT」に変更する。ステップS505の後、LA使用ポート決定部315は、ステップS501に戻る。
ステップS504において、S502で絞り込んだポートの障害回数が一致している場合(S504:YES)、LA使用ポート決定部315は、SBYポートのLPI制御によるポート状態に基づいて、ACTポートに変更してLA使用ポート候補に追加するポートを選択する(S506)。このステップS506の詳細は、図12を参照して後述する。
ステップS506において複数の追加候補が選択された場合には、LA使用ポート決定部315は、例えば、最小ポート番号のポートを選択し、それを運用中ポートに変更して、LA使用ポート候補に追加する(S507)。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137において、当該ポートのLA状態カラム374の値を「ACT」から「SBY」に変更する。ステップS507の後、LA使用ポート決定部315は、ステップS501に戻る。
図12のフローチャートを参照して、図11のフローチャートにおける、ポート状態に基づくLA使用ポート候補への追加ポート候補の選択ステップ(S506)の詳細を説明する。図12のフローチャートにおいて、LA使用ポート決定部315は、当該LAグループのSBYポートにおいて、ポート状態がアクティブ状態にあるポートが存在するか判定する(S601)。
具体的には、LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、当該LAグループのSBYポートのエントリにおいて、ポート状態カラム373の値が「ACTIVE」であるエントリを検索する。
ポート状態がアクティブ状態にあるSBYポートが存在する場合(S601:YES)、LA使用ポート決定部315は、該当するポートを追加ポート候補として選択し(S605)、本フローを終了する。ポート状態がアクティブ状態にあるSBYポートが存在しない場合(S601:NO)、LA使用ポート決定部315は、ステップS602に進む。
ステップS602において、LA使用ポート決定部315は、当該LAグループのSBYポートにおいて、ポート状態がウェイク状態にあるポートが存在するか判定する。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、当該LAグループのSBYポートのエントリにおいて、ポート状態カラム373の値が「WAKE」であるエントリを検索する。
ポート状態がウェイク状態にあるSBYポートが存在する場合(S602:YES)、LA使用ポート決定部315は、該当するポートを追加ポート候補として選択し(S605)、本フローを終了する。ポート状態がウェイク状態にあるSBYポートが存在しない場合(S602:NO)、LA使用ポート決定部315は、ステップS603に進む。
ステップS603において、LA使用ポート決定部315は、当該LAグループのSBYポートにおいて、ポート状態がクワイエット状態又はリフレッシュ状態(LPI状態)にあるポートが存在するか判定する。LA使用ポート決定部315は、LA状態管理テーブル137を参照し、当該LAグループのSBYポートのエントリにおいて、ポート状態カラム373の値が「QUIET」又は「REFRESH」であるエントリを検索する。
ポート状態がクワイエット状態又はリフレッシュ状態にあるSBYポートが存在する場合(S603:YES)、LA使用ポート決定部315は、該当するポートを追加ポート候補として選択し(S605)、本フローを終了する。ポート状態がクワイエット状態又はリフレッシュ状態にあるSBYポートが存在しない場合(S603:NO)、LA使用ポート決定部315は、ポート状態がスリープ状態のSBYポートを、LA状態管理テーブル137から追加ポート候補として選択する(S604)。
このように、LA使用ポート決定部315(レイヤ2制御部131)は、LPI制御におけるポート状態移行順序においてアクティブ状態に近いポート状態(アクティブ状態に移行するまでの状態数が少ないポート状態)のポートから、優先して追加ポート候補として選択する。これにより、削除ポートの選択によるLPI制御による省電力効果の影響を小さくできる。
上記例は、ポート選択条件として、ポート優先度、障害回数、ポート状態の順で、これらを参照する。ポート優先度を最優先の条件として参照することで、ユーザ指定に応じたポート選択を行うことができる。また、障害回数をポート状態よりも優先して参照して、LA使用ポートにおける障害発生の可能性をより効果的に低減できる。なお、これら選択条件の参照順序(優先順序)は、これと異なっていてもよい。また、ポート優先度及び障害回数が選択条件として使用されなくともよい。
上記例において、クワイエット状態とリフレッシュ状態は、ポート選択条件の優先度が同一であるが、LPI制御における他の複数ポート状態が、ポート選択条件の同一優先度を有していてもよい。例えば、図10のフローチャートにおいて、クワイエット状態、リフレッシュ状態及びスリープ状態が同一優先度を有し、アクティブ状態とウェイク状態が、他の状態よりも低い同一優先度を有していてもよい。図12のフローチャートについても同様である。
図13は、本発明を適用可能なパケット中継装置10Aの他の構成例を模式的に示している。図13は、シャーシ型パケット中継装置の例を示す。ユーザは、シャーシ型パケット中継装置10Aにおいて、ネットワークインタフェース部(ポート数)を増減することができる。以下において、図1に示すボックス型パケット中継装置との相違点を説明する。
図13において、シャーシ型パケット中継装置10Aは、複数のネットワークインタフェース部108を含む。ネットワークインタフェース部108は、それぞれ、ポート振分制御部133及び複数ポート105を含む。図13に示す構成において、各ポートの識別子は、例えば、ネットワークインタフェース部108の番号とポート番号とで構成される。ポート振分制御部133の構成は、図1に示すポート振分制御部133と同様である。
シャーシ型パケット中継装置10Aは、複数のパケット処理部1003を含む。パケット処理部1003は、図1のパケット処理部103と異なり、それぞれ中継処理部139を含む。中継処理部139は、ネットワークインタフェース部108間のデータ転送を行う。パケット処理部1003は、それぞれ、担当するネットワークインタフェース部108からのトラヒックパケットの送信において、上記ポート状態に基づくリングアグリゲーションを行う。レイヤ2制御部131の構成は、図1に示すレイヤ2制御部131と同様である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施例の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換、削除することが可能である。
例えば、パケット中継装置10Aは、一つのみのLAモードを提供してもよい。本発明は、パケット中継装置に限らず、ネットワーク通信におけるエッジの通信装置に適用でき、EEEと異なるポートの電力制御に適用できる。
上記例において、レイヤ2制御部131は、LA状態管理テーブル137においてLPI制御における全ての状態を管理するが、それらの一部の状態のみを管理してもよい。例えば、LA状態管理テーブル137はリフレッシュ状態を示さなくともよい。また、本発明は、通常電力状態と省電力状態のみ管理する通信装置に適用することができる。
上記例は、通信可能なACTポートとLA使用ポートの数とが一致するが、これらは異なっていてもよい。例えば、レイヤ2制御部131は、通信可能なACTポートの数を運用最大リンク数に一致させ、さらに、他の条件に従って通信可能なACTポートから負荷分散に使用するLA使用ポートを選択してもよい。
上記例において、LA状態はACT状態とSBY状態の二つであるが、他の状態、例えば障害を示す状態含むことができる。例えば、LACP又はポート振分制御部133により障害が検出されると、そのポートのLA状態が障害状態に変更される。この例において、全てのACTポートが、通信可能なACTポートである。
10A、10B パケット中継装置、102 メモリ、103 パケット処理部、104 バス、105A−105D ポート、106A−106D ネットワークライン、108 ネットワークインタフェース部、121 制御プログラム、131 レイヤ2制御部、132 パケットバッファ、133 ポート振分制御部、134 LPI制御部、135 ポート状態管理テーブル、136 MAC制御部、137 LA状態管理テーブル、138 LA設定管理テーブル、139 中継処理部、1003 パケット処理部
Claims (9)
- 複数の物理ポートと、
前記複数の物理ポートのパケットを処理する複数の処理回路と、
前記複数の処理回路それぞれへの給電を、前記複数の物理ポートのトラヒックに基づいて制御する、第1制御部と、
第2制御部と、を含み、
前記第2制御部は、
前記第1制御部による給電制御における前記複数の物理ポートの状態、を示す第1情報を保持し、
前記複数の物理ポートを一つのグループに纏めて、当該グループを一つの論理ポートとして使用し、
運用中状態と待機状態とを含む、前記グループにおける前記複数の物理ポートの運用についての状態、を示す第2情報を保持し、
前記第2情報を参照して、前記運用中状態の物理ポートにおいて、送信パケットを分散する複数の使用物理ポートを決定し、
前記第1情報における前記複数の物理ポートの状態に基づいて前記運用中状態の物理ポートから物理ポートを選択して前記待機状態に変更する、及び、前記第1情報における前記複数の物理ポートの状態に基づいて前記待機状態の物理ポートから物理ポートを選択して前記運用中状態に変更する、ことの少なくとも一方を行う、通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
前記第2制御部は、通信可能な前記運用中状態の物理ポートの数が所定数と異なる場合に、前記通信可能な前記運用中状態の物理ポートから削除する物理ポートを選択して前記待機状態に変更する、又は、前記待機状態の物理ポートから前記通信可能な前記運用中状態の物理ポートに追加する物理ポートを選択して前記運用中状態に変更する、通信装置。 - 請求項1又は2に記載の通信装置であって、
前記第2制御部は、前記追加する物理ポートの選択において、前記第1情報を参照して、通常電力状態の物理ポート及びパケット送信不能な省電力状態から前記通常電力状態への移行状態の物理ポートを、他の状態の物理ポートよりも優先して選択する、通信装置。 - 請求項3に記載の通信装置であって、
前記第2制御部は、前記追加する物理ポートの選択において、前記通常電力状態の物理ポートを前記移行状態の物理ポートよりも優先して選択し、前記省電力状態の物理ポートを前記通常電力状態から省電力状態への移行状態の物理ポートよりも優先して選択する、通信装置。 - 請求項1又は2に記載の通信装置であって、
前記第2制御部は、前記削除する物理ポートの選択において、前記第1情報を参照して、パケット送信不能な省電力状態の物理ポート及び通常電力状態から前記省電力状態への移行状態の物理ポートを、他の状態の物理ポートよりも優先して選択する、通信装置。 - 請求項5に記載の通信装置であって、
前記第2制御部は、前記削除する物理ポートの選択において、前記省電力状態の物理ポートを前記移行状態の物理ポートよりも優先して選択し、前記通常電力状態の物理ポートを前記省電力状態から前記通常電力状態への移行状態の物理ポートよりも優先して選択する、通信装置。 - 請求項1又は2に記載の通信装置であって、
前記第2制御部は、
前記複数の物理ポートのそれぞれに対してユーザに指定されたポート優先度の値を保持し、
前記複数の物理ポートの前記ポート優先度に基づいて、前記複数の使用物理ポートから削除する物理ポートを選択して前記待機状態に変更する、又は、前記待機状態の物理ポートから前記複数の使用物理ポートに追加する物理ポートを選択して前記運用中状態に変更する、通信装置。 - 通信装置の制御方法であって、
複数の物理ポートを一つのグループに纏めて、当該グループを一つの論理ポートとして使用し、
前記複数の物理ポートのパケットを処理する複数の処理回路それぞれへ給電を、前記複数の物理ポートのトラヒックに基づいて制御し、
運用中状態と待機状態とを含む前記グループにおける前記複数の物理ポートの運用についての状態、を示す第1情報を参照して、前記運用中状態の物理ポートにおいて、送信パケットを分散する複数の使用物理ポートを決定し、
前記給電の制御における前記複数の物理ポートの状態を示す第2情報を参照し、
前記第2情報における前記複数の物理ポートの状態に基づいて前記運用中状態の物理ポートから物理ポートを選択して前記待機状態に変更する、及び、前記第2情報における前記複数の物理ポートの状態に基づいて前記待機状態の物理ポートから物理ポートを選択して前記運用中状態に変更する、ことの少なくとも一方を行う、通信装置の制御方法。 - 請求項8に記載の通信装置の制御方法であって、
前記複数の使用物理ポートの数が所定数と異なる場合に、前記複数の使用物理ポートから削除する物理ポートを選択して前記待機状態に変更する、又は、前記待機状態の物理ポートから前記複数の使用物理ポートに追加する物理ポートを選択して前記運用中状態に変更する、通信装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013017039A JP2014150350A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 通信装置及び通信装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013017039A JP2014150350A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 通信装置及び通信装置の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014150350A true JP2014150350A (ja) | 2014-08-21 |
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ID=51573026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013017039A Pending JP2014150350A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 通信装置及び通信装置の制御方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014150350A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018074405A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | Necプラットフォームズ株式会社 | 消費電力削減装置、通信システム、中継装置、端末装置、電力削減方法、プログラム |
JP2018157474A (ja) * | 2017-03-21 | 2018-10-04 | 日本電気株式会社 | 中継装置、ネットワークシステム、通信方法、およびプログラム |
-
2013
- 2013-01-31 JP JP2013017039A patent/JP2014150350A/ja active Pending
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