JP2014150307A - 映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム - Google Patents

映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014150307A
JP2014150307A JP2013016414A JP2013016414A JP2014150307A JP 2014150307 A JP2014150307 A JP 2014150307A JP 2013016414 A JP2013016414 A JP 2013016414A JP 2013016414 A JP2013016414 A JP 2013016414A JP 2014150307 A JP2014150307 A JP 2014150307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversion
similarity
size
block size
compression format
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013016414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5969408B2 (ja
Inventor
Tomonobu Yoshino
知伸 吉野
Hitoshi Naito
整 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2013016414A priority Critical patent/JP5969408B2/ja
Publication of JP2014150307A publication Critical patent/JP2014150307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5969408B2 publication Critical patent/JP5969408B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

【課題】変換前と比べて変換後の方が符号化処理の単位ブロックサイズが大きくなる圧縮方式間であっても、画質の低下の抑制と、符号化性能の向上と、変換に要する処理コストの低減と、を実現すること。
【解決手段】映像圧縮フォーマット変換装置は、MV類似性算出部211、MV類似性判定部212、およびPUサイズ決定部213を備える。MV類似性算出部211は、動きベクトルに基づいて、変換後の処理CUに該当する領域に含まれる変換前の互いに隣接する予測ブロック間について、映像信号の類似性を算出する。MV類似性判定部212は、MV類似性算出部211による算出結果に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定する。PUサイズ決定部213は、MV類似性判定部212による判定結果に基づいて、変換後の符号化におけるPU1つあたりの面積が最大となるようにPUサイズを決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラムに関する。
映像圧縮方式技術の高性能化に関する研究開発が、世界的に継続して実施されている。そして、映像圧縮技術に関する国際標準規格として、数年ごとに新しい技術が規格化されている。
近年では、2003年にH.264(例えば、非特許文献1参照)が規格化され、普及しつつある。しかしながら、国際標準規格の規格化の場では、新たな圧縮技術としてHEVC(例えば、非特許文献2参照)が議論されている。
H.264とHEVCといった、互いに異なる圧縮方式間では、類似した技術が用いられるものの、圧縮データのフォーマットとしての互換性はない場合がある。例えばH.264とHEVCとでは、どちらも動き補償および直交変換(離散コサイン変換)をベースとした方式であるが、フォーマットに関する互換性はない。
このため、新たな映像圧縮方式が普及する際には、圧縮データフォーマットが互いに異なる映像コンテンツが、混在することになる。したがって、映像コンテンツを、旧来の圧縮データフォーマットから、新たな圧縮データフォーマットに変換する、フォーマット変換技術が求められる。
Joint Video Team(JVT) of ISO/IEC MPEG and ITU-T VCEG, "Text of ISO/IEC 14496-10 Advanced Video Coding," High Efficiency Video Coding (HEVC) text specification draft 6, JCTVC-H1003 ISO/IEC MPEG and ITU-T VCEG, "Text of ISO/IEC 13818-2 Generic coding of moving pictures and associated audio information: Video," 2000.
従来のフォーマット変換技術は、変換の前後で符号化処理の単位ブロックサイズが同一である場合を想定した技術である。
例えばMPEG−2(例えば、非特許文献3参照)とH.264とでは、符号化処理の単位ブロックサイズが同一である。このため、映像コンテンツをMPEG−2からH.264に変換する場合、変換対象となる符号化処理ブロックが1対1で対応するため、変換前の符号化情報を変換後の圧縮処理に用いることは容易であり、従来のフォーマット変換技術を適用することが可能であった。
しかしながら、H.264からHEVCのように、変換前と比べて変換後の方が符号化処理の単位ブロックサイズが大きくなる場合、上述のように変換前の符号化情報を変換後の圧縮処理に単純に用いると、適切な予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを選択できず、画質が低下してしまう場合があった。
上述の画質の低下を抑制するためには、変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを適切に決定する必要がある。
変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを決定するに際して、変換前の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズとして適用することが考えられる。しかしながら、この場合、変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズの上限値は、変換前の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズの最大値になってしまう。ここで、HEVCのように大きな単位ブロックが許容される符号化では、映像信号の特徴が類似する領域において、できる限り大きな予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを適用することで、高い符号化性能を得ることができる。このため、変換前の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズとして単純に適用すると、変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズの上限が制限されてしまい、高い符号化性能を得ることはできなかった。
また、変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを決定するに際して、変換後のブロックサイズとして適用可能な全てのブロックサイズのそれぞれについて、適用した場合のコスト値を算出することが考えられる。これによれば、コスト値に応じて変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを決定することができるので、変換後の予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを適切に決定することができる。しかしながら、コスト値の算出を、変換後のブロックサイズとして適用可能な全てのブロックサイズに対して行うことになるため、映像フォーマットの変換に要する処理コストが高くなってしまっていた。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、変換前と比べて変換後の方が符号化処理の単位ブロックサイズが大きくなる圧縮方式間であっても、画質の低下の抑制と、符号化性能の向上と、変換に要する処理コストの低減と、を実現できる映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、符号化処理の単位ブロックサイズが第1のサイズである第1の圧縮方式から、符号化処理の単位ブロックサイズが当該第1のサイズよりも大きい第2のサイズである第2の圧縮方式に、映像圧縮フォーマットの変換を行う映像圧縮フォーマット変換装置(例えば、図1の映像圧縮フォーマット変換装置1や、図10の映像圧縮フォーマット変換装置1Aや、図14の映像圧縮フォーマット変換装置1Bに相当)であって、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴(例えば、後述の動きベクトルや、後述の画素値に相当)に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出する類似性算出手段(例えば、図4のMV類似性算出部211や、図12のMV類似性算出部211に相当)と、前記類似性算出手段よる算出結果に基づいて、前記変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定する類似性判定手段(例えば、図4のMV類似性判定部212や、図12のMV類似性判定部222に相当)と、前記類似性判定手段による判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズ(例えば、後述のPUサイズやTUサイズに相当)を決定するブロックサイズ決定手段(例えば、図4のPUサイズ決定部213や、図12のTUサイズ決定部223に相当)と、を備えることを特徴とする映像圧縮フォーマット変換装置を提案している。
この発明によれば、符号化処理の単位ブロックサイズが第1のサイズである第1の圧縮方式から、符号化処理の単位ブロックサイズが第1のサイズよりも大きい第2のサイズである第2の圧縮方式に、映像圧縮フォーマットの変換を行う映像圧縮フォーマット変換装置に、類似性算出手段、類似性判定手段、およびブロックサイズ決定手段を設けた。また、類似性算出手段により、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出し、類似性判定手段により、類似性算出手段よる算出結果に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定することとした。また、ブロックサイズ決定手段により、類似性判定手段による判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズを決定することとした。
このため、変換前の各予測ブロックにおける信号特徴に基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のブロックサイズを決定することができる。したがって、変換前と比べて変換後の方が符号化処理の単位ブロックサイズが大きくなる圧縮方式間であっても、画質の低下を抑制しつつ、映像圧縮フォーマットを変換できる。
また、上述のように、変換前の各予測ブロックにおける信号特徴に基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のブロックサイズを決定することができる。このため、映像信号の特徴が類似する領域において、できる限り大きな予測ブロックサイズや変換ブロックサイズを適用することができるので、符号化性能を向上させることができる。
また、上述のように、変換前の各予測ブロックにおける信号特徴に基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のブロックサイズを決定することができる。このため、変換後のブロックサイズとして適用可能な全てのブロックサイズのそれぞれについて、適用した場合のコスト値を算出しなくても、変換後のブロックサイズを決定することができる。したがって、映像圧縮フォーマットの変換に要する処理コストを低減できる。
(2) 本発明は、(1)の映像圧縮フォーマット変換装置について、前記類似性算出手段は、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、前記映像信号の類似性を算出することを特徴とする映像圧縮フォーマット変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)の映像圧縮フォーマット変換装置において、類似性算出手段により、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、映像信号の類似性を算出することとした。このため、変換前の予測ブロックにおける動きベクトルを用いて、変換後のブロックサイズを決定できる。
(3) 本発明は、(1)または(2)の映像圧縮フォーマット変換装置について、前記類似性算出手段は、変換前の互いに隣接する予測ブロック間における動きベクトル間の距離を用いて、当該予測ブロック間の映像信号の類似性を算出することを特徴とする映像圧縮フォーマット変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の映像圧縮フォーマット変換装置において、類似性算出手段により、変換前の互いに隣接する予測ブロック間における動きベクトル間の距離を用いて、これら予測ブロック間の映像信号の類似性を算出することとした。このため、変換前の互いに隣接する予測ブロック間における動きベクトル間の距離を用いて、変換後のブロックサイズを決定できる。
(4) 本発明は、(1)の映像圧縮フォーマット変換装置について、前記類似性算出手段は、変換前の各予測ブロックにおける画素値に基づいて、前記映像信号の類似性を算出することを特徴とする映像圧縮フォーマット変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)の映像圧縮フォーマット変換装置において、類似性算出手段により、変換前の各予測ブロックにおける画素値に基づいて、映像信号の類似性を算出することとした。このため、変換前の各予測ブロックにおける画素値を用いて、変換後のブロックサイズを決定できる。
(5) 本発明は、(1)〜(4)のいずれかの映像圧縮フォーマット変換装置について、前記ブロックサイズ決定手段は、前記変換後のブロックサイズとして、変換後の予測ブロックサイズと、変換後の変換ブロックサイズと、のいずれか一方を決定することを特徴とする映像圧縮フォーマット変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)〜(4)のいずれかの映像圧縮フォーマット変換装置において、ブロックサイズ決定手段により、変換後のブロックサイズとして、変換後の予測ブロックサイズと、変換後の変換ブロックサイズと、のいずれか一方を決定することとした。このため、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴を用いて、変換後の予測ブロックサイズ、または、変換後の変換ブロックサイズを決定できる。
(6) 本発明は、(1)〜(5)のいずれかの映像圧縮フォーマット変換装置について、前記ブロックサイズ決定手段は、前記変換後のブロックサイズとして、変換後の予測ブロックサイズと、変換後の変換ブロックサイズと、の両方を決定することを特徴とする映像圧縮フォーマット変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)〜(5)のいずれかの映像圧縮フォーマット変換装置において、ブロックサイズ決定手段により、変換後のブロックサイズとして、変換後の予測ブロックサイズと、変換後の変換ブロックサイズと、の両方を決定することとした。このため、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴を用いて、変換後の予測ブロックサイズと、変換後の変換ブロックサイズと、の両方を決定できる。
(7) 本発明は、(6)の映像圧縮フォーマット変換装置について、前記類似性判定手段は、前記類似性算出手段より算出された変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性と、予め定められた閾値(例えば、後述の閾値TPU、TTUに相当)と、を比較し、比較結果に基づいて当該予測ブロック同士の類似性を判定し、前記ブロックサイズ決定手段により前記変換後の予測ブロックサイズを決定する場合と、前記ブロックサイズ決定手段により前記変換後の変換ブロックサイズを決定する場合とで、互いに独立した値を前記閾値として用いることを特徴とする映像圧縮フォーマット変換装置を提案している。
この発明によれば、(6)の映像圧縮フォーマット変換装置において、類似性判定手段により、類似性算出手段より算出された変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性と、予め定められた閾値と、を比較し、比較結果に基づいて当該予測ブロック同士の類似性を判定することとした。また、ブロックサイズ決定手段により変換後の予測ブロックサイズを決定する場合と、ブロックサイズ決定手段により変換後の変換ブロックサイズを決定する場合とで、互いに独立した値を閾値として用いることとした。このため、変換後の予測ブロックサイズと、変換後の変換ブロックサイズとで、それぞれ最適な閾値を用いることができ、上述した効果をより効果的に奏することができる。
(8) 本発明は、類似性算出手段(例えば、図4のMV類似性算出部211や、図12のMV類似性算出部211に相当)、類似性判定手段(例えば、図4のMV類似性判定部212や、図12のMV類似性判定部222に相当)、およびブロックサイズ決定手段(例えば、図4のPUサイズ決定部213や、図12のTUサイズ決定部223に相当)を備え、符号化処理の単位ブロックサイズが第1のサイズである第1の圧縮方式から、符号化処理の単位ブロックサイズが当該第1のサイズよりも大きい第2のサイズである第2の圧縮方式に、映像圧縮フォーマットの変換を行う映像圧縮フォーマット変換装置(例えば、図1の映像圧縮フォーマット変換装置1や、図10の映像圧縮フォーマット変換装置1Aや、図14の映像圧縮フォーマット変換装置1Bに相当)における映像圧縮フォーマット変換方法であって、前記類似性算出手段が、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴(例えば、後述の動きベクトルや、後述の画素値に相当)に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出する第1のステップ(例えば、図9のステップS1の処理や、図13のステップS11の処理に相当)と、前記類似性判定手段が、前記第1のステップにおける算出結果に基づいて、前記変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定する第2のステップ(例えば、図9のステップS2の処理や、図13のステップS12の処理に相当)と、前記ブロックサイズ決定手段が、前記第2のステップにおける判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズ(例えば、後述のPUサイズやTUサイズに相当)を決定する第3のステップ(例えば、図9のステップS5の処理や、図13のステップS15の処理に相当)と、を備えることを特徴とする映像圧縮フォーマット変換方法を提案している。
この発明によれば、類似性算出手段により、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出し、類似性判定手段により、類似性算出手段よる算出結果に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定することとした。また、ブロックサイズ決定手段により、類似性判定手段による判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズを決定することとした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(9) 本発明は、類似性算出手段(例えば、図4のMV類似性算出部211や、図12のMV類似性算出部211に相当)、類似性判定手段(例えば、図4のMV類似性判定部212や、図12のMV類似性判定部222に相当)、およびブロックサイズ決定手段(例えば、図4のPUサイズ決定部213や、図12のTUサイズ決定部223に相当)を備え、符号化処理の単位ブロックサイズが第1のサイズである第1の圧縮方式から、符号化処理の単位ブロックサイズが当該第1のサイズよりも大きい第2のサイズである第2の圧縮方式に、映像圧縮フォーマットの変換を行う映像圧縮フォーマット変換装置(例えば、図1の映像圧縮フォーマット変換装置1や、図10の映像圧縮フォーマット変換装置1Aや、図14の映像圧縮フォーマット変換装置1Bに相当)における映像圧縮フォーマット変換方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記類似性算出手段が、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴(例えば、後述の動きベクトルや、後述の画素値に相当)に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出する第1のステップ(例えば、図9のステップS1の処理や、図13のステップS11の処理に相当)と、前記類似性判定手段が、前記第1のステップにおける算出結果に基づいて、前記変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定する第2のステップ(例えば、図9のステップS2の処理や、図13のステップS12の処理に相当)と、前記ブロックサイズ決定手段が、前記第2のステップにおける判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズ(例えば、後述のPUサイズやTUサイズに相当)を決定する第3のステップ(例えば、図9のステップS5の処理や、図13のステップS15の処理に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
この発明によれば、コンピュータを用いてプログラムを実行することで、類似性算出手段により、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出し、類似性判定手段により、類似性算出手段よる算出結果に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定することとした。また、ブロックサイズ決定手段により、類似性判定手段による判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズを決定することとした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、変換前と比べて変換後の方が符号化処理の単位ブロックサイズが大きくなる圧縮方式間であっても、画質の低下の抑制と、符号化性能の向上と、変換に要する処理コストの低減と、を実現できる。
本発明の第1実施形態に係る映像圧縮フォーマット変換装置のブロック図である。 前記映像圧縮フォーマット変換装置に設けられた変換前復号処理部のブロック図である。 前記映像圧縮フォーマット変換装置に設けられた変換処理部のブロック図である。 前記変換処理部に設けられた第2の予測値生成部のブロック図である。 前記第2の予測値生成部の動作を説明するための図である。 前記第2の予測値生成部の動作を説明するための図である。 前記第2の予測値生成部の動作を説明するための図である。 前記第2の予測値生成部の動作を説明するための図である。 前記第2の予測値生成部のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る映像圧縮フォーマット変換装置のブロック図である。 前記映像圧縮フォーマット変換装置に設けられた変換処理部のブロック図である。 前記変換処理部に設けられたDCT/量子化部のブロック図である。 前記DCT/量子化部のフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る映像圧縮フォーマット変換装置のブロック図である。 前記映像圧縮フォーマット変換装置に設けられた変換処理部のブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1実施形態>
[映像圧縮フォーマット変換装置1の構成および動作]
図1は、本発明の第1実施形態に係る映像圧縮フォーマット変換装置1のブロック図である。映像圧縮フォーマット変換装置1は、変換前圧縮データaを、変換前圧縮データaよりも符号化処理の単位ブロックサイズが大きい圧縮方式の変換後圧縮データbに、変換する。この映像圧縮フォーマット変換装置1は、変換前復号処理部10および変換処理部20を備える。
(変換前復号処理部10の構成および動作)
図2は、変換前復号処理部10のブロック図である。変換前復号処理部10は、エントロピー復号部11、第1の予測値生成部12、逆DCT/逆量子化部13、およびローカルメモリ14を備える。
エントロピー復号部11は、変換前圧縮データaを入力とする。このエントロピー復号部11は、変換前圧縮データaをエントロピー復号して、変換前における符号化処理の単位ブロックである変換前単位ブロックごとに、予測情報cおよび残差信号eを抽出し、出力する。
第1の予測値生成部12は、予測情報cと、ローカルメモリ14から出力される後述の復号済み映像dと、を入力とする。この第1の予測値生成部12は、予測情報cに従って、変換前単位ブロックごとに復号済み映像dから予測値fを生成し、出力する。
逆DCT/逆量子化部13は、残差信号eを入力とする。この逆DCT/逆量子化部13は、変換前単位ブロックごとに残差信号eに対して逆DCT処理および逆量子化処理を行って、逆DCTおよび逆量子化された残差信号gとして出力する。
第1の予測値生成部12から出力された予測値fと、逆DCT/逆量子化部13から出力された残差信号gとは、変換前単位ブロックごとに加算器で加算され、復号済み映像dとして変換前復号処理部10から出力される。
ローカルメモリ14は、復号済み映像dを入力とする。このローカルメモリ14は、入力された復号済み映像dを蓄積し、適宜、第1の予測値生成部12に供給する。
(変換処理部20の構成および動作)
図3は、変換処理部20のブロック図である。変換処理部20は、第2の予測値生成部21、DCT/量子化部22、エントロピー符号化部23、逆DCT/逆量子化部24、およびローカルメモリ25を備える。
第2の予測値生成部21は、ローカルメモリ25から出力される後述の変換後ローカルデコード映像mと、予測情報cと、復号済み映像dと、を入力とする。第2の予測値生成部21は、予測情報cに含まれる変換前の各予測ブロックにおける動きベクトル(MV:Moving Vectors)に基づいて、予測精度が最適となるように変換後の予測ユニット(PU:Prediction Unit)サイズを決定する。そして、各PUについて、最適な予測方法を求めて予測情報iとして出力するとともに、最適な予測方法による予測値を求めて予測値hとして出力する。この第2の予測値生成部21は、図4に示すように、MV類似性算出部211、MV類似性判定部212、PUサイズ決定部213、および単位予測値生成部214を備える。
MV類似性算出部211は、動きベクトルに基づいて、変換後の処理符号化単位(CU:Coding Unit)に該当する領域に含まれる変換前の互いに隣接する予測ブロック間について、映像信号の類似性を算出する。
映像信号の類似性の算出は、例えば、変換前の互いに隣接する2つの予測ブロックにおける2つの動きベクトル間の距離を用いて行うことができる。具体的には、動きベクトルMVが以下の数式(1)で表されるとともに、動きベクトルMVが以下の数式(2)で表されるものとすると、これら動きベクトルMV、MVの類似性Sは、以下の数式(3)で求めることができる。
Figure 2014150307
Figure 2014150307
Figure 2014150307
MV類似性判定部212は、MV類似性算出部211による算出結果に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定する。具体的には、MV類似性算出部211により算出された映像信号の類似性と、予め定められた閾値TPUと、を比較する。そして、MV類似性算出部211により算出された映像信号の類似性が閾値TPUより小さい場合には、この映像信号の類似性が算出された2つの予測ブロック間における映像信号の類似性が高く、変換後の符号化においてこれら2つの予測ブロックをマージすることが可能であると判定する。一方、MV類似性算出部211により算出された映像信号の類似性が閾値TPU以上である場合には、この映像信号の類似性が算出された2つの予測ブロック間における映像信号の類似性が低く、変換後の符号化においてこれら2つの予測ブロックをマージすることは不可能であると判定する。
PUサイズ決定部213は、MV類似性判定部212による判定結果に基づいて、変換後の符号化におけるPU1つあたりの面積が最大となるようにPUサイズを決定する。具体的には、予め定められた複数種類のPUサイズのうち、できる限り大きいPUサイズになるように、マージ可能と判断した予測ブロック同士を結合していき、各PUのPUサイズを決定する。
MV類似性算出部211、MV類似性判定部212、およびPUサイズ決定部213の動作について、変換後のCUサイズが64×64である場合を例に、図5〜8を用いて以下に説明する。
図5は、変換後の処理CUに該当する領域に含まれる変換前の各予測ブロックの形状と、各予測ブロックにおける動きベクトルと、を示す図である。MV類似性算出部211は、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の動きベクトルの類似性を算出する。
図6は、MV類似性判定部212による判定結果を示す図である。図6において、破線は、その破線を挟んで隣り合う2つの予測ブロックがマージ可能であると判断されたことを表しており、実線は、その実線を挟んで隣り合う2つの予測ブロックがマージ不可能であると判断されたことを表している。
図7は、PUサイズ決定部213により決定された各PUのPUサイズを示す図である。図7において、実線で囲まれた各矩形ブロックが、PUサイズ決定部213によってPUサイズが決定された各PUを表している。PUサイズ決定部213は、予め定められた複数種類のPUサイズのうち、できる限り大きいPUサイズになるように、図6において破線を挟んで隣り合う予測ブロック同士を結合する。
PUサイズの決定について、図8を用いて詳述する。図8は、図6を書き直したものである。図8において、斜線で表した部分は、全て、MV類似性判定部212によりマージ可能であると判断された予測ブロックである。これら斜線で表した全ての予測ブロック同士を結合することが、上述のできる限り大きいPUサイズになるようにという条件を最も充足することになる。しかしながら、斜線で表した全ての予測ブロック同士を結合した場合のPUサイズは、PUサイズ決定部213に予め定められていない。このため、図8の斜線で表した各予測ブロックは、図7に示すように、PUサイズ決定部213に予め定められている32×32のPUサイズのブロックと、PUサイズ決定部213に予め定められている16×16のPUサイズのブロックと、の3つのブロックに結合され、PUサイズが決定されることになる。
図4に戻って、単位予測値生成部214は、予測値生成手順と、コスト値算出手順と、予測方法決定手順と、を実行する。
予測値生成手順では、単位予測値生成部214は、PUサイズ決定部213によりPUサイズが決定されたPUごとに、変換処理部20が適用可能な全ての予測方法のそれぞれにおける予測値を、各予測方法に従って復号済み映像dおよび変換後ローカルデコード映像mから生成する。これによれば、PUサイズ決定部213によりPUサイズが決定された各PUについて、変換処理部20が適用可能である予測方法ごとに、予測値が求まる。
コスト値算出手順では、単位予測値生成部214は、PUサイズ決定部213によりPUサイズが決定された各PUについて、変換処理部20が適用可能な各予測方法を適用した場合に生じる符号化歪および符号量を、復号済み映像dと、変換後ローカルデコード映像mと、予測値生成手順において求めた予測値と、に基づいて算出する。これによれば、PUサイズ決定部213によりPUサイズが決定された各PUについて、変換処理部20が適用可能である予測方法ごとに、コスト値が求まる。
予測方法決定手順では、単位予測値生成部214は、PUサイズ決定部213によりPUサイズが決定されたPUごとに、コスト値算出手順において求めたコスト値が最も良い予測方法を、最適な予測方法として決定する。そして、PUサイズ決定部213によりPUサイズが決定されたPUごとに、最適な予測方法を示す情報を予測情報iとして出力するとともに、最適な予測方法による予測値を予測値hとして出力する。
以上の構成を備える第2の予測値生成部21のフローチャートを、図9に示す。
第2の予測値生成部21は、以下のステップS1〜S4の処理を、変換後の処理CUに該当する領域に含まれる変換前の各予測ブロックに対して、実行する。
ステップS1において、第2の予測値生成部21は、MV類似性算出部211により、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出し、ステップS2に処理を移す。
ステップS2において、第2の予測値生成部21は、MV類似性判定部212により、ステップS1において算出した映像信号の類似性と、閾値TPUと、を比較する。そして、ステップS1において算出した映像信号の類似性が閾値TPUより小さい場合には、ステップS3に処理を移し、ステップS1において算出した映像信号の類似性が閾値TPU以上である場合には、ステップS4に処理を移す。
ステップS3において、第2の予測値生成部21は、MV類似性判定部212により、ステップS2において映像信号の類似性を判定した2つの予測ブロックを、変換後の符号化においてマージ可能であると判断する。
ステップS4において、第2の予測値生成部21は、MV類似性判定部212により、ステップS2において映像信号の類似性を判定した2つの予測ブロックを、変換後の符号化においてマージ不可能であると判断する。
第2の予測値生成部21は、以上のステップS1〜S4の処理を、変換後の処理CUに該当する領域に含まれる変換前の各予測ブロックに対して実行すると、ステップS5に処理を移す。
ステップS5において、第2の予測値生成部21は、PUサイズ決定部213により、ステップS1〜S4における結果に基づいてPUサイズを決定し、ステップS6に処理を移す。
ステップS6において、第2の予測値生成部21は、単位予測値生成部214により、ステップS5においてPUサイズを決定した各PUについて、最適な予測方法と、その予測方法による予測値と、を求め、図9に示した処理を終了する。
図3に戻って、DCT/量子化部22は、予測値hと復号済み映像dとの差分信号(残差信号)を入力とする。このDCT/量子化部22は、直行変換ブロック(変換ユニット(TU:Transform Unit))サイズを適宜決定し、決定したTUサイズに従って、残差信号に対してDCTを行ってDCT係数を求め、このDCT係数に対して量子化処理を行って、DCTおよび量子化された残差信号jとして出力する。
エントロピー符号化部23は、予測情報iと、DCTおよび量子化された残差信号jと、を入力とする。このエントロピー符号化部23は、変換後単位ブロックごとに、入力された情報に対して可変長符号化または算術符号化を行い、その結果を符号化シンタックスに従って圧縮データストリームとして書き出し、変換後圧縮データbとして出力する。
逆DCT/逆量子化部24は、DCTおよび量子化された残差信号jを入力とする。この逆DCT/逆量子化部24は、変換後単位ブロックごとに、DCTおよび量子化された残差信号jに対して逆量子化処理および逆DCT処理を行って、逆量子化および逆DCTされた残差信号kとして出力する。
ローカルメモリ25は、変換後ローカルデコード映像mを入力とする。変換後ローカルデコード映像mは、予測値hと、逆量子化および逆DCTされた残差信号kと、の加算情報のことである。このローカルメモリ25は、入力された変換後ローカルデコード映像mを蓄積し、適宜、第2の予測値生成部21に供給する。
以上の映像圧縮フォーマット変換装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
映像圧縮フォーマット変換装置1は、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のPUサイズを決定する。したがって、変換前と比べて変換後の方が符号化処理の単位ブロックサイズが大きくなる圧縮方式間であっても、画質の低下を抑制しつつ、映像圧縮フォーマットを変換できる。
また、映像圧縮フォーマット変換装置1は、上述のように、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のPUサイズを決定する。このため、映像信号の特徴が類似する領域において、できる限り大きなPUサイズを適用することができるので、符号化性能を向上させることができる。
また、映像圧縮フォーマット変換装置1は、上述のように、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のPUサイズを決定する。このため、変換後のPUサイズとして適用可能な全てのPUサイズのそれぞれについて、適用した場合のコスト値を算出しなくても、変換後のPUサイズを決定することができる。したがって、映像圧縮フォーマットの変換に要する処理コストを低減できる。
<第2実施形態>
[映像圧縮フォーマット変換装置1Aの構成および動作]
図10は、本発明の第2実施形態に係る映像圧縮フォーマット変換装置1Aのブロック図である。映像圧縮フォーマット変換装置1Aは、図1に示した本発明の第1実施形態に係る映像圧縮フォーマット変換装置1とは、変換処理部20の代わりに変換処理部20Aを備える点が異なる。なお、映像圧縮フォーマット変換装置1Aにおいて、映像圧縮フォーマット変換装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
(変換処理部20Aの構成および動作)
図11は、変換処理部20Aのブロック図である。変換処理部20Aは、図3に示した本発明の第1実施形態に係る変換処理部20とは、第2の予測値生成部21の代わりに第2の予測値生成部21Aを備える点と、DCT/量子化部22の代わりにDCT/量子化部22Aを備える点と、が異なる。
第2の予測値生成部21Aは、変換後ローカルデコード映像mと、復号済み映像dと、を入力とする。この第2の予測値生成部21Aは、PUサイズを適宜決定し、PUサイズを決定したPUごとに、変換後ローカルデコード映像mおよび復号済み映像dを用いて最適な予測方法を決定して予測情報iとして出力するとともに、最適な予測方法による予測値を予測値hとして出力する。
DCT/量子化部22Aは、予測値hと復号済み映像dとの差分信号(残差信号)と、予測情報cと、を入力とする。DCT/量子化部22Aは、予測情報cに含まれる変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、符号化性能が最も高くなるようにTUサイズを決定する。そして、決定したTUサイズに従って、残差信号に対してDCTを行ってDCT係数を求め、このDCT係数に対して量子化処理を行って、DCTおよび量子化された残差信号jとして出力する。このDCT/量子化部22は、図12に示すように、MV類似性算出部221、MV類似性判定部222、TUサイズ決定部223、および単位DCT/量子化部224を備える。
MV類似性算出部221およびMV類似性判定部222は、それぞれ、図4のMV類似性算出部211およびMV類似性判定部212と同様に動作する。
TUサイズ決定部223は、PUサイズ決定部213と同様に動作して、MV類似性判定部222による判定結果に基づいて、変換後の符号化におけるTU1つあたりの面積が最大となるようにTUサイズを決定する。
単位DCT/量子化部224は、TUサイズ決定部223により決定されたTUサイズに従って、残差信号に対してDCTを行ってDCT係数を求め、このDCT係数に対して量子化処理を行って、DCTおよび量子化された残差信号jとして出力する。
以上の構成を備えるDCT/量子化部22Aのフローチャートを、図13に示す。
DCT/量子化部22Aは、ステップS11〜S15のそれぞれにおいて、図8のステップS1〜S5のそれぞれにおいて第2の予測値生成部21が行う処理と同様の処理を行う。
ステップS16において、DCT/量子化部22Aは、ステップS15において決定したTUサイズに従って、残差信号に対してDCTを行ってDCT係数を求め、DCT係数に対して量子化処理を行って、図13に示した処理を終了する。
以上の映像圧縮フォーマット変換装置1Aによれば、以下の効果を奏することができる。
映像圧縮フォーマット変換装置1Aは、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のTUサイズを決定する。したがって、変換前と比べて変換後の方が符号化処理の単位ブロックサイズが大きくなる圧縮方式間であっても、画質の低下を抑制しつつ、映像圧縮フォーマットを変換できる。
また、映像圧縮フォーマット変換装置1Aは、上述のように、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のTUサイズを決定する。このため、映像信号の特徴が類似する領域において、できる限り大きなTUサイズを適用することができるので、ここで、一般に、映像信号の特性が均一な領域では、大きなTUサイズを採用することで、変換後の変換係数についてエネルギー集中度が高くなり、高い符号化性能が得られる。したがって、映像圧縮フォーマット変換装置1Aは、符号化性能を向上させることができる。
また、映像圧縮フォーマット変換装置1Aは、上述のように、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、映像信号の特徴が類似する領域を判定し、判定結果に基づいて変換後のTUサイズを決定する。このため、変換後のTUサイズとして適用可能な全てのTUサイズのそれぞれについて、適用した場合のコスト値を算出しなくても、変換後のTUサイズを決定することができる。したがって、映像圧縮フォーマットの変換に要する処理コストを低減できる。
<第3実施形態>
[映像圧縮フォーマット変換装置1Bの構成および動作]
図14は、本発明の第3実施形態に係る映像圧縮フォーマット変換装置1Bのブロック図である。映像圧縮フォーマット変換装置1Bは、図1に示した本発明の第1実施形態に係る映像圧縮フォーマット変換装置1とは、変換処理部20の代わりに変換処理部20Bを備える点が異なる。なお、映像圧縮フォーマット変換装置1Bにおいて、映像圧縮フォーマット変換装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
(変換処理部20Bの構成および動作)
図15は、変換処理部20Bのブロック図である。変換処理部20Bは、図3に示した本発明の第1実施形態に係る変換処理部20とは、DCT/量子化部22の代わりに、本発明の第2実施形態に係るDCT/量子化部22Aを備える点が異なる。
なお、PUサイズについては、第2の予測値生成部21により、予測精度が最適となるように決定される。一方、TUサイズについては、DCT/量子化部22Aにより、符号化性能が最も高くなるように決定される。このため、PUサイズおよびTUサイズは、ともに映像信号の特徴に依存してブロックサイズが決定されるものの、決定に寄与する規範が両者で異なる。したがって、第2の予測値生成部21が用いる閾値TPUと、DCT/量子化部22Aが用いる閾値TTUとは、独立した値であるものとする。
以上の映像圧縮フォーマット変換装置1Bによれば、映像圧縮フォーマット変換装置1が奏することのできる上述の効果と、映像圧縮フォーマット変換装置1Aが奏することのできる上述の効果と、を奏することができる。
なお、本発明の映像圧縮フォーマット変換装置1や映像圧縮フォーマット変換装置1A、1Bの処理を、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを映像圧縮フォーマット変換装置1や映像圧縮フォーマット変換装置1A、1Bに読み込ませ、実行することによって、本発明を実現できる。
ここで、上述の記録媒体には、例えば、EPROMやフラッシュメモリといった不揮発性のメモリ、ハードディスクといった磁気ディスク、CD−ROMなどを適用できる。また、この記録媒体に記録されたプログラムの読み込みおよび実行は、映像圧縮フォーマット変換装置1や映像圧縮フォーマット変換装置1A、1Bに設けられたプロセッサによって行われる。
また、上述のプログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納した映像圧縮フォーマット変換装置1や映像圧縮フォーマット変換装置1A、1Bから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上述のプログラムは、上述の機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述の機能を映像圧縮フォーマット変換装置1や映像圧縮フォーマット変換装置1A、1Bにすでに記録されているプログラムとの組み合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
例えば、上述の各実施形態では、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性の算出を、これら予測ブロックにおける動きベクトルを用いて行うこととした。しかし、これに限らず、例えばこれら予測ブロックの画素値を用いて行ってもよい。この場合には、これら予測ブロックのそれぞれの画素値の平均値や分散値を算出し、各予測ブロックの算出結果の差分値に基づいて、信号類似性を算出する。
なお、上述の各実施形態において、変換前圧縮データaの圧縮方式は、例えばH.264であり、変換後圧縮データbの圧縮方式は、例えばHEVCであってもよい。また、変換前圧縮データaの圧縮方式は、例えばMPEG−2であり、変換後圧縮データbの圧縮方式は、例えばHEVCであってもよい。
1、1A、1B・・・映像圧縮フォーマット変換装置
10・・・変換前復号処理部
20、20A、20B・・・変換処理部
21、21A・・・第2の予測値生成部
22、22A・・・DCT/量子化部
211、221・・・MV類似性算出部
212、222・・・MV類似性判定部
213・・・PUサイズ決定部
223・・・TUサイズ決定部
PU、TTU・・・閾値

Claims (9)

  1. 符号化処理の単位ブロックサイズが第1のサイズである第1の圧縮方式から、符号化処理の単位ブロックサイズが当該第1のサイズよりも大きい第2のサイズである第2の圧縮方式に、映像圧縮フォーマットの変換を行う映像圧縮フォーマット変換装置であって、
    変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出する類似性算出手段と、
    前記類似性算出手段よる算出結果に基づいて、前記変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定する類似性判定手段と、
    前記類似性判定手段による判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズを決定するブロックサイズ決定手段と、を備えることを特徴とする映像圧縮フォーマット変換装置。
  2. 前記類似性算出手段は、変換前の各予測ブロックにおける動きベクトルに基づいて、前記映像信号の類似性を算出することを特徴とする請求項1に記載の映像圧縮フォーマット変換装置。
  3. 前記類似性算出手段は、変換前の互いに隣接する予測ブロック間における動きベクトル間の距離を用いて、当該予測ブロック間の映像信号の類似性を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の映像圧縮フォーマット変換装置。
  4. 前記類似性算出手段は、変換前の各予測ブロックにおける画素値に基づいて、前記映像信号の類似性を算出することを特徴とする請求項1に記載の映像圧縮フォーマット変換装置。
  5. 前記ブロックサイズ決定手段は、前記変換後のブロックサイズとして、変換後の予測ブロックサイズと、変換後の変換ブロックサイズと、のいずれか一方を決定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の映像圧縮フォーマット変換装置。
  6. 前記ブロックサイズ決定手段は、前記変換後のブロックサイズとして、変換後の予測ブロックサイズと、変換後の変換ブロックサイズと、の両方を決定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の映像圧縮フォーマット変換装置。
  7. 前記類似性判定手段は、
    前記類似性算出手段より算出された変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性と、予め定められた閾値と、を比較し、比較結果に基づいて当該予測ブロック同士の類似性を判定し、
    前記ブロックサイズ決定手段により前記変換後の予測ブロックサイズを決定する場合と、前記ブロックサイズ決定手段により前記変換後の変換ブロックサイズを決定する場合とで、互いに独立した値を前記閾値として用いることを特徴とする請求項6に記載の映像圧縮フォーマット変換装置。
  8. 類似性算出手段、類似性判定手段、およびブロックサイズ決定手段を備え、符号化処理の単位ブロックサイズが第1のサイズである第1の圧縮方式から、符号化処理の単位ブロックサイズが当該第1のサイズよりも大きい第2のサイズである第2の圧縮方式に、映像圧縮フォーマットの変換を行う映像圧縮フォーマット変換装置における映像圧縮フォーマット変換方法であって、
    前記類似性算出手段が、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出する第1のステップと、
    前記類似性判定手段が、前記第1のステップにおける算出結果に基づいて、前記変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定する第2のステップと、
    前記ブロックサイズ決定手段が、前記第2のステップにおける判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズを決定する第3のステップと、を備えることを特徴とする映像圧縮フォーマット変換方法。
  9. 類似性算出手段、類似性判定手段、およびブロックサイズ決定手段を備え、符号化処理の単位ブロックサイズが第1のサイズである第1の圧縮方式から、符号化処理の単位ブロックサイズが当該第1のサイズよりも大きい第2のサイズである第2の圧縮方式に、映像圧縮フォーマットの変換を行う映像圧縮フォーマット変換装置における映像圧縮フォーマット変換方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記類似性算出手段が、変換前の各予測ブロックにおける映像信号の特徴に基づいて、変換前の互いに隣接する予測ブロック間の映像信号の類似性を算出する第1のステップと、
    前記類似性判定手段が、前記第1のステップにおける算出結果に基づいて、前記変換前の互いに隣接する予測ブロック同士の映像信号の類似性を判定する第2のステップと、
    前記ブロックサイズ決定手段が、前記第2のステップにおける判定結果に基づいて、変換後のブロックサイズを決定する第3のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2013016414A 2013-01-31 2013-01-31 映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム Expired - Fee Related JP5969408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013016414A JP5969408B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013016414A JP5969408B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014150307A true JP2014150307A (ja) 2014-08-21
JP5969408B2 JP5969408B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=51572994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013016414A Expired - Fee Related JP5969408B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5969408B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005236584A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Victor Co Of Japan Ltd 動画像情報変換符号化装置
WO2010064396A1 (ja) * 2008-12-03 2010-06-10 株式会社日立製作所 動画像復号化方法および動画像符号化方法
WO2011049119A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 シャープ株式会社 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化・復号システム、動画像符号化方法および動画像復号方法
JP2012257148A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 動きベクトル検出装置、符号化装置、復号装置、及びこれらのプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005236584A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Victor Co Of Japan Ltd 動画像情報変換符号化装置
WO2010064396A1 (ja) * 2008-12-03 2010-06-10 株式会社日立製作所 動画像復号化方法および動画像符号化方法
WO2011049119A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 シャープ株式会社 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化・復号システム、動画像符号化方法および動画像復号方法
JP2012257148A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 動きベクトル検出装置、符号化装置、復号装置、及びこれらのプログラム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6016015197; Dong Zhang,et.al.: 'Fast Transcoding From H.264/AVC To High Efficiency Video Coding' 2012 IEEE International Conference on Multimedia and Expo , 20120713, P.651-P.656, IEEE *

Also Published As

Publication number Publication date
JP5969408B2 (ja) 2016-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102512053B1 (ko) 스킵 모드를 이용한 영상 복호화 방법 및 이러한 방법을 사용하는 장치
JP6023332B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像システム、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラム
KR101493194B1 (ko) Hevc에서의 샘플 적응성 오프셋의 유연성 대역 오프셋 모드
JP6033725B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラム
JP6005572B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラム
JP2022521515A (ja) 交差成分フィルタリングのための方法、装置、およびプログラム
US20130266232A1 (en) Encoding device and encoding method, and decoding device and decoding method
JP6409516B2 (ja) ピクチャ符号化プログラム、ピクチャ符号化方法及びピクチャ符号化装置
JP2015019152A (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
JP2016532341A (ja) データ符号化及び復号化
JP2013135366A (ja) 動画像送出装置、動画像受信装置、動画像伝送システム、動画像送出方法、動画像受信方法、およびプログラム
KR20130088114A (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법, 및 프로그램
JP5707261B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラム
JP2011082629A (ja) 画像符号化方法、画像復号化方法、画像符号化装置、及び画像復号化装置、並びにプログラム
KR20220019232A (ko) 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법
JP6016488B2 (ja) 映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム
JP5969408B2 (ja) 映像圧縮フォーマット変換装置、映像圧縮フォーマット変換方法、およびプログラム
KR20160088951A (ko) 동화상 예측 부호화 장치, 동화상 예측 부호화 방법, 동화상 예측 부호화 프로그램, 동화상 예측 복호 장치, 동화상 예측 복호 방법, 및 동화상 예측 복호 프로그램
JP6154753B2 (ja) 動画像復号装置、動画像復号方法、およびプログラム
WO2019187396A1 (ja) 画像復号装置、画像符号化装置、画像処理システム、画像復号方法及びプログラム
WO2016129185A1 (ja) 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像処理システム、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラム
JP2016051922A (ja) 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像処理システム、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5969408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees