JP2014149714A - 情報処理装置及び表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の画像で構成される画像を複数の電子黒板装置に効果的に表示できる情報処理装置及び表示システムを提供することである。
【解決手段】
情報処理装置100は電子黒板装置200及び300に接続される。各電子黒板装置の表示条件等が設定された後に電子黒板装置に表示される画像シートを送る操作が検知されると(ステップ620)、情報処理装置100は電子黒板装置200及び300に対しシート送りを行なうよう指示する信号及び表示データを送信する(ステップ470)。電子黒板装置200及び300には画像シートがシート単位で移動しているかのように表示され、複数の画像を表示する場合に、従来よりも効果的な表示を実現できる。
【選択図】図10

Description

本発明は、情報処理装置及び表示システムに関し、特に、複数の電子黒板装置の表示を制御する情報処理装置及び表示システムに関する。
電子黒板装置を用いて画像を表示する表示方法において、1度に複数の電子黒板装置を用いることがある。このような表示方法に関して、後掲の特許文献1には、1つのオブジェクトに関する表示情報を物理的に離れている複数の電子黒板装置間で交換し、当該オブジェクトが電子黒板装置間を移動しているかのように表示する技術が開示されている。特許文献1の表示システムでは、電子黒板装置にオブジェクトが表示されているときにユーザが当該オブジェクトをドラッグすることで、異なる電子黒板装置へ当該オブジェクトが移動したかのように表示させることができる。さらに、この表示システムでは、複数の電子黒板装置にまたがって表示されている1つのオブジェクトを、複数のユーザが互いに反対方向にドラッグすると、当該オブジェクトのコピーを生成させることができる。これらオブジェクトの情報交換に関する技術により、文献1の表示システムでは、各電子黒板装置間での情報交換を円滑に実現できる。さらに、オブジェクトのコピーを作成することで、複数人でのオブジェクトの編集を行ないやすくすることができる。
特開2008−216499号公報
このように、上記した特許文献1に係る表示システムでは、1つのオブジェクトを複数の電子黒板装置で効果的に表示及び編集できる。ここで、複数の電子黒板装置に表示させる画像が連続した複数のシートのような複数の画像を含む画像である場合、簡単な操作により各電子黒板装置にシート単位の画像が表示されることが望ましい。こうした表示方法によれば、1台の電子黒板装置のみを用いて画像を表示する場合に比べ、表示範囲が広くなる。さらに、各電子黒板装置には連続したシートがシート単位で表示されるため、ユーザにとって見やすい表示を実現できる。ユーザは各電子黒板装置に表示される複数のシートを同時に閲覧し、各シートの表示内容を比較することができる。
しかし、特許文献1には、1つのオブジェクトを複数の電子黒板装置で表示する方法は開示されているが、表示する画像が複数の画像で構成される場合に、当該表示する画像を効果的に表示する技術は開示されていない。
さらに、特許文献1に係る表示システムでは、電子黒板装置及びクライアントPCが一体となってクライアント装置を構成し、複数のクライアント装置及び1台のサーバ装置で当該表示システムが構成されている。そのため、電子黒板装置が複数あると必然的にクライアントPCも複数必要となり、1台のスタンドアロン型PCで複数の電子黒板装置を制御するという構成は、当該表示システムでは実現できなかった。
以上より、本発明の目的は、複数の画像で構成される画像を複数の電子黒板装置に効果的に表示できる情報処理装置及び表示システムを提供することである。
本発明の他の目的は、複数の画像で構成される画像を複数の電子黒板装置に効果的に表示できるスタンドアロンの情報処理装置及び表示システムを提供することである。
本発明の第1の局面に係る情報処理装置は、複数の電子黒板装置に接続される。この情報処理装置は、複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、複数の電子黒板装置の各々に表示される画像シートの、表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、記憶手段に記憶された複数の画像シートのうち、複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、設定手段による設定と記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む。
情報処理装置は複数の画像シートを表示順序と関係付けて記憶し、複数の電子黒板装置に表示される画像シートの表示順序の関係を設定する。さらに、電子黒板装置の1つに表示される画像が指定されると、情報処理装置は、当該表示順序及び当該設定に基づき各電子黒板装置に表示される画像シートを決定する。したがって、この情報処理装置を用いることで、ユーザは複数の画像シートを複数の電子黒板装置にどのように表示させるかを任意に設定でき、効果的に複数のシートを表示できる。さらに、表示を変更する操作を行なえば、各電子黒板装置には当該変更に応じた画像シートがそれぞれ表示される。ユーザは複数の画像シートの表示順序及び当該表示順序の間の関係を予め設定しておけば、簡単な操作で効果的に複数の画像シートを各電子黒板装置に表示できる。
好ましくは、情報処理装置は、複数の電子黒板装置のうち少なくとも1つに対し、当該電子黒板装置に表示される画像の表示を固定するか否かを示す情報の入力を受け記憶するための固定情報記憶手段をさらに含み、表示制御手段は、記憶手段に記憶された複数の画像シートのうち、複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、設定手段による設定と、記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、固定情報記憶手段により表示を固定することが記憶されている電子黒板装置を除く複数の電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各電子黒板装置に表示させるための手段を含む。
表示される画像の表示を固定することを示す情報が固定情報記憶手段に記憶されていると、当該電子黒板装置を除く複数の電子黒板装置に対して、表示される画像シートが指定されたことに応答して表示されるべき画像シートが決定される。ユーザが特定の電子黒板装置に対し画像シートの表示を固定するよう入力すると、当該電子黒板装置の表示は固定され、設定手段による設定及び表示順序に影響されない。したがって、ユーザは特定の電子黒板装置の表示を固定させておいたうえで、その他の電子黒板装置に表示される画像シートを任意に変更できる。
好ましくは、情報処理装置は、複数の電子黒板装置を少なくとも2つのグループに分類するユーザ入力を受け、各グループに属する電子黒板装置を特定する情報を記憶するためのグループ記憶手段をさらに含み、表示制御手段は、複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、グループ記憶手段により記憶されたグループに関する情報と、設定手段による設定と、記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、ユーザ指示が行なわれた電子黒板装置が属するグループと同じグループに属する各電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、表示させるための手段を含む。
複数の電子黒板装置をグループに分類するユーザ入力を受けると、情報処理装置は、当該グループに関する情報、設定手段による設定、及び表示順序に基づいて、各電子黒板装置に表示させる画像シートを決定する。したがって、ユーザは電子黒板装置をグループに分類しておけば、各電子黒板装置の表示を所属するグループに応じた表示にすることができる。ユーザは、表示される画像シートの内容及びテーマ等がグループによって異なるよう、電子黒板装置のグループを任意に設定できる。
好ましくは、情報処理装置は、複数の電子黒板装置の少なくとも1つに対し、当該電子黒板装置に表示される画像シートを編集するユーザ操作が行なわれたことに応答して、表示制御手段を不能化するための不能化手段をさらに含む。
電子黒板装置に表示される画像シートを編集するユーザ操作が行なわれると、情報処理装置は表示制御手段を不能化する。したがって、画像シートを編集する操作が行なわれている最中に誤って表示を変更する操作が行なわれても、当該変更操作は無効となり、編集は保存される。
さらに好ましくは、情報処理装置は、複数の電子黒板装置のいずれかに対し、当該電子黒板装置に表示される画像シートを移動させるユーザ操作が行なわれたことに応答して、不能化手段を無効にして当該ユーザ操作を実行する優先権を当該電子黒板装置に設定するための優先権設定手段をさらに含む。
優先権が設定される電子黒板装置に表示される画像シートを移動させるユーザ操作が行なわれると、不能化手段は無効となり、他の電子黒板装置に表示される画像シートの編集が行なわれていたとしても、複数の電子黒板装置に表示される画像シートは変更される。したがって、ユーザは特定の電子黒板装置にのみ優先権を設定しておけば、他の電子黒板装置で編集が行なわれていても、各電子黒板装置に表示される画像シートを変更できる。
本発明の第2の局面に係る表示システムは、情報処理装置及び複数の電子黒板装置を含む。情報処理装置は、複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、複数の電子黒板装置の各々に表示される画像シートの、表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、記憶手段に記憶された複数の画像シートのうち、複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、設定手段による設定と、記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む。
表示システムは、1つの情報処理装置及び複数の電子黒板装置を含むよう構成される。したがって、ユーザはスタンドアロン型PCを用いて表示システムを構成することで、ネットワーク設定等の煩雑な処理を必要としない表示システムを実現できる。
本発明の第3の局面に係る表示システムは、1対1に対応して接続される電子黒板装置及び情報処理装置の組を複数含む。情報処理装置は、複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、複数の電子黒板装置の各々に表示される画像シートの、表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、記憶手段に記憶された複数の画像シートのうち、複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、設定手段による設定と、記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む。
以上より、本発明に係る情報処理装置によれば、複数のシート、すなわち複数の画像より構成される画像を複数の電子黒板装置に効果的に表示できる。さらに、本発明に係る表示システムによれば、スタンドアロンPC及び複数の電子黒板装置を含むように当該システムを構成しても、又は、電子黒板装置及びPCからなる対を同一ネットワーク内に配置して当該システムを構成しても、どちらの構成も可能となる。したがって、状況に応じた柔軟なシステム設計を実現できる。
本発明の第1の実施の形態に係る表示システムの全体構成を示す図である。 図1に示す情報処理装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1に示す電子黒板装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1に示す電子黒板装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1に示す電子黒板装置で画像を編集する場合に表示される画面の一例を示す図である。 図1に示す各電子黒板装置の表示条件を設定するために実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図1に示す情報処理装置で電子黒板装置を制御するために実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図1に示す電子黒板装置でシート送りが行なわれたときに実行されるプログラムの一部の制御構造を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る電子黒板装置の表示条件を設定する画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る表示システムにおいてシート送り実行時のデータ遷移を説明するためのシーケンス図である。 第1の実施の形態に係る電子黒板装置の画面表示の遷移を示す図である。 第1の変形例に係る表示システムにおいて実行されるシート送り実行時のデータ遷移を説明するためのシーケンス図である。 第1の変形例に係る電子黒板装置の画面表示の遷移を示す図である。 第2の変形例に係る電子黒板装置の表示条件を設定する画面の一例を示す図である。 第2の変形例に係る表示システムにおいて実行されるシート送り実行時のデータ遷移を説明するためのシーケンス図である。 第2の変形例に係る電子黒板装置の画面表示の遷移を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る表示システムの全体構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る表示システムにおいてシート送り実行時のデータ遷移を説明するためのシーケンス図である。
以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
<表示システムの全体構成>
図1を参照して、本実施の形態に係る表示システムは、情報処理装置100、並びに、電子黒板装置200及び300を含む。これら装置は互いに接続されており、信号の送受信を実行できる。情報処理装置100はスタンドアロン型のコンピュータであり、種々のアプリケーションソフトを実行することで、各電子黒板装置の動作を制御する。このようなアプリケーションソフトの1つに、電子黒板装置に対して設定された表示条件、及び、電子黒板装置において検出されたユーザ操作の内容等に応答して、電子黒板装置の表示を制御するための表示アプリケーションソフト(以下、単に「表示ソフト」と呼ぶことがある。)がある。この表示ソフトの構成については、後述する。
電子黒板装置200及び300は入力機能及び表示機能が一体型として構成されるタッチパネルディスプレイ210及び310をそれぞれ含む。情報処理装置100からの出力指示信号に応答して、タッチパネルディスプレイ210及び310には指定されたページの画像が表示される。ユーザはタッチパネルディスプレイ210又は310に表示される画像を手及び入力ペン等でタッチして、当該画像に直接触れながら、編集を行なうことができる。さらに、タッチパネルディスプレイ210及び310に表示される画像それぞれに対して、ユーザは同時に異なる編集を行なうことができる。
電子黒板装置200及び300は教室等の授業を行なう場所に設置される。電子黒板装置200及び300は一般的なホワイトボード程度の大きさであり、図1に示すように横一列に並べて配置される。生徒たちは、電子黒板装置200及び300に表示される画像を参照しながら授業を受けたり、複数人で当該表示画像を編集し資料を作成したりすることができる。情報処理装置100は電子黒板装置が設置されるのと同じ場所に設置されるが、教員室等の異なる場所に設置されていてもよい。
<ハードウェア構成>
《情報処理装置100》
図2を参照して、情報処理装置100は、情報処理装置100を構成する各機能部を制御するためのCPU(Central Processing Unit)110、CPU110が読出して実行する各種プログラム及びデータ等を記憶するメモリ120、データを記憶するHDD(Hard Disk Drive)130、CPU110からの指示信号に応答して、指定された画像を表示する表示画面140、ユーザからの操作を受付ける操作装置150、CPU110からの指示信号に応答して、指定される画像データに対して必要に応じた画像処理を実行するグラフィックチップ160、情報処理装置100に接続される外部装置との間で信号の送受信を行なう入出力ポート170、並びに、情報処理装置100をネットワーク50に接続するためのNIC(Network Interface Card)180を含む。
表示ソフトはメモリ120に、電子黒板装置200又は300に表示される画像のデータはメモリ120又はHDD130に、それぞれ記憶される。情報処理装置100と電子黒板装置200及び300とが接続されると、CPU110は表示ソフトをメモリ120より読出し実行する。メモリ120には表示ソフト以外にも、情報処理装置100の電源がオンされたと同時に実行されるプログラムを記憶する。
HDD130は情報処理装置100の通電状態に影響されることなくデータを保存できる。情報処理装置100は複数の生徒及び教員により使用されるため、HDD130にはユーザごとに管理された画像シートが記憶される。
表示画面140には、CPUからの出力指示に応じて、画像データ以外にも情報処理装置又は電子黒板装置の設定を行なうための設定画面、装置にエラーが発生したことを通知するエラー画面等が表示される。操作装置150はマウス、キーボード、及びテンキー等により構成される。ユーザは表示画面140を参照しながら、操作装置150を操作して情報処理装置100に対する指示を入力できる。
グラフィックチップ160は指定された画像データに対して、画像を立体的に描画する処理、及び、影の効果を画像につける処理等の種々のグラフィック処理を行なう。入出力ポート170はCPU110からの指示信号を、外部機器を制御できる電気信号に変換したり、外部機器より受信した電気信号をプログラムで認識できるような信号に変換したりする。入出力ポート170を介して信号の送受信を行なうことで、CPU110は外部機器の制御を実行できる。
《電子黒板装置200及び300》
図3を参照して、電子黒板装置200は、タッチパネルディスプレイ210と、コンピュータからなる制御装置250とを含む。なお、以下では電子黒板装置200の構成について説明するが、図4に示す電子黒板装置300も電子黒板装置200と同様の構成であるので、説明は繰返さない。
制御装置250は、所定のプログラムを実行することにより、電子黒板装置200の全体の制御を実現するためのCPU252と、電子黒板装置200の電源がオンされたときにCPU252が読出すプログラムを記憶する読出専用メモリ(Read Only Memory(ROM))254と、CPU252が作業用メモリとして使用するランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory(RAM))256と、電子黒板装置200の電源が切断されたときに記録を保持することが可能な記録部258と、タッチパネルディスプレイ210(後述する検知装置230)から得た情報(座標データ)をもとに、処理内容を決定する入力処理部260と、CPU252の制御にしたがってタッチパネルディスプレイ210による画像の表示を制御する表示制御部262と、タッチパネルディスプレイ210に表示させる画像を保持するビデオメモリ(ビデオRAM)264と、電子黒板装置200に対してネットワークとの接続を提供するネットワーク装置266と、これらを互いに接続し、相互間のデータ及び制御信号の通信を可能にするバス268とを含む。
ROM254は、電子黒板装置200の電源投入時にCPU252が実行し、電子黒板装置200が所定の動作をするように電子黒板装置200の全体を設定するためのプログラム及びデータを記憶している。電子黒板装置200の動作を実現するためのプログラムもROM254に記憶されている。記録部258は、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であり、例えば、ハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等である。記録部258は電子黒板装置200に対して着脱可能でもよい。記録部258は、CPU252が実行するプログラムの一部を記憶することもできる。CPU252は、通常動作時には、バス268を介してROM254又は記録部258からプログラムをRAM256上にロードし、図示しないプログラムカウンタにより指定されるアドレスから命令を順次読出して実行する。CPU252は、ROM254及び記録部258に格納されているプログラムにしたがって電子黒板装置200を構成する各部の制御を行なう。
さらに、記録部258は、CPU252の制御の下で、タッチパネルディスプレイ210に表示された画像を画像データとして記憶する。この画像データは、印刷用の画像データとして用いることができる。すなわち、記録部258に記憶されている画像データを図示しない画像形成装置に送信することによって、送信した画像データの印刷を行なうことができる。
ネットワーク装置266は、CPU252の制御の下で、ネットワーク50に接続された図示しない画像形成装置等との間で画像データを送受信する。ネットワーク装置266を介して電子黒板装置200が外部から受信した画像データは、RAM256又は記録部258に記憶される。
タッチパネルディスプレイ210は、所定の表示面上に画像を表示する表示部222を有する表示出力装置220、並びに、検知装置230を含む。検知装置230は、検知部232と、検知部232を制御するマイクロコンピュータ234とを含む。マイクロコンピュータ234は、CPU236と、検知部232で検出した情報(座標データ)を外部(入力処理部260)に出力する外部出力部238とを含む。検知部232は、図示しない入力ペン及びユーザの手等によるタッチパネルディスプレイ210への入力を一定間隔で検出する機能を有する。
表示部222はフルカラー表示が可能な液晶表示パネル等の表示パネルであり、表示制御部262の制御に応じて、ビデオRAM264に記憶された画像を表示する。表示制御部262は、表示部222を駆動するための駆動部を備え、ビデオRAM264に記憶された画像データを所定のタイミングで読出し、表示部222に画像を表示させるための信号を表示部222に出力する。表示される画像データは、CPU252がRAM256上の情報及び記録部258に記録された情報から生成し、ビデオRAM264上の各表示画素に対応するアドレスに伝送する。
検知装置230は、ユーザによるタッチ操作を検出する検知部232と、検知部232を制御するマイクロコンピュータ234とを含む。マイクロコンピュータ234は、CPU236と、検知部232で検出した情報(座標データ)を外部(入力処理部260)に出力する外部出力部238とを含む。
電子黒板装置200及び300は、種々のアプリケーションソフトを起動することが可能であり、起動したアプリケーションソフトに対応した機能を実現する。アプリケーションソフトは、電子黒板装置200及び300の主要な機能である、電子黒板装置に付属の入力ペンによる描画を実現するペンソフトを含む。
図3及び図5を参照して、ペンソフトが起動されると、表示部222には、図5に示すような画面370が表示される。タッチパネルディスプレイ210の表示面は、ユーザによる描画が可能な描画領域372と、ユーザが利用する機能を指定するための機能ボタン領域374とに区分されている。電子黒板装置200に描画が可能なアプリケーションが起動されていると、ユーザは描画領域372に、タッチ操作による描画を行なうことができる。ユーザによりタッチされた点のXY座標が、検知部232により所定の周期ごとに検出され、当該座標のデータが制御装置250に伝送される。制御装置250(CPU252)は、受信した座標データに応じて、RAM256に設けられたメモリアドレスに所定値を書込む。このメモリアドレスはビデオRAM264に対応してRAM256に設けられたメモリアドレスであり、当該所定値は検出された位置に対応するように書込まれる。ビデオRAM264上にこれら検出された画像データを記録してもよいが、ここでは、ビデオRAM264の画像データを記憶する領域とは別に、RAM256に、描画データを記憶する領域が設けられていることを想定する。
機能ボタン領域374には、複数の機能ボタンが表示されている。機能ボタンに割当てられる機能は、例えば、タッチ操作による描画機能(ペンの種類を選択可能)、保存されているファイル(画像データ)を開く機能、所定領域の描画を削除する消しゴム機能、RAM256又は記録部258に記憶されている画像データ等を表示する機能、表示されている画像データを保存する機能、並びに、表示されている画像データを印刷する機能等である。各機能ボタンは、アイコンとして表示される。例えば、ペンボタン376、378、及び380のいずれかを選択することにより、描画領域372に描画を行なうことが可能となる。選択しているペンボタンを再度タッチすると、描画の線の太さ及び線の色を変更するパレットが表示される。パレット内に表示される線の太さ及び色を選択することにより、描画する線の太さ及び線の色が変更される。変更された線の太さ及び線の色等の、入力ペンの設定に関する情報は、RAM256に一時的に保存される。さらに、データ取込ボタン382を選択することにより、受付フォルダ内に登録された画像データが取込まれて、当該画像データが示す画像が表示される。
このように、ペンソフトでは、受信した画像データが示す画像を描画領域372に表示することが可能であり、表示された画像に描画することも可能である。
<ソフトウェア構成>
図6を参照して、電子黒板装置200及び300で画像を表示する場合の表示条件を設定するために、情報処理装置100で実行されるプログラムの構成について説明する。このプログラムは、情報処理装置100が電子黒板装置200及び300に接続されたことに応答して自動的に起動する。
このプログラムは、接続された電子黒板装置の台数を認識するためのステップ412、認識された台数と同数の画面アイコンを情報処理装置100の表示画面140に表示するためのステップ414、及び、何らかの表示条件が入力されたか否かを判定するためのステップ416を含む。ステップ416の判定が肯定の場合、制御はステップ418へ進む。否定の場合、制御は再びステップ416へ戻る。
このプログラムはさらに、表示条件の設定が完了したことを確認するOKキーが押下されたか否かを判定するためのステップ418、ステップ418の判定結果が肯定であることに応答して、入力された内容をメモリ120又はHDD130に記憶し電子黒板装置200及び300の表示条件を設定するステップ422、表示条件の設定が完了したことを通知する通知画面を表示するステップ424、及び、ステップ420の判定結果が否定であることに応答して、入力された設定内容がエラーを含むことを通知するステップ426を含む。ステップ424の処理が完了すると、このプログラムの実行は終了する。ステップ426の処理が完了すると、制御は再びステップ416へ戻る。
このプログラムはさらに、ステップ418の判定結果が否定であることに応答して、設定画面に表示される画面アイコン(図9)がドラッグ/ドロップされたか否かを判定するステップ428、ステップ428の判定結果が肯定であることに応答して、設定画面の表示を画面アイコンがドラッグ/ドロップされた後の状態に変更するステップ430、及び、ステップ428の判定結果が否定であることに応答して、入力された内容に応じて表示条件を変更するステップ432を含む。ステップ430又は432の処理が完了すると、制御は再びステップ416に戻る。
図7を参照して、ユーザ操作に基づき、指定される画像が各電子黒板装置に表示されたことに応答して情報処理装置100で実行されるプログラムの構成について説明する。このプログラムが実行される前に、図6に示す入力条件を設定するプログラムは既に実行完了している。図7に示すプログラムは、電子黒板装置200又は300で検出されたユーザ操作がどのような操作であるかを判定するためのステップ440、電子黒板装置200又は300に表示される画像を入力ペン等でフリックする動作が検出されたことに応答してシート送りを行なうサブルーチンからなるステップ442、及び、入力ペンが有するピン止め設定機能がオンされた状態で入力ペンが表示中の画像シートにタッチされたことに応答して当該画像シートをピン止め設定するステップ444を含む。ピン止め設定機能の詳細は後述する。
このプログラムはさらに、表示される画像に対する編集操作を検出したことに応答して当該画像のシートをシート送り不能の状態に設定する(この設定を行なうことを、以下では「当該シートをロックする」と呼ぶことがある。)ステップ446、入力された編集操作を表示画像のシートに反映するステップ448、ステップ446により設定されたロックを解除するステップ450、及び、その他のユーザ操作を検出したことに応答して、当該ユーザ操作に応じた処理を実行するステップ452を含む。
編集操作が行なわれると、ステップ446において編集中の画像シートがロックされるが、一部の画像シートがロックされると、他の画像シートをシート送りすることもできなくなる。すなわち、編集操作が行なわれると、全ての電子黒板装置において、シート送りが実行できない。ただし、後述する優先権を有する電子黒板装置については例外である。
電子黒板装置の表示条件を変更することを要求する操作が行なわれると、制御はステップ452へ進み、図6に示すプログラムが再び実行される。ステップ442、444、450、及び452の処理が完了すると、制御は再びステップ440へ戻る。ユーザからこのプログラムの実行を終了する指示を受信するまで、一連のステップは繰返し実行される。
図8を参照して、図7に示すステップ442で実行されるサブルーチンは、電子黒板装置に表示される画像に編集中の画像があるか否かを判定するステップ462、ステップ462の判定結果が肯定であることに応答して、後述の優先権を有するページの画像がシート送りされたか否かを判定するステップ464、及び、ステップ462の判定結果が否定、又はステップ464の判定結果が肯定であることに応答して、表示中のいずれかの画像に対してピン止め設定が設定されているか否かを判定するステップ466を含む。
ステップ442で実行されるサブルーチンはさらに、ステップ466の判定結果が肯定であることに応答して、ピン止め設定されている画像ページ以外のページに対してシート送りを行なうよう指示するステップ468、及び、ステップ466の判定結果が否定であることに応答して、全てのシートに対してシート送りを行なうよう指示するステップ470を含む。ステップ468又はステップ470での処理が完了すると、制御は図7に示すステップ440に戻る。
<動作>
《表示条件の設定》
図1−2、図6、及び図9を参照して、情報処理装置100と電子黒板装置200及び300とが接続されると、情報処理装置100の表示画面140には設定画面510が表示される。情報処理装置100のCPU110は接続された電子黒板装置の台数を認識し(ステップ412)、当該台数と等しい数の装置アイコンを設定領域520内に表示する(ステップ414)。ステップ412においてCPU110は電子黒板装置200及び300の2台を認識したので、設定領域520には装置アイコン522及び524の2つが表示される。これら装置アイコンは各電子黒板装置に対応しており、装置アイコン522の上部には「電子黒板装置200」、装置アイコン524の上部には「電子黒板装置300」と表示される。
設定画面520が表示されると、CPU110は何らかの入力が行なわれたか否かの判定を定期的に実行する(ステップ416)。入力が検出されると制御はステップ418に進み、CPU110はOKキーが押下されたか否かを判定する。OKキーが押下されれば制御はステップ420に進み、何らかの入力が行なわれたが当該入力がOKキーの押下でなければ、制御はステップ428へ進む。
ユーザは装置アイコンをドラッグ/ドロップして、装置アイコンの並びを実際の電子黒板装置の並びに合わせる。図1を参照して、電子黒板装置200及び300は横一列に配列されているので、図9に示すように、ユーザは装置アイコン522及び524も横一列に並ぶよう各装置アイコンをドラッグ/ドロップする(ステップ428)。ドラッグ/ドロップが行なわれると、CPU110は設定画面510の表示を装置アイコンが移動した後の状態になるよう変更する(ステップ430)。
いずれかの電子黒板装置に優先権を設定する場合、ユーザは優先権アイコン530を、設定を所望する電子黒板装置に対応する装置アイコンの表示位置にドラッグ/ドロップする。通常、複数の電子黒板装置のうち少なくとも1つで画像を編集する操作が行なわれている最中に画像シートを移動させる操作を行なっても、編集操作が妨げられないよう、当該移動操作は無効となる。そのため、複数の電子黒板装置を複数のユーザが操作する場合であっても、他のユーザによる操作に妨げられることなく、ユーザは画像の編集を行なうことができる。しかし、ある電子黒板装置に対して優先権が設定されると、当該電子黒板装置に表示される画像シートを移動させる操作と、その他の電子黒板装置に表示される画像を編集する操作とが同時に行なわれた場合において、前者の操作が優先される。つまり、他の電子黒板装置で表示画像を編集する操作が行なわれていたとしても、優先権を有する電子黒板装置で画像シートを移動させる操作が行なわれると、複数の電子黒板装置全体では画像シートを移動させる処置が優先して実行される。優先権を設定することで、複数人が画像の編集を同時に行なう場合であっても、ユーザは画像シートの移動を実行できる。ユーザが優先権アイコン530を装置アイコン522の表示位置にドラッグ/ドロップすると(ステップ428でNO)、CPU110は装置アイコン522の左下に、電子黒板装置200に優先権が設定されたことを示すアイコンを表示する(ステップ432)。ステップ432の処理が完了すると、制御はステップ416へ戻る。
ユーザが装置アイコン522にタッチすると、装置アイコン522の周囲に当該アイコンを囲む枠線526が表示される(ステップ432)。枠線526の表示は、当該アイコンが選択状態にあることを示す。ユーザは装置アイコン522を選択状態にしておいたうえで、図示しないテンキーを操作し、電子黒板装置200の表示順位を入力する。CPU110は入力された数値を装置アイコン522の中央部に表示する(ステップ432)。図9に示す装置アイコン522の中央部には「2」、装置アイコン524の中央部には「1」と表示されているので、各電子黒板装置の表示順位は、電子黒板装置300が1番、電子黒板装置200が2番となる。つまり、図1を参照して、電子黒板装置300に先に画像シートが表示され、その次に電子黒板装置200に表示される。したがって、この場合、各電子黒板装置に対面したユーザから見て、画像シートは右から左へ移動しているかのように表示される。
各電子黒板装置に対する設定の入力を終えると、ユーザはOKキー540を押下する(ステップ418でYES)。ステップ420において、CPU110は、入力された設定が正しいか否かを判定する。入力内容が正しくない場合(ステップ420でNO)、CPU110は表示画面140に図示しないエラー通知を表示し(ステップ426)、再びユーザからの入力が検出されたか否かを判定する(ステップ416)。入力内容が正しい場合(ステップ420でYES)、CPU110は入力された設定内容に基づく表示を各電子黒板装置に表示させるよう、設定する(ステップ422)。ステップ422での設定が完了すると、CPU110は設定が完了したことを通知する設定完了通知(図示せず。)を表示画面140に表示し(ステップ424)、このプログラムの実行は終了する。
《シート送り》
図2、図7−8、及び図10−11(特に図10)を参照して、ユーザが各電子黒板装置に表示される画像シートを移動させる処理(以下、「シート送り」と呼ぶことがある。)を行なう場合の情報処理装置100の動作について説明する。
ユーザは図9の設定画面510を操作し、各電子黒板装置の表示条件を設定し、さらに、表示させる画像シートを指定する(ステップ612)。ユーザからの指示に基づいて、CPU110はユーザが入力した内容を設定する(ステップ422)。
ここで、CPU110は各電子黒板装置の表示条件と、指定された画像シートの表示開始ページに関する設定とに基づき、当該画像シートの表示データを作成する。設定画面510を参照して、電子黒板装置200及び300は横一列に並べられており、それぞれの表示順位は、電子黒板装置200が2番、電子黒板装置300が1番に設定されている。この場合、例えば、画像シートの1ページ目はまず電子黒板装置300に表示され、次に電子黒板装置200に表示される。つまり、画像は電子黒板装置に向かって右から左に移動したかのように表示される。このような表示条件の設定に応じて、CPU110は表示開始ページの画像シートを1枚目として、指定された画像シートを構成する各シートが左から順に1枚目、2枚目、…と連続して並べられた表示データを作成する。
CPU110は指定された画像シートの表示開始ページである1枚目のシート(表紙ページ)を表示するよう指示する信号を電子黒板装置300に送信する(ステップ614)。指示信号を受信したことに応答して、電子黒板装置300は図11(a)に示すように表紙ページをタッチパネルディスプレイ310に表示する(ステップ616)。
ユーザが電子黒板装置300に表示される画像シートを右から左へフリックすると(ステップ618)、電子黒板装置300の検知部332はユーザのフリックを検知し(ステップ620)、CPU352はシート送り動作を検知したことを通知する信号を情報処理装置100へ送信する(ステップ620)。
ステップ440において、CPU110は電子黒板装置300から受信した信号によって通知されるユーザの操作がどのような内容かを判定する。図8を参照して、当該ユーザ操作の内容がシート送りであると判定されると、CPU110は、編集中のシートがなく(ステップ462でNO)、ピン止め設定が設定されていないこと(ステップ466でNO)に応答して、CPU110は電子黒板装置200及び300に画像シートを送るよう指示する信号を送信する(ステップ470)。
各電子黒板装置に表示される表示データは、各シートが表紙開始ページの画像シート(表紙ページ)を起点として、左から右へ連続して並ぶよう構成されている。ユーザが右から左へフリックしたことに応じて、CPU110は、表示データを左から右へ一定間隔で読取り、読取った当該画像を順次表示するよう、電子黒板装置300を制御する。したがって、図11(b)を参照して、電子黒板装置300には1枚目の画像シート(表紙ページ)から2枚目の画像シート(1ページ)がスライドするように表示される(ステップ622)。同様に、電子黒板装置200には、1枚目の画像シート(表紙ページ)が電子黒板装置300から移動してきたかのようにスライドして表示される(ステップ624)。画像がスライドする速さはフリックの速さに、スライドする量はフリックした距離に応じて決定される。図11(b)の表示状態を経て、電子黒板装置200には1枚目の画像シート(表紙ページ)が、電子黒板装置300には2枚目の画像シート(1ページ)が表示され、図11(c)のような状態となる。
電子黒板装置200には優先権が設定されているので、電子黒板装置300に表示される画像シートに編集が行なわれているときに電子黒板装置200でシート送りの動作が検知されると、シート送りが優先して実行される。この場合、情報処理装置は電子黒板装置200及び300の両方にシート送りを行なうよう指示する信号及び表示データを送信する。当該信号等を受信することで、編集が実行されていた電子黒板装置300でもシート送りが実行される。
<作用・効果>
ユーザが電子黒板装置に表示される画像をフリックすると、フリック操作に応じて当該画像が移動する。移動の方向、速さ、及び移動量は、ユーザが行なったフリックに対応する。この移動は電子黒板装置200及び300で行なわれ、ユーザは電子黒板装置を1台用いる場合に比べ、広い範囲で画像を表示させることができる。さらに、フリック操作で画像を移動させることで、容易に電子黒板装置に表示される画像を変更できる。画像シートはシート単位で電子黒板装置間を移動しているかのように表示されるので、ユーザは複数の電子黒板装置に対し、直感的な操作でシート送りを実行させることができる。
上記した表示システムは1台の情報処理装置及び2台の電子黒板装置で構成される。したがって、スタンドアロン型PCでも、本表示システムを実現できる。
[第1の変形例]
《ピン止め設定時のシート送り》
上記した動作では電子黒板装置200及び300に表示される画像シートの両方がスライドして表示されたが、一部の画像シートの表示を固定したまま、すなわち、一部の電子黒板装置に対してピン止め設定を設定した状態で、その他の画像シートをスライドさせるシート送りを行なってもよい。なお、この第1の変形例に係る表示システムでは、電子黒板装置200及び300に加えてさらに電子黒板装置400を含む。電子黒板装置400の構成は電子黒板装置200及び300と同様の構成であるため、ここでは説明を繰返さない。
<動作>
図2、図7−8、及び図12−13(特に図12)を参照して、一部の電子黒板装置にピン止め設定が設定されている場合に、ユーザが各電子黒板装置に表示される画像シートを移動させる処理(以下、「シート送り」と呼ぶことがある。)を行なう場合の情報処理装置100の動作について説明する。
図12を参照して、ユーザは情報処理装置100に表示される設定画面(図示せず。)を操作して各電子黒板装置の表示条件を設定し、さらに表示される画像を指定する(ステップ612)。本変形例では、各電子黒板装置の表示順位は、電子黒板装置400が1番目、電子黒板装置300が2番目、電子黒板装置200が3番目になるよう設定される。各電子黒板装置に最初に表示される画像シートは、電子黒板装置200には1枚目の画像シート(目次ページ)が、電子黒板装置300には2枚目の画像シート(1ページ)が、電子黒板装置400には3枚目の画像シート(2ページ)がそれぞれ表示されるよう、設定される。
ユーザが入力した設定等を通知する信号を受信したことに応答して、CPU110は当該入力の内容を設定し、表示データを作成する(ステップ422)。この表示データは、1枚目(目次ページ)、2枚目(1ページ)、3枚目(2ページ)、…というように、1枚目の画像シートを起点として各画像シートが左から右に連続して並べられている構成となっている。電子黒板装置400の表示順位が1番であるため、シート送りが行なわれると、CPU110は当該表示データを左から右へ一定間隔で読取り、各電子黒板装置へ表示させるように動作する。
CPU110は、各電子黒板装置に、指定された画像シートを表示するよう指示する信号を送信する(ステップ614)。この指示信号を受信したことに応答して、図13(a)を参照して、電子黒板装置は目次ページを、電子黒板装置300は1ページ目を、電子黒板装置400は2ページ目を、それぞれ各タッチパネルディスプレイに表示させる(ステップ632−636)。
ユーザは図示しない入力ペンのピン止め設定キーをオンにしたうえで、電子黒板装置200のタッチパネルディスプレイ210に表示される画面を入力ペンでタッチする(ステップ638)。電子黒板装置200の検知部232はピン止め設定を指示するユーザ操作を検知し、CPU252は検知したことを通知する信号を情報処理装置100へ送信する(ステップ640)。CPU110は、表示中の画像シート(目次ページ)の表示を固定するよう指示する信号を電子黒板装置200へ送信する(ステップ446)。なお、以下では、表示中の画像シートの表示を固定することを「ロックする」と呼ぶことがある。
CPU252は目次ページの画像シートの表示を固定し、さらに、表示画面の右上にピン止め設定が行なわれていることを示すピン止め設定アイコン550を表示させる(ステップ642)。ピン止め設定アイコン550が入力ペンでタッチされるまで、目次ページの画像シートはロックされた状態で維持される。
図13(b)を参照して、ユーザは電子黒板装置300に表示される画像シートを右から左にフリックして、画像シートを送る(ステップ644)。電子黒板装置300の検知部332は当該フリック動作を検知し、CPU352はフリック動作を検知したことを通知する信号を情報処理装置100へ送信する(ステップ646)。この信号を受信したことに応答して、CPU110はステップ422で作成した表示データを左から右へ一定間隔でずらしながら読取ったデータを表示するよう指示する信号及び当該データを、電子黒板装置300及び400へ送信する(ステップ468)。この信号等を受信したことに応答して、電子黒板装置300は1ページ目の画像シートを送り、2ページ目の画像シートを表示する(ステップ648)。電子黒板装置400は2ページ目の画像シートを送り、3ページ目の画像シートを表示する(ステップ650)。ステップ648及び650におけるシート送りが実行されている間、電子黒板装置200には目次ページの画像シートが表示され続ける。
<作用・効果>
ピン止め設定機能をオンした状態で所望の画像シートに入力ペンでタッチすると、ユーザは当該画像シートの表示を固定できる。その後、ユーザは当該画像シートの表示を固定させたままで、他の画像シートをシート送りできる。したがって、電子黒板装置に表示を維持させたいシートがある場合、ユーザは当該画像をピン止め設定させておくことで、当該画像シートを表示させたまま他の画像シートの編集等を行なうことができる。
[第2の変形例]
《グループ設定時のシート送り》
複数ある電子黒板装置のうちのいくつかをまとめて1つのグループとし、当該グループに属する電子黒板装置には当該グループを構成する電子黒板装置の数を単位としたシート送りを行なうようにしてもよい。なお、この第2の変形例に係る表示システムは、電子黒板装置200−400に加えて電子黒板装置500を含む。電子黒板装置500に関しても電子黒板装置200−400と同様の構成であるため、説明を繰返さない。
<動作>
図14−16を参照して、本変形例では電子黒板装置が4台あるため、図14に示す設定画面510の設定領域520には4つの装置アイコン662−668が表示される。ユーザはこれら装置アイコンをドラッグ/ドロップし、実際の各電子黒板装置の配列に合わせる。図16に示されるように、電子黒板装置200−500は縦に2台、横に2台となるよう配置されているので、装置アイコン662−668も同様の配置になるように設定される。各電子黒板装置の表示順位について、ユーザは電子黒板装置200が4番目、電子黒板装置300が3番目、電子黒板装置400が2番目、電子黒板装置500が1番目になるよう、それぞれ設定する。さらにユーザは、電子黒板装置400に対して優先権を設定する。
図14の設定画面510では、カーソル等をドラッグして所望の装置アイコンを囲む操作を行なうと、当該装置アイコンに対応する電子黒板装置を同一グループに設定できる。ユーザは装置アイコン666及び668を囲むようにカーソル等をドラッグする。当該ドラッグ操作が実行されたことに応答して、装置アイコン666及び668の周囲には枠線678が表示され、電子黒板装置400及び500がグループ1に含まれることを示すグループ表示672が表示される。装置アイコン662及び664に対しても同様の操作を行なうと、枠線676、及び、電子黒板装置200及び300がグループ2に含まれることを示すグループ表示670が表示される。
各電子黒板装置がどのグループに属するかは、電子黒板装置の表示順位によって自動的に決まる。グループ表示672は表示順位が1番目である電子黒板装置500を含むため、装置アイコン400及び500を囲むようなドラッグ操作が行なわれると、「グループ1」を自動的に表示する。同様に、グループ表示670はグループ1に属さない電子黒板装置が集合して構成されるグループを指すため、「グループ2」と表示する。各電子黒板装置の表示順位が設定されていない場合、グループ表示には「グループ名を入力して下さい」というメッセージ(図示せず。)が表示され、ユーザは図2に示す操作装置150を操作して、グループ名を入力する。
ユーザがOKキー540を押下すると、各電子黒板装置の表示条件が設定される。ユーザはさらに各電子黒板装置に表示する画像シートを指定する(図15のステップ612)。CPU110は、これら入力された内容を設定し、表示データを作成する。各電子黒板装置は図14に示すような配列及び表示順位に設定されているので、CPU110は表示データを、各画像シートを、横2列、上から下に表示順位が下がるように配列する。具体的には、1列目の左側には1枚目の画像シート、右側には2枚目の画像シート、2列目の左側には3枚目の画像シート、右側には4枚目の画像シート、…となるように配置される。さらに、本変形例において電子黒板装置は4台あるため、最も表示順位の高い電子黒板装置500に4枚目の画像シートが、表示順位が2番目の電子黒板装置400に3枚目の画像シートが最初に表示されるよう、当該表示データは構成される。
CPU110が1番最初に表示される画像を表示するよう指示する信号を各電子黒板装置に送信したことに応答して、各電子黒板装置のタッチパネルディスプレイには図16(a)のように画像シートが表示される(図15のステップ682−688)。
ユーザが電子黒板装置400に表示される画像シートを下から上へフリックすると(図15のステップ690)、電子黒板装置400の検知部(図示せず。)が当該フリック動作を検知し、電子黒板装置400の制御装置に含まれる図示しないCPUが、検知したことを通知する信号を情報処理装置100へ送信する(図15のステップ692)。この通知信号を受信したことに応答して、CPU110は各電子黒板装置へシート送りを行なうよう指示する信号及び表示データを送信する(図15のステップ468)。
各電子黒板装置には、送信された表示データが表示される。ここで、電子黒板装置200及び300、並びに、電子黒板装置400及び500はそれぞれ同一グループに設定されているので、各電子黒板装置に表示される画像シートは、2枚ずつスライドする。CPU110は横2列に並んだ表示データを、上から下へ読込み、各電子黒板装置へ表示させる。例えば、電子黒板装置200には、1ページ目の画像シートの次に表示される画像シートは、2ページ目でなく3ページ目となる。同様に、電子黒板装置400には、2ページ目の画像シートの次に4ページ目の画像シートが表示される。CPU110は図16(b)のような表示を経て、各電子黒板装置の表示を図16(c)の状態へ遷移させる(図15のステップ694−702)。
グループ設定されている場合も、優先権を有する電子黒板装置において行なわれたシート送りの動作は、他のユーザ操作に優先される。電子黒板装置400においてシート送りの動作が検知されると、他の電子黒板装置で画像シートの編集が行なわれている最中であっても、シート送りが優先して実行される。
<作用・効果>
電子黒板装置のいくつかをグループ設定すると、グループを構成する電子黒板装置の数を単位としたシート送りができる。したがって、1ページずつシート送りする場合に比べて、効果的に画像を表示できる。グループの分類を工夫すれば、多種多様な表示を実現できる。このような表示方法は学校における授業だけでなく、駅や空港等の広告表示、大会議場でのプレゼンテーション等、大きな場所で画像を表示するときにより有効である。
本変形例において、優先権を個別の電子黒板装置に対してではなく、グループ全体に設定するようにしてもよい。図14を参照して、優先権はグループ1に属する電子黒板装置400に設定されているので、電子黒板装置400だけでなく電子黒板装置300においてシート送りの動作が検知された場合にも、当該シート送り動作は画像シートを編集する操作に優先して実行される。
本実施の形態に係る表示システムは授業等で使用されるが、使用するシチュエーションは授業に限定されない。例えば、会議及びプレゼンテーション等にも本表示システムは活用できる。情報処理装置及び電子黒板装置の大きさ及び台数等も限定されない。さらに、接続されていれば、情報処理装置及び電子黒板装置は遠隔地に設置されていてもよい。このような構成とすることで、遠隔地と中継して行なう会議にも本システムを活用できる。
情報処理装置100の表示画面140及び操作装置150を、一体型のタッチパネルディスプレイで構成してもよい。又は、情報処理装置100を電子黒板装置のいずれかに組込んでもよい。このような構成とすることで、1台の電子黒板装置で画像表示だけでなく他の電子黒板装置に対する制御を行なうことができ、管理負担を軽減できる。
上記実施の形態では、図9に示す優先権アイコン530を所望の電子黒板装置に対応する装置アイコンにドラッグ/ドロップすることで設定しているが、優先権の設定はこのような方法に限定されない。例えば、ピン止め設定と同様に、入力ペンに優先権設定キーを予め設けておき、当該キーがオンされた状態で所望の装置アイコンにタッチすると、対応する電子黒板装置に優先権が設定されるという構成にしてもよい。反対に、ピン止め設定についても、電子黒板装置の表示部にピン止め設定アイコンを表示させておき、当該アイコンを所定位置までドラッグ/ドロップすることでピン止め設定を実行する構成としてもよい。
上記実施の形態では、電子黒板装置の表示順位をテンキーにより入力しているが、表示順位の設定はこのような方法に限定されない。例えば、装置アイコンが2回連続してタッチされる操作が実行された装置アイコンの順に、表示順位を設定してもよい。図9を参照して、電子黒板装置200及び300の両方に表示順位が設定されていない状態で装置アイコン524をダブルタッチすると、電子黒板装置300が1番目に設定される。順位を変更する場合には、設定済みの装置アイコンをダブルタッチすれば、当該アイコンは未設定の状態となり、他の設定済みの電子黒板装置の表示順位が繰上がる(図9では、電子黒板装置200の表示順位が1番目に繰上がる。)。このような構成とすることで、テンキーを情報処理装置に備える必要がなく、より簡単な操作で表示順位を設定できる。
上記実施の形態では、他の電子黒板装置に対する編集操作よりも優先して優先権を有する電子黒板装置のシート送りを実行するとされているが、優先権の効果が及ぶ範囲はこれに限定されない。例えば、同時に反対方向のシート送りが実行された場合に、優先権を有する電子黒板装置で実行されたシート送りを優先して実行するようにしてもよい。又は、優先権を有する電子黒板装置において編集及びシート送り等何らかのユーザ操作が検知されると、他の電子黒板装置には一切の操作を行なうことができないような構成にしてもよい。このような構成とすることで、例えば教師がシート送り及び編集等を行なっている間は生徒が画像シートを操作できないようにすることができる。
上記実施の形態では、グループ設定を行なった場合、各グループに属する電子黒板装置の表示順位に応じて自動的にグループ番号を表示している。しかし、グループ名の表示方法はこのような形態に限定されない。例えば、グループ設定を行なった順にグループ1、グループ2、…と自動的に番号を割り振り、グループ名の変更を所望するグループ表示に対しては当該グループ表示を入力ペン等でタッチすることでグループ名の変更を可能とする構成としてもよい。このような構成とすることで、各電子黒板装置の表示順位が設定されていない場合でもグループ名は自動的に表示される。さらに、グループ名を変更したい場合には、ユーザは当該グループ表示を入力ペン等でタッチし操作装置150を操作することで、当該グループ名を変更できる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、1台の情報処理装置100で複数の電子黒板装置200−400を制御したが、本実施の形態では、1台の情報処理装置が制御する電子黒板装置は1台である。つまり、情報処理装置及び電子黒板装置は1対1に対応する組として構成され、本実施の形態に係る表示システムではこのような組を複数含む。これら複数の組どうしは同一ネットワーク内に配置され、表示ソフトファイルを共有する。この点を除けば、本実施の形態に係る表示システムは第1の実施の形態に係る表示システムと同様の構成である。
<表示システムの全体構成>
図17を参照して、本実施の形態に係る表示システムは、互いに接続された情報処理装置700及び電子黒板装置900、並びに、情報処理装置800及び電子黒板装置1000を含む。これらの装置は全て同一ネットワーク内で動作する。この表示システムでは、表示ソフトは情報処理装置700で実行される。電子黒板装置1000に画像シートを表示させる場合、まず情報処理装置700から情報処理装置800へ指示信号が送信され、当該信号の内容に基づき、情報処理装置800から電子黒板装置1000へ指示信号がさらに送信される。このように、図17に示す表示システムでは、シート送り及び編集等の制御は情報処理装置700が決定している。
<動作>
図10及び図18を比較して、図18ではステップ422の処理が情報処理装置700だけでなく情報処理装置800でも実行されている点、並びに、ステップ470に変わってステップ722及び724が実行されている点が図10と異なるが、その他の処理については図10と同様である。
ステップ612において、ユーザは情報処理装置700に対し、各電子黒板装置の表示条件の設定及び表示させる画像シートを指定する指示を行なう。ステップ620において、電子黒板装置900がシート送りの動作を検知すると、ステップ722において、情報処理装置700は情報処理装置800及び電子黒板装置900に対し、表示を指示する信号及び表示データを送信する。電子黒板装置900は表紙ページの画像シートを送り1ページ目の画像シートを表示する(ステップ622)。
情報処理装置800はステップ722において情報処理装置700が送信した信号に応答して、電子黒板装置1000に指示信号及び表示データを送信する。当該指示信号に応答して、電子黒板装置1000は当該表示データにより示される表紙ページの画像シートを表示する(ステップ624)。
<作用・効果>
本実施の形態に係る表示システムによると、各電子黒板装置の制御は各情報処理装置で行なわれる。電子黒板装置が多数ある場合には、1台の情報処理装置で全ての電子黒板装置を制御する構成よりも、本実施の形態のような構成にすることで、情報処理装置にかかる負担を軽減できる。
本実施の形態では情報処理装置及び電子黒板装置を組合わせたものを2対含む表示システムを構成したが、当該表示システムを構成する対は何対あっても構わない。多数の対を含むように構成すれば、制御を行なうメインの情報処理装置に過度の負担をかけずに、大規模な表示システムを構成することが可能となる。
上記で開示された技術を適宜組合せて得られる実施の形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明の第1の局面に係る情報処理装置100は、複数の電子黒板装置200及び300に接続される。この情報処理装置100は、複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、複数の電子黒板装置200及び300の各々に表示される画像シートの、表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、記憶手段に記憶された複数の画像シートのうち、複数の電子黒板装置200及び300の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、設定手段による設定と記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む。
情報処理装置100は複数の画像シートを表示順序と関係付けて記憶し、複数の電子黒板装置200及び300に表示される画像シートの表示順序の関係を設定する。さらに、電子黒板装置の1つに表示される画像が指定されると、情報処理装置100は、当該表示順序及び当該設定に基づき各電子黒板装置に表示される画像シートを決定する。したがって、この情報処理装置100を用いることで、ユーザは複数の画像シートを複数の電子黒板装置にどのように表示させるかを任意に設定でき、効果的に複数のシートを表示できる。さらに、表示を変更する操作を行なえば、各電子黒板装置には当該変更に応じた画像シートがそれぞれ表示される。ユーザは複数の画像シートの表示順序及び当該表示順序の間の関係を予め設定しておけば、簡単な操作で効果的に複数の画像シートを各電子黒板装置に表示できる。
(2)好ましくは、情報処理装置100は、複数の電子黒板装置200−400のうち少なくとも1つに対し、当該電子黒板装置に表示される画像の表示を固定するか否かを示す情報の入力を受け記憶するための固定情報記憶手段をさらに含み、表示制御手段は、記憶手段に記憶された複数の画像シートのうち、複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、設定手段による設定と、記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、固定情報記憶手段により表示を固定することが記憶されている電子黒板装置を除く複数の電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各電子黒板装置に表示させるための手段を含む。
表示される画像の表示を固定することを示す情報が固定情報記憶手段に記憶されていると、当該電子黒板装置200を除く複数の電子黒板装置300及び400に対して、表示される画像シートが指定されたことに応答して表示されるべき画像シートが決定される。ユーザが特定の電子黒板装置200に対し画像シートの表示を固定するよう入力すると、当該電子黒板装置200の表示は固定され、設定手段による設定及び表示順序に影響されない。したがって、ユーザは特定の電子黒板装置200の表示を固定させておいたうえで、その他の電子黒板装置300及び400に表示される画像シートを任意に変更できる。
(3)好ましくは、情報処理装置100は、複数の電子黒板装置200−500を少なくとも2つのグループに分類するユーザ入力を受け、各グループに属する電子黒板装置を特定する情報を記憶するためのグループ記憶手段をさらに含み、表示制御手段は、複数の電子黒板装置200−500の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、グループ記憶手段により記憶されたグループに関する情報と、設定手段による設定と、記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、ユーザ指示が行なわれた電子黒板装置が属するグループと同じグループに属する各電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、表示させるための手段を含む。
複数の電子黒板装置200−500をグループに分類するユーザ入力を受けると、情報処理装置100は、当該グループに関する情報、設定手段による設定、及び表示順序に基づいて、各電子黒板装置に表示させる画像シートを決定する。したがって、ユーザは電子黒板装置200−500をグループに分類しておけば、各電子黒板装置の表示を所属するグループに応じた表示にすることができる。ユーザは、表示される画像シートの内容及びテーマ等がグループによって異なるよう、電子黒板装置200−500のグループを任意に設定できる。
(4)好ましくは、情報処理装置100は、複数の電子黒板装置200及び300の少なくとも1つに対し、当該電子黒板装置に表示される画像シートを編集するユーザ操作が行なわれたことに応答して、表示制御手段を不能化するための不能化手段をさらに含む。
電子黒板装置に表示される画像シートを編集するユーザ操作が行なわれると、情報処理装置100は表示制御手段を不能化する。したがって、画像シートを編集する操作が行なわれている最中に誤って表示を変更する操作が行なわれても、当該変更操作は無効となり、編集は保存される。
(5)さらに好ましくは、情報処理装置100は、複数の電子黒板装置200及び300のいずれかに対し、当該電子黒板装置に表示される画像シートを移動させるユーザ操作が行なわれたことに応答して、不能化手段を無効にして当該ユーザ操作を実行する優先権を当該電子黒板装置に設定するための優先権設定手段をさらに含む。
優先権が設定される電子黒板装置200に表示される画像シートを移動させるユーザ操作が行なわれると、不能化手段は無効となり、他の電子黒板装置300に表示される画像シートの編集が行なわれていたとしても、複数の電子黒板装置200及び300に表示される画像シートは変更される。したがって、ユーザは特定の電子黒板装置200にのみ優先権を設定しておけば、他の電子黒板装置で編集が行なわれていても、各電子黒板装置に表示される画像シートを変更できる。
(6)本発明の第2の局面に係る表示システムは、情報処理装置100及び複数の電子黒板装置200及び300を含む。情報処理装置は、複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、複数の電子黒板装置200及び300の各々に表示される画像シートの、表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、記憶手段に記憶された複数の画像シートのうち、複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、設定手段による設定と、記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む。
表示システムは、1つの情報処理装置100及び複数の電子黒板装置200及び300を含むよう構成される。したがって、ユーザはスタンドアロン型PCを用いて表示システムを構成することで、ネットワーク設定等の煩雑な処理を必要としない表示システムを実現できる。
(7)本発明の第3の局面に係る表示システムは、1対1に対応して接続される電子黒板装置及び情報処理装置の組を複数含む。情報処理装置700及び800は、複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、複数の電子黒板装置の各々に表示される画像シートの、表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、記憶手段に記憶された複数の画像シートのうち、複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、設定手段による設定と、記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
100、700、900 情報処理装置
110、236、252、336、352 CPU
200、300、400、500、900、1000 電子黒板装置
510 設定画面
520 設定領域
522、524、662、664、666、668 装置アイコン
530 優先権アイコン
540 OKキー
550 ピン止め設定アイコン
670、672 グループ表示

Claims (5)

  1. 複数の電子黒板装置に接続される情報処理装置であって、
    複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、
    前記複数の電子黒板装置の各々に表示される画像シートの、前記表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の画像シートのうち、前記複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、前記設定手段による設定と前記記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各前記電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各前記電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む、情報処理装置。
  2. 前記複数の電子黒板装置のうち少なくとも1つに対し、当該電子黒板装置に表示される画像の表示を固定するか否かを示す情報の入力を受け記憶するための固定情報記憶手段をさらに含み、
    前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記複数の画像シートのうち、前記複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、前記設定手段による設定と、前記記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、前記固定情報記憶手段により表示を固定することが記憶されている電子黒板装置を除く前記複数の電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各前記電子黒板装置に表示させるための手段を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の電子黒板装置を少なくとも2つのグループに分類するユーザ入力を受け、各グループに属する電子黒板装置を特定する情報を記憶するためのグループ記憶手段をさらに含み、
    前記表示制御手段は、前記複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、前記グループ記憶手段により記憶されたグループに関する情報と、前記設定手段による設定と、前記記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、前記指定が行なわれた電子黒板装置が属するグループと同じグループに属する各前記電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、表示させるための手段を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 情報処理装置及び複数の電子黒板装置を含む表示システムであって、
    前記情報処理装置は、
    複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、
    前記複数の電子黒板装置の各々に表示される画像シートの、前記表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の画像シートのうち、前記複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、前記設定手段による設定と、前記記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各前記電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各前記電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む、表示システム。
  5. 1対1に対応して接続される電子黒板装置及び情報処理装置の組を複数含む表示システムであって、
    前記情報処理装置は、
    複数の画像シートを、各画像シートの表示順序と関係付けて記憶するための記憶手段と、
    前記複数の電子黒板装置の各々に表示される画像シートの、前記表示順序の間の関係を設定するための設定手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の画像シートのうち、前記複数の電子黒板装置の1つに表示される画像シートが指定されたことに応答して、前記設定手段による設定と、前記記憶手段に記憶された各画像シートの表示順序とに基づいて、各前記電子黒板装置に表示されるべき画像シートを決定し、各前記電子黒板装置に表示させるための表示制御手段とを含む、表示システム。
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