JP2014149138A - 直膨式冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機における仕事量を低減して、装置全体のエネルギー効率を向上させることができる直膨式冷却装置を提供すること。
【解決手段】直膨式冷却装置1は、圧縮機2、凝縮器3、膨張弁4及び蒸発器5の他に、凝縮器3によって凝縮された冷媒C2の一部を取り出して昇圧する昇圧ポンプ61と、昇圧ポンプ61によって昇圧された冷媒C2を昇温する昇温手段62と、昇温手段62から凝縮器3の入口へ冷媒C1を供給するエジェクタ7とを備えている。エジェクタ7は、昇温手段62によって昇温された冷媒C1が駆動流として流入する際に、圧縮機2の入口201から出口202までの間に設けられた中間ポート203から冷媒C1の一部を抜き出して吸引流として吸引し、この吸引によって生じる混合冷媒C3を、圧縮機2から凝縮器3に繋がる冷媒配管8Aに合流させるよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒を膨張させる際に熱を奪う直膨式冷却装置に関する。
種々の建物においては、冷媒を圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器に循環させて、膨張弁及び蒸発器において蒸発潜熱を利用して室内を冷却する直膨式のヒートポンプが多用されている。
例えば、特許文献1のヒートポンプにおいては、冷媒循環回路において、蒸発器と圧縮機との配管内にエジェクタを設けている。凝縮器の液冷媒の一部を分岐してポンプによって熱交換器へ送り、熱交換器によって高温高圧にされた蒸気をエジェクタの駆動流とする際に、蒸発器から低圧冷媒蒸気を吸引流として吸引する。そして、高温高圧の蒸気と低圧冷媒蒸気との混合気を、エジェクタから圧縮機へ排出している。これにより、圧縮機自体の能力を高めることなく、蒸発器における蒸発能力を高めることができる。
特開昭61−211667号公報
しかしながら、上記特許文献1のヒートポンプにおいては、圧縮機によって全体が圧縮された後の冷媒の一部を、エジェクタを経由して再び圧縮機へ流入させている。そのため、圧縮機において重複して冷媒が圧縮されることになり、冷媒の循環サイクルにおいて無駄な仕事が発生する。
また、圧縮機によって全体が圧縮された後の冷媒の一部をポンプによって熱交換器へ送っている。そのため、ポンプは、冷媒を昇圧する働きをほとんどしておらず、エジェクタの駆動流の流速は、エンジン排熱ボイラ等の熱交換器のみによって増速されることとなり、この増速幅が小さい。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、圧縮機における仕事量を低減して、装置全体のエネルギー効率を向上させることができる直膨式冷却装置を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、冷媒を圧縮する圧縮機と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、
該凝縮器によって凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁と、
該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
上記凝縮器によって凝縮された冷媒の一部を取り出して昇圧する昇圧ポンプと、
該昇圧ポンプによって昇圧された冷媒を昇温する昇温手段と、
該昇温手段によって昇温された冷媒が駆動流として流入する際に、上記圧縮機の入口から出口までの間に設けられた中間ポートから冷媒の一部を抜き出して吸引流として吸引し、該吸引によって生じる混合冷媒を、上記圧縮機から上記凝縮器に繋がる経路に合流させるエジェクタと、を備えていることを特徴とする直膨式冷却装置にある(請求項1)。
上記直膨式冷却装置においては、圧縮機の入口から出口までの間に設けられた中間ポートから圧縮機によって圧縮される途中の冷媒の一部を、エジェクタの吸引流とし、この吸引流と駆動流とによって生じる混合冷媒を、圧縮機から凝縮器に繋がる経路に合流させている。そのため、エジェクタから流出される混合冷媒が再び圧縮機を通過することがなく、冷媒の循環サイクルにおいて無駄な仕事が発生しない。そして、圧縮機においては、中間ポートよりも下流側の仕事量が低減され、圧縮機におけるエネルギー効率を向上させることができる。
また、昇圧ポンプは、凝縮器によって凝縮された冷媒の一部を取り出して、圧縮機の圧縮圧力よりも高い適切な圧力に昇圧している。そして、この昇圧された冷媒を昇温手段によって昇温して、エジェクタの駆動流としている。そのため、高圧の冷媒をエジェクタの駆動流とすることができ、エジェクタの駆動流の流速を大幅に高めることができる。また、昇圧ポンプによる仕事は、凝縮器によって凝縮された液体状態の冷媒を昇圧する仕事となるため、圧縮機において気体状態の冷媒を圧縮する場合に比べて、仕事量を少なくすることができる。
それ故、上記直膨式冷却装置によれば、圧縮機における仕事量を低減して、装置全体のエネルギー効率を向上させることができる。
実施例にかかる、直膨式冷却装置の構成を示す説明図。 実施例にかかる、圧縮機の構造を模式的に示す説明図。 実施例にかかる、エジェクタの構造を模式的に示す説明図。 実施例にかかる、横軸に比エンタルピーをとり、縦軸に圧力をとって、直膨式冷却装置の動作をp−h線図によって示すグラフ。
上述した直膨式冷却装置における好ましい実施の形態につき説明する。
上記直膨式冷却装置において、上記昇圧ポンプとしては、液体状態の冷媒を昇圧(加圧)する種々のポンプを用いることができる。また、上記昇圧手段は、昇圧ポンプによって昇圧された冷媒の圧力をほとんど維持しつつ、この冷媒を昇温する種々の機器とすることができる。また、上記圧縮機の中間ポートは、圧縮機の入口から出口までの間の適宜箇所に設けられ、圧縮機内から外部への開口を可能にしたポートとすることができる。
上記直膨式冷却装置においては、上記中間ポートから上記エジェクタに繋がる経路には、該中間ポートから該エジェクタに流れる冷媒の流量を調整する流量調整弁が設けられていてもよい(請求項2)。
この場合には、圧縮機の中間ポートからエジェクタに吸引する冷媒の流量を流量調整弁によって調整して、エジェクタにおける冷媒の混合割合を適切に調整することができる。
また、上記凝縮器から上記昇圧ポンプに繋がる経路には、該凝縮器から該昇圧ポンプに流れる冷媒の流量を調整する流量調整弁が設けられていてもよい(請求項3)。
この場合には、凝縮器から昇圧ポンプに取り出す冷媒の流量を流量調整弁によって調整して、エジェクタにおける冷媒の混合割合を適切に調整することができる。
また、上記圧縮機は、エンジンに駆動されて作動するよう構成されており、上記昇温手段は、上記エンジンの排熱を用いて冷媒を昇温するエンジン排熱回収器であってもよい(請求項4)。
この場合には、エンジンによって圧縮機を作動させる際に、エンジン排熱回収器によってエンジンの排熱を回収することができ、直膨式冷却装置の全体のエネルギー効率をより向上させることができる。
なお、エンジンの排熱は、エンジンから排気される排気ガス、エンジンによって加温された冷却水等の熱エネルギーとすることができる。
以下に、直膨式冷却装置にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の直膨式冷却装置1は、図1に示すごとく、冷媒C1を圧縮する圧縮機2と、圧縮機2によって圧縮された冷媒C1を凝縮する凝縮器3と、凝縮器3によって凝縮された冷媒C2を膨張させる膨張弁4と、膨張弁4によって膨張された冷媒C2を蒸発させる蒸発器5と、凝縮器3によって凝縮された冷媒C2の一部を取り出して昇圧する昇圧ポンプ61と、昇圧ポンプ61によって昇圧された冷媒C2を昇温する昇温手段62と、昇温手段62から凝縮器3の入口へ冷媒C1を導くエジェクタ7とを備えている。
エジェクタ7は、昇温手段62によって昇温された冷媒C1が駆動流として流入する際に、圧縮機2の入口201から出口202までの間に設けられた中間ポート203から圧縮機2によって圧縮される途中の冷媒C1の一部を抜き出し、これを吸引流として吸引し、この吸引流と駆動流との混合によって生じる混合冷媒C3を、圧縮機2から凝縮器3に繋がる経路としての冷媒配管8Aに合流させるよう構成されている。
なお、本例においては、気体状態の冷媒CをC1で示し、液体状態の冷媒CをC2で示す。
以下に、本例の直膨式冷却装置1につき、図1〜図4を参照して詳説する。
本例の直膨式冷却装置1は、ガスを燃料として稼動するガスエンジン11によって圧縮機2を作動させるよう構成されたガスヒートポンプ(GHP)による冷房空調装置を構成する。
図2に示すごとく、圧縮機2は、渦巻き状の気体通路211を形成する静翼21と、渦巻き状に形成された動翼22とを有し、動翼22を静翼21の気体通路211内に配置して構成されたスクロール式コンプレッサーである。静翼21の気体通路211の外周部に気体(冷媒C)の入口201が形成されており、静翼21の渦巻き状の気体通路211の中心部に気体の出口202が形成されている。そして、スクロール式コンプレッサーは、静翼21の気体通路211に対して動翼22が動く際に、入口201に流入する気体を出口202へと圧縮しながら導くよう構成されている。また、静翼21の気体通路211において、入口201が形成された外周部と出口202が形成された中心部との中間位置には、外部への開口を可能にし、気体を外部へ抜き出すことができる中間ポート203が形成されている。
図1に示すごとく、凝縮器3は、圧縮機2から流入する気体状態の冷媒C1を液体状態に凝縮させる熱交換器によって構成されている。膨張弁4は、凝縮器3から流入する液体状態の冷媒C2を噴出させて蒸発(気化)しやすい状態にするものである。蒸発器5は、膨張弁4によって蒸発しやすい状態になった冷媒C2を気体状態に蒸発させる熱交換器によって形成されている。圧縮機2及び凝縮器3は室外機として設置され、膨張弁4及び蒸発器5は室内機として設置されている。そして、直膨式冷却装置1は、蒸発器5における蒸発潜熱によって、室内を冷却するよう構成されている。
昇圧ポンプ61は、液体状態の冷媒C2を高圧に昇圧する液ポンプによって構成されている。昇圧ポンプ61は、凝縮器3から取り出す冷媒C2を、圧縮機2によって圧縮される冷媒C1の出口圧力よりも高い圧力に昇圧するよう構成されている。
昇温手段62は、ガスエンジン11から排気される排気ガスを用いて冷媒C2を昇温して蒸発させるエンジン排熱回収器である。このエンジン排熱回収器によって、ガスエンジン11から排気される排気ガスの排熱を回収することができる。
図3に示すごとく、エジェクタ7は、駆動流を流入させる入口701側の通路に設けられたノズル71と、吸引流を流入させる吸引入口702側の通路に設けられた拡散混合部72と、拡散混合部72によって混合される混合流(混合冷媒)C3を流出させる出口703に設けられたディフューザ73とを有している。エジェクタ7においては、駆動流として入口701に流入する気体がノズル71によって噴射されるときに、拡散混合部72の圧力が低下し、この圧力低下によって吸引入口702から吸引流として気体が吸引される。そして、入口701から流入した気体と吸引入口702から流入した気体とが拡散混合部72において混合され、ディフーザを通って出口703へ流出される。
図1に示すごとく、圧縮機2と凝縮器3との間、凝縮器3と膨張弁4との間、膨張弁4と蒸発器5との間、蒸発器5と圧縮機2との間は、それぞれ冷媒配管8A,8B,8C,8Dによって繋がれており、直膨式冷却装置1においては、冷媒C1,C2が循環する循環経路が形成されている。
また、凝縮器3の出口側の冷媒配管8Bは、膨張弁4に繋がる冷媒配管8Bから昇圧ポンプ61に繋がる冷媒配管8Eに分岐している。昇圧ポンプ61と昇温手段62との間、昇温手段62とエジェクタ7の入口701との間がそれぞれ冷媒配管8F,8Gによって繋がれており、エジェクタ7の出口703から引き出された冷媒配管8Hは、圧縮機2と凝縮器3との間の冷媒配管8Aに合流している。また、エジェクタ7の吸引入口702と圧縮機2の中間ポート203とは、冷媒配管8Iによって繋がれている。
本例においては、エジェクタ7の吸引入口702と圧縮機2の中間ポート203とを繋ぐ冷媒配管8Iには、中間ポート203からエジェクタ7の吸引入口702に流れる冷媒C1の流量を調整する流量調整弁81Aが設けられている。また、凝縮器3から昇圧ポンプ61に繋がる冷媒配管8Eには、凝縮器3から昇圧ポンプ61に流れる冷媒C2の流量を調整する流量調整弁81Bが設けられている。これらの流量調整弁81A,81Bにより、エジェクタ7においては、昇温手段62から送られる冷媒C1と、圧縮機2の中間ポート203から送られる冷媒C1との混合割合を適切に調整することができる。
次に、本例の直膨式冷却装置1の動作を、図4のp−h線図(圧力と比エンタルピーとの関係を表す線図)を参照して説明する。
図4は、横軸に比エンタルピーh(冷媒Cの単位質量当たりの全熱量として表される。)をとり、縦軸に圧力pをとって、直膨式冷却装置1における冷凍サイクル(冷媒Cの循環サイクル)を示す。図中の曲線は、右側部分が飽和蒸気線L1、左側部分が飽和液線L2を示し、これらの中間位置は臨界点Kを示す。そして、飽和蒸気線L1よりも右側が気体状態を示し、飽和液線L2よりも左側が液体状態を示し、飽和蒸気線L1及び飽和液線L2に囲まれた内側部分が気液混合状態を示す。
同図においては、本例の昇圧ポンプ61、昇温手段62及びエジェクタ7を利用した直膨式冷却装置1についてp−h線図を示すとともに、昇圧ポンプ61、昇温手段62及びエジェクタ7を利用していない従来の直膨式冷却装置についてもp−h線図を示す。
従来の直膨式冷却装置においては、圧縮機92において、気体状態の冷媒C1が圧縮される際には、比エンタルピーhが等エントロピー曲線に沿って上昇しながら圧力pが増加する(図中a点〜b点)。次いで、凝縮器93において、気体状態の冷媒C1は、比エンタルピーhを減少させながら、圧力pが一定のまま液体状態まで変化される(図中b点〜c点)。次いで、膨張弁94において、液体状態の冷媒C2は、比エンタルピーhが一定のまま圧力pが減少し、気液混合状態になる(図中c点〜d点)。そして、蒸発器95において、気液混合状態の冷媒Cは、比エンタルピーhを増加させながら、圧力pが一定のまま気体状態に変化され、圧縮機92に供給される(図中d点〜a点)。こうして、冷媒Cが循環する冷凍サイクルが形成される。
このような従来の直膨式冷却装置における状態変化に対し、本例の直膨式冷却装置1における状態変化は次のようになる。
圧縮機2において、気体状態の冷媒C1が圧縮される際に、中間ポート203がある中間位置に対応した中間圧力まで増加し(図中a点〜e点)、この冷媒C1に、エジェクタ7のディフューザ73から流出される冷媒C1が混合されて、所定の圧力pまで増圧される(図中e点,f点,g点)。次いで、凝縮器3において、気体状態の冷媒C1は、比エンタルピーhを減少させながら、圧力pが一定のまま液体状態まで変化される(図中g点〜c点)。
次いで、凝縮器3の出口からは、凝縮器3から膨張弁4に送られる冷媒C2と、凝縮器3から昇圧ポンプ61に送られる冷媒C2とに分岐される。凝縮器3から膨張弁4に送られる液体状態の冷媒C2は、比エンタルピーhが一定のまま圧力pが減少し、気液混合状態になる(図中c点〜d点)。この気液混合状態の冷媒Cは、蒸発器5において、比エンタルピーhを増加させながら、圧力pが一定のまま気体状態に変化され、圧縮機2に供給される(図中d点〜a点)。
一方、凝縮器3から昇圧ポンプ61に送られる液体状態の冷媒C2は、昇圧ポンプ61によって昇圧されて、液体状態が維持され、かつ比エンタルピーhが一定のまま圧力pが増加する(図中c点〜h点)。次いで、この液体状態の冷媒C2は、昇圧ポンプ61から送られる昇温手段62において、比エンタルピーhを増加させながら、圧力pが一定のまま気体状態まで変化される(図中h点〜i点)。そして、この気体状態の冷媒C1は、エジェクタ7に駆動流として流入し、ノズル71から噴射される際に、等エントロピー曲線に沿って、気体状態のまま圧力pが減少する(図中i点〜j点)。そして、この気体状態の冷媒C1は、ディフューザ73から流出される際に、圧縮機2から流出された気体状態の冷媒C1と混合され(図中f点)、この混合冷媒C3の圧力が増加する(図中f点〜g点)。
本例の直膨式冷却装置1においては、圧縮機2の入口201から出口202までの間に設けられた中間ポート203から圧縮機2によって圧縮される途中の冷媒C1の一部を、エジェクタ7の吸引流とし、この吸引流と駆動流とによって生じる混合冷媒C3を、圧縮機2から凝縮器3に繋がる冷媒配管8Aに合流させている。そのため、エジェクタ7から流出される混合冷媒C3が再び圧縮機2を通過することがなく、冷媒Cの循環サイクルにおいて無駄な仕事が発生しない。そして、圧縮機2においては、中間ポート203よりも下流側の仕事量が低減され、圧縮機2におけるエネルギー効率を向上させることができる。
また、昇圧ポンプ61は、凝縮器3によって凝縮された冷媒C2の一部を取り出して、圧縮機2の圧縮圧力よりも高い適切な圧力に昇圧している。そして、この昇圧された冷媒C2を昇温手段62によって昇温して、エジェクタ7の駆動流としている。そのため、高圧の冷媒C1をエジェクタ7の駆動流とすることができ、エジェクタ7の駆動流の流速を大幅に高めることができる。なお、昇温手段62によって昇温される冷媒C1は、比エンタルピーの増加に伴って蒸発する。ただし、このときの冷媒C1は、完全に蒸発していることがあれば、ミスト状態になっていることもある。
また、昇圧ポンプ61による仕事は、凝縮器3によって凝縮された液体状態の冷媒C2を昇圧する仕事となるため、圧縮機2において気体状態の冷媒C1を圧縮する場合に比べて、仕事量を少なくすることができる。さらに、昇温手段62によって昇圧ポンプ61から送られる高圧の冷媒C2を加熱し、内部エネルギーを増加させることにより、エジェクタ7の出口703での圧力を高めることもできる。
それ故、本例の直膨式冷却装置1によれば、圧縮機2における仕事量を低減して、装置全体のエネルギー効率を向上させることができる。
1 直膨式冷却装置
11 ガスエンジン
2 圧縮機
203 中間ポート
3 凝縮器
4 膨張弁
5 蒸発器
61 昇圧ポンプ
62 昇温手段
7 エジェクタ
8A,8B 流量調整弁

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、
    該凝縮器によって凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁と、
    該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    上記凝縮器によって凝縮された冷媒の一部を取り出して昇圧する昇圧ポンプと、
    該昇圧ポンプによって昇圧された冷媒を昇温する昇温手段と、
    該昇温手段によって昇温された冷媒が駆動流として流入する際に、上記圧縮機の入口から出口までの間に設けられた中間ポートから冷媒の一部を抜き出して吸引流として吸引し、該吸引によって生じる混合冷媒を、上記圧縮機から上記凝縮器に繋がる経路に合流させるエジェクタと、を備えていることを特徴とする直膨式冷却装置。
  2. 請求項1に記載の直膨式冷却装置において、上記中間ポートから上記エジェクタに繋がる経路には、該中間ポートから該エジェクタに流れる冷媒の流量を調整する流量調整弁が設けられていることを特徴とする直膨式冷却装置。
  3. 請求項1又は2に記載の直膨式冷却装置において、上記凝縮器から上記昇圧ポンプに繋がる経路には、該凝縮器から該昇圧ポンプに流れる冷媒の流量を調整する流量調整弁が設けられていることを特徴とする直膨式冷却装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の直膨式冷却装置において、上記圧縮機は、エンジンに駆動されて作動するよう構成されており、
    上記昇温手段は、上記エンジンの排熱を用いて冷媒を昇温するエンジン排熱回収器であることを特徴とする直膨式冷却装置。
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