JP2014148850A - 配送品受取箱および配送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】配送品の誤配送を防止する。
【解決手段】配送者(配達員)が配送品を届ける際に、配送品受取箱100の情報読取り装置102が配送品に付された解錠キーを読み取る。制御部108は、読取り装置102で読み取った解錠キーと、記憶部106に記憶されている解錠キーとを照合し、両解錠キーが一致した場合に電子錠装置101を解錠状態とする。これにより配送者は、配送品受取箱10の開閉扉を開いて配送品を収容部に入れることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、住宅等に設置される配送品受取箱、およびこれを用いた配送システムに関する。
無線読取り装置を備えた郵便受けを顧客宅に設置し、郵便物に貼付されたICタグの情報を無線読取り装置で読み取り、読み取った情報をユーザの携帯電話機に通知する配布物管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−119509号公報
上記の配布物管理システムでは、配送品の誤配送を防止するための措置はとられていない。
本発明に係る配送品受取箱は、配送品を収容する収容部と、収容部の配送品挿脱口を開閉する開閉扉と、開閉扉の施錠および解錠を行う電子錠装置と、配送者が配送品を届ける際に、配送品に付された解錠キーを読み取る情報読取り装置と、外部から入力された解錠キーが記憶される記憶部と、読取り装置で読み取った解錠キーと、記憶部に記憶されている解錠キーとを照合し、両解錠キーが一致した場合に電子錠装置を解錠状態とする制御部とを具備することを特徴とする。
本発明に係る配送システムは、上記配送品受取箱と、ユーザが保有するユーザ端末機と、ユーザ端末機とネットワーク接続可能な配送元または配送業者のサーバとを含むシステムであって、サーバは、配送品に固有の解錠キーを、当該配送品を受け取るべきユーザのユーザ端末機にネットワークを介して通知し、ユーザ端末機は、通知された解錠キーを配送品受取箱に送信して上記記憶部に記憶させるとともに、解錠キーを記憶させた後に、上記通知された解錠キーを、記憶部に記憶された解錠キーと照合するために配送品受取箱の制御部に入力する制御装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、配送品の誤配送を防止できる。
本発明の一実施形態における配送システムの全体構成図。 配送品受取箱の制御系を示すブロック図。 配送品受取箱における処理手順を示すフローチャート。 図3に続くフローチャート。 図3に続くフローチャート。 他の実施形態における配送システムの全体構成図。
図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は本実施形態における配送システムの全体構成を示す概略図である。このシステムを用いた配送サービスを提供する者は、予めサービスの提供を受ける者(以下、ユーザ)の家庭に専用の配送品受取箱10を設置する。この配送品受取箱10は、比較的大型の配送品50を収容可能な収容部11と、その収容部11の挿脱口を開閉する開閉扉(以下、単に扉)12とを有するとともに、専用の電子装置100を組み込んで成る。この受取箱10を設置する際に、電子装置100への電源供給や、通信を可能とするための設備工事が行われる。
20はユーザが保有する端末機(以下、ユーザ端末)、30は通信回線網(例えば、インターネット回線)、40(40A、40B)は各配送業者の配送センター、41は各配送センター40に設置されるるサーバである。配送センター40からユーザ宅に送られる配送品50には、無線ICタグ51が付される。配送業者は、宅配業者や郵便事業者を含む。
図2は配送品受取箱10に組み込まれた電子装置100の制御系を示す。電子装置100は、上記開閉扉12の施錠・解錠を行うための電子錠101と、配送品50に付された無線ICタグ51の情報を読み取るタグリーダー102と、配達員やユーザに警告等を与えるための音声発生部103と、収容部11内を撮影するためのカメラ(例えば、Webカメラ)104と、通信回線網30に接続可能な通信部105と、ROMやRAM等の記憶部106と、扉12の開閉を検知するための開閉スイッチ107と、各部を制御するCPU108とを有して成る。
配送品受取箱10の電子装置100には、1または複数のユーザ端末20を登録することができ、これにより各ユーザ端末20と電子装置100との間で通信が可能となる。例えば、家族のそれぞれが保有するユーザ端末20を電子装置100に登録することができる。ユーザ端末20と電子装置100と間の通信は、通信回線網30および所定の通信サーバを介して行われる。通信サーバは、配送業者側に設置されていてもよいし、本サービスの提供者が保有するサーバでもよい。また、ユーザ端末20と通信サーバとの接続は、無線接続でも有線接続でもよい。
ユーザ端末20は、通信機能(電子メール送受信機能を含む)を備えていれば、スマートフォン等の携帯端末でもよいし、据え置き型あるいはモバイル型の端末機でもよい。各ユーザ端末20のメールアドレスは、配送業者のサーバに予め登録しておく。
配送センター40では、本サービスを利用するユーザ宅に配送品50を配送する場合は、その配送品50に無線ICタグ51を取り付ける。無線ICタグ51は、ICチップから成る不揮発性のメモリ部と、情報送受信用のアンテナ部とを含む小型の電子装置で、RFID(Radio frequency identification)タグ、RFタグ、また単にICタグなどとも呼ばれる。無線ICタグ51は、メモリ部に書き込まれている情報をアンテナ部から電波で送信したり、アンテナ部で受信した情報をメモリ部に記憶することができる。
無線ICタグ51に対する情報の読み書きは、タグリーダー・ライターを用いて非接触で行われる。無線ICタグ51のうちパッシブ型と呼ばれるものは、リーダー・ライターのアンテナ部から発信される電波で電磁誘導を起こすなどして動作可能であるため、電池は内蔵していない。本システムでは、このパッシブ型の無線ICタグ51を用いるのが望ましい。
本サービスの基本的な流れを説明する。
配送センター40では、配送品50の発送に先立ち、宛名の情報に基づいて顧客データベースを検索し、配送先のユーザ情報(ID、メールアドレス等)を取得するとともに、当該配送品50に固有の解錠キーを設定する。そして、無線ICタグ51のメモリ部に、設定した解錠キー、配送品名、配送先、配送元、配送業者名、配達員名、配送センター40のメールアドレス、送達予定日等の情報をタグライターで書き込み、その無線ICタグ51を該当する配送品50の梱包に貼り付ける。また、無線ICタグ51に書き込んだと同等の情報を、当該配送品50を受け取るべきユーザに電子メールで通知する。解錠キーは、例えば数桁の数字やアルファベットの組み合わせから成り、配送品50と1対1で対応する。
ユーザは、配送センター40からユーザ端末20に送られた電子メールを確認し、上記の各種情報を知り、その情報の一つである解錠キーを自宅の配送品受取箱10に設定する。例えば、ユーザ端末20の操作部により解錠キーを入力し、所定操作を行うと、その情報が通信回線網30および通信サーバを介して配送品受取箱10に送られ、通信部105に受信される。CPU108は、その受信した解錠キーを設定する(記憶部106に記憶する)。これによれば、ユーザ端末20が携帯端末やモバイル端末であった場合は、遠隔地(外出先)からも上記解錠キーの設定を行うことができる。別の方法として、配送品受取箱10に例えばテンキーを設けておき、ユーザが解錠キーを手動入力し、設定操作を行うと、CPU108がその解錠キーを設定するようにしてもよい。
配送業者40の配達員は、配送品50を持ってユーザ宅を訪れ、設置されている配送品受取箱10に配送品50の無線ICタグ部分をかざす。これによりタグリーダー部102が、無線ICタグ51のメモリ部に記憶されている情報(以下、タグ情報)を読取る。タグ情報には解錠キーに関する情報が含まれており、CPU108は、読み取った解錠キーと、配送品受取箱10に設定されている(記憶部106に記憶されている)解錠キーとを照合し、両者が一致すると電子錠101を解錠状態とする。これにより配達員は、扉12を手動で開けて収容部11に配送品50を入れることができる。その後、配達員が扉12を閉じると、CPU108は自動的に電子錠101を施錠状態とする。
ユーザは、配送品50の取り出しにあたり、予め電子メールで通知されている解錠キーを配送品受取箱10に入力し、電子錠101を解錠状態とする。例えば、ユーザ端末20の操作部により解錠キーを入力し、所定操作を行うと、その情報が通信回線網30および通信サーバを介して配送品受取箱10に送られ、通信部105に受信される。CPU108は、その受信した解錠キーと、配送品受取箱10に設定されている解錠キーとを照合し、両者が一致すると電子錠101を解錠状態とする。これによりユーザは、配送品受取箱10から配送品50を取り出すことができる。なお、上述したテンキー付きの配送品受取箱10であれば、テンキーで解錠キーを入力して解錠することができる。
図3〜図5は、上述の配送サービスを実現するための処理手順を示すフローチャートである。このプログラムは、配送品受取箱10の記憶部106に予め組み込まれており、システムの稼働に伴ってCPU108により実行される。
CPU108は、タグリーダー102を介して無線ICタグ51から上記タグ情報が入力されるか、または通信部105を介してユーザ端末30から解錠キーが入力されるのを待つ(ステップS1,S22)。配送業者の配達員が、配送品50に添付された無線ICタグ51を配送品受取箱10にかざすと、タグリーダー102がタグ情報を読取り、これに伴ってステップS1が肯定され、ステップS2に進む。
なお、無線ICタグ51が配送品50のいずれの位置に貼付されていても、配送品50を配送品受取箱10にある程度近づけるだけで、タグリーダー102によるタグ情報の読取りが行われるようにすることが望ましい。これによれば、配達員は無線ICタグ51の貼付位置を特に意識する必要はない。
ステップS2では、カメラ104で撮像した収容部11内の画像を解析し、収容部11が空か否かを判定する。収容部11に配送品50と思しき物体が存在すると判断した場合は、ステップS2からステップS3に進み、音声発声装置103により配達員に警告を発声し、ステップS1に戻る。警告の内容は、既に別の配送品50が入っているので、新たな配送品50を入れることができないというものである。この場合、電子錠101は施錠状態が維持されるので、配達員は扉12を開放することはできず、既に入っている配送品50の盗難防止が図られる。配達員は、電話または電子メールで、既に入っている配送品50を取り出すようユーザに要請する。
なお、配送品受取箱10の正面に表示装置を設け、その表示により収容部11が空か否かが一目で分かるようにしてもよい。
収容部11が空と判定された場合はステップS2からステップS4に進み、読み取ったタグ情報に含まれる解錠キーを、配送品受取箱10に設定されている解錠キーと照合する。ステップS5で両解錠キーが一致しないと判定された場合は、ステップS6で配送品50が間違っている旨の警告を音声発生部103にて発声し、ステップS1に戻る。この場合も電子錠101は施錠状態が維持されるので、配達員は扉12を開けることができず、配送品50を配送品受取箱10に入れることはできない(誤配送防止)。
ここで、解錠キーが一致しないということは、配送品50が間違っている、つまり配達員がその家に配達すべきでない配送品50を配送品受取箱10に入れようとしたか、あるいはユーザが配送品受取箱10に正しい解錠キーを設定していないかのいずれかである。ステップS6の音声警告を受けた配達員は、今一度配送品50の宛名を確認し、間違っていれば正しい配送品50で再度試行する。間違っていなければ、ユーザに正しい解錠キーを設定するよう電話あるいは電子メールで要請する。
ステップS5で両解錠キーが一致したと判定されるとステップS7に進み、電子錠101を解錠状態とする。これにより配達員は、配送品受取箱10の扉12を手動で開け、配送品50を収容部11に入れることができる。
ステップS8では、扉12が開放されたか否かを判定し、否定されるとステップS9で所定時間が経過したか否かを判定する。ステップS9が否定されるとステップS8に戻り、肯定されると、ステップS10で電子錠101を施錠状態とし、ステップS1に戻る。ステップS9が肯定されるということは、解錠後に配達員がなかなか扉12を開けようとしないことを意味し、用心のために施錠する。
ステップS8で扉開放と判定されると、ステップS11で再度タグ情報の入力を待ち、入力されるとステップS12でキー照合を行う。再度照合を行うのは、たとえ正しい配送品50で解錠がなされた場合でも、扉開放後に間違った配送品50を配送品受取箱10に入れようとする可能性を排除できないためである。なお、タグリーダー102は、配送品50を配送品受取箱10に入れようとしているときも、配送品50の無線ICタグ51からタグ情報を読取り可能な位置に配置されている。
ステップS13で解錠キーが不一致と判定されると、ステップS16で配送品50が間違っている旨の警告を音声発生部103にて発声する(誤配送防止)。その後、ステップS8に戻る。
なお、扉開放後に所定時間が経過してもタグ情報が入力されない場合、つまり扉開放後に配達員がなかなか配送品50を入れようとしない場合は、ステップS14が肯定され、ステップS15で、扉12が長時間開いたままであることをユーザ端末20に電子メールで通知する。その後、ステップS1に戻る。
ステップS13で解錠キーが一致と判定されるとステップS17に進み、扉12が閉められたか否かを判定する。ステップS17が否定されるとステップS11に戻り、肯定されるとステップS18でカメラ104による配送品50の確認を行う。すなわち、カメラ104で撮像した収容部内の画像を解析し、配送品50と判断できる物体が収容部内に存在するか否かを判別する。ステップS18が否定されるとステップS19に進み、配送品50が入っていない旨の警告(配達員向け)を音声発生部103にて発声し、ステップS8に戻る。
ステップS18が肯定されるとステップS20に進む。ステップS18が肯定されたということは、正しい配送品50が収容部11に入った状態で扉12が閉じられた、つまり当該配送品50の配送が問題なく完了したことを意味する。そこでCPU108は、盗難防止のためステップS20で電子錠101を施錠状態とし、ステップS21で、配送品50が届いた旨の電子メールをユーザ端末20に送信する。同様に、配送完了の旨の電子メールをCPU108が配送センター40のサーバに送信するようにしてもよい。この場合、配送センター40のメールアドレスは、正しい配送品50の無線ICタグ51から読み取ったタグ情報から得る。いずれの電子メールにも、読み取ったタグ情報が記載される。これらの電子メールは、配達員が正しい配送品50を確かに届けたことの証明になるので、配達員はユーザから受領印をもらう必要はない。
ユーザは、ステップS21で送られた電子メールを確認し、配送品50の到着を知る。電子メールには上記タグ情報が記載されているので、何が送られてきたのかも知ることができる。ユーザが配送品50を配送品受取箱10から取り出すには、先に配送センター40から電子メールで送られてきた解錠キーをユーザ端末20から配送品受取箱10に入力する。その入力方法は上述したとおりである。
上記ステップS1、S22のループを回っているときにユーザ端末20から解錠キーが入力されると、ステップS22が肯定される。ここで、配送品受取箱10に解錠キーが入力されるのは、ユーザがユーザ端末20で解錠操作を行った場合と、キー設定操作を行った場合のいずれかである。CPU108は、ステップS22Aでそのいずれであるかを判定し、後者であればステップS36に進み、入力された解錠キーを記憶部106に記憶する。
一方、前者、つまり解錠操作であると判定された場合はステップS23に進み、入力された解錠キーと、配送品受取箱10に設定されている(記憶部106に記憶されている)解錠キーとの照合を行う。ステップS24では、両解錠キーが一致したか否かを判定し、否定されるとステップS25でユーザに警告を行い、ステップS1に戻る。警告内容は、解錠キーが不一致であるため、扉12を開放することができない(電子錠101を解錠状態にすることができない)というものである。つまり、予め電子メールで解錠キーを通知された者でなければ、たとえ家族であっても扉12を開けて配送品50を取り出すことはできない。
なお、家族間のプライバシーを考慮しないプランを選べるようにしてもよい。この場合は、家族全員のユーザ端末20にマスターキーを記憶させておき、家族であればいつでも誰でも解錠できるようにすればよい。
ステップS24で解錠キーが一致したと判定されるとステップS26に進み、電子錠101を解錠状態とする。これによりユーザは、扉12を開けて配送品50を取り出すことができる。
CPU108は、ステップS27で扉12が開いているか否かを判定し、否定されるとステップS28に進む。ステップS28では所定時間が経過したか否かを判定し、否定されるとステップS27に戻る。ステップS28が肯定されるとステップS29に進み、用心のため電子錠101を施錠状態とし、ステップS1に戻る。
ステップS27で扉12が開いていると判定されるとステップS30に進み、扉12が閉じているか否かを判定する。ステップS30が否定されるとステップS31に進み、所定時間が経過したか否かを判定する。ステップS31が否定されるとステップS30に戻り、肯定されるとステップS32で、扉12が長時間開いたままであることをユーザ端末20に電子メールで通知する。その後、ステップS1に戻る。
ステップS30で扉12が閉じていると判定されると、ステップS33で配送品50が取り出されたか否かを判定する。すなわち、カメラ104で撮像した収容部11内の画像を解析し、収容部11が空か否かを判定する。ステップS33が肯定されると、ユーザによる配送品50の取り出しが完了したので、ステップS34で、現在、配送品受取箱10に設定されている解錠キーを失効させる(記憶部106から消去する)。ステップS35では、電子錠101を施錠状態とし、その後、ステップS1に戻る。
上記のように、配送品50の取り出しに伴って解錠キーを失効させるようにしたので、例えば配送品開封後に廃棄された梱包を誰かが拾い、それに貼付された無線ICタグ51を用いて配送品受取箱10を開けようとしても開けることはできない。なお、上述した家族間のプライバシーを考慮しないプランでは、ユーザはマスターキーで解錠できるので、配達員が正しい配送品50を配送品受取箱10に入れて扉12を閉じた時点で(上記ステップS18が肯定された時点で)解錠キーを失効させてもよい。
一方、ステップS33が否定されると、配送品50が未だ取り出されていないので、ステップS34をスキップしてステップS35に進む。
なお、CPU108は、配送完了後に収容部11内の画像を定期的にチェックし、配送品50が取り出されていない場合は、その都度ユーザに取り出しを促す内容の電子メールを送信するようにすることが望ましい。
また、配送品受取箱10に設けたカメラ104の画像は、配送センター側においても確認できるようにしてもよい(その方法は後述する実施形態で説明する)。これによれば、配達員は事前に(配送センターを出発する前、あるいは配達途中でも)配送品受取箱10が空か否かを確認でき、もし空でなければ空にするようユーザに電子メール等で要請することができ、配達がスムーズに行える。
次に、集合住宅向けの共用の配送品受取箱に本発明を適用した場合の実施形態を説明する。
この種の共用の配送品受取箱として、マンション等に設置されるいわゆる宅配ボックスが実用に供されている。宅配ボックスは、1つの集合住宅に複数設置され、配達員はいずれかのボックスに配送品を入れる。現状では、いずれの宅配ボックスが空であるかが事前に確認できないため、配送品を入れるべきボックスは、配達員がその集合住宅に到着して初めて決まる。
図6は本実施形態における配送システムのネットワーク図を示し、図1と同様の構成要素には、同一の符号を付す。集合住宅60に設置される個々の配送品受取箱10は、先の実施形態で説明した配送品受取箱10と同様のハード構成を有し、通信部105は、集合住宅60に設けたサーバ61を介して通信回線網30に接続される。個々の配送品受取箱10には、予め固有のシリアル番号が付されており、その番号が各扉12の表面に明示されている。各配送品受取箱10で行われる処理は、先の実施形態(図4〜図6)と同様である。
配送センター40の各配達員は、配送品受取箱10のカメラ104で撮像された画像を自身の端末70で確認できる。例えば、端末70で所定の確認画面を表示し、集合住宅名を入力すると、その集合住宅に設置されている各配送品受取箱10のカメラ画像が、サーバ61、通信回線網30、サーバ41を介して端末70に表示される。各画像には、対応する配送品受取箱10のシリアル番号が表示される。
本実施形態におけるサービスの流れを説明する。
配達員は、配送品50を集合住宅60に配送するにあたり、その集合住宅60に設置されている各配送品受取箱10の画像を端末70で確認し、配送品50を入れるべき空の配送品受取箱10を選択し、予約する。端末70で予約画面を表示し、そこで配送先の集合住宅と、選択した配送品受取箱10のシリアル番号とを入力すると、その情報がサーバ41および通信回線網30を介して、該当する集合住宅60のサーバ61に送られる。
サーバ61のCPUは、送られてきた情報(予約情報)に基づき、当該配送品受取箱10が空であるか否かを画像で確認するとともに、未予約か否かを判定する。当該配送品受取箱10が空であり、かつ未予約であれば予約を承認し、予約済みの設定を行うとともに、予約完了の旨を配達員の端末70に表示する。当該配送品受取箱10が空でない場合、また空であっても既に予約済みの場合は予約を承認せず、その旨を配達員の端末70に表示する。

なお、配達員は、上述した配送品受取箱10の選択および予約操作を、配送センター40においても、また配達途中においても行うことができる。
また、配送センター40では、先の実施形態と同様に、無線ICタグ51への情報書き込み、その無線ICタグ51の配送品50への貼付、およびユーザへのメール通知を行う。ただし、ユーザに送る電子メールには、上述した各種情報に加え、予約した配送品受取箱10のシリアル番号が記載される。
上記の電子メールをユーザ端末20で受信したユーザは、記載されているシリアル番号に該当する配送品受取箱10に対して解錠キーの設定を行う。例えば、ユーザ端末20の操作部によりシリアル番号と解錠キーとを入力し、所定操作を行うと、その情報が通信回線網30および通信サーバを介してサーバ61に送られる。サーバ61のCPUは、受信した解錠キーを、受信したシリアル番号に対応する配送品受取箱10に送信する。解錠キーを受信した配送品受取箱10のCPUは、その解錠キーを設定する(記憶部106に記憶する)。
その後に配達員およびユーザが行うべき作業は、対象となる配送品受取箱10がシリアル番号で特定されたものである点を除いて先の実施形態と同様である。サーバ16は、配達員が正しい配送品50を配送品受取箱10に入れて扉12を閉じた時点、あるいはユーザが配送品50を配送品受取箱10から取り出した時点で、その配送品受取箱10の予約を解除する。
以上の各実施形態において、配送品受取箱10のカメラ104は、収容部11内を撮像するものと、外部前方を撮像するものの2台構成であってもよい。外部カメラは、配送品受取箱10の前で動きがあると作動し、その画像は配送品受取箱10のCPU108によって記憶部106やハードディスク(不図示)等に日付や時刻とともに保存される。これによれば、配送品50を届けに来た配達員の顔や動作を画像として記録しておくことができ、後にトラブル等が発生したときに役立つ。
また、本配送システムをインターネットを通じた通信販売(いわゆるネット通販)に限定する場合、無線ICタグ51を配送品に貼付する作業は、通販サイト側で行うようにしてもよい。この場合、上記配送センターのサーバに代えて通販サイトが保有するサーバを用いてもよい。さらに、配送品50に無線ICタグ51を貼付する例を示したが、バーコードやQRコード(登録商標)をもってこれに代えることができる。これらが提供する情報は、最低限解錠キーのみ(図7の実施形態では、解錠キーと配送品受取箱10のシリアル番号のみ)でもよい。
また、電子錠101が破損して施錠不能となることを考慮し、南京錠等の別の施錠装置で扉12を施錠できるようにしてもよい。配達員は、このような場合に備えて施錠装置を常に携帯し、もしそれを用いて扉12を施錠したら、その旨を電話または電子メールでユーザに通知する。ユーザは、配達員もしくは配送センターに電話して扉12を解錠するよう要請し、解錠後に配送品50を取り出す。これにより、盗難防止効果をより高めることができる。
10 配送品受取箱
11 収容空間
12 開閉扉
20 ユーザ端末
30 通信回線網
40(40A、40B) 配送センター
41、61 サーバ
50 配送品
51 無線ICタグ
60 集合住宅
70 配達員の端末
100 配送品受取箱の電子装置
101 電子錠
102 タグリーダー
103 音声発生装置
104 カメラ
105 通信部
106 記憶部
107 扉開閉検知スイッチ
108 CPU

Claims (5)

  1. 配送品を収容する収容部と、
    前記収容部の配送品挿脱口を開閉する開閉扉と、
    前記開閉扉の施錠および解錠を行う電子錠装置と、
    配送者が配送品を届ける際に、配送品に付された解錠キーを読み取る情報読取り装置と、
    外部から入力された解錠キーが記憶される記憶部と、
    前記読取り装置で読み取った解錠キーと、前記記憶部に記憶されている解錠キーとを照合し、両解錠キーが一致した場合に前記電子錠装置を解錠状態とする制御部とを具備することを特徴とする配送品受取箱。
  2. 前記制御部は、前記電子錠装置を解錠状態とした後に前記開閉扉が閉じられると、前記電子錠装置を施錠状態とすることを特徴とする請求項1に記載の配送品受取箱。
  3. 前記制御部は、前記電子錠装置を解錠状態とした後、前記開閉扉が閉じられたとき、またはその後に配送品が前記収容部から取り出されたことが検知されたときに、前記記憶部に記憶されている解錠キーを消去することを特徴とする請求項1または2に記載の配送品受取箱。
  4. 前記収容部に配送品が入っているか否かを検知する検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記検知部により前記配送品が入っていないことが検知されている場合は、解錠後に前記開閉扉が閉じられても前記電子錠装置を施錠状態とせず、配送品未送達の旨の警告を発することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配送品受取箱。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の配送品受取箱と、
    ユーザが保有するユーザ端末機と、
    前記ユーザ端末機とネットワーク接続可能な配送元または配送業者のサーバとを含む配送システムであって、
    前記サーバは、配送品に固有の解錠キーを、当該配送品を受け取るべきユーザのユーザ端末機にネットワークを介して通知し、
    前記ユーザ端末機は、前記通知された解錠キーを前記配送品受取箱に送信して前記記憶部に記憶させるとともに、解錠キーを記憶させた後に、前記通知された解錠キーを、前記記憶部に記憶された解錠キーと照合するために前記配送品受取箱の前記制御部に入力する制御装置を有することを特徴とする配送システム。
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