JP2014145624A - ***物量測定装置 - Google Patents

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JP2014145624A JP2013013591A JP2013013591A JP2014145624A JP 2014145624 A JP2014145624 A JP 2014145624A JP 2013013591 A JP2013013591 A JP 2013013591A JP 2013013591 A JP2013013591 A JP 2013013591A JP 2014145624 A JP2014145624 A JP 2014145624A
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Hironori Yamazaki
洋式 山▲崎▼
Koji Yoshizumi
宏治 吉積
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Abstract

【課題】使用者の羞恥心をなくすとともに、医療従事者の手間を削減することができる***物量測定を提供すること、医療従事者の助けを必要とせず、使用者だけで測定できるため、無菌室の状態維持を促進し、患者の予後管理を良好にすることができる***物量測定を提供することを目的としている。
【解決手段】大便と小便の比重を各々登録しておく比重登録手段と、第1測定管路のみを溜水圧測定手段に連通させたときに溜水圧測定手段によって測定される溜水圧の変化量から第1の変化量を算出すると共に、第2測定管路のみを溜水圧測定手段に連通させたときに溜水圧測定手段によって測定される溜水圧の変化量から第2の変化量を算出する溜水量算出手段と、比重登録手段に登録された値と、溜水量算出手段によって算出された値とをもとに***物の***物量を大便量と小便量とに分けて算出する個別***物量算出手段と、を有することを特徴とする***物量測定装置。

【選択図】 図1

Description

本発明は、***物量測定装置に係り、特に大便量と小便量の個別測定を行う***物量測定装置に関する。
骨髄を含む臓器移植後の化学療法において、例えば造血細胞移植ガイドラインが示すように、便量の測定や便の状態の観察など排便管理をすることで移植後の特に拒絶反応状態の経過を観察しているため、大便と小便の体積をそれぞれ測定する必要がある。
そこで、従来では、例えば、特許文献1に記載されているように、排便時に排出される排便ガス中の二酸化炭素濃度を測定することによって排便量を推定する生体情報測定装置が知られている。また、特許文献2に記載されているように、測定管路を2つ設け、ボウル部の水位変化を測定することにより、尿の比重を考慮した尿量および尿流率を測定する排尿情報測定装置が知られている。
しかしながら、特許文献1に記載された生体情報測定装置においては、排便時に排出される排便ガス中の二酸化炭素濃度を測定し、二酸化炭素ガス濃度と排便量との相関関係から排便量(大便量)を推定しているため、小便量を測定することはできないという問題があった。
また、特許文献2に記載された排尿情報測定装置おいては、測定管路を2つ設け、ボウル部の水位変化を測定することにより、尿の比重を考慮した尿量を測定することはできるが、大便量を測定することはできないという問題があった。
すなわち、上述した特許文献1及び特許文献2に記載された方法では、小便と大便が混ざった状態では、個々の測定を実現することができないという問題があった。
そのため、小便量及び大便量をそれぞれ測定する方法として、使用者はポータブルトイレに汚物を排出し、その後、医療従事者が汚物を回収して、個々の測定を行うという方法をとっていた。
特開2010−230359号公報 特開2011−169709号公報
しかしながら、上述した測定方法では、使用者が羞恥心を抱いてしまう。また、医療事業者は、***物の不快な臭いを嗅がざるを得ないとともに***物が入ったトレーの回収及びトレーの片付けなどに手間がかかってしまう。特に、移植患者が療養を行う無菌室に前記ポータプルトイレ等を処理するために人が入ることは無菌状態を劣化させ、移植後の患者の予後管理に悪影響をもたらすという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、男性・女性共に便器に普段通りの***を行うだけで、大便量と小便量の個別算出を実現することができる。これにより、使用者の羞恥心をなくすとともに、医療従事者の手間を削減することができる***物量測定を提供することを目的としている。また、医療従事者の助けを必要とせず、使用者だけで測定できるため、無菌室の状態維持を促進し、患者の予後管理を良好にすることができる***物量測定を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、溜水が形成された状態で使用者の***物を受けるボウルを有する便器と、ボウル内面の底部より所定量だけ高い位置に設けられた第1開口部に連通する第1測定管路と、ボウルの内面の底部に設けられた第2開口部に連通する第2測定管路と、第1測定管路および第2測定管路の他端と連通して設けられ、溜水によって生じる水圧を溜水圧として使用者が***する前後の溜水圧の変化量を測定する溜水圧測定手段と、を有する***物量測定装置において、大便と小便の比重を各々登録しておく比重登録手段と、第1測定管路のみを溜水圧測定手段に連通させたときに溜水圧測定手段によって測定される溜水圧の変化量から第1の変化量を算出すると共に、第2測定管路のみを溜水圧測定手段に連通させたときに溜水圧測定手段によって測定される溜水圧の変化量から第2の変化量を算出する溜水量算出手段と、比重登録手段に登録された値と、溜水量算出手段によって算出された値とをもとに***物の***物量を大便量と小便量とに分けて算出する個別***物量算出手段と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、大便と小便の比重を各々登録しておく比重登録手段と、第1測定管路のみを溜水圧測定手段に連通させたときに溜水圧測定手段によって測定される溜水圧の変化量から第1の変化量を算出すると共に、第2測定管路のみを溜水圧測定手段に連通させたときに溜水圧測定手段によって測定される溜水圧の変化量から第2の変化量を算出する溜水量算出手段と、比重登録手段に登録された値と、溜水量算出手段によって算出された値とをもとに***物の***物量を大便量と小便量とに分けて算出する個別***物量算出手段と、を有しているため、大便と小便が混ざった状態においても、大便量と小便量の個別算出を実現することができる。そのため、男性・女性共に、便器に対して普段通りの***を行うだけで大便量と小便量を算出することができる。よって、使用者が***物を医療従事者に見せるという使用者の羞恥心をなくすことができる。また、医療従事者は不快な臭気を嗅ぐ必要がなくなるとともに、***物の回収を行うためのトイレブースまでの行き来の手間や***物が入ったトレーの片付けなどの手間を削減することができる。さらに、医療従事者の助けを必要とせず、使用者だけで測定できるため、無菌室の状態維持を促進し、患者の予後管理を良好にすることができる。
本発明において、好ましくは、比重登録手段は、***された大便の状態に基づく大便状態情報が使用者によって入力されることにより推定された大便の比重を登録しておく。
このように構成された本発明においては、比重登録手段は、***された大便の状態に基づく大便状態情報が使用者によって入力されることにより推定された大便の比重を登録しておくため、大便の比重を算出するための装置を別途設ける必要がない。また、従来のように大便のみを***する必要がなく、使用者にとって簡単な方法である。
本発明において、好ましくは、使用者が小便のみを***したと指定したときは、個別***物量算出手段は、小便量および小便の比重を算出し、比重登録手段は、個別***物量算出手段により算出された小便の比重を登録しておく。
このように構成された本発明においては、使用者が小便のみを***したと指定したときは、個別***物量算出手段は、小便量および小便の比重を算出し、比重登録手段は、個別***物量算出手段により算出された小便の比重を登録しておくため、使用者が小便の比重を入力して登録する必要がない。すなわち、比重登録手段により小便の比重が登録されるために、使用者が特別な操作を行う必要がない。また、個別***物量算出手段により算出された小便の比重が比重登録手段によって登録されることにより、次の測定以降の個別***物量算出手段により算出される大便量と小便量の精度がより高くなる。
本発明の***物量測定装置によれば、男性・女性共に大便器に普段通りの***を行うだけで、大便量と小便量の個別算出を実現することができる。これにより、使用者の羞恥心をなくすとともに、医療従事者の手間を削減することができる。また、無菌室の状態維持を促進し、患者の予後管理を良好にすることができる。
本発明の実施例における***物量測定装置全体を示す斜視図である。 本発明の実施例における機能ブロック図である。 本発明の実施例における全体構成を示すシステム構成図である。 本発明の測定原理を説明する模式図である。
本発明の実施例における***物量測定装置の全体構成について、図1を用いて説明する。
図1は本発明の実施例における***物量測定装置全体を示す斜視図である。
本実施例における***物量測定装置1は、便器2と、便器2に一体的に組み込まれ、局部洗浄や局部乾燥などの衛生洗浄機能を備えた便器機能部3と、便器2の背後に設置されたキャビネット4と、キャビネット4の内部に収納され、使用者が***する大便の量である大便量または尿の量である小便量を算出する***物量算出部7と、使用者が***物量測定装置1の各種動作を指示する操作部5と、使用者の認証を行う個人認証手段6とで構成されている。
便器2は、溜水が形成された状態で使用者の***物を受けるボウル22を有し、便器2の上面には、便座31が便器機能部3に対し回動自在に取り付けられている。本実施例では、一般的に採用される便蓋を省略し、使用者の上半身を支えることを配慮した背もたれ41をキャビネット4に設置しているが、便座31と同様に、便蓋を便器機能部3に対し回転自在に取り付けてもよい。
***物量算出部7は、使用者が***する前後の溜水圧の変化量を測定する溜水圧測定手段と、大便と小便の比重を各々登録しておく比重登録手段と、溜水圧測定手段によって測定される溜水圧の変化量から溜水水位を求め、溜水水位に対応する溜水量を算出する溜水量算出手段と、***物の***物量を大便量と小便量とに分けて算出する個別***物量算出手段などを有している。
キャビネット4には、前述したように、使用者の上半身を支えるための背もたれ41が設置されている。キャビネット4の内部には、必要に応じて、尿中の特定成分濃度等を測定する尿成分測定部や尿流率を測定する尿流率測定部などを収納しても良い。収納するものの占有体積により、キャビネット4の大きさ・形状は変更が可能である。
操作部5は、便器機能部3を備えた便器用のリモコン51と、***物量測定装置用のリモコン52とを備えている。
便器用のリモコン51は、便器の洗浄や局部洗浄を行う際に操作するものであり、便器の洗浄水量を選択できるスイッチや局部洗浄のモードを選択できるスイッチなどが設けられている。
***物量測定装置用のリモコン52は、測定の開始、終了、中断などの***物量測定装置1の操作を行うためのスイッチや、測定結果を使用者に開示するための表示部などが設けられている。
個人認証手段6は、使用者が持つIDカードやIDタグにより、使用者の氏名や年齢、測定履歴などの個人情報を取得して個人を特定するとともに、測定後の結果を記録する。
このほか、個人認証手段6は、***物量測定装置用のリモコン52に設けられたスイッチを使用者が操作することにより、予めリモコン52に記憶されている個人情報を取得して個人を特定し、測定後の結果を記録する方法であってもよい。
本実施例では、測定結果を***物量測定装置用のリモコン52の表示部に表示することにより使用者に開示されるようになっているが、プリンタを用いて測定結果を印刷することにより使用者に開示してもよい。この場合、プリンタの設置位置は、使用者の視認性を考慮して、キャビネット4の上部やリモコン51、52が取り付けられている壁面に設けることが好ましい。
また、測定結果を使用者に開示するだけでなく、病院内のLANを活用し、上述した方法などにより取得した個人情報とともに測定結果を医療従事者が使用するパソコンやプリンタ等に送信することが好ましい。
なお、測定結果を使用者には見せない方が良いという臨床的な配慮が必要な場合には、使用者には測定結果を開示せず、医療従事者のみに開示してもよい。
本実施例における***物量測定装置1の構成について、図2および図3を用いて説明する。
図2は、本発明の実施例における機能ブロック図である。図3は、本発明の実施例における全体構成を示すシステム構成図である。なお、便器機能部3の詳細な構成は省略している。
図2に示すように、給水源20から供給される水は、洗浄水供給手段21によって給水管路を介してボウル22に供給される。
図3において、洗浄水供給手段21は、止水栓210、分岐金具211、三方弁213から構成されている。また、給水管路として、ボウル22を洗浄するリム洗浄のためのリム給水管路214、***物混じりの溜水を排水配管26へ排出するゼット洗浄のためのゼット給水管路216、測定水位の形成を行うための溜水形成給水管路217の3つの管路がある。リム給水管路214は、リム吐水口215に向けられている。ゼット給水管路216は、本発明の第2開口部としても機能するゼット吐水口821に向けられている。溜水形成給水管路217は、測定開始水位形成のために設けられた補水タンク103に向けられている。
上水道などの給水源からの給水された水は、止水栓210を通って供給され、分岐金具211と三方弁213によって分岐される。分岐された水は、リム給水管路214と、ゼット給水管路216と、溜水形成給水管路217とを介し、ボウル22に供給される。
図2および図3に示すように、便器2には、排水ソケット25を介して建物の排水配管26と連通されたトラップ24が設けられている。ボウル22内には、排水配管26の内部で発生した悪臭や衛生害虫などがトイレ内に侵入することを防止するための溜水23が形成されている。使用者の***した***物混じりの溜水23は、トラップ24を通り排水ソケット25を経由して排水配管26に排出されるようになっている。
図2に示すように、***物量算出部7には、使用者の***によって変化する溜水圧の変化量を測定する測定部8と、***物量測定装置1の各種動作の制御、および、測定部8で求められた水圧の変化量を用いて***物量の算出を行う制御部9と、が設けられている。また、測定開始時の水位を形成する測定開始水位形成部10と、ボウル22の形状に依存する溜水水位と溜水量との関係を検量線として求める検量線作成部11も設けられている。
測定部8は、溜水23の水位によって生じる圧力(水頭圧)を溜水圧として、使用者が***する前後の溜水圧の変化量を測定する溜水圧測定手段84と、溜水23と異なる水位位置で流体的に連通する第1測定管路81および第2測定管路82と、それらの測定管路を択一的に選択する測定管路切替手段83と、を有している。なお、本発明において、使用者が***する前後の溜水圧の変化量は、使用者が***する前の溜水圧の変化量と使用者が***した後の溜水圧の変化量との差を指している。
図3において、溜水圧測定手段84は、圧力センサ842である。また、第1測定管路81は、第1測定管路812であり、第2測定管路82は、第2測定管路823である。さらに、測定管路切替手段83は、開閉弁832、834、835の3つの開閉弁から構成されている。
第1測定管路812は、ボウル内面の底部より所定量だけ高い位置に設けられた第1開口部811と連通し、第1測定管路812の他端は、圧力センサ842と連通している。さらに、圧力センサ842には、測定管路843が接続されている。そのため、ボウル22と圧力センサ842が第1開口部811および第1測定管路812を介して連通することとなる。よって、圧力センサ842を用いて、溜水圧の変化量を測定することができる。
第2測定管路823は、ボウル内面の底部に設けられた第2開口部821と連通し、第2測定管路823の他端は、圧力センサ842と連通している。さらに、圧力センサ842には、測定管路843が接続されている。そのため、ボウル22と圧力センサ842が第2開口部821および第2測定管路823を介して連通することとなる。よって、圧力センサ842により、溜水圧の変化量を測定することができる。
なお、本発明におけるボウルの内面の底部より所定量だけ高い位置とは、予想される***物の***物量の最大量がすべてボウルの底部に集積貯留したと仮定したときの溜水の水位と測定開始時の水位(以下、測定開始水位(Y))との間の水位範囲内に所定位置を設定する。また、本発明における第2測定管路のボウル内の開口部の位置に関するボウルの底部とは、図3で示すように、通常の***状態で***物が沈降する部分であれば良く、実験的に底部近傍で最適な位置を求めて設定すればよい。
また、第1測定管路812の途中には開閉弁831および開閉弁832が、第2測定管路823の途中には開閉弁833、開閉弁834および開閉弁835が設けられている。開閉弁832を開弁し、開閉弁834および開閉弁835を閉弁すると、第1測定管路812のみが連通する。開閉弁832を閉弁し、開閉弁834および開閉弁835を開弁すると、第2測定管路823のみが連通する。また、開閉弁831および開閉弁833は、***物量算出部7を便器2から着脱する機能を有している。すなわち、***物量算出部7を便器2から着脱する際は、開閉弁831および開閉弁833を閉弁する。
また、図2において、測定部8は、溜水水位に影響を与える排水配管圧を測定する排水配管圧測定手段85と、排水配管圧測定手段85によって得られた排水配管圧が溜水圧に与える影響量を算出して溜水圧を補正する排水配管圧変動補正手段86とを備えている。排水配管圧変動補正手段86は、排水配管26内で発生する圧力変動が溜水水位に与える影響量を求め、圧力変動が無い状態の溜水圧に補正を行うものである。
図3において、排水配管圧測定手段85は、トラップタンク87に取り付けられている排水配管圧測定センサ861である。また、排水配管圧変動補正手段86は、図示していない。
排水配管圧測定センサ861は、トラップタンク87と排水ソケット25とを連通する排水配管連絡管路862を介して、排水配管26内で発生している圧力を排水配管圧として測定している。排水配管圧変動補正手段では、排水配管圧測定センサ861によって測定された排水配管圧が溜水圧に与える影響量が測定した溜水圧の補正量として算出され、圧力センサ842が測定する溜水圧の変化量は、常に排水配管圧変動が無い状態の値に補正されるようになっている。
図2において、制御部9は、***物量測定装置1の各種動作の制御をする部分の他に、大便と小便の比重を各々登録しておく比重登録手段91と、第1測定管路81のみを溜水圧測定手段84に連通させたときに溜水圧測定手段84によって測定される溜水圧の変化量から第1の変化量を算出すると共に、第2測定管路82のみを溜水圧測定手段84に連通させたときに溜水圧測定手段84によって測定される溜水圧の変化量から第2変化量を算出する溜水量算出手段92と、***物の***物量を大便量と小便量とに分けて算出する個別***物量算出手段94と、を備えている。なお、制御部9は、図3では図示されていない。
比重登録手段91は、大便の比重と小便の比重をそれぞれ登録しておくものである。本実施例では、予め比重登録手段に小便の比重を比重1.0と登録しておく。なお、この予め比重登録手段に登録しておく小便の比重は、比重1.0に限らない。
大便の比重は、一般的に知られているブリストルスケール(大便の硬さを7段階に分けたもの)によって使用者自身が大便の状態を判定し、その状態を大便状態情報として入力することで、大便の比重が比重登録手段91に登録される。例えば、兎糞状の沈む状(タイプ1,2)では比重1.1、バナナ状(タイプ3,4)では比重1.05、水溶性やバラ浮き状(タイプ5,6)では比重1.0と登録される。このように、手動で大便の比重が比重登録手段に登録される方法の他に、色計測手段や特開2009−052943号公報に記載されているガス計測手段、および、特開2007−252805号公報に記載されている画像光学的な判断手段などの結果によって大便の状態を自動で判定し、比重登録手段91に登録されてもよい。
溜水量算出手段92は、検量線作成部11で作成された溜水水位と溜水量との関係を示す検量線を記憶する検量線記憶部93を備えている。溜水量算出手段92は、測定部8で測定された溜水圧の変化量から溜水水位の変化量を求める。そして、検量線記憶部93に予め記憶されている検量線に、求めた溜水水位の変化量を適用し、第1測定管路81のみを連通させた場合に求められた溜水水位の変化量に対応する溜水量の変化量(第1の変化量)を算出する。同様に、第2測定管路82のみを連通させた場合に求められた溜水水位の変化量に対応する溜水量の変化量(第2の変化量)を算出する。なお、溜水水位の変化量は、使用者が***する前の溜水水位と使用者が***した後の溜水水位の差を指している。
個別***物量算出手段94は、比重登録手段91に登録された値と溜水量算出手段92によって算出された値、をもとに***物の***物量を大便量と小便量とに分けて算出するものである。個別***物量算出手段94は、使用者が小便のみを***したと使用者が指定した場合は、小便量および小便の比重を算出することもできる。そのため、本実施例では、小便の比重として比重値1.0を使用しているが、小便の比重使用者が小便のみを***したときに、個別***物量算出手段94によって算出される小便の比重を比重登録手段91に登録しておき、次回の測定以降は、この小便の比重を使用してもよい。なお、個別***物量算出手段94によって小便の比重が算出され、その値が比重登録手段に登録されるまでは、予め比重登録手段91に登録されている小便の比重を使用する。
また、図3において、測定開始水位形成部10は、補水タンク103と、給水ポンプ104と、開閉弁106と、給水ポンプ104および開閉弁106が設けられている管路105とで構成されている。
補水タンク103は、溜水形成給水管路217と連通している。溜水形成給水管路217に設けられている開閉弁101により、補水タンクへの給水の開閉が行われる。補水タンク103への給水は、フロートスイッチ102により所定量を検知すると、給水を停止するようにしている。しかしながら、万が一動作不良が発生したときには、給水された水は、オーバーフロー管路107からトラップタンク87を介して排水配管連絡管路863を通り、排水配管26に向けて排出される。このように、万が一、装置に動作不良が生じたとしても、装置外への漏水等が発生しないよう配慮している。なお、トラップタンク87は、各部の動作に伴って発生するオーバーフロー水等の余剰水を排水配管26に排出させるために排水配管26に対するトラップ機能を果たすドレンタンクである。
管路105は、第2測定管路823の途中に設けられた分岐金具824を介して第2測定管路823と連通するとともに、補水タンク103と連通している。管路105は、開閉弁106により開閉される。
測定開始水位(Y)が形成される手順は、まず、補水タンク103に供給された水は、給水ポンプ104によって、管路105へと供給される。その後、第2測定管路823を通り、第2開口部821を介してボウル22に供給される。このようにして、測定開始水位(Y)が形成される。
本実施例では、測定開始水位形成部10により形成される測定開始水位(Y)は、溢流水位(H)よりも低い水位であり、かつ、使用者の***によって、溢流水位(H)を越えない位置に設定される。出願人の知見に依ると、人間の最大総***物量は1400mLとされているから、溢流水位(H)から1400mLを差し引いた位置を測定開始水位(Y)と設定するとよい。なお、総***物量は800mLを超える頻度が少ないことから、実質的な総***物量測定範囲から測定開始水位(Y)を設定してもよい。装置の測定範囲仕様をどう設定するかによって、測定開始水位(Y)の位置は変更可能である。
さらに、図2において、検量線作成部11は、使用する便器2のボウル22における溜水水位と溜水量との関係を示す検量線を求め、予め記憶するために設けられたものである。これは、特にボウル22が陶器である場合には、便器毎の形状寸法バラツキが大きいために設けられたものである。検量線作成部11により、***物量測定装置1の設置する際に、溜水水位と溜水量の関係を示す検量線を求め、検量線記憶部93に記憶される。この検量線は、定期的な検定時に書き換えが実施される。なお、便器2のボウル22に形成される溜水23の水位は、設置現場の床傾きや排水配管26の内圧状況等にも影響されるため、検量線の作成は設置時に行うことが好ましい。
図3において、検量線作成部11は、開閉弁111と、検量ポンプ112と、開閉弁111および検量ポンプ112が設けられている管路113とで構成されている。
開閉弁111は、管路113を開閉するための開閉弁である。検量ポンプ112は、溜水23を吸引するためのポンプであり、任意の量を吸引することができるものである。管路113は、大気開放端113aを有しており、第2測定管路823の途中に設けられた分岐金具825を介して第2測定管路823と連通するとともに、トラップタンク87と連通している。
本実施例において、溜水水位と溜水量の関係を示す検量線を求める手順は、まず、***物量測定装置1の設置した後、溜水23の水位を溢流水位(H)にする。その後第1測定管路812のみを使用して、溜水水位が溢流水位(H)である状態から、検量ポンプ112で所定量分ずつ溜水23から水を吸引する。吸引された水は、トラップタンク87、排水配管連絡管路863を経て、排水配管26へと排出される。検量ポンプ112による吸引を行う度に、溜水圧を圧力センサ842によって測定する。圧力センサ842によって測定された溜水圧を溜水水位へと変換し、その溜水水位と溜水量を図示しない検量線記憶部93に記憶していく。このようにして、検量線作成部11は、溜水水位と溜水量の関係を検量線として求め、検量線記憶部93に記憶する。
なお、第1測定管路812ではなく、第2測定管路823を使用して、溜水水位と溜水量の関係を示す検量線を求めてもよい。これは、溜水23が水だけのときなど、均一な比重を持つ液体の場合、第1測定管路812と第2測定管路823のどちらを使用しても、溜水水位と溜水量の関係は変わらないためである。
また、使用する便器2のボウル22内の形状の個体差が小さく、溜水水位と溜水量の関係が一定な場合には、検量線作成部11などの溜水水位と溜水量の関係を示す検量線を求めることに関する構成を省略し、予め作成した検量線を検量線記憶部93に記憶させておくという装置個別の検量線としてもよい。例えば、少なくともボウル22を樹脂製とした便器であった場合にこの構成を適用することが可能である。
測定管路843は、トラップタンク87の中に延出され大気に開放された大気開放端843aを有している。本実施例における測定管路843は、所定の内径を持った細管で形成されているため、排尿による溜水23の水面の波立ちによる測定管路内を伝わる振動成分を流体的に減衰させることが可能となり、圧力センサ842は、溜水23の水圧をより高精度に測定できる。
また、圧力センサ842は、設置された環境の温度変化やセンサ自身の経時変化によって出力が変化するため、測定管路843は、圧力センサ842の出力を校正するための校正管の機能をも備えている。即ち、開閉弁111、832、834を閉め、開閉弁106、835、841を開放した状態で、給水ポンプ104を稼働させて補水タンク103に貯留された水を測定管路843に導き、かつ、大気開放端843aからトラップタンク87の中に溢れさせて測定管路843の中を満水状態にすることによって、固定長を持つ測定管路843の長さに等しい高さの水柱を作り出す構成となっている。そして、その一定高さの水柱の水頭圧を圧力センサ842で測定することで、圧力センサ842の出力値と水位との関係を校正時の大気圧を基準とした水位値に対応付ける出力校正を行う。
図2において、操作部5は、上述したように、便器用のリモコン51と、***物量測定装置用のリモコン52とを備えている。
図示していないが、リモコン51およびリモコン52には、各操作を行うためのスイッチが設けられている。リモコン51、52に設けられたスイッチを操作すると、スイッチに対応する各操作は操作信号として、赤外線通信などの無線通信手段によってマイコンで動作する制御部9に伝えられる。このように、***物量測定装置1の***物量算出部7および便器機能部3は、制御部9によって制御される。
図2および図3を用いて、本実施例における***物量測定装置の動作について説明する。
本実施例においては、溜水23の水位は、溢流水位(H)以下の測定開始水位(Y)で保持する。そのため、***物量測定に対して水位を変化させる準備時間が不要となり、使用者は準備のための待ち時間なく***が可能である。また、準備時間が不要であるため、使用者にとって使い勝手がよい。
測定開始水位(Y)が形成後、かつ、使用者の***前に、圧力センサ842により溜水圧を測定する。
まず、第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合の溜水圧を圧力センサ842により測定する。すなわち、測定管路切替手段83である3つの開閉弁のうち、開閉弁832を開弁し、開閉弁834および開閉弁835を閉弁する。次に、第2測定管路823のみを溜水23と連通させた場合の溜水圧を圧力センサ842により測定する。すなわち、測定管路切替手段83である3つの開閉弁のうち、開閉弁832を閉弁し、開閉弁834および開閉弁835を開弁する。
このようにして測定された、第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合における使用者が***する前の溜水圧と、第2測定管路823のみを溜水23と連通させた場合における使用者が***する前の溜水圧は、図示しないメモリに記憶される。
なお、使用者の待機時間を不要とするためには、この溜水圧の測定は、測定開始水位(Y)の形成後、直ちに行われることが好ましい。しかしながら、圧力センサ842は微小な圧力変化を測定しているため、具体的な実現方法として想定される半導体圧力センサを使用する場合には、周囲環境温度の変動などのドリフトを受けることも想定される。測定精度を優先する場合は、使用者の***直前に実施すべきであり、想定する精度でシーケンスは選定されるべきである。
使用者が大便および小便を***後、***物量測定装置用のリモコン52の比重登録スイッチを操作する。大便の比重の登録は、上述したように、ブリストルスケールによって使用者が大便の状態を判定し、その状態を大便状態情報として入力することで行われる。すなわち、大便の状態がバナナ状であれば、比重登録スイッチを操作し、大便の状態の中から“バナナ状”を選択することで、比重登録手段91には、“バナナ状”に対応する比重1.05が登録されることとなる。そのため、大便の比重を算出する装置を別途設ける必要がない。よって、***物量測定装置1をコンパクト化することができる。
大便および小便の比重を登録後、***物量測定装置用のリモコン52の測定開始スイッチを操作すると、***物量測定装置用のリモコン52に設けられた表示部(図示なし)に表示された“測定可”という文字が“測定中”という文字に変化する。
まず、第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合の溜水圧が測定されるよう配管を連通させる。すなわち、測定管路切替手段83である3つの開閉弁のうち、開閉弁832を開弁し、開閉弁834および開閉弁835を閉弁する。このとき圧力センサ842によって測定された溜水圧は、使用者が***した後の溜水圧である。さらに、圧力センサによって、この測定された溜水圧と先に測定された溜水圧(第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合における使用者が***する前の溜水圧)の差から溜水圧の変化量が測定される。
その後、溜水量算出手段92では、圧力センサ842によって測定された溜水圧の変化量から溜水の水位の変化量を求める。そして、検量線記憶部93に予め記憶されている検量線に、求めた溜水水位の変化量を適用し、第1測定管路812のみを連通させた場合の第1の変化量を算出する。算出された第1の変化量の値は、図示しないメモリに記憶される。
次に、第2測定管路823のみを溜水23と連通させた場合の溜水圧が測定されるよう配管を連通させる。すなわち、開閉弁834および開閉弁835を開弁し、開閉弁832を閉弁する。このとき圧力センサ842によって測定された溜水圧は、使用者が***した後の溜水圧である。さらに、圧力センサによって、この測定された溜水圧と先に測定された溜水圧(第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合における使用者が***する前の溜水圧)の差から溜水圧の変化量が測定される。
その後、溜水量算出手段92では、その測定された溜水圧の変化量から溜水圧の水位の変化量を求める。そして、検量線記憶部93に予め記憶されている検量線に、求めた溜水水位の変化量を適用し、第2測定管路823のみを連通させた場合の第2の変化量を算出する。算出された第2の変化量の値は、図示しないメモリに記憶される。
次に、個別***物量算出手段94により大便量および小便量をそれぞれ算出する。個別***物量算出手段94では、後述の測定原理に基づいて得られた算式に、これまでに取得した値(大便の比重、小便の比重、第1の変化量、第2の変化量)を当てはめると、大便量および小便量が算出される。
測定結果(算出した大便量および小便量)は、使用者が確認できるように***物量測定装置用のリモコン52に設けられた表示部521に表示されたり、トイレ内に設けられたプリンタに印刷されたり、あるいは、医療従事者が使用するパソコン等に個人情報や測定時間とともに送信される。
使用者が便器用のリモコン51を操作し、便器洗浄操作を開始すると、***物量測定装置用のリモコン52の表示部521には、“準備中”と表示されるとともに便器洗浄を開始する。便器洗浄では、リム吐水口215からの吐水によってボウル22を洗浄するリム洗浄を行い、ゼット吐水口821からの吐水によってサイホン現象を発生させ、溜水23および***物が排水配管26へ排出される。
その後、測定開始水位(Y)を形成するために、まず、開閉弁835および開閉弁111を閉止し、かつ、開閉弁834および開閉弁106を開放して、管路105と第2測定管路823とによって補水タンク103と溜水23とを連通させた状態で給水ポンプ104を所定の給水率で所定の時間だけ作動させ、補水タンク103に貯留されている水をゼット吐水口821から吐水させる。これにより、溜水23の水位がトラップ24の破封水位(X)より所定量高い水位である測定開始水位(Y)となる。
このようにして測定開始水位(Y)が形成された後、圧力センサ842により使用者が***する前の溜水圧が測定されると、***物量測定装置用のリモコン52に設けられた表示部521に表示された“準備中”という文字が“測定可”という文字へと変化し、***物量の測定が完了する。
次に、小便の比重として、個別***物量算出手段94によって算出された小便の比重を比重登録手段91に登録しておく場合の動作について説明する。
使用者が小便のみを***したと指定した場合の動作においても、上述した動作と同様に、溜水23の水位は、溢流水位(H)以下の測定開始水位(Y)で保持されている。また、第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合における使用者が***する前の溜水圧と、第2測定管路823のみを溜水23と連通させた場合における使用者が***する前の溜水圧についても、図示しないメモリに記憶されている。
使用者が小便のみを***後、***物量測定装置用のリモコン52の比重登録スイッチを操作する。このとき、小便のみを***した場合は、大便は存在しないので、使用者により大便状態情報がないことが入力される。この入力により、比重登録手段91に大便の比重として比重0が登録される。すなわち、比重登録手段91に大便の比重が0として登録された場合が、使用者が小便のみを***したと指定した場合となる。
大便の比重を登録後、使用者が***物量測定装置用のリモコン52の測定開始スイッチを操作すると、***物量測定装置用のリモコン52に設けられた表示部521に表示された“測定可”という文字が“測定中”という文字に変化する。
まず、第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合の溜水圧が測定されるよう配管を連通させる。すなわち、測定管路切替手段83である3つの開閉弁のうち、開閉弁832を開弁し、開閉弁834および開閉弁835を閉弁する。このとき圧力センサ842によって測定された溜水圧は、使用者が***した後の溜水圧である。さらに、圧力センサによって、この測定された溜水圧と先に測定された溜水圧(第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合における使用者が***する前の溜水圧)の差から溜水圧の変化量が測定される。
その後、溜水量算出手段92では、その測定された溜水圧の変化量から溜水圧の水位の変化量を求める。そして、検量線記憶部93に予め記憶されている検量線に、求めた溜水水位の変化量を適用し、第1測定管路812のみを連通させた場合の第1の変化量を算出する。算出された第1の変化量の値は、図示しないメモリに記憶される。
次に、第2測定管路823のみを溜水23と連通させた場合の溜水圧が測定されるよう配管を連通させる。すなわち、開閉弁834および開閉弁835を開弁し、開閉弁832を閉弁する。このとき圧力センサ842によって測定された溜水圧は、使用者が***した後の溜水圧である。さらに、圧力センサによって、この測定された溜水圧と先に測定された溜水圧(第1測定管路812のみを溜水23と連通させた場合における使用者が***する前の溜水圧)の差から溜水圧の変化量が測定される。
その後、溜水量算出手段92では、その測定された溜水圧の変化量から溜水圧の水位の変化量を求める。そして、検量線記憶部93に予め記憶されている検量線に、求めた溜水水位の変化量を適用し、第2測定管路823のみを連通させた場合の第2の変化量を算出する。算出された第2の変化量の値は、図示しないメモリに記憶される。
次に、個別***物量算出手段94により小便量および小便の比重を算出する。個別***物量算出手段94では、後述の測定原理に基づいて得られた算式に、これまでに取得した値(大便の比重、第1の変化量、第2の変化量)を当てはめると、小便量および小便の比重が算出される。
測定結果(算出した小便量および小便の比重)は、上述した動作と同様に、使用者が確認できるように***物量測定装置用のリモコン52に設けられた表示部に表示されたり、トイレ内に設けられたプリンタに印刷されたり、あるいは、医療従事者が使用するパソコンやプリンタ等に個人情報や測定時間とともに送信される。
便器洗浄および測定開始水位(Y)の形成についても、上述した動作と同様である。
測定開始水位(Y)が形成され、圧力センサ842により使用者が***する前の溜水圧が測定されると、***物量測定装置用のリモコン52に設けられた表示部に表示された“準備中”という文字が“測定可”という文字へと変化し、***物量の測定が完了する。
大便および小便が***された場合は、個別***物量算出手段94では、後述の測定原理に基づいて得られた算式を用いて、大便量および小便量が算出されるが、小便のみが***された場合では、小便量および小便の比重が算出される。
なお、使用者が大便のみを***した場合も小便のみを***した場合と同様に、大便の比重を算出することができる。しかしながら、大便の比重は、小便の比重よりも変化しやすいため、算出した大便の比重を用いる際には注意する必要がある。
本実施例では、待機中の溜水水位は測定開始水位(Y)であるため、待機中に排水配管内で発生した圧力変動によって溜水切れ(破封)が発生する恐れがないように、破封水位(X)からの水深で封水深とも呼ばれる前記所定量を建築基準法施工令に示された50mm以上100mm以下に設定している。所定量の封水深を確保することにより、下水配管内の臭気がトイレ内にもれたり、衛生害虫がトイレ内に侵入したりするような、衛生性の問題に注意を計る必要がない。使用者が便器としてのみ使用する場合は、前述の溢流水位(H)で待機すべきであるが、***物量測定を行うものと行わないものが混在する場合は、測定開始水位(Y)で待機して、使用者が水位移行のための待ち時間を必要としないよう配慮する必要がある。
次に、本発明における測定原理について図4を用いて説明する。以下に述べる測定原理は、本発明者による予備実験によって判明した新たな知見に基づくものである。
図4は、使用者が大便および小便を***した後の状態を示す模式図である。図4(a)は、本発明における第1測定管路を連通させ、第2測定管路を閉止させた状態であり、図4(b)は、本発明における第2測定管路を連通させ、第1測定管路を閉止させた状態である。なお、大便および小便の比重は、いずれも1より大きいものとする。
比重が1より大きいものはボウルの底部に沈むため、第1測定管路81のみを連通させた場合と第2測定管路82のみを連通させた場合とでは、溜水圧測定手段84により測定される値は異なるものとなる。ここで、小便量をS(ml)、大便量をD(ml)、小便の比重をa、大便の比重をb、第1測定管路のみを連通させた場合の第1の変化量をA(ml)、第2測定管路のみを連通させた場合の第2の変化量をB(ml)とする。
図4(a)のように、測定管路切替手段83によって、第1測定管路81を開放して溜水23連通させ、第2測定管路82を閉止させた状態では、比重1近傍の水位変化しか測定されない。
そのため、溜水圧測定手段84に接続された測定管路843内の水位と溜水23内の溜水水位は同じである(S1=T1)。
従って、溜水圧測定手段84によって測定された溜水圧の変化量から算出される第1の変化量Aは、
S + D = A (式1)
と表すことができる。
なお、溜水圧測定手段84によって測定される溜水圧の変化量は、使用者の***後に溜水圧測定手段84によって測定された溜水圧PS1から使用者の***前に溜水圧測定手段84によって測定された溜水圧PYを引いた値である。
また、図4(b)のように、測定管路切替手段83によって、第2測定管路82を開放して溜水と連通させ、第1測定管路81を閉止させた状態では、溜水圧測定手段84に接続された測定管路843と比重1より大きい***物を含むボウル22とが第2測定管路82を介してU字管水路を構成する。すなわち、大便および小便の比重の影響を受けることとなる。そのため、相対的な比重が小さい測定管路843内の水位は、図4(a)の状態よりも上昇し(S1<S2)、相対的な比重が大きいボウル22内の溜水水位は、図4(a)の状態よりも低くなる(T1>T2)。よって、測定管路843内の水位は、ボウル22内の溜水水位よりも大きい(S2>T2)。
従って、溜水圧測定手段84によって測定された溜水圧の変化量から算出される第2の変化量Bは、
aS +bD = B (式2)
と表すことができる。
なお、溜水圧測定手段84によって測定される溜水圧の変化量は、使用者の***後に溜水圧測定手段84によって測定された溜水圧PS2から使用者の***前に溜水圧測定手段84によって測定された溜水圧PYを引いた値である。
(式1)、(式2)からなる連立方程式に、比重登録手段に登録された小便の比重aおよび大便の比重bを入れて、この連立方程式を解くと、小便量S(ml)および大便量D(ml)を個別に算出することができる。
例えば、使用者が兎糞状の沈む状の大便および比重が1.0である小便を***したとすると、比重登録手段には、大便の比重として1.1が、小便の比重として1.0が登録される。第1測定管路のみを連通させた場合に、溜水圧測定手段により測定された溜水圧の変化量から算出された第1の変化量は、A(ml)=300、第2測定管路のみを連通させた場合に、溜水圧測定手段により測定された溜水圧の変化量から算出された第2の変化量は、B(ml)=320であったとすると、(式1)および(式2)より、小便量S(ml)=100、大便量D(ml)=200と算出される。
別の例として、使用者が小便のみを***したと指定した場合とすると、大便量は存在しないので、大便の比重として比重0が比重登録手段91に登録される。
第1測定管路のみを連通させた場合に、溜水圧測定手段により測定された溜水圧の変化量から算出された第1の変化量は、A(ml)=100、第2測定管路のみを連通させた場合に、溜水圧測定手段により測定された溜水圧の変化量から算出された第2の変化量は、B(ml)=120であったとすると、(式1)および(式2)より、小便量S(ml)=100、小便の比重a=1.2が算出される。
このように、***物量だけでなく、***物の比重も算出することができる。
また、本実施例では、第1測定管路と第2測定管路とを択一的に選択して連通させるための測定管路切替手段を設けて、1つの圧力センサを本発明における溜水圧測定手段としているが、測定管路切替手段を設けずに、圧力センサを設けた測定管路を2つ設け、第1測定管路および第2測定管路のそれぞれに連通させる構成としてもよい。その場合は、それぞれの圧力センサに対して、大気圧を基準とした出力較正を行うことや、圧力と溜水量との関係式を求めておく必要が生じるが、装置構成をシンプルにすることが可能となる。
以上のように、本発明の***物量測定装置によれば、男性・女性共に大便器に普段通りの***を行うだけで、大便量と小便量の個別算出を実現することができる。これにより、使用者の羞恥心をなくすとともに、医療従事者の手間を削減することができる。また、無菌室の状態維持を促進し、患者の予後管理を良好にすることができる。
1・・・***物量測定装置
2・・・便器
20・・給水源
21・・洗浄水給水路
22・・ボウル
23・・溜水
24・・トラップ
25・・排水ソケット
26・・排水配管
3・・・便器機能部
31・・便座
4・・・キャビネット
41・・背もたれ
5・・・操作部
51・・便器用リモコン
52・・***物量測定装置用リモコン)
6・・・個人認証手段
7・・・***物量算出部
8・・・測定部
81・・第1測定管路
82・・第2測定管路
83・・測定管路切替手段
84・・溜水圧測定手段
85・・排水配管圧変動補正手段
86・・排水配管圧測定手段
9・・・制御部
91・・比重登録手段
92・・溜水量算出手段
93・・検量線記億部
94・・個別***物量算出手段
10・・測定開始水位形成部
11・・検量線作成部
210・・・止水栓
214・・・リム給水管路
215・・・リム吐水口
216・・・ゼット給水管路
217・・・溜水形成給水管路
811・・・第1開口部
812・・・第1測定管路
821・・・第2開口部(ゼット吐水口)
823・・・第2測定管路
842・・・圧力センサ
843・・・測定管路
861・・・排水配管圧測定センサ
102・・・フロートスイッチ
103・・・補水タンク
104・・・給水ポンプ
107・・・オーバーフロー管路
112・・・検量ポンプ
113・・・排水配管圧変動補正手段
X・・・破封水位
Y・・・測定開始水位
H・・・溢流水位
L・・・測定連通水位(第一測定管路連通)
105、113・・・管路
211、822、824、825・・・分岐金具
831〜835、841、101、106、111・・・開閉弁

Claims (3)

  1. 溜水が形成された状態で使用者の***物を受けるボウルを有する便器と、
    前記ボウルの内面の底部より所定量だけ高い位置に設けられた第1開口部に連通する第1測定管路と、
    前記ボウルの内面の底部に設けられた第2開口部に連通する第2測定管路と、
    前記第1測定管路および前記第2測定管路の他端と連通して設けられ、前記溜水によって生じる水圧を溜水圧として前記使用者が***する前後の前記溜水圧の変化量を測定する溜水圧測定手段と、を有する***物量測定装置において、
    大便と小便の比重を各々登録しておく比重登録手段と、
    前記第1測定管路のみを前記溜水圧測定手段に連通させたときに前記溜水圧測定手段によって測定される前記溜水圧の変化量から第1の変化量を算出すると共に、前記第2測定管路のみを前記溜水圧測定手段に連通させたときに前記溜水圧測定手段によって測定される前記溜水圧の変化量から第2の変化量を算出する溜水量算出手段と、
    前記比重登録手段に登録された値と、前記溜水量算出手段によって算出された値とをもとに前記***物の***物量を大便量と小便量とに分けて算出する個別***物量算出手段と、を有することを特徴とする***物量測定装置。
  2. 前記比重登録手段は、***された大便の状態に基づく大便状態情報が前記使用者によって入力されることにより推定された前記大便の比重を登録しておくことを特徴とする請求項1に記載の***物量測定装置。
  3. 前記使用者が小便のみを***したと指定したときは、前記個別***物量算出手段は、小便量および小便の比重を算出し、前記比重登録手段は、前記個別***物量算出手段により算出された小便の比重を登録しておくことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の***物量測定装置。
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