JP2014144542A - 表示体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、目視では何らのパターンも存在しないかのように見える基材から所定のパターンが表出する表示体の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、裸眼では形状認識困難な微小パターンからなる画素が基材面に所定ピッチで配列されてなる画素形成体(20)と、前記画素形成体に対してモアレが生ずるピッチで凸状の微小レンズが配列されてなるレンズ集合体(10)とを重ね合わせることにより、前記レンズ集合体を透して前記微小パターンの形状が拡大表示される表示体において、前記画素形成体(10)の所定領域(P)に配列された画素の集合が有する第一の空間周波数と、前記領域以外の領域(Q)に配列された画素の集合が有する第二の空間周波数とが異なるように夫々の領域の配列ピッチを定めたことにより上記の課題を解決する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、裸眼では形状認識困難な微小パターンからなる画素が基材面に所定ピッチで配列されてなる画素形成体(20)と、前記画素形成体に対してモアレが生ずるピッチで凸状の微小レンズが配列されてなるレンズ集合体(10)とを重ね合わせることにより、前記レンズ集合体を透して前記微小パターンの形状が拡大表示される表示体において、前記画素形成体(10)の所定領域(P)に配列された画素の集合が有する第一の空間周波数と、前記領域以外の領域(Q)に配列された画素の集合が有する第二の空間周波数とが異なるように夫々の領域の配列ピッチを定めたことにより上記の課題を解決する。
【選択図】図1
Description
本発明は、モアレを利用した表示体に関する。
二つのパターン同士を重ね合わせたときに、両パターンを構成する画素が僅かに異なるピッチで配列されているとき、両パターン間にモアレが生じることを利用した各種表示体が提案されている。
例えば、特許文献1のものは、透明基材の一方の面に所定のピッチで配列された画素の集合体からなるパターンを形成し、前記透明基材の他方の面に複数の凸レンズが所定のピッチで配列されたレンズの集合体を形成した表示体である。特許文献1の表示体は前記画素の集合体からなるパターンと、前記レンズの集合体との間で生ずるモアレ効果により前記画素の集合体からなるパターンを立体視可能とした表示体である。
複数の凸レンズを配列してなるレンズ集合体とモアレ現象を利用した従来の表示体は、例えば特許文献1に見られるように、透明基材の一方の面に複数の凸レンズを所定ピッチで配列したレンズの集合体を形成し、他方の面に形成された画素の集合体からなるパターンを形成することで、前記パターンが拡大された立体像として表示させることを可能とした。
しかしながら、複数の凸レンズを配列してなるレンズの集合体と、画素の集合体とは透明基材を介して一体的に構成されており、見る角度あるいは距離により多少は変化するとしても常に何らかの一定のパターンが表出しており、そのパターン自体に大きな変化は生じないという課題がある。
そこで、本発明は、目視では一見して何らのパターンも存在しないかのように見える基材から所定のパターンが表出する表示体の提供を目的とする。
本発明の表示体は前記課題を以下の各態様により解決するものである。
なお、以下の各態様内に付した括弧内の符号は、図面に付した符号と対応している。
なお、以下の各態様内に付した括弧内の符号は、図面に付した符号と対応している。
本発明にかかる第1の態様は、裸眼では形状認識困難な微小パターンからなる画素(22)が基材面に所定ピッチで配列されてなる画素形成体(20)と、前記画素形成体に対してモアレが生ずるピッチで凸状の微小レンズ(12)が配列されてなるレンズ集合体(10)とを重ね合わせることにより、前記レンズ集合体を透して前記微小パターンの形状が拡大表示される表示体において、前記画素形成体(20)の所定領域(P)に配列された画素の集合が有する第一の空間周波数と、前記領域以外の領域(Q)に配列された画素の集合が有する第二の空間周波数とが異なるように夫々の領域の配列ピッチを定めたことを特徴とするものである。
一般に、人間の裸眼では画素の一辺または画素の直径が300ミクロンメートル以下になると画素それ自体の存在は認識できるが、画素の形状を認識することは困難である。
さらに、本発明の画素形成体(20)のように、画素(22)の配列ピッチが領域によって異なる、即ち画素の集合の空間周波数が領域によって異なっていた場合に、領域毎の空間周波数の違いを認識することは困難である。
さらに、本発明の画素形成体(20)のように、画素(22)の配列ピッチが領域によって異なる、即ち画素の集合の空間周波数が領域によって異なっていた場合に、領域毎の空間周波数の違いを認識することは困難である。
他方、画素形成体(20)に配列された微小パターンからなる画素(22)の集合が有する空間周波数に応じて凸状の微小レンズが配列されてなるレンズ集合体(10)を透して拡大表示される倍率が変化する。これはモアレ現象によるものである。
本発明は、以上のような人間の視覚特性ならびにモアレ効果を鑑みてなされたものであり、本発明にかかる第1の態様によれば、基材(21)の所定領域(P)に配列される画素の集合の第一の空間周波数と、他の領域(Q)に配列される画素の第二の空間周波数とが異なる値となるように画素の配列ピッチを調整した画素形成体(20)に対して、透明基材(11)に凸状の微小レンズ(12)が一定のピッチで配列されてなるレンズ集合体(10)を重ね合わせることで、画素形成体(20)上の領域ごとの画素の集合の空間周波数の値が領域によって相違する様子がレンズ集合体(10)を透して表出される。
その結果、画素形成体(20)上に予め設定された領域毎の画素の集合の空間周波数の相違が、前記領域の形状に対応するパターンとなって目視認識可能な状態で表出される。
その結果、画素形成体(20)上に予め設定された領域毎の画素の集合の空間周波数の相違が、前記領域の形状に対応するパターンとなって目視認識可能な状態で表出される。
さらに第1の態様によれば、第一ならびに第二の空間周波数の設定によって、レンズ集合体(10)を画素形成体(20)に重ね合わせたときに、例えば所定領域(P)に配列された画素が拡大表示され当該画素の形状を目視可能とし、他の領域(Q)に配列された画素は殆ど拡大されずに重ねる前の画素に近い状態で画素をそのまま視認することが可能となる。
本発明にかかる第2の態様は、前記第1の態様において、前記画素形成体(20)と、前記レンズ集合体(10)とは、別体であることを特徴とするものである。
第2の態様によれば、前記画素形成体(20)を前記レンズ集合体(10)を別々の物として流通させることができる。あるいは前記画素形成体(20)の画素が形成されている側の面上を前記レンズ集合体(10)を自由に移動させることができる。
このとき、レンズ集合体(10)を構成する各微小レンズ(12)自体ならびに各微小レンズの配列ピッチが一定であるから、前記画素形成体(20)の面上の何処に前記レンズ集合体(10)を移動させも表出するパターンの状態は一定となる。
このとき、レンズ集合体(10)を構成する各微小レンズ(12)自体ならびに各微小レンズの配列ピッチが一定であるから、前記画素形成体(20)の面上の何処に前記レンズ集合体(10)を移動させも表出するパターンの状態は一定となる。
本発明にかかる第3の態様は、前記第1また第2の態様において、前記画素(22)が印刷用の網点であることを特徴とするものである。
第3の態様によれば、前記画素(22)が印刷用の網点であるから、画素形成体(20)は一見すると通常の印刷物として観察される。
ここで言う印刷用の網点とは、オフセット印刷用の網点、レーザービームプリンタやインクジェットプリンタに代表される各種プリンタ装置で用いられる擬似網点を意味している。
ここで言う印刷用の網点とは、オフセット印刷用の網点、レーザービームプリンタやインクジェットプリンタに代表される各種プリンタ装置で用いられる擬似網点を意味している。
殊に、第3の態様に使用する網点は、網点の配列ピッチが一定であり表現する階調に応じて個々の網点の面積を変化させる方式の網点、即ち、AM(Amplitude Modulation)方式と呼ばれる網点を想定している。
したがって、第1の態様に記載の空間周波数は第3の態様の網点のスクリーン線数に相当することになり、第3の態様においては、画素形成体(20)の所定領域(P)に配列される網点は第一の空間周波数に相当するスクリーン線数の網点となり、他の領域(Q)に配列される網点は第二の空間周波数に相当するスクリーン線数の網点となる。
このような構成からなる画素形成体(20)に対して、前記レンズ集合体(10)を重ね合わせることでレンズ集合体(10)を透して表れる画素形成体(20)に相当する印刷物上の所定領域に拡大された網点画像が表出する。よって、第3の態様によれば、表示体としての意外性が一層高まる。
本発明によれば、基材上に何らかの画素の集合体が形成され、前記画素の集合体は目視認識されない所定のパターンをなしている画素形成体に対して、レンズ集合体を重ね合わせることで前記所定パターンが目視可能に表出する、という効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の表示体の概念図、図2は前記表示体の拡大断面図を示している。図において、10はレンズ集合体、20は画素形成体である。レンズ集合体10は、図2(a)に示すように透明基材11の少なくとも一方の表面に凸状の微小レンズ12が所定の配列ピッチδlで配列されている。画素形成体20は、図2(b)に示すように裸眼では形状認識困難な微小パターンからなる画素22が基材21上に所定ピッチで配列されており、画素22の形成さている領域によって画素の配列ピッチが異なるように調整されている。図2(b)の例では、領域Pに形成する画素22の配列ピッチをδp、領域Qに形成する画素22の配列ピッチをδqとし、δp<δqの関係となっている。
このような例において、画素形成体20を構成する画素22の配列ピッチと、レンズ集合体10を構成する微小レンズ12の配列ピッチの関係は以下の何れかの組み合わせとなる。
(イ)δp<δq<δl
(ロ)δp<δq=δl
(ハ)δp<δl<δq
(二)δl=δp<δq
(ホ)δl<δp<δq
(イ)δp<δq<δl
(ロ)δp<δq=δl
(ハ)δp<δl<δq
(二)δl=δp<δq
(ホ)δl<δp<δq
以上の画素22の配列ピッチと微小レンズ12の配列ピッチとの各組み合わせにおいて、画素形成体20とレンズ集合体10とを重ね合わせたときに表出する各パターンについて説明する。
以下の説明においては、画素形成体20を構成する画素22の配列方向と、レンズ集合体10を構成する微小レンズ12の配列方向とが互いに一致しているか、もしくは前記配列方向のズレによる空間周波数の方向性成分の相違による影響は無視できるものとする。
以下の説明においては、画素形成体20を構成する画素22の配列方向と、レンズ集合体10を構成する微小レンズ12の配列方向とが互いに一致しているか、もしくは前記配列方向のズレによる空間周波数の方向性成分の相違による影響は無視できるものとする。
(イ)(ハ)(ホ)の場合に表示体から表出されるパターンは、領域P、領域Qともに異なるモアレ効果によるモアレ画像が発生する。モアレ画像とはモアレ効果によって画素22が拡大表示された像に相当するものであり、微小レンズ12の配列ピッチδlと画素22の配列ピッチとの差が小さい方がモアレ画像は大きくなる。
したがって、個々の画素22の形状が目視認識できないような大きさであっても、前記モアレ効果によって画素22が拡大表示されて目視認識できるようになる。
ただし、(イ)(ハ)(ホ)の場合において発生するモアレ画像の1周期の距離が領域P、Qの範囲から逸脱した状態にあるか、もしくは逸脱する状態に近い場合は拡大画像として認識困難となる。
したがって、個々の画素22の形状が目視認識できないような大きさであっても、前記モアレ効果によって画素22が拡大表示されて目視認識できるようになる。
ただし、(イ)(ハ)(ホ)の場合において発生するモアレ画像の1周期の距離が領域P、Qの範囲から逸脱した状態にあるか、もしくは逸脱する状態に近い場合は拡大画像として認識困難となる。
(ロ)の場合に表示体上にモアレによる拡大表示が表れる領域は、領域Pのみとなる。
これはδq=δlにおいてはモアレ効果が生じないからである。
これはδq=δlにおいてはモアレ効果が生じないからである。
(二)の場合に表示体上にモアレによる拡大表示が表れる領域は、領域Qのみとなる。
これはδp=δlにおいてはモアレ効果が生じないからである。
これはδp=δlにおいてはモアレ効果が生じないからである。
図3は、本発明の表示体の原理を説明するグラフであって、画素形成体20上の画素22が形成された面に対してレンズ集合体10を重ね合わせたときにレンズ集合体10を介して表出するモアレ画像の状態を示している。
以下の説明においては、レンズ集合体10を構成する微小レンズ12の焦点面と、画素形成体20を構成する画素22の形成面とが互いに一致しているものとする。したがって微小レンズ12と画素22との間の距離の影響は無視できるものとする。
以下の説明においては、レンズ集合体10を構成する微小レンズ12の焦点面と、画素形成体20を構成する画素22の形成面とが互いに一致しているものとする。したがって微小レンズ12と画素22との間の距離の影響は無視できるものとする。
図3において、横軸は画素22の集合の空間周波数ωs(単位は「サイクル/ミリメートル」とし、以下、c/mmと表す)、縦軸はモアレ画像のモアレ縞の間隔λm(単位は「ミリメートル」とし、以下、mmと表す)を表している。
レンズ集合体10は、直径80ミクロンメートルの半球状の微小レンズ12が100ミクロンメートルのピッチで格子状に規則正しく配列されたものとした。したがって、レンズ集合体を構成する微小レンズの空間周波数ωl(単位は「サイクル/ミリメートル」とし、以下、c/mmと表す)は10c/mmである。
画素形成体20は、直径25ミクロンメートルの円形の画素22が格子状に規則正しく配列したものであって、当該画素の配列ピッチを変化させることで画素の集合の空間周波数ωsを1c/mm〜20c/mmで変化させたものである。
その結果、画素22の集合の空間周波数ωsが8c/mmより小さくなると表出するモアレ縞の間隔λmが1mmを下回ることになる。さらに、ωsが6c/mm以下になるとλmは0.5mm以下になり画素の形状が目視では認識し難くなる。
画素22の集合の空間周波数ωsが8.5c/mmを超えるとモアレ縞の間隔λmが急に大きくなる。
画素22の集合による空間周波数ωsが12c/mmを超えるとモアレ縞の間隔λmが急に小さくなる。さらに、ωsが14c/mm以下になるとλmは0.5mm以下になり画素の形状が目視では認識し難くなる。
画素22の集合による空間周波数ωsが10c/mmになると微小レンズの集合による空間周波数ωlと同じになるのでモアレ縞が発散しモアレ画像が得られない。
画素22の集合による空間周波数ωsが10c/mm以外であってもωsが9.5c/mm〜10.5c/mmの範囲ではモアレ画像が大きくなり過ぎて見難い状態となる。
以上から、画素形成体20とレンズ集合体10とを重ね合わせたときに画素を良好に拡大表示させるには、微小レンズ12の集合による空間周波数ωlの値に対して画素22の集合による空間周波数ωsの値を変化させる割合を±5%〜±25%の範囲、さらに好ましくは±10%〜±20%の範囲で設定する。
さらに、画素形成体21を目視で観察したときに、領域Pと領域Qの違いを認識し難くするには、画素22の直径もしくは一辺の長さが300ミクロンメートルよりも小さく、かつ、画素22の配列ピッチがレンズ集合体10の微小レンズ12の配列ピッチより小さい方がよい。即ち、領域Pと領域Qに形成する画素22の集合の空間周波数ωsは微小レンズ12の空間周波数ωlより大きいことが好ましい。
<実施例>
以下、画素形成体20を構成する画素22を印刷用の網点とした場合の実施例について説明する。
以下、画素形成体20を構成する画素22を印刷用の網点とした場合の実施例について説明する。
(レンズ集合体の構成)
レンズ集合体10は、直径80ミクロンメートルの半球状の微小レンズが100ミクロンメートルのピッチで格子状に規則正しく配列されたものを用意した。したがって、レンズ集合体を構成する微小レンズの空間周波数ωlは10c/mmとなる。
レンズ集合体10は、直径80ミクロンメートルの半球状の微小レンズが100ミクロンメートルのピッチで格子状に規則正しく配列されたものを用意した。したがって、レンズ集合体を構成する微小レンズの空間周波数ωlは10c/mmとなる。
(画素形成体の構成)
画素形成体20は、AM方式で製版した網点からなる画像をオフセット印刷法で基材21に対して印刷した印刷物とした。
画素形成体20は、AM方式で製版した網点からなる画像をオフセット印刷法で基材21に対して印刷した印刷物とした。
画素形成体20は、一辺が100ミリメートルの正方形の基材21を用い、前記基材21の中央部に直径30ミリメートルの円形状の領域Pを形成し、前記領域P以外を領域Qとした。領域Pと領域Qの夫々に下記の空間周波数に対応するスクリーン線数で網点を形成した。なお、ここでは領域Pと領域Qともに網点面積率50パーセントの平網とした。
(記)
領域Pの網点の空間周波数・・・12c/mm
領域Qの網点の空間周波数・・・20c/mm
(記)
領域Pの網点の空間周波数・・・12c/mm
領域Qの網点の空間周波数・・・20c/mm
(観察結果)
観察条件としては、前記画素形成体20をテーブルの上に載置し前記画素形成体20の表面から垂直に0.5メートル離れた位置に観察者の目が来るようにした。
裸眼で視力1.5の観察者が前記観察条件で画素形成体20を観察した。
その結果、領域Pと領域Qの違いを明確に目視認識することは出来なかった。
観察条件としては、前記画素形成体20をテーブルの上に載置し前記画素形成体20の表面から垂直に0.5メートル離れた位置に観察者の目が来るようにした。
裸眼で視力1.5の観察者が前記観察条件で画素形成体20を観察した。
その結果、領域Pと領域Qの違いを明確に目視認識することは出来なかった。
次に、前記観察条件と同じ条件下で、前記画素形成体20の網点が形成されている面に対して、前記レンズ集合体10を重ね合わせて観察した。
その結果、画素形成体20に形成した領域Pと領域Qに対応する表出画像に明確な違いが生じ、領域Pと領域Qの形状が目視認識できた。
その結果、画素形成体20に形成した領域Pと領域Qに対応する表出画像に明確な違いが生じ、領域Pと領域Qの形状が目視認識できた。
本実施例においては、領域Pに対応する表出画像には網点の形状が目視可能に拡大表示された。他方の領域Qに対応する表出画像には網点の形状が認識できる程度に拡大表示されず、重ねる前の画素に近い状態で画素をそのまま視認することができた。
<変形例>
本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であり、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば以下のようなものが挙げられる。
本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であり、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば以下のようなものが挙げられる。
(1)本実施例において、印刷網点が平網からなる画素形成体を例に説明したが、画素形成体は通常の印刷物に見られる階調表現された印刷網点であってもよい。
階調表現された印刷網点の場合は、平網の場合と比べて、画素形成体上の領域Pと領域Qとの空間周波数の違いが大きくてもその違いが目視認識し難くなる。
階調表現された印刷網点の場合は、平網の場合と比べて、画素形成体上の領域Pと領域Qとの空間周波数の違いが大きくてもその違いが目視認識し難くなる。
(2)本実施の形態において、画素ならびに微小レンズを格子状に配列した例を示したが、画素ならびに微小レンズの配列は規則性があれば十分である。例えば市松状に配列してもよい。
(3)本実施の形態において、画素の形状が円形のものを例に説明したが、画素の形状はどのような形状でもよく、印刷網点のように夫々の画素の面積が異なっていてもよい。
(4)画素形成体20を構成する基材21は樹脂フィルムのような透明性のある基材でも、印刷用紙のような不透明な基材でもよい。
10・・・レンズ集合体
12・・・微小レンズ
20・・・画素形成体
22・・・画素
12・・・微小レンズ
20・・・画素形成体
22・・・画素
Claims (3)
- 裸眼では形状認識困難な微小パターンからなる画素が基材面に所定ピッチで配列されてなる画素形成体と、前記画素形成体に対してモアレが生ずるピッチで凸条の微小レンズが配列されてなるレンズ集合体とを重ね合わせることにより、前記レンズ集合体を透して前記微小パターンの形状が拡大表示される表示体において、
前記画素形成体の所定領域に配列された画素の集合が有する第一の空間周波数と、前記領域以外の領域に配列された画素の集合が有する第二の空間周波数とが異なるように夫々の領域の配列ピッチを定めたことを特徴とする表示体。 - 前記画素形成体と、前記レンズ集合体とは、別体であることを特徴とする請求項1記載の表示体。
- 前記画素が印刷用の網点であることを特徴とする請求項1または2記載の表示体。
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