JP2014143579A - 無線通信装置および送信電力制御方法 - Google Patents

無線通信装置および送信電力制御方法 Download PDF

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浩二 吉田
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隆 山元
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Abstract

【課題】自営PHSと共存する可能性がある場合に、自営PHSへの電波干渉を極力抑えながら、全ての子機との通信を維持すること。
【解決手段】干渉種別判定部102cは、所定の閾値以上のRSSIレベルが現れる時間幅および頻度を計測することにより、PHSの固定局から発信される信号による干渉があるか否かを判定する。送信電力制御部102aは、PHSの固定局から発信される信号による干渉がある場合には、送信電力制御を実施する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルコードレス電話機に応用可能な無線通信装置および送信電力制御方法に関する。
コードレスの子機を有し、電話回線に接続された親機から離れて通話相手と会話することができるコードレス電話機が普及している。その普及に伴い、複数の無線通信システムが同一エリア内に存在するようなケースも生じるようになってきた。このようなケースでは、親機が常時最大の電力で電波を送信すると、親機と子機が離れていても通話することができる反面、他の無線通信システムへの電波干渉が大きくなってしまうという課題があった。
そこで、親機の送信電力を可変制御するコードレス電話機が開発されている。例えば、特許文献1には、通信開始時に無線通信機の送信電力値を最大値にして送信を行い、送信に成功するごとに送信電力値を所定量ずつ下げていき、送信に失敗したときには送信電力値を所定量上げる等の制御をすることにより最適な送信電力の設定を行う技術が開示されている。
また、特許文献2には、子機が充電台に連結されているか否かに応じて、親機(接続装置)の送信電力を制御する技術が記載されている。すなわち、特許文献2には、子機と接続装置の間では、子機が充電台に連結されると低い送信電力で通信し、子機が充電台から離されると高い送信電力で通信する技術が開示されている。これにより、特許文献2の技術は、子機が接続装置から遠ざかる過程で妨害波が届いても、子機と接続装置の間の通信を維持することができるようにするものである。
特開2001−332987号公報 特開2002−345026号公報
図12は、隣接する他のコードレス電話システムに対する干渉の様子を示す。図12に示すように、親機に登録された子機が複数有る場合(子機A、子機B)、遠方に存在する子機Bで受信可能なように親機が送信する制御チャネルの電力を最大にすると、隣接する他のコードレス電話システムに大きな干渉を与えてしまうおそれがある。
特に、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)規格に準拠したデジタルコードレス電話システム(以下、「DECTシステム」という)を使用した場合、自営型のPHS(以下「自営PHS」という)の制御チャネルを保護することが重要である。
しかしながら、特許文献1は、通話時(またはその他のデータ通信時)の子機と親機との間の電力を低く制御する技術であり、通話時以外の子機と親機との間の同期および制御信号送信のための制御チャネルの電力制御に関するものではない。また、特許文献2は、1台の子機と親機との間の制御に関する発明であり、複数の子機が存在する場合には実施することができない。更に、上記従来技術には、制御チャネルの信号が他のコードレス電話システムに対して干渉を与えることについては考慮されていない。
本発明の目的は、自営PHSと共存する可能性がある場合に、自営PHSへの電波干渉を極力抑えながら、全ての子機との通信を維持することができる無線通信装置および送信電力制御方法を提供することである。
本発明の無線通信装置は、複数の子機とTDMA方式の無線通信を行う無線通信装置であって、各子機から送信された信号の受信レベルを測定するレベル測定手段と、PHSの固定局が存在するか否かを判定する判定手段と、前記PHSの固定局が存在する場合、前記受信レベルを用いて送信電力制御を行う送信電力制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明の送信電力制御方法は、複数の子機とTDMA方式の無線通信を行う無線通信装置の送信電力制御方法であって、各子機から送信された信号の受信レベルを測定するステップと、PHSの固定局が存在するか否かを判定するステップと、前記PHSの固定局が存在する場合、前記受信レベルを用いて送信電力制御を行うステップと、を具備する。
本発明によれば、自営PHSの固定局が存在すると判定した場合に送信電力制御を行う。これにより、自営PHSへの電波干渉を極力抑えながら、全ての子機との通信を維持することができる。
本発明の一実施の形態に係る親機の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態に係る子機および充電台の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態に係る子機を充電台に載置する様子を示す外観図 DECT方式における、待機状態での親機と子機の通信の様子を説明する図 自営PHSとDECTの使用周波数帯域を示す図 DECTシステムと自営PHS固定局との干渉の一例を示す図 DECTシステムと、他のDECTとの干渉の一例を示す図 本発明の一実施の形態に係る干渉種別判定処理の第1の例を示すフロー図 本発明の一実施の形態に係る干渉種別判定処理の第2の例を示すフロー図 本発明の一実施の形態に係る親機のメモリ部に記憶される情報を示す図 本発明の一実施の形態に係る親機の制御チャネルのエリア調整の様子を示す図 隣接する他のコードレス電話システムに対する干渉の様子を示す説明図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、DECT規格に準拠したデジタルコードレス電話システムを例に説明する。DECTは、欧州の電気通信標準化機関であるETSI(European Telecommunications Standards Institute)で標準化されている方式である。
(実施の形態)
デジタルコードレス電話機システムは、1つの親機1(図1参照)と、複数の子機2(図2参照)と、子機2と同数の充電台3(図2参照)と、から構成される。親機1(無線通信装置)は、各子機2とTDMA(Time Division Multiple Access)方式の無線通信を行う。
図1は、本発明の一実施の形態に係る親機1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、親機1は、電話回線インターフェース101と、信号処理部102と、メモリ部103と、無線部104と、アンテナ105と、表示部106と、操作部107と、マイクロフォン108と、スピーカ109と、から主に構成される。
電話回線インターフェース101は、電話回線と信号処理部102とを繋ぐインターフェースであり、着呼処理、発呼処理を行って電話回線を介して外部の電話機と接続したり、回線の開放・閉結を行ったりする。
信号処理部102は、メモリ部103に記憶されている制御プログラムに基づいて、各部から出力された信号の処理、および、各部の制御を行う。特に、信号処理部102は、デジタル音声データに対してADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)方式の符号化処理を行い、制御データを付加し、フレーム中の所定のスロットに挿入し、周波数変調等の変調処理を行い、ベースバンドの送信信号を生成する。また、信号処理部102は、ベースバンドの受信信号に対して復調処理を行い、フレーム中の所定のスロットから制御データおよび音声符号化データを取り出し、音声符号化データに対してADPCM方式の復号処理を行い、デジタル音声データを生成する。
メモリ部103は、制御プログラム、子機のID(Identification)等、所定の情報を記憶する。
無線部104は、信号処理部102から出力されたベースバンドのデジタル信号に対して、増幅、アップコンバート等の無線処理を行い、アンテナ105から無線信号を送信する。また、無線部104は、アンテナ105に受信された無線信号に対して、増幅、ダウンコンバート等の無線処理を行い、ベースバンドのデジタル信号を信号処理部102に出力する。
表示部(LCD:Liquid Crystal Display)106は、信号処理部102から出力された各種情報を表示する。操作部107は、多様なボタン、ダイヤル、キーを有し、ユーザの意志に基づく操作内容を電気信号に変換して信号処理部102に出力する。
マイクロフォン108は、ユーザの音声を集音し、音声信号に変換して信号処理部102に出力する。スピーカ109は、信号処理部102から出力された音声信号を音声に変換して発音する。
ここで、本発明の特徴的な構成として、信号処理部102は、送信電力制御部102a、受信チャネル設定部102b及び干渉種別判定部102cを有する。また、メモリ部103は、RSSIテーブル103a、閾値メモリ103b及び周波数スロットテーブル103cを有する。また、無線部104は、レベル測定部104aおよび増幅部104bを有する。
送信電力制御部102aは、自営PHSの固定局が存在すると判定した場合、レベル測定部104aにて測定された各子機2からの受信信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator)レベルに基づいて送信電力を算出し、算出結果を示す制御信号を増幅部104bに出力する。なお、送信電力制御部102aにおける具体的な送信電力制御方法は後述する。
受信チャネル設定部102bは、干渉種別判定部102cによるRSSIレベルの監視のために無線部104に対して受信周波数を設定する。
干渉種別判定部102cは、起動時または随時(例えば、通信を開始する前や通信開始を待ち受けている状態のときに)、無線部104により一定時間連続して受信された信号のRSSIレベルを監視し、所定の閾値以上のRSSIレベルが現れる時間幅および頻度を計測することにより、PHSの固定局から発信される信号による干渉があるか否かを判定する。
RSSIテーブル103aには、各子機2について、これらの機器のID番号、測定した通知信号のRSSIレベルおよび通知信号の受信時刻が対応付けて記憶される。なお、RSSIテーブル103aの詳細については後述する。
閾値メモリ103bには、干渉種別判定部102cにおいて干渉の検出に用いられる各閾値の情報(Thmin、Th1、Ndif1、Ndif2)が記憶されている。
周波数スロットテーブル103cには、モニタ周波数毎に、フレーム番号(例えば、300msの一定時間計測する場合、DECTでは1フレーム10msであるため、フレーム番号は1〜30となる)と、スロット番号(例えば、DECTでは1フレームに24個のタイムスロットを含むので、スロット番号はS1〜24となる)が対応付けて記憶されている。
レベル測定部104aは、充電台3に設置された各子機2からの受信信号のRSSIレベルを測定し、測定結果を示すRSSI信号を送信電力制御部102aに出力する。
増幅部104bは、送信電力制御部102aの制御に基づいて、アンテナ105から送信される無線信号の電力を増幅する。
図2は、本発明の一実施の形態に係る子機2および充電台3の構成を示すブロック図である。図2に示すように、子機2は、信号処理部201と、メモリ部202と、無線部203と、アンテナ204と、表示部205と、操作部206と、マイクロフォン207と、スピーカ208と、充電回路211と、2次電池212と、定電圧回路213と、から主に構成される。また、子機2は、端子T21、T22を有する。
信号処理部201は、メモリ部202に記憶されている制御プログラムに基づいて、各部から出力された信号の処理、および、各部の制御を行う。また、信号処理部201は、充電回路211から充電検出信号を受け取ると、子機2が充電台3に設置されたことを通知するための通知信号を無線部203,アンテナ204を介して親機1に送信する。
メモリ部202は、制御プログラム等、所定の情報を記憶する。
無線部203は、信号処理部201から出力されたベースバンドのデジタル信号に対して、増幅、アップコンバート等の無線処理を行い、アンテナ204から無線信号を送信する。また、無線部203は、アンテナ204に受信された無線信号に対して、増幅、ダウンコンバート等の無線処理を行い、ベースバンドのデジタル信号を信号処理部201に出力する。
表示部205は、信号処理部201から出力された各種情報を表示する。操作部206は、多様なボタン、ダイヤル、キーを有し、ユーザの意志に基づく操作内容を電気信号に変換して信号処理部201に出力する。
マイクロフォン207は、ユーザの音声を集音し、音声信号に変換して信号処理部201に出力する。スピーカ208は、信号処理部201から出力された音声信号を音声に変換して発音する。
端子T21,T22は、子機2を充電台3に載置した際に端子T31,T32と接触させて充電電流を入力するための端子である。
充電回路211は、充電台3から供給される充電電流を入力して2次電池212および定電圧回路213に供給する。また、充電回路211は、子機2が充電台3に載置され、充電台3からの充電電流を検出した場合、充電検出信号を信号送信部201に出力する。また、充電回路211は、子機2が、載置されていた充電台3から離れ、充電台3からの充電電流を検出しなくなった場合、充電検出信号の出力を停止する。
2次電池212は、充電回路211からの充電電流を蓄電し、定電圧回路213に放電する。
定電圧回路213は、安定した直流電圧を、信号処理部201へ供給する定電圧源であり、充電回路211あるいは2次電池212からの直流電圧(例えば2.5V)をさらに低い電圧(例えば1.8V)に変換する。
充電台3は、外部電源コネクタ301と、電源回路302と、から主に構成される。また、充電台3は、端子T31、T32を備える。
端子T31,T32は、子機2へ充電電流を供給するための端子である。
外部電源コネクタ301は、外部電源と接続して、直流電流を入力する。
電源回路302は、外部電源コネクタ301からの直流電圧(例えば6.5V)を適正な電圧(例えば2.5V)に変換し、子機2の充電回路211に供給するDC/DCコンバータである。
図3に示すように、子機2は、ユーザが充電台3に載置すること、及び、充電台3から離すことが容易にできる構造となっている。子機2は、充電台3に載置されると、充電台3と電気的に接続し、2次電池212に充電台3からの充電電流を蓄電する。なお、親機1には、子機2に充電することができる構造を持つものがある。この場合、子機2は、親機1の充電部に載置されると、親機1と電気的に接続し、2次電池212に親機1からの充電電流を蓄電する。
次に、DECT方式における、待機状態での親機と子機の通信について図4を用いて説明する。
図4に示すように、DECT方式では、10ms周期の1フレームに24スロット(アップリンク用に12スロット、ダウンリンク用に12スロット)を含んで構成されるTDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)方式を採用している。また、最低1スロットの制御チャネルスロットを備えており、制御チャネルも通話チャネルも10msのフレーム周期で送受信される。
親機は、子機に対して各フレームの予め定められた所定のスロット(図4では第2スロット)を制御チャネルに決めこの制御チャネルにて制御信号(Beacon)を送信する。
待機状態では、子機から親機には信号が送信されない。そして、子機が充電台に載置された等のイベントが発生した場合、子機は、親機に対して予め定められた所定のスロット(図4では第14スロット)にて通知信号を送信する。
本実施の形態の親機1は、自営PHSの固定局が存在すると判定した場合、各子機2から送信された通知信号のRSSIレベルを測定し、測定結果に基づいて送信電力を制御する。
次に、図5,図6及び図7を参照し、自営PHS固定局との干渉、および、他のDECT親機との干渉の一例について説明する。
図5は、自営PHSとDECTの使用周波数帯域を示す図である。図5に示すように、我が国では、自営PHSが利用可能な周波数帯域として1893.5MHz〜1906.1MHzが割り当てられている。自営PHS方式は、5ms周期の1フレームに8スロット(アップリンク用に4スロット、ダウンリンク用に4スロット)を含んで構成されるTDMA/TDD方式を採用している。通常、1スロットペアを制御チャネルとして割り当て、3スロットペアを通話チャネルとして割り当てている。
また、自営PHSでは、固定局は125ms以上、300ms以下の間隔を隔て且つ5ms刻みの任意の時間位置で、間欠的に制御信号を送信する。このように自営PHSでは、必ずしも等間隔で制御信号を送信するのではなく、あるタイミングで制御信号を送信すると、次の送信は125ms後、または125msに5msの倍数を足したタイミングで制御信号を送信する。
また、自営PHSでは、制御チャネルの周波数として、1898.450MHzと1900.250MHzが固定的に割り当てられている。また、自営PHSでは、通話チャネルとして40の周波数が確保されている。基地局は、各端末からの制御チャネル上での要求に応じて当該端末用の通話チャネルを割り当て、割り当て結果を示す応答信号を端末に送信する。
また、我が国では、DECTシステムが利用可能な周波数帯域として1893.5MHz〜1906.1MHzが割り当てられている。DECTシステムでは、各々の周波数/スロット位置は任意であり、5つの周波数チャネルが確保されている。
DECTシステムに割り当てられた周波数チャネルには、1895.616MHzを中心とした周波数チャネルF1、1897.344MHzを中心とした周波数チャネルF2、1899.072MHzを中心とした周波数チャネルF3、1900.800MHzを中心とした周波数チャネルF4、1902.528MHzを中心とした周波数チャネルF5がある。自営PHSの制御信号が1898.450MHzで発信されている場合は、DECTの周波数チャネルF3と重なり、自営PHSの制御信号が1900.250MHzで発信されている場合はDECTの周波数チャネルF4と重なる。
図6は、DECTシステムと自営PHS固定局との干渉の一例を示す図である。図6に示すように、自営PHS固定局との干渉を検知する場合、干渉種別判定部102cは、所定の閾値以上のRSSIレベルを持った信号の周波数と、当該信号が受信されたタイムスロットに対応するスロット番号(例えば、S4、S16など)と、フレームに対応するフレーム番号(例えば、1フレーム、2フレームなど)とを監視する。そして、干渉種別判定部102cは、所定の閾値以上のRSSIレベルの信号が検出された場合に、当該信号の周波数、スロット番号、フレーム番号をメモリに記録していく。
受信チャネル設定部102bは、本実施の形態におけるコードレス電話機の受信周波数を自営PHS固定局が制御信号送信に使用する周波数(例えば、図5に示すように、1898.45MHzを含む周波数F3または1900.25MHzを含む周波数F4)に設定する。そして、干渉種別判定部102cは、1スロットまたは2スロット分の時間幅(例えば、S4に対応する1スロット分、または、S4とS5に対応する2スロット分の時間幅)で所定の閾値以上のRSSIレベルの信号が検出されるか否かを監視する。干渉種別判定部102cは、当該信号が検出された場合、近くに自営PHSの固定局が存在すると判定する。
図7は、DECTシステムと、他のDECTとの干渉の一例を示す図である。この場合も、干渉種別判定部102cは、所定の閾値以上のRSSIレベルを持った信号の周波数と、当該信号が受信されたタイムスロットに対応するスロット番号(例えば、S5など)と、フレームに対応するフレーム番号(例えば、1フレーム、2フレームなど)とを監視する。干渉種別判定部102cは、所定の閾値以上のRSSIレベルの信号が検出された場合、当該信号の周波数、スロット番号、フレーム番号をメモリに記録していく。
そして、干渉種別判定部102cは、図7(a)に示すように、300ms間監視を続ける中で、あるとき1スロットまたは2スロット分の時間幅(例えば、図7(a)に示すS5に対応する1スロット分の時間幅)で信号が検出され、その後10ms周期(例えば、S5→S5の10ms周期)の頻度で毎回ほぼ同じRSSIレベルの信号が検出された場合に、当該信号が他のDECTシステムの制御信号であると判定する。
なお、他のDECT端末との間で、周期が僅かに異なっている場合でも、図7(b)に示すように信号の監視を続ける中で、あるとき1スロットまたは2スロット分の時間幅(例えば、S4とS5に対応する2スロット分の時間幅)で信号が検出され、その後ほぼ10ms周期の頻度(次のフレームのS5)で毎回ほぼ同じRSSIレベルの信号が検出される場合がある。その場合に、干渉種別判定部102cは、当該信号が他のDECTシステムの制御信号であると判定し、他のDECT端末の通信チャネルによる干渉があると推定することができる。
このように、他のDECTの親機が送信するDECTの信号は、周期一致/周期不一致に関わらず、DECTの常にほぼ同じ位置関係のタイムスロットに影響を与える。なお、同じDECT方式同士であれば、使用する電波の帯域幅や変復調方式、伝送速度が同じであるため、DECTの通信チャネルの干渉を回避するための種々の対策を採ることができる。
次に、本実施の形態における干渉種別判定処理の第1の例について、図8のフロー図を用いて詳細に説明する。
受信チャネル設定部102bは、まず、無線部104に対してモニタ周波数及びモニタ時間(例えば、300ms以上の一定時間)を設定する(ST801、ST802)。図7に示すように、モニタ周波数は、自営PHSの制御信号の周波数と重なるF3およびF4とする。ST801にて、受信チャネル設定部102bは、最初はF3を受信するように無線部104の受信周波数を設定する。
そして、受信チャネル設定部102bは、その時の受信周波数がチャネルF4より大きいかF4以下かを判定する(ST803)。チャネルF3とチャネルF4でのモニタを終了し、その中でPHSが検知されなかった場合、チャネルF5でのモニタは不要であるため、モニタ周波数がチャネルF4より大きいと判断された場合(ST803:YES)、干渉種別判定部102cは、PHSが無いと判定し、処理を終了する(ST804)。一方、モニタ周波数がチャネルF4以下(F3およびF4)であるなら(ST803:NO)、フローはST805に進む。
そして、干渉種別判定部102cは、受信し始めるスロットの番号を「1」に設定する(ST805)。そして、スロット番号が24以下であれば(ST806:NO)、フローはST808に進む。一方、スロット番号が25になった場合(ST806:YES)、フローはST817に進む。
ST808では、干渉種別判定部102cは、無線部104で検出される信号のRSSIレベルが、PHSを判定するための閾値Th1(例えば、−82dBm)以上であるか否かを判定する。
RSSIレベルが閾値Th1以上であれば(ST808:YES)、干渉種別判定部102cは、カウンタNをカウントアップする(ST809)。そして、干渉種別判定部102cは、周波数スロットテーブル103に、閾値Th1以上の信号が検出された時のチャネル情報、スロット番号、フレーム番号、当該信号のRSSIレベルの各情報を記録する(ST810)。そして、フローはST811に進む。
一方、RSSIレベルが閾値Th1未満である場合(ST808:NO)、フローはST811に進む。
カウンタNがカウントアップされてない場合(ST811:NO)、当該スロットにおける以降の処理は行われず、スロット番号が更新される(ST816)。そして、フローはST806に戻る。
一方、カウンタNが一つでもカウントアップされている場合(ST811:YES)、干渉種別判定部102cは、周波数スロットテーブル103に記録された情報を参照し、同じ周波数チャネル(例えばF3)において、隣接する2つのフレームの同じスロット番号にて、RSSIレベルが閾値Th1以上の信号が検出されたか否かを監視する(ST812)。
そして、当該信号が検出された場合(ST812:YES)、干渉種別判定部102cは、確認判定1を行う(ST813)。一方、当該信号が検出されなかった場合(ST812:NO)、干渉種別判定部102cは、PHSの固定局が存在すると判定し、処理を終了する(ST815)。
ここで、ST813における確認判定1について説明する。確認判定1では、干渉種別判定部102cは、隣接する2つのフレームの同じスロットのRSSIレベルの最大値と最小値の差分が、差分閾値Ndif1以上か否かを判定する。隣接する2つのフレームの同じスロットにおけるRSSIレベルが閾値Th1以上であったとしても、両スロットのRSSIレベルの差が大きい(Ndif1以上である)場合には、これらの信号が同じ信号源から送信されたものではなく、PHSの信号であると推定することができる。一方、両スロットのRSSIレベルの差が小さい(Ndif1未満である)場合には、これらの信号がDECTの信号であると推定することができる。
干渉種別判定部102cは、確認判定1を満たさない(最大値と最小値の差分が差分閾値Ndif1未満である)場合(ST813:NO)、PHSがないと判定する。その場合、スロット番号が更新される(ST816)。そして、フローはST806に戻る。
一方、干渉種別判定部102cは、確認判定1を満たす(最大値と最小値の差分が差分閾値Ndif1以上である)場合(ST813:YES)、PHSの固定局が存在すると判定し、処理を終了する(ST815)。
なお、ST817において、フレーム番号が29以下であれば(ST817:NO)、フレーム番号が更新される(ST818)。そして、フローはST805に戻る。一方、フレーム番号が30になった場合(ST817:YES)、モニタ周波数が更新され(ST807)、フローはST801に戻る。
次に、本実施の形態における干渉種別判定処理の第2の例について、図9のフロー図を用いて詳細に説明する。なお、ST801からST807、及び、ST817からST818までは、図8と共通するため説明を省略する。
ST908では、干渉種別判定部102cは、無線部104で検出される信号のRSSIレベルが所定の閾値Thmin以上であるか否かを判定する。
RSSIレベルが閾値Thmin以上であれば(ST908:YES)、干渉種別判定部102cは、周波数スロットテーブル103に、閾値Thmin以上の信号が検出された時のチャネル情報、スロット番号、フレーム番号、当該信号のRSSIレベルの各情報を記録する(ST909)。そして、フローはST912に進む。ここで閾値Thminは、前述のTh1(例えば、−82dBm)より低い値に設定する。
一方、RSSIレベルが閾値Thmin未満である場合(ST908:NO)、フローはST912に進む。
干渉種別判定部102cは、周波数スロットテーブル103に記録された情報を参照し、同じ周波数チャネル(例えばF3)において、隣接する2つのフレームの同じスロット番号にて、RSSIレベルが、PHSを判定するための閾値Th1(例えば、−82dBm)以上の信号が検出されたか否かを監視する(ST912)。
そして、当該信号が検出された場合(ST912:YES)、干渉種別判定部102cは、前述と同じST813における確認判定1を行う。一方、当該信号が検出されなかった場合(ST912:NO)、干渉種別判定部102cは、確認判定2を行う(ST913)。
ここで、ST913における確認判定2について説明する。確認判定2では、干渉種別判定部102cは、隣接する2つのフレームの同じスロットのRSSIレベルの最大値と最小値の差分が、差分閾値Ndif2以上か否かを判定する。1つのフレームの所定のスロットにおけるRSSIレベルが閾値Th1以上であって、このフレームと隣接するフレームの同じスロットにおけるRSSIレベルが閾値Th1未満であっても、このRSSIレベルが閾値Th1をわずかに下回っただけであれば、これらの信号がDECTの信号である可能性がある。したがって、確認判定2では、両スロットのRSSIレベルの差分が小さい(閾値Ndif2未満である)場合には、これらの信号がDECTの信号であると推定することができる。一方、両スロットのRSSIレベルの差が大きい(Ndif2以上である)場合には、これらの信号がPHSの信号であると推定することができる。なお、閾値Ndif2は閾値Ndif1より小さい値に設定する。
干渉種別判定部102cは、確認判定2を満たさない場合(ST914:NO)、PHSがないと判定する。その場合、スロット番号が更新される(ST916)。そして、フローはST806に戻る。
一方、干渉種別判定部102cは、確認判定2を満たす場合(ST914:YES)、PHSの固定局が存在すると判定し、処理を終了する(ST915)。
次に、親機1のメモリ部103に記憶されるRSSIテーブル103aについて、図10を用いて説明する。図10に示すように、RSSIテーブル103aには、各子機2について、これらの機器のID番号(IDi)、測定した通知信号のRSSIレベル(Pppi)および通知信号の受信時刻(Tppi)が対応付けて記憶される。
レベル測定部104aは、親機1が各子機2から通知信号を受信する度に、通知信号のRSSIレベルを測定し、測定結果を信号処理部102(送信電力制御部102a)に出力する。
信号処理部102は、いずれかの子機2から通知信号を受信すると、当該子機2のID、RSSIレベルおよび受信時刻を対応付けて、RSSIテーブル103aに記憶する。
次に、本実施の形態に係る親機が制御チャネルで制御信号を送信する時の送信電力制御方法について説明する。
送信電力制御部102aは、所定のタイミングで、RSSIテーブル103aに記憶されているRSSIレベル(Pppi)の最小値を用いて送信電力値を算出する。なお、送信電力制御部102aが送信電力制御を行うタイミングとして、図10に示したRSSIテーブル103aに記憶された情報内容が更新されたタイミング等が挙げられる。
具体的には、送信電力制御部102aは、メモリ部103に格納された、各子機2から送られる通知信号を受信した際の各RSSIレベル(Pppi)を読み出し、その最小値を選択する。親機1と通信が可能な各子機2の送信電力値は同じ値に設定されている。各子機2の送信電力値は、製品の製造段階で親機1のメモリ部103に予め格納される。
本実施の形態では、最も受信信号レベルが弱い子機2にあわせて制御信号を送信するときの増幅部104bの増幅度を制御する。具体的には、親機1は、メモリ部103に格納された情報から、最も受信信号レベルが弱い子機2のRSSIレベル(最小値RSSIレベル)を読み出し、既知の子機の送信電力値から、最小値RSSIレベル(Pppi)を減算することにより、最も受信信号レベルが弱い子機2に関する伝搬路損失を算出する。なお、親機1と子機2が同じ送信電力で送信するコードレス電話では、子機2の送信電力の代わりに親機1自身の送信電力を用いて子機2までの伝搬路損失を算出することができる。
送信電力制御部102aは、最もレベルが弱い子機2に関する伝搬路損失に受信電力基準値を加えた値に応じて、親機1が制御信号を送信するための送信電力値を算出する。なお、受信電力基準値は、親機1と子機2が通信を維持するため、または通信干渉を抑圧するために必要な受信電力値にマージンを加えた値である。例えば、全ての子機2が充電台3に置かれていると認識されているときに、ある子機2から受信した信号のRSSIレベル(Pppi)が受信電力基準値より低くなった場合には、親機1は送信電力制御を中止してフルパワーにより制御信号を送信するようにしても良い。
そして、送信電力制御部102aは、干渉種別判定部102cが、自営PHSの固定局が存在すると判定した場合、算出した送信電力値で信号を送信するように増幅部104bを制御する。
図11は、本実施の形態において、親機が制御チャネルで制御信号を送信する時の信号到達エリアの調整の様子を示す図である。ID1の子機が送信する通知信号の親機におけるRSSIレベルをPpp1、ID2の子機が送信する通知信号の親機におけるRSSIレベルをPpp2、ID3の子機が送信する通知信号の親機におけるRSSIレベルをPpp3とした場合、親機における各子機(ID1, ID2, ID3)の通知信号のRSSIレベルが、Ppp1>Ppp2>Ppp3であるならば、親機は最小値Ppp3を用いて送信電力値を算出する。
これにより、親機1の遠方に存在し、伝搬路損失が大きい子機2でも、通信を維持するために必要な受信電力値で、親機1から制御チャネルで送られる制御信号を受信することができる。また、親機1の送信電力が低減されるので、自営PHSへの電波干渉を抑えることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、自営PHSの固定局が存在すると判定した場合に、送信電力制御を行う。これにより、自営PHSへの電波干渉を極力抑えながら、全ての子機との通信を維持することができる。
なお、上記実施の形態では、受信した通知信号のRSSIレベルをメモリ部103に記憶させる場合について説明したが、本発明はこれに限られず、先に伝搬路損出を算出して記憶する等、他の値を記憶させても良い。
本発明の無線通信装置は、デジタルコードレス電話機に用いるのに好適である。
1 親機
2 子機
3 充電台
101 電話回線インターフェース
102、201 信号処理部
102a 送信電力制御部
102b 受信チャネル設定部
102c 干渉種別判定部
103、202 メモリ部
103a RSSIテーブル
103b 閾値メモリ
103c 周波数スロットテーブル
104、203 無線部
104a レベル測定部
104b 増幅部
105、204 アンテナ
211 充電回路
212 2次電池
213 定電圧回路
301 外部電源コネクタ
302 電源回路

Claims (3)

  1. 複数の子機とTDMA方式の無線通信を行う無線通信装置であって、
    各子機から送信された信号の受信レベルを測定するレベル測定手段と、
    PHSの固定局が存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記PHSの固定局が存在する場合、前記受信レベルを用いて送信電力制御を行う送信電力制御手段と、
    を具備する無線通信装置。
  2. 前記判定手段は、PHSの制御信号の周波数における受信レベルと閾置との大小関係に基づいて前記判定を行う、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 複数の子機とTDMA方式の無線通信を行う無線通信装置の送信電力制御方法であって、
    各子機から送信された信号の受信レベルを測定するステップと、
    PHSの固定局が存在するか否かを判定するステップと、
    前記PHSの固定局が存在する場合、前記受信レベルを用いて送信電力制御を行うステップと、
    を具備する送信電力制御方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107346979A (zh) * 2017-07-26 2017-11-14 成都信息工程大学 一种基于相关能量的射频自干扰抑制方法

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